JP2010212644A - 蓋体開閉システム、蓋体開閉装置、搬送容器及び蓋体開放方法 - Google Patents

蓋体開閉システム、蓋体開閉装置、搬送容器及び蓋体開放方法 Download PDF

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Teruo Asakawa
輝雄 浅川
Kenjiro Nawa
健二郎 名和
Shinji Wakabayashi
真士 若林
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Abstract

【課題】被処理体を収容する容器本体と、その開口部を開閉するための蓋体とを備えた搬送容器の前記蓋体を開閉する、簡単な構成の蓋体開閉システムを提供すること。
【解決手段】蓋体を容器本体から取り外して保持する保持部材と、前記蓋体と容器本体とが結合されかつ蓋体と保持部材とが結合されていない状態とする一方の位置と、蓋体と保持部材とが結合されかつ蓋体と容器本体とが結合されていない状態とする他方の位置との間で蓋体と平行にかつ直線的に移動可能に設けられた作動部材と、作動部材を移動させる動作機構と、を備えたシステムに用いられ、少なくとも前記動作機構と保持部材と搬送容器を保持するための保持部とを備えるようにシステムを構成する。それら結合の形成及び解除によって容器本体、保持部材が夫々蓋体を保持することができるため、蓋体を保持するための真空吸着機構を蓋体開閉システムに設ける必要が無くなる。
【選択図】図5

Description

本発明は、被処理体を収容する容器本体と、この容器本体の前面の開口部を開閉するための蓋体とを備えた搬送容器の前記蓋体を開閉する蓋体開閉システム、蓋体開閉装置、そのシステムに用いられる搬送容器及び蓋体開放方法に関する。
半導体デバイスの製造工程においては、基板である半導体ウエハ(以下、ウエハという)をFOUPと呼ばれる密閉型のキャリアに収納して搬送する。このキャリアは複数枚のウエハを収容し、その前面に開口部が設けられた容器本体であるキャリアフレームと、その開口部を開閉するための着脱自在な蓋体であるキャリアドアとを備えている。キャリアの搬送時にはキャリアドアはキャリアフレームに対して固定手段により固定されている。
また、このキャリアが搬送される半導体製造装置は、例えばウエハにエッチング処理や成膜処理などの各種の処理を真空状態で行うための処理モジュールと、その処理モジュールにキャリアからのウエハを搬送する搬送室と、搬送室と処理モジュールとの間でウエハを搬送するための搬送手段と、を備えており、搬送室、処理モジュールは夫々区画壁により区画されている。
その搬送室の側壁は、当該搬送室へウエハを搬入する開口部を備えたロードポートフレームとして構成され、このロードポートフレームと、搬送室の外側でキャリアが載置される載置台と、その開口部を塞ぐように位置するロードポートドアとにより、前記キャリアドアを開閉するためのロードポートが構成されている。前記ロードポートドアは半導体製造装置へ供給される用力を利用し、キャリアドアを真空吸着して保持する真空吸着機構を備えている。
キャリアが前記ロードポートの載置台に載置されると、キャリアドアとロードポートドアとが対向すると共にロードポートフレームがキャリアフレームに密着するようにキャリアが配置される。そして、キャリアドアはロードポートドアに真空吸着されることにより密着し、続いてキャリアドアフレームとキャリアドアとの固定が解除される。然る後ロードポートドアは、その真空吸着によりキャリアドアを保持した状態で移動して、キャリアドアが開かれ、キャリア内と搬送室内とが連絡し、例えば前記搬送手段によりウエハが順次半導体製造装置内へと搬送される。このようにウエハの搬送を行うことで、装置の外部雰囲気が搬送室を介して処理モジュール内の雰囲気に影響を与えることを抑えている。キャリアドアによりキャリアの開口部を閉じる場合にはこのように開口部を開くときと逆の動作が行われる。
しかし、このようにロードポートに真空吸着機構を設けてキャリアドアの開閉を行うことは、半導体製造装置を構成する部品の数が多くなるし、その開閉のための動作工程数が多いのでスループットの向上の妨げになるおそれがある。また、半導体製造装置への用力の供給が停止してしまうと、ロードポートドアはキャリアドアを保持できず、キャリアドアが当該ロードポートドアから落下して破損してしまうおそれがある。
特許文献1には上記のようなロードポートを備えた半導体製造装置及び前記キャリアについて記載されているが、このような問題を解決する手段については記載されていない。
特開2000−150613
本発明はこのような事情に基づいて行われたものであり、その目的は被処理体を収容する容器本体と、その前面に設けられた開口部を開閉するための蓋体とを備えた搬送容器の前記蓋体を開閉することができる、簡単な構成の蓋体開閉システム、蓋体開閉装置、前記システムに用いられる搬送容器及び蓋体開放方法を提供することである。
本発明の搬送容器の蓋体開閉システムは、被処理体を収容する容器本体とこの容器本体の前面の開口部を開閉するための蓋体とを備えた搬送容器の前記蓋体を開閉するシステムであって、
前記蓋体を容器本体から取り外して保持するための保持部材と、
前記蓋体と容器本体とが結合されかつ蓋体と保持部材とが結合されていない状態とするための一方の位置と、蓋体と保持部材とが結合されかつ蓋体と容器本体とが結合されていない状態とするための他方の位置と、の間で前記蓋体と平行にかつ直線的に移動可能に設けられた作動部材と、
この作動部材を前記一方の位置と前記他方の位置との間で移動させるための動作機構と、を備えたことを特徴とする。このシステムにおいて例えば前記作動部材は、少なくとも前記搬送容器に設けられ、
前記容器本体及び蓋体の一方には、前記作動部材が前記一方の位置に置かれているときに当該作動部材により駆動される被結合部と結合すると共に作動部材が他方の位置に置かれているときに当該結合が解除された状態にある結合部が設けられ、
前記蓋体及び保持部材の一方には、前記作動部材が他方の位置に置かれているときに当該作動部材により駆動される被結合部と結合すると共に前記作動部材が一方の位置にあるときには当該結合が解除されている状態にある結合部が設けられている。
前記作動部材は前記蓋体に設けられ、
前記容器本体には、前記作動部材が前記一方の位置に置かれているときに当該作動部材により駆動される第1の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記作動部材が他方の位置に置かれているときに当該結合が解除された状態にある第1の結合部が設けられ、
前記保持部材には、前記作動部材が他方の位置に置かれているときに当該作動部材により駆動される第2の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記作動部材が前記一方の位置に置かれているときには当該結合が解除された状態にある第2の結合部が設けられていてもよい。またこの場合、例えば前記、第1の結合部は、作動部材により駆動される第1の被結合部と結合するときには当該第1の被結合部よりも保持部材側に位置し、また第2の結合部は作動部材により駆動される第2の被結合部と結合するときには当該第2の被結合部よりも容器本体側に位置し、
前記作動部材は、移動方向に伸びる軸の回りに回動自在に構成され、
前記作動部材により駆動される第1の被結合部及び第2の被結合部が夫々容器本体の第1の結合部及び保持部材の第2の結合部を押圧する方向に作動部材を回動させるように付勢された付勢手段と、
前記動作機構により作動部材を直線的に移動させる前に、当該作動部材を前記付勢手段の付勢力に抗して回動させるための回動機構と、が設けられている。
前記作動部材は、前記蓋体と平行にかつ直線的に第1の位置と第2の位置との間で案内されるように容器本体に設けられた第一作動部材と、この第一作動部材の移動路と平行にかつ直線的に第3の位置と第4の位置との間で案内されるように前記保持部材に設けられた第二作動部材と、を備え、
前記蓋体には、前記第一作動部材が前記第1の位置に置かれるときに当該第一作動部材により駆動される第1の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記第一作動部材が前記第2の位置に置かれるときには当該結合が解除された状態にある第1の結合部が設けられ、
前記蓋体には、前記第二作動部材が前記第4の位置に置かれるときに当該第二作動部材により駆動される第2の被結合部に機械的または磁気的に結合すると共に前記第二作動部材が前記第3の位置に置かれるときには当該結合が解除された状態にある第2の結合部が設けられ、
前記動作機構は、前記第一作動部材を第1の位置と第2の位置との間で直線的に移動させると共に前記第二作動部材を第3の位置と第4の位置との間で直線的に移動させるためのものであり、
前記第一作動部材及び第二作動部材が同時に移動するように構成されていてもよく、この場合例えば、前記第一作動部材及び第二作動部材は互いに連動して移動するように構成されていてもよい。また、搬送容器の蓋体における前面には透孔部が形成され、
この透孔部は、第二作動部材により駆動される第2の被結合部が挿入されるための挿入領域と、この挿入領域に挿入された部分を前記第4の位置に対応する終端領域に案内する案内領域と、を備えていてもよい。
また、前記案内領域は、前記挿入領域に挿入された部分を終端領域に呼び込むために、前記挿入領域から終端領域に向かうにつれて孔の幅が狭くなっていてもよく、また、前記透孔部は例えばT字形状である。前記作動部材は、前記蓋体と平行にかつ直線的に第1の位置と第2の位置との間で案内されるように蓋体に設けられた第一作動部材と、この第一作動部材の移動路と平行にかつ直線的に第3の位置と第4の位置との間で案内されるように前記保持部材に設けられた第二作動部材と、を備え、
前記容器本体には、前記第一作動部材が前記第1の位置に置かれるときに当該第一作動部材により駆動される第1の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記第一作動部材が前記第2の位置に置かれるときには当該結合が解除された状態にある第1の結合部が設けられ、
前記蓋体には、前記第二作動部材が前記第4の位置に置かれるときに当該第二作動部材により駆動される第2の被結合部に機械的または磁気的に結合すると共に前記第二作動部材が前記第3の位置に置かれるときには当該結合が解除された状態にある第2の結合部が設けられ、
前記動作機構は、前記第一作動部材を第1の位置と第2の位置との間で直線的に移動させると共に前記第二作動部材を第3の位置と第4の位置との間で直線的に移動させるためのものであり、
前記第一作動部材及び第二作動部材が同時に移動するように構成されていてもよい。その場合、例えば前記動作機構は、前記第二作動部材を第3の位置と第4の位置との間で直線的に移動させ、
前記第二作動部材が第3の位置から第4の位置に移動させられるときには、前記第一作動部材が第1の位置から前記第2の位置に移動させられるように連動し、また前記第二作動部材が第4の位置から第3の位置に移動させられるときには、前記第一作動部材が第2の位置から前記第1の位置に移動させられるように連動するように構成されていてもよい。
また、搬送容器の蓋体における前面には透孔部が形成され、
この透孔部は、第二作動部材により駆動される第2の被結合部が挿入されるための挿入領域と、この挿入領域に挿入された部分を前記第4の位置に対応する終端領域に案内する案内領域と、を備えていてもよく、このとき例えば前記案内領域は、前記挿入領域に挿入された部分を終端領域に呼び込むために、前記挿入領域から終端領域に向かうにつれて孔の幅が狭くなっており、例えば前記透孔部はT字形状である。
また、前記作動部材は、前記蓋体と平行にかつ直線的に第1の位置と第2の位置との間で案内されるように容器本体に設けられた第一作動部材と、この第一作動部材の移動路と平行にかつ直線的に第3の位置と第4の位置との間で案内されるように前記蓋体に設けられた第二作動部材と、を備え、
前記蓋体には、前記第一作動部材が前記第1の位置に置かれるときに当該第一作動部材により駆動される第1の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記第一作動部材が前記第2の位置に置かれるときには当該結合が解除された状態にある第1の結合部が設けられ、
前記保持部材には、前記第二作動部材が前記第4の位置に置かれるときに当該第二作動部材により駆動される第2の被結合部に機械的または磁気的に結合すると共に前記第二作動部材が前記第3の位置に置かれるときには当該結合が解除された状態にある第2の結合部が設けられ、
前記動作機構は、前記第一作動部材を第1の位置と第2の位置との間で直線的に移動させると共に前記第二作動部材を第3の位置と第4の位置との間で直線的に移動させるためのものであり、
前記第一作動部材及び第二作動部材が同時に移動するように構成されていてもよく、例えば前記第一作動部材及び第二作動部材は互いに連動して移動するように構成されている。
また、例えば第一作動部材及び第二作動部材の組が2組設けられ、一方の組と他方の組とは、互いに同時に逆方向に直線移動し、前記一方の組と他方の組とは、互いに同一直線上を移動してもよい。
前記結合部と被結合部とが相対的に押し付け合うように付勢作用が働く付勢手段を備えたことを特徴とする請求項2ないし18のいずれか一つに記載の搬送容器の蓋体開閉システム。さらに、前記結合部及び被結合部の少なくとも一方には、押圧子が含まれていてもよく、その場合、システムは例えば前記押圧子を作動部材の移動方向に沿って結合部または被結合部に案内するための案内路を備えており、また、前記結合部及び被結合部の少なくとも一方には押圧子が係合する凹部が形成されていてもよい。そして、前記結合部と被結合部との結合に加えて、この結合時に作動部材を保持部材、蓋体及び容器本体のいずれかの部材に保持させるための保持力を発生する手段を備えていてもよく、その場合、前記作動部材を前記部材に保持させるための保持力を発生する手段は、
前記部材及び作動部材側の部位のうちの一方及び他方に夫々凹部とこの凹部に係合する突起部とを、対応する位置に設けて構成され、
前記突起部は、飛び出す方向に付勢されてその付勢力により凹部に係合するように構成されている。
前記作動部材を前記部材に保持させるための保持力を発生する手段は、蓋体側の部位及び作動部材側の部位との間に磁気的な引力を発生する手段であってもよく、前記作動部材を一方の位置にて前記部材に保持させるための保持力を発生する手段と、作動部材を他方の位置にて前記部材に保持させるための保持力を発生する手段とは、作動部材が前記部材の中を貫通している領域に設けられ、
これら手段に対して作動部材の移動方向の両側には、作動部材の移動空間を気密にシールして当該手段からの発塵を抑えるためのシール部材が設けられていてもよい。
また、前記保持部材は、蓋体の開閉時に蓋体を容器本体に押圧するように構成されていてもよく、その場合、例えば前記保持部材は、本体部と、この本体部における搬送容器の支持領域側に本体部用の付勢手段を介して設けられた押圧部材と、を備え、前記付勢手段は、前記押圧部材が搬送容器の蓋体の前面に当接してから前記本体部が更に搬送容器側に相対的に接近したときに、前記押圧部材が当該蓋体を容器本体側に押圧するように付勢されるものである。前記作動部材は例えば上下方向または横方向に移動し、前記作動部材は、例えばその長さ方向に移動する棒状体である。
前記動作機構及び作動部材の組が2組設けられ、一方の組の作動部材と他方の組の作動部材とは、互いに同時に逆方向に直線移動してもよく、このとき例えば前記一方の組の作動部材と他方の組の作動部材とは、互いに同一直線上を移動する。
また、本発明の他の搬送容器の蓋体開閉システムは、
被処理体を収容する容器本体とこの容器本体の前面の開口部を開閉するための蓋体とを備えた搬送容器の前記蓋体を開閉するシステムであって、
前記蓋体と平行な軸の周りに第1の向きと第2の向きとの間で回動できるように当該蓋体に設けられた作動部材と、
この作動部材を第1の向きと第2の向きとの間で回動させるための動作機構と、
前記容器本体に設けられ、前記作動部材が第1の向きに置かれているときには当該作動部材により駆動される第1の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記作動部材が第2の向きに置かれているときには当該結合が解除された状態にある第1の結合部と、
前記蓋体を容器本体から取り外して保持するための保持部材と、
この保持部材に設けられ、前記作動部材が第2の向きに置かれているときには当該作動部材により駆動される第2の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記作動部材が第1の向きに置かれているときには当該結合が解除された状態にある第2の結合部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の搬送容器は、上記の蓋体開閉システムに用いられ、前記容器本体と前記蓋体とを備えたことを特徴とする。本発明の蓋体開閉装置は、上記の搬送容器の蓋体開閉システムに用いられ、少なくとも前記動作機構と、前記保持部材と、前記搬送容器を支持するための支持部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の搬送容器の蓋体開放方法は、被処理体を収容する容器本体とこの容器本体の前面の開口部を開閉するための蓋体とを備えた搬送容器の前記蓋体を開放する方法であって、
前記搬送容器を支持部に支持し、前記蓋体と保持部材とを互いに接近させる工程と、
次いで作動部材を、前記蓋体と容器本体とが結合されかつ蓋体と保持部材とが結合されていない状態とするための一方の位置から、蓋体と保持部材とが結合されかつ蓋体と容器本体とが結合されていない状態とするための他方の位置に、動作機構により前記蓋体と平行にかつ直線的に移動させる工程と、
その後、保持部材と搬送容器とを互いに離す工程と、を備えたことを特徴とする。
例えば、前記作動部材は、少なくとも前記搬送容器に設けられ、
前記容器本体及び蓋体の一方には、前記作動部材が前記一方の位置に置かれているときに当該作動部材により駆動される被結合部と結合すると共に作動部材が他方の位置に置かれているときに当該結合が解除された状態にある結合部が設けられ、
前記蓋体及び保持部材の一方には、前記作動部材が他方の位置に置かれているときに当該作動部材により駆動される被結合部と結合すると共に前記作動部材が一方の位置にあるときには当該結合が解除されている状態にある結合部が設けられていてもよく、
また、前記作動部材は前記蓋体に設けられ、
前記作動部材が前記一方の位置に置かれているときには、当該作動部材により駆動される第1の被結合部と前記容器本体に設けられた第1の結合部とが機械的または磁気的に結合しかつ当該作動部材により駆動される第2の被結合部と前記保持部材に設けられた第2の結合部とが結合されていない状態にあり、
前記作動部材が前記他方の位置に置かれているときには、前記第2の被結合部と前記保持部材に設けられた第2の結合部とが機械的または磁気的に結合されかつ前記第1の被結合部と前記容器本体に設けられた第1の結合部とが結合されていない状態にあってもよい。
また、前記第1の結合部は、作動部材により駆動される第1の被結合部と結合するときには当該第1の被結合部よりも保持部材側に位置し、また第2の結合部は作動部材により駆動される第2の被結合部と結合するときには当該第2の被結合部よりも容器本体側に位置し、
前記作動部材は、移動方向に伸びる軸の回りに回動自在に構成され、
前記作動部材は、第1の被結合部及び第2の被結合部が夫々容器本体の第1の結合部及び保持部材の第2の結合部を押圧する方向に回動するように付勢手段により付勢されており、
前記動作機構により作動部材を直線的に移動させる前に、当該作動部材を前記付勢手段の付勢力に抗して回動させる工程を含んでいてもよい。
例えば前記作動部材は、前記蓋体と平行にかつ直線的に第1の位置と第2の位置との間で案内されるように容器本体に設けられた第一作動部材と、この第一作動部材の移動路と平行にかつ直線的に第3の位置と第4の位置との間で案内されるように前記保持部材に設けられた第二作動部材と、を備え、
前記動作機構により、前記第一作動部材を前記第1の位置から第2の位置に移動させると同時に前記第二作動部材を第3の位置から第4の位置へ移動させ、これにより第一作動部材により駆動される第1の被結合部と蓋体に形成された第1の結合部とが機械的または磁気的に結合されている状態から当該結合が解除される状態になると共に、第二作動部材により駆動される第2の被結合部と蓋体に設けられた第2の結合部とが結合されていない状態から機械的または磁気的に結合する状態になる工程を含んでいてもよい。その場合、例えば前記第一作動部材及び第二作動部材は互いに連動して移動する。
また、前記作動部材は、前記蓋体と平行にかつ直線的に第1の位置と第2の位置との間で案内されるように蓋体に設けられた第一作動部材と、この第一作動部材の移動路と平行にかつ直線的に第3の位置と第4の位置との間で案内されるように前記保持部材に設けられた第二作動部材と、を備え、
前記動作機構により、前記第一作動部材を前記第1の位置から第2の位置に移動させると同時に前記第二作動部材を第3の位置から第4の位置へ移動させ、これにより第一作動部材により駆動される第1の被結合部と容器本体に形成された第1の結合部とが機械的または磁気的に結合されている状態から当該結合が解除される状態になると共に、第二作動部材により駆動される第2の被結合部と蓋体に設けられた第2の結合部とが結合されていない状態から機械的または磁気的に結合する状態になる工程を含んでいてもよい。
また、前記作動部材は、前記蓋体と平行にかつ直線的に第1の位置と第2の位置との間で案内されるように容器本体に設けられた第一作動部材と、この第一作動部材の移動路と平行にかつ直線的に第3の位置と第4の位置との間で案内されるように前記蓋体に設けられた第二作動部材と、を備え、
前記動作機構により、前記第一作動部材を前記第1の位置から第2の位置に移動させると同時に前記第二作動部材を第3の位置から第4の位置へ移動させ、これにより第一作動部材により駆動される第1の被結合部と蓋体に形成された第1の結合部とが機械的または磁気的に結合されている状態から当該結合が解除される状態になると共に、第二作動部材により駆動される第2の被結合部と保持部材に設けられた第2の結合部とが結合されていない状態から機械的または磁気的に結合する状態になる工程を含んでいてもよい。
また、本発明の他の搬送容器の蓋体開放方法は、被処理体を収容する容器本体とこの容器本体の前面の開口部を開閉するための蓋体とを備えた搬送容器の前記蓋体を開放する方法であって、
前記搬送容器を支持部に支持し、前記蓋体と保持部材とを互いに接近させる工程と、
前記蓋体に設けられた作動部材を動作機構により前記蓋体と平行な軸の周りに第1の向きから第2の向きに回動させることにより、作動部材により駆動される第1の被結合部と容器本体に設けられた第1の結合部とが機械的または磁気的に結合した状態から当該結合を解除した状態になりかつ当該作動部材により駆動される第2の被結合部と保持部材に設けられた第2の結合部とが結合していない状態から機械的または磁気的に結合する状態になる工程と、
その後、保持部材と搬送容器とを互いに離す工程と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の蓋体開放方法については、上記の本発明の蓋体開閉システムの構成を適宜適用することができる。
本発明は、前記搬送容器の蓋体を容器本体から取り外して保持するための保持部材と、搬送容器を保持するための保持部と、前記蓋体と平行にかつ直線的に移動可能に設けられた作動部材を一方の位置と他方の位置との間で移動させるための動作機構と、を備えており、前記作動部材が一方の位置にあるときには前記蓋体と容器本体とが結合されかつ蓋体と保持部材とが結合されていない状態とされ、作動部材が他方の位置にあるときには蓋体と保持部材とが結合されかつ蓋体と容器本体とが結合されていない状態とされる。従って、それらの結合の形成及び解除によって容器本体、保持部材が夫々蓋体を保持することができ、容器本体と保持部材との間で蓋体を受け渡すことができるため、保持部材が蓋体を保持するための真空吸着機構を蓋体開閉システムに設ける必要が無くなる。その結果として、蓋体開閉システムの構成部品の点数を抑えて装置を簡単な構成とすることができるし、システムによる蓋体の開閉動作の工程数の簡素化を図ることができ、スループットの向上を図ることができる。また、蓋体を保持しているときに当該蓋体開閉システムに供給される用力が停止しても、その用力の停止による蓋体の落下及び破損を防ぐことができる。
また、本発明の他の構成によれば、搬送容器を保持するための保持部と、搬送容器の蓋体を容器本体から取り外して保持するための保持部材と、前記蓋体に設けられた作動部材を第1の向きと第2の向きとの間で回動させるための動作機構と、前記蓋体を容器本体から取り外して保持するための保持部材と、前記作動部材が第2の向きに置かれているときには当該作動部材に設けられた第2の被結合部と機械的または磁気的に結合する第2の結合部と、を備え、作動部材が当該作動部材に設けられた第1の被結合部と容器本体に設けられた第1の結合部と機械的または磁力的に結合するための第1の向きに置かれているときには、その第2の結合部と第2の被結合部との結合が解除された状態となる。従って、この構成においても真空吸着機構を用いずに蓋体を容器本体、保持部材が夫々保持し、これら容器本体、保持部材の間で蓋体の受け渡しを行うことができる。
本発明に係る第1の実施形態のロードポートを含んだ半導体製造装置の平面図である。 前記ロードポートの斜視図である。 前記ロードポートを構成するロードポートドアの正面図である。 前記ロードポートドアの背面側とキャリアの正面側とを示した斜視図である。 前記ロードポート及びキャリアの縦断側面図である。 前記ロードポート及びキャリアの横断平面図である。 キャリアドアを外した前記キャリアの正面側斜視図である。 前記キャリアドアの縦断平面図である。 前記キャリアドアのロッド下降時において、キャリアのフックと当該ロッドのスライダとが係合する様子を示した斜視図である。 前記キャリアドアのロッド上昇時において、前記ロッドのスライダとロードポートドアのピンとが係合する様子を示した斜視図である。 前記キャリアドアがキャリアのキャリアフレームから前記ロードポートドアに受け渡される様子を示した工程図である。 前記キャリアドアがキャリアのキャリアフレームから前記ロードポートドアに受け渡される様子を示した工程図である。 前記キャリアドアが前記キャリアフレームから前記ロードポートドアに受け渡される様子を示した工程図である。 前記キャリアドアが前記キャリアフレームから前記ロードポートドアに受け渡される様子を示した工程図である。 前記キャリアドアが前記キャリアのキャリアフレームから前記ロードポートドアに受け渡される様子を示した工程図である。 キャリアのフック及びロッドのスライダの構成の他の例を示した説明図である。 前記ピンの切り欠きとスライダの構成の他の例を示した説明図である。 第2の実施形態に係るロードポートドアの背面側とキャリアの正面側とを示した斜視図である。 前記ロードポートドア及びキャリアの縦断側面図である。 前記ロードポート及びキャリアの横断平面図である。 前記キャリアに設けられたキャリアドアの縦断平面図である。 ロードポートドアのフック、キャリアフレームのフック夫々に前記キャリアドアのスライダが係合する様子を示した斜視図である。 第3の実施形態に係るロードポートドアの背面側とキャリアの正面側とを示した斜視図である。 前記ロードポートドア及びキャリアの縦断側面図である。 前記ロードポート及びキャリアの横断平面図である。 前記キャリアドアの縦断平面図である。 ロードポートドアのフック、キャリアフレームのフック夫々にスライダが係合する様子を示した斜視図である。 第4の実施形態のロードポート及びキャリアの側面図である。 前記キャリアのロッドのスライダを示した説明図である。 前記スライダがキャリアフレームのフックから外れてロードポートドアのフックに係合する様子を示した説明図である。 第5の実施形態のロードポート及びキャリアの縦断側面図である。 前記キャリアの正面図である 第5の実施形態の変形例であるキャリアの正面図である。 第6の実施形態のロードポートドアの背面側とキャリアの正面側とを示した斜視図である。 前記ロードポートドア及びキャリアの縦断側面図である。 前記ロードポート及びキャリアの横断平面図である。 前記キャリアドアのスライダが、キャリアフレームのフック、ロードポートドアのフック夫々に係合する様子を示した説明図である。 キャリアドアを保持したロードポートドア及びキャリアの縦断側面図である。 第6の実施形態のロードポートとキャリアの縦断側面図である。 前記キャリアの正面図である。 前記キャリアに設けられたロッドの斜視図である 前記ロッドのフックが前記キャリアにおけるキャリアフレームのスライダから外れて、ロードポートドアのスライダに係合する様子を示した説明図である。 前記キャリアドアがキャリアフレームから外れる様子を示した説明図である。 第7の実施形態のロードポートドアとキャリアの縦断側面図である。 前記キャリアの正面図である 第7の実施形態の変形例であるキャリアの正面図である。 第9の実施形態のロードポートドアの背面側とキャリアの正面側とを示した斜視図である。 前記ロードポートドア及びキャリアの縦断側面図である。 前記ロードポート及びキャリアの横断平面図である。 前記ロードポートドアのローラの斜視図である。 前記キャリアの正面図である。 前記キャリアのキャリアドアの縦断平面図である。 前記キャリアドアのローラの斜視図である。 各ローラが移動する様子を示した説明図である。 ロードポートドア及びキャリアの縦断側面図である。 ロードポートドア及びキャリアの縦断側面図である。 第10の実施形態のロードポートドアの背面側とキャリアの正面側とを示した斜視図である。 前記ロードポートドア及びキャリアの縦断側面図である。 前記ロードポート及びキャリアの横断平面図である。 キャリアフレーム及びロードポートドアに設けられたローラの斜視図である。 前記キャリアの正面図である。 各ローラが移動する様子を示した説明図である。 ロードポートドア及びキャリアの縦断側面図である。 ロードポートドア及びキャリアの縦断側面図である。 第11の実施形態のロードポートドアの正面側とキャリアの正面側とを示した斜視図である。 前記ロードポートドア及びキャリアの縦断側面図である。 前記ロードポート及びキャリアの横断平面図である。 前記キャリアの分解斜視図である。 前記キャリアの縦断平面図である。 前記ロードポートドア及びキャリアの縦断側面図である。 キャリアドアに設けられた孔の構成図である 各実施形態及びその他の構成例を示す概念図である。
(第1の実施形態)
本発明の蓋体開閉システムを構成する半導体製造装置1について図1の平面図を用いて説明する。図1中11は、不図示の搬送手段により当該装置1に搬送される搬送容器であるキャリア3を載置して保持する保持部をなす載置台である。キャリア3は、被処理体であるウエハWをその内部の収容空間32に収容する搬送容器であり、容器本体である方形のキャリアフレーム31と、そのキャリアフレーム31の前面に設けられた、その収容空間32に連なる開口部32aを開閉するための蓋体であるキャリアドア4と、を備えている。キャリア3については後により詳しく説明する。
図1中12は搬送アーム13が配置された大気搬送室であり、14及び15は大気雰囲気と真空雰囲気との間で雰囲気が切り替え可能なロードロック室(予備真空室)、16は2基の搬送アーム17が配置された真空搬送室である。そして18はウエハWに成膜やエッチングなど、真空状態で所定の処理を行う処理モジュールであり、19はウエハWの向きを調整するアライメント室である。処理モジュール18と真空搬送室16との間、真空搬送室16とロードロック室14、15との間、ロードロック室14,15と大気搬送室12との間は、夫々開閉自在なゲートバルブGにより仕切られている。
この半導体製造装置1の動作について簡単に説明すると、先ず搬送アーム13によりキャリア3内からウエハWが取り出され、アライメント室19にてその向きが制御された後、ロードロック室14(15)内に搬入される。当該ロードロック室14(15)内が大気雰囲気から真空雰囲気に切り替えられ、その後搬送アーム17によりウエハWがロードロック室14(15)内から取り出されて処理モジュール18に搬入され、所定の処理を受ける。その後ウエハWは搬送アーム17により例えば処理モジュール18間を所定の順序で搬送されて処理を受けた後、搬送アーム17,13により、ロードロック室14(15)、大気搬送室12をこの順に介してキャリア3に戻される。
載置台11及び大気搬送室12における当該載置台11に向かう側の側壁をなすロードポートフレーム21は、キャリア3からウエハWを大気搬送室12へ搬入するために、前記キャリアドア4を開閉する蓋体開閉装置をなすロードポート2を構成している。このロードポート2についてその斜視図、載置台11側から見た平面図である図2、図3を夫々参照しながら説明する。載置台11はその表面にキャリア3を支持するための例えば3本の支持ピン11aを備えており、前記キャリアドア4がロードポートフレーム21に向かうようにキャリア3を支持した状態で、ロードポートフレーム21に対して前後に移動する。
ロードポートフレーム21はその厚さ方向に開口した角形の開口部22を備えている。開口部22の側壁は当該開口部22の周方向に沿って形成された段差23を備え、その段差23により載置台11側が大気搬送室12側に比べて大きく開口している。
前記段差23より載置台11側における開口部22の上下の周壁には互いに対となる動作機構である例えば円形のアクチュエータ24,25が左右に夫々設けられている。アクチュエータ24、25は、図2及び図3に示す開口部22の上側、下側の側壁に埋没した位置から夫々下降、上昇する。また、これらアクチュエータ24,25は鉛直軸周りに回動する。アクチュエータ24の下側表面、アクチュエータ25の上側表面には後述のロッド51に嵌合する溝24a,25aが夫々形成されている。
また、ロードポート2は角板状に形成されたロードポートドア20を備えている。ロードポートドア20はキャリアドア4の保持部材をなし、図4の斜視図、図5の縦断側面図、図6の横断平面図に夫々示されるように本体板26aと、この本体板26aの載置台11側に付勢手段であるバネ26cを介して当該本体板26aに重なるように設けられた押圧板26bとを備えている。
本体板26aは不図示の駆動機構に接続されており、その駆動機構により載置台11から見て開口部22の奥側から図5及び図6に示す開口部22を塞ぐ位置に前後移動できると共に昇降することができ、開口部22を開閉する。バネ26cは、キャリアドア4の開閉時において後述するように押圧板26bを介して当該キャリアドア4をキャリアフレーム31に押圧する。
本体板26aの高さ中央部の左右から互いに対となるピン27,27が横方向に伸び、押圧板26bの厚さ方向に穿孔された孔26dを介して載置台11側に突出している。載置台11から見て左側に設けられたピン27には左側側周から、右側に設けられたピン27には右側側周から当該ピン27の夫々中央部に向かって切り欠き28,28が形成されている。図中27aは、ピン27において切り欠き28よりも先端側の第2の被結合部をなす先端部である。
続いてキャリア3について、キャリアドア4を外した状態の斜視図である図7も参照しながらより詳しく説明する。キャリア3を構成するキャリアフレーム31の前記収容空間32では例えば25枚のウエハW(図7では便宜状6枚のみ示している)が上下方向に配列され、不図示の支持部により支持された状態で収納される。
キャリアフレーム31の開口部22が形成された前面において、その開口部22の周縁部33には、当該開口部22を囲むようにリング状の溝34(図6参照)が形成されており、この溝34内にはOリング35が設けられている。キャリアドア4により開口部32aが閉じられるときは、このOリング35がキャリアドア4の裏面に密着し、収容空間32が気密に構成される。また、周縁部33において前記溝34の左右の外側には、上下に計4つのフック36が設けられている。このフック36はキャリアフレーム31の開口方向に向けて伸びており、その先端は上側に向かい、第1の結合部をなす起立部36aを形成している。
また、その周縁部33において各フック36及び溝34を囲むように開口方向に向かって突出する突縁部37が形成されており、ロードポートドア20とキャリアフレーム31との間でキャリアドア4を受け渡すときには、この突縁部37がロードポートフレーム21における前記開口部22の周縁部23aに密着する(図6参照)。また、キャリアフレーム31の下側には前記載置台11の支持ピン11aに対応して形成された凹部31aが設けられており、凹部31aに支持ピン11aが嵌合して、載置台11上におけるキャリアフレーム31の位置が固定される(図5参照)。
続いてキャリアドア4について、その縦断平面を示した図8も参照しながら説明する。キャリアドア4はその内部に空間41を備えた矩形板状に形成されており、その表面には前記ピン27に対応する位置に当該ピン27が差し込まれる孔42が穿孔されている。また、キャリアドア4の左右の側壁の上側、下側には夫々内部空間41に連通する溝43が形成されている。
前記内部空間41にはその左右に互いに対となる、キャリアドア4と平行するように上下方向に伸びた、昇降及び回動自在な棒状の作動部材をなすロッド51が設けられており、各ロッド51の上部及び下部はキャリアドア4から突出している。
このロッド51及びその周辺の各部の構成について、後述するようにキャリアフレーム31によるキャリアドア4の保持が行われる下降位置(第1の位置)、ロードポートドア20によるキャリアドア4の保持が行われる上昇位置(第2の位置)に夫々ロッド51が位置したときの斜視図である図9、図10も参照しながら説明する。ロッド51の上端、下端には横方向に伸びた突起52a,52bが夫々形成されており、これら突起52a,52bはアクチュエータ24,25の溝24a,25aに夫々嵌合し、そのように嵌合したときには、アクチュエータ24,25の回動に応じてロッド51がその軸周りに回動する。
ロッド51は例えばキャリアフレーム31側に向けて突出した、金属により構成される保持用突起53を備えている。そして、この保持用突起53を上下に挟むように磁石からなる保持部材44,45が内部空間41に固定されて設けられており、保持用突起53が保持部材44,45に吸着されることにより、キャリアドア4に対して前記上昇位置、前記下降位置に夫々ロッド51が保持される。後述するように下降位置ではフック用スライダ55がフック36を押圧し、上昇位置ではピン用スライダ56がピン27を押圧するので、これらの押圧力のみによってもロッド51を、その押圧する高さ位置に保持することができるが、これら押圧力に加えて、保持部材44,45と保持用突起53との間の磁気的な引力を利用することで、より確実にロッド51の保持を行い、その位置ずれを防いでいる。
ロッド51は、保持部材44,45の上側、下側に夫々設けられたOリング46、46に挿通されている。そして、Oリング46、46に挟まれるロッド51が移動する空間47を囲むように区画壁48が形成されている(図8参照)。Oリング46,46はその区画壁48に密着し、前記空間47を気密にシールしており、保持部材44,45への保持用突起53の当接及び摺動によりパーティクルが発生しても、このパーティクルを区画空間47に閉じ込めることで、当該パーティクルがキャリアドア4の外に放出されることを抑えている。
ロッド51において上側、下側のOリング46が夫々設けられる位置よりも上方、下方位置から夫々、前記溝43を介してキャリアドア4の外側に向けて夫々支持部54,54が横方向に伸びている。これらの支持部54,54の先端には例えば角形のブロック状に形成された第1の被結合部をなすフック用スライダ55が設けられている。支持部54,54においてキャリアフレーム31側には付勢手段であるバネ54a,54aの一端が接続されている。そして、バネ54aの他端はキャリアドア4の厚さ方向に向かって伸びると共に、当該キャリアドア4の内壁面をロッド51の昇降動作に応じて昇降するように構成されている。
また、各ロッド51の中央部で例えば前記Oリング46が設けられる位置の上方には、キャリアドア4の中央側へ横方向に突出した第2の被結合部である立て板状のピン用スライダ56が設けられており、ピン用スライダ56のロードポートドア20側には付勢手段であるバネ56aの一端が接続され、バネ56aの他端はキャリアドア4の厚さ方向に向かって伸びると共に、当該キャリアドア4の内壁面をロッド51の昇降動作に応じて昇降するように構成されている。つまり、ロッド51を回動軸として、バネ54a及びバネ56aによりフック用スライダ55はロードポートドア20側に、ピン用スライダ56はキャリアフレーム31側に向けて常時付勢されている。
図9に示すようにロッド51が下降したときには、フック36の起立部36aはフック用スライダ55よりもロードポートドア20側に位置している。このときに前記バネ54a及び56aによる付勢力が働くことで、フック用スライダ55は起立部36aに係合し、その起立部36aをロードポートドア20側に向けて押圧する。そして、その押圧力によりOリング35を介してキャリアフレーム31がキャリアドア4に押し付けられて密着し、ウエハWの収容空間32が気密状態に保たれる。
また、図10に示すようにロッド51が上昇したときには、ピン用スライダ56がロードポートドア21のピン27に形成された切り欠き28内に進入する。このときに前記バネ54a及び56aによる付勢力が働くことで、ピン用スライダ56がピン27においてその切り欠き28よりも先端側の先端部27aと係合し、この先端部27aをキャリアフレーム31側に向けて押圧して、ロードポートドア20表面にキャリアドア4の表面が押し付けられる。
フック用スライダ55とフック36とが係合しているときには、切り欠き28とピン用スライダ56との係合が解除され、逆に切り欠き28とピン用スライダ54とが係合しているときにはフック用スライダ55とフック36との係合が解除される高さ位置になるように、これら各フック36及びスライダ54,56が設けられている。
続いて、図11〜図14の工程図を参照しながら、ロードポート2にてキャリアドア4が開かれる工程を説明する。先ず、不図示の搬送手段によりキャリア3が載置台11に搬送され、載置台11上の支持ピン11aがキャリアフレーム31の凹部31aに嵌合し、キャリアドア4がロードポート2の開口部22に向かうように載置台11上にキャリア3が固定される(図11(a))。このときロードポートドア20はロードポートフレーム21の開口部22の奥側に位置している。また、キャリア3ではロッド51が既述の下降位置にあり、図14(a)の横断平面図に示すようにキャリアドア4のフック用スライダ55がキャリアフレーム31のフック36をロードポートドア20側へ押圧し、キャリアドア4がキャリアフレーム31のOリング35に密着して、当該キャリアフレーム31に保持されている。
その後、載置台11がロードポートフレーム21に向けて前進し、キャリアドア4が開口部22に収まり、キャリアフレーム31の突縁部37が開口部22の周縁部に密着し、外側から開口部22が塞がれて載置台11が停止する(図11(b))。然る後、ロードポートドア20がキャリアドア4に向けて前進して、ピン27がキャリアドア4の孔42に進入し、ロードポートドア20の押圧板26bがキャリアドア4の表面に当接した後、さらにキャリアフレーム31側へと接近し、バネ26cの付勢力により押圧板26bがキャリアドア4をキャリアフレーム31側に押圧し、ロードポートドア20の移動が停止する(図12(c))。
その後、開口部22の下側のアクチュエータ25が上昇し、その溝25aがロッド51の下端の突起52bに嵌合する。そして、アクチュエータ25がピン用スライダ56、支持部54を夫々付勢しているバネ56a、54aの付勢力に抗してロッド51を回動させ、図14(b)に示すようにフック用スライダ55とフック36の起立部36aとの係合を解除する。このとき、キャリアドア4はロードポートドア20によりキャリアフレーム31側へ押圧されていることにより、当該キャリアフレーム31に保持されている。
そして、アクチュエータ25がさらに上昇し、このアクチュエータ25によりロッド51に加えられる機械的な力が、保持部材45がロッド51の保持用突起53を吸引する磁力に打ち勝って、ロッド51はアクチュエータ25の上昇に従って上昇し、ピン用スライダ54がピン27の切り欠き28に進入する。
保持用突起53が保持部材44に当接し、磁力により吸着されてロッド51の高さ位置が固定されると共にアクチュエータ25の上昇が停止する(図12(d))。そして、アクチュエータ25がバネ54a,56aによる付勢力の働く順方向に回動し、ピン用スライダ56がピン27の先端部27aに係合して、その先端部27aがキャリアフレーム31側に押圧される。その後、アクチュエータ25が下降し、ロッド51と当該アクチュエータ25との嵌合が外れるが、ピン用スライダ56はバネ54a,56aの付勢力により、引き続き前記先端部27aに係合し、ピン27をキャリアフレーム31側に押圧する。
そして、ロードポートドア20が開口部22の奥側へと移動する。このとき、ピン27がピン用スライダ56によりキャリアフレーム31側に押圧されているため、図14(c)に示すようにキャリアドア4はその表面がロードポートドア20に押し付けられた状態で保持され、ロードポートドア20と共に奥側に移動した後、図13(e)に矢印で示すように下降してキャリア3のウエハWの収容空間32が開口部22を介して大気搬送室12内に開放される。その後、既述の経路でウエハWは半導体製造装置1内を搬送されて処理される。
続いてキャリアドア4が閉じられる工程について、図13〜図15を参照しながら説明する。搬出されたウエハWが処理を終えてキャリアフレーム31の収容空間32に戻されると、ロードポートドア20がキャリアドア4を保持した状態で開口部22の下側から、図13(e)に示す開口部22へ面する位置へ上昇した後、その開口部22を塞ぐように前進し、図15(a)に示すようにバネ26cの付勢力により押圧板26bがキャリアドア4の裏面をキャリアフレーム31に押圧する位置に移動する。
その後、開口部22の上側に設けられたアクチュエータ24が下降し、その溝24aがロッド51の上端の突起52aに嵌合する。そして、アクチュエータ25がピン用スライダ56、支持部54を夫々付勢しているバネ56a、54aの付勢力に抗してロッド51を回動させて、図14(b)に示すようにピン27の先端部27aとピン用スライダ54との係合が解除される。このとき、キャリアドア4はロードポートドア20によりキャリアフレーム31へ押圧されていることにより、当該キャリアフレーム31に保持されている。
そして、アクチュエータ24がさらに下降し、このアクチュエータ24によりロッド51に加えられる機械的な力が、保持部材44がロッド51の保持用突起53を吸引する磁力に打ち勝って、ロッド51はこのアクチュエータ24の動作及び重力に従って下降し、ピン用スライダ54が切り欠き28から抜け出る。
保持用突起53が保持部材45に当接し、磁力によって吸着されることによりロッド51の高さ位置が固定されると共にアクチュエータ24の下降が停止する(図15(b))。そして、アクチュエータ24がロッド51をバネ54a,55aによる付勢力の働く順方向に回動させて、フック用スライダ55がキャリアフレーム31のフック36の起立部36aに係合し、当該起立部36aをロードポートドア20側へと押圧する。然る後、アクチュエータ24は上昇し、ロッド51と当該アクチュエータ24との嵌合が外れるが、フック用スライダ55はバネ54a,56aの付勢力により引き続きフック36をロードポートドア20側に押圧し、キャリアフレーム31にキャリアドア4が保持される。以降はロードポート2への搬入時とは逆の動作でロードポート2からキャリア3が搬出される。
この第1の実施形態によれば、半導体製造装置1に供給される用力を利用した、キャリアドア4を保持するための真空吸着機構をロードポート2に設けなくても、キャリアドア4とロードポートドア20との間でキャリアドア4の受け渡しを行うことができる。従ってロードポート2を構成する部品点数を減らして、ロードポート2を簡素な構成とすることができ、その製造コストを低下させることができる。また、ロッド51の昇降及び回動によってキャリアドア4をロードポートドア20とキャリアフレーム31との間で受け渡すことができるので、前記真空吸着機構による真空吸着を利用してキャリアドア4を受け渡す場合よりも、その受け渡しに要する工程数を減らすことができる。その結果としてスループットの向上を図ることができる。さらに、その真空吸着機構を用いずに前記受け渡しを行えることから、ロードポートドア20がキャリアドア4を保持しているときに半導体製造装置1に供給される用力が停止しても、その保持が行われなくなることにより当該キャリアドア4がロードポートドア20から落下して破損することを防ぐことができる。
ところで、既述の例ではスライダ55,56のフック36の起立部36a、ピン27の先端部27aに対する夫々の押圧力と、保持部材44,45の保持用突起53に対する磁力と、によってロッド51の高さ位置が固定されているが、そのロッド51の高さ位置を固定するために、保持部材44,45及び保持用突起53を設ける代わりに、例えば図16及び図17に示すように各部を構成してもよい。図16(a)、(b)に示すようにフック用スライダ55にはバネ54aにより付勢される方向に突出した突起55aが設けられ、またフック36の起立部36aにおいてキャリアフレーム31側に向かう側面には、この突起55aに対応する凹部36aが設けられている。そして、フック用スライダ55が起立部36aに係合し、当該起立部36aを押圧するときには、図16(c)に示すように突起55aが凹部36aに嵌入し、ロッド51が下降位置で固定されるようになっている。
また、図17(a)に示すようにピン用スライダ56にもバネ56aにより付勢される方向に突出した突起56bが設けられており、ピン27の先端部27aにおいてこのピン用スライダ56に向かう側面にはこの突起56bに対応する凹部27bが形成されている。そして、ピン用スライダ56が先端部27aに係合し、当該先端部27aを押圧するときには、図17(b)に示すように突起56bが凹部27bに嵌入し、ロッド51が上昇位置で固定されるようになっている。
(第2の実施形態)
続いて第2の実施形態のロードポート2及びキャリア3について第1の実施形態との差異点を中心に説明する。図18、図19、図20はこの第2の実施形態のロードポート2のロードポートドア20及びキャリア3の斜視図、縦断側面図、横断平面図である。これらの図に示すようにロードポートドア20の本体板26a表面には、その上下左右に計4つのフック61が、押圧板26bの孔26dを介して載置台11側へ向かって伸びるように形成されており、各フック61の先端は下側へ向かって屈曲されて、第2の結合部をなす下降部61aを形成している。
また、この第2の実施形態におけるキャリア3のキャリアドア4の表面には、各フック61に対応する位置にフック61が当該キャリアドア4の内部空間41に進入するための孔62が設けられている。キャリアドア4の縦断平面を示した図21も参照しながら説明を続ける。ロッド51において例えば各支持部54が設けられた高さ位置からキャリアドア4の中心側へ向けて支持部63,63が横方向に伸び出しており、各支持部63の先端には例えば角形のブロック状に形成された第2の被結合部をなすフック用スライダ64が設けられている。
さらに、その支持部63においてキャリアフレーム31側には付勢手段であるバネ63aの一端が接続されており、バネ63aの他端はキャリアドア4の厚さ方向に向かって伸びると共にキャリアドア4の内壁面を、ロッド51の昇降動作に応じて昇降するように構成されている。つまり、フック用スライダ64は、ロッド51を回動軸として常時キャリアフレーム31側に向けて付勢されている。
この第2の実施形態のキャリアドア4が開閉される手順について、キャリアフレーム31によるキャリアドア4の保持が行われる下降位置、ロードポートドア20によるキャリアドア4の保持が行われる上昇位置に夫々ロッド51が位置しているときの当該ロッド51の様子を示した図22(a)、図22(b)も参照しながら説明する。ロッド51が下降位置にあるときは、図22(a)に示すように第1の実施形態と同様にフック用スライダ55がキャリアフレーム31のフック36の起立部36aをロードポートドア20側に押圧して、キャリアドア4がキャリアフレーム31に押圧されて固定されている。
第1の実施形態と同様の手順でキャリア3がロードポート2に搬送され、既述のキャリアドア4の受け渡しを行う位置に移動すると、ロードポートドア20がキャリアドア4に向かって移動し、フック61が孔62に進入して、さらに図19及び図20に示すように、ロードポートドア20が第1の実施形態と同様にキャリアドア4を押圧する。
その後、第1の実施形態と同様にアクチュエータ25がロッド51に嵌合し、然る後に回動してフック用スライダ55とフック36との係合が解除され、さらにロッド51を押し上げ、ロードポートドア20のフック61とフック用スライダ64との高さ位置が揃う。その後、アクチュエータ25が回動し、図22(b)に示すように前記フック61の下降部61aとフック用スライダ64とが係合する。アクチュエータ25とロッド51との嵌合が外れても、バネ63a、54aの付勢力によりフック用スライダ64がフック61をキャリアフレーム31側へ押圧し、キャリアドア4がロードポートドア20に保持される。
また、キャリアドア4が閉じられる際には、第1の実施形態と同様にロードポートドア20が当該キャリアドア4を保持したまま、キャリアドア4をキャリアフレーム3に押圧し、アクチュエータ24がロッド51に嵌合した後、回動して、フック用スライダ64とフック61との係合が解除された後、さらにアクチュエータ24が下降してロッド51を押し下げ、フック用スライダ55とキャリアフレーム31のフック36との高さ位置が揃う。然る後アクチュエータ24が回動し、前記フック36の起立部36aとフック用スライダ55とが再び係合する。アクチュエータ24が上昇して、ロッド51との嵌合が外れても、バネ63a、54aの付勢力によりフック用スライダ55がフック36をロードポートドア20側へ押圧し、キャリアドア4がキャリアフレーム31に保持される。この第2の実施形態においても第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第3の実施形態)
続いて第3の実施形態について第1及び第2の実施形態との差異点を中心に説明する。図23、図24、図25は、この第3の実施形態のロードポートドア20及びキャリア3の夫々斜視図、縦断側面図、横断平面図である。また、図25(a)ではロッド51が下降位置にあり、キャリアドア4がキャリアフレーム31に保持されたときの様子、図25(b)ではロッド51が上昇位置にあり、キャリアドア4がロードポートドア20に保持されたときの様子を夫々示している。この第3の実施形態のロードポートドア20は第2の実施形態と同様の4つのフック61を備えているが、ロードポートドア20とキャリアフレーム3との間でキャリアドア4が受け渡されるときに、図24に示すように各フック61はキャリアドア4の外側のフック36上に位置するように形成されている。
キャリアドア4の縦断平面を示した図26及びロッド51が下降位置、上昇位置夫々にあるときのフック36,61及びスライダ55との位置関係を夫々示した図27(a)、(b)も参照しながら説明する。この第3の実施形態では支持部54に接続されたバネ54aが設けられる代わりに、ロッド51の高さに応じて、各支持部54を夫々異なる方向に付勢するためのバネ65,66が設けられている。
バネ65の一端はキャリアドア4のキャリアフレーム31側の内壁面に対して固定されている。そして、その他端はキャリアドア4の厚さ方向に伸びるが、内壁面に対して固定されておらず、ロッド51が下降位置にあるときには、支持部54がこのバネ65の他端とキャリアドア4の内壁面との間に進入し、当該バネ65によりロードポートドア20側に向かって付勢される。このバネ65上に前記バネ66が設けられており、その一端はキャリアドア4のロードポートドア20側の内壁面に対して固定されている。そして、その他端はキャリアドア4の厚さ方向に伸びるが、内壁面に対して固定されておらず、ロッド51が上昇位置にあるときには、支持部54がこのバネ66の他端とキャリアドア4の内壁面との間に進入し、当該バネ66によりキャリアフレーム31側に向かって付勢される。
バネ66とキャリアドア4の内壁面との間に支持部54が進入することができるように、当該支持部54にはその上端からロードポートドア20側に向かって下降した傾斜面67が設けられている。そして、バネ65とキャリアドア4の内壁面との間に支持部54が進入することができるように、当該支持部54にはその下端からキャリアフレーム31側に向かって上昇する傾斜面68が設けられている。
この第3の実施の形態では第2の実施形態と異なり、ロッド51が昇降する際にアクチュエータ24、25による回動動作が行われないことを除いて、第2の実施形態と同様の手順でロッド51が昇降する。下降位置にあるロッド51がアクチュエータ25に押し上げられて、支持部54がバネ65の高さ位置からずれて、フック用スライダ55にロードポートドア20側への付勢力が働かなくなり、フック用スライダ55とフック36の起立部36aとの係合が解除される。そして、支持部54はバネ66とキャリアドア4の内壁面との間に進入し、支持部54がそのバネ66によりキャリアフレーム31側に付勢されて、フック用スライダ55がフック61の下降部61aに係合して、ロードポートドア20にキャリアドア4が保持される。
そして、そのように上昇位置に移動したロッド51が、アクチュエータ24に押し下げられると、支持部54がバネ66の高さ位置からずれて、係合部66にキャリアフレーム31側への付勢力が働かなくなり、フック用スライダ55とフック61ノズル下降部61aとの係合が解除される。その後、支持部54がバネ65とキャリアドア4の内壁面との間に進入し、フック用スライダ55が再びロードポートドア20側に付勢されてフック36の起立部36aに係合して、再びキャリアドア4がキャリアフレーム31に保持される。なお、このように支持部54がロッド51の上下位置が変わったときに、夫々異なるバネにより押圧されて付勢される方向が変化することを明確に示すために、図25(a)ではバネ66の図示を、図25(b)ではバネ65の図示を夫々省略している。この第3の実施形態においても第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。また、この第3の実施形態ではアクチュエータ24,25によるロッド51の回動動作が不要なので、キャリアドア4の開閉動作に要する時間が短くて済む。
なお、この第3の実施形態において、支持部54のバネ65、66とキャリアドア4の内壁面との間への進入を容易にするために、バネ65のロードポートドア20側の端部、バネ66のキャリアフレーム31側の端部は夫々キャップに覆われていてもよいし、またバネ65,66として、図25(a)、(b)に示したコイル状のものを使う代わりに板バネを用いてもよい。
(第4の実施形態)
続いて、第4の実施形態について図28(a)、(b)を参照しながら既述の各実施形態との差異点を中心に説明する。この第4の実施形態のロードポートドア20は第3の実施形態と同様のフック61を備えているが、押圧板26b及びバネ26cを備えていない。また、この第4の実施形態では載置台11が昇降できるように構成されており、図28(a)に矢印で示すようにキャリア3をロードポートフレーム21に向けて前進させ、さらにロードポートドア20がキャリアドア3に重ね合わされるように移動した後、図28(b)に示すように載置台11が上昇し、そして図29(a)に示すようにフック36の起立部36aにおける後述の傾斜面77aと、フック61の下降部61aの後述の傾斜面77bとの高さが揃うように位置して、キャリアドア4の受け渡しが行われる。
この第4の実施形態のキャリアドア4には、図29(a)、(b)に示すように既述の各実施形態のフック用スライダ55の代わりに方形のブロック状のフック用スライダ71が、ロッド51に支持部54を介して設けられている。このフック用スライダ71の第1の被結合部をなすロードポートドア20に向かう側面、第2の被結合部をなすキャリアフレーム31に向かう側面にはフック用スライダ71の中央部に向けて凹部72a,72bが形成されており、この凹部72a,72b内から凹部72a,72bの外側へ夫々の端部が向かうようにバネ73a,73bが夫々接続されている。そして、これらバネ73a,73bの端部には支持部74a,74bを介して水平軸周りに転動するローラ75a,75bが接続されている。
また、この第4の実施形態ではフック36の起立部36aにおけるキャリアフレーム31側の側面には前記ローラ75aが係合する凹部76aが設けられている。さらに、その側面において凹部76aの上方は、上に向かうにつれてロードポートドア20側へ向かうように傾斜した傾斜面77aとして形成されている。そして、ロードポートドア20のフック61の下降部61aのロードポートドア20側の側面には前記ローラ75bが係合する凹部76bが設けられている。さらに、その側面において凹部76bの下方は、下に向かうにつれてキャリアフレーム31側へ向かうように傾斜した傾斜面77bとして形成されている。
傾斜面77a、77bは夫々起立部36aの上端、下降部76aの下端から凹部76a,76bへとローラ75a,75bを案内する案内路として構成されており、凹部76a,76bはローラ75a,75bに夫々係合することで、第1〜第3の実施形態の保持用突起53及び保持部材44,45と同様に下降位置、上昇位置で夫々ロッド51をより確実に固定するために設けられている。そして、ロッド51が下降位置にあるときには、図29(a)、(b)に示すように凹部76aに係合したローラ75aがバネ72aによりフック36の起立部36aをロードポートドア20側に付勢することで、キャリアドア4がキャリアフレーム31に密着して保持されている。また、この第4の実施形態においてもアクチュエータ24,25はロッド51を昇降させる際に回動動作を行わない。
この第4の実施形態においてキャリアドア4を開く手順について説明する。既述のようにキャリアフレーム31のフック36の傾斜面77bと、ロードポートドア20のフック61の傾斜面77aとの高さが揃った受け渡し位置にキャリア3とロードポートドア20とが移動した後、アクチュエータ25によりロッド51が押し上げられて上昇すると、図30(a)に示すようにローラ76aはバネ73aの弾性により凹部76aから傾斜面77aに乗り上げ、このバネ73aの付勢力によりこの傾斜面77aをロードポートドア20側に付勢しながらロッド51の上昇に応じて上方向に転動すると共に、ローラ75bが傾斜面77bへ乗り上げて、この傾斜面77bをバネ73bの付勢力によりキャリアフレーム31側に付勢しながらロッド51の上昇に応じて上方向に転動する。つまり、ローラ75aが傾斜面77aをその上端へと案内される状態とローラ75bが傾斜面77bを凹部76bに案内される状態とが重なり、このようにローラ75a,75bが傾斜面77a,77bを夫々付勢しながら転動することで、キャリアドア4がキャリアフレーム31及びロードポートドア20の両方に対して保持される。
さらにロッド51が上昇して、図30(b)に示すようにローラ75aが傾斜面77aを登り切って当該傾斜面77aから外れて、ローラ75aのフック36への付勢が解除されると同時にローラ75bが凹部76bに係合し、ロッド51の高さ位置が固定されると共にキャリアドア4の表面はローラ75bの凹部76bへの付勢によりロードポートドア20の表面に密着して保持される。然る後、アクチュエータ25が下降して開口部22の側壁内に戻った後、フック36がロードポートドア20の移動へ干渉することを避けるために載置台11が下降する。その後、ロードポートドア20がキャリアドア4を保持したまま、第1の実施形態と同様に移動して、キャリア3の開口部22aが開かれる。
キャリアドア4がキャリアフレーム31に受け渡されるときには、上記のようにキャリアドア4を開いたときの位置にあるキャリアフレーム31に対して、ロードポートドア20が接近し、キャリアドア4を受け取った位置に移動する。そして、載置台11が上昇して、前記受け渡し位置にキャリアフレーム31が移動する。つまり、再び図30(b)に示すようにフック用スライダ71及び各フック36,61が位置する。そして、アクチュエータ24によりロッド51が押し下げられて、ローラ75a,75bが、キャリアフレーム31からロードポートドア20にキャリアドア4が受け渡されるときとは逆に動き、傾斜面77a,77bを夫々付勢しながら転動して、キャリアドア4がキャリアフレーム31及びロードポートドア20の両方に対して保持される。
その後、ローラ75bが傾斜面77bを下り切って当該傾斜面77bから外れ、ローラ75bのフック61への付勢が解除されると同時にローラ75aが凹部76aに係合して、ロッド51の高さ位置が固定されると共にキャリアドア4の裏面がキャリアフレーム31のOリング35に密着する。この第4の実施形態においても、既述の各実施形態と同様の効果が得られる。
(第5の実施形態)
続いて第5の実施形態について、ロードポートドア20とキャリア3の縦断側面を示した図31と、前記キャリア3の正面を示した図32とを参照しながら説明する。この第5の実施形態のロードポートドア20の本体板20aの表面にはその上下左右に磁石81が設けられている。そして、キャリアフレーム31の前面の周縁部33にもその上下左右に磁石82が設けられている。また、各ロッド51にはその上下に磁石83が設けられており、ロッド51が下降位置にあるときにはこの磁石83と磁石82との間に磁気的結合が形成され、キャリアドア4はキャリアフレーム31に付勢されて保持される。なお、図32ではキャリアドア4の受け渡しが行われる際に、キャリアドア4とロードポートドア20とが対向し、且つロッド51が下降位置にあるときの磁石81と磁石83との位置関係を示しており、磁石82はこのように正面からキャリア3を見たときに磁石81と重なる位置に設けられている。
そして、既述のようにキャリア3がロードポート2に搬送され、図31に示すように押圧板26bにキャリアドア4が押圧された状態でアクチュエータ25によりロッド51が下降位置から押し上げられると、磁石83が磁石82から遠ざかり、磁石83の磁石82との磁気的結合が解除され、その代わりに磁石83が磁石81に近づき、磁石81と磁石83との間に磁気的結合が形成される。この磁石81,83間の磁気的結合によってキャリアドア4はロードポートドア20へと付勢され、そして当該ロードポートドア20はキャリアドア4を保持した状態で移動して、キャリアドア4を開くことができる。
キャリアドア4が閉じられるときには、アクチュエータ24により前記磁気的結合が形成された上昇位置からロッド51が押し下げられて、磁石83が磁石81から遠ざかり、磁石83の磁石81との磁気的結合が解除され、その代わりに磁石83が磁石82に近づき、磁石82と磁石83との磁気的結合が再び形成される。この第5の実施形態においても既述の各実施形態と同様の効果が得られる。
ところで、この第5の実施形態ではロッド51には保持用突起53が設けられる代わりに、その中央部に保持ブロック84が介在している。この保持ブロック84は、キャリアドア4側、キャリアフレーム31側に夫々突出した突起85,85を備え、各突起85はバネ86によりその突出方向に区画壁48を常時付勢している。そして、前記区画壁48には、夫々異なる高さ位置に、この突起85に対応して横方向に向かう凹部87,88が設けられている。
これら凹部88,87に夫々突起85が係合して付勢することで、既述の各磁気的結合が形成されるロッド51の下降位置、上昇位置で夫々ロッド51がキャリアドア4に対して保持されるようになっており、ロッド51が昇降する際には突起85はバネ86の弾性により凹部87,88から抜け出て、それら係合が外れるようになっている。他の保持用突起53及びそれに対応する保持部材44,45が設けられる実施形態についても、それら保持用突起53及び保持部材44,45の代わりにこの保持ブロック84及び凹部87,88を設けてロッド51の保持を行ってもよい。
(第5の実施形態の変形例)
図33は上記の第5の実施形態の変形例を示しており、この例ではロッド51はキャリアドア4と平行し、横方向に伸びるように設けられている。第5の実施形態と同様にキャリアフレーム31の磁石82とロッド51の磁石83との磁気的結合が形成されているときには、磁石83とロードポートドア20の磁石81との磁気的結合が解除され、逆に磁石83と磁石81との磁気的結合が形成されているときには磁石83と磁石82との磁気的結合が解除されるように、ロッド51はその長さ方向に移動する。図中89a、89bはアクチュエータであり、既述のようにキャリア3がキャリアドア4の受け渡し位置に移動したときに、開口部22の左右の側壁にロッド51を挟むように配置され、そして、図の位置から左右に夫々移動してロッド51を移動させる。図33では図32と同様の受け渡し位置において、キャリアドア4がキャリアフレーム31に保持されているときの磁石81と磁石83との位置関係を示しており、磁石82は磁石83と重なるように設けられている。
(第6の実施形態)
続いて第6の実施形態のロードポートドア20及びキャリア3について、それらの斜視図、縦断側面図、横断平面図である夫々図34、35、36を参照しながら既述の各実施形態との差異点を中心に説明する。また、図36(a)はロードポート2に搬送されたときのキャリア3及びロードポートドア20を示し、図35及び図36(b)はキャリアドア4の受け渡し位置に移動したキャリア3及びロードポートドア20を示している。この第6の実施形態のロードポートドア20の本体板26aは内部空間91を備え、その内部空間91において本体板26aの左右には当該本体板26aと平行に上下に伸びる昇降自在な第二作動部材である2本のロッド92が設けられている。この内部空間91はロッド92の移動路として構成されている。
本体板26aの載置台11側表面の上下左右には計4つの開口部93が設けられ、各ロッド92の上下から、その開口部93を介して当該載置台11側へフック94が伸び、フック94の先端は下側に屈曲して下降部94aを形成している。また、図中95a,95bはロードポートフレーム21側から載置台11側へと伸びた棒状の昇降自在なアクチュエータであり、ロードポートフレーム21の開口部22の上下に設けられている。キャリアドア4の受け渡しを行うときに、これらのアクチュエータ95a,95bによりロッド92が押圧されて昇降できるように、本体板26aの上下には溝96a,96bが設けられている。
キャリアフレーム31の左右には縦方向に伸びる内部空間97が形成されており、その内部空間97にはロッド51と同様に上下に伸びる昇降自在な第一作動部材をなす2本のロッド98が設けられている。この内部空間97はロッド98の移動路として構成されている。各ロッド98からはキャリアフレーム31の開口部22の周縁部33に設けられた溝34の外側領域にて上下に夫々開口した開口部99を介してロードポートドア20側へ向けてフック90が伸び、フック90の先端は上側に屈曲して起立部90aを形成している。また、キャリアフレーム31の左右において、突縁部37の上下には夫々内部空間97に連通する開口部101a,101bが設けられており、これら開口部101a,101bにはアクチュエータ95a、95bが夫々進入する。
また、第1の実施形態のキャリアドア4のロッド51と同様にロッド92、98は保持用突起53を備え、保持部材44,45によりロードポートドア20、キャリアフレーム31に対して夫々異なる高さ位置で保持される。さらに、それらの保持用突起53及び保持部材44,45が設けられる空間47はロッド92,98が夫々挿通されるOリング46,46によりシールされた気密空間となっている。
キャリアドア4の側面には角型の保持ブロック102が設けられている。この保持ブロック102は、キャリアドア4に固定されていることを除いては第4の実施形態のフック用スライダ71と同様に構成されており、図37(a)〜(c)にその保持ブロック102の各部を、そのフック用スライダ71で用いた符号と同符号を付して示している。また、これらの図37(a)〜(c)に示すようにフック90の起立部90aは、第4の実施形態と同様の傾斜面77a及び凹部76aを、フック94の下降部94aは第4の実施形態と同様の傾斜面77b及び凹部76bを夫々備えている。
そして、キャリア3がロードポート2に搬送されるときには、ロッド92、98は夫々図35に示す上昇位置(第1の位置、第3の位置)にあり、このとき図37(a)に示すように凹部76aに係合したローラ75aがバネ73aによりフック90の起立部90aをロードポートドア20側に付勢することで、キャリアドア4がキャリアフレーム31に密着して保持されている。
キャリアドア4が開かれる工程について説明する。ロードポートフレーム21に向けてキャリア3が載置された載置台11が前進し、アクチュエータ95a,95bがキャリアフレーム31の開口部101a,101b内に夫々進入する。そして、第1の実施形態と同様にロードポートドア20が、押圧板26bによりキャリアドア4をキャリアフレーム31に押圧するようにキャリアフレーム31側へと移動し、図35及び図37(a)に示すようにフック94の下降部94aが保持ブロック102よりもキャリアフレーム31側に位置すると、その移動が停止する。
アクチュエータ95aが下降して、ロッド92,98が押し下げられ、保持ブロック102に対してフック90,94が下降し、ローラ75aがフック90の起立部90aから外れて当該ローラ75aによるフック90の付勢が解除される。然る後、ローラ75bが下降した傾斜面77bに乗り上げて、バネ73bにより保持ブロック102に対してフック94の下降部94aがキャリアフレーム31側に付勢され、ローラ75bが凹部76bに係合すると共にロッド92,98の保持用突起53が保持部材45に当接し、これらロッド92,98の下降が停止する(図37(c)参照)。
その後、ロードポートドア20がロードポートフレーム21の奥側へ移動するが、このとき、ローラ75bにより保持ブロック102に対してフック94の下降部94aがキャリアフレーム31側に付勢されているので、キャリアドア4の表面はロードポートドア20へ押圧されて、図38に示すようにキャリアドア4はロードポートドア20に保持された状態でロードポートドア20と共に移動する。
キャリアドア20が閉じられるときは、既述の各実施形態と同様にキャリアドア4を保持したロードポートドア20が、キャリアドア4の受け渡し位置に移動し、押圧板26bがキャリアドア4の裏面をキャリアフレーム31に押圧する。その後、アクチュエータ95bが上昇して、ロッド92,98を押し上げ、保持ブロック102に対してフック90,94が上昇し、ローラ75bがフック94の下降部94aから外れて当該ローラ75bによるフック94の付勢が解除される。然る後、ローラ75aが上昇した傾斜面77aに乗り上げて、バネ73aによりフック90の起立部90aが保持ブロック102に対してロードポートドア20側に付勢され、ローラ75aが凹部76aに係合すると共に保持用突起53が保持部材44に当接し、ロッド51の上昇が停止する。その後は搬入時と逆の動作でキャリア3がロードポート2から搬出される。
この第6の実施形態においても既述の各実施形態と同様の効果が得られる。なお、ロードポートドア20に押圧板26bを設ける代わりに、第4の実施形態と同様に載置台11が昇降し、各フックの傾斜面77a,77bの高さ位置が揃い、ローラ75aが傾斜面77aを転動する状態とローラ75bが傾斜面77bを転動する状態とが重なるようにして、ロッド92,98の昇降中においてキャリアドア4がキャリアフレーム31及びロードポートドア20に保持されるようにしてもよい。
(第7の実施形態)
続いて第7の実施形態のロードポートドア20とキャリア3とについてその縦断側面を示した図39と、当該キャリア3の正面を示した図40とを参照しながら説明する。このキャリア3のキャリアドア4の左右には当該キャリアドア4の高さ方向に伸び、その軸まわりに回動自在な回動ロッド111が設けられている。回動ロッド111の上端は、キャリアドア4の外側上部に設けられた、当該回動ロッド111を支持するための円形の支持部112に接続されている。図41に示すように支持部112は、横方向に伸びる突起113を備え、この突起113がアクチュエータ24の溝24aに嵌合する。
キャリアドア4の内部空間41において、回動ロッド111はその上下にフランジ部114を備え、そのフランジ部114には、当該フランジ部114の周からその先端が横方向に伸び、さらに弧を描くように二股に分かれたフック115が設けられている(図41参照)。キャリア3の横断平面を示した図42(a)も参照しながら説明を続ける。キャリアフレーム31の周縁部33の溝34の外側領域には、凹部116が形成され、この凹部116には、フック115と係合する起立した棒状の係合部117が設けられており、このフック115と係合部117との係合によってキャリアドア4の裏面がOリング35に押し付けられた状態でキャリアフレーム31に保持されている。
キャリアドア4の左右の側壁の上下には当該キャリアドア4の中央部へ向かう切り欠き118が形成されており、この切り欠き118を介してフック115はキャリアフレーム31側からロードポートドア20側へ、その向きを変えることができる。ロードポートドア20の表面には凹部119が設けられており、この凹部119には係合部117と同様の係合部110が設けられている。
キャリアドア4が開かれる工程について説明する。図42(b)に示すようにキャリアドア4の受け渡し位置で押圧板26bによりキャリアドア4が押圧されると、ロードポートドア20の開口部22からアクチュエータ24が下降し、突起113に嵌合した後に回動し、フック115が係合部117から外れ、ロードポートドア20側に向き、図42(c)及び図43(a)に示すように係合部110に係合する。アクチュエータ24が上昇し、前記開口部22へと戻った後、図43(b)に示すようにロードポートドア20がキャリアドア4を保持した状態で移動する。キャリアドア4が閉じるときは、開くときと同様にアクチュエータ24によりフック115が回動してその向きが変わり、係合部110から外れる代わりに係合部117に係合する。この第7の実施形態においても既述の各実施形態と同様の効果が得られる。
(第8の実施形態)
第8の実施形態について第7の実施形態との差異点を中心に、ロードポートドア20及びキャリア3の縦断側面図である図44及び前記キャリア3の正面図である図45を参照しながら説明する。この第8の実施形態の回動ロッド111の上下には、当該回動ロッド111から横方向に伸び出した磁石121が設けられており、磁石121は回動ロッド111の回動によりその向きを変える。この例の回動ロッド111の上端にはロッド51と同様の突起52aが設けられ、アクチュエータ24と嵌合する。内部空間41において回動ロッド111はフランジ122を備え、このフランジ122により回動ロッド111がキャリアドア4に支持されている。
キャリアフレーム31の周縁部33において、Oリング35の外側領域には、磁石123が設けられている。前記回動ロッド111の磁石121がキャリアフレーム31側を向いているときには、磁石121、123との間に磁気的結合が形成され、キャリアドア4はキャリアフレーム31に保持される。また、ロードポートドア20の本体板26aは磁石124を備えている。
図44に示すようにキャリア3がロードポート2に搬送され、キャリアドア4が押圧板26aに押圧された後にアクチュエータ24により回動ロッド111が回動し、磁石121がロードポートドア20側を向くと、磁石121と磁石123との間の磁気的結合が解除されると共に磁石121と磁石124との間に磁気的結合が形成され、キャリアドア4はロードポートドア20に保持されて、キャリアドア4が開かれる。キャリアドア4が閉じられるときには、アクチュエータ24により回動ロッド111が回動して、磁石121がキャリアフレーム31側を向き、磁石121と磁石124との間の磁気的結合が解除されると共に磁石121と磁石123との間に磁気的結合が形成され、キャリアドア4はキャリアフレーム31に保持される。この第8の実施形態においても既述の各実施形態と同様の効果が得られる。
(第8の実施形態の変形例)
第5の実施形態の変形例と同様に回動ロッド111は横方向に伸びるように設けられていてもよい。図46はそのような回動ロッド111を備えたキャリア3の正面図である。この例でアクチュエータ24はロードポートフレーム21の開口部22の側壁に設けられており、回動ロッド111を回動させるときには横方向に移動して、当該回動ロッド111の突起52aに嵌合する。
(第9の実施形態)
続いて第9の実施形態のロードポートドア20及びキャリア3について、それらの斜視図、縦断側面図、横断平面図である夫々図47、48、49を参照しながら既述の各実施形態との差異点を中心に説明する。この第9の実施形態のロードポートドア20の本体板26aは、第6の実施形態の本体板26aと同様に内部空間131を備えている。また、本体板26aの載置台11側の高さ中央部には内部空間131に連通する開口部132が設けられている。
内部空間131には本体板26aの高さ方向に沿って伸びた第二作動部材である昇降板133が設けられている。昇降板133の構成を示した図50も参照しながら説明する。昇降板133は、コ字型に形成された溝134を備え、溝134に囲まれる領域135は、昇降板133の厚さ方向に弾性を有する板バネとして構成されている。そして、前記領域135から開口部132及び押圧板26bの孔26dを介して棒状の支持部136が載置台11側へと伸びている。支持部136の先端側には球状部137が設けられ、球状部137の左右両側には水平軸周りに回動する第2の被結合部をなすローラ138が設けられている。
この第9の実施形態ではロードポートフレーム21にアクチュエータが設けられる代りにロードポートドア20の内部空間131に直動ソレノイドからなるアクチュエータ139が設けられており、このアクチュエータ139により内部空間131を昇降板133が昇降する。図48に示すように、第6の実施形態のロッド92と同様に昇降板133は保持用突起53を備え、保持部材44,45により夫々異なる高さ位置で保持される。また、それらの保持用突起53及び保持部材44,45が設けられる空間47は昇降板133が夫々挿通されるOリング46,46によりシールされた気密空間となっている。
キャリアドア4の前面には逆T字型の透孔部141が設けられている。説明の便宜上、透孔部141の幅が狭い上側を上側透孔部141a、幅が広い下側を下側透孔部141bとする。図51(a)に示すように下側透孔部141bを介して前記球状部137及びローラ138がキャリアドア4の内部空間41に進入することができる。そして、その進入後、上側透孔部141aを介して支持部136が上昇することができ、それによって図51(b)に示すように内部空間41の球状部137及びローラ127が上昇することができる。
図48及び図49(a)、(b)に示すようにキャリアドア4において、上側透孔部141aの左右の第2の結合部をなす内壁面142は、ローラ138が上昇したときに当該ローラ138に係合する凹部143を備えている。また、前記内壁面142において前記凹部143の下方側は、図48に示すようにロードポートドア20側に向かって下降する傾斜面144として形成されており、昇降板133が昇降するときにローラ138がこの傾斜面144を転動する。ローラ138が傾斜面144を転動するとき及びローラ138が凹部143に係合しているときにおいて、既述のように昇降板133の領域135が板バネとして機能することにより、ローラ138はこれら傾斜面144及び凹部143をロードポートドア20に向けて付勢し、それによってキャリアドア4がロードポートドア20に保持される。また、凹部143は、ローラ133に係合することで、保持部材44と保持用突起53との結合と合わせて昇降板133を上昇位置で、より確実に保持する役割を有する。
キャリアドア4の縦断平面図である図52も参照しながら説明する。キャリアドア4には、第1の実施形態と同様に上下に昇降自在の第一作動部材であるロッド51が設けられており、ロッド51からはキャリアドア4の中央部側に向けて横方向に2本の水平部材151が、下側透孔部141bに重なる領域を挟むように伸びている。また、この第9の実施形態のロッド51は、既述の実施形態の各ロッドと異なりキャリアドア4の上側及び下側に突き抜けておらず、その上端及び下端からは支持部152が、キャリアドア4の外側に向けて横方向に伸び出している。水平部材151は、昇降板133の位置が上昇位置と下降位置との間で移動するときに、その移動に応じてロッド51を上昇位置と下降位置との間で移動させるために、昇降板133とロッド51とを結合させ、連動させて動作させるための連動部を構成する。
支持部152の先端はキャリアドア4の側壁に形成された溝43を介してキャリアドア4の外部に突き抜けて、その幅が狭くなった弾性部153を形成している。この弾性部153はその厚さ方向に弾性を有する板バネとして構成されている。図53に示すように、弾性部153には基部154が設けられ、この基部154を介して、支持部152の伸長方向側に水平軸周りに回動する第1の被結合部をなすローラ155が設けられている。
この第9の実施形態のキャリアフレーム31の突縁部37の上下左右には、キャリアフレーム31の正面に向かって開口した開口部156が設けられており、この開口部156は、下方へ向かって形成されたローラ155の移動空間157に連通している。図48に示すようにこの移動空間157を構成するロードポートドア20側の第1の結合部を構成する壁面158は、ローラ155が係合する凹部159を備えている。また、壁面158の凹部159の上側においてはロードポートドア20側に向かって斜めに上昇する傾斜面160として形成されており、後述のようにローラ155がこの傾斜面160を転動する。ローラ155が傾斜面160を転動するとき及びローラ155が凹部159に係合しているときに、既述のように弾性部153が板バネとして機能することにより、当該ローラ155は、これらの傾斜面160及び凹部159をキャリアドア4に向けて付勢し、キャリアドア4がキャリアフレーム31に保持される。凹部159は、ローラ155に係合することで、ロッド51を下降位置で確実に保持する役割を有する。
続いて、キャリアドア4が、キャリアフレーム31からロードポートドア20に受け渡される手順について説明する。既述の各実施形態と同様にキャリア3が載置された載置台11が移動し、図49(a)に示すようにキャリアフレーム31がロードポートフレーム21に密着すると、ロードポートドア20が、キャリアフレーム31側へと移動し、押圧板26bがキャリアドア4をキャリアフレーム31に向けて押圧すると共に図49(b)に示すように球状部137及びローラ138が下側透孔部141bに進入する。このとき図48に示すようにロッド51、昇降板133は下降位置(第1、第3の位置)に置かれ、ローラ155により凹部159がロードポートドア20側に付勢され、キャリアドア4はキャリアフレーム31に保持されている。
図54は、右側に所定の時点でのキャリアドア4内に進入したローラ138の位置を、左側に右側と同じ時点におけるキャリアドア4のローラ155の位置を夫々示しており、この図54も参照しながら説明を続ける。図54(a)に示すようにローラ138が下側透孔部141bに進入すると、アクチュエータ139により昇降板133が図48に示す下降位置から上昇し、それによって球状部137及びローラ138が上昇する。図54(b)に示すようにローラ138は傾斜面144に乗り上げ、傾斜面144を転動すると共に当該傾斜面144をロードポートドア20側に付勢しながら上昇する。また、球状部137が水平部材151を介してロッド51を図48に示す下降位置から押し上げ、ローラ155が凹部159から外れて傾斜面160に乗り上げ、傾斜面160を転動すると共に当該傾斜面160をロードポートドア20側に押圧しながら上昇する。
続けてローラ138、145が上昇し、図54(c)に示すようにローラ155が傾斜面160を登り切って当該傾斜面160から外れて、キャリアドア4のキャリアフレーム31側への付勢が解除されると共にローラ138が凹部143に係合し、ロッド51の高さ位置が固定される。ローラ155の凹部159への付勢により、引き続きキャリアドア4はロードポートドア20に密着して保持される。そして、アクチュエータ139による昇降板133の上昇が図55に示す上昇位置(第4の位置)で停止し、それによってロッド51の上昇も図55に示す上昇位置(第3の位置)で停止する。然る後、図56に示すようにロードポートドア20がキャリアドア4を保持したまま移動し、ローラ155がキャリアフレーム31の開口部156を介してキャリアフレーム31から出て、キャリア3の開口部22aが開かれる。
キャリアドア4がキャリアフレーム31に受け渡されるときには、上記のようにキャリアドア4を開いたときの位置にあるキャリアフレーム31にロードポートドア20が接近し、ローラ155が開口部156に進入し、ロードポートドア20がキャリアドア4を受け取った位置に移動する。そして、アクチュエータ139により昇降板133が下降し、ローラ138が下降して傾斜面144に乗り上げる一方で、球状部137により水平部材151を介してロッド51が押し下げられ、ローラ155が、下降して傾斜面160に乗り上げる。ローラ138,145が、キャリアフレーム31からロードポートドア20にキャリアドア4が受け渡されるときとは逆に動き、傾斜面144,150を夫々付勢しながら転動して、キャリアドア4がキャリアフレーム31及びロードポートドア20の両方に対して保持される。
そして、ローラ138が傾斜面144を下り切って当該傾斜面144から外れて、ロードポートドア20側へのキャリアドア4の付勢が解除される。また、ローラ155が凹部159に係合し、ロッド51の高さ位置が固定されると共に引き続きキャリアドア4がキャリアフレーム31に向けて付勢される。そして、昇降板133及びロッド51が図48に示す下降位置で停止し、載置台11がロードポートフレーム21から離れるように移動する。
この第9の実施形態においても既述の各実施形態と同様の効果が得られる。さらに、この第9の実施形態によれば、キャリアドア4の上方にロッド51が突出していないため、ロッド51とキャリアドア4の隙間を介してキャリアドア4内に上方から落下したパーティクルが進入することが防がれるので、キャリア3及び当該キャリア3に収納されるウエハWの汚染を抑えることができる。また、ロッド51がキャリア3から突出していないので、キャリア3を洗浄するにあたり、そのロッド51の突出部分が邪魔になることがないため、その洗浄作業が容易になる。
また、第9の実施形態ではアクチュエータ139がロードポートドア20内に設けられ、当該アクチュエータ139により駆動し、キャリアドア4のロッド51を駆動させるための支持部136が載置台11側へと伸びているので、第6の実施形態のようにロードポートドア20のロッド92及びキャリアフレーム31のロッド98を昇降させる場合に比べて、アクチュエータを載置台11側に突出させるように設ける必要がなくなる。キャリア3を例えばロードポートドア20の上方領域から載置台11に搬送する場合、そのようにアクチュエータが突出していれば、そのアクチュエータとの干渉を抑えるようにキャリア3の搬送経路を構成することが必要になり、その分載置台11をロードポートフレーム21から遠くに移動させる必要があるので、アクチュエータの載置台11側への突出が抑えられた第9の実施形態には、ロードポート2を含む装置の占有床面積を抑えることができるという好ましい効果がある。
さらに、この第9の実施形態においては、アクチュエータ139により作動部材である昇降板133が昇降し、その昇降板133に連動して作動部材であるロッド51が間接的に昇降する。つまり、これら昇降板133及びロッド51に動力を伝達するための構造がロードポートドア20に集中されて設けられている。従って、これら昇降板133及びロッド51の両方をアクチュエータが同時に動かすように構成する場合に比べて、ロードポート2の構造の簡素化を図れるし、その簡素化によって動作精度の向上を図ることができる。また、ロードポート2の小型化及びロードポート2を構成する部品点数の削減を図ることもできる。ただし、上記例のようにロッド51と昇降板133とが連動して動作するのではなく、ロッド51と昇降板133とを夫々別々のアクチュエータにより駆動させてもよい。
(第10の実施形態)
続いて第10の実施形態のロードポートドア20及びキャリア3について、それらの斜視図、縦断側面図、横断平面図である夫々図57、58、59を参照しながら既述の各実施形態との差異点を中心に説明する。この第10の実施形態のロードポートドア20についてもその内部空間131に既述の第二作動部材である昇降板133が設けられている。そして、昇降板133の上下には既述の溝134に囲まれた、板バネとして構成される領域135が設けられ、前記領域135からは支持部136が載置台11側へと伸びている。
図60に示すように支持部136の先端には横方向に伸びた概ね円柱状のスライダ171が設けられており、スライダ171においてキャリアドア4の中央側には水平軸周りに回動する第2の被結合部をなすローラ172が設けられている。図中173は、スライダ171が後述のスライダ177と係合したときに当該スライダ177のローラ178が進入し、その回動を妨げないようにするための切り欠きである。
キャリアフレーム31は、第6の実施形態と同様にその左右に縦方向に伸びる内部空間97を備えている。そして、その内部空間97には、昇降板133と同様に構成された第一作動部材である昇降板174が設けられており、昇降板174の上下に既述の溝134に囲まれる領域135が設けられている。各領域135から支持部175が、図59(a)(b)に示すようにキャリアフレーム31の開口部32aの周縁部33に設けられた溝176を介して突縁部37とキャリアドア4の側壁との間をロードポートドア20側へ向けて伸びている。支持部175の先端にはスライダ177が設けられている。スライダ177は概ね2つの水平に伸びた円柱が上下に連なった形状を有しており、スライダ171と係合するように構成されている。また、スライダ177のキャリアドア4の中央側には第1の被結合部をなすローラ178が設けられている。スライダ171、177は、昇降板133、174を結合して、これらの昇降板133,174を連動させて動作させるための連動部を構成する。
また、昇降板174はロードポートドア20側の昇降板133と同様に保持用突起53を備え、保持部材44,45によりロードポートドア20、キャリアフレーム31に対して夫々異なる高さ位置で保持される。さらに、それらの保持用突起53及び保持部材44,45が設けられる空間47は昇降板133が夫々挿通されるOリング46,46によりシールされた気密空間となっている。
キャリアドア4の側壁には、前記スライダ177及びローラ178が進入し、移動するための移動空間181が設けられている。図58に示すように移動空間181はキャリアドア4の高さ方向に沿って形成されており、キャリアフレーム31側に向かって開口した開口部182に連通している。開口部182の下方において、移動空間181を構成するキャリアドア4におけるキャリアフレーム31側の壁面183にはローラ178が係合する凹部184が設けられており、第1の結合部をなす壁面183において凹部184の上側はキャリアフレーム31側に向かって傾斜した傾斜面185として構成されている。
図58に示す昇降板174が下降位置にあるときに、前記板バネとして構成された昇降板174の領域135により、ローラ178は凹部184に係合し、キャリアドア4をキャリアフレーム31に向けて付勢し、キャリアドア4がキャリアフレーム31に保持される。また、後述のようにローラ178が傾斜面185上に位置しているときにも当該ローラ178は傾斜面185をキャリアフレーム31側に付勢して、キャリアドア4がキャリアフレーム31に保持される。
図61に示すようにキャリアドア4の正面には移動空間181に連通する開口部186が設けられており、この開口部186を介してスライダ171及びローラ172が前記移動空間181に進入することができる。また、開口部186の上方において、移動空間181を構成するキャリアドア4のロードポートドア20側の壁面187にはローラ171が係合する凹部188が設けられている。この第2の結合部をなす壁面187において凹部188の下方側はロードポートドア20側に向かって下降する傾斜面189として構成されている。
昇降板133が上昇位置にあるときに、前記板バネとして構成された昇降板134の領域135により、ローラ171は凹部188に係合し、キャリアドア4をロードポートドア20に向けて付勢し、キャリアドア4をロードポートドア20に密着される。また、後述のようにローラ178が傾斜面189上に位置しているときにも当該ローラ171は傾斜面189をロードポートドア20側に付勢して、キャリアドア4がロードポートドア20に密着される。
続いて、キャリアドア4が、キャリアフレーム31からロードポートドア20に受け渡される手順について説明する。既述の実施形態と同様にキャリア3が載置された載置台11が移動し、キャリアフレーム31がロードポートフレーム21に密着すると、ロードポートドア20が、キャリアフレーム31側へと移動し、押圧板26bがキャリアドア4をキャリアフレーム31に向けて押圧する。そして、開口部186を介してスライダ171が移動空間181に進入し、スライダ177に係合する。図62(a)はこのように互いに係合したときのスライダ171、177を示している。
その後、アクチュエータ139により昇降板133が図58に示す下降位置(第3の位置)から上昇し、係合したスライダ171、177を介して昇降板174も図58に示す下降位置(第1の位置)から上昇する。スライダ177のローラ178が凹部184から傾斜面185に乗り上げ、傾斜面185をキャリアフレーム31側に付勢し、キャリアドア4がキャリアフレーム31側に押圧されながら各昇降板133、174が上昇する。そして、ローラ178が傾斜面185を登り切り、傾斜面185の付勢が解除されるとローラ172が傾斜面189に乗り上げ、傾斜面189を押圧し、キャリアドア4がロードポートドア20側に押圧されながら各昇降板133、174が上昇する。
図62(b)に示すようにローラ178が凹部188に係合すると、昇降板133,174が図63に示す上昇位置(第4の位置、第3の位置)にて停止する。図62(b)においてローラ178が凹部188に係合したときには、スライダ177がキャリアフレーム31に向けて付勢されているため、スライダ171、177同士の係合は解除される。然る後、図64に示すようにロードポートドア20がキャリアドア4を保持した状態でキャリアフレーム31から遠ざかり、開口部182を介してスライダ177はキャリアドア4の外に出る。
キャリアドア4がロードポートドア20からキャリアフレーム31に受け渡される場合には、他の実施形態と同様にキャリアドア4がキャリアフレーム31からロードポートドア20に受け渡される場合と逆の動作が行われ、キャリアドア4を保持したロードポートドア20が、キャリアフレーム31へ向けて移動し、スライダ171とスライダ177とが係合した後、アクチュエータ139により、昇降板133が下降し、それに応じて昇降板174が下降する。そして、ローラ172が傾斜面189を転動し、ローラ172が傾斜面189から外れキャリアドア4のロードポートドア20側への付勢が解除されると共にローラ178が傾斜面185に乗り上げ、キャリアドア4がキャリアフレーム31側に付勢される。然る後ローラ178が凹部184に係合し、昇降板133、174の下降が停止する。その後、載置台11が移動し、キャリア3がロードポートフレーム21から遠ざかる。
この第10の実施形態においても第9の実施形態と同様の効果が得られる。なお、第10の実施形態においても第9の実施形態と同様にローラ178が傾斜面185を転動する状態と、ローラ172が傾斜面189を転動する状態とが重なり、昇降板123の移動中は、キャリアドア4がロードポートドア20及びキャリアフレーム31の両方に保持されるように各ローラの位置や各傾斜面の大きさなどを設定してもよい。また、第9、第10の実施形態においても各昇降板の高さ位置の保持は、保持部材44,45と保持用突起53との間の磁力による代わりに、第5の実施形態で説明した保持ブロック84及び凹部87,88との機械的な係合により行ってもよい。
(第11の実施形態)
続いて第11の実施形態のロードポートドア20及びキャリア3について、それらの正面側斜視図、縦断側面図、横断平面図である夫々図65、66、67を参照しながら既述の各実施形態との差異点を中心に説明する。図67に示すようにこの第11の実施形態のロードポートドア20については横方向に伸びる内部空間200が形成されており、内部空間200には横方向に沿って伸びる第二作動部材であるロッド201,201が設けられている。
ロッド201からは支持部136が、本体板26aの開口部132及び押圧板26bの孔26dを介して載置台11側へと伸びている。支持部136の先端側にはスライダ202が設けられている。図67に示すようにスライダ202は平面視、載置台11側、ロードポートドア20側の夫々が円弧状に構成されたブロックとして構成されており、このように構成されることで後述する支持板222の凹部223に係合する際にその凹部223内にガイドされると共に板バネ235の凹部236との係合及びその係合の解除が容易にできるようになっている。また、ロードポートドア20にはロッド201、201を夫々横方向に駆動させるように既述のアクチュエータ139、139が設けられている。
続いて、この実施形態のキャリア3について、その分解斜視図である図68及び縦断平面図である図69も参照しながら説明する。キャリアフレーム31の突縁部37において、内側の左右の側壁の上下には横方向に向けて凹部211が形成されている。図67に示すように凹部211において、キャリア3の前方側の側面は第1の結合部をなす傾斜面212として形成され、凹部211は入り口側に向かうほど大きく開口している。この傾斜面212は、後述する水平部223がキャリアドア4から突出したときに当該水平部223を凹部211の奥側へとガイドし、キャリアドア4がキャリアフレーム31に確実に保持されるようにする役割を有する。
キャリアドア4の前面の左右には、内部空間41に連通する透孔部221が形成されている。透孔部221は90°回転したT字型に構成されており、透孔部221の縦方向の幅について、キャリアドア4の外側が内側よりも広くなっている。説明の便宜上、透孔部221について、その縦方向の幅の広い外側を外側透孔部221a、縦方向の幅の狭い外側を内側透孔部221bとする。外側透孔部221aを介して前記スライダ202がキャリアドア4の内部空間41に進入することができる。そして、その進入後、内側透孔部221bを介してスライダ202は横方向に移動することができる。
キャリアドア4の内部空間41の左右には、上下に伸びる第一作動部材である支持板222が設けられている。そして、支持板222の上端及び下端からはキャリアドア4の外方に向けて横方向に第1の被結合部をなす水平部223が伸びており、水平部223の先端はキャリアドア4の外側に突出し、前記凹部211に係合している。
支持板222にはその厚さ方向に凹部224が形成されており、透孔部221aを介して内部空間41に進入したスライダ202は、この凹部224に係合する。凹部224とスライダ202の凹部224に向かう側とは、支持板222とロッド201とを結合し、これら支持板222及びロッド201を連動させて動作させるための連動部を構成する。図67の点線の枠内に示すように凹部224の入り口の左右の側壁225は、凹部224の内部から外部に向かうにつれてカーブを描くように横方向に広がるように形成されており、スライダ202を凹部224の奥側へとガイドするように構成されている。また、支持板222にはその上下にキャリア3の後部側に向かう突起226が設けられている。
水平部223には、その長さ方向に伸びるスリット227が当該水平部223の厚さ方向に形成されている。そして、キャリアドア4の厚さ方向に向かうように設けられたピン228,228が、このスリット227を貫通している。後述するようにスライダ202が移動するときにピン228及びスリット227により当該水平部227がガイドされ、スライダ202の横方向の移動に応じてその移動経路と平行に移動する。
また、キャリアドア4においてキャリアフレーム31側の内壁面を231、ロードポートドア20側の内壁面を232とすると、内壁面231には板バネ233が設けられている。板バネ233は図67に示すように支持板222、ロッド201が夫々外側位置(第1の位置、第3の位置)にあり、水平部223が凹部211に収まっているときに、支持板222をロードポートドア20側へ向けて付勢する。これによって、水平部223は傾斜面212に向けて付勢されて水平部223が凹部211に係合すると共にキャリアドア4の裏面はキャリアフレーム31に向けて付勢され、キャリアドア4はキャリアフレーム31に保持される。板バネ233には凹部234が形成されており、支持板222の前記突起226がこの凹部234に係合することで、支持板222の水平方向の位置が固定される。
また、内壁面232には各透孔部221bを上下に挟むように第2の結合部をなす板バネ235が設けられている。板バネ235は、後述するように支持板222、ロッド201が内側位置(第2の位置、第4の位置)に移動したときに、透孔部221aから進入してキャリアドア4の内側方向へと移動したスライダ202をキャリアフレーム31側へ向けて付勢する。その付勢によってキャリアドア4の表面はキャリアフレーム31に向けて付勢され、キャリアドア4がロードポートドア20に対して保持される。また、板バネ235には凹部236が形成されており、第2の被結合部をなすスライダ202のロードポートドア20側に向かう面が、この凹部236に係合し、スライダ202の横方向の位置が固定される。
続いて、この第11の実施形態においてキャリアドア4が、キャリアフレーム31からロードポートドア20に受け渡される手順について説明する。既述の実施形態と同様にキャリア3が載置された載置台11が移動し、キャリアフレーム31がロードポートフレーム21に密着すると、ロードポートドア20が、キャリアフレーム31側へと移動し、押圧板26bがキャリアドア4をキャリアフレーム31に向けて押圧する。そして、外側透孔部221aを介してスライダ202が支持板222の凹部224に進入し、図66及び図67に示すようにスライダ202に係合する。
その後、アクチュエータ139によりスライダ202及び支持板222がキャリアドア4の内側へと向かって移動して、支持板222の突起226が板バネ233の凹部234から外れる。支持板222が移動を続けて、板バネ233から外れて当該板バネ233による当該支持板222のロードポートドア20側への付勢が解除される。そして、スライダ202が板バネ235に乗り上げ、スライダ202がキャリアフレーム31側に付勢され、それによってキャリアドア4がロードポートドア20側に付勢されて、キャリアドア4がロードポートドア20に受け渡される。そして、凹部211から水平部223が抜け出て、スライダ202が凹部236に係合し、アクチュエータ139によるスライダ202の移動が停止する。図70(a)はこのようにスライダ202の移動が停止したときの状態を示している。然る後、図70(b)に示すようにロードポートドア20がキャリアドア4を保持した状態でキャリアフレーム31から遠ざかる。
キャリアドア4がロードポートドア20からキャリアフレーム31に受け渡される場合には、他の実施形態と同様にキャリアドア4がキャリアフレーム31からロードポートドア20に受け渡される場合と逆の動作が行われる。先ず、キャリアドア4を保持したロードポートドア20が、キャリアフレーム31へ向けて移動し、図70(a)に示すキャリアドア4を受け取った位置に移動した後、アクチュエータ139によりスライダ202及びスライダ202に係合した支持板222がキャリアドア4の外側へと向かって移動し、スライダ202が板バネ235の凹部236から外れる。
水平部223が凹部211に進入し、板バネ235からスライダ202が外れて、板バネ235によるスライダ202のキャリアフレーム31側への付勢が解除される。そして、支持板222が板バネ233に乗り上げ、支持板222がロードポートドア20側に付勢され、それによって水平部223が凹部211の傾斜面212に付勢されると共にキャリアドア4がキャリアフレーム31側に付勢されて、キャリアドア4がロードポートドア20に受け渡される。さらに支持板222が移動を続けて、突起226が板バネ233の凹部234に係合し、アクチュエータ139による支持板222の移動が停止する。その後、ロードポートドア20がキャリア3から遠ざかり、スライダ202が支持板222の凹部224から外れ、さらに透孔部221aを介してキャリアドア4から抜け出て、然る後キャリア3が載置された載置台11がロードポートフレーム21から遠ざかる。
この第11の実施形態においても第9、第10の実施形態と同様の効果がある。さらに、この第11の実施形態においては、アクチュエータ139により駆動するロッド201と、支持板222との組が2組設けられており、これらの組が互いに同時に逆方向に同一直線上を移動するので、これらの移動によるキャリアフレーム31やキャリアドア4にかかる力が相殺される。このように力が相殺されることによりキャリアフレーム31及びキャリアドア4の位置ずれを抑え、より安定して確実にキャリアドア4の受け渡しを行うことができる。なお、この第11の実施形態においては、第一作動部材及び第二作動部材の組が2組設けられている例であるが、動作機構により動作する作動部材の組が2つ設けられ、一方の作動部材と他方の作動部材とが、互いに同時に逆方向に直線移動する場合にも同様にこれら作動部材による力が相殺されるので、安定してキャリアドア4の受け渡しを行うことができるので、既述の各実施形態を適宜、そのように変形して構成してもよい。
ところで、図71には第11の実施形態においてキャリアドア4の前面に形成される開口部の変形例を示している。図71(a)に示す透孔部241は、透孔部221と同様にT字形状に形成され、スライダ202が挿入される挿入領域241aと、スライダ202が板バネ235の凹部236に係合する位置に対応する領域である終端領域241cと、これら挿入領域241aと終端領域241cとの間を結ぶ案内領域241bとを備えており、この案内領域241bが挿入領域241aから終端領域241cに向かうにつれてその幅が狭くなっている。このように開口部を構成することで、スライダ202を支持する支持部136の動きにがたつきがあっても、その支持部136が確実に終端領域241cへとガイドされて、スライダ202を凹部236に係合させることができる。
また、第11の実施形態においてキャリアドア4の前面に形成される開口部としては、T字型に限られず、図71(b)に示すようにL字型であってもよい。また、例えば支持部136とスライダ202との間にバネなどの弾性体242を介在させることで、例えば図71(c)に示すように案内領域241bをロッド201の移動方向と平行に形成しなくてもよい。第11の実施形態において説明してきたが、この図71に示す各構成を第9の実施形態の透孔部141に適用してもよい。
また、第11の実施形態においてもロッド201、支持板222について、保持部材44,45と保持用突起53とを設けたり、保持ブロック84及び凹部87,88を設けて、これらロッド201及び支持板222の各水平位置が固定されるようにしてもよいし、Oリング46を利用して、これらが設けられる空間を閉空間にしてもよい。
ところで、第6、第9、第10、第11の実施形態では、1つの動作機構(アクチュエータ)によりキャリアドア4、キャリアフレーム31またはロードポートドア20の各部材に設けられた2つの作動部材(ロッド、昇降板、支持板)が動作する。そして、各作動部材がある一方の位置に位置するときにはロードポートドア20とキャリアドア4との結合が成立するが、キャリアドア4とキャリアフレーム31との結合が成立しなくなり、一方の位置とは異なる他方の位置に位置するときには、キャリアドア4とキャリアフレーム31との結合が成立するが、ロードポートドア20とキャリアドア4との結合が成立しなくなる。実施の形態では、具体的な例として上記の3つの例のみ示したが、そのような概念に基づいた各構成例を図72に示している。
図65について説明すると、191、192は作動部材である。193、194はキャリアドア4、キャリアフレーム31、ロードポートドア20の各部材に設けられた夫々結合部、被結合部であり、図72では結合部193、被結合部194の高さが揃うと、高さが揃った結合部と被結合部とを備える部材間の結合が成立するものとして示している。また、図中195は作動部材が動作する際に当該作動部材191、192を結合して動作させるための連動部である。
図72(a)はキャリアドア4に作動部材191、192が設けられた例を示している。なお、この例においては、同じ部材に設けられた作動部材191、192が連結されていることから、作動部材を一つと見ることもでき、そのように見ると、第1〜第5の実施形態についてはこの図72(a)の構成に含まれる。図72(b)はロードポートドア20、キャリアフレーム31に夫々作動部材191、192が設けられた例を示しており、第6の実施形態、第10の実施形態はこの構成に含まれる。第6の実施形態ではアクチュエータ95a,95bが動作機構と共に連動部195の役割を兼ねている。図72(c)はロードポートドア20、キャリアドア4に夫々作動部材191、192が設けられた例を示しており、第9の実施形態及び第11の実施形態は、この構成に含まれる。図72(d)はキャリアドア4及びキャリアフレーム31に夫々作動部材191、192が設けられた例を示している。既述の第6、第9、第10及び第11の実施形態は、適宜変更してこの図72(a)(d)に示す各構成に転用することができる。また、各図の構成において動作機構は連結された作動部材191、192のうち、どちらを駆動させてもよい。
また、上記図72(b)の構成をとったときに、第9,第11の実施の形態と同様にキャリアドア4の前面に孔(透孔部)を設けて、ロードポートドア20からキャリアドア4に向けて突出した被結合部が前記孔に入ったときに作動部材を駆動させて、キャリアドア4に設けられた結合部と前記被結合部とを結合させてもよい。このように孔を形成する場合、孔の形状としては第9の実施形態と同様のT字形状にしたり、図71(a)〜(c)に示す各形状にしてもよい。そして、前記孔をT字形状やL字状にした場合は、既述の各例と同様にその孔の幅の狭い方と幅の広い方との間で被結合部を駆動させ、結合部と被結合部との結合及び結合の解除を行う。
また、図72(a)の構成をとったときにはキャリアドア4の前面に孔を設けて作動部材により駆動される結合部をその孔を介してロードポートドア20に向けて突出させる。そして、結合部を駆動させてロードポートドア20に設けられた被結合部とその結合部との結合及びその解除を行うようにしてもよい。その場合も前記孔としては、図72(b)の構成をとったときと同様にT字形状や図71(a)〜(c)に示す各形状を適用することができ、孔をT字形状やL字形状にした場合は、その孔の幅の狭い方と幅の広い方との間で前記結合部を駆動させ、前記結合の形成及びその結合の解除を行う。なお、図72(d)の構成をとったときには、図72(a)の構成をとったときと同様にキャリアドア4の前面に孔を形成し、前記結合部を駆動させ、ロードポートドア20の被結合部との結合の形成及びその結合の解除を行うことができる。
また、本発明においては被結合部をなす部材は、ロッドなどの作動部材に形成されている場合に限定されるものではなく、例えば作動部材の動作に応じて作動部材と別体の被結合部をなす部材が駆動する場合も本発明の権利範囲に含まれ、その場合、被結合部をなす部材は、作動部材の移動方向に移動することに限られない。例えば第1の実施の形態ではアクチュエータ24,25により動作する作動部材であるロッド51に被結合部を構成するフック36が形成されているが、ロッド51とフック36とが分離しており、アクチュエータ24,25によりロッド51が動作すると、ロッド51とフック36とを連結する連結部材を介してフック36が駆動する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
W ウエハ
1 半導体製造装置
11 載置台
2 ロードポート
20 ロードポートドア
21 ロードポートフレーム
22 開口部
24,25 アクチュエータ
26a 本体板
26b 押圧板
27 ピン
27a 先端部
3 キャリア
31 キャリアフレーム
32a 開口部
36 フック
36a 起立部
4 キャリアドア
51 ロッド
55 フック用スライダ
56 ピン用スライダ
61 フック
61a 下降部
64 フック用スライダ
133 昇降板
138 ローラ
139 アクチュエータ
141 透孔部
155 ローラ
241 透孔部

Claims (68)

  1. 被処理体を収容する容器本体とこの容器本体の前面の開口部を開閉するための蓋体とを備えた搬送容器の前記蓋体を開閉するシステムであって、
    前記蓋体を容器本体から取り外して保持するための保持部材と、
    前記蓋体と容器本体とが結合されかつ蓋体と保持部材とが結合されていない状態とするための一方の位置と、蓋体と保持部材とが結合されかつ蓋体と容器本体とが結合されていない状態とするための他方の位置と、の間で前記蓋体と平行にかつ直線的に移動可能に設けられた作動部材と、
    この作動部材を前記一方の位置と前記他方の位置との間で移動させるための動作機構と、を備えた搬送容器の蓋体開閉システム。
  2. 前記作動部材は、少なくとも前記搬送容器に設けられ、
    前記容器本体及び蓋体の一方には、前記作動部材が前記一方の位置に置かれているときに当該作動部材により駆動される被結合部と結合すると共に作動部材が他方の位置に置かれているときに当該結合が解除された状態にある結合部が設けられ、
    前記蓋体及び保持部材の一方には、前記作動部材が他方の位置に置かれているときに当該作動部材により駆動される被結合部と結合すると共に前記作動部材が一方の位置にあるときには当該結合が解除されている状態にある結合部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  3. 前記作動部材は前記蓋体に設けられ、
    前記容器本体には、前記作動部材が前記一方の位置に置かれているときに当該作動部材により駆動される第1の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記作動部材が他方の位置に置かれているときに当該結合が解除された状態にある第1の結合部が設けられ、
    前記保持部材には、前記作動部材が他方の位置に置かれているときに当該作動部材により駆動される第2の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記作動部材が前記一方の位置に置かれているときには当該結合が解除された状態にある第2の結合部が設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  4. 前記第1の結合部は、作動部材により駆動される第1の被結合部と結合するときには当該第1の被結合部よりも保持部材側に位置し、また第2の結合部は作動部材により駆動される第2の被結合部と結合するときには当該第2の被結合部よりも容器本体側に位置し、
    前記作動部材は、移動方向に伸びる軸の回りに回動自在に構成され、
    前記作動部材により駆動される第1の被結合部及び第2の被結合部が夫々容器本体の第1の結合部及び保持部材の第2の結合部を押圧する方向に作動部材を回動させるように付勢された付勢手段と、
    前記動作機構により作動部材を直線的に移動させる前に、当該作動部材を前記付勢手段の付勢力に抗して回動させるための回動機構と、を設けたことを特徴とする請求項3に記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  5. 前記作動部材は、前記蓋体と平行にかつ直線的に第1の位置と第2の位置との間で案内されるように容器本体に設けられた第一作動部材と、この第一作動部材の移動路と平行にかつ直線的に第3の位置と第4の位置との間で案内されるように前記保持部材に設けられた第二作動部材と、を備え、
    前記蓋体には、前記第一作動部材が前記第1の位置に置かれるときに当該第一作動部材により駆動される第1の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記第一作動部材が前記第2の位置に置かれるときには当該結合が解除された状態にある第1の結合部が設けられ、
    前記蓋体には、前記第二作動部材が前記第4の位置に置かれるときに当該第二作動部材により駆動される第2の被結合部に機械的または磁気的に結合すると共に前記第二作動部材が前記第3の位置に置かれるときには当該結合が解除された状態にある第2の結合部が設けられ、
    前記動作機構は、前記第一作動部材を第1の位置と第2の位置との間で直線的に移動させると共に前記第二作動部材を第3の位置と第4の位置との間で直線的に移動させるためのものであり、
    前記第一作動部材及び第二作動部材が同時に移動するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  6. 前記第一作動部材及び第二作動部材は互いに連動して移動するように構成されたことを特徴とする請求項5記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  7. 搬送容器の蓋体における前面には透孔部が形成され、
    この透孔部は、第二作動部材により駆動される第2の被結合部が挿入されるための挿入領域と、この挿入領域に挿入された部分を前記第4の位置に対応する終端領域に案内する案内領域と、を備えたことを特徴とする請求項5または6記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  8. 前記案内領域は、前記挿入領域に挿入された部分を終端領域に呼び込むために、前記挿入領域から終端領域に向かうにつれて孔の幅が狭くなっていることを特徴とする請求項7記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  9. 前記透孔部はT字形状であることを特徴とする請求項8記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  10. 前記作動部材は、前記蓋体と平行にかつ直線的に第1の位置と第2の位置との間で案内されるように蓋体に設けられた第一作動部材と、この第一作動部材の移動路と平行にかつ直線的に第3の位置と第4の位置との間で案内されるように前記保持部材に設けられた第二作動部材と、を備え、
    前記容器本体には、前記第一作動部材が前記第1の位置に置かれるときに当該第一作動部材により駆動される第1の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記第一作動部材が前記第2の位置に置かれるときには当該結合が解除された状態にある第1の結合部が設けられ、
    前記蓋体には、前記第二作動部材が前記第4の位置に置かれるときに当該第二作動部材により駆動される第2の被結合部に機械的または磁気的に結合すると共に前記第二作動部材が前記第3の位置に置かれるときには当該結合が解除された状態にある第2の結合部が設けられ、
    前記動作機構は、前記第一作動部材を第1の位置と第2の位置との間で直線的に移動させると共に前記第二作動部材を第3の位置と第4の位置との間で直線的に移動させるためのものであり、
    前記第一作動部材及び第二作動部材が同時に移動するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  11. 前記動作機構は、前記第二作動部材を第3の位置と第4の位置との間で直線的に移動させ、
    前記第二作動部材が第3の位置から第4の位置に移動させられるときには、前記第一作動部材が第1の位置から前記第2の位置に移動させられるように連動し、また前記第二作動部材が第4の位置から第3の位置に移動させられるときには、前記第一作動部材が第2の位置から前記第1の位置に移動させられるように連動するように構成されたことを特徴とする請求項10記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  12. 搬送容器の蓋体における前面には透孔部が形成され、
    この透孔部は、第二作動部材により駆動される第2の被結合部が挿入されるための挿入領域と、この挿入領域に挿入された部分を前記第4の位置に対応する終端領域に案内する案内領域と、を備えたことを特徴とする請求項10または11記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  13. 前記案内領域は、前記挿入領域に挿入された部分を終端領域に呼び込むために、前記挿入領域から終端領域に向かうにつれて孔の幅が狭くなっていることを特徴とする請求項12記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  14. 前記透孔部はT字形状であることを特徴とする請求項13記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  15. 前記作動部材は、前記蓋体と平行にかつ直線的に第1の位置と第2の位置との間で案内されるように容器本体に設けられた第一作動部材と、この第一作動部材の移動路と平行にかつ直線的に第3の位置と第4の位置との間で案内されるように前記蓋体に設けられた第二作動部材と、を備え、
    前記蓋体には、前記第一作動部材が前記第1の位置に置かれるときに当該第一作動部材により駆動される第1の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記第一作動部材が前記第2の位置に置かれるときには当該結合が解除された状態にある第1の結合部が設けられ、
    前記保持部材には、前記第二作動部材が前記第4の位置に置かれるときに当該第二作動部材により駆動される第2の被結合部に機械的または磁気的に結合すると共に前記第二作動部材が前記第3の位置に置かれるときには当該結合が解除された状態にある第2の結合部が設けられ、
    前記動作機構は、前記第一作動部材を第1の位置と第2の位置との間で直線的に移動させると共に前記第二作動部材を第3の位置と第4の位置との間で直線的に移動させるためのものであり、
    前記第一作動部材及び第二作動部材が同時に移動するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  16. 前記第一作動部材及び第二作動部材は互いに連動して移動するように構成されたことを特徴とする請求項15記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  17. 第一作動部材及び第二作動部材の組が2組設けられ、一方の組と他方の組とは、互いに同時に逆方向に直線移動することを特徴とする請求項5ないし16のいずれか一つに記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  18. 前記一方の組と他方の組とは、互いに同一直線上を移動することを特徴とする請求項17に記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  19. 前記結合部と被結合部とが相対的に押し付け合うように付勢作用が働く付勢手段を備えたことを特徴とする請求項2ないし18のいずれか一つに記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  20. 前記結合部及び被結合部の少なくとも一方には、押圧子が含まれていることを特徴とする請求項2ないし19のいずれか一項に記載の蓋体開閉システム。
  21. 前記押圧子を作動部材の移動方向に沿って結合部または被結合部に案内するための案内路を備えていることを特徴とする請求項20記載の蓋体開閉システム。
  22. 前記結合部及び被結合部の少なくとも一方には押圧子が係合する凹部が形成されていることを特徴とする請求項20または21記載の蓋体開閉システム。
  23. 前記結合部と被結合部との結合に加えて、この結合時に作動部材を保持部材、蓋体及び容器本体のいずれかの部材に保持させるための保持力を発生する手段を備えたことを特徴とする請求項2ないし21のいずれか一項に記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  24. 前記作動部材を前記部材に保持させるための保持力を発生する手段は、
    前記部材及び作動部材側の部位のうちの一方及び他方に夫々凹部とこの凹部に係合する突起部とを、対応する位置に設けて構成され、
    前記突起部は、飛び出す方向に付勢されてその付勢力により凹部に係合するように構成されていることを特徴とする請求項23記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  25. 前記作動部材を前記部材に保持させるための保持力を発生する手段は、蓋体側の部位及び作動部材側の部位との間に磁気的な引力を発生する手段であることを特徴とする請求項23記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  26. 前記作動部材を一方の位置にて前記部材に保持させるための保持力を発生する手段と、作動部材を他方の位置にて前記部材に保持させるための保持力を発生する手段とは、作動部材が前記部材の中を貫通している領域に設けられ、
    これら手段に対して作動部材の移動方向の両側には、作動部材の移動空間を気密にシールして当該手段からの発塵を抑えるためのシール部材が設けられていることを特徴とする請求項23ないし25のいずれか一項に記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  27. 前記保持部材は、蓋体の開閉時に蓋体を容器本体に押圧するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし26のいずれか一項に記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  28. 前記保持部材は、本体部と、この本体部における搬送容器の支持領域側に本体部用の付勢手段を介して設けられた押圧部材と、を備え、前記付勢手段は、前記押圧部材が搬送容器の蓋体の前面に当接してから前記本体部が更に搬送容器側に相対的に接近したときに、前記押圧部材が当該蓋体を容器本体側に押圧するように付勢されるものであることを特徴とする請求項27記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  29. 前記作動部材は上下方向または横方向に移動することを特徴とする請求項1ないし28のいずれか一つに記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  30. 前記作動部材は、その長さ方向に移動する棒状体であることを特徴とする請求項1ないし29のいずれか一つに記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  31. 前記動作機構及び作動部材の組が2組設けられ、一方の組の作動部材と他方の組の作動部材とは、互いに同時に逆方向に直線移動することを特徴とする請求項1ないし30のいずれか一つに記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  32. 前記一方の組の作動部材と他方の組の作動部材とは、互いに同一直線上を移動することを特徴とする請求項31に記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  33. 被処理体を収容する容器本体とこの容器本体の前面の開口部を開閉するための蓋体とを備えた搬送容器の前記蓋体を開閉するシステムであって、
    前記蓋体と平行な軸の周りに第1の向きと第2の向きとの間で回動できるように当該蓋体に設けられた作動部材と、
    この作動部材を第1の向きと第2の向きとの間で回動させるための動作機構と、
    前記容器本体に設けられ、前記作動部材が第1の向きに置かれているときには当該作動部材により駆動される第1の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記作動部材が第2の向きに置かれているときには当該結合が解除された状態にある第1の結合部と、
    前記蓋体を容器本体から取り外して保持するための保持部材と、
    この保持部材に設けられ、前記作動部材が第2の向きに置かれているときには当該作動部材により駆動される第2の被結合部と機械的または磁気的に結合すると共に前記作動部材が第1の向きに置かれているときには当該結合が解除された状態にある第2の結合部と、を備えたことを特徴とする搬送容器の蓋体開閉システム。
  34. 請求項1ないし33のいずれか一つに記載された搬送容器の蓋体開閉システムに用いられ、前記容器本体と前記蓋体とを備えたことを特徴とする搬送容器。
  35. 請求項1ないし33のいずれか一つに記載された搬送容器の蓋体開閉システムに用いられ、少なくとも前記動作機構と、前記保持部材と、前記搬送容器を支持するための支持部と、を備えたことを特徴とする搬送容器の蓋体開閉装置。
  36. 被処理体を収容する容器本体とこの容器本体の前面の開口部を開閉するための蓋体とを備えた搬送容器の前記蓋体を開放する方法であって、
    前記搬送容器を支持部に支持し、前記蓋体と保持部材とを互いに接近させる工程と、
    次いで作動部材を、前記蓋体と容器本体とが結合されかつ蓋体と保持部材とが結合されていない状態とするための一方の位置から、蓋体と保持部材とが結合されかつ蓋体と容器本体とが結合されていない状態とするための他方の位置に、動作機構により前記蓋体と平行にかつ直線的に移動させる工程と、
    その後、保持部材と搬送容器とを互いに離す工程と、を備えたことを特徴とする搬送容器の蓋体開放方法。
  37. 前記作動部材は、少なくとも前記搬送容器に設けられ、
    前記容器本体及び蓋体の一方には、前記作動部材が前記一方の位置に置かれているときに当該作動部材により駆動される被結合部と結合すると共に作動部材が他方の位置に置かれているときに当該結合が解除された状態にある結合部が設けられ、
    前記蓋体及び保持部材の一方には、前記作動部材が他方の位置に置かれているときに当該作動部材により駆動される被結合部と結合すると共に前記作動部材が一方の位置にあるときには当該結合が解除されている状態にある結合部が設けられていることを特徴とする請求項36記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  38. 前記作動部材は前記蓋体に設けられ、
    前記作動部材が前記一方の位置に置かれているときには、当該作動部材により駆動される第1の被結合部と前記容器本体に設けられた第1の結合部とが機械的または磁気的に結合しかつ当該作動部材により駆動される第2の被結合部と前記保持部材に設けられた第2の結合部とが結合されていない状態にあり、
    前記作動部材が前記他方の位置に置かれているときには、前記第2の被結合部と前記保持部材に設けられた第2の結合部とが機械的または磁気的に結合されかつ前記第1の被結合部と前記容器本体に設けられた第1の結合部とが結合されていない状態にあることを特徴とする請求項36または37に記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  39. 前記第1の結合部は、作動部材により駆動される第1の被結合部と結合するときには当該第1の被結合部よりも保持部材側に位置し、また第2の結合部は作動部材により駆動される第2の被結合部と結合するときには当該第2の被結合部よりも容器本体側に位置し、
    前記作動部材は、移動方向に伸びる軸の回りに回動自在に構成され、
    前記作動部材は、第1の被結合部及び第2の被結合部が夫々容器本体の第1の結合部及び保持部材の第2の結合部を押圧する方向に回動するように付勢手段により付勢されており、
    前記動作機構により作動部材を直線的に移動させる前に、当該作動部材を前記付勢手段の付勢力に抗して回動させる工程を含むことを特徴とする請求項38に記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  40. 前記作動部材は、前記蓋体と平行にかつ直線的に第1の位置と第2の位置との間で案内されるように容器本体に設けられた第一作動部材と、この第一作動部材の移動路と平行にかつ直線的に第3の位置と第4の位置との間で案内されるように前記保持部材に設けられた第二作動部材と、を備え、
    前記動作機構により、前記第一作動部材を前記第1の位置から第2の位置に移動させると同時に前記第二作動部材を第3の位置から第4の位置へ移動させ、これにより第一作動部材により駆動される第1の被結合部と蓋体に形成された第1の結合部とが機械的または磁気的に結合されている状態から当該結合が解除される状態になると共に、第二作動部材により駆動される第2の被結合部と蓋体に設けられた第2の結合部とが結合されていない状態から機械的または磁気的に結合する状態になる工程を含むことを特徴とする請求項36または37記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  41. 前記第一作動部材及び第二作動部材は互いに連動して移動することを特徴とする請求項40に記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  42. 搬送容器の蓋体における前面には透孔部が形成され、
    この透孔部は、第二作動部材により駆動される第2の被結合部が挿入されるための挿入領域と、この挿入領域に挿入された部分を前記第4の位置に対応する終端領域に案内する案内領域と、を備えたことを特徴とする請求項40または41記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  43. 前記案内領域は、前記挿入領域に挿入された部分を終端領域に呼び込むために、前記挿入領域から終端領域に向かうにつれて孔の幅が狭くなっていることを特徴とする請求項42記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  44. 前記透孔部はT字形状であることを特徴とする請求項43記載の搬送容器の蓋体開閉システム。
  45. 前記作動部材は、前記蓋体と平行にかつ直線的に第1の位置と第2の位置との間で案内されるように蓋体に設けられた第一作動部材と、この第一作動部材の移動路と平行にかつ直線的に第3の位置と第4の位置との間で案内されるように前記保持部材に設けられた第二作動部材と、を備え、
    前記動作機構により、前記第一作動部材を前記第1の位置から第2の位置に移動させると同時に前記第二作動部材を第3の位置から第4の位置へ移動させ、これにより第一作動部材により駆動される第1の被結合部と容器本体に形成された第1の結合部とが機械的または磁気的に結合されている状態から当該結合が解除される状態になると共に、第二作動部材により駆動される第2の被結合部と蓋体に設けられた第2の結合部とが結合されていない状態から機械的または磁気的に結合する状態になる工程を含むことを特徴とする請求項36または37記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  46. 前記動作機構は、前記第二作動部材を第3の位置と第4の位置との間で直線的に移動させ、
    前記第二作動部材が第3の位置から第4の位置に移動させられるときには、前記第一作動部材が第1の位置から前記第2の位置に移動させられるように連動し、また前記第二作動部材が第4の位置から第3の位置に移動させられるときには、前記第一作動部材が第2の位置から前記第1の位置に移動させられるように連動することを特徴とする請求項45記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  47. 搬送容器の蓋体における前面には透孔部が形成され、
    この透孔部は、第二作動部材により駆動される第2の被結合部が挿入されるための挿入領域と、この挿入領域に挿入された部分を前記第4の位置に対応する終端領域に案内する案内領域と、を備えたことを特徴とする請求項45または46記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  48. 前記案内領域は、前記挿入領域に挿入された部分を終端領域に呼び込むために、前記挿入領域から終端領域に向かうにつれて孔の幅が狭くなっていることを特徴とする請求項36記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  49. 前記透孔部はT字形状であることを特徴とする請求項48に記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  50. 前記作動部材は、前記蓋体と平行にかつ直線的に第1の位置と第2の位置との間で案内されるように容器本体に設けられた第一作動部材と、この第一作動部材の移動路と平行にかつ直線的に第3の位置と第4の位置との間で案内されるように前記蓋体に設けられた第二作動部材と、を備え、
    前記動作機構により、前記第一作動部材を前記第1の位置から第2の位置に移動させると同時に前記第二作動部材を第3の位置から第4の位置へ移動させ、これにより第一作動部材により駆動される第1の被結合部と蓋体に形成された第1の結合部とが機械的または磁気的に結合されている状態から当該結合が解除される状態になると共に、第二作動部材により駆動される第2の被結合部と保持部材に設けられた第2の結合部とが結合されていない状態から機械的または磁気的に結合する状態になる工程を含むことを特徴とする請求項36または37記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  51. 前記第一作動部材及び第二作動部材は互いに連動して移動することを特徴とする請求項50に記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  52. 第一作動部材及び第二作動部材の組が2組設けられ、一方の組と他方の組とは、互いに同時に逆方向に直線移動することを特徴とする請求項40ないし51のいずれか一つに記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  53. 前記一方の組と他方の組とは、互いに同一直線上を移動することを特徴とする請求項52に記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  54. 前記結合部と被結合部とが相対的に押し付け合うように付勢作用が働いていることを特徴とする請求項37ないし53のいずれか一つに記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  55. 前記結合部及び被結合部の少なくとも一方には、押圧子が含まれていることを特徴とする請求項37ないし54のいずれか一項に記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  56. 前記押圧子を作動部材の移動方向に沿って結合部または被結合部に案内するための案内路を備えていることを特徴とする請求項55記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  57. 前記結合部及び被結合部の少なくとも一方には押圧子が係合する凹部が形成されていることを特徴とする請求項55または56記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  58. 前記結合部と被結合部との結合に加えて、この結合時に作動部材を保持部材、蓋体及び容器本体のいずれかの部材に保持させるための保持力を発生する手段を備えたことを特徴とする請求項37ないし57のいずれか一項に記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  59. 前記作動部材を前記部材に保持させるための保持力を発生する手段は、
    前記部材及び作動部材側の部位のうちの一方及び他方に夫々凹部とこの凹部に係合する突起部とを、対応する位置に設けて構成され、
    前記突起部は、飛び出す方向に付勢されてその付勢力により凹部に係合するように構成されていることを特徴とする請求項58記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  60. 前記作動部材を前記部材に保持させるための保持力を発生する手段は、蓋体側の部位及び作動部材側の部位との間に磁気的な引力を発生する手段であることを特徴とする請求項58記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  61. 前記作動部材を一方の位置にて前記部材に保持させるための保持力を発生する手段と、作動部材を他方の位置にて前記部材に保持させるための保持力を発生する手段とは、作動部材が前記部材の中を貫通している領域に設けられ、
    これら手段に対して作動部材の移動方向の両側には、作動部材の移動空間を気密にシールして当該手段からの発塵を抑えるためのシール部材が設けられていることを特徴とする請求項58ないし60のいずれか一項に記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  62. 前記保持部材は、蓋体の開閉時に蓋体を容器本体に押圧するように構成されていることを特徴とする請求項36ないし61のいずれか一項に記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  63. 前記保持部材は、本体部と、この本体部における搬送容器の支持領域側に本体部用の付勢手段を介して設けられた押圧部材と、を備え、前記付勢手段は、前記押圧部材が搬送容器の蓋体の前面に当接してから前記本体部が更に搬送容器側に相対的に接近したときに、前記押圧部材が当該蓋体を容器本体側に押圧するように付勢されるものであることを特徴とする請求項62記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  64. 前記作動部材は上下方向または横方向に移動することを特徴とする請求項36ないし63のいずれか一つに記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  65. 前記作動部材は、その長さ方向に移動する棒状体であることを特徴とする請求項36ないし64のいずれか一つに記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  66. 前記動作機構及び作動部材の組が2組設けられ、一方の組の作動部材と他方の組の作動部材とは、互いに同時に逆方向に直線移動することを特徴とする請求項36ないし65のいずれか一つに記載の搬送容器の蓋体開放方法。
  67. 前記一方の組の作動部材と他方の組の作動部材とは、互いに同一直線上を移動することを特徴とする請求項66に記載の搬送容器の蓋体開放方法
  68. 被処理体を収容する容器本体とこの容器本体の前面の開口部を開閉するための蓋体とを備えた搬送容器の前記蓋体を開放する方法であって、
    前記搬送容器を支持部に支持し、前記蓋体と保持部材とを互いに接近させる工程と、
    前記蓋体に設けられた作動部材を動作機構により前記蓋体と平行な軸の周りに第1の向きから第2の向きに回動させることにより、作動部材により駆動される第1の被結合部と容器本体に設けられた第1の結合部とが機械的または磁気的に結合した状態から当該結合を解除した状態になりかつ当該作動部材により駆動される第2の被結合部と保持部材に設けられた第2の結合部とが結合していない状態から機械的または磁気的に結合する状態になる工程と、
    その後、保持部材と搬送容器とを互いに離す工程と、を備えたことを特徴とする搬送容器の蓋体開放方法。
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