JP2010212191A - 回路基板用電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】シールド機能そして機械的強度を低下させることなく、シールド部以外に他機能部を該シールド部と一体的に一部材として形成することを課題とする。
【解決手段】平坦な板面を有している信号端子20A,20Bと、該信号端子を配列保持するハウジング10と、ハウジングの開口部へ平型導体Fを挿入可能とする開位置から平型導体を端子の接触部26A,26Bへ圧する閉位置へ向け可動な可動部材30と、ハウジングに取り付けられる金属シェル40とを有している回路基板用電気コネクタにおいて、金属シェル40は、ハウジング10の上部を覆う上部シールド部42と端子配列方向の両端で屈曲されて、ハウジングの側部を覆う側部シールド部43とを備えるシールド部41と、該シールド部41の側部シールド部43から端子配列方向内側に屈曲されて信号端子の板面と平行な板面をなすグランド端子部45とを一部材として有する。
【選択図】図3

Description

本発明は回路基板に取り付けられる電気コネクタに関する。
回路基板に取り付けられる電気コネクタには、ハウジングにシールド用の金属板部材が取り付けられたものが多く存在する。この種のコネクタとしては、例えば、特許文献1そして特許文献2に開示されるコネクタが知られている。
特許文献1にあっては、ハウジングに取り付けられた金属シェルが、ハウジングの上面に位置する天板部と、ハウジングの側壁面に位置する側壁部、そして天板部の一部を切り起して作られた接地用端子部とを有している。上記天板部と側壁部はハウジングを覆うシールド部として機能し、接地用端子部は、コネクタに接続されるフレキシブルプリント配線板の下面にて、該フレキシブル配線板を接地させるグランド部として機能する。
一方、特許文献2では、ハウジングの上面を覆うシールドプレートの一部を切り起して、FPCと接触する接触部と、FPCの抜けを防止する腕状のロック部とを形成している。したがって、シールドプレートは、シールドに加え、FPCのロックを行なう複合機能を有している。
特開2005−129490 特開2008−052993
しかしながら、特許文献1のコネクタも特許文献2のコネクタも、電気的そして機械的に問題を残している。特許文献1そして特許文献2の金属シェル(シールドプレート)は、ハウジングの上面を覆う天板部の一部が切り起しのため、その分だけ孔があいてしまう。これは、電気的にはシールドを不完全なものとし、機械的には金属シェルの強度を低下させてしまうこととなる。
本発明は、このような事情に鑑み、金属シェルを切り起すことなくハウジングの上面を完全に覆って、シールド機能そして機械的強度を低下させることがなく、かつ他の機能を果たす部分をも一部材として有して、部品点数を減じてコストの低減、強度のさらなる向上、組立を簡単化する金属シェルを備える回路基板用電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る回路基板用電気コネクタは、金属の信号端子と、複数の該信号端子を配列保持する電気絶縁材のハウジングと、該ハウジングの開口部へ平型導体を挿入可能とする開位置から該平型導体を信号端子の接触部へ圧する閉位置へ向け移動可能な可動部材と、ハウジングに取り付けられる金属シェルとを有していて、ハウジングの下面で回路基板に取り付けられる。
このような回路基板用電気コネクタにおいて、シールド機能と他の機能を有する金属シェルが、シールド機能そして機械的強度を低下させることなく、一部材として構成するという課題は、次の第一ないし第三発明によって解決される。第一発明はシールド部とグランド端子部を、第二発明はシールド部と平型導体の抜け防止用のロック腕部を、第三発明はシールド部と平型部材押圧用の可動部材を支持しつつ回路基板に固定させる固定部を、それぞれ一部材として有している構成をなしている。
<第一発明>
第一発明では、上述の回路基板用電気コネクタにおいて、金属シェルは、ハウジングの上部を覆う上部シールド部と端子配列方向の両端で屈曲されて、ハウジングの側部を覆う側部シールド部とを備えるシールド部と、該シールド部の側部シールド部から端子配列方向内側に又は上部シールド部からハウジングの前面あるいは後面に沿って屈曲されて上記側部シールド部又は上部シールド部と連結された状態で端子配列方向に直角な板面をなすグランド端子部とを一部材として有することを特徴としている。
このような構成の第一発明によると、ハウジングを覆う上部シールド部そして側部シールド部を備えたシールド部と、グランド端子部とが一部材として形成される。グランド端子部は、例えばシールド部の端子配列方向両端で、該シールド部から端子配列方向内側に屈曲されることで形成されるので、グランド端子部の形成のためにシールド部の一部を切り起す必要はない。シールド部は切り欠きなしでハウジングの上部そして側部を覆うこととなる。したがって、電気的にはシールド機能の低下がなく、機械的には強度の低下がない。むしろ、シールド部とグランド端子部が屈曲部を経て一体となっていることから、金属シェル全体としての強度が、さらに高まる。
上記シールド部と一体的に形成されたグランド端子部は、端子配列方向に直角な板面をなしており、上記端子配列方向で端部に位置する信号端子に近接して設けることができ、しかも同方向でのグランド端子の寸法はその板厚であるので、グランド端子を設けることにより、上記端子配列方向におけるコネクタの大型化を招くことはない。
本発明において、グランド端子部はシールド部の側部シールド部からハウジングの下部の位置で、例えばハウジングの下面に沿って、端子配列方向内側に屈曲されることにより形成されているようにすることができる。
本発明において、グランド端子部は、閉位置での可動部材により圧せられた平型導体との接圧を高めるグランド接触部を有しているようにすることができる。この場合には、グランド端子部は、一体となっているシールド板を上記グランド接触部で接地するのみならず、平型導体の対応グランド部も接地することとなる。
本発明において、金属シェルが回路基板の対応部との接面を可能とする半田固定部を、シールド部と共に一部材として、さらに有しているようにすることができる。こうすることにより、金属シェルはシールド部とグランド端子部のみならず半田固定部も一部材として有することとなる。
また、本発明においては、金属シェルがシールド部からハウジングの下面側で屈曲されて信号端子の板面と平行な板面をなすロック腕部を、シールド部と共に一部材として、さらに有し、該ロック腕部に平型導体の被係止部と該平型導体の長手方向で係止するロック突部が形成されているようにすることができる。こうすることにより、金属シェルはシールド部とグランド端子部のみならず、平型導体の抜けを防止するロック腕部も一部材として有することとなる。
さらに、本発明においては、金属シェルが回路基板の対応部との接面を可能とする半田固定部と、シールド部からハウジングの下面側で屈曲されて信号端子の板面と平行な板面をなすロック腕部とを、シールド部と共に一部材として、さらに有しているようにすることもでき、この場合、該ロック腕部に平型導体の被係止部と該平型導体の長手方向で係止するロック突部が形成されている。
<第二発明>
第二発明では、金属シェルは、ハウジングの上部を覆う上部シールド部と端子配列方向の両端で屈曲されて、ハウジングの側部を覆う側部シールド部とを備えるシールド部と、該シールド部の側部シールド部から端子配列方向内側に又は上部シールド部からハウジングの前面あるいは後面に沿って下方に屈曲されて上記側部シールド部又は上部シールド部と連結された状態で端子配列方向に直角な板面をなすロック腕部とを一部材として有し、該ロック腕部に平型導体の被係止部と該平型導体の長手方向で係止するロック突部が形成されていることを特徴としている。
<第三発明>
第三発明では、金属シェルは、ハウジングの上部を覆う上部シールド部と端子配列方向の両端で屈曲されて、ハウジングの側部を覆う側部シールド部とを備えるシールド部と、該側部シールド部が可動部材の両端に形成された軸部を支持する軸支持部を有することを特徴としている。
以上のように、本発明は、上部シールド部がハウジング上部で切り欠き等を形成することなく全面的に覆い、かつハウジングの下方に向け屈曲されて、グランド端子部、固定部、ロック腕部等の他部を選択的に一部材として有する金属シェルをハウジングに取り付けることとしたので、電気的にはシールド効果が向上し、機械的には強度が向上する。また、シールド部に加え他部を一緒に一部材としているので、部品点数が減って、コストの低減、さらには、組立が簡単になるという効果も得る。
本発明の一実施形態の電気コネクタとこれに接続されるべき平型導体の接触前における前方から見た斜視図である。 二種の信号端子が配列された図1のコネクタについて、信号端子の配列方向に見た断面図であり、(A)は一種の信号端子の位置、(B)は他種の信号端子の位置でそれぞれ断面され、可動部材が開位置の状態で示されている。 図1のコネクタに取り付けられる金属シェルの斜視図であり、(A)は上方から、(B)は下方からそれぞれ見た状態を示している。 図1のコネクタを、図1の場合とは逆方向である後方から見た、部分拡大斜視図であり、(A)は金属シェル取付前、(B)は取付後を示している。 図1のコネクタを示す断面図であり、端子配列方向で図3のV−Vに対応するグランド端子部の位置で断面されていて、(A)は可動部材が開位置、(B)は閉位置にある状態を示している。 図1のコネクタの変形例を示す断面図であり、図5の断面位置と同じ位置で断面されており、(A)は可動部材が開位置、(B)は閉位置にある状態を示している。 図1のコネクタのさらに他の変形例を示す断面図であり、図5の断面位置と同じ位置で断面されており、(A)は可動部材が開位置、(B)は閉位置にある状態を示している。 図1のコネクタのさらに他の変形例を示す断面図であり、固定部の位置で断面されており、可動部材が開位置にある状態を示している。 本発明の他の実施形態の電気コネクタの断面図であり、端子配列方向でグランド端子部の位置で断面されており、(A)は可動部材が開位置、(B)は閉位置にある状態を示している。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一本実施形態のコネクタと、これに接続されるべき平型導体とを示す斜視図である。
図1において、符号1は本実施形態のコネクタであり、符号Fはコネクタ1に接続される平型導体である。コネクタ1は、電気絶縁材で作られたハウジング10と、該ハウジング10により保持されている金属板製の複数の信号端子20と、接続される平型導体Fを信号端子20に押圧する可動部材30と、ハウジング10に取り付けられる金属板製の金属シェル40とを有している。
平型導体Fは、例えば、可撓性シートの下面に各端子20と接触する対応回路部が形成されており、コネクタ1に挿入される部分となる先端部分の上面に補強シートF1が取り付けられている。この平型導体は、補強シートF1が設けられている部分の側縁にコネクタのロック腕部と係止して該平型導体の抜けを防止するための被係止部としての係止凹部F2が形成されている。
ハウジング10は、例えば、金属板の平坦な板面を維持したまま形状づけられた二種の複数の信号端子20(20Aおよび20B)をその板面で直角な方向に所定間隔で配列し保持している。このハウジングは、上記二種の信号端子20A,20Bのそれぞれの位置で該信号端子の板面に平行な面での断面を示す図2(A),(B)に見られるように、前後方向(図2(A),(B)にて左右方向)に貫通する空間が形成されており、上壁12そして下壁13を有している。上壁12は後部域(図2(A),(B)にて右部域)が切欠かれていて上方に開放された空間14をなしていて、この空間14に後述の可動部材30が配されている。
ハウジング10の上壁12と下壁13のそれぞれの内面には、前後方向に貫通して延びる端子挿入溝15,16が形成されている。この端子挿入溝15,16の溝幅(図2(A),(B)にて紙面に直角方向での溝内幅)は、信号端子の板厚とほぼ同じで、信号端子を挿入かつ支持可能な寸法となっている。上記端子挿入溝15,16は、端子配列方向で同一位置にある上下一組の端子挿入溝15,16で一つの信号端子を支持する。二種の信号端子20A,20Bは、上記端子挿入溝15,16に対し、例えば、交互に圧入されている。図2(A),(B)に見られるように、一種の信号端子20Aそして他種の端子20Bは、端子挿入溝15,16に対して、それぞれ右方からそして左方から圧入されている。端子をより確実に保持するために、端子挿入開始側で下壁13の端部を肉薄としてここに信号端子を固定せしめる固定部16Aが形成されている。
図2(A),(B)に見られるように、二種の信号端子20A,20Bは横H字状をなし、上腕部21A,21B、下腕部22A,22B、両腕を連結する連結部23A,23Bをそれぞれ有している。上腕部21A,21Bは、前端側(図にて左端側)に突起状の押圧部24A,24B、後端側に凹状あるいは没入型の受圧部25A,25Bを有している。該受圧部25A,25Bは後述の可動部材30のカム部から上方に向けた力を受ける部位であり、かかる力を受けると、上腕部21A,21Bは弾性を有する上記連結部23A,23Bを支点として梃子状に傾き、押圧部24A,24Bを下方に変位せしめて、該押圧部24A,24Bで平型導体を下方へ圧するようになっている。一種の信号端子20Aの上腕部21Aは他方の信号端子20Bの上腕部21Bよりも前方に向け長く延びており、したがって、押圧部24Aは押圧部24Bよりも前方に位置している。これに対し、受圧部25A,25Bは前後方向で同一位置にある。上記上腕部21A,21Bは、連結部23A,23B近くでの上縁で端子挿入溝15の底面に圧せられて圧入状態となってはいるものの、上記連結部23A,23Bを支点にて傾けるように、上記端子挿入溝15と対向溝内面との間に僅かな隙間を形成している。
下腕部22A,22Bは、下壁13の端子挿入溝16に収められる。一種の信号端子20Aでは、下腕部22Aは、連結部23Aよりも前方に延びる部分が前端側でもち上がっており上下方向での弾性を有し、前端に突状の接触部26Aを有し、連結部23Aよりも後方に延びる部分が後端側に接続部27Aと被固定部28Aを有している。接続部27Aはハウジング外に延出していて下縁が回路基板に接する位置にあり、該回路基板の対応回路部との半田接続に供する。被固定部28Aはこの接続部27Aの内縁をなすように溝状に形成されていて上記ハウジング10の下壁13の固定部16Aに嵌着される。接続部27Aと連結部23Aとの間の部分の上縁には係止凸部29Aが形成され、その前方位置に該係止凸部29Aの前縁とともに可動部材30のカム部の回動時に該カム部を支持する凹状の支持部29A−1が形成されている。
他方の信号端子20Bでは、下腕部22Bは連結部23Bよりも前方に延びる部分の前端がハウジング外にあって接続部27Bと被固定部28Bを有している。上記一種の端子20Aに対し、接続部27Bと被固定部28Bは設けられている位置が逆で前端ではあるが、その形そして機能は上記一方の信号端子20Aの場合と同じであり、接続部27Bは回路基板に半田接続され、被固定部28Bはハウジング10の下壁13の固定部16Bに嵌着固定される。上記下腕部22Bは、連結部23Bと接続部27Bとの間において、前後方向で押圧部24Bとほぼ同位置に、突状の接触部26Bが設けられている。さらに、下腕部22Bは、連結部23Bよりも後方に延びる部分の直状上縁に、可動部材30のカム部の回動時に該カム部を支持する支持部29Bが形成されている。
平型導体を信号端子20A,20Bの接触部26A,26Bに向け押しつけるために、上腕部21A,21Bの押圧部24A,24Bを下方に変位させるように、受圧部25A,25Bを上方にもち上げるための可動部材30は、本実施形態では、ハウジングと同様の電気絶縁材で作られていて、操作部31と、カム部32A,32Bとを有している。上記可動部材30は、ハウジング10の後部における空間14に配されていて、端子配列方向で各信号端子20A,20Bに対応する位置に、これらの信号端子20A,20Bの上腕部21A,21Bの後部の進入を許容するスリット状の溝部31A,31Bが形成されており、それらの溝部31A,31B内に溝内壁面を連結するように島状のカム部32A,32Bが設けられている。該カム部32A,32Bは本実施形態では、可動部材30が図2(A),(B)の開位置にあるときに、横長な長円形の島状をなし、該カム部32A,32Bと上記溝部31A,31Bの溝底との間で上記上腕部21A,21Bの後部を溝部31A,31B内に受け入れている。上記可動部材30はカム部32A,32Bを中心に回動自在となっており、図2(A),(B)に示す縦長の姿勢をとる開位置から時計方向に90°回転して横長の姿勢をとる閉位置の間で往復回動操作を受ける。図2(A),(B)に示される開位置の姿勢で、上記可動部材30は、ハウジングの空間14から上方に延出する部分が操作部31となっていて、この操作部31で回動のための操作力を受ける。カム部32A,32Bは信号端子20A,20Bの支持部29A−1,29Bで支持された状態で閉位置への回動時に、横長な状態から縦長な状態になり、その上縁で信号端子20A,20Bの受圧部25A,25Bを上方へもち上げる。かくして、信号端子20A,20Bの上腕部21A,21Bは上述のように連結部23A,23Bを支点として梃子状に傾いて、押圧部24A,24Bで平型導体を下方に圧して、該平型導体と信号端子20A,20Bの接触部26A,26Bとの接圧を高める。
ハウジング10に取りつけられる金属シェル40は、図3(A),(B)に見られるように、一枚の金属板を外形づけた後に屈曲加工して作られている。該金属シェル40は、ハウジング10の上面に密着する平坦面を有する上部シールド部42とハウジング10の側部に位置する側部シールド部43とを備えたシールド部41と、該側部シールド部43から端子配列方向内側に屈曲された半田固定部44と、該半田固定部44から上方に屈曲されて上記側部シールド部43と平行、すなわち信号端子20A,20Bと平行な板面を有するグランド端子部45とを一部材として一体に有している。
上記上部シールド部42は平坦面で長方形をなしていて、長手方向(端子配列方向)中央部で後縁に半円状と直状の内縁をもつ取付切欠部42Aが形成されている。この取付切欠部42Aは、上部シールド部42の前後方向の幅に比して小さく該上部シールド部42の強度を低下させる程でもシールド効果を低下させる程でもない、小域に形成されている。この取付切欠部42Aの後部をなす直状内縁には、係止突起42A−1が設けられている。
側部シールド部43は、前後方向で上部シールド部42の側端の一部と連結されている前部43Aとこれから後方に延びる後部43Bとを有している。前部43Aは上記上部シールド部42との境界で屈曲されて下方に延びている。後部43Bは前部43Aの面をそのまま後方に延長して形成され腕状をなしている。上記前部43Aの下縁には切込み溝43A−1が形成されていて、該切込み溝43A−1より後方部分が端子配列方向内側に屈曲されており、上部シールド部42と平行な面の部分をなす半田固定部44が形成されている。該半田固定部44は底面が回路基板の面と接面可能となっており、回路基板の対応部と半田固定される。上記前部43Aは、上記切込み溝43A−1よりも前方の下縁部で上記後部43Bと同一面をなした脚部43A−2を有している。該脚部43A−2はその下端縁が回路基板上に位置するようになっていて上記半田固定部44と同様に回路基板との固定を補助する他の半田固定部を形成する。回路基板との半田固定は、上記半田固定部44又は脚部43A−2のいずれか一方のみでも良い。上記側部シールド部43の後部43Bには、その後端側下縁が段状に切取られていて軸支持部43B−1を形成している。この軸支持部43B−1は、後述の可動部材30が端子配列方向両端に回動軸を有しているときに、この軸支持部43B−1に該回動軸を収めて、これを回動支持する。
グランド端子部45は、信号端子20A,20Bと同様な横H状をなしている。このグランド端子部45はその前部で上記半田固定部44と連結されている。このグランド端子45については、後に後述する。
かかる金属シェル40を取り付ける観点から、上記ハウジング10について再度説明する。図1のコネクタ1を後方から見た部分拡大斜視図である図4(A),(B)に見られるように、ハウジング10には、金属シェル40のグランド端子部45を挿入する金属シェル保持溝17と、上部シールド部42の取付切欠部42Aとの係止のための突部18とを有している。上記金属シェル保持溝17は、グランド端子45が信号端子20A,20Bに類似する形状をなしている関係上、端子挿入溝15,16と同様の溝形状をなしている。
この金属シェル保持溝17は、図4(A),(B)からも明らかなように、端子配列範囲、換言すれば端子挿入溝15,16は形成されている範囲の外側にあって、端子挿入溝15,16で保持される信号端子の板と平行な面に上記グランド端子部45の板面が位置するように形成されている。上記ハウジング10の上面に設けられた突部18は、前方から金属シェル40がハウジング10に取り付けられたときに、金属シェル40の取付切欠部42Aが嵌着する位置に設けられており、取付切欠部42Aの内縁に形成された係止突起42A−1が該突部18の側面に喰い込むようになっている。これによって、端子配列方向に長い上部シールド部42はハウジング10の上面からの上方への浮き上がりが防止される。上記金属シェル40がハウジング10へ取り付けられるときには、グランド端子部45はハウジング10の金属シェル保持溝17内に挿入される。
金属シェル保持溝17内に挿入されたグランド端子部45は、図5(A),(B)に見られるように、対応せるハウジング10の金属シェル保持溝17へ前方から挿入されて、ここで保持される。この金属シェル保持溝17は、図2(B)の端子挿入溝15,16とほぼ同様に形成されているが、この端子挿入溝15,16に比し、ハウジング10の上壁12そして下壁13が前部で切り欠かれている点で相違している。グランド端子部45は、図2(B)の信号端子20Bとかなり類似していて横H状をなしていて、上腕部46、下腕部47そして連結部48を有している。上腕部46は、信号端子20Bと同様に、前端側に押圧部49、後端側に受圧部50を有している。また下腕部47は、信号端子20と同様に、中間部にグランド接触部51そして後端側に可動部材30のカム部を支持する支持部53を有している。なお、本実施形態で上壁が切り欠かれているのは、後述するロック突部52に平型導体Fの係止凹部F2が係止する際に、平型導体Fの先端がロック突部52に乗り上げるための空間を確保するためである。そのため、後述のロック突部52のない実施形態では上壁の切欠きはなくても良い。
可動部材30は、図5(A),(B)に見られるように、上腕部46の進入を許容する溝部31Cが形成されていて、この溝部31Cに島状のカム部32Cが設けられている。この溝部31Cとカム部32Cの形状は、信号端子20A,20Bの溝部31A,31Bそしてカム部32A,32Bと同じである。かくして、可動部材30が閉位置へ回動すると、信号端子20A,20Bの場合と同様、上腕部46は連結部48を支点として、押圧部49が下方へ変位するようにして傾く。
上記下腕部47は、前端側の下縁部分で既述の半田固定部44と屈曲域を介してつながっているが、上縁には上方に突出しているロック突部52が形成されている。該ロック突部52は、図1に示されるコネクタ1に接続される平型導体Fに形成されている被係止部としての係止凹部F2に突入して、平型導体Fの抜けを防止するためのものである。この観点では、ロック突部52を有する上記下腕部47はロック腕部としても機能する。
このような本実施形態のコネクタは、次の要領で使用され機能する。
(1)先ず、コネクタの組立てに際しては、可動部材30と金属シェル40が取り付けられていない状態で、図2(A)に見られる信号端子20Aを右方から端子挿入溝15,16へ挿入し被固定部28Aでハウジング10の固定部16Aへ固定すると共に、図2(B)に見られる信号端子を左方から端子挿入溝15,16へ挿入し被固定部28Bでハウジング10の固定部16Bへ固定する。信号端子20Aと信号端子20Bは、多くの場合、交互に配されるが、要求に応じてこれとは異なる順序で混在するようにしてもよい。
(2)次に、可動部材30を、図2(A),(B)そして図5(A)に示される開位置の状態で後方から取り付けられる。該可動部材30のカム部32A,32Bは、信号端子20A,20Bの支持部29A−1,29Bに接して位置するようになる。
(3)しかる後、金属シェル40をハウジング10へ前方から取り付ける。該金属シェル40のシールド部41を成す上部シールド部42と側部シールド部43はハウジング10の上面そして側面にそれぞれ接面して位置し、グランド端子部45は金属シェル保持溝17内に挿入される。上記上部シールド部42はその取付切欠部42Aがハウジング10の上面の突部18に嵌まり、取付切欠部42Aの内縁の係止突起42A−1が該突部18の側面に喰い込んで上記上部シールド部42の位置がしっかりと固定される。一方、金属シェル保持溝17内に挿入されたグランド端子部45は、図5(A)に見られるように、前後方向で連結部48の範囲で、上腕部46の上縁と下腕部47の下縁とで金属シェル保持溝17の上下溝底間に対し圧入され保持される。また、下腕部47の下縁には、抜け防止のための係止突起が設けられており、その抜け防止はさらに強固となっている。
(4)このようにして組み立てられたコネクタ1は、使用に際して、所定の回路基板上に配される。コネクタ1が回路基板上に配されると、信号端子20A,20Bの接続部27A,27B、金属シェル40の半田固定部44、さらには脚部43A−2は回路基板の対応部と接面する。しかる後、この対応部との半田が行なわれ、信号端子20A,20Bは対応回路と電気的に接続されるとともに固定され、金属シェル40の半田固定部44そして脚部43A−2は接地されるとともに固定される。
(5)しかる後、図1に示される平型導体Fをコネクタ1へ挿入し、可動部材30を閉位置へ回動する。この閉位置への回動により可動部材30のカム部32A,32B,32Cは縦長状態となって信号端子20A,20Bの受圧部25A,25Bそしてグランド端子部45の受圧部50を上方に圧し、既述の梃子の原理により、信号端子20A,20Bの上腕部21A,21Bそしてグランド端子部45の上腕部46は前端の押圧部24A,24B,49が下方に変位するように傾き、これらの押圧部24A,24B,49が平型導体Fを下方へ圧する。下方へ圧せられた平型導体Fは信号端子20A,20Bの接触部26A,26Bとの接圧を高める。また、グランド接触部51が平型導体のグランド部と接触すると共に、平型導体Fの係止凹部F2にはグランド端子部45のロック突部52が突入して平型導体Fの抜けが防止される。しかも、平型導体Fはグランド端子部45の上記押圧部49で下方に圧せられているので、平型導体Fは浮き上がることがなく、上記ロック突部52は係止凹部F2から外れない。
図1ないし図5に示された実施形態では、金属シェルは、シールド部に加え、グランド端子部、ロック腕部、半田固定部を一部材として一体的に備えていたが、本発明では、金属シェルがシールド部と他部を一部材として備えることに意義があり、上記グランド端子部、ロック腕部、半田固定部のすべてをシールド部と併せもつ必要はなく、少なくともこれらのうち一つとシールド部とを一部材として有していれば良い。以下、変形例としての実施形態を示す。
図6(A),(B)には、金属シェル45がシールド部41とロック腕部45’のみを有している例が示されている。図6(A),(B)ではシールド部41は、図3に示された上部シールド部42と側部シールド部43(図6では図示されず)とを有し、該側部シールド部43の下縁を屈曲して上記ロック腕部45’が形成されている。この点では、このロック腕部45’は、図5に見られるグランド端子45と類似している。しかし、上記ロック腕部45’は、グランド端子45におけるグランド接触部51に相当する部分を有していない。したがって、可動部材30を図6(A)の開位置から図6(B)の閉位置まで回動しても、ロック腕部45’は平型導体Fの下面ではグランド回路部と接触することはない。可動部材30が図6(B)の閉位置にきたときにはロック突部52が平型導体Fの係止凹部F2に進入して平型導体Fの抜けを防止し、押圧部49が平型導体Fの浮き上がりを阻止する。その際、上腕部の押圧部によって、グランド回路部と接触させても良い。
図7(A),(B)の実施形態では、金属シェル40はシールド部41とグランド端子部45”のみを一部材として有している。図5のグランド端子部45と比較すると、図7(A),(B)のグランド端子45”はロック突部を有していない点で相違する。すなわち、図7(A),(B)のグランド端子45”はロック腕部としての機能は有しておらず、グランド端子としての機能のみを有している。可動部材30が図7(A)の開位置で平型導体Fの挿入を許容し、図7(B)の閉位置にまで回動するとグランド接触部51が平型導体Fのグランド回路部と接触する。この場合でも、押圧部49は平型導体Fを上方から押圧し、平型導体Fと上記グランド接触部51との接圧を高めて接触を確実にする。
図8の実施形態では、金属シェル40はシールド部41、半田固定部44そして側部シールド部43を有している。図8では、ハウジング10の上面に位置している上部シールド部42は、図8での断面が該上部シールド部42よりも端子配列方向で外側位置で行なわれているため、図示されていない上記半田固定部44は、図3の場合と同様に、側部シールド部43の前部43Aの下縁で屈曲されて形成されている。該前部43Aからは後方に後部43Bが延びていて、該後部43Bには段状に切り取られた軸支持部43B−1が形成されていて、ここで端子配列方向両端で可動部材30に設けられた回動軸33を支持している。
既述してきた実施形態では、平型導体Fと信号端子20A,20Bとの電気的な接続は、該平型導体Fの下面に設けられた対応回路部と該信号端子20A,20Bの接触部26A,26Bとの接触(以下「下接点接続」という)によりなされているが、接続の形態はこれに限られない。
例えば、平型導体Fの上面に対応回路部を設けて該対応回路部と信号端子20A,20Bの押圧部24A,24Bとの接触(以下「上接点接続」という)によりなされていてもよく、また、平型導体Fの上面および下面に対応回路部を設けて、上接点接続および下接点接続の両方によりなされていてもよい。また、該上接点接続および該下接点接続が端子配列方向で交互になされていてもよい。
なお、この接続の形態はグランド接触においても同様と考えることができる。
図1ないし図8に示した形態の金属シェル40は、信号端子が上腕部と下腕部とを有し、両腕部がその長手方向中間位置で連結部により連結され、該連結部よりも前方で両腕部間に平型導体を受け入れ、連結部より後方で可動部材の作用によって上腕部を傾けることにより上腕部前端部で平型導体を下腕部前端の接触部へ押圧する、いわゆるバックフリップ型の端子を有するコネクタに取り付けられる形式であった。これに対し、他の実施形態としての図9は、本発明の金属シェルはフロントフリップ型の端子を有することにも適用できることを示している。なお、図9にて図1ないし図8における形態のものと対応する部位についての符号は図1ないし図8の場合の符号に数字30を加えた数字としてある。
図9(A),(B)において、金属シェル70はシールド部71とグランド端子部75とを有している。グランド端子75は、信号端子(図示せず)の配列方向で両端の信号端子に隣接して位置しており、上腕部76、下腕部77そして両腕部を連結する連結部78を有している。連結部78は、図1ないし図8の場合とは異なり、上腕部76と下腕部77とを両者の後部にて連結している。該連結部78はその下縁にて屈曲されていて、図示されない側部シールド部の下縁と連結されている。上記下腕部77の先端部には突状のグランド接触部81が形成されている。
一方、上記端子配列方向両端のグランド端子部75の間に配列されている信号端子は、平坦な板面を維持して作られていて、上記グランド端子部75の板面と平行に配置されており、上記グランド端子部75と同様な上腕部と下腕部とを有している。ただ、上腕部は、下述の可動部材を回動案内する回動案内部を有している。
上記上腕部76と下腕部77の間そして信号端子の上腕部と下腕部との間には、左方に開口されたハウジングの空間から平型導体Fを挿入されるようになっている。
図9(A)において、可動部材60は、上記ハウジングの前方開口空間に配されていて、上方に延出しており、延出部分が操作部61を形成している。該可動部材60は信号端子の回動案内部によって回動案内される被回動案内部(図示せず)を有しており、又、上記グランド端子部75に対応する位置には、切り欠かれた溝部61Bが形成されている。この可動部材60は、上記被回動案内部を中心として、図9(A)の開位置と図9(B)の閉位置との間で回動可能となっている。
このような実施形態のコネクタにあっては、図9(A)のように可動部材60が開位置にあるときに、平型導体Fが上記グランド端子部75の上腕部76と下腕部77の間、そして信号端子の上腕部と下腕部との間に平型導体Fが挿入され、可動部材60が図9(B)の閉位置へ向け回動される。平型導体は可動部材60により押圧されて、信号端子そしてグランド端子75とそれぞれ対応回路部分が接圧をもって接触する。かくして、平型導体Fは信号端子を介して回路基板と電気的に接続され、又、グランド端子部75を介して回路基板と接地される。該グランド端子75は上記シールド部71と一部材として形成されているので、該シールド部71をも接地する。
既述してきた実施形態では、グランド端子部45,45’,45”はシールド部41の側部シールド部43からハウジング10の下部の位置で端子配列方向内側に屈曲されることにより形成されていたが、屈曲の形態はこれに限られない。
例えば、側部シールド部からハウジング10の前部の位置でハウジングの前面に平行な面をなすように又は後部の位置でハウジングの後面に平行な面をなすようにして端子配列方向内側に屈曲されることにより形成されていてもよく、また、上部シールド部42から、ハウジング10の前部の位置でハウジングの前面に平行な面をなすように又は後部の位置でハウジングの後面に平行な面をなすようにして下方に屈曲されることにより形成されていてもよい。
既述してきた実施形態では、信号端子20A,20Bは、金属板の平坦は板面を維持して形成されたいわゆるプレス打ち抜き端子であるが、板面に屈曲させて弾性を設けるいわゆる曲げ端子であってもよい。
10 ハウジング 51 グランド接触部
20A,20B 信号端子 52 ロック突部
26A,26B 接触部 60 可動部材
30 可動部材 70 金属シェル
40 金属シェル 71 シールド部
41 シールド部 75 グランド端子部
42 上部シールド部 82 グランド接触部
43 側部シールド部 F 平型導体
45;45’;45” グランド端子部 F2 被係止部
44 半田固定部

Claims (9)

  1. 金属の信号端子と、複数の該信号端子を配列保持する電気絶縁材のハウジングと、該ハウジングの開口部へ平型導体を挿入可能とする開位置から該平型導体を信号端子の接触部へ圧する閉位置へ向け移動可能な可動部材と、ハウジングに取り付けられる金属シェルとを有していて、ハウジングの下面で回路基板に取り付けられる回路基板用電気コネクタにおいて、
    金属シェルは、ハウジングの上部を覆う上部シールド部と端子配列方向の両端で屈曲されて、ハウジングの側部を覆う側部シールド部とを備えるシールド部と、該シールド部の側部シールド部から端子配列方向内側に又は上部シールド部からハウジングの前面あるいは後面に沿って下方に屈曲されて上記側部シールド部又は上部シールド部と連結された状態で端子配列方向に直角な板面をなすグランド端子部とを一部材として有することを特徴とする回路基板用電気コネクタ。
  2. グランド端子部はシールド部の側部シールド部からハウジングの下部の位置で端子配列方向内側に屈曲されることにより形成されていることとする請求項1に記載の回路基板用電気コネクタ。
  3. グランド端子部は、閉位置での可動部材により圧せられた平型導体との接圧を高めるグランド接触部を有していることとする請求項1又は請求項2に記載の回路基板用電気コネクタ。
  4. 金属シェルが回路基板の対応部との接面を可能とする半田固定部を、シールド部と共に一部材として、さらに有していることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の回路基板用電気コネクタ。
  5. 金属シェルがシールド部からハウジングの下面側で屈曲されて信号端子の板面と平行な板面をなすロック腕部を、シールド部と共に一部材として、さらに有し、該ロック腕部に平型導体の被係止部と該平型導体の長手方向で係止するロック突部が形成されていることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の回路基板用電気コネクタ。
  6. 金属シェルが回路基板の対応部との接面を可能とする半田固定部と、シールド部からハウジングの下面側で屈曲されて信号端子の板面と平行な板面をなすロック腕部とを、シールド部と共に一部材として、さらに有しており、該ロック腕部に平型導体の被係止部と該平型導体の長手方向で係止するロック突部が形成されていることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の回路基板用電気コネクタ。
  7. 金属の信号端子と、複数の該信号端子を配列保持する電気絶縁材のハウジングと、該ハウジングの開口部へ平型導体を挿入可能とする開位置から該平型導体を端子の接触部へ圧する閉位置へ向け移動可能な可動部材と、ハウジングに取り付けられる金属シェルとを有していて、ハウジングの下面で回路基板に取り付けられる回路基板用電気コネクタにおいて、
    金属シェルは、ハウジングの上部を覆う上部シールド部と端子配列方向の両端で屈曲されて、ハウジングの側部を覆う側部シールド部とを備えるシールド部と、該シールド部の側部シールド部から端子配列方向内側に又は上部シールド部からハウジングの前面あるいは後面に沿って下方に屈曲されて上記側部シールド部又は上部シールド部と連結された状態で端子配列方向に直角な板面をなすロック腕部とを一部材として有し、該ロック腕部に平型導体の被係止部と該平型導体の長手方向で係止するロック突部が形成されていることを特徴とする回路基板用電気コネクタ。
  8. 金属の信号端子と、複数の該信号端子を配列保持する電気絶縁材のハウジングと、該ハウジングの開口部へ平型導体を挿入可能とする開位置から該平型導体を端子の接触部へ圧する閉位置へ向け可動な可動部材と、ハウジングに取り付けられる金属シェルとを有していて、ハウジングの下面で回路基板に取り付けられる回路基板用電気コネクタにおいて、
    金属シェルは、ハウジングの上部を覆う上部シールド部と端子配列方向の両端で屈曲されて、ハウジングの側部を覆う側部シールド部とを備えるシールド部と、該側部シールド部が可動部材の両端に形成された軸部を支持する軸支持部を有することを特徴とする回路基板用電気コネクタ。
  9. ハウジングの上部には突部が設けられ、金属シェルの上部シールド部は、該突部に対応する位置に取付切欠部を有し、金属シェルは、該突部に該取付切欠部が嵌着することにより、上部シールド部の上方への浮き上がりが防止されることとする請求項1ないし請求項8のうちの一つに記載の回路基板用電気コネクタ。
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