JP2010211646A - Rfidタグおよびrfidシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】専用装置を必要とせず、より低コストにしかも確実に通信機能を破壊することができる、優れたセキュリティ性を備えたRFIDタグおよびRFIDシステムを提供する。
【解決手段】RFIDタグ1のアンテナコイル5に、リーダライタ2からの強電波に起因する強誘導電流が流れたとき、ジュール熱によって焼き切れて断線する易断線部5aを形成する。このように、易断線部5aによりアンテナコイル5が断線されると、通信機能が破壊され、RFIDタグ1のリーダライタ2との間の通信が不能となる。また、アンテナコイル5が断線されたRFIDタグ1を再生させることは、相当な技術と労力をもってしても極めて困難であり、第三者が不正に再利用できる可能性は極めて低い。以上より、本願発明によれば、第三者による不正な再利用を確実に防止し得る、優れたセキュリティ性を備えるRFIDタグ1を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、RFID(Radio Frequency Identification System)タグおよびRFIDシステムに関する。
ユビキタスネットワークシステム社会の進展に伴ない、物流や製造などの種々の分野へのRFIDタグの普及が進んでいる。この種のRFIDタグにおいては、真性の商品から取り外されたタグの模倣品への再実装(再利用)が問題視されており、従来においては、例えば管理が不要となった時点で暗号化技術によりデータを読み出せないようにする手法や、ICチップを物理的に破壊する手法などが採られている。しかし、これらの手法には以下のような問題があった。
前者の暗号化による手法では、改ざんにより回避手段が取られるおそれがあり、セキュリティの脆弱性を払拭しきれない。暗号自身が解読されるおそれもある。このように暗号が解読され、或いは改ざんにより回避手段が取られると、RFIDタグからのデータの再読み出しが可能となる。このため、例えば真性な商品から取り外されたRFIDタグに回避手段が施され、これが模倣品に実装されると、模倣品の真贋判定が困難となるといった問題が生じる。
後者のようにICチップを物理的に破壊すれば、データの再読み出しは不可能となるため、RFIDタグの再利用の問題は生じない。しかし、破壊対象であるICチップは小さく、これを見つけて正確に破壊することは極めて煩雑な作業であり、商品管理者等の作業負担が大きい。また商品管理者等の手により商品からRFIDタグを一つずつ取り外す必要があり、当該取り外し作業が煩わしい。取り外し作業時に商品を傷めるおそれもある。
なお、RFIDタグを回収して、破壊作業を集約的に実行するようにすれば、商品管理者等は破壊作業を行なう必要が無く、商品管理者等の作業負担は軽くできる。しかし、当該方法を採った場合には、RFIDタグを商品から取り外し、これを回収したうえで、破壊作業を行なう手順を踏む必要があり、多大な労力、手間を要するほか、運送コストが掛かる。また、依然として商品からのRFIDタグの取り外し作業が必要であり、商品管理者や商品販売者の負担は大きい。
一方、RFIDタグの通信機能を破壊することにより、データの取り出しを不可能として、RFIDタグの不正な再利用を防止する手法もある(例えば特許文献1参照)。当該特許文献1では、アンテナコイル(コイルパターン)を形成するパターン間に、加熱により溶融する導電性のポリマーからなるマイクロカプセルを配置し、ヒータを発熱要素とする加熱装置を用いて、マイクロカプセルを加熱溶融することにより、アンテナコイルのパターン間を短絡させている。短絡後は共振特性が変化するため、RFIDタグとリーダライタとの間の通信が不可能となり、データの再読み出しは不可能となる。
上記特許文献1の手法によれば、共振特性を変化させることで、RFIDタグの通信機能を破壊することができるため、前述の暗号化による手法に比べて、格段にセキュリティ性に優れた再利用防止システムを実現できる。加熱装置を使ってアンテナコイルのパターン間を短絡させる方法であり、実質的にRFIDタグに加熱装置を近付けるだけで済むから、ICチップを物理的に破壊する方法のように、タグ内のICチップを探し出す必要はなく、商品管理者や商品販売者等の作業負担を軽減できる。RFIDタグの取り外し作業が不要である点でも優れている。
特開2001−134732号公報(図1)
しかし、特許文献1の方法では加熱のための専用の装置(加熱装置)が必要であり、システム導入者のコスト負担が多大となる。また、ヒータの昇温に時間が掛かり、迅速にマイクロカプセルの加熱溶融作業を進めることができず、特に客と接する商品販売時にマイクロカプセルの加熱溶融作業を行なうことは不可能であると言わざるを得ない。
ヒータが昇温が不十分な状態でマイクロカプセルの加熱溶融作業を進めると、マイクロカプセルが溶融されず、結果としてアンテナコイルのパターン間が短絡状態に至らないおそれもある。したがって、上記のような加熱溶融作業には熟練性が要求され、作業精度にバラツキが生じるおそれがある。ヒータを備える加熱装置は火傷等の事故のおそれが皆無であるとは言えず、安全面でも不安が残る。また、アンテナコイルのパターン間にマイクロカプセルを配置できる形態に限られるため、例えば、微小なチップの表面にアンテナが一体成形されているコイルオンチップ型のRFIDタグへの適用は不可能である。
本発明は、以上のような従来のRFIDタグの抱える問題を解決するためになされたものであり、加熱装置のような専用装置を必要とせず、より低コストにしかも確実に通信機能を破壊することができる、優れたセキュリティ性を備えたRFIDタグおよびRFIDシステムを提供することにある。
本発明のRFIDタグ1は、データが記憶されたICチップ6と無線通信用のアンテナコイル5とを備え、強度の異なる2種の電波を発することができるリーダライタ2との間で、アンテナコイル5を介してデータの送受信を行なうものである。そして、アンテナコイル5に、リーダライタ2からの強電波に起因する強誘導電流が流れたとき、ジュール熱によって焼き切れて断線する易断線部5aを形成したことを特徴とする。
本発明において、リーダライタ2から発せられる「強度の異なる2種の電波」とは、リーダライタ2から、強度の弱い「弱電波」と、該「弱電波」よりも強度の強い「強電波」の、少なくとも2種の電波が発せられることを意味する。
易断線部5aは、アンテナコイルの線幅を部分的に幅狭にしてなるものとする。易断線部5aの線幅寸法は、該易断線部に隣接するアンテナコイルの線幅寸法に対して40%以下に設定する。
易断線部5aが断線される強誘導電流の電流値が、リーダライタ2からの弱電波に起因してアンテナコイル5に流れる弱誘導電流の電流値の2倍以上に設定する。
また本発明は、データが記憶されたICチップ6と無線通信用のアンテナコイル5とを備えるRFIDタグ1と、強度の異なる2種の電波を発することができるリーダライタ2とを含むRFIDシステムである。そして、アンテナコイル5に、リーダライタ2からの強電波に起因する強誘導電流が流れたとき、ジュール熱によって焼き切れて断線する易断線部が形成されていることを特徴とする。
本発明のRFIDタグ1およびRFIDシステムにおいては、リーダライタ2からの強電波に起因する強誘導電流がアンテナコイル5に流れると、易断線部5aがジュール熱によって焼き切れて断線するようにした。つまり、通常状態においては、リーダライタ2からの弱電波を用いてデータの送受信を行なっており、リーダライタ2から強電波を受けると、アンテナコイル5に大きな誘導電流(強誘導電流)が流れ、この強誘導電流により易断線部5aが断線されるようにした。
このように、易断線部5aによりアンテナコイル5が断線されると、通信機能が破壊され、RFIDタグ1のリーダライタ2との間の通信が不能となる。また、リーダライタ2から起電用の電波を受けた場合でも、該アンテナコイル5に適正な誘導電流は生じず、これによってもICチップ6によるデータの読み書き動作、或いはリーダライタ2に向けたデータの送信動作が不可能となる。このようにアンテナコイル5が断線されたRFIDタグ1を再生させることは、相当な技術と労力をもってしても極めて困難であり、第三者が不正に再利用できる可能性は極めて低い。特に、微小なチップの表面にアンテナが一体形成されているコイルオンチップの場合には、一旦断線されたアンテナコイルの再生は不可能に近い。以上より本願発明によれば、第三者による不正な再利用を確実に防止し得る、優れたセキュリティ性を備えるRFIDタグ1を得ることができる。
リーダライタ2からの強電波に起因する強誘導電流により、易断線部5aを断線する形態であるから、セキュリティ性に優れたRFIDシステムを低コストに提供することができる。すなわち、従前よりRFIDタグ1とのデータの送受信を担っていたリーダライタ2に、RFIDタグ1の破壊装置としての機能を付与したものであるから、特許文献1の加熱装置のごとく、専用の破壊装置を用いる形態に比べて、RFIDシステムの低コスト化を図ることができる。システム導入者のコスト負担を抑えることができる点でも優れている。
リーダライタ2から強電波を発信するだけでRFIDタグ1を破壊することができ、特許文献1の加熱装置のように、ヒータの昇温状態、マイクロカプセルに対する加熱具合、および加熱時間といった不確定要素に左右されることが無く、確実にRFIDタグ1の通信機能を破壊することができる。したがって、作業者の熟練性が要求されず、また作業ミスは生じ難く、信頼性に優れたRFIDシステムを構築できる。
破壊作業(断線作業)に要する時間は数秒程度、或いはそれ以下であり、加熱装置を用いる形態に比べて、迅速に破壊作業を完了することができる。RFIDタグ1のアンテナコイル5に、易断線部5aを形成しただけの簡単な構成であるから、導電性樹脂からなるマイクロカプセルをアンテナのパターン間に配置する特許文献1の形態に比べて、安価にRFIDタグ1にセキュリティ機能を付加できる点でも優れている。
特許文献1のような専用の破壊装置(加熱装置)を用いる形態において、破壊操作後に確認作業を実施するためには多大な時間と手間が掛かる。すなわち、加熱装置とは別体のリーダライタ2をRFIDタグ1の近傍に配置して、該リーダライタ2から通信を試み、RFIDタグ1が通信不能状態に陥ったことを確認する必要があり、確認作業に多大な時間と手間が掛かる。これに対して、リーダライタ2にRFIDタグ1の破壊機能を付与した場合には、破壊操作後に連続して、リーダライタ2を使って迅速に確認作業を行なうことが可能であり、作業性に優れる。
さらに、RFIDタグ1からのデータの読み取り作業、破壊作業、タグ1が通信不能状態に陥ったことの確認作業といった、一連の操作作業をリーダライタ2のみで行なうことができ、格段に実用利便性や信頼性に優れたシステムを構築できる。一例を挙げると、例えば、商品の販売時において、商品データをタグ1から読み取った後にタグ1の通信機能を破壊し、さらに、タグが通信不能に陥ったことの確認作業を、リーダライタ2のみで行なうことができる。これによれば、客に違和感を与えること無く、商品の販売時にタグ1の通信機能を破壊することが可能である。リーダライタ2のみで、確認作業に至るまでの一連の操作作業を完了することができるので、リーダライタ2の持ち替えに伴なう誤操作の問題は生じず、信頼性にも優れる。
易断線部5aは、アンテナコイル5の線幅を部分的に幅狭にしてなるものとすることができる。この場合の易断線部5aの線幅寸法は、易断線部5aに隣接するアンテナコイルの線幅寸法に対して40%以下に設定することが好ましい。40%を越えると、易断線部5aの確実な断線が不可能となるおそれがある。
易断線部5aが断線するときの強誘導電流の電流値は、弱誘導電流の電流値の2倍以上に設定する。2倍未満では、弱誘導電流が流れただけで易断線部5aが断線するおそれがある。
本発明のRFIDタグを含むRFIDシステムのブロック構成図である。 第1実施形態に係るRFIDタグの構成を示す概略平面図である。 RFIDタグからデータを読み出す作業を示す流れ図である。 RFIDタグを破壊する作業を示す流れ図である。 変形例に係るRFIDシステムのブロック構成図である。
本実施形態に係るRFIDシステムは、RFIDタグ(以下、単に「タグ」と記す)1とリーダライタ2とを構成要素として含み、これらタグ1とリーダライタ2との間で非接触の無線通信を行なうものである。
本実施形態に係るリーダライタ2は、強度の異なる2種の電磁波をタグ1に向けて出力するように構成されている。すなわち、タグ1との間で通常のデータの読み書き動作を行なう際には、リーダライタ2は弱電磁波(弱電波)を出力する。そして、タグ1は、当該弱電磁波に起因して電磁誘導によりアンテナコイル5に生じる弱誘導電流により、データの読み書きやデータの送信動作などを実行する。
また、リーダライタ2は、モードを切り換えることにより、弱電磁波よりも強度の大きな強電磁波(強電波)を出力することができる。この強電磁波を受信すると、アンテナコイル5には、先の弱誘導電流よりも電流値の大きな強誘導電流が流れて、タグ1の通信機能が破壊される。これについては後に詳述する。
タグ1は、商品やコンテナ等の物品に実装されるものであり、図2に示すように、四角形状のプラスチックシート等で形成された絶縁性の基板3と、該基板3上にエッチングパターンや印刷パターンなどのパターニングにより渦巻状に形成されたアンテナコイル5と、ICチップ6と備える。アンテナコイル5の両端部8・9は、ICチップ6に電気的に接続されている。
図2に示すように、アンテナコイル5の一箇所には、リーダライタ2からの強電磁波に起因する誘導電流、すなわち強電流が流れたときに、ジュール熱によって焼き切れて断線する易断線部5aが形成されている。この易断線部5aは、部分的にコイル線の線幅を幅狭に形成したものであり、ここでは、コイル線の両縁を円弧状に切り欠いて線幅を狭くしている。このように、線幅を幅狭に形成してあると、幅狭部位の断面積は他の部位よりも小さくなり、その(幅狭部位の)抵抗値を他の部位よりも大きくできる。したがって、リーダライタ2から出力された起電用の電磁波を受信して、アンテナコイル5に誘導電流が流れると、幅狭部位において大きなジュール熱が発生して高温となり、所定温度を越えるとコイル線は断線する。
易断線部5aの線幅寸法(L1)は、該易断線部5aに隣接する部分5bの線幅寸法(L2)に対して40%以下に設定する((L1)≦0.4(L2))。本発明者等の知見によれば、40%を越えると、易断線部5aの確実な断線ができなくなるおそれがある。本実施形態では、アンテナコイルのコイル線の線幅寸法は11μmとしている。
ICチップ6は、図1に示すように、アンテナコイル5を介してリーダライタ2と通信を行なうための通信回路11と、データを記憶するための不揮発性の記憶回路12と、これらの回路11・12等を制御する制御回路13とを備える。
リーダライタ2は、アンテナコイル16と、該アンテナコイル16を介してタグ1と通信を行なうための通信回路17と、アンテナコイル16への印加電圧を一時的に上昇させるための昇圧回路18と、これらの回路17・18等を制御する制御回路19とを有する。リーダライタ2のアンテナコイル16から出力された電磁波を、タグ1のアンテナコイル5が受信すると、アンテナコイル5に誘導電流が発生して、ICチップ6が作動する。
リーダライタ2には、コンピュータ等からなる管理装置20が有線又は無線の通信手段を介して接続されている。リーダライタ2は、管理装置20の指示に応じて、タグ1との間でデータの送受信を行なうための弱電磁波を出力する常態モードと、タグ1の易断線部5aを破壊するための強電磁波を出力するタグ破壊モードの間で、モードの切り換えができるように構成されている。
常態モードにおいては、リーダライタ2は、弱電磁波を出力して、タグ1の記憶回路12に記憶されているデータを読み出して、当該データを管理装置20へ送信し、また、管理装置20から受け取ったデータをタグ1に書き込む。管理装置20は、タグ1から読み出したデータに基づいて物品管理等の処理を行なう。
タグ破壊モードにおいては、リーダライタ2は、昇圧回路18を作動させて、アンテナコイル16に流れる電流を常態モードよりも大きくすることで、タグ破壊用の強電磁波を出力する。本実施形態においては、強電磁波は弱電磁波の2倍の強度となるように設定されており、当該強電磁波を受けてタグ1のアンテナコイル5に流れる強誘導電流の電流値は、弱誘導電流の電流値の2倍となるように設定されている。
次に、タグ1、リーダライタ2および管理装置20を使った物品の管理方法と、タグ1の破壊方法について、図3および図4の流れ図を用いて説明する。なお、管理対象となる物品にはタグ1が予め実装されており、記憶回路12には所定のデータが予め記憶されている。初期設定では、リーダライタ2は、前述の常態モードに設定されており、アンテナコイル16から弱電磁波が発信される。
図3に示すごとく、管理装置20よりデータ読み出し指示を受けると(S1、S2)、リーダライタ2は、弱電磁波に読み出しコマンドを含ませてタグ1へ送信する(S3)。かかる読出コマンドを含む弱電磁波を受けると、タグ1のアンテナコイル5には該弱電磁波に起因して弱誘導電流が発生し(S4)、タグ1のICチップ6が作動される。ICチップ6は、読み出しコマンドに応じて記憶回路12に記録しているデータを読み出して、データをリーダライタ2へ送信する(S5)。リーダライタ2は、受信したデータを管理装置20へ送信する(S6、S7)。管理装置20は、受信したデータに基づいて管理対象の物品を管理する(S8、S9)。タグ1にデータを書き込む場合には、リーダライタ2の弱電磁波に、書き込みコマンドと書き込み用のデータとを含ませればよく、タグ1はコマンドに応じて記憶回路12にデータを書き込む。また、リーダライタ2からタグ1に向けて読み出しコマンドを含む弱電磁波を送信したときに、タグ1から何らの返答も無い場合には、タグ1は通信不能状態にあると判断することができる。
図4に示すごとく、管理装置20よりタグ1の破壊の指示を受けると(S21、S22)、リーダライタ2は、タグ破壊モードに切り換わり(S23)、昇圧回路18を作動させて、アンテナコイル16よりタグ1に向けて強電磁波を出力する(S24)。強電磁波を受けると、タグ1のアンテナコイル5には、弱誘導電流の2倍の電流値を有する強誘導電流が流れ、この強誘導電流により易断線部5aはジュール熱により焼き切れて断線される。これにて、タグ1の通信機能が破壊され、データの読み出しは不可能となり、タグ1を再利用することは出来なくなる。
以上のように、本実施形態に係るRFIDタグ1においては、リーダライタ2からの強電波に起因する強誘導電流がアンテナコイル5に流れると、易断線部5aがジュール熱によって焼き切れて断線し、通信機能が破壊されるようにした。したがって、断線後はタグ1からのデータの読み書きは不能となり、第三者によるタグ1の不正な再利用を確実に防止できる。
例えば、タグ1を衣服等の商品に取り付けた場合には、リーダライタ2でタグ1の記憶回路12に記憶されているメーカー名等のデータを読み取ったのち、直ちに当該リーダライタ2から強電磁波を送信してタグ1のアンテナコイル5の易断線部5aを焼き切ることができる。これにより、タグ1を商品から取り外して物理的に破壊せずとも、タグ1の不正な再利用を確実に防止することが可能となり、商品管理者や商品販売者の負担を大幅に軽減することができる。タグ1を商品から取り外す必要が無く、タグ1の取り外し作業時に商品を傷付けるおそれが無い点でも優れている。商品販売時に、違和感無くタグ1を破壊できる点でも優れている。
このタグ1は、カテーテルや試験管等の再使用が許されない医療機器の管理に好適に使用できる。すなわち、予め上記カテーテル等の医療機器にタグ1を実装(埋め込み)しておき、医療機器の使用後に強電磁波を照射して、タグ1の通信機能を破壊しておけば、通信可能なものは未使用、通信不能なものは使用済みと簡単確実に判断できる。
このような医療機器への適用に際しては、システムの信頼性が重視され、特に、強電磁波の照射直後の確認作業が重要となる。本実施形態においては、リーダライタ2にタグ1の破壊機能を付与したため、破壊作業と確認作業とを同じリーダライタ2を使って実行することができる。したがって、確認作業のためにリーダライタ2を持ち替える必要は無く、少ない手間で迅速に、しかも確実に破壊作業後の確認作業を行なうことができる。
図5に、本発明に係るRFIDタグの変形例を示す。そこでは、タグ1のICチップ6に、アンテナコイル5の両端部8・9間を短絡するためのスイッチ回路22を設けた点が先の図1と相違する。
リーダライタ2は、強電磁波の出力に先立って、スイッチ回路22をオンとするコマンドをタグ1に送信する。タグ1は、スイッチ回路22がオンとなった状態で、強電磁波を受けて易断線部5aが断線される。このように、易断線部5aの断線に先立って、スイッチ回路22をオンとして、アンテナコイル5の両端部8・9間を短絡させていると、ICチップの抵抗の影響を排することができるため、易断線部5aにより大きな電流を流して、これを確実に断線させることができる。
易断線部5aの形成は、先の図2に示した例に限られず、要は、他の箇所に比べて断面積が小さく、ジュール熱が発生しやすくなっていればよい。
1 RFIDタグ
2 リーダライタ
5 アンテナコイル
5a 易断線部

Claims (4)

  1. データが記憶されたICチップと無線通信用のアンテナコイルとを備え、強度の異なる少なくとも2種の電波を発することができるリーダライタとの間で、アンテナコイルを介してデータの送受信を行なうRFIDタグであって、
    前記アンテナコイルに、前記リーダライタからの強電波に起因する強誘導電流が流れたとき、ジュール熱によって焼き切れて断線する易断線部が形成されていることを特徴とするRFIDタグ。
  2. 前記易断線部は、アンテナコイルの線幅を部分的に幅狭にしてなるものであり、
    前記易断線部の線幅寸法が、該易断線部に隣接するアンテナコイルの線幅寸法の40%以下に設定されている請求項1記載のRFIDタグ。
  3. 前記易断線部が断線される強誘導電流の電流値が、前記リーダライタからの弱電波に起因してアンテナコイルに流れる弱誘導電流の電流値の2倍以上に設定されている請求項1又は2記載のRFIDタグ。
  4. データが記憶されたICチップと無線通信用のアンテナコイルとを備えるRFIDタグと、強度の異なる2種の電波を発することができるリーダライタとを含む、RFIDシステムであって、
    前記アンテナコイルに、前記リーダライタからの強電波に起因する強誘導電流が流れたとき、ジュール熱によって焼き切れて断線する易断線部が形成されていることを特徴とするRFIDシステム。
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