JP2010208835A - シート材給送装置および画像形成装置 - Google Patents

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阿希 池田
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Abstract

【課題】撓曲手段と摩擦分離手段とを併せて設置し、かつ小型化を図ることなく分離性能を高めることを可能にする。
【解決手段】撓曲ローラ23を互いに近接する方向に距離x移動させることにより、撓曲ローラ23によって用紙Pの表面を強固に掴むような状態にし、用紙Pを給送方向を軸として撓曲させる。これにより、最上位の用紙P先端縁の中央部が、次位の用紙P´、あるいは用紙積載台20から離間する。次に、撓曲ローラ23をステッピングモータM1によって回転させ、最上位の用紙Pを、撓曲状態を維持したまま摩擦分離部材4方向へ移動させることにより、摩擦分離部材4により分離給送する。
【選択図】図7

Description

本発明は、用紙などのシート材に画像形成を行う画像形成装置に適用され、積載されたシート材を一枚ずつ分離給送するシート材給送装置に関するものである。
従来、積載されたシート材を一枚ずつ分離給送する機構を備えたシート材給送装置として、多種の構成が提案され、実施されている。
特許文献1に記載の給紙装置では、ピックアップコロを正逆回転可能とし、通常の給紙制御で底板に載置された最上位の転写紙を搬送し、転写紙の分離部に繰り出すことに加え、通紙直前に逆回転して最上位の転写紙を搬送方向の後方側へとずらし、次位の転写紙との間に空気を入れてさばくようにしている。また、転写紙を載置した底板の先端において、ピックアップコロとの当接部近傍の搬送方向手前側に凸状の屈曲部を設け、予め転写紙に変形癖を与えておき、撓み変形し易くしている。
このようにして、最上位の転写紙を幅方向に撓曲させることにより、転写紙間の搬送抵抗の低減を可能とし、良好で不送りや重送のない構成としている。
特許文献2に記載の給紙装置では、給紙ローラと、給紙カセットと、記録紙の束を給紙ローラに押し上げて押し付ける付勢手段とを有するホッパ板と、給紙ローラに連動しかつ先端に摩擦ゴムを有して、一枚目の記録紙を幅方向に挟んで凸曲させるピックフィンと、送出方向の中央に記録紙に生じた前記凸曲部よりも低く、かつ記録紙の束よりも高い分離爪とを設けている。さらに、記録紙の送出方向の両端には記録紙の束よりも少し高く、かつ前記分離爪よりも低く、僅かに後に当たる位置に返し爪を設けるようにしている。
このようにして、最上位の記録紙が中央の分離爪を乗り越えて送出され、これより下の二枚目以降の記録紙の束が中央の分離爪と返し爪によって送出方向にずれることを防止することで、記録紙が一枚ずつ分離されて送出されるようにしている。
特許文献3に記載の給紙装置では、積載台上の複数枚のシート状紙のうちの最上位のシート状紙を吸引送出手段によって吸引して送出するようにし、さらに、積載台の上方に一対の紙係合部材を含む紙撓曲手段を配設し、一対の紙係合手段を最上位のシート状紙の上面に係合させた状態で相互に接近する方向に移動させることで、最上位のシート状紙を撓曲させて上方に膨出させるようにしている。
このようにして、最上位のシート状紙が撓曲されて上方に膨出させられると、最上位のシート状紙とその直ぐ下方のシート状紙との間に十分な空間が生成され、かかる空間に紙浮上・分離手段の送風口からの送風が導入される。したがって、最上位のシート状紙がその直ぐ下方のシート状紙から充分確実に分離され、吸引送出手段によって吸引されて送出されることになる。
特許文献4に記載のシート材搬送装置では、給紙カセットと、給紙カセットに積載されたシート材に係合して給送する給送ローラとを備え、給紙カセットに備えられたシート材の先端を保持する分離爪および後端規制板をシート材給送方向に移動することにより、シート材と給送ローラの係合する位置を変更するようにしている。
このようにして、シート材の種類に応じてシート材と給送ローラの係合位置を移動し、適切な給送条件にすることで、シート材の重送や斜行、角折れなどの給紙不良の発生を防止している。
しかしながら、背前記従来の技術において、特許文献1では、ピックアップコロを所定時間逆回転に駆動し、最上位のシート材を幅方向に撓曲させてさばき効果を与えて搬送抵抗の軽減を図っている。
しかし、さばき効果を与えた後に、再び最上位のシート材を次位のシート材に押し付けながら分離部へ給送することから、新たな搬送抵抗が生じていると考えられる。
特許文献2では、ピックフィンによって最上位のシート材を給送方向を軸として撓曲させ、シート材束の搬送方向前方に設置された中央分離爪を乗り越えさせることによって、平面状態を保つ次位以降のシート材と分離するようにしている。
しかし、シート材間の吸着力がシート材の復元力を上回り、最上位のシート材と次位のシート材とが同一形状に撓曲させられた場合に、重送が生じるという問題がある。したがって、撓曲した複数のシート材を分離する分離手段を併せて設置することが望ましい。
特許文献3では、撓曲手段によって最上位のシート材と次位以降のシート材とを離間した後、シート材束先端に送風を行う紙浮上・分離手段と、表面に多数の吸引孔を持つ吸引送出手段とによって分離・給送を行っている。
しかし、送風機構や吸引機構を設置すると、装置の大型化や稼動時の騒音が問題となる。
特許文献4では、シート材の曲げ剛性に応じてシート材と給送ローラの係合位置を移動し、分離爪と給送ローラの距離を変化させることで、見かけの曲げ剛性を一定範囲に収めて安定的な給紙を行うようにしている。
しかし、OHPやコート紙などに代表されるシート材間の密着力が高く、かつ曲げ剛性の高いシート材束を給紙する場合には、係合位置の調整だけでは適切な撓曲量が得られないと考えられる。
また、シート材分離・給送方式としては、従来、給送手段とそれに付勢される分離手段とによりシート材を挟持して、シート材を一枚ずつ分離・給送する摩擦分離方式が広く知られている。この方式は、シート材の弾性を利用した方式に比べて、幅広いシート材対応力を持ちながら、簡易な構成であることが利点である。
本発明は、前記従来技術に鑑みて、撓曲手段と摩擦分離手段とを併せて設置し、なおかつ小型化を図ることにより、装置を大型化せずとも分離性能を高めることができるシート材給送装置、および該シート材給送装置を搭載する画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載のシート材給送装置に係る発明は、シート材が積載されるシート材積載部材と、前記シート材積載部材に積載されたシート材に接触してシート材を給紙する給紙部材と、前記シート材積載部材の上方かつ積載されたシート材の中央部を外した位置に、給紙方向に直交する方向に対向して設置され、前記シート材積載部材に積載された最上位のシート材に接触して、該最上位のシート材の少なくとも先端縁中央部が次位のシート材または前記シート材積載部材から離間するように、前記最上位のシート材を撓ませる撓曲部材と、前記撓曲部材から給紙されたシート材を、給送部材と該給送部材に圧接する分離部材とにより挟持して一枚ずつ分離給送する摩擦分離部材と、対向設置された前記撓曲部材を連動して移動させる単一の駆動部材とを備えたことを特徴とし、この構成によって、シート材に対して撓曲部材でシート材の弾性を利用した一次分離を行い、摩擦分離部材でシート材に対する二次分離を行うことによって、従来技術より確実に重送を防止することができる。また、対向する撓曲部材を連動して移動させる単一の駆動部材を設けることで、撓曲動作の安定性向上と装置の小型化を図ることができる。このように、シート材が撓曲した状態を維持しながら摩擦分離を行うことにより、摩擦分離部材で発生する振動をシート材が増幅する作用を抑え、摩擦分離時の異音防止効果を得ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のシート材給送装置において、撓曲部材を移動させる駆動部材の駆動を制御する駆動制御部材を備え、撓曲部材によるシート材撓曲量を任意に設定可能にしたことを特徴とし、この構成によって、撓曲部材によるシート材撓曲量を任意に設定することができるようにしたことにより、シート材の種類に応じた条件で、安定的な分離が実現する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載のシート材給送装置において、駆動制御手段に対して、撓曲部材によるシート材撓曲量を設定する操作部を備えたことを特徴とし、この構成によって、撓曲部材によるシート材撓曲回数を任意に設定することができるようにしたことにより、シート材の種類に応じた条件で、安定的な分離が実現する。
請求項4に記載の発明は、請求項1記載のシート材給送装置において、撓曲部材を移動させる駆動部材の駆動を制御する駆動制御手段を備え、撓曲部材によるシート材撓曲回数を任意に設定可能にしたことを特徴とし、この構成によって、撓曲部材によるシート材撓曲回数を任意に設定することができるようにしたことにより、シート材の種類に応じた条件で、安定的な分離が実現する。
請求項5に記載の発明は、請求項1または4記載のシート材給送装置において、駆動制御手段に対して、撓曲部材によるシート材撓曲回数を設定する操作部を備えたことを特徴とし、この構成によって、シート材撓曲回数を任意に設定することができるようにしたことにより、ユーザがシート材の種類に応じた適切な撓曲回数を選択することができ、安定的な分離が実現する。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5いずれか1項記載のシート材給送装置において、給紙部材と撓曲部材とが同一部材であることを特徴とし、この構成によって、給紙部材と撓曲部材とを同一部材として構成したことによって、部品点数が減り、装置を小型化し、コストを削減することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1記載のシート材給送装置において、摩擦分離部材を、シート材の給紙方向に直交する方向に対向させて一対設置したことを特徴とし、この構成によって、シート材の撓曲部以外の部分で摩擦分離を行うことができ、シート材の先端が摩擦分離部材の端面に突き当たって耳折れや不送りが生じることを防止できる。
請求項8に記載の発明は、請求項1または7記載のシート材給送装置において、摩擦分離部材において、給送部材をローラ部材とし、分離部材を平板状のパッド部材としたことを特徴とし、この構成によって、摩擦分離部材として、給送ローラと、該給送ローラに圧接された平板状のパッド部材を設けることによって、より安定してシート材の重送を防止することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1または7記載のシート材給送装置において、摩擦分離部材において、給送部材と分離部材とをローラ部材としたことを特徴とし、この構成によって、摩擦分離部材として、給送ローラと、該給送ローラに圧接されたローラ部材を設けることによって、より安定してシート材の重送を防止することができる。
請求項10に記載の発明は、シート材給送部から給送されるシート材に対して画像形成部にて画像形成を行う画像形成装置において、前記シート材給送部として請求項1〜9いずれか1項記載のシート材給送装置を設置したことを特徴とし、この構成により、前記構成のシート材給送装置を搭載することによって、各種シート材への対応性に優れた画像形成装置を提供することができる。
本発明に係るシート材給送装置によれば、シート材に対して撓曲部材でシート材の弾性を利用した一次分離を行い、摩擦分離部材でシート材に対する二次分離を行うことによって、従来技術より確実に重送を防止することができる。また、対向する撓曲部材を連動して移動させる単一の駆動部材を設けることにより、撓曲動作の安定性向上と装置の小型化を図ることができる。このように、シート材が撓曲した状態を維持しながら摩擦分離を行うことにより、摩擦分離部材で発生する振動をシート材が増幅する作用を抑え、摩擦分離時の異音防止効果を得ることができる。
また、本発明に係るシート材給送装置を搭載した画像形成装置によれば、各種シート材への対応性に優れた画像形成装置が実現する。
本発明に係る画像形成装置の実施形態の概略構成図 本実施形態におけるシート材積載部材である給紙カセットの側面断面図 本実施形態におけるシート材積載部材である給紙カセットの平面図 本実施形態における撓曲部材の構成を示す斜視図 本実施形態における給紙動作に係る制御フロー図 本実施形態における動作説明用の側面図 本実施形態における動作説明用の平面図 本実施形態における動作説明用の平面図 本発明の実施形態における給紙カセットの変形例を示す側面断面図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置の実施形態の概略構成図である。
図1において、画像形成装置の装置本体1の下部にシート材である用紙Pが積載されるシート材積載部材である給紙カセット2が設置されており、各給紙カセット2には、積載されている用紙Pに接触して上位の用紙Pから給紙する給紙部材兼撓曲部材3である後述する撓曲ローラ23が設けられている。各給紙カセット2において撓曲ローラ23から給紙される用紙Pは、各給紙カセット2における給送側にそれぞれ設置された摩擦分離部材4へ送られ、一枚ずつ分離給送される。摩擦分離部材4により給送された用紙Pは、用紙搬送路9に設けられた搬送ローラ10によりレジストローラ11へ搬送される。
さらに用紙Pは、レジストローラ11によって、感光体12,トナー現像部13,レーザ光Lによる露光部14などからなる公知の構成である画像形成ユニット部15における転写部16へ給紙され、表面にトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙Pは、定着部17にて加圧加熱され定着処理を受けた後、排紙ローラ18により装置本体1上部の排紙トレイ部19に排出される。
排紙トレイ部19側部の装置本体1上部には、ユーザにより装置に対して各種設定を行うための各種入力部,設定表示部などが設けられている操作部8が設けられている。
図2は本実施形態におけるシート材積載部材である給紙カセットの側面断面図、図3は同給紙カセットの平面図である。
図2において、上面が開放された筐状の給紙カセット2内には、平板材からなる用紙積載台20が設けられ、用紙積載台20は支点21で給紙カセット2の側壁面に回動自在に装着されている。給紙カセット2と用紙積載台20間には、回動可能なレバー22が設置され、用紙積載台20の昇降を制御する。
図3において、給紙部材を兼ねている一対の撓曲部材3が、用紙積載台20に積載された用紙Pの上方に、給紙方向に直交して設けられた撓曲ローラ軸26上に対向して設置されている。さらに摩擦分離部材4が、撓曲部材3よりも給送方向下流側に、用紙Pの幅方向(給紙方向に対する直交方向)の中央に対して等距離に対向して設置されている。
摩擦分離部材4は、本例では公知のフリクションパッド方式を採用しており、図2に示すように、給送部材である給送ローラ5と、該給送ローラ5に圧縮スプリング29によって付勢されて圧接する分離パッド28からなる分離部材6とにより構成されている。分離パッド28は、摩擦部材として弾性材などの高い摩擦係数を有する材料から形成され、受台としての分離部材6に貼着されている。給送ローラ5と分離パッド28とが圧接する面は分離ニップNとして形成される。
図4は本実施形態における撓曲部材の構成を示す斜視図であり、図4において撓曲ローラ23は一方のみを示すが同一構造になっている。
給紙部材および撓曲部材3である撓曲ローラ23の表面は、ゴムなどの摩擦係数の高い材料によって形成されている。撓曲ローラ23は、撓曲ローラ軸26に沿った平行方向(矢印X方向:給紙方向に対する直交方向)へ移動可能になっている。
撓曲ローラ23を給紙方向に回転させる駆動源として、装置本体1にステッピングモータM1が設置され、ステッピングモータM1の回転駆動が、ギヤ30,電磁クラッチC1を介して撓曲ローラ軸26に伝達され、スプリングピン(図示せず)を介して撓曲ローラ23に伝達される。
図3,図4において、撓曲ローラ23の給紙方向に対して直交方向であるローラ幅方向内側には、圧縮スプリング24とスプリング係止部材35が設置されており、撓曲ローラ23を幅方向外側に付勢している。撓曲ローラ23の幅方向外側には、撓曲ローラ軸26に沿って平行移動が可能な一対の押し部材25における受け部25aがそれぞれ係合して、撓曲ローラ23の位置を規制している。
各押し部材25には、ラック部Rがそれぞれピニオンギヤ27に噛合うように対向設置されている。ピニオンギヤ27には、撓曲ローラ23を移動させる駆動部材7としてステッピングモータM2の出力軸が連結されている。すなわち、駆動部材7であるステッピングモータM2が回転駆動すると、ピニオンギヤ27が回転し、ラック部Rを有する各押し部材25を互いに逆向きに平行移動させる。これにより押し部材25が係合する撓曲ローラ23を、互いに近接あるいは離間するように移動させる。
前記構成の実施形態の作動について図2〜図8を参照して説明する。図5は本実施形態における給紙動作に係る制御フロー図、図6は本実施形態における動作説明用の側面図、図7,図8は本実施形態における動作説明用の平面図である。
まず、ユーザが装置本体1上部に設けられた操作部8で用紙Pの種類を選択する。CPU(中央演算コントロールユニット),ROM,RAMなどからなる駆動制御手段(図示せず)は、用紙選択情報を受けて(S1)、用紙Pの種類に応じた撓曲ローラ23の移動量xをメモリーから呼び出す(S2)。
給紙動作が開始すると、図2に示す状態から図6に示すように、用紙積載台20がレバー22によって上昇し、用紙積載台20に積載された最上位の用紙Pが撓曲ローラ23に接触する高さに固定される(S3)。
モータM2が駆動制御手段の指示を受けて回転し、撓曲ローラ23が互いに近接する方向に距離x移動する(S4)。撓曲ローラ23の表面は摩擦係数の高い材料によって形成されているため、図7に示すように、用紙Pの表面を強固に掴むような状態になり、用紙Pは給送方向を軸として撓曲させられる。次位の用紙P´には、撓曲ローラ23が最上位の用紙Pに与える力が用紙間の摩擦によって軽減されて伝達されるが、次位の用紙P´の弾性力が勝るために平面形状を保つ。したがって、最上位の用紙P先端縁の中央部が、次位の用紙P´、あるいは用紙積載台20から離間する。
次に、撓曲ローラ23がステッピングモータM1によって、図6において反時計方向に回転し、図8に示すように、最上位の用紙Pが、撓曲状態を維持したまま摩擦分離部材4方向へ移動させられる(S5)。また、給送ローラ5もステッピングモータM3よって図6において反時計方向に回転し、最上位のシート材Pを、給送ローラ5と分離パッド6で挟持しながら給送方向下流側へ分離給送する(S6)。
最上位の用紙Pの先端縁が給送ローラ5に到達した後(S7のY)、電磁クラッチC1によってモータM1から撓曲ローラ23への駆動が切断される(S8)。また、最上位の用紙Pの先端縁が給送方向下流側に設けられた中継ローラ(図示せず)に到達した後(S9のY)、給送ローラ5への駆動も切断される(S10)。
最上位の用紙Pの後端が撓曲ローラ23を過ぎると、図2に示すように、用紙積載台20がレバー22によって下降し(S11)、撓曲ローラ23と用紙束Pが離間する。そして、ステッピングモータM2が撓曲形成時と逆方向に回転し、図3に示すように、撓曲ローラ23が互いに離間する方向へ距離x移動し、給送開始前の待機位置に戻る(S12)。
以上のように、本実施形態では、一対の撓曲ローラ23の移動を押し部材25,ピニオンギヤ27によって連動させることにより、一対の撓曲ローラ23間での移動量の偏りや、移動タイミングのずれが発生するのを防止している。
薄紙など用紙の剛性が低い場合は複数枚のシートが重なって撓みやすいため、撓曲ローラ23の移動量xを普通紙よりも小さく設定する必要がある。逆に、厚い用紙の場合は撓曲ローラ23の移動量xを普通紙よりも大きく設定する必要がある。
このため本実施形態では、撓曲ローラ23の駆動部材7としてステッピングモータM1を採用し、駆動制御手段によって回転量および回転速度を制御している。駆動制御手段により、これらの条件を考慮し、ステッピングモータM1の回転量を所定量に制御することによって、適切な給紙条件が実現される。
また、コート紙など用紙間の密着度が特に高い用紙を撓曲させるときは、撓曲ローラ23が一度近接しただけでは用紙が撓曲しないことが考えられる。そのような場合には、用紙種類に応じて近接移動の回数を予め複数回に設定し、給紙動作を行うとよい。
図9は本発明の実施形態における給紙カセットの変形例を示す側面断面図である。なお、以下の説明において、図1〜図8にて説明した部材に対応する部材については同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示す構成例では、一対の摩擦分離部材4として公知のFRR分離方式を採用している。すなわち、給送ローラ5と、トルクリミッタ32を介して逆回転駆動され、かつ給送ローラ5に圧接する分離ローラ33とを設けた構成にしている。分離ローラ33は給送ローラ5と同程度の摩擦係数を有するようにゴムなどで形成される。
本構成例において、給送ローラ5と分離ローラ33間の分離ニップNに撓曲された用紙Pが一枚入った場合には、用紙Pと給送ローラ5間および用紙Pと分離ローラ33間の摩擦力がトルクリミッタ32のトルクに勝り、分離ローラ33が給送方向へ連れ回ることになるため、用紙Pはそのまま給送される。
しかし、分離ニップNに用紙が2枚以上入った場合には、用紙間の滑りなどによりトルクリミッタ32のトルクが下位の用紙と分離ローラ33間の摩擦力に勝り、分離ローラ33が給送方向に対して逆回転し、下位の用紙は給紙されない。
よって、本構成例においても、最上位の用紙のみが給送ローラにより給送され、重送を防止することができる。
本構成例の摩擦分離部材4を備えた給紙カセット2に、図1〜図8にて説明した駆動部材7,撓曲ローラ23,駆動制御手段などに関する構成を採用することにより、前記と同様の作用効果を奏することができる。
本発明は、積載された用紙などの各種シート材を一枚ずつ分離給送するシート材給送装置に適用され、シート材に対して印字,画像形成を行う複写機,ファクシミリ装置,プリンタなどの画像形成装置に搭載される分離給送機能を有するシート材給送装置として有効である。
1 装置本体
2 給紙カセット
3 撓曲部材
4 摩擦分離部材
5 給送ローラ
6 分離部材
7 駆動部材
8 操作部
12 感光体
21 積載台支点
22 レバー
23 撓曲ローラ
24 圧縮スプリング
25 押し部材
26 撓曲ローラ軸
27 ピニオンギヤ
28 分離パッド
29 圧縮スプリング(分離)
30 ギヤ
32 トルクリミッタ
33 分離ローラ
35 スプリング係止部材
36 給送ローラ軸
特開平11−292316号公報 特許第2697664号公報 特開2001−97580号公報 特開平10−181893号公報

Claims (10)

  1. シート材が積載されるシート材積載部材と、
    前記シート材積載部材に積載されたシート材に接触してシート材を給紙する給紙部材と、
    前記シート材積載部材の上方かつ積載されたシート材の中央部を外した位置に、給紙方向に直交する方向に対向して設置され、前記シート材積載部材に積載された最上位のシート材に接触して、該最上位のシート材の少なくとも先端縁中央部が次位のシート材または前記シート材積載部材から離間するように、前記最上位のシート材を撓ませる撓曲部材と、
    前記撓曲部材から給紙されたシート材を、給送部材と該給送部材に圧接する分離部材とにより挟持して一枚ずつ分離給送する摩擦分離部材と、
    対向設置された前記撓曲部材を連動して移動させる単一の駆動部材と、
    を備えたことを特徴とするシート材給送装置。
  2. 前記撓曲部材を移動させる前記駆動部材の駆動を制御する駆動制御部材を備え、前記撓曲部材によるシート材撓曲量を任意に設定可能にしたことを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  3. 前記駆動制御手段に対して、前記撓曲部材によるシート材撓曲量を設定する操作部を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のシート材給送装置。
  4. 前記撓曲部材を移動させる駆動部材の駆動を制御する駆動制御手段を備え、前記撓曲部材によるシート材撓曲回数を任意に設定可能にしたことを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  5. 前記駆動制御手段に対して、前記撓曲部材によるシート材撓曲回数を設定する操作部を備えたことを特徴とする請求項1または4記載のシート材給送装置。
  6. 前記給紙部材と前記撓曲部材とが同一部材であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のシート材給送装置。
  7. 前記摩擦分離部材を、シート材の給紙方向に直交する方向に対向させて一対設置したことを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  8. 前記摩擦分離部材において、前記給送部材をローラ部材とし、前記分離部材を平板状のパッド部材としたことを特徴とする請求項1または7記載のシート材給送装置。
  9. 前記摩擦分離部材において、前記給送部材と前記分離部材とをローラ部材としたことを特徴とする請求項1または7記載のシート材給送装置。
  10. シート材給送部から給送されるシート材に対して画像形成部にて画像形成を行う画像形成装置において、前記シート材給送部として請求項1〜9いずれか1項記載のシート材給送装置を設置したことを特徴とする画像形成装置。
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