JP2010208724A - エレベータ用保全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保全装置を操作する場合の保全装置の視認性及び操作性を向上させ、保全作業を容易に行なえるようにする。
【解決手段】エレベータ保全装置において、エレベータ乗場1の壁部2に取付けられ、一方の面に乗場呼び装置6,7が設けられて他方の面に保全装置9が設けられた乗場呼び操作盤5を有し、一方の面をエレベータ乗場1側に向けた乗場呼び操作盤5を、壁部2に近接した取付位置と壁部2から離反した引出位置とにスライド可能に支持する前後スライド機構12を備え、さらに、引出位置にスライドした乗場呼び操作盤5を、上下方向の軸心回りに回動させて一方の面と他方の面とを表裏反転させる表裏反転機構13を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エレベータ用保全装置に関し、特に、エレベータ乗場での保全作業を容易に行なうことができるエレベータ用保全装置に関する。
エレベータ用保全装置の一例として、図19及び図20に示すものが知られている。図19は、保全装置の取付構造を示す縦断側面図である。エレベータが設置されている建屋におけるエレベータ乗場101の壁部102には、保全装置収納箱103と乗場呼び操作盤104とが取付けられている。保全装置収納箱103内には、保全装置支柱105により支持された保全装置106が収納されている。乗場呼び操作盤104におけるエレベータ乗場101側を向いた面には、乗場呼び釦107と乗場呼び表示部108とが設けられている。乗場呼び操作盤104は、ネジ109により保全装置収納箱103に固定されている。なお、保全装置106は保全装置用配線110を介してエレベータ制御装置(図示せず)に接続され、乗場呼び釦107と乗場呼び表示部108とは乗場呼び用配線111を介してエレベータ制御装置に接続されている。
エレベータ制御装置に記憶されたデータの読み出しや書き替え等の保全作業を行なう場合は、図20に示すように、ネジ109を外すことにより乗場呼び操作盤104を保全装置収納箱103から取外し、保全装置収納箱103の開口部分から手を入れて保全装置106を操作している。
保全装置106を操作する保全作業時には、乗場呼び操作盤104が乗場呼び用配線111のみによって宙吊り状態となるため、乗場呼び操作盤104が保全作業の妨げとなったり、乗場呼び操作盤104の正面側の美観を要求される意匠面部分が壁部102や保全装置収納箱103等の周囲の部材にぶつかり、傷付く場合がある。
そこで、保全作業時に乗場呼び操作盤104が宙吊り状態となることを防止するため、下記特許文献1に記載されているように、保全作業時には、乗場呼び操作盤104を保持体を用いて保全装置収納箱103に保持するようにしたエレベータの保全装置が知られている。
特開2002−234675号公報
しかしながら、特許文献1に記載された構造のエレベータの保全装置によれば、保全作業時には保全装置収納箱103と乗場呼び操作盤104との間の狭い隙間から手を入れて作業を行なう必要があり、保全装置の視認性、操作性が悪く、保全作業に手間がかかっている。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、保全装置を操作する場合の保全装置の視認性及び操作性を向上させ、保全作業を容易に行なうことができるエレベータの保全装置を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、エレベータ用保全装置において、エレベータ乗場の壁部に取付けられ、一方の面に乗場呼び装置が設けられて他方の面に保全装置が設けられた乗場呼び操作盤と、一方の面を前記エレベータ乗場側に向けた前記乗場呼び操作盤を、前記壁部に近接した取付位置と前記壁部から離反した引出位置とにスライド可能に支持する前後スライド機構と、前記引出位置にスライドした前記乗場呼び操作盤を、上下方向の軸心回りに回動させて前記一方の面と前記他方の面とを表裏反転させる表裏反転機構と、を備えることである。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、エレベータ用保全装置において、エレベータ乗場の壁部に取付けられ、一方の面に乗場呼び装置が設けられて他方の面に保全装置が設けられた乗場呼び操作盤と、一方の面を前記エレベータ乗場側に向けた前記乗場呼び操作盤を、水平方向の軸心回りに回動可能に支持する上下回動機構と、前記上下回動機構により回動した前記乗場呼び操作盤を、上下方向の軸心回りに回動させて前記一方の面と前記他方の面とを表裏反転させる表裏反転機構と、を備えることである。
本発明によれば、保全装置を操作する保全作業時には、表裏反転機構により保全装置をエレベータ乗場側に向けることができ、保全作業の視認性及び操作性が向上し、保全作業を容易に行なうことができる。
本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ乗場を示す正面図である。 通常の使用状態である取付位置に位置する乗場呼び操作盤を示す縦断側面図である。 引出位置にスライドさせた乗場呼び操作盤を示す縦断側面図である。 下方位置へスライドさせた乗場呼び操作盤を示す縦断側面図である。 保全装置がエレベータ乗場側を向くように表裏反転させた乗場呼び操作盤を示す縦断側面図である。 前後スライド機構と表裏反転機構とを示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態において、通常の使用状態である取付位置に位置する乗場呼び操作盤を示す縦断側面図である。 上下回動機構と表裏反転機構とを示す斜視図である。 下方位置へスライドさせた乗場呼び操作盤を示す縦断側面図である。 上下回動機構により略水平位置へ回動させた乗場呼び操作盤を示す縦断側面図である。 表裏反転機構により表裏反転させた乗場呼び操作盤を示す縦断側面図である。 保全作業位置へ回動させた乗場呼び操作盤を示す縦断側面図である。 第3の実施の形態において、通常の使用状態である取付位置に位置する乗場呼び操作盤を示す縦断側面図である。 保全作業位置に位置する乗場呼び操作盤を示す縦断側面図である。 第4の実施の形態において、上下回動機構と表裏反転機構とを示す斜視図である。 上下回動機構と表裏反転機構とを示す側面図である。 第5の実施の形態において、通常の使用状態である取付位置に位置する乗場呼び操作盤を示す縦断側面図である。 保全作業位置に位置する乗場呼び操作盤を示す縦断側面図である。 従来例において、保全装置の取付状態を示す縦断側面図である。 保全作業を行なうために乗場呼び装置を取外した状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図6に基づいて説明する。図1は、エレベータ乗場を示す正面図である。エレベータが設置されている建屋におけるエレベータ乗場1の壁部2には、エレベータ出入口を形成する三方枠3が設けられ、三方枠3の内側にエレベータ出入口を覆う乗場ドア4が開閉可能に設けられている。壁部2におけるエレベータ出入口の側方部分には、乗場呼び操作盤5が取付けられている。
乗場呼び操作盤5の一方の面には、乗場呼び装置である一対の乗場呼び釦6と、乗場呼び装置である乗場呼び表示部7とが設けられている。一方の乗場呼び釦6は、エレベータ乗場1に居るエレベータ利用者が、上階に向けてエレベータ乗りかごを呼ぶ場合に押す釦である。他方の乗場呼び釦6は、エレベータ乗場1に居るエレベータ利用者が、下階に向けてエレベータ乗りかごを呼ぶ場合に押す釦である。乗場呼び表示部7には、エレベータ乗りかごの現在位置とエレベータ乗りかごの移動方向とが表示される。乗場呼び釦6や乗場呼び表示部7からは図2以下に示すように乗場呼び用配線8が引き出されており、この乗場呼び用配線8はエレベータ制御部(図示せず)に接続されている。
さらに、乗場呼び操作盤5の他方の面には、図2以下に示すように保全装置9が設けられている。保全装置9は、エレベータ制御装置に記憶されたデータの読み出しや書き替え等の保全作業を行なう場合に操作する装置である。保全装置9からは保全装置用配線10が引き出されており、この保全装置用配線10はエレベータ制御部に接続されている。
壁部2への乗場呼び操作盤5の取付けは、図2以下に示すように、筐体11と、前後スライド機構12と、表裏反転機構13と、上下スライド機構14とを用いて行なわれている。
筐体11は、壁部2に埋設して取付けられており、エレベータ乗場1側に対向する面が開口されている。また、筐体11には、乗場呼び用配線8や保全装置用配線10が通される通し穴15が形成されている。
前後スライド機構12は、乗場呼び釦6や乗場呼び表示部7が設けられている一方の面をエレベータ乗場1側に向けた乗場呼び操作盤5を、壁部2に近接した取付位置と壁部2から離反した引出位置とに前後方向スライド可能に支持する機構であり、断面形状がL字形をなす前後方向スライド板16と、一対のスライド用保持部17とにより構成されている。
スライド用保持部17は、筐体11の上部内側面に固定され、前後方向スライド板16に形成された前後方向に長い一対の長穴18に嵌合され、乗場呼び操作盤5を前後方向スライド板16と共に長穴18に沿って取付位置と引出位置との間でスライド可能に保持している。なお、長穴18へのスライド用保持部17の嵌合は、嵌合部分に作用する摩擦力により、操作者が乗場呼び操作盤5を前後方向にスライドさせた任意の位置で停止するように行われている。図2は、乗場呼び操作盤5を取付位置に位置させた状態を示し、図3は、乗場呼び操作盤5を引出位置にスライドさせた状態を示している。
表裏反転機構13は、引出位置にスライドした乗場呼び操作盤5を、上下方向の軸心回りに回動させて一方の面と他方の面とを表裏反転させる機構であり、取付板19と反転用ヒンジ20とにより構成されている。
取付板19には乗場呼び操作盤5が取付られ、取付板19は反転用ヒンジ20により前後方向スライド板16に連結されている。
反転用ヒンジ20は、図6に示すように、前後方向スライド板16に固定された回動軸受20aと、取付板19に固定された回動軸受20bと、これらの回動軸受20a,20bに軸支された垂直回動軸20cとにより構成されている。
上下スライド機構14は、一方の面をエレベータ乗場1側に向けた乗場呼び操作盤5を、この乗場呼び操作盤5が前後スライド機構12を覆う上方位置と、この乗場呼び操作盤5が表裏反転機構13により表裏反転が可能となる下方位置とにスライド可能に支持する機構であり、取付板19と一対のスライド用保持部21とにより構成されている。
スライド用保持部21は、乗場呼び操作盤5の他方の面に固定され、取付板19に形成された上下方向に長い一対の長穴22に嵌合され、乗場呼び操作盤5を長穴22に沿って上下方向にスライド可能に保持している。なお、長穴22へのスライド用保持部21の嵌合は、嵌合部分に作用する摩擦力により、操作者が乗場呼び操作盤5を上下方向にスライドさせた任意の位置で停止するように行われている。図2は、乗場呼び操作盤5を前後スライド機構12を覆う上方位置にスライドさせた状態を示し、図4は、乗場呼び操作盤5を表裏反転機構13により表裏反転が可能となる下方位置へスライドさせた状態を示している。
図5は、図4に示すように上下スライド機構14により下方位置へスライドさせた乗場呼び操作盤5を、表裏反転機構13により表裏反転させ、保全装置9が設けられている他方の面をエレベータ乗場1側に対向させた状態を示している。
このような構成において、図1及び図2は、乗場呼び釦6と乗場呼び表示部7とが設けられた一方の面をエレベータ乗場1側に向けた乗場呼び操作盤5が、前後スライド機構12によって壁部2に近接した取付位置にスライドされ、かつ、上下スライド機構14によって前後スライド機構12を覆う上方位置にスライドされた状態を示している。
この状態は、エレベータが運転されている場合における乗場呼び操作盤5の通常状態であり、エレベータ乗場1に居るエレベータ利用者が乗場呼び釦6を押すことによりエレベータ乗りかごを乗場呼びすることができ、乗場呼びされたエレベータ乗りかごの移動状態が乗場呼び表示部7に表示される。エレベータ乗りかごが乗場呼びが行なわれた階床に到着すると、乗場ドア4とかごドア(図示せず)とが開き、エレベータ利用者がエレベータ乗りかごに乗りこむことができる。
エレベータの保全作業を行なう場合は、まず、図2に示す状態から前後スライド機構12を用いて、乗場呼び操作盤5を図3に示す引出位置にスライドさせる。この引出位置は、表裏反転機構13によって乗場呼び操作盤5を表裏反転させる場合、乗場呼び操作盤5における乗場呼び釦6や乗場呼び表示部7が設けられている一方の面(乗場呼び操作盤5の意匠面)が、壁部2や筐体11などの乗場呼び操作盤5の周囲の部材に干渉しない位置とされている。
つぎに、図3に示す状態から上下スライド機構14を用いて、乗場呼び操作盤5を図4に示す下方位置にスライドさせる。この場合、表裏反転機構13により乗場呼び操作盤5を表裏反転させても、乗場呼び操作盤5が前後方向スライド板16に干渉しない位置までスライドさせる。
つぎに、図4に示す状態から表裏反転機構13を用いて、乗場呼び操作盤5を図5に示すように表裏反転させる。
図5に示すように乗場呼び操作盤5を表裏反転させることにより、乗場呼び操作盤5の他方の面に設けられている保全装置9がエレベータ乗場1側を向き、エレベータ乗場1に居る保全作業を行なう作業者にとって保全作業の視認性及び操作性が向上し、保全作業を容易に行なうことができる。
また、乗場呼び操作盤5が表裏反転される位置では、美観を要求される意匠面である乗場呼び操作盤5の一方の面が、壁部2や筐体11などの乗場呼び操作盤5の周囲の部材に干渉しないため、保全作業時における乗場呼び操作盤5の一方の面(意匠面)の傷付きを防止することができる。
また、上下スライド機構14を有するため、乗場呼び釦6や乗場呼び表示部7を使用するエレベータの通常使用時において、図2に示すように乗場呼び操作盤5によって前後スライド機構12を覆うことができる。このため、エレベータの通常使用時においては、エレベータ乗場1に居るエレベータ利用者からは前後スライド機構12が見えなくなっており、乗場呼び操作盤5の取付箇所の意匠性が損なわれない。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を、図7ないし図11に基づいて説明する。なお、第2の実施の形態及びこれ以降の実施の形態において、先行して説明した実施の形態の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
第2の実施の形態の基本的構成は第1の実施の形態と同じであり、第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、前後スライド機構12に代えて上下回動機構31が設けられている点、及び、干渉規制部材32が設けられている点である。
上下回動機構31は、乗場呼び釦6と乗場呼び表示部7とが設けられている一方の面をエレベータ乗場1側に向けた乗場呼び操作盤5を、水平方向の軸心回りに回動可能に支持する機構であり、支持板33と、回動板34と、水平回動軸35とにより構成されている。支持板33は筐体11の上部内側面に固定され、水平回動軸35は水平方向の軸心をもって支持板33に取付けられ、回動板34が水平回動軸35を介して水平回動軸35の軸心回りに回動可能にに支持板33に連結されている。
回動板34には、乗場呼び操作盤5が表裏反転機構13により表裏反転可能に連結されている。
また、乗場呼び操作盤5は、上下スライド機構14により上下方向スライド可能に表裏反転機構13の取付板19に支持されている。
干渉規制部材32は、表裏反転された乗場呼び操作盤5の一方の面が、壁部2や筐体11等の乗場呼び操作盤5の周囲に位置する部材に干渉することを規制するための部材である。干渉規制部材32は、一端が筐体11の下部内側面に支軸36により回動可能に取付けられ、図7に示す収容位置と、図12に示す干渉規制位置とに回動可能に設けられている。干渉規制部材32の他端には、フェルト等の柔軟部37が取付けられている。干渉規制部材32を干渉規制位置に回動させた場合、柔軟部37が乗場呼び操作盤5の一方の面(意匠面)に当接し、乗場呼び操作盤5の一方の面が硬い部材である壁部2や筐体11に干渉することを規制する。
このような構成において、図7は、エレベータが運転されている場合における乗場呼び操作盤5の通常状態を示しており、乗場呼び釦6と乗場呼び表示部7とが設けられた乗場呼び操作盤5の一方の面がエレベータ乗場1側に向けられている。
エレベータの保全作業を行なう場合は、まず、図7に示す状態から、上下スライド機構14を用いて乗場呼び操作盤5を図9に示す下方位置にスライドさせる。この場合、表裏反転機構13により乗場呼び操作盤5を表裏反転させても乗場呼び操作盤5が回動板34に干渉しない位置までスライドさせる。
つぎに、図9に示した状態から上下回動機構31を用いて、乗場呼び操作盤5を取付板19と共に水平回動軸35の軸心回りに回動させ、図10に示すように乗場呼び操作盤5を壁部2から離反させる。
つぎに、図10に示す状態から表裏反転機構13を用いて、乗場呼び操作盤5を図11に示すように表裏反転させる。
つぎに、図11に示す状態から上下回動機構31を用いて、乗場呼び操作盤5を図12に示すように保全作業を行なう位置に回動させる。表裏反転させた後の乗場呼び操作盤5を、上下回動機構31を用いて図12に示すように保全作業を行なう位置に回動させることにより、乗場呼び操作盤5の他方の面に設けられている保全装置9がエレベータ乗場1側を向き、エレベータ乗場1に居る保全作業を行なう作業者にとって保全作業の視認性及び操作性が向上し、保全作業を容易に行なうことができる。
また、図12に示すように、乗場呼び操作盤5を保全作業を行なう位置に回動させる場合、干渉規制部材32を図12に示す干渉規制位置に回動させることにより、干渉規制部材32の柔軟部37が乗場呼び操作盤5の一方の面(意匠面)に当接する。このため、保全作業中に乗場呼び操作盤5の一方の面(意匠面)が硬い部材である壁部2や筐体11に干渉して傷付くことが防止され、乗場呼び操作盤5の一方の面(意匠面)の美観を維持することができる。
また、上下スライド機構14を有するため、乗場呼び釦6や乗場呼び表示部7を使用するエレベータの通常使用時において、図7に示すように、乗場呼び操作盤5によって上下回動機構31を覆うことができる。このため、エレベータの通常使用時においては、エレベータ乗場1に居るエレベータ利用者からは上下回動機構31が見えなくなっており、乗場呼び操作盤5の取付箇所の意匠性が損なわれない。
なお、本実施の形態では、表裏反転させた乗場呼び操作盤5を図12に示す保全作業を行なう位置に回動させた場合、乗場呼び操作盤5の一方の面(意匠面)が壁部2や筐体11に干渉して傷付くことを防止するため干渉規制部材32を用いているが、この干渉規制部材32に代えて、乗場呼び呼び操作盤5が壁部2側へ回動する動作を規制するラチェット機構を上下回動機構31に追加してもよい。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を、図13及び図14に基づいて説明する。
第3の実施の形態の基本的構成は第2の実施の形態と同じであり、第2の実施の形態と第3の実施の形態との異なる点は、乗場呼び釦6や乗場呼び表示部7が設けられている一方の面をエレベータ乗場1側に向けた乗場呼び操作盤5を、前後スライド機構41を用いて壁部2に近接した取付位置と壁部2から離反した引出位置とに前後方向スライド可能に支持した点である。前後スライド機構41は、支持板33と一対のスライド用保持部17とにより構成されている。
スライド用保持部17は、筐体11の上部内側面に固定され、支持板33に形成された前後方向に長い一対の長穴18に嵌合され、乗場呼び操作盤5を支持板33や回動板34と共に長穴18に沿って取付位置と引出位置とにスライド可能に保持している。なお、長穴18へのスライド用保持部17の嵌合は、嵌合部分に作用する摩擦力により、操作者が乗場呼び操作盤5を前後方向にスライドさせた任意の位置で停止する行われている。また、この場合の取付位置から引出位置へのスライド寸法は、乗場呼び操作盤5と壁部2との間に、乗場呼び用配線8や保全装置用配線10が通る隙間ができる程度でよい。
このような構成において、図13は、エレベータが運転されている場合における乗場呼び操作盤5の通常状態を示しており、乗場呼び釦6と乗場呼び表示部7とが設けられた乗場呼び操作盤5の一方の面がエレベータ乗場1側に向けられている。
エレベータの保全作業を行なう場合は、まず、図13に示す状態から、図3に示すように、前後スライド機構41を用いて乗場呼び操作盤5を壁部2から離反する引出位置にスライドさせる。
つぎに、引出位置にスライドさせた乗場呼び操作盤5を、図4又は図9に示すように、上下スライド機構14を用いて下方位置へスライドさせる。この場合、上下回動機構31により乗場呼び操作盤5を上下方向に回動させても乗場呼び操作盤5が支持板33に干渉しない位置であって、及び、表裏反転機構13により乗場呼び操作盤5を表裏反転させても乗場呼び操作盤5が回動板34に干渉しない位置までスライドさせる。
つぎに、下方位置へスライドさせた乗場呼び操作盤5を、図10に示すように、上下回動機構31を用いて取付板19と共に水平回動軸35の軸心回りに回動させる。
つぎに、略水平位置に回動させた乗場呼び操作盤5を、図11に示すように、表裏反転機構13を用いて表裏反転させる。
つぎに、表裏反転させた乗場呼び操作盤5を、上下回動機構31を用いて図14に示すように保全作業を行なう位置に回動させる。
表裏反転させた後の乗場呼び操作盤5を上下回動機構31を用いて図14に示すような保全作業を行なう位置に回動させることにより、乗場呼び操作盤5の他方の面に設けられている保全装置9がエレベータ乗場1側を向き、エレベータ乗場1に居る保全作業を行なう作業者にとって保全作業の視認性及び操作性が向上し、保全作業を容易に行なうことができる。
また、図14に示すように、乗場呼び操作盤5を保全作業を行なう位置に回動させた場合、乗場呼び操作盤5と壁部2との間に隙間が生じ、乗場呼び操作盤5と壁部2との間での乗場呼び用配線8や保全装置用配線10の挟み込みが防止される。
また、上下スライド機構14を有するため、乗場呼び釦6や乗場呼び表示部7を使用するエレベータの通常使用時において、図13に示すように、乗場呼び操作盤5によって上下回動機構31を覆うことができる。このため、エレベータの通常使用時においては、エレベータ乗場1に居るエレベータ利用者からは上下回動機構31が見えなくなっており、乗場呼び操作盤5の取付箇所の意匠性が損なわれない。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態を、図15及び図16に基づいて説明する。
本実施の形態は、乗場呼び操作盤5を水平方向の軸心回りに上下方向に回動させる上下回動機構51と、乗場呼び操作盤5を表裏反転させる表裏反転機構52とを備えている。
上下回動機構51は、一方の面をエレベータ乗場1側に向けた乗場呼び操作盤5を、水平方向の軸心回りに回動可能に支持する機構であり、支持板33と、回動板34と、支持板33と回動板34とを回動可能に連結する中空の回動軸53とにより構成されている。前記中空の回動軸53内には、乗場呼び用配線8と保全装置用配線10とが配線されている。
表裏反転機構52は、乗場呼び操作盤5を、上下方向の軸心回りに回動させて一方の面と他方の面とを表裏反転させる機構であり、乗場呼び操作盤5が取付けられた取付体54と、取付体54を回動可能に回動板34に連結する反転用ヒンジ55とにより構成されている。反転用ヒンジ55には、回動板34に設けられた回動軸受(図示せず)と、取付体54に設けられた回動軸受(図示せず)とに軸支されて上下方向の軸心を有する中空の回動軸56が用いられており、この中空の回動軸56内に、乗場呼び用配線8と保全装置用配線10とが配線されている。
このような構成において、保全作業を行なう場合には、上下回動機構51を用いて乗場呼び操作盤5を上下方向に回動させ、及び、表裏反転機構52を用いて乗場呼び操作盤5を表裏反転させる。
乗場呼び操作盤5を上下回動機構51を用いて上下方向に回動させた場合には、乗場呼び操作盤5は中空の回動軸53の軸心回りに上下方向に回動する。この場合、乗場呼び操作盤5が上下方向に回動しても、中空の回動軸53内に配線されている乗場呼び用配線8と保全装置用配線10とは捩れや絡まりが防止される。
また、乗場呼び操作盤5を表裏反転機構52を用いて表裏反転させた場合には、乗場呼び操作盤5は中空の回動軸56の軸心回りに回動する。この場合、乗場呼び操作盤5が表裏反転しても、中空の回動軸56内に配線されている乗場呼び用配線8と保全装置用配線10とは捩れや絡まりが防止される。
したがって、上下回動機構51を用いて乗場呼び操作盤5を上下方向に回動させたり、表裏反転機構52を用いて乗場呼び操作盤5を表裏反転させて保全作業を行なっても、乗場呼び用配線8や保全装置用配線10が捩れたり絡まったりすることが原因となる不都合の発生を防止することができる。
さらに、中空の回動軸56内と中空の回動軸53内とに配線された乗場呼び用配線8と保全装置用配線10とは支持板33側から引き出されているため、保全作業を行なうため乗場呼び操作盤5を表裏反転させても、これらの乗場呼び用配線8と保全装置用配線10とが乗場呼び操作盤5と壁部2との間で挟まれるということを防止することができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態を、図17及び図18に基づいて説明する。
本実施の形態では、壁部2への乗場呼び操作盤61の取付けは、第1の実施の形態と同様に、筐体11と、前後スライド機構12と、表裏反転機構13と、上下スライド機構14とを用いて行なわれている。
第5の実施の形態と第1の実施の形態との異なる点は、乗場呼び操作盤61の一方の面には、乗場呼び装置である乗場呼び表示部7が設けられ、乗場呼び装置である乗場呼び釦62は、筐体11に固定されている点である。また、乗場呼び操作盤61の他方の面には、保全装置9が設けられている。
このような構成において、図17は、エレベータが運転されている場合における通常状態の乗場呼び操作盤61を示している。
エレベータの保全作業を行なう場合は、まず、図17に示す状態から、図3に示すように、前後スライド機構12を用いて乗場呼び操作盤61を壁部2から離反する引出位置にスライドさせる。
つぎに、引出位置にスライドさせた乗場呼び操作盤61を、図4に示すように、上下スライド機構14を用いて下方位置へスライドさせる。この場合、表裏反転機構13により乗場呼び操作盤61を表裏反転させても乗場呼び操作盤61が前後方向スライド板16に干渉しない位置までスライドさせる。
つぎに、下方位置へスライドさせた乗場呼び操作盤61を、図18に示すように、表裏反転機構13を用いて表裏反転させる。
図18に示すように乗場呼び操作盤5を表裏反転させることにより、乗場呼び操作盤61の他方の面に設けられている保全装置9がエレベータ乗場1側を向き、エレベータ乗場1に居る保全作業を行なう作業者にとって保全作業の視認性及び操作性が向上し、保全作業を容易に行なうことができる。
また、乗場呼び操作盤61が表裏反転される位置、及び、保全作業が行なわれる位置では、美観を要求される意匠面である乗場呼び操作盤61の一方の面が、壁部2や筐体11などの乗場呼び操作盤61の周囲の硬い部材に干渉しないため、保全作業時における乗場呼び操作盤61の一方の面(意匠面)の傷付きを防止することができる。
1 エレベータ乗場
2 壁部
5 乗場呼び操作盤
6 乗場呼び装置(乗場呼び釦)
7 乗場呼び装置(乗場呼び表示部)
8 乗場呼び用配線
9 保全装置
10 保全装置用配線
12 前後スライド機構
13 表裏反転機構
14 上下スライド機構
31 上下回動機構
32 干渉規制部材
41 前後スライド機構
53 中空の回動軸
56 中空の回動軸
61 乗場呼び操作盤

Claims (7)

  1. エレベータ乗場の壁部に取付けられ、一方の面に乗場呼び装置が設けられて他方の面に保全装置が設けられた乗場呼び操作盤と、
    一方の面を前記エレベータ乗場側に向けた前記乗場呼び操作盤を、前記壁部に近接した取付位置と前記壁部から離反した引出位置とにスライド可能に支持する前後スライド機構と、
    前記引出位置にスライドした前記乗場呼び操作盤を、上下方向の軸心回りに回動させて前記一方の面と前記他方の面とを表裏反転させる表裏反転機構と、
    を備えることを特徴とするエレベータ用保全装置。
  2. エレベータ乗場の壁部に取付けられ、一方の面に乗場呼び装置が設けられて他方の面に保全装置が設けられた乗場呼び操作盤と、
    一方の面を前記エレベータ乗場側に向けた前記乗場呼び操作盤を、水平方向の軸心回りに上下方向回動可能に支持する上下回動機構と、
    前記上下回動機構により回動した前記乗場呼び操作盤を、上下方向の軸心回りに回動させて前記一方の面と前記他方の面とを表裏反転させる表裏反転機構と、
    を備えることを特徴とするエレベータ用保全装置。
  3. 前記表裏反転機構により表裏反転された前記乗場呼び操作盤の前記一方の面が前記乗場呼び操作盤の周囲の部材に干渉することを規制する干渉規制部材を備えることを特徴とする請求項2記載のエレベータ用保全装置。
  4. 一方の面を前記エレベータ乗場側に向けた前記乗場呼び操作盤を、前記壁部に近接した取付位置と前記壁部から離反した引出位置とにスライド可能に支持する前後スライド機構を備えることを特徴とする請求項2又は3記載のエレベータ用保全装置。
  5. 一方の面を前記エレベータ乗場側に向けた前記乗場呼び操作盤を、この乗場呼び操作盤が前記前後スライド機構又は前記上下回動機構を覆う上方位置と前記表裏反転機構により表裏反転が可能となる下方位置にスライド可能に支持する上下スライド機構を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のエレベータ用保全装置。
  6. 前記表裏反転機構と前記上下回動機構とは中空の回動軸が用いられており、前記乗場呼び装置から引き出された乗場呼び用配線と前記保全装置から引き出された保全装置用配線とが前記中空の回動軸内に配線されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のエレベータ用保全装置。
  7. 前記乗場呼び操作盤に設けられている前記乗場呼び装置は乗場呼び表示部であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のエレベータ用保全装置。
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