JP2010207860A - 自動溶接機およびその溶接制御内容のプログラム方法 - Google Patents
自動溶接機およびその溶接制御内容のプログラム方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 使い勝手のよい溶接制御内容プログラミング手段を備えた自動溶接機を提供する。
【解決手段】 本発明になる自動溶接機は、溶接制御の内容を表示して選択させ、設定させる操作表示手段と、この操作表示手段で選択させ、設定させた溶接制御の内容を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された溶接制御の内容により、自動溶接を行う溶接制御手段を備えた自動溶接機において、前記操作表示手段は、溶接工程単位でその溶接制御内容の設定状況を表示するステップ設定状況表示領域と、溶接工程単位毎に溶接制御の内容を表示して選択させ、設定させる溶接制御内容編集領域と、前記溶接工程単位の溶接制御内容の編集の開始を司る操作領域と、を含むことを特徴とするものである。
【選択図】 図2
【解決手段】 本発明になる自動溶接機は、溶接制御の内容を表示して選択させ、設定させる操作表示手段と、この操作表示手段で選択させ、設定させた溶接制御の内容を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された溶接制御の内容により、自動溶接を行う溶接制御手段を備えた自動溶接機において、前記操作表示手段は、溶接工程単位でその溶接制御内容の設定状況を表示するステップ設定状況表示領域と、溶接工程単位毎に溶接制御の内容を表示して選択させ、設定させる溶接制御内容編集領域と、前記溶接工程単位の溶接制御内容の編集の開始を司る操作領域と、を含むことを特徴とするものである。
【選択図】 図2
Description
本発明は自動溶接機に係り、特に溶接制御内容をプログラムするのに適した操作表示手段を備える自動溶接機とその溶接制御内容のプログラム方法に関するものである。
自動溶接機として、板厚などワークに応じた必要な入力ファクターを入力し、この入力ファクターをもとにして溶接電流など溶接シーケンスの各制御ファクターを読み出して、溶接シーケンスを自動的に行うように構成した抵抗溶接用自動制御機が公知である(例えば、特許文献1)。
このような自動溶接機は、マーザーボードにCRT、メモリカード、プログラマブルコントローラ(PC)を接続して構成される。
このような自動溶接機は、マーザーボードにCRT、メモリカード、プログラマブルコントローラ(PC)を接続して構成される。
そして、前記プログラムコントローラにはリレーボードが接続され、このリレーボードには、機械のアクチュエータやセンサ類及び溶接電源並びにこの溶接電源と接続される溶着検出部、その他MDIパネル、ハンドボックスとが接続されている。
図9に前記CRTおよびMDIパネルの詳細を示す。CRTおよびMDIパネルの画面90A、操作面97Aは、オペレータをして観察し易く、また操作し易い位置に一体的に構成されて配置されている。MDIパネルの操作面97Aには、原点復帰、プログラム、手動運転、自動運転のモード選択ボタン、アーク溶接選択ボタン、シングルステップ指定ボタン、リセットボタン、数値ボタン、カーソル移動ボタン、その他記憶ボタンなどプログラム編集用のボタン、スタート・ストップボタン、非常停止ボタンなど所要のスイッチが設けられている。
上記構成の自動溶接機において、CRTの画面90Aを対話画面としてMDIパネルより所定のデータ入力を行うことにより、マーザーボードのメモリ内に所定のプログラムが設定され、PCを介してモータの他各種アクチュエータ類や溶接電源が制御され、所定の溶接が実行される。
また、一度設定したシーケンスプログラムは、前記マーザーボードのメモリ中に格納され、使用されるものである。ただし、ここで適宜修正されたシーケンスプログラムは、各種パラメータの組み合わせに対し、前記MDIパネル97Aより与えられた値を代入すべく記憶する態様である。
また、一度設定したシーケンスプログラムは、前記マーザーボードのメモリ中に格納され、使用されるものである。ただし、ここで適宜修正されたシーケンスプログラムは、各種パラメータの組み合わせに対し、前記MDIパネル97Aより与えられた値を代入すべく記憶する態様である。
ここで、このような対話画面90A操作面97Aとを使用したプログラム作成処理の概略を簡単に説明する。なお、このプログラム作成処理における対話画面90Aの表示は図示を省略する。
まず、操作面97Aにある「プログラム」ボタンを選択する。このとき、対話画面90Aには、「プログラム管理」ボタンを押すことでプログラム呼出しか登録を行うことができる旨が表示される。
そこで、「プログラム管理」ボタンをオン操作すると、プログラム一覧の表示、プログラム呼出し、プログラム登録、プログラム消去のいずれかを数値ボタンで選択できる旨が表示される。
まず、操作面97Aにある「プログラム」ボタンを選択する。このとき、対話画面90Aには、「プログラム管理」ボタンを押すことでプログラム呼出しか登録を行うことができる旨が表示される。
そこで、「プログラム管理」ボタンをオン操作すると、プログラム一覧の表示、プログラム呼出し、プログラム登録、プログラム消去のいずれかを数値ボタンで選択できる旨が表示される。
次に、この画面で、プログラム登録を行うべく数字ボタン3をオン操作すると、プログラム番号を入力するための画面となるので、これに番号を設定すると、「材質」及び「板厚」を入力し、次いで「形状」、「方法」、「順序・方向」、「ワーク回転」、「終了」のいずれかを選択することで各項目についての入力するための画面(項目入力画面ともいう)となるので、ここで入力を行えるようになる。
この項目入力画面で「形状」を選択すると、予め分類された各種溶接形状のパターンが表示されるので、数値ボタンにより所定のパターンを選択する。そうすると、継手形状を示すより詳細なパターンが表示される。この画面で所定の継手形状を選択すると、この形状に所定の寸法を入力することができ、入力寸法は画面上に表示される。
次に、項目入力画面で「方法」の選択のうち、例えば「連続溶接」を選択すると、溶接開始点及び終了点が隅位置からの寸法で入力される。
同様に「タック溶接」の選択では、タック開始、終了、長さ、個数が入力される。
同様に「タック溶接」の選択では、タック開始、終了、長さ、個数が入力される。
また、「スポット溶接」が選択された場合、スポット開始、終了位置、及び個数が入力される。
一方、項目入力画面で「順序・方向」が選択されると、溶接順序が前記形状パターンの各溶接位置に対応して設定された1,2,3の値の順序を指定入力することで設定され、また溶接方向が各溶接部に対して設定された矢印1,2の選択により設定される。
一方、項目入力画面で「順序・方向」が選択されると、溶接順序が前記形状パターンの各溶接位置に対応して設定された1,2,3の値の順序を指定入力することで設定され、また溶接方向が各溶接部に対して設定された矢印1,2の選択により設定される。
また、項目入力画面で「ワーク回転」が選択されると、ワーク回転方式が書かれた図の番号を選択することによりワーク回転方向が設定される。
以上の手順を所定の入力終了するまで繰り返し行い、所定の入力手続きが終了し、項目入力画面で「終了」が選択されると、設定されたパラメータに対し新規のプログラムを作成するか否かが質問されるので、ここで作成を選択すると、入力値に応じたプログラム作成のための計算が開始され、計算終了と共に全ての入力手続きが完了する。
以上の手順を所定の入力終了するまで繰り返し行い、所定の入力手続きが終了し、項目入力画面で「終了」が選択されると、設定されたパラメータに対し新規のプログラムを作成するか否かが質問されるので、ここで作成を選択すると、入力値に応じたプログラム作成のための計算が開始され、計算終了と共に全ての入力手続きが完了する。
このように、CRTの画面90Aを対話画面としてMDIパネルより視覚性、操作性に優れた手法で所定のデータ入力を行うことができるようにしているのでマーザーボードのメモリ内に所定のプログラムを使い勝手よく設定できる。
しかしながら、このようなプログラム設定方法には次のような問題点が残されていた。
(1)プログラム操作に必要な全ての操作ボタンが固定表示されているので、オペレータ(作業者)はその中から所望の操作ボタンを選択しなければならず、オペレータの熟練度によっては操作が難しい。
(2)形状の選択や寸法の入力においては、オペレータが視覚的に捉えて設定することができるが、実際の溶接対象物(以下、ワークともという)を視認しながら設定することができない。
(3)設定値に誤りがあっても、プログラム段階では誤りを検出し、設定異常をオペレータに知らせることができない。
しかしながら、このようなプログラム設定方法には次のような問題点が残されていた。
(1)プログラム操作に必要な全ての操作ボタンが固定表示されているので、オペレータ(作業者)はその中から所望の操作ボタンを選択しなければならず、オペレータの熟練度によっては操作が難しい。
(2)形状の選択や寸法の入力においては、オペレータが視覚的に捉えて設定することができるが、実際の溶接対象物(以下、ワークともという)を視認しながら設定することができない。
(3)設定値に誤りがあっても、プログラム段階では誤りを検出し、設定異常をオペレータに知らせることができない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、マンマシンインタフェースとして、溶接工程単位毎に溶接制御の内容を表示して選択させ、設定させる溶接制御内容編集領域と、前記溶接工程単位の溶接制御内容の編集の開始を司る操作領域とを設けることで操作性のよい自動溶接機を提供することを第1の目的とし、操作性のよい溶接制御内容のプログラミング方法を提供することを第2の目的とする。
本発明になる自動溶接機は、溶接制御の内容を表示して選択させ、設定させる操作表示手段と、この操作表示手段で選択させ、設定させた溶接制御の内容を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された溶接制御の内容により、自動溶接を行う溶接制御手段を備えた自動溶接機において、前記操作表示手段は、溶接工程単位でその溶接制御内容の設定状況を表示するステップ設定状況表示領域と、溶接工程単位毎に溶接制御の内容を表示して選択させ、設定させる溶接制御内容編集領域と、前記溶接工程単位の溶接制御内容の編集の開始を司る操作領域と、を含むことを特徴とするものである。
本発明になる自動溶接機に用いられる操作領域は、前記ステップ設定状況表示領域の溶接工程単位を1溶接工程単位で前後のものを選定するカーソルソフトボタンと、選定された溶接工程単位の操作であって、溶接制御内容を何も設定しないスペースソフトボタン;選定された1溶接工程単位を削除する削除ソフトボタン;選定された1溶接工程単位の溶接制御内容を次の溶接工程単位に複写するコピーソフトボタン;選定された溶接工程単位に溶接制御内容を編集する編集ソフトボタンからなる溶接工程単位操作ソフトボタンと、を含むことを特徴とするものである。
本発明になる自動溶接機の溶接制御内容編集領域は、前記編集ソフトボタンが操作されたときに溶接制御内容に関する情報が表示されると共に、次の溶接制御内容の設定に移行させる次ページソフトボタンと、1つ前の溶接制御内容の設定に戻す前ページソフトボタンと、最初の溶接制御内容の設定に戻すキャンセルソフトボタンと、を含むことを特徴とするものである。
そして、前記溶接制御内容編集領域には、前記次ページまたは前ページソフトボタン操作に応じて予め定められた溶接制御内容に対応するソフトボタンが表示され、このソフトボタンを操作することで溶接制御内容を決定することを特徴とするものである。
また、前記溶接制御内容編集領域には、溶接制御設定時にその設定がそれ以前の設定と整合が取れないときには警告表示をすることを特徴とするものである。
さらに、前記溶接制御内容編集領域には、溶接制御設定終了時には、これまでの設定された溶接制御内容と共に確認を促すメッセージが表示されると共に登録ソフトボタンが表示され、この登録ソフトボタンを操作することで、この表示の溶接制御内容で1溶接制御工程が確定することを特徴とするものである。
また、前記登録ソフトボタン操作時に設定しようとする溶接制御内容に不都合があるときには、不都合な溶接制御項目を他の溶接制御項目と異なる表示として溶接制御内容に不都合があることを表示することを特徴とするものである。
また、前記溶接制御項目は、動作辺、溶接方法、溶接開始位置、溶接長、溶接方向、ターンバックの量、溶接条件、真空封止、溶接前後の待ち時間、溶接動作後のヘッドの位置からなることを特徴とするものである。
そして、前記溶接開始位置設定においては、実際の溶接対象物を載置台に載置しておき、この載置台を溶接ヘッドから見て前後左右に動かすと共にこの溶接ヘッドを上下に動かすことで溶接開始位置設定を行うことを特徴とするものである。
また、本発明になる溶接制御内容のプログラム方法は、前記自動溶接機を用いて、予め定められた順に溶接制御内容を表示して、選択させ、設定させることで溶接制御内容をプログラムすることを特徴とするものである。
請求項1ないし9に係る発明によれば、溶接工程単位毎に溶接制御の内容を表示して選択させ、設定させる溶接制御内容編集領域と前記溶接工程単位の溶接制御内容の編集の開始を司る操作領域とを設け、溶接制御内容編集領域内に表示される溶接制御内容を設定するソフトボタンと対応するメッセージを表示させ、併せて予め定められた順により溶接制御内容を進めたり、戻したりするソフトボタンを設け、さらに設定された溶接制御内容が前工程との不整合があったり、数値上誤りがあったりした場合には、不正または誤りである旨メッセージや警告がなされるので適切な溶接制御の内容をプログラムできるから、オペレータにとって溶接制御の内容プログラム作成時に操作性のよい自動溶接機を提供することができる。
また、請求項10に係る発明によれば、請求項1ないし9に係る発明になる自動溶接機を用いて、溶接制御の内容プログラムを作成することで、オペレータは指示どおりに設定していき、またプログラムミスがあってもメッセージや警告で早期発見が可能となるので、使い勝手のよい溶接制御内容のプログラム作成方法を提供することができる。
次に本発明について図を用いて詳細に説明する。
図1は本発明になる自動溶接機の概略ブロック図、図2ないし図8はこの自動溶接機の操作表示手段を用いて自動溶接機の溶接制御内容をプログラムしていく様子を示す概略図である。
図1は本発明になる自動溶接機の概略ブロック図、図2ないし図8はこの自動溶接機の操作表示手段を用いて自動溶接機の溶接制御内容をプログラムしていく様子を示す概略図である。
図1に示すように、自動溶接機10は、全体制御手段1、操作表示手段2、記憶手段3、および溶接制御手段4からなる。全体制御手段1は自動溶接機10の動作設定機能;操作表示手段2とのマンマシンインタフェース機能;このマンマシンインタフェース機能を通じて入力される操作表示手段2からの選択、設定情報をもとに溶接制御プログラムを編集する編集機能;記憶手段3との間の溶接制御プログラムの書込み/読み出し機能;、そして、記憶手段3から読み出された溶接制御プログラムや操作表示手段2から入力された操作情報に従って溶接制御手段4を駆動して溶接を行ったり、入力された操作情報に応じた動作を実行する機能を備える。
操作表示手段2は、全体制御手段1のマンマシンインタフェース機能により表示されるメッセージやソフトボタン(電気部品のスイッチに相当するもので、特定の機能が付加されたソフト的に表示領域に形成されたスイッチで、図2〜8において、スイッチともいう 。)により自動溶接機10の溶接制御プログラムに必要な情報を選択し、設定して入力したり、溶接動作時には溶接状況(例えば、溶接電流プロファイル)等が表示される。記憶手段3は、操作表示手段2からの選択し、設定された情報入力により全体制御手段1で作成される溶接制御プログラムを記憶する。
次に、図2ないし図8を用いてこのような自動溶接機10を使用した溶接制御プログラムの作成方法について説明する。なお、ここではシーム溶接に関する溶接制御プログラムを例にとって説明する。
自動溶接機10に電源を投入すると、全体制御手段1の動作設定プログラムが作動し、図2(a)に示すようないくつかのソフトボタンからなる初期メニューが操作表示手段2に表示される。ここでオペレータが「プログラム」ソフトボタン21を押下する。この操作情報が全体制御手段1に読み込まれると、マンマシンインタフェース機能を用いて、操作表示手段2の表示を溶接制御プログラム編集用のパラメータ入力用にする(図2(b) )。このように、ソフトボタンの操作とその応答動作は、操作情報を受けた全体制御手段1によって決まるのであるが、説明が煩雑となるので以降の説明ではソフトボタンの操作により応答動作が起こるように記載する。
自動溶接機10に電源を投入すると、全体制御手段1の動作設定プログラムが作動し、図2(a)に示すようないくつかのソフトボタンからなる初期メニューが操作表示手段2に表示される。ここでオペレータが「プログラム」ソフトボタン21を押下する。この操作情報が全体制御手段1に読み込まれると、マンマシンインタフェース機能を用いて、操作表示手段2の表示を溶接制御プログラム編集用のパラメータ入力用にする(図2(b) )。このように、ソフトボタンの操作とその応答動作は、操作情報を受けた全体制御手段1によって決まるのであるが、説明が煩雑となるので以降の説明ではソフトボタンの操作により応答動作が起こるように記載する。
図2(b)において、201は溶接工程単位でその溶接制御内容の設定状況を表示するステップ設定状況表示領域、202は溶接工程単位毎に溶接制御の内容を表示して、選択させ、設定するティーチングする溶接制御内容編集領域、および203は前記溶接工程単位の溶接制御内容の編集の開始を司る操作領域である。操作領域203内の「▼」ソフトボタン203aと「▲」ソフトボタン203bはステップ設定状況表示領域201のステップを1つずつ上下させて、所望のステップを指定するものである。この操作に従って、欄外の「○」印で示す位置の色が変わり、指定しているステップをオペレータに認識させる。また「STEP操作」ソフトボタン203cは指定されたステップの操作を指定するものである。
まず、「▼」ソフトボタン203aと「▲」ソフトボタン203bを用いてステップを指定する。そして、「STEP操作」ソフトボタン203cを押下する。これに応じて溶接制御内容編集領域202に「SPACE」22a、「DEL」22b、「COPY」22c、および「編集」22dの4つのソフトボタンからなるダイアログ22を表示される(図3(c))。
ここでは、2番目のステップに、新規に溶接制御プログラムを作成することとし、「▼ 」ソフトボタン203aを2度押下してから、「編集」22dソフトボタンを押下する 。これに応じて、ステップ設定状況表示領域201の欄外の2番目の「○」印の色が変わりこのステップの溶接制御内容のプログラムの編集が行われることが表示され、溶接制御内容編集領域202に最初の溶接制御内容の設定要求に関する表示23と溶接制御内容の設定手順を移動させるソフトボタンの表示24が表示される(図3(d))。
表示23には、「STEP1 動作の選択をして下さい。」というメッセージと「溶接 」ソフトボタン23aと「ステージ空動作」ソフトボタン23bが表示され、表示24には「次ページ」ソフトボタン24aと「CANCEL」ソフトボタン24cとが表示される。ここで、「溶接」ソフトボタン23aは動作として溶接動作を行わせるときに用い 、「次ページ」ソフトボタン24aは次の溶接制御内容へ移動させるときに用い、「CANCEL」ソフトボタン24cは編集を最初からやり直すときに用いる。
次に、「溶接」ソフトボタン23aを押下して溶接動作を指定し、「次ページ」ソフトボタン24aを押下する。この一連の操作に応じて、溶接制御内容編集領域202に溶接制御内容の設定要求に関する表示25と溶接制御内容の設定手順を移動させるソフトボタンの表示24がされる(図4(e))。
表示25には、「STEP2 溶接動作の辺を選択して下さい。」というメッセージと「X」ソフトボタン25aと「Y」ソフトボタン25bが表示され、表示24には新しく「前ページ」ソフトボタン24bが追加表示される。ここで、「X」ソフトボタン25aは溶接辺としてXを選択するときに用い、「Y」ソフトボタン25bは溶接辺としてYを選択するときに用い、「前ページ」ソフトボタン24bは1つ前のステップの溶接制御内容へ移動させるときに用いる。
次に、「X」ソフトボタン25aを押下して溶接辺としてXを選択し、「次ページ」ソフトボタン24aを押下する。この一連の操作に応じて、溶接制御内容編集領域202に溶接制御内容の設定要求に関する表示26と溶接制御内容の設定手順を移動させるソフトボタンの表示24がされる(図4(f))。なお、このとき前のステップでY辺の溶接が実行され、ヘッドが下降したままの状態であるときは、そのままではX辺の溶接には移行できないので、「前ステップとの整合が不正です。」とのメッセージを表示し(図4(e ))、オペレータに前ステップで溶接動作後のヘッド位置を上昇させることを促す。
表示26には、「STEP3 溶接方法の選択をして下さい。」というメッセージと「SPOT」ソフトボタン26aと「SEAM」ソフトボタン26bが表示され、表示24には前と同じ表示がされる。ここで、「SPOT」ソフトボタン26aはスポット溶接を選択するときに用い、「SEAM」ソフトボタン26bはシーム溶接を選択するときに用いる。
次に、「SEAM」ソフトボタン26bを押下してシーム溶接を選択し、「次ページ」ソフトボタン24aを押下する。この一連の操作に応じて、溶接制御内容編集領域202に溶接制御内容の設定要求に関する表示27と溶接制御内容の設定手順を移動させるソフトボタンの表示24をさせる(図5(g))。
表示27には、「STEP4 下のスイッチを使い溶接開始位置を登録してください。 」というメッセージ、「↑」ソフトボタン27a、「↓」ソフトボタン27b、「←」ソフトボタン27c、「→」ソフトボタン27d、「XSZ」ソフトボタン27e、「YSZ」ソフトボタン27f、「位置データ登録方法指定用」ソフトボタン27g、「登録 」ソフトボタン27h、現在位置情報と溶接開始位置情報が表示される。
ここで、「↑」ソフトボタン27a、「↓」ソフトボタン27b、「←」ソフトボタン27c、「→」ソフトボタン27d、「XSZ」ソフトボタン27e、「YSZ」ソフトボタン27fは、「位置データ登録方法指定用」ソフトボタン27gが「現在位置取込モード」になっているときにのみ使用できる。
現在は「現在位置取込モード」で動作辺として「X辺」が選択されているので、「XSZ」ソフトボタン27eを用いてX辺用のヘッドを上下に移動させ、「↑」ソフトボタン27a、「↓」ソフトボタン27b、「←」ソフトボタン27c、「→」ソフトボタン27dを用いてワークの載置台(ステージともいう)を押下した矢印方向に移動させて溶接ヘッドと溶接対象物の位置関係を変動させることで「現在位置」を所望の位置に合わせる 。これらのソフトボタン27a、27b、27c、27d、27eの操作に応じて「現在位置」が算出され、その値が表示27の「X」の「現在位置」に表示される。
そして、適当な位置になったときにこれらのソフトボタンの押下をやめると、その時点で「現在位置」の算出を終了するので、そのときの値で表示27の「X」の「現在位置」が固定される。この状態で「登録」ソフトボタン27hを押下すると、この操作に応じて 、「現在位置」に表示されている値を「溶接開始位置」にも表示させ、溶接開始位置として登録させる。
なお、この「位置データ登録方法」には他に「数値入力モード」があり、「位置データ登録方法指定用」ソフトボタン27gは押下される度に、「現在位置取り込みモード」と「数値入力モード」とに交互に切り替わる。そこで、「現在位置取込モード」になっているときに、このソフトボタン27gを押下すると、「数値入力モード」に替わる(図5(h))。
ここで、表示27の「X」の「現在位置」の数値の部分を押下すると、この操作に応じて、数値入力用の「テンキー」ソフトボタン27iが表示される(図5(h))。
そして、この「テンキー」ソフトボタン27iを操作すると、この操作に応じた数値が「現在位置」に表示される。「登録」については「現在位置入力モード」の場合と同様である。
そして、この「テンキー」ソフトボタン27iを操作すると、この操作に応じた数値が「現在位置」に表示される。「登録」については「現在位置入力モード」の場合と同様である。
「登録」ソフトボタン27hを押下して「溶接開始位置」を登録した後、「次ページ」ソフトボタン24aを押下する。この一連の操作に応じて、溶接制御内容編集領域202に溶接条件等の設定要求に関する表示28と溶接制御内容の設定手順を移動させるソフトボタンの表示24をさせる(図6(i))。
表示28には、「STEP5 溶接条件とステージの動作方向を選択してください。」というメッセージ、「+」ソフトボタン28a・28a、「−」ソフトボタン28b・28b、「左」ソフトボタン28c、「右」ソフトボタン28d、「溶接条件参照」ソフトボタン28e、溶接条件番号が表示される。ここで、「+」ソフトボタン28a・28a 、「−」ソフトボタン28b・28bは溶接条件のそれぞれの桁の番号を1ずつ加減して溶接条件を選択するものであり、「左」ソフトボタン28c、「右」ソフトボタン28dは溶接対象物が載置されているステージをそれぞれ左右いずれかに移動させるものであり、「溶接条件参照」ソフトボタン28eは設定済みの溶接条件を読み出すものである。 これらのソフトボタンを使用して、溶接条件とステージの動作方向を選択する。
この説明は、動作辺として「X」辺が選択されているのでステージの移動方向が左右となっているが、「Y」辺が選択されている場合にはステージの移動方向が前後となるだけで、その他の選択項目は同じである(図6(j))。
「溶接条件」と「ステージの移動方向」を選択した後、「次ページ」ソフトボタン24aを押下する。この一連の操作に応じて、溶接制御内容編集領域202にその他の設定要求に関する表示29と溶接制御内容の設定手順を移動させるソフトボタンの表示24をさせる(図7(k))。
表示29には、「STEP6 その他設定をしてください。」というメッセージ、設定項目表示、数値入力テンキー表示用ソフトボタン29a・29b、「上」ソフトボタン29c、「下」ソフトボタン29d、「有」ソフトボタン29e、「無」ソフトボタン29fが表示される。ここで、ソフトボタン29a・29bそれぞれ「溶接前のWAIT時間 」と「溶接後のWAIT時間」を設定するときの数値入力テンキーソフトボタンを表示させるものであり(図5(h)参照)、「上」ソフトボタン29c、「下」ソフトボタン29dは「動作終了時のヘッド位置」を設定するものであり、「有」ソフトボタン29e 、「無」ソフトボタン29fはシーム溶接時に「真空封止」を行うか否かを設定するものである。これらのソフトボタンを使用して、それぞれの設定項目を設定する。
「溶接前のWAIT時間」、「溶接後のWAIT時間」、「動作終了時のヘッド位置」 、および「真空封止」を設定した後、「次ページ」ソフトボタン24aを押下する。この一連の操作に応じて、溶接制御内容編集領域202に登録内容確認要求に関する表示30と溶接制御内容の設定手順を移動させるソフトボタンの表示24をさせる(図7(l) )。
表示30には、「STEP7 登録内容を確認して下さい。よければ登録スイッチを押してください。」というメッセージ、これまで選択、設定することで登録してきた内容表示30a、30a、「登録」ソフトボタン30bが表示される。ここで、オペレータはこの内容表示30a、30aを確認して、意図したとおりに選択、設定されていることを確認した後、「登録」ソフトボタン30bを押下する。このとき、この登録内容に誤りがなければ先に設定したステップ設定状況表示領域201の編集しているSTEPに登録内容を表示する(図7(l))。
一方、この登録内容に誤りがあれば、誤りがある項目を点滅表示し、「点滅項目がデータ不正です。」とのメッセージを表示する(図7(l))。
この表示がされたときには、オペレータは「前ページ」ソフトボタン24bを押下することで、誤りとされた選択、設定項目の所まで戻り、選択、設定をやり直す。その後、必要に応じて「次ページ」ソフトボタン24aを押下し、「STEP7」まで進め、登録内容を確認後、「登録」ソフトボタン30bを押下する。この後は前記のとおりである。
この表示がされたときには、オペレータは「前ページ」ソフトボタン24bを押下することで、誤りとされた選択、設定項目の所まで戻り、選択、設定をやり直す。その後、必要に応じて「次ページ」ソフトボタン24aを押下し、「STEP7」まで進め、登録内容を確認後、「登録」ソフトボタン30bを押下する。この後は前記のとおりである。
このようにして、一連の溶接制御情報の選択、設定が終了する(図8(m))。この溶接制御情報をもとにX辺の溶接工程のプログラムが完成され、記憶手段3に記憶される。
次に、以上説明してきたような手順で、今度はY辺の溶接工程のプログラムを完成させ 、記憶手段3に記憶させる。このようにして、シーム溶接工程のプログラムが完成する 。
次に、以上説明してきたような手順で、今度はY辺の溶接工程のプログラムを完成させ 、記憶手段3に記憶させる。このようにして、シーム溶接工程のプログラムが完成する 。
以上の説明はシーム溶接のものであるが、同様にスポット溶接も順に所要の選択、設定をすることでスポット溶接のプログラムを完成させることができる。
以上は一例であって、この発明の主旨を外さないでも種々の変形(例えば、操作・表示部位の変更、選択、設定順の変更)が可能である。
以上は一例であって、この発明の主旨を外さないでも種々の変形(例えば、操作・表示部位の変更、選択、設定順の変更)が可能である。
1 全体制御手段
2 操作表示手段
3 記憶手段
4 溶接制御手段
10 自動溶接機
201 ステップ設定状況表示領域
202 溶接制御内容編集領域
203 操作領域
2 操作表示手段
3 記憶手段
4 溶接制御手段
10 自動溶接機
201 ステップ設定状況表示領域
202 溶接制御内容編集領域
203 操作領域
Claims (10)
- 溶接制御の内容を表示して選択させ、設定させる操作表示手段と、この操作表示手段で選択させ、設定させた溶接制御の内容を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された溶接制御の内容により、自動溶接を行う溶接制御手段を備えた自動溶接機において、
前記操作表示手段は、
溶接工程単位でその溶接制御内容の設定状況を表示するステップ設定状況表示領域と、
溶接工程単位毎に溶接制御の内容を表示して選択させ、設定させる溶接制御内容編集領域と、
前記溶接工程単位の溶接制御内容の編集の開始を司る操作領域と、
を含むことを特徴とする自動溶接機。 - 前記操作領域は、
前記ステップ設定状況表示領域の溶接工程単位を1溶接工程単位で前後のものを選定するカーソルソフトボタンと、
選定された溶接工程単位の操作であって、溶接制御内容を何も設定しないスペースソフトボタン;選定された1溶接工程単位を削除する削除ソフトボタン;選定された1溶接工程単位の溶接制御内容を次の溶接工程単位に複写するコピーソフトボタン;選定された溶接工程単位に溶接制御内容を編集する編集ソフトボタンからなる溶接工程単位操作ソフトボタンと、
を含むことを特徴とする請求項1記載の自動溶接機。 - 前記溶接制御内容編集領域は、
前記編集ソフトボタンが操作されたときに溶接制御内容に関する情報が表示されると共に、
次の溶接制御内容の設定に移行させる次ページソフトボタンと、
1つ前の溶接制御内容の設定に戻す前ページソフトボタンと、
最初の溶接制御内容の設定に戻すキャンセルソフトボタンと、
を含むことを特徴とする請求項1記載の自動溶接機。 - 前記溶接制御内容編集領域には、
前記次ページまたは前ページソフトボタン操作に応じて予め定められた溶接制御内容に対応するソフトボタンが表示され、このソフトボタンを操作することで溶接制御内容を決定することを特徴とする請求項1記載の自動溶接機。 - 前記溶接制御内容編集領域には、
溶接制御設定時にその設定がそれ以前の設定と整合が取れないときには警告表示をすることを特徴とする請求項1記載の自動溶接機。 - 前記溶接制御内容編集領域には、
溶接制御設定終了時には、これまでの設定された溶接制御内容と共に確認を促すメッセージが表示されると共に登録ソフトボタンが表示され、この登録ソフトボタンを操作することで、この表示の溶接制御内容で1溶接制御工程が確定することを特徴とする請求項1記載の自動溶接機。 - 前記登録ソフトボタン操作時に設定しようとする溶接制御内容に不都合があるときには 、不都合な溶接制御項目を他の溶接制御項目と異なる表示として溶接制御内容に不都合があることを表示することを特徴とする請求項1記載の自動溶接機。
- 前記溶接制御項目は、動作辺、溶接方法、溶接開始位置、溶接長、溶接方向、ターンバックの量、溶接条件、真空封止、溶接前後の待ち時間、溶接動作後のヘッドの位置からなることを特徴とする請求項1記載の自動溶接機。
- 前記溶接開始位置設定においては、実際の溶接対象物を載置台に載置しておき、この載置台を溶接ヘッドから見て前後左右に動かすと共にこの溶接ヘッドを上下に動かすことで溶接開始位置設定を行うことを特徴とする請求項1記載の自動溶接機。
- 請求項1記載の自動溶接機を用いて、予め定められた順に溶接制御内容を表示して、選択させ、設定させることで溶接制御内容をプログラムすることを特徴とする溶接制御内容のプログラム方法。
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JP2009056672A JP2010207860A (ja) | 2009-03-10 | 2009-03-10 | 自動溶接機およびその溶接制御内容のプログラム方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016536147A (ja) * | 2013-09-11 | 2016-11-24 | リンカーン グローバル, インコーポレイテッドLincoln Global, Inc. | 溶接シーケンス・エディタ |
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- 2009-03-10 JP JP2009056672A patent/JP2010207860A/ja active Pending
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