JP2010205953A - プリント配線板の層間接続穴及びその層間接続穴の製造方法 - Google Patents

プリント配線板の層間接続穴及びその層間接続穴の製造方法 Download PDF

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良征 鈴木
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祥之 平山
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Abstract

【課題】この発明は、層間接続穴の内面に形成されるメッキ層の断面積が大きく、回路層に対し大電流を通電することができるプリント配線板の層間接続穴及びその層間接続穴の製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】プリント配線板1の厚み方向に貫通して形成された平面視略星形を有する貫通穴4の内面には金属メッキが施されている。つまり、貫通穴4の内周上に形成された溝部4aに沿って導電性を有する銅のメッキ層5を形成する。これにより、絶縁基板2の表裏両面に形成された回路層3を電気的に接続するスルーホール型の層間接続穴6が形成されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば両面プリント配線板、多層プリント配線板等のプリント配線板に形成される複数の回路層を電気的に接続するためのプリント配線板の層間接続穴及びその層間接続穴の製造方法に関する。
前記プリント配線板には、例えば複雑な回路パターンの回路層23を限られた面積に形成するため、絶縁基板22の表裏両面に形成された銅箔からなる回路層23を、スルーホールやバイアホールなどの金属メッキが施された層間接続穴26で電気的に接続したプリント配線板21がある(図10、図11参照)。また、さらに複雑な回路パターンの回路層23を形成するために、絶縁層で絶縁された多数の回路層23の間を層間接続穴26で電気的に接続したものがある。
前記層間接続穴26は、一般に、ドリルなど穴開け具を用いて絶縁基板22に丸形の貫通穴24を形成した後、その貫通穴24の内面に金属メッキを施すことで、複数の回路層23が、貫通穴24に形成されたメッキ層25によって電気的に接続される。
つまり、層間接続穴26で接続された回路層23の間に大電流を通電しようとすると、回路層23は銅箔を厚くすることで電流容量を増やせるが、貫通穴24の内面に形成されるメッキ層25の厚さW1(図11参照)を厚くすることが困難であることから、貫通穴24の数を増やして多数の層間接続穴26を並列配置する必要がある。
しかし、貫通穴24の数が増えると、その貫通穴24の数に対応して各貫通穴24に接続される回路層23を形成しなければならず、回路層23の面積が大きくなる。また、絶縁基板22の強度が低下するだけでなく、貫通穴24の数だけ穴開け加工のコストもかかってしまうという問題がある。
また、絶縁性基板に設けられた層間接続穴に導電性樹脂を充填し、絶縁性基板に形成された導電回路と導電性樹脂の接触面積を増やすために、貫通孔の周囲に歯車型の開口を設けた特許文献1の回路基板及び多層回路基板並びにそれらの製造方法が提案されている。
しかし、導電性樹脂で回路層間を通電させるのは、金属メッキに比べると電気抵抗が高いことから、大電流には対応しにくい。また、回路層に大電流を流そうとすると、導電性樹脂の断面積を大きくすればよいが、層間接続穴の孔径よりも導電性樹脂の断面積を大きくすることができない。また、層間接続穴の全体に導電性樹脂を充填するため、導電性樹脂の使用量が多く、製造コストが高くなる。また、金属同士を接触させるよりも、回路層と導電性樹脂の接触性が悪く信頼性に問題がある。
特開2004−14559号公報
この発明は、層間接続穴の内面に形成されるメッキ層の断面積が大きく、回路層に対し大電流を通電することができるプリント配線板の層間接続穴及びその層間接続穴の製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、プリント配線板の厚み方向に形成された穴の内面に導電性を有する金属メッキが施され、該穴の内面に形成されたメッキ層によって、絶縁層で絶縁された複数の回路層の間を電気的に接続するプリント配線板の層間接続穴であって、前記穴の前記厚み方向と平行な中心線と直交する面で切断した断面形状が、該穴の内周に凹凸が形成された形状であるプリント配線板の層間接続穴であることを特徴とする。
これにより、従来の通常の丸形や楕円形を有する層間接続穴の内周と比べて、本発明の層間接続穴の凹凸を有する内周の方が長くなる。また、層間接続穴の内面に形成されるメッキ層の厚さが、通常の層間接続穴の内面に形成されるメッキ層の厚さと同程度であっても、層間接続穴の凹凸を有する内面に形成されたメッキ層の断面積の方が大きくなる。したがって、回路層に対し大電流を通電することができる。
この発明の態様として、前記凹部が、前記穴の径方向に向けて張り出した略三角形状或いは略矩形状に形成され、前記凹部がある部分と該凹部がない部分とによって前記凹凸を構成することができる。
これにより、孔の内周に略三角形状又は略矩形状の凹部を加工するだけであるので、層間接続穴の加工が容易に行えるだけでなく、加工する際に大きな面積をそれほど取らずに加工することができる。
また、同程度の外形サイズを有する従来の丸形や楕円形の層間接続穴に形成されるメッキ層と比べて、本発明の凹凸を有する層間接続穴に形成されるメッキ層の断面積が大きくなる。
さらに、層間接続穴が設けられる箇所に応じて、特定の方向及び箇所に凹部を形成すれば、幅の狭い部分にも多数の層間接続穴を配置することができる。
また、この発明の態様として、前記凹部を前記穴の周方向に対し等ピッチで複数配置することができる。また、凹部を、略等ピッチで複数配置してもよい。
これにより、同程度の外形サイズを有する従来の丸形や楕円形の層間接続穴に形成されるメッキ層と比べて、本発明の凹凸を有する層間接続穴に形成されるメッキ層の断面積が1.4倍以上となる。
したがって、従来の丸形や楕円形を有する層間接続穴に形成されたメッキ層の通電容量よりも、本発明の凹凸を有する層間接続穴に形成されたメッキ層の通電容量が大きくなる。また、例えばメッキ層の断面積が2倍になると、層間接続穴の数を半分に減らすことができる。
また、この発明は、絶縁層と回路層が複数重ね合わされた部分の厚み方向に、該複数の回路層が連通される穴を形成し、前記穴の内面を除去加工して該穴の内周上に凹凸を形成し、前記穴の凹凸を含む内面に導電性を有する金属メッキを施して、前記穴の内面に形成されたメッキ層によって、前記複数の回路層が電気的に接続される層間接続穴を形成するプリント配線板の層間接続穴の製造方法であることを特徴とする。
これにより、請求項1〜3の層間接続穴が容易に製造できる。また、層間接続穴の内面に形成されるメッキ層の断面積が大きく、大電流の通電容量を備えているので、層間接続穴の数を減らすことができる。また、回路層の面積をできるだけ小さくして有効に活用するので、プリント配線板の小型化が図れる。また、絶縁基板に形成された貫通穴と、該貫通穴の内面に施されたメッキ層との接触面積が増えるため、メッキ層の剥離強度(引き抜き強度)が向上する。
前記プリント配線板は、例えば絶縁樹脂等の基材で形成された絶縁基板の表裏両面に、銅箔など導電体からなる回路層が形成された両面プリント配線板、或いは、絶縁層と回路層が複数重ね合わされた多層プリント配線板、或いは、薄い銅箔からなる配線の表裏両面が絶縁フィルムで被覆されたフレキシブル基板等で構成することができる。
また、絶縁層は、例えばガラスエポキシ樹脂を基材とする絶縁樹脂、或いは、その絶縁樹脂で形成された絶縁基板等で構成することができる。
また、回路層は、例えばサブトラクティブ法、アディティブ法等の作成法で形成される。サブトラクティブ法は、回路パターンが形成される面に銅箔が張られた絶縁基板から、その回路パターンを形成する必要がない部分の銅箔を取り除いて形成する方法である。
また、アディティブ法は、絶縁基板の回路パターンを形成する必要がない部分にレジストを形成し、そのレジストがない部分に電解メッキ或いは無電解メッキを施して形成する方法である。
また、層間接続穴は、例えばプリント配線板の厚み方向に貫通されたスルーホール、或いは、絶縁層で絶縁された特定の回路層の間を接続するバイアホール等で構成することができる。
また、凹凸は、例えば穴の内周に形成された略三角形状或いは略矩形状の凹部がある部分と、該凹部がない部分とで構成される。
また、略三角形状或いは略矩形状の凹部は、穴の内周の一部又は全周に形成することができる。例えば略三角形状の凹部を、穴の周方向に対し重なり合わないように等ピッチで連続して配置すれば、平面視略星形或いは平面視略鋸歯形に形成することができる。
また、略矩形状の凹部を、穴の周方向に対し等ピッチ間隔に隔てて配置すれば、平面視略歯車形に形成することができる。また、凹部を、略等ピッチ間隔に隔てて複数配置してもよい。
また、層間接続穴の加工方法としては、例えばドリルなどの穴開け具、或いは、NC旋盤など工作機械、或いは、CO2レーザー、UV−YAGレーザーなどのレーザー加工装置、或いは、前記穴形状を有する工具、穴形状の金型を備えたプレス機等を用いて加工することができる。
また、凹凸の加工方法としては、例えばリーマ、ブローチ等の刃型、あるいはレーザー等を用いて加工することができる。
また、メッキ層は、例えば銅などの導電性を有する金属をメッキする電解メッキ、無電解メッキ等の表面処理で形成することができる。
この発明によれば、層間接続穴の内面に形成されるメッキ層の厚さが同程度であっても、層間接続穴の内面が凹凸である場合には、従来の丸形や楕円形の層間接続穴と比べて、本発明の層間接続穴の通電部の断面積が大きくなるため、層間接続穴に大電流を流すことができる。
第1実施例のプリント配線板に設けられた星形の層間接続穴を示す縦断側面図。 図1の層間接続穴を中心線と直交する面で切断した穴形状を示すB−B矢視線水平断面図。 第2実施例のプリント配線板に設けられた星形の層間接続穴を示す縦断側面図。 図3の層間接続穴を中心線と直交する面で切断した穴形状を示すC−C矢視線水平断面図。 第3実施例の歯車形に形成された層間接続穴を示す水平断面図。 第4実施例の鋸歯形に形成された層間接続穴を示す水平断面図。 第5実施例の歯車形に形成された層間接続穴を示す水平断面図。 一つの凹部が設けられた層間接続穴の他の例を示す水平断面図。 一対の凹部が設けられた層間接続穴のその他の例を示す水平断面図。 従来のプリント配線板に設けられた層間接続穴を示す縦断側面図。 図10の層間接続穴を中心線と直交する面で切断した穴形状を示すA−A矢視線水平断面図。
図1は、第1実施例のプリント配線板1に設けられた星形の層間接続穴6を示す縦断側面図、図2は、図1の層間接続穴6を中心線Xと直交する面で切断した穴形状を示すB−B矢視線水平断面図である。
プリント配線板1は、絶縁基板2の表裏両面に、該絶縁基板2で絶縁された所望する回路パターンの回路層3が形成された両面プリント配線板である。また、プリント配線板1の厚み方向に形成された平面視略星形を有する貫通穴4の内面には金属メッキが施されている。
つまり、貫通穴4の内面に沿って形成された導電性を有する銅のメッキ層5によって、絶縁基板2の表裏両面に形成された回路層3を電気的に接続するスルーホール型の層間接続穴6が形成されている。
図1及び図2は、メッキ層5の厚さW2がわかるように、層間接続穴6の孔径を大きく、メッキ層5を厚く形成しているが、実施例の層間接続穴6は、直径0.2mm〜0.8mm程度で、メッキ層5の厚さは25μm程度である。
層間接続穴6は、絶縁基板2の厚み方向と平行な貫通穴4の中心線Xと直交する面で切断した断面形状が、該貫通穴4の内周に平面から見て山部と谷部からなる平面視略三角形状の溝部4aが形成された凹凸形状となっている。また、貫通穴4の内周に沿って形成された山部と谷部とからなる溝部4aによって凹凸を構成している。
これにより、貫通穴4の内周は、該貫通穴4と同サイズで溝部4aが形成されていない図11に示す貫通穴24の内周より長く形成されている。
絶縁基板2は、ガラスエポキシ樹脂を基材とする絶縁樹脂で形成されている。また、絶縁基板2の表裏両面には、回路パターンの作成方法であるアディティブ法を用いて銅箔からなる回路層3が形成されている。
つまり、回路層3は、絶縁基板2の回路パターンを形成する必要がない部分にレジストを形成した後、そのレジストがない部分に金属メッキを施して、所望する回路パターンに回路層3が形成されている。
貫通孔4は、穴開け具の一例であるドリルを用いて絶縁基板2に対し平面から見て平面視丸形に形成され、絶縁基板2及び回路層3の厚み方向に貫通して形成されている。且つ、絶縁基板2の表裏両面に形成された回路層3が連通される長さに形成されている。
また、貫通穴4の内面上には、図示しないリーマのような星形断面を有する切削工具を用いて、平面から見て略三角形状の溝部4aが、絶縁基板2の厚み方向と平行して貫通穴4の内面に沿って加工されている。また、溝部4aは、貫通穴4の中心線Xを中心として該貫通穴4の周方向に対し重なり合わないように等ピッチで連続して8本加工されている。
さらに、貫通穴4の溝部4aは、貫通穴4の一端及び他端に達する長さに形成され、該貫通穴4の内側から外側に向けて三角の頂点が突出される方向に形成されている。つまり、貫通穴4の径方向に向けて張り出すように形成されている。
これにより、貫通穴4は、溝部4aの数が後述する歯車型の貫通穴4より少なく、絶縁基板2の表裏両面から見て星形に形成されている。
また、貫通穴4の内面には、導電体の一例である銅を用いて金属メッキが施されており、貫通穴4の溝部4aに沿って銅のメッキ層5が均一に形成されている。
また、金属メッキが施された層間接続穴6の上端側周辺部及び下端側周辺部には、耐熱性の被覆材料からなるソルダーレジスト層7が形成されている。このソルダーレジスト層7は、半田付け時において、層間接続穴6の周辺部に半田が付着するのを防止するためのものである。
実施例の貫通穴4は、平面から見て正方形の第1の穴と、該第1穴に対し45度に水平回転した正方形の第2の穴とを組み合わせたような穴形状を有している。
次に、前記プリント配線板1の層間接続穴6の製造方法を説明する。
先ず、プリント配線板1の厚み方向に、絶縁基板2で絶縁された回路層3が連通される平面視略丸形の貫通穴4を形成した後、その貫通穴4の内面に沿って、該貫通穴4の内周上に平面視略三角形状の溝部4aを形成する。
次に、貫通穴4の溝部4aを含む内面に金属メッキを施して、貫通穴4の溝部4aを含む内面に沿って導電性を有する銅のメッキ層5を形成する。そのメッキ層5によって、絶縁基板2の表裏両面に形成された回路層3が電気的に接続される層間接続穴6を形成する方法である。
つまり、図1、図2に示すように、図示しないドリルを用いて、絶縁基板2の平面に対し厚み方向に貫通する平面視略丸形の貫通穴4を形成する。
絶縁基板2に形成された貫通穴4に、リーマのような星形断面を有する切削工具を挿通して、貫通穴4の内面に沿って、絶縁基板2の厚み方向と平行して平面視略三角形状の溝部4aを加工する。
また、同一の形状及び寸法の溝部4aを、前記貫通穴4の中心線Xを中心として該貫通穴4の内周上に連続して8本加工する。これにより、平面から見て星形の貫通穴4が形成される。
次に、貫通穴4の内面に金属メッキを施して、貫通穴4の溝部4aを含む内面に沿って銅のメッキ層5を形成する。つまり、金属メッキは、貫通穴4の溝部4aの山部及び谷部に施されるので、貫通穴4の溝部4aに沿って銅のメッキ層5が均一に形成される(図2参照)。
これにより、プリント配線板1の絶縁基板2に、該絶縁基板2の表裏両面に形成された回路層3が電気的に接続される層間接続穴6を形成することができる。
以上のように、図11に示す従来の丸形や楕円形を有する層間接続穴26の内周と比べて、本発明の星形に形成された層間接続穴6の内周の方が長くなるので、貫通穴4の内面に沿って形成されるメッキ層5の面積、すなわち、貫通穴4の中心線Xと直交する面で切断したメッキ層5の断面積が大きくなる。
これにより、図2に示す星形の貫通穴4に形成されるメッキ層5の厚さW2が、図11に示す丸形の貫通穴24に形成された通常のメッキ層25の厚さW1と同程度であっても、層間接続穴6の貫通穴4に形成されたメッキ層5の断面積の方が大きくなる。したがって、回路層3に対し大電流を通電することができる。
また、層間接続穴6は、丸形を有する貫通穴4の内面に沿って平面から見て略三角形状の溝部4aを8本加工して、絶縁基板2の表裏両面から見て星形に形成するだけであるので、層間接続穴6の加工が容易に行えるだけでなく、加工する際に大きな面積をそれほど取ることなく星形に加工することができる。
また、層間接続穴6の外形サイズが従来の層間接続穴26と同程度であっても、本発明の星形を有する層間接続穴6の貫通穴4に形成されるメッキ層5の全長を2倍程度に延長することが可能である。
これにより、同程度の外形サイズを有する従来の丸形や楕円形の層間接続穴26に形成されるメッキ層25と比べて、本発明の星形を有する層間接続穴6に形成されるメッキ層5の断面積が1.4倍以上となる。
つまり、従来の2個の層間接続穴26に形成されたメッキ層25の通電容量よりも、1個の層間接続穴6に形成されたメッキ層5の通電容量が大きくなる。また、例えばメッキ層5の断面積が2倍になると、層間接続穴6の数を半分に減らすことができる(図2参照)。
本発明の製造方法を用いることにより、実施例の層間接続穴6が簡単且つ容易に製造できる。また、従来の層間接続穴26に形成されるメッキ層25と比べて、本発明の層間接続穴6に形成されるメッキ層5の断面積の方が大きく、大電流の通電容量を備えているので、従来の層間接続穴26と比べて、本発明の層間接続穴6の数を減らすことができる。
これにより、層間接続穴6を穴開け加工する際のコストを低減することができるとともに、従来の絶縁基板22に比べて本発明の絶縁基板2の強度が向上する。
さらに、回路層3の面積をできるだけ小さくして有効に活用するので、プリント配線板1の小型化が図れる。
さらにまた、絶縁基板2に形成された貫通穴4と、該貫通穴4の内面に施されたメッキ層5との接触面積が増えるため、メッキ層4の剥離強度(引き抜き強度)及び耐久性が向上する。
なお、プリント配線板1の層間接続穴6は、電子部品のリード線を挿入してハンダ付け接続するか、電子部品を固定する際に利用することができる。
図3は、第2実施例のプリント配線板1に設けられた星形の層間接続穴6を示す縦断側面図、図4は、図3の層間接続穴6を中心線Xと直交する面で切断した穴形状を示すC−C矢視線水平断面図である。
プリント配線板1は、前記絶縁樹脂で形成された絶縁基板2の中間に、アルミニウムや銅などの熱伝導率の高い金属で形成された板状のメタルコア8が挟み込まれたメタルコア配線板である。
メタルコア8の貫通穴4と対応する部分には、絶縁基板2の厚み方向と平行な貫通穴4の中心線Xを中心として該貫通穴4より大径の穴部8aが形成されている。また、その貫通穴4と穴部8aとの間は、前記絶縁基板2の絶縁樹脂で絶縁されている。
また、貫通穴4の内面には金属メッキが施されており、貫通穴4の溝部4aに沿って銅のメッキ層5が均一に形成されている。
これにより、プリント配線板1の表裏両面に形成された回路層3を電気的に接続する層間接続穴6が形成されるので、前記第1実施例と同等の作用及び効果を奏することができる。
図5は、第3実施例の歯車形に形成された層間接続穴6を示す水平断面図である。
本例の層間接続穴6は、絶縁基板2に形成された貫通穴4の内面上に平面視略矩形状の凹部4cが加工されている。また、凹部4cは、貫通穴4の中心線Xを中心として該貫通穴4の周方向に対し等ピッチ間隔に隔てて6本加工されている。また、貫通穴4に形成された凹部4cの内面と、凹部4cがない貫通穴4の内面には、第1実施例と略同じ厚さW2のメッキ層5が均一に形成されている。
これにより、プリント配線板1の表裏両面に形成された回路層3を電気的に接続する層間接続穴6が形成されるので、前記第1実施例と同等の作用及び効果を奏することができる。
図6は、第4実施例の鋸歯形に形成された層間接続穴6を示す水平断面図である。
本例の層間接続穴6は、絶縁基板2に形成された貫通穴4の内面上に平面視略三角形状の溝部4bが加工されている。また、溝部4bは、貫通穴4の中心線Xを中心として該貫通穴4の周方向に対し重なり合わないように等ピッチで連続して16本加工されている。また、貫通穴4の溝部4bには、第1実施例より厚いメッキ層5が均一に形成されている。
図7は、第5実施例の歯車形に形成された層間接続穴6を示す水平断面図である。
本例の層間接続穴6は、第3実施例の層間接続穴6と同一の形状及び寸法に形成されている。また、貫通穴4に形成された凹部4cの内面と、凹部4cがない貫通穴4の内面には、第1実施例より厚いメッキ層5が均一に形成されている。
つまり、前記第4及び第5実施例のように、メッキ層5を厚くして、内面を滑らかな穴形状に形成してもよい。これにより、前記第1実施例と同等の作用及び効果を奏することができる。
図8は、一つの凹部4dが設けられた層間接続穴6のその他の例を示す水平断面図である。
本例の層間接続穴6は、絶縁基板2に形成された貫通穴4の一側縁部に、該絶縁基板2の厚み方向と平行して平面視略横長矩形状の凹部4dが前記切削工具で加工されている。
凹部4dは、絶縁基板2の厚み方向と平行な貫通穴4の中心線Xを中心として一側縁部に設けられ、貫通穴4の径方向に向けて張り出すように形成されている。また、貫通穴4の一端及び他端に達する長さに形成され、該貫通穴4の内側から外側に向けて突出される方向に形成されている。
つまり、貫通穴4の内周に形成された凹部4dがある部分と、該凹部4dがない部分とによって凹凸を構成している。
また、貫通穴4及び凹部4dの内面に金属メッキを施すことにより、貫通穴4及び凹部4dの内面に沿って銅のメッキ層5が均一に形成される。
これにより、プリント配線板1の表裏両面に形成された回路層3を電気的に接続する層間接続穴6が形成されるので、前記第1実施例と同等の作用及び効果を奏することができる。
また、層間接続穴6は、貫通穴4の一側縁部に凹部4dを設けるだけの簡単な穴形状であるので、前記実施例に比べて凹部4dの数が少なくて済む。
且つ、層間接続穴6の加工が容易に行えるだけでなく、層間接続穴6が設けられる箇所に応じて、特定の方向及び箇所に凹部4dを形成すれば、幅の狭い部分にも多数の層間接続穴6を配置することができる。
図9は、一対の凹部4d,4dが設けられた層間接続穴6のその他の例を示す水平断面図である。
本例の層間接続穴6は、絶縁基板2に形成された貫通穴4の対向縁部に、該絶縁基板2の厚み方向と平行して平面視略横長矩形状の凹部4dが径方向に張り出すように前記切削工具で加工されている。
一対の凹部4d,4dは、絶縁基板2の厚み方向と平行な貫通穴4の中心線Xを中心として対称となる位置に設けられている。また、凹部4dは、貫通穴4の一端及び他端に両端に達する長さに形成され、該貫通穴4の内側から外側に向けて突出される方向に形成されている。
つまり、貫通穴4の内周に形成された凹部4dがある部分と、該凹部4dがない部分とによって凹凸を構成している。
また、貫通穴4及び凹部4dの内面に金属メッキを施すことにより、貫通穴4及び凹部4dの内面に沿って銅のメッキ層5が均一に形成される。
これにより、プリント配線板1の表裏両面に形成された回路層3を電気的に接続する層間接続穴6が形成されるので、前記第1実施例と同等の作用及び効果を奏することができる。
また、層間接続穴6は、貫通穴4の対向縁部に凹部4dを設けるだけの簡単な穴形状であるので、前記実施例に比べて凹部4dの数が少なくて済む。
且つ、層間接続穴6の加工が容易に行えるだけでなく、層間接続穴6が設けられる箇所に応じて、特定の方向及び箇所に凹部4dを形成すれば、幅の狭い部分にも多数の層間接続穴6を配置することができる。
なお、前記一方の凹部4dと他方の凹部4dを、貫通穴4の中心線Xを中心として平面から見てL字状に直交する位置に設けるか、直角以下の鋭角又は直角以上の鈍角で交差する位置に設けてもよい。
また、図8、図9に示す凹部4dを、前記星形、鋸歯形、歯車形等の形状を有する層間接続穴6と組み合わせてもよい。
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の絶縁層は、実施例の絶縁基板2に対応し、
以下同様に、
穴は、貫通穴4に対応し、
凹凸は、溝部4a,4bと、凹部4c,4dに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
前記切削工具に代わる貫通穴4の他の加工方法として、例えば絶縁基板2に対し貫通穴4をレーザーで加工するか、貫通穴4の内面に対し溝部4aをレーザーで加工する等してもよい。
また、絶縁基板2に対し貫通穴4をプレス機で加工する際に、例えば星形、鋸歯形、歯車形等の断面形状に加工してもよい。
本発明のプリント配線板の層間接続穴及びその層間接続穴の製造方法は、前記実施例の両面プリント配線板以外に、多層プリント配線板の絶縁層で絶縁された特定の回路層を複数接続する際にも利用することができる。
1…プリント配線板
2…絶縁基板
3…回路層
4…貫通穴
4a,4b…溝部
4c,4d…凹部
5…メッキ層
6…層間接続穴
7…ソルダーレジスト層
8…メタルコア

Claims (4)

  1. プリント配線板の厚み方向に形成された穴の内面に導電性を有する金属メッキが施され、該穴の内面に形成されたメッキ層によって、絶縁層で絶縁された複数の回路層の間を電気的に接続するプリント配線板の層間接続穴であって、
    前記穴の前記厚み方向と平行な中心線と直交する面で切断した断面形状が、該穴の内周に凹凸が形成された形状である
    プリント配線板の層間接続穴。
  2. 前記凹部が、前記穴の径方向に向けて張り出した略三角形状或いは略矩形状に形成され、前記凹部がある部分と該凹部がない部分とによって前記凹凸を構成した
    請求項1に記載のプリント配線板の層間接続穴。
  3. 前記凹部を前記穴の周方向に対し等ピッチで複数配置した
    請求項2に記載のプリント配線板の層間接続穴。
  4. プリント配線板の厚み方向に、絶縁層で絶縁された複数の回路層が連通される穴を形成し、
    前記穴の内面を除去加工して該穴の内周上に凹凸を形成し、
    前記穴の凹凸を含む内面に導電性を有する金属メッキを施して、
    前記穴の内面に形成されたメッキ層によって、前記複数の回路層が電気的に接続される層間接続穴を形成することを特徴とする
    プリント配線板の層間接続穴の製造方法。
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