JP2010205333A - 磁気テープ装置及び磁気テープの製造方法 - Google Patents

磁気テープ装置及び磁気テープの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気テープの走行の安定性に優れ、正確なサーボ信号を書き込めるサーボライタや、トラックずれによる読み取りエラーを防止できる磁気テープドライブ等の磁気テープ装置を提供する。あわせて、正確なサーボ信号を書き込める磁気テープの製造方法を提供する。
【解決手段】磁気テープMTを搬送経路へ案内する第1及び第2の固定ガイド部14、15と、磁気テープMTの搬送を幅方向に規制する規制部14a、15aと、第1のピンチローラ16と、第2のピンチローラ17と、第1のピンチローラ16と第2のピンチローラ17とに挟まれるよう配置した回転体であるキャプスタン18とを備え、磁気テープMTは、第1のピンチローラ16とキャプスタン18との間に挟圧支持され、かつ第2のピンチローラ17とキャプスタン18との間に挟圧支持されて搬送される。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気テープ装置に関し、さらに詳しくは、磁気テープの走行を幅方向に規制する規制部を有する固定ガイド部と、磁気ヘッドとを備える磁気テープ装置に関する。
近年のコンピュータ用データストレージとして利用されている磁気テープは、記録容量を増大させるために記録密度を向上させている。そのため、長手方向にデータトラックを有する磁気テープでは、データが記録されるデータトラックのトラック幅は極めて狭くなっている。例えば、トラック幅が20μm以下の記録フォーマットが提案されている。
このようにデータトラックの幅が狭くなると、磁気テープ上のデータトラックと、磁気ヘッドの信号読取素子との位置を合わせるのは、極めて困難になる。このため、予め位置基準となるサーボ信号を書き込んだ磁気テープが用いられている。この磁気テープを用いれば、磁気テープドライブ上で磁気テープが走行する際に、磁気テープに書き込んだサーボ信号を読み取ることにより、テープの幅方向の変動を検出することができる。
この幅方向の変動に応じて、磁気テープドライブの磁気ヘッドユニットをアクチュエータで磁気テープの幅方向に動かしてフィードバック制御を行う。このことにより、20μm程度の狭トラック幅であっても、磁気ヘッドの信号読取素子がデータトラックからはみ出すことのないようにすることができる。
磁気テープに記録されるサーボ信号は、磁気テープへのデータ信号の記録、再生の基準となる位置であることから、製造工程において磁気テープに正確に書き込まれる必要がある。
そのため、磁気テープの製造工程では、磁気ヘッドに隣接して磁気テープを幅方向に規制する規制部を有する固定ガイドが配設され、幅方向の振れがほとんど無い状態で固定された磁気ヘッドを用いてサーボ信号を書き込みする専用のサーボライタが用いられている。そして、このようにサーボ信号が記録された磁気テープをカートリッジケース内に収納してコンピュータ用磁気テープカートリッジを製造している。
前記のサーボライタの具体例は特許文献1に記載されており、磁気テープドライブの具体例は特許文献2に記載されている。さらに、磁気テープの幅方向の揺れを抑制するための方法が特許文献3に開示されている。
特開2005−92938号公報 特許第2729031号公報 国際公開第2007/094257号パンフレット
しかしながら、一般に使用される磁気テープドライブは、コスト上及び磁気テープの繰返し使用耐久性の観点から、通常サーボライタほどの正確な走行系を有していない。このため、サーボ信号が正確に書き込まれていても、磁気テープドライブでの走行時における磁気テープの幅方向の揺れにより、サーボ制御が追従できず、データの読み取りエラーが生じる場合がある。
また、前記のような従来のサーボライタや磁気テープドライブなどに代表される磁気テープ装置では、データトラック幅が10μm以下の磁気テープに対しては、サーボ信号の記録時のサーボトラックの正確性、データ信号を記録したテープから信号を再生する際のテープ走行の安定性が不十分となってきた。
本発明は前記のような従来の問題を解決するものであり、磁気テープの走行の安定性に優れ、正確なサーボ信号を書き込めるサーボライタや、トラックずれによる読み取りエラーを防止できる磁気テープドライブ等の磁気テープ装置を提供する。あわせて、正確なサーボ信号を書き込める磁気テープの製造方法を提供する。
前記目的を達成するために、本発明の磁気テープ装置は、磁気テープに前記磁気テープの幅方向の位置基準となるサーボ信号を書き込み、又は前記書き込んだ前記サーボ信号を読み取って前記磁気テープの走行時における幅方向の変動を検出する磁気テープ装置であって、前記磁気テープを送出する送出部と、前記磁気テープを巻き取る巻取部と、前記送出部から前記巻取部までの前記磁気テープの搬送経路上に前記磁気テープに当接して配置される磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドに対し前記搬送経路の上流側に前記磁気ヘッドに隣接して配置し、前記磁気テープと当接して前記磁気テープを前記搬送経路へ案内する第1の固定ガイド部と、前記磁気ヘッドに対し前記搬送経路の下流側に前記磁気ヘッドに隣接して配置し、前記磁気テープと当接して前記磁気テープを前記搬送経路へ案内する第2の固定ガイド部と、前記第1及び第2の固定ガイド部に配置され、前記磁気テープの搬送を幅方向に規制する規制部と、前記第1の固定ガイド部に対し前記搬送経路の上流側に配置した第1のピンチローラと、前記第2の固定ガイド部に対し前記搬送経路の下流側に配置した第2のピンチローラと、前記第1のピンチローラと前記第2のピンチローラとに挟まれるように配置した回転体であるキャプスタンとを備え、前記磁気テープは、前記第1のピンチローラと前記キャプスタンとの間に挟圧支持され、かつ前記第2のピンチローラと前記キャプスタンとの間に挟圧支持されて搬送されることを特徴とする。
本発明の磁気テープの製造方法は、前記本発明の磁気テープ装置を用いた磁気テープの製造方法であって、前記磁気テープ装置は、サーボライタであり、前記磁気ヘッドにより前記サーボ信号を前記磁気テープに書き込んで、前記サーボ信号が書き込まれた磁気テープを製造することを特徴とする。
本発明によれば、磁気テープの走行の安定性に優れ、正確なサーボ信号を書き込めるサーボライタや、トラックずれによる読み取りエラーを防止できる磁気テープドライブ等の磁気テープ装置を提供することができる。あわせて、正確なサーボ信号を書き込める磁気テープの製造方法を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る磁気テープ装置の構成図。 図1に示したサーボライタの要部拡大図。 図2のA部の拡大図。 図3においてB方向から見た図。 比較例に係るサーボライタの構成図。
前記本発明の磁気テープ装置の構成によれば、送出部から第1の固定ガイドまでの搬送に伴う磁気テープの搬送速度変動、揺れ(振動)や、第2の固定ガイドから巻取部までの搬送に伴う磁気テープの搬送速度変動、揺れ(振動)がそれぞれの固定ガイドに対応した第1及び第2のピンチローラで遮断される。
このことにより、磁気テープは各固定ガイド上を所定の速度で整然と走行することができる。したがって、磁気ヘッドにより正確なサーボ信号を磁気テープに書き込むことができる。また、前記本発明の磁気テープ装置を磁気テープドライブとして用いた場合には、磁気ヘッドの信号読取素子がデータトラックからはみ出すことを防止でき、トラックずれによる読み取りエラーを防止することができる。
前記本発明の磁気テープの製造方法によれば、磁気テープに正確なサーボ信号を書き込むことができる。
前記本発明の磁気テープにおいては、前記第1の固定ガイド部の前記磁気テープの搬送経路の上流側端部と、前記第1のピンチローラと前記キャプスタンとの当接点との間の距離d、及び前記第2の固定ガイド部の前記磁気テープの搬送経路の下流側端部と、前記第2のピンチローラと前記キャプスタンとの当接点との間の距離dは、5mm以下であることが好ましい。この構成によれば、磁気テープの搬送にともなう振動が発生しにくく、第1及び第2の固定ガイド上で、磁気テープを整然と搬送させることができる。
また、前記磁気テープは、長手方向にデータトラックを有しており、前記データトラックのトラック幅が30μm以下であることが好ましい。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る磁気テープ装置の構成図を示している。本図は、サーボライタの例を示している。
サーボライタは、磁気テープに、磁気テープの幅方向の位置基準となるサーボ信号を予め書き込んでおくための装置である。磁気テープを駆動する磁気テープドライブにおいて、サーボ信号を書き込んだ磁気テープを用いれば、磁気テープが走行する際に、磁気テープに書き込んだサーボ信号を読み取ることにより、テープの幅方向の変動を検出することができる。
図1に示したサーボライタ10は、磁気テープMTを送り出すための送出部11と、送出部11から磁気テープMTを巻き取るための巻取部12とを備えている。
送出部11の下流側でかつ巻取部12の上流側に、例えばハの字型のサーボ信号を磁気テープMTに書き込むための磁気ヘッド13を配置している。磁気ヘッド13に隣接して、その上流側に第1の固定ガイド部14を配置し、下流側に第2の固定ガイド部15を配置している。
本発明におけるガイドとは、磁気テープMTが送出部11から巻取部12まで搬送される搬送経路を案内する役割を果たすものである。固定ガイドとは、ガイドそのものが回転したり移動したりしないガイドのことを指している。
送出部11と磁気ヘッド13との間の搬送経路上には、各種ガイドローラの他に、送出張力を制御するテンションアーム19、磁気テープMTを挟圧支持して駆動・搬送する第1ピンチローラ16、回転体であるキャプスタン18、ブロック状の第1の固定ガイド14を配置している。
磁気ヘッド13と巻取部12との間の搬送経路上には、ブロック状の第2の固定ガイド部15、磁気テープMTを狭圧支持して駆動・搬送する第2ピンチローラ17、巻取張力を制御するテンションアーム20を配置している。
送出部11から送り出された磁気テープMTは、テンションアーム19にて適宜の張力に制御されつつ複数のガイドローラ等に案内され、第1ピンチローラ16とキャプスタン18とに狭圧支持され駆動・搬送される。第1及び第2の固定ガイド部14、15にて搬送される磁気テープMTがその幅方向に動かないように規制部(図2−4のフランジ14a、15a)により規制しつつ、磁気ヘッド13にてサーボ信号を磁気テープMTに書き込む。規制部については、後に図2−4を参照しながら説明する。
第2ピンチローラ17、キャプスタン18は、サーボ信号を書き込んだ磁気テープMTを狭圧支持して巻取部12に駆動・搬送する。テンションアーム20は、巻取張力を適宜に制御する。テンションアーム19、20は、図の矢印方向にバネ等で付勢されて移動可能に配置される。
図2は、図1に示したサーボライタ10の要部拡大図である。図3は、図2のA部の拡大図である。図4は、図3においてB方向から見た図である。図2において、磁気ヘッド13の磁気テープMTの搬送経路上流側に、第1の固定ガイド部14、第1ピンチローラ16を備えている。
また、磁気ヘッド13の磁気テープMTの搬送経路下流側に、第2の固定ガイド部15、第2ピンチローラ17を備えている。第1ピンチローラ16と第2ピンチローラ17とに挟まれる位置に、1つのキャプスタン18を配置している。
第1及び第2ピンチローラー16、17の材質は、各種ゴム、プラスチックなどの弾性体であることが好ましい。キャプスタン18の材質は、金属、セラミックスなどが好ましい。
図2−4に示したように、第1の固定ガイド14及び第2の固定ガイド15には、搬送される磁気テープMTを幅方向に規制する規制部であるフランジ14a、15aを備えている。
図3に示したように、フランジ14aは、フランジ14aの一部が第1の固定ガイド14の磁気テープMTとの当接面14cからはみ出すように配置している。フランジ15aは、フランジ15aの一部が第2の固定ガイド15の磁気テープMTとの当接面15cからはみ出すように配置している。
一方、図4に示したように、フランジ14aは、固定ガイド14の両側面に固定しており、フランジ15aは、固定ガイド15の両側面に固定している。このことにより、フランジ14a、15aは、磁気テープMTを幅方向の両側から規制することができる。
フランジ14a、15aは、磁気ヘッド13になるべく近い位置に設けることが好ましい。フランジ14a、15aの材質は、耐摩耗性の良好なものが好ましく、例えばセラミックスが好ましい。
図2−4に示したように、第1の固定ガイド14及び第2の固定ガイド15の磁気テープMTとの当接面14c、15cには、搬送される磁気テープMTに同伴する空気を排除するための空気排除溝14b、15bが設けられている。空気排除溝14b、15bには、吸引手段を設けて同伴空気を積極的に排除してもよい。
図2において、第1の固定ガイド14の磁気テープMTの搬送経路の上流側端部と、第1ピンチローラ16とキャプスタン18との当接点との間の距離d、及び第2の固定ガイド15の磁気テープMTの搬送経路の下流側端部と、第2ピンチローラ17とキャプスタン18との当接点との間の距離dは、可能な限り小さいほうがよい。
例えば距離dは、5mm以下であることが好ましい。距離dがこの範囲であると、磁気テープMTの搬送にともなう振動が発生しにくく、第1の固定ガイド14及び第2の固定ガイド15上で、磁気テープMTが整然と搬送されるからである。
本実施の形態によれば、送出部11から第1の固定ガイド14までの搬送に伴う磁気テープMTの搬送速度変動、揺れ(振動)は、第1ピンチローラ16とキャプスタン18との当接点で断絶することができる。このため、磁気テープMTは第1の固定ガイド14上を整然走行することができる。
さらに、第2の固定ガイド15から巻取部12までの搬送に伴う磁気テープMTの搬送速度変動、揺れ(振動)は、第2ピンチローラ17とキャプスタン18との当接点で断絶することができる。このため、磁気テープMTは第2の固定ガイド15上を所定の速度で整然と走行することができる。この結果、磁気ヘッド13により正確なサーボ信号を磁気テープMTに書き込むことができる。
次に、サーボライタ10の動作について説明する。動作指示があると、磁気テープMTの搬送前に、送出部11は時計回り方向、巻取部12は、反時計回りにそれぞれを駆動するモータ(図示せず)により適宜なトルクが掛けられ、磁気テープMTに好ましい張力が加えられる。
張力はテンションアーム19、20の動きにより検知され、駆動モータの回転数やトルクが制御される。これにより、磁気ヘッド13は、適切な力で磁気テープMTと当接する。
その後、第1ピンチローラ16と第2ピンチローラ17は、図2の破線で示したキャプスタン18から離間した位置(待機位置)から、図2の実線で示した動作位置に移動する。このことにより、第1及び第2のピンチローラ16、17は、キャプスタン18と当接し磁気テープMTを挟圧支持する。
キャプスタン18は、これを駆動するモータ(図示せず)により回転駆動され、磁気テープMTは所定の速度で搬送される。送出部11は送出張力及び書き込み部張力、巻取部12は、巻取張力が好ましい範囲に維持されるように、それぞれの駆動モータの回転数やトルクが制御される。
所定の速度で搬送される磁気テープMTに、磁気ヘッド13によりサーボ信号が書き込まれる。この際、前記のように、磁気テープMTは、第1の固定ガイド14の上流側端部の近傍、第2の固定ガイド15の下流側端部の近傍にて、第1ピンチローラ16と第2ピンチローラ17とにより、キャプスタン18との間で挟圧支持される。
このため、送出部11から第1の固定ガイド14までの搬送に伴う磁気テープMTの搬送速度変動、揺れ(振動)や、第2の固定ガイド15から巻取部12までの搬送に伴う磁気テープMTの搬送速度変動、揺れ(振動)がそれぞれのピンチローラ16、17で遮断される。このことにより、磁気テープMTは第1及び第2の固定ガイド14、15上を所定の速度で整然と走行することができる。したがって、磁気ヘッド13により正確なサーボ信号を磁気テープMTに書き込むことができる。
前記のサーボライタ10の動作は、一例で、正常に磁気ヘッド13により正確なサーボ信号を磁気テープMTに書き込むことができるのであれば、動作パターンは限定されず他の動作パターンであってもよい。
例えば、動作指示があると、第2ピンチローラ17が待機位置から動作位置に移動し、キャプスタン18と当接して磁気テープMTを挟圧支持する。その後ゆっくりとキャプスタン18が、これを駆動するモータ(図示せず)により回転駆動されて回り始める。
そのとき、送出部11は時計回り方向、巻取部12は、反時計回りにそれぞれを駆動する不図示のモータにより適宜なトルクが掛けられ、磁気テープMTに好ましい張力が加えられる。張力はテンションアーム19、20の動きにより検知され、駆動モータの回転数やトルクが制御される。キャプスタン18の回転速度が所定の値になり磁気テープMTが所定の搬送速度になったときに、第1ピンチローラ16が待機位置から動作位置に移動し、キャプスタン18と当接して磁気テープMTを挟圧支持する。
これにより、磁気テープMTは、磁気ヘッド13を中心にして走行経路の上流側、下流側の両側からの搬送に伴う磁気テープMTの搬送速度変動、揺れ(振動)から遮断される。その後、所定の速度で搬送される磁気テープMTに磁気ヘッド13によりサーボ信号が書き込まれる。
次に、比較例について説明する。図5は、比較例に係るサーボライタの構成図を示している。本図に示した構成は、前記特許文献3に開示されているサーボライタと同様の構成である。サーボライタ100は、磁気テープMTを送り出すための送出部101と、送出部101から磁気テープMTを巻き取るための巻取部102とを備えている。
磁気テープMTの走行方向において、送出部101の下流側でかつ巻取部102の上流側に、サーボ信号を磁気テープMTに書き込むための磁気ヘッド103を配置している。磁気ヘッド103に隣接して、その上流側と下流側とにガイドブロック104を配置している。
図5では図示していないが、ガイドブロック104には、図2−4に示したフランジ14a、15aと同様の構成の規制部であるフランジを設けている。また、図2−4に示した空気排除溝14b、15bと同様の構成の空気排除溝を設けている。
図5に示した比較例では、規制部であるフランジや空気排除溝を設けている点では、本実施の形態の構成と同様である。しかしながら、磁気テープMTの走行経路のガイドブロック104より上流側に、支持されていない比較的長いテープスパンがある。この部分で磁気テープMTに搬送に伴う振動が発生し、磁気テープMTの走行変動の原因となる。
以下、実施例と比較例とを参照しながら、本発明をさらに具体的に説明する。
(実施例1)
図1に示した本実施の形態に係るサーボライタ10を用いて磁気テープMTを搬送させて、サーボ信号の書き込みを行った。この際、磁気テープMTの幅方向の揺れ、長手方向の速度変動を測定し評価を行った。評価に使用した磁気テープMTは、可撓性支持体の一方の面に非磁性下塗層、磁性層の順に形成し、他方の面にバックコート層を設けて作製した。
(比較例1)
図5に示した比較例に係るサーボライタ100を用いて磁気テープMTを搬送させて、サーボ信号の書き込みを行った以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1及び比較例1における評価方法は、具体的には下記の通りである。
(幅方向の揺れ)
磁気ヘッド13(103)と磁気ヘッド13(103)の上流側の固定ガイド部14(104)との間に、磁気テープMTの上エッジの幅方向の位置を検知する透過型光学センサを設置し、走行中の磁気テープMTの上エッジの位置を検出することにより磁気テープMTの幅方向の揺れを測定した。
磁気テープMTを所定の速度(5m/s)で1分間走行させ、得られた揺れ波形(100Kサンプル/秒)0.5秒ごとの最大最小値の差(peak to peak)を1分間分平均し幅方向の揺れ量とした。
(長手方向の速度変動)
テープ及び測定器の速度変動をキャンセルし書き込みまれるゆらぎのみを測定する手法による。
(幅方向及び長手方向の変動周波数解析)
上記手法で得られたデータをFFT解析した(60mmから1mm波長領域の比較、測定速度6m/s)。
この解析においては、例えば、テープ幅方向の変動量を周波数解析した結果として、縦軸に幅方向変動分(mV)、横軸に周波数帯域(Hz)を表し、この変動量を重要な周波数帯域内で面積計算した値を変動量の指標とする。
以下の表1に前記各評価値を示す。
Figure 2010205333
表1の結果から分かるように、実施例1は比較例1に比べ、磁気テープMTの幅方向の揺れ及び長手方向の速度変動が抑えられていることが分かる。したがって、本発明の磁気テープ装置は、磁気テープの走行安定性が特に要求される狭トラック幅の磁気テープ用に適している。
すなわち、本発明に係る磁気テープ装置をサーボライタとして用いれば、狭トラック幅の磁気テープを用いたときでも、基準エッジからの距離が一定な正確なサーボ信号が書き込まれた磁気テープを製造することができる。
また、本発明に係る磁気テープ装置を、磁気テープドライブとして用いれば、狭トラック幅の磁気テープを用いたときでも、トラックずれによる読み取りエラーを防止することができる。より具体的には、サーボ信号を書き込んだ磁気テープを磁気テープドライブで駆動する際には、磁気テープが走行する際に、磁気テープに書き込んだサーボ信号を読み取ることにより、テープの幅方向の変動を検出する。この変動に応じて、磁気ヘッドユニットをアクチュエータで磁気テープの幅方向に動かしてフィードバック制御を行う。本発明に係る磁気テープ装置は、前記の通り、磁気テープMTの幅方向の揺れ及び長手方向の速度変動が抑えられるので、前記のフィードバック制御による磁気ヘッドユニットの追従が正確になる。このことにより、磁気ヘッドの信号読取素子がデータトラックからはみ出すことを防止でき、トラックずれによる読み取りエラーを防止することができる。
本発明の磁気テープ装置に用いる磁気テープのデータトラック幅としては、30μm以下が挙げられる。本発明の磁気テープ装置は、前記の通り、狭トラック幅の磁気テープ用として適している。このため、本発明の磁気テープドライブは、例えば20μm以下や10μm以下の狭トラック幅の磁気テープ用として適している。
なお、前記実施の形態において、サーボ信号はバックコート側に書き込まれても良い。
以上のように、本発明によれば、磁気テープの走行の安定性に優れているので、本発明は、例えば磁気テープにサーボ信号を書き込むサーボライタや、サーボ信号を書き込んだ磁気テープを駆動する磁気テープドライブとして有用である。
10 磁気テープ装置(サーボライタ)
11 送出部
12 巻取部
13 磁気ヘッド
14 第1の固定ガイド
14a,15a フランジ(規制部)
14b,15b 空気排出溝
14c,15c 当接面
15 第2の固定ガイド
16 第1ピンチローラ
17 第2ピンチローラ
18 キャプスタン
19,20 テンションアーム
MT 磁気テープ

Claims (4)

  1. 磁気テープに前記磁気テープの幅方向の位置基準となるサーボ信号を書き込み、又は前記書き込んだ前記サーボ信号を読み取って前記磁気テープの走行時における幅方向の変動を検出する磁気テープ装置であって、
    前記磁気テープを送出する送出部と、
    前記磁気テープを巻き取る巻取部と、
    前記送出部から前記巻取部までの前記磁気テープの搬送経路上に前記磁気テープに当接して配置される磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドに対し前記搬送経路の上流側に前記磁気ヘッドに隣接して配置し、前記磁気テープと当接して前記磁気テープを前記搬送経路へ案内する第1の固定ガイド部と、
    前記磁気ヘッドに対し前記搬送経路の下流側に前記磁気ヘッドに隣接して配置し、前記磁気テープと当接して前記磁気テープを前記搬送経路へ案内する第2の固定ガイド部と、
    前記第1及び第2の固定ガイド部に配置され、前記磁気テープの搬送を幅方向に規制する規制部と、
    前記第1の固定ガイド部に対し前記搬送経路の上流側に配置した第1のピンチローラと、
    前記第2の固定ガイド部に対し前記搬送経路の下流側に配置した第2のピンチローラと、
    前記第1のピンチローラと前記第2のピンチローラとに挟まれるように配置した回転体であるキャプスタンとを備え、
    前記磁気テープは、前記第1のピンチローラと前記キャプスタンとの間に挟圧支持され、かつ前記第2のピンチローラと前記キャプスタンとの間に挟圧支持されて搬送されることを特徴とする磁気テープ装置。
  2. 前記第1の固定ガイド部の前記磁気テープの搬送経路の上流側端部と、前記第1のピンチローラと前記キャプスタンとの当接点との間の距離d、及び前記第2の固定ガイド部の前記磁気テープの搬送経路の下流側端部と、前記第2のピンチローラと前記キャプスタンとの当接点との間の距離dは、5mm以下である請求項1に記載の磁気テープ装置。
  3. 前記磁気テープは、長手方向にデータトラックを有しており、前記データトラックのトラック幅が30μm以下である請求項1又は2に記載の磁気テープ装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の磁気テープ装置を用いた磁気テープの製造方法であって、
    前記磁気テープ装置は、サーボライタであり、
    前記磁気ヘッドにより前記サーボ信号を前記磁気テープに書き込んで、前記サーボ信号が書き込まれた磁気テープを製造することを特徴とする磁気テープの製造方法。
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