JP2001167493A - サーボ信号記録装置 - Google Patents

サーボ信号記録装置

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JP2001167493A
JP2001167493A JP34651799A JP34651799A JP2001167493A JP 2001167493 A JP2001167493 A JP 2001167493A JP 34651799 A JP34651799 A JP 34651799A JP 34651799 A JP34651799 A JP 34651799A JP 2001167493 A JP2001167493 A JP 2001167493A
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capstan roller
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーボ信号を記録するテープのテープ速度及
びテープ張力を高精度に制御する。 【解決手段】 送出側キャプスタンモータM2は、テー
プ張力検出用ロードセル21により検出されたテープ張
力値に基づいて、当該検出値が所定値となるように送出
側キャプスタンローラ23の回転速度を可変制御する。
巻取側キャプスタンモータM3は、巻取側キャプスタン
ローラ41の回転速度を一定に制御する。各制御による
送出側及び巻取側キャプスタンローラ23,41の回転
速度は、送出側及び巻取側サーボモータM1,M4のそ
れぞれの回転制御にフィードバックされる。送出側ロー
タリエンコーダ25並びに送出側電空レギュレータ2
6、及び巻取側ロータリエンコーダ43並びに巻取側電
空レギュレータ44は、磁気テープ11のテープ速度及
びテープ張力を調整する。送出側及び巻取側キャプスタ
ンローラ間のテープ張力は、送出側キャプスタンローラ
より上流側及び巻取側キャプスタンローラより下流側の
テープ張力と分断されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用ヘッドの上
流側に設けられた送出側リールから送出されるととも
に、記録用ヘッドの下流側に設けられた巻取側リールに
巻き取られるテープに、記録用ヘッドによってサーボ信
号を記録するサーボ信号記録装置に関する。このような
サーボ記録方式は、例えばhttp://www.lt
o−technology.com/about/pa
pers.htmlにその詳細が開示されている。
【0002】
【従来の技術】このようなサーボ信号を記録する装置と
しては、http://www.otari.co.j
p/products/T1307.htmlに開示さ
れているT−1307型等が知られている。図10はこ
のような装置の一般的な構成を示しているもので、サー
ボ信号記録装置70として、磁気テープ71にサーボ信
号を記録する記録ヘッド部72と、記録ヘッド部72の
上流側に設けられ、サーボ信号未記録の磁気テープ71
を巻回される送出リール73と、記録ヘッド部72の下
流側に設けられ、サーボ信号既記録の磁気テープ71を
巻回される巻取リール74とを備えたものがある。記録
ヘッド部72と送出リール73との間には、磁気テープ
71の両面クリーニングを行うクリーナ部75が設けら
れる。
【0003】送出リール73は、一般に送出リール用サ
ーボモータ76によって所要の速度で回転駆動され、サ
ーボコントロールされる。これにより、クリーナ部75
に送出される磁気テープ71のテープ張力を適正とす
る。巻取リール74は、一般に巻取リール用サーボモー
タ77によって所要の速度で回転駆動され、サーボコン
トロールされる。これにより、磁気テープ71の巻き品
質を適正とする。
【0004】送出リール73とクリーナ部75間、及び
記録ヘッド部72と巻取リール74間にはそれぞれ、テ
ープ張力調整機構78が設けられることが一般的であ
る。各テープ張力調整機構78はそれぞれ、図示しない
張力アームに回転自在に支持された張力ローラ79を、
張力アームの揺動に伴って長孔に沿って移動させること
により、張力ローラ79に巻回させた磁気テープ71の
テープ張力を調整する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなサーボ
信号記録装置70では、各張力調整機構78において、
張力アームの揺動に伴って張力ローラ79を移動させる
ことにより、テープ張力を調整する。このため、テープ
張力の調整完了までに時間がかかり、良好な応答性が得
られない上、テープ張力の調整完了までの張力変動によ
って磁気テープ71に伸びが生じる。したがって、テー
プ速度及びテープ張力を高精度に制御する場合には、こ
れに充分に対応できず、サーボ信号の記録状態に重大な
欠陥を生じる可能性が考えられる。
【0006】また、張力ローラ79の移動に伴って、テ
ープ走行距離が僅かに変化してしまい、テープ速度が微
妙に変化する。したがって、テープ張力の精度を上げる
と、テープ速度の精度が下がり、テープ速度及びテープ
張力の両方を高精度に制御する必要がある場合には、こ
れに充分に対応できない可能性がある。
【0007】本発明は、サーボ信号を記録するテープの
テープ速度及びテープ張力を高精度に制御することがで
き、これによりサーボ信号をテープに高精度に記録する
ことができるサーボ信号記録装置を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。 記録用ヘッドの上流側に設けられた送出側リールか
ら送出されるとともに、記録用ヘッドの下流側に設けら
れた巻取側リールに巻き取られるテープに、記録用ヘッ
ドによってサーボ信号を記録するサーボ信号記録装置に
おいて、送出側リールを所要の速度で回転させることに
より、送出側リールに巻回されたサーボ信号未記録のテ
ープを送出する送出側サーボモータと、巻取側リールを
所要の速度で回転させることにより、巻取側リールにサ
ーボ信号既記録のテープを巻回させる巻取側サーボモー
タと、記録用ヘッドを挟んで上流側及び下流側にそれぞ
れ設けられ、テープを非接触で位置規制する上流側及び
下流側ガイドローラと、上流側ガイドローラによって位
置規制されるテープの張力を、テープに非接触で検出す
るテープ張力検出手段と、上流側及び下流側ガイドロー
ラの上流側及び下流側にそれぞれ設けられ、テープをピ
ンチローラとの間で挟持した状態で回転することによ
り、テープを走行させる送出側及び巻取側キャプスタン
ローラと、回転軸を非接触で支持してなるモータを有
し、該モータによって送出側キャプスタンローラを回転
駆動するとともに、テープ張力検出手段により検出され
たテープ張力の値に基づいて、当該検出値が所定値とな
るように送出側キャプスタンローラの回転速度を可変制
御し、更に当該可変制御による送出側キャプスタンロー
ラの回転速度を、送出側及び巻取側サーボモータのそれ
ぞれの回転制御にフィードバックする送出側キャプスタ
ンローラ駆動手段と、回転軸を非接触で支持してなるモ
ータを有し、該モータによって巻取側キャプスタンロー
ラを回転駆動するとともに、巻取側キャプスタンローラ
の回転速度を一定に制御し、更に当該制御による巻取側
キャプスタンローラの回転速度を、送出側及び巻取側サ
ーボモータのそれぞれの回転制御にフィードバックする
巻取側キャプスタンローラ駆動手段とを備え、送出側及
び巻取側キャプスタンローラ間のテープ張力が、送出側
キャプスタンローラより上流側及び巻取側キャプスタン
ローラより下流側のテープ張力と分断されていることを
特徴とするサーボ信号記録装置。
【0009】 送出側リールと送出側キャプスタンロ
ーラとの間に設けられ、テープ速度を検出するととも
に、検出結果を送出側サーボモータの回転制御にフィー
ドバックすることにより、テープ速度を調整する第1の
テープ速度調整手段と、送出側リールと送出側キャプス
タンローラとの間に設けられ、テープに負圧を作用させ
てテープを所要方向に付勢することにより、テープ張力
を所定値に調整する第1のテープ張力調整手段と、巻取
側リールと巻取側キャプスタンローラとの間に設けら
れ、テープ速度を検出するとともに、検出結果を巻取側
サーボモータの回転制御にフィードバックすることによ
り、テープ速度を調整する第2のテープ速度調整手段
と、巻取側リールと巻取側キャプスタンローラとの間に
設けられ、テープに負圧を作用させてテープを所要方向
に付勢することにより、テープ張力を所定値に調整する
第2のテープ張力調整手段とを備えたことを特徴とする
前記記載のサーボ信号記録装置。
【0010】 記録用ヘッドと巻取側キャプスタンロ
ーラとの間に、記録用ヘッドによってテープに記録され
たサーボ信号を再生する再生用ヘッドが設けられること
を特徴とする前記又は記載のサーボ信号記録装置。
【0011】 送出側リールと送出側キャプスタンロ
ーラとの間に、テープをクリーニングするクリーナ手段
が設けられることを特徴とする前記〜のいずれかに
記載のサーボ信号記録装置。
【0012】
【作用】本発明に係るサーボ信号記録装置においては、
送出側サーボモータが、送出側リールを所要の速度で回
転させることにより、送出側リールに巻回されたサーボ
信号未記録のテープを送出するとともに、巻取側サーボ
モータが、巻取側リールを所要の速度で回転させること
により、巻取側リールにサーボ信号既記録のテープを巻
回させる。送出側リール及び巻取側リール間において、
テープには、記録ヘッドによってサーボ信号が記録され
る。
【0013】テープは、送出側及び巻取側キャプスタン
ローラの回転によって、ピンチローラとの間で挟持され
た状態で走行される。走行中のテープは、上流側及び下
流側ガイドローラによって非接触で位置規制される。上
流側ガイドローラによって位置規制されるテープは、テ
ープ張力検出手段によってテープ張力を非接触で検出さ
れる。
【0014】この際、送出側キャプスタンローラ駆動手
段は、回転軸を非接触で支持してなるモータによって、
送出側キャプスタンローラを回転駆動するとともに、テ
ープ張力検出手段により検出されたテープ張力の値に基
づいて、当該検出値が所定値となるように送出側キャプ
スタンローラの回転速度を可変制御する。更に、送出側
キャプスタンローラ駆動手段は、前記可変制御による送
出側キャプスタンローラの回転速度を、送出側及び巻取
側サーボモータのそれぞれの回転制御にフィードバック
する。
【0015】また、巻取側キャプスタンローラ駆動手段
は、回転軸を非接触で支持してなるモータによって、巻
取側キャプスタンローラを回転駆動するとともに、巻取
側キャプスタンローラの回転速度を一定に制御する。更
に、巻取側キャプスタンローラ駆動手段は、前記制御に
よる巻取側キャプスタンローラの回転速度を、送出側及
び巻取側サーボモータのそれぞれの回転制御にフィード
バックする。更に、送出側及び巻取側キャプスタンロー
ラ間のテープ張力が、送出側キャプスタンローラより上
流側及び巻取側キャプスタンローラより下流側のテープ
張力と分断されている。
【0016】したがって、記録用ヘッドではテープ走行
速度が一定に保たれ、更に記録用ヘッドには機械的振動
が作用せず、また記録時のテープには送出側キャプスタ
ンローラより上流のテープ張力及び巻取側キャプスタン
ローラより下流のテープ張力が干渉せず、一定のテープ
張力が維持される。その結果、サーボ信号を高精度で記
録することができる。
【0017】本発明に係るサーボ信号記録装置におい
て、送出側リールと送出側キャプスタンローラとの間に
おいては、第1のテープ速度調整手段が、テープ速度を
検出するとともに、検出結果を送出側サーボモータの回
転制御にフィードバックすることにより、テープ速度を
調整する。また、第1のテープ張力調整手段が、テープ
に負圧を作用させてテープを所要方向に付勢することに
より、テープ張力を所定値に調整する。
【0018】巻取側リールと巻取側キャプスタンローラ
との間においては、第2のテープ速度調整手段が、テー
プ速度を検出するとともに、検出結果を巻取側サーボモ
ータの回転制御にフィードバックすることにより、テー
プ速度を調整する。また、第2のテープ張力調整手段
が、テープに負圧を作用させてテープを所要方向に付勢
することにより、テープ張力を所定値に調整する。
【0019】本発明に係るサーボ信号記録装置において
は、記録用ヘッドと巻取側キャプスタンローラとの間に
設けられた再生用ヘッドが、記録用ヘッドによってテー
プに記録されたサーボ信号を再生する。
【0020】本発明に係るサーボ信号記録装置において
は、送出側リールと送出側キャプスタンローラとの間に
設けられたクリーナ手段が、テープをクリーニングす
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図示実施形態により、本発明
を説明する。図1は、本発明の一実施形態であるサーボ
信号記録装置を示す側面図であり、図2は、図1のサー
ボ信号記録装置を概念的に示す概略側面図である。また
図3は、図1のサーボ信号記録装置のエアガイドローラ
の概略断面図、図4は、図1のサーボ信号記録装置のテ
ープ張力検出用ロードセルの概略側面図である。
【0022】図1及び図2を参照すると、サーボ信号記
録装置10は、磁気テープ11を、記録用ヘッド30の
上流側に設けられた送出側リール12から送出させ、記
録用ヘッド30によって例えばUltrium準拠のサ
ーボトラック信号(以下、サーボ信号という)を記録さ
せた後、記録用ヘッド30の下流側に設けられた巻取側
リール13に巻き取らせる。
【0023】すなわち、送出側リール12から送出され
た磁気テープ11は、多数のガイドローラ50に案内さ
れつつ、記録用ヘッド30の上流側及び下流側にそれぞ
れ設けられた送出側及び巻取側キャプスタンローラ2
3,41の回転によって、所定の経路に沿って走行さ
れ、巻取側リール13に巻き取られる。
【0024】磁気テープ11は、送出側及び巻取側キャ
プスタンローラ23,41間では、上流側並びに下流側
エアガイドローラ20,40、及びヘッドガイド31に
よって、表裏面においては非接触で位置規制される。
【0025】また磁気テープ11は、送出側リール12
から送出側キャプスタンローラ23までの間では、送出
側ロータリエンコーダ25及び送出側電空レギュレータ
26によってテープ速度及びテープ張力を調整される。
送出側電空レギュレータ26は、送出側リール12と送
出側キャプスタンローラ23との間のテープ張力を調整
する。
【0026】更に磁気テープ11は、巻取側キャプスタ
ンローラ41から巻取側リール13までの間では、巻取
側ロータリエンコーダ43及び巻取側電空レギュレータ
44によってテープ速度及びテープ張力を調整される。
巻取側電空レギュレータ44は、巻取側キャプスタンロ
ーラ41と巻取側リール13との間のテープ張力を調整
する。
【0027】送出側リール12は、サーボ信号未記録の
磁気テープ11を外周に巻回されており、送出側サーボ
モータM1によって所要の速度で回転されることによ
り、外周に巻回されたサーボ信号未記録の磁気テープ1
1を送出する。
【0028】巻取側リール13は、サーボ信号既記録の
磁気テープ11を外周に巻回されており、巻取側サーボ
モータM4によって所要の速度で回転されることによ
り、サーボ信号既記録の磁気テープ11を外周に巻回さ
れる。
【0029】記録用ヘッド30を挟んで上流側及び下流
側(図1中左右両側)にはそれぞれ、図1中4個の上流
側エアガイドローラ20、及び図1中3個の下流側エア
ガイドローラ40が設けられる。上流側及び下流側エア
ガイドローラ20,40はそれぞれ、外周面からの吐出
エアの圧力によって磁気テープ11を外周面から浮か
せ、磁気テープ11の表裏面に非接触で磁気テープ11
を位置規制(幅方向(図1中紙面に垂直な方向)略中央
にセンタリング)する。
【0030】すなわち上流側及び下流側エアガイドロー
ラ20,40はそれぞれ、図3に示すように、ローラの
回転軸方向(図3中左右方向)に沿う略中央付近におけ
るエアの吐出量が、他の部位に比較して多くなるように
構成されている。上流側及び下流側エアガイドローラ2
0,40はそれぞれ、吐出エアの圧力によって浮かせた
磁気テープ11を、図3中左右縁部が中央部分よりも僅
かに下がった側面視湾曲形状に保持する。これにより上
流側及び下流側エアガイドローラ20,40はそれぞ
れ、磁気テープ11を表裏面に非接触で幅方向(図3中
左右方向)略中央にセンタリングし、磁気テープ11の
幅方向への位置ズレを確実に阻止する。
【0031】図1、図2及び図4を参照すると、上流側
エアガイドローラ20には、テープ張力検出用ロードセ
ル21が設けられる。すなわちテープ張力検出用ロード
セル21は、上流側エアガイドローラ20のうちの上流
側から数えて2個目のエアガイドローラ20に設けられ
る。テープ張力検出用ロードセル21は、送出側キャプ
スタンローラより上流側及び巻取側キャプスタンローラ
より下流側とは独立に、テープ張力を調整するために用
いられる。
【0032】テープ張力検出用ロードセル21は、上流
側エアガイドローラ20によって位置規制される磁気テ
ープ11のテープ張力を、磁気テープ11に非接触で検
出する。
【0033】サーボ信号記録装置10においては、磁気
テープ11の長手方向200μm以下のテープ伸びによ
る記録信号の速度偏差が問題となるため、テープ張力検
出用ロードセル21として、高速で2kHz以上の応答
を持つ素子(検出値200gフルの変動に対して63μ
mストロークする、kyowa製ロードセルLTS−2
00GA(定格負荷200gf,1.961N))を採
用した。
【0034】これによりテープ張力検出用ロードセル2
1は、張力アーム方式のようなパス長の変化に伴う記録
信号の速度偏差を生じることはなく、張力検出精度10
0±2gを数kHzの高速で保証しつつ、ショートスト
ローク(例えば検出値5gの変動に対して0.7μmス
トロークする)での検出を実現している。なお図4中、
符号22は、張力オフセット用のバネを示す。
【0035】図1及び図2を参照すると、上流側エアガ
イドローラ20の上流側(図1中左側)には、送出側キ
ャプスタンローラ23が設けられる。また、下流側エア
ガイドローラ40の下流側(図1中右側)には、巻取側
キャプスタンローラ41が設けられる。
【0036】送出側及び巻取側キャプスタンローラ2
3,41はそれぞれ、ピンチローラ24,42との間に
磁気テープ11を挟持した状態で、送出側キャプスタン
モータM2又は巻取側キャプスタンモータM3によって
回転駆動されることにより、磁気テープ11を走行させ
る。
【0037】送出側キャプスタンモータM2は、回転軸
をエアの圧力により非接触で偏心なく(側圧3.5kg
f/cm2 (34.3kPa)でも偏心しない)支持し
てなるエアスピンドルモータであり、送出側キャプスタ
ンローラ23を回転駆動する。送出側キャプスタンモー
タM2は、テープ張力検出用ロードセル21によるテー
プ張力の検出値に基づくサーボCPU60(図5参照)
の制御により、当該検出値が所定値となるように、送出
側キャプスタンローラ23の回転速度を可変制御する。
【0038】巻取側キャプスタンモータM3は、回転軸
をエアの圧力により非接触で偏心なく(側圧3.5kg
f/cm2 (34.3kPa)でも偏心しない)支持し
てなるエアスピンドルモータであり、巻取側キャプスタ
ンローラ41を回転駆動する。巻取側キャプスタンモー
タM3は、サーボCPU60(図5参照)の制御によ
り、巻取側キャプスタンローラ41の回転速度を一定
(4.0m/s)に制御する。この速度は、装置10全
体のテープ速度の基準速度とされる。
【0039】送出側ロータリエンコーダ25は、送出側
キャプスタンローラ23の上流側(図1中左側)に設け
られる。送出側ロータリエンコーダ25は、磁気テープ
11のテープ速度を検出するとともに、検出結果を送出
側サーボモータM1の回転制御にフィードバックするこ
とにより、テープ速度を調整する。
【0040】送出側電空レギュレータ26は、送出側キ
ャプスタンローラ23と送出側ロータリエンコーダ25
との間に設けられる。送出側電空レギュレータ26は、
磁気テープ11をエアコラム27内に湾曲形状に垂下さ
せた状態で、エアコラム27内において磁気テープ11
に所定の負圧を作用させ、磁気テープ11を図中下方に
向けて付勢している。これにより送出側電空レギュレー
タ26は、磁気テープ11のテープ張力を所定値に調整
する。
【0041】送出側電空レギュレータ26のエアコラム
27内には、5つのテープ位置検出センサ28(図5参
照)が、エアコラム27略中央に上下方向に所定の間隔
をあけて設けられる。各テープ位置検出センサ28はそ
れぞれ、エアコラム27内に垂下された磁気テープ11
の略中央部分(最下部分)を検出可能である。
【0042】各テープ位置検出センサ28はそれぞれ、
図5に示すように、送出側サーボモータM1にゲイン切
替信号を出力するゲインアンプ1〜5に接続されてお
り、磁気テープ11を検出すると、接続されたゲインア
ンプから出力されるゲイン切替信号を、送出側サーボモ
ータM1に入力させる。
【0043】図1及び図2を参照すると、送出側電空レ
ギュレータ26と送出側キャプスタンローラ23との間
には、クリーナ機構29が設けられる。クリーナ機構2
9は、サーボ信号未記録のテープ両面(図1中上下面)
をクリーニングする。
【0044】記録用ヘッド30は、紙面に垂直な方向に
沿って、サーボ信号のトラック分(例えば5トラック
分、計5個)設けられる。
【0045】各記録用ヘッド30の上流側及び下流側に
はそれぞれ、一対のヘッドガイド31が、各記録用ヘッ
ド30に近接して設けられる。また、各記録ヘッドの図
1中紙面に垂直な方向両側にはそれぞれ、図示しない一
対のガイド部材が設けられる。
【0046】各ヘッドガイド31はそれぞれ、側面視円
弧状に形成されたガイド面32から放射方向外側に向け
てエアを吐出させることにより、磁気テープ11をガイ
ド面32から浮かせた状態でガイド面32に沿わせる。
これにより各ヘッドガイド31はそれぞれ、各記録用ヘ
ッド30に対する磁気テープ11の接触角度、接触面積
及び接触圧等を調整する。
【0047】また図示しない各ガイド部材はそれぞれ、
磁気テープ11の幅方向(図1中紙面に垂直な方向)縁
部に必要に応じて接触することにより、磁気テープ11
の幅方向の動きを規制する。
【0048】巻取側ロータリエンコーダ43は、巻取側
キャプスタンローラ41の下流側(図1中右側)に設け
られる。巻取側ロータリエンコーダ43は、磁気テープ
11のテープ速度を検出するとともに、検出結果を巻取
側サーボモータM4の回転制御にフィードバックするこ
とにより、テープ速度を調整する。
【0049】巻取側電空レギュレータ44は、巻取側キ
ャプスタンローラ41と巻取側ロータリエンコーダ43
との間に設けられる。巻取側電空レギュレータ44は、
磁気テープ11をエアコラム45内に湾曲形状に垂下さ
せた状態で、エアコラム45内において磁気テープ11
に所定の負圧を作用させ、磁気テープ11を図中下方に
向けて付勢している。これにより巻取側電空レギュレー
タ44は、磁気テープ11のテープ張力を所定値に調整
する。
【0050】巻取側電空レギュレータ44のエアコラム
45内には、5つのテープ位置検出センサ46(図5参
照)が、エアコラム45略中央に上下方向に所定の間隔
をあけて設けられる。各テープ位置検出センサ46はそ
れぞれ、エアコラム45内に垂下された磁気テープ11
の略中央部分(最下部分)を検出可能である。
【0051】各テープ位置検出センサ46はそれぞれ、
図5に示すように、巻取側サーボモータM4にゲイン切
替信号を出力するゲインアンプ1〜5に接続されてお
り、磁気テープ11を検出すると、接続されたゲインア
ンプから出力されるゲイン切替信号を、巻取側サーボモ
ータM4に入力させる。
【0052】図1及び図2を参照すると、記録用ヘッド
30と巻取側キャプスタンローラ41との間には、再生
用ヘッド47が、図1中中央の下流側エアガイドローラ
40を挟んで図1中左右一対、かつ、紙面に垂直な方向
に沿ってサーボ信号のトラック分(例えば5トラック
分、計5対)設けられる。各再生用ヘッド47はそれぞ
れ、記録用ヘッド30によって磁気テープ11に記録さ
れたサーボ信号を再生する。
【0053】送出側キャプスタンローラ23の上流側、
及び巻取側キャプスタンローラ41の下流側に配置され
るガイドローラ50はそれぞれ、例えば幅方向寸法1
4.0mm、テーパー量0.200mmのクラウンロー
ラである。
【0054】すなわち各ガイドローラ50はそれぞれ、
幅方向(図1中紙面に垂直な方向)両端部から幅方向略
中央部にかけて盛り上がった太鼓型の形状であり、幅方
向略中央の直径が幅方向両端部の直径よりも所定量(テ
ーパー量)大きい。これにより各ガイドローラ50はそ
れぞれ、外周面に巻回された磁気テープ11を、例えば
磁気テープ11の幅方向両縁部への直接接触による位置
規制を行うことなく、幅方向略中央にセンタリングする
ことができる。
【0055】なお図1中、符号51は送出側タッチアー
ムを、符号52は送出側補助タッチアームをそれぞれ示
す。送出側タッチアーム51及び送出側補助タッチアー
ム52はそれぞれ、送出側リール12の中心を挟んで対
峙する位置にあるタッチローラ56を、送出側リール1
2に巻回された磁気テープ11の外周面に常時接触させ
る。これにより、送出側タッチアーム51及び送出側補
助タッチアーム52はそれぞれ、磁気テープ11をタッ
チローラ56を介して、放射方向外側から送出側リール
12の中心方向に付勢する。
【0056】また、符号53は巻取側タッチアームを、
符号54は巻取側補助タッチアームをそれぞれ示す。巻
取側タッチアーム53及び巻取側補助タッチアーム54
はそれぞれ、巻取側リール13の中心を挟んで対峙する
位置にあるタッチローラ57を、巻取側リール13に巻
回される磁気テープ11の外周面に常時接触させる。こ
れにより、巻取側タッチアーム53及び巻取側補助タッ
チアーム54はそれぞれ、磁気テープ11をタッチロー
ラ57を介して、放射方向外側から巻取側リール13の
中心方向に付勢する。更に、符号55は、各種情報を表
示するLCDパネルである。
【0057】本実施形態の作用を説明する。サーボ信号
記録装置10において、送出側リール12から送出され
た磁気テープ11は、ガイドローラ50に案内されつ
つ、送出側及び巻取側キャプスタンローラ23,41の
回転によって、所定の経路に沿って走行され、クリーナ
機構29によるクリーニング、記録用ヘッド30による
サーボ信号の記録、及び再生用ヘッド47によるサーボ
信号の再生を経て、巻取側リール13に巻き取られる。
【0058】すなわち磁気テープ11は、送出側リール
12から送出側キャプスタンローラ23までの間におい
て、送出側ロータリエンコーダ25、送出側電空レギュ
レータ26及び学習制御される送出側サーボモータM1
によって、テープ速度及びテープ張力を調整されつつ走
行される。
【0059】また磁気テープ11は、送出側及び巻取側
キャプスタンローラ23,41間において、上流側及び
下流側エアガイドローラ20,40、並びに各ヘッドガ
イド31によって、表裏面においては非接触で位置規制
されつつ走行される。この状態で、各記録用ヘッド30
によるサーボ信号の記録が行われる。
【0060】更に磁気テープ11は、巻取側キャプスタ
ンローラ41から巻取側リール13までの間において、
巻取側電空レギュレータ44、巻取側ロータリエンコー
ダ43及び学習制御される巻取側サーボモータM4によ
って、テープ速度及びテープ張力を調整されつつ走行さ
れる。
【0061】図5及び図6は、図1のサーボ信号記録装
置の送出側及び巻取側サーボモータの制御ブロック図で
あり、図6は図5に続く部分である。また図7は、図1
のサーボ信号記録装置の送出側及び巻取側電空レギュレ
ータの制御ブロック図である。
【0062】図5において、テープ張力検出用ロードセ
ル21によるテープ張力の検出値は、A/D変換を経て
サーボCPU60に入力される。
【0063】サーボCPU60は、テープ張力の検出値
が所定値となるように、信号発信器1から送出側キャプ
スタンモータM2に可変f(周波数)信号を発信させ、
送出側キャプスタンローラ23の回転速度を可変制御す
る。
【0064】またサーボCPU60は、信号発信器2か
ら巻取側キャプスタンモータM3に一定f(周波数)信
号を発信させ、巻取側キャプスタンローラ41の回転速
度を一定(基準速度4.0m/s)に制御する。
【0065】図6に示すように、送出側リール12及び
巻取側リール13の正転時(正逆切替スイッチが図6に
示す接続状態)、巻取側キャプスタンモータM3のエン
コーダ出力(1024パルス/回転)は、F(周波数)
/V(電圧)変換を経て、送出側ロータリエンコーダ2
5のF/V変換されたエンコーダ出力(1024パルス
/回転)とともに、差動増幅される。すなわち、巻取側
キャプスタンモータM3のエンコーダ出力と、送出側ロ
ータリエンコーダ25のエンコーダ出力との差が増幅さ
れる。
【0066】増幅された信号は、ゲインアンプ1〜5に
よって、値に応じた5段階のゲイン切替信号(0.35
〜1.25倍)として設定され、送出側電空レギュレー
タ26のエアコラム27内の5つのテープ位置検出セン
サ28で切り替えられる。すなわち、エアコラム27内
の各テープ位置検出センサ28のうち、磁気テープ11
を検出したテープ位置検出センサ28に対応するゲイン
アンプの設定したゲイン切替信号が、送出側サーボモー
タM1の学習制御に用いられる。
【0067】また各リール12,13の正転時、巻取側
キャプスタンモータM3のエンコーダ出力(1024パ
ルス/回転)は、F(周波数)/V(電圧)変換を経
て、巻取側ロータリエンコーダ43のF/V変換された
エンコーダ出力(1024パルス/回転)とともに、差
動増幅される。すなわち、巻取側キャプスタンモータM
3のエンコーダ出力と、巻取側ロータリエンコーダ43
のエンコーダ出力との差が増幅される。
【0068】増幅された信号は、ゲインアンプ1〜5に
よって、値に応じた5段階のゲイン切替信号(0.35
〜1.25倍)として設定され、巻取側電空レギュレー
タ44のエアコラム45内の5つのテープ位置検出セン
サ46で切り替えられる。すなわち、エアコラム45内
の各テープ位置検出センサ46のうち、磁気テープ11
を検出したテープ位置検出センサ46に対応するゲイン
アンプの設定したゲイン切替信号が、巻取側サーボモー
タM4の学習制御に用いられる。
【0069】一方、各リール12,13の逆転時(正逆
切替スイッチが図6に示す状態と反対側に接続された状
態)、送出側キャプスタンモータM2のエンコーダ出力
(1024パルス/回転)は、F(周波数)/V(電
圧)変換を経て、送出側ロータリエンコーダ25のF/
V変換されたエンコーダ出力(1024パルス/回転)
とともに、差動増幅される。すなわち、送出側キャプス
タンモータM2のエンコーダ出力と、送出側ロータリエ
ンコーダ25のエンコーダ出力との差が増幅される。
【0070】増幅された信号は、ゲインアンプ1〜5に
よって、値に応じた5段階のゲイン切替信号(0.35
〜1.25倍)として設定され、送出側電空レギュレー
タ26のエアコラム27内の5つのテープ位置検出セン
サ28で切り替えられる。すなわち、エアコラム27内
の各テープ位置検出センサ28のうち、磁気テープ11
を検出したテープ位置検出センサ28に対応するゲイン
アンプの設定したゲイン切替信号が、送出側サーボモー
タM1の学習制御に用いられる。
【0071】また各リール12,13の逆転時、送出側
キャプスタンモータM2のエンコーダ出力(1024パ
ルス/回転)は、F(周波数)/V(電圧)変換を経
て、巻取側ロータリエンコーダ43のF/V変換された
エンコーダ出力(1024パルス/回転)とともに、差
動増幅される。すなわち、送出側キャプスタンモータM
2のエンコーダ出力と、巻取側ロータリエンコーダ43
のエンコーダ出力との差が増幅される。
【0072】増幅された信号は、ゲインアンプ1〜5に
よって、値に応じた5段階のゲイン切替信号(0.35
〜1.25倍)として設定され、巻取側電空レギュレー
タ44のエアコラム45内の5つのテープ位置検出セン
サ46で切り替えられる。すなわち、エアコラム45内
の各テープ位置検出センサ46のうち、磁気テープ11
を検出したテープ位置検出センサ46に対応するゲイン
アンプの設定したゲイン切替信号が、巻取側サーボモー
タM4の学習制御に用いられる。
【0073】図7において、送出側電空レギュレータ2
6は、メインCPU61からの信号に基づいてエアコラ
ム27内の負圧を制御し、送出側リール12から送出さ
れる磁気テープ11のテープ張力を、所定値(50〜1
50gの範囲の任意の値、例えば70g一定)に調整す
る。
【0074】また、巻取側電空レギュレータ44は、メ
インCPU61からの信号に基づいてエアコラム45内
の負圧を制御し、巻取側リール13に巻き取られる磁気
テープ11のテープ張力を、所定値(50〜150gの
範囲の任意の値、例えば巻き取り初期(巻芯に近い部分
での巻き取り)には80gで、巻き取り終期(リール最
外周に近い部分での巻き取り)には60gとなる可変
値)に調整する。
【0075】次に、上記実施形態のサーボ信号記録装置
10を、図10に示す従来のサーボ信号記録装置(比較
例1)及び図示しない従来のサーボ信号記録装置(比較
例2)と比較した。結果を表1に示す。
【0076】
【表1】
【0077】表1から理解されるように、本実施形態の
サーボ信号記録装置10は、全ての比較項目について、
比較例2を大幅に上回る。また比較例1に対しては、記
録信号の速度偏差についてのみ、僅かに大きいが、実用
最高速度、テープ張力変動及びテープダメージについて
は、いずれも本実施形態のサーボ信号記録装置10が、
比較例1を大幅に上回っている。
【0078】すなわち、本実施形態のサーボ信号記録装
置10のテープ張力変動は、テープ速度がモータ回転パ
ルス2kHzの高速で、テープ張力変動がピークピーク
値で3g、すなわち例えば103〜97gの範囲内であ
る。これに対して、比較例1のサーボ信号記録装置のテ
ープ張力変動は、テープ速度がモータ回転パルス30H
zの低速で、テープ張力変動がピークピーク値で5g、
すなわち例えば設定値が100gのとき105〜95g
の範囲内である。
【0079】つまり、本実施形態のサーボ信号記録装置
10は、比較例1のサーボ信号記録装置よりもテープ速
度が高速であるにもかかわらず、高精度のテープ張力制
御を達成できている。
【0080】また、本実施形態のサーボ信号記録装置1
0では、磁気テープ11を10万m走行させた後も、テ
ープ粉の発生が見られず、テープダメージがほとんどな
いことが理解される。
【0081】一方、比較例1のサーボ信号記録装置で
は、磁気テープ走行3000mで、比較例2のサーボ信
号記録装置では、磁気テープ走行100mで、それぞれ
テープ粉の発生が見られ、いずれもテープダメージがか
なり大きい。
【0082】以上のように上記実施形態によれば、エア
スピンドルモータからなる送出側キャプスタンモータM
2が、テープ張力検出用ロードセル21により検出され
たテープ張力の値に基づいて、当該検出値が所定値とな
るように送出側キャプスタンローラ23の回転速度を可
変制御する。当該可変制御による送出側キャプスタンロ
ーラ23の回転速度は、送出側及び巻取側サーボモータ
M1,M4のそれぞれの回転制御にフィードバックされ
る。
【0083】また、エアスピンドルモータからなる巻取
側キャプスタンモータM3が、巻取側キャプスタンロー
ラ41の回転速度を一定に制御する。当該制御による巻
取側キャプスタンローラ41の回転速度は、送出側及び
巻取側サーボモータM1,M4のそれぞれの回転制御に
フィードバックされる。
【0084】更に、送出側リール12と送出側キャプス
タンローラ23との間において、送出側ロータリエンコ
ーダ25が、テープ速度を検出するとともに、検出結果
を送出側サーボモータM1の回転制御にフィードバック
することにより、テープ速度を調整する。また、送出側
電空レギュレータ26が、エアコラム27内において磁
気テープ11に負圧を作用させて磁気テープ11を図中
下方に向けて付勢することにより、テープ張力を所定値
に調整する。
【0085】巻取側リール13と巻取側キャプスタンロ
ーラ41との間においては、巻取側ロータリエンコーダ
43が、テープ速度を検出するとともに、検出結果を巻
取側サーボモータM4の回転制御にフィードバックする
ことにより、テープ速度を調整する。また、巻取側電空
レギュレータ44が、エアコラム45内において磁気テ
ープ11に負圧を作用させて磁気テープ11を図中下方
に向けて付勢することにより、テープ張力を所定値に調
整する。
【0086】したがって、磁気テープ11の伸びを含め
た記録信号の速度偏差0.10%以下(4m/s換
算)、記録信号のテープ幅方向のズレ20μm以下、ア
ジマス角度ズレ5分以下という高精度なテープ走行制御
を実現することができ、テープ速度及びテープ張力を高
精度に制御することができる。また、従来の張力ローラ
方式に比較して、良好な応答性を得ることができ、テー
プ張力の制御精度をより高めることができる。これによ
り、記録ヘッドによる磁気テープ11へのサーボ信号の
記録を、高精度に行うことができる。
【0087】本実施形態では、送出側及び巻取側キャプ
スタンローラ23,41を回転駆動するキャプスタンモ
ータM2,M3として、エアスピンドルモータを採用し
た。したがって、回転軸の偏心、回転軸の直径方向の揺
れ、テープガタの3つの変動要素の合計で、±2.0μ
m以内の精度を側圧3.5kgf/cm2 (34.3k
Pa)まで保証することができた。これにより、総合の
機械的速度偏差は0.001%以下、磁気テープ11の
伸縮を含めた記録信号の速度偏差は0.05%を達成し
た。
【0088】従来のように、回転軸をベアリングで支持
したモータを、キャプスタンローラを回転駆動するモー
タとして採用した場合、ベアリング振動に起因する回転
軸の偏心が問題となる。回転軸の偏心が起こると、磁気
テープのテープ速度に変動が発生する。
【0089】文献名「テープレコーダー」(津野尾 忠
昭著、日刊工業新聞社)によると、軸の偏心によるワウ
フラッタは、 ワウフラッタ(ピークピーク値)=[2×(偏心量)/
r]×100(%)、 直径の振れによるワウフラッタは、 ワウフラッタ(ピークピーク値)=[直径の振れ量/
D]×100(%) (但しD=平均直径)、ガタによるワウフラッタは、 ワウフラッタ(ピークピーク値)=[dc/dt/v]
×100(%) である。
【0090】したがって、例えば直径10mmのキャプ
スタンローラで、回転軸に10μmの偏心があると、軸
の偏心によるワウフラッタは、 ワウフラッタ(ピークピーク値)=[2×10/500
0]×100=0.4% で、直径の振れによるワウフラッタは、 ワウフラッタ(rms)=0.4/2/√2=0.14
% となる。したがって、従来のキャプスタンローラでは、
規格目標値である記録信号の速度偏差0.10%以下
(4m/s換算)は達成できないことになる。
【0091】また従来、磁気テープの送り出し及び巻き
取りをうリールモータの制御については、アナログ回路
での張力サーボを、独立でかける方式が一般的である。
このような方式では、例えば9000mのパンケーキを
回すときの低周波数振動(数Hz高トルク帰還)と、テ
ープを巻回していないNABハブを回すときの高周波数
振動(700Hz低トルク帰還)とで、制御ゲインを最
適化することは不可能である。周波数に対する制御ゲイ
ン変化を図8に示す。
【0092】このため、モータにフライホイールをつけ
て見かけ上のイナーシャ変化を少なくし、ハンチング等
の高速振動を磁気テープの伸縮で吸収したり、又は制御
精度を犠牲にしてテープ走行を安定させる(微分帰還量
低下)ことを行っていた。
【0093】本実施形態では、テープ走行速度を高速で
制御しつつテープ走行を安定化させるため、リールモー
タ(送出側及び巻取側サーボモータM1,M4)につい
て、制御ゲインを振動周波数及びパンケーキ重さに応じ
て変化させる学習サーボ方式とした。本方式では、テー
プ張力サーボと、テープ速度サーボ(送出側及び巻取側
ロータリエンコーダ25,43の帰還量)との比例制御
を確立している。本方式において、パンケーキ長に対す
るゲイン変化量を図9に示す。
【0094】図9に示すように縦軸を対数でとると、送
出側モータの速度制御ゲインと巻取側モータの速度制御
ゲインは、実に約10倍のゲイン変化量を実現している
ことが理解される。したがって、磁気テープの巻き始め
から巻き終わりまで、極めて細かい速度制御が実行でき
ることが分かる。
【0095】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、送出側キ
ャプスタンローラ駆動手段が、回転軸を非接触で支持し
てなるモータを有し、該モータによって送出側キャプス
タンローラを回転駆動するとともに、テープ張力検出手
段により検出されたテープ張力の値に基づいて、当該検
出値が所定値となるように送出側キャプスタンローラの
回転速度を可変制御し、更に当該可変制御による送出側
キャプスタンローラの回転速度を、送出側及び巻取側サ
ーボモータのそれぞれの回転制御にフィードバックす
る。
【0096】また、巻取側キャプスタンローラ駆動手段
が、回転軸を非接触で支持してなるモータを有し、該モ
ータによって巻取側キャプスタンローラを回転駆動する
とともに、巻取側キャプスタンローラの回転速度を一定
に制御し、更に当該制御による巻取側キャプスタンロー
ラの回転速度を、送出側及び巻取側サーボモータのそれ
ぞれの回転制御にフィードバックする。更に、送出側及
び巻取側キャプスタンローラ間のテープ張力が、送出側
キャプスタンローラより上流側及び巻取側キャプスタン
ローラより下流側のテープ張力と分断されている。
【0097】したがって、記録用ヘッドではテープ走行
速度が一定に保たれ、更に記録用ヘッドには機械的振動
が作用せず、また記録時のテープには送出側キャプスタ
ンローラより上流のテープ張力及び巻取側キャプスタン
ローラより下流のテープ張力が干渉せず、一定のテープ
張力が維持される。
【0098】したがって、サーボ信号を記録するテープ
のテープ速度及びテープ張力を高精度に制御することが
できる。これにより、サーボ信号をテープに高精度に記
録することができる。
【0099】更に、送出側リールと送出側キャプスタン
ローラとの間において、第1のテープ速度調整手段が、
テープ速度を検出するとともに、検出結果を送出側サー
ボモータの回転制御にフィードバックすることにより、
テープ速度を調整する。また、第1のテープ張力調整手
段が、テープに負圧を作用させてテープを所要方向に付
勢することにより、テープ張力を所定値に調整する。
【0100】巻取側リールと巻取側キャプスタンローラ
との間においては、第2のテープ速度調整手段が、テー
プ速度を検出するとともに、検出結果を巻取側サーボモ
ータの回転制御にフィードバックすることにより、テー
プ速度を調整する。また、第2のテープ張力調整手段
が、テープに負圧を作用させてテープを所要方向に付勢
することにより、テープ張力を所定値に調整する。
【0101】したがって、サーボ信号を記録するテープ
のテープ速度及びテープ張力を高精度に制御することが
できる。これにより、サーボ信号をテープに高精度に記
録することができる。
【0102】更に、記録用ヘッドと巻取側キャプスタン
ローラとの間に、記録用ヘッドによってテープに記録さ
れたサーボ信号を再生する再生用ヘッドが設けられるの
で、記録されたサーボ信号の精度等を即時に確認するこ
とができる。
【0103】更に、送出側リールと送出側キャプスタン
ローラとの間に、テープをクリーニングするクリーナ手
段が設けられるので、埃等の付着によるサーボ信号の記
録精度の低下等を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるサーボ信号記録装置
を示す側面図である。
【図2】図1のサーボ信号記録装置を概念的に示す概略
側面図である。
【図3】図1のサーボ信号記録装置のエアガイドローラ
の概略断面図である。
【図4】図1のサーボ信号記録装置のテープ張力検出用
ロードセルの概略側面図である。
【図5】図1のサーボ信号記録装置の送出側及び巻取側
サーボモータの制御ブロック図である。
【図6】図1のサーボ信号記録装置の送出側及び巻取側
サーボモータの制御ブロック図であり、図5から続く部
分である。
【図7】図1のサーボ信号記録装置の送出側及び巻取側
電空レギュレータの制御ブロック図である。
【図8】周波数に対する制御ゲインの特性を表すグラフ
である。
【図9】パンケーキ長に対するゲイン変化の特性を表す
グラフである。
【図10】従来のサーボ信号記録装置を示す概略側面図
である。
【符号の説明】
10 サーボ信号記録装置 11 磁気テープ 12 送出側リール 13 巻取側リール 20 上流側ガイドローラ(上流側エアガイドローラ) 21 テープ張力検出手段(テープ張力検出用ロードセ
ル) 23 送出側キャプスタンローラ 24 ピンチローラ 25 第1のテープ速度調整手段(送出側ロータリエン
コーダ) 26 第1のテープ張力調整手段(送出側電空レギュレ
ータ) 27 エアコラム 28 テープ位置検出用センサ 29 クリーナ手段(クリーナ機構) 30 記録用ヘッド 31 ヘッドガイド 32 ガイド面 40 下流側ガイドローラ(下流側エアガイドローラ) 41 巻取側キャプスタンローラ 42 ピンチローラ 43 第2のテープ速度調整手段(巻取側ロータリエン
コーダ) 44 第2のテープ張力調整手段(巻取側電空レギュレ
ータ) 45 エアコラム 46 テープ位置検出用センサ 47 再生用ヘッド 50 ガイドローラ 60 サーボCPU 61 メインCPU M1 送出側サーボモータ M2 送出側キャプスタンモータ M3 巻取側キャプスタンモータ M4 巻取側サーボモータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用ヘッドの上流側に設けられた送出
    側リールから送出されるとともに、記録用ヘッドの下流
    側に設けられた巻取側リールに巻き取られるテープに、
    記録用ヘッドによってサーボ信号を記録するサーボ信号
    記録装置において、 送出側リールを所要の速度で回転させることにより、送
    出側リールに巻回されたサーボ信号未記録のテープを送
    出する送出側サーボモータと、 巻取側リールを所要の速度で回転させることにより、巻
    取側リールにサーボ信号既記録のテープを巻回させる巻
    取側サーボモータと、 記録用ヘッドを挟んで上流側及び下流側にそれぞれ設け
    られ、テープを非接触で位置規制する上流側及び下流側
    ガイドローラと、 上流側ガイドローラによって位置規制されるテープの張
    力を、テープに非接触で検出するテープ張力検出手段
    と、 上流側及び下流側ガイドローラの上流側及び下流側にそ
    れぞれ設けられ、テープをピンチローラとの間で挟持し
    た状態で回転することにより、テープを走行させる送出
    側及び巻取側キャプスタンローラと、 回転軸を非接触で支持してなるモータを有し、該モータ
    によって送出側キャプスタンローラを回転駆動するとと
    もに、テープ張力検出手段により検出されたテープ張力
    の値に基づいて、当該検出値が所定値となるように送出
    側キャプスタンローラの回転速度を可変制御し、更に当
    該可変制御による送出側キャプスタンローラの回転速度
    を、送出側及び巻取側サーボモータのそれぞれの回転制
    御にフィードバックする送出側キャプスタンローラ駆動
    手段と、 回転軸を非接触で支持してなるモータを有し、該モータ
    によって巻取側キャプスタンローラを回転駆動するとと
    もに、巻取側キャプスタンローラの回転速度を一定に制
    御し、更に当該制御による巻取側キャプスタンローラの
    回転速度を、送出側及び巻取側サーボモータのそれぞれ
    の回転制御にフィードバックする巻取側キャプスタンロ
    ーラ駆動手段とを備え、 送出側及び巻取側キャプスタンローラ間のテープ張力
    が、送出側キャプスタンローラより上流側及び巻取側キ
    ャプスタンローラより下流側のテープ張力と分断されて
    いることを特徴とするサーボ信号記録装置。
  2. 【請求項2】 送出側リールと送出側キャプスタンロー
    ラとの間に設けられ、テープ速度を検出するとともに、
    検出結果を送出側サーボモータの回転制御にフィードバ
    ックすることにより、テープ速度を調整する第1のテー
    プ速度調整手段と、 送出側リールと送出側キャプスタンローラとの間に設け
    られ、テープに負圧を作用させてテープを所要方向に付
    勢することにより、テープ張力を所定値に調整する第1
    のテープ張力調整手段と、 巻取側リールと巻取側キャプスタンローラとの間に設け
    られ、テープ速度を検出するとともに、検出結果を巻取
    側サーボモータの回転制御にフィードバックすることに
    より、テープ速度を調整する第2のテープ速度調整手段
    と、 巻取側リールと巻取側キャプスタンローラとの間に設け
    られ、テープに負圧を作用させてテープを所要方向に付
    勢することにより、テープ張力を所定値に調整する第2
    のテープ張力調整手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1記載のサーボ信号記録装置。
  3. 【請求項3】 記録用ヘッドと巻取側キャプスタンロー
    ラとの間に、記録用ヘッドによってテープに記録された
    サーボ信号を再生する再生用ヘッドが設けられることを
    特徴とする請求項1又は2記載のサーボ信号記録装置。
  4. 【請求項4】 送出側リールと送出側キャプスタンロー
    ラとの間に、テープをクリーニングするクリーナ手段が
    設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載のサーボ信号記録装置。
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JP2010205333A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Hitachi Maxell Ltd 磁気テープ装置及び磁気テープの製造方法
JP2010218655A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Hitachi Maxell Ltd 磁気テープ装置
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