JP2010203680A - 燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低NOx化を図り、しかも、火炎を適正な形状にすることができる燃焼装置を提供する。
【解決手段】ガス燃料Gを燃焼空間に噴出する燃料噴出部Wが、燃焼空間の横側箇所からガス燃料Gを噴出するように設けられ、燃料噴出部Wの上部箇所から燃焼空間におけるガス燃料Gの燃焼域に燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給部が設けられ、燃料噴出部Wが、空気比が1より小さくなる状態でガス燃料を噴出する濃燃焼用バーナB1と、空気比が1より大きくなる状態でガス燃料を噴出する淡燃焼用バーナB2とを、左右方向に並べて構成され、濃燃焼用バーナB1のガス燃料噴出速度が、淡燃焼用バーナB2のガス燃料噴出速度よりも高くなるように構成されている燃焼装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガス燃料を燃焼空間に噴出する燃料噴出部が、前記燃焼空間の横側箇所からガス燃料を噴出するように設けられ、
前記燃料噴出部の上部箇所から前記燃焼空間におけるガス燃料の燃焼域に燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給部が設けられた燃焼装置に関する。
かかる燃焼装置は、燃料噴出部が、燃焼空間の横側箇所から燃焼空間にガス燃料を噴出し、燃焼用空気供給部が、燃料噴出部の上部箇所から燃焼空間におけるガス燃料の燃焼域に燃焼用空気を供給することにより、ガス燃料と燃焼用空気とを燃焼空間内にて接触させて火炎を形成して燃焼させるようにしたものであり、例えば、ガラス原料を溶解させる溶解槽の上方空間を燃焼空間として、溶解槽を加熱するのに用いられることになる。
そして、このような燃焼装置においては、燃料噴出部が、2個あるいは3個等の複数の燃焼用バーナを左右方向に並べて構成されて、各燃焼用バーナからガス燃料を噴出させることにより、左右方向に広い範囲を加熱できるようにすることになる(例えば、特許文献1参照。)。
このように複数の燃焼用バーナを燃料噴出部に備えさせるにあたり、上記特許文献1には記載されてはいないが、従来では、空気比が1より大きくなる状態でガス燃料を同量ずつ噴出させるように構成されていた。
ちなみに、燃料噴出部の上部箇所から燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給部は、一般に、下縁が直線状で且つその直線状の下縁の両端を結ぶ上方に突出する湾曲状の上縁を備える状態に形成された断面形状がカマボコ状の空気供給路及びその先端の形状がカマボコ状の空気口より燃焼用空気を供給するように構成されるものである(例えば、特許文献2参照。)。
そして、このようなカマボコ状の供給口から供給される燃焼用空気の量は、空気口の横幅方向の中央部の方が両側よりも大きくなるため、例えば、燃料噴出部が3個の燃焼用バーナを備える場合においては、各燃焼用バーナからのガス燃料噴出量を同じするようにしても、中央部の燃焼用バーナが両側の燃焼用バーナよりも空気比が大きくなる状態でガス燃料を噴出することになる。
特開2002−286225号公報(図2、図14) 特開2003−286032号公報(図1)
従来の燃焼装置においては、燃料噴出部における複数の燃焼用バーナが、空気比が1より大きくなる状態でガス燃料を噴出するものであり、そして、このように複数の燃焼用バーナの全てが、空気比が1より大きくなるようにガス燃料を噴出する場合には、燃料噴出部としての空気比を燃焼に適する値に設定する必要上、各燃焼用バーナは、空気比が燃焼に適する値となるようにガス燃料を噴出することになる。具体的には、空気比が1よりは大きくて、1に近い値となる。このため、各燃焼用バーナから噴出されるガス燃料によって火炎が適正に形成されるものの、その形成される火炎には高温部が発生し易いものとなり、低NOx化を図り難いものとなっていた。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、低NOx化を図り、しかも、火炎を適正な形状にすることができる燃焼装置を提供する点にある。
本発明の燃焼装置は、ガス燃料を燃焼空間に噴出する燃料噴出部が、前記燃焼空間の横側箇所からガス燃料を噴出するように設けられ、
前記燃料噴出部の上部箇所から前記燃焼空間におけるガス燃料の燃焼域に燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給部が設けられたものであって、その第1特徴構成は、
前記燃料噴出部が、空気比が1より小さくなる状態でガス燃料を噴出する濃燃焼用バーナと、空気比が1より大きくなる状態でガス燃料を噴出する淡燃焼用バーナとを、左右方向に並べて構成され、
前記濃燃焼用バーナのガス燃料噴出速度が、前記淡燃焼用バーナのガス燃料噴出速度よりも高くなるように構成されている点を特徴とする。
すなわち、濃燃焼用バーナと淡燃焼用バーナとが左右方向に並べられ、そして、濃燃焼用バーナが、空気比が1より小さくなる状態でガス燃料を噴出し、淡燃焼用バーナが、空気比が1より大きくなる状態でガス燃料を噴出するものとなる。
そして、濃燃焼用バーナから噴出されるガス燃料は、空気比が1より小さい状態で噴出されるものであるため、淡燃焼用バーナ側から流れ込む燃焼用空気にて燃焼用空気を補われながら、緩慢な状態で燃焼することになり、高温部を発生することなく燃焼し易いものとなるのであり、また、淡燃焼用バーナから噴出されるガス燃料は、空気比が1より大きい状態で噴出されるものとなるため、燃焼によって生じる熱が過剰に存在する燃焼用空気によって奪われるものとなって、高温部を発生することなく燃焼し易いものとなるのである。
従って、濃燃焼用バーナから噴出されるガス燃料及び淡燃焼用バーナから噴出されるガス燃料が高温部を発生することなく燃焼し易いものとなるため、全体として、NOxの発生を抑制しながら、燃焼させることが可能となる。
しかも、濃燃焼用バーナのガス燃料噴出速度が、淡燃焼用バーナのガス燃料噴出速度よりも高くなるように構成されているから、濃燃焼用バーナから噴出されるガス燃料にて形成される火炎や、淡燃焼用バーナから噴出されるガス燃料にて形成される火炎の形状を、ガス燃料の噴出方向に適正に延びる状態にすることができるものとなる。
説明を加えると、淡燃焼用バーナから空気比が1より大きくなる状態で噴出されるガス燃料は、過剰状態で存在する燃焼用空気の流れの整流作用によって、噴出方向に適正に延びる状態の火炎を形成することになる。これに対して、濃燃焼用バーナから空気比が1より小さい状態で噴出されるガス燃料は、燃焼用空気の流れによる整流作用が少ないため、上方に向けて屈曲する、つまり、めくり上がる状態の火炎を形成する虞があるが、濃燃焼用バーナから噴出されるガス燃料は、その噴出速度が高いため、その噴出方向に適正に移動するものとなり、噴出方向に適正に延びる状態の火炎を形成することになる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、低NOx化を図り、しかも、火炎を適正な形状にすることができる燃焼装置を提供できる。
本発明の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記燃焼用空気供給部が、前記濃燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流速を前記淡燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流速よりも低くするように構成されている点を特徴とする。
すなわち、濃燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流速が、淡燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流速よりも低いものであるから、濃燃焼用バーナから噴出されるガス燃料を適確に緩慢燃焼させることができ、また、淡燃焼用バーナから噴出されるガス燃料を適確に燃焼させることができるものとなる。
説明を加えると、濃燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流速が低いものであるから、濃燃焼用バーナから噴出されるガス燃料と燃焼用空気との混合が抑制されるものとなり、上述の第1特徴構成で述べた如く、濃燃焼用バーナから噴出されるガス燃料の噴出速度を高速にしても、ガス燃料と燃焼用空気との混合が抑制されて、濃燃焼用バーナから噴出されるガス燃料を緩慢な状態で燃焼させて、低NOx化を適確に図ることができるものとなる。
また、淡燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流速が高いものであるから、淡燃焼用バーナから噴出されるガス燃料と燃焼用空気との混合が促進されるものとなり、淡燃焼用バーナから噴出されるガス燃料を適確に燃焼させることができるものとなる。
したがって、本発明の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、一層適確に低NOx化を図ることができる燃焼装置を提供できる。
本発明の第3特徴構成は、上記第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、
前記燃焼用空気供給部が、前記濃燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流量を前記淡燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流量よりも少なくするように構成されている点にある。
すなわち、濃燃焼用バーナに対して供給される燃焼用空気の流量が淡燃焼用バーナに対して供給される燃焼用空気の流量よりも少ないものであるから、濃燃焼用バーナに対する空気比を1より小さくし、淡燃焼用バーナに対する空気比を1より大きくすることを、濃燃焼用バーナから噴出されるガス燃料の量と、淡燃焼用バーナから噴出されるガス燃料の量とに大きな差を持たせることなく行えるものとなる。
このように、濃燃焼用バーナから噴出されるガス燃料の量と、淡燃焼用バーナから噴出されるガス燃料の量とに大きな差を持たせることがないため、濃燃焼用バーナと淡燃焼用バーナの構成やそれらバーナに対するガス燃料の供給構成としては、同じ構成ものを用いるようにしながら、濃燃焼用バーナと淡燃焼用バーナとに対する燃料供給量を調整することにより、濃燃焼用バーナに対する空気比を1より小さくし、淡燃焼用バーナに対する空気比を1より大きくすることができるものとなって、全体構成の簡素化を図ることができるものとなる。
したがって、本発明の第3特徴構成によれば、上記第1特徴構成又は第2特徴構成による作用効果に加えて、全体構成の簡素化を図ることができる燃焼装置を提供できる。
本発明の第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、
前記濃燃焼用バーナから噴出されるガス燃料の流量が、前記淡燃焼用バーナから噴出されるガス燃料の流量よりも多くなるように構成され、
前記濃燃焼用バーナにおける空気比と空気比1との差が、前記淡燃焼用バーナにおける空気比と空気比1との差よりも小さくなるように構成されている点にある。
すなわち、上記した第3特徴構成のごとく、燃焼用空気供給部が、濃燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流量を前記淡燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流量よりも少なくするように構成されることに加えて、濃燃焼用バーナから噴出されるガス燃料の流量が、淡燃焼用バーナから噴出されるガス燃料の流量よりも多くなるように構成され、濃燃焼用バーナにおける空気比と空気比1との差が、前記淡燃焼用バーナにおける空気比と空気比1との差よりも小さくなるように構成されるものであるから、淡燃焼用バーナに対する燃焼用空気の流量を十分に大きくできない場合において、濃燃焼用バーナにおける空気比を空気比1より大きく低下させないようにして、濃燃焼用バーナにおいて不完全燃焼が発生するのを回避しながら、濃淡燃焼を行わせることができる。
説明を加えると、淡燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流量を、濃燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流量よりも大きくなるようにするものの、十分に大きくできない場合においては、濃燃焼用バーナにおける空気比を空気比1より大きく低下させると、淡燃焼用バーナに対して供給される燃焼用空気によって濃燃焼用バーナの燃焼用空気を補う作用が不十分となって、濃燃焼用バーナにおいて不完全燃焼を発生するものとなるが、濃燃焼用バーナにおける空気比を空気比1より大きく低下させないようにすることにより、濃燃焼用バーナにおいて不完全燃焼が発生するのを回避しながら、濃淡燃焼を行わせることができる。
したがって、本発明の第4特徴構成によれば、淡燃焼用バーナに対する燃焼用空気の流量を十分に大きくできない場合において、濃燃焼用バーナにおいて不完全燃焼が発生するのを回避しながら、濃淡燃焼を行わせることができる燃焼装置を提供できる。
本発明の第5特徴構成は、上記第1〜第4特徴構成のいずれかに加えて、
前記燃料噴出部が、前記淡燃焼用バーナの両側に前記濃燃焼用バーナを位置させる状態に構成されている点にある。
すなわち、淡燃焼用バーナの両側に濃燃焼用バーナが位置するものであるから、淡燃焼用バーナに対して供給される燃焼用空気の過剰分を両側の濃燃焼用バーナに供給しながら、淡燃焼用バーナ及び一対の濃燃焼用バーナを燃焼させることができるものとなるため、淡燃焼用バーナの片側にのみ濃燃焼用バーナを位置させる場合に比べて、淡燃焼用バーナンに供給される燃焼用空気を一対の濃燃焼用バーナにて適切に使用しながら、淡燃焼用バーナ及び一対の濃燃焼用バーナを良好に燃焼させることができる。
したがって、本発明の第5特徴構成によれば、上記第1〜第4特徴構成のいずれかによる作用効果に加えて、淡燃焼用バーナ及び一対の濃燃焼用バーナを良好に燃焼させることができる燃焼装置を提供できる。
ガラス溶解炉の縦断正面図 図1のイ−イ矢視図 ガラス溶解炉における要部の縦断正面図 ガラス溶解炉における要部の側面図 燃焼用バーナの一部切欠側面図 燃焼用バーナの先端側部分の縦断側面図 図6のロ−ロ矢視図 図6のハ−ハ矢視図 燃焼用バーナの要部の縦断側面図 別実施形態に係わるガラス溶解炉の縦断正面図 図10のニ−ニ矢視図 別実施形態に係わる燃焼用バーナの先端側部分の縦断側面図 図12のホ−ホ矢視図
〔実施形態〕
以下、本発明の燃焼装置をガラス溶解炉に適用した場合の実施形態を図面に基づいて説明する
図1及び図2に示すように、ガラス溶解炉は、天井がアーチ型に形成された炉本体1の下部に、平面視にて矩形状の溶解槽2を備え、溶解槽2を区画形成する炉壁4における前面部に、ガラス原料を投入する投入口4iが形成され、炉壁4における後面部に、溶融ガラスを取り出す取出孔4eが形成され、取出孔4eを形成した炉壁部分の外部に、取出孔4eにて溶解槽2と連通する作業槽8が設けられ、そして、燃焼装置Nが、炉本体1の内部7で且つ溶解槽2の上方空間を燃焼空間として、ガス燃料を燃焼させるように設けられており、もって、投入口4iから投入したガラス原料を、溶解槽2にて溶融させながら作業槽8に向かって流動させて、清浄な溶融ガラスを取出孔4eを通して作業槽8に導くように構成されている。
前記燃焼装置Nは、溶解槽2の左右両横側部の夫々に、溶解槽前後方向(ガラス原料の流動方向)に沿って、3個ずつ並ぶ状態で設けられ、そして、左側の3個の燃焼装置Nと、右側の3個の燃焼装置Nとが、一定時間(例えば、約15〜30分)毎に、交互に燃焼するように構成されている。
また、炉本体1の左右の横外側部の夫々に、溶解槽前後方向に延びる蓄熱室3が設けられており、燃焼装置Nは、後述の如く、蓄熱室3を通って高温(1000〜1200℃)に予熱された燃焼用空気Aにてガス燃料を燃焼させるように構成されている。
前記燃焼装置Nの夫々は、図3及び図4にも示すように、燃焼空間の横側箇所からガス燃料を燃焼空間に噴出する燃料噴出部Wと、その燃料噴出部Wの上方箇所から燃焼空間におけるガス燃料の燃焼域に燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給部Kとを備えるものであり、そして、燃料噴出部Wが、空気比が1より小さくなる状態でガス燃料を噴出する濃燃焼用バーナB1と、空気比が1より大きくなる状態でガス燃料を噴出する淡燃焼用バーナB2とを、左右方向に並べて構成され、且つ、濃燃焼用バーナB1のガス燃料噴出速度が、淡燃焼用バーナB2のガス燃料噴出速度よりも高くなるように構成されている。
すなわち、燃焼用空気供給部Kは、炉壁4に開口した空気口5と、蓄熱室3と空気口5とを連通する空気供給路6とから構成され、上述の如く、蓄熱室3を通って高温に予熱された燃焼用空気Aを、ガス燃料の燃焼域に供給するように構成されている。
ちなみに、図1に示すように、送風機Sの空気を左右の蓄熱室3の一方に供給し且つ他方の蓄熱室3からの空気を排ガスとして排出する状態と、送風機Sの空気を左右の蓄熱室3の他方に供給し且つ一方の蓄熱室3からの空気を排ガスとして排出する状態とに切換える流路切換機構Vが設けられており、上述の如く、左側の3個の燃焼装置Nを燃焼させる状態と右側の3個の燃焼装置Nを燃焼させる状態とに切換える際には、流路切換機構Vの切換により、左側の3個の燃焼装置Nに燃焼用空気を供給する状態と、右側の3個の燃焼装置Nに燃焼用空気を供給する状態とに切換るように構成されている。
燃料噴出部Wにおける濃燃焼用バーナB1と淡燃焼用バーナB2とは、後述の如く同様の構成のバーナB(図5参照)にて構成されるものであり、そして、本実施形態においては、燃料噴出部Wが、淡燃焼用バーナB2の両側に濃燃焼用バーナB1を位置させる状態で、3つのバーナBを並べて構成されている。
そして、図5に示すように、各バーナBの夫々に対する燃料供給路33には、各バーナBへの燃料供給量を調整する燃料供給量調整弁38が設けられており、これら燃料供給量調整弁38の調整により、3つのバーナBのうちの中央のものを、淡燃焼用バーナB2とし、両側のものを、濃燃焼用バーナB1とするように構成されている。
また、3つのバーナBへの燃料の供給を断続する燃料断続弁37が設けられており、上述の如く、左側の3個の燃焼装置Nを燃焼させる状態と右側の3個の燃焼装置Nを燃焼させる状態とに切換える際には、この燃料断続弁37を燃料供給状態と供給停止状態とに切換えることになる。
前記燃焼用空気供給部Kにおける空気供給路6の断面形状及びその先端の空気口5の形状は、図4に示すように、下縁が直線状で且つその直線状の下縁の両端を結ぶ上方に突出する湾曲状の上縁を備える状態に形成されたカマボコ状である。
そして、このような断面形状がカマボコ状の空気供給路6を通して流れてカマボコ状の空気口5から供給される燃焼用空気の流速は、空気口の横幅方向の中央部の方が両側よりも速くなるため、燃焼用空気供給部Kが、濃燃焼用バーナB1に対して供給する燃焼用空空気の流速を淡燃焼用バーナB2に対して供給する燃焼用空気の流速よりも低くするように構成されることになる。
また、このような断面形状がカマボコ状の空気供給路6を通して流れてカマボコ状の空気口5から供給される燃焼用空気の流量は、空気口の横幅方向の中央部の方が両側よりも多くなるため、燃焼用空気供給部Kが、濃燃焼用バーナB1に対して供給する燃焼用空気の流量を淡燃焼用バーナB2に対して供給する燃焼用空気の流量よりも少なくするように構成されることになる。
そして、上述した燃料供給量調整弁38の調整により、濃燃焼用バーナB1から噴出されるガス燃料の流量が、淡燃焼用バーナB2から噴出されるガス燃料の流量よりも多くなるように構成され、且つ、濃燃焼用バーナにおける空気比と空気比1との差が、前記淡燃焼用バーナにおける空気比と空気比1との差よりも小さくなるように構成されている。
本実施形態では、濃燃焼用バーナB1から噴出されるガス燃料の流量が、淡燃焼用バーナB2から噴出されるガス燃料の流量の2倍である。そして、濃燃焼用バーナB1に空気比が0.9で、淡燃焼用バーナB2の空気が1.4であり、燃焼装置Nの全体としての空気比は、1.06である。
ちなみに、本実施形態の燃焼装置Nは、図1に示すように、空気供給路6が斜め下方に向かうように形成されて、燃焼用空気供給部Kが、燃焼用空気Aを空気口5から斜め下方に向けて供給するように構成され、濃燃焼用バーナB1及び淡燃焼用バーナB2がガス燃料を斜め上方に向けて噴出するように設けられて、燃料噴出部Bがガス燃料を斜め上方に向けて噴出するように構成されており、ガス燃料と燃焼用空気とが的確に混合するように構成されている。
次に、濃燃焼用バーナB1及び淡燃焼用バーナB2を構成するバーナB及びその設置構成について説明する。
図3にも示すように、前記炉本体1の左右の炉壁4における空気口5の下方に、バーナ装着孔4sが設けられ、長尺状のバーナBが、バーナ装着孔4sに、先端が炉壁4の内面よりも後退した状態で設けられている。
つまり、バーナ装着孔4sにおける炉内側の部分の内周面が、炉内側ほど大径となる先広がり状に形成され、そして、バーナBが、バーナ装着孔4sに、その先端を先広がり状の内周面部分よりも後退させた形態で挿通した状態に設けられている。
図5ないし図8に示すように、バーナBは、外筒状体10と内筒状体20とを外筒状体10の先端が内筒状体20の先端よりも突出する状態で同軸心状に備えて、内筒状体20の筒内にて中央噴出路31を形成し且つ内筒状体20と外筒状体10との間に環状の周囲噴出路32を形成するように構成されている。尚、外筒状体10と内筒状体20とは同軸心状であるので、以下では、外筒状体10及び内筒状体20夫々の軸心を統一してバーナ軸心Pと称する場合がある。
前記内筒状体20は、長尺円筒状の内筒本体部21と、その内筒本体部21の先端に着脱自在に接続される円筒状の内筒ノズル部22とを備えて長尺状に構成され、前記外筒状体10は、円筒状の外筒本体部11と、その外筒本体部11の先端に着脱自在に接続される円筒状の外筒キャップ部12とを備えて構成され、そして、外筒状体10が、長尺状の内筒状体20における先端側に偏った状態で内筒状体20の外周部に設けられている。
前記内筒状体20の内筒本体部21における前記外筒状体10内に位置する部分に、前記中央噴出路31に供給されたガス燃料の一部を前記周囲噴出路32に供給するように連通孔34が設けられている。
また、中央噴出路31内における前記連通孔32よりもガス燃料通流方向下流側の箇所に、ガス燃料の通過を制限する通過孔40hを備えた通過制限体40が設けられている。
更に、前記内筒ノズル部22の外周面には、複数の羽根体36wが周方向に間隔を隔てて並べた状態で溶接にて取り付けられ、それら複数の羽根体36wにより、周囲噴出路32から噴出されるガス燃料を旋回させる旋回羽根36が構成されている。
その旋回羽根36の羽根体36w夫々は、内筒ノズル部22の径方向視にてその内筒ノズル部22の軸心、即ち、バーナ軸心Pに対してその周方向一方側に傾斜するように設けられて、周囲噴出路32から噴出されるガス燃料Gを旋回させるように構成されている。
ちなみに、内筒ノズル部22の径方向視にて、羽根体36wがバーナ軸心Pに対して傾斜する角度(以下、旋回角度と記載する場合がある)は、例えば、15°〜45°の範囲に設定されている。
前記外筒状体10、前記内筒状体20及び前記通過制限体40について、更に説明を加える。
図9に示すように、前記外筒本体部11の後端開口部に、リング状の蓋板13が溶接にて取り付けられ、前記内筒本体部21の先端部が、蓋板13の孔に挿通された状態で、蓋板13に溶接にて固定されて、外筒本体部11と内筒本体部21とが同軸心状に一体的に組み付けられている。
以下、このように外筒本体部11と内筒本体部21とを同軸心状に一体的に組み付けたものを、バーナ本体Bmと称する場合がある。
図6に示すように、前記外筒本体部11の先端には、雄ネジ部11sが形成され、前記外筒キャップ部12の後端には、外筒本体部21の雄ネジ部11sに螺合自在な雌ねじ部12sが形成されて、外筒本体部11の雄ネジ部11sに外筒キャップ部12の雌ねじ部12sを螺合することにより、外筒キャップ部12を外筒本体部11の先端に着脱自在に接続できるように構成されている。
前記外筒状体10を構成する前記外筒キャップ部12の内周面は、バーナ軸心Pに沿う方向に等径状に延びる等径状主内周面部分12aと、その等径状主内周面部12aの先端に連なり且つ先端側ほど小径となる先細り状の収束用内周面部分12bと、その収束用内周面部分12bの先端から等径状に延びる等径状の案内用内周面部分12cとを備えるように構成され、そして、外筒状体10の先端噴出口10aが、外筒キャップ部12の先端の内周縁部により、円形状の噴出口として形成されている。
図5及び図6に示すように、内筒ノズル部22が、外周面及び内周面ともバーナ軸心Pに沿う方向に略等径状の大等径状部分22Aと、その大等径状部分22Aの先端から、外周面及び内周面とも先端側ほど小径となる状態で延びる先細り状部分22Bと、その先細り状部22Bの先端から等径状に延びる小等径状部分22Cとを備えるように構成されている。
更に、前記内筒ノズル部22の大等径状部分22Aの内周面における後端部分に、先端側の部分よりも大径の大径内周面部分22aが形成されている。
図6に示すように、前記連通孔34は、前記内筒本体部21における前記外筒本体部11への挿通部分に、周方向に分散する状態で並ぶ連通孔列がバーナ軸心Pに沿う方向に2列並び且つ隣り合う列同士で千鳥状になる形態で複数形成されている。
又、前記内筒本体部21の先端には、雄ネジ部21sが形成され、前記内筒ノズル部22の大径内周面部分22aには、内筒本体部21の雄ネジ部21sに螺合自在な雌ねじ部22sが形成されて、内筒本体部21の雄ネジ部21sに内筒ノズル部22の雌ねじ部22sを螺合することにより、内筒ノズル部22が内筒本体部21の先端に着脱自在に接続できるように構成されている。
図6及び図9に示すように、前記通過制限体40が、前記内筒状体の内径よりも小径で且つ先端が閉じられた筒状部41Aと、その筒状部41Aの基端部と前記内筒状体20との間に位置する環状部としての鍔状部41Bとを備えるハット状に形成したハット状通過制限体41にて構成され、前記通過孔40hが、そのハット状通過制限体41における前記筒状部41Aの周壁に、その周方向に分散する状態で複数設けられている。
尚、そのハット状通過制限体41は、前記複数の通過孔40hの開口面積を合計した総通過孔面積が前記内筒ノズル部22の横断面積よりも小さい状態となるように構成されている。
そして、前記ハット状通過制限体41が、その鍔状部41Bを前記内筒ノズル部22の大径内周面部分22aに内嵌した状態で、その内筒ノズル部22の雌ねじ部22sを前記内筒本体部21の雄ネジ部21sに羅合することにより、内筒ノズル部22の内周面の段部と内筒本体部21の先端面との間に挟持される形態で、内筒状体20に着脱自在に保持されるように構成されている。
つまり、前記ハット状通過制限体41を前記中央噴出路31に設けることにより、そのハット状通過制限体41により前記中央噴出路31を通流するガス燃料Gに抵抗を与えて、前記燃料供給路33から供給されて中央噴出路31を通流するガス燃料Gの一部を前記複数の連通孔34を通過させて前記周囲噴出路32に流入させることにより、燃料供給路33により前記中央噴出路31に供給されたガス燃料Gを前記周囲噴出路32に分配するように構成されている。
そして、前記複数の通過孔40hの総通過孔面積と前記複数の連通孔34の開口面積を合計した総連通孔面積との比率により、前記燃料供給路33により前記中央噴出路31に供給されたガス燃料Gを前記複数の連通孔34を通して周囲噴出路32に分配するガス燃料分配比率が設定されることになるので、中央噴出路31内に設けるハット状通過制限体41を総通過孔面積が異なるものに変更することにより、前記中央噴出路31を通流するガス燃料Gの通流抵抗を変更して、前記ガス燃料分配比率を変更できるように構成されている。尚、ガス燃料分配比率としては、例えば、中央噴出路31からのガス燃料の噴出量と周囲噴出路32からのガス燃料の噴出量との比を1:10〜5:3の範囲で設定するとよい。
上述の如く、燃料噴出部本体Bmの内筒本体部21の先端に、ハット状通過制限体41を大径内周面部分22aに内嵌した状態の内筒ノズル部22を取り付け、燃料噴出部本体
Bmの外筒本体部11の先端に外筒キャップ部12を取り付けると、外筒状体10と内筒状体20とが外筒状体10の先端が内筒状体20の先端よりも突出する状態で噴出部軸心Pにて同軸心状に備えられて、内筒状体20の筒内にて中央噴出路31が形成され且つ内筒状体20と外筒状体10との間に環状の周囲噴出路32が形成され、その環状の周囲噴出路32に、その周囲噴出路32から噴出されるガス燃料Gを旋回させる旋回羽根36が設けられ、更に、前記ハット状通過制限体41が前記中央噴出路31内における前記連通孔32よりもガス燃料通流方向下流側の箇所に設けられることになる。
ちなみに、上述のように前記燃料噴出部本体Bmに前記内筒ノズル部22及び前記外筒キャップ部12を取り付けることにより燃料噴出部Bを組み付けた状態では、前記内筒状体20の先端が、噴出部軸心Pに沿う方向において、前記外筒状体10の外筒キャップ部12における収束用内周面部分12bと案内用内周面部分12cとの境界部分に位置するように構成してある。
そして、内筒状体20の先端の開口部が、中央噴出路31からガス燃料が噴出される中央噴出口31nとなり、内筒状体20の先端の外周縁と外筒状体10の内周面とにより、環状の周囲噴出路32からガス燃料が噴出される環状の周囲噴出口32nが形成されることになる。
又、外筒状体10における前記内筒状体20からの突出部分の内周面が、等径状の案内用内周面部分12cとなる。
次に、上述のように構成した燃焼装置によるガス燃料の燃焼形態について説明する。
図5に示すように、燃料供給路33から中央噴出路31に供給されたガス燃料Gは、所定の分配比率にて複数の連通孔34を通して周囲噴出路32に分配される。
そして、中央噴出路31を通流するガス燃料Gは、ハット状通過制限体41の複数の通過孔40hを内筒状体20の径方向に向かって通過した後、内筒状体20の長手方向に沿う方向に向きを変える形態で通流することにより、動圧が弱まって層流化が促進された状態で、内筒ノズル部22の小等径状部分22Cにて直進するように案内されて、中央噴出口31nから噴出部軸心方向に直進状に噴出される。
一方、複数の連通孔34を通して周囲噴出路32に分配されるガス燃料Gは、中央噴出路31から通流面積が狭まった連通孔34を通して周囲噴出路32の長手方向に直交する方向に向けて周囲噴出路32に供給されることにより、動圧が弱まり、更に、ガス燃料Gの通流方向が周囲噴出路32の長手方向に直交する方向からその周囲噴出路32の長手方向に沿う方向に変わることにより、動圧が更に弱まり、そして、旋回羽根36を通過することから、流速が低下し且つ旋回する状態で、中央噴出口31nから噴出されるガス燃料Gの周囲を覆うように、環状の周囲噴出口32nから噴出される。つまり、周囲噴出路32から噴出されるガス燃料Gの流速を遅くして、中央噴出路31から噴出されるガス燃料Gを緩慢燃焼させるのに好都合な流速にすることができる。
尚、前記ハット状通過制限体41の複数の通過孔40hの総通過孔面積を中央噴出路31における通流面積が最も狭い部分、つまり、内筒ノズル部22の小等径状部分22Cにおける筒内の横断面積よりも小さくしてあることから、前記ハット状通過制限体41の複数の通過孔40hにて律速となって中央噴出路31を通流するガス燃料の流速が決まるので、中央噴出路31から噴出されたガス燃料の層流状態が乱れるのを防止することができる。
そして、そのように環状の周囲噴出口32nから流速が低下し且つ旋回する状態で噴出されたガス燃料Gは、中央噴出口31nから噴出部軸心方向に直進状に噴出されたガス燃料Gを覆う状態で、収束用内周面部分12bの先端から延びる等径状の案内用内周面部分12cによる案内により、旋回しつつ噴出部軸心方向に進むように外筒状体10の先端噴出口10aから噴出されるので、ガス燃料Gが燃料噴出部Bから噴出方向が安定した状態で噴出される。
その結果、図3に示すように、燃料噴出部Bから噴出方向が安定した状態で噴出されるガス燃料Gの燃焼域に空気口5から燃焼用空気Aが供給されて、ガス燃料Gが燃焼するので、炉内7の雰囲気に煽られ難い火腰の強い火炎Fを形成することができる。
又、周囲噴出路32から噴出される旋回状のガス燃料流Gにて、中央噴出路31から噴出されるガス燃料Gの周囲を覆い、しかも、周囲噴出路32から噴出されるガス燃料Gの流速が遅くて、そのガス燃料Gと燃焼用空気Aとの混合が速くなり過ぎないようにすることができると共に、中央噴出路31から噴出されるガス燃料Gは層流状態で通流するので、その中央噴出路31から噴出されるガス燃料Gと燃焼用空気Aとの混合を緩慢化することができるものとなり、中央噴出路31から噴出されるガス燃料Gを、炭素粒を効率良く発生させながら燃焼させることができて、輝炎の発生率をより一層向上させることができる。
更に、環状の周囲噴出路32からガス燃料Gが旋回する状態で噴出されるので、火炎Fの幅を広くすることができる。
ところで、本実施形態においては、上述の如く、濃燃焼用バーナB1から噴出されるガス燃料の流量が、淡燃焼用バーナB2から噴出されるガス燃料の流量よりも多くなるように構成されるものであるから、濃燃焼用バーナB1と淡燃焼用バーナB2とを、同じ仕様のバーナBを用いて構成しても、濃燃焼用バーナB1のガス燃料噴出速度を、淡燃焼用バーナB2のガス燃料噴出速度よりも高く構成できるものであるが、濃燃焼用バーナB1のガス燃料噴出速度を、さらに速くする場合には、濃燃焼用バーナB1を構成するバーナBにおける中央噴出口31nや環状の周囲噴出口32nの大きさを、淡燃焼用バーナB2を構成するバーナBにおける中央噴出口31nや環状の周囲噴出口32nの大きさよりも小さくすると良い。
〔バーナの別実施形態〕
次に、バーナBの別実施形態を説明する。
図12及び図13に示すように、この別実施形態においては、前記外筒状体10の先端噴出口10aが横長状である点以外は、上記の実施形態と同様に構成してあるので、主として、前記外筒状体10について説明する。
前記外筒状体10が、前記外筒本体部11とその外筒本体部11に螺合自在な前記外筒キャップ部12とを備えて構成され、更に、その外筒キャップ部12の内周面が、等径状主内周面部分12aと、その等径状主内周面部12aの先端に連なる収束用内周面部分12bと、その収束用内周面部分12bの先端に連なる案内用内周面部分12cとを備えるように構成されている。
そして、この別の実施形態では、前記外筒キャップ部12の内周面のうちの案内用内周面部分12cが、上記の実施形態とは異なって、横断面形状が両側の半円形部分を2本の平行な直線部分で連結した形状(以下、横長円形状と称する場合がある)の横長状となり且つ横断面形状が長手方向に沿って一定になるように形成されて、前記外筒状体10の先端噴出口10aが横長円形状の横長状に形成されている。
この別の実施形態のバーナBでは、周囲噴出路32からのガス燃料Gが、外筒状体10の横長状の先端噴出口10aにより、中央噴出路31から噴出されるガス燃料Gの周囲を覆う状態で横幅方向に広い広幅状に噴出されるので、図1ないし図3において示す火炎Fを、横幅方向に広い広幅状に形成することができる。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ)本発明の燃焼装置は、上記の実施形態において例示したサイドポート式のガラス溶解炉以外に、図10及び図11に示すように、いわゆるエンドポート式のガラス溶解炉にも適用することができる。
以下、エンドポート式のガラス溶解炉について説明する。
炉体1の一側面を形成する炉壁4の外側に、左右一対の蓄熱室3が設けられ、その炉壁4に、各蓄熱室3に対応させて空気口5が形成され、各蓄熱室3と各空気口5とが空気供給路6にて連通されている。
そして、左右一対の空気口5を形成した炉壁4における前記左右一対の空気口5夫々の下方に、燃料噴出部装着孔4sが設けられ、各燃料噴出部装着孔4sに、上記実施形態と同様のバーナBが上記実施形態と同様に設けられて、左右の燃焼装置Nを用いて交番燃焼を行わせるように構成されている。
燃焼装置Nを設けた側面の一方に隣接する側面を形成する炉壁4における燃焼装置Nが位置する側の端部に、ガラス原料の投入口4iが設けられ、燃焼装置Nを設けた側面に対向する側面を形成する炉壁4の外部に、作業槽8が設けられ、そして、その作業槽8と溶解槽2との間の炉壁4には、溶解槽2と作業槽8とを連通させる取り出し孔4eが形成されている。
つまり、投入口4iからガラス原料を溶解槽2に投入して、そのガラス原料を、燃焼装置Nを設けた側面側からそれに対向する側面側の取り出し孔4eに向けて、火炎Fの長手方向に沿って流動させながら溶融させ、取り出し孔4eを通じて、清浄な溶融ガラスを作業槽8に導くように構成されている。
(ロ)本発明の燃焼装置は、上記の実施形態で例示したガラス溶解炉や、図10及び図11にて示す別実施形態で例示したガラス溶解炉に適用するほか、ガラス原料以外の金属を溶解させる溶解炉に適用する等、種々の加熱炉における燃焼装置として用いることができるものである。
(ハ)上記実施形態では、燃料噴出部が、淡燃焼用バーナの両側に濃燃焼用バーナを位置させる状態に構成される場合を例示したが、一つの淡燃焼用バーナと一つの濃燃焼用バーナとを並べて設ける形態で実施してもよい。
(ニ)上記実施形態では、燃料噴出部が、淡燃焼用バーナの両側に濃燃焼用バーナを位置させる状態で、3つのバーナを並べる形態に構成される場合を例示したが、淡燃焼用バーナの両側に濃燃焼用バーナを位置させる状態で、例えば、5つのバーナを並べるようにする等、淡燃焼用バーナの両側に濃燃焼用バーナを位置させる状態で、多数のバーナを並べる形態に構成してもよい。
(ホ)上記実施形態では、淡燃焼用バーナと濃燃焼用バーナとが同仕様のバーナを用いて構成される場合を例示したが、淡燃焼用バーナと濃燃焼用バーナとを異なる仕様のバーナを用いて構成する等、淡燃焼用バーナと濃燃焼用バーナとの具体構成は、各種変更できるものである。
A 燃焼用空気
G ガス燃料
B1 濃燃焼用バーナ
B2 淡燃焼用バーナ
K 燃焼用空気供給部
W 燃料噴出部

Claims (5)

  1. ガス燃料を燃焼空間に噴出する燃料噴出部が、前記燃焼空間の横側箇所からガス燃料を噴出するように設けられ、
    前記燃料噴出部の上部箇所から前記燃焼空間におけるガス燃料の燃焼域に燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給部が設けられた燃焼装置であって、
    前記燃料噴出部が、空気比が1より小さくなる状態でガス燃料を噴出する濃燃焼用バーナと、空気比が1より大きくなる状態でガス燃料を噴出する淡燃焼用バーナとを、左右方向に並べて構成され、
    前記濃燃焼用バーナのガス燃料噴出速度が、前記淡燃焼用バーナのガス燃料噴出速度よりも高くなるように構成されている燃焼装置。
  2. 前記燃焼用空気供給部が、前記濃燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流速を前記淡燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流速よりも低くするように構成されている請求項1記載の燃焼装置。
  3. 前記燃焼用空気供給部が、前記濃燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流量を前記淡燃焼用バーナに対して供給する燃焼用空気の流量よりも少なくするように構成されている請求項1又は2記載の燃焼装置。
  4. 前記濃燃焼用バーナから噴出されるガス燃料の流量が、前記淡燃焼用バーナから噴出されるガス燃料の流量よりも多くなるように構成され、
    前記濃燃焼用バーナにおける空気比と空気比1との差が、前記淡燃焼用バーナにおける空気比と空気比1との差よりも小さくなるように構成されている請求項3記載の燃焼装置。
  5. 前記燃料噴出部が、前記淡燃焼用バーナの両側に前記濃燃焼用バーナを位置させる状態に構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃焼装置。
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