JP4137094B2 - 加熱炉用の燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、炉内にガス燃料を噴出する燃料噴出部が、炉壁の炉内側に設けられた有底筒状の燃料噴出部装着用凹部の底部における中央又は略中央に、先端が前記炉壁の内面よりも後退した状態で設けられ、
前記炉壁における前記燃料噴出部装着用凹部とは異なる箇所に設けられた酸素含有ガス供給口から、前記燃料噴出部から噴出されるガス燃料の燃焼域に燃焼用酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給部が設けられ、
前記燃料噴出部が、外筒状体と内筒状体とを前記外筒状体の先端が前記内筒状体の先端よりも突出する状態で同軸心状に備えて、前記内筒状体の筒内にて中央噴出路を形成し且つ前記内筒状体と前記外筒状体との間に環状の周囲噴出路を形成するように構成された加熱炉用の燃焼装置に関する。
かかる加熱炉用の燃焼装置(以下、単に燃焼装置と称する場合がある)は、炉壁の燃料噴出部装着用凹部の底部における中央又は略中央に先端が炉壁の内面よりも後退した状態で設けた燃料噴出部により、炉内にガス燃料を噴出し、炉壁における燃料噴出部装着用凹部とは異なる箇所の酸素含有ガス供給口から、燃料噴出部から噴出されるガス燃料の燃焼域に燃焼用酸素含有ガスを供給することにより、燃料噴出部装着用凹部の内面にて保炎させながら火炎を形成して燃焼させるようにしたものであり、例えば、ガラス原料を溶解させる溶解槽の上方に火炎を形成して、溶解槽を加熱する用途で用いられる。
そして、燃料噴出部装着用凹部の内面にて保炎させて、つまり、その内面にへばりつく状態で火炎を形成するようにすることにより、火炎のふらつきを抑制し、又、ガス燃料を燃料噴出部から噴出された後において速やかに燃焼させて、火炎の長さを短くしようとするものである。
又、かかる燃焼装置は、図12に示すように、燃料噴出部Bを、外筒状体10と内筒状体20とを外筒状体10の先端が内筒状体20の先端よりも突出する状態で同軸心状に備えて、内筒状体20の筒内にて中央噴出路31を形成し且つ内筒状体20と外筒状体10との間に環状の周囲噴出路32を形成するように構成して、中央噴出路31から噴出されるガス燃料の周囲を覆う状態で、周囲噴出路32からガス燃料を噴出させるようにするものであるから、火腰の強い火炎を形成しながらも、中央噴出路31から噴出されるガス燃料と燃焼用酸素含有ガスとの接触を抑制して、炭素粒を発生させながらガス燃料を燃焼させることにより、輝炎を形成しようとするものである。尚、外筒状体10と内筒状体20とは同軸心状であるので、以下では、外筒状体10及び内筒状体20夫々の軸心を統一して噴出部軸心と称する場合がある。
このような燃焼装置において、従来は、図12に示すように、外筒状体10の先端部の内周面10sを、径が噴出部軸心方向に沿って等径となる等径状に形成し、中央噴出路31をガス燃料を噴出部軸心方向に沿う直進状に噴出させ、且つ、環状の周囲噴出路32をガス燃料を内筒状体20の外周側から軸心側に向く状態で噴出させるように構成していた。
そして、そのように中央噴出路31及び周囲噴出路32から噴出されたガス燃料を、外筒状体10の等径状の内周面部分10sによる案内により、外筒状体10の先端開口から噴出部軸心方向に沿う直進状に噴出させるように構成していた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−294042号公報
ところで、かかる燃焼装置を用いて加熱炉を加熱するに当たって、以下に説明するように、火炎の長さを更に短くすると共に、火炎の幅を広く(即ち、火炎の外径を大きく)することが望まれる場合がある。
即ち、燃料噴出部からのガス燃料の噴出方向(即ち、噴出部軸心方向)に沿う方向での炉内の長さが短い加熱炉の場合、火炎の長さが長くなると火炎が炉壁に当たって炉壁の耐久性が低下するので、火炎の長さの短縮化が望まれ、又、燃料噴出部からのガス燃料の噴出方向の先方に炉内ガスの排気口が設けられた加熱炉の場合、火炎の長さが長くなると、炉外に放出される熱量が多くなってエネルギ効率が低下するので、火炎の長さを短縮して、炉外に放出される熱量を少なくすることが望まれるものであり、それに併せて、燃料噴出部からのガス燃料の噴出方向に直交する方向での炉内の温度分布を小さくするために、火炎の幅の増大化が望まれる。
しかしながら、上述した従来の燃焼装置では、以下に説明するように、火炎の長さの短縮化及び幅の増大化を図る上で十分に満足できるものではなかった。
即ち、環状の周囲噴出路から、ガス燃料が内筒状体の外周側から軸心側に向く状態で噴出され、更に、そのように周囲噴出路から噴出されたガス燃料は、中央噴出路から噴出部軸心方向に沿う直進状に噴出されたガス燃料と共に、外筒状体の先端部の等径状の内周面部分により案内されて、外筒状体の先端開口から噴出部軸心方向に沿う直進状に噴出されるので、燃料噴出部から噴出されたガス燃料を内筒状体の径方向(以下、噴出部径方向と称する場合がある)外方に広がらせ難い。
そして、燃料噴出部から噴出されたガス燃料を噴出部径方向外方に広がらせ難いことから、火炎の幅を十分に広くし難いものであり、又、火炎を燃料噴出部装着用凹部の内面に十分にへばりつかせて火炎の長さを短くし難いものであり、火炎の長さの短縮化及び幅の増大化を図る上で改善の余地があった。
ちなみに、内筒状体及び外筒状体夫々の径を大きくすることにより、燃料噴出部からガス燃料を幅を広くして噴出させることにより、火炎の長さの短縮化及び幅の増大化が可能となるが、燃料噴出部が太くなって、加熱炉に設置し難くなる等の問題が生じるので好ましくない。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料噴出部の大径化を回避しながら、火炎の長さの短縮化及び幅の増大化を図り得る加熱炉用の燃焼装置を提供することにある。
本発明の加熱炉用の燃焼装置は、炉内にガス燃料を噴出する燃料噴出部が、炉壁の炉内側に設けられた有底筒状の燃料噴出部装着用凹部の底部における中央又は略中央に、先端が前記炉壁の内面よりも後退した状態で設けられ、
前記炉壁における前記燃料噴出部装着用凹部とは異なる箇所に設けられた酸素含有ガス供給口から、前記燃料噴出部から噴出されるガス燃料の燃焼域に燃焼用酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給部が設けられ、
前記燃料噴出部が、外筒状体と内筒状体とを前記外筒状体の先端が前記内筒状体の先端よりも突出する状態で同軸心状に備えて、前記内筒状体の筒内にて中央噴出路を形成し且つ前記内筒状体と前記外筒状体との間に環状の周囲噴出路を形成するように構成されたものであって、
第1特徴構成は、前記外筒状体の先端部の内周面が、先端側ほど大径となる先広がり状に形成され、
前記環状の周囲噴出路に、その周囲噴出路から噴出されるガス燃料を旋回させる旋回手段が設けられている点を特徴とする。
即ち、環状の周囲噴出路からガス燃料が旋回手段による旋回作用により旋回する状態で噴出され、更に、そのように環状の周囲噴出路から旋回する状態で噴出されたガス燃料が、外筒状体の先端部の先広がり状の内周面部分による案内により、外筒状体の先端開口から先広がり状に旋回する状態で噴出されるので、燃料噴出部からガス燃料をその噴出部径方向外方に十分に広がらせるように噴出させることが可能となる。
つまり、環状の周囲噴出路から旋回する状態で噴出されることによる旋回力により、ガス燃料を噴出部径方向外方に広がらせることができることに加えて、そのように環状の周囲噴出路から旋回する状態で噴出されたガス燃料を外筒状体の先端部の先広がり状の内周面部分により案内することにより、ガス燃料を先広がり状に旋回する状態で噴出させるので、内筒状体及び外筒状体夫々の径を大きくして燃料噴出部を太くすること無く、燃料噴出部によりガス燃料を噴出部径方向外方に十分に広がらせるように噴出させることが可能となるのである。
そして、燃料噴出部により噴出部径方向外方に十分に広がるように噴出されたガス燃料は、燃料噴出部装着用凹部の内面に十分にへばりつく火炎を形成して燃焼することになり、このように燃焼する火炎は、燃料噴出部から噴出されたガス燃料が噴出部径方向外方に十分に広がりながら速やかに燃焼することにより、長さが十分に短く、しかも、幅が十分に広くなるのである。
従って、燃料噴出部の大径化を回避しながら、火炎の長さの短縮化及び幅の増大化を図り得る加熱炉用の燃焼装置を提供することができるようになった。
又、環状の周囲噴出路からガス燃料を旋回する状態で噴出させて、その周囲噴出路から噴出される旋回状のガス燃料流にて中央噴出路から噴出されたガス燃料の周囲を覆うことにより、中央噴出路から噴出されるガス燃料と燃焼用酸素含有ガスとの接触をより一層抑制することができるので、炭素粒を効率良く発生させながら燃焼させることが可能となり、輝炎の発生率を更に向上させることが可能となった。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記内筒状体が、その先端が前記外筒状体の前記先広がり状の内周面部分の後端よりも先端側に位置するように設けられている点を特徴とする。
即ち、内筒状体が、その先端が外筒状体における先広がり状の内周面部分の後端よりも先端側に位置するように設けられていることにより、環状の周囲噴出路の先端部が外筒状体の先広がり状の内周面部分の一部を用いて形成されると共に、中央噴出路のガス燃料噴出位置が外筒状体における先広がり状の内周面部分における噴出部軸心方向の途中に位置することになるので、環状の周囲噴出路により旋回しつつ先広がり状に環状に噴出されるガス燃料流の中央部から、中央噴出路によりガス燃料が噴出されることになり、環状の周囲噴出路から噴出されるガス燃料の旋回力の低下を十分に抑制することが可能となるので、燃料噴出部によりガス燃料を噴出部径方向外方に一段と広がらせるように噴出させることが可能となり、火炎の幅を一段と広くすると共に、火炎の長さを一段と短くすることが可能となる。
ちなみに、内筒状体を、その先端が、噴出部軸心方向において、外筒状体の先広がり状の内周面部分の後端と同位置に位置するように、あるいは、外筒状体の先広がり状の内周面部分の後端よりも後方側に位置するように設ける場合が考えられる。
しかしながら、これらの場合は、環状の周囲噴出路のガス燃料噴出位置及び中央噴出路のガス燃料噴出位置が、噴出部軸心方向において、外筒状体の先広がり状の内周面部分の後端と同位置に位置する、又は、外筒状体の先広がり状の内周面部分の後端よりも後方側に位置することになって、環状の周囲噴出路から旋回する状態で噴出されるガス燃料と中央噴出路から噴出されるガス燃料とが混合し易くなるので、環状の周囲噴出路から噴出されるガス燃料の旋回力の低下を十分に抑制することができない。従って、燃料噴出部によりガス燃料を噴出部径方向外方に十分に広がらせるように噴出させることができず、火炎の幅を広くすると共に火炎の長さを短くする上で、不利となる。
要するに、火炎の幅を一段と広くし且つ火炎の長さを一段と短くする上で好適な具体構成を提供することができるようになった。
第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記環状の周囲噴出路が、前記外筒状体における前記先広がり状の内周面部分よりも後端側においては、先端側ほど小径となる先細状噴出路部分と、その先細状噴出路部分の後端に連なり且つ径が軸心方向に沿って等径又は略等径の等径状噴出路部分とを備えるように形成されている点を特徴とする。
即ち、環状の周囲噴出路が、外筒状体における先広がり状の内周面部分よりも後端側においては、先細状噴出路部分とその先細状噴出路部分の後端に連なる等径状噴出路部分とを備えるように形成されていることから、ガス燃料が環状の周囲噴出路の等径状噴出路部分から先細状噴出路部分を流動して圧力が高められた状態で、外筒状体の先端部における先広がり状の内周面部分に噴出されることになるので、環状の周囲噴出路から噴出されたガス燃料が広がり易くなり、燃料噴出部によりガス燃料を噴出部径方向外方に更に広がらせるように噴出させることが可能となる。
従って、火炎の幅を一段と広くすると共に、火炎の長さを一段と短くすることが可能となる。
第4特徴構成は、上記第1〜第3特徴構成のいずれかに加えて、
前記中央噴出路からのガス燃料の噴出量と前記周囲噴出路からのガス燃料の噴出量との比率を調節する噴出量比調節手段が設けられている点を特徴とする。
即ち、噴出量比調節手段により、中央噴出路からのガス燃料の噴出量と周囲噴出路からのガス燃料の噴出量との比率を変更調節することにより、火炎の形状を変更することが可能となる。
例えば、燃料噴出部全体のガス燃料の噴出量を変更する、即ち、燃焼量を変更する場合に、その燃焼量を小さくするほど、中央噴出路からのガス燃料の噴出量の割合が大きくなるように、中央噴出路からのガス燃料の噴出量と周囲噴出路からのガス燃料の噴出量との比率を変更調節すると、燃焼量の変更に拘らず、火炎の長さの変動を小さくすることが可能となる。
又、例えば、燃料噴出部からのガス燃料の噴出方向に沿う方向での長さが長い加熱炉ほど、中央噴出路からのガス燃料の噴出量の割合が大きくなるように、中央噴出路からのガス燃料の噴出量と周囲噴出路からのガス燃料の噴出量との比率を変更調節して、火炎の長さを長くする等、火炎を加熱炉の形状に適合する形状にて形成することが可能となる。
従って、燃焼量の変更に拘らず火炎の長さの変動を小さくしたり、燃焼装置の設置対象の加熱炉の形状に適合するように火炎形状を変更することが可能となるので、使い勝手を向上することができるようになった。
〔第1実施形態〕
以下、図面に基づいて、本発明をガラス溶解炉用の燃焼装置に適用した場合の第1実施形態を説明する。
先ず、燃焼装置を設ける加熱炉の一例であるガラス溶解炉について説明する。
図1及び図2に示すように、ガラス溶解炉は、平面視で矩形状の溶解槽2を下部に備えると共にアーチ型の天井を備えた炉本体1を中央に設け、溶解槽2の一側縁を区画する炉壁4に設けた投入口4iからガラス原料を投入し、その投入口4iを設けた炉壁4に対向する炉壁4に形成した取り出し孔4eから溶融ガラスを取り出すように構成してある。
そして、投入口4iから取り出し孔4eへ向かう原料移送方向に対して、炉本体1の左右夫々に、蓄熱室3を原料移送方向に沿って延設し、炉本体1の左右の炉壁4の上部に、複数の空気口(所謂ポート)5を原料移送方向に沿って並設し、蓄熱室3と各空気口5とを空気供給路6にて連通させて、所謂サイドポート式に構成してある。
つまり、空気供給路6は、溶解炉横側部の空気口5(酸素含有ガス供給口に相当する)から炉内7に空気を燃焼用酸素含有ガスとして供給するように構成してあり、酸素含有ガス供給部に相当する。
前記取り出し孔4eを形成した炉壁4の外部に、その取り出し孔4eにて前記溶解槽2と連通する状態で作業槽8を設けて、前記投入口4iから投入したガラス原料を、溶解槽2にて溶融させて作業槽8に向かって流動させて、取り出し孔4eを通じて清浄な溶融ガラスを作業槽8に導くように構成してある。
図3にも示すように、前記炉本体1の左右の炉壁4の炉内側において、前記複数の空気口5夫々の下方に、有底円筒状の燃料噴出部装着用凹部4sを設け、炉内7にガス燃料を噴出する長尺状の燃料噴出部Bを、複数の燃料噴出部装着用凹部4s夫々の底部における中央に、先端が炉壁4の内面よりも後退した状態で設けてある。
前記空気供給路6は、燃焼用空気を前記空気口5から斜め下方に向けて、燃料噴出部Bから噴出されるガス燃料の燃焼域に供給するように構成してある。
燃料噴出部Bの設置構成について説明を加えると、各燃料噴出部装着用凹部4sは、炉内側ほど上方に位置する上向きの傾斜姿勢にて設け、各燃料噴出部装着用凹部4sの内周面は、炉内7の側ほど大径となる先広がり状に形成してある。
そして、各燃料噴出部装着用凹部4sに、燃料噴出部Bを先端側ほど上方に位置する上向きの傾斜姿勢にて設けてある。ちなみに、水平方向に対する燃料噴出部Bの上向き傾斜角度は、例えば、8°程度に設定してある。
つまり、本発明の燃焼装置は、上述のように前記左右夫々の炉壁4に設けた複数の燃料噴出部Bと、燃焼用空気Aを各燃料噴出部Bの上方に設けた空気口5を通して各燃料噴出部Bから噴出されるガス燃料Gの燃焼域に供給するように上述のように夫々設けた複数の空気供給路6とを備えて、所謂アンダーポート式に構成してある。
左右の燃料噴出部Bは、一定時間(例えば、約15〜30分)毎に交互に、ガス燃料Gの噴出と噴出停止を繰り返し、ガス燃料Gを噴出している燃料噴出部Bの側の空気口5からは、蓄熱室3を通って高温(1000〜1200°C程度)に予熱された燃焼用空気Aが炉内7に供給され、ガス燃料Gの噴出を停止している燃料噴出部Bの側の空気口5からは炉内7の燃焼ガスEを排出させるようにして、左右の燃料噴出部Bにて交互に燃焼させる、所謂交番燃焼を行わせるようにしてある。尚、図1ないし図3は、左側の燃料噴出部Bにて燃焼させている状態を示している。
燃料噴出部Bから噴出されたガス燃料Gの周囲に、その噴出方向に沿って、そのガス燃料Gを噴出している燃料噴出部Bが設けられている空気口5から燃焼用空気Aが供給されて、ガス燃料Gと燃焼用空気Aとが接触して拡散燃焼して、所謂、緩慢燃焼し、高輝度の輝炎を含む火炎Fが形成され、その火炎の輻射熱により、溶解槽2内のガラス原料を溶解する。炉本体1のアーチ状の天井は、燃焼炎の輻射熱を反射させる。
炉内7の燃焼ガスEは、ガス燃料Gの噴出を停止している燃料噴出部Bの側の空気口5から、蓄熱室3に流入し、蓄熱材を通過して、蓄熱材に排熱が回収された後、排気される。
蓄熱室3においては、燃焼ガスEを排出させる状態のときに、燃焼ガスEから排熱を蓄熱材に回収して蓄熱し、燃焼用空気Aを供給する状態のときには、蓄熱材の蓄熱により燃焼用空気Aを予熱する。そして、そのように予熱された燃焼用空気Aが、空気供給路6を通流して空気口5から炉内7に供給されるのである。
以下、図4ないし図7に基づいて、燃焼装置について説明を加える。
尚、図6は、図5におけるロ−ロ矢視図であり、図7は、図5におけるハ−ハ矢視図である。
図4ないし図7に示すように、前記燃料噴出部Bは、外筒状体10と内筒状体20とを外筒状体10の先端が内筒状体20の先端よりも突出する状態で噴出部軸心Pにて同軸心状に備えて、内筒状体20の筒内にて中央噴出路31を形成し且つ内筒状体20と外筒状体10との間に環状の周囲噴出路32を形成するように構成してある。
そして、本発明では、前記外筒状体10の先端部の内周面12cを先端側ほど大径となる先広がり状に形成し、前記環状の周囲噴出路20に、その周囲噴出路20から噴出されるガス燃料を旋回させる旋回手段としての旋回羽根33を設けてある。
前記外筒状体10は、長尺円筒状の外筒本体部11と、その外筒本体部11の先端に着脱自在に接続される外筒噴出路形成部12とを備えて構成し、前記内筒状体20は、長尺円筒状の内筒本体部21と、その内筒本体部21の先端に着脱自在に接続される内筒噴出路形成部22とを備えて構成してある。
外筒本体部11と内筒本体部21とは、内筒本体部21の後端が外筒本体部11の後端から突出する状態で同軸心状に一体的に組み付け、外筒本体部11及び内筒本体部21夫々の後端を閉塞すると共に、外筒本体部11の後端部に、前記環状の周囲噴出路32から噴出させるガス燃料を供給する周囲噴出路用受入口34を設け、内筒本体部21の後端部に、前記中央噴出路31から噴出させるガス燃料を供給する中央噴出路用受入口35を設けてある。
図4及び図5に示すように、前記外筒本体部11の先端には、雄ネジ部11sを形成し、前記外筒噴出路形成部12の後端側には、外筒本体部21の雄ネジ部11sに螺合自在な雌ねじ部12sを形成して、外筒噴出路形成部12の雌ねじ部12sを外筒本体部11の雄ネジ部11sに螺合することにより、外筒噴出路形成部12を外筒本体部11の先端に着脱自在に接続可能なように構成してある。
そして、外筒噴出路形成部12として、後述するように仕様が異なる複数種を用意して、仕様が異なる外筒噴出路形成部12を外筒本体部11の先端に付け換え自在なように構成してある。
又、前記内筒本体部21の先端には、雄ネジ部21sを形成し、前記内筒噴出路形成部22の後端側には、内筒本体部21の雄ネジ部21sに螺合自在な雌ねじ部22sを形成して、内筒噴出路形成部22の雌ねじ部22sを内筒本体21の雄ネジ部21sに螺合することにより、内筒噴出路形成部22を内筒本体部21の先端に着脱自在に接続可能なように構成してある。
そして、内筒噴出路形成部22として、後述するように仕様が異なる複数種を用意して、仕様が異なる内筒噴出路形成部22を内筒本体部21の先端に付け換え自在なように構成してある。
前記外筒噴出路形成部12の外周面は、外径が噴出部軸心方向に沿って等径な等径状に形成してある。
又、外筒噴出路形成部12の内周面は、内径が噴出部軸心方向に沿って等径な等径状の内周面部分12aと、内径が先端側ほど小径となる先細状の内周面部分12bと、内径が先端側ほど大径となる先広がり状の内周面部分12cとが、後端側から先端側に向けて連なる形状に形成してある。
前記雌ねじ部12sは、前記外筒噴出路形成部12の内周面における等径状の内周面部分12aに形成してある。
そして、外筒噴出路形成部12として、例えば、先広がり状の内周面部分12cの後端の内径を一定とする状態で、その先広がり状の内周面部分12cの先端の内径を異ならせることにより、先広がり状の内周面部分12cの噴出部軸心Pに対する傾斜角度を異ならせた複数種を用意してある。
例えば、先広がり状の内周面部分12cの後端の内径を27.5mmφとし、且つ、先広がり状の内周面部分12cにおける噴出部軸心方向での長さを30mmとする状態で、その先広がり状の内周面部分12cの先端の内径を37.5〜50mmφの範囲で異ならせてある。
前記内筒噴出路形成部22の外周面は、外径が噴出部軸心方向に沿って等径な等径状の大径外周面部分22aと、外径が先端側ほど小径となる先細状の外周面部分22bと、外径が前記等径状の大径外周面部分22aよりも小径で且つ噴出部軸心方向に沿って等径な等径状の小径外周面部分22cとが、後端側から先端側に向けて連なる形状に形成してある。
又、内筒噴出路形成部22の内周面は、内径が噴出部軸心方向に沿って等径な等径状の大径内周面部分22dと、内径が先端側ほど小径となる先細状の内周面部分22eと、内径が前記等径状の大径内周面部分22dよりも小径で且つ噴出部軸心方向に沿って等径な等径状の小径内周面部分22fとが、後端側から先端側に向けて連なる形状に形成してある。
前記雌ねじ部22sは、前記内筒噴出路形成部22の内周面における等径状の大径内周面部分22dに形成してある。
更に、内筒噴出路形成部22の等径状の大径外周面部分22aには、周方向に間隔を隔てて並ぶ複数の羽根体33wからなる旋回羽根33を設けてある。
その旋回羽根33の羽根体33w夫々は、内筒噴出路形成部22の径方向視にてその内筒噴出路形成部22の軸心、即ち、噴出部軸心Pに対してその周方向一方側に傾斜角度α(図5参照)にて傾斜するように設けてある。以下、羽根体33wが噴出部軸心Pに対して傾斜する傾斜角度αを旋回羽根33の旋回角度と記載する場合がある。
そして、内筒噴出路形成部22として、等径状の小径外周面部分22cの外径を一定にする状態で、その等径状の小径外周面部分22cにおける噴出部軸心方向での長さを異ならせた複数種を用意してある。
例えば、等径状の小径外周面部分22cの外径を22mmφとしてある。
そして、外筒噴出路形成部12を外筒本体部11の先端に取り付け且つ内筒噴出路形成部22を内筒本体部21の先端に取り付けた状態で、内筒噴出路形成部22の先端と外筒噴出路形成部12の先端との噴出部軸心方向での間隔(図5においてLにて示す)を8〜20mmの範囲で異ならせるように、等径状の小径外周面部分22cにおける噴出部軸心方向での長さを異ならせてある。
又、内筒噴出路形成部22として、前記旋回羽根33の旋回角度が異なる複数種を用意してある。
例えば、その旋回羽根33の旋回角度を15°〜45°の範囲で異ならせてある。
そして、外筒噴出路形成部12を外筒本体部11の先端に取り付けると共に、内筒噴出路形成部22を内筒本体部21の先端に取り付けると、上述のように、外筒状体10と内筒状体20とが外筒状体10の先端が内筒状体20の先端よりも突出する状態で噴出部軸心Pにて同軸心状に備えられて、内筒状体20の筒内にて中央噴出路31が形成され且つ内筒状体20と外筒状体10との間に環状の周囲噴出路32が形成されると共に、その環状の周囲噴出路20に、その周囲噴出路20から噴出されるガス燃料を旋回させる旋回羽根33が設けられることになる。
又、外筒噴出路形成部12の先端の先広がり状の内周面部分12cにて、上述のように、外筒状体10の先端部の内周面12cが先端側ほど大径となる先広がり状に形成されることになる。
更に、上述のように、外筒噴出路形成部12を外筒本体部11の先端に取り付けると共に、内筒噴出路形成部22を内筒本体部21の先端に取り付けると、内筒噴出路形成部22の先端が外筒噴出路形成部12の先広がり状の内周面部分12cの後端よりも先端側に位置することになって、内筒状体20が、その先端が外筒状体10の先広がり状の内周面部分12cの後端よりも先端側に位置するように設けられることになる。
又、前記外筒噴出路形成部12の内周面における先細状の内周面部分12bと、前記内筒噴出路形成部22の外周面における先細状の外周面部分22bとにより、前記外筒状体10における先広がり状の内周面部分12cよりも後端側において、先端側ほど小径となる先細状噴出路部分32bが形成され、前記外筒本体部11の内周面及び前記外筒噴出路形成部12の内周面における等径状の内周面部分12aと、前記内筒噴出路形成部22の外周面における等径状の大径外周面部分22aとの間に、前記先細状噴出路部分32bの後端に連なる状態で、径が軸心方向に沿って略等径の等径状噴出路部分32aが形成されることになる。
つまり、前記環状の周囲噴出路32が、前記外筒状体10における前記先広がり状の内周面部分12cよりも後端側においては、先端側ほど小径となる先細状噴出路部分32bと、その先細状噴出路部分32bの後端に連なり且つ径が軸心方向に沿って略等径の等径状噴出路部分32aとを備えるように形成されている。
図4に示すように、前記燃料噴出部Bから噴出させるためのガス燃料を供給するガス燃料供給路36を、周囲噴出路供給用分岐路36sと中央噴出路供給用分岐路36cとに分岐させて、周囲噴出路供給用分岐路36sを前記周囲噴出路用受入口34に接続し、中央噴出路供給用分岐路36cを前記中央噴出路用受入口35に接続してある。
そして、前記ガス燃料供給路36には、前記燃料噴出部Bへのガス燃料の供給を断続する燃料断続弁37、及び、燃料噴出部Bへのガス燃料の供給量を調節する燃料供給量調節弁38を設け、前記周囲噴出路供給用分岐路36sには、周囲噴出路供給比率調節弁39を設け、前記中央噴出路供給用分岐路36cには、中央噴出路供給比率調節弁40を設けてある。
つまり、前記燃料供給量調節弁38の開度を調節することにより、前記燃料噴出部Bへのガス燃料の供給量、つまり、燃焼量を調節し、前記中央噴出路供給比率調節弁40及び前記周囲噴出路供給比率調節弁39夫々の開度を調節することにより、前記中央噴出路31からのガス燃料の噴出量と前記周囲噴出路32からのガス燃料の噴出量との比率を調節することになり、中央噴出路供給比率調節弁40及び周囲噴出路供給比率調節弁39により、噴出量比調節手段を構成してある。
次に、上述のように構成した燃焼装置による燃焼形態について説明する。
図5に示すように、中央噴出路31からガス燃料Gが噴出部軸心方向に直進状に噴出され、その中央噴出路31から噴出されるガス燃料Gの周囲を覆う状態で、環状の周囲噴出路32からガス燃料Gが旋回羽根33による旋回作用により旋回する状態で噴出され、そのように環状の周囲噴出路32から旋回する状態で噴出されたガス燃料Gが、外筒状体10の先端部の先広がり状の内周面部分12cによる案内により、外筒状体10の先端開口から先広がり状に旋回する状態で噴出されるので、燃料噴出部Bからガス燃料Gが噴出部径方向外方に十分に広がるように噴出される。
そして、図3に示すように、燃料噴出部Bから噴出部径方向外方に十分に広がるように噴出されるガス燃料Gの燃焼域に空気口5から燃焼用空気Aが供給されて、ガス燃料Gが燃焼するので、火炎Fの長さを十分に短くし、しかも、火炎Fの幅を十分に広くすることが可能となる。
つまり、燃料噴出部Bにより噴出部径方向外方に十分に広がるように噴出されたガス燃料Gは、燃料噴出部装着用凹部4sの内面に十分にへばりつく火炎Fを形成して燃焼することになり、このように燃焼する火炎Fは、燃料噴出部Bから噴出されたガス燃料Gが噴出部径方向外方に十分に広がりながら速やかに燃焼することにより、長さが十分に短く、しかも、幅が十分に広くなるのである。
又、環状の周囲噴出路32からガス燃料Gを旋回する状態で噴出させることにより、その周囲噴出路32から噴出される旋回状のガス燃料流Gにて中央噴出路31から噴出されたガス燃料Gの周囲を覆うことにより、中央噴出路31から噴出されるガス燃料Gと燃焼用空気Aとの接触をより一層抑制することができるので、炭素粒を効率良く発生させながら燃焼させることができ、輝炎の発生率を更に向上させることができる。
又、内筒状体20が、その先端が外筒状体10における先広がり状の内周面部分12cの後端よりも先端側に位置するように設けられているので、環状の周囲噴出路32により、ガス燃料Gが外筒状体10の先広がり状の内周面部分12cにより先広がり状に案内される状態で旋回しつつ環状に噴出され、そのように環状の周囲噴出路32により旋回しつつ先広がり状に環状に噴出されるガス燃料流Gの中央部から、中央噴出路31によりガス燃料Gが噴出されることになり、環状の周囲噴出路32から旋回する状態で噴出されるガス燃料Gと中央噴出路31から噴出されるガス燃料Gとの混合を遅らせることが可能となる。
従って、環状の周囲噴出路32から噴出されるガス燃料Gの旋回力の低下を十分に抑制することが可能となるので、燃料噴出部Bによりガス燃料Gを噴出部径方向外方に一段と広がらせるように噴出させることが可能となり、火炎Fの幅を一段と広くすると共に、火炎Fの長さを一段と短くすることが可能となる。
又、環状の周囲噴出路32が、外筒状体10における先広がり状の内周面部分12cよりも後端側においては、先細状噴出路部分32bとその先細状噴出路部分32bの後端に連なる等径状噴出路部分32aとを備えるように形成されていることから、ガス燃料Gが環状の周囲噴出路32の等径状噴出路部分32aから先細状噴出路部分32bを流動して圧力が高められた状態で、外筒状体10の先端部における先広がり状の内周面部分12cに噴出されることになるので、環状の周囲噴出路32から噴出されたガス燃料Gが広がり易くなり、燃料噴出部Bによりガス燃料Gを噴出部径方向外方に更に広がらせるように噴出させることが可能となる。
従って、火炎Fの幅を一段と広くすると共に、火炎Fの長さを一段と短くすることができる。
又、前記周囲噴出路供給比率調節弁39及び前記中央噴出路供給比率調節弁40夫々の開度を調節して、前記中央噴出路31からのガス燃料の噴出量と前記周囲噴出路32からのガス燃料の噴出量との比率を調節することにより、火炎形状を変更することができる。
例えば、燃焼量の調節範囲において、燃焼量を小さくするほど、中央噴出路31からのガス燃料の噴出量の割合が大きくなる状態で、中央噴出路31からのガス燃料の噴出量と周囲噴出路32からのガス燃料の噴出量との比率を2:8から8:2の範囲で変更調節すると、燃焼量の変更に拘らず、火炎Fの長さの変動を小さくすることができる。
又、前記外筒本体部11の先端に接続する外筒噴出路形成部12として、先広がり状の内周面部分12cの傾斜角度が大きいものを選択するほど、火炎Fの幅を広くすると共に、火炎Fの長さを短くすることができる。
前記内筒本体部21の先端に接続する内筒噴出路形成部22として、前記内筒噴出路形成部22の先端と前記外筒噴出路形成部12の先端との噴出部軸心方向での間隔Lを小さくするものを選択するほど、環状の周囲噴出路32から旋回する状態で噴出されるガス燃料Gと中央噴出路31から噴出されるガス燃料Gとの混合を遅らせることが可能となって、火炎Fの幅を広くすると共に、火炎Fの長さを短くすることができる。
又、前記内筒本体部21の先端に接続する内筒噴出路形成部22として、前記旋回羽根33の旋回角度が大きいものを選択するほど、前記燃料噴出部Bから噴出されるガス燃料Gの噴出部径方向外方への広がりを大きくすることができるので、火炎Fの幅を広くすると共に、火炎Fの長さを短くすることができる。
以下、本発明の第2及び第3の各実施形態を説明するが、第2及び第3の各実施形態においては、燃料噴出部Bの構成が異なる以外は、第1実施形態と同様に構成してあるので、主として、燃料噴出部Bの構成について説明する。
〔第2実施形態〕
図8に示すように、この第2実施形態では、上記の第1実施形態と同様に、前記外筒状体10の先端部の内周面12cを先端側ほど大径となる先広がり状に形成し、前記環状の周囲噴出路32に、その周囲噴出路32から噴出されるガス燃料を旋回させる旋回羽根33を設けてある。
そして、第1実施形態と同様に、前記外筒状体10を、長尺円筒状の外筒本体部11とその外筒本体部11の先端に着脱自在に接続される外筒噴出路形成部12とを備えて構成し、前記内筒状体20を、長尺円筒状の内筒本体部21とその内筒本体部21の先端に着脱自在に接続される内筒噴出路形成部22とを備えて構成し、更に、外筒噴出路形成部12を第1実施形態と同様に構成してあるが、前記内筒噴出路形成部22が第1実施形態と異なる。
即ち、第1実施形態と同様に、内筒噴出路形成部22の外周面を、等径状の大径外周面部分22aと先細状の外周面部分22bと等径状の小径外周面部分22cとが後端側から先端側に向けて連なる形状に形成し、内筒噴出路形成部22の内周面を、等径状の大径内周面部分22dと先細状の内周面部分22eと等径状の小径内周面部分22fとが後端側から先端側に向けて連なる形状に形成してあるが、内筒噴出路形成部22の等径状の小径外周面部分22cの長さを第1実施形態におけるよりも短くなるように設定してある。
そして、外筒噴出路形成部12を外筒本体部11の先端に取り付けると共に、内筒噴出路形成部22を内筒本体部21の先端に取り付けると、内筒噴出路形成部22の先端が外筒噴出路形成部12の先広がり状の内周面部分12cの後端と噴出部軸心方向において同位置に位置することになって、内筒状体20が、その先端が外筒状体10の先広がり状の内周面部分12cの後端と噴出部軸心方向において同位置に位置するように設けられることになる。
尚、第1実施形態と同様に、外筒噴出路形成部12の先端の先広がり状の内周面部分12cにて、外筒状体10の先端部の内周面12cが先端側ほど大径となる先広がり状に形成されることになる。
又、前記環状の周囲噴出路32を、前記外筒状体10における前記先広がり状の内周面部分12cよりも後端側においては、先端側ほど小径となる先細状噴出路部分32bと、その先細状噴出路部分32bの後端に連なり且つ径が軸心方向に沿って略等径の等径状噴出路部分22bとを備えるように形成してある。
〔第3実施形態〕
図9に示すように、この第3実施形態では、上記の第1実施形態と同様に、前記外筒状体10の先端部の内周面12cを先端側ほど大径となる先広がり状に形成し、前記環状の周囲噴出路20に、その周囲噴出路20から噴出されるガス燃料を旋回させる旋回羽根33を設けてある。
そして、第1実施形態と同様に、前記外筒状体10を、長尺円筒状の外筒本体部11とその外筒本体部11の先端に着脱自在に接続される外筒噴出路形成部12とを備えて構成し、前記内筒状体20を、長尺円筒状の内筒本体部21とその内筒本体部21の先端に着脱自在に接続される内筒噴出路形成部22とを備えて構成してあるが、前記外筒噴出路形成部12及び前記内筒噴出路形成部22が第1実施形態と異なる。
即ち、外筒噴出路形成部12の内周面は、内径が噴出部軸心方向に沿って等径な等径状の内周面部分12aと、内径が先端側ほど大径となる先広がり状の内周面部分12cとが、後端側から先端側に向けて連なる形状に形成してある。
又、内筒噴出路形成部22の内周面は、第1実施形態と同様に、等径状の大径内周面部分22dと先細状の内周面部分22eと等径状の小径内周面部分22fとが、後端側から先端側に向けて連なる形状に形成してあるが、内筒噴出路形成部22の外周面の全体を、外径が噴出部軸心方向に沿って等径な等径状に形成してある。
そして、外筒噴出路形成部12を外筒本体部11の先端に取り付けると共に、内筒噴出路形成部22を内筒本体部21の先端に取り付けると、内筒噴出路形成部22の先端が外筒噴出路形成部12の先広がり状の内周面部分12cの後端と噴出部軸心方向において同位置に位置することになって、内筒状体20が、その先端が外筒状体10の先広がり状の内周面部分12cの後端と噴出部軸心方向において同位置に位置するように設けられることになる。
又、前記環状の周囲噴出路32は、全長にわたって、径が軸心方向に沿って略等径な等径状に形成してある。
尚、第1実施形態と同様に、外筒噴出路形成部12の先端の先広がり状の内周面部分12cにて、外筒状体10の先端部の内周面12cが先端側ほど大径となる先広がり状に形成されることになる。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 本発明の燃焼装置は、上記の実施形態に例示したサイドポート式のガラス溶解炉以外に、図10及び図11に示すように、所謂エンドポート式のガラス溶解炉の燃焼装置にも適用することができる。
以下、エンドポート式のガラス溶解炉について説明する。
炉体1の一側面を形成する炉壁4の外側に、左右一対の蓄熱室3を設けると共に、その炉壁4に、各蓄熱室3に対応させて空気口5を形成し、各蓄熱室3と各空気口5とを空気供給路6にて連通させてある。
そして、前記左右一対の空気口5を形成した炉壁4の内側において、前記左右一対の空気口5夫々の下方に、有底円筒状の燃料噴出部装着用凹部4sを設け、各燃料噴出部装着用凹部4sに、第1実施形態と同様の燃料噴出部Bを第1実施形態と同様に設けて、左右の燃料噴出部Bを用いて交番燃焼を行わせるように構成してある。
燃料噴出部Bを設けた側面に隣接する側面を形成する炉壁4における燃料噴出部Bの側の端部に、ガラス原料の投入口4iを設け、燃料噴出部Bを設けた側面に対向する側面を形成する炉壁4の外部に作業槽8を設けると共に、その作業槽8と溶解槽2との間の炉壁4には、溶解槽2と作業槽8とを連通させる取り出し孔4e形成してある。
つまり、投入口4iからガラス原料を溶解槽2に投入して、そのガラス原料を、燃料噴出部Bを設けた側面側からそれに対向する側面側の取り出し孔4eに向けて、火炎Fの長手方向に沿って流動させながら溶融させ、取り出し孔4eを通じて、清浄な溶融ガラスを作業槽8に導くように構成してある。
(ロ) 上記の第1実施形態において、内筒状体20を、その先端が外筒状体10の先広がり状の内周面部分12cの後端と噴出部軸心方向において同位置に位置するように設けたり、その先端が外筒状体10の先広がり状の内周面部分12cの後端よりも噴出部軸心方向において後端側に位置するように設けても良い。
又、上記の第2実施形態において、内筒状体20を、その先端が外筒状体10の先広がり状の内周面部分12cの後端よりも噴出部軸心方向において後端側に位置するように設けても良い。
又、上記の第3実施形態において、内筒状体20を、その先端が外筒状体10の先広がり状の内周面部分12cの後端よりも噴出部軸心方向において先端側に位置するように設けたり、その先端が外筒状体10の先広がり状の内周面部分12cの後端よりも噴出部軸心方向において後端側に位置するように設けても良い。
(ハ) 空気口5から炉内7に供給する燃焼用酸素含有ガスとしては、上記の実施形態において例示した空気以外に、空気に炉内7から排出した燃焼排ガスを混合したものや、酸素含有率を高くした酸素富化空気等、種々のものを用いることができる。
(ニ) 本発明は、上記の各実施形態で例示したガラス溶解炉や、図10及び図11にて示す別実施形態で例示したガラス溶解炉以外にも、種々の加熱炉用の燃焼装置に適用することができる。
実施形態に係る加熱炉用の燃焼装置を設けたガラス溶解炉の縦断面図 図1のイ−イ矢視図 実施形態に係る加熱炉用の燃焼装置を設けたガラス溶解炉の要部の縦断面図 第1実施形態に係る加熱炉用の燃焼装置の燃料噴出部の縦断面図 第1実施形態に係る加熱炉用の燃焼装置の燃料噴出部の要部の縦断面図 図5のロ−ロ矢視図 図5のハ−ハ矢視図 第2実施形態に係る加熱炉用の燃焼装置の燃料噴出部の要部の縦断面図 第3実施形態に係る加熱炉用の燃焼装置の燃料噴出部の要部の縦断面図 別実施形態に係るガラス溶解炉の縦断面図 図10のニ−ニ矢視図 従来の加熱炉用の燃焼装置の燃料噴出部の縦断面図
符号の説明
4 炉壁
4s 燃料噴出部装着用凹部
5 酸素含有ガス供給口
6 酸素含有ガス供給部
7 炉内
10 外筒状体
12c 先広がり状の内周面部分
20 内筒状体
31 中央噴出路
32 周囲噴出路
32a 等径状噴出路部分
32b 先細状噴出路部分
33 旋回手段
39,40 噴出量比調節手段
B 燃料噴出部

Claims (4)

  1. 炉内にガス燃料を噴出する燃料噴出部が、炉壁の炉内側に設けられた有底筒状の燃料噴出部装着用凹部の底部における中央又は略中央に、先端が前記炉壁の内面よりも後退した状態で設けられ、
    前記炉壁における前記燃料噴出部装着用凹部とは異なる箇所に設けられた酸素含有ガス供給口から、前記燃料噴出部から噴出されるガス燃料の燃焼域に燃焼用酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給部が設けられ、
    前記燃料噴出部が、外筒状体と内筒状体とを前記外筒状体の先端が前記内筒状体の先端よりも突出する状態で同軸心状に備えて、前記内筒状体の筒内にて中央噴出路を形成し且つ前記内筒状体と前記外筒状体との間に環状の周囲噴出路を形成するように構成された加熱炉用の燃焼装置であって、
    前記外筒状体の先端部の内周面が、先端側ほど大径となる先広がり状に形成され、
    前記環状の周囲噴出路に、その周囲噴出路から噴出されるガス燃料を旋回させる旋回手段が設けられている加熱炉用の燃焼装置。
  2. 前記内筒状体が、その先端が前記外筒状体の前記先広がり状の内周面部分の後端よりも先端側に位置するように設けられている請求項1記載の加熱炉用の燃焼装置。
  3. 前記環状の周囲噴出路が、前記外筒状体における前記先広がり状の内周面部分よりも後端側においては、先端側ほど小径となる先細状噴出路部分と、その先細状噴出路部分の後端に連なり且つ径が軸心方向に沿って等径又は略等径の等径状噴出路部分とを備えるように形成されている請求項1又は2記載の加熱炉用の燃焼装置。
  4. 前記中央噴出路からのガス燃料の噴出量と前記周囲噴出路からのガス燃料の噴出量との比率を調節する噴出量比調節手段が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱炉用の燃焼装置。
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