JP2003322314A - バーナ - Google Patents

バーナ

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JP2003322314A
JP2003322314A JP2002128726A JP2002128726A JP2003322314A JP 2003322314 A JP2003322314 A JP 2003322314A JP 2002128726 A JP2002128726 A JP 2002128726A JP 2002128726 A JP2002128726 A JP 2002128726A JP 2003322314 A JP2003322314 A JP 2003322314A
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air
burner
combustion
cooling
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JP2002128726A
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Susumu Yamada
進 山田
Yoshihiro Nakamura
義弘 中村
Haruki Narita
春樹 成田
Yoshihide Ichikawa
善英 市川
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NARITA TECHNO KK
Toho Gas Co Ltd
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NARITA TECHNO KK
Toho Gas Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素富化を行うことなく安定した燃焼を行う
ことができ,熱処理炉内を約1800℃以上もの高温に
加熱することができるバーナを提供すること。 【解決手段】 燃料管4の先端部401には,燃料主噴
出孔51及び燃料副噴出孔52を設けたキャップ部5が
着脱可能に取り付けてある。バーナ1の燃焼の際には,
燃料管4を通過する燃料101の一部を,燃料副噴出孔
52から副噴出燃料103として冷却通路31に噴出さ
せると共に,この冷却通路31を通過する冷却空気10
5と混合させて予混合ガス106とする。そして,この
予混合ガス106と,燃料主噴出孔51から噴出させた
主噴出燃料102と,空気通路21を通過させて空気噴
出口61より噴出させた燃焼空気104とを混合して燃
焼させることにより,熱処理炉8内を加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,熱処理炉内を高温に加熱するこ
とができるバーナに関する。
【0002】
【従来技術】熱処理炉内の雰囲気ガスを加熱するための
バーナとして,熱処理炉の炉壁に固定した燃焼筒と,こ
の燃焼筒に連結したバーナボディと,このバーナボディ
の内周側に配設したバーナノズルとを有するものがあ
る。このバーナにおいては,上記バーナボディと上記バ
ーナノズルとの間の空気通路を通過させて空気噴出口よ
り噴出させた燃焼空気と,上記バーナノズルの開口部よ
り噴出させた燃料とを混合させて燃焼を行い,上記熱処
理炉内を加熱している。そして,上記熱処理炉内を,例
えば約1300℃以上の温度に加熱するには,上記燃焼
空気を約200〜500℃の温度に予め加熱して供給す
ることが行われている。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記燃焼空気
の温度を高くすると,上記空気噴出口から噴出する燃焼
空気の流速が大きくなり,いわゆるリフト燃焼が起こっ
たり,場合によっては失火したりして,燃焼が不安定に
なる。そのため,上記燃焼空気の温度は約500℃ぐら
いまでしか高くすることができず,この場合の上記熱処
理炉内の温度は約1800℃ぐらいまでしか高くするこ
とができない。また,上記燃焼空気の温度を高くするこ
とができないので,バーナの熱効率を向上させることが
困難になっている。
【0004】ところで,上記熱処理炉内を約1800℃
以上に加熱する方法として,上記燃焼空気に酸素を富化
する方法がある。しかし,この方法によれば,常に酸素
を供給する必要があり,バーナのランニングコストを増
大させてしまう。
【0005】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,酸素富化を行うことなく安定した燃焼を
行うことができ,かつ熱効率の向上を図って熱処理炉内
を約1800℃以上もの高温に加熱することができるバ
ーナを提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は,複数の空気噴出口を設け
た空気噴出プレートを備えたバーナボディと,該バーナ
ボディの内周側に配設した冷却管と,該冷却管と上記バ
ーナボディとの間に形成した環状の空気通路と,上記冷
却管の内周側に配設した燃料管と,該燃料管と上記冷却
管との間に形成した環状の冷却通路とを有し,上記燃料
管における先端部には,燃料主噴出孔を設けると共に,
上記先端部の近傍の側周部には複数の燃料副噴出孔を設
け,上記燃料管を通過する燃料の一部を,上記燃料副噴
出孔から副噴出燃料として上記冷却通路に噴出させると
共に,該冷却通路を通過する冷却空気と混合させて予混
合ガスとし,該予混合ガスと,上記燃料主噴出孔から噴
出させた主噴出燃料と,上記空気通路を通過させて上記
空気噴出口より噴出させた燃焼空気とを混合して燃焼さ
せるよう構成したことを特徴とするバーナにある(請求
項1)。
【0007】本発明のバーナは,上記燃焼空気の温度を
約800℃以上の高温にした場合でも,安定した燃焼が
得られるようにしたものである。すなわち,本発明のバ
ーナにおいては,上記燃料を,主噴出燃料として上記燃
料主噴出孔より噴出する他に,この燃料の一部を副噴出
燃料として上記燃料副噴出孔より上記冷却通路に噴出す
る。そして,上記副噴出燃料を上記冷却通路を通過する
冷却空気と混合させて,予混合ガスにする。
【0008】そのため,上記主噴出燃料と予混合ガスと
上記燃焼空気とを混合して燃焼させたときには,上記予
混合ガスの存在により,この燃焼は上記燃料管の側近よ
り開始することができる。そして,上記燃焼による火炎
は,上記燃料管の側近より形成される。そのため,上記
バーナにおいては,上記燃焼空気の温度を約800℃以
上の高温にすることができ,この場合に,上記空気噴出
口から噴出される燃焼空気の流速が速くなった場合で
も,リフト燃焼や,失火が発生することがほとんどな
い。そのため,上記バーナは,酸素富化を行わなくても
安定して燃焼を行うことができる。
【0009】そして,上記バーナによれば,上記のごと
く約800℃以上の燃焼空気を使用することができるた
め,バーナの熱効率を向上させることができ,上記熱処
理炉内の温度を容易に約1800℃以上もの高温に加熱
することができる。また,本発明のバーナは,上記冷却
通路を通過させた冷却空気により,上記燃料管の先端部
を冷却することができる。そのため,上記燃料管の先端
部が,上記約1800℃以上もの熱処理炉内に曝された
場合でも,上記冷却空気によりこれを保護することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】上述した本発明における好ましい
実施の形態につき説明する。本発明のバーナにおいて,
前方とは,上記燃焼による火炎を形成する方向(燃焼方
向)であり,熱処理炉内に向かう方向をいう。また,先
端側とは,これらの方向に向かう側をいい,後端側と
は,上記先端側とは反対側をいう。
【0011】また,上記燃料としては,例えば,都市ガ
ス,LPG等の気体燃料を用いることができる。また,
上記環状の空気通路は,上記バーナボディの断面形状
(三角形,四角形,六角形,丸形等)に合わせて,各種
の断面形状を有することができる。また,上記燃焼空気
の温度は,上記バーナを一層効率よく使用するために
は,約900℃以上にすることが好ましい。
【0012】また,上記バーナボディの内周面と上記冷
却管の外周面とには断熱材を設けることが好ましい(請
求項2)。この場合には,上記バーナボディ及び上記冷
却管が上記高温の燃焼空気により高温に加熱されること
を抑制することができる。
【0013】また,上記燃料管の先端部には,着脱可能
なキャップ部を設け,上記燃料主噴出孔は,上記キャッ
プ部の先端部に設けると共に,上記燃料副噴出孔は,上
記キャップ部の側周部に設けることが好ましい(請求項
3)。この場合には,必要に応じて上記キャップ部を着
脱することができ,上記燃料主噴出孔及び燃料副噴出孔
のメンテナンス等が容易になる。また,上記キャップ部
を取り替えることによって,上記燃料主噴出孔又は上記
燃料副噴出孔の数,形状,配置位置等の変更を容易に行
うことができる。
【0014】また,上記燃料管における先端部の近傍の
側周部又は上記キャップ部の側周部には,上記冷却通路
を通過する上記冷却空気又は上記予混合ガスの流れを,
軸方向を中心軸にして旋回する旋回流にするための旋回
フィンを設けることが好ましい(請求項4)。この場合
には,上記燃焼空気の温度を約800℃以上の高温にし
た場合でも,上記バーナによる燃焼を一層安定させるこ
とができる。また,上記燃料管に上記キャップ部が設け
てある場合には,このキャップ部を取り替えることによ
って,上記旋回フィンの数,形状,配置位置等の変更を
容易に行うことができる。
【0015】また,上記空気噴出プレートにおける複数
の空気噴出口は,外周方向に放射状に開口する複数の長
穴により形成することが好ましい(請求項5)。この場
合には,上記燃焼空気を,上記燃焼を行うのに最適な状
態で上記空気噴出口より噴出させることができる。その
ため,上記バーナによる燃焼を一層安定させることがで
きる。
【0016】また,上記バーナボディの先端側には,前
方へ拡径した傾斜内周面を有する拡周燃焼筒を設けると
共に,上記傾斜内周面の後端側には前方へ縮径した絞り
部を設けることが好ましい(請求項6)。この場合に
は,上記燃焼による火炎の直進性(火炎先端の浮き上が
りを抑制する性質)を向上させることができると共に,
コンパクトに短くまとまった火炎を形成することができ
る。また,上記絞り部を設けたことにより,バーナの燃
焼量を低下させたときでも,直進性を有する火炎を形成
することが可能となる。
【0017】
【実施例】以下に,図面を用いて本発明の実施例につき
説明する。 (実施例1)図1〜図3に示すごとく,本例のバーナ1
は,熱処理炉8の炉壁81に固定して,この熱処理炉8
内の雰囲気ガスを加熱するために用いる。すなわち,本
例のバーナ1は,軸方向に複数の空気噴出口61を設け
た空気噴出プレート6を備えると共に外周方向に空気流
入口22を備えたバーナボディ2と,このバーナボディ
2の内周側に配設した冷却管3と,この冷却管3と上記
バーナボディ2との間に形成した環状の空気通路21と
を有する。また,バーナ1は,上記冷却管3の内周側に
配設した燃料管4と,この燃料管4と上記冷却管3との
間に形成した環状の冷却通路31とを有する。このよう
に,バーナ1においては,上記燃料管4と冷却管3との
2重管構造によりバーナノズル30を形成している。
【0018】また,上記燃料管4の先端部401には,
この燃料管4の開口部41を封鎖すると共に,燃料主噴
出孔51及び燃料副噴出孔52を設けたキャップ部5が
着脱可能に取り付けてある。上記バーナ1の燃焼の際に
は,上記燃料管4を通過する燃料101の一部を,上記
燃料副噴出孔52から副噴出燃料103として上記冷却
通路31に噴出させると共に,この冷却通路31を通過
する冷却空気105と混合させて予混合ガス106とす
る。そして,この予混合ガス106と,上記燃料主噴出
孔51から噴出させた主噴出燃料102と,上記空気通
路21を通過させて上記空気噴出口61より噴出させた
燃焼空気104とを混合して燃焼させることにより,上
記熱処理炉8内を加熱する。
【0019】以下に,これを詳説する。以下の説明にお
いて,前方とは,上記燃焼による火炎109を形成する
方向(燃焼方向)であり,熱処理炉8内に向かう方向を
いう。また,先端側とは,これらの方向に向かう側をい
い,後端側とは,上記先端側とは反対側をいう。また,
本例では,上記燃料101には,一般的な気体燃料であ
る都市ガスを用いた。
【0020】図2,図3に示すごとく,本例において
は,上記キャップ部5における燃料主噴出孔51は,上
記キャップ部5の先端部501に複数設けてある。そし
て,燃料主噴出孔51は,上記キャップ部5の先端部5
01の中心に配置した1つの大径主噴出孔511と,こ
の大径主噴出孔511を囲む放射状に配置した複数の小
径主噴出孔512とよりなる。
【0021】また,上記キャップ部5における燃料副噴
出孔52は,上記キャップ部5の側周部502を一巡す
るように複数設けてあり,上記燃焼方向に向けて傾斜し
て設けてある。これにより,上記燃料管4の内部を軸方
向に向かって流れる燃料101の一部を容易に上記冷却
通路31に噴出させることができる。また,本例では,
燃料副噴出孔52の傾斜角度は,燃料管4の軸方向に対
して45°の角度を有して形成されている。
【0022】また,上記キャップ部5の側周部502に
は,上記冷却通路31を通過する上記予混合ガス106
の流れを,軸方向を中心軸にして旋回する旋回流にする
ための旋回フィン53が設けてある。本例では,上記旋
回フィン53は,上記燃料副噴出孔52よりも先端側に
設けてある。そして,上記旋回フィン53は,上記燃料
副噴出孔52より噴出された副噴出燃料103と,上記
冷却通路31を通過する冷却空気105との混合による
予混合ガス106を,上記冷却通路31の開口部311
より旋回流として噴出させることができる。
【0023】上記キャップ部5は,必要に応じて着脱す
ることができ,このキャップ部5を取り替えることによ
って,上記燃料主噴出孔51,上記燃料副噴出孔52又
は上記旋回フィン53の数,形状,配置位置等の変更を
容易に行うことができる。上記キャップ部5は取り外し
た状態でメンテナンスを行うことができる。
【0024】図3に示すごとく,上記空気噴出プレート
6における複数の空気噴出口61は,外周方向に放射状
に開口する複数の長穴により形成されている。また,上
記空気噴出口61は,上記冷却管3の外周側より外周方
向に開口している。これにより,上記燃焼空気104
を,上記燃焼を行うのに最適な状態で上記空気噴出口6
1より噴出させることができる。
【0025】また,図1に示すごとく,上記バーナボデ
ィ2の内周面201には,このバーナボディ2が上記燃
焼空気104によって高温に加熱されることを抑制する
ための断熱材23が設けてある。また,上記冷却管3の
外周面301にも,この冷却管3が上記燃焼空気104
によって高温に加熱されることを抑制するための断熱材
33が設けてある。
【0026】また,上記バーナボディ2の先端側には,
前方へ拡径した傾斜内周面71を有する拡周燃焼筒7が
設けてあり,上記傾斜内周面71の後端側には前方へ縮
径した絞り部72が設けてある。これにより,上記燃焼
による火炎109の直進性(火炎109の先端の浮き上
がりを抑制する性質)を向上させることができると共
に,コンパクトに短くまとまった火炎109を形成する
ことができる。また,上記絞り部72を設けたことによ
り,バーナ1の燃焼量を低下させたときでも,直進性を
有する火炎109を形成することが可能となる。
【0027】上記バーナ1は,上記熱処理炉8の炉壁8
1に上記拡周燃焼筒7を固定し,これに先端側に上記空
気噴出プレート6を配置した上記バーナボディ2を連結
して,上記炉壁81に取り付けられている。また,上記
拡周燃焼筒7には,上記バーナ1における燃焼初期に着
火を行う着火部74が設けてある。
【0028】また,上記拡周燃焼筒7の外周側であっ
て,上記熱処理炉8の外側に位置する外周側面には,上
記冷却空気105を流すための冷却室73が形成してあ
る。上記冷却空気105は,この冷却室73に供給した
後,この冷却室73内を拡周燃焼筒7の外周側面に沿っ
て回るようにして流れ,冷却室73から上記バーナノズ
ル30の後端側に設けた冷却空気口32へと流れる(図
1中aで示す。)。そして,冷却空気105は,冷却空
気口32より上記冷却通路31内に供給されるようにな
っている。
【0029】図2に示すごとく,本例のバーナ1におい
ては,上記燃料101を,主噴出燃料102として上記
燃料主噴出孔51より噴出する他に,この燃料101の
一部を副噴出燃料103として上記燃料副噴出孔52よ
り上記冷却通路31に噴出する。そして,上記副噴出燃
料103を上記冷却通路31を通過する冷却空気105
と混合させて,予混合ガス106にし,この予混合ガス
106を,上記旋回フィン53により旋回流として上記
冷却通路31の開口部311より噴出させる。
【0030】そして,上記主噴出燃料102と予混合ガ
ス106と上記燃焼空気104とを混合して燃焼させた
ときには,上記予混合ガス106の存在により,この燃
焼は上記バーナノズル30の側近より開始することがで
きる。そして,上記燃焼による火炎109は,上記バー
ナノズル30の側近より形成される。そのため,上記バ
ーナ1においては,上記燃焼空気104の温度を約80
0℃以上の高温にすることができ,この場合に,上記空
気噴出口61から噴出される燃焼空気104の流速が速
くなった場合でも,リフト燃焼や,失火が発生すること
がほとんどない。そのため,上記バーナ1は,酸素富化
を行わなくても安定して燃焼を行うことができる。
【0031】そして,上記バーナ1によれば,上記のご
とく約800℃以上の燃焼空気104を使用することが
できる。そのため,バーナ1の熱効率を向上させること
ができ,バーナ1のランニングコストを低く抑えつつ,
上記熱処理炉8内の温度を容易に約1800℃以上もの
高温に加熱することができる。
【0032】また,本例では,上記冷却空気105に
は,常温の空気を使用しており,この冷却空気105を
上記冷却通路31を通過させて上記副噴出燃料103と
混合したときには,ほぼ常温の予混合ガス106にな
り,これにより上記燃料管4に設けたキャップ部5を冷
却することができる。そのため,キャップ部5が,上記
約1800℃以上もの熱処理炉8内に曝された場合で
も,上記予混合ガス106によりこれを保護することが
できる。
【0033】(実施例2)本例においては,上記実施例
1に示したバーナ1の優れた効果を確認するために,上
記燃焼空気104の温度をどれだけ高くすることができ
るかの確認試験を行った。また,この確認試験は,燃焼
負荷率(上記バーナ1の定格出力(定格発熱量)に対す
る実際の出力のことをいう。)を10〜100%まで変
化させて行った(本例では,定格出力が230kWのバ
ーナ1を用い,実際の出力を23kW〜230kWまで
変化させた。)。
【0034】この結果,上記燃焼空気104の温度は,
900℃まで高くしたときでも,上記バーナ1による燃
焼が可能であった。また,上記燃焼空気104の温度を
800℃にして燃焼を行ったときには,上記燃焼負荷率
を10〜100%まで変化させても,リフト燃焼が発生
することなく,連続して燃焼を行うことができた。これ
より,上記バーナ1は,800℃の高温の燃焼空気10
4を使用する場合でも,保炎性(火炎109を安定して
保つ性質)が良好であることがわかった。また,上記燃
焼空気104を800℃にしたときの理論上の火炎温度
は約2200℃となり,上記熱処理炉8内を1800℃
以上もの高温に容易に加熱することができることがわか
る。
【0035】(実施例3)本例においては,上記実施例
1に示したバーナ1について,上記燃焼負荷率を10,
50,100%と変化させ,このときに空気比(空気過
剰率,実際に供給した空気量を理論上完全燃焼させるた
めに要する空気量で割ったもの)をどこまで大きくでき
るかを測定した。また,上記燃焼空気104の温度は,
常温(約20℃)とした場合と,800℃とした場合の
2パターンについて測定を行った。
【0036】この結果,常温の燃焼空気104を用いた
場合においては,上記燃焼負荷率が10%のときは上記
空気比を20まで,上記燃焼負荷率が50%のときは上
記空気比を3まで,上記燃焼負荷率が100%のときは
上記空気比を1.3まで大きくしても,燃焼が可能であ
った。また,800℃の燃焼空気104を用いた場合に
おいては,上記燃焼負荷率が10%のときは上記空気比
を16まで,上記燃焼負荷率が50%のときは上記空気
比を2まで,上記燃焼負荷率が100%のときは上記空
気比を1.5まで大きくしても,燃焼が可能であった。
【0037】これらの結果より,上記燃焼負荷率を10
〜100%まで変化させたとき,上記バーナ1は,常温
においても,800℃の高温においても,安定した燃焼
が可能であることがわかった。また,上記燃焼負荷率を
10%としたときの空気比は,常温で20まで,800
℃で16まで大きくできることがわかった。
【0038】ところで,上記バーナ1を適用する熱処理
炉8の1種類である焼成炉においては,通常,乾燥工
程,脱脂工程,焼成工程,冷却工程の順で熱処理が行わ
れる。そして,上記乾燥工程においては,上記燃焼空気
104には常温の空気を使用すると共に上記燃焼負荷率
を小さくして燃焼を行い,上記焼成炉内を約200〜3
00℃に保つことが行われている。この場合に,上記バ
ーナ1によれば,常温の空気を上記燃焼空気104に使
用して燃焼負荷率を10%にして燃焼を行ったときに
は,上記空気比を20にして燃焼を行うことができる。
【0039】そのため,大きな空気比により,上記焼成
炉内を撹拌する効果を発現させることができ,上記焼成
炉における温度分布をできるだけ均一化して,安定した
焼成炉内の温度の制御が可能になる。そして,その後,
上記焼成工程を行うときには,上記のごとく高温の燃焼
空気104を用いて焼成炉内を1800℃以上もの高温
に加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,バーナの断面説明図。
【図2】実施例1における,バーナの主要部分を示す拡
大断面説明図。
【図3】実施例1における,バーナの主要部分を示す図
で,図2におけるA−A線矢視断面説明図。
【符号の説明】
1...バーナ, 101...燃料, 102...主噴出燃料, 103...副噴出燃料, 104...燃焼空気, 105...冷却空気, 106...予混合ガス, 2...バーナボディ, 21...空気通路, 30...バーナノズル, 3...冷却管, 31...冷却通路, 4...燃焼管, 401...先端部, 5...キャップ部, 51...燃料主噴出孔, 52...燃料副噴出孔, 53...旋回フィン, 6...空気噴出プレート, 61...空気噴出口, 7...拡周燃焼筒, 71...傾斜内周面, 72...絞り部, 8...熱処理炉,
フロントページの続き (72)発明者 中村 義弘 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 成田 春樹 愛知県瀬戸市上陣屋町20番地 株式会社ナ リタテクノ内 (72)発明者 市川 善英 愛知県瀬戸市上陣屋町20番地 株式会社ナ リタテクノ内 Fターム(参考) 3K017 AA02 AB01 AB07 AC06 AD03 AD13 CD01 CD03 CD05 CE06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の空気噴出口を設けた空気噴出プレ
    ートを備えたバーナボディと,該バーナボディの内周側
    に配設した冷却管と,該冷却管と上記バーナボディとの
    間に形成した環状の空気通路と,上記冷却管の内周側に
    配設した燃料管と,該燃料管と上記冷却管との間に形成
    した環状の冷却通路とを有し,上記燃料管における先端
    部には,燃料主噴出孔を設けると共に,上記先端部の近
    傍の側周部には複数の燃料副噴出孔を設け,上記燃料管
    を通過する燃料の一部を,上記燃料副噴出孔から副噴出
    燃料として上記冷却通路に噴出させると共に,該冷却通
    路を通過する冷却空気と混合させて予混合ガスとし,該
    予混合ガスと,上記燃料主噴出孔から噴出させた主噴出
    燃料と,上記空気通路を通過させて上記空気噴出口より
    噴出させた燃焼空気とを混合して燃焼させるよう構成し
    たことを特徴とするバーナ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記バーナボディの
    内周面と上記冷却管の外周面とには断熱材を設けたこと
    を特徴とするバーナ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記燃料管の
    先端部には,着脱可能なキャップ部が設けてあり,上記
    燃料主噴出孔は,上記キャップ部の先端部に設けてある
    と共に,上記燃料副噴出孔は,上記キャップ部の側周部
    に設けてあることを特徴とするバーナ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記燃料管における先端部の近傍の側周部又は上記キャ
    ップ部の側周部には,上記冷却通路を通過する上記冷却
    空気又は上記予混合ガスの流れを,軸方向を中心軸にし
    て旋回する旋回流にするための旋回フィンを設けたこと
    を特徴とするバーナ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記空気噴出プレートにおける複数の空気噴出口は,外
    周方向に放射状に開口する複数の長穴により形成されて
    いることを特徴とするバーナ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記バーナボディの先端側には,前方へ拡径した傾斜内
    周面を有する拡周燃焼筒を設けると共に,上記傾斜内周
    面の後端側には前方へ縮径した絞り部を設けたことを特
    徴とするバーナ。
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