JP2010201629A - ダイレクトブロー成形装置およびダイレクトブロー成形方法 - Google Patents

ダイレクトブロー成形装置およびダイレクトブロー成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010201629A
JP2010201629A JP2009046532A JP2009046532A JP2010201629A JP 2010201629 A JP2010201629 A JP 2010201629A JP 2009046532 A JP2009046532 A JP 2009046532A JP 2009046532 A JP2009046532 A JP 2009046532A JP 2010201629 A JP2010201629 A JP 2010201629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parison
mandrel
container
blow molding
direct blow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009046532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4994404B2 (ja
Inventor
Yoichi Toku
洋一 徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAISHO GLASS KK
Original Assignee
DAISHO GLASS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DAISHO GLASS KK filed Critical DAISHO GLASS KK
Priority to JP2009046532A priority Critical patent/JP4994404B2/ja
Publication of JP2010201629A publication Critical patent/JP2010201629A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4994404B2 publication Critical patent/JP4994404B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】内周に形状精度の良い突条を有するダイレクトブロー成形された容器を得る。
【解決手段】本ダイレクトブロー成形装置1は、溶融状態の熱可塑性樹脂3をチューブ状に押し出してパリソン4を形成するためのパリソン形成ダイ8を有する。パリソン形成ダイ8は、溶融状態の熱可塑性樹脂3をチューブ状に押し出す際の軸型となるマンドレル18と、マンドレル18の周囲を環状通路19を設けて取り囲むパリソン形成ダイ本体20と、を含んでいる。マンドレル18の外周35に、パリソン4の内周406に突条407を成形するためにマンドレル18の軸方向A1に延びる凹溝36が形成されている。マンドレル18に、マンドレル18内部を貫通し凹溝36を通してパリソン4内に気体流を吹き込むための第1の通風路22が形成されている。
【効果】溶融状態の熱可塑性樹脂3が凹溝36を流れ易くなる。
【選択図】図3

Description

この発明は、ダイレクトブロー成形装置およびダイレクトブロー成形方法に関する。
従来のダイレクトブロー成形装置は、溶融状態の熱可塑性樹脂をチューブ状に押し出してパリソンを形成するパリソン形成ダイと、形成されたパリソンの一端部を封止した状態でパリソンを容器形状に膨張させる容器型とを有している(例えば、特許文献1参照。)。
また、特許文献1では、容器の内面に突条(リブ)を形成するために、パリソン形成ダイに溝を形成することが提案されている。
特公平1−18846号公報(図6)
しかし、容器の内面に縦方向の突条を形成する場合、所望の形状の突条が得られないという問題があった。
そこで、この発明の目的は、内面に形状精度の良い突条を有する容器を成形できるダイレクトブロー成形装置およびダイレクトブロー成形方法を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、内周に軸方向に延びる突条を有する筒状の容器を形成するためのダイレクトブロー成形装置において、溶融状態の熱可塑性樹脂をチューブ状に押し出してパリソンを形成するためのパリソン形成ダイを備え、上記パリソン形成ダイは、溶融状態の上記熱可塑性樹脂をチューブ状に押し出す際の軸型となるマンドレルと、上記マンドレルの周囲を環状通路を設けて取り囲むパリソン形成ダイ本体と、を含み、上記マンドレルの外周に、上記パリソンの内周に突条を成形するために上記マンドレルの軸方向に延びる凹溝が形成され、上記マンドレルに、上記マンドレル内部を貫通し上記凹溝を通して上記パリソン内に気体流を吹き込むための通風路が形成されていることを特徴とするダイレクトブロー成形装置である。
請求項2記載の発明は、内周に軸方向に延びる突条を有する筒状の容器を形成するためのダイレクトブロー成形方法において、溶融状態の熱可塑性樹脂をチューブ状に押し出しパリソンを形成するパリソン形成工程を備え、上記パリソン形成工程では、パリソン形成ダイのマンドレルの外周に形成され上記マンドレルの軸方向に延びる凹溝によって、上記パリソンの内周に突条が形成されるとともに、上記マンドレル内部を貫通する通風路から上記凹溝を通して上記パリソン内に上記気体流が吹き込まれるようにしてあることを特徴とするダイレクトブロー成形方法である。
請求項1記載の発明によれば、凹溝付きのマンドレルを有するパリソン形成ダイの環状通路を通して、溶融状態の熱可塑性樹脂を押し出すことにより、内周に突条を有するチューブ状のパリソンを形成できる。このパリソン形成時に、マンドレルの通風路から凹溝を通して気体流をパリソン内に吹き込むことができる。従って、気体流を、凹溝を通してパリソンの内周の突条に重点的に沿うようにして流すことができるので、パリソンの突条を集中的に冷却でき、パリソンの突条の形を崩れないように維持することができる。従って、例えば、上述のように形成されたパリソンを膨張させて容器形状に形成するときに、突条の形状崩れを抑制することができ、その結果、容器の内周に形状精度の良い突条を形成することができる。また、上記気体流によって、凹溝内を通過する突条の表面と凹溝の内面との間に、薄い気体層が形成されるので、凹溝内を熱可塑性樹脂が流動し易くなる。
請求項2記載の発明によれば、パリソン形成工程において、内周に突条が形成されたチューブ状のパリソンが形成されるときに、気体流を、凹溝を通してパリソンの内面の突条に重点的に沿うようにして流すことができる。その結果、パリソンの突条を集中的に冷却でき、パリソンの突条の形を崩れないように維持することができる。従って、例えば、上述のように形成されたパリソンを膨張させて容器形状に形成するときに、突条の形状崩れを抑制することができ、その結果、容器の内周に形状精度の良い突条を形成することができる。また、上記気体流によって、凹溝内を通過する突条の表面と凹溝の内面との間に、薄い気体層が形成されるので、凹溝内を熱可塑性樹脂が流動し易くなる。
図1は、本発明の一実施形態のダイレクトブロー成形装置の概略構成を模式的に示す断面図であり、部分的に断面表示されている。 図2は、容器の斜視図であり、部分的に断面表示されている。 図3は、図1のダイレクトブロー成形装置の要部の断面図である。 図4は、図3のIV−IV断面の断面図である。 図5は、図3に示す凹溝形成部材の単品状態での平面図である。 図6(a)および図6(b)は、ダイレクトブロー成形方法を説明するためのダイレクトブロー成形装置の要部断面図であり、図6(a)は、樹脂材料が押し出され始めた状態を示し、図6(b)は、パリソンがチューブ状に形成された状態を示す。 図7(a)および図7(b)は、ダイレクトブロー成形方法を説明するためのダイレクトブロー成形装置の要部断面図であり、図7(a)は、パリソンの下端部が閉じられた状態を示し、図7(b)は、パリソンが切断された状態を示す。 図8(a)および図8(b)は、ダイレクトブロー成形方法を説明するためのダイレクトブロー成形装置の要部断面図であり、図8(a)は、パリソンにブローピンが挿入された状態を示し、図8(b)は、容器型により容器が形成された状態を示す。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のダイレクトブロー成形装置の概略構成を模式的に示す断面図であり、部分的に断面表示されている。図1を参照して、ダイレクトブロー成形装置1は、容器2を形成するために、熱可塑性を有する樹脂3によりチューブ状のパリソン4を形成するパリソン形成機5と、パリソン4を容器形状に膨張させて容器2を得る容器形成機6とを備えている。
パリソン形成機5では、熱可塑性を有する樹脂3を加熱し、加熱されることにより溶融状態になった樹脂3をチューブ状に押し出し、これによりパリソン4を形成するようにしている。ここで、熱可塑性を有する樹脂3として、PET(polyethylene terephthalate)樹脂などを例示することができる。
パリソン形成機5は、溶融状態の熱可塑性樹脂3をチューブ状に押し出してパリソン4を形成するためのパリソン形成ダイ8と、溶融された樹脂3をパリソン形成ダイ8に供給する樹脂材料供給部9とを有している。
樹脂材料供給部9は、漏斗状をなす樹脂材料投入口12と、樹脂材料投入口12の下部に設置され樹脂材料を加熱するための円筒状をなす加熱筒13と、加熱筒13の内部にある樹脂材料を押し出すための押出しスクリュー14と、押し出しスクリュー14を駆動する電動モータ15とを有している。
押出しスクリュー14は、加熱筒13の内部に加熱筒13と同軸に設置されて円柱状をなし、外周にらせん状の歯を有している。押出しスクリュー14は、電動モータ15より駆動されて、回転する。これにより、加熱筒13内にある樹脂3が、パリソン形成ダイ8に押し出される。
パリソン形成ダイ8は、溶融状態の熱可塑性樹脂3をチューブ状に押し出す際の軸型となるマンドレル18と、マンドレル18の周囲を環状通路19を設けて取り囲むパリソン形成ダイ本体20と、を含んでいる。パリソン形成ダイ本体20の孔の内周と、マンドレル18の外周との間に、環状通路19が区画されている。環状通路19が下方に向けて開放されるように、マンドレル18の軸方向A1が上下方向に沿っている。溶融状態の樹脂3が、環状通路19を通ることにより、チューブ状に形成され、環状通路19の出口側端部でパリソン4になる。
また、パリソン形成機5は、マンドレル18に形成された後述する第1の通風路22と、第1の通風路22に加圧冷却気体を供給する第1の気体供給源23とを有している。
第1の気体供給源23は、気体流としての加圧冷却気体を、マンドレル18の第1の通風路22に供給している。第1の通風路22は、パリソン4の内側に通じている。加圧冷却気体は、例えば、所定の圧力の常温の空気である。
これにより、加圧冷却気体が、第1の通風路22を通じて、パリソン4内に吹き込まれるようになっている。その結果、パリソン形成ダイ8により形成されたパリソン4をチューブ状に保つことができる。
容器形成機6は、パリソン4を膨張させて容器形状に形成するための容器型25と、形成される容器2の口部の径に応じたブローピン26を有する打ち込み装置27とを有している。
パリソン形成機5により形成されたパリソン4の一部を、容器型25内に収容し、容器型25内に収容されたパリソン4を容器形状に膨張させて冷却し、これにより容器2を得るようになっている。
容器型25は、容器2を形成する部分としての凹部の内面が、容器2の外面の形状に形成されている。また、容器型25は、横方向に相対移動可能な一対の分割型29により構成されている。
パリソン4がパリソン形成ダイ8から押し出されるときには、一対の分割型29が互いに離隔している。その後、パリソン4が一対の分割型29の間に配置されると、一対の分割型29が互いに接近して、分割面同士が互いに接するようになっている。この状態の容器型25内で、パリソン4を膨張させて容器形状に形成するようになっている。
また、容器形成機6は、ブローピン26に形成された第2の通風路32と、第2の通風路32に加圧冷却気体を供給する第2の気体供給源33とを有している。
第2の気体供給源33は、加圧冷却気体としての所定の圧力の常温の空気を、ブローピン26の第2の通風路32に供給している。第2の通風路32は、容器型25内にあるパリソン4の内側に連通可能である。これにより、加圧冷却気体が、第2の通風路32を通じて、パリソン4内に所要のタイミングで吹き出されるようになっている。
ダイレクトブロー成形装置1では、固形状態の樹脂3が、樹脂材料投入口12から加熱筒13に投入される。加熱筒13に投入された樹脂3は、加熱筒13の熱を受け、徐々に溶融する。これとともに、溶融した樹脂3は、電動モータ15により駆動された押出しスクリュー14の押し出し力により、加熱筒13からパリソン形成ダイ8に運ばれる。
パリソン形成ダイ8に達した溶融状態の樹脂3は、環状通路19を通過し、パリソン形成ダイ8の下方へ押し出される。これにより、チューブ状のパリソン4が形成される。
押出しスクリュー14が回転するのに伴って、パリソン4は下方に延びる。パリソン4の下端部が、容器型25の一対の分割型29間に達すると、押出しスクリュー14の回転が停止される。そして、後述するようにパリソン4の下端部が封止され、そして、パリソン4の所定部が切断される。パリソン4の所定部が切断されるまでの間、第1の通風路22から加圧冷却気体がパリソン4内に吹き込まれている。
容器型25内のパリソン4内には、ブローピン26の第2の通風路32を通じて加圧冷却気体が吹き込まれる。その結果、パリソン4は膨張し、容器形状に形成される。これにより容器2が得られる。
図2は、容器2の斜視図であり、部分的に切りかかれて断面表示されている。図2を参照して、本実施形態によれば、容器2の内周206に突条207が形成されている。
容器2は、筒形状をなしている。容器2は、筒形状の中心軸線が延びる方向(軸方向A2ともいう。)に延びている。容器2は、軸方向A2に関する一方の端部に底部201を有し、軸方向A2に関する他方の端部に口部202を有し、軸方向A2に関する中間部に胴部203を有し、胴部203と口部202との間に肩部204を有している。
容器2の胴部203は、外周205と内周206とを有している。外周205は、円筒面に形成されている。内周206は、軸方向A2に延びる複数の突条207を有している。複数の突条207は、当該容器2の周方向に互いに離隔して配置されている。各突条207に連続してつながるように、底部201の内面、肩部204の内周、および口部202の内周の一部にも突条(図示せず)が形成されている。
容器2の胴部203の肉厚は、容器2の周方向に関して異なっている。すなわち、突条207の頂部における胴部203の肉厚は、相対的に厚い。一方、突条207同士の間に形成される凹溝の底では、胴部203の肉厚は、相対的に薄い。
口部202の内周の上端部は、円筒面により形成されている。口部202の外周には、雄ねじ(図示せず)が形成されている。
上述の突条207を有する容器2を形成するための構成は、下記の通りである。
図3は、ダイレクトブロー成形装置1の要部の断面図である。図4は、図3のIV−IV断面の断面図である。図3と図4を参照して、マンドレル18の外周35に、パリソン4の内周406に突条407を成形するためにマンドレル18の軸方向A1に延びる凹溝36が形成されている。また、マンドレル18の第1の通風路22は、マンドレル18の外周35の凹溝36を通してパリソン4内に加圧冷却気体を吹き込む機能を有している。
マンドレル18は、マンドレル本体としての筒状の主体部37と、主体部37の端部に固定されて環状通路19の出口側端部および凹溝36を形成する凹溝形成部材38とを有している。マンドレル18の外周35は、主体部37の外周により形成された部分と、凹溝形成部材38の外周により形成された部分とを含んでいる。
本実施形態では、主体部37と、凹溝形成部材38とは、互いに別部品として形成されている。主体部37と、凹溝形成部材38とは、固定部材としてのボルト39により互いに固定されている。なお、主体部37と、凹溝形成部材38との固定方法は、ボルト39によるものに限定されない。例えば、主体部37と凹溝形成部材38とが、単一材料により一体に形成されてもよい。本実施形態では、主体部37と凹溝形成部材38とが、ボルト39により固定される場合に則して説明する。
主体部37は、マンドレル18の軸方向A1に延びる柱状部材である。主体部37の外周面は、環状通路19の一部を形成するとともに、凹溝形成部材38の凹溝36の底と連続してつながっており、より好ましくは、滑らかにつながっている。主体部37は、主体部37を貫通する孔40を有している。孔40は、マンドレル18の軸方向A1に延びている。孔40の下側の端部には、雌ねじが形成されている。この雌ねじに、ボルト39の雄ねじがねじ嵌合している。
凹溝形成部材38は、主体部37の端面に密着した第1の端面と、第1の端面とはマンドレル18の軸方向の反対側にある第2の端面と、歯車状の外周とを有している。また、凹溝形成部材38は、ボルト39が挿通する挿通孔を有している。ボルト39の頭部と、主体部37の端面との間に、凹溝形成部材38が締め付け状態で挟まれている。凹溝形成部材38の外周に、複数、例えば、8つの凹溝36が形成されている。なお、凹溝36は、少なくともひとつがあればよい。
複数の凹溝36が、マンドレル18の周方向に関して、互いに均等に離隔して配置されている。複数の凹溝36は、互いに等しい形状とされている。各凹溝36は、環状通路19における樹脂3の流れ方向の両側に向けて開放されている。凹溝36は、環状通路19の出口の一部を区画している。
環状通路19は、パリソン形成ダイ本体20の孔の内周と、マンドレル18の外周35との間に区画されている。環状通路19の幅(マンドレル18の径方向に関する寸法)は、凹溝36においては広く、相隣接する凹溝36同士の間においては狭い。
第1の通風路22は、加圧冷却気体を吹き出す複数の吹出口50を有している。吹出口50は、各凹溝36の底に、パリソン4の突条407に臨んで配置されている。この突条407を加圧冷却気体により冷却することができる。吹出口50は、マンドレル18の外周35の凹溝36の底の端部に配置され、より具体的には、樹脂3が押し出されるときの環状通路19における樹脂3の移動方向X1に関して最上流側の端部に配置され、パリソン4の突条407の最上流端に対向している。
また、第1の通風路22は、マンドレル18に形成されマンドレル18の軸方向A1に延びる第1の部分風路51と、マンドレル18に形成されマンドレル18の径方向に放射状に延びる複数の第2の部分風路52とを有している。各第2の部分風路52における、マンドレル18の径方向外側の端部(通気の下流側の端部に相当する。)に、吹出口50が形成されている。
また、第1の通風路22は、複数の第2の部分風路52および第1の部分風路51を互いに接続するためにマンドレル18に形成された第3の部分風路53を有している。なお、第1の部分風路51と第2の部分風路52とを直接に接続することも考えられる。
第1の部分風路51は、マンドレル18の主体部37の孔40により区画された第1の部分55と、マンドレル18の孔40の端部の内周面とボルト39の軸部の外周との間に区画された第2の部分56とを有している。ボルト39の軸部の外周には、ボルト39の軸方向に延びる複数の溝が形成されている。これらの複数の溝と、マンドレル18の孔の端部の内周面とにより、第1の部分風路51の第2の部分56が区画されている。
第3の部分風路53は、マンドレル18の周方向に無端状に延びる環状風路からなる。第3の部分風路53は、第1の部分風路51の第2の部分56の下側端部に連通し、複数の第2の部分風路52におけるマンドレル18の径方向内側の端部に連通している。第3の部分風路53は、例えば、ボルト39の軸部の外周に形成された周溝と、主体部37の面取り部と、凹溝形成部材38の面取り部との少なくともひとつ(本実施形態では、全て)により区画されている。
図5は、図3に示す凹溝形成部材38の単品状態での平面図である。図3および図5を参照して、複数の第2の部分風路52は、凹溝形成部材38の第1の端面に形成された放射状の複数の溝と、主体部37の端面とにより区画されている。
図1を参照して、上述のように構成されたダイレクトブロー成形装置1では、以下のダイレクトブロー成形方法により、容器2を形成することができる。
すなわち、ダイレクトブロー成形方法は、(1)溶融状態の熱可塑性樹脂3をチューブ状に押し出しパリソン4を形成するパリソン形成工程と、(2)パリソン形成工程で形成されたパリソン4の一端部を封止した状態で、容器型25内のパリソン4内に加圧冷却気体を吹き込むことによりパリソン4を容器形状に膨張させつつ冷却し、容器2を得る容器形成工程と、を備えている。
図6(a)および図6(b)は、ダイレクトブロー成形方法を説明するためのダイレクトブロー成形装置1の要部断面図であり、図6(a)は、樹脂材料が押し出され始めた状態を示し、図6(b)は、パリソン4がチューブ状に形成された状態を示す。図7(a)および図7(b)は、ダイレクトブロー成形方法を説明するためのダイレクトブロー成形装置1の要部断面図であり、図7(a)は、パリソン4の下端部が閉じられた状態を示し、図7(b)は、パリソン4が切断された状態を示す。図8(a)および図8(b)は、ダイレクトブロー成形方法を説明するためのダイレクトブロー成形装置1の要部断面図であり、図8(a)は、パリソン4にブローピン26が挿入された状態を示し、図8(b)は、容器型25により容器2が形成された状態を示す。
図6(a)を参照して、パリソン形成工程では、樹脂3が環状通路19を通じて押し出されるのに伴い、チューブ状のパリソン4が形成される。また、パリソン4が形成されるときに、第1の通風路22から凹溝36を通して加圧冷却気体F1が吹き出される。この加圧冷却気体は、弱く加圧(たとえば、0.5〜1.0kg/cm2 )されており、後述する第2の通風路32の加圧冷却気体よりも低圧である。第1の通風路22の加圧冷却気体が軟化状態にあるパリソン4に向けて吹き出されたときに、このパリソン4の形状が実質的に変化しないように、第1の通風路22の加圧冷却気体の圧力が設定されている。
パリソン4の形成に伴って、パリソン形成ダイ8のマンドレル18の外周35の凹溝36によって、パリソン4の内周406に突条407が形成される。この突条407においてパリソン4の肉厚が相対的に厚くされている。
加圧冷却気体F1が、第1の通風路22の吹出口50から吹き出されると、パリソン4の内周406の突条407に沿って、マンドレル18の径方向外方へ流れ、また、マンドレル18の軸方向A1に下方へ向けて流れる。また、加圧冷却気体は、突条407に沿って、突条407の頂部から徐々にその周辺へ流れる。やがて、加圧冷却気体は、パリソン4内に吹き込まれる。
図6(b)を参照して、樹脂3が押し出されるのに伴い、チューブ状のパリソン4がマンドレル18の軸方向A1に延びる。そして、パリソン4が予め定める長さに達すると、パリソン4の下端部から所定長さの部分が、容器型25の一対の分割型29間に配置されるようになる。パリソン4が下方へ延びる間も、第1の通風路22からの加圧冷却気体は吹出口50から吹き出され、上述のように、凹溝36を通じて突条407に沿って流れて、パリソン4内に吹き込まれる。
図7(a)と図7(b)を参照して、次に、一対の分割型29がパリソン4の下端部を挟み込むことにより、パリソン4の下端部が封止される。次に、下端部が封止されたパリソン4における所定部が、切断面Sでホットカッター(図示せず)により切断される。
第1の通風路22からの加圧冷却気体F1は、パリソン4の形成開始の時点から、パリソン4の所定部が切断されるまでの間、吹き出されており、具体的には、本装置1の稼働中常時吹き出されている。なお、加圧冷却気体は、所要のタイミングで吹き出されるようにしてもよい。
図8(a)を参照して、次に、切断されたパリソン4の上端部の開口に、打ち込み装置27のブローピン26が挿入される。
次に、挿入されたブローピン26の第2の通風路32の吹出口から、約4〜5kg/cm2 の加圧空気F2が、底部が閉塞されたパリソン4内に吹き込まれる。これにより、高温で半固形状態にあるパリソン4は膨張する。その結果、パリソン4の肉厚が薄くなりながら、パリソン4が、容器型25の内面に沿うようになっている。これにより、容器2が、半固形状態で形成される(図8(b)参照。)。
図8(a)および図8(b)を参照して、パリソン4が膨張するときに、突条407での半固形状態のパリソン4の周方向に関する伸びが抑制されるのに対して、相隣接する突条407の間での半固形状態のパリソン4の周方向に関する伸びは抑制されない。その結果、容器2の胴部203の内周206に突条207が形成されることになる。
次いで、容器型25を冷却することにより、容器2を固形化させる。そして、一対の分割型29を互いに離隔させて、一対の分割型29から容器2を取り外す。
なお、第1の通風路22および第2の通風路32を通る加圧冷却気体としては、空気に限らず、パリソン4を形成する樹脂3と反応しない気体、例えば不活性ガスでもよい。
図6(b)および図8(b)を参照して、本実施形態のダイレクトブロー成形装置1では、マンドレル18の外周35に、パリソン4の内周406に突条407を成形するための凹溝36が形成されており、マンドレル18の第1の通風路22が、凹溝36を通してパリソン4内に気体流としての加圧冷却気体を吹き込むようにしている。
これにより、凹溝36付きのマンドレル18を有するパリソン形成ダイ8の環状通路19を通して、溶融状態の熱可塑性樹脂3を押し出すことにより、内周406に突条407を有するチューブ状のパリソン4を形成できる。このパリソン4の形成時に、マンドレル18内の第1の通風路22から凹溝36を通して加圧冷却気体F1をパリソン4内に吹き込むことができる。従って、加圧冷却気体F1を、凹溝36を通してパリソン4の内周406の突条407に重点的に沿うようにして流すことができるので、パリソン4の突条407を集中的に冷却でき、パリソン4の突条407の形を崩れないように維持することができる。従って、例えば、上述のように形成されたパリソン4を膨張させて容器形状に形成するときに、突条407の形状崩れを抑制することができ、その結果、容器2の胴部203の内周206に形状精度の良い突条207を形成することができる。
また、第1の通風路22からの加圧冷却気体F1によって、凹溝36内を通過する突条407の表面と凹溝36の内面との間に、薄い気体層が形成されるので、凹溝36内を熱可塑性樹脂3が流動し易くなる。その結果、容器2の突条207の形状精度をより一層高めることができる。
また、第1の通風路22の吹出口50は、凹溝36の最上流側端部の底に配置されている。これにより、加圧冷却気体F1は、突条407を形成直後にすぐに冷却し始めることができる。
また、第1の通風路22の吹出口50が、凹溝36を形成する部材としての凹溝形成部材38に形成されているので、吹出口50と凹溝36とが互いに精度良く位置決めされる。これにより、第1の通風路22からの加圧冷却気体を凹溝36に確実に沿わせることができる。その結果、容器2の突条207の形状精度をより一層高めることができる。
また、本実施形態のダイレクトブロー成形方法では、パリソン形成工程で、パリソン形成ダイ8のマンドレル18の外周35に形成された凹溝36によって、パリソン4の内周406に突条407が形成されるとともに、第1の通風路22から凹溝36を通してパリソン4内に気体流としての加圧冷却気体が吹き込まれるようにしてある。
これにより、パリソン形成工程において、内周406に突条407が形成されたチューブ状のパリソン4が形成されるときに、第1の通風路22からの加圧冷却気体を、凹溝36を通してパリソン4の内周406の突条407に重点的に沿うようにして流すことができる。その結果、パリソン4の突条407を集中的に冷却でき、パリソン4の突条407の形を崩れないように維持することができる。従って、容器2の内周206に形状精度の良い突条207を形成することができる。
図2を参照して、内周206に突条207を有する容器2は、化粧品や医薬品などを収容するための容器2として好適である。例えば、容器2の胴部203の外周205は単純で滑らかな形状、例えば、円筒形状なので、容器2の胴部203の外周205に印刷を施すことや、容器2の胴部203の外周205にラベルを貼付することが、容易である。また、容器2が透明または半透明な場合には、外から容器2の胴部203の内周206の突条207が見えるので、容器2の見栄えを向上させて、当該容器2を含む商品を目立たせることができる。また、容器2を突条207により補強できる。
また、内周206に突条207が形成された容器2を、ダイレクトブロー成形により簡便に製造することができる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明する。なお、他の構成については、上述の実施形態と同様である。
例えば、パリソン形成工程で、第1の通風路22から凹溝36を通してパリソン4内に加圧冷却気体が吹き込まれることにより、容器型25内にあるパリソン4を膨張させ、その後、パリソン4の所定部を切断してもよい。
また、図示しないが、吹出口50は、マンドレル18の軸方向A1に関する凹溝36の中間部に配置されていてもよい。
また、図示しないが、第1の通風路22の第2の部分風路52は、吹出口50を有しマンドレル18の主体部37の端面に形成されマンドレル18の径方向に延びる溝と、凹溝形成部材38の第1の端面とにより区画されてもよい。また、第1の通風路22の第2の部分風路52は、マンドレル18の主体部37の端面に形成されマンドレル18の径方向に延びる溝と、この溝に対向して凹溝形成部材38の第1の端面に形成されマンドレル18の径方向に延びる溝とにより区画されてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…ダイレクトブロー成形装置
2…容器
3…樹脂
4…パリソン
8…パリソン形成ダイ
18…マンドレル
19…環状通路
20…パリソン形成ダイ本体
22…第1の通風路
35…マンドレルの外周
36…凹溝
206…容器の内周
207…容器の突条
406…パリソンの内周
407…パリソンの内周の突条
A1…マンドレルの軸方向
A2…容器の軸方向
F1…気体流(加圧冷却気体)

Claims (2)

  1. 内周に軸方向に延びる突条を有する筒状の容器を形成するためのダイレクトブロー成形装置において、
    溶融状態の熱可塑性樹脂をチューブ状に押し出してパリソンを形成するためのパリソン形成ダイを備え、
    上記パリソン形成ダイは、溶融状態の上記熱可塑性樹脂をチューブ状に押し出す際の軸型となるマンドレルと、上記マンドレルの周囲を環状通路を設けて取り囲むパリソン形成ダイ本体と、を含み、
    上記マンドレルの外周に、上記パリソンの内周に突条を成形するために上記マンドレルの軸方向に延びる凹溝が形成され、
    上記マンドレルに、上記マンドレル内部を貫通し上記凹溝を通して上記パリソン内に気体流を吹き込むための通風路が形成されていることを特徴とするダイレクトブロー成形装置。
  2. 内周に軸方向に延びる突条を有する筒状の容器を形成するためのダイレクトブロー成形方法において、
    溶融状態の熱可塑性樹脂をチューブ状に押し出しパリソンを形成するパリソン形成工程を備え、
    上記パリソン形成工程では、パリソン形成ダイのマンドレルの外周に形成され上記マンドレルの軸方向に延びる凹溝によって、上記パリソンの内周に突条が形成されるとともに、上記マンドレル内部を貫通する通風路から上記凹溝を通して上記パリソン内に上記気体流が吹き込まれるようにしてあることを特徴とするダイレクトブロー成形方法。
JP2009046532A 2009-02-27 2009-02-27 ダイレクトブロー成形装置およびダイレクトブロー成形方法 Active JP4994404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009046532A JP4994404B2 (ja) 2009-02-27 2009-02-27 ダイレクトブロー成形装置およびダイレクトブロー成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009046532A JP4994404B2 (ja) 2009-02-27 2009-02-27 ダイレクトブロー成形装置およびダイレクトブロー成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010201629A true JP2010201629A (ja) 2010-09-16
JP4994404B2 JP4994404B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=42963628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009046532A Active JP4994404B2 (ja) 2009-02-27 2009-02-27 ダイレクトブロー成形装置およびダイレクトブロー成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4994404B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3269528A4 (en) * 2015-03-12 2018-10-03 Daisho Glass Co., Ltd. Container having inner spiral, method for manufacturing container having inner spiral, and apparatus for manufacturing same

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5069170A (ja) * 1973-10-23 1975-06-09
JP2006151488A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Yoshino Kogyosho Co Ltd ブロー成形壜体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5069170A (ja) * 1973-10-23 1975-06-09
JP2006151488A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Yoshino Kogyosho Co Ltd ブロー成形壜体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3269528A4 (en) * 2015-03-12 2018-10-03 Daisho Glass Co., Ltd. Container having inner spiral, method for manufacturing container having inner spiral, and apparatus for manufacturing same

Also Published As

Publication number Publication date
JP4994404B2 (ja) 2012-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2002046049A1 (fr) Contenant en plastique et procede de fabrication correspondant
KR20050062909A (ko) 사출 중공성형법에 의한 손잡이부가 형성된 pet 병의제조방법 및 이에 의해 제조된 pet 병
US4890994A (en) Apparatus for forming a parison with a view stripe
BR112015030178B1 (pt) Cabeça de extrusão para produzir parisons tipo mangueira de plástico extrusável, máquina de extrusão com uma cabeça de extrusão, método para operar uma cabeça de extrusão e método para operar uma máquina de extrusão extrusão e método para operar uma máquina de extrusão
JP5947987B1 (ja) 内面螺旋条付き容器、内面螺旋条付き容器の製造方法およびその製造装置
JP6078257B2 (ja) 二重容器、二重容器成形用プリフォーム、及び二重容器の製造方法
JP4994404B2 (ja) ダイレクトブロー成形装置およびダイレクトブロー成形方法
US7153466B2 (en) Method and apparatus for blow-molding an article having a solid radially outwardly projecting flange
WO2017170734A1 (ja) ロータリーブロー成形機及びロータリーブロー成形方法
EP3634714B1 (en) Methods of forming unitary serological pipettes
JP6963138B1 (ja) 金型装置及び、射出成形システム
EP3225379B1 (en) Preform for biaxial stretching blow molding, container, process for producing preform for biaxial stretching blow molding, and process for producing container
JP7327859B1 (ja) 容器の製造方法、容器の製造装置、容器
JP2007118488A (ja) 射出成形プリフォーム
MXPA03006092A (es) Metodos de moldeado por soplado por extrusion y articulos elaborados por medio de estos.
JP7327860B1 (ja) 容器の製造方法、容器の製造装置、容器
TWI714902B (zh) 用於由熱塑性材料製造管狀模製件之擠出頭的環形歧管
JP4033068B2 (ja) 中空品の成形方法
JPH11147249A (ja) ブロー成形品及びブロー成形方法
JP4291325B2 (ja) 樹脂製ジョイントブーツの製造方法
KR20040003776A (ko) 압출성형용 다이
US6896507B2 (en) Mold design with improved cooling
JP2009166371A (ja) 筒状プラスチックの押出成形機
JP2020083355A (ja) 容器
JP2023017495A (ja) 管体の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120426

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120508

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4994404

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250