JP2010201629A - ダイレクトブロー成形装置およびダイレクトブロー成形方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本ダイレクトブロー成形装置1は、溶融状態の熱可塑性樹脂3をチューブ状に押し出してパリソン4を形成するためのパリソン形成ダイ8を有する。パリソン形成ダイ8は、溶融状態の熱可塑性樹脂3をチューブ状に押し出す際の軸型となるマンドレル18と、マンドレル18の周囲を環状通路19を設けて取り囲むパリソン形成ダイ本体20と、を含んでいる。マンドレル18の外周35に、パリソン4の内周406に突条407を成形するためにマンドレル18の軸方向A1に延びる凹溝36が形成されている。マンドレル18に、マンドレル18内部を貫通し凹溝36を通してパリソン4内に気体流を吹き込むための第1の通風路22が形成されている。
【効果】溶融状態の熱可塑性樹脂3が凹溝36を流れ易くなる。
【選択図】図3
Description
また、特許文献1では、容器の内面に突条(リブ)を形成するために、パリソン形成ダイに溝を形成することが提案されている。
そこで、この発明の目的は、内面に形状精度の良い突条を有する容器を成形できるダイレクトブロー成形装置およびダイレクトブロー成形方法を提供することである。
図1は、本発明の一実施形態のダイレクトブロー成形装置の概略構成を模式的に示す断面図であり、部分的に断面表示されている。図1を参照して、ダイレクトブロー成形装置1は、容器2を形成するために、熱可塑性を有する樹脂3によりチューブ状のパリソン4を形成するパリソン形成機5と、パリソン4を容器形状に膨張させて容器2を得る容器形成機6とを備えている。
パリソン形成機5は、溶融状態の熱可塑性樹脂3をチューブ状に押し出してパリソン4を形成するためのパリソン形成ダイ8と、溶融された樹脂3をパリソン形成ダイ8に供給する樹脂材料供給部9とを有している。
押出しスクリュー14は、加熱筒13の内部に加熱筒13と同軸に設置されて円柱状をなし、外周にらせん状の歯を有している。押出しスクリュー14は、電動モータ15より駆動されて、回転する。これにより、加熱筒13内にある樹脂3が、パリソン形成ダイ8に押し出される。
第1の気体供給源23は、気体流としての加圧冷却気体を、マンドレル18の第1の通風路22に供給している。第1の通風路22は、パリソン4の内側に通じている。加圧冷却気体は、例えば、所定の圧力の常温の空気である。
容器形成機6は、パリソン4を膨張させて容器形状に形成するための容器型25と、形成される容器2の口部の径に応じたブローピン26を有する打ち込み装置27とを有している。
容器型25は、容器2を形成する部分としての凹部の内面が、容器2の外面の形状に形成されている。また、容器型25は、横方向に相対移動可能な一対の分割型29により構成されている。
また、容器形成機6は、ブローピン26に形成された第2の通風路32と、第2の通風路32に加圧冷却気体を供給する第2の気体供給源33とを有している。
ダイレクトブロー成形装置1では、固形状態の樹脂3が、樹脂材料投入口12から加熱筒13に投入される。加熱筒13に投入された樹脂3は、加熱筒13の熱を受け、徐々に溶融する。これとともに、溶融した樹脂3は、電動モータ15により駆動された押出しスクリュー14の押し出し力により、加熱筒13からパリソン形成ダイ8に運ばれる。
押出しスクリュー14が回転するのに伴って、パリソン4は下方に延びる。パリソン4の下端部が、容器型25の一対の分割型29間に達すると、押出しスクリュー14の回転が停止される。そして、後述するようにパリソン4の下端部が封止され、そして、パリソン4の所定部が切断される。パリソン4の所定部が切断されるまでの間、第1の通風路22から加圧冷却気体がパリソン4内に吹き込まれている。
図2は、容器2の斜視図であり、部分的に切りかかれて断面表示されている。図2を参照して、本実施形態によれば、容器2の内周206に突条207が形成されている。
容器2の胴部203は、外周205と内周206とを有している。外周205は、円筒面に形成されている。内周206は、軸方向A2に延びる複数の突条207を有している。複数の突条207は、当該容器2の周方向に互いに離隔して配置されている。各突条207に連続してつながるように、底部201の内面、肩部204の内周、および口部202の内周の一部にも突条(図示せず)が形成されている。
口部202の内周の上端部は、円筒面により形成されている。口部202の外周には、雄ねじ(図示せず)が形成されている。
図3は、ダイレクトブロー成形装置1の要部の断面図である。図4は、図3のIV−IV断面の断面図である。図3と図4を参照して、マンドレル18の外周35に、パリソン4の内周406に突条407を成形するためにマンドレル18の軸方向A1に延びる凹溝36が形成されている。また、マンドレル18の第1の通風路22は、マンドレル18の外周35の凹溝36を通してパリソン4内に加圧冷却気体を吹き込む機能を有している。
本実施形態では、主体部37と、凹溝形成部材38とは、互いに別部品として形成されている。主体部37と、凹溝形成部材38とは、固定部材としてのボルト39により互いに固定されている。なお、主体部37と、凹溝形成部材38との固定方法は、ボルト39によるものに限定されない。例えば、主体部37と凹溝形成部材38とが、単一材料により一体に形成されてもよい。本実施形態では、主体部37と凹溝形成部材38とが、ボルト39により固定される場合に則して説明する。
環状通路19は、パリソン形成ダイ本体20の孔の内周と、マンドレル18の外周35との間に区画されている。環状通路19の幅(マンドレル18の径方向に関する寸法)は、凹溝36においては広く、相隣接する凹溝36同士の間においては狭い。
第1の部分風路51は、マンドレル18の主体部37の孔40により区画された第1の部分55と、マンドレル18の孔40の端部の内周面とボルト39の軸部の外周との間に区画された第2の部分56とを有している。ボルト39の軸部の外周には、ボルト39の軸方向に延びる複数の溝が形成されている。これらの複数の溝と、マンドレル18の孔の端部の内周面とにより、第1の部分風路51の第2の部分56が区画されている。
図1を参照して、上述のように構成されたダイレクトブロー成形装置1では、以下のダイレクトブロー成形方法により、容器2を形成することができる。
加圧冷却気体F1が、第1の通風路22の吹出口50から吹き出されると、パリソン4の内周406の突条407に沿って、マンドレル18の径方向外方へ流れ、また、マンドレル18の軸方向A1に下方へ向けて流れる。また、加圧冷却気体は、突条407に沿って、突条407の頂部から徐々にその周辺へ流れる。やがて、加圧冷却気体は、パリソン4内に吹き込まれる。
第1の通風路22からの加圧冷却気体F1は、パリソン4の形成開始の時点から、パリソン4の所定部が切断されるまでの間、吹き出されており、具体的には、本装置1の稼働中常時吹き出されている。なお、加圧冷却気体は、所要のタイミングで吹き出されるようにしてもよい。
次に、挿入されたブローピン26の第2の通風路32の吹出口から、約4〜5kg/cm2 の加圧空気F2が、底部が閉塞されたパリソン4内に吹き込まれる。これにより、高温で半固形状態にあるパリソン4は膨張する。その結果、パリソン4の肉厚が薄くなりながら、パリソン4が、容器型25の内面に沿うようになっている。これにより、容器2が、半固形状態で形成される(図8(b)参照。)。
次いで、容器型25を冷却することにより、容器2を固形化させる。そして、一対の分割型29を互いに離隔させて、一対の分割型29から容器2を取り外す。
図6(b)および図8(b)を参照して、本実施形態のダイレクトブロー成形装置1では、マンドレル18の外周35に、パリソン4の内周406に突条407を成形するための凹溝36が形成されており、マンドレル18の第1の通風路22が、凹溝36を通してパリソン4内に気体流としての加圧冷却気体を吹き込むようにしている。
また、第1の通風路22の吹出口50は、凹溝36の最上流側端部の底に配置されている。これにより、加圧冷却気体F1は、突条407を形成直後にすぐに冷却し始めることができる。
また、本実施形態のダイレクトブロー成形方法では、パリソン形成工程で、パリソン形成ダイ8のマンドレル18の外周35に形成された凹溝36によって、パリソン4の内周406に突条407が形成されるとともに、第1の通風路22から凹溝36を通してパリソン4内に気体流としての加圧冷却気体が吹き込まれるようにしてある。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明する。なお、他の構成については、上述の実施形態と同様である。
また、図示しないが、吹出口50は、マンドレル18の軸方向A1に関する凹溝36の中間部に配置されていてもよい。
2…容器
3…樹脂
4…パリソン
8…パリソン形成ダイ
18…マンドレル
19…環状通路
20…パリソン形成ダイ本体
22…第1の通風路
35…マンドレルの外周
36…凹溝
206…容器の内周
207…容器の突条
406…パリソンの内周
407…パリソンの内周の突条
A1…マンドレルの軸方向
A2…容器の軸方向
F1…気体流(加圧冷却気体)
Claims (2)
- 内周に軸方向に延びる突条を有する筒状の容器を形成するためのダイレクトブロー成形装置において、
溶融状態の熱可塑性樹脂をチューブ状に押し出してパリソンを形成するためのパリソン形成ダイを備え、
上記パリソン形成ダイは、溶融状態の上記熱可塑性樹脂をチューブ状に押し出す際の軸型となるマンドレルと、上記マンドレルの周囲を環状通路を設けて取り囲むパリソン形成ダイ本体と、を含み、
上記マンドレルの外周に、上記パリソンの内周に突条を成形するために上記マンドレルの軸方向に延びる凹溝が形成され、
上記マンドレルに、上記マンドレル内部を貫通し上記凹溝を通して上記パリソン内に気体流を吹き込むための通風路が形成されていることを特徴とするダイレクトブロー成形装置。 - 内周に軸方向に延びる突条を有する筒状の容器を形成するためのダイレクトブロー成形方法において、
溶融状態の熱可塑性樹脂をチューブ状に押し出しパリソンを形成するパリソン形成工程を備え、
上記パリソン形成工程では、パリソン形成ダイのマンドレルの外周に形成され上記マンドレルの軸方向に延びる凹溝によって、上記パリソンの内周に突条が形成されるとともに、上記マンドレル内部を貫通する通風路から上記凹溝を通して上記パリソン内に上記気体流が吹き込まれるようにしてあることを特徴とするダイレクトブロー成形方法。
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EP3269528A4 (en) * | 2015-03-12 | 2018-10-03 | Daisho Glass Co., Ltd. | Container having inner spiral, method for manufacturing container having inner spiral, and apparatus for manufacturing same |
Citations (2)
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JPS5069170A (ja) * | 1973-10-23 | 1975-06-09 | ||
JP2006151488A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ブロー成形壜体 |
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