JP2010199347A - 露光方法及びデバイス製造方法 - Google Patents

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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】2次元周期パターンを1次元周期パターンと同じ理論限界ピッチまで形成でき、さらに焦点深度を十分に確保できる露光方法を提供する。
【解決手段】行列状に配置された開口と格子状の遮光部を有するマスクを照明光で照明し、投影光学系を介して被露光体に投影し、遮光部の格子の交差部と共役な位置における暗部パターン像を形成する露光方法において、照明の有効光源形状を投影光学系のNA、露光波長、開口のX、Y方向それぞれのピッチで決まる特定の条件を満たすものとする。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体チップ、表示素子、検出素子、撮像素子、電子放出素子、マイクロメカニクス、フォトニック結晶などで用いられる各種デバイスの形成に用いられる露光方法に関する。特に、フォトリソグラフィー工程において、被処理体に周期的2次元ドットパターンを形成する露光方法に好適に用いられる露光方法である。
フォトリソグラフィー技術を用いて、マスク(又はレチクル)パターンを投影光学系を介してウェハに投影してパターンを転写する投影露光装置は従来から使用されている。投影露光装置の解像度(マスクの線幅)Rは、光源の波長λ[m]と投影光学系の開口数(NA)を用いて以下のレーリーの式で与えられる。
Figure 2010199347
一方、一定の結像性能を維持できる焦点範囲を焦点深度といい、焦点深度DOFは次式で与えられる。
Figure 2010199347
尚、焦点深度DOFは小さくなるとフォーカス合わせが難しくなり、基板のフラットネス(平坦度)やフォーカス精度を上げることが要求されるため、基本的に大きい方が好ましい。
近年、デバイスの微細化の要求に伴い、投影露光装置で微細なパターンを安定して解像する需要が益々高まっている。安定した高解像化のためには、パターンの種類に応じて最適な露光条件(マスクの種類、照明条件など)を選択する必要がある。また、結像性能の安定化のためには焦点深度を大きく確保する必要があり、照明条件は焦点深度にも影響を与える。
半導体デバイスのコンタクトホール形成や、スピント型等の電界放出素子、マイクロメカニクス、フォトニック結晶といった2次元方向に周期性を有するドット或いはホールパターンに対して最適化された露光条件としては、例えば特許文献1などが挙げられる。係る特許文献1には、開口が千鳥配置されたマスクに対して六重極照明を適用することで、解像力と焦点深度を両立させる露光方法が開示されている。
特開2007−109969号公報
被露光体上で2次元周期パターンを得る露光方法は、一般に1次元周期パターンよりも解像力が得にくい。これは、2次元周期パターンを得るためには瞳上で少なくとも3光束以上の回折光を取り込む必要があるため、各光束間の間隔が1次元周期パターンよりも狭くなることや、光束数が増えることにより像面上でコントラストが得られにくいことなどによるものである。
本発明の目的は、2次元周期パターンを1次元周期パターンと同じ理論限界ピッチまで形成でき、さらに焦点深度を十分に確保できる露光方法と、該露光方法を用いたデバイス製造方法を提供することにある。
本発明の第1は、行列状に配置された開口と格子状の遮光部を有するマスクを照明光で照明し、投影光学系を介して被露光体に投影し、遮光部の格子の交差部と共役な位置における暗部パターン像を形成する露光方法であって、
前記投影光学系の瞳の中心に対し、前記開口の行方向へ延びるX軸と、前記開口の列方向に伸びるY軸と、前記投影光学系の瞳の中心座標を原点(0,0)とする直交座標系とを用い、前記投影光学系の開口数NA、照明光の波長λ[m]、前記開口の行方向ピッチPx[m]、列方向ピッチPy[m]、とした時、
前記照明の有効光源形状が、円X2+Y2=NA2
(X−a)2+Y2=NA2
(X+a)2+Y2=NA2
2+(Y−b)2=NA2
2+(Y+b)2=NA2
で定義される各円との重複領域で規定され、
上記Px、Py及びa、bは、
(λ/Px)2+(λ/Py)2>4NA2
0.25・λ/NA<Px/2<0.50・λ/NA
0.25・λ/NA<Py/2<0.50・λ/NA
λ/Px≦a<2・NA
λ/Py≦b<2・NA
なる条件を満たすことを特徴とする露光方法である。
本発明においては、下記の構成を好ましい態様として含む。
前記照明の有効光源形状が、
円X2+Y2=NA2と円(X−a)2+Y2=NA2との重複領域且つX≦(λ/(2・Px)+α)とX≧(λ/(2・Px)−α)を満たす領域で規定される領域と、
円X2+Y2=NA2と円(X+a)2+Y2=NA2との重複領域且つX≧(−λ/(2・Px)−α)とX≦(−λ/(2・Px)+α)を満たす領域で規定される領域と、
円X2+Y2=NA2と円X2+(Y−b)2=NA2との重複領域かつY≦(λ/(2・Py)+β)とY≧(λ/(2・Py)−β)を満たす領域で規定される領域と、
円X2+Y2=NA2と円X2+(Y+b)2=NA2との重複領域かつY≧(−λ/(2・Py)−β)とY≦(−λ/(2・Py)+β)を満たす領域で規定される領域と、
で規定され、
前記Px、Py、a、b、α、βは
(λ/Px)2+(λ/Py)2>4NA2
0.25・λ/NA<Px/2<0.50・λ/NA
0.25・λ/NA<Py/2<0.50・λ/NA
λ/Px≦a<2・NA
λ/Py≦b<2・NA
0<α<NA−λ/(2・Px)
0<β<NA−λ/(2・Py)
なる条件を満たす。
前記P=Px=Pyであり、
0.25・λ/NA<P/2<0354・λ/NA
を満たす。
本発明の第2は、本発明第1の露光方法により被露光体を露光する露光ステップと、該露光ステップによって露光された前記被露光体を現像する現像ステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法である。
本発明の露光方法によれば、1次元周期パターンと同じ理論限界ピッチで2次元周期パターンを露光することができる。よって、本発明によれば、従来は製造が難しかった微細な2次元周期ドットパターンを安定して解像し、2次元周期構造を利用した高性能なデバイスを高品位に製造することができる。
本発明の露光方法を実施する露光装置の一形態を示す概略構成図である。 本発明に係るマスクの概略を示す平面図である。 狭ピッチな2次元周期パターンを図4で示す照明で露光した際の瞳上回折光分布の模式図である。 図3に用いられる照明の模式図である。 本発明に用いられる有効光源形状を説明する模式図である。 本発明に適さないマスクを示す模式図である。 図6Aのマスクを図11の照明で露光した際の像面での2次元光強度分布図である。 図6B中の断面a−a’及びb−b’おける光強度分布図である。 本発明に用いられるマスクを示す模式図である。 図7Aのマスクを、図11の照明で露光した際の像面での2次元光強度分布図である。 図7B中の断面c−c’及びd−d’における光強度分布図である。 二光束干渉縞のインコヒーレント和における光学コントラストを表す図である。 ベストフォーカス面及びデフォーカス面における照明位置と光学コントラストを表す模式図である。 図9における計算モデルを説明する模式図である。 デフォーカス特性を改善した光源を用いた計算例である。 2次元周期構造体を有する基板の製造フローチャートである。 マスクのピッチが広くなった時の照明形状を説明する模式図である。 本発明が満たすべきパターンピッチの計算例である。
本発明の露光方法は、行列状に配置された開口と格子状の遮光部を有するマスクを照明光で照明し、投影光学系を介して被露光体に投影し、遮光部の格子の交差部と共役な位置における暗部パターン像を形成する露光方法である。そして、本発明においては、上記照明の有効光源形状がマスクと特定の関係にあることを特徴とする。
図1は本発明の露光方法が実施される露光装置の一例であり、等倍ミラー光学系を用いる走査型の投影露光装置20の要部概略図である。図1に示す投影露光装置20は、反射型の投影光学系Rと、照明系Iとを備えている。投影光学系Rは、凹面鏡16、凸面鏡17及びミラー15、18を備える反射型の投影光学系Rを有する。照明系Iは、リレー系(絞り結像レンズ系)によって構成され、マスク13上に円弧状若しくは扇形の照明領域を形成する。該リレー系は、水銀灯光源2、楕円鏡1、シャッター3、コンデンサーレンズ4,8、波長フィルタ5、インテグレータ6、絞り7、円弧状若しくは扇形の開口を有する視野絞り9、リレーレンズ10,12、ミラー11を含む。
この投影露光装置では、インテグレータ6により形成される2次光源面が第二コンデンサーレンズ8の前側焦点と略一致し、また、視野絞り9と第二コンデンサーレンズ8の後側焦点が略一致するように配置されたケーラー照明系が構成されている。
マスク13は、投影光学系Rの物体面に配置され、像面に配置された基板19と同期して移動する。マスク13及び基板19には、それぞれ物体面及び像面内で図1の矢印方向に光が走査され、マスク13に形成されたパターンが基板19上に転写される。
照明系Iには、マスク13上の投影光学系Rの良像域(通常は、円弧状若しくは扇形の形状をなす)全体を均一且つ効率良く、所定の開口数で照射することが要求される。そのため、インテグレータとしてシリンドリカルハエの目レンズを用い、それぞれのシリンドリカルレンズからの照明光束を視野絞り9上で重ねて、その上に一旦照度むらの無い矩形状の照射領域をつくる。そして、視野絞り9に形成された円弧状又は扇形のスリット(開口)を透過する光束をリレー系(絞り結像系)10乃至12でマスク13上に結像させて、マスク13上に所望の円弧状若しくは扇型で照射領域内の全ての点で、照度が均一な照明を得る。
図2(a)は、図1におけるマスク13の平面図である。図2(a)において、101が透過部、102が遮光部となる。マスク13は、透過部101で構成された開口が、XY方向に周期的に配置されており、X方向のピッチをPx、Y方向のピッチはPyである。このようなマスクに対して、最適な有効光源形状を選択することで、基板19上に高い解像度を有する2次元周期パターンを形成することができる。以下その詳細について述べる。
図3(a)はマスク13を図4(a)に示すような小σ照明で照明した場合の瞳面上の回折光パターンである。図3(a)において、円202は投影光学系Rの瞳である。図4(a)は、照明光学系IのNAが投影光学系RのNAと等しい、即ちσ=1.0の場合であり、照明の中央部にσ=0.0の点光源203が配置されていることを示した模式図である。かかる小σ照明においては、図3(a)に示す通り、0次回折光200に対し、マスクパターンのX方向基本周期に応じて1次回折光201aと201bが、Y方向基本周期に応じて1次回折光201cと201dが発生する。1次回折光201a及び201bの位置は、光源の波長をλ(μm)とすると、±λ/Pxとなり、同じく、1次回折光201c及び201dの位置は、±λ/Pyとなる。そのため、Px及びPyが小さくなる、即ちパターンピッチが狭くなると、回折光間隔は広がり、瞳202内に1次回折光が入らなくなり、基板19上には像が形成されなくなる。しかし、図4(b)に示すように、204a及び204bによる二重極照明を行えば、図3(b)に示す通りX方向の1次回折光201aと201bと0次回折光が同時に瞳に入射可能となり、2光束干渉により縦方向の干渉縞を基板19上に形成することができる。
同様に、図4(c)に示すように204cと204dによる二重極照明を行えば、図3(c)に示す通りY方向の1次回折光201cと201dと0次回折光が同時に瞳に入射可能となり、2光束干渉により横方向の干渉縞を基板19上に形成することができる。
両者を組み合わせた図4(d)に示す204a、204b、204c、204dによる四重極照明を行えば、像面上では縦方向の干渉縞と横方向の干渉縞のインコヒーレントな強度和が形成され、格子状の2次元周期的明暗像が形成されることになる。
有効光源の面積は、像面照度に影響するため、上記四重極照明においても2光束干渉の直交するインコヒーレントな明暗像が形成される最大の照明面積を利用することが必要となる。有効な機能を発現する最大の有効光源形状は、次の通りである。
投影光学系の瞳の中心に対し、マスク開口の行方向へ延びるX軸と、マスク開口の列方向に伸びるY軸と、前記投影光学系の瞳の中心座標を原点(0,0)とする直交座標系とを用いる。投影光学系の開口数NA、照明光の波長λ[m]、マスク開口の行方向ピッチPx[m]、列方向ピッチPy[m]、とした時、下記(3)の円と(4)乃至(7)で定義される各円との重複領域で規定される。
2+Y2=NA2 (3)
(X−a)2+Y2=NA2 (4)
(X+a)2+Y2=NA2 (5)
2+(Y−b)2=NA2 (6)
2+(Y+b)2=NA2 (7)
ここで、Px、Py及びa、bは、以下の条件を満たす。
(λ/Px)2+(λ/Py)2>4NA2 (8)
0.25・λ/NA<Px/2<0.50・λ/NA (9)
0.25・λ/NA<Py/2<0.50・λ/NA (10)
λ/Px≦a<2・NA (11)
λ/Py≦b<2・NA (12)
図5は、この条件を満たす照明形状を示したものであり、205がσ=1.0相当の照明系NAであり、205とこれをXY軸方向にシフトさせた4つの円との重複領域である領域206、207、208、209が有効光源となる。これらの4領域より内側の照明を用いると、1次光が瞳に入射せず、コントラストを悪化させてしまう。4つの円のシフト量は、マスクパターンをコヒーレント照明した際の1次回折光の位置λ/Pよりも大きければよく、円のシフト量を示すa及びbは上記式(11)、(12)のように表される。尚、式(11)、(12)において、a及びbの上限値は、有効光源面積が有限である条件である。
Px及びPyの満たすべき範囲は、2光束干渉縞の直交2方向のインコヒーレント和を成立させる条件である。図13は、Px及びPyが大きくなった時の模式図を示しており、図5と異なり3円の重複領域が生じていることが解る。このように、円の重複が生じる条件では、3光束以上の干渉成分が生じることになり、像面での光学コントラストが悪化する。よって、PxとPyは、この重複が生じない範囲に限定される必要がある。重複の生じないPx、Pyの満たすべき条件は、式(8)で表される。
図14は、NA=0.083、露光波長λ=0.393μm、Px=Py=3.0μm即ちk1=0.317相当の露光における、二光速干渉の成立する範囲を示したものである。図14の曲線は、
(λ/Px)2+(λ/Py)2=4NA2 (13)
を表している。
また結像限界であるk1=0.25と、一方向のみの干渉縞で2光束干渉を成立させる上限であるk1=0.50を示す破線とを合わせ、曲線の下側で且つ両破線で囲まれた領域が2光束干渉縞の直交2方向のインコヒーレント和を成立させる範囲である。尚、本露光方法は2次元周期パターンに対する露光方法であるため、通常はPxとPyが概略等しくなると考えられる。特にPx=Py=Pの場合は、
(λ/P)2>2NA2 (14)
からk1=(1/8)1/2<0.354に相当するピッチのパターンが該当範囲となることが導かれる。
即ち、P=Px=Pyの時、
0.25・λ/NA<P/2<0.354・λ/NA
である。
光学コントラストCは、像面での明部における最大光強度Imaxと、暗部における最小光強度Iminから、
Figure 2010199347
と定義されるものである。フォトリソグラフィーでは、レジストに対するパターニングが必要であり、レジスト面での光強度分布の像コントラストが一定以上でなければ、レジストのパターンを形成することができない。さらに、光学コントラストが高いほど、レジストパターンの垂直性やプロセス安定性、線幅誤差といった点で有利であり、一般的には70%程度の光学コントラストが要求されるといえる。
前述の四重極照明は、図2(a)に示す様なマスク上で開口が抜かれているパターンに対して所望の効果を発揮するものであり、図2(b)に示す様なマスク上で遮光部がドット状に配置されているパターンに対しては適さない。以下にその説明を行う。
図6及び図7は、投影光学系のNA=0.083、露光波長λ=0.393μm、Px=Py=3.0μm、即ちk1=0.317相当において、上記四重極照明を適用した際の結像計算例である。図6B及び図6Cは図6Aに示すマスク上の遮光部102がドット状に配置されたパターン(以下、「ノコシパターン」と記す)の像面光強度分布図及び像面の任意断面における光強度分布及びその光学コントラストである。また、図7B及び図7Cは図7Aに示す開口部101がホール状に配置されたパターン(以下、「ヌキパターン」と記す)の像面光強度分布図及び像面の任意断面における光強度分布及びその光学コントラストである。
図6Aのノコシパターンマスクに対して四重極照明を適用しても、図6Cに示す通り、光学コントラストは断面a−a’で17%、b−b’で25%程度しか得られていないことが解る。これは、マスクの遮光部面積が透過部面積に対して小さいため、0次光の回折効率が高く、2光束干渉においても回折光間の強度比が大きいためである。
一方、図7Aのヌキパターンマスクにおいては、マスク開口部と共役な像位置である断面c−c’における光学コントラストは31%程度にとどまる。しかしながら、マスク上遮光部の格子の交差部に共役な像位置である断面d−d’において82%もの高コントラスト像が得られることが解る。この現象を簡易的に説明したのが図8であり、縦及び横の2光束干渉で各100%の光学コントラスト(最大光強度1.0、最小光強度0.0)が得られたとした際の理論的な限界を表したものである。図8(a)は縦方向の干渉縞像で、図8(b)は横方向の干渉縞像であるとする。像面において、これらのインコヒーレント和により2次元像を得る際、ヌキパターンの開口と共役な像位置での強度和は、縦縞の最大値の位置で直交方向に横縞を加算することを意味する。よって該強度和は、図8(a)のピーク値141である光強度1.0をバイアス(図8(c))として加算した横方向の縞との強度和(図8(d))となるため、その理論上の光学コントラスト限界が50%であることが解る。一方、ヌキパターンの遮光部の交点に共役な像位置での強度和は、縦縞の最小値の位置で直交方向に横縞を加算することを意味する。よって強度和は、図8(a)の最小値142である光強度0をバイアス(図8(e))として加算した横方向の縞との強度和(図8(f))であるため、その理論上光学コントラストは100%のまま変わらないことがわかる。
尚、基板側にポジ型フォトレジストを用いれば、ドット状のノコシパターンが基板に形成され、ネガ型フォトレジストを用いれば、ホール状のヌキパターンが得られることになる。
以上はベストフォーカス面における光学コントラストについて議論を行ってきたが、加えて、デフォーカス時のコントラスト変化が少ない有効光源形状について以下説明を行う。
図9は、σ=1.0の有効光源内(図中破線円は半径NA)での各照明位置で露光を行った場合の光学コントラストを、ベストフォーカス位置(図9(a))とデフォーカス30μmの位置(図9(b))で比較したものである。ここで、露光条件は、投影光学系のNA=0.083、露光波長λ=0.393μm、Px=Py=3.0μm即ちk1=0.317相当である。図9は、局所的な照明位置と、その照明位置での像面光学コントラストの値をプロットしたものである。この計算は、図10に示すように、照明系の中心に対して4対象な4箇所(微小光源161)の微小な四重極照明を用いて行われている。
図9(a)のベストフォーカス位置においては、該規定の四重極照明エリア内での光学コントラスト特性はほぼ均一であるが、図9(b)のデフォーカス位置においては、コントラストが大きく低下する場所があることが解る。図9(b)において、最もコントラストが高いのは、破線301、302、303、304であり、301のX座標は
X=λ/(2・Px) (17)
である。また、302のX座標は
X=−λ/(2・Px) (18)
である。さらに、303のY座標は
Y=λ/(2・Py) (19)
である。またさらに、304のY座標は
Y=−λ/(2・Py) (20)
である。
このことは、図9(b)がデフォーカス時の波面収差を反映したものであると考えればよい。縦縞を形成する0次光と1次光が、瞳中心を通るY軸に対して線対称であるほどデフォーカス時の各光束間の光路長差が少なくなる。同様に横縞を形成する0次光と1次光が、瞳中心を通るX軸に対して線対称であるほどデフォーカス時の各光束間の光路長差が少なくなる。
よって、良好なデフォーカス特性を得るためには、破線301乃至304を中心に、照明形状の幅を規制し、コントラスト変化が少ない部分のみを用いればよいことがわかる。
従って、良好なデフォーカス特性を有する有効光源形状は、以下の通りである。
投影光学系の瞳の中心に対し、マスク開口の行方向へ延びるX軸と、マスク開口の列方向に伸びるY軸と、前記投影光学系の瞳の中心座標を原点(0,0)とする直交座標系とを用いる。投影光学系の開口数NA、照明光の波長λ[m]、マスク開口の行方向ピッチPx[m]、列方向ピッチPy[m]、とした時、有効光源形状は、下記の〔1〕乃至〔4〕の各領域で規定される領域である。
〔1〕円X2+Y2=NA2と円(X−a)2+Y2=NA2との重複領域且つX≦(λ/(2・Px)+α)とX≧(λ/(2・Px)−α)を満たす領域で規定される領域。
〔2〕円X2+Y2=NA2と円(X+a)2+Y2=NA2との重複領域且つX≧(−λ/(2・Px)−α)とX≦(−λ/(2・Px)+α)を満たす領域で規定される領域。
〔3〕円X2+Y2=NA2と円X2+(Y−b)2=NA2との重複領域かつY≦(λ/(2・Py)+β)とY≧(λ/(2・Py)−β)を満たす領域で規定される領域。
〔4〕円X2+Y2=NA2と円X2+(Y+b)2=NA2との重複領域かつY≧(−λ/(2・Py)−β)とY≦(−λ/(2・Py)+β)を満たす領域。
ここで、Px、Py、a、b、α、βは下記の条件を満たす。
(λ/Px)2+(λ/Py)2>4NA2
0.25・λ/NA<Px/2<0.50・λ/NA
0.25・λ/NA<Py/2<0.50・λ/NA
λ/Px≦a<2・NA
λ/Py≦b<2・NA
0<α<NA−λ/(2・Px) (21)
0<β<NA−λ/(2・Py) (22)
図11は、投影光学系のNA=0.083、露光波長λ=0.393μm、Px=Py=3.0μm即ちk1=0.317相当の露光における、デフォーカス改善照明のシミュレーション結果である。式(21)及び(22)の、α=β(=γ)とし、0<γ<0.0175の範囲でγを変化させ、デフォーカスと光学コントラストの関係を計算した。デフォーカス改善を行わない状態はγ=0.0175である。これに対し、γを小さくし幅を規制するほど、デフォーカスさせてもコントラスト変化が少なくなることが解る。
次に、本発明のデバイス製造方法について説明する。本発明のデバイス製造方法は、前記した本発明の露光方法により被露光体を露光する露光ステップと、該露光ステップによって露光された前記被露光体を現像する現像ステップとを有することを特徴とする。
本発明のデバイス製造方法として、露光装置20を利用した2次元周期構造体を有する基板の製造方法を、図12を参照して説明する。図12は、2次元周期構造体を有する基板の製造フローチャートである。ステップ1では、基板に構造体の母材を成膜する。ステップ2では、基板上にレジストを塗布し、適切なベーク処理等を行う。ステップ3では、露光装置20を用いて露光を行い、2次元周期光学像をレジストに焼き付ける。ステップ4では、レジストを現像する。ステップ5では、レジストをマスクにエッチングを行うことで基板上に成膜された母材を2次元周期構造体に加工する。ステップ6では、不要になったレジストを取り除く。このようなフローにより、2次元周期構造体を有する基板を製造することができる。本発明の露光方法を用いれば、従来は製造が難しかった微細な2次元周期ドットパターンを安定して解像し、2次元周期構造を利用した高性能なデバイスを高品位に作製することができる。
1 楕円鏡
2 水銀灯光源
13 マスク
19 基板
20 露光装置
101 マスク透過部
102 マスク遮光部
161 微小光源
200 0次回折光
201 回折光
202 瞳
203,204 点光源
205 投影光学系NA
206乃至209 有効光源
210 重複領域
301乃至304 光源位置

Claims (4)

  1. 行列状に配置された開口と格子状の遮光部を有するマスクを照明光で照明し、投影光学系を介して被露光体に投影し、遮光部の格子の交差部と共役な位置における暗部パターン像を形成する露光方法であって、
    前記投影光学系の瞳の中心に対し、前記開口の行方向へ延びるX軸と、前記開口の列方向に伸びるY軸と、前記投影光学系の瞳の中心座標を原点(0,0)とする直交座標系とを用い、前記投影光学系の開口数NA、照明光の波長λ[m]、前記開口の行方向ピッチPx[m]、列方向ピッチPy[m]、とした時、
    前記照明の有効光源形状が、円X2+Y2=NA2
    (X−a)2+Y2=NA2
    (X+a)2+Y2=NA2
    2+(Y−b)2=NA2
    2+(Y+b)2=NA2
    で定義される各円との重複領域で規定され、
    上記Px、Py及びa、bは、
    (λ/Px)2+(λ/Py)2>4NA2
    0.25・λ/NA<Px/2<0.50・λ/NA
    0.25・λ/NA<Py/2<0.50・λ/NA
    λ/Px≦a<2・NA
    λ/Py≦b<2・NA
    なる条件を満たすことを特徴とする露光方法。
  2. 前記照明の有効光源形状が、
    円X2+Y2=NA2と円(X−a)2+Y2=NA2との重複領域且つX≦(λ/(2・Px)+α)とX≧(λ/(2・Px)−α)を満たす領域で規定される領域と、
    円X2+Y2=NA2と円(X+a)2+Y2=NA2との重複領域且つX≧(−λ/(2・Px)−α)とX≦(−λ/(2・Px)+α)を満たす領域で規定される領域と、
    円X2+Y2=NA2と円X2+(Y−b)2=NA2との重複領域かつY≦(λ/(2・Py)+β)とY≧(λ/(2・Py)−β)を満たす領域で規定される領域と、
    円X2+Y2=NA2と円X2+(Y+b)2=NA2との重複領域かつY≧(−λ/(2・Py)−β)とY≦(−λ/(2・Py)+β)を満たす領域で規定される領域と、
    で規定され、
    前記Px、Py、a、b、α、βは
    (λ/Px)2+(λ/Py)2>4NA2
    0.25・λ/NA<Px/2<0.50・λ/NA
    0.25・λ/NA<Py/2<0.50・λ/NA
    λ/Px≦a<2・NA
    λ/Py≦b<2・NA
    0<α<NA−λ/(2・Px)
    0<β<NA−λ/(2・Py)
    なる条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
  3. 前記P=Px=Pyであり、
    0.25・λ/NA<P/2<0.354・λ/NA
    を満たす請求項1又は2に記載の露光方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の露光方法により被露光体を露光する露光ステップと、該露光ステップによって露光された前記被露光体を現像する現像ステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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