JP2010199308A - 光渦発生装置と方法 - Google Patents

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【課題】らせん状位相プレート、フォーク状ホログラム、空間光変調器等の特別な素子を用いることなく、高出力の光渦を簡便に発生させることができる光渦発生装置と方法を提供する。
【解決手段】ラージモードエリアファイバー10と、増幅する第1波長のシードレーザー光13を出力するシードレーザー装置12と、ラージモードエリアファイバーの一端側からシードレーザー光13をその光軸をコア10aの中心からずらして入射する入射光学系14と、シードレーザー光を励起する第2波長の励起レーザー光17を出力するポンプレーザー装置16と、ラージモードエリアファイバーの他端側から励起レーザー光を他端のクラッド10bから入射しかつ他端のコア10aから出射するシードレーザー光13(光渦)を外部に出力する出射光学系18とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、中心に位相特異点を有する光渦の発生装置と方法に関する。
光渦(ひかりうず)とは、中心に暗い部分(位相特異点)のある螺旋状のレーザー光を意味する。
レーザー光の波面は位相が揃っており、一般のレーザーモードはガウシアン(G)モードであり、等位相面(波面)が平面であり、丸型の強度分布(ガウシアン分布)を有している。これに対し、光の伝播モードの1つにラゲールガウシアン(LG)モードがある。LGモードのレーザー光は、光渦と呼ばれ、等位相面(波面)が螺旋状であり、中央が凹んだドーナツ型の強度分布を有する特徴を有する。
光渦は、等位相面(波面)に直交する方向に力が作用するため、細胞のようなマイクロメータの大きさの粒子を操る光ピンセットとして用いることができる。さらに、レーザー加工や超解像顕微分光などに応用することができる。
光渦の発生手段は、例えば、(1)らせん状位相プレート、(2)コンピュータで作るホログラム、(3)エルミートガウシアンモードの変換、(4)空間光変調機を用いる手段等が知られている。
静的ならせん状位相プレート(SSPs)は、らせん型の結晶かプラスチックの断片であり、特別に加工して、必要なトポロジカルチャージや、入射光の波長に合わせるものである。
コンピュータで作るホログラム(CGHs)は計算された干渉縞で、平面波とラゲールガウシアンビーム(光渦)のフォーク状干渉縞であり、フィルム上に転写される。
モードの変換にはエルミートガウシアン(HG)モードが必要であり、レーザーキャビティ中で作ることが出来る。
空間光変調器はコンピュータで調整される電子装置で動的な渦や、並んだ渦や他の種類のビームを作ることが出来る。
光渦の発生手段は、例えば特許文献1に開示されている。また、本発明に関連する「光渦の発生手段」は、非特許文献1に開示され、「ファイバー増幅器」は、特許文献2、非特許文献2に開示されている。
特開2008−193066号公報、「光渦レーザービーム発振方法および光渦レーザービーム発振装置」 特開2008−227341号公報、「高繰り返し高ピーク出力ファイバレーザ」
David McGloin, Neil B. Simpson, Miles J. Padgett,"Transfer of orbital angular momentum from a stressed fiber−optic waveguide to a light beam", 20 January 1998, Vol.37, No.3, APPLIED OPTICS 「ファイバーアンプモジュール」、[平成21年1月7日検索]、インターネット<URL:http://www.optoscience.com>
図1は、非特許文献1に開示された光渦の発生装置の模式図である。この図において、1は光ファイバー、2は集光レンズ、3はコリメートレンズ、4は可変負荷である。
この装置により、可変負荷4による光ファイバー1の歪みが高いときに、集光レンズ2から入射したエルミートガウシアン(HG)モードのレーザー光が光ファイバー1内で変換され、ラゲールガウシアン(LG)モードの光渦となることが確認されている。
非特許文献1により光ファイバー1に入射可能なレーザー出力は最大100mW程度であり、かつ光渦への変換効率は10%程度であるため、得られる光渦の出力は10mW程度であり、非常に微弱である問題点があった。
また、ホログラムは熱に弱く、レーザー出力に制限があり、その他の光渦発生手段は、らせん状位相プレート、空間光変調器等を必要とするため、複雑であり、かつ光渦の出力が微弱である問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、らせん状位相プレート、フォーク状ホログラム、空間光変調器等の特別な素子を用いることなく、高出力の光渦を簡便に発生させることができる光渦発生装置と方法を提供することにある。
本発明は、位相特異点を有する光波(光渦)をラージモードエリア型ファイバー増幅器へ結合させる際に軸外し結合法を用いて発生させると同時に、そのままレーザー増幅を行い、高出力の光渦を発生させるものである。
すなわち、コアとこれを囲むクラッドを有するラージモードエリアファイバーと、
増幅する第1波長のシードレーザー光を出力するシードレーザー装置と、
ラージモードエリアファイバーの一端側に位置し、前記シードレーザー光をその光軸をコアの中心からずらして入射する入射光学系と、
前記シードレーザー光を励起する第2波長の励起レーザー光を出力するポンプレーザー装置と、
ラージモードエリアファイバーの他端側に位置し、前記励起レーザー光を前記他端のクラッドから入射し、かつ前記他端のコアから出射するシードレーザー光を外部に出力する出射光学系と、を備えたことを特徴とする光渦発生装置が提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記ラージモードエリアファイバーは、パンダ型偏波面保持ファイバーであり、
前記シードレーザー装置は、前記シードレーザー光が偏光パルスレーザー光であるレーザー装置であり、
前記入射光学系は、前記シードレーザー光をコア端面に集光する共焦点レンズと、ラージモードエリアファイバーからの戻り光がシードレーザー装置に戻るのを防ぐ光アイソレータとを有し、
前記ポンプレーザー装置は、前記励起レーザー光が連続レーザ光であるレーザー装置であり、
前記出射光学系は、前記励起レーザー光をクラッド端面に集光する共焦点レンズと、第1波長のシードレーザー光を選択的に分光する分光ミラーとを有する。
本発明の光渦発生装置において、前記シードレーザー光の光軸と前記コア中心との偏心量は、前記コアの径の20〜30%である、ことが好ましい。
また、前記コア径は20〜50μmであり、
前記クラッド径は250〜400μmであり、
入射するコア端面における前記シードレーザー光の直径はコア径の20〜30%であり、シードレーザー光の光軸とコア中心との偏心量は、コア径の20〜30%である、ことが好ましい。
本発明の光渦発生装置において、前記第1波長のシードレーザー光のビームサイズは、前記コアの径の20%〜30%が好ましい。
また、本発明の光渦発生装置において、前記第1波長のシードレーザー光の波長は、1030nm〜1080nmが好ましく、前記第2波長の励起レーザー光の波長は、940nm〜980nmが好ましい。
また、本発明によれば、コアとこれを囲むクラッドを有するラージモードエリアファイバーの一端のコアに、増幅する第1波長のシードレーザー光をその光軸をコアの中心からずらして入射し、
ラージモードエリアファイバーの他端のクラッドから、前記シードレーザー光を励起する第2波長の励起レーザー光を入射し、かつ前記他端のコアから出射する第1波長のシードレーザー光を外部に出力する、ことを特徴とする光渦発生方法が提供される。
本発明の光渦発生方法において、前記シードレーザー光の光軸と前記コア中心との偏心量は、前記コアの径の20〜30%である、ことが好ましい。
また、前記コアの径は20〜50μmであり、
前記クラッドの径は250〜400μmであり、
入射するコア端面における前記シードレーザー光の直径は前記コアの径の20〜30%であり、シードレーザー光の光軸とコア中心との偏心量は、前記コアの径の20〜30%である、ことが好ましい。
本発明の光渦発生方法において、前記第1波長のシードレーザー光のビームサイズは、前記コアの径の20%〜30%が好ましい。
また、本発明の光渦発生方法において、前記第1波長のシードレーザー光の波長は、1030nm〜1080nmが好ましく、前記第2波長の励起レーザー光の波長は、940nm〜980nmが好ましい。
上記本発明の装置および方法によれば、シードレーザー装置から出力されたガウシアン(G)モードのシードレーザー光(偏光パルスレーザー光)が、光軸をコアの中心からずらされてラージモードエリアファイバーの一端からコアに入射するので、引き込みの効果によりコア内でモードが変換されラゲールガウシアン(LG)モードの光渦となり、コアの他端から出射することが、後述する実施例により確認された。
また、上記構成のみでコアの他端から出射するラゲールガウシアン(LG)モードの光渦の出力は、入力出力が20mWの場合に3mW程度であり非常に微弱であるが、本発明ではラージモードエリアファイバーの他端のクラッドから、シードレーザー光を励起する励起レーザー光を入射するので、ラージモードエリアファイバー内において、励起レーザー光を吸収したコアが活性化し、シードレーザー光を増幅するので、高出力(1000mW以上)の光渦を発生できることが、後述する実施例により確認された。
従って、本発明によれば、らせん状位相プレート、フォーク状ホログラム、空間光変調器等の特別な素子を用いることなく、高出力の光渦を簡便に発生させることができる。
非特許文献1に開示された光渦の発生装置の模式図である。 本発明による光渦発生装置の全体模式図である。 本発明による光渦発生装置の全体構成図である。 図2及び図3のラージモードエリアファイバーの断面図である。 ラージモードエリアファイバー内で発生するモード(A)(B)と出力モード(C)の説明図である。 計測された出力光(A)とガウスビームとの干渉縞(B)の出力分布図である。 励起レーザー光の出力と光渦の出力との関係図である。 励起レーザー光の出力と光渦の出力との関係図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図2は本発明による光渦発生装置の全体模式図であり、図3はその全体構成図である。
図2及び図3において、本発明の光渦発生装置は、ラージモードエリアファイバー10、シードレーザー装置12、入射光学系14、ポンプレーザー装置16および出射光学系18を備える。
ラージモードエリアファイバー10は、コア10aとこれを囲むクラッド10bを有する。
この例において、ラージモードエリアファイバー10は、パンダ型偏波面保持ファイバー(PANDA Yb−Fiber)である。ラージモードエリアファイバー10の両端面は、正反射を防止するためのオフアングル(off angle)として、約8度傾斜している。また、ラージモードエリアファイバー10の開口数NAはこの例では0.06であるが、0.05−0.08であってもよい。0.08を超えると、高次モードが立ちやすく、0.05未満ではLGが発生できない。
シードレーザー装置12は、増幅する第1波長のシードレーザー光13を出力する。該シードレーザー装置12として、ファイバーレーザー、半導体レーザー、半導体励起個体レーザーが例示される。該第1波長のシードレーザー光13のビームサイズは、コア径の20%〜30%が好ましい。また、該第1波長のシードレーザー光13の波長は、1030nm〜1080nmが好ましい。
この例において、シードレーザー装置12は、シードレーザー光13が偏光パルスレーザー光であり、第1波長が1030nmであるファイバーレーザー装置(YbML−Fiber OSC)であり、ファイバアンプ12aの端面(図で右端)から、6ps、20mW、20MHz、1030nmの偏光パルスレーザー光13を出力する。
入射光学系14は、ラージモードエリアファイバー10の一端側(図で上端左側)に位置し、シードレーザー光13をその光軸をコア10aの中心からずらして入射する。
この例において、入射光学系14は、シードレーザー光13をコア端面に集光する共焦点レンズ14a,14bと、ラージモードエリアファイバー10からの戻り光がシードレーザー装置12に戻るのを防ぐ光アイソレータ14cとを有する。
共焦点レンズ14a,14bは、ファイバアンプ12aの端面から出射されるシードレーザー光13を拡大された平行光にして光アイソレータ14cを通過させ、その後、コア端面におけるシードレーザー光13の直径を所望の大きさ(好ましくはコア10aの径の20%〜30%。この例において約7μm)に集光する。
光アイソレータ14cは、2つの半波長板15a,15b(HWP)とその間に位置するポーラライザ15c(Pol.:偏光子)およびファラデーローテータ15d(FR:ファラデー回転子)とからなり、ラージモードエリアファイバー10から戻る偏光パルスレーザー13の偏光面をファラデーローテータ15dにより入射側に対し90度回転させ、偏光ポラリライザ15cで外部に分光するようになっている。
ポンプレーザー装置16は、シードレーザー光13を励起する第2波長の励起レーザー光17を出力する。該ポンプレーザー装置16として、半導体レーザーが例示される。また該第2波長の励起レーザー光17の波長は、940nm〜980nmが好ましい。
この例において、ポンプレーザー装置16は、励起レーザー光17が連続レーザー光であり、前記第2波長が975nmである半導体レーザー装置であり、ファイバアンプ16aの端面(図で右端)から、975nmの連続レーザー光17を出力する。
出射光学系18は、ラージモードエリアファイバー10の他端側に位置し、励起レーザー光17を他端のクラッド10bから入射し、かつ他端のコア10aから出射するシードレーザー光13を外部に出力する。
この例において、出射光学系18は、励起レーザー光17を他端のクラッド端面に集光する共焦点レンズ18a,18bと、第1波長のシードレーザー光13を選択的に分光する分光ミラー18c(WDM)とを有する。
共焦点レンズ18a,18bは、ファイバアンプ16aの端面から出射される励起レーザー光17を拡大された平行光にして分光ミラー18cを通過させ、その後、クラッド端面における励起レーザー光17の直径を所望の大きさ(好ましくは250〜400μm)に集光する。
分光ミラー18cは、第1波長(1030nm)のシードレーザー光13を選択的に反射し、第2波長(975nm)の励起レーザー光17はそのまま透過する。分光ミラー18cで選択的に反射される第1波長(1030nm)のシードレーザー光13は、光渦である。
図4は、図2及び図3のラージモードエリアファイバーの断面図である。この図において、(A)はラージモードエリアファイバー10の全体断面図、(B)はコアの拡大図である。
図4(A)において、10aはコア、10bはクラッド、10cは偏波補償穴である。
コア10aの直径(コア径D)は好ましくは20〜50μmであり、この例においてコア径Dは30μmであり、希土類ドーパントがドープされている。クラッド10bの直径(クラッド径)は好ましくは250〜400μmであり、この例においてクラッド径は400μmである。
図4(B)において、入射するコア端面における偏光パルスレーザー13の直径は約7μmであり、偏光パルスレーザー13の光軸aとコア中心Oとの偏心量Δは、コア径Dの20〜30%である。なお、例えば、コア径Dが30μmの場合、偏心量Δはコア径Dの25%が最も好ましい。
上述した装置を用い、本発明の方法によれば、
(A) コア10aとこれを囲むクラッド10bを有するラージモードエリアファイバー10の一端のコア10aに、増幅する第1波長のシードレーザー13をその光軸をコア10aの中心からずらして入射し、
(B) ラージモードエリアファイバー10の他端のクラッド10bから、シードレーザー13を励起する第2波長の励起レーザー光17を入射し、かつ他端のコア10aから出射する第1波長のシードレーザー光13を外部に出力する。
図5は、ラージモードエリアファイバー内で発生するモード(A)(B)と出力モード(C)の説明図である。
上述した本発明の装置および方法によれば、シードレーザー装置12から出力されたエルミートガウシアン(HG)モードのシードレーザー光13(偏光パルスレーザー光)が、光軸をコア10aの中心からずらされてラージモードエリアファイバー10の一端からコア10aに入射するので、引き込みの効果によりコア10a内でモードが変換され図5(A)(B)に示すような2つのモードが選択的に励振され、この2つのモードが重なって図5(C)に示すようなラゲールガウシアン(LG)モードの光渦となり、コア10aの他端から出射すると考えられる。
図2及び図3に示した装置を用い、本発明の装置と方法により、コア10aの他端から第1波長の光渦が出射することを、実験により確認した。この実験において使用したラージモードエリアファイバー10のコア径Dは30μmであり、クラッド径は400μmであった。
その他の構成は、上述した通りである。
図6は、この実験により計測された出力光(A)とガウスビームとの干渉縞(B)の出力分布図である。
図6(A)から、計測された出力光は、中心部に暗い部分(位相特異点)があることがわかる。
また、図6(B)から、この出力光とガウスビームとの干渉縞の出力分布が、中央で切れたフォーク状干渉縞となっており、これからこの出力光が光渦であることがわかる。
図7は、励起レーザー光の出力と光渦の出力との関係図である。
励起レーザー光17の出力(ポンプパワー)が0の場合に、コア10aの他端から出射する光渦の出力は、シードレーザー光の入力出力が20mWの場合に3mW程度であり非常に微弱であった。
これに対し、励起レーザー光17を入力し、その出力が10000mWを超えると、光渦が増幅され、入力出力である20mWを超えて、最大約1.3W(1300mW)まで出力が上昇することが確認された。
図8は、励起レーザー光の出力と光渦の出力との別の関係図である。
この例において、ラージモードエリアファイバー10は、コアが直径30μm、開口数NA0.06、クラッドが直径400μm、開口数NA0.46である。また、シードレーザー装置12には、4.5ps、100mW、150MHzの偏光パルスレーザー光13を出力するNd:Gd0.6Y0.4VO4レーザーを用いた。その他の構成は実施例1と同様である。
この例において、励起レーザー光の入力出力が29Wの場合に、光渦が最大約4.5W(4500mW)まで達することが確認された。
上述した実施例1,2から、ラージモードエリアファイバー10のクラッド10bに入射した励起レーザー光17が、コア10aに徐々に吸収され、励起レーザー光17を吸収したコアが活性化し、光渦を増幅するものと考えられる。
従って、本発明によれば、ラージモードエリアファイバー10内において、ラゲールガウシアン(LG)モードの光渦を増幅することができ、らせん状位相プレート、フォーク状ホログラム、空間光変調器等の特別な素子を用いることなく、高出力の光渦を簡便に発生させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することができることは勿論である。
本発明の光渦発生装置は、高出力の光渦を発生させるのに有用である。本発明の光渦発生方法は、高出力の光渦を簡便に発生させるのに有用である。
1 光ファイバー
2 集光レンズ
3 コリメートレンズ
4 可変負荷
10 ラージモードエリアファイバー(PANDA Yb−Fiber)、
10a コア、10b クラッド、10c 偏波補償孔、
12 シードレーザー装置(YbML−Fiber OSC)、
13 シードレーザー光(偏光パルスレーザー)、
14 入射光学系、
14a,14b 共焦点レンズ、14c 光アイソレータ、
15a,15b 半波長板(HWP)、
15c ポーラライザ(Pol.:偏光子)、
15d ファラデーローテータ(FR:ファラデー回転子)、
16 ポンプレーザー装置、16a ファイバアンプ、
17 励起レーザー光(連続レーザー光)、
18 出射光学系、18a,18b 共焦点レンズ、
18c 分光ミラー(WDM)、

Claims (4)

  1. コアとこれを囲むクラッドを有するラージモードエリアファイバーと、
    増幅する第1波長のシードレーザー光を出力するシードレーザー装置と、
    ラージモードエリアファイバーの一端側に位置し、前記シードレーザー光をその光軸をコアの中心からずらして入射する入射光学系と、
    前記シードレーザー光を励起する第2波長の励起レーザー光を出力するポンプレーザー装置と、
    ラージモードエリアファイバーの他端側に位置し、前記励起レーザー光を前記他端のクラッドから入射し、かつ前記他端のコアから出射するシードレーザー光を外部に出力する出射光学系と、を備えたことを特徴とする光渦発生装置。
  2. 前記ラージモードエリアファイバーは、パンダ型偏波面保持ファイバーであり、
    前記シードレーザー装置は、前記シードレーザー光が偏光パルスレーザー光であるレーザー装置であり、
    前記入射光学系は、前記シードレーザー光をコア端面に集光する共焦点レンズと、ラージモードエリアファイバーからの戻り光がシードレーザー装置に戻るのを防ぐ光アイソレータとを有し、
    前記ポンプレーザー装置は、前記励起レーザー光が連続レーザー光であるレーザー装置であり、
    前記出射光学系は、前記励起レーザー光をクラッド端面に集光する共焦点レンズと、第1波長のシードレーザー光を選択的に分光する分光ミラーとを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の光渦発生装置。
  3. 前記コア径は20〜50μmであり、
    前記クラッド径は250〜400μmであり、
    入射するコア端面における前記シードレーザー光の直径はコア径の20〜30%であり、
    シードレーザー光の光軸とコア中心との偏心量は、コア径の20〜30%である、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光渦発生装置。
  4. コアとこれを囲むクラッドを有するラージモードエリアファイバーの一端のコアに、増幅する第1波長のシードレーザー光をその光軸をコアの中心からずらして入射し、
    ラージモードエリアファイバーの他端のクラッドから、前記シードレーザー光を励起する第2波長の励起レーザー光を入射し、かつ前記他端のコアから出射する第1波長のシードレーザー光を外部に出力する、ことを特徴とする光渦発生方法。
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