JP2010199233A - 撮像素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮像素子の高感度化と画素の微細化とを同時に実現することが可能な撮像素子の製造方法を提供する。
【解決手段】 N型シリコンの半導体基板12の表面にはP−型層14が形成されている。P−型層14の上層には、N型層20とN型層22を含む光電変換部24が島状に形成されている。N型層22の表面にはP+型層26が形成されている。光電変換部24は、Pウェル層18の深い側に形成されたN型層20と、浅い側に形成されたN型層22とを含んでいる。N型層20、22は互いに異なる元素により形成される。深い方のN型層20は、浅い方のN型層22を構成する元素(例えば、砒素(As))よりも質量(原子量)が小さい元素(例えば、燐(P))により構成される。また、浅い方のN型層22は、質量の大きい元素を、深い方のN型層20の形成時よりも低エネルギーでイオン注入することにより形成される。なお、N型層は2層以上であってもよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は撮像素子の製造方法に係り、特に撮像素子の高感度化を実現するための可能な撮像素子の製造方法に関する。
特許文献1には、光電変換部のN型不純物層を、拡散係数が異なる2つの元素により形成した固体撮像素子が開示されている。
特許文献2には、n型不純物半導体層と、その上に形成されたp型不純物半導体層とを備えた光電変換素子を作成するにあたって、n型不純物半導体層に、相対的に小さな原子半径を有する第1のn型不純物(燐)と、相対的に大きな原子半径を有する第2のn型不純物(砒素)とを含有させることが開示されている。
特許文献3には、固体撮像素子のセンサ部を構成する第1のn型不純物拡散領域の下の第1のp型半導体ウェル領域内にセンサ部の面積より小さく、遮光膜の開口の面積より大きい第2のn型不純物拡散領域(半導体領域)を形成することが開示されている。
特許文献4には、固体撮像素子のセンサ部の信号電荷蓄積領域を形成するための不純物イオン注入を複数回に分けて行うとともに、各界のイオン注入量を隣接する撮像画素間で変化させる固体撮像素子の製造方法が開示されている。
特開平5−211322号公報 特開2004−103646号公報 特開2000−357788号公報 特開2003−86783号公報
撮像素子の高感度化を実現するためには、光電変換部として機能するN型領域を深くする必要がある。N型領域を深くするための方法として、質量(原子量)が大きい元素をシリコン基板上に高エネルギーでイオン注入する方法が考えられる。しかしながら、質量が大きい元素を高エネルギーでイオン注入すると、シリコン基板を構成するシリコン結晶がダメージを受けて撮像素子に画素欠陥(結晶欠陥)が発生しやすくなる。結晶欠陥は暗電流の発生源となる。このため、光が入射していない場合でも暗電流が発生して信号電荷が発生し、白キズが発生する原因となる。
上記のようなシリコン結晶のダメージを避けるために質量が小さな元素を使うことが考えられるが、質量が小さい元素は熱拡散が大きいため画素の微細化には不利である。例えば、熱拡散が大きい質量が小さい元素を用いた場合、光電変換部と垂直電荷転送路との間隔が短くなるため、電荷が漏れる現象が生じうる。
特許文献1に記載の技術は、N型不純物層を燐と砒素の拡散により形成するものであり、N型不純物層を深くするためのものではない。
特許文献2に記載の技術は、n型不純物半導体層に原子半径が相対的に異なる2種のn型不純物を含むものであり、n型不純物半導体層を深くするためのものではない。
特許文献3及び4には、n型不純物拡散領域の各層を構成する元素の種類に関する明確な記載がない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、撮像素子の高感度化と画素の微細化とを同時に実現することが可能な撮像素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る撮像素子の製造方法は、第1導電型の半導体基板の表面の第2導電型のウェルに、第1導電型の第1の元素をイオン注入して、第1の光電変換領域を島状に形成する第1の光電変換領域形成工程と、前記第1導電型の半導体基板の表面の第2導電型のウェルに、前記第1の元素よりも質量が小さい第1導電型の第2の元素を、前記第1の元素をイオン注入するときよりも高い注入エネルギーでイオン注入して、前記第1の光電変換領域よりも深い層に、第2の光電変換領域を島状に形成し、前記第1及び第2の光電変換領域を備えた光電変換部を形成する第2の光電変換領域形成工程とを備える。
上記第1の態様によれば、光電変換部を質量が異なる2種の元素の層により形成し、質量が小さい第2の元素をイオン注入するときのエネルギーを高くすることにより、撮像素子の画素の微細化と高感度化を同時に実現することができる。即ち、質量が大きい第1の元素を相対的に低いエネルギーでイオン注入して第1の光電変換領域を形成することで、光電変換部の浅い方の層において第1の元素の熱拡散を抑制することができる。これにより、画素の微細化を実現することができる。一方、質量が小さい第2の元素を高い注入エネルギーでイオン注入して第1の光電変換領域よりも深い第2の光電変換領域を形成することにより半導体基板に画素欠陥(結晶欠陥)が生じることを防止でき、白キズの発生を防止できる。これにより、第2の光電変換領域を深くすることができ、光電変換により発生し、蓄積可能な信号電荷量が増加するので、撮像素子の高感度化を実現することが可能になる。
本発明の第2の態様に係る撮像素子の製造方法は、上記第1の態様の前記第1の光電変換領域形成工程において、前記第1の元素を、注入エネルギーを変更しながら複数回イオン注入し、前記第2の光電変換領域形成工程において、前記第2の元素を、注入エネルギーを変更しながら複数回イオン注入するようにしたものである。
上記第2の態様によれば、第1及び第2の元素を、注入エネルギーを変更しながら複数回イオン注入することにより、光電変換部を微細化するとともに、光電変換部を深くすることができ、高感度化を実現することができる。
本発明の第3の態様に係る撮像素子の製造方法は、上記第1又は第2の態様において、前記第1の元素を砒素、前記第2の元素を燐としたものである。
上記第3の態様によれば、浅い方の第1の光電変換領域の構成元素として質量が大きい砒素(As)を用いることにより熱拡散が抑えられるので、画素の微細化を実現することができる。また、深い方の第2の光電変換領域の構成元素として質量が小さい燐(P)を用いることにより、イオン注入時に半導体基板がダメージを受けるのを防止し、画素欠陥を抑えることができる。
本発明の第4の態様に係る撮像素子の製造方法は、上記第1から第3のいずれかの態様において、前記第2の元素をイオン注入する領域の面積を、前記第1の元素をイオン注入する領域の面積よりも小さくしたものである。
本発明の第5の態様に係る撮像素子の製造方法は、上記第4の態様の構成に加えて、前記第1及び第2の光電変換領域に熱処理を施して、前記第1及び第2の元素を熱拡散させる熱処理工程を更に備える。
本発明の第6の態様に係る撮像素子の製造方法は、上記第5の態様の前記熱処理工程において、前記熱拡散により前記第1及び第2の光電変換領域の面積を等しくするようにしたものである。
上記第6の態様によれば、質量が大きい第1の元素の方が第2の元素よりも熱拡散が大きいことを利用して、熱処理後に第1及び第2の元素が分布する領域の面積を等しくすることができる。
本発明の第7の態様に係る撮像素子の製造方法は、第1導電型の半導体基板の表面の第2導電型のウェルに、質量が異なる複数種類の第1導電型の元素を、前記第1導電型の元素の質量ごとに複数回に分けてイオン注入して、島状の光電変換領域を形成する光電変換領域形成工程において、前記第1導電型の元素の質量が小さいほど、イオン注入するときの注入エネルギーを高くするようにしたものである。
上記第7の態様によれば、光電変換部の形成時に、イオン注入する元素の質量が小さいほど、イオン注入時のエネルギーを高くすることにより、撮像素子の画素の微細化と高感度化を同時に実現することができる。
本発明の第8の態様に係る撮像素子の製造方法は、上記第7の態様において、前記複数種類の第1導電型の元素が砒素又は燐を含む。
本発明の第9の態様に係る撮像素子の製造方法は、上記第7又は第8の態様において、前記第1導電型の元素の質量が小さいほど、前記第1導電型の元素をイオン注入する領域の面積を小さくするようにしたものである。
本発明の第10の態様に係る撮像素子の製造方法は、上記第9の態様の構成に加えて、前記光電変換領域に熱処理を施して、前記複数種類の第1導電型の元素を熱拡散させ、各元素により形成された層の面積を等しくする熱処理工程を更に備える。
本発明によれば、光電変換部の形成時に、イオン注入する元素の質量が小さいほど、イオン注入時のエネルギーを高くすることにより、撮像素子の画素の微細化と高感度化を同時に実現することができる。即ち、質量が大きい元素を相対的に低いエネルギーでイオン注入して浅い方の光電変換領域を形成することで、光電変換部の浅い層において第1導電型のドーピング原子の熱拡散を抑制することができる。これにより、画素の微細化を実現することができる。一方、相対的に高いエネルギーでイオン注入を行って深い方の光電変換領域を形成するときに、質量が小さい元素を用いることにより半導体基板に画素欠陥(結晶欠陥)が生じることを防止でき、白キズの発生を防止できる。これにより、光電変換部を深くすることができ、光電変換により発生し、蓄積可能な信号電荷量が増加するので、撮像素子の高感度化を実現することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る撮像素子を示す断面図 本発明の第1の実施形態に係る撮像素子の製造方法を示す図 本発明の第2の実施形態に係る撮像素子を示す断面図 本発明の第3の実施形態に係る撮像素子の製造方法を示す図
以下、添付図面に従って本発明に係る撮像素子の製造方法の好ましい実施の形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像素子を示す断面図である。
本実施形態に係る撮像素子10は、電子蓄積転送型のCCD(Charge Coupled Device)固体撮像素子である。図1に示すように、撮像素子10は、N導電型シリコンの半導体基板12と、光電変換部(フォトダイオード)24とを含んでいる。光電変換部24は、N型半導体基板12の表面側に2次元にアレイ状に配置されている。なお、光電変換部24は、図のx方向及びy方向に格子状に配列されていてもよいし、例えば、偶数行目の光電変換部に対して奇数行目の光電変換部が1/2ピッチずつずらされて配置されたいわゆるハニカム配列であってもよい。
図1に示すように、N型シリコンの半導体基板12の表面にはP−型層14が形成されている。P−型層14の上層には、N型層20とN型層22を含む光電変換部24が島状に形成されている。N型層22の表面にはP+型拡散層(P+型層)26が形成されている。なお、以下の説明では、P導電型の不純物原子(ドーピング原子)の含有量(濃度)が高い順に、P+型層、P型層、P−型層と記載する。
相互に隣接する光電変換部24との間には素子分離領域(P型層)16が形成されている。P−型層14とP型層16とはPウェル層18を形成する。
図のx方向(水平方向)に隣接する光電変換部24の間の領域には垂直電荷転送路(N型層)28が形成されている。垂直電荷転送路28は、図のy方向(垂直方向)に伸びており、不図示の水平電荷転送路(HCCD)に接続する。
光電変換部24と垂直電荷転送路28との間には読み出しゲート(P型層)30が形成されている。垂直電荷転送路28の読み出しゲート30が形成された側の反対側には素子分離領域(P+型層)32が形成されている。
半導体基板12の表面には絶縁膜34が形成されている。絶縁膜34は、例えば、酸化シリコンや窒化シリコンにより形成される。
垂直電荷転送路28と読み出しゲート30の上層には転送電極36が配置されている。転送電極36は、例えば、ポリシリコンにより形成される。
転送電極36の表面には絶縁膜34が積層されており、転送電極36は更に遮光膜38で覆われている。遮光膜38の光電変換部24に対応する位置には開口部40が形成されており、光電変換部24に光が入射可能となっている。
光電変換部24は、Pウェル層18の深い側に形成されたN型層20と、浅い側に形成されたN型層22とを含んでいる。N型層20、22は互いに異なる元素により形成される。深い方のN型層20は、浅い方のN型層22を構成する元素(例えば、砒素(As))よりも質量(原子量)が小さい元素(例えば、燐(P))により構成される。また、深い方のN型層20は、質量が小さい元素を高エネルギーでイオン注入することによりN型層20が形成され、浅い方のN型層22は、質量の大きい元素を低エネルギーでイオン注入することにより形成される。
以下、撮像素子10の機能について説明する。光電変換部24に入射した被写体光は、N型層20、22において光電変換される。N型層20、22の電位は、Pウェル層18及びP+型層26よりも高くなっており、ポテンシャル井戸を形成する。光電変換により得られた電荷は、このポテンシャル井戸に蓄積される。また、光電変換により発生した正孔(ホール)は、Pウェル層18及びP+型層26に吸収される。
N型層20、22(ポテンシャル井戸)に蓄積された電荷は、読み出しゲート30を介して垂直電荷転送路28に送られる。垂直電荷転送路28に蓄積された電荷は、転送電極36から供給される垂直駆動信号に従って順次転送された後、水平転送路レジスタHCCDを通って電荷量に応じた電圧信号(画像信号)として読み出される。これにより、アナログの画像信号が得られる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る撮像素子の製造方法を示す図である。
まず、N型エピ層(Nepi層)を成長させて作成されたN型半導体基板12の表面に、P型の不純物原子(ドーピング原子)を導入(例えば、イオン注入)することにより、P−型層14とP型層16とが形成される(図2(a))。
次に、図2(b)に示すように、P型層16の表面にフォトレジストを形成してN導電型の元素をイオン注入することにより2層のN型層20、22が形成される。図2(b)の工程では、深い方のN型層20は、N型層22を構成する元素(例えば、砒素(As))よりも質量(原子量)が小さい元素(例えば、燐(P))をイオン注入することにより形成される。浅い方のN型層22は、N型層20を構成する元素よりも質量が大きい元素を、N型層20の形成時よりも低い注入エネルギー(加速エネルギー)でイオン注入することにより形成される。ここで、N型層20と22をイオン注入により形成するときの注入エネルギーの比は一例で5:3である。なお、図2(b)の工程では、N型層20と22のどちらを先に形成するようにしてもよい。
上記のようにして製造された光電変換部24の深さDは一例で約4μmである。従来の撮像素子の光電変換部の深さを約2μmとすると、撮影感度(ISO感度)が約20%上昇する。
次に、図2(c)に示すように、垂直電荷転送路(N型層)28、読み出しゲート(P型層)30、素子分離領域(P+型層)32が形成される。そして、基板表面に絶縁膜(例えば、ONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜)構造の絶縁層)、転送電極36が形成された後、転送電極36の表面に電極層間絶縁膜が形成される。電極層間絶縁膜は、例えば、熱CVD−HTO(Chemical Vapor Deposition(化学気相成長) - High Temperature Oxide)又は熱TEOS−CVD(TetraEthOxySilane - CVD)等である。これにより、転送電極36を挟む絶縁膜34が形成される。ここで、絶縁膜34は、被写体光を透過するようになっている。
次に、絶縁膜34の表面に、CVD又はPVD(Physical Vapor Deposition:物理的蒸着法)により遮光膜38が堆積される。ここで、遮光膜38は、例えば、タングステン(W)又はタングステンを含む積層構造(例えば、W/TiN積層構造、W/TiN/Ti積層構造)からなる膜である。なお、遮光膜38の材料は上記に限定されるものではない。そして、遮光膜38に対してパターニング/エッチングが行われ、遮光膜38の各光電変換部24に対応する位置に開口部40が形成される(図2(c))。
なお、図示は省略するが、上記遮光膜38の表面に、BPSG(Boro-Phospho Silicate Glass)、熱TEOS、プラズマTEOS、HDP−SiO(High Density Plasma)、SOG(Spin on glass)等の埋め込み性及び平坦性の良い酸化膜(層間絶縁膜)が堆積される。この層間絶縁膜は、単層であっても、複数の材料が積層された積層構造であっても、いくつかの堆積方法の組み合わせにより積層された構造であってもよい。また、層間絶縁膜の材料は、絶縁材料であれば酸化膜でなくてもよい。
次に、上記層間絶縁膜の表面に、デポジション法により金属製膜(Metal層)が成膜され(Metal-Depo)、この金属製膜に対してレジストパターニング及びエッチングが行われる。これにより、層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して転送電極36に接続し、転送電極36に垂直駆動パルスを伝達するための上部配線が形成される。上部配線は、例えば、合金(例えば、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金(AlSiCu))をスパッタ成膜することにより形成される。なお、この金属製膜は、単層でも積層構造でもよい。金属製膜としては、例えば、TiN/Ti(/TiSi)等のバリアメタル(/シリサイド)構造や、TiN等バリアメタルによるサンドイッチ構造等、一般的なMetal構造であればよく、上記に列挙した構成のみに限定されるものではない。
上記層間絶縁膜の上層には、層内レンズ(下に凸な層内レンズ(BIL)、上に凸な層内レンズ(TIL))が形成され、層内レンズの上層には平坦化層(例えば、アクリル系樹脂膜)が成膜される。更に、平坦化層の上層には、力ラーフィルタ(CF)が形成され、カラーフィルタの上層にはマイクロレンズ(MCL)が形成される。上記のような光学系構造(層内レンズ、平坦化層、力ラーフィルタ、マイクロレンズ)が形成されて撮像素子10が完成する。なお、上記撮像素子10の光学系構造は、イメージセンサの用途及び必要な性能に応じて決められるものであって、上記に列挙した構成のみに限定されるものではない。
本実施形態によれば、光電変換部の形成時に浅い層ほど、イオン注入する元素の質量を大きくし、かつ、イオン注入時のエネルギーを低くすることにより、撮像素子10の画素の微細化と高感度化を同時に実現することができる。即ち、質量が大きい元素を相対的に低いエネルギーでイオン注入して浅い方のN型層22を形成することで、垂直電荷転送路28が形成される浅い層においてN導電型のドーピング原子の熱拡散を抑制することができる。これにより、N型層22の微細化を実現することができる。一方、相対的に高いエネルギーでイオン注入を行って深い方のN型層20を形成するときに、質量が小さい元素を用いることにより半導体基板12に画素欠陥(結晶欠陥)が生じることを防止できる。これにより、光電変換部24(N型層20)を深くすることができ、光電変換により発生し、蓄積可能な信号電荷量が増加するので、撮像素子10の高感度化を実現することが可能になる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る撮像素子を示す断面図である。
図3に示すように、本実施形態に係る撮像素子10Aの光電変換部24のN型層は多層構造となっている。本実施形態では、質量が大きい元素(例えば、砒素(As))を注入エネルギーを変えて2回イオン注入することでN型層22−1と22−2を形成し、質量が小さい元素(例えば、燐(P))を注入エネルギーを変えて2回イオン注入することでN型層20−1と20−2を形成する。注入エネルギーは深い層ほど高くする。なお、N型層20−1、20−2、22−1、22−2の形成時における注入エネルギーの比は一例で40:26:15:6である。
本実施形態によれば、注入エネルギーを変えて複数回注入して形成することで、光電変換部24のN型層を深く、かつ、xy方向の断面積を小さくすることができる。これにより、撮像素子10Aの画素の微細化と高感度化を同時に実現することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る撮像素子の製造方法を示す図である。
まず、N型エピ層(Nepi層)を成長させて作成されたN型半導体基板12の表面に、P型の不純物原子(ドーピング原子)を導入(例えば、イオン注入)することにより、P−型層14とP型層16とが形成される(図4(a))。
次に、図4(b)に示すように、P型層16の表面にフォトレジストを形成してN導電型の元素をイオン注入することにより2層のN型層20´、22が形成される。深い方のN型層20´の形成時には、浅い方のN型層22の形成時よりもフォトレジストのイオン注入用の開口部の面積が狭くなり、N型層20´はN型層22よりもxy方向の断面積が小さくなるように制御される。ここで、N型層20´、22の断面積の比は一例で8:10である。
また、上記の実施形態と同様、深い方のN型層20´は、N型層22を構成する元素(例えば、砒素(As))よりも質量(原子量)が小さい元素(例えば、燐(P))をイオン注入することにより形成される。浅い方のN型層22は、N型層20´を構成する元素よりも質量が大きい元素を、N型層20´の形成時よりも低い注入エネルギーでイオン注入することにより形成される。なお、図4(b)の工程では、N型層20´と22のどちらを先に形成するようにしてもよい。
次に、図4(c)に示すように、垂直電荷転送路(N型層)28、読み出しゲート(P型層)30、素子分離領域(P+型層)32が形成される。そして、基板表面に絶縁膜(例えば、ONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜)構造の絶縁層)、転送電極36が形成された後、転送電極36の表面に電極層間絶縁膜が形成される。
次に、絶縁膜34の表面に、CVD又はPVD(Physical Vapor Deposition:物理的蒸着法)により遮光膜38が堆積される。そして、遮光膜38に対してパターニング/エッチングが行われ、遮光膜38の各光電変換部24に対応する位置に開口部40が形成される(図4(c))。
次に、熱処理が行われ、N型層20´、22にドープされた元素が熱拡散して、N型層20´、22の体積が拡大する(図4(d))。N型層20´は、N型層22よりも質量が小さい元素で構成されており熱拡散が大きい。図4(d)の工程では、熱処理後のN型層20、22のxy方向の断面積が略同じになるように、温度及び加熱時間が調整される。また、熱拡散を行うことを考慮して、N型層20´、22を形成するときの元素のドープ量が調整される。なお、熱処理は、絶縁膜34等を形成した後に行ってもよいし、絶縁膜34等の形成前に行ってもよい。
なお、層間絶縁膜の形成及び撮像素子10Bの光学系構造の形成工程については、上記第1の実施形態と同様である。
本実施形態によれば、深い方のN型層を形成するときに質量が小さな元素を用いるとともに、イオン注入する領域を小さくすることにより、熱処理後の各層の断面積を同等にすることができる。
なお、上記の実施形態では、N型層を2層又は4層としたが、層の数は上記に限定されるものではない。例えば、イオン注入時の注入エネルギーの値、及びイオン注入する元素の種類を増やして、質量が小さい元素ほど高い注入エネルギーでイオン注入することにより、光電変換部を構成する層の数を増やして光電変換部の深さをより深くすることが可能である。
また、上記の実施形態では、本発明を電子蓄積転送型のCCDに適用した例について説明したが、ホール蓄積転送型CCDにも本発明を適用することができる。ホール蓄積転送型CCDの場合には、上記N型、P型の表記がすべて逆導電型になる。
10…撮像素子、12…N型半導体基板、14…P−型層、16…P型層、18…Pウェル層、20、22…N型層、24…光電変換部、26…P+型拡散層、28…垂直電荷転送路(N型層)、30…読み出しゲート(P型層)、32…素子分離領域(P+型層)、34…絶縁膜、36…転送電極、38…遮光膜、40…開口部

Claims (10)

  1. 第1導電型の半導体基板の表面の第2導電型のウェルに、第1導電型の第1の元素をイオン注入して、第1の光電変換領域を島状に形成する第1の光電変換領域形成工程と、
    前記第1導電型の半導体基板の表面の第2導電型のウェルに、前記第1の元素よりも質量が小さい第1導電型の第2の元素を、前記第1の元素をイオン注入するときよりも高い注入エネルギーでイオン注入して、前記第1の光電変換領域よりも深い層に、第2の光電変換領域を島状に形成し、前記第1及び第2の光電変換領域を備えた光電変換部を形成する第2の光電変換領域形成工程と、
    を備える撮像素子の製造方法。
  2. 前記第1の光電変換領域形成工程において、前記第1の元素を、注入エネルギーを変更しながら複数回イオン注入し、
    前記第2の光電変換領域形成工程において、前記第2の元素を、注入エネルギーを変更しながら複数回イオン注入する請求項1記載の撮像素子の製造方法。
  3. 前記第1の元素が砒素であり、前記第2の元素が燐である請求項1又は2記載の撮像素子の製造方法。
  4. 前記第2の元素をイオン注入する領域の面積を、前記第1の元素をイオン注入する領域の面積よりも小さくする請求項1から3のいずれか1項記載の撮像素子の製造方法。
  5. 前記第1及び第2の光電変換領域に熱処理を施して、前記第1及び第2の元素を熱拡散させる熱処理工程を更に備える請求項4記載の撮像素子の製造方法。
  6. 前記熱処理工程において、前記熱拡散により前記第1及び第2の光電変換領域の面積を等しくする請求項5記載の撮像素子の製造方法。
  7. 第1導電型の半導体基板の表面の第2導電型のウェルに、質量が異なる複数種類の第1導電型の元素を、前記第1導電型の元素の質量ごとに複数回に分けてイオン注入して、島状の光電変換領域を形成する光電変換領域形成工程を備える撮像素子の製造方法において、
    前記第1導電型の元素の質量が小さいほど、イオン注入するときの注入エネルギーを高くする撮像素子の製造方法。
  8. 前記複数種類の第1導電型の元素が砒素又は燐を含む請求項7記載の撮像素子の製造方法。
  9. 前記第1導電型の元素の質量が小さいほど、前記第1導電型の元素をイオン注入する領域の面積を小さくする請求項7又は8記載の撮像素子の製造方法。
  10. 前記光電変換領域に熱処理を施して、前記複数種類の第1導電型の元素を熱拡散させ、各元素により形成された層の面積を等しくする熱処理工程を更に備える請求項9記載の撮像素子の製造方法。
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