JP2010199182A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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末広 杉谷
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Abstract

【課題】Au系微細金属配線を線幅制御性良く形成することを可能とする半導体装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】基板1上の絶縁膜2の上にAuを主材料とする金属配線層3を形成し、金属配線層3上にマスク用W層4を形成し、マスク用W層4上にレジスト層を形成してこのレジスト層をパターニングし、パターニングされたレジスト層5をマスクとしてマスク用W層4を反応性イオンエッチング法によりパターニングし、パターニングされたマスク用W層4をマスクとして金属配線層3を、アルゴンと酸素の混合ガスを用いる反応性イオンエッチング法により選択的に除去した後、マスク用W層4を反応性イオンエッチング法により除去することによってAu系金属配線を形成する金属配線形成工程を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明はドライエッチング法により金属配線をパターニングする工程を有する半導体装置の製造方法に関するものである。
化合物半導体等の集積回路製造において、Au系材料を用いた金属配線層のパターニングには、一般に、アルゴンガスを用いたイオンミリング法が用いられている。図3に、このミリング法を用いた金属配線形成工程を示す。
図3(a)に示すように、Auを主材料とする金属配線層、すなわちAu系材料を用いた金属配線層23を、半導体基板21上に形成された絶縁膜22上に形成し、図3(b)に示すように、この金属配線層23上にパターニングされたレジスト層24を形成する。
次に、図3(c)に示すように、このレジスト層24をマスクとし、アルゴンガスを用いたイオンミリング法により、金属配線層23をパターニングする。このイオンミリング法は、物理的なスパッタリング効果により金属配線層23を加工するものである。
その後、図3(d)に示すように、このレジスト層24を除去することにより、パターニングされた金属配線層23が得られ、金属配線形成が完了する。
しかしながら、上記従来の金属配線形成方法においては、レジスト層24をマスクとした金属配線層23のパターニングの際に、イオンミリングにより金属配線層23から飛散したAu粒子がレジスト層24の側壁に再付着してしまう。このため、金属配線層23のパターニング終了後、このレジスト層24が除去されると、レジスト層24の側壁に再付着したAu粒子がバリ25となって残存する。従って、パターニングされたこの金属配線層23上に絶縁膜を介して次の金属配線層を形成しても、このバリ25が原因となって金属配線間にリークが生じてしまう可能性がある。
この問題に対する対策として、レジストマスクより膜厚を大幅に薄くできるTiマスクを用いた技術が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。特許文献1で示された金属配線の加工法では、レジスト膜の代わりにTi膜を用いる。レジストのエッチングレートはAuのエッチングレートと同程度であるが、TiのエッチングレートはAuのエッチングレートに比べ1/7程度と遅いため、1μm厚のAu層を加工する場合、Ti層の厚みは 0.2μmあれば十分である。Au層加工後のTi層厚は 0.1μm以下となり、リークの原因となるようなバリの発生を抑制できる。
特開平5−13409号公報
化合物半導体等の集積回路製造において、集積回路小型化の要求は高く、そのためには、微細な金属配線加工技術が必須である。
図4に、Au系材料を用いた金属配線層を、Tiマスクを用いたドライエッチング法によりパターニングしている時の断面図を示す。半導体基板31上に形成された絶縁膜32上に形成された金属配線層33の角部分35は、垂直方向アルゴンイオン36と水平方向アルゴンイオン37が集中するため、角部分35以外の場所に比べ、AuおよびTiのエッチングレートが2倍程度速い。このため、Tiマスク34の端部の横方向のエッチングレートは垂直方向のエッチングレートの約2倍の速さとなる。配線幅が大きい場合、Tiマスク34の端部のエッチングは問題にならなかったが、配線幅が数μmの微細金属配線の場合には重大な問題となる。
例えば、1μm厚のAu配線を加工する場合、Tiマスク端部の横方向エッチング量は約 0.3μmとなる。すなわち、マスク上で1μm幅の金属配線は、加工後 0.4μmまで細くなる。このように、マスク上の線幅と加工後の配線幅が大きく異なることになり、線幅制御性良く微細金属配線を形成することが非常に難しく、これが微細金属配線形成上の問題点となっていた。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、Au系微細金属配線を線幅制御性良く形成することを可能とする半導体装置の製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、特許請求の範囲の請求項1に記載のように、
絶縁膜上にAuを主材料とする金属配線層を形成する第1の工程と、前記金属配線層上に、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチングにより酸化物を形成する金属よりなるマスク用金属層を形成する第2の工程と、前記マスク用金属層上にレジスト層を形成し、該レジスト層をパターニングする第3の工程と、パターニングされた前記レジスト層をマスクとして前記マスク用金属層を反応性イオンエッチング法により選択的に除去することによって、前記マスク用金属層をパターニングする第4の工程と、パターニングされた前記マスク用金属層をマスクとして前記金属配線層を、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチング法により選択的に除去する第5の工程と、前記第5の工程後に、前記マスク用金属層を反応性イオンエッチング法により除去する第6の工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法を構成する。
また、本発明においては、特許請求の範囲の請求項2に記載のように、
絶縁膜上に、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチングにより酸化物を形成する金属よりなるエッチングストッパー用金属層を形成した後、該エッチングストッパー用金属層上にAuを主材料とする金属配線層を形成する第1の工程と、前記金属配線層上に、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチングにより酸化物を形成する金属よりなるマスク用金属層を形成する第2の工程と、前記マスク用金属層上にレジスト層を形成し、該レジスト層をパターニングする第3の工程と、パターニングされた前記レジスト層をマスクとして前記マスク用金属層を反応性イオンエッチング法により選択的に除去することによって、前記マスク用金属層をパターニングする第4の工程と、パターニングされた前記マスク用金属層をマスクとして前記金属配線層を、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチング法により選択的に除去する第5の工程と、前記第5の工程後に、前記マスク用金属層と、前記エッチングストッパー用金属層の露出部分とを反応性イオンエッチング法により除去する第6の工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法を構成する。
また、本発明においては、特許請求の範囲の請求項3に記載のように、
絶縁膜上にAuを主材料とする金属配線層を形成する第1の工程と、前記金属配線層上にマスク用W層を形成する第2の工程と、前記マスク用W層上にレジスト層を形成し、該レジスト層をパターニングする第3の工程と、パターニングされた前記レジスト層をマスクとして前記マスク用W層を反応性イオンエッチング法により選択的に除去することによって、前記マスク用W層をパターニングする第4の工程と、パターニングされた前記マスク用W層をマスクとして前記金属配線層を、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチング法により選択的に除去する第5の工程と、前記第5の工程後に、前記マスク用W層を反応性イオンエッチング法により除去する第6の工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法を構成する。
また、本発明においては、特許請求の範囲の請求項4に記載のように、
絶縁膜上にエッチングストッパー用W層を形成した後、該エッチングストッパー用W層上にAuを主材料とする金属配線層を形成する第1の工程と、前記金属配線層上にマスク用W層を形成する第2の工程と、前記マスク用W層上にレジスト層を形成し、該レジスト層をパターニングする第3の工程と、パターニングされた前記レジスト層をマスクとして前記マスク用W層を反応性イオンエッチング法により選択的に除去することによって、前記マスク用W層をパターニングする第4の工程と、パターニングされた前記マスク用W層をマスクとして前記金属配線層を、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチング法により選択的に除去する第5の工程と、前記第5の工程後に、前記マスク用W層と、前記エッチングストッパー用W層の露出部分とを反応性イオンエッチング法により除去する第6の工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法を構成する。
また、本発明においては、特許請求の範囲の請求項5に記載のように、
前記第5の工程において、前記反応性イオンエッチング法に用いるガスはアルゴンと酸素との混合ガスであり、該混合ガス中の酸素の割合が8%以上75%以下であることを特徴とする請求項3または4記載の半導体装置の製造方法を構成する。
また、本発明においては、特許請求の範囲の請求項6に記載のように、
前記Auを主材料とする金属配線層は、Auのみよりなる金属配線層、または、80重量%以上のAuを含み、Sn、Ge、Ni、PtまたはCuを例とする、Au以外の金属を含む金属配線層であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法を構成する。
金属配線層のエッチング用マスク材料に、例えばW(タングステン)を用い、また、そのエッチング法として、例えばアルゴンと酸素との混合ガスを用いた反応性イオンエッチング法を採用することで、[Auのエッチングレート]/[Wのエッチングレート](Au/W選択比とする)を大幅に向上(増大)させることができる。この結果、配線幅の減少を抑制できるため、微細Au系金属配線を線幅制御性良く形成できる。
第1の実施例である半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 第2の実施例である半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 従来の半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 従来の半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
本発明の特徴は、金属配線加工用マスク材料に、例えばW(タングステン)を用い、金属配線層のドライエッチングに、例えばアルゴンと酸素との混合ガスを用いた反応性イオンエッチング法を用いることを特徴とする。
以下の説明においては、マスク用金属層およびエッチングストッパー用金属層としてW層を用い、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチングに酸素とアルゴンとの混合ガスを用いる場合を例として、本発明を実施するための形態を説明するが、本発明は、これに限られるものではない。
Wは、酸素を含むガスを用いた反応性イオンエッチングで容易に酸化され、強固な酸化膜を形成する。この酸化膜はWに比べエッチングされにくい。一方、Auは最も安定な金属で酸素が存在しても酸化されない。これらの特徴を活用し、アルゴンガスに酸素を混ぜることで、反応性イオンエッチング中にWマスクの表面を酸化させ、Au/W選択比を30以上にすることができる。
これにより、マスクの横方向のエッチングを大幅に低減し、マスクパタンとほぼ同様の配線パタンの形成が可能となる。ここで、アルゴン・酸素混合ガス中の酸素の割合には最適範囲が存在する。酸素の割合(体積割合)が8%未満の場合、Wの酸化が不十分で、Wのエッチングレートが速い。また、酸素の割合が75%を超える場合、アルゴンガスの割合が少ないため、Auもほとんどエッチングされなくなり、実用に適さない。従って、混合ガス中の酸素の割合は8%以上75%以下が適当である。
以下、図面を用い、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施例における金属配線形成方法を示す工程断面図であり、この金属配線形成方法を用いてGaAs集積回路、InP集積回路等の化合物半導体装置が製造される。
まず、半導体基板1上に堆積したSiO、SiN等の絶縁膜2上に、Auを主材料とする金属配線層である金属配線層3として、1μm厚のAu層3をスパッタ法、または、めっき法等により形成する。この工程を第1の工程とする。
次に、このAu層3上に 100nm厚のマスク用W層4をスパッタ法等により形成する(図1(a)参照)。この工程を第2の工程とする。このマスク用W層4の厚さはプロセス余裕を考慮して、Au層3の厚みの1/10に設定されている。
次に、マスク用W層4上に 1.4μm厚のレジスト層を、塗布法により形成し、これを所定の配線形状にパターニングしてレジスト層5とする(図1(b)参照)。この工程を第3の工程とする。
次に、このレジスト層5をマスクとして、CF、SF等のF系ガスを用いた反応性イオンエッチング法によりマスク用W層4を選択的に除去することにより、マスク用W層4を、レジスト層5と同様のパターン形状となるようにパターニングする(図1(c)参照)。この工程を第4の工程とする。
次に、パターニングされたマスク用W層4およびレジスト層5をマスクとして、アルゴンと酸素との混合ガスを用いた反応性イオンエッチング法により、Au層3を選択的に除去する(図1(d)参照)。この工程を第5の工程とする。ここで、混合ガス中の酸素の割合としては、例えば50%を用いる。また、エッチング圧力は、1Paを超えるとAu/W選択比が30以下になるため、たとえば 0.3Paを用いる。このエッチングにおいて、Oガスを使用しているため、レジスト層5は直ちにエッチングされ、マスク用W層4が露出する。実質的にはマスク用W層4がエッチングのマスクとして機能する。
次に、残ったマスク用W層4を、CF、SF等のF系ガスを用いた反応性イオンエッチング法により除去する(図1(e)参照)。この工程を第6の工程とする。ここで、Au系の材料はこのF系ガスに対しては化学的に極めて安定であるため、このエッチングでAu層3が影響を受けることはない。この結果、レジスト層5のパターン形状と同一のパターン形状をした金属配線層3であるAu層3が絶縁膜2上に形成され、金属配線形成工程が終了する。
なお、本実施例では、Auを主材料とする金属配線層である金属配線層3がAuのみを含む場合について述べたが、この場合の他に、反応性イオンエッチング法によるエッチング特性がAuとほぼ同じである、Auを主材料とする金属配線層、すなわち、主材料であるAuを80重量%以上含み、その他にSn、Ge、Ni、Pt、または、Cu等の金属を含む金属配線層の場合にも、本発明に係る、半導体装置の製造方法による金属配線形成が可能であり、それによって、Auを主材料とする金属配線を線幅制御性良く形成することが可能となる。
図2は本発明の第2の実施例における金属配線形成方法を示す工程断面図であり、この金属配線形成方法を用いてGaAs集積回路、InP集積回路等の化合物半導体装置が製造される。
まず、半導体基板11上に堆積したポリイミド、ベンゾシクロブテン(BCB)等の有機材料を用いた絶縁膜12上に 50nm厚のエッチングストッパー用W層13をスパッタ法等により形成し、そのエッチングストッパー用W層13上に、Auを主材料とする金属配線層である金属配線層14として、1μm厚のAu層14をスパッタ法、蒸着法、または、めっき法等により形成する。ここまでの工程を第1の工程とする。
次に、このAu層14上に 100nm厚のマスク用W層15をスパッタ法等により形成する(図2(a)参照)。この工程を第2の工程とする。このマスク用W層15の厚さはプロセス余裕を考慮して、金属配線層14であるAu層14の厚みの1/10に設定されている。
次に、マスク用W層15上に 1.4μm厚のレジスト層を、塗布法により形成し、これを所定の金属配線形状にパターニングしてレジスト層16とする(図2(b)参照)。この工程を第3の工程とする。
次に、このレジスト層16をマスクとして、CF、SF等のF系ガスを用いた反応性イオンエッチング法によりマスク用W層15を選択的に除去し、マスク用W層15を、レジスト層16と同様のパターン形状となるようにパターニングする(図2(c)参照)。この工程を第4の工程とする。
次に、パターニングされたマスク用W層15およびレジスト層16をマスクとして、ArとOの混合ガスを用いた反応性イオンエッチング法により、金属配線層14であるAu層14を選択的に除去する(図2(d)参照)。この工程を第5の工程とする。ここで、混合ガス中の酸素の割合は、例えば50%を用いる。また、エッチング圧力は、たとえば 0.3Paを用いる。このエッチングにおいて、Oガスを使用しているため、レジスト層16は直ちにエッチングされ、マスク用W層15が露出する。実質的にはマスク用W層15がエッチングのマスクとして機能する。
上記第5の工程によって、金属配線層14であるAu層14が選択的に除去された後、Au層14が除去された場所にはエッチングストッパー用W層13が露出するが、前述のようにWのエッチングレートはAuのエッチングレートにくらべ約1/30と非常に遅いため、その場所で絶縁膜12が露出することはない。ポリイミド、BCB等の有機材料は、Oガスを用いた反応性イオンエッチングにおいて容易にエッチングされるため、エッチングストッパーが無いとポリイミド、BCB等の有機材料を用いた絶縁膜12は深くエッチングされ、場合によっては下層金属配線が露出する場合もあるが、エッチングストッパー用W層13を形成することで、これらの問題を解決できる。
次に、残ったマスク用W層15およびエッチングストッパー用W層13の露出部分を、CF、SF等のF系ガスを用いた反応性イオンエッチング法により除去する(図2(e)参照)。この工程を第6の工程とする。ここで、Au系の材料はこのF系ガスに対しては化学的に極めて安定であるため、このエッチングで金属配線層14であるAu層14が影響を受けることはない。また、Oガスを用いないため、絶縁膜12がポリイミド、BCB等の有機材料の場合でも、絶縁膜12が影響を受けることがない。この結果、レジスト層16のパターン形状と同一のパターン形状をした金属配線層14であるAu層14が絶縁膜12上に形成され、金属配線形成工程が終了する。
なお、本実施例では、Auを主材料とする金属配線層である金属配線層14がAuのみを含む場合について述べたが、この場合の他に、反応性イオンエッチング法によるエッチング特性がAuとほぼ同じである、Auを主材料とする金属配線層、すなわち、主材料であるAuを80重量%以上含み、その他にSn、Ge、Ni、PtまたはCu等の金属を含む金属配線層の場合にも、本発明に係る、半導体装置の製造方法による金属配線形成が可能であり、それによって、Au系金属配線を線幅制御性良く形成することが可能となる。
なお、上記の実施例においては、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチングによって酸化物を形成するマスク用金属層およびエッチングストッパー用金属層としてW層を用いているが、一般に、安定な酸化物を形成する金属であれば、このような金属層の材料として用いることができる。さらに、この場合に、Auと合金を形成しにくい、高融点の金属、例えばTi、Nb、Ta、Mo、Reなどを用いることが望ましい。Auは、むしろ例外的であって、安定な酸化物を形成せず、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチングによって酸化物を形成しないので、それによるエッチングレートの低下も起こらない。このことが、本発明の有効性を高める要因となっている。
1:半導体基板、2:絶縁膜、3:金属配線層、4:マスク用W層、5:レジスト層、11:半導体基板、12:絶縁膜、13:エッチングストッパー用W層、14:金属配線層、15:マスク用W層、16:レジスト層、21:半導体基板、22:絶縁膜、23:金属配線層、24:レジスト層、25:バリ、31:半導体基板、32:絶縁膜、33:金属配線層、34:Tiマスク、35:金属配線層の角部分、36:垂直方向アルゴンイオン、37:水平方向アルゴンイオン。

Claims (6)

  1. 絶縁膜上にAuを主材料とする金属配線層を形成する第1の工程と、
    前記金属配線層上に、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチングにより酸化物を形成する金属よりなるマスク用金属層を形成する第2の工程と、
    前記マスク用金属層上にレジスト層を形成し、該レジスト層をパターニングする第3の工程と、
    パターニングされた前記レジスト層をマスクとして前記マスク用金属層を反応性イオンエッチング法により選択的に除去することによって、前記マスク用金属層をパターニングする第4の工程と、
    パターニングされた前記マスク用金属層をマスクとして前記金属配線層を、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチング法により選択的に除去する第5の工程と、
    前記第5の工程後に、前記マスク用金属層を反応性イオンエッチング法により除去する第6の工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 絶縁膜上に、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチングにより酸化物を形成する金属よりなるエッチングストッパー用金属層を形成した後、該エッチングストッパー用金属層上にAuを主材料とする金属配線層を形成する第1の工程と、
    前記金属配線層上に、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチングにより酸化物を形成する金属よりなるマスク用金属層を形成する第2の工程と、
    前記マスク用金属層上にレジスト層を形成し、該レジスト層をパターニングする第3の工程と、
    パターニングされた前記レジスト層をマスクとして前記マスク用金属層を反応性イオンエッチング法により選択的に除去することによって、前記マスク用金属層をパターニングする第4の工程と、
    パターニングされた前記マスク用金属層をマスクとして前記金属配線層を、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチング法により選択的に除去する第5の工程と、
    前記第5の工程後に、前記マスク用金属層と、前記エッチングストッパー用金属層の露出部分とを反応性イオンエッチング法により除去する第6の工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 絶縁膜上にAuを主材料とする金属配線層を形成する第1の工程と、
    前記金属配線層上にマスク用W層を形成する第2の工程と、
    前記マスク用W層上にレジスト層を形成し、該レジスト層をパターニングする第3の工程と、
    パターニングされた前記レジスト層をマスクとして前記マスク用W層を反応性イオンエッチング法により選択的に除去することによって、前記マスク用W層をパターニングする第4の工程と、
    パターニングされた前記マスク用W層をマスクとして前記金属配線層を、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチング法により選択的に除去する第5の工程と、
    前記第5の工程後に、前記マスク用W層を反応性イオンエッチング法により除去する第6の工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 絶縁膜上にエッチングストッパー用W層を形成した後、該エッチングストッパー用W層上にAuを主材料とする金属配線層を形成する第1の工程と、
    前記金属配線層上にマスク用W層を形成する第2の工程と、
    前記マスク用W層上にレジスト層を形成し、該レジスト層をパターニングする第3の工程と、
    パターニングされた前記レジスト層をマスクとして前記マスク用W層を反応性イオンエッチング法により選択的に除去することによって、前記マスク用W層をパターニングする第4の工程と、
    パターニングされた前記マスク用W層をマスクとして前記金属配線層を、酸素ガスを含有する混合ガスを用いる反応性イオンエッチング法により選択的に除去する第5の工程と、
    前記第5の工程後に、前記マスク用W層と、前記エッチングストッパー用W層の露出部分とを反応性イオンエッチング法により除去する第6の工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記第5の工程において、前記反応性イオンエッチング法に用いるガスはアルゴンと酸素との混合ガスであり、該混合ガス中の酸素の割合が8%以上75%以下であることを特徴とする請求項3または4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記Auを主材料とする金属配線層は、Auのみよりなる金属配線層、または、80重量%以上のAuを含み、Sn、Ge、Ni、PtまたはCuを例とする、Au以外の金属を含む金属配線層であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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