JP2010194837A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オーバーラップさせたノズルによるインクの吐出を容易且つ適切に制御することのできる技術を提供する。
【解決手段】階調データ群を送信する通信処理部25と、階調データ群を受信する通信処理部36と、オーバーラップ部分のノズル80の階調データ群についての、階調データの選択・非選択を示すマスクパターンを記憶するマスクパターン設定レジスタ34a及びSDRAM37と、オーバーラップ部分のノズル80の階調データ群の階調データについて、マスクパターンに基づいて、選択対象の階調データをそのままとし、非選択対象の階調データをクリアした補正階調データ群を生成するマスク処理部35とを備えるようにする。
【選択図】図2
【解決手段】階調データ群を送信する通信処理部25と、階調データ群を受信する通信処理部36と、オーバーラップ部分のノズル80の階調データ群についての、階調データの選択・非選択を示すマスクパターンを記憶するマスクパターン設定レジスタ34a及びSDRAM37と、オーバーラップ部分のノズル80の階調データ群の階調データについて、マスクパターンに基づいて、選択対象の階調データをそのままとし、非選択対象の階調データをクリアした補正階調データ群を生成するマスク処理部35とを備えるようにする。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像形成媒体の搬送方向と垂直な媒体幅方向の画像形成範囲に対して複数のヘッドを有し、媒体幅方向に対して前後に配置されたヘッド同士は、その端部において、双方のノズルが媒体幅方向の同一の領域における画像形成が可能となるようにオーバーラップして配置されている画像形成装置に関する。
例えば、産業用途向けのプリンターにおいては、印刷速度に対する要求が高く、ヘッドを画像形成媒体(例えば、用紙)の幅方向に移動させて印刷させるようなコンシューマープリンタでは、その印刷速度に対する要求を満たすことができない。そこで、用紙の幅方向の一列全体の範囲に対してインクを吐出させることのできるラインヘッドを備え、ヘッドの移動を伴わずに用紙の幅方向の印刷が可能なラインインクジェットプリンターが採用されるようになっている。
このようなラインインクジェットプリンターにおいて、より大きな幅の用紙に対応するためには、用紙の幅に対応する長さの長い1つのヘッドを備えたり、用紙の幅よりも短い長さのヘッドを用紙幅の方向に複数配置したりする必要がある。現状では、後者の方がコストパフォーマンスの面で優れている。
複数のヘッドを用紙の幅方向に配置する場合には、ヘッドとヘッドとのつなぎ目が問題になる場合がある。例えば、ヘッドの配置精度が悪ければ、ヘッドとヘッドとの間が広く空いてしまって、印刷時に、用紙に印刷されない部分(白スジ)が発生してしまう。
これに対して、用紙の幅方向に前後するヘッドの端部をオーバーラップ(重ね)させ、オーバーラップさせた部分のノズルが用紙の幅方向の同一の領域に対して印刷できるように調整しておくことにより、白スジの発生を低減することが行なわれている。
例えば、特許文献1には、異なる記録素子により記録可能である同一領域に対して、各記録素子の駆動割合を変化させることにより、ヘッドのつなぎ目において高品位な記録を行う技術が開示されている。
例えば、プリンターによってオーバーラップするノズル数が異なる場合があり、このため、それぞれのプリンター毎にノズルによるインクの吐出制御に係る構成を大幅に変えて用意しなければならなかった。
また、プリンターにおいて、オーバーラップさせているノズルによるインクの吐出制御を容易に行うことができるようにすることが要請されている。また、プリンターにおけるノズルの状態が変化した場合等に、ノズルによるインクの吐出制御を容易に変更できるようにすることも要請されている。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、オーバーラップさせたノズルによるインクの吐出を容易且つ適切に制御することのできる技術を提供することにある。また、その目的は、オーバーラップしているノズル数が異なるプリンターにおいて汎用的に利用することのできる技術を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の一観点に係る画像形成装置は、画像形成媒体の搬送方向と垂直な媒体幅方向の画像形成範囲に対して複数のヘッドを有し、媒体幅方向に対して前後に配置された第1ヘッド及び第2ヘッドは、その端部において、双方のノズルが媒体幅方向の同一の領域における画像形成が可能となるようにオーバーラップして配置されている画像形成装置において、ヘッドの各ノズル用の階調データを、所定数の階調データからなる階調データ群を単位として送信する送信手段と、階調データ群を受信する受信手段と、第1ヘッドのオーバーラップしている第1ノズルの階調データ群についての、それぞれの階調データの選択又は非選択を示す第1マスクパターンを記憶する第1パターン記憶手段と、第1ノズルの階調データ群の各階調データについて、第1マスクパターンに基づいて、選択対象の階調データをそのままとし、非選択対象の階調データをクリアした第1補正後階調データを生成する第1生成手段と、第1生成手段により生成された第1補正後階調データを第1データ記憶手段に格納する第1格納手段と、第1データ記憶手段に記憶された第1補正後階調データに基づいて、第1ヘッドに画像を形成させる第1画像形成制御手段とを有する。
係る画像形成装置によると、オーバーラップしている第1ノズルの階調データ群の階調データに対して、第1マスクパターンに基づいて、階調データをそのままとしたり、或いは、階調データをクリアしたりすることにより、第1ヘッドの制御に用いる第1補正後階調データを容易且つ適切に生成することができる。
上記画像形成装置において、送信手段は、階調データ群を所定の順序で送信し、受信手段による階調データ群の受信順序に基づいて、階調データ群が第1ノズルの階調データ群であるか否かを判定する判定手段を更に備え、第1生成手段は、判定手段により、第1ノズルの階調データ群であると判定された階調データ群の各階調データについて、第1マスクパターンに基づいて、選択対象の階調データをそのままとし、非選択対象の階調データをクリアした第1補正後階調データを生成するようにしてもよい。係る画像形成装置によると、第1ノズルの階調データ群を容易且つ適切に把握して、階調データの補正を行うことができる。
また、上記画像形成装置において、第1ノズルとオーバーラップしている第2ヘッドの第2ノズル用の階調データ群についての、それぞれの階調データの選択又は非選択を示し、且つ第1マスクパターンと階調データの選択又は非選択の対応関係が正反対である第2マスクパターンを記憶する第2パターン記憶手段と、第2ノズルの階調データ群の各階調データについて、第2マスクパターンに基づいて、選択対象の階調データをそのままとし、非選択対象の階調データをクリアした第2補正後階調データを生成する第2生成手段と、第2生成手段により生成された第2補正後階調データを第2データ記憶手段に格納する第2格納手段と、第2データ記憶手段に記憶された第2補正後階調データに基づいて、第2ヘッドに画像を形成させる第2画像形成制御手段とを有するようにしてもよい。係る画像形成装置によると、オーバーラップしている第1ノズルと、第2ノズルとの双方が同一の階調データで制御されることを適切に防止でき、いずれかのノズルのみにより印刷させることができる。
また、上記画像形成装置において、第1マスクパターンは、所定数の階調データのすべてを選択することを示すマスクパターンであってもよい。係る画像形成装置によると、階調データをそのままに、第1ノズルによる画像形成の制御を行うことができる。
また、上記画像形成装置において、第1マスクパターンは、所定数の階調データの一部を選択し、残りを選択しないことを示すマスクパターンであってもよい。係る画像形成装置によると、一部については、第1ノズルによる画像形成を行わせ、残りについては第1ノズルによる画像形成を行わせないようにすることができる。
また、上記画像形成装置において、受信手段は、第1ノズル用の階調データ群を複数受信し、第1パターン記憶手段は、階調データ群の各階調データの選択又は非選択を示す第1マスクパターンを複数有し、第1生成手段は、第1ノズル用の複数の階調データ群のそれぞれに対して、複数の第1マスクパターンのいずれかを1つを用いて第1補正後階調データを生成するようにしてもよい。係る画像形成装置によると、例えば、第1ノズルの階調データ群毎に、階調データの選択又は非選択のパターンを変えることができ、第1ノズルによる画像形成を多様に制御することができる。
また、上記画像形成装置において、第1ヘッドは、第1ノズルを複数有しており、第1パターン記憶手段は、階調データ群の各階調データの選択又は非選択を示す第1マスクパターンを複数有し、第1生成手段は、異なる第1ノズルにおいて、異なる第1マスクパターンを用いて第1補正後階調データを生成するようにしてもよい。係る画像形成装置によると、ノズル毎に、階調データの選択又は非選択のパターンを変えることができ、画像形成を多様に制御することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
まず、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例としてのラインインクジェットプリンター(以下、プリンターという)を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプリンターのヘッドの配置及びヘッドと画像との関係を説明する図である。図1Aは、ヘッドの配置を示すプリンター1の上面図であり、図1Bは、一部のヘッドと、形成される画像との関係を説明する図である。なお、図1A、図1Bにおいては、各ノズルについては、上面から透視した様子を示している。
プリンター1には、図示しない給紙トレイから供給される紙、OHPシート、布等の用紙(画像形成媒体)を搬送するベルト10が備えられている。ベルト10は、図示しないモータにより駆動される。ベルト10は、用紙に印刷(画像形成)を行う際には、用紙を搬送方向、すなわち、上流側(図1A左側)から下流側(図1A右側)に略一定の速度で搬送する。
プリンター1においては、複数のサイズの用紙に印刷を行うことができるようになっている。本実施形態では、プリンター1においては、図1Aに示すように幅W(最大印刷可能幅)までの種々のサイズの用紙の印刷が可能である。本実施形態のプリンター1は、用紙のサイズによらず、用紙の搬送方向に垂直な方向(用紙幅方向:媒体幅方向)の略中央がベルト10の用紙幅方向の略中央を搬送されるように構成されている。
プリンター1には、複数のヘッド8−1〜8−12(特定のヘッドを示さない場合には、ヘッド8と記載する場合がある)から構成されるヘッド列9が備えられている。ヘッド列9は、用紙幅方向の最大印刷可能幅Wの全体に亘って所定の解像度(例えば、360dpi)によりインクを噴射できるようになっている。
ヘッド8には、図1Bに示すように、インクを噴射する複数個(例えば、180個)のノズル80が用紙幅方向に並んで設けられ、各ノズル80は、用紙の搬送される側(図面奥行き方向)に向けられている。ヘッド8においては、各ノズル80に対応するように、供給される駆動信号に応じて伸縮する圧電振動子8a(図2参照)が設けられており、圧電振動子8aの伸縮を制御することにより、各ノズル80からのインクの吐出を制御できるようになっている。
ヘッド列9は、図1Aに示すように、複数のヘッド8が用紙幅方向に対して、千鳥状(互い違い)に並ぶように構成されている。ヘッド列9の上流側に配置された複数のヘッド8(8−1、8−3、8−5、8−7、8−9、8−11)は、所定の間隔をあけて用紙幅方向に沿って配列されている。下流側に配置された複数のヘッド8(8−2、8−4、8−6、8−8、8−10、8−12)のそれぞれは、最大印刷可能幅Wにおいて上流側のヘッド8によって印刷できない部分(例えば、各ヘッド8の間)の印刷を補うように配置されている。このように、複数のヘッド8を配置することによって、用紙幅方向の最大印刷可能幅Wの全体に亘って所定の解像度によりインクを噴射できるようになっている。
本実施形態では、各ヘッド8は、用紙幅方向の前後(図面上下)のヘッド8と用紙幅方向の一部の範囲でノズル80が重なる(オーバーラップする)ように配置されている。各ヘッド8は、用紙幅方向の前(上)のヘッド8のノズル80とオーバーラップする上側オーバーラップ部8Aと、他のヘッド8とノズル80がオーバーラップしない単独部8Bと、用紙幅方向の後(下)のヘッド8のノズル80とオーバーラップする下側オーバーラップ部8Cとがある。本実施形態では、上側オーバーラップ部8A及び下側オーバーラップ部8Cにおいては、例えば、それぞれ3つのノズル80が、対応する他のヘッド8のノズル80と、用紙幅方向の同じ位置となるように、すなわちオーバーラップするように配置されている。なお、一番上のヘッド8−1の上部オーバーラップ部8Aと、一番下のヘッド8−12の下側オーバーラップ部8Cは、存在しない。
各ヘッド8のノズル80がオーバーラップするように配置されているので、図1Bの右図に示すように、ヘッド8−1による印刷可能範囲と、ヘッド8−2による印刷可能範囲の一部がオーバーラップし、ヘッド8−2による印刷可能範囲と、ヘッド8−3による印刷可能範囲の一部がオーバーラップする。したがって、ヘッド8−1と、ヘッド8−2とのオーバーラップする印刷可能範囲においては、いずれのヘッド8のノズル80によっても形成することができる。
次に、プリンター1の機能構成を説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るプリンターの機能構成図である。
プリンター1は、メインコントローラー11と、転送コントローラー21と、複数のヘッドコントローラー31と、複数のヘッド8とを有している。ここで、ヘッドコントローラー31の数は、ヘッドコントローラー31が制御できるヘッド8の数(1以上の数)と、プリンター1におけるヘッド8の数とによって決定されている。本実施形態では、例えば、1つのヘッドコントローラー31に1つのヘッド8が接続されている。メインコントローラー11と、各ヘッドコントローラー31とは、例えば、CAN(Control Area Network)15により接続されている。また、メインコントローラー11と転送コントローラー21とは、ケーブル16により接続されている。
転送コントローラー21と、各ヘッドコントローラー31とは、それぞれ2組の信号線対26A、28Bにより接続されている。信号線対26Aは、転送コントローラー21からヘッドコントローラー31へデータを低電圧の差動伝送により送信するための1対の信号線、すなわち、2本の信号線である。信号線対26Bは、ヘッドコントローラー31から転送コントローラー21へデータを低電圧の差動伝送により送信するための1対の信号線、すなわち、2本の信号線である。ヘッドコントローラー31と、ヘッド8とは、それぞれフレキシブルフラットケーブル(FFC)44により接続されている。
メインコントローラー11は、通信インターフェース部(通信I/F部)12と、制御部13と、通信I/F部14とを有する。
通信I/F部12は、図示しないホスト装置と制御部13との間の印刷に係るコマンドデータ等の交換の仲介を行う。また、通信部I/F部12は、転送コントローラー21との間のデータの交換の仲介を行う。通信I/F部14は、各ヘッドコントローラー31との間の印刷に関わるコマンドデータの交換の仲介を行う。制御部13は、各部12、14の動作を統括制御する。また、制御部13は、図示しないホスト装置から印刷要求のコマンドデータを受信した場合には、コマンドデータを通信I/F部14によりヘッドコントローラー31に送信させる。コマンドデータには、例えば、印刷する1ページの画像の搬送方向の長さ(1ページ長)の情報が含まれる。また、制御部13は、エラーが発生したことを通知する指示をヘッドコントローラー31から受け付けた場合には、通信I/F部12を介してホスト装置にエラーが発生したことを表示出力させることより、ユーザにエラーの発生を通知させる。
転送コントローラー21は、通信I/F部22と、RAM(Random Access Memory)23と、制御部24と、複数の送信手段の一例としての通信処理部25とを有する。ここで、通信処理部25は、ヘッドコントローラー31と同数備えられている。
通信I/F部22は、ホスト装置との間の印字データ(ビットマップデータ、ドットパターンデータ)等の交換の仲介を行う。また、通信I/F部22は、メインコントローラー11との間のデータの交換の仲介を行う。RAM23は、プログラムやデータを記憶する領域として、或いは、制御部24による処理に使用しているデータを格納する作業領域として利用される。本実施形態では、RAM23は、印字データを格納する。印字データは、用紙に対して各ヘッド8により印刷するドットの階調値を示すデータ(階調データ)を含んでいる。本実施形態では、印字データは、用紙の一面全体についてのドットの階調データが含まれており、各階調データは、所定の順番に従って並んで格納されている。例えば、階調データは、1ビットのデータであり、インクを吐出する場合には、”1”が設定され、インクを吐出しない場合には”0”が設定される。なお、階調データを複数のビットで構成し、3以上の階調を表すようにしてもよい。
制御部24は、図示しないホスト装置から通信I/F部22を介して印字データを受信した場合には、印字データをRAM23に格納する。また、制御部24は、メインコントローラー11の制御部13からの指示に応じて、RAM23から印字データを所定長(例えば、128bit)の階調データ(階調データ群)として逐次取り出して、通信処理部25に入力する。本実施形態では、制御部24は、印字データを、各ノズル80に対応する階調データを用紙搬送方向の並び順に所定長ずつ順次取り出して、通信処理部25に入力している。
通信処理部25は、SERDES回路(シリアライザー/デシリアライザー回路)によって構成されている。通信処理部25は、後述するヘッドコントローラー31の通信処理部36との間で同期を確保するための処理を実行する。
また、通信処理部25は、制御部24から受け取った印字データ(階調データ群)を含む送信形式データを生成し、送信形式データをシリアルデータとして信号線対26Aにより通信処理部36に送信する。通信処理部25は、送信形式データを信号線対26Aにより低電圧の差動伝送により送信している、すなわち、信号線対26Aのそれぞれの信号線に逆位相の信号を送信することにより送信形式データを送信している。このように、差動伝送により送信形式データを伝送しているので、伝送路におけるコモンモード雑音の影響を低減することができる。
ヘッドコントローラー31は、通信I/F部32と、通信コントローラー33と、受信手段の一例としての通信処理部36と、第1パターン記憶手段及び第1データ記憶手段の一例としてのSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)37と、I/F部38と、駆動信号生成部39と、制御回路40とを有する。
通信I/F部32は、メインコントローラー11との間のデータ等の交換の仲介を行う。通信処理部36は、SERDES回路(シリアライザー/デシリアライザー回路)によって構成されている。
通信処理部36は、通信処理部25との間で同期を確保する処理を実行する。また、通信処理部36は、信号線対26Aからの信号に基づいて、シリアルデータである送信形式データを生成し、送信形式データ中の印字データ(階調データ群)を取り出して、パラレルデータに変換し、通信コントローラー33に渡す。
通信コントローラー33は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)によって構成され、レジスタ群34と、第1生成手段及び第1格納手段の一例としてのマスク処理部35とを有する。
図3は、本発明の一実施形態に係るレジスタ群を示す図である。
レジスタ群34は、第1パターン記憶手段の一例としてのマスクパターン設定レジスタ34aと、書込み開始アドレスレジスタ34bと、割込み発行アドレスレジスタ34cと、割込み要因レジスタ34dとを有する。
マスクパターン設定レジスタ34aは、階調データ群の各階調データのそれぞれについての選択又は非選択を示すマスクパターンを記憶する。本実施形態では、マスクパターンとしては、階調データ群の階調データを構成する各ビットに対して1ビットずつ割り当て、当該ビットに選択か、非選択かを設定するようにしており、選択の場合には、ビットを”1”とし、非選択の場合には、ビットを”0”としている。なお、本実施形態では、階調データ群のデータサイズが、128ビットであるので、マスクパターン設定レジスタ34aのサイズは、128ビットとなっている。なお、マスクパターンは、後述する制御回路40によって設定される。
書込み開始アドレスレジスタ34bは、次の階調データ群を格納させるSDRAM37の記憶領域の先頭のアドレス(書込み開始アドレス)を記憶する。なお、この書込み開始アドレスは、階調データ群の送信順序に対応している。割込み発行アドレスレジスタ34cは、割込み要求を発行するための基準とするアドレス(割込み発行アドレス)を記憶する。割込み要因レジスタ34dは、割込み要求をした要因を示すデータを格納する。
図2の説明に戻り、マスク処理部35は、書込み開始アドレスが割込み発行アドレスになったときに、制御回路40に割込み要求を発行するとともに、割込み要因レジスタ34dに、割込みの要因が書込み開始アドレスが設定された値になったためであることを示す設定を行う。本実施形態では、マスク処理部35は、書込み開始アドレスが設定された値になったことを示すための所定のビット(bit)にフラグを立てる。
マスク処理部35は、通信処理部36から受け取った印字データ(階調データ群)に対して、マスクパターン設定レジスタ34aに設定されているマスクパターンを適用することにより、ヘッド8に供給するための階調データ群(補正後階調データ群:第1補正後階調データ群)を生成する。本実施形態では、マスク処理部35は、階調データ群の各ビットと、マスクパターンの各ビットとのAND(アンド)をとることにより、補正後階調データ群を生成する。
また、マスク処理部35は、生成した補正後階調データ群を、SDRAM37の書込み開始アドレスから始まる記憶領域に格納し、次の記憶領域のアドレスを新たな書込み開始アドレスとして書込み開始アドレスレジスタ34bに格納する。
SDRAM37は、種々のデータを記憶する。本実施形態では、SDRAM37は、ヘッド8に供給するための印字データを記憶する。
図4は、本発明の一実施形態に係るSDRAMへの印字データの格納を説明する図である。
SDRAM37においては、図4に示すように、1番(図1Aの上からの順番)のノズル80に対応する複数の階調データ群が用紙搬送方向に沿った順で連続する記憶領域に順次格納され、1番のノズルの1ページ長分の階調データ群(用紙搬送方向の全部の階調データ群)が格納された後には、2番のノズルについての階調データ群が同様に順次格納され、以降、180番のノズルの階調データ群まで同様に順次格納される。ここで、本実施形態では、他のヘッド8のノズル80とオーバーラップしているノズル80である1番〜3番のノズル80及び178番〜180番のノズル80の階調データを図中斜線で示している。ここで、1ページ長分の階調データの長さは、印刷要求のコマンドデータに含まれている1ページ長から把握することができ、従って、1ノズルにおける階調データ群の個数も1ページ長から把握することができる。これにより、階調データ群についての印字データの先頭からのアドレスがわかれば、どのノズル80の階調データ群かを把握でき、結果としてオーバーラップ部8A又は8Cのノズル80の階調データ群であるか否かを把握できる。
図2に戻り、SDRAM37は、自身のヘッドコントローラー31に接続されているヘッド8におけるオーバーラップ部8A及び8Cのそれぞれにおけるノズル数を記憶する。
また、SDRAM37は、階調データ群の各階調データのそれぞれについての選択又は非選択を示すマスクパターンを記憶する。本実施形態では、階調データ群の階調データを構成する各ビットに対して1ビットずつ割り当て、当該ビットに選択か、非選択かを設定するようにしており、選択の場合には、ビットを”1”とし、非選択の場合には、ビットを”0”としている。本実施形態では、上側オーバーラップ部8A用のマスクパターン(第1マスクパターン)と、単独部8B用の階調データを補正しないマスクパターン(全てが”1”のマスクパターン)と、下側オーバーラップ部8C用のマスクパターン(第1マスクパターン)とを記憶する。
本実施形態では、例えば、上側オーバーラップ部8A用のマスクパターンとしては、全ての階調データを選択するマスクパターンとし、下側オーバーラップ8C用のマスクパターンとしては、全ての階調データを非選択とするマスクパターンとしている。このようなマスクパターンにより、上側オーバーラップ部8Aのノズル80により印刷が行なわれ、下側オーバーラップ部8Cのノズル80による印刷が行なわれないようになる。
本実施形態では、各ヘッドコントローラー31においては、同様な設定となっているので、ヘッド8同士のオーバーラップ部においては、用紙幅方向の前側のヘッド8の下側オーバーラップ部8Cのノズル80によっては印刷されず、用紙幅方向の後ろ側のヘッド8の上側オーバーラップ部8Aのノズル80のみによって印刷されることとなる。
駆動信号生成部39は、所定の駆動信号を生成して、I/F部38に出力する。I/F部38は、ヘッド8との間のデータ、信号等の送信の仲介を行う。
制御回路40は、マスク用データ受信部41と、マスク設定処理部42と、第1画像形成制御手段の一例としての印字データ送信部43とを有する。
マスク用データ受信部41は、メインコントローラー11から通信部I/F部32を介して、印刷要求のコマンドデータを受信し、マスク設定処理部42に通知する。コマンドデータには、例えば、印刷する1ページの画像の搬送方向の長さ(1ページ長)の情報が含まれる。なお、マスク用データ受信部41は、オーバーラップ部8A又は8C用のマスクパターンを受信し、SDRAM37に格納することにより、使用するマスクパターンを変更することができる。
マスク設定処理部42は、印刷を開始する際に、印刷する画像の印字データの階調データ群を格納するSDRAM37の記憶領域の先頭のアドレスを決定して、書込み開始アドレスレジスタ34bに格納する。
また、マスク設定処理部42は、SDRAM37に格納されたオーバーラップ部8A、8Cのノズル数と、1ページ長の情報等に基づいて、マスクパターンを切り替える階調データ群のアドレスを決定し、最初に切り替えを行うアドレスを割込み発行アドレスレジスタ34cに格納し、それ以外のアドレスをSDRAM37に格納する。本実施形態では、マスク設定処理部42は、SDRAM37に格納する印字データにおける上側オーバーラップ部8Aのノズルの階調データから単独部8Bのノズルの階調データに切り替わるアドレス、単独部8Bのノズルの階調データから下側オーバーラップ部8Cのノズルの階調データに切り替わるアドレスを決定し、最初の切り替えを行うアドレスを割込み発行アドレスレジスタ34cに格納し、残りをSDRAM37に格納する。
また、マスク設定処理部42は、印刷開始時においては、SDRAM37から最初に利用するマスクパターン(例えば、ヘッド8−1であれば、単独部8Bのノズル用のマスクパターン、それ以外のヘッド8であれば、上側オーバーラップ部8Aのノズル用のマスクパターン)を取りだし、マスクパターン設定レジスタ34aに設定する。これにより、最初は、設定されたマスクパターンが適用されることとなる。
マスク設定処理部42は、通信コントローラー33から割込み要求を受け、割込み要因レジスタ34dの割込み要求の要因が、書込み開始アドレスが設定された値になったためであることを示している場合には、書込み開始アドレスレジスタ34bの書込み開始アドレスが、単独部8Bのノズルの階調データを格納するアドレスになったのか、下側オーバーラップ部8Cのノズルの階調データを格納するアドレスになったのかを判定する。
また、マスク設定処理部42は、書込み開始アドレスが単独部8Bのノズルの階調データを格納するアドレスになった場合には、SDRAM37から単独部8Bのノズル用のマスクパターンを取りだし、マスクパターン設定レジスタ34aに設定し、割込み発行アドレスレジスタ34cに次にパターンを切り替えるアドレスを設定する。これにより、以降の階調データ群に対しては、単独部8Bのノズル用のマスクパターンが適用されることとなる。
また、マスク設定処理部42は、書込み開始アドレスが下側オーバーラップ部8Cのノズルの階調データを格納するアドレスになった場合には、SDRAM37から下側オーバーラップ部8Cのノズル用のマスクパターンを取りだし、マスクパターン設定レジスタ34aに設定する。これにより、以降の階調データ群に対しては、下側オーバーラップ部8Cのノズル用のマスクパターンが適用されることとなる。
印字データ送信部43は、SDRAM37から印字データ(補正後階調データ)を取り出してI/F部38を介してヘッド8に送信する。
ここで、上記ヘッドコントローラー31に接続された或るヘッド8とオーバーラップしている他のヘッド8に接続された他のヘッドコントローラー31における、マスク処理部が、第2生成手段及び第2格納手段の一例であり、印字データ送信部43が第2画像形成制御手段の一例であり、マスクパターン設定レジスタ34aとSDRAM37とが第2パターン記憶手段の一例であり、SDRAM37が第2データ記憶手段の一例であり、マスクパターンが第2マスクパターンであり、補正後階調データが、第2補正後階調データである。
ヘッド8には、信号選択回路7が備えられている。信号選択回路7は、印字データ送信部43からI/F部38を介して送信された印字データ(階調データ)に基づいて、駆動信号生成部39からI/F部38を介して供給された駆動信号を選択して、ヘッド8の各圧電振動子8aに供給する。これにより、各圧電振動子8aは、供給された駆動信号に従って伸縮動作をすることとなり、圧電振動子8aに対応するノズル80から印字データに応じたインクの吐出が行なわれる。これによって、用紙に所望の画像が印刷されることとなる。
次に、本発明の一実施形態に係るプリンターの印刷処理について説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る初期処理のフローチャートである。
この初期処理は、図示しないホスト装置において、ユーザにより印刷指示があり、ホスト装置からメインコントローラー11に対して印刷要求のコマンドデータが送信され、メインコントローラー11からヘッドコントローラー31にコマンドデータが送信されたことに基づいて実行される。なお、ホスト装置からは、転送コントローラー21に対して印刷対象の画像の印字データが送信されているものとする。
ヘッドコントローラー31のマスク用データ受信部41は、メインコントローラー11から通信部I/F部32を介して、印刷要求のコマンドデータを受信し、マスク設定処理部42に通知する。
マスク設定処理部42は、次に印刷する印字データの階調データ群を格納するSDRAM37の記憶領域の先頭のアドレスを決定して、書込み開始アドレスレジスタ34bに格納する(ステップS1)。
次いで、マスク設定処理部42は、SDRAM37から最初に利用するマスクパターンを取りだし、マスクパターン設定レジスタ34aに設定する(ステップS2)。
更に、マスク設定処理部42は、SDRAM37に格納されたオーバーラップ部8A、8Cのノズル数と、1ページ長の情報等に基づいて、マスクを切り替えるアドレスを決定し、最初の切り替えを行うアドレスを割込み発行アドレスレジスタ34cに格納し、それ以外のアドレスをSDRAM37に格納する(ステップS3)。
この処理が行われた後に、転送コントローラー21から各ヘッドコントローラー31に対して当該ヘッドコントローラー31に接続されたヘッド8用の印刷対象の印字データの送信が開始される。
すなわち、転送コントローラー21の制御部24は、メインコントローラー11の制御部13からの指示に応じて、RAM23から印字データを所定長の階調データ群を単位として逐次取り出して、通信処理部25に入力する。通信処理部25は、制御部24から受け取った階調データ群を含む送信形式データを生成し、送信形式データをシリアルデータとして信号線対26Aにより通信処理部36に送信する。
一方、ヘッドコントローラー31の通信処理部36は、信号線対26Aからの信号に基づいて、シリアルデータである送信形式データを生成し、送信形式データ中の階調データ群を取り出して、パラレルデータに変換し、通信コントローラー33に渡す。
図6は、本発明の一実施形態に係る通信コントローラーのデータ格納処理のフローチャートである。
通信コントローラー31のマスク処理部35は、書込み開始アドレスが割込み発行アドレスになった否かを判定する(ステップS11)。この結果、割込み発行アドレスになっていない場合(ステップS11:NO)には、マスク処理部35は、通信処理部36から受け取った階調データ群に対して、マスクパターン設定レジスタ34aに設定されているマスクパターンを適用することにより、補正後階調データ群を生成する(ステップS12)。
次いで、マスク処理部35は、生成した補正後階調データ群をSDRAM37の書込み開始アドレスに対応する記憶領域に格納し(ステップS13)、全てのデータの格納を終了したか否かを判定し(ステップS14)、終了している場合(ステップS14:YES)には、処理を終了する。一方、全てのデータの格納を終了していない場合(ステップS14:NO)には、次の順番の記憶領域のアドレスを書込み開始アドレスレジスタ34bに格納し(ステップS15)、ステップS11に進む。
一方、書込み開始アドレスが割込み発行アドレスになっている場合(ステップS11:YES)には、制御回路40に割込み要求を発行するとともに、割込み要因レジスタ34dに、割込みの要因が、書込み開始アドレスが設定された値になったためであることを示す設定を行う(ステップS16)。次いで、マスク処理部35は、復帰指示があったか否かを判定し(ステップS17)、復帰指示があった場合には、ステップS12からの処理に進む。
次に、制御回路40の割込み処理について説明する。割込み処理は、マスク処理部35により、割込み要求が発行された場合(図6:ステップS16)に開始される。
図7は、本発明の一実施形態に係る制御回路の割込み処理のフローチャートである。
制御回路40のマスク設定処理部42は、通信コントローラー33から割込み要求を受けて割込み処理を開始すると、割込み要因レジスタ34dの割込み要求の要因が、書込み開始アドレスが設定値になったことを示しているか否かを判定し(ステップS21)、書込み開始アドレスが設定値になったことを示していない場合(ステップS21:NO)には、処理を終了する。
一方、書込み開始アドレスが設定値になったことを示している場合(ステップS21:YES)には、マスク設定処理部42は、書込み開始アドレスレジスタ34bの書込み開始アドレスが、オーバーラップ部のアドレス(下側オーバーラップ部8Cのノズルの階調データを格納するアドレス)であるか否かを判定する(ステップS22)。
この結果、オーバーラップ部のアドレスである場合には、マスク設定処理部42は、SDRAM37から下側オーバーラップ部8Cのノズル用のマスクパターンを取りだし、マスクパターン設定レジスタ34aに設定する(ステップS23)。これにより、以降の階調データ群に対しては、下側オーバーラップ部8Cのノズル用のマスクパターンが適用されることとなる(図6のステップS12)。
一方、オーバーラップ部のアドレスではない場合には、マスク設定処理部42は、SDRAM37から単独部8Bのノズル用のマスクパターンを取りだし、マスクパターン設定レジスタ34aに設定する(ステップS24)。これにより、以降の階調データ群に対しては、単独部8Bのノズル用のマスクパターンが適用されることとなる。
次いで、マスク設定処理部42は、次にパターンを切り替えるアドレスを割込み要因レジスタ34dに設定し(ステップS25)、復帰指示をマスク処理部35に通知し、処理を終了する。これにより、次に、マスクパターンを変更させるための割り込みを適切に発生させることができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限られず、他の様々な態様に適用可能である。
例えば、上記実施形態では、同一のオーバーラップ部(上側オーバーラップ部8A又は下側オーバーラップ部8C)のノズル80の階調データ群に対して、共通のマスクパターンを用いるようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、同一のオーバーラップ部(8A又は8C)のノズルに適用するためのマスクパターンを複数備えるようにし、同一のオーバーラップ部のノズル毎に使用するマスクパターンを変えるようにしてもよい。また、同一のノズル80の階調データ群に対して、複数のマスクパターンを使い分けるようにしてもよい。例えば、同一のノズル80に対応する画像の前半部分の階調データ群と、後半部分の階調データ群とで異なるマスクパターンを使用するようにしてもよい。例えば、マスクパターンを使い分ける場合においては、マスクパターンを切り替える先頭の階調データ群を格納させるアドレスと、切り替えるべきマスクパターンとを、例えば、SDRAM37に記憶させておき、マスク設定処理部42が、階調データ群を格納させるアドレスが、記憶させていたアドレスになった場合に、対応するマスクパターンを使用するマスクパターンとして設定するようにすればよい。
また、上記実施形態では、オーバーラップするノズル80同士の対応するそれぞれの階調データ群に対しては、選択と非選択との対応関係が反対のマスクパターンを適用するようにして、一方側のノズルにより印刷させる場合には、他方側のノズルによる印刷をさせないようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、少なくとも一部について、双方のノズル80に印刷させるようなマスクパターン、すなわち、双方の階調データを選択するマスクパターンを適用するようにしてもよい。このようにすると、例えば、一方側のノズルが目詰まりを起こしている場合において、他方側のノズルにより画像を形成させることができる。
上記実施形態において、ヘッド8に用紙幅方向に並ぶ1列のノズル列を備えるようにしていたが、本発明はこれに限られず、ヘッド8に用紙幅方向に並ぶ複数のノズル列を備えるようにしてもよく、例えば、複数色のそれぞれ用のノズル列を備えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、複数のノズル80が用紙幅方向に並ぶようにしていたが、本発明はこれに限られず、複数のノズル80が幅方向とは異なる、搬送方向と交差する方向に並ぶようにしてもよく、要は、用紙幅方向の全体に亘ってノズル80が配置されるようにすればよい。
1 ラインインクジェットプリンター、7 信号選択回路、8(8−1〜8−12) ヘッド、8A 上部オーバーラップ部、8B 単独部、8C 下部オーバーラップ部、8a 圧電振動子、9 ヘッド列、10 ベルト、11 メインコントローラー、12 通信I/F部、13 制御部、14 通信I/F部、15、16 ケーブル、21 転送コントローラー、22 通信I/F部、23 RAM、24 制御部、25 通信処理部、26A、26B 信号線対、31 ヘッドコントローラー、32 通信I/F部、33 通信コントローラー、34 レジスタ群、35 マスク処理部、36 通信処理部、37 SDRAM、38 I/F部、39 駆動信号生成部、40 制御回路、41 マスク用データ受信部、42 マスク設定処理部、43 印字データ送信部。
Claims (7)
- 画像形成媒体の搬送方向と垂直な媒体幅方向の画像形成範囲に対して複数のヘッドを有し、媒体幅方向に対して前後に配置された第1ヘッド及び第2ヘッドは、その端部において、双方のノズルが媒体幅方向の同一の領域における画像形成が可能となるようにオーバーラップして配置されている画像形成装置において、
ヘッドの各ノズル用の階調データを、所定数の階調データからなる階調データ群を単位として送信する送信手段と、
前記階調データ群を受信する受信手段と、
前記第1ヘッドのオーバーラップしている第1ノズルの階調データ群についての、それぞれの前記階調データの選択又は非選択を示す第1マスクパターンを記憶する第1パターン記憶手段と、
前記第1ノズルの階調データ群の各階調データについて、前記第1マスクパターンに基づいて、選択対象の階調データをそのままとし、非選択対象の階調データをクリアした第1補正後階調データを生成する第1生成手段と、
前記第1生成手段により生成された第1補正後階調データを第1データ記憶手段に格納する第1格納手段と、
前記第1データ記憶手段に記憶された前記第1補正後階調データに基づいて、前記第1ヘッドに画像を形成させる第1画像形成制御手段と
を有する画像形成装置。 - 前記送信手段は、前記階調データ群を所定の順序で送信し、
前記受信手段による前記階調データ群の受信順序に基づいて、前記階調データ群が前記第1ノズルの階調データ群であるか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記第1生成手段は、前記判定手段により、前記第1ノズルの階調データ群であると判定された階調データ群の各階調データについて、前記第1マスクパターンに基づいて、選択対象の階調データをそのままとし、非選択対象の階調データをクリアした第1補正後階調データを生成する
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第1ノズルとオーバーラップしている前記第2ヘッドの第2ノズル用の階調データ群についての、それぞれの前記階調データの選択又は非選択を示し、且つ前記第1マスクパターンと前記階調データの選択又は非選択の対応関係が正反対である第2マスクパターンを記憶する第2パターン記憶手段と、
前記第2ノズルの前記階調データ群の各階調データについて、前記第2マスクパターンに基づいて、選択対象の階調データをそのままとし、非選択対象の階調データをクリアした第2補正後階調データを生成する第2生成手段と、
前記第2生成手段により生成された前記第2補正後階調データを第2データ記憶手段に格納する第2格納手段と、
前記第2データ記憶手段に記憶された前記第2補正後階調データに基づいて、前記第2ヘッドに画像を形成させる第2画像形成制御手段と
を有する請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記第1マスクパターンは、前記所定数の階調データのすべてを選択することを示すマスクパターンである
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記第1マスクパターンは、前記所定数の階調データの一部を選択し、残りを選択しないことを示すマスクパターンである
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記受信手段は、前記第1ノズル用の前記階調データ群を複数受信し、
前記第1パターン記憶手段は、前記階調データ群の各階調データの選択又は非選択を示す第1マスクパターンを複数有し、
前記第1生成手段は、前記第1ノズル用の複数の前記階調データ群のそれぞれに対して、複数の第1マスクパターンのいずれかを1つを用いて前記第1補正後階調データを生成する
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記第1ヘッドは、前記第1ノズルを複数有しており、
前記第1パターン記憶手段は、前記階調データ群の各階調データの選択又は非選択を示す第1マスクパターンを複数有し、
前記第1生成手段は、異なる第1ノズルにおいて、異なる第1マスクパターンを用いて前記第1補正後階調データを生成する
請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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2009
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