JP6163959B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出口から液体を吐出させる液体吐出装置に関する。
複数のノズルがマトリックス状に配置されたヘッドを用紙に対して相対移動させつつ、ノズルからインク滴を吐出することで用紙に画像を印刷するプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。ヘッドと用紙との相対移動速度を変化させたり、インク滴の吐出周期を変化させたりすることで、移動方向に関する印刷画像の解像度を調整することができる。
特開2001−38961号公報
特許文献1のプリンタにおいて、各色のノズルアレイは複数のノズルNzが千鳥状に配列されている。そのため、各色のノズルアレイにおいて、移動方向に関するノズル間のピッチが、ドット間距離の整数倍にならない解像度については、ドットの移動方向における位置ずれが発生して印刷画像の画質が低下する。
本発明の目的は、移動方向に関するノズル間のピッチが、ドット間距離の整数倍にならない解像度であっても、移動方向に関するドットのずれが発生するのを低減することができる液体吐出装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、液体を吐出する複数の吐出口が形成された吐出面と、前記複数の吐出口の各々に対応して設けられた液体を吐出させるための圧力を付与する複数の圧力付与手段と、を有する記録ヘッドと、前記複数の圧力付与手段に駆動信号を供給するドライバICと、制御手段とを備えており、前記複数の吐出口は、前記搬送方向に直交する直交方向に配列された吐出口列を複数有するとともに、これら複数の吐出口列が前記搬送方向に関して互いに異なる位置に配置されており、前記制御手段は、前記複数の吐出口列のいずれか一つの吐出口列から前記複数の吐出口列のすべての列までのそれぞれの前記搬送方向に関する距離を記録すべき画像解像度における前記搬送方向に隣接する2つのドットのドット間距離で除したときの余りが、互いに異なる複数の所定範囲内に属する場合には、前記複数の所定範囲の各々毎に、前記余りが属する吐出口列に含まれる吐出口に対応する前記圧力付与手段に対して供給する前記駆動信号として、記録媒体が前記ドット間距離を搬送されるのに要する基準時間と、前記複数の所定範囲内の各々に属する前記余りを代表する代表値とを乗じて得られる第1時間、及び前記基準時間から前記第1時間を差し引いて得られる第2時間、のいずれかの時間だけ駆動開始の基準タイミングから遅延させた信号が供給されるように、前記ドライバICを制御する。
本発明によると、吐出口列間の搬送方向に関する離隔距離が、ドット間距離の整数倍でなくても、駆動開始タイミングの基準タイミングからの遅延時間を調整するという簡単な構成で、ドットのずれが発生するのを抑制することができる。これにより、より多彩な解像度で画像記録が可能となる。
本発明の実施形態に係るインクジェット式プリンタ内部を示す概略側面図である。 図1に示すインクジェットヘッドの上面図である。 図1に示すプリンタの機能ブロック図である。 図3に示す画像処理回路の機能ブロック図である。 印刷制御回路の機能ブロック図である。 図5に示すノズル列別マップの内容を説明するための図である。 図5に示す副走査解像度設定レジスタが記憶するテーブルを示す図である。 ドライバICの機能ブロック図である。 吐出グループ1〜吐出グループ4に対応する駆動信号wave1〜wave4と吐出周期との関係を示す図である。
本発明の好適な実施形態に係るインクジェット式プリンタ1の概略構成について説明する。
図1に示すように、プリンタ1は、共に直方体形状の上筐体11及び下筐体12を有している。なお、図1における左側面が正面3となっている。なお、図1における右側面が背面4となっている。上筐体11は下面が開口し、下筐体12は上面が開口している。上筐体11は、下筐体12に対して回動軸13を中心に回動可能に連結されている。上筐体11の上面には、排紙部15が設けられている。排紙部15には、印刷が完了した用紙Pが順に排出される。
さらに、プリンタ1の内部空間には、インクジェットヘッド2と、用紙トレイ20と、用紙搬送機構30と、プラテン9とが配置されている。
図1及び図2に示すように、インクジェットヘッド2は、概ね直方体形状を有しており、その下面に、インク滴が吐出される複数のノズル8が形成された吐出面2aを有している。図示しないインクタンクからインクが供給される。インクジェットヘッド2に供給されたインクは、共通インク室、共通インク室と連通する複数の圧力室を経由してノズル8に至る。アクチュエータユニット80aに含まれるアクチュエータ(後述)が駆動されることによって、圧力室に貯留されたインクに圧力を付与され、ノズル8からインク滴が吐出される。なお、図2はインクジェットヘッド2の上面図であるが、説明の都合上ノズル8は実線で示している。
図2に示すように、複数のノズル8が同一の4つのノズルユニット80(図1中左方から右方に向かって順にu1〜u4)を形成している。ノズルユニット80は、台形の区画を有しており、その区画内において、複数のノズル8がマトリックス状に且つ主走査方向に関して互いに異なる位置に(Lだけずれて)配置されている。各ノズルユニット80においては、主走査方向に配列された複数のノズル8が1つのノズル列8aを形成しており、16列のノズル列8aが互いに平行に且つ副走査方向に配列されている(図2においては模式的に8列のみ示している)。4つのノズルユニット80は、長辺側と短辺側とが副走査方向に関して順に反転するように、主走査方向に沿って千鳥状に配置されている。具体的には、ノズルユニットu1とノズルユニットu3が副走査方向に同じで主走査方向に異なる位置に配置され、ノズルユニットu2とノズルユニットu4が副走査方向に同じで主走査方向に異なる位置に配置されている。ノズルユニット80毎に1つのアクチュエータユニット80aが用いられている。アクチュエータユニット80aは、ノズルユニット80に配置されているノズル8の数だけ、アクチュエータを備える。また、アクチュエータユニット80aごとに当該アクチュエータユニット80aを制御するドライバIC80bが設けられている(図8参照)。ノズルユニット80と、これに対応するアクチュエータユニット80a及びドライバIC80bとが一つのヘッドユニットを形成している。
用紙トレイ20は、積層された複数の用紙Pを保持可能であり、下筐体12の底面に着脱自在に配置されている。
プラテン9は、用紙を支持するための板部材であり、上筐体11が閉位置にあるとき、インクジェットヘッド2の吐出面2aと対向するように下筐体12に固定されている。
用紙搬送機構30は、用紙トレイ20からインクジェットヘッド2とプラテン9との間を通過して排紙部15まで至る用紙Pの搬送経路を構成するものである。用紙搬送機構30は、ピックアップローラ31と、ニップローラ32a〜32eと、ガイド33a〜33dとを含んでいる。ピックアップローラ31は、用紙トレイ20に積層されている用紙Pを上方から1枚ずつ送出する。ニップローラ32a〜32eは、搬送経路に沿って配置されており、用紙Pに搬送力を付与する。ガイド33a〜33dは、搬送経路においてピックアップローラ31及びニップローラ32a〜32eの間にそれぞれ配置されており、ニップローラ32a〜32eによって搬送力が付与された用紙Pが次のニップローラ32a〜32eに到達するまで当該用紙Pをガイドする。用紙搬送機構30によって搬送された用紙Pは、インクジェットヘッド2とプラテン9との間を通過する際に、インクジェットヘッド2の吐出面2aに開口するノズル8から吐出されたインク滴によって画像が印刷される。画像が印刷された用紙Pは、用紙搬送機構30によってさらに搬送され、排紙部15に排出される。
図3に示すようにプリンタ1は制御部1pを有している。制御部1pは、CPU(Central Processing Unit)41と、ROM(Read Only Memory)42と、RAM(Random Access Memory)43と、I/O制御回路44と、画像処理回路45と、印刷制御回路46とを有する。これらはバスにより互いに通信可能に接続されている。I/O制御回路44は、用紙搬送機構30と、印刷制御回路46は、1つのインクジェットヘッド2と、それぞれ電気的に接続されている。
ROM42には、プリンタ1を制御するための制御プログラム42a(ファームウェア)や各種設定、初期値等が記憶されている。RAM43は、制御プログラム42aが読み出される作業領域として、あるいはデータを一時的に記憶する記憶領域(メインメモリ)として利用される。
CPU41は、ROM42から読み出した制御プログラム42aや図示しない各種センサから送られる信号に従って、その処理結果をRAM43に記憶させながら、プリンタ1を制御する。このとき、制御プログラム42aによってCPU41がRIP(Raster image processor)として機能する。RIPは、印刷すべき画像を示すページ記述言語などで示された画像データ(図示しない内部メモリ或いはメインメモリに記憶されていてもよいし、ホストコンピュータから受信してもよい)を、ページ記述言語が示す解像度のラスターデータに変換してRIPデータとしてメインメモリ上に展開し、画像処理回路45に出力する。RIPデータは、主走査方向及び副走査方向に関してマトリックス状に配置された画素それぞれについて0〜255の256階調で示された階調値(多値データ)を含んでいる。
I/O制御回路44は、複数の入出力端子を有しており、CPU41からの指示により出力端子のON/OFF制御を行ったり、入出端子への入力信号をCPU41に出力したりするためのものである。I/O制御回路44には、用紙搬送機構30や図示しない各種装置が接続されている。CPU41は、I/O制御回路44を介してこれら用紙搬送機構30や各種装置を制御する。
図4に示すように、画像処理回路45は、RIPデータ受信部51と、現ライン階調値ラインバッファ52と、誤差マトリックス演算部56と、加算器57と、値量子化部58と、1ライン前誤差ラインバッファ59と、2ライン前誤差ラインバッファ60と、LVDS送信部61とを有している。
RIPデータ受信部51は、CPU41から出力されたRIPデータを受信して記憶する。RIPデータ受信部51は、受信したRIPデータを、主走査方向に配列された複数の画素からなる複数の画素列のうち用紙搬送方向に関する下流側から順に画素列(ライン)単位で階調値群を出力する。現ライン階調値ラインバッファ52は、RIPデータ受信部51から出力された処理対象となるラインの階調値を記憶する。
1ライン前誤差ラインバッファ59は、量子化部58が直近に量子化行ったときの階調値データを含めて一ラインの画素数分前までの階調値データに関して、量子化部58が量子化を行ったときに出力した誤差値を記憶する。2ライン前誤差ラインバッファ60は、量子化部58が直近に量子化行ったときの階調値データより一ラインの画素数分前の階調値データから、その階調値を含めてさらに1ラインの画素数分前までの階調値データに関して、量子化部58が量子化を行ったときに出力した誤差値を記憶する。量子化部58が処理対象となる注目画素に係る階調値量を量子化したときに(後述)、量子化に伴う量子化誤差は、1ライン前誤差ラインバッファ59及び誤差マトリックス演算部56に入力される。1ライン前誤差ラインバッファ59及び2ライン前誤差ラインバッファ59は、1ラインの画素数分の段数を持つシフトレジスタであり、1ライン前誤差ラインバッファ59に量子化誤差が入力されるたび、記憶している誤差値がシフトする。また、前誤差ラインバッファ59に量子化部58が処理対象となる注目画素に係る階調値量を量子化したときの誤差値が入力されると、1ライン前誤差バッファは誤差マトリックス演算部56においてjの位置に該当する誤差値を誤差マトリックス演算部56に出力する。同様に2ライン前誤差バッファは誤差マトリックス演算部56においてeの位置に該当する誤差値を誤差マトリックス演算部56に出力する。
誤差マトリックス演算部56は、フリップフロップ回路、乗算器及び加算器により構成される。注目画素に対して、a〜mの位置関係にある周辺画素の量子化誤差が保持され、これら量子化画素に対して予め定められた重み付けの係数をそれぞれかけ合わせた合計値(すなわち注目画素に分配された量子化誤差の合計)を加算器57へ出力する。周辺画素a〜mは、現ライン(画素k〜m)、1つ前に処理したラインの一部(画素f〜j)、2つ前に処理したラインの一部(画素a〜e)を含んでいる。なお、周辺画素の構成は任意のものであってよい。例えば、現ラインの数画素のみで構成されていてもよい。この場合、処理が簡素化されるため回路構成が簡略化される。加算器57は、各画素について、現ラインバッファ52から入力された階調値と誤差マトリックス演算部56から入力された量子化誤差値の合計を加算して、量子化部58に出力する。
量子化部58は、加算器57から入力された階調値と誤差マトリックス演算部56から入力された量子化誤差値の合計を、3つの閾値を用いて4値の量子化階調値または1つの閾値を用いて2値の量子化階調値を生成する。本実施形態において、量子化部58は、周辺画素a〜mについて、量子化の前後の差の平均が最も小さくなるように量子化階調値を決定する平均誤差最小法を用いて量子化を行う。なお、誤差拡散法など他の手法を用いて量子化を行ってもよい。量子化部58は、生成した量子化階調値をLVDS送信部61に出力すると共に、量子化したときに発生する誤差値を1ライン前誤差ラインバッファ59及び誤差マトリックス演算部56へ出力する。
LVDS送信部61は、入力された量子化階調値を順にシリアル信号に変換し、シリアル信号をさらにLVDS(Low voltage differential signaling)により差動信号に変換して送信するドライバである。LVDS送信部61が送信した差動信号は、印刷制御回路46のLVDS受信部71に受信される。
印刷制御回路46について、図5を参照しつつ詳細に説明する。図5に示すように、印刷制御回路46は、LVDS受信部71と、LVDS送信部72と、並び替え部73と、副走査解像度設定レジスタ75と、ラッチタイミング設定レジスタ76と、fire波形設定レジスタ77と、fire波形生成回路78と、CPUインターフェース79とを有している。LVDS受信部71は、画像処理装置45が有するLVDS送信部61(図4参照)から送信された差動信号を受信するLVDSのレシーバである。LVDS受信部71は、受信した差動信号を量子化階調値に順に変換して並び替え部73に出力する。
並び替え部73は、ノズル列分配回路73aと、ノズルマップ73bと、sin信号生成回路73dとを含んでいる。ノズル列分配回路73aは、LVDS受信部71から入力された量子化階調値を、対応するノズル8の位置関係に合わせて並び替える。ノズルマップ73bは、互いに異なるノズル列8aに対応する16個の1〜16ノズル列マップ73cを含んでいる。なお、1〜16ノズル列マップ73cは、奇数番目のノズルユニットu1、u3に関しては(図2参照)用紙搬送方向に関する下流側から順に配置されたノズル列8aにそれぞれ対応している。一方、偶数番目のノズルユニットu2、u4に関しては用紙搬送方向に関する上流側から下流側に配置されたノズル列8aにそれぞれ対応している。ノズル列分配回路73aによって、ノズル8の位置関係に合わせて並び替えられた各量子化階調値は、当該ノズル8が属するノズル列8aに対応するノズル列マップ73cに分配される。
また、1〜16ノズル列マップ73cには、設定された解像度における階調値と波形選択信号sin(後述)の対応関係を記憶する。図6に示すように、吐出面2aにおいて用紙搬送方向の最も下流側に位置するノズル列8a(奇数番目のノズルユニット80(u1、u3)の1列目のノズル列8a)から各ノズル列8aまでの用紙搬送方向に関する距離である相対距離を、選択可能な副走査方向解像度(本実施形態においては300dpi、600dpi、720dpi、750dpi)のそれぞれのピッチ(隣接する2つのドットのドット間距離)で除した値を列間ドット数として定義すると、副査方向解像度が720dpi及び750dpiである場合は列間ドット数において小数点以下の数値を有するノズル列8aが存在する。小数点以下の数値が本実施形態において、小数点以下の数値は、相対距離を副走査方向解像度のピッチで除した余りに対応する値である。一方、副走査方向解像度が300dpi、600dpiの場合は、列間ドット数が整数となるようにノズル8の配置が決定されている。ドット間距離は1吐出周期において用紙が搬送される距離と一致するため、副走査方向解像度が300dpi、600dpiの場合は、各ノズル8から同じタイミングでインク滴を吐出させることで用紙の所定の位置にドットを形成することができる。しかしながら、副走査方向解像度が720dpi、750dpiの場合は、列間ドット数が整数にならず、余りが存在するため、各ノズル8から同じタイミングでインク滴を吐出させると、所定の位置から余りの分ずれた位置にドットが形成されることになる。
そこで、本実施形態では副走査方向解像度が720dpi、750dpiの場合は、ノズル列8aを余りが互いに異なる複数の所定範囲内に対応した複数の吐出グループに分類する。そして、同じ吐出グループに属するノズル列8aごとに遅延時間を定めている。本実施形態において、副走査方向解像度が750dpiの場合は、小数点以下の値が0、0.5のいずれかとなるので、小数点以下が0のときは吐出グループ1(当該グループの所定範囲の代表値:0)に、小数点以下が0.5のときは吐出グループ2(当該グループの所定範囲の代表値:0.5×750dpiのピッチ)に分類される。副走査方向解像度が750dpiの場合は、奇数番目のノズルユニット80(u1、u3)が含むノズル列8a(ノズル列1、ノズル列2・・・ノズル列16)の小数点以下の値は、そのノズル列8aと同じノズル列8aに該当し、かつ偶数番目のノズルユニット80(u2、u4)が含むノズル列8a(ノズル列1、ノズル列2・・・ノズル列16)の小数点以下の値と同じである。
一方、副走査方向解像度が720dpiの場合は、奇数番目のノズルユニット80(u1、u3)が含むノズル列8aは、小数点以下の値が0、0.4、0.6、0.8であり、偶数番目のノズルユニット80(u2、u4)が含むノズル列8aは、の小数点以下の値が0.2、0.4、0.6、0.8のいずれかとなる。奇数番目のノズルユニット80については小数点以下の値が0のときはグループ1、0.4のときはグループ2、0.6のときはグループ4、0.8のときはグループ3とする。そして、偶数番目のノズルユニット80については小数点以下の値が0.2のときはグループ5、0.4のときはグループ7、0.6のときはグループ8、0.8のときはグループ6とする。
本実施形態において、副走査方向解像度が720dpi及び750dpiの場合、各所定範囲はいずれも幅をもたない1つの値に等しくなり、代表値は当該値そのものとなる。
副走査解像度設定レジスタ75は、図7に示す様に、300dpi及び600dpi、720dpi、並びに750dpiの解像度ごとに、各ノズル列が属する吐出グループと、その吐出グループにおいて各階調に対して設定される波形選択信号sinを記憶している。720dpi、及び750dpiのときは、同じ階調値であっても異なる吐出グループに属するノズル列8aには異なる波形選択信号sinが割り当てられる。異なる吐出グループに属するノズル列8aは異なる遅延時間の駆動信号(後述)を選択する必要があるためである。750dpiの場合は、吐出グループの数が2つあり、設定可能な階調値は吐出無し、小滴、中滴、大滴の4階調であるため、波形選択信号sinは吐出無し(2つの吐出グループに共通)、吐出グループ1の小滴、中滴、大滴、及び吐出グループ2の小滴、中滴、大滴の、計7つが設定され得る。一方、720dpiの場合は、奇数番目のノズルユニット80、及び偶数番目のノズルユニット80のそれぞれにおいて、吐出グループの数が4つあり、設定可能な階調値は吐出無し、中滴、の2階調であるため、波形選択信号sinは吐出無し(4つの吐出グループに共通)、吐出グループ1の中滴、吐出グループ2の中滴、吐出グループ3及び吐出グループ4の中滴の計5つが設定され得る。なお、720dpiでは、奇数番目のノズルユニット80(u1、u3)が含むノズル列8a(ノズル列1、ノズル列2・・・ノズル列16)の吐出グループと、偶数番目のノズルユニット80(u2、u4)が含むノズル列8a(ノズル列1、ノズル列2・・・ノズル列16)の吐出グループは、互いに異なるが(図6参照)、吐出グループ1と吐出グループ5の、吐出グループ2と吐出グループ6の、吐出グループ3と吐出グループ7の、及び吐出グループ4と吐出グループ8のそれぞれは、各階調値に対して同じ波形選択信号sinを設定してよい。これは、吐出グループ1〜4が属するノズルユニット80(奇数番目のノズルユニット80)と、吐出グループ5〜8が属するノズルユニット80(偶数番目のノズルユニット80)とが異なること、及び、吐出グループ1〜4が属するノズルユニット80(奇数番目のノズルユニット80)が含むドライバIC80bには吐出グループ1〜4に対応する駆動信号のみが入力され、吐出グループ5〜8が属するノズルユニット80(偶数番目のノズルユニット80)が含むドライバIC80bには吐出グループ5〜8に対応する駆動信号のみが入力される、ということによるためである。
副走査解像度設定レジスタ75は、CPU IF79を介して解像度を示す情報をCPU41から受信すると、受信した情報が示す解像度を記憶する。そして、その解像度に紐づけて記憶している階調値と波形選択信号sinの対応情報を、ノズル列マップ73cにそれぞれ記憶させる。
sin信号生成回路73dは、1〜16ノズル列マップ73cの順に、量子化階調値及び階調値と波形選択信号sinの対応を読み出し、波形選択信号sinを生成する。波形選択信号sinは、対応するノズル8から所望のインク滴が所望のタイミングで吐出されるようにアクチュエータユニット2bを駆動するための駆動信号を選択するための3ビット信号である。波形選択信号sinにより、300dpi、600dpiの場合は、4種類(吐出無し、小滴、中滴、大滴)の量子化階調値及によって得られる4種類の駆動信号のいずれかを選択することが可能となる。750dpiの場合は、4種類(吐出無し、小滴、中滴、大滴)の量子化階調値及び2種類の遅延時間(遅延グループ)の組み合わせによって得られる7種類の駆動信号(駆動信号の数の算出方法は上述)のいずれかを選択することが可能となる。720dpiの場合は、2種類(吐出無し、中滴)の量子化階調値及び4種類の遅延時間(遅延グループ)の組み合わせによって得られる5種類の駆動信号(駆動信号の数の算出方法は上述)のいずれかを選択することができる。生成された波形選択信号sinは、シリアル形式でLVDS送信部72を介して差動信号としてドライバIC80bに図示しないクロックと同期してそれぞれ出力される。
ラッチタイミング設定レジスタ76は、波形選択信号sinを16個のノズル列ラッチ回路85にそれぞれラッチするためのstrb1〜16が、ラッチ回路83をラッチするstrbからどれだけ遅延するかを表す遅延時間を記憶する。波形選択信号sinをラッチするためのタイミングは、副走査方向解像度が720dpi及び750dpiの場合は、各吐出グループに属するノズル列毎に定められている。ラッチタイミング設定レジスタ76は、CPU IF79を介してCPU41によって書き換えられる。記憶されたタイミングデータはLVDS送信部72を介して図示しないクロックと同期してドライバIC80bに出力される。
fire波形設定レジスタ77は、300dpi、600dpi、720dpi、及び750dpiの解像度ごとに、駆動信号の波形を生成するための波形パターンのいずれかをCPU41からに入力に応じて記憶可能である。なお、本実施形態では、各解像度において搬送速度は一定であるので、副走査方向解像度が高くなるにつれて、吐出周期は短くなる。300dpi及び600dpiに対しては、吐出無し、小滴、中滴、大滴に対応する4種類、750dpiに対しては、吐出なし、吐出グループ1に対応した遅延時間の小滴、中滴、大滴、及び、吐出グループ2に対応した遅延時間の小滴、中滴、大滴の計7種類、720dpiに対しては、吐出なし、吐出グループ1に対応した遅延時間の中滴、吐出グループ2に対応した遅延時間の中滴、吐出グループ3に対応した遅延時間の中滴、吐出グループ4に対応した遅延時間の中滴の計5種類の波形パターンを記憶する。CPU IF79を介してCPU41から、解像度に対応した駆動波形パターンを受信すると、受信した波形パターンを記憶する。
fire波形生成回路78は、fire波形設定レジスタ77を参照し、駆動信号の波形データ信号を生成する。生成された駆動信号の波形データは、シリアル形式でLVDS送信部72を介して差動信号として図示しないクロックと同期してドライバIC80bに出力される。なお、駆動信号の波形パターンは、720dpiの場合奇数番目のノズルユニット80(u1、u3)同士で共通であり、偶数番目のノズルユニット80(u2、u4)同士で共通であるが、奇数番目のノズルユニット80(u1、u3)と偶数番目のノズルユニット80(u2、u4)との間では互いに異なる。したがって、生成された波形データは、奇数番目のノズルユニット80(u1、u3)に関する波形データを対応するドライバIC80bに一括して出力し、これとは別経路で偶数番目のノズルユニット80(u2、u4)に関する波形データを対応するドライバIC80bに一括して出力する。一方、300dpi、600dpi、及び720dpiの場合、すべてのノズルユニット80で共通である。
ドライバIC80bについて、図8を参照しつつ詳細に説明する。図8に示すように、ドライバIC80bは、LVDS受信部81と、シフトレジスタ82と、ラッチ回路83と、同期回路84と、16個のノズル列ラッチ回路85と、sinラッチタイミング遅延情報レジスタ86と、ノズル列ラッチタイミング生成回路87と、fire復元回路88と、ノズルユニット80に形成されたノズル8の数だけのマルチプレクサ89と、ドライバ90とを含んでいる。
LVDS受信部81は、LVDS送信部72から送信された差動信号を図示しないクロックに同期して受信するLVDSのレシーバである。LVDS受信部81は、受信した差動信号を波形選択信号sin、及び駆動波形データに変換する。波形選択信号sinは、シフトレジスタ82、同期回路84、及び、sinラッチタイミング遅延情報レジスタ86に出力され、波形データはfire復元回路88に出力される。同期回路84は、波形選択信号sinにおいて特定の周期ごとに表れる特殊パターンから、同期信号syncとストローブ信号strbとを生成する。同期信号syncは波形選択信号sinのデータ転送タイミング(吐出周期)を決定する。ストローブ信号strbはノズルユニット80単位での波形選択信号sinのラッチタイミングを決定する。
シフトレジスタ82は、同期信号syncを基準にして、LVDS受信部81から入力された波形選択信号sinを順に記憶する。ラッチ回路83は、ストローブ信号strbを基準にして、シフトレジスタ82にノズルユニット80に関する全ての波形選択信号sinが記憶されたとき、シフトレジスタ82に記憶された全ての波形選択信号sinをラッチする。
sinラッチタイミング遅延情報レジスタ86は、LVDS受信部81から印刷ジョブ開始前に入力された波形選択信号sinの特殊パターンから、strb1−16のstrbからの遅延時間を生成しノズル列ラッチタイミング生成回路87へ出力する。ノズル列ラッチタイミング生成回路87は、各ノズル列8aについて、sinラッチタイミング遅延情報レジスタ86から入力された遅延時間に基づいてストローブ信号strbを遅延させた、ノズル列ストローブ信号strb1〜16を生成する。ノズル列ストローブ信号strb1〜16は、対応するノズル列ラッチ回路85に出力される。ノズル列ラッチ回路85は、対応するノズル列ストローブ信号strb1〜16を基準に、ラッチ回路83にラッチされた波形選択信号sinを対応するノズル列8a単位でラッチする。ノズル列ストローブ信号strb1〜16の遅延時間は、1吐出周期未満となるため、ストローブ信号strbにより、ラッチ回路83が記憶している波形選択信号sinが書き換わる前に、ノズル列ラッチ回路85が当該波形選択信号sinをラッチする。
fire復元回路88は、LVDS受信部81から入力された波形データを順に記憶して、300dpi及び600dpiの場合は4種類の駆動信号wave1〜4、720dpiの場合は5種類の駆動信号wave1〜5、750dpiの場合は7種類の駆動信号wave1〜7を生成する。生成された駆動信号は、ノズルユニット80に形成されたノズル8の数だけのマルチプレクサ89にそれぞれ出力される。マルチプレクサ89は、ノズル列ラッチ回路85にラッチされた波形選択信号sinに基づいて、駆動信号のいずれかを選択してドライバ90に出力する。ドライバ90は、ノズルユニット80に形成されたノズル8の数だけのマルチプレクサ89から入力された駆動信号を、所望の駆動電圧でアクチュエータユニット80aに出力する。アクチュエータユニット80aは入力された駆動信号に従って各アクチュエータを駆動させ、ノズル8からインク滴を吐出させる。ノズル列8aの位置によって決定される遅延時間だけインク滴の吐出タイミングを遅延させることができる。図9の例においては、副走査方向解像度が720dpiで吐出周期が50μsecとする。wave1は、小滴で吐出グループ1の駆動信号を、wave2は、小滴で吐出グループ2の駆動信号を、wave3は、小滴で吐出グループ3の駆動信号を、wave4は、小滴で吐出グループ4の駆動信号をそれぞれ示している。図9に示すように、吐出グループ1の遅延時間は0μsとなる。吐出グループ2の遅延時間は50μsec×(1−0.4)=30μsとなる。吐出グループ3の遅延時間は50μsec×(1−0.8)=10μsとなる。吐出グループ4の遅延時間は50μsec×(1−0.6)=20μsとなる。本実施形態では、用紙搬送方向の最も下流側に位置するノズル列8aを基準として各ノズル列8aまでの用紙搬送方向に関する距離である相対距離を定義している。そのため、全てのノズル列8aのノズルから液滴を吐出するタイミングが同時である場合は、相対距離を副走査方向解像度のピッチで除した余りに副走査方向解像度のピッチを乗じて得られる距離だけ、各ノズル列8aが含むノズルから吐出される液滴により形成されるドットは基準となるノズル列8aが含むノズルから吐出される液滴により形成されるドットに対して搬送方向上流にずれている事になる。しかし、液滴の吐出タイミングを早めることは一般に難しい。そこで、相対距離を副走査方向解像度のピッチで除した余りに、副走査方向解像度のピッチを乗じて得られる距離だけ搬送方向上流にずれているドットより、副走査方向に一ドット分搬送方向下流に存在するドットを搬送方向上流にずらすことで、基準となるノズル列8aが含むノズルから吐出されるドットと副走査方向における着弾位置を揃えている。
以上、詳細に説明したように本実施形態のプリンタ1によると、ノズル列8a間の用紙搬送方向に関する離隔距離が、ドット間距離の整数倍でなくても、駆動信号の遅延時間を調整するという簡単な構成で、ドットのずれが発生するのを抑制することができる。これにより、より多彩な解像度での印刷が可能となる。
また、制御部1pは、ドライバIC80bとの間に接続されている信号線を介して出力される波形選択信号sinによって、各吐出グループに対していずれの駆動信号を用いるべきかを指定することできるため、簡易な構成で使用すべき駆動信号を指示することができる。
さらに、ノズルマップ73bにおいてノズル列8aと吐出グループとが関連付けられているため、用いるべき駆動信号を素早く決定することができる。
加えて、ラッチ回路83が記憶している波形選択信号sinが書き換わる前に、ノズル列ラッチ回路85が当該波形選択信号sinをラッチするため、駆動信号の遅延時間が長い場合に、駆動信号を用いる前に波形選択信号sinが書き変わるのを防止することができる。
なお、本実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、上述の実施形態では、4つのノズルユニット80が、それぞれ台形の区画を有しており、長辺側と短辺側とが副走査方向に関して順に反転させつつ、主走査方向に沿って千鳥状に配置されている構成であるが、ノズルユニット80(これを含むヘッドユニット)の形状は任意のものであってよいし、ノズルユニットが千鳥状に配列されていなくてもよく直線状に配列されていてもよい。ノズルユニットの数も任意であってよく、1〜3でもよいし、5以上であってもよい。
また、上述の実施形態では、用紙搬送方向の最も下流側に位置するノズル列8aを基準としていた。しかし、用紙搬送方向の最も上流側に位置するノズル列8aを基準として、各ノズル列8aまでの用紙搬送方向に関する距離である相対距離を定義してもよい。その場合、相対距離を副走査方向解像度のピッチで除した余りに、副走査方向解像度のピッチを乗じて得られる距離だけ、各ノズル列8aが含むノズルから吐出されるドットは基準となるノズル列8aが含むノズルから吐出されるドットに対して搬送方向下流にずれている事になる。そこで、相対距離を副走査方向解像度のピッチで除した余りに、一吐出周期を乗じて得られる時間だけ、各ノズル列からの吐出を遅延させればよい。また、基準となるノズル列は、搬送方向において、必ずしも最も上流または最も下流でなくてもよい。その場合、基準となるノズル列8aよりも搬送方向上流に存在するノズル列8aに対しては上述の実施形態と同様の方法で遅延時間を求め、搬送方向下流に存在するノズル列8aに対しては、上述の変形例と同様の方法で遅延時間を求めればよい。
さらに、上述の実施形態において、副走査方向解像度設定レジスタが記憶するテーブルに従いノズルマップ73bを書替える構成であるが、CPU41がノズル8の配置位置情報から設定された解像度における、各ノズル列8aの吐出グループ及び各吐出グループに対応する遅延時間を決定してもよい。
加えて、上述の実施形態において、ノズル列ラッチ回路85が波形選択信号sinをラッチする構成であるが、ノズル列ラッチ回路85を有することなくラッチ回路83がラッチしている波形選択信号sinに基づいて駆動波形を選択する構成であってもよい。上述した実施形態では、複数の所定範囲はいずれも幅をもたないものであったが、それぞれが0.1ドット程度の幅を持つ互いに異なる範囲となってもよい。その場合、代表値は、所定範囲内の値であれば端値、中央値など任意の値とすることができる。
上述の実施形態では、副走査解像度設定レジスタ75がノズル列マップ73cを書き換える構成であったが、CPU41が直接書き換える構成であってもよい。その場合は、図7に示すテーブルをROM42等に記憶している構成としてもよい。
上述の実施形態では、プリンタ1は300dpi、600dpi、720dpi、及び750dpiの4つの解像度のいずれかで印刷を行うことが可能であったが、解像度の数はこれより多くても少なくてもよい。また、ノズル列8a間の距離がピッチの整数倍となる解像度(上述の実施形態では300dpiと600dpi)については印刷を行わない構成としてもよい。
上述の実施形態では、印刷制御回路46がドライバIC80bへ駆動波形FIREを送信し、ドライバICは受信した駆動波形FIREに従い駆動信号waveを復元する構成であった。しかし、印刷制御回路46は、基準となる吐出周期を示すタイミング信号、各吐出グループのタイミング信号からの遅延時間、及び設定された解像度における階調値をドライバIC80bへ送信する構成としてもよい。その場合、ドライバIC80bは複数の吐出グループのそれぞれに対して、対応する遅延時間の駆動信号を各階調値ごとに生成して(ただし、吐出なしの駆動信号は複数の吐出グループに対して1つでよい)、マルチプレクサに入力する。
さらに、インクジェットプリンタに本発明を適用した例について説明したが、本発明は、液滴を記録媒体に吐出して画像を記録するあらゆる装置、例えば、複写機やファクシミリに適用可能である。
1…インクジェット式プリンタ
1p…制御部
2…インクジェットヘッド
2a…吐出面
2b…アクチュエータユニット
8…ノズル
8a…ノズル列
71…LVDS受信部
72…LVDS送信部
73…並び替え部
73a…ノズル列分配回路
73b…ノズルマップ
73c…1〜16ノズル列マップ
73d…sin信号生成回路
75…副走査解像度設定レジスタ
76…ラッチタイミング設定レジスタ
77…fire波形設定レジスタ
78…fire波形生成回路
80…ノズルユニット
80a…アクチュエータユニット
80b…ドライバIC
81…LVDS受信部
82…シフトレジスタ
83…ラッチ回路
84…同期回路
85…ノズル列ラッチ回路
86…sinラッチタイミング遅延情報レジスタ
87…ノズル列ラッチタイミング生成回路
88…fire復元回路
89…マルチプレクサ
90…ドライバ

Claims (5)

  1. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、
    液体を吐出する複数の吐出口が形成された吐出面と、前記複数の吐出口の各々に対応して設けられた液体を吐出させるための圧力を付与する複数の圧力付与手段と、を有する記録ヘッドと、
    前記複数の圧力付与手段に駆動信号を供給するドライバICと、
    制御手段とを備えており、
    前記複数の吐出口は、前記搬送方向に直交する直交方向に配列された吐出口列を複数有するとともに、これら複数の吐出口列が前記搬送方向に関して互いに異なる位置に配置されており、
    前記制御手段は、
    前記複数の吐出口列のいずれか一つの吐出口列から前記複数の吐出口列のすべての列までのそれぞれの前記搬送方向に関する距離を記録すべき画像解像度における前記搬送方向に隣接する2つのドットのドット間距離で除したときの余りが、互いに異なる複数の所定範囲内に属する場合には、前記複数の所定範囲の各々毎に、前記余りが属する吐出口列に含まれる吐出口に対応する前記圧力付与手段に対して供給する前記駆動信号として、記録媒体が前記ドット間距離を搬送されるのに要する基準時間と、前記複数の所定範囲内の各々に属する前記余りを代表する代表値とを乗じて得られる第1時間、及び前記基準時間から前記第1時間を差し引いて得られる第2時間、のいずれかの時間だけ駆動開始の基準タイミングから遅延させた信号が供給されるように、前記ドライバICを制御することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記余りが互いに異なる複数の所定範囲内に属する場合には、駆動開始の基準タイミングからの遅延時間が互いに異なる複数の信号が供給されるよう、前記ドライバICを制御し、
    前記ドライバICとの間に接続されている信号線を介して出力される選択信号によって、前記複数の所定範囲の各々毎に、前記余りが属する吐出口列に含まれる吐出口に対応する前記圧力付与手段に対して、いずれの前記信号を前記駆動信号として供給すべきかを指定することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記記録ヘッドは、前記複数の吐出口の一部の複数の吐出口、当該複数の吐出口に対応する前記圧力付与手段、及び、当該圧力付与手段に駆動信号を供給する前記ドライバICを含むヘッドユニットを複数備え、
    前記複数のヘッドユニットが前記直交方向に千鳥状に配列されており、
    前記制御部が、前記直交方向における一端にあるヘッドユニットから数えて奇数番目に配置されたヘッドユニットが含む前記ドライバICに供給する前記複数の駆動信号のそれぞれと、偶数番目に配置された前記ヘッドユニットが含む前記ドライバICに供給する前記複数の駆動信号のそれぞれとは前記遅延時間が異なっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御手段は、
    各吐出口列と前記吐出口列の余りが属する前記所定範囲とが関連付けされたテーブルを記憶しており、
    各吐出口について、前記テーブルから決定される前記吐出口を含む前記吐出口列の余りが属する所定範囲と、前記吐出口から吐出すべき液体の体積とに基づいて、前記遅延時間と吐出すべき液体の体積との組み合わせが互いに異なる複数の信号のうちの一つの信号を決定し、決定した前記信号を示す前記選択信号を前記ドライバICに出力することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御手段は、前記選択信号を前記吐出周期毎に前記ドライバICに出力し、
    前記ドライバICは、
    前記制御手段から受信した前記選択信号をラッチする第1ラッチ回路と、
    前記第1ラッチ回路にラッチされた前記選択信号を、少なくとも前記吐出周期が経過してラッチしている内容が書き変わる前にラッチする第2ラッチ回路と、
    前記第2ラッチ回路にラッチされた前記選択信号に基づいて選択した信号を前記駆動信号として前記圧力付与手段へ供給させる駆動回路とを有しており、
    前記第2ラッチ回路がラッチするタイミングは、前記所定範囲毎に決定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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