JP2010193684A - 電源装置 - Google Patents

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弘昭 栗花
Yasumi Hashizume
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Abstract

【課題】スイッチング動作によって電力変換を行う複数の電圧変換回路を並列接続して構成される電源装置において、広い出力範囲において従来よりも電力変換効率を高くする。
【解決手段】この電源装置は、共通の電圧を入力して運転台数切換を含むフライバック方式の電圧変換動作を行う複数の電圧変換回路と、電圧変換回路の出力電流を合成する出力合成回路と、電圧変換回路の入力電圧を検出する入力電圧検出回路と、少なくとも1つの電圧変換回路の入力電流を検出する少なくとも1つの入力電流検出回路と、出力合成回路の出力電圧を検出する出力電圧検出回路と、少なくとも上記検出回路の検出結果に基づいて、少なくとも1つの電圧変換回路における電力変換効率を計算することにより、該電圧変換回路のスイッチング素子に印加される駆動信号の周波数又はデューティを制御する制御部とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング動作によって電力変換を行う電源装置に関し、特に、スイッチング動作によって電力変換を行う複数の電圧変換回路を並列接続して構成される電源装置に関する。
近年においては、小型軽量で効率良く電力を取り出すことのできるDC/DCコンバータ等のスイッチング電源が広く使用されている。例えば、トランスを用いる絶縁型のDC/DCコンバータにおいては、トランスの1次側においてスイッチング動作を行うことによってトランスの2次側に交流電圧を発生し、この交流電圧をダイオード及びコンデンサで整流及び平滑することによって直流電圧が得られる。また、トランスの替わりにチョークコイルを用いる非絶縁型のスイッチング電源も用いられている。
しかしながら、スイッチング電源において、大きな出力電流を得るためには、トランス又はチョークコイルやコンデンサ等の部品が大型化してしまう。また、スイッチングによって発生する出力電圧のリップルも大きくなってしまう。そこで、異なる位相で動作する複数の電圧変換回路を並列接続したマルチフェーズ方式の電源装置が開発されている。マルチフェーズ方式の電源装置によれば、部品を小型化すると共に、出力電圧のリップルを低減することができる。
関連する技術として、特許文献1には、出力波形の歪を低減するAC/DCコンバータが開示されている。このAC/DCコンバータは、AC電圧をフィルタ処理する第1のフィルタと、フィルタ処理されたAC電圧を整流する整流回路と、スイッチに直列に接続された第1の巻線、及び、該第1の巻線と電磁誘導関係にある第2の巻線を各々が有する複数のフライバック回路と、該複数のフライバック回路のスイッチを異なる位相でオン/オフさせるコントローラとを含んでいる。
ところで、スイッチング電源において、負荷電流が大きいときに電力変換効率が高くなるように設計を行うと、負荷電流が小さいときに不要な消費電流が生じて電力変換効率が低くなってしまう。そこで、負荷電流が小さいときから負荷電流が大きいときまでの広い負荷範囲において電力変換効率を高くすることが求められている。
関連する技術として、特許文献2には、軽負荷時に効率を上げることができるDC/DCコンバータが開示されている。このDC/DCコンバータは、入力電圧を受け、複数のスイッチを互いに同一周期かつ異なる位相でオン/オフ動作させることにより、1つの出力電圧を負荷に供給するマルチフェーズ方式のDC/DCコンバータであって、軽負荷時に、複数のスイッチをオン/オフ動作させる制御信号のスイッチング周波数を下げる制御回路を備えたことを特徴としている。
また、特許文献3には、低電流から高電流までの広いダイナミックレンジにおいてリップルの少ない良質の変換出力を高効率で得られるスイッチング制御方式のDC/DCコンバータが開示されている。このDC/DCコンバータは、共通の入力電源から供給される入力電流をオン/オフ制御する複数のスイッチング回路と、各スイッチング回路においてオン/オフ制御された電流を合成及び平滑して負荷に供給する平滑回路と、複数のスイッチング回路を互いに同一周期かつ異なる位相でオン/オフ動作させると共に、平滑回路の出力電圧が所定の目標値となるように各スイッチング回路のオン時間幅をフィードバック制御する多相PWM制御回路を有し、入力電流のオン/オフ通電路を形成するスイッチング回路を低電流出力時に減数させる動作制御手段を備えたことを特徴としている。
このように、出力電流の大きさに応じて、スイッチング周波数を変化させたり、動作するスイッチング回路の数を変化させたりすることによって、電源装置全体の電力変換効率が改善される。しかしながら、動作しているスイッチング回路が電力変換効率の高い状態にあるという保証はなく、さらなる改善が望まれる。
米国特許第5019954号明細書(コラム1、図1) 特開2006−340442号公報(第1−2頁、図1) 特開2002−44941号公報(第1−2頁、図1)
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、スイッチング動作によって電力変換を行う複数の電圧変換回路を並列接続して構成される電源装置において、負荷電流が小さいときから負荷電流が大きいときまでの広い負荷範囲において従来よりも電力変換効率を高くすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の1つの観点に係る電源装置は、(a)コア及び該コアに回巻された1次側巻線及び2次側巻線を有するトランスと、トランスの1次側巻線に直列に接続され、パルス状の駆動信号に従ってトランスの1次側巻線に電流を流すスイッチング素子と、トランスの2次側巻線に発生する電圧を整流する出力回路とを各々が含み、共通の電圧を入力して運転台数切換を含むフライバック方式の電圧変換動作を行う複数の電圧変換回路と、(b)複数の電圧変換回路の出力電流を合成する出力合成回路と、(c)複数の電圧変換回路の共通の入力電圧を検出する入力電圧検出回路と、(d)少なくとも1つの電圧変換回路の入力電流を検出する少なくとも1つの入力電流検出回路と、(e)出力合成回路の出力電圧を検出する出力電圧検出回路と、(f)少なくとも入力電圧検出回路、少なくとも1つの入力電流検出回路、及び、出力電圧検出回路の検出結果に基づいて、少なくとも1つの電圧変換回路における電力変換効率を計算することにより、少なくとも1つの電圧変換回路のスイッチング素子に印加される駆動信号の周波数及びデューティの内の少なくとも一方を制御する制御部とを具備する。
本発明によれば、複数の検出回路の検出結果に基づいて電力変換効率を計算することにより、駆動信号の周波数及びデューティの内の少なくとも一方を制御するので、広い負荷範囲において従来よりも電力変換効率を高くすることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電源装置の構成を示す図である。この電源装置は、交流電源電圧の入力端子1及び2と、直流電源電圧の出力端子3及び4と、入力される交流電源電圧を整流及び平滑する整流平滑回路10と、整流平滑回路10によって整流及び平滑された電圧が供給され、スイッチング動作を行うことによって電力変換を行う複数の電圧変換回路(図1においては、第1チャンネルの電圧変換回路11〜第4チャンネルの電圧変換回路14を示す)と、電圧変換回路11〜14の出力電流を合成する出力合成回路30と、電圧変換回路11〜14を制御する制御部40とを有している。
さらに、この電源装置は、電圧変換回路11〜14の共通の入力電圧を検出する入力電圧検出回路51と、出力合成回路30の出力電圧を検出する出力電圧検出回路52と、電圧変換回路11〜14の入力電流(即ち、トランス20の1次側電流に対応する)をそれぞれ検出する入力電流検出回路61〜64と、電圧変換回路11〜14の出力電流をそれぞれ検出する出力電流検出回路71〜74とを有している。
ここで、出力電流検出回路71〜74を省略し、制御部40が、入力電流検出回路61〜64の検出結果に基づいて電圧変換回路11〜14の出力電流をそれぞれ算出しても良い。あるいは、待機モードや通常動作モード等の安定運転時には、出力合成回路30の出力電流を検出し、過負荷状態においては、各チャンネルの出力電流を個別に検出し、又は、各チャンネルの入力電流を個別に検出するように、制御部40の動作を切り替えるようにしても良い。
整流平滑回路10は、例えば、ダイオードブリッジとコンデンサとを含んでおり、入力端子1と入力端子2との間に印加される交流電圧をダイオードブリッジによって全波整流し、コンデンサによって平滑する。
第1の電圧変換回路11は、1次側の交流電圧を昇圧又は降圧して2次側に出力するトランス20と、トランスの1次側巻線21に直列に接続され、パルス状の駆動信号に従ってトランスの1次側巻線21に電流を流すMOSFET等のスイッチング素子24と、制御部40から供給される制御信号に基づいて、スイッチング素子24を駆動するための駆動信号を生成する駆動回路25と、トランスの2次側巻線22に発生する電圧を半波整流するダイオード26と、整流された電圧を平滑するコンデンサ27とを含んでいる。ここで、ダイオード26及び/又はコンデンサ27は、出力回路を構成している。
トランス20は、磁性体のコア23と、コア23に回巻された1次側巻線21及び2次側巻線22とを有している。なお、トランス20に付されたドットの記号は、巻線の極性を示している。
一般に、スイッチング電源において、トランスの1次側から2次側への電力伝達方式としては、スイッチング素子がオンした時に1次側から2次側に電力を伝達するフォワード方式と、スイッチング素子がオフした時に1次側から2次側に電力を伝達するフライバック方式とがある。
1次側巻線21の巻数をN1とし、2次側巻線22の巻数をN2とすると、損失がないとした場合に、フォワード方式においては、1次側と2次側との間の電圧変換率はN2/N1に比例し、電流変換率はN1/N2となる。また、フライバック方式においては、1次側と2次側との間の電圧変換率はデューティ(TON/(TON+TOFF))比に比例する。
本実施形態においては、高い出力電圧を得ることができるフライバック方式を採用している。フライバック方式は、チョークコイルが不要で部品点数が少なく、回路が簡単になるというメリットを有しているが、小電力用であり、出力電圧のリップルも比較的大きい。そこで、異なる位相で動作する複数の電圧変換回路を並列接続することが有効となる。
また、本実施形態においては、トランスのコア23として、高い飽和磁束密度を有するアモルファス金属の磁性体が用いられる。具体的な材料としては、例えば、鉄(Fe)とコバルト(Co)を含むアモルファス合金Fe−Co(60〜80wt%)を用いることができる。コアのタイプとしては、粉末材料を焼結することにより成型したバルクタイプや、リボン状のコアを積層したラミネートタイプを用いることができる。
アモルファス金属の磁性体は、フェライトよりも飽和磁束密度が高く、粉末材料を用いる場合にはE型形状のコア成型を行う際にも成型が容易であり、温度による磁気特性の変化が小さく、ヒステリシス損失や渦電流損失が小さくて高周波特性が良いという特徴を有している。また、アモルファス金属の磁性体をトランスのコアとして用いることにより、コアが磁気的に飽和し難く、発熱量も小さいので、同じサイズのフェライトを用いる場合の2倍以上の電力を供給でき、瞬間的な電流供給能力はフェライトの10倍程度にもなる。
トランスの1次側巻線21に接続される回路と、トランスの2次側巻線22に接続される回路とは、フォトカプラ等の光信号伝送素子を用いることにより、互いにアイソレートされる。例えば、制御部40をトランスの1次側巻線21に接続する場合には、出力電圧検出回路52及び出力電流検出回路71〜74から制御部40への信号経路の一部に光信号伝送素子が用いられる。一方、制御部40をトランスの2次側巻線22に接続する場合には、入力電圧検出回路51及び入力電流検出回路61〜64から制御部40への信号経路の一部に光信号伝送素子が用いられると共に、制御部40から駆動回路25への信号経路の一部に光信号伝送素子が用いられる。なお、電流を電磁誘導による起電力に基づいて検出するタイプの電流検出回路については、アイソレートのための素子を設ける必要はない。
一般に、光アイソレータを用いると、検出回路から制御部40へのフィードバック信号に線形特性の変化と応答遅延時間が生じ、しかも、部品数が増える。そこで、制御部40をトランスの1次側巻線21に接続し、トランスの1次側巻線に流れる電流を検出してフィードバック制御を行うようにすれば、入力電流検出回路61〜64と制御部40との間、及び、制御部40と駆動回路25との間にアイソレータが不要となり、フィードバック動作における応答性も改善される。
図1に示すようなフライバック方式の電圧変換回路11においては、トランスの1次側巻線21と2次側巻線22とが逆極性の関係となっており、スイッチング素子24がオンしている間は、トランス20の1次側電流は増加するが、トランス20の2次側においてはダイオード26で逆バイアスされているので2次側電流は流れない。トランス20は、スイッチング素子24がオンしている時に、コア24にエネルギーを蓄える。
次に、スイッチング素子24がオフすると、磁場が電流を維持しようとするので、トランス20の電圧極性が反転して、トランス20の2次側において電流が流れる。トランス20の2次側電流は、トランスの2次側巻線22に直列接続されたダイオード26を介してコンデンサ27に充電されることにより、出力端子3と出力端子4との間に直流出力電圧を発生させる。
以上、第1の電圧変換回路11について説明したが、第2〜第4の電圧変換回路12〜14についても同様である。出力合成回路30は、複数のダイオード31〜34を含んでいる。ダイオード31〜34のアノードは、電圧変換回路11〜14の出力にそれぞれ接続されており、ダイオード31〜34のカソードは、電源装置の出力端子3に接続されている。ダイオード31〜34によって、電圧変換回路11〜14の出力電流が合成されると共に、出力電流の逆流が防止される。なお、出力合成回路30において、ダイオード31〜34を省略して、電圧変換回路11〜14の出力を出力端子3に直接接続するようにしても良い。
制御部40は、制御信号を生成するコントロールブロックを一体化して収めたDSP(digital signal processor)を含んでおり、DSPの内部又は外部において、ソフトウェア(制御プログラム)やデータを格納する不揮発性メモリ等の格納部41を含んでいる。格納部41は、データテーブルを有しており、このデータテーブルには、電源装置の動作を制御するために用いられる各種の設定情報が格納されている。
フライバック方式の電圧変換回路において、トランスの2次側に電流が流れている間に、さらにスイッチング素子をオン状態としてトランスの1次側に電流を流す動作形態を、「連続モード」という。一方、トランスの2次側に電流が流れ終えてから時間が経過した後に、スイッチング素子をオン状態としてトランスの1次側に電流を流す動作形態を、「不連続モード」という。連続モードと不連続モードとの中間として、トランスの2次側に電流が流れ終えた直後に、スイッチング素子をオン状態としてトランスの1次側に電流を流す動作形態を、「臨界モード」という。
電圧変換回路がいずれのモードで動作するかは、スイッチング素子に印加される駆動信号の周波数及びデューティによって決定され、電力変換効率は、臨界モードにおいて最も高くなると考えられる。いずれにしても、フライバック方式の電圧変換回路において、駆動信号の周波数とデューティとを変化させることによって、電力変換効率を変化させることができる。
制御部40は、入力電圧検出回路51によって検出される電圧変換回路11〜14の入力電圧の値と、入力電流検出回路61〜64によって検出される電圧変換回路11〜14の入力電流(即ち、トランス20の1次側電流に対応する)の値とに基づいて、電圧変換回路11〜14の入力電力の値を求めると共に、出力電圧検出回路52によって検出される出力合成回路30の出力電圧の値と、出力電流検出回路71〜74によって検出される電圧変換回路11〜14の出力電流の値(又は、入力電流検出回路61〜64の検出結果、制御部40が供給する制御信号のデューティ比、さらには、トランスの巻数やインダクタンス値に基づいて算出される電圧変換回路11〜14の出力電流の計算値)とに基づいて、電圧変換回路11〜14の出力電力の値を求め、各々の電圧変換回路における電力変換効率(=出力電力値/入力電力値)を計算する。
それにより、制御部40は、電圧変換回路11〜14における電力変換効率に基づいて、各々の電圧変換回路のスイッチング素子24に印加される駆動信号の周波数及びデューティの内の少なくとも一方を制御する。例えば、制御部40は、出力合成回路30の出力電圧が目標値となるように、電圧変換回路11〜14のスイッチング素子24に印加される駆動信号のデューティを制御すると共に、各々の電圧変換回路における電力変換効率が最大値に近づくように、駆動信号の周波数を個別に制御するようにしても良い。
また、制御部40は、電圧変換回路11〜14の出力電力、及び/又は、電圧変換回路11〜14における電力変換効率に基づいて、電圧変換回路11〜14のスイッチング素子24に印加される駆動信号のデューティに差を設けても良い。さらに、負荷に供給される電力が小さい場合には、特定の駆動信号のデューティをゼロにすることにより、電圧変換回路11〜14の内の1つ〜3つを停止させて、それらの消費電流をゼロにすることもできる。
ここで、制御部40は、電圧変換回路11〜14の内の少なくとも1つ(例えば、電圧変換回路11)における電力変換効率を計算した後に、駆動信号の周波数及びデューティの内の少なくとも一方を変化させ、その状態における検出結果に基づいて電力変換効率を再び計算し、駆動信号の変化の前後における電力変換効率の変化に基づいて駆動信号の周波数及びデューティの内の少なくとも一方を制御するようにしても良い。
また、制御部40は、電圧変換回路11〜14における電力変換効率を計算した後に、電圧変換回路11〜14の内の少なくとも1つについて入力電流を増加させると共に電圧変換回路11〜14の内の少なくとも他の1つについて入力電流を減少させ、その状態における検出結果に基づいて電力変換効率を再び計算し、入力電流の変化の前後における電力変換効率の変化に基づいて駆動信号の周波数及びデューティの内の少なくとも一方を制御するようにしても良い。その場合について、以下に説明する。
入力電圧をvIN、入力電流をiIN、サンプル数をNとすると、入力電力PINは、次式で表される。
IN=Σ(vIN×iIN)/N
ここで、電圧変換回路のチャンネル数が「2」である場合に、第1チャンネルの電圧変換回路の入力電流をiIN1とし、第2チャンネルの電圧変換回路の入力電流をiIN2とすると、次式が成立する。
IN=iIN1+iIN2
また、出力電圧をvOUT、出力電流をiOUT、サンプル数をNとすると、出力電力POUTは、次式で表される。
OUT=Σ(vOUT×iOUT)/N
従って、電力変換効率ηは、次式で表される。
η=POUT/PIN=Σ(vOUT×iOUT)/Σ(vIN×iIN
=Σ(vOUT×iOUT)/Σ(vIN×(iIN1+iIN2))
制御部40は、例えば、第1チャンネルの電圧変換回路の入力電流iIN1を所定の割合で増加させると共に、第2チャンネルの電圧変換回路の入力電流iIN2を所定の割合で減少させることにより、電力変換効率ηの変化を計算する。その結果、制御部40は、電力変換効率ηが上昇すれば、さらに入力電流iIN1を増加させて入力電流iIN2を減少させ、電力変換効率ηが下降すれば、入力電流iIN1を減少させて入力電流iIN2を増加させる。このようにして、制御部40は、電源装置全体の電力変換効率ηを最大とするように、入力電流iIN1及びiIN2を逐次に制御する。
ところで、トランス20の1次側電流は、スイッチング素子24に流れる電流であり、駆動サイクル毎の励磁電流に相当する。制御部40のDSPは、高速の演算を行うことができるので、駆動サイクル毎に励磁電流を検出して電力変換効率を演算することが可能である。従って、制御部40は、高速逐次のサイクル制御を行うことにより、スイッチング素子24の過電流破損を防止することができる。
図2は、複数チャンネルの電圧変換回路の運転台数切換を示す図である。図2において、横軸は電源装置の出力電力を表しており、縦軸は電圧変換回路11〜14の負荷率U〜Uを表している。各チャンネルの電圧変換回路の負荷率Uは、次式で表される。
U={P(t)/PMAX}×100 (%)
ここで、PMAXは、各チャンネルの電圧変換回路について設定されている最大電力負荷を表し、P(t)は、各チャンネルの電圧変換回路が時刻tにおいて実際に荷う電力負荷を表している。
最初に、制御部40は、動作させる電圧変換回路のチャンネル数の初期値を設定し、設定されたチャンネル数の電圧変換回路を起動する。例えば、制御部40は、チャンネル1の電圧変換回路11を起動する。電源装置の出力電圧が上昇するのに伴って、負荷に供給される電力が増加する。電源装置の出力電圧が所定値に達すると、負荷のインピーダンスが一定である場合には、電源装置の出力電力が一定値となる。負荷が次第に重くなる場合には、電源装置の出力電力も次第に増加する。チャンネル1の電圧変換回路11の出力電力だけで不足する場合には、図2に示すように、チャンネル2、3、4の電圧変換回路12、13、14が順次起動される。
例えば、電圧変換回路11のみが動作している場合に、電圧変換回路11の負荷率Uが約100%に達すると、制御部40は、動作させる電圧変換回路のチャンネル数を「2」に設定し、チャンネル2の電圧変換回路12を起動する。ここで、制御部40は、格納部41に格納されている設定値に基づいて、電圧変換回路12の負荷率Uを約50%に上昇させると共に、電圧変換回路11の負荷率Uを約50%に下降させるように、チャンネル1及び2の駆動信号を生成する。そのようにすれば、チャンネル数を増加させる際に、電源装置の出力電圧の変動が抑えられると共に、電圧変換回路11及び12の負荷率U及びUが略等しくなるので、電源装置の動作が安定する。
一方、負荷が次第に軽くなる場合には、制御部40は、少なくとも1つの電圧変換回路を停止させると共に、他の起動している電圧変換回路の出力電流を増加させる。例えば、電圧変換回路11〜14が動作している場合に、電圧変換回路11〜14の負荷率U〜Uが約75%よりも低下すると、制御部40は、動作させる電圧変換回路のチャンネル数を「3」に設定し、チャンネル4の電圧変換回路14を停止させる。
ここで、制御部40は、格納部41に格納されている設定値に基づいて、電圧変換回路14の負荷率Uを0%に下降させると共に、電圧変換回路11〜13の負荷率U〜Uを約100%に上昇させるように、チャンネル1〜3の駆動信号を生成する。そのようにすれば、チャンネル数を減少させる際に電源装置の出力電圧の変動が抑えられると共に、電圧変換回路11〜13の負荷率U〜Uが略等しくなるので、電源装置の動作が安定する。
このように、動作する電圧変換回路のチャンネル数を変更する場合に、動作する電圧変換回路のチャンネル数が増加する際には、新たに起動される電圧変換回路に過度の負担がかかる。また、動作する電圧変換回路のチャンネル数が減少する際には、動作を継続する電圧変換回路に過度の負担がかかる。そこで、本実施形態においては、制御部40が、トランス20の1次側巻線に電流を流す期間に制限を設けるようにしている。
1次側巻線に電流を流す期間に制限を設ける動作について、図3を参照しながら説明する。図3は、図1に示す電圧変換回路の過負荷状態における動作を説明するための波形図である。図3の(a)は、制御信号を生成する際に用いられるクロック信号VCKの波形を示している。クロック信号VCKに含まれているパルスの周期はTであり、パルス幅(ハイレベルの期間)はTである。ここでは、クロック信号VCKのデューティ(T/T)が50%となっている。
本実施形態においては、トランスのコアにアモルファス金属を含む磁性体を用いているので、フェライトを用いた場合と比較して、巻数が同じ場合には1次側巻線のインピーダンスが小さくなっている。そのために、図3の(b)に示すように、フェライトを用いた場合と比較して、1次側巻線に流れる電流(スイッチング素子24としてMOSFETを用いる場合には、ドレイン電流I)の値が大きくなり、トランスの飽和磁束密度が大きいとは言え、過大電流によってMOSFETが破壊されるおそれがある。一方、巻線のインピーダンスを大きくするためには、巻数を増やさなければならず、トランスが大型化してしまう。そこで、本実施形態においては、以下のような手法によって、この問題を解決した。
トランスの1次側電流が増加すれば、コアにエネルギーが蓄積されるスピードが速くなる。さらに、プリンタ等の負荷において瞬間的に消費電力が大きくなった場合には、ドレイン電流Iを流す期間を増加させることによって対応することができる。その際に、ドレイン電流Iを流す期間に上限を設けておけば、MOSFETの温度が異常に上昇する前に消費電力が元に戻るので、MOSFETが破壊されるおそれはない。そのような動作を行うために、制御部40は、図3の(b)に示すA点においてMOSFETをオフ状態とするように、駆動信号におけるパルス幅の上限を設定している。
図3の(c)に示すゲート電圧Vがハイレベルになると、ドレイン電流Iが流れ始め、ゲート電圧Vがローレベルになると、ドレイン電流Iが停止する。図3の(c)において、MOSFETがオンする期間がTONで表され、MOSFETがオフする期間がTOFFで表されている。図2に示すように、動作する電圧変換回路のチャンネル数を変更してから所定の期間においては、電圧変換回路が過負荷状態に近い状態となっているので、パルス幅の上限を設定することによって、MOSFETの破壊を防止することができる。図3の(c)に示す期間TONが、駆動信号におけるパルス幅の上限を表している。
次に、本発明の第1の実施形態に係る電源装置の動作の例について、図1〜図6を参照しながら説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る電源装置の動作の例を示すフローチャートである。図4に示すように、電源装置の動作が開始すると、ステップS11において、初期設定が行われる。初期設定においては、制御部40が、電圧変換回路11〜14のスイッチング素子に印加される駆動信号の周波数の初期値fini1〜fini4、最小値fmin1〜fmin4、最大値fmax1〜fmax4、及び、周波数を段階的に変化させる際の変化量等を、格納部41のデータテーブルに基づいて設定する。ここで、複数の電圧変換回路11〜14についての設定値は、同じ値でも良いし、互いに異なる値でも良い。
ステップS12において、制御部40が、入力電圧検出回路51、入力電流検出回路61〜64、出力電圧検出回路52、及び、出力電流検出回路71〜74の検出結果に基づいて入出力状態を検出し、電圧変換回路11〜14の各々における電力変換効率を計算する。この電力変換効率の計算には、制御部40が生成する制御信号のデューティ比の可変範囲や、トランスの巻数比やインダクタンス値を用いることもできる。
ステップS13以降の処理は、必要に応じて、電圧変換回路11〜14の内の少なくとも1つについて実行されるが、複数の電圧変換回路について処理が実行される場合には、それらの処理を順次実行しても良いし、同時に実行しても良い。以下においては、第1の電圧変換回路11について処理が実行される場合を説明する。
ステップS13において、制御部40が、駆動信号の周波数を変化させる。例えば、制御部40が、駆動信号の周波数を1段階上げる。次に、ステップS14において、制御部40が、入力電圧検出回路51、入力電流検出回路61、出力電圧検出回路52、出力電流検出回路71の検出結果に基づいて入出力状態を検出し、第1の電圧変換回路11における電力変換効率を計算する。
ここで、出力電力の値を求めるために、出力電流の検出値を用いる替わりに入力電流(トランス20の1次側電流)の検出値を用いると、スイッチングサイクル毎の運転状態も知ることができる。また、トランス20の1次側電流を検出することにより、過渡的な運転において生じがちな過渡的な過電流による出力不安定性を防止することができ、スイッチング素子24のストレスも軽減することができる。トランス20の2次側においては、出力電圧の安定性とノイズ除去の目的でLPFが多用されており、フィードバック動作にも時間遅れが生じがちであるが、このような問題が解消される。
ステップS15において、制御部40が、ステップS14において計算された第1の電圧変換回路11における電力変換効率を、直前に求めた第1の電圧変換回路11における電力変換効率と比較して、電力変換効率が良くなったか否かを判定する。電力変換効率が良くなった場合には、処理がステップS16に移行し、電力変換効率が良くならなかった場合には、処理がステップS17に移行する。
ステップS16において、制御部40が、駆動信号の周波数が最大値fmax1であるか否かを判定する。駆動信号の周波数が最大値fmax1でない場合には、処理がステップS13に戻って、駆動信号の周波数がさらに1段階上げられる。一方、駆動信号の周波数が最大値fmax1である場合には、処理がステップS14に戻って、駆動信号の周波数が最大値fmax1を維持する。
駆動信号の周波数を上げても電力変換効率が良くならなかった場合には、ステップS17において、制御部40が、駆動信号の周波数を1段階下げる。次に、ステップS18において、制御部40が、入力電圧検出回路51、入力電流検出回路61、出力電圧検出回路52、出力電流検出回路71の検出結果に基づいて入出力状態を検出し、第1の電圧変換回路11における電力変換効率を計算する。
ステップS19において、制御部40が、ステップS17において計算された第1の電圧変換回路11における電力変換効率を、直前に求めた第1の電圧変換回路11における電力変換効率と比較して、電力変換効率が良くなったか否かを判定する。電力変換効率が良くなった場合には、処理がステップS20に移行する。一方、電力変換効率が良くならなかった場合には、処理がステップS13に戻って、駆動信号の周波数が1段階上げられる。あるいは、複数の電圧変換回路の制御を順次行う場合には、処理を次の電圧変換回路の制御動作に移行させても良い。
ステップS20において、制御部40が、駆動信号の周波数が最小値fmin1であるか否かを判定する。駆動信号の周波数が最小値fmin1でない場合には、処理がステップS17に戻って、駆動信号の周波数がさらに1段階下げられる。一方、駆動信号の周波数が最小値fmin1である場合には、処理がステップS18に戻って、駆動信号の周波数が最小値fmin1を維持する。以上のような制御が、必要に応じて、第2の電圧変換回路12〜第4の電圧変換回路14についても行われて、電源装置全体の電力変換効率が改善される。なお、駆動信号の周波数を増減する替わりに、パルスの追加や間引き(ブロッキング制御、中抜き制御)を行うようにしても良い。
一方、電圧変換回路11〜14の出力電力は、電圧変換回路11〜14のスイッチング素子に供給される駆動信号のデューティによって決定される。ここで、電圧変換回路11〜14を、負荷に供給される電力(検出される出力電力)に応じて、第1の電圧変換回路11、第2の電圧変換回路12、第3の電圧変換回路13、第4の電圧変換回路14の順で、優先的に動作させるようにしても良い。
例えば、電圧変換回路11〜14の各々の定格電力が50Wである場合に、負荷に供給される電力が50W以下であるときには、第2の電圧変換回路12〜第4の電圧変換回路14のスイッチング素子に供給される駆動信号のデューティがゼロとされて、第1の電圧変換回路11のみが動作する。一般に、スイッチング素子がオン/オフするときには大きな電力損失が発生するが、第2の電圧変換回路12〜第4の電圧変換回路14のスイッチング素子が完全にオフ状態となれば、第2の電圧変換回路12〜第4の電圧変換回路14における電力損失がゼロとなる。
また、負荷に供給される電力が50Wを超えて100W以下であるときには、第3の電圧変換回路13及び第4の電圧変換回路14のスイッチング素子に供給される駆動信号のデューティがゼロとされて、第1の電圧変換回路11及び第2の電圧変換回路12が動作する。さらに、負荷に供給される電力が100Wを超えて150W以下であるときには、第4の電圧変換回路14のスイッチング素子に供給される駆動信号のデューティがゼロとされて、第1の電圧変換回路11〜第3の電圧変換回路13が動作する。
負荷に供給される電力が150Wを超えるときには、全ての電圧変換回路11〜14が動作する。例えば、負荷に供給される電力が160Wである場合に、電圧変換回路11〜14が40Wずつの電力を同等に出力しても良いし、第1の電圧変換回路11〜第3の電圧変換回路13が50Wずつの定格電力を出力し、第4の電圧変換回路14が残りの10Wの電力を出力しても良いし、電圧変換回路11〜14がそれぞれ50W、45W、40W、25Wのように異なる電力を出力しても良い。
ここで、電力変換効率を最適化するために、制御部40は、電圧変換回路11〜14のスイッチング素子に印加される駆動信号の周波数を固定して、入力電圧検出回路51、入力電流検出回路61〜64、出力電圧検出回路52、及び、出力電流検出回路71〜74の検出結果に基づいて入出力状態を検出することにより電圧変換回路11〜14の電力変換効率を計算する。その後、制御部40は、電圧変換回路11〜14のスイッチング素子に印加される駆動信号のデューティを変化させて入出力状態を検出することにより電圧変換回路11〜14の電力変換効率を計算し、これを繰り返すことにより、電力変換効率の変化に基づいて駆動信号のデューティを制御するようにしても良い。このようにして、様々な負荷状態に対して、電圧変換回路11〜14の動作が決定される。
図5は、負荷状態に対する駆動信号の変化の例を示す図である。図5に示すように、負荷が非常に軽い負荷レベル1の状態においては、第1の電圧変換回路11のスイッチング素子に供給される1相の駆動信号DS1のみが活性化される。負荷が増加して負荷レベル2の状態になると、第1の電圧変換回路11及び第2の電圧変換回路12のスイッチング素子に供給される2相の駆動信号DS1及びDS2が活性化される。さらに負荷が増加して負荷レベル3の状態になると、第1の電圧変換回路11〜第3の電圧変換回路13のスイッチング素子に供給される3相の駆動信号DS1〜DS3が活性化される。負荷が最も重い負荷レベル4の状態においては、第1の電圧変換回路11〜第4の電圧変換回路14のスイッチング素子に供給される4相の駆動信号DS1〜DS4が活性化される。負荷が減少する場合には、その逆の過程をたどる。本実施形態においては、各相の駆動信号の位相を異ならせることによってスイッチングに伴うストレスを分散させ、ノイズの低減、出力の安定化、及び、使用部品の小型化を図っている。
図6は、負荷状態に対する電力変換効率の変化の例を示す図である。図6に示すように、1相の駆動信号のみを活性化するときには、負荷が非常に軽い状態において電力変換効率が最大となる臨界モードが存在する。同様に、2相の駆動信号を活性化するときには、2つの電圧変換回路の出力電力を同等にする場合に、出力負荷がやや軽い状態において電力変換効率が最大となる臨界モードが存在し、3相の駆動信号を活性化するときには、負荷がやや重い状態において電力変換効率が最大となる臨界モードが存在し、4相の駆動信号を活性化するときには、負荷が非常に重い状態において電力変換効率が最大となる臨界モードが存在する。本実施形態によれば、いずれの負荷状態においても、電源装置は、電力変換効率が最大となる臨界モード、又は、それに近い状態において、電圧変換動作を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る電源装置の構成を示す図である。第2の実施形態に係る電源装置は、スイッチング動作を行うことによって電力変換を行う複数の電圧変換回路(図7においては、第1チャンネルの電圧変換回路11及び第2チャンネルの電圧変換回路12aを示す)を有しており、第1チャンネルの電圧変換回路11については電力変換効率に基づいて周波数及びデューティの内の少なくとも一方が制御されるのに対して、それ以外の電圧変換回路においては、周波数及びデューティが固定又は半固定にされる。
ここで、周波数及びデューティが固定にされるとは、電圧変換回路が動作モードと停止モードとの内のいずれかに制御されることをいう。また、周波数及びデューティが半固定にされるとは、周波数及びデューティの内の少なくとも一方が、設定された範囲内で可変となるように制御されることをいう。
これに伴い、図7に示すように、第1チャンネルの電圧変換回路11においては入力電流検出回路61が設けられているが、それ以外の電圧変換回路においては入力電流検出回路が設けられていない。また、入力端子1a及び2aに直流電源電圧が供給されるので、図1に示す整流平滑回路10が省略されており、さらに、図1に示す制御部40の替わりに、制御部40aが設けられている。第2の実施形態においては、制御部40aに含まれているDSPの機能によって、第1の実施形態におけるよりも少ない部品点数で、電源装置の電力変換効率を高めることができる。
制御部40aは、入力電圧検出回路51によって検出される入力電圧と、入力電流検出回路61によって検出される入力電流と、出力電圧検出回路52によって検出される出力電圧とに基づいて、第1チャンネルの電圧変換回路11における電力変換効率を計算することにより、第1チャンネルの電圧変換回路11のスイッチング素子24に印加される駆動信号の周波数及びデューティの内の少なくとも一方を制御する。これに対し、第2チャンネルの電圧変換回路12aにおいては、所定の負荷条件範囲において電力変換効率が最適となるように周波数及びデューティが設定されている。
制御部40aは、負荷が所定の負荷条件範囲よりも軽いときには、第1チャンネルの電圧変換回路11のみを動作させ、負荷が所定の負荷条件範囲内のときには、第2チャンネルの電圧変換回路12aのみを動作させ、負荷が所定の負荷条件範囲よりも重いときには、第2チャンネルの電圧変換回路12aに加えて第1チャンネルの電圧変換回路11を動作させて、第1チャンネルの電圧変換回路11及び第2チャンネルの電圧変換回路12aの出力を合成することにより、重い負荷にも対応可能とする。
ここで、制御部40aは、第1チャンネルの電圧変換回路11のみが動作しているときには、入力電流検出回路61及び出力電圧検出回路52の検出結果に基づいて負荷の状態を判定し、第2チャンネルの電圧変換回路12aのみが動作しているときには、第2チャンネルの電圧変換回路12aの駆動信号のデューティに基づいて負荷の状態を判定し、第1チャンネルの電圧変換回路11及び第2チャンネルの電圧変換回路12aが動作しているときには、第1チャンネルの電圧変換回路11及び第2チャンネルの電圧変換回路12aの駆動信号のデューティに基づいて負荷の状態を判定することができる。
本実施形態によれば、所定の負荷条件範囲においては、第2チャンネルの電圧変換回路12aを高い電力変換効率で動作させ、第2チャンネルの電圧変換回路12aの電力変換効率が低くなる軽負荷時においては、第2チャンネルの電圧変換回路12aを停止させ、第2チャンネルの電圧変換回路12aの電力変換効率が低くなる重負荷時においては、第2チャンネルの電圧変換回路12aに加えて第1チャンネルの電圧変換回路11を動作させることにより、広い負荷範囲において電源装置全体の電力変換効率を高めることができる。
ここで、第2チャンネルの電圧変換回路12aに印加される駆動信号の周波数及びデューティの内の少なくとも一方を、出力電圧検出回路52の検出結果等に基づいて、設定された範囲内で変化させるようにしても良い。このように、周波数又はデューティを変化させると、スイッチング基本周波数がf〜fの間で変動することになり、ノイズスペクトラムが拡散して、特定周波数におけるノイズレベルを実質的に低下させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る電源装置の構成を示す図である。第3の実施形態においては、図7に示す第2の実施形態に係る電源装置に、電圧変換回路全体の入力電流を検出する入力電流検出回路60が追加されており、入力電流検出回路60の検出結果が、制御部40bに供給される。
このような構成によれば、制御部40bが、入力電流検出回路60及び入力電流検出回路61の検出結果に基づいて、第2チャンネルの電圧変換回路12aの入力電流値を計算によって求めることができる。これにより、第2チャンネルの電圧変換回路12aに入力電流検出回路を設けなくても、第2チャンネルの電圧変換回路12aの入力電流値が正確に求められ、第1の実施形態におけるよりも部品点数を少なくできるのみならず、計算によって求められた入力電流値に基づいて第2チャンネルの電圧変換回路12aを制御することも可能となる。
本発明は、スイッチング動作によって電力変換を行う電源装置において利用することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る電源装置の構成を示す図である。 複数チャンネルの電圧変換回路の運転台数切換を示す図である。 図1に示す電圧変換回路の過負荷状態における動作を説明するための波形図である。 本発明の第1の実施形態に係る電源装置の動作の例を示すフローチャートである。 負荷状態に対する駆動信号の変化の例を示す図である。 負荷状態に対する電力変換効率の変化の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る電源装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る電源装置の構成を示す図である。
1、2、1a、2a 入力端子
3、4 出力端子
10 整流平滑回路
11〜14、12a 電圧変換回路
20 トランス
21 1次側巻線
22 2次側巻線
23 コア
24 スイッチング素子
25 駆動回路
26 ダイオード
27 コンデンサ
30 出力合成回路
31〜34 ダイオード
40、40a、40b 制御部
41 格納部
51 入力電圧検出回路
52 出力電圧検出回路
60〜64 入力電流検出回路
71〜74 出力電流検出回路

Claims (7)

  1. コア及び該コアに回巻された1次側巻線及び2次側巻線を有するトランスと、前記トランスの1次側巻線に直列に接続され、パルス状の駆動信号に従って前記トランスの1次側巻線に電流を流すスイッチング素子と、前記トランスの2次側巻線に発生する電圧を整流する出力回路とを各々が含み、共通の電圧を入力して運転台数切換を含むフライバック方式の電圧変換動作を行う複数の電圧変換回路と、
    前記複数の電圧変換回路の出力電流を合成する出力合成回路と、
    前記複数の電圧変換回路の共通の入力電圧を検出する入力電圧検出回路と、
    少なくとも1つの電圧変換回路の入力電流を検出する少なくとも1つの入力電流検出回路と、
    前記出力合成回路の出力電圧を検出する出力電圧検出回路と、
    少なくとも前記入力電圧検出回路、前記少なくとも1つの入力電流検出回路、及び、前記出力電圧検出回路の検出結果に基づいて、前記少なくとも1つの電圧変換回路における電力変換効率を計算することにより、前記少なくとも1つの電圧変換回路の前記スイッチング素子に印加される駆動信号の周波数及びデューティの内の少なくとも一方を制御する制御部と、
    を具備する電源装置。
  2. 前記制御部が、少なくとも1つの電圧変換回路における電力変換効率を計算した後に、駆動信号の周波数及びデューティの内の少なくとも一方を変化させ、その状態における検出結果に基づいて電力変換効率を再び計算し、駆動信号の変化の前後における電力変換効率の変化に基づいて駆動信号の周波数及びデューティの内の少なくとも一方を制御する、請求項1記載の電源装置。
  3. 前記制御部が、前記複数の電圧変換回路における電力変換効率を計算した後に、少なくとも1つの電圧変換回路の入力電流を増加させると共に少なくとも他の1つの電圧変換回路の入力電流を減少させ、その状態における検出結果に基づいて電力変換効率を再び計算し、入力電流の変化の前後における電力変換効率の変化に基づいて駆動信号の周波数及びデューティの内の少なくとも一方を制御する、請求項1記載の電源装置。
  4. 前記制御部が、少なくとも1つの電圧変換回路における電力変換効率を計算した後に、前記少なくとも1つの電圧変換回路以外の他の電圧変換回路を運転開始すると共に、前記少なくとも1つの電圧変換回路の入力電流を減少させ、その状態における検出結果に基づいて電力変換効率を再び計算し、入力電流の変化の前後における電力変換効率の変化に基づいて駆動信号の周波数及びデューティの内の少なくとも一方を制御する、請求項1記載の電源装置。
  5. 前記制御部が、前記トランスの1次側巻線に電流を流す期間に制限を設ける、請求項1〜4のいずれか1項記載の電源装置。
  6. 前記トランスが、アモルファス金属の磁性体を含むコアを有する、請求項1〜5のいずれか1項記載の電源装置。
  7. 前記制御部が、DSP(ディジタル信号処理装置)を含む、請求項1〜6のいずれか1項記載の電源装置。
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