JP2010193667A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータの回転速度に拘わらず、位置検出センサを用いずに、ロータの回転位置を検出して、モータをベクトル制御するモータ制御装置を提供する。
【解決手段】目標電流と2相電流とに基づいて、駆動電流を演算すると共に駆動電圧を演算する電流制御部2と、モータ12のロータの回転数と目標トルクとに基づいて駆動電圧に重畳される高周波電圧の周波数を設定する周波数設定部7と、高周波電圧を駆動電圧に重畳する高周波電圧重畳部16と、高周波電圧の周波数に応じて阻止する周波数帯域が設定され、2相電流をフィルタリングするバンドストップフィルタ9と、高周波電圧の周波数に応じて通過させる周波数帯域が設定され、2相電流をフィルタリングするバンドパスフィルタ8を通過した後の2相電流に基づいてロータの回転数及び回転位置を演算する回転状態演算部11とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、直流電源を交流に変換して交流モータを駆動するモータ制御装置に関する。
永久磁石型の交流モータ、例えば3相同期モータの制御方法として、ベクトル制御(field oriented control : FOC)と呼ばれる制御方法が知られている。ベクトル制御では、交流モータの3相各相のステータコイルに流れるモータ電流を、回転子に配置された永久磁石が発生する磁界の方向であるd軸と、d軸に直交するq軸とのベクトル成分に座標変換してフィードバック制御を行う。ベクトル制御を用いて交流モータを高精度且つ高速に制御するためには、モータのロータの位置を精度良く検出する必要がある。ロータ位置検出センサを用いてロータの位置を検出方法もあるが、ロータ位置検出センサは比較的体積が大きく、装置が大型化したり、配置上の制約を受けたりする可能性がある。これに対して、永久磁石を有するロータが回転することによって、ステータコイルに誘起される逆起電力を検出することで、電気的にロータ位置を検出する技術が知られている。しかし、ロータが停止中には逆起電力が生じず、ロータの動き初めは逆起電力も小さい。従って、モータの始動時にはロータの位置を検出できないという課題がある。この課題に鑑みて、ロータの回転速度とは異なる高周波電流をモータに印加し、ロータの磁気抵抗の差を検出することでロータの位置を推定する方法が特開2001−339999号公報(特許文献1)に記載されている。
特開2001−339999号公報(第7〜10、43〜68段落等)
特許文献1において重畳される高周波電流の周波数は、例えば500Hzの固定値である。ロータが回転を始めると逆起電力が生じ始めるため、推定精度が低下する可能性がある。従って、ロータの回転速度に拘わらず、良好にロータ位置を推定する技術が求められる。
本発明は、上記課題に鑑みて創案されたもので、モータのロータの回転速度に拘わらず、位置検出センサを用いることなく、ロータの回転位置を検出して、モータをベクトル制御するモータ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るモータ制御装置の特徴構成は、
交流モータのロータに配置された永久磁石が発生する磁界の方向であるd軸と当該d軸に直交するq軸とにおける目標電流と、d軸及びq軸の2相電流に変換されてフィードバックされた前記交流モータのステータコイルに流れる3相電流の検出結果とに基づいて、d軸及びq軸上における駆動電流を演算すると共に、当該駆動電流に基づいてd軸及びq軸上における駆動電圧を演算する電流制御部と、
前記ロータの回転数と前記目標トルクとに基づいて前記駆動電圧に重畳される高周波電圧の周波数を設定する周波数設定部と、
設定された前記周波数を有する前記高周波電圧を前記駆動電圧に重畳する高周波電圧重畳部と、
前記高周波電圧の周波数に応じて阻止する周波数帯域が設定され、前記2相電流をフィルタリングして前記電流制御部へフィードバックするバンドストップフィルタと、
前記高周波電圧の周波数に応じて通過させる周波数帯域が設定され、前記2相電流をフィルタリングするバンドパスフィルタと、
前記バンドパスフィルタを通過した後の前記2相電流に基づいて前記ロータの回転数及び前記ロータの回転位置を演算する回転状態演算部と、
を備える点にある。
この特徴構成によれば、駆動電圧に重畳される高周波電圧の周波数が、ロータの回転数と目標トルクとに基づいて設定される。従って、高周波電圧が重畳された後の駆動電圧に基づいて制御されるインバータ回路を介して直流電源から交流モータに供給される駆動電流に重畳される高周波電流も、ロータの回転数と目標トルクとに応じて異なるものとなる。従来のモータ制御装置とは異なり、重畳される高周波電流の周波数が固定値ではないため、ロータが回転を始めた後の逆起電力に起因して、ロータ位置の推定精度が低下する可能性が抑制される。また、モータのステータコイルに流れる電流には、高周波電流が含まれるが、この高周波電流が含まれる3相電流は、2相電流に変換された後でバンドストップフィルタを介して電流制御部へフィードバックされる。バンドストップフィルタは、高周波電流の周波数帯域に応じて阻止する周波数帯域が設定されるので、ロータ位置を検出するために意図的に重畳された高周波成分は、電流制御部へフィードバックされる前に除去される。従って、電流制御部は高周波成分の影響を受けることなく、電流制御を実施することができる。以上、本特徴構成によって、モータのロータの回転速度に拘わらず、位置検出センサを用いることなく、ロータの回転位置を検出して、モータをベクトル制御するモータ制御装置を提供することが可能となる。
また、本発明に係るモータ制御装置の前記周波数設定部は、前記ロータの回転数と前記目標トルクとを引数とする周波数テーブルを有して構成されると好適である。
これによれば、ロータの回転数と目標トルクとを引数とする周波数テーブルにより、周波数が設定されるので、システム構成を簡素にすることが可能となる。
交流モータを駆動するモータ制御システムの構成例を模式的に示すブロック図 モータ制御装置の構成例を模式的に示すブロック図 周波数テーブルの一例を示す説明図
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、交流モータを駆動するモータ制御システムの構成を模式的に示すブロック図である。交流モータであるモータ12を駆動するモータ制御システムは、モータ12と直流電源20との間に介在されて、直流電源20の出力を3相交流に変換するインバータ回路5を有して構成される。インバータ回路5は、複数のスイッチング素子を有して構成される。スイッチング素子には、IGBT(insulated gate bipolar transistor)やMOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)を適用すると好適である。ここでは、スイッチング素子としてIGBTを用いる場合を例示している。
インバータ回路5は、3相のブリッジ回路により構成されている。インバータ回路5の入力プラス側21と入力マイナス側22との間に2つのIGBTが直列に接続され、この直列回路が3回線並列接続される。つまり、モータ12のステータコイルu相、v相、w相のそれぞれに一組の直列回路が対応したブリッジ回路が構成される。図1において、IGBTQ5、Q1、Q3は、それぞれu相、v相、w相に対応する上段側のスイッチング素子である。また、IGBTQ6、Q2、Q4は、それぞれu相、v相、w相に対応する下段側のスイッチング素子である。尚、IGBTQ1〜Q6には、それぞれフライホイールダイオード(回生ダイオード)が並列に接続される。フライホイールダイオードは、カソード端子がIGBTのコレクタ端子に接続され、アノード端子がIGBTのエミッタ端子に接続される形で並列に接続される。
各相の上段側のIGBTQ1、Q3、Q5のコレクタはインバータ回路5の入力プラス側21に接続され、エミッタは各相の下段側のIGBTQ2、Q4、Q6のコレクタに接続されている。また、各相の下段側のIGBTQ2、Q4、Q6のエミッタは、インバータ回路5の入力マイナス側22(グラウンド)に接続されている。対となる各相のIGBT(Q5,Q6)、(Q3,Q4)、(Q1,Q2)による直列回路の中間点(IGBTの接続点)は、モータ12のu相、v相、w相のステータコイル12u、12v、12wにそれぞれ接続されている。
各IGBTQ1〜Q6のゲートは、ドライバ回路51を介して制御部としてのECU50に接続されており、それぞれ個別にスイッチング制御される。ECU50は、マイクロコンピュータなどの論理回路を中核として構成される。ECU50は、本発明のモータ制御装置に相当する。高電圧をスイッチングするIGBTやMOSFETのゲートに入力される駆動信号は、一般的な論理回路の電圧よりも高い電圧を必要とするため、ドライバ回路51を介してインバータ回路5に入力される。
ECU50は、IGBTQ1〜Q6を、モータ12に対する目標トルク及び回転数に基づいてPWM制御することで、モータ12に3相の交流駆動電流を供給する。これにより、モータ12は、回転数、目標トルクに応じて力行する。尚、モータ12が発電機として働き、モータ12側からインバータ回路5が電力を受ける回生時も力行時と同様である。ECU50は、IGBTQ1〜Q6を、モータ12に対する目標トルク及び回転数に基づいてPWM制御することで、発電された電力を直流に変換する。尚、単純に、IGBTQ1〜Q6に並列接続されたフライホイールダイオードを用いて整流することも可能である。
また、ECU50は、回転数やモータ電流に基づいてフィードバック制御を行う。図1に示すように、モータ2のu相、v相、w相の各ステータコイル12u、12v、12wへ供給される駆動電流を計測するために、電流検出部13として機能する電流センサが備えられている。電流センサによる検出値は、ECU50が受け取り、フィードバック制御に用いられる。本例では、3相全ての電流を計測する構成を示しているが、3相は平衡状態にあり、電流の瞬時値の総和は零であるので2相のみの電流を計測して、ECU50において残りの1相の電流を演算により求めてもよい。
モータ12には、レゾルバなどの回転検出センサが備えられる場合があるが、本実施形態においては、機械的にロータの回転角を検出するセンサは設けられていない。後述するように、本実施形態においては、永久磁石を有するロータが回転することによって、ステータコイル12u、12v、12wに誘起される逆起電力を検出することで、電気的にロータ位置を検出する方法が用いられる。電気的にロータ位置を検出する技術については、特許文献1等に記載されているように公知であるので詳細な説明は省略する。電気的に求められたロータ位置(回転角)やロータ位置に基づく電気角θを用いて、モータ1の回転数(角速度ω)や、インバータ回路5の各IGBTQ1〜Q6の制御タイミングが演算される。
図2は、モータ制御装置としてのECU50の構成を模式的に示すブロック図である。図2では、モータ制御システムの内、ECU50以外の構成については適宜簡略化して表している。上述したように、ECU50は、ベクトル制御によりモータ12を制御する機能部であり、マイクロコンピュータなどの論理回路を中核として構成される。従って、ECU50の各機能部は、それぞれ独立して構成される必要はなく、プログラムと共通のハードウェアとの協働によって各機能が実現されれば充分である。
ECU50は、図2に示すように、ベクトル制御を行うために、目標電流設定部1と、電流制御部2と、2相/3相変換部3及びPWM制御部4を含むインバータ回路制御部10と、3相/2相変換部6とを備えて構成される。また、ECU50は、ロータ位置や回転数などの回転状態を演算するための回転状態演算部11を備えて構成される。また、ECU50は、回転状態を電気的に検出するために、ベクトル制御において決定される駆動電圧に高周波成分を重畳させるための機能部である、周波数設定部7、高周波電圧設定部15、高周波電圧重畳部16を備えて構成される。さらに、ECU50は、重畳される高周波電圧の周波数成分に応じて周波数帯域が設定されるバンドパスフィルタ8やバンドストップフィルタ9を備えて構成される。
ベクトル制御では、交流モータの3相各相のステータコイルに流れるモータ電流を、回転子に配置された永久磁石が発生する磁界の方向であるd軸と、d軸に直交するq軸とのベクトル成分に座標変換してフィードバック制御を行う。目標電流設定部1は、モータ12の回転数と目標トルクとに基づいて、モータ12を駆動するためのd軸とq軸とにおける目標電流を設定する機能部である。目標電流設定部1は、ECU50とは別の制御部、例えば車両全体を制御するECUなどから、モータ12に要求される目標トルクを受け取り、この目標トルクとモータ12の回転数などの回転状態に基づいて目標電流値を演算する。モータ12の回転状態は、回転状態演算部11の回転数演算部19により演算される。
電流制御部2は、比例制御(P制御)や、比例積分制御(PI制御)などを用いた電流制御によりd軸及びq軸上における駆動電流を演算すると共に、当該駆動電流に基づいてd軸及びq軸上における駆動電圧を演算する機能部である。電流制御部2は、目標電流設定部1により設定されたd軸及びq軸上の目標電流と、フィードバックされた2相電流とに基づいて、d軸及びq軸上における駆動電流を演算する。フィードバックされる2相電流は、ステータコイル12u、12v、12wに流れる3相電流の電流検出部13による検出結果が、3相/2相変換部6においてd軸及びq軸の2相電流に変換されたものである。さらに詳しくは、後述するように、フィードバックされる2相電流は、3相/2相変換部6において2相電流に変換されたのち、バンドストップフィルタ9を介してフィードバックされたものである。駆動電流を演算すると、電流制御部2は、決定した駆動電流の値を電圧方程式へ代入して演算し、2相の駆動電圧であるd軸電圧及びq軸電圧を決定する。
インバータ回路制御部10は、2相/3相変換部3及びPWM制御部4を有して構成される機能部である。2相/3相変換部3は、電流制御部2が決定した2相の駆動電圧を、実際に3相のステータコイル12v〜12wに駆動電流を流すための駆動電圧である3相の駆動電圧に変換する機能部である。PWM制御部4は、当該3相の駆動電圧に基づいて、直流電源20とモータ12との間に介在され、直流を3相交流に変換するインバータ回路5を駆動制御する駆動信号を生成する機能部である。つまり、PWM制御部4は、2相/3相変換部3において決定された3相の駆動電圧を発生させるべく、インバータ回路5の各IGBTQ1〜Q6をスイッチングするゲート駆動信号を生成する。インバータ回路5は、PWM制御部4によりスイッチング制御されて、直流電源20の出力を交流に変換して、モータ12を駆動する。
このように、モータ12の3相のステータコイル12v〜12wに流れる電流を検出し、これをフィードバックしてモータ12がベクトル制御される。但し、本実施形態においては、ステータコイル12u、12v、12wに誘起される逆起電力を検出することで、電気的にロータ位置を検出する方法が用いられる。従って、ECU50には、ベクトル制御のための各機能部に加えて、電気的にロータ位置を検出するための機能部が付加され、ベクトル制御のための各機能部と協働する。
例えば、インバータ回路制御部10と電流制御部2との間には、高周波電圧重畳部16が備えられ、電流制御部2が決定した駆動電圧に、高周波電圧が重畳される。インバータ回路制御部10は、この高周波電圧が重畳された駆動電圧を受け取る。従って、2相/3相変換部3は、高周波電圧が重畳されたd軸及びq軸上における駆動電圧を3相の駆動電圧に変換することになる。そして、この3相の駆動電圧に基づいてPWM制御が実施されるので、ステータコイル12v〜12wに流れる電流にも高周波電流が重畳されることになる。電流検出部13において検出される電流に高周波成分が含まれるため、3相/2相変換部6により2相電流に変換された後にも高周波成分が含まれることとなる。
高周波成分は、電気的にロータ位置を検出するために重畳されたものである。従って、高周波成分は、回転状態演算部11においてロータ位置やロータの回転数を演算する上では非常に重要な情報である。そこで、3相/2相変換部6において変換された後の2相電流は、高周波電圧の周波数に応じて通過させる周波数帯域が設定されるバンドパスフィルタ8を介して、回転状態演算部11へ伝達される。バンドパスフィルタ8は、高周波電圧の周波数に応じて周波数帯域が設定される可変フィルタである。
一方、ベクトル制御におけるフィードバック電流として、電流制御部2へフィードバックされる場合には、高周波成分はノイズ成分である。そこで、2相電流は、高周波電圧の周波数に応じて阻止する周波数帯域が設定されるバンドストップフィルタ9を介して、電流制御部2へフィードバックされる。バンドストップフィルタ9は、高周波電圧の周波数に応じて周波数帯域が設定される可変フィルタである。2相電流に含まれる高周波成分の周波数帯域に応じて阻止する周波数帯域が設定されるので、ロータ位置を検出するために意図的に重畳された高周波成分は、電流制御部2へフィードバックされる前に除去される。その結果、電流制御部2は高周波成分の影響を受けることなく、電流制御を実施することができる。
バンドパスフィルタ8及びバンドストップフィルタ9の周波数帯域は、高周波電圧の周波数に応じて設定されるが、高周波電圧の周波数は、周波数設定部7において設定される。周波数設定部7は、ロータの回転数と目標トルクとに基づいて駆動電圧に重畳される高周波電圧の周波数を設定する。周波数設定部7は、逐次計算を行うことによって周波数を設定してもよいが、図3に示すように、ロータの回転数と目標トルクとを引数とする周波数テーブルを有して構成されて、テーブル参照によって周波数を設定すると好適である。つまり、より簡素な構成で周波数設定部7を構成できると共に、ロータの回転数や目標トルクの小さな変化に対する影響を受けずに安定して周波数を設定することができる。
高周波電圧設定部15は、設定された周波数を有する高周波電圧を設定する機能部である。そして、高周波電圧重畳部16は、周波数設定部7により設定された周波数を有する高周波電圧を電流制御部2が演算した駆動電圧に重畳する機能部である。つまり、高周波電圧重畳部16により、目標トルク及びロータの回転数に応じた高周波電圧が重畳される。従来のモータ制御装置とは異なり、重畳される高周波の周波数が固定値ではないため、ロータが回転を始めた後の逆起電力に起因して、ロータ位置の推定精度が低下する可能性が抑制される。
以上、説明したように、本発明のモータ制御装置は、ベクトル制御を実施する各機能部と協調してロータ位置を推定する機能部が備えられる。従って、モータ制御装置の規模を抑制しつつ、高精度でロータ位置を推定することが可能となる。また、ベクトル制御を実施する各機能部と協調しつつも、ベクトル制御のためのフィードバック電流には、高周波成分に起因するノイズ成分が抑制される構成を採用している。また、高周波成分の周波数は、目標トルクとロータの回転数とに応じて設定されるので、ロータの回転速度に拘わらず、位置検出センサを用いることなく、ロータの回転位置が良好に推定される。
以上、本発明によって、ロータの回転速度に拘わらず、位置検出センサを用いることなく、ロータの回転位置を検出して、モータをベクトル制御するモータ制御装置を提供することができる。
1:目標電流設定部
2:電流制御部
5:インバータ回路
7:周波数設定部
8:バンドパスフィルタ
9:バンドストップフィルタ
10:インバータ回路制御部
11:回転状態演算部
12:モータ(交流モータ)
12u、12v、12w:ステータコイル
16:高周波電圧重畳部

Claims (2)

  1. 交流モータのロータに配置された永久磁石が発生する磁界の方向であるd軸と当該d軸に直交するq軸とにおける目標電流と、d軸及びq軸の2相電流に変換されてフィードバックされた前記交流モータのステータコイルに流れる3相電流の検出結果とに基づいて、d軸及びq軸上における駆動電流を演算すると共に、当該駆動電流に基づいてd軸及びq軸上における駆動電圧を演算する電流制御部と、
    前記ロータの回転数と前記目標トルクとに基づいて前記駆動電圧に重畳される高周波電圧の周波数を設定する周波数設定部と、
    設定された前記周波数を有する前記高周波電圧を前記駆動電圧に重畳する高周波電圧重畳部と、
    前記高周波電圧の周波数に応じて阻止する周波数帯域が設定され、前記2相電流をフィルタリングして前記電流制御部へフィードバックするバンドストップフィルタと、
    前記高周波電圧の周波数に応じて通過させる周波数帯域が設定され、前記2相電流をフィルタリングするバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタを通過した後の前記2相電流に基づいて前記ロータの回転数及び前記ロータの回転位置を演算する回転状態演算部と、
    を備えるモータ制御装置。
  2. 前記周波数設定部は、前記ロータの回転数と前記目標トルクとを引数とする周波数テーブルを有して構成される請求項1に記載のモータ制御装置。
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