JP2010193263A - 車載通信器及び車載通信器のアンテナ選択方法 - Google Patents

車載通信器及び車載通信器のアンテナ選択方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の受信アンテナの切替えを、より適切に行うことができる車載通信器を提供する。
【解決手段】DSRC車載器1の制御部2は、受信信号の周波数がETC通信に割り当てられている周波数であると共にその受信信号の変調方式がASK変調である場合には第1アンテナ20を選択し、それ以外の場合には第2アンテナ21を選択するように切り換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ETC通信に対応した指向性を備える第1アンテナと、前記ETC通信を除くDSRC通信に対応した指向性を備える第2アンテナとを切り換えて路車間通信を行う車載通信器,及びその車載通信器におけるアンテナ選択方法に関する。
ETC(Electronic Toll Collection system)は、路上機と車載器との間でDSRC(Dedicated Short Range Communication)プロトコルにより通信を行っている。また、DSRCはETC以外にも、路車間通信により提供されるその他の様々な車両向けサービス(例えばVICS(Vehicle Information and Communication System,登録商標)など)に利用されている。
そして、前者のETC通信では通信距離が比較的短く、後者の様々なサービスに適用されるDSRC通信では通信距離が比較的長い。ETCとそれ以外のサービスとを双方とも利用する場合は、これらの通信を車載器側に設けた共通のアンテナで行うこともできる。しかし、混信を回避してそれぞれ通信を良好に行うには、ETC通信に対応するアンテナの受信指向性は比較的狭い領域に設定し、その他のDSRC通信に対応するアンテナの受信指向性はより広い領域に設定するのが好ましい。
このような理由から、それぞれに対応する受信アンテナを個別に設け、利用対象に応じてアンテナを切り換える方式が提案されている。例えば特許文献1には、車載器に切り換え用のスイッチを設けて、運転者が手動でスイッチを切り換えることでアンテナを選択する構成が開示されている。また、特許文献2には、車載器が2つのアンテナとの接続を周期的に切り換えて、受信した信号に含まれているAID(アプリケーションID)を判別し、路側器との通信を開始する場合には、何れか一方のアンテナ側に接続を固定する構成が開示されている。
特開2004−304542号公報 特開2005−309822号公報
しかしながら、特許文献1の方式では、運転者が手動による切替えを忘れてしまうことが想定され、その場合、ETCを適切なタイミングで利用できなくなるおそれがある。また、特許文献2の方式では、通信を行っている途中でアンテナが他方側に切り替えられてしまうと通信が完了せずに途絶してしまう。特にETCの場合は通信距離が比較的短いため、通信が未完了となる可能性がより高くなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の受信アンテナの切替えを、より適切に行うことができる車載通信器,及び車載通信器のアンテナ選択方法を提供することにある。
請求項1記載の車載通信器によれば、アンテナ選択手段は、受信信号の周波数がETC通信に割り当てられている周波数であると共にその受信信号の変調方式がASK変調である場合には第1アンテナを選択し、それ以外の場合には第2アンテナを選択するように切り換える。すなわち、DSRC通信では、路側から車両側への下り通信のチャネル(車両側の受信チャネル)のうちETC通信に用いるチャネルの周波数は決まっているので、受信信号の周波数を判別すれば、その信号がETC通信によるものか否かを判別できる。
また、DSRC通信に用いられる変調方式で、ASK変調はETC通信のみが用いるように設定されているので、重ねて受信信号の変調方式を判別すれば、その信号がETC通信によるものか否かをより確実に判別できる。したがって、車両の乗員が手動で切り換えを行うような煩わしさを回避し、またアンテナの選択状態を周期的に切り換えることで通信が未完の状態で途絶することがなく、2つの通信方式に対応したアンテナを適切に選択できる。
請求項2記載の車載通信器によれば、アンテナ選択手段は、初期状態では第2アンテナを選択し、周波数判別手段は、第2アンテナを介して受信した信号の周波数を判別する。すなわち、ETC通信以外のDSRC通信に対応する第2アンテナの受信指向性は、第1アンテナよりも広く設定されているので、周波数を判別する段階で第2アンテナを用いれば、電波信号をより確実に受信できる。
請求項3記載の車載通信器によれば、アンテナ選択手段は、第1アンテナを選択して行われたETC通信が完了すると第2アンテナを選択するように切り換えるので、極力第2アンテナによって電波信号を受信できる。
請求項4記載の車載通信器によれば、アンテナ選択手段は、周波数判別手段が周波数を判別した段階で第1,第2アンテナの何れかを選択して、変調方式判別手段に変調方式を判別させる。すなわち、受信信号の周波数を判別すれば、その段階でETC通信か或いはそれ以外のDSRC通信かをある程度の確率で特定できるので、アンテナを選択することで変調方式の判別がより容易になる。
請求項5記載の車載通信器によれば、変調方式判別手段は、受信信号をASK方式で復調する復調手段により復調された信号に含まれているユニークワードを参照して、変調方式がASK変調であるか否かを判別する。すなわち、ユニークワードは、ETC通信,それ以外のDSRC通信に応じて固有の値が付与されてるいので、ユニークワードを参照すれば変調方式がASK変調であるか否かを通信の初期段階で確実に判別できる。
請求項6記載の車載通信器によれば、アンテナ選択手段は、接続状態判定手段が信号線に印加する直流電圧のレベルを変化させてスイッチ駆動手段を制御し、第1,第2アンテナと信号線との間の接続状態を切り替える切替えスイッチを駆動する。したがって、スイッチ駆動手段に対して制御電圧を出力する信号経路を追加することなく切替えスイッチを駆動して、第1,第2アンテナを選択することができる。
本発明の第1実施例であり、DSRC車載器の構成を示す機能ブロック図 2つのアンテナの切替え状態を示す図 車載器による処理内容を示すフローチャート DSRCで下り通信に割り当てられている周波数チャネルを示す図 FCMCの信号フォーマットを示す図 本発明の第2実施例を示す図3相当図 本発明の第3実施例であり、第1,第2アンテナの切替え制御を行う構成部分を示す図 図2相当図
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図5を参照して説明する。図1は、DSRC車載器の構成を機能ブロック図により示している。DSRC車載器(車載通信器)1は、制御部(アンテナ選択手段,周波数判別手段,変調方式判別手段)2、LPF(ローパスフィルタ,又はバンドパスフィルタでも良い)3、送信変調回路4、局部発振器5、送信用増幅器6、送受信切替部7、受信用増幅器8、受信ミキサ9、データ復調回路(復調手段,変調方式判別手段)10、電界強度検出回路11、電界強度判定回路12、不揮発性メモリ14、ICカードI/F回路部15、車両I/F回路部16、操作部17、表示部18及び音声回路19を備えて構成されている。
制御部2は、CPU、RAM、ROM及びI/Oバスなどを備えて構成され、DSRC車載器1の動作全般を制御する。LPF3は、制御部2から入力した送信データの高周波成分を除去し、その高周波成分を除去した送信データを送信変調回路4に出力する。送信変調回路4は、LPF3から入力した送信データに対して局部発振器5から入力した発振周波数で変調処理を行うことで送信信号を生成し、その生成した送信信号を送信用増幅器6に出力する。送信用増幅器6は、送信変調回路4から入力した送信信号を所定レベルまで増幅し、その所定レベルまで増幅した送信信号を送受信切替部7に出力する。
送受信切替部7は、送信期間と受信期間とを時分割で切替え、送信期間では送信用増幅器6から入力した送信信号を第1アンテナ20又は第2アンテナ21から路上機22に送信し、受信期間では路上機22から第1アンテナ20又は第2アンテナ21により受信した受信信号を受信用増幅器8に出力する。これらのアンテナ20,21の選択は、制御部2がマルチプレクサ(アンテナ選択手段)23を切替え制御することで行う。受信用増幅器8は、送受信切替部7から入力した受信信号を所定レベルまで増幅し、その所定レベルまで増幅した受信信号を受信ミキサ9に出力する。
図2に示すように、第1アンテナ20は、ETC通信に対応した指向性(破線で示す)を備えており、比較的短い通信距離(4m以内)で通信を行うため、仰角が大きく比較的狭い領域の指向性を有している。一方、第1アンテナ21は、ETC通信を除くDSRC通信に対応した指向性(一点鎖線で示す)を備えており、通信距離がETCよりも長く(30m以内)設定されているため、仰角が小さく比較的広い領域の指向性を有している。
受信ミキサ9は、受信用増幅器8から入力した受信信号に対して局部発振器5から入力した発振周波数をミキシングする。局部発振器5の発振周波数は、制御部2によって制御されることで受信チャネルが選択される。データ復調回路10は、受信ミキサ9から入力した受信信号に対して復調処理を行うことで受信データを生成し、その生成した受信データを制御部2に出力する。尚、ETC通信ではASK変調が用いられ、その他のDSRC通信にはπ/4QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調が用いられるが、データ復調回路10は、何れの通信であるかにかかわらず、ミキサ9より与えられる受信信号をソフトウエア処理により並行してASK復調,QPSK復調を行うようになっている。
電界強度検出回路11は、受信ミキサ9から入力した受信信号の受信電界強度(RSSI)を検出し、その検出した受信電界強度を電界強度判定回路12に出力する。電界強度判定回路12は、電界強度検出回路11から入力した受信電界強度を受信閾値と比較判定し、その判定結果を制御部2に出力する。この場合、制御部2は、電界強度判定回路12より与えられた判定結果に基づいて受信信号の電界強度が閾値以上か否かを判定すると共に、データ復調回路10から入力した受信データに基づいて受信信号に含まれるUW(ユニーク・ワード)が何れの通信方式を示しているかを判定する。
不揮発性メモリ14は、各種データを記憶可能に構成されている。ICカードI/F回路部15は、ICカード装着機構(図示せず)に装着された例えばETC用のICカードとの間で各種データの転送を制御する。車両I/F回路部16は、車両に搭載されている各種ECUや各種センサとの間で各種データの転送を制御する。操作部17は、ユーザが操作可能な例えば幾つかのキーを有して構成されている。
表示部18は、制御部2から表示指令を入力すると、その入力した表示指令に基づいた表示情報を表示し、路上機22から受信した画像(動画像や静止画像)などを表示する。音声回路19は、制御部2から音声出力指令を入力すると、その入力した音声出力指令に基づいた音声情報をスピーカ24から出力させる。尚、以上の構成において、制御部2,局部発振器5、電界強度検出回路11,電界強度判定回路12は、周波数判別手段25を構成している。
次に、本実施例の作用について図3乃至図5も参照して説明する。図3は、車載器1による処理内容を本発明の要旨に係る部分について示すフローチャートである。制御部2は、初期状態では第2アンテナ21(DSRCアンテナ指向性)側を選択し(ステップS1)、その状態で電波信号を受信する(ステップS2)。すなわち、第2アンテナ21の方がより広い指向性を有しているので、通信対象が不確定な状態での受信に有利だからである。
ステップS2において、制御部2は、局部発振器5の発振周波数を制御しつつ、電界強度判定回路12の出力を参照して周波数サーチを行う。図4は、DSRC通信における路上器から車載器への下り通信(車載器側の受信)に割り当てられている周波数チャネルを示す。5775MHz(#1)から5MHz単位で5805MHz(#7)まであり、5795MHz(#5,D1),5805MHz(#7,D2)がETC通信用の受信チャネルに割り当てられている。
続くステップS3において、制御部2は、受信信号の周波数がETC通信に対応する5795MHz,5805MHzの何れであるか否かを判断し、「YES」と判断すると、データ復調部10で行われた復調の結果得られたデータがASK復調によるものか、QPSK復調によるものかを判断する(ステップS4)。ここでの判断は、各復調方式により復調されたデータに含まれているユニークワードを参照し、そのユニークワード(UW)がETC通信を示すか、その他のDSRC通信を示しているかによって行う。
図5は、路上機21からDSRC車載器1に送信されるFCMC(フレーム・コントロール・メッセージ・チャンネル)のフォーマットを示している。ユニークワード:UW1は、バースト通信において同期を取るための符号列であり、ASK変調方式の場合とQPSK変調方式の場合とでそれぞれ固有の値が付与される。
ステップS4において、復調の結果得られたユニークワードがASK変調によるものであれば(YES)受信信号の変調方式はASKであるから、その受信信号はETC通信によるものと判別される。したがって、第1アンテナ20側(ETCアンテナ指向性)を選択するように切り換えて(ステップS5,S6)ETC通信による電波信号を受信し(ステップS7)受信信号を処理する(ステップS8)。受信処理が完了すると(ステップS9:YES)、第2アンテナ21側を選択するように切り換えてから(ステップS10)ステップS1に戻る。
また、ステップS3において、受信信号の周波数がETC通信に対応するD1,D2以外である場合は(NO)、ステップS11に移行してDSRC通信に対応した受信処理を行い、その受信処理が完了すると(ステップS12:YES)ステップS1に戻る。また、ステップS4において、受信信号の変調方式がASKでない場合は(NO)ステップS2に戻る。
以上のように本実施例によれば、DSRC車載器1の制御部2は、受信信号の周波数がETC通信に割り当てられている周波数であると共にその受信信号の変調方式がASK変調である場合には第1アンテナ20を選択し、それ以外の場合には第2アンテナ21を選択するように切り換えるので、その信号がETC通信によるものか否かを確実に判別できる。そして、従来技術とは異なり、車両の乗員がアンテナを手動で切り換えを行うような煩わしさを回避し、またアンテナの選択状態を周期的に切り換えることで通信が未完の状態で途絶することがなく、2つの通信方式に対応したアンテナ20,21を適切に選択できる。
また、制御部2は、初期状態では第2アンテナ21を選択し、周波数判別手段25は、第2アンテナ21を介して受信した信号の周波数を判別するので、受信指向性が第1アンテナ20よりも広く設定されている第2アンテナ21により、電波信号を確実に受信できる。更に、制御部2は、第1アンテナ20を選択して行ったETC通信が完了すると第2アンテナ21を選択するように切り換えるので、極力第2アンテナ21によって電波信号を受信できる。
そして、データ復調部10は、受信信号をASK方式で復調し、FMFCに含まれているユニークワードを参照してASK変調であるか否かを判別するので、変調方式がASK変調であるか否かを通信の初期段階で確実に判別できる。
(第2実施例)
図6は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2実施例の構成は基本的に第1実施例と同様であり、制御部2によるソフトウエア処理が異なっている。図3相当図である図6において、初期状態では、第1アンテナ20,第2アンテナ21の選択は何れであるかを問わず、受信信号の周波数サーチを行う(ステップS20)。
続くステップS21ではステップS3と同様の判断を行い、「YES」と判断すると、以降のステップS22〜S27ではステップS5〜S9と同様の処理を行うが、ステップS25におけるASK変調か否かの判定は、ステップS24でETC通信の信号を受信した後に行う。そして、ステップS25で「NO」と判断するとステップS20に戻る。また、ステップS21で「NO」と判断するとステップS31に移行する。ステップS31〜S37では、ETCを除いたDSRC通信について、ステップS21〜S27と同様の処理を行う。尚、ステップS31を省略して、ステップS32から実行しても良い。
以上のように第2実施例によれば、制御部2は、周波数判別手段25が周波数を判別した段階で第1アンテナ20,第2アンテナ21の何れかを選択して、データ復調部10に変調方式を判別させるので、受信信号の周波数を判別した段階で、ETC通信か或いはそれ以外のDSRC通信かをある程度の確率で特定し、対応するアンテナを選択することで、変調方式の判別がより容易になる。
(第3実施例)
図7及び図8は本発明の第3実施例を示すものである。第3実施例では、第1アンテナ31と第2アンテナ32とを使用するが、ETC通信を行う場合は第1アンテナ31を使用し、その他のDSRC通信を行う場合は、第1アンテナ31,第2アンテナ32の双方を使用する(図8参照)。したがって、第2アンテナ32は「第1アンテナ」としても機能する。図7は、第1アンテナ31,第2アンテナ32の切替え制御を行う構成部分を示すものである。第1アンテナ31は1λヘリカルアンテナ,第2アンテナ32は2λヘリカルアンテナとして構成され、これらは何れもインダクスを介してグランド(ボディアース)に接続されている。
第1アンテナ31は、何れもGaAsスイッチICで構成される切替えスイッチ33,34を介してDSRC車載器(車載通信器)35に接続されている。第1アンテナ31と切替えスイッチ33の可動接点aとの間、切替えスイッチ33,34の固定接点cの間、切替えスイッチ34と車載器35との間には、それぞれコンデンサ(キャパシタ)36,37,38が挿入されている。これらのコンデンサは、切替えスイッチ33,34を保護するためや、直流成分をカットするために接続されている。
第2アンテナ32は、ウィルキンソン合成(及び分配)器39の分岐端子aに接続され、その合成器39の分岐端子bは、コンデンサ40を介して切替えスイッチ33の固定接点bに接続されている。そして、合成器39の合成端子cは、コンデンサ41を介して切替えスイッチ34の固定接点bに接続されている。
切替えスイッチ34(及びコンデンサ38)とDSRC車載器35との間は、同軸ケーブル(信号線)42を介して接続されている。車載器35は、同軸ケーブル42が確実に接続されているか否かを確認するため、直流電圧印加部(接続状態判定手段)43を内蔵している。そして、直流電圧印加部43に例えば3V程度の電圧を印加した場合に、同軸ケーブル42に電流が流れたことが図示しない電流検知部により検知されたか否かにより、同軸ケーブル42の接続状態を確認する。
第3実施例では、直流電圧印加部43より同軸ケーブル42に印加する電圧レベルを変化させて、切替えスイッチ33,34の切替えを制御する。同軸ケーブル42とグランドとの間には、インダクタンス44及びコンデンサ45の直列回路が接続され、コンデンサ45には、ツェナーダイオード46及び抵抗素子47(接続状態判定手段)が並列に接続されている。インダクタンス44及びコンデンサ45の共通接続点とグランドとの間には、抵抗素子48及びコンデンサ49の直列回路が接続されている。
抵抗素子48及びコンデンサ49の共通接続点には、ツェナーダイオード50のカソード,抵抗素子51,インバータゲート52の電源端子が接続されている。ツェナーダイオード50のアノードは、抵抗素子53及びコンデンサ54を介してグランドに接続されていると共に、NPNトランジスタ55のベースに接続されている。トランジスタ55のコレクタは、抵抗素子51の他端に接続されていると共に、インバータゲート52の入力端子に接続されている。トランジスタ55のエミッタはグランドに接続されている。
そして、インバータゲート52の入力端子及び出力端子は、切替えスイッチ33,34の制御電圧入力端子に接続されている。また、切替えスイッチ34の制御電圧入力端子は、それぞれコンデンサ56,57を介してグランドに接続されている。
ツェナーダイオード46は、静電気保護を行うため電圧クランプ動作するもので、ツェナー電圧は例えば7Vに設定されている。また、ツェナーダイオード50は、切替えスイッチ33,34の切替えを制御する閾値電圧を設定するもので、ツェナー電圧は例えば3.5Vに設定されている。抵抗素子47は、直流電圧印加部43より同軸ケーブル42に電圧が印加された場合、グランドに電流を流すために接続されており、車載器35は、抵抗素子47を介して流れる電流を検知する。尚、以上の構成において、ツェナーダイオード50,抵抗素子51及び53,インバータゲート52,トランジスタ55は、スイッチ駆動手段60を構成している。
次に、第3実施例の作用について説明する。例えば第1実施例のように、初期状態でDSRC通信に対応して受信を行う場合には、第1アンテナ31及び第2アンテナ32を並列で使用する。この時、直流電圧印加部43は、同軸ケーブル42に例えば5Vの電圧を出力する。すると、ツェナーダイオード50がブレークしてトランジスタ55がオンとなり、インバータゲート52の入力端子はロウレベル,出力端子はハイベルとなる。
これにより、切替えスイッチ33及び34の可動接点aは、何れも固定接点b側を選択するので、第1アンテナ31が受信した信号は、切替えスイッチ33を介してウィルキンソン合成器39に与えられ、第2アンテナ32が受信した信号と合成される。そして、両者の合成信号は、切替えスイッチ34を介して車載器35に入力される。
一方、ETC通信に対応して受信を行う場合には、第1アンテナ31のみを使用する。この時、直流電圧印加部43は、同軸ケーブル42に例えば3Vの電圧を出力する。すると、トランジスタ55がオフとなり、インバータゲート52の入力端子はハイレベル,出力端子はロウベルとなる。これにより、切替えスイッチ33及び34の可動接点aは、何れも固定接点c側を選択するので、第1アンテナ31が受信した信号だけが、切替えスイッチ33,34を介して車載器35に入力される。
以上のように第3実施例によれば、制御部2は、直流電圧印加部43が同軸ケーブル42に印加する直流電圧のレベルを変化させてスイッチ駆動手段60を制御し、切替えスイッチ33,34を駆動するので、スイッチ駆動手段60に対して制御電圧を出力する信号経路を追加することなく、第1アンテナ31,第2アンテナ32を選択することができる。
本発明は上記し、又は図面に記載された実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形又は拡張が可能である。
変調方式の判定は、例えばASK復調回路,QPSK復調回路をハードウエアにより並列して構成し、何れの復調回路より復調信号が得られるか否かで行っても良い。
第2アンテナの指向性は、例えばその中心が車両の真上に向けられていても良い。
図面中、1はDSRC車載器(車載通信器)、2は制御部(アンテナ選択手段,変調方式判別手段)、10はデータ復調回路(復調手段,変調方式判別手段)、20は第1アンテナ、21は第2アンテナ、22は路上機、23はマルチプレクサ(アンテナ選択手段)、25は周波数判別手段、31は第1アンテナ(第2アンテナ)、32は第2アンテナ、33,34は切替えスイッチ、35はDSRC車載器(車載通信器)、42は同軸ケーブル(信号線)、43は直流電圧印加部(接続状態判定手段)、47は抵抗素子(接続状態判定手段)、60はスイッチ駆動手段を示す。

Claims (11)

  1. ETC(Electronic Toll Collection system)通信に対応した指向性を備える第1アンテナと、前記ETC通信を除くDSRC(Dedicated Short Range Communication)通信に対応した指向性を備える第2アンテナとを切り換えて路車間通信を行う車載通信器において、
    前記第1,第2アンテナの何れかを介して受信した信号の周波数を判別する周波数判別手段と、
    前記受信信号の変調方式を判別する変調方式判別手段と、
    前記受信信号の周波数が前記ETC通信に割り当てられている周波数であると共に、前記受信信号の変調方式がASK(Amplitude Shift Keying)変調である場合には、前記第1アンテナを選択し、それ以外の場合には前記第2アンテナを選択するように切り換えるアンテナ選択手段とを備えたことを特徴とする車載通信器。
  2. 前記アンテナ選択手段は、初期状態では前記第2アンテナを選択し、
    前記周波数判別手段は、前記第2アンテナを介して受信した信号の周波数を判別することを特徴とする請求項1記載の車載通信器。
  3. 前記アンテナ選択手段は、前記第1アンテナを選択して行われたETC通信が完了すると、前記第2アンテナを選択するように切り換えることを特徴とする請求項2記載の車載通信器。
  4. 前記アンテナ選択手段は、前記周波数判別手段が周波数を判別した段階で、前記第1,第2アンテナの何れかを選択して、前記変調方式判別手段に変調方式を判別させることを特徴とする請求項1記載の車載通信器。
  5. 前記変調方式判別手段は、前記受信信号をASK方式で復調する復調手段を備え、前記復調手段によって復調された信号に含まれているユニークワードを参照することで、前記受信信号の変調方式がASK変調であるか否かを判別することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車載通信器。
  6. 前記アンテナを接続する信号線に直流電圧を印加し、前記信号線に流れる電流の有無に応じて前記アンテナとの接続状態を判定する接続状態判定手段を備え、
    前記アンテナ選択手段は、
    前記第1,第2アンテナと前記信号線との間の接続状態を切り替える1つ以上の切替えスイッチと、
    前記信号線の電圧レベルに応じて、前記切替えスイッチの切替え状態を変化させるスイッチ駆動手段とを備え、
    前記接続状態判定手段が前記信号線に印加する直流電圧のレベルを変化させて、前記スイッチ駆動手段を制御することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車載通信器。
  7. ETC(Electronic Toll Collection system)通信に対応した指向性を備える第1アンテナと、前記ETC通信を除くDSRC(Dedicated Short Range Communication)通信に対応した指向性を備える第2アンテナとを切り換えて路車間通信を行う車載通信器において、前記第1,第2アンテナの何れを使用するかを選択する方法であって、
    前記第1,第2アンテナの何れかを介して受信した信号の周波数を判別した後に、前記受信信号の変調方式を判別し、
    前記受信信号の周波数が前記ETC通信に割り当てられている周波数であると共に、前記受信信号の変調方式がASK(Amplitude Shift Keying)変調である場合には、前記第1アンテナを選択し、それ以外の場合には前記第2アンテナを選択することを特徴とする車載通信器のアンテナ選択方法。
  8. 前記受信信号の周波数を判別する段階では、前記第2アンテナを選択しておくことを特徴とする請求項7記載の車載通信器のアンテナ選択方法。
  9. 前記第1アンテナを選択して行われたETC通信が完了すると、前記第2アンテナを選択するように切り換えることを特徴とする請求項8記載の車載通信器のアンテナ選択方法。
  10. 周波数を判別した段階で前記第1,第2アンテナの何れかを選択して、変調方式を判別することを特徴とする請求項7記載の車載通信器のアンテナ選択方法。
  11. 前記受信信号をASK方式で復調して復調された信号に含まれているユニークワードを参照し、前記受信信号の変調方式がASK変調であるか否かを判別することを特徴とする請求項7乃至10の何れかに記載の車載通信器のアンテナ選択方法。
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