JP2010192325A - 電極捲回装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電極捲回体として捲回する際の,電極とセパレータとの間への金属異物の混入を防止することのできる電極捲回装置を提供すること。
【解決手段】 本発明の電極捲回装置100は,正極または負極を巻き出す巻出し部10と,正極および負極をセパレータとともに巻き取る巻取り部30と,電極巻取り部に正極または負極を供給する電極供給ユニット40とを有する。電極供給ユニット40は,正極または負極を巻取り部30の巻取り軸31に導くガイド50を設ける。正極または負極は,その幅方向の中央部分でガイド50に接触し,幅方向の両端部分でガイド50に接触しない。
【選択図】図5

Description

本発明は,リチウムイオン二次電池等の製造に用いられる電極捲回体を捲回する電極捲回装置に関する。さらに詳細には,電極とセパレータとの間の異物の巻き込みの防止を図った電極捲回装置に関するものである。
リチウムイオン二次電池などの二次電池の製造工程において,電極とセパレータとの間に金属性の異物が混入することがある。この混入した異物がセパレータを突き破ると,二次電池は短絡を生じてしまう。また,リチウムイオン二次電池においては,短絡に至らない程度の微小な異物であっても,電池として使用する間に溶出し,再析出してセパレータを突き破り,内部短絡を生ずるおそれがある。このような内部短絡が生じると,電池内部の温度や圧力が上昇しすぎる原因となる。
このような金属性の異物の混入を防止するために,電極の製造装置には異物除去手段が設けられることがある。例えば,特許文献1に記載の電極製造装置では,電極の巻出し直後の位置に,電極の活物質塗工面などから異物を取り除く集塵ノズルが設けられている。この集塵ノズルが異物を除去することにより,電極とセパレータとの間への異物の混入を防止するとしている。
特開2008−152946号公報
ところで,電極及びセパレータを捲回する工程において,電極捲回体として巻き取られる直前に金属異物が電極とセパレータとの間に混入するおそれがある。この金属異物の混入は,次に示す原因により生じる。電極にスリットを入れて切断する際に,切断箇所に金属バリが発生することがある。このような金属バリは,種々の除去手段により取り除かれるが,除去しきれずに金属バリが残留する場合がある。このように残留した金属バリの箇所が何らかの物体と接触すると,金属バリが擦れて金属異物として落下する。この落下した金属異物は,電極とセパレータとの間に挟まれ,その状態のまま捲回されるおそれがある。
このように金属バリと接触する可能性のある箇所として,例えば,電極を捲回する工程における巻取り軸に電極を供給する箇所が挙げられる。その箇所には通常,巻取り軸に電極を導くためのガイドが設けられている。このため,ガイドが必然的に電極と接触するのである。特許文献1に記載の電極捲回体の製造装置では,このような金属異物が電極体に混入することを防止することはできない。このようなガイドは,電極捲回体を捲回する直前の位置に設けられるものであるからである。よって,ガイドと捲回箇所との間に異物を取り除く対策を講じることは困難である。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,電極捲回体として捲回する際の,電極とセパレータとの間への金属異物の混入を防止することのできる電極捲回装置を提供することである。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の電極捲回装置は,正極および負極をセパレータとともに巻き取る巻取り部と,巻取り部に正極または負極を供給する電極供給部とを有する電極捲回装置において,電極供給部は,正極または負極の幅方向の中央部分に接触するとともに,正極または負極の幅方向の両端部分の箇所に接触しないで,正極または負極の先端部分を下側から支えるガイドを有する。かかる電極捲回装置においては,巻取り部に電極を供給する際に,ガイドが電極のエッジと接触しない。このため,金属異物を発生させるおそれがほとんどない。
上記に記載の電極捲回装置において,ガイドには,正極または負極の幅方向の両端部分の通過位置の箇所に切り欠きが形成されているとよい。電極の幅方向の両端部がガイドに接触することはないからである。
本発明によれば,電極捲回体として捲回する際の,電極とセパレータとの間への金属異物の混入を防止することのできる電極捲回装置が提供されている。
本発明に係る電極捲回装置により製造される電極捲回体から製造される電池セルを説明するための正面からの透視図である。 図1のAA断面を示す断面図である。 本発明に係る電極捲回装置により製造される電極捲回体を説明するための斜視図である。 本発明に係る電極捲回体の電極等を巻き取る様子を説明するための図である。 本発明に係る電極捲回装置を説明するための分解図である。 本発明の電極供給ユニットを説明するための図である。 本発明の電極供給ユニットのガイドを説明するための図である。 本発明の電極供給ユニットが正極を把持している様子を説明するための図である。 本発明の電極捲回装置における電極の供給方法を説明するための図である。 電極供給ユニットのガイドに切り欠きが形成されていない場合を説明するための図である。 本発明の電極供給ユニットの別の例を説明するための図である。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,リチウムイオン二次電池の製造に用いる電極捲回体を捲回する電極捲回装置について,本発明を具体化したものである。
1.電極捲回体
本形態に係る電極捲回装置100は,電極捲回体1を製造するための装置である。電極捲回体1は,扁平プレス,缶挿入,注液等の工程を経て電池セルBCとなるものである。図1に電池セルBCの正面からの透視図を示す。図1には,左側に正極端子PTが,右側に負極端子NTが示されている。図2は,図1のAA断面を示す断面図である。図2には,電池セルBCの負極端子NTが示されている。また,電池セルBCは,複数個を直列的に接続することにより,組電池として用いることができるものである。
図3は,本形態の電極捲回装置100により製造される電極捲回体1を示す斜視図である。電極捲回体1は,ロール形状となっている。図3の電極捲回体1の中心軸周辺は空洞となっている。扁平プレスを施された後の電極捲回体1は,図2の断面図に示すような扁平形状となるため,ある程度の空洞が必要であるからである。そして図3の電極捲回体1の右端には,負極Nの非塗工部N1が突出している。図3の負極Nの非塗工部N1は,溶接された後に,図2の電池セルBCの負極端子NTを取り付けられる箇所である。正極Pの非塗工部P1についても同様である。
電極捲回体1は,図4に上側から示す順,すなわち正極P,セパレータS,負極N,セパレータTの順に内側から捲回したものである。なお,セパレータSとセパレータTとは,同様のものである。また,セパレータSとセパレータTとで別の種類のものを用いることもできる。そして,捲回された後には,電極捲回体1は,図3に示すように全体としてロール状の形状をしている。なお,図3に示す電極捲回体1は,最外周にセパレータS及びセパレータTを1周多く巻いたものである。
図4に示すように,正極Pは,活物質等を塗工されていない非塗工部P1と,活物質等を塗工された塗工部P2とからなる。負極Nは,活物質等を塗工されていない非塗工部N1と,活物質等を塗工された塗工部N2とからなる。正極Pの塗工部P2は,負極Nの塗工部N2と,セパレータS,Tとともに捲回され,電極捲回体1の中央で4枚重ねとなる部分である。すなわち,セパレータSと,負極Nの塗工部N2と,セパレータTと,正極Pの塗工部P2とは,ほぼ上下に重なるようにして捲回される。
また,図4に示すように,エッジP3は,正極Pの非塗工部P1側の端部である。エッジP4は,正極Pの塗工部P2側の端部である。すなわち,エッジP3,P4は,正極Pの幅方向の両端部分の箇所である。エッジN3は,負極Nの非塗工部N1側の端部である。エッジN4は,負極Nの塗工部N2側の端部である。すなわち,エッジN3,N4は,負極Nの幅方向の両端部分の箇所である。これらのエッジP3,P4,N3,N4は,正極Pまたは負極Nへ活物質を塗工して乾燥させた後に,切断された箇所である。このため,金属バリは,あるとすればこれらエッジP3,P4,N3,N4の箇所に発生している。
2.電極捲回装置
本形態の電極捲回装置100は,図5に示すように,巻出し部10と,搬送部20と,巻取り部30とを有している。電極捲回装置100は,正極P,負極N,セパレータS,Tをそれぞれ巻出し部10から巻き出して搬送部20により搬送し,巻取り部30に供給するようになっている。そして,巻き取る順番は,内側から正極P,セパレータS,負極N,セパレータTの順である。このように巻き取ることにより,電極捲回体1が製造される。
巻出し部10は,巻出し軸11Pと,巻出し軸11Sと,巻出し軸11Nと,巻出し軸11Tとを有している。巻出し軸11Pは,正極Pを巻出すための軸である。巻出し軸11Sは,セパレータSを巻出すための軸である。巻出し軸11Nは,負極Nを巻出すための軸である。巻出し軸11Tは,セパレータTを巻出すための軸である。巻出し軸11Pは,巻出し軸11P自身の繰り出しと,巻取り軸31の回転や電極供給ユニット40Pからの引っ張りにより正極Pを巻き出すことができるようになっている。なお,巻出し軸11P,11S,11N,11Tは,同様の構成である。よって,その他の巻出し軸11S,11N,11Tについても同様である。
搬送部20は,ガイドローラ21P,22P,21S,22S,21N,22N,21T,22Tを有している。ガイドローラ21P,22Pは正極Pを搬送するための従動ローラである。ガイドローラ21S,22SはセパレータSを搬送するための従動ローラである。ガイドローラ21N,22Nは負極Nを搬送するための従動ローラである。ガイドローラ21T,22TはセパレータTを搬送するための従動ローラである。これらの各ガイドローラは,搬送される正極P等に引きずられて回転する従動ローラである。
また,搬送部20は,電極供給ユニット40P,40Nを有している。電極供給ユニット40Pは,正極Pを巻取り部30に供給するための電極供給部である。電極供給ユニット40Nは,負極Nを巻取り部30に供給するための電極供給部である。そして,電極供給ユニット40P,40Nは同様の構成である。なお,図5では,電極供給ユニット40P,40Nを簡略化して描いている。電極供給ユニット40P,40Nについては後に詳しく述べる。
巻取り部30は,巻取り軸31と,タッチローラ32と,モータ33とを有している。巻取り軸31は,搬送された正極Pと,セパレータSと,負極Nと,セパレータTとを内側から順に巻き取り,電極捲回体1とするためのものである。タッチローラ32は,正極P等の材料を巻き取る間,必要に応じて下側から押し上げて正極P等を支持するためのローラである。モータ33は,巻取り軸31を回転駆動するためのものである。また,モータ33と巻取り軸31との間に減速機等があってもよい。
3.電極供給ユニット
電極供給ユニット40P,40Nは,前述したようにいずれも同様の構成である。よって,以下の説明では特に区別する必要のない限り,P,S,N,Tの添え字を省略する。本形態に係る電極供給ユニット40を図6に示す。電極供給ユニット40は,ベース41と,モータ42と,ねじ軸43と,スライダ44と,シリンダ45と,プッシャ46と,アーム47と,チャック48,49と,ガイド50とを有している。
モータ42は,ねじ軸43を図6の矢印Bの方向に回転させるためのものである。このため,モータ42の回転軸は,カップリング等を用いてねじ軸43に連結されている。なお,モータ42とねじ軸43との間に減速機等を介在させてもよい。ねじ軸43は,スライダ44をねじ軸43に沿って平行移動させるためのものである。ねじ軸43には,おねじが形成されている。スライダ44は,ねじ軸43に沿って平行移動するものである。スライダ44は,ベース41に固定されている。このため,ベース41に固定されているその他の構成は,スライダ44とともに,ねじ軸43の軸に平行に移動することとなる。スライダ44の内部には,めねじが形成されている。このめねじは,ねじ軸43と対応する形状となっている。つまり,スライダ44は一種のナットである。モータ42と,ねじ軸43とは,スライダ44及びベース41等の部材を一体的に推進させるための推進部である。
ベース41は,前述したようにスライダ44に固定されている。このため,ねじ軸43に沿って平行移動する。その方向は図6中に示した矢印Cの方向である。また,ベース41には,スライダ44の他に,シリンダ45と,チャック49と,ガイド50とが固定されている。また,アーム47は,ベース41に支点47bで留められている。
シリンダ45は,エアの供給を受け,プッシャ46を押し出すためのものである。シリンダ45のピストンは,ねじ軸43と平行な方向に往復運動するようになっている。プッシャ46は,アーム47の端部47aを押すためのものである。そして,プッシャ46は,シリンダ45のピストンに固定されている。よって,プッシャ46は,シリンダ45のピストンとともに往復運動することとなる。
アーム47は,ベース41に留められているので,ベース41とともに平行移動できるようになっている。また,アーム47は,支点47bを中心に回転できるようになっている。この回転により,アーム47は,閉じた状態と開いた状態とをとることができるようになっている。そして,アーム47を操作するのが,プッシャ46である。プッシャ46は,てこの原理を用いて,支点47bを中心にアーム47を動かすものである。プッシャ46が端部47aを押していないとき,アーム47は閉じている状態となっている。プッシャ46が端部47aを押しているとき,アーム47は開いている状態となっている。なお,図6中では,アーム47を閉じた状態を示している。
チャック48,49は,正極P等をはさんで,その状態のまま巻取り部30の巻取り軸31に供給するための把持部である。チャック48はアーム47に固定されている。チャック49はベース41に固定されている。このため,チャック48,49は,アーム47の閉じた状態と開いた状態とに対応して,正極P等を把持した状態と解放した状態とを交互に移行することとなる。アーム47が閉じている状態のとき,チャック48,49は正極P等を把持した状態となっている。アーム47が開いている状態のとき,チャック48,49は正極P等を解放した状態となっている。なお,チャック48,49の間の把持力は,バネなどの公知の弾性部材等を用いて適宜設定することができる。このように,ベース41と,アーム47と,チャック48,49とは,正極P等を把持する電極把持部である。
ここで,電極供給ユニット40のガイド50について説明する。ガイド50は,正極Pや負極Nの先端部分を下側から支えるとともに,巻取り軸31に導くためのものである。図7は,電極供給ユニット40のガイド50を説明するための図である。このため,電極供給ユニット40のガイド50以外の部分は省略して描いてある。図7は,図6の上方からガイド50を見た図である。また,ガイド50の上を通過する電極箔の通過位置を,正極Pを例にとって示している。正極Pは,図7の上方から下方に向かって搬送される。すなわち,図7における上方に電極供給ユニット40のガイド50以外の部分が配置され,下方に巻取り部30の巻取り軸31が配置されていることとなる。なお,図7における帯状の正極Pは,その一部のみを表示したものである。
正極PのエッジP3,P4は,前述したように金属バリを生じているおそれのある箇所である。本形態の電極供給ユニット40のガイド50は,正極PのエッジP3,P4に接触しない形状になっている。エッジP3,P4がガイド50に接触して,金属異物となる金属片を発生させないようにするためである。発生した金属片が微小でなかった場合,セパレータと電極との間に挟まれたまま捲回されることがある。発生した金属片が微小であった場合,大気中に舞い上がり,セパレータまたは電極に付着するおそれがある。よって,正極PのエッジP3,P4がガイド50に接触することはいずれにしても好ましくない。
ガイド50には,ガイド50の両端付近の2箇所に,切り欠き53が形成されている。この切り欠き53が形成されている箇所は,電極の幅方向の両端部分の通過位置の箇所である。このため,ガイド50は,切り欠き53の内側にあるガイド中央部54と,切り欠き53の外側の2箇所のガイド外部52とに分かれている。そしてエッジ51は,切り欠き53によりかたどられた箇所である。そして,ガイド中央部54とガイド外部52との間は,根元部55でつながっている。
ただし,ガイド50は,電極を巻取り部30に供給するためのものである。このため,ガイド50の中央部54は,正極Pの搬送時において正極Pの非塗工部P1や塗工部P2と部分的に接触することとなる。つまり,ガイド50の中央部54は,正極Pの非塗工部P1の一部または塗工部P2の一部,すなわち正極Pの幅方向の中央部分と接触する。しかし,正極PのエッジP3,P4,すなわち正極Pの幅方向の両端部分には接触しない。そして,根元部55は,エッジP3,P4に接触しない。ガイド50の中央部54の先端部分が,正極Pの非塗工部P1または塗工部P2と接触する。しかし,根元部55はガイド50の根元にあり空間的に離れているため,正極Pのいずれの箇所にも接触することはない。
なお,負極Nについても同様に,負極NのエッジN3,N4がガイド50に接触しないようになっている。すなわち,本形態の電極供給部40のガイド50は,正極PのエッジP3,P4及び負極NのエッジN3,N4と接触しないようになっている。
本形態の電極供給ユニット40の基本的動作を図8により簡単に説明する。例として,正極Pを供給する場合について説明する。まず,チャック48,49に正極Pの先端部分Phを把持させる。このとき,正極Pの先端部分Phは,図8に示すように,把持されたチャック48,49の箇所から垂れ下がり,ガイド50に接触している。次に,モータ42の回転により,ねじ軸43が矢印Bの方向に回転する。これに伴って,ベース41とそれに固定された各部が,ねじ軸43に平行な方向,すなわち矢印Cの方向に平行移動する。これにより,チャック48,49に把持された箇所は,巻取り部30の巻取り軸31に向けて移動する。次に,シリンダ45が矢印Dの向きにプッシャ46を押し出す。プッシャ46が端部47aを押すことにより,アーム47が支点47bを中心に矢印Eの向きに回転する。そして,巻取り軸31に正極Pが捉えられた後,チャック48,49が正極P等を解放した状態のまま,ベース41とそれに固定された各部が,巻取り軸31から遠ざかる向きに移動する。負極についても同様である。
4.電極捲回体の製造方法
ここで,本形態の電極捲回装置100を用いた電極捲回体1の製造方法について図4〜図9により説明する。電極捲回装置100より製造される電極捲回体1は,図4及び図5に示したように,巻取り軸31に,内側から正極P,セパレータS,負極N,セパレータTの順に捲回したものである。
まず,セパレータS,Tを巻取り軸31に1周分だけ巻き取る。図5に示すように,巻出し部10の巻出し軸11SからセパレータSを搬送部20のガイドローラ21S,22Sを介して巻取り軸31に供給する。同様に,セパレータTも巻取り軸31に供給する。そして,セパレータS,Tを巻取り軸31に1周分巻き取る。
続いて,負極NをセパレータSとセパレータTとの間に挿入する。まず,図9左上に示すように,負極Nを電極供給ユニット40Nに通紙し,負極Nの先端部分をチャック48,49で把持する。なお,図9では,電極供給ユニット40Nの細部を省略している。このとき,図8において正極Pを例として示したのと同様に,負極Nの先端部分は垂れ下がるため,ガイド50の先端部分に接触する。図7において正極Pを例として示したのと同様に,この接触箇所は,負極Nの非塗工部N1の一部と,塗工部N2の一部とである。一方,負極NのエッジN3,N4はガイド50に接触していない。つまり,負極Nの幅方向の中央部分は,ガイド50と接触しているが,幅方向の両端部分は,ガイド50と接触していない。
次に,図6のモータ42が回転し,これに伴ってねじ軸43が回転する。スライダ44は,巻取り部30の巻取り軸31に向けて移動する。この向きは,図9左上の矢印Fの向きに相当する。このとき,スライダ44と固定されているベース41も移動する。それに伴って,チャック48,49に把持されている負極Nの先端部分も図中の矢印Fの向きに平行移動する。そして,負極Nの先端部分は,セパレータSとセパレータTとの間に挿入される。負極Nの先端部分が,セパレータSとセパレータTとの間よりわずかに上または下にそれたとしても,セパレータSまたはセパレータTにならう。このため,負極NはセパレータSとセパレータTとのちょうど中間に入る(図9右上参照)。
次に,図9右上に示すように,タッチローラ32が矢印Gの向きに上昇する。そしてタッチローラ32は,下側からセパレータTを巻取り軸31に押さえつける。このため,負極Nの先端部分は,電極供給ユニット40Nが離れたとしても巻取り軸31から離脱することはない。この後,図6のシリンダ45のピストンを動かし,プッシャ46をアーム47の端部47aに押し付ける。これにより,アーム47が図6中の上方に,支点47bを中心として開く。そのため,図9左下に示すように,チャック48が図中の矢印Hの向きに動く。これにより,負極Nは,電極供給ユニット40Nによる把持から解放される。このとき,チャック48,49による負極Nの把持を解除しても,負極Nが巻取り軸31から離脱することはない。なお,この把持を解除する際にも,把持を解除した後にも,負極NのエッジN3,N4はガイド50に接触することはない。
続いて,タッチローラ32が,セパレータS,T及び負極Nを巻取り軸31に押さえつけた状態のまま,モータ33が巻取り軸31を1周分,図9左下の矢印Iの向きに回転させる。なお,タッチローラ32は,巻取り軸31の回転にならって回転する。これにより,負極Nの先端部分周辺が巻取り軸32に巻きつけられた。この後において,タッチローラ32が負極Nを押圧しなくなったとしても,巻取り軸31から離脱することはない。よって,図9右下に示すように,タッチローラ32による負極Nの押圧をやめ,タッチローラ32を矢印Jの向きに下降させる。また,チャック48,49による負極Nの把持を解除したまま,図6のモータ42を先ほどとは逆に回転させる。これにより,ベース41は,巻取り軸31から遠ざかる向き,すなわち図9右下の矢印Kの向きに平行移動する。以上により,負極Nが巻取り軸31に1周分だけ巻きつけられた。このときに至るまで,負極NのエッジN3,N4はガイド50に接触することはない。このため,電極捲回体1に捲回されうる金属異物の発生は防止される。
続いて,負極Nの場合と同様にして,正極Pを巻取り軸31に1周分だけ巻きつける。ただし,正極Pを供給する位置は,図5に示すように,セパレータSと巻取り軸31との間の位置である。正極Pを巻取り軸31へ巻きつける際,負極Nの場合と同様に,正極Pは,ガイド50に接触することがある。この接触箇所は,図7に示したように,正極Pの非塗工部P1の一部と,塗工部P2の一部とである。一方,正極PのエッジP3,P4は,巻きつけの開始から終了に至るまでガイド50に接触することはない。つまり,正極Pを巻取り軸31に導く際に,正極Pの幅方向の中央部分は,ガイド50と接触することがあるが,幅方向の両端部分は,ガイド50と接触することがない。
次に,モータ33を回転させ,巻取り軸31を回転させる。これにより,巻出し部10から,正極P,セパレータS,負極N,セパレータTが巻き出される。そして,搬送部20を通って,巻取り軸31に巻き取られる。モータ33を回転させることにより,必要な巻き数の分,捲回される。そして,巻取り軸31に十分に巻き取られた後に,正極P及び負極Nを切断する。次に,セパレータS,Tを1周巻いた後,セパレータS,Tを切断する。そして,セパレータS,Tの残部を巻き取った後テープでセパレータの端を留める。これにより,電極捲回体1が製造された。この電極の捲回の間,正極Pおよび負極Nの幅方向の中央部分は,ガイド50と接触することがあるが,それらの幅方向の両端部分は,ガイド50と接触することはない。
なお,ガイドローラ21P,22Pは,搬送される正極Pと接触する。そして,エッジP3,P4と接触する場合がある。しかし,ガイドローラ21,22は,搬送される正極P等に引きずられて回転する従動ローラである。このため,その周速度は正極P等の搬送速度とほとんど等しいので,金属バリから金属異物が落ちることはほとんどない。速度の変化,すなわち加速度が小さく,大きな力はかからないためである。
比較のために,切り欠きの形成されていないガイドについて図10により説明する。図10は,ガイドが異なる点を除いて図7と同様の図である。図10において,エッジP3,P4は,ガイドに接触している。このため,エッジP3,P4から金属異物が発生しうる。
ここで,本形態の電極供給ユニット40の変形例について説明する。図11に,別の電極供給ユニット140を示す。図11の電極供給ユニット140は,基本的には,図6に示した電極供給ユニット40を,正極P等を対称軸として反転させた形状をしている。ただし,ガイド50は,正極P等を下側から支えるためのものであるため,正極P等の下側に位置している。図11では,ガイド50はアーム47に固定されている。よって,アーム47が開いたときには,それとともにガイド50も正極P等から離れることとなる。
図7に示したように,切り欠き53は,ガイド50の左右に1箇所ずつ合計2箇所に形成されている。しかし,左右2箇所ずつ合計4箇所に形成してもよい。幅の異なる2種類以上の電極捲回体を,共通の電極捲回装置100により製造することができるからである。
以上,詳細に説明したように,本実施の形態に係る電極捲回装置100では,正極Pまたは負極Nの供給にあたり,正極PのエッジP3,P4または負極NのエッジN3,N4へのガイド50の接触を回避するようにした。このため,正極PのエッジP3,P4または負極NのエッジN3,N4からの金属バリの落下を防止することができるようになった。これにより,金属異物の混入の可能性の低い電極捲回体1を製造することのできる電極捲回装置100及び電極供給ユニット40が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,搬送部20は,搬送する正極P等の幅方向の位置を制御する幅方向制御装置や,正極P等を搬送するために必要なテンションを調整するための張力制御装置等を有していてもよい。
また,本形態で製造される電極捲回体1はリチウムイオン二次電池の電極となるものに限らない。すなわち,その他の電極捲回体を備える電池に適用することができる。シリンダ45は,エアで動作することとしたが,油圧で動作させるようにしてもよい。ガイドの形状は,図7に示したガイド50と異なる形状であってもよい。正極P等を巻取り軸31に導くことができ,またエッジP3,P4,N3,N4がガイドに接触しない形状であればよいからである。電極捲回体1は,中空でなくともよい。扁平プレスを施さない二次電池もあるからである。
また,ねじ軸43及びスライダ44の代わりに,ボールねじを用いてもよい。また,推進機構であれば他のものを用いてもよい。なお,電極供給ユニット40が平行移動する向きは,必ずしも正極P等の搬送方向と平行である必要はない。また,ガイドローラ21,22の形状を,正極または負極の幅方向の両端部分に接触しないような形状としてもよい。また,巻出し軸11の形状も,正極または負極の幅方向の両端部分に接触しないようにすることができる。
1…電極捲回体
10…巻出し部
20…搬送部
30…巻取り部
40,140…電極供給ユニット
50…ガイド
53…切り欠き
100…電極捲回装置
P…正極
P1…非塗工部
P2…塗工部
P3,P4…エッジ
N…負極
N1…非塗工部
N2…塗工部
N3,N4…エッジ
S,T…セパレータ

Claims (2)

  1. 正極および負極をセパレータとともに巻き取る巻取り部と,
    前記巻取り部に正極または負極を供給する電極供給部とを有する電極捲回装置において,
    前記電極供給部は,正極または負極の幅方向の中央部分に接触するとともに,正極または負極の幅方向の両端部分の箇所に接触しないで,正極または負極の先端部分を下側から支えるガイドを有することを特徴とする電極捲回装置。
  2. 請求項1に記載の電極捲回装置において,
    前記ガイドには,正極または負極の幅方向の両端部分の通過位置の箇所に切り欠きが形成されていることを特徴とする電極捲回装置。
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