JP2010190950A - 遮光反射テープ及びlcdモジュール - Google Patents

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【課題】 LCDモジュールの画像表示部端部のヒカリムラを抑制し、高い平均輝度を実現する遮光反射テープを提供する。
【解決手段】 LCDモジュールのLCDパネルとバックライト筐体との間に貼付して使用される粘着テープであって、基材層、光反射層及び遮光層を有する支持体と、前記支持体の少なくとも片面に設けられた粘着剤層とを有し、前記遮光層側の全光線透過率Ttが0.1%以下であり、前記光反射層側の全反射率Rtが20〜50%であることを特徴とする遮光反射テープによりLCDモジュールの画像表示部端部のヒカリムラを抑制し、高い平均輝度を実現できる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、LCD(Liquid Crystal Display)パネルとバックライト筐体の間に貼着して使用される光反射性と遮光性を併有する粘着テープに関する。
LCDモジュール(液晶表示装置)はワープロやパソコンを始めとする広範な分野で用いられており、特に電子手帳、携帯電話、PHS等においては益々小型化された電子機器の表示装置として用いられるようになってきた。このようなLCDモジュールの中で、例えば、サイドライト型バックライト方式のLCDモジュールは、一般に、バックライト筐体の中に反射板、導光板、拡散シート、必要に応じて使用されるプリズムシート(輝度を高める)とLCDパネルが順に積層されており、導光板の側方にランプリフレクタを設けた、LED(Light Emitting Diode)、冷陰極管等の光源が配置されている。
更に、LCDパネルとバックライト筐体の間には粘着テープ(通常額縁状に打ち抜かれ、その幅は通常約0.5mm〜約10mmである)が挟み込まれている。粘着テープは、バックライト筐体のみでなく、プリズムシートにも接し、プリズムシートの下側に設置されている拡散シート等を固定する役割や、ゴミの侵入の防止やクッション性を持たせて衝撃による上記各部品の割れを防ぐ役割も併せ有している。
上記のようなLCDモジュールが組み込まれた電子機器においては、端末自体の軽薄短小化が求められる一方で、情報量の増加や高精細化の要求にともなって画像表示部の大画面化が求められている。このため近年のLCDモジュールは、従来のものに比して光源とLCDパネルとの位置とがより近接した構成がとられるため、粘着テープには更なる薄型化が求められる。
また、LCDパネルとバックライト筐体の間に挟み込まれる粘着テープには高い遮光性が求められ、LCDパネルの表示面の見栄えを向上させると同時に、LCDパネルを駆動するためのドライバーへの光の進入を遮蔽し、誤作動を防止する役目も併せ持つことが要請される。さらには、バックライト筐体の周辺部に進入する光を反射し、光源からの光を効率良くLCDパネルの背面に導くための高い光反射性能も求められる。これにより薄型の携帯機器に対応でき、また省電力化が達成可能となる。
従って、LCDパネルとバックライト筐体の間に挟み込まれる粘着テープには薄膜であって、かつ光反射性と遮光性を有することが強く求められている。特許文献1、2には、反射面の反射率が55〜90%であり透過率が0.1%未満の遮光反射テープが開示されている。
しかし、近年、LEDの急速な高輝度化とLCDパネルの高精細化により、特許文献1、2開示の粘着テープでは反射率が高すぎ、画像表示部の端部にヒカリムラが発生する問題が顕著になっている。
特開2004−156015号 特開2007−254711号
本発明の課題は、LCDモジュールの画像表示部端部のヒカリムラを抑制し、高い平均輝度を実現する遮光反射テープを提供することにある。
本発明者らは鋭意検討した結果、LCDモジュールのLCDパネルとバックライト筐体との間に貼付して使用される粘着テープであって、基材層、光反射層及び遮光層を有する支持体と、前記支持体の少なくとも片面に設けられた粘着剤層とを有し、前記遮光層側の全光線透過率Ttが0.1%以下であり、前記光反射層側の全反射率Rtが20〜50%であることを特徴とする遮光反射テープにより本発明の課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の遮光反射テープは特定の反射率を有するため、高い平均輝度とヒカリムラがないことを要求されるLCDモジュールの接合に好適に使用することができる。
以下に、本発明の光反射性と遮光性を併有する遮光反射テープを、その構成要素に基づいて、更に詳しく説明する。
本発明の遮光反射テープは、基材層、光反射層、及び遮光層を有する支持体と、粘着剤層を有し、遮光層側の全光線透過率Ttが0.1%以下であり、光反射層側の全反射率Rtが20〜50%のものである。より好ましくは遮光層側の全光線透過率Ttは0.01%以下であり、さらに好ましくは0.001%以下である。光反射層側の全反射率Rtは好ましくは25〜45%であり、さらに好ましくは30〜40%である。透過率が上記範囲であれば、LCDモジュールの固定に用いた場合に漏洩光を遮光でき、コントラストをあげることができる。また全反射率が上記範囲であれば、LCDモジュールの平均輝度の向上とLCDモジュールの端部のヒカリムラ抑制を高度に両立できる。
また本発明の遮光反射テープにおける光反射層側の拡散反射率Rdは15〜40%であることが好ましい。さらに好ましくは20〜35%である。拡散反射率が上記範囲であれば、LCDモジュールの平均輝度の向上とLCDモジュールの端部のヒカリムラ抑制を高度に両立できる。
全光線透過率TtはJIS K7105に従い測定できる。測定器としては例えば村上色彩技術研究所製HR−100が挙げられる。また全反射率Rt、拡散反射率Rdも同様に村上色彩技術研究所製HR−100で測定できる。
[支持体]
本発明の遮光反射テープに使用する支持体は、基材層、遮光層、光反射層を有する。これら各層の構成は、支持体の一方の面が遮光性を有し、他方の面が光反射性を有するものであれば特段制限されるものではない。
(基材層)
本発明の遮光反射テープの基材層としては、粘着シートに使用される公知慣用の樹脂フィルム等を用いることができ、例えば、セロファン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリスチレン、ポリイミド、ポリエステル等が挙げられる。なかでも、ポリエステルは、強度や絶縁性に優れるため好ましく使用できる。樹脂フィルムは光反射性や遮光性を付与するため、白色、銀色、黒色、グレー等の有色に着色されていても良い。また樹脂フィルムの中には公知の各種添加剤、たとえば、酸化防止剤、帯電防止剤などが添加されていても良い。
基材層が透明樹脂フィルムからなる場合には、基材層の一方の面に遮光層と光反射層とを積層しても、基材層の一方の面に遮光層を積層し、他方の面に光反射層を積層しても良いため、透明樹脂フィルムであると構成の設計が容易となるため好ましい。一方で、基材層が着色されている場合には、遮光性の向上や光反射性の制御等を行い易くなるため好ましい。
基材層の厚みとしては、3〜100μmが好ましい。厚みが3μm以上の場合は、剥離時にフィルムのキレが発生しにくく、100μm以下の場合は、局面貼付時にハガレが発生しにくい。さらに好ましくは、12〜50μmである。
(遮光層)
本発明の遮光反射テープにおける遮光層は、着色されたインキからなるインキ層であり、該層単独で、あるいは樹脂フィルムとの積層によって、光の入射を抑制する層である。当該インキ層に使用するインキ組成物は、少なくともバインダー樹脂と着色剤と硬化剤を含有することが好ましい。
本発明の遮光反射テープにおける遮光層は、遮光層中のハロゲン含有量が0.3質量%以下であることが好ましい。さらに好ましくは0.05質量%以下であり、ハロゲンを実質的に含有しないものが特に好ましい。ここで、ハロゲン含有量は、蛍光X線で分析したときの検出量である。たとえば、蛍光X線の分析装置としてはRigaku社製「ZSX Primus」、「ZSX PrimusII」等が挙げられる。
遮光層に使用するインキのバインダー樹脂は周波数1Hzでの動的粘弾性スペクトルで測定されるtanδのピーク温度が−30〜30℃のポリエステルウレタン樹脂であることが好ましい。
バーコーターにてポリエステルウレタン樹脂を厚さ50μmに製膜する。次に試料長さ20mmにカットした試験片(試料長20mm、膜厚50μ)を粘弾性試験機を用いて、周波数1Hz、昇温時間3℃/1分の条件で−150℃から250℃までの貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G”)を測定する。損失正接tanδは、以下の計算式より算出する。
損失正接tanδ=G”/G’
粘弾性試験機としては例えば、セイコーインスツル社製DMS210、DMS220、DMS6100等があげられる。
ポリエステルウレタン樹脂のtanδのピーク温度は−30℃〜30℃である。より好ましくは−20℃〜30℃であり、特に好ましくは−15℃〜25℃であり、最も好ましくは−10℃〜25℃である。ポリエステルウレタン樹脂のtanδのピーク温度がこの範囲にあると、遮光層のインキが適度な柔軟性と硬さを持つため、リワーク時にインキ層のクラック発生によるチギレが生じにくく、また高温時のインキの流動によるハガレが発生しにくい。tanδのピーク温度が30℃を越えると、インキ層の弾性率が高くなりすぎ、リワーク時にチギレが発生しやすい。tanδのピーク温度が−30℃未満である通常の印刷インキを使用すると、インキ層としての弾性率が低くなりすぎ、高温でインキと粘着剤界面に反発力が負荷された際に剥がれやすい。
ポリエステルウレタン樹脂は、ジイソシアネート化合物とポリエステルポリオール化合物及び低分子量の鎖伸長剤等の縮重合反応により得られ、分子内にウレタン結合を多数持った柔軟性、弾性に富んだ樹脂である。ポリエステルポリオール化合物はモノマー成分としてジカルボン酸を含有し、前記ジカルボン酸中の芳香族ジカルボン酸を30〜90質量%とすることがポリエステルウレタン樹脂のtanδのピーク温度を上記範囲に制御しやすいため好ましい。またポリエステルポリオールの分子量は、特に限定されないが、数平均分子量で800〜6,000であることが好ましい。ポリエステルポリオールの数平均分子量が800未満では、得られるポリエステルウレタン樹脂の印刷適性やコーテイング適性が劣ったものに成りやすく、6,000を超えると乾燥性および耐ブロッキング性が低下する傾向がある。ポリエステルウレタン系樹脂としては、質量平均分子量1,000〜500,000のものが好ましく、より好ましくは20,000〜150,000である。
前記平均質量分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による標準ポリスチレン換算である。測定条件として、カラムはTSKgel GMHXL[東ソー製]を用い、カラム温度40℃、溶離液はテトラヒドロフラン、流量は1.0mL/分とし、標準ポリスチレンはTSK標準ポリスチレンを用いる。
本発明の遮光反射テープのインキのポリエステルウレタン樹脂に好適に用いられるジイソシアネート化合物の具体例としては、例えば、メチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸のカルボキシル基をイソシアネート基に置換したダイマージイソシアネートなどの鎖状脂肪族ジイソシアネート;シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、1,3−ジ(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンジイソシアネートなどの環状脂肪族ジイソシアネート;4,4’−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネートなどのジアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルテトラメチルメタンジイソシアネートなどのテトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、4,4’−ジベンジルイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート;リジンジイソシアネートなどのアミノ酸ジイソシアネートなどが挙げられる。これらのジイソシアネート化合物をはじめとする前記ポリイソシアネート化合物は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。そのなかでもイソホロンジイソシアネートが適度な弾性を持つため好ましい。
本発明で好適に用いられるポリエステルポリオール化合物としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、オクタンジオール、1,4−ブチンジオール、ジプロピレングリコール、ビスフェノールA、水添ビスフェノールA等の飽和または不飽和の低分子量グリコール類とアジピン酸、マレイン酸、フマル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、しゅう酸、マロン酸、グルタル酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸等の二塩基酸またはこれらに対応する酸無水物等を脱水縮合して得られる化合物等が挙げられる。なかでも芳香族ジカルボン酸とジオールを脱水縮合したものが好ましく、そのなかでもアジピン酸とテレフタル酸の混合物と3−メチル−1,5−ペンタンジオールを脱水縮合したものが適度な弾性を持つため好ましい。
鎖伸長剤としては、各種公知のジアミン類およびグリコール類が挙げられる。ジアミン類としては、例えばエチレンジアミン、プロピレンジアミン、へキサメチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、イソホロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジアミン、2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、ジー2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、ジー2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン、ジー2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン等の分子内に水酸基を有するジアミン類およびダイマー酸のカルボキシル基をアミノ基に転化したダイマージアミン等が代表例として挙げられる。
更には、ウレタン化反応の際、反応停止剤を用いることもできる。かかる反応停止剤としては、例えば、ジーn−ブチルアミン等のジアルキルアミン類、ベンジルアミン、ジベンジルアミン等の芳香族アミン類、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン類や工タノール、イソブロピルアルコール等のアルコール類が挙げられる。
ポリエステルウレタン樹脂は尿素結合を付与したポリエステルウレタン尿素樹脂が好ましい。
ポリエステルウレタン尿素樹脂を製造する方法については特に制限はなく、一般的なポリエステルウレタン尿素樹脂の製法と同様の方法に従って製造すればよい。例えば、ジイソシアネート成分とポリオール成分とをイソシアネート基過剰の当量比で反応させて両末端イソシアネート基のプレポリマーをつくり、次いでこれらを適当な溶媒中で鎖伸長剤および必要に応じて反応停止剤と反応させるが、前記化合物を一括で反応させることもできる。
前記製造法において使用される溶剤としては、通常、印刷インキ用の溶剤として知られている溶剤を挙げることができる。例えばトルエン、キシレン等の芳香族系溶剤、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール系溶剤,アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤が挙げられ、これらを単独または2種以上の混合物で用いることができる。特に芳香族系溶剤としてトルエンを用いることが好ましい。
遮光層を構成するインキは、硬化剤として脂肪族または脂環族イソシアネート系硬化剤を含有することが好ましい。tanδのピーク温度が−30℃〜30℃のポリエステルウレタンと、比較的柔軟な架橋構造を形成する脂肪族または脂環族イソシアネートを架橋させることで、弾性率を制御し高温でのインキの流動に起因するインキ界面と粘着剤界面の剥がれを抑制することができる。さらに適度な弾性率であるためリワーク時にインキ層のクラックが入りにくく、テープのチギレが発生しにくい効果が得られる。
脂肪族または脂環族イソシアネートとしてはヘキサメチレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、リジンジイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネートが用いられる。また、これらイソシアネートの三量体を好ましく使用でき、そのなかでもジイソシアネートのアダクト体やビウレット体又はヌレート体であることが好ましい。そのなかでもヘキサメチレンジイソシアネート又はイソホロンジイソシアネートのアダクト体、又はビウレット体又は、ヌレート体が弾性率を制御しやすく好ましく、ビウレット体又はヌレート体が特に好ましい。硬化剤は単独で添加しても良いし、2種類以上を添加しても良い。
また分散剤として、高い分散性の得られるセルロース系樹脂を添加することが、高い遮光性が得られるため好ましい。セルロース系樹脂としては、硝化綿、セルロースアセテートプロピオネートが挙げられる。樹脂の添加量としては、インキ固形分に対し、0.05〜10質量%であることが好ましい。さらに好ましくは0.1〜3質量%である。
また、着色材料としては、ハロゲンを含まない公知慣用の顔料や染料を使用することができ、黒の場合はカーボンブラック、白の場合は酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、黄色の場合は黄色酸化鉄、赤の場合はべんがら、青の場合はシアニンブルー、銀の場合はアルミニウム粉、パールの場合は雲母チタン粉が、耐候性・耐熱性・インキ樹脂に対する分散性から好ましい。なかでも、黒色インキ層を形成できるものが好ましく、カーボンブラックが遮光性に優れるため好ましい。
着色材料の添加量としては、用途等に応じて適宜調整すればよく、着色材料を含むインキ固形分中の10〜70%が好ましい。より好ましくは、40〜50%である。10%以上あれば、好適に遮光性を示し、70%以下であれば、分散が良好となる。
遮光層を構成するインキ中には、ブロッキング防止剤を含有することが好ましい。ブロッキング防止剤を含有することでブロッキングによるピンホールの発生を抑制できる。ブロッキング防止剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、タルク等の粒子系ブロッキング防止剤や、ポリエチレンワックス(PEワックス)、脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、高級脂肪酸等の有機化合物系ブロッキング防止剤を使用することが好ましい。粒子系ブロッキング防止剤はインキ層表面に凹凸を形成しインキ面と背面の接触面積を減らすことでブロッキングを防止する。一方、有機化合物系ブロッキング防止剤はインキ層表面にブリードアウトすることでブロッキングを防止する。そのため、粒子系ブロッキング防止剤と有機化合物系ブロッキング防止剤を併用することが好ましい。特に粒子系ブロッキング防止剤としては粘着剤との密着性を向上させるシリカが好ましい。また有機化合物系ブロッキング防止剤としては粘着剤との密着性を大きく低下させないPEワックスが特に好ましい。
粒子径ブロッキング防止剤の添加量としては、インキ固形分に対して0.5〜10質量%であることが好ましい。そのなかでも1〜5質量%がより好ましい。0.5質量%以上であれば好適にブロッキング防止の効果を発揮し、10質量%以下であるとインキ皮膜が脆弱化し、リワーク時にテープのチギレが生じやすい。一方、有機系ブロッキング防止剤の添加量としては、インキ固形分に対して0.5〜10質量%であることが好ましい。そのなかでも2〜7質量%がより好ましい。0.5質量%以上であれば好適にブロッキング防止の効果が得られ、10質量%以下であると粘着剤との密着性やリワーク性も良好となる。また、必要に応じてその他の各種添加剤を含有していてもよい。
遮光層に使用するインキは、当該インキにより幅10μm、厚みが40μmのシート状サンプルを形成した際に、その弾性率が0.5GPa〜1.5GPaとなるインキであることが好ましい。さらに好ましくは0.6GPa〜1.2GPaであり、最も好ましくは0.7GPa〜1.1GPaである。0.5GPa未満では、高温でインキが流動し、インキと粘着剤の界面でハガレが発生しやすい。1.5GPaではインキが硬くなり過ぎ、インキが脆くなり高速で剥がす際にテープのチギレが発生しやすい。なお、シート状サンプルの弾性率は温度23℃、湿度50%の条件下で標線間隔100mmにて引張速度300/minで測定した値である。
遮光層に使用するインキは、幅10μm、40μmの厚みとしたシート状サンプルの引張強度10MPaでの引張方向への伸び率が0.5〜15%となるインキである。好ましくは0.5〜5%あり、より好ましくは0.5〜3%である。0.5%未満ではインキが硬くなり過ぎ、インキが脆くなり高速で剥がす際にテープがちぎれやすい。15%を超えるとインキが流動し、インキと粘着剤の界面でハガレが発生する。なお、シート状サンプルの弾性率は温度23℃、湿度50%の条件下で標線間隔100mmにて引張速度300/minで測定した値である。
また、遮光層に使用するインキは、幅10μm、40μmの厚みとしたシート状サンプルの引張破断強度は15〜50MPaであることが好ましい。さらに好ましくは21MPa〜30MPaである。なお、シート状サンプルの弾性率は温度23℃、湿度50%の条件下で標線間隔100mmにて引張速度300/minで測定した値である。
遮光層に使用するインキは、幅10μm、40μmの厚みとしたシート状サンプルの引張破断伸度は10〜70%であることが好ましい。さらに好ましくは20〜50%である。なお、シート状サンプルの弾性率は温度23℃、湿度50%の条件下で標線間隔100mmにて引張速度300/minで測定した値である。
遮光層の厚みは、遮光性やテープ打ち抜き時の加工性の観点から、1〜10μmが好ましく、3〜7μmがより好ましい。尚、インキの厚みが厚いほど、リワーク性の観点からインキ層を低弾性率にすることが好ましい。
(光反射層)
光反射層としては、銀やアルミ等の金属の蒸着層、白色樹脂フィルム層、白色、グレー色、或いは銀色の着色剤層等が挙げられる。これらを単独或いは2つ以上積層して使用しても良い。
本発明に使用する支持体の好ましい形態の1つとしては、透明樹脂フィルムからなる基材層の一方の面に、黒印刷からなる遮光層と白印刷層からなる光反射層とを有し、前記遮光層を最外層として有する形態が挙げられる。もう1つの好ましい形態としては、透明樹脂フィルムからなる基材層の一方の面に黒印刷層からなる遮光層を有し、他方の面に白印刷層からなる光反射層が設けられた形態が好ましい。上記のような形態とすることで、黒印刷層とグレー印刷層を別々に設ける形態に比べて、ピンホールがなく印刷層を薄くできるため、好ましい。
白色インキに使用する白色着色剤は、二酸化チタン、硫酸バリウムが好ましく、その中でも光反射性の点から二酸化チタンが最も好ましい。特に、390nm以下の光の波長領域における反射効率を考えると、二酸化チタンが好ましく、薄膜であっても反射性・隠蔽性に優れるルチル型二酸化チタンが最も好ましい。
白色インキに使用する顔料の平均粒径としては0.2〜0.4μmが好ましい。0.2μm以上とすることで拡散反射率を上げることができ、0.4μm以下とすることで、青味を抑制することができる。
白色着色剤の添加量は、白色インキ層を形成する白色インキ組成物中の40〜70質量%が好ましく、より好ましく55〜65質量%である。顔料の添加量を当該範囲とすることで、好適に反射率を向上でき、またインキの塗工性も良好となる。
白色インキ層の厚みは特に限定されるものではないが、特に1〜5μmが好ましい。上記範囲にすることで、全反射率、拡散反射率を目標とする範囲に制御しやすいため、好ましい。
樹脂フィルムへの白色インキ層の積層は公知慣用の印刷方式により印刷する方法が容易であるため好ましい。例えば、凸版印刷、フレキソ印刷、ドライオフセット印刷、グラビア印刷、グラビアオフセット印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷等が採用できる。その中でも、グラビア印刷が重ねてコートするのに適している。
インキコートする樹脂フィルムの表面は、公知慣用の易接着処理を施すのが好ましい。その中でもコロナ処理・プラズマ処理・プライマー処理から選ばれる易接着処理が好ましい。
[粘着剤層]
本発明に使用する粘着剤層は、樹脂フィルムや遮光層と良好な粘着性を有するものを使用でき、公知のアクリル系、ゴム系、シリコン系の粘着樹脂を使用することができる。そのなかでも、反復単位として炭素数2〜14のアルキル基を有するアクリル酸エステルに由来する反復単位を含有するアクリル系共重合体が、耐光性・耐熱性の点から好ましい。
アクリル系共重合体としては、例えば、n−ブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート、エチルアクリレート等に由来する反復単位を含むアクリル系共重合体があげられる。これらの中でも、ハロゲン含有量が0.3質量%以下のものが好ましく、0.1質量%以下のものがより好ましく、ハロゲンを実質的に含有しないものが特に好ましい。そのなかでも反復単位として、n−ブチルアクリレート単位が50質量%以上含むものがポリエステルウレタン系樹脂を使用したインキ層との密着性に優れ、より好ましくは90質量%以上含むものが密着性に優れる。
さらに反復単位として、側鎖に水酸基、カルボキシル基、アミノ基などの極性基を有するアクリル酸エステルやその他のビニル系単量体に由来する反復単位を0.1〜15質量%の範囲で含有するのが好ましい。また、アクリル酸単位を2〜10質量%の範囲で含有するのが、ポリエステルウレタン系樹脂を使用したインキ層との密着性に優れ好ましい。
アクリル系共重合体は、溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法、紫外線照射法、電子線照射法によって共重合させることにより得ることができる。アクリル系共重合体の平均質量分子量は塗工性と粘着物性を両立するため、40万〜140万が好ましく、更に好ましくは、60万〜120万である。前記平均質量分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による標準ポリスチレン換算である。測定条件として、カラムはTSKgel GMHXL[東ソー製]を用い、カラム温度40℃、溶離液はテトラヒドロフラン、流量は1.0mL/分とし、標準ポリスチレンはTSK標準ポリスチレンを用いる。
さらに粘着剤の凝集力をあげるために、架橋剤を添加するのが好ましい。架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、キレート系架橋剤等があげられる。特に粘着剤層を設ける場合は、イソシアネート系架橋剤またはエポキシ系架橋剤を使用するのが好ましい。架橋剤の添加量としては、粘着剤層のゲル分率が25〜80%になるよう調整するのが好ましい。さらに好ましいゲル分率は、30〜70%である。そのなかでも35〜60%が最も好ましい。ゲル分率が25%以上であると粘着剤が適度な凝集力をもつため、リワークした際に糊残りが生じにくい。一方、ゲル分率が80%以下であると粘着剤が硬くなりすぎず、接着力が良好である。接着性が低下する。ゲル分率は、養生後の粘着剤層の組成物をトルエン中に浸漬し、24時間放置後に残った不溶分の乾燥後の質量を測定し、元の質量に対する百分率で表す。
さらに粘着剤層の粘着力を向上させるため、粘着付与樹脂を添加しても良い。本発明の粘着テープの粘着剤層に添加する粘着付与樹脂は、ロジンやロジンのエステル化物等のロジン系樹脂;ジテルペン重合体やα−ピネン−フェノール共重合体等のテルペン系樹脂;脂肪族系(C5系)や芳香族系(C9)等の石油樹脂;その他、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。また、前記アクリル共重合体以外のアクリル樹脂を粘着付与樹脂として添加しても良い。
粘着付与樹脂の添加量としては、粘着剤樹脂がアクリル系共重合体である場合は、アクリル系共重合体100質量部に対して10〜60質量部を添加するのが好ましい。接着性を重視する場合は、20〜50質量部を添加するのが最も好ましい。また、粘着剤樹脂がゴム系の樹脂である場合は、ゴム系の樹脂100質量部に対して、粘着付与樹脂を80〜150質量部添加するのが好ましい。なお、一般的に粘着剤樹脂がシリコン系樹脂である場合は、粘着付与樹脂を添加しない。
また、必要に応じて、カーボンブラック等の黒色着色剤や、他の公知慣用の添加剤を添加することができる。他の添加剤としては、例えば、可塑剤、軟化剤、充填剤、顔料、難燃剤等が例示できる。
粘着剤層の周波数1Hzでの動的粘弾性スペクトルの損失正接は、85℃下で0.5〜0.70であることが好ましい。さらに好ましくは0.55〜0.65である。0.5未満であると、粘着剤が硬くなりすぎ、初期の密着性と耐反発性が低下する。一方、0.70を越えると、粘着剤が柔らかくなりすぎ、高温で粘着剤が伸びてハガレが発生しやすい。
本発明における粘着剤層の動的粘弾性は、粘弾性試験機(レオメトリックス社製、商品名:アレス2KSTD)を用いて、同試験機の測定部である平行円盤の間に試験片を挟み込み、周波数1Hzでの貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G”)を測定し、損失正接はtanδ=(G”)/(G’)で表される式により算出される。試験片は厚み0.5〜2.5mmの粘着剤を単独で平行円盤の間に挟んでも良いが、基材と粘着剤の積層体を幾重にも重ねて平行円盤の間に挟んでも良い。なお、後者の場合は粘着剤のみの厚さが前記の範囲となるように調整する。粘着剤としての厚さを上記の範囲に調整すると、中間に基材が挟まっていても基材のない場合と同様に粘着剤の動的粘弾性スペクトルを測定できる。
粘着剤層の厚みは、5〜50μmが好ましく、さらに好ましくは、10〜30μmである。5μm以上であれば、充分な接着性を得ることができ、また、50μm以下とすることで軽薄短小化の進む表示装置等に好適に適用できる。
[遮光反射テープ]
本発明の遮光反射テープは、上記光反射層と遮光層とを有する支持体の少なくとも片面に上記粘着剤層が設けられた遮光反射テープであり、反射面側の反射率が適度な範囲であるので、LCDモジュールのLCDパネルとバックライト筐体との間に貼付して使用された場合に端部のヒカリムラがなく好適である。
本発明の遮光反射テープの厚みは20〜100μmであることが好ましい。さらに好ましくは、30〜75μmであり、中でも、40〜65μmであることが特に好ましい。
本発明の遮光反射テープをLCDモジュールのLCDパネルとバックライト筐体との間に貼付して適用する際には、通常、光反射層側をバックライト筐体に、遮光層側をLCDパネルに貼り付ける。このような態様においては、光反射層側に設けられた粘着剤層のバックライト筐体に対する接着力と、遮光層側に設けられた粘着剤層のLCDパネルに対する接着力との比の好適な範囲としては、10:1〜10:9が好ましく、さらに好ましくは10:2〜10:8である。なかでも、10:3〜10:7が最も好ましい。
また、光反射層側に設けられた粘着剤層のバックライト筐体に対する接着力は、10N/10mm未満であることが好ましく、3〜9N/10mmであることがより好ましい。中でも4〜8N/10mmであることが特により好ましい。
(本発明の遮光反射テープの構成)
本発明の遮光反射テープの具体的な実施形態について、貼付図面を例示して説明する。
図1は、光反射層1と遮光層2を積層した支持体3の遮光層2側に粘着剤層4が積層されている実施形態である。図2は、光反射層1と遮光層2を積層した支持体3の光反射層1側に粘着剤層4が積層されている実施形態である。また、図3は、光反射層1と遮光層2を積層した支持体3の両面に粘着剤層4を設けた本発明の遮光反射テープの一例を示す実施形態である。本発明の遮光反射テープは、図1、及び図2のような片面遮光反射テープ、あるいは図3のような両面遮光反射テープの形態を採ることができる。なお、粘着剤層4は単層の粘着剤の層であっても良いが、両面テープのような複数の粘着剤の層及びシートからなる多層の材料であっても良い。図4は透明樹脂フィルムからなる透明基材層5の一方の面に、白色インキ等による光反射層1と黒色インキ等による遮光層2をこの順に設けた支持体の両面に、粘着剤層4を設けた遮光反射粘着テープである。図5は透明樹脂フィルムからなる透明基材層5の一方の面に、白色インキ等による光反射層1を設け、他方の面に黒色インキ等による遮光層2を設けた支持体の両面に、粘着剤層を設けた遮光反射粘着テープである。
本発明の遮光反射テープは、図3、図4、図5で例示されている光反射層1と遮光層2を積層した支持体3の両方の面に粘着剤層4を設けた光反射性と遮光性を併有する遮光反射テープであることが好ましい。両面粘着型のテープの場合、LCDパネルがバックライト筐体から脱離するのを防ぐための部品を用いなくてもLCDパネルをバックライト筐体に固定することができる。
(LCDモジュールでの使用方法)
本発明の光反射性と遮光性を併有する遮光反射テープは、LCDパネル17とバックライト筐体16の間に額縁状に打ち抜かれて挟み込まれた態様を好ましい態様として例示できる。図6で示される「遮光反射テープ10」の位置に貼られる。当該形態で適用される本発明の遮光性粘着テープは、LCDパネル17とバックライト筐体16の間に額縁状に打ち抜かれて挟み込まれた態様を好ましい態様として例示できる。その際、本発明の遮光反射テープの遮光層2はLCDパネル17の方向になるように、又光反射層1は光源13の方向になるようにバックライト筐体16及びプリズムシート11に接するように貼着する。その際、本発明の遮光反射テープが両面遮光反射テープである場合は、LCDパネル17及びバックライト筐体16に貼着する(図7はプリズムシート11を使用している例であり、この場合は、本発明の遮光反射テープはプリズムシート11の面にも貼着されている)。また、片面の遮光反射テープである場合は、LCDパネル17又はバックライト筐体16に貼着する。なお、本発明の遮光反射テープが片面の遮光反射テープである場合は、LCDパネルは、押さえ具等の部品によりバックライト筐体16に固定される。本発明の遮光反射テープは、光反射性及び遮光性にも優れているため、光源13の光を有効にLCDパネル17側に反射させることができると共に、駆動するドライバー9への光の進入を防止することができる。
以下に実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、以下に表示する部は、質量部である。
[ポリエステルウレタンの製造例]
(ポリエステルウレタン樹脂A)
攪拌機,温度計,還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた四つロフラスコにアジピン酸/テレフタル酸=50/50なる酸成分と3一メチル−1,5ペンタンジオールから得られる数平均分子量(以下Mnという)2,000のポリエステルジオール256.3部とイソホロンジイソシアネート36.5部を仕込み、窒素気流下に90℃で15時間反応させた。次いでイソホロンジアミン5.0部、ジ−n−ブチルアミン2.2部、トルエン175部、メチルエチルケトン350部、イソプロピレンアルコール175部を添加し、攪枠下に40℃で3時間反応させ、樹脂固形分濃度30.0%、ガードナー粘度U−V(25℃)、アミン価=0、質量平均分子量(以下Mwという)67,000のポリエステルウレタン樹脂Aを得た。得られた樹脂のtanδのピーク温度は−8℃であった。
[黒色インキの製造例1]
デグサ社製「カーボンデグサスペシャル4A」を4部、デグサ社製「カーボンスペシャル250P」6部、ポリエステルウレタン樹脂A(tanδピーク温度=−8℃)を40部、メチルエチルケトンを23部、トルエンを13部、酢酸エチルを6部、N−プロピルアセテートを3部、イソプロピルアルコール3部を添加し、サンドミルで約1時間湿式分散した物に、DIC社製硬化剤「KR90」(ヘキサメチレンジジイソシアネートのビウレット体)を4部、DIC社製希釈剤「ダイレジューサーV No.20」を35部添加して黒色インキBを作成した。なお、樹脂は固形分比を表す。
[白色インキの製造例1]
石原産業社製「R830」を25部、ポリエステルウレタン樹脂A(tanδピーク温度=−8℃)を40部、メチルエチルケトンを23部、トルエンを13部、酢酸エチルを6部、N−プロピルアセテートを3部、イソプロピルアルコール3部を添加し、サンドミルで約1時間湿式分散した物に、DIC社製硬化剤「KR90」(ヘキサメチレンジジイソシアネートのビウレット体)を4部、DIC社製希釈剤「ダイレジューサーV No.20」を35部添加して白色インキWを作成した。なお、樹脂は固形分比を表す。
(基材の作製)
東レ(株)製透明ポリエステルフィルムS10#12の両面を濡れ張力が50dyne/cmとなるようにコロナ処理し、一方の面に白色インキWを乾燥厚みが4μmになるよう2回グラビアコートした。更にその反対側に黒色インキBを乾燥厚みが4μmになるよう2回グラビアコートした。
さらに40℃で2日間養生し、インキコートフィルム(a)を得た。
東レ(株)製透明ポリエステルフィルムS10#12の両面を濡れ張力が50dyne/cmとなるようにコロナ処理し、一方の面に白色インキWを乾燥厚みが2μmになるよう2回グラビアコートした。更に白インキの上に黒色インキBを乾燥厚みが4μmになるよう2回グラビアコートした。
さらに40℃で2日間養生し、インキコートフィルム(b)を得た。
東レ(株)製透明ポリエステルフィルムS10#12の両面を濡れ張力が50dyne/cmとなるようにコロナ処理し、黒色インキBを乾燥厚みが4μmになるよう2回グラビアコートした。
さらに40℃で2日間養生し、インキコートフィルム(c)を得た。
帝人デュポンフィルム(株)製白色ポリエステルフィルム テフレックスFW2#13の両面を濡れ張力が50dyne/cmとなるようにコロナ処理し、黒色インキBを乾燥厚みが4μmになるよう2回グラビアコートした。
さらに40℃で2日間養生し、インキコートフィルム(d)を得た。
(アクリル系共重合体1の調製)
冷却管、攪拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器にn−ブチルアクリレート93.4部、アクリル酸3.5部、β−ヒドロキシーエチルアクリレート0.1部と、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して質量平均分子量80万のアクリル系共重合体1を得た。
(アクリル系粘着剤組成物1の調製)
上記アクリル系共重合体1を100部、荒川化学社製「スーパーエステルA100」を10部、及び荒川化学社製「ペンセルD135」を10部をトルエンで希釈し、固形分40%のアクリル系粘着剤組成物1を得た。
(実施例1)
(両面テープの作製)
アクリル系粘着剤組成物1に日本ポリウレタン工業社製「コロネートL−45」(イソシアネート系架橋剤)を1.5部配合し、充分に撹拌した後、離型処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが18μmとなるよう塗工して、100℃で2分間乾燥して粘着剤層を得た。これをインキコートフィルム(a)の両面に転写し、80℃の熱ロールで4kgf/cmの圧力でラミネートし、さらに、40℃で2日間養生して、両面テープを得た。
(実施例2)
インキコートフィルム(a)の代わりにインキコートフィルム(b)を用いた以外は、実施例1と同様にして両面テープを得た。
(比較例1)
インキコートフィルム(a)の代わりにインキコートフィルム(c)を用いた以外は、実施例1と同様にして両面テープを得た。
(比較例2)
インキコートフィルム(a)の代わりにインキコートフィルム(d)を用いた以外は、実施例1と同様にして両面遮光反射テープを得た。
実施例、比較例で作成した両面テープについて、以下に示す方法により、全光線透過率、全反射率、拡散反射率、接着力、テープ厚み、平均輝度、ヒカリムラを評価した。評価結果は、表1、2に記載した。
(全光線透過率、全反射率、拡散反射率)
村上色彩技術研究所製HR−100を用い、全光線透過率、全反射率、拡散反射率を測定した。尚、光源はD65光源を使用した。
(接着力)
接着力はJIS−Z0237(2000)の180度引き剥がし接着力の試験方法に従って下記の手順により求めた。
(1)SUS板にポリエステルフィルム25μmで裏打ちした25mm幅の実施例及び比較例の遮光反射テープを、環境温度23℃、湿度50%の条件下において、2kgのローラーで1往復加圧貼付し1時間放置後、テンシロン万能引張試験機(オリエンテック製、RTA100)を用い、同一の温度湿度条件下で300mm/minの速度で引っ張って、180度引き剥がし接着力S25を測定した。
(2)接着力Sを下記の式により求めた。(接着力Sは、JIS Z 8401に従い、N/10mmに換算した値として求める。なお、Sは小数点以下第3位を四捨五入して、小数点以下第2位までの値として計算する。)
S=(10×S25)÷W=(10×S25)÷25
ここで、S:接着力(N/10mm)
25:25mm幅のテープを剥がした時の接着力(N)
W:試験片の幅(mm)
(テープ厚み)
厚み計で、両面テープの厚みを測定した。厚みが75μm以下の場合を適合とした。
(平均輝度)
平均輝度6232cd/mのLEDバックライト(Minebea(株)製、2.2インチ携帯電話用バックライト(LED;日亜化学製NSSW020A 4灯、プリズムシート;Downward Prism)を装着したLCDモジュールのバックライト筐体に、実施例、比較例の遮光性粘着テープを接着した。(株)アイ・システム製輝度計「アイスケール3」で、画面を9分割し、各中央位置の輝度を測定した。駆動条件はIf=15mAとした。測定環境は室温23℃、湿度50%とした。平均輝度は9点の平均値とした。平均輝度が6400cd/mを越えるものを良好であると判断した。
(端部のヒカリムラ)
目視にて額縁状に打ち抜いた遮光反射テープを貼付したバックライトを見て、遮光反射テープ近傍にヒカリムラの有無を目視にて判断した。
○:ヒカリムラがない
×:ヒカリムラがある
Figure 2010190950
表1に示した結果から明らかなように、実施例の遮光反射テープは、特定の反射率を示すため、バックライトモジュールの平均輝度が高く、端部のヒカリムラが確認されなかった。一方、比較例1のテープは端部のヒカリムラがないが、平均輝度が高いものであった。比較例2のテープは平均輝度が高いが、端部のヒカリムラが確認された。
光反射層1と遮光層2を積層した支持体3の遮光層2側に粘着剤層4を設けた本発明の粘着テープの一例を示す断面図である。 光反射層1と遮光層2を積層した支持体3の光反射層1側に粘着剤層4を設けた本発明の粘着テープの一例を示す断面図である。 光反射層1と遮光層2を積層した支持体3の両面に粘着剤層4を設けた本発明の粘着テープの一例を示す断面図である。 透明樹脂フィルムからなる透明基材層5の一方の面に、光反射層1と遮光層2をこの順に設けた支持体3の両面に、粘着剤層4を設けた本発明の粘着テープの一例を示す断面図である。 透明樹脂フィルムからなる透明基材層5の一方の面に、光反射層1を設け、他方の面に遮光層2を設けた支持体3の両面に、粘着剤層4を設けた本発明の粘着テープの一例を示す断面図である。 粘着テープ10を使用してLCDパネル17等の各部品をバックライト筐体16に固定したLCDモジュールの断面図である。
1:光反射層
2:遮光層
3:支持体
4:粘着層
5:透明基材層
9:ドライバー
10:遮光反射テープ
11:プリズムシート
12:拡散シート
13:光源
14:導光板
15:反射板
16:バックライト筐体
17:LCDパネル

Claims (6)

  1. LCDモジュールのLCDパネルとバックライト筐体との間に貼付して使用される粘着テープであって、
    基材層、光反射層及び遮光層を有する支持体と、前記支持体の少なくとも片面に設けられた粘着剤層とを有し、
    前記遮光層側の全光線透過率Ttが0.1%以下であり、
    前記光反射層側の全反射率Rtが20〜50%であることを特徴とする遮光反射テープ。
  2. 前記光反射層側の拡散反射率Rdが15〜40%である請求項1に記載の遮光反射テープ。
  3. 前記支持体が、透明樹脂フィルムからなる基材層の一方の面に、黒印刷層からなる遮光層と白印刷層からなる光反射層とを有し、前記黒印刷層からなる遮光層を最外層として有する支持体である請求項1、2に記載の遮光反射テープ。
  4. 前記支持体が、透明樹脂フィルムからなる基材層の一方の面に黒印刷層からなる遮光層を有し、他方の面に白印刷層からなる光反射層が設けられた支持体である請求項1、2に記載の遮光反射テープ。
  5. 前記白印刷層の厚さが1〜5μmであり、総厚さが20〜100μmである請求項3又は4に記載の遮光反射テープ。
  6. LCDパネルとバックライト筐体とを有するLCDモジュールであって、前記LCDパネルと前記バックライト筐体とが、請求項1〜5のいずれかに記載の遮光反射テープで貼着されたことを特徴とするLCDモジュール。
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KR101378344B1 (ko) * 2012-05-29 2014-03-27 엘지디스플레이 주식회사 영상표시장치

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