JP2010190377A - 密封装置 - Google Patents

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JP2010190377A
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lip
shaft
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Mikio Sato
幹男 佐藤
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Arai Seisakusho Co Ltd
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Abstract

【目的】ダストシール等の密封装置において、開放側から軸を装着するときに、リップが反転することなく軸の挿入をスムースに行うことができるようにすること。
【構成】
金属環の内周側に、開放側から立ち上がるゴムよりなる可撓部を有し、該可撓部には軸に当接する開放側の第1リップと密封側の第2リップとをそれぞれ開放側に向けて突出して設けてなる密封装置において、前記軸が開放側から挿入されるときに前記第1リップの変形の支点となる支点部を、該第1リップの基部付近と可撓部の基部付近の2箇所に設けた構造とした。このような構造としたことにより、軸を開放側から装着するときには、第1リップは、前記の2箇所を支点として拡径方向に変形するので柔軟性が増し、スムースに軸径方向に広がりやすくなるため、反転が生じることなく軸の装着が容易になった。
【選択図】図1

Description

本発明は、密封装置に関し、さらに詳細には、開放側からの塵埃の侵入を確実に防止するためのダストシールに適用される密封装置に関する。
従来、密封装置において特にダストシールでは、開放側から密封側への塵埃等の侵入をより確実に防止するため、開放側に向かって突出する複数のリップを備えたものがある。
このようなダストシールの従来例を図2に示す。即ちこのダストシールは、ゴム製のシール本体20に埋設された金属製補強環21の内周側に、開放側Kから密封側Mに向かってシール本体20から一体に立ち上げて形成された可撓部22を有し、この可撓部22には、この可撓部22の基部より開放側Kに向けて突出せしめられ軸10と所要の締め代で当接される第1リップ25と、前記可撓部22の先端部より開放側Kに向けて突出せしめられ軸10と所要の締め代を有して当接される第2リップ26とを備えている。
上記した従来のダストシールにあっては、軸は開放側Kより装着されるものであるが、そのとき第1リップ25はスムースに拡径せず反転が生じやすかった。即ち,従来のダストシールにおいては、第1リップ25は可撓部22の立ち上げ基部付近から突出するように設けられているため、軸10を装着するときにこの第1リップ25の変形の基点となる支点部27は第1リップ25の基部付近の1箇所のみに存在し、変形の柔軟性が低いものであった。
そのため、上記した軸10を開放側Kより装着するときには、第1リップ25はスムースに拡径方向に変形せず、先端部が軸方向に反転するいわゆる捲れ状態となり、この捲れ状態を解消し軸に対し正常に接触させることは困難な作業であり軸の円滑な装着に不具合があった。
上記したようなダストリップの捲くれを防止する手段については、従来技術としてみることができないが、リップの捲くれを防止するという観点からは、密封装置における主リップの捲れの防止について次のような技術手段が開示されている。即ち、軸を密封側から回転させながら密封装置に挿入するようにしたものにおいて、前記の主リップの軸と接触する部位に、リップの拡径案内構造としてねじ又は螺旋状溝を設け、軸の回転挿入時に前記したねじ又は螺旋状形状により、リップの径を拡大する方向の力を生じさせ、捲れを発生させない方向に作用させたものがある(特許文献1参照)。
特開2007ー285428号公報
しかしながら,上記特許文献1においては、軸の挿入に当たり該軸を回転させながら、かつ密封側から軸を挿入するものにおいては有効であるが、開放側からの軸の挿入においては、ダストリップの軸との接触面にねじ又は螺旋状溝を形成することは、ダストリップの防塵の点から問題がある。そこで、本発明は、ダストリップの軸に対する締め代が所要の締め代を備えていても開放側からの軸の挿入が容易でダストリップが反転し捲くれることがなく円滑に装着可能とした密封装置の提供を目的とするものである。
本発明に係る密封装置は、前記の目的を達成するために、金属環の内周側に、開放側から立ち上がるゴムよりなる可撓部を有し、該可撓部には軸に密封当接する開放側の第1リップと密封側の第2リップとがそれぞれ開放側に向かって突出して設けられ、前記軸が開放側から装着されるときに前記第1リップの変形の起点となる支点部を、前記可撓部上の2箇所に備えせしめたことをその特徴とし、さらに、前記可撓部において、前記第2リップの基部付近の肉厚を前記第1リップの基部付近の肉厚よりも大きくしたことをその特徴とするものであ
本発明に係る密封装置は、第1リップの変形の起点となる支点部を、第1リップの基部付近と可撓部の基部付近の2箇所に備えているので、軸を開放側から挿入するときには、第1リップはその基部付近と可撓部の基部付近の2箇所を支点として拡径方向に変形する。このような構成としたことにより第1リップの変形の柔軟性が増し、軸の装着時には第1リップが反転することなく軸径までスムースに拡がりやすくなるので第1リップの締め代を確保したまま軸の装着が可能となるとする効果がある。
また、上記したように第1リップが拡げられると第2リップも拡がり軸に対する緊迫力の低下を招くおそれがあるが、本発明においては、可撓部において第2リップの基部付近の肉厚を第1リップの基部付近の肉厚より増大させることにより、第2リップの拡がりを抑制し、緊迫力の低下を防止する効果を有するものである。
本発明の密封装置の説明図 従来の密封装置の説明図
本発明の実施の形態を説明すると、密封装置としてのダストシールは、ゴム製シール本体1に埋設された金属製補強環2の内周側に、開放側Kより密封側Mに向かってシール本体1から一体に立ち上げ形成した可撓部3に軸10に対して所要の締め代をもって密封当接する開放側Kに向かって突出される開放側の第1リップ4を設け、該第1リップ4は、前記本体1の開放側K端部5より密封側M方向に距離Lだけずらせて形成されている。また、前記可撓部3の先端部即ち密封側Mの端部より開放側に向かって突出形成され軸10に所定の締め代で当接される密封側の第2リップ6が設けられており、したがって前記第1リップ4は第2リップ6に近設されるように形成されている。
上記のように構成された本実施の形態のダストシールをハウジングに装着し、ダストシールに軸10を開放側Kから挿入するときには、第1リップ4は、該第1リップ4の基部付近8と可撓部3の基部付近9の2箇所を支点として拡径方向に変形するものであり、上記のような構成としたことにより第1リップ4の変形の柔軟性が増し、軸10を挿入するときに第1リップ4の先端部がスムースに軸径方向に広がりやすくなり、反転することがなくなった。また、第2リップ6は、第1リップ4に比して短く形成されているため、軸10を挿入するときに反転が生じるおそれはない。
また、第1リップ4の上記した構成において、軸10の挿入時に前記第1リップ4が拡げられると第2リップも拡がって軸10に対する緊迫力の低下を招くおそれがあるが、本実施の形態においては、第2リップ6が突出する可撓部の基部付近の肉厚を前記第1リップ4の基部付近の肉厚よりも増大せしめた構成とし、該構成によって第2リップ6の拡がりを抑制し、緊迫力の低下を防止するようにしている。
上記したように、本実施の形態においては、軸10の挿入時において第1リップ4がスムースに軸径方向に広がるように構成されるので、軸10が装着された後において第1リップ4はそのまま直ちに所要の締め代で軸10に当接されることになるものである。
本発明は、ダストシールにおいて、軸の挿入を開放側から実施した場合にリップの反転を防止するものであり、有益な発明である。また、本発明は、ダストシール以外の密封装置においても広く適用が可能である。
1 シール本体
2 金属製補強環
3 可撓部
4 第1リップ
5 シール本体の開放側端部
6 第2リップ














Claims (2)

  1. 金属環の内周側に、開放側から立ち上がるゴムよりなる可撓部を有し、該可撓部には軸に密封接触する開放側の第1リップと密封側の第2リップとがそれぞれ開放側に向かって突出して設けられ、前記軸が開放側から装着されるときに前記第1リップの変形の起点となる支点部を、前記可撓部上の2箇所に備えせしめたことを特徴とする密封装置。
  2. 前記可撓部において、前記第2リップの基部付近の肉厚を前記第1リップの基部付近の肉厚よりも大きくしたことを特徴とする請求項1記載の密封装置。


















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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140117346A (ko) * 2011-12-29 2014-10-07 코오롱인더스트리 주식회사 막 가습기
WO2019041325A1 (zh) * 2017-09-01 2019-03-07 舍弗勒技术股份两合公司 离合器分离系统用活塞密封组件及离合器分离系统

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