JP2010188733A - 写真媒体印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光沢のある、写真品質の印刷画像を作成することができ、また、インク受け被覆を外部刺激から保護して耐久性を持たせることができる方法を提供する。
【解決手段】光沢のある写真媒体印刷物を作成する方法であって、透明媒体にインク受け被覆を塗布するステップと、インクジェット式プリンタの要求時滴下式印刷ヘッドからインクを吐出して、前記透明媒体の前記インク受け被覆上に画像を印刷するステップと、前記インクジェット式プリンタの要求時滴下式印刷ヘッドから着色液体、もしくは乾燥後に半透明または不透明になる液体を吐出して前記印刷画像を覆うステップと、前記液体を乾燥させて裏張りを形成し、それにより前記透明媒体を透かして見たとき写真品質の光沢画像が生ずるようにするステップと、を含む方法を採用した。
【選択図】図2
【解決手段】光沢のある写真媒体印刷物を作成する方法であって、透明媒体にインク受け被覆を塗布するステップと、インクジェット式プリンタの要求時滴下式印刷ヘッドからインクを吐出して、前記透明媒体の前記インク受け被覆上に画像を印刷するステップと、前記インクジェット式プリンタの要求時滴下式印刷ヘッドから着色液体、もしくは乾燥後に半透明または不透明になる液体を吐出して前記印刷画像を覆うステップと、前記液体を乾燥させて裏張りを形成し、それにより前記透明媒体を透かして見たとき写真品質の光沢画像が生ずるようにするステップと、を含む方法を採用した。
【選択図】図2
Description
本発明は、インクジェット式プリンタを使用して写真品質の光沢画像を作成する技法に関する。
インクジェット・プリンタは、カラー画像を作成するための大衆向きの廉価な装置である。インクジェット式プリンタにより作られるカラー印刷物の品質は、写真品質の画像を作成できるようなレベルにまで進歩してきている。この目的で、今後包括的に「写真媒体」という特殊印刷媒体が開発されている。写真媒体は通常、白いプラスチック・フィルム、またはプラスチックと紙との結合層から成る基材から構成されている。基材の一方の側には、薄いインク受け被覆が塗布されている。このインク受け被覆は、媒体の実質上すべての写真属性を与える。
インクを吸収する他に、インク受け被覆は白い基材を透かして見ることができるよう澄明でなければならない。被覆は、画像の印刷部分および非印刷部分で同じ光沢レベルが生ずるように一様な光沢でなければならない。インク受け被覆はまた、写真として取り扱われるように耐久性がなければならない。このためには引きずり、引っ掻き、および油性よごれに耐える必要がある。被覆は、耐水性で且つ、好適には、インクを酸素から隔離して画像の耐光性を確保するよう設計されるべきである。
本発明の課題は、光沢のある、写真品質の印刷画像を作成するための方法を提供することにある。本発明の別の課題は、インク受け被覆を外部刺激から保護するための方法を提供することにある。
一般的な写真媒体の、特にインク受け被覆の前述の設計要請は、代わりの方法で満足させることができ、これが本出願の主題である。
すなわち、本発明は、光沢のある写真媒体印刷物を作成する方法であって、透明媒体にインク受け被覆を塗布するステップと、インクジェット式プリンタの要求時滴下式印刷ヘッドからインクを吐出して、前記透明媒体の前記インク受け被覆上に画像を印刷するステップと、前記インクジェット式プリンタの要求時滴下式印刷ヘッドから着色液体、もしくは乾燥後に半透明または不透明になる液体を吐出して前記印刷画像を覆うステップと、前記液体を乾燥させて裏張りを形成し、それにより前記透明媒体を透かして見たとき写真品質の光沢画像が生ずるようにするステップと、を含む、方法にある。
すなわち、本発明は、光沢のある写真媒体印刷物を作成する方法であって、透明媒体にインク受け被覆を塗布するステップと、インクジェット式プリンタの要求時滴下式印刷ヘッドからインクを吐出して、前記透明媒体の前記インク受け被覆上に画像を印刷するステップと、前記インクジェット式プリンタの要求時滴下式印刷ヘッドから着色液体、もしくは乾燥後に半透明または不透明になる液体を吐出して前記印刷画像を覆うステップと、前記液体を乾燥させて裏張りを形成し、それにより前記透明媒体を透かして見たとき写真品質の光沢画像が生ずるようにするステップと、を含む、方法にある。
本発明において、前記画像を印刷するステップは、所定の構成を有し、前記画像を印刷するための前記インクが入っている少なくとも一つのインク・カートリッジを準備するステップを含み、かつ、前記液体を吐出して前記印刷画像を覆うステップは、前記インク・カートリッジの構成に適合し且つ前記液体の何れかが入っている裏張りカートリッジを設けるステップを含むことが好適である。
また、前記画像を印刷するステップ、および、前記液体を吐出して前記印刷画像を覆うステップが、前記媒体を同じ方向に移動させるステップを含むことが好適である。
さらに、前記液体を吐出して前記印刷画像を覆うステップが、前記乾燥後に半透明または不透明になる液体としてチタニア粒子のポリビニールアルコール溶液を吐出することを含むことが好適である。
また、前記液体を吐出して前記印刷画像を覆う施すステップの前に、前記溶液を通して超音波放射を行い、それにより前記ポリビニールアルコールによる前記粒子の塗布を容易にするステップを含んでも良い。
また、前記画像を印刷するステップ、および、前記液体を吐出して前記印刷画像を覆うステップが、前記媒体を同じ方向に移動させるステップを含むことが好適である。
さらに、前記液体を吐出して前記印刷画像を覆うステップが、前記乾燥後に半透明または不透明になる液体としてチタニア粒子のポリビニールアルコール溶液を吐出することを含むことが好適である。
また、前記液体を吐出して前記印刷画像を覆う施すステップの前に、前記溶液を通して超音波放射を行い、それにより前記ポリビニールアルコールによる前記粒子の塗布を容易にするステップを含んでも良い。
本発明によって、光沢のある、写真品質の画像を作成する新しい方法が提供される。画像を被覆透明媒体または基材の背面に印刷した後、不透明の裏張りを施して印刷画像を覆うことで得られる画像または「印刷物」を透明基材の前面から見るが、これは写真品質の、魅力的外観を与える。これは主として実質的光沢深さおよび一様性のためであり、この特性は透明基材の特質である。本発明の別の長所として、透明基材および裏張りはインク受け被覆を保護し、生ずる印刷物を非常に長持ちさせる。インクが透明基材と裏張りとの間に挟み込まれ、それによりインクを周囲の酸素から封止しているので、画像は耐光性である。
耐久性、一様光沢などの上述の設計要件は透明基材および裏張りにより満たされるので、このような要件はインク受け被覆に適用されず、それによりその被覆の製作が簡単になることが認識されよう。
本発明では、裏張りをその後乾かされるインク状液体として施している。液体を、画像を印刷するのに使用されるものと実質上同様の機構を使用して施す。また、液体裏張りを施す際に使用される多才な媒体ハンドリング装置が提供される。
以上説明したように、本発明を用いることにより、光沢のある、写真品質の印刷画像を作成することができる。また、インク受け被覆を外部刺激から保護して耐久性を持たせることができる。本発明の他の長所および特徴は、この明細書の以下の部分および図面を検討すれば明らかになるであろう。
図1は、本発明の好適実施形態に従って作成された写真品質印刷20の層を示している。この層は、透明基材22を備え、これはオーバヘッド・プロジェクタなどのための透明画紙として普通に使用されている形式のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムから構成されている。
非常に薄い(約20μ)インク受け被覆24が施されている。この被覆をインク受け層とすることができ、好適にはスピニング、噴霧、浸漬、またはフローイングのような多様な方法のどれかにより施して、次に乾かされ硬化される被覆を形成する透明な無色のアルミナ・ゾル・ゲルである。また、シリカ・ゾル・ゲルがインク受け被覆24として十分である。ヒドロゲルもインク受け被覆24として適している。
ここで考察している形式の被覆透明基材層は、インクジェット・プリンタの供給品として入手しやすい。多数の適当な形式の一つの例は、カリフォルニア州パロアルトのヒューレット・パッカード会社から入手でき、プレミアム・インクジェット・トランスペアレンシ・フィルム、製品番号C3828A、と名付けられているものである。
後に説明するように、画像はインク受け被覆24の上に印刷される。基材の、インク受け被覆24を支持している側を説明の目的で、透明基材の「背面」と名付ける。本発明の好適実施形態によれば、印刷画像は次に不透明の白い裏張り26で覆われる。裏張り26は、インク受け被覆24と親密で隙間の無い結合を与える仕方で施される。仕上がった印刷物20を透明基材22の前面を透かして見るが、これは、記したとおり、写真品質印刷のための一様な深い光沢面を与える。
一好適実施形態では、裏張り26はインク受け被覆24の上に「塗装され」ている。この塗装仕事のためにどんな数の機構をも使用することができる。次に記すのは、画像の印刷および画像をインク受け被覆24の上に印刷してからの裏張り26の施工の双方にインクジェット・プリンタの機構を採用する一実施形態である。
図2は、画像を印刷する他に、上述のように裏張り26を施すようになっているインクジェット・プリンタの主要構成要素を示す。プリンタは、中に数シートの透明媒体30を積み重ねる入力トレイ32を備えており、各シートは透明基材22とインク受け被覆24の組合せ(図1)である。
印刷動作が開始するにつれて、媒体30のシートがピック・ローラ34により引かれ、方向矢印36により示したようにピック・ローラ34と、二つの案内部材、下部案内部材42および上部案内部材40、との間に形成された経路38を通って導かれる。ここで個別のローラおよび案内面だけが図2−図4に見えているが、多数のこのようなローラおよび表面が媒体シートの幅を横断して(すなわち、図2−図4の平面に垂直な方向に)離間して設けられていることに注目する価値がある。
通路38に入ると、媒体シートの前縁44は、アイドラ46とピック・ローラ34との間隙を通過して軽量の下部ゲート48に接触する。下部ゲート48は、一端でプリンタ・シャーシに旋回可能に取付けられ、その自由端が二つの隣接ピック・ローラ34の間に係合する位置に重力により正常に移動するような重量になっている。媒体シート30の前縁が接触すると、ゲート48は図2に破線で示した位置に(図で反時計回りに)揺動して開き、それにより媒体シート30が通路38を通過し続けることができるようにする。
媒体シート30は、ピック・ローラ34の周りにあり続け、縁検出ローラ50の下で滑り、これにより、媒体シートの厚さに適応してピック・ローラ34からわずか離れる方向に移動する。縁検出ローラ50は、ピック・ローラ34から離れる方向の検出器の移動に応答してマイクロプロセッサ・ベースの印刷制御器80に信号を与える変換器を支持している。この縁情報は、制御器メモリに保存される。
シート30は、ピンチローラ52と送りローラ54との間の間隙内に案内される。送りローラ54は、計量信号を印刷制御器に与える位置エンコーダを備えており、この信号は、ローラに対して移動したシート30の長さに関係している。
ピンチローラ52の近くに、画像を媒体シート30の被覆側に印刷するための、通常、インクジェット・カートリッジ60と言われている、インクの容器が取付けられている。カートリッジ60は、キャリッジ62に着脱可能に取付けられている。キャリッジ62は、プリンタ内部に収容されている支持ロッド64に沿って移動できる。ロッドはプリンタを横断し、媒体シート30がプリンタを通じて前進する方向に垂直に向いている。ブッシング65をキャリッジ62にはめ込んで滑りやすくすることができる。
好適実施形態では、カラー印刷用に4個のカートリッジ60が好適である(図には外側の一つだけを図示してあるが)。カートリッジにはこの目的で黒、シアン、黄色、およびマゼンタのインクが入っている。各カートリッジ60は、下向きに付いている鼻66を有する形状の液体インク貯蔵容器を備えたプラスチック本体から構成されている。印刷ヘッド68(明瞭にするためその大きさを図では大幅に拡大してある)は鼻の端に取付けられている。印刷ヘッドは熱式のものであり、インク室と整列した微小ノズルが形成されている。各室には熱変換器があり、これは必要に応じて駆動(加熱)され、インク小滴を印刷領域70を通じてシート30の上に放出する蒸気泡を形成する。
カートリッジ60は、キャリッジ62の内部に支持された回路の接点と組み合う露出接点を備えている。キャリッジは、柔軟なリボン式多重導体などにより印刷制御器80に接続され、印刷制御器80は、カートリッジにインク小滴の精密に時間調節された制御信号を与える。キャリッジ62がプリンタを横断して往復するにつれて小滴は前進するシート30の上に画像を描く。
いま説明した4カートリッジ構成の代案として、本発明を四つのインクの個別貯蔵容器を備えた単一カートリッジで実施することができ、この場合には各インクの色は、単一印刷ヘッド上に設定された個別ノズルに溝により伝えられる。また、明らかになるように、本発明を、一方に黒インクが入り、他方に三つのインク色が入っている二つの相互交換可能なカートリッジを使用する装置で実施できる。
本発明が媒体シート30の一方の側に印刷して他方の側を透かして見ることを必要とするかぎり、当業者は、印刷制御器80によりインク・カートリッジに与えられる画像データは、見られる画像の鏡像を印刷するような順序に並べられることを認識するであろう。
インク・カートリッジ60からのインク放出を制御する他に、印刷制御器80は、歯車伝動装置84により、プリンタのローラの回転速度および方向を制御する駆動モータ82を制御するに適する信号を与える。これに関しては、縁検出ローラ50に支持されている変換器が、検出器がピック・ローラ34の方に移動するのに応答して、印刷制御器80に信号を与える。前記移動は、シート30の後縁56がそれらローラ50、54の間から矢印58により示した方向に通過するにつれて生ずる。シート30の後縁56が検出されると、印刷制御器80は、(シートの対向縁に対応する計量信号との比較の結果)媒体30の長さを知り、送りローラ54を、画像をシートの余白に印刷させるのに十分な量だけ駆動する。
画像を印刷してから、送りローラ54は休止し、その間にシート30は、縁棚88などにより支持されてインクを部分的に乾かす。休止の後、送りローラ54およびピック・ローラ34の回転方向が逆転してシート30を後退させ、印刷画像に裏張り26を「塗装」する準備をする。
図3に示したように、シート30は、印刷中シートが移動する方向(矢印58、図2)と反対の方向(矢印90)に後退する。シート30の縁56は、ゲート48に係合する(これは閉鎖位置(図3)にある)までピック・ローラ34に追随する。破線の矢印92は、後退シートの経路を示し、後退シートは移動して上述のように駆動モータ82により駆動される後退ローラ94と接触する。後退ローラに関連するアイドラ・ローラは明瞭にするために省略してある。
一好適実施形態では、後退シート30の縁56は、プリンタの後退ローラ94から離れて矢印95により示したように後部案内面96と二つ以上の案内ローラ98との間の空間内に移動する。後退シート30は、ローラ100と接触しないが、この意味を下に更に完全に説明する。
シートの前縁44が印刷領域70に移動して入ると、シート30が完全に後退する。この時点で、裏張りが施される。この目的で、インク・カートリッジの一つ、黒インク・カートリッジが図3に示したような裏張り容器102と交換される。この容器102は、液体の形を成す裏張りを保持し、インク・カートリッジ60の構成に合致する(したがって、キャリッジ62に嵌まりやすい)形状をしている。
液体裏張りを作りあげることに関しては、画像が裏張りまたはその施工に影響されなければ、乾燥して半透明の、好適には白い層を成すどんな液体でも十分である。
好適実施形態では、裏張り液体は、カーボンブラックの代わりにチタニア粒子で置き換えられている他は、インクジェット印刷に使用されている黒インクによく似ている混合物である。更に詳細に説明すれば、裏張り液体は、重量で5乃至10%のポリビニールアルコール(5%が好適である)および重量で2乃至10%の、最大粒径が約100ナノメートル未満のチタニア粒子(2%が好適)の溶液である。チタニア粒子の完全な被覆を確保するために溶液に超音波を少なくとも10分かける。
不当な実験をせずに裏張り液体の別の調製法に確実に到達できる。たとえば、液体が絶対に不透明であることを確保することに心がける者は、重量で10%を超える量のチタニアを使用してよい。いずれにしても、裏張り液体を、乾いたとき不透明で、それにより有効な写真媒体裏張りを提供する白色塗料と考えることができる。
本実施形態の裏張り液体を印刷に相似の仕方で適用する。これに関しては、印刷ヘッド104をインク・カートリッジ60の印刷ヘッド68に適合する様式および場所で裏張り容器102に接続する。印刷ヘッドは、上述のように、熱式であるが、圧電式のような、どんなオン・デマンド(要求時)滴下式印刷ヘッドをも使用できる。
印刷制御器80は、媒体シート30がプリンタを通じて図2に関して上に説明したように前進するにつれて、キャリッジ62および裏張り容器印刷ヘッド104を制御し、裏張り液体を印刷画像を覆うのに十分な量だけ放出する。裏張りが施されて乾くと、縁棚88が移動して仕上がり印刷物を出力トレイ(図示せず)の中に落下させる。
裏張り容器102をインク・カートリッジ60と無関係に取付け、互いに交換する必要性を回避できることが考えられる。たとえば、キャリッジの全体の大きさを大きくして第5の容器、裏張り液体容器102、を支持することができる。また、別のキャリッジ・アセンブリを十分下流(すなわち、図2の矢印58に対して)に設けて上述のようにシート30を後退させずに裏張りを施すことができる。裏張り液体容器のこの下流支持法を図4の破線で示してあり、裏張り容器を103で示し、別のキャリッジ(または同じキャリッジ62の延長部)を63で示してある。また、このような実施形態では、裏張り液体印刷ヘッドのページ幅配列を設けて裏張り液体容器を有するキャリッジの必要性を省略できる。これら代わりの方法は、処理量を増大させる。
なお、印刷物20(図1)の裏張り26として、透明基材22の被覆側に接合された材料のシートを使用することもできる。この場合、前の実施形態に関連して説明した媒体ハンドリング装置を液体裏張りまたはシート裏張りを施すのに使用できる。
簡潔に述べれば、図4において、印刷画像を支持している媒体シート30を後退ローラ94により(矢印95により示した方向に)所定量だけ後退させ、シート30の縁56が圧力ローラ102と裏張り材料100のロールとの間の間隙に係合するようにする。
裏張り材料100は、透明な感圧接着剤が塗布された白いプラスチック・フィルムから成り、この接着剤は外に向かってシート30のインク受け被覆24に接触している。接着剤被覆フィルム100を感圧テープと考えることができる。歯車付き駆動モータ82が圧力ローラ102を駆動してシートがローラ102とロール100との間を前進するにつれて裏張りテープがシートに接着するようにしている。
ここで、インク受け層24のゾル・ゲルの外観が半透明または「乳白色」になるように調製し、それにより画像の非印刷部分に現われることがあるどんな接着剤をも有効に隠すと、最良の結果が得られることに注目する価値がある。ゾル・ゲルのこの半透明性を、インク受け被覆24として施す前にチタニアをゾル・ゲル混合体内に混合することにより達成することができる。
シート30の縁56がピック・ローラ34に(矢印108の方向に)向けられるにつれて、軽い上部ゲート49に出会う。そのゲート49は、一端でプリンタ・シャーシに旋回可能に取付けられ、その自由端は、媒体シートがローラの方に矢印108(図4)とは反対方向に移動しないようにする位置(図2を参照)に重力により、通常、移動するような重量になっている。媒体シート30の縁56による接触は、ゲート49を(図で時計回りに)揺動して図4に示した位置に開き、それにより媒体シート30が通路を通って矢印108の方向にピック・ローラ34の方に移動し続けることができる。
縁検出ローラ50が前進する裏張りシート30の縁56に接触してから、印刷制御器80がピック・ローラ34および圧力ローラ102を制御してシートの縁44が圧力ローラ102およびロール100の間隙を丁度通過する位置(破線104で示してある)で停止するようにする。ユーザは次にプリンタの後カバー106を開いてテープを位置104で切断するよう促される。テープが切断されると、プリンタは、裏張りシートを出力トレイまで前進させる。
なお、白い不透明の裏張りを個別シートとして準備し、通常の貼り合わせ法により、図2に関連して説明したように印刷した画像に施すことができる。このような方法は、印刷画像を後退させるための上述の機構の必要性を回避する。
本発明の好適実施形態を説明してきたが、当業者は、本発明の精神および範囲がそれら実施形態に限定されず、付記した特許請求の範囲で規定した修正案および同等事項に拡張されることを認識するであろう。
24:インク受け被覆
26:裏張り
30:透明媒体
60:インク・カートリッジ
104:裏張りカートリッジ
26:裏張り
30:透明媒体
60:インク・カートリッジ
104:裏張りカートリッジ
Claims (5)
- 光沢のある写真媒体印刷物を作成する方法であって、
透明媒体にインク受け被覆を塗布するステップと、
インクジェット式プリンタの要求時滴下式印刷ヘッドからインクを吐出して、前記透明媒体の前記インク受け被覆上に画像を印刷するステップと、
前記インクジェット式プリンタの要求時滴下式印刷ヘッドから着色液体、もしくは乾燥後に半透明または不透明になる液体を吐出して前記印刷画像を覆うステップと、
前記液体を乾燥させて裏張りを形成し、それにより前記透明媒体を透かして見たとき写真品質の光沢画像が生ずるようにするステップと、を含む、方法。 - 前記画像を印刷するステップは、所定の構成を有し、前記画像を印刷するための前記インクが入っている少なくとも一つのインク・カートリッジを準備するステップを含み、かつ、前記液体を吐出して前記印刷画像を覆うステップは、前記インク・カートリッジの構成に適合し且つ前記液体の何れかが入っている裏張りカートリッジを設けるステップを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記画像を印刷するステップ、および、前記液体を吐出して前記印刷画像を覆うステップが、前記媒体を同じ方向に移動させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記液体を吐出して前記印刷画像を覆うステップが、前記乾燥後に半透明または不透明になる液体としてチタニア粒子のポリビニールアルコール溶液を吐出することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記液体を吐出して前記印刷画像を覆う施すステップの前に、前記溶液を通して超音波放射を行い、それにより前記ポリビニールアルコールによる前記粒子の塗布を容易にするステップを含む、請求項4に記載の方法。
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