JP2010187977A - 多針ミシンの照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使い勝手を向上させることができると共に、照明部材を邪魔にならない位置に保持できる多針ミシンの照明装置を提供する。
【解決手段】多針ミシンの照明装置8は、チップLEDを有する照明具20と、針棒ケース5に設けられ、照明具20を、針棒10の手前側或は縫針11の手前側に位置してチップLEDにより縫針11の針落ち点の周辺部を照明する照明位置と、針棒10の手前側及び縫針11の手前側を開放し且つ針棒ケース5の側面部に沿う収納位置とに切換可能に支持する支持装置21とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、下端部に縫針を夫々装着した複数の針棒と、前記針棒を上下動可能に支持する針棒ケースとを備えた多針ミシンの照明装置に関する。
従来より、前記の多針ミシンでは、各針棒の針元や加工布の表面を照明する照明装置を備えたものが供されている。例えば、特許文献1の多針ミシンでは、針棒を上下動可能に支持する針棒ケースの下面に、照明装置としての蛍光灯が、針棒の配列に沿って前側に張り出すように取付け固定されており、各針棒の針元を充分に照明するようになっている。
尚、特許文献2には、多針ミシンでない一般のミシンにおいて、照明器側部材(照明部材)を、ミシン側の部材に支持させる照明部材の支持装置が開示されている。この支持装置は、ミシンのアーム部上面に設けられたパイプブラケットと、このブラケットの先端に、ヒンジ部を介して照明部材を回動可能に支持する支持パイプとを備えている。この支持装置にあっては、前記ヒンジ部の他、支持パイプの端部や支持パイプの途中部にもヒンジ部を有し、これらのヒンジ部を支点に支持パイプ或は照明部材を回動させることで照明部材の位置調整を行うことができ、縫針の針先周辺等、所望の部位を照明することができる。
特開平11−253685号公報 特許第3258929号公報
しかしながら、特許文献1の多針ミシンでは、蛍光灯が各針棒及び上糸の手前側に位置して設けられているため、上糸の糸掛けや縫針の交換作業の際に蛍光灯が邪魔になるという課題がある。
一方、特許文献2の照明部材の支持装置では、ミシンの保守作業等の際に、照明部材を、作業に邪魔にならない位置に移動させることができる。ところが、この場合、照明部材を使用者が設定した最適な位置から移動させることになるため、前記の作業の後、再び照明部材を元の位置に調整する(再設定する)必要があり、面倒である。
つまり、多針ミシンにおいて、照明部材を固定状態に取付けた場合、或は前述した支持装置を適用して照明部材を位置調整可能に設けた場合でも、夫々に短所を内在しており、これら両方の短所を同時に改善することが望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、使い勝手を向上させることができると共に、照明部材を邪魔にならない位置に保持できる多針ミシンの照明装置を提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明の請求項1の多針ミシンの照明装置は、下端部に縫針を夫々装着した複数の針棒と、前記針棒を上下動可能に支持する針棒ケースとを備えた多針ミシンの照明装置であって、光源を有する照明部材と、前記針棒ケースに設けられ、前記照明部材を、前記針棒の手前側或は前記縫針の手前側に位置して前記光源により前記縫針の針落ち点の周辺部を照明する照明位置と、前記針棒の手前側及び前記縫針の手前側を開放し且つ前記針棒ケースの側面部に沿う収納位置とに切換可能に支持する支持手段と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、照明部材を照明位置たる針棒の手前側或は縫針の手前側に位置させることにより、縫針の針落ち点の周辺部を充分に照明することができる。他方、照明部材を収納位置たる針棒ケースの側面部に沿って位置させることにより、針棒や縫針の手前側を完全に開放した状態で、上糸の糸掛けや縫針の交換を行うことができ、照明部材が邪魔になることがない。また、この照明部材の移動を、支持手段によって照明位置と収納位置との間で切換えるだけで簡単に行うことができ、使い勝手を向上させることができる。
請求項2の多針ミシンの照明装置は、請求項1の発明において、前記支持手段は、前記照明部材を、前記針棒の中心軸線に対して側面視にて平行で且つ正面視にて所定角度傾斜した揺動中心軸線の周りに、前記照明位置と前記収納位置との間で揺動可能に支持する1つの支持軸を有することを特徴とする。
請求項3の多針ミシンの照明装置は、請求項2の発明において、前記支持手段は、前記針棒ケースの側面部に固定される取付部と、前記取付部と前記照明部材とを連結する連結アームと、前記取付部に対し前記連結アームを介して前記照明部材を揺動可能に支持する前記支持軸とを有し、前記照明部材は、長尺形状をなし、前記照明位置で前記複数の針棒に沿って略水平になり前記収納位置で前記針棒ケースの側面部に沿って略垂直になるよう、前記連結アームに連結されていることを特徴とする。
請求項4の多針ミシンの照明装置は、請求項1の発明において、前記支持手段は、前記照明部材を前記針棒ケースに対して揺動可能に支持する揺動機構を有し、前記揺動機構は、前記針棒の中心軸線に対して側面視にて平行で且つ正面視にて所定角度傾斜した揺動中心軸線の周りに、前記照明部材を前記照明位置と前記収納位置との間で揺動可能に支持するように構成されていることを特徴とする。
請求項5の多針ミシンの照明装置は、請求項1から4の何れかの発明において、前記照明部材の位置を検出する検出手段を有し、前記検出手段の検出結果に応じて前記光源が点灯又は消灯するように構成されていることを特徴とする。
請求項6の多針ミシンの照明装置は、請求項1から5の何れかの発明において、前記照明部材は、前記支持手段により前記照明位置における前記針落ち点の周辺部に対する前後方向の照明角度を調整可能に支持されていることを特徴とする。
請求項1の多針ミシンの照明装置によれば、照明部材を照明位置たる針棒の手前側或は縫針の手前側に位置させることにより、縫針の針落ち点の周辺部を充分に照明することができる。他方、照明部材を収納位置たる針棒ケースの側面部に沿って位置させることにより、針棒や縫針の手前側を完全に開放した状態で、上糸の糸掛けや縫針の交換を行うことができ、照明部材が邪魔になることがない。また、この照明部材の移動を、支持手段によって照明位置と収納位置との間で切換えるだけで簡単に行うことができ、使い勝手を向上させることができる。
請求項2の多針ミシンの照明装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、支持手段は、支持軸を揺動支点とする支持構造を有するので、簡単な構成で照明部材を照明位置と収納位置とに切換えることができる。
例えば照明部材を照明位置から収納位置へ切換える場合、本発明と異なり2つのヒンジ部を用いて、針棒ケースに対し左右方向と前後方向とに各別に揺動させることも考えられる。これに対し、請求項2の発明によれば、支持軸の中心軸としての揺動中心軸線が、針棒の中心軸線に対して側面視にて平行で且つ正面視にて所定角度傾斜するように設定されているため、1つの支持軸で照明部材を照明位置と収納位置との間で揺動させることができ、支持手段の構成を極力簡単にできる。
請求項3の多針ミシンの照明装置によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、照明部材は長尺形状をなし、照明位置で略水平になるので複数の針棒の配列に沿って照明することができる。また、長尺形状をなす照明部材を、収納位置で針棒ケースの側面部に沿って略垂直に起立させることで、コンパクトに収納することができ、多針ミシンに好適な照明装置とすることができる。
請求項4の多針ミシンの照明装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、支持手段は、針棒ケースに対し照明部材を揺動させる揺動機構を備えるので、簡単な構成で照明部材を照明位置と収納位置とに切換えることができる。また、揺動機構の揺動中心軸線は、針棒の中心軸線に対して側面視にて平行で且つ正面視にて所定角度傾斜するように設定されているので、請求項2と同様に支持手段の構成を極力簡単にできる。
請求項5の多針ミシンの照明装置によれば、請求項1から4の何れかに記載の発明の効果に加え、照明部材の位置の切換えに伴い光源が点灯又は消灯するため、光源を、照明部材の照明位置で点灯させ収納位置で消灯させることができる。つまり、点灯用の操作スイッチを別途設け、光源を点灯又は消灯させるために、使用者がその操作スイッチを操作するというようなことが不要となる。従って、操作性に優れると共に省エネルギーの観点からも好ましく、実用上において有益な照明装置とすることができる。
請求項6の多針ミシンの照明装置によれば、請求項1から5の何れかに記載の発明の効果に加え、照明位置において、針落ち点の周辺部に対する前後方向の照明角度を、使用者の好みに応じて適宜調整することができ、使い勝手のよいものとすることができる。
本発明の一実施形態を示すものであり、照明装置を備えた多針ミシンMの正面図 (a)及び(b)は、照明装置と針棒ケースの側面図及び正面図 針棒ケースのカバー及び支持装置のカバーを外した状態を示す図2(a)相当図 照明装置の照明位置における正面図 (b)は透光部側から見た照明具の底面図、(a)は(b)のVa−Va線に沿って示す断面図 図8(a)のVI−VI線に沿って示す照明具の断面図 (a)及び(b)は、照明具により下方及び斜め後下方を照明した状態を一部破断して示す右側面図 (a)及び(b)は、照明具の内部構造を示す平面図及び側面図 取付部と支持軸とを分解して示す拡大側面図 連結アームを図4のA1方向から見た拡大矢視図 (a)及び(b)は、取付部用カバー及びアーム用カバーを図2のA1方向から見た拡大矢視図 電気的構成を示すブロック図 照明具を照明位置に切換えた状態での支持装置を示すもので、(a)は支持装置を図2のA2方向から見た拡大矢視図、(b)は、図4のXIIIb−XIIIb線に沿う断面図 照明具を収納位置に切換えた状態での支持装置を示す図13相当図
以下、本発明を多針式刺繍ミシン(以下、多針ミシンMと称す)に適用した一実施形態について、図1〜図14を参照しながら説明する。図1は、後述する照明装置と共に示す多針ミシンMの正面図であり、使用者(ユーザ)が位置する方向を前方として説明する。
図1に示すように、多針ミシンMは、このミシン全体を支持する左右1対の脚部1と、その脚部1の後端部から立設された脚柱部2と、その脚柱部2の上部から前方に延びるアーム部3と、脚柱部2の下端部から前方に延びるシリンダベッド4と、アーム部3の前端部に装着された針棒ケース5とを備えると共に、多針ミシンMの制御全般を司る制御装置6(図12参照)や操作パネル7等を具備して構成されている。
この多針ミシンMの全体的な概略構成について、照明装置8に係る部分を除き、本願出願人が出願した特願2006−56087号に開示した構成と同じである。以下、簡単に説明すると、脚部1の上側に配置された左右方向向きのキャリッジ9は、図示しないY方向駆動機構によりY方向(前後方向)に駆動され、このキャリッジ9の前側に設けられた枠取付台(図示略)は、図示しないX方向駆動機構によりX方向(左右方向)に駆動される。刺繍縫製に供する加工布(図示略)は矩形枠状の刺繍枠(図示略)に保持され、この刺繍枠が、前記枠取付台に取付けられることでキャリッジ9と同期してY方向に移動し、或は枠取付台と共にX方向に移動して、加工布が布送りされる。
前記針棒ケース5には、左右に配列された上下方向に延びる6本の針棒10が上下動可能に支持されており、各針棒10の下端部には、縫針11が夫々装着されている。針棒ケース5には、各針棒10に対応する6つの天秤12が上下動可能に装着されている。尚、針棒ケース5には合成樹脂製のカバー5aが取付けられており、図3は、当該カバー5aを外した状態における針棒ケース5の側面図を示している。
針棒ケース5の上端部には、各縫針11に供給される上糸の為の6つの糸調子器14が配設された、傾斜状の糸調子台13が固定されている。図示は省略するが、アーム部3の上側には6個の糸立て棒が立設された糸立て台が配設されており、各糸立て棒に装着された糸駒から延びる上糸が、対応する糸調子器14及び天秤12等に夫々掛けられた後、前記縫針11の目孔(図示略)に夫々供給される。前記アーム部3の内部には、糸替えに際して針棒ケース5をX方向へ移動させる針棒選択機構(図示略)が設けられており、6組の針棒10及び天秤12のうち1組の針棒10及び天秤12だけが択一的に駆動位置に移動される。この針棒10及び天秤12は、脚柱部2に設けられたミシンモータ16(図12参照)の駆動により前記駆動位置で同期して上下動されると共に、シリンダベッド4の前端部に設けられた回転釜(図示略)と協働することによって、前記刺繍枠に保持された加工布に刺繍縫目が形成される。
前記シリンダベッド4の上面には針板4a(図7にのみ図示)が設けられており、この針板4aに縫針11の針落ち点としての針穴(図示略)が形成されている。そして、前記針棒ケース5には針落ち点の周辺部を照明するための照明装置8が設けられている。
続いて、この照明装置8について、図2〜図8も参照しながら説明する。
図2、図4に示すように、照明装置8は、光源を有し長尺形状をなす照明具20(照明部材)と、針棒ケース5に設けられ照明具20を支持する支持装置21(支持手段)とを備えている。ここで、図5において、(b)は照明具20の底面図を示しており、(a)は(b)のVa−Va線に沿って示す断面図を示している。
照明具20は、外郭をなすカバー本体22とその下面側に設けられた透光部23とを有し、全体として長尺形状をなしている。カバー本体22は、例えば合成樹脂材料からなり、中空で下面側が開放された蒲鉾状に形成されている。図5(a)に示すように、カバー本体22の内部には、左右両端部に位置して一対のボス部22aが形成されると共に、ボス部22aの直ぐ内側に位置して下方に伸びる一対の上側リブ22bが一体形成されている。また、カバー本体22の左右両端面22c,22dには、後述するロッド部材24が貫通する貫通孔22e、22f(図4参照)が形成されている。照明具20の基端側の貫通孔22eは、後述する照明具20のリード線30を引き出すべく貫通孔22fに比し若干大きく切欠くように形成されている。
透光部23は例えば透明なアクリル材からなり、カバー本体22を下側から覆う浅底な矩形容器状をなし、その下面部は側面視にて緩やかな円弧状に形成されている(図7参照)。図5(a)に示すように、透光部23の上面側には、前記ボス部22aに対応する一対の螺子用孔23aが形成されている。透光部23の螺子用孔23aに挿通された螺子26が、カバー本体22のボス部22aに螺挿されることにより、カバー本体22に透光部23が固定されている。また、透光部23の上面側には、上側リブ22bに対向する下側リブ23bが形成されている。
照明具20の内部には、上側リブ22b及び下側リブ23bにより上下方向から挟持された金属板製のベース部材25が収容されている。
ここで、図8(a)及び(b)は、照明具20の内部構造を示す平面図及び側面図である。同図に示すように、ベース部材25の両端部には、上方へ屈曲された折曲部25a、25bが設けられており、この折曲部25a、25bに、ロッド部材24が貫通する貫通孔25c,25dが形成されている。前記カバー本体22の貫通孔22e、22fとベース部材25の貫通孔25c,25dとに夫々ロッド部材24が挿通されることで、照明具20がロッド部材24に対し回動可能に取付けられている。
ベース部材25の折曲部25b側の端部には、ロッド部材24の長手方向に対し直交する方向に延びる長円状の孔25e(図6、図8(a)参照)が形成されている。一方、ロッド部材24には、当該ロッド部材24の径方向外側へ突出する係止ピン24aが固着されている。この係止ピン24aは孔25eに挿通されており、ロッド部材24に対してベース部材25が回動したときに、係止ピン24aが孔25eの内壁に当接することでベース部材25の回動範囲を規制する。即ち、照明具20の回動範囲を、針落ち点の周辺部の照明に好適な所定の範囲に規制する。例えば、図6に示すように、係止ピン24aが孔25eの内壁の後方と当接することで、図7(a)に示すように、照明具20が使用者側(前方)を向かないよう、針落ち点の周辺部に対する前後方向の照明角度αを略90度に規制する。また、図7(b)に示すように、照明具20を回動させたときには、係止ピン24aが孔25eの内壁の前方と当接することで、前記照明角度αが小さくなりすぎないように(後方へ傾きすぎないように)規制する。ここで、図6は、図8のVI−VI線に沿って示す断面図であり、図8には、カバー本体22と透光部23は図示されていないが、図7の説明の都合上、カバー本体22と透光部23の断面も合わせて示している。
図8に示すように、ベース部材25の折曲部25a側の端部には、照明具20の回動方向の位置を保持する第1板バネ27が配置されている。第1板バネ27は、板状の固定部27aとこの固定部27aの側部に形成された半円筒状のバネ片27bとを一体に有する。第1板バネ27は、固定部27aにおいて2つの螺子27cによりベース部材25に取付けられ、バネ片27bがロッド部材24の外周面に対し弾性的に圧接することで、ベース部材25(照明具20)を前述した回動範囲内の任意の位置で保持する保持手段として構成されている。ベース部材25の長手方向の中間部には、切欠部25fが形成されており、ベース部材25の下面側には基板28が配置されている。
基板28は、ベース部材25に沿う板状をなし、その両端部において一対の螺子28aによりベース部材25に固定されている。この基板28の下面側には、光源として例えば、複数(2つ)のチップLED29が配置されている。チップLED29は、照明具20の照明位置において前記複数の針棒10の配列に沿うように、左右に所定間隔を存して基板28に装着されている。また、基板28の上面側には、ベース部材25の切欠部25fに臨む位置に、チップLED29への通電用のリード線30が接続されるコネクタ部31が設けられている。
さて、本実施形態の照明具20は、支持装置21により、前記針落ち点の周辺部を照明する照明位置(図2に実線で示す位置)と、針棒ケース5の側面部に沿う収納位置(図2に2点鎖線で示す位置)とに切換可能に支持されている。この支持装置21について図9〜図11も参照しながら詳述する。
図4に示すように、支持装置21は、針棒ケース5の側面部に固定される取付部32と、取付部32と照明具20とを連結する連結アーム33と、取付部32に対し連結アーム33を介して照明具20を揺動可能に支持する支持軸34とを有する。ここで、図9は、取付部32と支持軸34を分解した状態で示す左側面図であり、図10は連結アーム33を図4のA1方向から見た矢視図である。
図9に示すように、取付部32は、前後方向に延び且つ傾斜面35aを有する傾斜部35と、この傾斜部35の後半部から上方に突出する平板状の平板部36を一体に有し、側面視にて略L字状に形成されている。平板部36には一対の取付孔36aが形成されており、これら取付孔36aに挿通された螺子36b(図3参照)により、取付部32が針棒ケース5の左側面の下端部に取付け固定されている。取付部32の傾斜面35aは、前半部の前側傾斜面35bと後半部の後側傾斜面35cとからなり、何れの傾斜面35b,35cも平板部36に対し例えば45度傾斜している(図4参照)。前側傾斜面35bの中央部には、当該傾斜面35bに対して垂直に貫通する支持軸34用の螺子孔35dが形成されている。また、前側傾斜面35bにおける、後方上端部と前方下端部(つまり対向する2箇所の隅部)に、凸状の係止片37a,37bが形成されている。後側傾斜面35cには、クランク状に屈曲形成された第2板バネ38が配置されている。第2板バネ38は、後側傾斜面35cに沿う板状の固定部38aと、この固定部38aの下端部に形成された前方に延びる帯状のバネ片38bとを有し、固定部38aにおいて2つの螺子38cにより後側傾斜面35cに取付けられている。バネ片38bは、その先端に山形状の当接部38dが形成されており、後述する連結アーム33の2つの節度用凹部39a、39b(図10、図13(b)、図14(b)参照)に当接部38dが択一的に嵌合するようになっている。
図9に示すように、支持軸34は、軸本体部34aと、この軸本体部34aにおける一端部に形成された螺子部34b及び他端部に形成された頭部34cとを一体に有し、螺子部34bが取付部32の螺子孔35dに螺挿されることで取付け固定されている。これにより、支持軸34は、その中心軸(以下、揺動中心軸線L1と称す)が、針棒10の中心軸線L2に対して側面視にて平行で(図2(b)参照)且つ正面視にて所定角度傾斜する(例えば45度の傾斜角度、図2(a)参照)ように設定されている。支持軸34には、揺動中心軸線L1に沿う貫通孔34dが形成されている。また、支持軸34の頭部34cには、工具による支持軸34の回動操作を容易にするための溝部34eが形成されている。
図4に示すように、連結アーム33は、取付部32と照明具20とを連結し且つ取付部32の傾斜面35aに沿って延びており、支持軸34により取付部32に揺動可能に支持されている。詳細には、図10に示すように、連結アーム33は、基端側の円筒部40と、先端側(照明具20側)のブロック部41と、両者40,41を接続するアーム部42とからなる。
円筒部40には支持軸34が挿通されおり、円筒部40の内周面40aに軸本体部34aが摺接するようになっている。また、円筒部40は、軸方向における一方の端面40bが取付部32の前側傾斜面35bと摺接する。円筒部40の外周部には、一方の端面40b側に位置して略180度間隔で対向する節度用凹部39a、39bが形成され、他方の端面40c側(図4、図13(a)参照)に位置して径方向外側に張出す扇状のカム部40dが形成されている。
ブロック部41には、図4に示す照明具20の照明位置で略鉛直となる面取り面41a、41bが形成されると共に、この面取り面41a、41bに対して垂直に貫通する孔部41cが形成されている。ブロック部41の孔部41cには、前記ロッド部材24の一方の端部が挿通されて図示しない螺子にて固着されている。これにより、連結アーム33は、ロッド部材24(照明具20)と共に揺動中心軸線L1の周りに揺動するようになっている。
図4、図10に示すように、アーム部42は、断面が略十字形の所謂形鋼のような形態をなし、4つのフランジ42a,42b,42c,42dを一体に有して構成されている。アーム部42のフランジ42bには、円筒部40の端面40b寄りの端部に、クランク状の係合段部42eが形成されており、この係合段部42eは、前記取付部32の係止片37a,37bと当接して係止することで、照明具20の揺動範囲を規制する。即ち、照明具20は、その揺動の際、アーム部42の係合段部42eが係止片37bに係止されることで(図13(b)参照)、針棒10の手前側或は縫針11の手前側に位置してチップLED29により前記針落ち点の周辺部を照明する照明位置に位置する。また、照明具20は、アーム部42の係合段部42eが係止片37aに係止されることで(図14(b)参照)、針棒10の手前側及び縫針11の手前側を開放し且つ針棒ケース5の側面部に沿う収納位置に位置する。
図4、図13(a)に示すように、連結アーム33の円筒部40には、支持軸34の頭部34cを覆う座金44が設けられている。座金44は、孔部44aを有する円板部44bと、円板部44bの外縁部から径方向外側に突出する一対の角(つの)部44cを一体に有する。座金44は、これら角部44cが連結アーム33の円筒部40に沿って折曲げられることで連結アーム33と一体に揺動するように設けられている。この座金44の孔部44a及び支持軸34の貫通孔34dに、前記リード線30が通されるが、円板部44bにより頭部34cが覆われることで、連結アーム33の揺動時における、頭部34cの溝部34eとの接触によるリード線30の損傷が防止される。
上記取付部32及び連結アーム33には、夫々取付部用カバー45及びアーム用カバー46が取付けられている。これらカバー45,46について図11も参照しながら説明する。ここで、図11(a)及び(b)は、取付部用カバー45及びアーム用カバー46を拡大して示す図2のA1方向から見た矢視図である。
図11(a)に示すように、取付部用カバー45は、取付部32の後側傾斜面35cを覆う箱形容器状をなし、その外周壁部45aには、第2板バネ38のバネ片38bを覆う延出片部45bが形成されると共に、連結アーム33のカム部40dに臨む部位に切欠部45cが形成されている。取付部用カバー45の内部には、切欠部45cの近傍に検出スイッチ47(検出手段)が配置されると共に、この検出スイッチ47を保持する板状のホルダ48が螺子48aにより固定されている。検出スイッチ47は、連結アーム33のカム部40dの外周面に摺接(接触)可能な検出レバー47aを有する。この検出スイッチ47は、照明具20が揺動する際、検出レバー47aがカム部40dの外周面と離間或は接触することに伴い矢印B1或は矢印B2方向へ動作することで、オンオフ動作する。尚、図11(a)には、検出スイッチ47のオンオフ信号を送出するリード線49の一部を示している。このリード線49は、取付部32側から針棒ケース5側に引き出され、制御装置6(図12参照)に接続されている。
また、取付部用カバー45の内部には、取付孔部45dが形成されている。この取付孔部45dに挿通された螺子(図示略)が、取付部32の後側傾斜面35cに形成された螺子孔35eに螺挿されることにより、取付部用カバー45が取付部32に固定されている。
図11(b)に示すように、アーム用カバー46は、連結アーム33を覆う長円形の容器状をなし、その周壁部46aには、連結アーム33のカム部40dを露出させる切欠部46bと、連結アーム33の面取り面41bを露出させる切欠部46cとが形成されている。アーム用カバー46の内部には、アーム部42のフランジ42aが嵌合する嵌合凹部50aを有する2つの補強リブ50が形成されている。また、アーム用カバー46内の端部には、支持軸34の貫通孔34dに嵌合する嵌合凸部51と、座金44の円板部44bに当接する当接凸部52とが同心状に突設されている。嵌合凸部51及び当接凸部52は、夫々前記嵌合凹部50aに連なるような切欠部51a及び切欠部52aを有してC字状をなしている。
照明具20のリード線30は、アーム用カバー46において各嵌合凹部50aと切欠部51a,52aとに通されることで(図11(b)中、2点鎖線参照)連結アーム33の長手方向に沿って外部に露出しないように収容される。ここで、図4には、上記のカバー45,46を外した状態において、リード線30を2点鎖線で示している。同図に示すように、リード線30は、照明具20の貫通孔22eから連結アーム33側に引き出され、この連結アーム33の側面部、座金44の孔部44a、支持軸34の貫通孔34d及び取付部32の裏面側を経由して、多針ミシンMの駆動回路53(図12参照)に接続されている。
アーム用カバー46の内部には2つのボス部46dが形成されており、前記アーム部42のフランジ42a,42cには螺子用孔42f(図10参照)が夫々形成されている。このアーム部42の螺子用孔42fに挿通された螺子(図示略)が、アーム用カバー46のボス部46dに螺挿されることにより、アーム用カバー46が連結アーム33に固定されている。
図2(a)に示すように、針棒ケース5右側の下端部には、照明具20の照明位置を保持するための受け部材54が設けられている。詳しい図示は省略するが、受け部材54は、前面側が開放された側面視にて略C字状の受け部54aを有し、図示しない螺子により取付け固定されている。
他方、図4、図8に示すように、ロッド部材24は、照明具20及び連結アーム33のブロック部41を貫通する長尺な棒状をなしており、ロッド部材24の先端部には、受け部材54に着脱可能に保持される保持部材55が固定されている。保持部材55は、照明具20のカバー本体22の端面22dに沿う板状をなし、両端部に貫通孔55a,55bを有する。即ち、保持部材55は、この貫通孔55aを貫通するロッド部材24の先端部にて固定され、ロッド部材24と直交するように配設されている。また、保持部材55の貫通孔55bには、受け部材54の受け部54aに着脱可能に係止される固定ピン55cが固着されている。尚、保持部材55の長手方向の中間部には、取手部55dが屈曲形成されており、使用者はこの取手部55dを把持する等して、受け部材54の受け部54aに保持部材55の固定ピン55cを着脱したり、照明具20の位置を切換えることができる。
上記の取付部32、連結アーム33、支持軸34、ロッド部材24、座金44、取付部用カバー45、アーム用カバー46、受け部材54、保持部材55等は、本発明の揺動機構としての支持装置21に相当する。詳しくは後述するように、この支持装置21によって、照明具20は、針棒ケース5や刺繍枠等の多針ミシンM側の部材に対して接触することなく照明位置と収納位置との間で揺動し、これら照明位置或は収納位置で保持される。
続いて、本実施形態の制御系の構成について、図12のブロック図を参照しながら説明する。多針ミシンMの制御手段である制御装置6は、CPU6a、ROM6b、RAM6c等を含みマイクロコンピュータを主体に構成されている。この制御装置6には、操作パネル7、検出スイッチ47が接続されると共に、ミシンモータ16用の駆動回路56、照明具20用の駆動回路53等が接続されている。
制御装置6は、検出スイッチ47で検出された検出結果に応じて、照明具20のチップLED29が点灯又は消灯するように制御する。例えば、制御装置6は、照明具20が照明位置に移動することに伴い検出スイッチ47がオン状態(図13参照)となる場合にのみチップLED29を点灯させるように制御する。ROM6bには、縫製制御プログラム等が格納されており、RAM6cには、各種の制御を実行するに際して必要なメモリ類(バッファやカウンタ等)が必要に応じて設けられている。そして、制御装置6は、前記縫製制御プログラムに従って、ミシンモータ16等の各種アクチュエータを駆動制御し、加工布に対する縫製動作を実行するようになっている。
上記照明装置8の作用について、図13、図14も参照しながら説明する。これら図13、図14において、(a)は支持装置21を図2のA2方向から見た矢視図であり、(b)は図4のXIIIb−XIIIb線に沿う断面図である。
図2(a)、(b)に2点鎖線で示すように、収納位置の照明具20は、針棒10の手前側及び縫針11の手前側を開放し且つ針棒ケース5の側面部に沿って略垂直に起立した状態にある。この状態では、図14(b)に示すように、支持装置21において、第2板バネ38の当接部38dが連結アーム33の節度用凹部39aに当接すると共に、取付部32の係止片37aで連結アーム33の係合段部42eを係止することにより、照明具20の収納位置が保持されている。また、検出スイッチ47は、検出レバー47aがカム部40dの外周面と接触したオフ状態(図14(a)参照)にあり、チップLED29は消灯している。
この照明具20を照明位置へ切換える場合、使用者は、例えば保持部材55の取手部55dを把持して、照明具20を図2中、矢印C1方向に移動させる。これにより、照明具20は、支持装置21によって支持軸34の周りに(つまり揺動中心軸線L1の周りに)、図2に実線で示す照明位置まで揺動することに伴い、連結アーム33は側面視にて略180度揺動した状態となる。このとき、図13(b)に示すように、支持装置21において、第2板バネ38の当接部38dが連結アーム33の節度用凹部39bに当接することで使用者に節度感が与えられると共に、取付部32の係止片37bで連結アーム33の係合段部42eを係止することにより、照明具20の照明位置が保持される。また、この照明位置の手前側の位置で(厳密には例えば連結アーム33が収納位置から略160度揺動した位置で)、検出レバー47aがカム部40dの外周面と離間することに伴い矢印B1方向へ動作する(図13(a)参照)。これにより、検出スイッチ47がオン状態になることに応じて、制御装置6はチップLED29を点灯させる。
そして、使用者は、針棒ケース5の右側下端部における受け部材54の受け部54aに対し、保持部材55の固定ピン55cを嵌め込む。これにより、照明具20及びロッド部材24は、6本の針棒10の配列に沿って略水平になり、照明具20の照明位置が確実に保持される。
図6及び図7に示すように、照明具20の照明位置にあっては、照明具20を、ロッド部材24に対して回動させることで、前記針落ち点の周辺部に対する前後方向の照明角度αを所望の角度に調整することができる。この調整の際、照明具20の回動範囲は、係止ピン24aが孔25eの内壁に当接して係止されることで、針落ち点の周辺部に対しチップLED29の光を略垂直に照射する位置(図7(a)参照)と、針落ち点の周辺部に対し斜め後下方に傾斜してチップLED29の光を照射する位置(図7(b)参照)との間で規制される。この回動範囲内で設定された照明角度αは、第1板バネ27のバネ片27bがロッド部材24の外周面に対し弾性的に圧接することで保持される。これにより、縫針11の針落ち点の周辺部を所望の照明角度αで充分に照明することができ、縫針11への糸通しや加工布上の柄の確認等を楽に行うことができる。
他方、上糸の糸掛けや縫針11の交換作業を行う場合、或は照明具20を使用しない時には、使用者は、例えば保持部材55の取手部55dを把持して、受け部材54の受け部54aから保持部材55の固定ピン55cを外し、照明位置に在る照明具20を矢印C2方向へ揺動させる。この照明具20の揺動操作に伴い、例えば連結アーム33が略20度揺動した位置で、検出レバー47aがカム部40dの外周面と接触して矢印B2方向へ動作する(図13(a)参照)。これにより、検出スイッチ47がオフ状態になることに応じて、制御装置6はチップLED29を消灯させる。
そして、図14(b)に示すように、照明具20が照明位置から収納照明位置まで揺動すると、支持装置21において、第2板バネ38の当接部38dが連結アーム33の節度用凹部39aに当接することで使用者に節度感が与えられると共に、取付部32の係止片37aで連結アーム33の係合段部42eを係止することにより、照明具20の収納位置が保持される。この照明具20の収納位置では、前述のように針棒10や縫針11の手前側が開放されると共に、針棒ケース5(そのカバー5aを含む)の前面側が完全に開放されるため、上糸の糸掛けや縫針11の交換等の作業の際に、照明具20や支持装置21が邪魔になることはない。
以上のように本実施形態の照明装置8は、照明具20を、針棒10の手前側或は縫針11の手前側に位置してチップLED29により縫針11の針落ち点の周辺部を照明する照明位置と、針棒10の手前側及び縫針11の手前側を開放し且つ針棒ケース5の側面部に沿う収納位置とに切換可能に支持する支持装置21とを備えている。この構成によれば、照明具20を照明位置たる針棒10の手前側或は縫針11の手前側に位置させることにより、縫針の針落ち点の周辺部を充分に照明することができる。他方、照明具20を収納位置たる針棒ケース5の側面部に沿って位置させることにより、針棒10や縫針11の手前側を完全に開放した状態で、上糸の糸掛けや縫針の交換を行うことができ、照明具20が邪魔になることがない。また、この照明具20の移動を、支持装置21によって照明位置と収納位置との間で切換えるだけで、多針ミシンM側の部材(針棒ケース5や前記刺繍枠)に接触させることなく簡単に行うことができ、使い勝手を向上させることができる。
支持装置21は、照明具20を、針棒10の中心軸線L2に対して側面視にて平行で且つ正面視にて所定角度傾斜した揺動中心軸線L1の周りに、照明位置と収納位置との間で揺動可能に支持する1つの支持軸34を有する。この支持装置21によれば、支持軸34を揺動支点とする支持構造を有するので、簡単な構成で照明具20を照明位置と収納位置とに切換えることができる。
例えば、照明具20を照明位置から収納位置へ切換える場合、本発明と異なり2つのヒンジ部を用いて、針棒ケース5に対し左右方向と前後方向とに各別に揺動させることも考えられる。これに対し、支持軸34の中心軸としての揺動中心軸線L1が、針棒10の中心軸線L2に対して側面視にて平行で且つ正面視にて45度傾斜するように設定されているため、1つの支持軸34で照明具20を照明位置と収納位置との間で揺動させることができ、支持軸34の構成を極力簡単にできる。
支持装置21は、針棒ケース5の側面部に固定される取付部32と、取付部32と照明具20とを連結する連結アーム33と、取付部32に対し連結アーム33を介して照明具20を揺動可能に支持する支持軸34とを有し、長尺形状をなす照明具20は、照明位置で複数の針棒10の配列に沿って略水平になり収納位置で針棒ケース5の側面部に沿って略垂直になるよう、連結アーム33に連結されている。これによれば、照明具20は、照明位置で略水平になるので針棒10の配列に沿ってチップLED29により照明することができる。また、長尺形状をなす照明具20を、収納位置で針棒ケース5の側面部に沿って略垂直に起立させることで、多針ミシンMに対してコンパクトに収納することができ、多針ミシンMに好適な照明装置とすることができる。
支持装置21は、照明具20を針棒ケース5に対して揺動可能に支持する揺動機構を有することから、簡単な構成で照明具20を照明位置と収納位置とに切換えることができる。また、揺動機構において、その揺動中心軸線を前記のL1の如く設定することで、上記と同様に支持装置21の構成を極力簡単にできる。
また、照明装置8は、照明具20の位置を検出する検出スイッチ47を有し、検出スイッチ47の検出結果に応じてチップLED29が点灯又は消灯するように構成されている。これによれば、チップLED29を、照明具20の照明位置で点灯させ収納位置で消灯させることができる。つまり、点灯用の操作スイッチを別途設け、光源を点灯又は消灯させるために、使用者がその操作スイッチを操作するというようなことが不要となる。従って、操作性に優れると共に省エネルギーの観点からも好ましく、実用上において有益な照明装置8とすることができる。
照明具20は、支持装置21により照明位置における針落ち点の周辺部に対する前後方向の照明角度αを調整可能に支持されている。これによれば、照明位置において針落ち点の周辺部に対する前後方向の照明角度αを、使用者の好みに応じて適宜調整することができ、使い勝手のよいものとすることができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
光源は、チップLED29に限定されるものではなく、例えば、他のLEDや蛍光灯等を用いてもよい。また、揺動中心軸線L1の正面視における傾斜角度は、45度の傾斜角度に限定されるものでなく、側面視における揺動中心軸線の角度を含め適宜変更することができる。上記実施形態における「略垂直」は垂直を包含し、「略水平」は水平を包含する。即ち、照明具20を、照明位置で水平に且つ収納位置で針棒ケース5の側面部に沿って垂直になるよう、支持装置で支持するように構成してもよい。
M 多針ミシン
L1 揺動中心軸線
L2 中心軸線
5 針棒ケース
8 照明装置
10 針棒
11 縫針
20 照明部材
21 支持手段、揺動機構
32 取付部
33 連結アーム
34 支持軸
47 検出手段

Claims (6)

  1. 下端部に縫針を夫々装着した複数の針棒と、前記針棒を上下動可能に支持する針棒ケースとを備えた多針ミシンの照明装置であって、
    光源を有する照明部材と、
    前記針棒ケースに設けられ、前記照明部材を、前記針棒の手前側或は前記縫針の手前側に位置して前記光源により前記縫針の針落ち点の周辺部を照明する照明位置と、前記針棒の手前側及び前記縫針の手前側を開放し且つ前記針棒ケースの側面部に沿う収納位置とに切換可能に支持する支持手段と、
    を備えたことを特徴とする多針ミシンの照明装置。
  2. 前記支持手段は、
    前記照明部材を、前記針棒の中心軸線に対して側面視にて平行で且つ正面視にて所定角度傾斜した揺動中心軸線の周りに、前記照明位置と前記収納位置との間で揺動可能に支持する1つの支持軸を有することを特徴とする請求項1記載の多針ミシンの照明装置。
  3. 前記支持手段は、
    前記針棒ケースの側面部に固定される取付部と、
    前記取付部と前記照明部材とを連結する連結アームと、
    前記取付部に対し前記連結アームを介して前記照明部材を揺動可能に支持する前記支持軸とを有し、
    前記照明部材は、
    長尺形状をなし、前記照明位置で前記複数の針棒に沿って略水平になり前記収納位置で前記針棒ケースの側面部に沿って略垂直になるよう、前記連結アームに連結されていることを特徴とする請求項2記載の多針ミシンの照明装置。
  4. 前記支持手段は、前記照明部材を前記針棒ケースに対して揺動可能に支持する揺動機構を有し、
    前記揺動機構は、前記針棒の中心軸線に対して側面視にて平行で且つ正面視にて所定角度傾斜した揺動中心軸線の周りに、前記照明部材を前記照明位置と前記収納位置との間で揺動可能に支持するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の多針ミシンの照明装置。
  5. 前記照明部材の位置を検出する検出手段を有し、
    前記検出手段の検出結果に応じて前記光源が点灯又は消灯するように構成されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の多針ミシンの照明装置。
  6. 前記照明部材は、前記支持手段により前記照明位置における前記針落ち点の周辺部に対する前後方向の照明角度を調整可能に支持されていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の多針ミシンの照明装置。
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