JP2010187901A - 使い捨てマスクおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】使い捨てマスク1に関し、着用時に口を覆うマスク部12と、マスク部12の左右の端部13l,13r,14l,14rから突出し、かつ、耳に掛けられる耳掛け部13,14とを備え、ここにおいて、耳掛け部13,14は、マスク部12とは別の部材でマスク部12に接合された細帯状の不織布Wと、不織布Wの長手方向Xに沿って配置された少なくとも1本の弾性部材Fとを包含する。
【選択図】図1
Description
また、これらのマスクは衛生上の観点から、安価な使い捨てタイプのものを使用するのが好ましい。そこで、種々の使い捨てマスクが提案されている(特許文献1および2参照)。
したがって、伸縮性の不織布を用いないから、材料コストが安くなる。
特に、クッション材の収容部が前記各耳掛部材を形成するために2重に折った不織布の間に配置されており、材料や構造上の無駄が生じにくい。
特にフィルム内に気体を密閉した鞘様部材でクッション材を構成しており、クッション材のコストが安い上、マスク全体の重量が殆ど増加しないという利点がある。
すなわち、本発明のある製造方法は、不織布の連続ストリップの長手方向に沿って、少なくとも1本の伸張状態の弾性部材を連続的に配置すると共に接合して耳掛部材を生成する工程と、マスク部を生成する工程と、前記耳掛部材が前記マスク部の左右の端部から左右に延びるように、前記耳掛部材を前記マスク部に接合する工程とを備えている。
以下、本発明の実施例が図面にしたがって説明される。
図1〜図3は実施例1を示す。
図1には、後述する製造方法によって製造された使い捨てマスクの一例が示される。
前記上耳掛部材13は前記上縁部12cに沿って前記マスク部12に接合され、前記マスク部12の左右の端部12l,12rから左右に延びている。前記下耳掛部材14は前記下縁部12dに沿って前記マスク部12に接合され、前記マスク部12の左右の端部12l,12rから左右に延びている。前記各耳掛部材13,14とマスク部12との結合は、図1Aおよび図1Dに網点で示すように、接合部15において例えば溶着されている。
なお、各図において溶着部分や接着部分には網点が施されている。
なお、弾性部材Fの収縮力を作用させないようにするのは、上耳掛部材13のみとしてもよい。この場合、マスク部12における下耳掛部材14の弾性部材Fの収縮力により、マスク部12の下部が装着者の顎にフィットするとともに、顎の動きに追従させることができる。
つぎに製造方法について説明する。
図2Aに示すように、前記上耳掛部材13となる第1連続ストリップW1および前記下耳掛部材14となる第2連続ストリップW2を長手方向Xに搬送しながら、これらの連続ストリップW1,W2のうちの第1連続ストリップW1に保形部材2を長手方向Xに所定の間隔をあけて配置する。ついで、たとえば1本の伸張状態の弾性部材Fが前記各連続ストリップW1,W2の長手方向Xに沿って連続的に配置される。
なお、前記弾性部材Fは前記第1ラインL1に平行な第2ラインL2に沿って配置される。
図4および図5は実施例2を示す。
本実施例2においては、以下に説明するように、マスク部12を予め立体成形した後に、図5の前記マスク部12を両耳掛部材13,14に接合する。
図6および図7は実施例3を示す。
本実施例においては、以下に説明するように、上耳掛部材13および下耳掛部材14の各々にマスク部12の上部12aおよび下部12bが接合される。
図8〜図10は実施例4を示す。
この実施例4のマスク1は実施例1のマスク部12とは異なる形状のマスク部12を備える。
図9Aに示すように、不織布からなる連続ウエブW5の長手方向Xに沿って複数の折り部23を当該連続ウエブW5に形成してギャザ20を形成する。このギャザ20の形成後、マスク部12の両端12l,12rとなる部位の近傍の溶着部24において、ギャザ20が開かないように連続ウエブW5同士を互いに溶着する。こうしてマスク部12が立体成形される。
図11、図12および図13は実施例5を示す。
本実施例5においては、以下に説明するように、クッション材3が設けられている。
また、前記クッション材3が変形容易部31において折れ曲がり易くなるように、また、クッション材3の配置されたマスク部12の部分が鼻の側面Nfにフィットし易くなるように、前記フィルム内には空気を満杯に入れていないのが好ましい。
しかし、前記クッション材3を収容部5に収容した状態で、前記フィルム同士の溶着と同時に前記マスク部12の不織布Wと前記フィルムとを溶着することで、前記クッション材3が収容部5に固定される。そのため、着用後にクッション材3の位置ズレが生じにくいので、マスクが顔面にフィットし易くなる。
たとえば、前記各実施例においては個々のマスク1ごとに完全に切り離したが、各マスク1の耳掛部材同士が完全に切り離されないように一部を切り離し残部を連なった状態としてもよい。
また、弾性部材は1本の耳掛部材について複数本設けてもよい。
さらに、上耳掛部材または下耳掛部材のうちの一方にのみ弾性部材を設けてもよい。
また、マスク1にはSARS(重症急性呼吸器症候群)等の感染症を予防するための高機能フィルタ12Fを設けてもよい。
また、活性炭などの消臭成分をマスク部に設けてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲のものと解釈される。
2:保形部材
11:耳掛け部
12:マスク部
12c:上縁部
12d:下縁部
13:上耳掛部材
14:下耳掛部材
13l,13r:左端部
14l,134:右端部
15:接合部
L1:第1ライン
L2:第2ライン
W:不織布
W1:第1連続ストリップ(不織布)
W2:第2連続ストリップ(不織布)
W3:マスク部材
W4:複合ウエブ
X:長手方向
Claims (9)
- 着用時に口を覆うマスク部と、
前記マスク部の左右の端部から突出し、かつ、耳に掛けられる耳掛け部とを備え、ここにおいて、前記耳掛け部は、
前記マスク部とは別の部材で前記マスク部に接合された細帯状の不織布と、前記不織布の長手方向に沿って配置された少なくとも1本の弾性部材とを包含する使い捨てマスク。 - 請求項1において、前記マスク部は上縁部および下縁部を有し、
前記耳掛け部は上耳掛部材および下耳掛部材で形成され、
前記上耳掛部材は前記上縁部に沿って前記マスク部に接合され、前記左右の端部から左右に延び、
前記下耳掛部材は前記下縁部に沿って前記マスク部に接合され、前記左右の端部から左右に延び、
前記上耳掛部材の左端部と前記下耳掛部材の左端部とが互いに接合され、
前記上耳掛部材の右端部と前記下耳掛部材の右端部とが互いに接合された使い捨てマスク。 - 請求項1もしくは2において、前記細帯状の不織布は長手方向に延びる第1ラインに沿って2重に折り返されており、前記2重の不織布の間に、かつ、前記第1ラインに平行な第2ラインに沿って前記弾性部材が配置されている使い捨てマスク。
- 請求項3において、鼻の側面から顔面に沿った凹面に前記マスク部の内面が近接ないし接触するように、前記2重の不織布の間で形成された収容部にクッション材が収容されている使い捨てマスク。
- 請求項1,2もしくは3において、前記マスク部における鼻の両側の位置に不織布を袋様に形成した収容部が設けられ、鼻の側面から顔面に沿った凹面に前記マスク部の内面が近接ないし接触するように、クッション材が前記収容部に収容されており、前記クッション材がフィルム内に気体を密閉した鞘様部材で形成されている使い捨てマスク。
- 請求項1〜3のいずれかのマスクを製造する製造方法であって、
前記細帯状の不織布の連続ストリップの長手方向に沿って、少なくとも1本の伸張状態の前記弾性部材を連続的に配置すると共に接合して耳掛部材を生成する工程と、
前記マスク部を生成する工程と、
前記耳掛部材が前記マスク部の左右の端部から左右に延びるように、前記耳掛部材を前記マスク部に接合する工程とを備えた使い捨てマスクの製造方法。 - 上縁部、下縁部および左右の端部を有し着用時に口を覆うマスク部と、前記マスク部の前記上縁部に沿って前記マスク部に接合され前記左右の端部から左右に延びた上耳掛部材と、前記マスク部の前記下縁部に沿って前記マスク部に接合され前記左右の端部から左右に延びた下耳掛部材とを備えた使い捨てマスクの製造方法であって、
前記上耳掛部材となる第1連続ストリップまたは前記下耳掛部材となる第2連続ストリップのうちの少なくとも一方に、少なくとも1本の伸張状態の弾性部材を前記一方の連続ストリップの長手方向に沿って連続的に配置する工程と、
前記マスク部を生成する工程と、
前記第1連続ストリップと第2連続ストリップとを搬送する搬送工程と、
前記搬送工程において、前記上縁部が前記第1連続ストリップに重なるように、前記下縁部が前記第2連続ストリップに重なるように、前記マスク部を前記第1連続ストリップと第2連続ストリップとの間に架け渡すように、かつ、連続ストリップの長手方向に間欠的に配置する配置工程と、
前記配置されたマスク部の上縁部を第1連続ストリップに接合すると共に、前記マスク部の下縁部を第2連続ストリップに接合する工程と、
互いに隣り合うマスク部同士の間において、前記上下の耳掛部材を前記耳掛部材の端部となる部位において互いに接合する工程と、
前記接合部において前記上耳掛部材および下耳掛部材を切断して個々のマスクを形成する工程とを備えた使い捨てマスクの製造方法。 - 請求項7において、前記連続ストリップの長手方向に延びる第1ラインに沿って前記連続ストリップを2重に折ると共に前記2重に折った連続ストリップで前記弾性部材を挟む工程を更に備えた使い捨てマスクの製造方法。
- 請求項8において、連続ストリップにおける前記マスク部の上縁部または下縁部に重ねられた部分の前記弾性部材による収縮力が働かないように、前記弾性部材を切断ないし溶融させる工程を更に備えた使い捨てマスクの製造方法。
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