JP2010187885A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本願発明の目的は、密閉空間の内外を連通する連通孔及び該連通孔を塞ぐ内部圧力調整部材を、指でさわったり物が当たったりしにくい箇所に設けることにより、内部圧力調整部材の損傷等をなくし、且つ生産コストを低減すること。
【解決手段】内部に内鍋がセットされる炊飯器本体と、前記炊飯器本体に着脱自在な蓋体とを有する炊飯器であって、前記蓋体は、上カバーと下カバーが接合し、両カバーの間に密閉空間を有し、前記蓋体は、1側方が開口し、前記炊飯器本体に設けられるヒンジ部材が着脱可能な嵌合溝を有し、前記嵌合溝内には、前記密閉空間の内外を連通する連通孔を有し、前記連通孔には、内部圧力調整部材を設ける構成。
【選択図】図3

Description

本願発明は、炊飯器に関し、特に、上カバーと下カバーとの間に密閉空間を有する蓋体を備えた炊飯器に関するものである。
従来から、蓋体を炊飯器本体に対して着脱自在とし、蓋体を取り外した状態で丸洗いできるようにした炊飯器が知られている。この炊飯器の蓋体は、上カバーと下カバーを接合し、両カバーの間に断熱材等が収納される密閉空間を有する形態で形成される。
ところで、炊飯器は、炊飯器本体内に収納される内鍋に水とともにお米を入れ加熱手段により炊飯等する機器である。そのため、蓋体は、炊飯時には密閉空間の空気は膨張し、炊飯終了後には密閉空間の空気は収縮するというように、蓋体の上カバーと下カバーとは、外方への変形と内方への変形を繰り返すことになり、上カバーと下カバーとの接合が外れたり、或いは蓋体が塑性変形する恐れを有している。
本出願人は、このような問題を解決するために蓋体の上カバー或いは下カバーに密閉空間の内外を連通する連通孔を設け、その連通孔に内部圧力調整部材を設け、密閉空間内の圧力の変動を低減するものをすでに出願している。
そのものを図7、8に示す。図7(A)、(B)のものは、内部圧力調整部材を上カバーに設けるもので、図8のものは、内部圧力調整部材を下カバーに設けるものであり、いずれも内部圧力調整部材として通気性を有し、水分の通過を阻止する部材を用いている。
図7(A)、(B)のものは、内部圧力調整部材7を上カバー2に設けるものであり、図に示すように、蓋体1は、上カバー2と下カバー3を内部に密閉空間4を有する形態で接合してなり、上カバー2の図示しないヒンジ部材が係合する箇所には、密閉空間4方向に凹み、上方と側方(図7(B)の右側)が開口した嵌合凹所5が設けられ、その嵌合凹所5の底面に密閉空間4の内外を連通する連通孔6を設けている。
この連通孔6には、内部に通気性を有し、水分の通過を阻止する部材7を入れた筒状スリーブ8がシール材9とともに嵌合され、更に筒状スリーブ8の下端部には支持部材10を設け、内部圧力調整部材7を支持している。そのため、例え、蓋体1を取り外した時に何らかの原因で内部圧力調整部材7に上方から力が加わり、内部圧力調整部材7が下方に押圧されても支持部材10により内部圧力調整部材7が密閉空間内に落ち込むことはない。
また、図8のものは、内部圧力調整部材7を下カバー3に設けるものであり、図に示すように、下カバー3には、密閉空間4方向に突出する凸部11が設けられ、その凸部11の上面に密閉空間4の内外を連通する連通孔6を設けている。
前記凸部11には、シール材12、内部圧力調整部材7及び金属蓋13等が上から下に積層され、それら3部材はビス14により一体に取り付けられている。そのため、例え、蓋体1を開蓋したり或いは取り外した時に何らかの原因で内部圧力調整部材7方向に力が加わったとしても、内部圧力調整部材7の前方に金属蓋13及びビス14があるため、内部圧力調整部材7が損傷或いは破断することはない(特許文献1参照)。
ところが、上記のものは、密閉空間4内の圧力変動を低減する効果を有するが、図7(A)、(B)のものは、内部圧力調整部材7の他に、筒状スリーブ8、シール材9及び支持部材10を必須とするとともに、連通孔6の上方に連通孔6を覆う上壁がないため、調圧部材から流出するおねばが連通孔7に入り込み連通孔7を塞ぐ恐れがあり、また、図8のものは、内部圧力調整部材7の他に、シール材12、金属蓋13及びビス14を必須とするというように、いずれのものもその取り付けが複雑で且つ手間を要し、生産コストが高騰する等の問題を有していた。
特公平4−55696号公報
本願発明の目的は、密閉空間の内外を連通する連通孔及び該連通孔を塞ぐ内部圧力調整部材を、指でさわったり物が当たったりしにくい箇所に設けることにより上記問題を解決することにある。
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
請求項1に係る発明では、内部に内鍋がセットされる炊飯器本体と、前記炊飯器本体に着脱自在な蓋体とを有する炊飯器であって、前記蓋体は、上カバーと下カバーが接合し、両カバーの間に密閉空間を有し、前記蓋体は、1側方が開口し、前記炊飯器本体に設けられるヒンジ部材が着脱可能な嵌合溝を有し、前記嵌合溝内には、前記密閉空間の内外を連通する連通孔を有し、前記連通孔には、内部圧力調整部材を設ける構成を特徴とする。
請求項2に係る発明では、更に、前記内部圧力調整部材は、前記密閉空間側から前記連通孔を塞ぐように設けられる構成を特徴とする。
請求項3に係る発明では、更に、前記連通孔の周りに凹所を設け、前記内部圧力調整部材を前記凹所に設ける構成を特徴とする。
請求項4に係る発明では、更に、前記連通孔の周りにリブを設け、前記内部圧力調整部材を前記リブで囲む構成を特徴とする。
請求項1に係る発明では、蓋体を、上カバーと下カバーで接合し、両カバー間に密閉空間を形成し、蓋体に、1側方が開口する形態(上記従来例で言えば、嵌合凹所の上方に上壁を有する形態)であってヒンジ部材が着脱可能な嵌合溝を設け、該嵌合溝内に密閉空間の内外を連通する連通孔を設けるとともに、該連通孔に内部圧力調整部材を設けることにより、密閉空間内の圧力変動を低減することができるとともに、内部圧力調整部材の上面にホコリ等が付きにくくなり内部圧力調整部材の目詰まりを低減することができ、更に指及び物が当たりにくくなり指及び物による内部圧力調整部材の損傷並びに破損を低減することができる。更に、調圧部材から流出するおねばが連通孔に入り込み連通孔を塞ぐ弊害を低減することができる。
請求項2に係る発明では、内部圧力調整部材を、密閉空間側から連通孔を塞ぐように設けることにより、請求項1に係る発明の効果に加え、例えば、内部圧力調整部材を接着剤で密閉空間側から接着するという簡単な取り付け手段で取り付けることができるようになり、それだけ生産コストを低減することができる。更に指及び物が内部圧力調整部材により当たりにくくなり、指及び物による内部圧力調整部材の損傷並びに破損をより低減することができる。
請求項3に係る発明では、連通孔の周りに凹所を設け、内部圧力調整部材を前記凹所に設けることにより、請求項2に係る発明の効果に加え、例え密閉空間内に設けられる断熱材等が内部圧力調整部材を覆うようになったとしても、内部圧力調整部材の表面に断熱材等が当接し、内部圧力調整部材の機能を低下或いは停止させることはないため、断熱材等の取り付け並びに蓋体の形成が容易になり、内部圧力調整部材の信頼性を高めることができる。
請求項4に係る発明では、前記連通孔の周りにリブを設け、前記内部圧力調整部材を前記リブで囲むことにより、請求項2に係る発明の効果と同様に、例え密閉空間内に断熱材等を有し、その断熱材等が内部圧力調整部材を覆うように設けられていたとしても、内部圧力調整部材の表面に断熱材等が当接し、内部圧力調整部材の機能を低下或いは停止させることはないため、断熱材等の取り付け並びに蓋体の形成が容易になり、内部圧力調整部材の信頼性を高めることができる。
本願発明の炊飯器の全体断面図 本願発明の蓋体を後方からみた斜視図 図1のA部の拡大断面図 図1のA部の他の例の拡大断面図 内部圧力調整部材の表面に保護部材を設けた拡大断面図 内部圧力調整部材を他の箇所に設けた拡大断面図 従来の内部圧力調整部材の斜視図及び断面図 従来の他の内部圧力調整部材の断面図
図1は炊飯器の全体断面図を示し、図2は蓋体を後方からみた斜視図を示し、図3は図1のA部の拡大断面図を示す。なお、炊飯器の表示パネル側(図1の左側)を前方側、ヒンジ部材側(図1の右側)を後方側とし、前後方向側に直交する側(図1の紙面に直交する側)を左右側とする。
炊飯器Sは炊飯器本体20及び蓋体40等からなる。炊飯器本体20は、内部に内鍋21が収納される合成樹脂製の有底筒状の内ケース22と、外装を形成する金属製の外ケース23と、底部を形成する皿状で合成樹脂製の底部材24とを有し、それら部材は、例えば無理バメ等の手段によって一体に結合される。
前記内ケース22の外周面には、その底部及び底部から側面にかけてのコーナー部にそれぞれワークコイルからなる底部コイル25及びコーナーコイル26が設けられるとともに、内ケース22の底部中央には、内ケース22内に内鍋21を収納したとき、内鍋21の底部が当接するセンタセンサ27が設けられ、このセンタセンサ27で内鍋21の温度を検知し、制御装置による加熱及び保温制御が行われる。
前記内鍋21は、底部コイル25及びコーナーコイル26により誘起される渦電流によって自己発熱が可能なステンレス鋼等の鉄系金属等で形成され、該内鍋21を前記内ケース22内にセットし、炊飯用のスイッチを押すと、センタセンサ27がオンし、底部コイル25及びコーナーコイル26が通電し、前記渦電流に起因したジュール熱により内鍋21が加熱し、飯米等の内容物の炊飯が行われることになる。
炊飯器本体20の前方上部には、各種スイッチを有する表示パネル28が設けられ、表示パネル28上の各種スイッチを操作することによりユーザーが望む炊飯等が実行される。また、炊飯器本体20内には、IGBT等の発熱素子を冷却する冷却フィン29、並びに該冷却フィン29等に冷却風を送る冷却ファン30が設けられ、炊飯器本体20内を含め必要箇所を冷却する。
炊飯器本体20には、炊飯器Sを持ち運びする取手31が設けられ、更に、炊飯器本体20の後方上部にはヒンジ部材32が設けられる。このヒンジ部材32は、平面視矩形状で断面略円弧状の部材であり、ヒンジピン33に軸支され、それぞれの端部を炊飯器本体20と蓋体40に係合しその中央部をヒンジピン33に軸支されるばね34の作用により回動自在にされる。そして、ヒンジ部材32は、後記の蓋体40と着脱自在にされており、蓋体40に装着された状態で、炊飯器Sの前方上部に設けられる蓋ロック部材35を押圧するとばね34の力により蓋体40を後方側に開放する。
蓋体40は、合成樹脂製の部材であり、上面を形成する上カバー41と、下面を形成する下カバー42を有する。そして、上カバー41と下カバー42とは、それぞれの周端部が当接する形態で形成されており、それぞれの周端部は、例えば振動溶着或いは高周波溶着或いは熱線溶着等の方法により接合され、接合後では、上カバー41と下カバー42との間に密閉空間43を形成する。そして、密閉空間43内には、断熱材44及びアルミ箔等からなる熱反射部材45が設けられ、蓋体40から上方への熱の逃げを防止している。
蓋体40の中央部には、調圧部材46が着脱自在に設けられる。この調圧部材46は、蒸気通路46a、蒸気弁46b及び蒸気口46cを有し、炊飯時内鍋21内の過剰な蒸気を蒸気口46cから外部に放出する。
前記下カバー42の下方には、内蓋47が着脱自在に取り付けられる。この内蓋47には、肩部材36に取り付けられる肩ヒータ37からの熱を受け、ふきこぼれや露付きを防止したり等する。また、この内蓋47の外周縁には、シールパッキン38が狭持され、蓋体40の閉蓋時、前記内鍋21の上縁部に当接し、内鍋21内の熱の逃げを防止している。
前記蓋体40の後方側には、嵌合溝50が設けられる。この嵌合溝50は、図1及び図2に示すように、略水平な上壁50a、略垂直の左右側壁50b、50b、溝の奥側の略垂直な奥側壁50c及び略水平な底壁50dで囲まれ、後方側の側部開口50e(奥側壁50cに対向する側の開口)を有する断面略コ字状の溝で、唯一の側部開口50eからヒンジ部材32が嵌合溝50内に挿入され嵌合される。
そして、底壁50dには、略U字状の係止溝51が設けられるとともに、ヒンジ部材32の下面にはばねにより常時下方へ押圧された係止片52が設けられており、ヒンジ部材32を嵌合溝50に挿入すると、ヒンジ部材32下面の係止片52が係止溝51に係合して両部材が嵌合し、その状態から蓋体40を引っ張ると係止片52と係止溝51との係合が外れ、蓋体40はヒンジ部材32から引き離される。
炊飯器Sの蓋体40は、上記したように上カバー41と下カバー42との周端部を溶着等の手段により接合し、両カバー41、42との間に密閉空間43を形成している。すると炊飯時には密閉空間43の空気が膨張し、炊飯終了後では膨張した空気が収縮したりして最悪時には、上カバー41と下カバー42との周端部の接合が外れたり、或いは蓋体40が変形する恐れが生じる。そのような弊害を防止するため、蓋体40に密閉空間43の内外を連通する連通孔を設け、更にその連通孔に密閉空間43内に水等が浸入しない手段を施す必要がある。
本願発明は、蓋体40の密閉空間43の内外を連通する連通孔55を、図1及び図2に示すように嵌合溝50内の奥側壁50c近傍の底壁50dに設けることを特徴とするものである。この連通孔55を設ける位置は、側部開口50eからできる限り離れた位置であり、人が容易に触れにくく、或いは物が容易に当たりにくい位置でもある。連通孔55はは係止溝51より奥側に設けている。
このような位置に連通孔55を設けることにより、例え蒸気口46cからおねばが流出し、上カバー41上面を流れ落ちたとしても、連通孔55の上方には上壁50aが設けられているため流れ落ちるおねばが連通孔55に落下し、連通孔55が目詰まりすることはなくなる。なお、図7の従来例のものでは、上カバー41上面を流れ落ちるおねばは連通孔に流れ込み、連通孔が目詰まりする弊害を有している。
即ち、図3に図1のA部を拡大して示すように、嵌合溝50内の奥側壁50c近傍の底壁50dには、密閉空間43の内外を連通する連通孔55が設けられる。そして、この連通孔55を塞ぐように内部圧力調整部材56が密閉空間43側から取り付けられる。その取り付けは、例えば図5に示すように内部圧力調整部材56の取り付け面に塗布した接着剤等の粘着層58により行われる。
内部圧力調整部材56は、空気は通し水分の通過を阻止する四フッ化エチレン樹脂多孔質膜、例えば、テミッシュ(商品名、日東電工株式会社製)等で形成されるシート状で多孔質状の部材を用いることができる。このような部材を用いることにより、密閉空間43内の圧力調整が可能となり、且つ密閉空間43内への水等の浸入が防止できる。
なお、嵌合溝50内の奥側壁50c近傍の底壁50dに連通孔55を設けることにより、蓋体40をヒンジ部材32に嵌合後は勿論のこと、例え蓋体40をヒンジ部材32から取り外した後でも、人の指或いは物が当たりにくくなる。しかし、蓋体40をヒンジ部材32から取り外した後では、連通孔55にまで指或いは物を入れようと思えば入れることができ、内部圧力調整部材56が底壁50dの上面に取り付けていると、指或いは物が内部圧力調整部材56に当たり、内部圧力調整部材56が損傷したり破断する恐れが生じるが、上記例のように内部圧力調整部材56を密閉空間43側から取り付けると、例え連通孔55にまで指或いは物を入れたとしても、指或いは物が内部圧力調整部材56に直接当たりにくくなるため、内部圧力調整部材56が損傷したり破断する恐れはほとんどなくなる。
図5に示すように、内部圧力調整部材56の粘着層58が設けられる面と反対側の面に例えばポリエステル不織布等からなる保護部材59を設けるとよい。このような積層構造にすることにより、例え密閉空間43内にゴミ等があったとしてもそのゴミ等が内部圧力調整部材56の表面に付着し内部圧力調整部材56の機能が損なわれる弊害を防止することができる。
また、内部圧力調整部材56の取付位置には、図3に示すように凹所57が設けられる。この凹所57は、連通孔55周りの底壁50dの底部に形成され、内部圧力調整部材56が入り込むことができる大きさで、且つ内部圧力調整部材56の厚さより大きい高さにされる。そのため、凹所57内に内部圧力調整部材56を取り付けると、内部圧力調整部材56はその全体が凹所57内に完全に埋没する。
ところで、密閉空間43内には、上記したように断熱材44及びアルミ箔等からなる熱反射部材45が設けられ、蓋体40から上方への熱の逃げを防止している。これら断熱材44及び熱反射部材45は、密閉空間43内のできるだけ広い範囲に設けることが望まれるが、断熱材44は厚みがあり、密閉空間43の隅々まで設けることができないため、薄い熱反射部材45を断熱材44より大きくし、その外周を密閉空間43の隅々まで広げて設けられる。
ところが熱反射部材45を密閉空間43の隅々まで広げて設けると、熱反射部材45が内部圧力調整部材56を覆うようになり、内部圧力調整部材56の機能が損なわれることになる。前記凹所57は、例え、熱反射部材45等の断熱材が内部圧力調整部材56を覆うようになっても、凹所57が、熱反射部材45等の断熱材が内部圧力調整部材56の表面に当接するのを防止し、内部圧力調整部材56の機能が損なわれるような弊害を防止する。なお、熱反射部材45等の断熱材が内部圧力調整部材56を覆うようになっていなければ前記凹所57はなくてもよい。また、前記凹所57を上記した底壁50dの下面に換え底壁50dの上面に設け、その凹所57内に内部圧力調整部材56を設けるようにしてもよい。
図4に図3のものの変形例を示す。図4のものは図3の凹所57に換えてリブ60を用いるものである。リブ60は、内部圧力調整部材56の厚さよりは長い略円柱状或いは円弧状のもので、複数個、略同一円周上に配置してなる。そのため、図3のものと同様に、例え、熱反射部材45等の断熱材が内部圧力調整部材56を覆うようになっても、リブ60が熱反射部材45等の断熱材が内部圧力調整部材56の表面に当接するのを防止し、内部圧力調整部材56の機能が損なわれる弊害を防止することができる。
図6のものは更なる変形例を示す。上記の例は、連通孔55及び内部圧力調整部材56をヒンジ機構近傍に設けるものであるが、図6のものは、蓋飾りパーツの下部に設けるものである。
蓋体40の上カバー41の上面には、ステンレス等の蓋飾りパーツ61が設けられる。この蓋飾りパーツ61は、中央開口61aを有する略円盤状の部材で、その中央開口61aに調圧部材46部分を嵌入する形態で取り付けられる。
そして、蓋飾りパーツ61の中央開口61a近傍の上カバー41の上面には、凹部62が設けられ、更にこの凹部62の中央部には、密閉空間43の内外を連通する連通孔63が設けられる。そして、この凹部62内に内部圧力調整部材65が取り付けられるとともに、前記蓋飾りパーツ61には、凹部62に連通する穴66が1個或いは複数個設けられる。
前記凹部62の深さは、内部圧力調整部材65の厚さより大きくし、蓋飾りパーツ61と内部圧力調整部材65との間に隙間を形成している。なお、前記穴66は、できるだけ小さくし、凹部62内に水及びゴミ等が入りにくくするのが好ましい。
上記したように、蓋体40に密閉空間43の内外を連通する連通孔55を設け、この連通孔55を塞ぐような形態で内部圧力調整部材56を設けることにより、溶着によって接合された箇所への膨張収縮時の負荷を軽減でき、破損し難くなる。
また、密閉空間43の内部圧力を調整することで、密閉空間43の冷熱による膨張収縮量が緩和されるので、炊飯時等の熱時に蓋が変形(膨らみ)し、肩部材36との隙が大きくなる外観不良を防ぐことができる。
更に、上記の不具合が解消されるため、密閉空間43をより大きくすることができるとともに、密閉空間を大きくすることで、断熱効果を得られ省エネ性能が向上する。そして、密閉空間53に断熱部材を加えることで更に省エネ性能を向上させることができる。
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であり、例えば上記技術は、炊飯器以外の蓋体にも適用可能である。
S…炊飯器 20…炊飯器本体
21…内鍋 22…内ケース
23…外ケース 24…底部材
25…底部コイル 26…コーナーコイル
27…センタセンサ 28…表示パネル
29…冷却フィン 30…冷却ファン
31…取手 32…ヒンジ部材
33…ヒンジピン 34…ばね
35…蓋ロック部材 36…肩部材
37…肩ヒータ 38…シールパッキン
40…蓋体 41…上カバー
42…下カバー 43…密閉空間
44…断熱材 45…熱反射部材
46…調圧部材 46a…蒸気通路
46b…蒸気弁 46c…蒸気口
47…内蓋 50…嵌合溝
50a…上壁 50b…左右側壁
50c…奥側壁 50d…底壁
50e…側部開口 51…係止溝
52…係止片 55…連通孔
56…内部圧力調整部材 57…凹所
58…粘着層 59…保護部材
60…リブ 61…蓋飾りパーツ
61a…中央開口 62…凹部
63…連通孔 65…内部圧力調整部材
66…穴

Claims (4)

  1. 内部に内鍋がセットされる炊飯器本体と、前記炊飯器本体に着脱自在な蓋体とを有する炊飯器であって、
    前記蓋体は、上カバーと下カバーが接合し、両カバーの間に密閉空間を有し、
    前記蓋体は、1側方が開口し、前記炊飯器本体に設けられるヒンジ部材が着脱可能な嵌合溝を有し、
    前記嵌合溝内には、前記密閉空間の内外を連通する連通孔を有し、
    前記連通孔には、内部圧力調整部材を設けることを特徴とする炊飯器。
  2. 前記内部圧力調整部材は、前記密閉空間側から前記連通孔を塞ぐように設けられることを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記連通孔の周りに凹所を設け、前記内部圧力調整部材を前記凹所に設けることを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
  4. 前記連通孔の周りにリブを設け、前記内部圧力調整部材を前記リブで囲むことを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
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