JP2010187086A - エコー消去装置とその方法と、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】エコー経路のインパルス応答長に関わらず高精度にエコーパワーを推定する。
【解決手段】この発明のエコー消去装置の音響結合量計算部は、再生信号スペクトルと収音信号スペクトルを所定フレーム数Nの範囲で掛け合わせて加算した値を、再生信号スペクトルの所定フレーム数のパワーを加算した値で除した結合量を第1音響結合量推定値とし、収音信号スペクトルに対して再生信号スペクトルを、過去の時刻m(m=1〜M−1)にずらして第1音響結合量推定値と同様に計算した結合量をそれぞれ自乗した第1乃至第Mの音響結合量推定値を出力する。エコーパワー計算部は、再生信号スペクトルと第1乃至第Mの音響結合量推定値を入力として、第1乃至第Mの音響結合量推定値のそれぞれに、mの値(m=0〜M−1)で対応する再生信号スペクトルのパワーを乗算した値の合計を、エコーパワー推定値として出力する。
【選択図】図1

Description

この発明は、音響再生系を有する例えば通信会議システムにおいて用いられる、ハウリングの原因及び聴覚上の障害となる音響エコーを消去するエコー消去装置と、その方法とプログラムに関する。
短時間スペクトル振幅(STSA:Short-Time Spectral Amplitude)推定に基づくエコー抑圧処理は、人間の聴覚特性が位相に鈍感である性質及び、エコーの統計的な性質を利用して周波数領域でエコーの振幅成分を減算することで実現される。周波数領域でエコーを抑圧する従来のエコー消去装置800は、例えば非特許文献1に記載されている。
図8にエコー消去装置800の機能構成例を示し、その動作を説明する。エコー消去装置800は、受話端1に入力され、スピーカ2によって音響信号に変換される再生信号x
(k)と、マイクロホン3が出力する音響信号に変換された再生信号x(k)に図示しない屋内のインパルス応答(伝達関数)の影響を受けたエコー成分が重畳した収音信号y(k)とを入力信号とする。エコー消去装置800の送話端4に出力される出力信号e(k)は、収音信号y(k)のエコー成分が抑圧された信号である。
エコー消去装置800は、第1周波数分析部81、第2周波数分析部82、音響結合量計算部83、エコーパワー計算部84、ゲイン計算部85、積算部86、周波数合成部87、を備える。第1周波数分析部81は、再生信号x(k)を入力として再生信号スペクトルXω(i)を出力する。第2周波数分析部82は、収音信号y(k)を入力として収音信号スペクトルYω(i)を出力する。ここでkは、所定間隔の離散時間を示すサンプル点の番号であり、再生信号x(k)と収音信号y(k)はディジタル信号である。図8において、スピーカ2への入力及び、マイクロホン3の出力するアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器は省略している。
再生信号スペクトルXω(i)と収音信号スペクトルYω(i)のωは、周波数値であり、所定の周波数間隔で求めたスペクトルの周波数の番号である。また、iはフレーム番号である。フレームの時間長は、例えばサンプリング周波数を16kHz、周波数分析のデータ量を256点とした場合、16msである。
音響結合量計算部83は、再生信号スペクトルXω(i)と収音信号スペクトルYω(i)を入力として、音響結合量の推定値|Hω^(i)|を出力する。音響結合量とは、スピーカ2からマイクロホン3に回り込むエコー経路の音響的な大きさを表す値である。音響結合量の推定値|Hω^(i)|は式(1)で計算される。
Figure 2010187086
ここで*は共役複素数、Nは加算フレーム数である。例えばN=500といった値に設定される。iはi=0,1,…,N−1の整数値をとる。
エコーパワー計算部84は、再生信号スペクトルXω(i)と音響結合量の推定値|Hω^(i)|を入力として、エコーパワー推定値|Dω^(i)|を式(2)で計算する。
Figure 2010187086
ゲイン計算部85は、エコーパワー推定値|Dω^(i)|と収音信号スペクトルYω(i)を入力として、ゲイン係数Gω(i)を式(3)で計算する。
Figure 2010187086
ゲイン係数Gω(i)は、0〜1の実数値をとり、収音信号スペクトルYω(i)にエコー成分が多い場合には小さな値に、エコー成分以外の成分が多い場合には大きな値になる。
積算部86は、収音信号スペクトルYω(i)にゲイン係数Gω(i)を積算してエコー消去信号スペクトルEω(i)を出力する。
周波数合成部87は、周波数値ωに対応するエコー消去信号スペクトルEω(i)から時間領域の出力信号e(k)を再合成して出力する。
有限フレーム毎に処理するエコー消去装置800では、エコー経路全体の音響結合量を推定するために、エコー経路のインパルス応答長より長いフレームを用いる必要があった。しかし、部屋の音響環境等によってインパルス応答長は大きく変化し、概ねその値は100ms〜400msの範囲である。これに対してフレーム長は上記したように例えば16msといった値である。したがって、エコー経路のインパルス応答長の方が、フレーム長よりも大きくなる場合が多い。そのため、従来のエコー消去装置では、音響結合量の誤推定が生じ易かった。その結果、正確にエコーパワーを推定することが出来ず、それが、ミュージカルノイズ発生の原因の一つになっていた。
この発明はこの点に鑑みてなされたものであり、エコー経路のインパルス応答長に関わらず高精度にエコーパワーを推定できるエコー消去装置と、その方法とプログラムを提供することを目的とする。
この発明のエコー消去装置は、第1周波数分析部と、第2周波数分析部と、音響結合量計算部と、エコーパワー計算部と、ゲイン計算部と、積算部と、周波数合成部と、を具備する。第1周波数分析部は、再生信号を周波数変換した再生信号スペクトルを出力する。第2周波数分析部は、収音信号を周波数変換した収音信号スペクトルを出力する。音響結合量計算部は、再生信号スペクトルと収音信号スペクトルを所定フレーム数Nの範囲で掛け合わせて加算した値を、再生信号スペクトルの所定フレーム数のパワーを加算した値で除した結合量を第1音響結合量推定値とし、収音信号スペクトルに対して再生信号スペクトルを、過去の時刻m(m=1〜M−1)にずらして第1音響結合量推定値と同様に計算した結合量を第2音響結合量推定値乃至第M音響結合量推定値とし、第1音響結合量推定値から第M音響結合量推定値をそれぞれ自乗した第1乃至第Mの音響結合量推定値を出力する。エコーパワー計算部は、再生信号スペクトルと第1乃至第Mの音響結合量推定値を入力として、第1乃至第Mの音響結合量推定値のそれぞれに、mの値(m=0〜M−1)で対応する再生信号スペクトルのパワーを乗算した値の合計を、エコーパワー推定値として出力する。ゲイン計算部は、収音信号スペクトルとエコーパワー推定値を入力としてゲイン係数を出力する。積算部は、収音信号スペクトルにゲイン係数を乗算したエコー消去信号スペクトルを出力する。周波数合成部は、エコー消去信号スペクトルを周波数合成して時間領域の出力信号を出力する。
この発明のエコー消去装置は、収音信号スペクトルに対する再生信号スペクトルを過去にずらして求めた結合量を音響結合量推定値として求める。したがって、エコー経路のインパルス応答長に関わらず高精度に音響結合量を推定することができる。つまり、或るフレームの再生信号とそれ以外のフレームの再生信号は統計的に無相関であることから、過去の時刻の再生信号と現在時刻のフレームの収音信号とのクロススペクトル加算値から、無相関成分を除去した過去フレームのエコー経路の音響結合量を抽出することが可能である。よって、現在時刻のフレームの音響結合量推定値と再生信号スペクトルのパワーの乗算値と、過去の同時刻の音響結合量推定値と再生信号スペクトルとを乗算した値を合計することで、エコー経路のインパルス応答長がフレームより長い場合でも、エコーパワーを高精度に推定できる。
この発明のエコー消去装置100の機能構成例を示す図。 音響結合量計算部13の機能構成例を示す図。 音響結合量計算部13の動作フローを示す図。 式(5)の計算を示す図。 エコーパワー計算部14の機能構成を示す図。 エコーパワー計算部14の動作フローを示す図。 実験結果を示す図。 従来のエコー消去装置800の機能構成例を示す図。
以下に、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。複数の図面中同一のものには同じ参照符号を付し、説明は省略する。
図1にこの発明のエコー消去装置100の機能構成例を示す。エコー消去装置100は、第1周波数分析部81、第2周波数分析部82、音響結合量計算部13、エコーパワー計算部14、ゲイン計算部85、積算部86、周波数合成部87、を具備する。エコー消去装置100は、例えばROM、RAM、CPU等で構成されるコンピュータに所定のプログラムが読み込まれて、CPUがそのプログラムを実行することで実現されるものである。エコー消去装置100は、音響結合量計算部13とエコーパワー計算部14とが新しく、他の構成は従来のエコー消去装置800と同じである。従来と同じ部分については、参照符号を同一にして説明を簡単にする。
第1周波数分析部81は、再生信号x(k)を周波数変換した再生信号スペクトルXω(i)を出力する。第2周波数分析部82は、収音信号y(k)を周波数変換した収音信号スペクトルYω(i)を出力する。音響結合量計算部13は、再生信号スペクトルXω(i)と収音信号スペクトルYω(i)を所定フレーム数Nの範囲で掛け合わせて加算した値を、再生信号スペクトルの所定フレーム数Nのパワーを加算した値で除した結合量の自乗を第1音響結合量推定値とし、収音信号スペクトルYω(i)に対して再生信号スペクトルXω(i)を、過去の時刻m(m=1〜M−1)にずらして第1音響結合量推定値と同様に計算した値を第2音響結合量推定値乃至第M音響結合量推定値とし、第1音響結合量推定値から第M音響結合量推定値を第1乃至第Mの音響結合量推定値|Hω^(i,m)|として出力する。
エコーパワー計算部14は、再生信号スペクトルXω(i)と第1乃至第Mの音響結合量推定値を入力として、第1乃至第Mの音響結合量推定値|Hω^(i,m)|のそれぞれに、mの値(m=0〜M−1)で対応する再生信号スペクトルXω(i−1)のパワーを乗算した値の合計を、エコーパワー推定値|Dω^(i)|として出力する。ゲイン計算部は、収音信号スペクトルYω(i)とエコーパワー推定値|Dω^(・)|を入力としてゲイン係数Gω(i)を出力する。積算部86は、収音信号スペクトルYω(i)にゲイン係数Gω(i)を乗算したエコー消去信号スペクトルEω(i)を出力する。周波数合成部87は、エコー消去信号スペクトルEω(i)を周波数合成して時間領域の出力信号e(k)を出力する。
このようにエコー消去装置100は、収音信号スペクトルに対する再生信号スペクトルを過去にずらして求めた結合量を第1乃至第Mの音響結合量推定値として求める。そして、その音響結合量推定値のそれぞれに、mの値(m=0〜M−1)で対応する再生信号スペクトルXω(i)のパワーを乗算した値の合計を、エコーパワー推定値として出力する。したがって、エコー経路のインパルス応答長がフレームより長い場合でも、エコーパワーを高精度に推定することができる。以降、エコー消去装置100の新しい部分である音響結合量計算部13と、エコーパワー計算部14とについて詳しく説明する。
〔音響結合量計算部〕
図2に音響結合量計算部13の機能構成例を示す。その動作フローを図3に示す。音響結合量計算部13は、クロススペクトル加算部130と、パワースペクトル加算部131と、除算・自乗部132と、を備え、収音信号スペクトルYω(i)と、再生信号スペクトルXω(i)とを入力として式(4)で音響結合量の推定値|Hω^(i,m)|を計算する。
Figure 2010187086
ここでmは、m=0,1,…,M−1の整数値をとる値であり、収音信号スペクトルY
ω(i−j)に対して再生信号スペクトルXω(i−j−m)を過去の時刻にずらすフレーム数を表す。
N(m)は、所定フレーム数であり、音響結合量の推定値を求めるフレーム幅を表す。C(m)は調整定数であり、例えばC(m)=1とする。
クロススペクトル加算部130は、式(5)の右辺の分子の計算を行う(ステップS1
30)。その計算は、周波数領域の再生信号スペクトルXω(i−j−m)と収音信号スペクトルYω(i−j)を入力として、同一時刻のフレームの再生信号スペクトルXω(・)(・はi−1やi−2等を意味する)と収音信号スペクトルYω(・)を所定フレーム数N(m)の範囲で掛け合わせてクロススペクトルを求め(ステップS130a)、そのクロススペクトルを加算してクロススペクトル加算値CRS(m)を求める計算である(ステップS130b)。この計算は、収音信号スペクトルYω(・)に対する再生信号スペクトルXω(・)が、m=0,1,…,M−1の範囲でずらされて計算される。
パワースペクトル加算部131は、式(5)の分母の計算を行う(ステップS131)。その計算は、現在時刻のフレームから、所定フレーム数N(m)(j=N(m)−1)過去の範囲の再生信号スペクトルXω(i)〜Xω(i−j)のそれぞれのパワーを求め(ステップS131a)、それらを合計したパワーの合計値P(m)を求める計算である(ステップS131b)。この計算も、再生信号スペクトルXω(・)が、m=0,1,…,M−1の範囲でずらされて計算される。
除算・自乗部132は、クロススペクトル加算値CRS(m)をパワーの合計値P(m)で除した値を自乗した第1から第Mの音響結合量推定値を計算する(ステップS132)。
以上の計算を図4に示す。図4はN=4,M=3とした場合の例である。m=0の時が第1音響結合量を求める計算になる。この場合、式(5)の分子のクロススペクトルは、現在時刻(i)から4個のフレーム数過去の時刻(i−3)までの、同一時刻同士の再生信号スペクトルXω(・)と収音信号スペクトルYω(・)とが乗算され、それぞれの乗算値が合計された値である。分母は、現在時刻(i)〜(i−3)までのそれぞれの時刻の再生信号スペクトルXω(・)のパワーの合計である。
m=1の時が第2音響結合量の計算になる。この場合、分子のクロススペクトルは、現在時刻の収音信号スペクトルYω(i)に対して1フレーム過去の時刻の再生信号スペクトルXω(i−1)が乗算され、以後、時刻(i−3)の収音信号スペクトルYω(i−3)に時刻(i−4)の再生信号スペクトルXω(i−4)が乗算されまで繰り返され、それぞれの乗算値が合計される。m=1の場合の分母は、時刻(i−1)〜(i−4)までのそれぞれの時刻の再生信号スペクトルXω(・)のパワーの合計である。
m=2の時が第3音響結合量の計算になる。この場合は、収音信号スペクトルYω(i)に対して2フレーム過去の時刻の再生信号スペクトルXω(i−2)が乗算され、以下同様に計算される。
音響結合量計算部100は、このように現在時刻の収音信号スペクトルYω(i)に、過去の時刻の再生信号スペクトルXω(i−j−m)を乗算したクロススペクトルの加算値から音響結合量の推定値を求めるので、過去の時刻のエコー経路の音響結合量を抽出することができる。この結果、エコー経路全体の音響結合量を高精度に推定することが可能である。
なお、調整定数C(m)について、C(m)=1として特に説明しなかったがmによっ
て異なる値に設定しても良い。例えばmが大であるとより過去のフレーム時刻が計算対象
になるので、mが小の場合の音響結合量よりもSN比が相対的に低下する。そこでmが大
の時は、例えばC(m)を小さくするようにしても良い。つまり、過去分の重みを小さく
する調整係数乗算ステップ(ステップS133)を設けても良い。
また、同様に過去のフレーム時刻のSN比は低下することから、所定のフレーム数N(m)もmの値によって変化させても良い。例えばmが大であればN(m)も大とする。そうすることで、クロススペクトル加算値やパワー値がより平均化されるので精度向上が期待できる。
〔エコーパワー計算部〕
図5にエコーパワー計算部14の機能構成例を示す。その動作フローを図6に示す。エコーパワー推定部14は、再生信号スペクトルパワー計算部140と、再生信号パワー記録部141と、乗算・累積部142と、を備える。再生信号パワースペクトルパワー計算部140は、入力される再生信号スペクトルXω(・)を自乗して再生信号スペクトルパワー|Xω(・)|を求める(ステップS140)。再生信号スペクトルパワー|Xω(・)|は、再生信号スペクトルパワー記録部141に記録される。乗算・累積部142は、音響結合量推定値|Hω^(i,m)|と、再生信号スペクトルパワー記録部141に記録された現在からm=0〜M−1の過去の再生信号スペクトルパワーとを入力として式(6)で、エコーパワー推定値|Dω^(・)|を計算する(ステップS142)。
Figure 2010187086
このように、エコーパワー計算部14は、現在時刻フレーム(i)の音響結合量推定値|Hω^(i,0)|と再生信号スペクトルのパワー|Xω(i−0)|の乗算値と、過去の時刻m(m=1〜M−1)の範囲内での、同時刻の音響結合量推定値|Hω^(i,m)|と再生信号スペクトルのパワー|Xω(i−m)|の乗算値を合計してエコーパワーを求める。よって、エコー経路のインパルス応答長がフレーム長より長い場合でも、エコーパワーを高精度に推定することができる。
〔実験結果〕
この発明のエコー消去装置100の有効性を確認する目的で、従来方式とSTSAエコー抑圧処理の性能比較実験を行った。スピーカとマイクロホンの配置は、ITU−Tの勧告P.34に従った。残響時間は約300ms、サンプリング周波数は16kHz、周波数帯域は100Hz〜7kHzである。また、遠端話者からのシングルトーク状態でのエコー抑圧量がほぼ等しくなるように、従来方式のエコーパワー推定値を一定マージンで調整した。
エコー抑圧量の評価には、音響エコーキャンセラの性能指標であるERLE(Echo Return Lose Enhancement)を用いた。この発明と従来方式のERLEは、それぞれ25.35dBと25.44dBであった。送話歪の評価をケプストラム距離により行った。ケプストラム距離とは、目標信号(近端話者信号)と出力信号(エコー抑圧後信号)の間の距離(歪)である。図7に同時通話時の比較を示す。図7の横軸は時間[秒]、縦軸はケプストラム距離である。実線がこの発明、破線が従来方法である。0.3秒及び3.5秒以降に顕著に現れているように、この発明の方が同時通話時の送話歪を少なくすることができる。
以上説明したこの発明のエコー消去装置とその方法は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、上記した装置及び方法において説明した処理は、記載の順に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されるとしてもよい。
上記装置における処理手段をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、各装置における処理手段がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD-RAM
(Random Access Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD-R
(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto Optical disc)等を、半導体メモリとしてフラッシュメモリー等を用いることができる。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記録装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
また、各手段は、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより構成することにしてもよいし、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。

Claims (7)

  1. 再生信号を周波数変換した再生信号スペクトル信号を出力する第1周波数分析部と、
    収音信号を周波数変換した収音信号スペクトルを出力する第2周波数分析部と、
    上記再生信号スペクトル信号と収音信号スペクトル信号を入力として、同一時刻のフレームの上記再生信号スペクトルと上記収音信号スペクトルを所定フレーム数Nの範囲で掛け合わせて加算した値を、上記再生信号スペクトルの上記所定フレーム数のパワーを加算した値で除した結合量の絶対値の自乗を第1音響結合量推定値とし、上記収音信号スペクトルに対して上記再生信号スペクトルを、過去の時刻m(m=1〜M−1)にずらして上記第1音響結合量推定値と同様に計算した値を第2音響結合量推定値乃至第M音響結合量推定値とし、上記第1音響結合量推定値から第M音響結合量推定値をそれぞれ出力する音響結合量計算部と、
    上記再生信号スペクトルと上記第1乃至第Mの音響結合量推定値を入力として、上記第1乃至第Mの音響結合量推定値のそれぞれに、上記mの値(m=0〜M−1)で対応する再生信号スペクトルのパワーを乗算した値の合計を、エコーパワー推定値として出力するエコーパワー計算部と、
    上記収音信号スペクトルと上記エコーパワー推定値を入力としてゲイン係数を出力するゲイン計算部と、
    上記収音信号スペクトルに上記ゲイン係数を乗算したエコー消去信号スペクトルを出力する積算部と、
    上記エコー消去信号スペクトルを周波数合成して時間領域の出力信号を出力する周波数合成部と、
    を具備するエコー消去装置。
  2. 請求項1に記載したエコー消去装置において、
    音響結合量計算部は、上記第1乃至第Mの音響結合量推定値のそれぞれに対して調整定数を乗算し、その調整定数は上記過去の時刻を示すmの値によって異なる値であることを特徴とするエコー消去装置。
  3. 請求項1又は2に記載したエコー消去装置において、
    音響結合量計算部は、上記所定フレーム数Nを、上記過去の時刻を示すmの値が大であれば大きくなる値にすることを特徴とするエコー消去装置。
  4. 第1周波数分析部が、再生信号を周波数変換した再生スペクトル信号を出力する第1周波数分析過程と、
    第2周波数分析部が、収音信号を周波数変換した収音信号スペクトルを出力する第2周波数分析過程と、
    音響結合量計算部が、上記再生信号スペクトル信号と収音信号スペクトル信号を入力として、同一時刻のフレームの上記再生信号スペクトルと上記収音信号スペクトルを所定フレーム数Nの範囲で掛け合わせて加算した値を、上記再生信号スペクトルの上記所定フレーム数のパワーを加算した値で除した結合量を第1音響結合量推定値とし、上記収音信号スペクトルに対して上記再生信号スペクトルを、過去の時刻m(m=1〜M−1)にずらして上記第1音響結合量推定値と同様に計算した結合量を第2音響結合量推定値乃至第M音響結合量推定値とし、上記第1音響結合量推定値乃至第M音響結合量推定値をそれぞれ自乗した第1乃至第Mの音響結合量推定値を出力する音響結合量計算過程と、
    エコーパワー計算部が、上記再生信号スペクトルと上記第1乃至第Mの音響結合量推定値を入力として、現在時刻のフレームと過去の時刻の再生信号スペクトルと上記第1乃至第Mの音響結合量推定値とをそれぞれ乗算して合計した値をエコーパワー推定値として出力するエコーパワー計算過程と、
    ゲイン計算部が、上記収音信号スペクトルと上記エコーパワー推定値を入力としてゲイン係数を出力するゲイン計算過程と、
    積算部が、上記収音信号スペクトルに上記ゲイン係数を乗算したエコー消去信号スペクトルを出力する積算過程と、
    周波数合成部が、上記エコー消去信号スペクトルを周波数合成して時間領域の出力信号を出力する周波数合成過程と、
    を含むエコー消去方法。
  5. 請求項4に記載したエコー消去方法において、
    上記音響結合量計算過程は、上記第1乃至第Mの音響結合量推定値のそれぞれに対して調整定数が乗算される調整定数乗算ステップを含み、上記調整定数は上記過去の時刻を示すmの値によって異なる値であることを特徴とするエコー消去方法。
  6. 請求項4又は5に記載したエコー消去方法において、
    上記音響結合量計算過程の上記同一時刻のフレームの上記再生信号スペクトルと上記収音信号スペクトルを所定フレーム数Nの範囲で掛け合わせて加算した値を求めるステップは、上記所定フレーム数Nが、上記過去の時刻を示すmの値が大であれば大きくなる値であることを特徴とするエコー消去方法。
  7. 請求項1乃至3の何れかに記載したエコー消去装置としてコンピュータを機能させる装置プログラム。
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