JP2007067549A - 収音装置とその方法とそのプログラムとその記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 残響の消し残りを抑圧できる収音装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 入力音声信号を周波数分析部20で所定時間間隔(以下フレームという)ごとに周波数領域の信号に変換し、その周波数領域信号のパワーの重み付け加算を残響成分パワー推定部21で過去Tフレーム(Tは1以上の整数)分行って残響パワーを推定し、周波数領域信号のパワーから残響パワーを減算して残響を抑圧するゲインを残響抑圧ゲイン計算部22で計算し、対応する各周波数領域信号にそのゲインを乗算して残響を抑圧し、その残響が抑圧された各周波数領域信号を周波数合成部24で時間領域の信号に変換する。
【選択図】図2

Description

この発明は、雑音や残響音のある環境で音声の信号処理を行い、雑音抑圧、残響抑圧を行い目的音だけを抽出する収音装置及び、その方法、そのプログラムとその記録媒体に関する。
近年、マルチメディア技術の進歩に伴い、マイクロホンとスピーカを用いた拡声通話形態によるテレビ会議などの通信会議が普及してきている。その場合、複数のマイクロホンと複数のスピーカを用いた信号処理により、音声品質を劣化させる騒音や残響音を抑圧し、目的とする音声のみを収音する装置などが開発されている。
従来、雑音抑圧、残響抑圧する技術としては、特許文献1に示すような技術が開示されている。図9に特許文献1の構成を示しその動作を以下に説明する。特許文献1に示された技術は、残響のある部屋に目的音源70と複数の雑音源71、72、73からなる音源があり、N個のマイクロホンを用いて目的音源70からの音声信号のみを収音するものである。
前提条件として、雑音源の数はN-2個以下とし、マイクロホン1が目的音源70に最も近い位置にあるとする。Nチャネルの各マイクロホン1〜Nの出力端は、それぞれディジタルフィルタ74〜74に接続されると共に、相関係数計算部75に接続される。相関係数計算部75は、Nチャネルの各マイクロホン1〜N出力信号の自己相関及び相互相関係数を計算し、これら相関係数値をブラインド逆フィルタ計算部76に伝達する。ブラインド逆フィルタ計算部76は、所定周期で雑音源71〜73よりの各雑音及び目的音源70の残響音を抑圧するフィルタ係数を計算してディジタルフィルタ74〜74に設定する。ディジタルフィルタ74〜74の各出力端は、加算部77で全て加算され、収音部90の出力信号となる。
ここで、Nチャネルの各マイクロホンのN個の入力信号をX(n)(j=1,2,3,…,N)とし、各チャネルの信号に畳み込むN個のタップ長Lのディジタルフィルタ74〜74のフィルタ係数をC(n)(i=1,2,3,…,N)とし、ディジタルフルタで畳み込まれたN個の信号を加算部77で加算した出力信号をy(n)とする。nは離散的時刻を表す。つまり入力信号x(n)は時刻nごとにマイクロホンjの出力信号の時刻nごとのサンプルのディジタル値を表す。
まず、相関関数計算部75において各マイクロホンのN個の入力信号X(n)をある区間n=0,…,M-1から相関関数を式1で計算する。
Figure 2007067549
この相関関数を用いて相関関数行列Rを構成する(式2)。
Figure 2007067549
11がチャネル1のマイクロホン出力信号の自己相関を表し、R12がチャネル1と2の両マイクロホン出力信号間の相関関数であり、マイクロホンの本数Nを例えば4本、ディジタルフィルタのタップ数Lを4000とすると16000×16000の行列になる。この相関関数行列Rが部屋の雑音残響特性を表している。
そこで、ブラインド逆フィルタ計算部76においてB=RC(式3)の方程式をCについて解き、ディジタルフィルタのフィルタ係数c(n)を求める。
ここでCは、フィルタ係数ベクトルで式4に示すようにN個のタップ長Lのフィルタ係数c(n)から構成されるNL元の列ベクトルである。
Figure 2007067549
そしてBは目標ベクトルでNL元の列ベクトルであり、式5に示すように1行目が1であとが0であるとする。式(4)のCと式(5)のBを用いて式(3)のCについて解くことでフィルタ係数c(n)が得られる。フィルタ係数c(n)は、部屋の雑音残響特性を示す相関関数行列Rをキャンセルする係数となる。
Figure 2007067549
このように部屋の雑音残響特性をキャンセルするフィルタ係数c(n)を設定されたディジタルフィルタ74を設定し、マイクロホンiの出力信号にフィルタ係数c(n)を畳み込み、これら畳み込まれた信号を加算部77で全て加算することで、式(6)に示す処理結果y(n)が得られ、このy(n)は、雑音や残響音を抑圧した目的音源70だけの音声信号を抽出したものとなる。
Figure 2007067549
特許第3583980号
しかしながら、上記したような従来の技術では、フィルタ係数c(n)を求める為の観測時間が有限であり、その有限時間で推定した相関関数行列Rには推定誤差が生じるので、それを用いて計算したフィルタ係数c(n)にも誤差が生じ、完全に雑音や残響を除去することが難しかった。その観測時間は、例えば、ディジタルフィルタのタップ長Lを4000タップとすると、その例えば8倍程度のデータ数が得られる時間に設定され、音声信号をディジタル化するサンプリング周波数を例えば16384Hzとすると約2秒(4000×8/16384≒1.95秒)程度の時間に設定される。
観測時間を長くすれば得られる目的音声信号の誤差は小さくなり、精度も上がるが、観測時間を長くするには限度があり、しかも長く観測していると実際の利用場面では話者が動いたり、気温が変わったりすることで環境が変化して相関関数Rの真値そのものが変動する。したがって、長時間に渡って平均化する意味が無くなってくる。つまり、実質的に相関関数行列Rには推定誤差が含まれ、そこから計算される逆フィルタ係数も誤差を含むので、逆フィルタにより残響抑圧したとしても、残響の消し残りが発生してしまう。
そもそも従来においてはマイクロホンの出力信号を逆フィルタ処理しているが、逆フィルタのフィルタ係数を常に十分精度よく推定できなかった問題がある。
この発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、逆処理フィルタを用いる問題を解決した収音装置を提供することを目的とする。
この発明による収音装置の一面によれば、入力信号を所定時間間隔(以下フレームという)ごとに周波数領域の信号に変換し、その周波数領域信号のパワーの重み付け加算を過去Tフレーム(Tは1以上の整数)分行って残響成分パワーを推定し、周波数成分ごとに周波数領域信号のパワーから推定残響パワーを減算してゲインを計算し、各周波数領域信号に対応するゲインを乗算し、これらゲインが乗算された周波数領域信号を時間領域の信号に変換する。
この発明による収音装置の他面によれば、上記周波数領域信号のパワーから推定残響成分パワーを減算してゲインを計算することに代えて、上記周波数領域信号のパワーから推定残響成分パワーを引き算した結果に対し開平演算を行い、その開平演算結果に対し、対応する周波数領域信号の位相を付加する。
この発明による収音装置によれば、周波数領域信号のパワーから推定残響パワーを減算することにより、マイクロホンが1個の場合は逆フィルタ処理を必要とせず、複数のマイクロホンの出力信号をそれぞれ逆フィルタ処理して得た雑音残響抑圧信号を上記入力信号として処理することにより消し残り残響成分を抑圧し、逆フィルタ処理を用いる問題を解決している。
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
この発明の実施例1を図1に示す。図1は、この発明の一つの実施例として背景技術で説明した図7に示す従来のブラインド収音装置による収音部90の出力端にこの発明の主要部10を接続したものである。以下この主要部10を振幅スペクトル制御部10という。図7で説明したものと同一なものには、同じ参照符号を付け説明を省略する。
振幅スペクトル制御部10の構成を図2に示す。収音部(ブラインド収音装置)90において、ある程度残響が抑圧された音声信号が入力信号y(n)として周波数分析部20に入力される。音声入力信号y(n)は、周波数分析部20で例えば短時間離散フーリエ変換されて周波数領域の信号に変換される。周波数分析部20よりの周波数領域信号は、残響成分パワー推定部21と、残響抑圧ゲイン計算部22と、ゲイン制御部23に入力される。ゲイン制御部23の出力信号が周波数合成部24において例えば逆短時間離散フーリエ変換されて時間領域の信号に変換され、振幅スペクトル制御部10の出力信号z(n)となる。
振幅スペクトル制御部10を構成する各部の動作を順に説明する。
〔周波数分析部〕
周波数分析部20では、入力信号y(n)に窓関数、例えばハニング窓関数w(n)を掛けてフレームに分け、フレーム時刻m(フレーム番号)で入力信号y(n)を離散フーリエ変換し、周波数領域信号の各周波数成分Y(ω,m)を求める。ここでωは周波数である。フレームの長さは、周波数分析部20内に設けられるアナログ信号をディジタル信号に変換する図示しないA/D変換器のサンプリング周波数とデータのサンプル数によって決定される。
例えば、サンプリング周波数は12KHzや16KHz、サンプル数は128〜1024個程度が想定される。今、例えばサンプリング周波数を16384Hzでサンプル数を1024個の条件とするとフレームの幅は62.5msとなる。このフレームの時間間隔で、音声入力信号y(n)を周波数成分に分解したY(ω,m)が求められる。更に周波数分析部20では、振幅の絶対値|Y(ω,m)|を絶対値変換部20aで、また位相∠Y(ω,m)を位相計算部20bでそれぞれ計算する。振幅|Y(ω,m)|と位相∠Y(ω,m)は、残響成分パワー推定部21と残響抑圧ゲイン計算部22とゲイン制御部23に出力される。
〔残響成分パワー推定部〕
残響パワー推定部21では、残響成分パワーの推定値P(ω,m)を、Tフレーム前からの振幅|Y(ω,m)|と重み係数αとを用いて式(7)で計算する。
Figure 2007067549
式(7)は、Tフレーム前からの重み付けパワー加算和を求めるものである。Tは部屋の残響特性などによって変化するものであり、つまり残響が長い程大とされ、例えば5〜20程度が想定される。
重み係数αは、事前に実験などにより決めた値を初期設定しておいてもよい。この例では重み係数αは残響成分パワー推定部21内の重み係数計算部21aにおいて、式(8)で計算される。
Figure 2007067549
は、Yの複素共役である。式(8)による処理を図3を用いて説明する。上記したようなサンプリング周波数とサンプル数とすると、フレームの幅は62.5msの幅であり、時間の経過と共に左から右に向けてフレームが発生する。例えば1/2シフトで分析すると左から6番目のmのフレーム番号をM1とし、例えば11番目のm11のフレーム番号をM2とする。そして例えばi=1とすると、m30、m31、m32、m33、m34、m1035、の各信号間相関を出力信号のパワーで正規化したものをM1からM2の区間で累計し、その区間で平均化した値がαである。i=2とすると、mとm、mとm、mとm、mとm、mとm10の各信号間相関を出力信号のパワーで正規化したものをM1からM2の区間で加算平均した値がαとなる。
式(7)に示したように、さらに周波数成分ごとに更に複数フレーム過去の周波数領域信号からの影響を重み付け加算和したものを残響パワーの推定値としている。
〔残響パワー推定の原理〕
式(9)に示すように残響成分パワー推定部21の入力信号Y(ω,m)には、残響が重畳される前の直接音信号S(ω,m)と残響成分ΣR(ω,m−i)が重なっている。
Figure 2007067549
ここで、R(ω,m−i)はiフレーム前の信号S(ω,m−i)による残響成分であり、R(ω,m−i)=αS(ω,m−i)である。このとき、フレーム間で直接音信号S(ω,m)が互いに無相関だとすると、信号Y(ω,m)のパワーは、式(10)で書ける。
Figure 2007067549
したがって、残響成分のパワーは、式(11)で書き表せる。
Figure 2007067549
ここで、例えば収音部(ブラインド収音装置)90の逆フィルタ処理によって直接音信号S(ω,m)のパワーが残響成分ΣR(ω,m−i)に対して十分大きければ、近似的にY(ω,m)≒S(ω,m)である。つまり、逆フィルタ処理により残響はある程度抑えられるので、消し残り成分は直接音に対して十分小さいと仮定できる。したがって、残響成分パワーの推定値Pは式(7)で表せる。
また、重み係数αは式(12)のような変形が可能である。
Figure 2007067549
このように、消し残りに関して波形レベルでの正確な推定は出来ないが、消し残り成分のパワーの推定は可能である。なお(12)中の2行目においてS(ω,m)とS(ω,m−i)との積はこれら間には相関がないという前提であるからゼロとなる。
この重み係数αは、式(8)の計算結果の絶対値をとった値としてもよい。
〔残響抑圧ゲイン計算部〕
残響抑圧ゲイン計算部22は、残響成分パワー推定部21からの残響成分パワーの推定値P(ω,m)とを、対応する周波数成分の周波数領域信号のパワーから減算して、これに基づきゲインG(ω,m)を求める。例えば式(13)で計算する。
Figure 2007067549
ここでG(ω,m)<0のとき、G(ω,m)=0とする。
式(13)から明らかなように、残響抑圧ゲイン計算部22で計算されるゲインは、残響成分パワーの推定値P(ω,m)が現在の信号成分|Y(ω,m)|に対する割合を表す。例えばP(ω,m)=|Y(ω,m)|、つまり現在の信号が残響成分パワーのみからなる場合は、全て残響成分であるからゲインG(ω,m)は0となる。逆にP(ω,m)=0、つまり残響成分がない場合、ゲインG(ω,m)は1となる。
指数γは、このゲインGを強調するパラメータであり、γを大にする程強調される。聴感による実験では、0.5≦γ≦1の範囲が好ましい。
〔ゲイン制御部〕
ゲイン制御部23では、式(14)に示すように周波数分析部20の出力信号の各周波数成分Y(ω,m)にゲインG(ω,m)を掛けて、各周波数成分の出力信号Z(ω,m)を求める。
Z(ω,m)=Y(ω,m)G(ω,m) 式(14)
周波数領域の出力信号であるゲイン制御部23の出力は、周波数合成部24に伝達される。
〔周波数合成部〕
周波数合成部では、ゲイン制御部23の出力信号Z(ω,m)をフレームごとに逆短時間離散フーリエ変換して、時間領域の信号に戻し出力信号z(n)を得る。
以上述べたように、残響成分パワーを推定して抑圧するゲインを計算し、そのゲインを周波数領域信号に掛けることで、消し残りの残響成分を抑圧することが可能となった。
以上述べてきたように、この実施例によれば振幅スペクトル制御部10において消し残り残響成分のパワーを推定し、パワー推定値から残響を抑圧するゲインを計算し、そのゲインを入力信号の各周波数成分に掛けることで、消し残り成分を抑圧することが可能となった。更に、ディジタルフィルタのフィルタ長を短くして演算量を減らした場合に生じる残響抑圧性能の劣化を、振幅スペクトル制御部10でカバーできるので、収音装置全体として演算量を減らす効果もある。
以上述べた実施例1の動作をフローチャートに整理して図4に示す。動作を開始するとまず音声入力信号を周波数分析して周波数領域信号に変換する周波数分析過程(ステップS1)が行われる。次にステップ1で得られた周波数領域信号のパワーの重み付け加算を過去Tフレーム分行って消し残り残響成分のパワーを推定する残響パワー推定過程がおこなわれる(ステップS2)。次に周波数成分ごとに周波数領域信号のパワーからステップ2で推定した残響パワーの推定値を減算し、その結果に基づきゲインを計算する残響抑圧ゲイン計算過程が行われる(ステップS3)。次にステップ3で求められた周波数成分ごとのゲインを周波数領域信号に乗算するゲイン制御過程が行なわれる(ステップS4)。最後にゲインが乗算された各周波数の周波数領域信号を時間領域信号に変換する周波数合成過程が行われる(ステップS5)。
この発明の実施例2を図6に示す。図6は、この発明の実施例1として図2に示した振幅スペクトル制御部(主要部)10と異なる他の構成例を示したものである。図2で説明したものと同一なものには、同じ参照符号を付けて説明を省略する。
周波数分析部20と残響成分パワー推定部21の動作は、実施例1と全く同じである。減算部40において、周波数分析部20からの振幅|Y(ω,m)|と、残響成分パワー推定部21で推定した残響成分パワーの推定値P(ω,m)との2つの値を用いて式(15)に示す演算を行う。
=|Y(ω,m)|−P(ω,m) 式(15)
減算部40において、各周波数成分の信号の振幅のパワーから夫々の周波数成分における残響パワーの推定値を引き算する。
次にこの減算部40の出力信号Yは、開平演算部41において開平演算され、各周波数成分の振幅データ√(Y)に変換される。各周波数成分の振幅データ√(Y)に、周波数分析部20からの各周波数成分の位相データ∠Y(ω,m)を、位相付加部42で付加し、残響成分が抑圧された周波数領域の信号Z(ω,m)を得る。例えば∠Y(ω,m)をθ(ω,m)とすると、√(Y)exp(jθ(ω,m))の計算により位相付けを行う。
周波数領域の信号Z(ω,m)は、実施例1と同様に周波数合成部24によって時間領域の信号z(n)に変換される。
以上述べた実施例2の動作をフローチャートに整理して図5に示す。図4で説明済みの動作と同じ動作ステップには同一の参照符号を付け説明を繰り返さない。ステップ2において求められた周波数成分ごとの残響パワーの推定値を、周波数領域のパワーから引き算する減算過程が行われる(ステップS60)。次に各周波数のパワーを振幅データに変換するために、ステップ60で求められた結果の平方根を演算する開平演算過程が行われる(ステップS61)。ステップ61で求められた結果は、残響成分の推定値が差し引かれた周波数領域の振幅データであるので、それぞれ対応した周波数の位相データをこの振幅データの付加する位相付加工程が行われる(ステップS62)。最後に残響パワーの推定値分が差し引かれた各周波数の周波数領域信号を時間領域信号に変換する周波数合成過程が行われる(ステップS5)。
以上述べたように、この発明による収音装置は実施例1に限定されず実施例2に示すような変形ができる。実施例1及び2の作用は、ROM、RAM,CPUから構成される一般的なコンピュータで実現することが可能である。コンピュータを実施例1又は2に示した収音装置として機能させるためには、ROMにその機能を実現させるプログラムが書き込まれる。そのプログラムはCD-ROM等の記憶媒体に記録可能なものである。
また、実施例1及び2では、複数のマイクロホンからの収音信号を逆フィルタにより処理して残響抑圧をしたブラインド収音装置による収音部90の出力端に振幅スペクトル制御部10を接続した例で説明を行ったが、この発明はこの実施例に限定されない。収音部90としては例えば独立成分分析による分離フィルタで構成したものでもよい。また、例えばアレーマイクロホンに線形フィルタにより比較的鋭い指向性を持たせ、その指向方向を目的音源方向とする収音部を構成し、その収音部の出力端に振幅スペクトル制御部10を接続した収音装置としてもよい。要はフィルタ処理を伴う収音装置にこの発明は適用することができる。
〔実施例3〕
元の信号に雑音や残響が少ない場合、実施例1及び2に示した振幅スペクトル制御部10を単独で用いて残響抑圧することもできる。図7に示すように収音装置を構成する振幅スペクトル制御部10の入力端に直接マイクロホン1を接続し、そのマイクロホンの入力をy(n)とする方法である。
元の信号に雑音や残響が少ない場合は、この方法でも十分実用に耐える残響抑圧が行える。この実施例3によれば、マイクロホンが一つで構成できるので経済的である。また、上記したような逆フィルタ処理が必要ないので逆フィルタに基づく問題が生じなく、かつ演算量が少なくて済み低演算量化が図れる効果がある。
〔実験結果〕
この発明の収音装置を用いた残響抑圧の実験結果を図8に示す。図8の実験結果は、図1に示したブラインド収音装置の出力端にこの発明の収音装置10を接続した収音装置で採取したデータである。図8(a)は目的音源70が発する源音声の音声波形、図8(b)は源音声に残響音声が重なった音声波形、図8(c)はブラインド収音装置による収音部90の出力波形、図8(d)が収音装置10の出力信号Z(n)の音声波形である。横軸は時間(ms)であり、縦軸は図8(a)を基準にした相対的な振幅であり無次元数である。
実験した部屋の大きさは、6.6m×4.6m×3.1mで部屋の残響時間約0.5秒、原音を男性音声で「そんな」と発声、音源からマイクロホンまでの距離は3.8mで収録して行った。残響抑圧条件としては、マイクロホンの数を4本、サンプリング周波数を12KHz、相関行列Rの平均時間を10秒、ディジタルフィルタのタップ長を2048タップである。相関行列の平均時間を10秒と、実施例の説明の約2秒よりも長く設定している。
図8(b)の源音声と残響音声が合成された音声波形に対して、図8(c)のブラインド収音装置による収音部の出力音声波形の残響は、図8(b)に対して横軸の約200ms付近の約±1にも及ぶ残響が約0.1以下、また、約580ms付近では約0.3の振幅が約0.1以下に残響が抑圧されている。
しかし、図8(c)の約540〜750msにかけて0.1程度の振幅の残響が尾を引いている。この残響がこの発明の収音装置の出力信号である音声波形を示す図8(d)においては、0.05以下の振幅に抑えられている。
このようにこの発明の収音装置によれば、効果的に残響を抑圧することが可能である。
この発明の実施例1の構成を示すブロック図である。 振幅スペクトル制御部10の構成を示すブロック図である。 式(8)を説明するための図である。 この発明の実施例1の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施例2の動作を示すフローチャートである。 振幅スペクトル制御部10の他の構成を示すブロック図である。 この発明の実施例3を示すブロック図である。 実験結果を示す音声波形を示す図である。 特許文献1の構成を示すブロック図である。

Claims (10)

  1. 音声信号が入力され、その入力信号を所定時間間隔(以下フレームという)ごとに、周波数領域信号に変換する周波数分析部と、
    上記周波数領域信号が入力され、その周波数領域信号のパワーの重み付け加算を過去Tフレーム(Tは1以上の整数)分行って残響成分パワーを推定する残響成分パワー推定部と、
    上記残響パワーと上記周波数領域信号が入力され、周波数成分ごとの上記周波数領域信号のパワーから残響成分パワーを減算し、その結果に基づいてゲインを計算する残響抑圧ゲイン計算部と、
    上記残響ゲイン計算部の計算結果と上記周波数領域信号との積を周波数成分ごとに計算するゲイン制御部と、
    上記ゲイン制御部の出力信号を時間領域信号に変換する周波数合成部と、
    を備える収音装置。
  2. 音声信号が入力され、その入力信号を所定時間間隔(以下フレームという)ごとに、周波数領域信号に変換する周波数分析部と、
    上記周波数領域信号が入力され、その周波数領域信号のパワーの重み付け加算を過去Tフレーム(Tは1以上の整数)分行って残響成分パワーを推定する残響成分パワー推定部と、
    上記周波数領域信号と上記残響成分パワー信号が入力され、周波数成分ごとの周波数領域信号のパワーから上記残響成分パワーを引き算する減算部と、
    上記減算部の出力信号の平方根をそれぞれ求める開平演算部と、
    上記開平演算部の周波数成分ごとの出力信号に上記周波数領域信号の位相を付加する位相付加部と、
    上記位相付加部の出力信号を時間領域信号に変換する周波数合成部と、
    を備える収音装置。
  3. 請求項1又は2に記載の収音装置において、
    上記周波数分析部の出力信号中の各周波数成分について、各i(i=1,2,・・・,T)フレーム離れた2つのフレーム間の相関を、iフレーム前の上記周波数領域信号のパワーで正規化し、その正規化値を所定区間で累計し、上記累計を上記所定の区間で平均化した値を重み係数として求める重み係数計算部を備えることを特徴とする収音装置。
  4. 請求項1又は2に記載の収音装置において、
    上記残響成分パワーを推定する重み付け加算の係数が、予め定数としてプリセットされていることを特徴とする収音装置。
  5. 請求項1に記載の収音装置において、
    上記残響抑圧ゲイン計算部は、上記残響成分パワー推定部で計算された残響成分パワーの推定値P(ω,m)と、上記周波数分析部で計算した周波数成分Y(ω,m)の振幅|Y(ω,m)|とから各周波数成分のゲインG(ω,m)を次式で計算することを特徴とし、0.5≦γ≦1であることを特徴とする収音装置。ωは周波数、mはフレーム時刻である。
    Figure 2007067549
  6. 請求項1乃至5に記載の収音装置において、
    複数のマイクロホンからの収音信号をフィルタにより処理して少なくとも残響を抑圧された信号を出力する収音部を含み、上記収音部の出力信号が上記入力信号であることを特徴とする収音装置。
  7. 入力信号を所定時間間隔ごとに周波数領域信号に変換する周波数分析部と、残響成分パワーを推定する残響成分パワー推定部と、残響抑圧ゲイン計算部と、ゲイン制御部と、上記ゲイン制御部の出力信号を時間領域信号に変換する周波数合成部と、
    を備える収音方法であって、
    入力信号を周波数分析して周波数領域信号を得る周波数分析過程と、
    周波数成分ごとに上記周波数領域信号のパワーの重み付け加算を過去Tフレーム分行って消し残り残響成分のパワーを推定する過程と、
    周波数成分ごとに上記周波数領域信号のパワーから上記残響成分のパワーを減算して
    ゲインを計算する残響抑圧ゲイン計算過程と、
    上記計算されたゲインを各周波数における上記周波数領域信号のパワーに乗算するゲイン制御過程と、
    上記乗算された結果の各周波数成分を時間領域信号に変換する周波数合成過程と、
    を有することを特徴とする収音方法。
  8. 入力信号を所定時間間隔ごとに周波数領域信号に変換する周波数分析部と、残響成分パワーを推定する残響成分パワー推定部と、残響抑圧ゲイン計算部と、ゲイン制御部と、上記ゲイン制御部の出力信号を時間領域信号に変換する周波数合成部と、
    を備える収音方法であって、
    入力信号を周波数分析して周波数領域信号を得る周波数分析過程と、
    周波数成分ごとに上記周波数領域信号のパワーの重み付け加算を過去Tフレーム分行って消し残り残響成分のパワーを推定する過程と、
    上記周波数分析過程の結果得られた各周波数成分の信号パワーから上記消し残り残響成分のパワーを推定する過程で得られた残響成分パワーを引き算する減算過程と、
    上記残響成分パワーを引き算した各周波数成分の信号の平方根を演算する開平演算過程と、
    上記平方根を演算する過程で得られた各周波数成分の結果に、上記周波数分析過程で得られた位相を付加する位相付加過程と、
    上記位相付加過程で得られた各周波数成分の信号を時間領域信号に変換する周波数合成過程と、
    を有することを特徴とする収音方法。
  9. 請求項1乃至6に記載した何れかの収音装置としてコンピュータを機能させるための収音装置プログラム。
  10. 請求項9に記載した何れかのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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