JP5016581B2 - エコー抑圧装置、エコー抑圧方法、エコー抑圧プログラム、記録媒体 - Google Patents

エコー抑圧装置、エコー抑圧方法、エコー抑圧プログラム、記録媒体 Download PDF

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本発明は、例えば、音響再生系を有する通信会議システムに適用され、ハウリングの原因及び聴覚上の障害となる音響エコーを抑圧するエコー抑圧装置、エコー抑圧方法、エコー抑圧プログラム及びその記録媒体に関する。
STSA推定に基づく、人間の聴覚特性が位相に鈍感である性質及び、音声とエコーの統計的な性質を利用して周波数領域でエコーを抑圧する装置として、非特許文献1に記載される従来方式のエコー抑圧装置がある。
[エコー抑圧装置100]
図1は、非特許文献1記載のエコー抑圧装置100の機能ブロック図を示す。なお、以下の図において、同様の部分については、同一の符号を付す。受話端11から得られる再生信号x(n)は、エコー抑圧装置100へ入力されるとともに、D/A変換部12へ入力される。nは、所定間隔の離散時間を表し、サンプル点の番号である。サンプリングとは、アナログの音声信号をデジタル信号に変換するために変数のある区間の値を1つの代表する値に置き換えることである。例えば、サンプリング周波数16kHzの場合、1秒間に16000回のサンプリングを行う。
再生信号x(n)は、D/A変換部12でアナログ再生信号x(t)(tは、連続時間を表す)に変換され、スピーカ13から出力される。エコー経路h(t)を伝わりエコーy(t)となる。エコーy(t)は送話信号s(t)とともにマイクロホン21に入力される。マイクロホン21へ入力された収音信号z(t)(但し、z(t)=y(t)+s(t))は、A/D変換部でデジタル収音信号z(n)に変換され、エコー抑圧装置に入力される。
[再生信号周波数領域変換部110]
再生信号周波数領域変換部110は、時間領域の再生信号x(n)を周波数領域に変換し、再生信号スペクトルX(ω,k)を求める(s110)。但し、ωは所定の周波数間隔で求めたスペクトルの周波数値の番号を、kはフレーム番号を表す。なお、周波数領域への変換は、離散フーリエ変換等によって行う。例えば、16kHzでサンプリングした256点の再生信号x(n-255),…,x(n)を1フレームとし、半フレーム(ここでは、128点)ずらしながら周波数変換していき、再生信号x(n)をフレーム単位で、8kHzまで周波数領域をサンプル点数128で表した再生信号スペクトルX(ω,k)(ω=1,…,128)へ変換する。
[収音信号周波数領域変換部120]
収音信号周波数領域変換部120は、時間領域の収音信号z(n)を周波数領域に変換し、収音信号スペクトルZ(ω,k)を求める(s120)。再生信号を収音信号に置き換えて、再生信号周波数領域変換部110と同様に変換が行われる。
[STSA推定に基づくエコー抑圧装置の原理]
ここで、エコー、送話信号のそれぞれのスペクトルをY(ω,k)、S(ω,k)とし、エコー経路の周波数応答をH(ω,k)とすると、以下のように表すことができる。
Y(ω,k)=H(ω,k)・X(ω,k)
Z(ω,k)=S(ω,k)+Y(ω,k)
STSA(Short Time Spectral Amplitude)推定に基づくエコー抑圧装置は、乗算部170において、収音信号のスペクトルの振幅成分|Z(ω,k)|にゲイン係数G(ω,k)を重畳して、エコーを抑圧し、出力信号のスペクトルS^(ω,k)を得る。そのため、エコー抑圧装置100は、比率計算部150でゲイン係数を求める。また、エコー量推定部140は、ゲイン係数を求める際に必要となるエコーのパワー推定値を求め、音響結合推定部130は、エコーのパワー推定値を求める際に必要となる音響結合量の周波数特性の推定値を求める。以下、詳細を説明する。
[音響結合推定部130]
音響結合推定部130は、再生信号のパワー|X(ω,k)|2に対する収音信号のパワー|Z(ω,k)|2の比をもとに音響結合量の周波数特性の推定値|H^(ω,k)|2を求める(s130)。具体的には、再生信号のパワー|X(ω,k)|2に対する収音信号のパワー|Z(ω,k)|2の比と、1フレーム前の音響結合量の周波数特性の推定値|H^(ω,k-1)|2とを比較し何れか小さいほうを音響結合量の周波数特性の推定値|H^(ω,k)|2として求める。例えば、以下の式により表される。
Figure 0005016581
但し、min{・}は最小値選択を表す。この手法により、収音信号z(n)にエコーy(n)と送話信号s(n)の存在するダブルトーク状態においても、音響結合量の周波数特性を精度良く推定することができる。
[エコー量推定部140]
エコー量推定部140は、再生信号のパワー|X(ω,k)|2と推定値|H^(ω,k)|2と1フレーム前のエコーのパワー推定値|Y^(ω,k-1)|2を用いて、エコーのパワー推定値|Y^(ω,k)|2を求める(s140)。例えば、以下の式により表される。
|Y^(ω,k)|2=|H^(ω,k)|2・|X(ω,k)|2+β・|Y^(ω,k-1)|2 (2)
但し、βは忘却定数で残響時間に合わせた値を設定する。この式の右辺第1項は、現在の処理フレーム中にマイクロホン21へ収音されたエコーパワーに相当した推定値である。しかし、一般的な部屋の残響時間は周波数変換長よりも長いため、第1項だけではエコーの残響成分の後半部分まで対応できない。そこで、忘却定数βを導入し、右辺第2項の再帰加算を行いエコーパワーを推定する。これにより、周波数変換長以上の残響成分を伴うエコーにも対応可能とする。
[比率計算部150]
比率計算部150は、収音信号のパワー|Z(ω,k)|2とエコーのパワー推定値|Y^(ω,k)|2を用いてゲイン係数G(ω,k)を求める(s150)。エコーy(n)と送話信号s(n)が無相関であると仮定し、ウィーナーフィルタ(Wiener Filter)法を用いて、ゲイン係数G(ω,k)は以下のように表される。ここで、E[|S(ω,k)|2]、E[|Y(ω,k)|2]は、それぞれのパワーの期待値を表す。
Figure 0005016581
ゲイン係数G(ω,k)は0〜1の実数値をとり、収音信号スペクトル中にエコー成分が多い場合には、小さな値をとり、エコー成分以外の成分が多い場合には大きい値をとる。ゲイン係数G(ω,k)を精度良く求めることにより、非線形処理でありながら、遠端話者と近端話者が同時に話すダブルトーク状態においても、エコー重畳比率に応じたエコー抑圧が可能である。
[乗算部170]
乗算部170は、収音信号スペクトルZ(ω,k)にゲイン係数G (ω,k)を乗算して、出力信号スペクトルS^(ω,k)を求める(s170)。収音信号Z(ω,k)の位相成分をθとすると、以下の式により表される。
S^(ω,k)=|S^(ω,k)|e
= G(ω,k)・|Z(ω,k)|e (3)
[出力信号時間領域変換部180]
出力信号時間領域変換部180は、周波数領域の出力信号スペクトルS^(ω,k)を時間領域に変換し、出力信号s^(n)を求める(s180)。なお、時間領域への変換は、例えば、逆離散フーリエ変換等によって行う。そして、出力信号s^(n)は、送話端23へ出力される。
阪内澄宇、羽田陽一、片岡章俊、"STSA推定に基づくエコー抑圧処理のゲイン強調化方式"、信学論(A)、vol.J88-A、no.6、p.695-703、Jun、2005.
非特許文献1記載の従来方式のエコー抑圧装置100は、線形エコーを抑圧することはできるが、非線形エコーを抑圧することはできなかった。ここで、線形エコーとは、スピーカ13からマイクロホン21に回り込むエコーをいい、非線形エコーとは、小型スピーカの非線形特性やスピーカ13とマイクロホン21が固定された筐体などを伝搬する震動によって生じるエコーをいう。残留する非線形エコーは、話の内容が聞き取れる程大きい場合もあり、通話の品質を損ねる原因の一つになっていた。なお、全ての周波数値のゲイン係数を0とすれば、非線形エコーを消去することができるが、通信会議等において、双方向同時通話ができなくなる。本発明の目的は、双方向同時通話を維持しながら、収音信号中の線形エコーだけでなく非線形エコーも抑圧できるエコー抑圧装置、エコー抑圧方法、エコー抑圧プログラム、その記録媒体を提供することである。
請求項1記載のエコー抑圧装置は、時間領域の再生信号x(n)(但し、nは所定間隔の離散時間を表す)を周波数領域に変換し、再生信号スペクトルX(ω,k)(但し、ωは所定の周波数間隔で求めたスペクトルの周波数値の番号を、kはフレーム番号を表す)を求める再生信号周波数領域変換部と、時間領域の収音信号z(n)を周波数領域に変換し、収音信号スペクトルZ(ω,k)を求める収音信号周波数領域変換部と、再生信号スペクトルX(ω,k)と収音信号スペクトルZ(ω,k)を用いて、収音信号スペクトルZ(ω,k)中に、エコー成分が多いときには0に近づき、エコー成分以外の成分が多いときには1に近づくような値をゲイン係数G(ω,k)として求めるゲイン計算部と、いずれかの周波数値の再生信号のパワー|X(ω,k)|2が予め定めた閾値より大きい場合であって、かつ、その周波数値のm(m=2,3,…,M)倍の周波数値またはm倍の周波数値の周辺の周波数値の場合には、m倍の周波数値及びその周辺の周波数値に対応するゲイン係数G(ω,k)を0に近づけた値を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求め、それ以外の場合には、ゲイン係数G(ω,k)を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求める第2ゲイン計算部と、収音信号スペクトルZ(ω,k)に第2ゲイン係数G'(ω,k)を乗算して、出力信号スペクトルS^(ω,k)を求める乗算部と、周波数領域の出力信号スペクトルS^(ω,k)を時間領域に変換し、出力信号s^(n)を求める出力信号時間領域変換部と、を有する。
請求項2記載のエコー抑圧方法は、時間領域の再生信号x(n)(但し、nは所定間隔の離散時間を表す)を周波数領域に変換し、再生信号スペクトルX(ω,k)(但し、ωは所定の周波数間隔で求めたスペクトルの周波数値の番号を、kはフレーム番号を表す)を求める再生信号周波数領域変換ステップと、時間領域の収音信号z(n)を周波数領域に変換し、収音信号スペクトルZ(ω,k)を求める収音信号周波数領域変換ステップと、再生信号スペクトルX(ω,k)と収音信号スペクトルZ(ω,k)を用いて、収音信号スペクトルZ(ω,k)中に、エコー成分が多いときには0に近づき、エコー成分以外の成分が多いときには1に近づくような値をゲイン係数G(ω,k)として求めるゲイン計算ステップと、いずれかの周波数値の再生信号のパワー|X(ω,k)|2が予め定めた閾値より大きい場合であって、かつ、その周波数値のm(m=2,3,…,M)倍の周波数値またはm倍の周波数値の周辺の周波数値の場合には、m倍の周波数値及びその周辺の周波数値に対応するゲイン係数G(ω,k)を0に近づけた値を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求め、それ以外の場合には、ゲイン係数G(ω,k)を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求める第2ゲイン計算ステップと、収音信号スペクトルZ(ω,k)に第2ゲイン係数G'(ω,k)を乗算して、出力信号スペクトルS^(ω,k)を求める乗算ステップと、周波数領域の出力信号スペクトルS^(ω,k)を時間領域に変換し、出力信号s^(n)を求める出力信号時間領域変換ステップと、を有する。
本発明のエコー抑圧装置によれば、双方向同時通話を維持しながら、収音信号中の線形エコーだけでなく非線形エコーも抑圧できる。
ここで、本発明の実施例について説明する。
[エコー抑圧装置200]
図2は、実施例1のエコー抑圧装置200の機能ブロック図の例を示す。図3は、実施例1のフローチャートの例を示す。エコー抑圧装置200は、再生信号周波数領域変換部110と、収音信号周波数領域変換部120と、ゲイン計算部255と、第2ゲイン計算部260と、乗算部270と、出力信号時間領域変換部180とを有する。再生信号周波数領域変換部110と、収音信号周波数領域変換部120と、出力信号時間領域変換部180は、背景技術の記載と同様の機能を有する。
[原理]
非特許文献1記載の従来方式のエコー抑圧装置100は、線形エコーを抑圧することはできるが、非線形エコーを抑圧することはできない。なお、全ての周波数値のゲイン係数を0とすれば、非線形エコーを消去することができるが、通信会議等において、双方向同時通話ができなくなる。非線形エコーは、そのエコー量をスピーカの再生信号から予測することが難しく、推定に莫大な計算量が必要とされる。
ここで、木浦伸行、“基本講座−超音波−ハーモニックイメージング”、350頁右欄3行目から351頁左欄3行目まで、3-1、Fig.2、Fig.3、[online]、2004年3月、日本放射線技術学会、[2008年10月14日検索]、インターネット〈URL: http://www.nv-med.com/jsrt/pdf/2004/60_3/350.pdf〉(以下、「参考文献1」という)等により、基本波が大きな振幅を有し、波形が歪む場合には、送信した基本波の周波数の整数倍にあたる高調波(基本波の 2 倍の周波数の高調波を 2 次高調波,3倍のものを 3 次高調波と呼ぶ)が発生することが知られている。
同様に、非線形エコーは、振幅の大きな再生信号の周波数値の整数倍の周波数値に出現する。本発明は、この点に着目し、非線形エコーが存在する周波数値を推測し、その非線形エコーを抑圧する。図4(A)は、再生信号のスペクトル例を、図4(B)は、収音信号のスペクトル例を示す。周波数値f2,f3,f4は、それぞれ振幅の大きな再生信号の周波数値f1の2倍、3倍、4倍の周波数値を表す。収音信号スペクトルにおいて、線形エコーに加えて、周波数値f1の整数倍の周波数値に非線形エコーが発生することを表している。
[ゲイン計算部255]
ゲイン計算部255は、再生信号スペクトルX(ω,k)と収音信号スペクトルZ(ω,k)を用いて、収音信号スペクトルZ(ω,k)中に、エコー成分が多いときには0に近づき、エコー成分以外の成分が多いときには1に近づくようなゲイン係数を求める(s255)。例えば、ゲイン計算部255は、音響結合推定部130と、エコー量推定部140と、比率計算部150とを有する。音響結合推定部130と、エコー量推定部140と、比率計算部150は、背景技術の記載と同様の機能を有する。但し、ゲイン計算部255は、この構成に限定するものではなく、収音信号スペクトルZ(ω,k)中に、エコー成分が多いときには0に近づき、エコー成分以外の成分が多いときには1に近づくようなゲイン係数を求めるものであればよい。例えば、音響結合推定部130において、式(1)に代えて、以下の式により音響結合量の周波数特性の推定値を求めてもよい。
Figure 0005016581
現在から過去のPフレーム間の再生信号のパワーに対する収音信号のパワーの比の最小値を選択し(例えば、P=100とする)、音響結合量の周波数特性の推定値|H^(ω,k)|2として求める。式(1)により推定を続けていくと音響結合量の周波数特性の推定値|H^(ω,k)|2は小さくなる一方であり、適切な音響結合量の周波数特性の推定ができなくなるが、式(1)'を用いることにより、適切な音響結合量の周波数特性の推定が可能となる。また、周波数変換長が十分に長い場合には、エコー量推定部140は、式(2)に代えて、以下の式により、エコーのパワー推定値|Y^(ω,k)|2を求めてもよい。
|Y^(ω,k)|2=|H^(ω,k)|2・|X(ω,k)|2
[第2ゲイン計算部260]
第2ゲイン計算部260は、いずれかの周波数値fの再生信号のパワー|X(ω,k)|2が予め定めた閾値Tより大きい場合であって、かつ、その周波数値fのm(m=2,3,…,M)倍の周波数値またはm倍の周波数値の周辺の周波数値の場合には、m倍の周波数値及びその周辺の周波数値に対応するゲイン係数G(ω,k)を0に近づけた値を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求め、それ以外の場合には、ゲイン係数G(ω,k)を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求める(s260)。
但し、ω(ω=1,2,…,W)は所定の周波数間隔で求めたスペクトルの周波数値の番号を、kはフレーム番号を表す。各周波数幅の代表値をf(f=f1,f2,…,fW)とする。なお、所定の周波数間隔は、一定とすること等が考えられる。また、バンド幅は必ずしも1Hzから始まる必要はない。但し、各ωに対する周波数幅は一定である必要はない。例えば、周波数の番号がwの場合に、(w-1)2〜w2Hzの周波数幅を持ち、代表値f=w2とすることや、周波数の番号がwの場合に、(p)w−1〜(p)Hzの周波数幅を持ち(pは予め定めた実数)、代表値f=(p)とすること等が考えられ、適宜変更可能である。
例えば、以下のような処理が考えられる。まずωの値を初期化する(s261)。全てのωに対して、以下の処理を行うためである。例えば、ωに1を代入する。
次に周波数値の番号ωに対応する代表値fが、最大の周波数値の番号Wに対応する代表値fWの半分以下か否かを判定する(s262)。非線形エコーは、振幅の大きな再生信号の周波数値の整数倍の周波数値に出現するため、代表値fの値が代表値fWの半分以上になった場合には、以下の処理を行わずに、ゲイン係数G(ω,k)を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求める(s266)。これにより、演算量を削減することができる。但し、この処理を設けず、全てのωに対して以下の処理を行ってもよい。
次に再生信号スペクトルX(ω,k)から再生信号のパワー|X(ω,k)|2を求め、再生信号のパワー|X(ω,k)|2と閾値Tを比較する(s263)。非線形エコーは、振幅の大きな再生信号の周波数値の整数倍の周波数値に出現するため、予め定めた閾値T以下の場合には、以下の処理を行わずに、ゲイン係数G(ω,k)を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求める(s266)。再生信号のパワー|X(ω,k)|2のほうが大きい場合、
mf-R≦f'≦mf+R (11)
(但し、m=2,3,…,Mであり、Rは0以上の所定の整数である)の関係を満たす代表値f'を求める。代表値f'を有する周波数値の番号ω’に対応するゲイン係数G(ω',k)に非線形抑圧係数α(ω',k)を乗算し、第2ゲイン係数G'(ω',k)として求める(s264)。但し、α(ω,k)は、0〜1の実数値である。つまり、mfを中心に±R内にある代表値f'を求め、代表値f'を有する周波数値の番号ω'に対応するゲイン係数G(ω',k)を0に近づける。振幅の大きな再生信号の周波数値の整数倍の周波数値及びその周辺の周波数に現れるため、Rによって抑圧する周波数値に幅をもたせている。例えば、fを1000、Mを5、Rを100とすると、式(11)より1900以上2100以下,2900以上3100以下,3900以上4100以下,4900以上5100以下の範囲にある代表値f'を求め、代表値を有する周波数値の番号ω’に対応するゲイン係数を0に近づける。α(ω,k)=0.1のとき、周波数値ωの非線形エコーを20dB抑圧する。但し、M、R、閾値T、非線形抑圧係数α(ω,k)は、小型スピーカ13の非線形特性やスピーカ13とマイクロホン21が固定された筐体の特性、及びスピーカボリュームの大きさに基づいて適宜設定可能である。また、閾値Tは、周波数値の番号毎、フレーム毎に異なる値T(ω,k)をとってもよい。
式(11)を満たす代表値を有さない場合、ゲイン係数G(ω,k)を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求める(s265)。例えば、以下の式により表すことができる。
Figure 0005016581
このような処理を、全ての周波数領域に対して行う(s266、s267)。周波数値の番号が、最後の番号Wか否かを判断し(s266)、Wの場合には、第2ゲイン係数G'(ω,k)を出力し、乗算部270に処理を移す。W以外の場合には、ωの値を更新し(s267)、上記処理を繰り返す。このようにして、第2ゲイン係数G'(ω,k)を求めることにより、振幅の大きな再生信号の周波数値を推定し、非線形エコーが存在する整数倍の周波数値を推測し、第2ゲイン係数G'(ω,k)は、その非線形エコーを抑圧するゲイン係数となり、非線形エコーが存在しない周波数値では、第2ゲイン係数G'(ω,k)は、従来通り線形エコーを抑圧するゲイン係数となる。
[乗算部270]
乗算部270は、収音信号スペクトルZ(ω,k)に第2ゲイン係数G'(ω,k)を乗算して、出力信号スペクトルS^(ω,k)を求める(s270)。式(3)に代え、以下の式により、出力信号スペクトルを求める。
S^(ω,k)=G'(ω,k)・|Z(ω,k)|e
この式により求められる出力信号スペクトルS^(ω,k)は、上述の第2ゲイン係数を用いているため、線形エコーだけでなく、非線形エコーも抑圧されたものとなる。
よって、本実施例のエコー抑圧装置によれば、双方向同時通話を維持しながら、収音信号中の線形エコーだけでなく非線形エコーも抑圧できる。なお、本実施例のエコー抑圧装置200に、聴覚のマスキング効果を利用した原音付加方式等を組み合わせて用いてもよい。
[変形例1]
実施例1とは、第2ゲイン計算部260’が異なる。
[第2ゲイン計算部260’]
第2ゲイン計算部260’は、いずれかの周波数値fの再生信号のパワー|X(ω,k)|2が予め定めた閾値Tより大きい場合であって、かつ、その周波数値fのm(m=2,3,…,M)倍の周波数値またはm倍の周波数値の周辺の周波数値の場合には、m倍の周波数値及びその周辺の周波数値に対応するゲイン係数G(ω,k)を0に近づけた値を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求め、それ以外の場合には、ゲイン係数G(ω,k)を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求める(s260’)。
但し、変形例1においてω(ω=1,2,…,W)は所定の周波数間隔は、等間隔であり、バンド幅は1Hzから始まる。例えば、バンド幅を1〜8192Hzとし、W=128とすると、ω=1の場合、1〜64Hzの周波数幅を持ち代表値f1=64とし、ω=2の場合、65〜128Hzの周波数幅を持ち代表値f2=128とし、…、ω=128の場合、8129〜8192Hzの周波数幅を持ち代表値f128=8192とすること等が考えられる。
例えば、以下のような処理が考えられる。まずωの値を初期化する(s261)。全てのωに対して、以下の処理を行うためである。例えば、ωに1を代入する。次に周波数値の番号ωに対応する代表値fが、最大の周波数値の番号Wに対応する代表値fWの半分以下か否かを判定する(s262)。代表値fの値が代表値fWの半分以上になった場合には、以下の処理を行わずに、ゲイン係数G(ω,k)を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求める(s266)。
次に再生信号スペクトルX(ω,k)から再生信号のパワー|X(ω,k)|2を求め、再生信号のパワー|X(ω,k)|2と閾値Tを比較する(s263)。予め定めた閾値T以下の場合には、以下の処理を行わずに、ゲイン係数G(ω,k)を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求める(s266)。再生信号のパワー|X(ω,k)|2のほうが大きい場合、
mω-R'≦ω'≦mω+R' (12)
(但し、m=2,3,…,Mであり、Rは0以上の所定の整数である)の関係を満たす周波数値の番号ω'を求める。周波数値の番号ω’に対応するゲイン係数G(ω',k)に非線形抑圧係数α(ω',k)を乗算し、第2ゲイン係数G'(ω',k)として求める(s264’)。但し、α(ω,k)は、0〜1の実数値である。つまり、変形例1では、実施例1と異なり、周波数値fを整数倍するのではなく、周波数値の番号ωを整数倍する。mωを中心に±R'内にある周波数値の番号ω'に対応するゲイン係数G(ω',k)を0に近づける。例えば、ωを10、Mを5、R'を2とすると、式(12)よりω'=18,19,20,21,22,28,29,30,31,32,38,39,40,41, 42,48,49,50,51,52に対応するゲイン係数を0に近づける。
式(12)を満たす代表値を有さない場合、ゲイン係数G(ω,k)を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求める(s265’)。例えば、以下の式により表すことができる。
Figure 0005016581
このような処理を、全ての周波数領域に対して行う(s266、s267)。周波数値の番号が、最後の番号Wか否かを判断し(s266)、Wの場合には、第2ゲイン係数G'(ω,k)を出力し、乗算部270に処理を移す。W以外の場合には、ωの値を更新し(s267)、上記処理を繰り返す。このような構成の場合にも、双方向同時通話を維持しながら、収音信号中の線形エコーだけでなく非線形エコーも抑圧できる。
[エコー抑圧プログラム、その記録媒体]
上述したエコー抑圧装置200は、コンピュータにより機能させることもできる。この場合はコンピュータに、目的とする装置(実施例で図に示した機能構成をもつ装置)として機能させるためのプログラム、又はその処理手順(各実施例で示したもの)の各過程をコンピュータに実行させるためのプログラムを、CD−ROM、磁気ディスク、半導体記憶装置などの記録媒体から、あるいは通信回線を介してそのコンピュータ内にダウンロードし、そのプログラムを実行させればよい。
非特許文献1記載のエコー抑圧装置100の機能ブロック図。 実施例1のエコー抑圧装置200の機能ブロック図の例を示す図。 実施例1のフローチャートの例を示す図。 図4(A)は、再生信号のスペクトル例を、図4(B)は、収音信号のスペクトル例を示す図。
符号の説明
100,200 エコー抑圧装置 110 再生信号周波数領域変換部
120 収音信号周波数領域変換部 130 音響結合推定部
140 エコー量推定部 150 比率計算部
170、270 乗算部 180 出力信号時間領域変換部
255 ゲイン計算部 260 第2ゲイン計算部

Claims (4)

  1. 時間領域の再生信号x(n)(但し、nは所定間隔の離散時間を表す)を周波数領域に変換し、再生信号スペクトルX(ω,k)(但し、ωは所定の周波数間隔で求めたスペクトルの周波数値の番号を、kはフレーム番号を表す)を求める再生信号周波数領域変換部と、
    時間領域の収音信号z(n)を周波数領域に変換し、収音信号スペクトルZ(ω,k)を求める収音信号周波数領域変換部と、
    前記再生信号スペクトルX(ω,k)と収音信号スペクトルZ(ω,k)を用いて、前記収音信号スペクトルZ(ω,k)中に、エコー成分が多いときには0に近づき、エコー成分以外の成分が多いときには1に近づくような値をゲイン係数G(ω,k)として求めるゲイン計算部と、
    いずれかの周波数値の再生信号のパワー|X(ω,k)|2が予め定めた閾値より大きい場合であって、かつ、その周波数値のm(m=2,3,…,M)倍の周波数値またはm倍の周波数値の周辺の周波数値の場合には、m倍の周波数値及びその周辺の周波数値に対応するゲイン係数G(ω,k)を0に近づけた値を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求め、それ以外の場合には、ゲイン係数G(ω,k)を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求める第2ゲイン計算部と、
    前記収音信号スペクトルZ(ω,k)に前記第2ゲイン係数G'(ω,k)を乗算して、出力信号スペクトルS^(ω,k)を求める乗算部と、
    周波数領域の出力信号スペクトルS^(ω,k)を時間領域に変換し、出力信号s^(n)を求める出力信号時間領域変換部と、
    を有するエコー抑圧装置。
  2. 時間領域の再生信号x(n)(但し、nは所定間隔の離散時間を表す)を周波数領域に変換し、再生信号スペクトルX(ω,k)(但し、ωは所定の周波数間隔で求めたスペクトルの周波数値の番号を、kはフレーム番号を表す)を求める再生信号周波数領域変換ステップと、
    時間領域の収音信号z(n)を周波数領域に変換し、収音信号スペクトルZ(ω,k)を求める収音信号周波数領域変換ステップと、
    前記再生信号スペクトルX(ω,k)と収音信号スペクトルZ(ω,k)を用いて、前記収音信号スペクトルZ(ω,k)中に、エコー成分が多いときには0に近づき、エコー成分以外の成分が多いときには1に近づくような値をゲイン係数G(ω,k)として求めるゲイン計算ステップと、
    いずれかの周波数値の再生信号のパワー|X(ω,k)|2が予め定めた閾値より大きい場合であって、かつ、その周波数値のm(m=2,3,…,M)倍の周波数値またはm倍の周波数値の周辺の周波数値の場合には、m倍の周波数値及びその周辺の周波数値に対応するゲイン係数G(ω,k)を0に近づけた値を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求め、それ以外の場合には、ゲイン係数G(ω,k)を第2ゲイン係数G'(ω,k)として求める第2ゲイン計算ステップと、
    前記収音信号スペクトルZ(ω,k)に前記第2ゲイン係数G'(ω,k)を乗算して、出力信号スペクトルS^(ω,k)を求める乗算ステップと、
    周波数領域の出力信号スペクトルS^(ω,k)を時間領域に変換し、出力信号s^(n)を求める出力信号時間領域変換ステップと、
    を有するエコー抑圧方法。
  3. 請求項1記載のエコー抑圧装置としてコンピュータを機能させるためのエコー抑圧プログラム。
  4. 請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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