JP2010186883A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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晋 松本
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裕 高藤
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Abstract

【課題】基板上にダイを効率良く配置する。
【解決手段】フォトリソグラフィ及びエッチングによって、基体層及び平坦化膜を所定領域70の周囲において除去し、所定領域70を含むと共に、基体層の厚み方向から見て、構造物62,64に沿うように湾曲又は屈曲した側面を有する凸状部51を形成する。次に、基体層を凸状部の周囲において厚み方向に分断することにより、凸状部51を有するダイDを形成する。その後、基板に貼り付けられたダイDにおける基体層の一部を剥離層に沿って分離除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば液晶表示装置等に適用される半導体装置、及びその製造方法に関するものである。
本発明者らは、MOSトランジスタ等の半導体素子の少なくとも一部を形成した半導体基板に対し、水素注入層を形成して半導体基板の一部を分離することにより、半導体素子を他の基板上に薄膜化して製造できることを見出している。このことにより、半導体素子の高性能化や高集積化を図ることができる。そして、上記他の基板を透明基板とすることによって、半導体層が薄膜化された半導体装置を、液晶表示装置に適用することを提案している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、半導体基板を分断してダイを形成する前に、その分断領域を底面に含む凹溝を形成することを開示している。このことにより、半導体基板の分断時に生じるダストが、凹溝が形成されていたダイの外縁部分に付着しても、当該ダストがダイの接合面と基板表面との間に挟まれないようにすることができる。その結果、ダイの基板への貼り合わせ精度を高めることが可能になる。
特開2008−66566号公報
ところで、近年、用途の多様化に応じて、例えば円形、多角形、又は曲線を含む形状等、種々の形状の液晶表示パネルが開発されている。一方、液晶表示パネルに設けられる半導体チップは、通常、ダイシングにより長方形に形成されている。したがって、その長方形のチップを上記種々の形状の液晶表示パネルに、スペースの無駄なく効率良く配置することは難しいという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基板上にダイを効率良く配置しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る半導体装置の製造方法は、基板上に設けられる構造物と隣接するようにダイが前記基板上に配置された半導体装置を製造する方法であって、前記基体層の内部に剥離層を形成する工程と、前記基体層に、平坦な表面を有する平坦化膜を形成する工程と、フォトリソグラフィ及びエッチングによって、前記基体層及び前記平坦化膜を所定領域の周囲において除去し、前記所定領域を含むと共に、前記基体層の厚み方向から見て、前記構造物に沿うように湾曲又は屈曲した側面を有する凸状部を形成する工程と、前記剥離層が形成された基体層を、前記凸状部の周囲において前記基体層の厚み方向に分断することにより、前記凸状部を有するダイを形成する工程と、前記ダイを、前記構造物と隣接するように、前記凸状部における平坦化膜の表面において前記基板に貼り付ける工程と、前記基板に貼り付けられたダイにおける前記基体層の一部を前記剥離層に沿って分離除去する工程とを有する。
さらに、前記平坦化膜を形成する前に、前記基体層に素子の少なくとも一部を形成する工程を有し、前記平坦化膜を形成する工程では、前記素子の少なくとも一部を覆うように前記平坦化膜を形成し、前記凸状部を形成する工程では、前記所定領域に前記素子の少なくとも一部が形成されていてもよい。
さらに、前記凸状部を形成する工程では、前記剥離層が含まれるように前記凸状部を形成するようにしてもよい。
さらに、前記剥離層を形成する工程では、水素及び不活性元素の少なくとも一方をイオン注入することにより、前記剥離層を形成するようにしてもよい。
この場合において、さらに、前記基体層の一部を分離除去する工程では、前記基体層を加熱するようにしてもよい。
さらにまた、前記剥離層を形成する工程では、ポーラス層、アモルファス層又は柱状構造によって前記剥離層を形成するようにしてもよい。
この場合において、さらに、前記基体層の一部を分離除去する工程では、前記基体層に外力を加えるようにしてもよい。
また、前記基体層の一部を分離除去する工程では、前記剥離層をエッチングするようにしてもよい。
さらに、前記基板は、ガラス基板であってもよい。若しくは、前記基板は、樹脂基板であってもよい。
さらに、前記基体層は、シリコン層、ゲルマニウム層、II−VI族化合物半導体層又はその混晶層、III−V族化合物半導体層又はその混晶層、IV−IV族化合物半導体層又はその混晶層、LiNbO層、LaAlO層、及びSrTiO層のいずれか1つであってもよい。
また、本発明に係る半導体装置は、表面が平坦である平坦化膜が形成された基体層を有するダイと、前記平坦化膜を介して前記ダイが貼り付けられ、該ダイに隣接して設けられた構造物を有する基板とを備えた半導体装置であって、前記ダイは、前記基板表面の法線方向から見て前記構造物に沿って湾曲又は屈曲した側面を有している。
さらに、前記基板は、ガラス基板であってもよい。若しくは、前記基板は、樹脂基板であってもよい。
さらに、前記基体層は、シリコン層、ゲルマニウム層、II−VI族化合物半導体層又はその混晶層、III−V族化合物半導体層又はその混晶層、IV−IV族化合物半導体層又はその混晶層、LiNbO層、LaAlO層、及びSrTiO層のいずれか1つであってもよい。
−作用−
次に、本発明の作用について説明する。
上記半導体装置は、基板上に設けられているダイが、基板表面の法線方向から見て、隣接している構造物に沿って湾曲又は屈曲した側面を有している。したがって、隣接している構造物が湾曲又は屈曲した側面を有していても、その側面に沿ってダイを効率良く配置することが可能になる。
上記半導体装置を製造する場合には、基体層の内部に剥離層を形成する。剥離層は、例えば、水素及び不活性元素の少なくとも一方をイオン注入することによって形成することができる。また、ポーラス層、アモルファス層又は柱状構造によって剥離層を形成することも可能である。
基体層としては、例えば、シリコン層、ゲルマニウム層、II−VI族化合物半導体層又はその混晶層、III−V族化合物半導体層又はその混晶層、IV−IV族化合物半導体層又はその混晶層、LiNbO層、LaAlO層、及びSrTiO層のいずれか1つを適用することが可能である。
また、基体層に素子の少なくとも一部を形成しておくことも可能である。
次に、基体層に、平坦な表面を有する平坦化膜を形成する。基体層に素子の少なくとも一部が形成されている場合には、その素子の少なくとも一部を覆うように、平坦化膜を形成する。
次に、フォトリソグラフィ及びエッチングによって、基体層及び平坦化膜を所定領域(素子の一部が形成されている場合にはその素子形成領域)の周囲において除去する。そのことによって、所定領域(素子形成領域)を含むと共に、基体層の厚み方向から見て、前記構造物に沿うように湾曲又は屈曲した側面を有する凸状部を形成する。このとき、剥離層が含まれるように凸状部を形成すれば、後工程において、凸状部のみを剥離層に沿って容易に分離することができる。
次に、剥離層が形成された基体層を、凸状部の周囲において基体層の厚み方向に分断することにより、凸状部を有するダイを形成する。
次に、ダイを、構造物と隣接するように、凸状部における平坦化膜の表面において、例えばガラス基板等の基板に貼り付ける。このとき、ダイが基板に貼り付けられた状態で、上記ダイの凸状部周りの底面と基板との間に隙間が形成される。したがって、仮にダイの凸状部周りにダストが付着しても、上記隙間において、ダストがダイと基板とに挟まれないようにすることが可能になる。その結果、ダイと基板とは互いに良好に貼り合わされることとなる。
尚、基板としては、ガラス基板以外にも、例えば樹脂基板等を適用することが可能である。
次に、基板に貼り付けられたダイにおける基体層の一部を剥離層に沿って分離除去する。水素及び不活性元素の少なくとも一方をイオン注入することで剥離層が形成されている場合には、基体層を加熱することにより当該基体層の分離が可能である。
一方、ポーラス層、アモルファス層又は柱状構造によって剥離層が形成されている場合には、基体層に外力を加えたり、剥離層をエッチングすることによって、当該基体層の分離が可能である。
このことにより、基体層を薄型化して、素子の動作速度を高めると共に寄生容量を低減することができ、素子の消費電力を低減することが可能になる。
本発明によれば、基体層の厚み方向から見て、構造物に沿うように湾曲又は屈曲した側面をダイに形成するようにしたので、基板上にダイをスペースの無駄なく効率良く配置することができる。
図1は、本実施形態1における液晶表示装置の要部外観を示す平面図である。 図2は、基体層上に形成された素子形成領域を示す平面図である。 図3は、図2におけるIII−III線断面図である。 図4は、分断された凸状部を示す平面図である。 図5は、図4におけるV−V線断面図である。 図6は、ガラス基板に貼り付けられたダイを示す平面図である。 図7は、図6におけるVII−VII線断面図である。 図8は、半導体装置の要部構造を示す断面図である。 図9は、第1領域及び第2領域にP型不純物元素をイオン注入する工程を示す断面図である。 図10は、第2領域に形成されたLOCOS酸化膜を示す断面図である。 図11は、第2領域に低濃度不純物領域を形成する工程を示す断面図である。 図12は、サイドウォールが形成された状態を示す断面図である。 図13は、平坦化膜が形成された状態を示す断面図である。 図14は、剥離層が形成された状態を示す断面図である。 図15は、電極を覆う平坦化膜形成された状態を示す断面図である。 図16は、凹溝が形成された状態を示す断面図である。 図17は、保護膜が形成された状態でダイシングされたダイを示す断面図である。 図18は、ガラス基板に貼り付けられたダイを示す断面図である。 図19は、剥離層に沿ってシリコン基板の一部が分離されたダイを示す断面図である。 図20は、ガラス基板とダイとの間の隙間を示す拡大断面図である。 図21は、シリコン基板の一部が分離された状態を示す拡大断面図である。 図22は、本実施形態2における液晶表示装置の要部外観の一部を示す平面図である。 図23は、TFT基板のガラス基板上に形成されたドライバを拡大して示す平面図である。 図24は、その他の実施形態におけるダイの外観を拡大して示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図21は、本発明の実施形態1を示している。本実施形態では、表示装置の一例として液晶表示装置Lについて説明する。
図1は、液晶表示装置Lの要部外観を示す平面図である。図8は、半導体装置Sの要部構造を示す断面図である。図2〜図7、図9〜図19は、半導体装置Sの各製造工程を示す断面図である。
−液晶表示装置の構成−
液晶表示装置Lは、図1に示すように、複数のスイッチング素子としてのTFT(Thin-Film Transistor:不図示)が形成されたTFT基板61と、TFT基板61に対向して配置された対向基板62と、これらTFT基板61と対向基板62との間に設けられた液晶層63とを有し、全体として円形に形成されている。
すなわち、TFT基板61及び対向基板62は、それぞれ円板状のガラス基板によって構成され、対向基板62の直径がTFT基板61の直径よりも小さくなっており、同心状に重なって配置されている。
また、TFT基板61と対向基板62との間には、液晶層63を封入するリング状のシール部材64が設けられている。このシール部材64の内側に円形の表示領域65が形成される一方、表示領域65の外側に非表示領域66がリング状に形成されている。
表示領域65には、複数の画素(不図示)がマトリクス状に配置され、各画素毎に上記TFT及び画素電極(不図示)等が形成されている。一方、対向基板62にはカラーフィルタ、共通電極及びブラックマトリクス等(不図示)が形成されている。
非表示領域66には、TFT基板61と対向基板62とが重ならない領域に、上記複数の画素を駆動するためのドライバ67が、TFT基板61のガラス基板に形成されている。ドライバ67は、後述のダイDによって構成され、TFT基板61表面の法線方向から見て、湾曲した形状を有している。
−半導体装置の構成−
本実施形態の半導体装置Sは、液晶表示装置Lの表示パネルを構成しており、TFT基板61を構成するガラス基板35に形成されたMOSトランジスタ46,47を含むデバイスとして構成されている。尚、本発明に係る半導体装置は、半導体素子を含む概念である。
半導体装置Sは、図8に示すように、ガラス基板35と、ガラス基板35上に高密度且つ高精度に形成されたダイDと、ガラス基板35上にダイDに隣接して設けられた構造物としての上記シール部材64及び対向基板62とを備えている。
本実施形態のダイDには、素子であるMOSトランジスタ46,47が含まれており、MOSトランジスタ46,47は平坦化膜26,31によって覆われている。そうして、ダイDは、平坦化膜31を介してガラス基板35に自己接合によって貼り付けられている。
尚、半導体装置Sを透過表示を行う液晶表示装置に適用する場合には、基板にはガラス基板35等の透明基板が好ましいが、それ以外の表示装置等に適用する場合には、シリコン基板等の他の基板を適用することができる。また、MOSトランジスタ46,47が形成される表面に絶縁層を有する金属基板や、例えばプラスチック、PET、又はポリイミド等の樹脂基板等を、上記基板として適用することも可能である。
(ダイの構成)
そして、本実施形態におけるダイDの外形は、図1,図6及び図7に示すように、ダイDは、シリコン基板1の厚み方向から見て、構造物(シール部材64及び対向基板62)に沿うように湾曲した側面を有している。ダイDは、図7に示すように、ガラス基板35上で一定の厚みを有している。
ここで、図6は、ダイDの外形を拡大して示す平面図であり、図7は、図6におけるVII−VII線断面図である。尚、構造物が屈曲した側面を有する場合には、ダイDが、シリコン基板1の厚み方向から見て、構造物に沿うように屈曲した側面を有するようにしてもよい。
ダイDは、図8に示すように、活性領域41,42が形成された複数の第1領域R1(図8では2つの第1領域R1のみを図示している。)と、各第1領域R1同士の間にそれぞれ設けられた第2領域R2とを有している。第1領域R1には半導体素子であるNMOSトランジスタ47又はPMOSトランジスタ46が形成されている。第2領域R2には、各トランジスタ46,47同士の間を電気的に分離する素子分離領域が形成され、この素子分離領域には素子分離用膜であるLOCOS酸化膜10が形成されている。
尚、ここでは、NMOSトランジスタ47及びPMOSトランジスタ46を1つずつ示しているが、形成するデバイスはこれらに限るものではなく、あらゆる半導体デバイスについて適用できる。また、その個数も1個から数百万個レベルまで制限はない。また、ダイDには素子の少なくとも一部を形成して平坦化膜により覆っておくことが可能である。
(MOSトランジスタの構成)
活性領域41,42は、例えば単結晶シリコン層等の半導体層からなる基体層1に形成され、図4で右側の第1領域R1に設けられてPMOSトランジスタ46を構成する第1の活性領域41と、図4で左側の第1領域R1に設けられてNMOSトランジスタ47を構成する第2の活性領域42とからなる。第1の活性領域41には、例えばリン等のN型不純物元素及び例えばホウ素等のP型不純物元素が含まれている。一方、第2の活性領域42には、例えばホウ素等のP型不純物元素が含まれている。
各活性領域41,42は、チャネル領域7,8の左右両外側に形成された低濃度不純物領域15,18と、その低濃度不純物領域15,18の外側に形成された高濃度不純物領域22,25とによって構成されたLDD(Lightly Doped Drain)構造をそれぞれ有している。すなわち、第1の活性領域41には、チャネル領域7を構成するNウェル領域7が形成されると共に、チャネル領域7の左右両側に配置されたP型低濃度不純物領域18と、そのP型低濃度不純物領域18の外側にそれぞれ配置されたP型高濃度不純物領域25とが形成されている。一方、第2の活性領域42には、チャネル領域8を構成するPウェル領域8が形成されると共に、チャネル領域8の左右両側に配置されたN型低濃度不純物領域15と、そのN型低濃度不純物領域15の外側にそれぞれ配置されたN型高濃度不純物領域22とが形成されている。
尚、基体層1には、シリコン層以外に、ゲルマニウム層、II−VI族化合物半導体層又はその混晶層、III−V族化合物半導体層又はその混晶層、IV−IV族化合物半導体層又はその混晶層、LiNbO層、LaAlO層、及びSrTiO層のいずれか1つを適用することが可能である。
基体層1の一部は、後述するように、水素等の剥離用物質がイオン注入されることにより形成された剥離層に沿って分離されている。尚、剥離用物質には、水素及び不活性元素(すなわち、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン等)の少なくとも一方を適用することが可能である。基体層1はその一部が分離除去されることにより薄膜化されている。
図8に示すように、ガラス基板35の表面には絶縁膜である平坦化膜31が積層されている。この平坦化膜31にはさらに平坦化膜26が積層されている。平坦化膜26の上には、第1領域R1にゲート酸化膜11が形成される一方、第2領域R2にLOCOS酸化膜10が形成されている。ゲート酸化膜11の上には上記活性領域41,42が形成されている。これら活性領域は、LOCOS酸化膜10と共に、その表面を保護するための保護膜36によって覆われている。
また、第1領域R1には、例えばポリシリコン等からなるゲート電極12及びサイドウォール21が、平坦化膜26とゲート酸化膜11との間に形成されている。第1領域R1の平坦化膜26の表面は局部的に凹状に形成され、その凹状部分にゲート電極12及びサイドウォール21が配置されている。ゲート電極12は、ゲート酸化膜11を介してチャネル領域7,8に対向している。一方、サイドウォール21は、ゲート電極12の側方に配置されゲート酸化膜11を介して低濃度不純物領域15,18に対向している。
平坦化膜26,31には、各高濃度不純物領域22,25と重なる位置において、コンタクトホール29が貫通形成されている。コンタクトホール29には、メタル電極であるソース電極30及びドレイン電極30がそれぞれ形成されている。
−製造方法−
次に、上記半導体装置Sの製造方法について説明する。
(素子形成工程)
まず、素子形成工程では基体層1に素子であるNMOSトランジスタ47及びPMOSトランジスタ46の少なくとも一部を形成する。すなわち、図9に示すように、ウェハであるシリコン基板1(基体層1に相当する)に対し、30nm程度の厚みの熱酸化膜2を形成する。熱酸化膜2は、後にイオン注入を行う工程においてシリコン基板1の表面の汚染を防ぐことを目的とするものであるが、必ずしも必須ではない。
次に、第2の活性領域42となる領域にレジストマスク(不図示)を形成した状態で、第1の活性領域41となる領域にN型不純物元素(例えばリン等)をイオン注入する。リン元素をイオン注入する場合、その注入エネルギーを50〜150KeV程度に設定すると共に、ドーズ量を1×1012〜1×1013cm−2程度とする。このとき、次の工程においてP型不純物をシリコン基板1の全面に注入する場合には、P型不純物元素によって打ち消される相当分を考慮して、N型不純物元素の注入量を設定する。
次に、図9に示すように、上記レジストを除去した後に、第1の活性領域41となる領域及び第2の活性領域42となる領域の双方に対し、同時にP型不純物元素5(例えばホウ素)をイオン注入する。ホウ素をイオン注入する場合、注入エネルギーを10〜50KeV程度にすると共に、ドーズ量を1×1012〜1×1013cm−2程度とする。
その後、熱酸化膜2を除去した後、酸化雰囲気中で900〜1000°程度の熱処理をすることによって、30nm程度の厚みの熱酸化膜6を形成すると共に、Nウェル領域7及びPウェル領域8に注入された不純物元素を拡散させ、Nウェル領域7及びPウェル領域8を形成する。
次に、シリコン基板1(Nウェル領域7及びPウェル領域8)の表面にCVD等により200nm程度の厚みの窒化珪素膜9を形成した後、窒化珪素膜9及び熱酸化膜6のパターニングを行う。
このとき、Nウェル領域7及びPウェル領域8の一部が窒化珪素膜9及び熱酸化膜6によって覆われている。また、Nウェル領域7及びPウェル領域8の境界を含む領域が露出している。そうして、これら窒化珪素膜9及び熱酸化膜6が残された領域が後に第1領域R1となる一方、それ以外の窒化珪素膜9及び熱酸化膜6が除去された領域が後に第2領域R2となる。
続いて、図10に示すように、酸素雰囲気中で900〜1000°程度の熱処理を行うことによりLOCOS酸化を行う。そうして、200〜500nm程度の厚みであって例えば350nmのLOCOS酸化膜10を形成する。LOCOS酸化膜10は、上記窒化珪素膜9及び熱酸化膜6から露出している領域及びその近傍に形成される。こうして、LOCOS酸化膜10が形成された複数の領域がそれぞれ第2領域R2となる。また、これら第2領域R2の間の領域は、後工程で活性領域41,42が形成される第1領域R1となる。尚、LOCOS酸化は素子分離のための方法であるが、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)等のLOCOS酸化以外の方法によって素子分離を行ってもよい。
次に、窒化珪素膜9及び熱酸化膜6を一旦除去した後に、酸素雰囲気中で1000℃程度の熱処理を行って、第1領域R1におけるNウェル領域7及びPウェル領域8の表面に10〜20nm程度の厚みのゲート酸化膜11を形成する。尚、NMOS及びPMOSトランジスタのしきい値電圧を調整するために、窒化珪素膜9を除去した後に、NMOS及びPMOSトランジスタにそれぞれN型不純物イオン又はP型不純物イオンをイオン注入してもよい。
その後、図11に示すように、第1領域R1のゲート酸化膜11の上に、NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタのゲート電極12を形成する。ゲート電極12はCVD等により300nm程度の厚みのポリシリコンをゲート酸化膜11の上に堆積させた後、フォトリソグラフィ及びエッチングによりパターニングして形成する。
続いて、図11に示すように、NMOSトランジスタを形成する領域(図11で右側の領域)で開口するようにレジスト13を形成し、ゲート電極12をマスクとして、N型不純物元素14をイオン注入する。そうして、シリコン基板1にN型低濃度不純物領域15を形成する。N型不純物元素14には例えばリン元素を適用し、そのイオン注入条件としては、例えばドーズ量を5×1012〜5×1013cm−2程度とする。
次に、同様に、PMOSトランジスタを形成する領域(図11で左側の領域)で開口するようにレジスト(不図示)を形成し、ゲート電極12をマスクとして、P型不純物元素をイオン注入する。そうして、図12に示すように、P型低濃度不純物領域18を形成する。上記P型不純物元素には例えばホウ素元素を適用し、そのイオン注入条件としては、例えばドーズ量を5×1012〜5×1013cm−2程度とする。
尚、ホウ素は熱拡散係数が比較的大きいため、後工程においてPMOSトランジスタのP型高濃度不純物領域を形成する際に注入されたホウ素の熱拡散のみによって、PMOSトランジスタのP型低濃度不純物領域を形成できる場合がある。したがって、必ずしもP型低濃度不純物領域18を形成するためのイオン注入を行わなくてもよい。
次に、ゲート酸化膜11及びLOCOS酸化膜10等を覆うようにCVD等によりSiO膜(不図示)を形成する。その後、前記SiO膜に対して異方性ドライエッチングを行うことにより、図12に示すように、ゲート電極12の両側壁にSiOからなるサイドウォール21を形成する。
次に、NMOSトランジスタを形成する領域で開口するようにレジスト(不図示)を形成し、ゲート電極12及びサイドウォール21をマスクとして、リン等のN型不純物元素をシリコン基板1にイオン注入する。そうして、N型低濃度不純物領域15の両外側にN型高濃度不純物領域22を形成する。
また、PMOSトランジスタを形成する領域で開口するようにレジスト(不図示)を形成し、ゲート電極12及びサイドウォール21をマスクとして、ホウ素等のP型不純物元素をシリコン基板1にイオン注入する。そうして、P型低濃度不純物領域18の両外側にP型高濃度不純物領域25を形成する。その後、不純物元素がイオン注入された領域に熱処理を行って、その不純物元素の活性化を行う。熱処理としては例えば900℃で10分間の熱処理を行う。
その後、図13に示すように、ゲート電極12及びサイドウォール21等を覆うようにSiO等の絶縁膜を形成した後に、これをCMP等により平坦化して厚さ600nm程度の平坦化膜26を形成する。このことにより、第2領域R2の絶縁膜の厚みは950nm(=600nm+300nm)程度となる。
(剥離層形成工程)
次に、剥離層形成工程を行う。剥離層形成工程では、図14に示すように、シリコン基板1の内部に、平坦化膜26を介して剥離用物質27をイオン注入して、剥離層28を形成する。剥離用物質27は、水素、及びHeやNe等の不活性元素の少なくとも一つを含むようにする。イオン注入の条件としては、例えば剥離用物質27が水素の場合、ドーズ量を2×1016〜1×1017cm−2とし、注入エネルギーを100〜200KeV程度とする。そうして、例えば150KeVで水素をイオン注入した場合には、水素濃度のピークは、平坦化膜26の表面から1400nm程度の深さに形成される。
続いて、平坦化膜26にコンタクトホール29を形成し、コンタクトホール29の底で高濃度不純物領域22,25を露出させる。その後、コンタクトホール29の内部にメタル材料を充填して、図15に示すように、メタル電極30を形成する。尚、メタル配線層の容量低減等のために、層間絶縁膜としての平坦化膜26の膜厚を大きくする場合には、コンタクトホール29を形成する前に、SiO等の絶縁膜をCVD等により追加形成してもよい。以上のように、素子形成工程を行う。
(平坦化膜形成工程)
次に、平坦化膜形成工程を行う。平坦化膜形成工程では、素子である上記NMOSトランジスタ47及びPMOSトランジスタ46の少なくとも一部を覆うように、シリコン基板1(後の基体層1に相当する)に平坦な表面を有する平坦化膜31を形成する。すなわち、まず、第1領域R1及び第2領域R2の平坦化膜26上に、CVD等により絶縁膜を2μm程度の厚みで堆積させて形成する。その後、その絶縁膜をCMP法等によって1μm程度の厚みに研磨して表面を平坦化し、図15に示すように、平坦化膜31を形成する。
本実施形態において、複数の上記NMOSトランジスタ47及びPMOSトランジスタ46が形成されている領域である素子形成領域70は、ガラス基板35上に複数形成され、平面図である図2、及び図2におけるIII−III線断面図である図3に示すように、シリコン基板1の厚みから見て、それぞれ湾曲した形状となっている。尚、素子形成領域70には、素子の少なくとも一部が形成されていればよい。
(凸状部形成工程)
次に、凸状部形成工程を行う。凸状部形成工程では、平面図である図4、図4におけるV−V線断面図である図5、及び図16に示すように、フォトリソグラフィ及びエッチングによって、シリコン基板の一部及び平坦化膜26,31を素子形成領域70の周囲において除去する。そのことによって、素子形成領域70を含む凸状部51を形成する。
凸状部51は、シリコン基板1の厚み方向から見て、後工程でガラス基板35に貼り付けられたときに前記構造物たるシール部材64及び対向基板62の側面に沿うように、湾曲又は屈曲した側面を有するように形成する。本実施形態では、図1に示すように、凸状部51は、シール部材64及び対向基板62の凸状に湾曲した側面に沿って、これらシール部材64等側の側面が凹状に湾曲して形成される。
すなわち、まず、図16に示すように、凸状部51の周囲で開口するフォトレジスト32を形成する。このフォトレジスト32が開口している領域には、後工程でダイシングによりシリコン基板1を切断する分断領域44が含まれている。分断領域44は、各凸状部51同士の間で延びる格子状の領域である。
そして、フォトレジスト32から露出している領域をドライエッチングすることにより、平坦化膜26,31、LOCOS酸化膜10、シリコン基板(基体層)1の一部及び剥離層28を除去して、図16に示すように、剥離層28よりも深い位置まで凹状部52を形成する。例えば、この実施形態では基板表面から剥離層28までの深さは2.4μm程度なので、ドライエッチングにより3〜3.5μm程度の深さの凹状部52を形成する。尚、凹状部52はウェットエッチングによっても形成することが可能である。
こうして、凹状部52以外の領域が凸状部51として形成される。また、凸状部51には剥離層28が含まれることとなる。
(ダイ形成工程)
次に、ダイ形成工程を行う。ダイ形成工程では、図4、図5及び図17に示すように、剥離層28が形成された基体層1を、凸状部51の周囲において基体層1の厚み方向に上記分断領域44で分断する。そのことにより、凸状部51を有するダイDを形成する。すなわち、フォトレジスト32を除去した後に、レジスト等を塗布して表面保護膜33を形成する。その後、図17に示すように、分断領域44において、基体層1をダイシングにより分断して、複数のダイDを形成する。
尚、凸状部51を形成したときのフォトレジスト32を、そのまま表面保護膜として流用してもよい。ただし、ダイDの側面を滑らかな表面に形成する観点から、上述のように、フォトレジスト32とは別に、表面保護膜33を形成することが望ましい。
(貼付工程)
次に、貼付工程を行う。貼付工程では、ダイDを、図1、図6、図6におけるVII−VII線断面図である図7及び図18に示すように、後工程で配置される前記構造物62,64と隣接するように、平坦化膜31の表面において基板35に貼り付ける。基板35には例えばガラス基板35を適用する。すなわち、表面保護膜33を除去した後に、平坦化膜31の表面をSC1洗浄して表面の有機物を除去し、かつ、水酸基で終端する。その後、図18に示すように、同じくSC1洗浄したガラス基板35に位置合わせして、ファンデルワールス力による自己接合により、平坦化膜31の表面を貼り合わせる。
(分離工程)
次に、分離工程を行う。分離工程では、ガラス基板35に貼り付けられたダイDにおける基体層1の一部を剥離層28に沿って分離除去する。図19に示すように、400〜600℃程度の加熱処理を基体層1に行うことにより、剥離層28に沿って基体層(シリコン基板)1の一部(つまり、剥離層28を介してゲート電極12とは反対側の部分)が分離除去され、ガラス基板35上にNMOSトランジスタ47及びPMOSトランジスタ46が移される。
(素子分離工程)
その後、図8に示すように、剥離層28をエッチング等により取り除いた後、LOCOS酸化膜10が露出するまで基体層1(Nウェル領域7及びPウェル領域8)をエッチングやCMP等により薄膜化して、素子分離を行う。さらに、図8に示すように、露出した基体層1の表面を保護し、電気絶縁性を確保するために、保護膜36を形成する。尚、LOCOS酸化膜10が露出するまで基体層1をエッチングする工程は必ずしも必須ではない。以上のようにして、半導体装置Sを製造する。
−実施形態1の効果−
したがって、この実施形態1によると、基体層1の厚み方向から見て、ダイDの側面を構造物(対向基板62及びシール部材64)の凸状に湾曲した側面に沿うように、凹状に湾曲した形状に形成することができ、ガラス基板35上にダイDをスペースの無駄なく効率良く配置することができる。また、その形状をフォトリソグラフィにより高精度に形成することができる。したがって、ダイDからなる低消費電力のドライバ67を任意の形状に精度良く形成でき、ドライバ67を配置するガラス基板35上の領域(非表示領域66)の形状の拘わらず、当該ドライバ67を高密度に集積して配置することができる。また、上記ダイDを有する半導体装置は、例えばモバイル機器等の低消費電力が重要視されるデバイスに、好適なものとすることができる。
さらに、ダイDの側面の少なくとも一部に、凹状部52の底面と内側面(言い換えれば、凸状部51の側面)とからなる切り欠き状部分を形成できるため、仮にダイDの上記切り欠き状部分にダストが付着しても、拡大断面図である図20に示すように、その切り欠き状部分の底面とガラス基板35との間に所定の隙間50を形成して、その隙間50においてダスト55がダイDとガラス基板35とに挟まれないようにすることができる。その結果、ダイDとガラス基板35との貼り合わせを、ダイDの外周領域においてダスト55により阻害されないようにして、その貼り合わせ精度を高めることができる。
さらにまた、凹状部52を水素注入深さよりも深く形成したので、拡大断面図である図21に示すように、分離工程において、ダイDの端部に付着したダスト55がガラス基板35上に残らないようにすることができる。
さらに、ダイDの側面(つまり、凸状部51の側面)を、フォトリソグラフィ及びエッチングによって形成したので、厚み方向に揃った滑らかな表面に形成することができる。したがって、貼り合わせの位置精度を容易に高めることができ、貼り合わせマージンを大きく取る必要もなくなる。そうして、製造された半導体装置の良品率を向上させると共に、集積度を高めることが可能になる。
《発明の実施形態2》
図22は、本発明の実施形態2を示している。尚、以降の各実施形態では、図1〜図21と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図22は、本実施形態2の液晶表示装置Lの一部を示す平面図である。
上記実施形態1では、TFT基板61及び対向基板62が円形であったのに対し、本実施形態ではそれぞれ矩形状に形成されている。図22に示すように、TFT基板61の非表示領域66には、対向基板62に対向しない領域において、FPC(flexible printed circuit)68の一端が接続されると共に、ダイDからなるドライバ67が設けられている。
上記ダイDは、対向基板62及びシール部材64と、FPC68との間に配置されている。そして、ダイDのFPC68側部分は、TFT基板61表面の法線方向から見て、FPC68の一端を囲むように凹状に屈曲して形成されている。一方、ダイDの対向基板62側部分は、直線状の対向基板62の辺に沿って直線状に形成されている。本実施形態のダイDは、上記実施形態1と同様にして形成することができる。
したがって、本実施形態2によっても、構造物であるFPC68、対向基板62及びシール部材64の側面に沿って、ダイDを容易に形成できる結果、ガラス基板35上にドライバ67をスペースの無駄なく効率良く配置することができる。
《発明の実施形態3》
図23は、本発明の実施形態3を示している。
図23は、TFT基板61のガラス基板35上に形成されたドライバ67を拡大して示す平面図である。
本実施形態では、液晶表示装置Lを構成するガラス基板35に、2つの横長矩形状の回路部69が所定の間隔で配置されている。これに対し、本実施形態ダイDからなるドライバ67は、左右が凹状に屈曲したエ字状に形成され、その凹状部分の内側に上記回路部69がそれぞれ配置されている。言い換えれば、ダイDは、各回路部69の3辺をそれぞれ囲むように屈曲して形成されている。
したがって、本実施形態3によっても、構造物である2つの回路部69の側面に沿って、ダイDを容易に形成できる結果、ガラス基板35上にドライバ67をスペースの無駄なく効率良く配置することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態1では、シール部材64の外側のリング状の非表示領域66にダイDを配置した例について説明したが、平面図である24に示すように、シール部材64と重なるように、ダイDを配置するようにしてもよい。このことによっても、ダイDを構造物としてのシール部材64内側の液晶層63に沿って湾曲して形成することができ、ダイDを効率良く配置することが可能になる。
また、上記各実施形態では、剥離層形成工程において、水素等の剥離用物質を基体層1にイオン注入して剥離層28を形成した例について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、機械的強度が比較的小さいポーラス層、アモルファス層又は柱状構造によって剥離層を形成することも可能である。
この場合には、分離工程において、上記剥離層が形成された基体層1に外力を加えて、圧縮力、剪断力、引っ張り応力等を生じさせることにより、若しくは上記剥離層をエッチングすることにより、当該基体層1の一部を剥離層に沿って分離除去することができる。
また、ダイDは素子の少なくとも一部を含んでいればよく、例えば、単結晶シリコン等の半導体膜を含むダイDを、基板に移すようにしてもよい。
また、上記実施形態1では、ガラス基板35に貼り合わせる前のダイDに素子の少なくとも一部を形成した例について説明したが、本発明はこれに限らず、ダイDが、素子の少なくとも一部が形成されていない基体層1と、その表面に形成された平坦化膜31とによって構成されている場合についても、同様に適用することができる。例えば、単結晶シリコン等からなる基体層1及び平坦化膜31を、フォトリソグラフィ及びエッチングによって所定の形状に形成し、ダイシングした後にガラス等の基板35に貼り付けるようにしてもよい。そうして、基板35上に移された基体層1を、そのままの形状で、MOSトランジスタの半導体層として用いることが可能である。
また、構造物は、上述の対向基板62やFPC68等に限らず、例えば上記実施形態1で説明したようなダイであってもよい。すなわち、予め基板35上にダイをシリコン基板1から移して形成し、当該ダイを構造物として、このダイに沿うように湾曲又は屈曲した側面を有するダイDを隣接して形成することも可能である。
また、上記実施形態1ではガラス基板35にダイDを貼り合わせる例について説明したが、本発明はこれに限らず、ガラス基板35に予め形成した電気素子(不図示)に対し、ガラス基板35に貼り付けたダイDのNMOSトランジスタ47及びPMOSトランジスタ46を電気的に接続するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、例えば液晶表示装置等に適用される半導体装置、及びその製造方法について有用である。
S 半導体装置
D ダイ
1 基体層、シリコン基板
28 剥離層
31 平坦化膜
35 ガラス基板(基板)
46 PMOSトランジスタ(素子)
47 NMOSトランジスタ(素子)
51 凸状部
61 TFT基板
62 対向基板(構造物)
63 液晶層
64 シール部材(構造物)
67 ドライバ
68 FPC(構造物)
69 回路部(構造物)
70 素子形成領域

Claims (16)

  1. 基板上に設けられる構造物と隣接するようにダイが前記基板上に配置された半導体装置を製造する方法であって、
    前記基体層の内部に剥離層を形成する工程と、
    前記基体層に、平坦な表面を有する平坦化膜を形成する工程と、
    フォトリソグラフィ及びエッチングによって、前記基体層及び前記平坦化膜を所定領域の周囲において除去し、前記所定領域を含むと共に、前記基体層の厚み方向から見て、前記構造物に沿うように湾曲又は屈曲した側面を有する凸状部を形成する工程と、
    前記剥離層が形成された基体層を、前記凸状部の周囲において前記基体層の厚み方向に分断することにより、前記凸状部を有するダイを形成する工程と、
    前記ダイを、前記構造物と隣接するように、前記凸状部における平坦化膜の表面において前記基板に貼り付ける工程と、
    前記基板に貼り付けられたダイにおける前記基体層の一部を前記剥離層に沿って分離除去する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載された半導体装置の製造方法において、
    前記平坦化膜を形成する前に、前記基体層に素子の少なくとも一部を形成する工程を有し、
    前記平坦化膜を形成する工程では、前記素子の少なくとも一部を覆うように前記平坦化膜を形成し、
    前記凸状部を形成する工程では、前記所定領域に前記素子の少なくとも一部が形成されている
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載された半導体装置の製造方法において、
    前記凸状部を形成する工程では、前記剥離層が含まれるように前記凸状部を形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載された半導体装置の製造方法において、
    前記剥離層を形成する工程では、水素及び不活性元素の少なくとも一方をイオン注入することにより、前記剥離層を形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4に記載された半導体装置の製造方法において、
    前記基体層の一部を分離除去する工程では、前記基体層を加熱する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1乃至3の何れか1つに記載された半導体装置の製造方法において、
    前記剥離層を形成する工程では、ポーラス層、アモルファス層又は柱状構造によって前記剥離層を形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載された半導体装置の製造方法において、
    前記基体層の一部を分離除去する工程では、前記基体層に外力を加える
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項6に記載された半導体装置の製造方法において、
    前記基体層の一部を分離除去する工程では、前記剥離層をエッチングする
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1乃至8の何れか1つに記載された半導体装置の製造方法において、
    前記基板は、ガラス基板である
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 請求項1乃至8の何れか1つに記載された半導体装置の製造方法において、
    前記基板は、樹脂基板である
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項1乃至10の何れか1つに記載された半導体装置の製造方法において、
    前記基体層は、シリコン層、ゲルマニウム層、II−VI族化合物半導体層又はその混晶層、III−V族化合物半導体層又はその混晶層、IV−IV族化合物半導体層又はその混晶層、LiNbO層、LaAlO層、及びSrTiO層のいずれか1つである
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 表面が平坦である平坦化膜が形成された基体層を有するダイと、
    前記平坦化膜を介して前記ダイが貼り付けられ、該ダイに隣接して設けられた構造物を有する基板とを備えた半導体装置であって、
    前記ダイは、前記基板表面の法線方向から見て前記構造物に沿って湾曲又は屈曲した側面を有している
    ことを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項12に記載された半導体装置において、
    前記基体層には、素子の少なくとも一部が形成され、
    前記素子の少なくとも一部は、前記平坦化膜に覆われている
    ことを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項12又は13に記載された半導体装置において、
    前記基板は、ガラス基板である
    ことを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項12又は13に記載された半導体装置において、
    前記基板は、樹脂基板である
    ことを特徴とする半導体装置。
  16. 請求項12乃至15の何れか1つに記載された半導体装置において、
    前記基体層は、シリコン層、ゲルマニウム層、II−VI族化合物半導体層又はその混晶層、III−V族化合物半導体層又はその混晶層、IV−IV族化合物半導体層又はその混晶層、LiNbO層、LaAlO層、及びSrTiO層のいずれか1つである
    ことを特徴とする半導体装置。
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