JP2010186097A - 光共振器、及びこれを用いた流体用光学センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】充分に長い共振器長を確保できるとともに、作成を容易とすること。
【解決手段】共通の平面12a内において1個の交差領域Cで交差して配置された線分状の3本の光導波路W1〜W3と、 交差領域から外側に向かって延在する光導波路の部分のそれぞれを、時計回りに第1〜第6光導波路部分とするとき、第2i−1及び第2i光導波路部分(iは1〜3の整数)の交差領域とは反対側の端部同士を接続する湾曲光導波路Piと、平面に垂直に入出力される光を光導波路に結合するととともに、光導波路が接続されていて交差領域を含む領域に形成された光カプラKとを備える
【選択図】図1
【解決手段】共通の平面12a内において1個の交差領域Cで交差して配置された線分状の3本の光導波路W1〜W3と、 交差領域から外側に向かって延在する光導波路の部分のそれぞれを、時計回りに第1〜第6光導波路部分とするとき、第2i−1及び第2i光導波路部分(iは1〜3の整数)の交差領域とは反対側の端部同士を接続する湾曲光導波路Piと、平面に垂直に入出力される光を光導波路に結合するととともに、光導波路が接続されていて交差領域を含む領域に形成された光カプラKとを備える
【選択図】図1
Description
この発明は、光学分野で好適に用いられる光共振器、及びこれを用いた流体用光学センサに関する。
リング型の光共振器は、非常に波長選択性が鋭いフィルタを実現するための手段として、盛んに研究されている(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照)。リング共振器を構成する光導波路に光を入力するためには光ファイバ又は光導波路を近接配置し、リング共振器に光を結合する構成が一般的に採用されている。また、フォトニック結晶を用いた光共振器も盛んに研究されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、リング型の光共振器もフォトニック結晶を用いた光共振器も、光導波路への光の結合が必要であるために厳密な位置合わせが必要とされ、使い勝手に劣っていた。
これに対して、ファブリペロ共振器は、空間光を直接、光共振器に入射することができる点で使い勝手に優れている。近年、ファブリペロ共振器の応用として、ウエハに細孔を作成して、ウエハの表面に対して垂直に光を入出射させる構造の光共振器が開示されている(例えば、特許文献3〜5)。
特許文献3〜5に開示された技術では、Si製又はAl製の基板に、陽極酸化法を用いて細孔を形成している。これらの技術では、(1)細孔を介して光共振器中に物質を導入できること、及び(2)細孔の体積比率を調整することにより細孔の等価屈折率を調整可能であること、を利用して、光共振器のセンサ及び可変波長フィルタへの応用が図られている。
また、光共振器が形成された面に対して垂直に光を入出射させる同心円状のグレーティングを有する光共振器が開発されている(例えば、非特許文献2参照)。
Yasuo Kokubun,"High Index Contrast Optical Waveguides and Their Applications to Microring Filter Circuit and Wavelength Selective Switch",IEICE transactions on Electronics,Vol.E90−C,No.5 pp1037−1045,2007 May
Xiankai Sun et.al.,"Surface−emitting circular DFB,disk−,and ring−Bragg resonator lasers with chirped gratings:a unified theory and comparative study",Optics Express Vol.16,No.12,pp9155−9164,2008,June 9
しかし、特許文献3〜5に開示された技術では、光共振器を微細な素子とした場合、回折現象が発生するために長い共振器長を確保することが難しい。その結果、共振により出射される出射光の波長ピークがブロードになってしまう。
また、非特許文献2に開示されている光共振器は、グレーティングの周期を出射光の波長の半分以下とする必要があり、製作に困難を伴った。
この発明は、このような問題点に鑑みなされたものである。従って、この発明の第1の目的は、光共振器が形成された面に対して垂直に光を入出射させる光共振器であって、充分に長い共振器長を確保できるとともに、作成が容易な光共振器を提供することにある。また、この発明の第2の目的は、上述した光共振器を用いた流体用光学センサを提供することにある。
上述した課題の解決を図るために、この発明の光共振器は、共通の平面内において1個の交差領域で交差して配置された線分状のN本(Nは2以上の整数)の光導波路と、交差領域から外側に向かって延在する光導波路の部分のそれぞれを、時計回りに第1〜第2N光導波路部分とするとき、第2i−1及び第2i光導波路部分(iは1〜Nの整数)の交差領域とは反対側の端部同士を接続する湾曲光導波路と、平面に垂直に入出力される光を光導波路に結合するとともに、光導波路が接続されていて交差領域を含む領域に形成された光カプラと、を備えている。
上述した光共振器の好適な一実施態様として、光カプラをグレーティングが形成された平面導波路とすることが好ましい。
上述した光共振器の好適な一実施態様として、グレーティングが、交差領域の中心点から同心円状に形成されていることが好ましい。
上述した光共振器の好適な一実施態様として、光カプラと光導波路との接続部を、光伝播方向に直交しかつ平面に水平な方向の寸法が、交差領域から外側に向かって徐々に縮小するテーパ状に形成することが好ましい。
上述した光共振器の好適な一実施態様として、光導波路部分が、交差領域の周りに等角度間隔で配置されていることが好ましい。
この発明の流体用光学センサは、上述した光共振器を用いている。
また、上述の流体用光学センサにおいて、基板上に、この光共振器と、光共振器を識別する標識と、湾曲光導波路に設けられた共振器長変更用の電極と、電極に接続されていて、電極に印加する電圧を制御する制御回路と、制御回路に接続されていて電極を駆動する電源とを備えている。
この発明は、上述したような技術的特徴点を備えている。その結果、光共振器が形成された面に対して垂直に光を入出射させる光共振器であって、充分に長い共振器長を確保できるとともに、作成が容易な光共振器を提供できる。また、上述した光共振器を用いた流体用光学センサを提供できる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図は、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係について、この発明が理解できる程度に概略的に示してある。また、以下、この発明の好適な構成例について説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は、以下の実施の形態に何ら限定されない。また、各図において、共通する構成要素には同符号を付し、その説明を省略することもある。
(実施の形態1)
図1〜図6を参照して、実施の形態1の光共振器について説明する。
図1〜図6を参照して、実施の形態1の光共振器について説明する。
(A)Nが任意の場合
まず始めに、光共振器REがN本(Nは2以上の整数)の光導波路を備えている最も一般的な場合について概説する。なお、以下の説明を理解するに当たっては、適宜図1(N=3)の光共振器RE10、図5(A)及び(B)(N=2)の光共振器RE20,RE30、及び図6(N=4)の光共振器RE40を参照していただきたい。また、以下の説明において、Nが特定の値をとる個々の光共振器RE10,RE20,RE30,RE40を総称する場合には、「光共振器RE」と称する。
まず始めに、光共振器REがN本(Nは2以上の整数)の光導波路を備えている最も一般的な場合について概説する。なお、以下の説明を理解するに当たっては、適宜図1(N=3)の光共振器RE10、図5(A)及び(B)(N=2)の光共振器RE20,RE30、及び図6(N=4)の光共振器RE40を参照していただきたい。また、以下の説明において、Nが特定の値をとる個々の光共振器RE10,RE20,RE30,RE40を総称する場合には、「光共振器RE」と称する。
光共振器REは、共通の第1主面12a(平面)内において1個の交差領域Cで交差して配置された線分状のN本の光導波路W1〜WNと、交差領域Cから外側に向かって延在する光導波路W1〜WNの部分のそれぞれを、時計回りに第1〜第2N光導波路部分RW1〜RW2Nとするとき、第2i−1及び第2i光導波路部分RW2i−1及びRW2i(iは1〜Nの整数)の交差領域Cとは反対側の端部RW2i−1E及びRW2iE同士を接続する湾曲光導波路P1〜Piと、第1主面12aに垂直に入出力される光Bin及びBoutを光導波路W1〜WNに結合するととともに、光導波路W1〜WNが接続されていて交差領域Cを含む領域に形成された光カプラKとを備えている。
(B)N=3の場合
(B1)全体構造
図1〜図3を参照して、光共振器RE10が3本(N=3)の光導波路を備えている場合について説明する。
(B1)全体構造
図1〜図3を参照して、光共振器RE10が3本(N=3)の光導波路を備えている場合について説明する。
図1は、光共振器の構造を概略的に示す斜視図である。図2は、図1のA−A線に沿って取った切断端面図である。図3は、光共振器の拡大平面図である。なお、図3においては、図面が煩雑となるのを防ぐために、グレーティングの格子溝の図示を省略している。
図1及び図3を参照すると、光共振器RE10は下地12に形成されている。より詳細には、光共振器RE10は、下地12に設けられた平面、つまり下地12の第1主面12a上に形成されている。下地12については後述する。
光共振器RE10は、3本の光導波路W1〜W3と、3個の湾曲光導波路P1〜P3と、光カプラKとで構成されている。
光導波路W1〜W3は、線分状であり、共通の第1主面12a(平面)内において1個の交差領域Cで交差して配置されている。
湾曲光導波路Piは、交差領域Cから外側に向かって延在する光導波路W1〜W3の部分のそれぞれを、時計回りに第1〜第6(=2N)光導波路部分RW1〜RW6とするとき、第2i−1及び第2i光導波路部分RW2i−1及びRW2i(iは1〜3の整数)の交差領域Cとは反対側の端部RW2i−1E及びRW2iE同士を接続している。
光カプラKは、第1主面12aに垂直に入出力される光Bin及びBoutを光導波路W1〜W3に結合するととともに、光導波路W1〜W3が接続されていて交差領域Cを含む領域に形成されている。
なお、3本の光導波路W1〜W3と、3個の湾曲光導波路P1〜P3と、光カプラKは全て光導波路であり、同じ材料で一体的に形成されている。すなわち、光共振器RE10を構成する材料は、好ましくは、例えば屈折率が3以上の、TiO、ZnO又はTa2O5等を用いることができる。この実施の形態に示す例では、光共振器RE10を構成する材料は屈折率が3.5のSiとする。詳しくは後述するが、3本の光導波路W1〜W3と、3個の湾曲光導波路P1〜P3と、光カプラKの第1主面12aから垂直に測った長さ(以下、厚みと称する)は、場所によらず等しい値に形成されている。
続いて、光共振器RE10を構成するそれぞれの要素についてより詳細に説明する。
(B2)光導波路
図3を参照すると、光導波路W1〜W3は、有限長の直線(線分)状に延在するチャネル型光導波路であり、第1主面12a内において、1個の交差領域Cで交差して延在している。光導波路W1〜W3は、この交差領域Cを含む領域に設けられた円盤状の光カプラKに一体的に接続されている。また、光導波路W1〜W3の両端部RW1E〜RW6Eは、後述する一定の規則に従って、湾曲光導波路P1〜P3で互いに接続されている。なお、光カプラK及び湾曲光導波路P1〜P3については後述する。
図3を参照すると、光導波路W1〜W3は、有限長の直線(線分)状に延在するチャネル型光導波路であり、第1主面12a内において、1個の交差領域Cで交差して延在している。光導波路W1〜W3は、この交差領域Cを含む領域に設けられた円盤状の光カプラKに一体的に接続されている。また、光導波路W1〜W3の両端部RW1E〜RW6Eは、後述する一定の規則に従って、湾曲光導波路P1〜P3で互いに接続されている。なお、光カプラK及び湾曲光導波路P1〜P3については後述する。
交差領域Cの中心点をCOとするとき、光導波路W1の中心軸WC1、光導波路W2の中心軸WC2、及び光導波路W3の中心軸WC3は、この中心点COで交差している。また、光導波路W1〜W3は、交差領域Cの周りに等角度間隔で配置されている。すなわち、中心軸WC1及び中心軸WC2、中心軸WC2及び中心軸WC3、並びに中心軸WC3及び中心軸WC1の中心点COにおける交差角は互いに等しい。この実施の形態に示す例では、中心軸WC1〜WC3のなす鋭角側の角度は全て60°である。
光導波路W1〜W3は、この実施の形態に示す例では、全長LW、つまり光伝播方向に関する長さが互いに等しく形成されている。さらに、光導波路W1〜W3は、交差領域Cの中心点COにそれぞれの中点を一致させて交差している。ここで、「中点」とは、光導波路W1〜W3の全長LWの1/2の点を示す。
詳しくは(B6)の項で説明するが、光導波路W1〜W3の全長LWは、この実施の形態に示す例では、好ましくは、例えば約4.6μmとする。
光導波路W1〜W3の光伝播方向に直交する横断面形状は矩形状に形成されている。この実施の形態に示す例では、光導波路W1〜W3は、光カプラKとの接続部において、幅、すなわち光伝播方向に直交しかつ第1主面12aに水平な方向の長さが、交差領域Cから外側に向かって徐々に縮小するテーパ状に形成されている。つまり、光導波路W1〜W3の光カプラKから突出した部分の平面形状は、2つの斜辺が中心軸WC1〜WC3を対称軸として対称に配置されたほぼ2等辺三角形状に形成されている。以降、光導波路W1〜W3の光カプラKから突出した部分を単に「テーパ部」と称することもある。テーパ部を設ける理由は、光共振器RE10内部を伝播する光の、該接続部における回折による損失を低減するためである。
光導波路W1〜W3の第1主面12aに垂直に測った厚みDは、光導波路W1〜W3を伝播する光が単一モード光となるように設定することが好ましい。この実施の形態に示す例のように光共振器RE10がSiを材料として形成されている場合には、1.3〜1.6μmの範囲の波長の光に対しては、厚みDを0.3μm以下とすることにより、光導波路W1〜W3を伝播する光が単一モード光とできることが知られている。より具体的には、この実施の形態に示す例では、厚みDを約0.3μmとしている。厚みDを約0.3μmとすることにより、真空中の波長が0.88μmの光を単一モード光で光導波路W1〜W3内部を伝播させることができる。
(B3)湾曲光導波路
湾曲光導波路P1〜P3は、一定の曲率半径Rを有する弧状に形成されたチャネル型光導波路であり、第1主面12a内において、光導波路W1〜W3の両端部RW1E〜RW6Eを一定の規則に従って接続している。以下、図3を参照して、この一定の規則について説明する。
湾曲光導波路P1〜P3は、一定の曲率半径Rを有する弧状に形成されたチャネル型光導波路であり、第1主面12a内において、光導波路W1〜W3の両端部RW1E〜RW6Eを一定の規則に従って接続している。以下、図3を参照して、この一定の規則について説明する。
今、3本(N=3)の光導波路W1〜W3のそれぞれを、交差領域Cを分割点として2個ずつの部分領域に分けて考える。いま、これらの「部分領域」を「光導波路部分」と称する。すると、3本(N=3)の光導波路W1〜W3は、合計6個(2N個)の光導波路部分に分割されることとなる。いま、便宜的に、これらの光導波路部分を時計回りに第1〜第6光導波路部分RW1〜RW6と称する。また、第1〜第6光導波路部分RW1〜RW6の、交差領域Cとは反対側の端部、すなわち、自由端をそれぞれRW1E〜RW6Eと称する。そして、これらの第1〜第6光導波路部分RW1〜RW6を、標識数i(i=1〜3(=N))を用いて区別することとする。
このとき、第1〜第3湾曲光導波路P1〜P3は、第2i−1及び第2i光導波路部分RW2i−1及びRW2iの端部RW2i−1E及びRW2iE同士を接続する。つまり、i=1の場合には、湾曲光導波路P1が、第1及び第2光導波路部分RW1及びRW2の端部RW1E及びRW2E同士を接続する。i=2の場合には、湾曲光導波路P2が、第3及び第4光導波路部分RW3及びRW4の端部RW3E及びRW4E同士を接続する。i=3の場合には、湾曲光導波路P3が、第5及び第6光導波路部分RW5及びRW6の端部RW5E及びRW6E同士を接続する。
湾曲光導波路P1〜P3は、このような規則に基づいて、光導波路W1〜W3同士を接続している。これにより、光導波路W1〜W3と湾曲光導波路P1〜P3と光カプラKとで、無終端、つまりループ状の光共振器RE10が形成されている。
湾曲光導波路P1〜P3の曲率半径Rは、光共振器RE10内部を伝播する光の損失を決定付ける重要な値である。なぜなら、湾曲光導波路P1〜P3の湾曲部分では、伝播光の全反射条件からのズレに起因して、湾曲光導波路P1〜P3の外部へと伝播光が漏れ出す現象(曲げ損失)が発生するからである。
湾曲光導波路P1〜P3の材料としてSiを用いた場合には、曲率半径Rが1μm以上であれば、曲げ損失を実用上充分なレベルに抑えることが可能であることが知られている。よって、この実施の形態に示す例では、湾曲光導波路P1〜P3の曲率半径Rは、好ましくは、例えば約1μmとする。
図2を参照すると、湾曲光導波路P1〜P3の光伝播方向に直交する横断面形状は、この実施の形態に示す例では、互いに等しい矩形状とされている。光導波路W1〜W3の場合と同様に、湾曲光導波路P1〜P3の断面寸法も、伝播光が単一モード光となるように設定することが好ましい。
具体的には、湾曲光導波路P1〜P3の厚みDは、好ましくは、例えば約0.3μmとし、及び光伝播方向に直交し、かつ第1主面12aに平行な方向の長さWd(以下、「幅」と称する。)は、0.3μmとすることが好ましい。湾曲光導波路P1〜P3の横断面寸法をこれらの値とすることにより、真空中の波長が0.88μmの光を単一モード光で湾曲光導波路P1〜P3内部を伝播させることができる。
(B4)光カプラ
光カプラKは、表面KaにグレーティングGが形成された円盤状の平面型光導波路である。光カプラKの外周円の中心点と、交差領域Cの中心点COとは一致している。光カプラKは、第1主面12aに対して垂直に入射する入射光Binを光導波路W1〜W3に結合する機能、及び光共振器RE10内部で共振された光を出射光Boutとして第1主面12aに対して垂直に出射する機能を有する(図2〜3参照)。
光カプラKは、表面KaにグレーティングGが形成された円盤状の平面型光導波路である。光カプラKの外周円の中心点と、交差領域Cの中心点COとは一致している。光カプラKは、第1主面12aに対して垂直に入射する入射光Binを光導波路W1〜W3に結合する機能、及び光共振器RE10内部で共振された光を出射光Boutとして第1主面12aに対して垂直に出射する機能を有する(図2〜3参照)。
光カプラKは、交差領域Cを含む領域に設けられている。ここで、「交差領域Cを含む」とは、光カプラKの直径LKが、交差領域Cの最大径LC以上、かつ、光導波路W1〜W3の全長LW以下の間の値であることを示す(LC≦LK≦LW)。光カプラKの直径LKがこのような値に設定されていることから、光カプラKは、光導波路W1〜W3の一部とオーバーラップする。このオーバーラップ領域にも後述するグレーティングGが設けられている。
詳しくは(B6)の項で説明するが、この実施の形態に示す例では、グレーティングGの直径LKは、好ましくは、例えば約2μmとした。
光カプラKの第1主面12aに垂直に測った厚みDは、光カプラKを伝播する光が単一モード光となるように設定することが好ましい。この実施の形態に示す例のように光共振器RE10がSiを材料として形成されている場合には、1.3〜1.6μmの範囲の波長の光に対しては、厚みDを0.3μm以下とすることにより、光カプラKを伝播する光が単一モード光とできることが知られている。より具体的には、この実施の形態に示す例では、厚みDを約0.3μmとしている。厚みDを約0.3μmとすることにより、真空中の波長が0.88μmの光を単一モード光で光カプラK内部を伝播させることができる。
光カプラKの表面Kaに形成されたグレーティングGは、中心点COから外側に向かって、等しい周期Λ(距離間隔)で同心円状に配置された、隣接する多数の凹溝と凸条とから構成されている。
グレーティングGの周期Λは、光導波路W1〜W3を伝播する光が感じる等価屈折率をNeffとし、及びこの光の真空中における波長をλとしたときに、Λ=λ/Neffとすることが好ましい。周期Λをこの値とすることにより、第1主面12aに垂直な方向から光共振器RE10に入射する波長λの入射光を、光カプラK、従って光共振器RE10に結合し、光共振器RE10内を伝播する光へと変換することができる。
なお、この周期Λは、非特許文献2に開示されているグレーティングの周期の約2倍の大きさである。このように光カプラKの周期Λが、非特許文献2のグレーティングよりも大きくなる結果、この実施の形態の光共振器RE10は、非特許文献2のグレーティングよりも容易に作成できる。
また、グレーティングGの凹凸の厚み方向における高さh(図2)は、光共振器RE10内部での光の共振強度に関係している。より詳細には、高さhが小さいほど、光共振器RE10への入射光の結合効率が小さくなる。これは、光共振器RE10内部での光の共振強度が大きくなること、つまり、出射光Boutの強度が増加することを意味する。
波長λが約1μmの光を光共振器RE10により共振させて、実用上充分な強度の出射光Boutを得るためには、厚み方向における高さhを、好ましくは、例えば約30nmとし、及び、周期Λを、好ましくは、例えば約380nmとする。
なお、この実施の形態に示す例では、グレーティングGがブレーズド回折格子の場合について説明したが、グレーティングGは、屈折率変調型の回折格子であってもよい。
(B5)下地
下地12は、この実施の形態に示す例では、円形の平行平板であり、基板12bと、基板12b上に積層されたクラッド12cとから構成されている。
下地12は、この実施の形態に示す例では、円形の平行平板であり、基板12bと、基板12b上に積層されたクラッド12cとから構成されている。
基板12bは、この実施の形態に示す例では、例えばSiを材料とする。クラッド12cは、光共振器RE10を構成する材料よりも屈折率の小さい材料から形成されている。この実施の形態に示す例では、クラッド12cは、例えばSiO2を材料とする。
クラッド12cは、基板12bが屈折率3以上の高屈折率材料からなる場合には、光共振器RE10から基板12bへの光の漏れ出しを防ぐために、1μm以上の厚みとすることが好ましい。また、基板12bが屈折率の低い材料、例えばガラス、石英及び樹脂等の場合には、クラッド12cは省略できる。
(B6)光共振器の設計条件
図3を参照して、光共振器RE10の各部の寸法について詳細に説明する。
図3を参照して、光共振器RE10の各部の寸法について詳細に説明する。
(B3)の項で既に説明したように、光共振器RE10においては、湾曲光導波路P1〜P3の曲率半径Rが、光共振器RE10全体の光の損失を決定づける重要な値である。よって、光導波路W1〜W3の全長LWは、曲率半径Rを基準として設計することが好ましい。
光導波路W1〜W3の全長LWは、次のようにして曲率半径Rから求められる。
図3において、第1及び第2光導波路部分RW1及びRW2に対応する中心軸WC1及びWC2を両斜辺とし、中心点COを頂点とする三角形Rc1を考える。このときRc1において、中心点COに対応する頂角が60°である。また、第1及び第2光導波路部分RW1及びRW2に対応する両斜辺の長さは、それぞれLW/2である。従って、三角形Rc1は正三角形となる。
また、第1及び第2光導波路部分RW1及びRW2の端部RW1E及びRW2E同士を一定の曲率半径Rの湾曲光導波路P1で結ぶ場合、三角形Rc2〜Rc4は、それぞれ頂角を120°とする2等辺三角形となる。
その結果、三角形Rc1の両斜辺の長さ、すなわち第1及び第2光導波路部分RW1及びRW2の長さLW/2は、曲率半径Rから幾何学的に一義的に求めることができる。
曲率半径RとLW/2との間のこの関係は、Nの値、すなわち光導波路W1〜WNの本数にかかわらず成り立ち、下記式(1)のように表わすことができる。
LW/2=(2R/30.5)/sin(2π/(4N))・・・(1)
(なお、式(1)は、光導波路部分RW1〜RW2Nが、交差領域Cの周りに等角度間隔で配置されている場合にのみ成立する。)。
(なお、式(1)は、光導波路部分RW1〜RW2Nが、交差領域Cの周りに等角度間隔で配置されている場合にのみ成立する。)。
式(1)にN=3を代入することにより、図3に示した光共振器RE10における光導波路W1〜W3の全長LWは、LW=(4R/30.5)/sin(π/6)と求まる。
式(1)から、湾曲光導波路の曲率半径Rが等しい場合、光導波路の本数Nが多いほど、光導波路の全長LWを大きくできることがわかる。反対に、光導波路の全長LWの長さを充分に大きくしたい場合には、曲率半径Rを大きくすればよいことがわかる。
また、光共振器RE10の最大寸法Lmaxすなわち中心点COと湾曲光導波路P1〜P3との間の最大距離は、曲率半径Rを用いて幾何学的に下記(2)式で与えられる。
Lmax=(LW/2)cos(2π/(4N))+1.5R={(2/30.5)/tan(2π/(4N))+1.5}R・・・(2)
式(2)にN=3を代入することにより、図3に示した光共振器RE10における光共振器RE10の最大寸法Lmaxは、Lmax=1.5R+30.52LW/2=3Rと求まる。
式(2)にN=3を代入することにより、図3に示した光共振器RE10における光共振器RE10の最大寸法Lmaxは、Lmax=1.5R+30.52LW/2=3Rと求まる。
式(2)より、曲率半径Rが小さいほど、及び、光導波路の本数Nが少ないほど光共振器RE10の最大寸法Lmaxすなわちサイズを小さくできることがわかる。
また、光カプラKの直径LKは、次のようにして求められる。
光カプラKの直径がLKであることから、光カプラKがなす円の周の長さは、KLπとなる。ところで、光カプラKには、2N個の光導波路部分RW1〜RW2Nが接続されている。よって、光カプラKと光導波路部分RW1〜RW2Nとの接続部におけるテーパの幅Wtは、最大の場合にKLπ/2Nで与えられる。
一方、光カプラK内を伝播する光の回折幅Diffは、下記式(3)で与えられることが知られている。
Diff=λG/(NeffWt)=2Nλ(Neffπ)・・・(3)
これらの結果から、Diff/Wtで与えられる、光カプラKと光導波路部分RW1〜RW2Nとの接続部における回折による光の損失割合は、下記式(4)と求められる。
これらの結果から、Diff/Wtで与えられる、光カプラKと光導波路部分RW1〜RW2Nとの接続部における回折による光の損失割合は、下記式(4)と求められる。
Diff/Wt=4N2λ/(Neffπ2KL)・・・(4)
よって、光カプラKの直径KLは、光の損失割合Diff/Wtと光導波路Nの本数を考慮しつつ、適当な値に設定することができる。
よって、光カプラKの直径KLは、光の損失割合Diff/Wtと光導波路Nの本数を考慮しつつ、適当な値に設定することができる。
(B7)動作
図1を参照して、光共振器RE10の動作について説明する。
図1を参照して、光共振器RE10の動作について説明する。
第1主面12aに対して垂直に光共振器RE10に入射する入射光Binは、光カプラKに設けられたグレーティングGの作用により、平面型光導波路としての光カプラK内部を第1主面12aに平行に伝播する伝播光Bに変換される。この伝播光Bは、やがて光導波路W1〜W3に結合される。光導波路W1〜W3に結合された伝播光Bは、湾曲光導波路P1〜P3を伝播し、再び光カプラKに結合される。
光カプラKにおいては、グレーティングGの結合係数により決定される強度割合の伝播光Bが、出射光Boutとして、光共振器RE10外部に第1主面12aに対して垂直に出射される。それとともに、上述したと同様の過程により、入射光Binの一部が光カプラK内部に結合される。
外部に出射されなかった伝播光Bは、光カプラKに結合された出射光Binの一部成分と合流し、光導波路W1〜W3→湾曲光導波路P1〜P3→光導波路W1〜W3→光カプラKという経路を、繰り返し周回する。
この過程において、伝播光Bは徐々に強度を増すとともに、共振による波長選択を受ける。すなわち、光カプラK→光導波路W1〜W3→湾曲光導波路P1〜P3→光導波路W1〜W3→光カプラKとの経路を一周した後に位相が一致する波長の伝播光Bのみが共振条件を満たし、周回の度に強度を増していく。
そして、伝播光Bの強度が充分に強くなると、第1主面12aに対して垂直に出射される出射光Boutとして観測される。なお、この実施の形態では、出射光Boutは、入射光Binが入射する方向に出射される場合を例示しているが、基板12の厚みが充分に薄い場合、出射光Boutは、基板12の第1主面12aとは反対側の裏面側にも出射される。
図4を参照して、光共振器RE10の動作について実例を挙げて説明する。図4は、光共振器RE10のシミュレーション結果を示す特性図であり、光共振器RE10が所望の動作を行っていることを示している。図4において、縦軸は、出射光Boutの光強度(任意単位)を表わし、及び横軸は、出射光Boutの波長(μm)を表わす。
シミュレーションは、3次元FDTD法(Finite Difference Time Domain method)で行った。また、シミュレーションは、(B1)〜(B6)で既に説明した寸法の光共振器RE10について実施した。シミュレーションに当たっては、計算負荷を減らすために、光共振器RE10の周囲は全て大気であると仮定した。また、光共振器RE10を構成する材料であるSiの屈折率を3.5と仮定した。さらに、入射光Binは、波長が0.84〜0.94μmの白色光と仮定し、この入射光Binが光カプラKの表面Kaに対して垂直に入射すると仮定した。
図4を参照すると、約0.887μmの波長で鋭い共振ピークが観測された。つまり、光共振器RE10の内部に、約0.887μmの共振光を励起できることが明らかとなった。
(C)N=2の場合
図5(A)及び(B)を参照して、光共振器が2本(N=2)の光導波路を備えている場合について説明する。
図5(A)及び(B)を参照して、光共振器が2本(N=2)の光導波路を備えている場合について説明する。
図5(A)は、N=2の場合の第1態様の光共振器の構造を概略的に示す平面図である。図5(B)は、N=2の場合の第2態様の光共振器の構造を概略的に示す平面図である。なお、図5(A)及び(B)において、図1〜図3と共通する構成要素には同符号を付して、その説明を省略することもある。また、図5(A)及び(B)においては、下地12の図示を省略している。つまり、図5(A)及び(B)には光共振器が配置される平面が明示されてはいないが、光共振器RE20及びRE30は、図面が描かれている紙面がなす平面上(以下、第1主面と称する。)に延在すると理解していただきたい。
(C1)第1態様
図5(A)を参照して、N=2である第1態様の光共振器RE20について説明する。この光共振器RE20は、(1)N=2である点、(2)光カプラK1の構造が、図1に示した光共振器と異なっている点の2点を除き、図1の光共振器RE10と同様に構成されている。以下、これらの2点の相違点について順に説明する。
図5(A)を参照して、N=2である第1態様の光共振器RE20について説明する。この光共振器RE20は、(1)N=2である点、(2)光カプラK1の構造が、図1に示した光共振器と異なっている点の2点を除き、図1の光共振器RE10と同様に構成されている。以下、これらの2点の相違点について順に説明する。
(C2)N=2である点
すなわち、光共振器RE20は、共通の平面内において1個の交差領域Cで交差して配置された線分状の2本(N=2)の光導波路W1〜W2と、交差領域Cから外側に向かって延在する光導波路W1〜W2の部分のそれぞれを、時計回りに第1〜第4(=2N)光導波路部分RW1〜RW4とするとき、第2i−1及び第2i光導波路部分RW2i−1及びRW2i(iは1〜2の整数)の交差領域Cとは反対側の端部RW2i−1E及びRW2iE同士を接続する湾曲光導波路P1〜Piと、第1主面に垂直に入出力される光Bin及びBoutを光導波路W1〜W2に結合するととともに、光導波路W1〜W2が接続されていて交差領域Cを含む領域に形成された光カプラK1とを備えている。ここで、光カプラK1と光導波路W1〜W2との接続部は、光伝播方向に直交しかつ平面に水平な方向の寸法が、交差領域Cから外側に向かって徐々に縮小するテーパ状に形成されている。また、光導波路部分RW1〜RW4が、交差領域Cの周りに等角度(=90°)間隔で配置されている。さらに、光カプラK1には、外部と光を入出力するためのグレーティングG1が形成されている。
すなわち、光共振器RE20は、共通の平面内において1個の交差領域Cで交差して配置された線分状の2本(N=2)の光導波路W1〜W2と、交差領域Cから外側に向かって延在する光導波路W1〜W2の部分のそれぞれを、時計回りに第1〜第4(=2N)光導波路部分RW1〜RW4とするとき、第2i−1及び第2i光導波路部分RW2i−1及びRW2i(iは1〜2の整数)の交差領域Cとは反対側の端部RW2i−1E及びRW2iE同士を接続する湾曲光導波路P1〜Piと、第1主面に垂直に入出力される光Bin及びBoutを光導波路W1〜W2に結合するととともに、光導波路W1〜W2が接続されていて交差領域Cを含む領域に形成された光カプラK1とを備えている。ここで、光カプラK1と光導波路W1〜W2との接続部は、光伝播方向に直交しかつ平面に水平な方向の寸法が、交差領域Cから外側に向かって徐々に縮小するテーパ状に形成されている。また、光導波路部分RW1〜RW4が、交差領域Cの周りに等角度(=90°)間隔で配置されている。さらに、光カプラK1には、外部と光を入出力するためのグレーティングG1が形成されている。
(C3)光カプラK1の構造
この光共振器RE20に設けられた光カプラK1は、平面形状が正方形状の平面型光導波路であり、上面にグレーティングG1が形成されている。このグレーティングG1は、紙面に左右方向及び上下方向の両方向に等しい周期Λで、等間隔に配置された隣接する多数の凹溝と凸条(格子溝)とから構成されている。つまり、図5(A)より明らかなように、グレーティングG1の格子溝は、縦横に直角に交差する碁盤状に形成されている。
この光共振器RE20に設けられた光カプラK1は、平面形状が正方形状の平面型光導波路であり、上面にグレーティングG1が形成されている。このグレーティングG1は、紙面に左右方向及び上下方向の両方向に等しい周期Λで、等間隔に配置された隣接する多数の凹溝と凸条(格子溝)とから構成されている。つまり、図5(A)より明らかなように、グレーティングG1の格子溝は、縦横に直角に交差する碁盤状に形成されている。
このように、格子溝を直角に交差させた理由は、光の利用効率を高めるためである。すなわち、格子溝を直交させることにより、入射光Binに含まれるTE波及びTM波の両成分を光共振器RE20に結合させることができる。
(C4)第2態様
図5(B)を参照して、N=2である第2態様の光共振器RE30について説明する。この光共振器RE30は、(1)N=2である点、(2)光カプラK2の構造が、図1に示した光共振器RE10と異なっている点、(3)光共振器RE30において光導波路W1及びW2の交差角が等しくない点の3点を除き、図1の光共振器RE10と同様に構成されている。以下、これらの3点の相違点について順に説明する。
図5(B)を参照して、N=2である第2態様の光共振器RE30について説明する。この光共振器RE30は、(1)N=2である点、(2)光カプラK2の構造が、図1に示した光共振器RE10と異なっている点、(3)光共振器RE30において光導波路W1及びW2の交差角が等しくない点の3点を除き、図1の光共振器RE10と同様に構成されている。以下、これらの3点の相違点について順に説明する。
(C5)N=2である点
この点については、光導波路部分RW1〜RW4が、交差領域Cの周りに非等角度間隔で配置されている点を除き、(C2)の説明と同様であるので説明を省略する。
この点については、光導波路部分RW1〜RW4が、交差領域Cの周りに非等角度間隔で配置されている点を除き、(C2)の説明と同様であるので説明を省略する。
(C6)光カプラK2の構造
この光共振器RE30に設けられた光カプラK2は、平面形状が長方形状の平面型光導波路であり、グレーティングG2が上面に形成されている。グレーティングG2は、矩形の長手方向に沿って、既に説明した一定の周期Λで配置された凹溝と凸条(格子溝)を備えている。この格子溝は、矩形の短手方向に平行に延在している。
この光共振器RE30に設けられた光カプラK2は、平面形状が長方形状の平面型光導波路であり、グレーティングG2が上面に形成されている。グレーティングG2は、矩形の長手方向に沿って、既に説明した一定の周期Λで配置された凹溝と凸条(格子溝)を備えている。この格子溝は、矩形の短手方向に平行に延在している。
(C7)光導波路の交差角が異なる
N=2の場合には、光導波路W1及びW2の本数が少ないために、比較的自由に光導波路W1及びW2を配置することができる。図5(B)に示す光共振器RE30では、光導波路W1及びW2の2組の対頂角の大きさがそれぞれ異なっている。光カプラK2は、鋭角側の対頂角方向に沿って長手方向が延在するように配置されている。
N=2の場合には、光導波路W1及びW2の本数が少ないために、比較的自由に光導波路W1及びW2を配置することができる。図5(B)に示す光共振器RE30では、光導波路W1及びW2の2組の対頂角の大きさがそれぞれ異なっている。光カプラK2は、鋭角側の対頂角方向に沿って長手方向が延在するように配置されている。
(D)N=4の場合
図6を参照して、光共振器が4本(N=4)の光導波路を備えている場合について説明する。図6は、N=4の場合の光共振器の構造を概略的に示す平面図である。
図6を参照して、光共振器が4本(N=4)の光導波路を備えている場合について説明する。図6は、N=4の場合の光共振器の構造を概略的に示す平面図である。
なお、図6において、図1〜図3と共通する構成要素には同符号を付して、その説明を省略することもある。また、図6においては、下地12の図示を省略している。つまり、光共振器が配置される平面が明示されてはいないが、光共振器RE40は、図面が描かれている紙面がなす平面上(以下、第1主面と称する。)に延在すると理解していただきたい。
この光共振器RE40は、(1)N=4である点を除き、図1の光共振器RE10と同様に構成されている。
すなわち、光共振器RE40は、共通の平面内において1個の交差領域Cで交差して配置された線分状の4本(N=4)の光導波路W1〜W4と、交差領域Cから外側に向かって延在する光導波路W1〜W4の部分のそれぞれを、時計回りに第1〜第8(=2N)光導波路部分RW1〜RW8とするとき、第2i−1及び第2i光導波路部分RW2i−1及びRW2i(iは1〜4の整数)の交差領域Cとは反対側の端部RW2i−1E及びRW2iE同士を接続する湾曲光導波路P1〜Piと、第1主面に垂直に入出力される光Bin及びBoutを光導波路W1〜W4に結合するととともに、光導波路W1〜W4が接続されていて交差領域Cを含む領域に形成された光カプラKとを備えている。ここで、光カプラKと光導波路W1〜W4との接続部は、光伝播方向に直交しかつ平面に水平な方向の寸法が、交差領域Cから外側に向かって徐々に縮小するテーパ状に形成されている。また、光導波路部分RW1〜RW8が、交差領域Cの周りに等角度(=45°)間隔で配置されている。さらに、光カプラKには、外部と光を入出力するためのグレーティングGが形成されている。グレーティングGが、交差領域Cの中心点COから同心円状に形成されている。
(E)効果
(E1)この発明の光共振器REは、光導波路W1〜WNの本数を増やすことにより、充分に長い共振器長を確保することができる。その結果、波長分散の狭い出射光Boutを得ることができる。
(E1)この発明の光共振器REは、光導波路W1〜WNの本数を増やすことにより、充分に長い共振器長を確保することができる。その結果、波長分散の狭い出射光Boutを得ることができる。
(E2)この発明の光共振器REは、既に説明したように、グレーティングG,G1及びG2の周期Λが非特許文献2のグレーティングの周期の約2倍の大きさである。従って、光共振器RE、特にグレーティングG,G1及びG2の作成に当たり要求される加工精度のトレランスを大きく取ることができる。従って、この光共振器REは、非特許文献2の光共振器よりも作成が容易である。
(F)備考
(F1)この実施の形態では、入射光Binが基板12の第1主面12aに対して垂直に光共振器REに入射する場合について説明した。しかし、入射光Binは、第1主面12aに対して垂直な光成分を有していればよい。つまり入射光Binは、第1主面12aに対して斜めに入射してもよい。
(F1)この実施の形態では、入射光Binが基板12の第1主面12aに対して垂直に光共振器REに入射する場合について説明した。しかし、入射光Binは、第1主面12aに対して垂直な光成分を有していればよい。つまり入射光Binは、第1主面12aに対して斜めに入射してもよい。
(実施の形態2)
図7及び図8を参照して、実施の形態2の流体用光学センサについて説明する。
図7及び図8を参照して、実施の形態2の流体用光学センサについて説明する。
図7は、流体用光学センサ20の斜視図である。図8は、流体用光学センサの使用状態の説明に供する模式図である。なお、図8において、図1〜図3と同様の構成要素には同符号を付して、その説明を省略することもある。
図7を参照すると、流体用光学センサ20は、基板12と、該基板12の第1主面12aに設けられた光変調部21とを備えている。
光変調部21は、光共振器RE10と、光共振器RE10を識別する標識22と、湾曲光導波路P1に設けられた電極24と、電極24に接続されていて、電極24に印加する電圧を制御する制御回路25と、制御回路25に接続されていて電極24を駆動する電源26とを備えている。
標識22は、この実施の形態に示す例では、好ましくは、例えば微細加工技術を用いて形成したバーコードであり、流体用光学センサ20ごとに異なるパターン配列を有している。このバーコードを顕微鏡等で読み取ることにより、個々の流体用光学センサ20を識別する。
電極24は、湾曲光導波路P1の表面に形成された金属膜である。この電極24に印加する電圧を変化させることにより、湾曲光導波路P1の屈折率を変化させ、結果として光共振器RE10の共振器長を変える。これにより、光共振器RE10の共振波長を変化させることができる。電極24は、従来周知の半導体製造プロセス技術を応用することにより形成することができる。
制御回路25は、基板12の第1主面12a上にパターニングされた配線により電極24に電気的に接続されている。制御回路25は、電極24に印加する電圧を制御する作用を有する。制御回路25は、半導体製造プロセス技術を応用して形成されるIC(Integrated Circuit)として構成されている。制御回路25は、電源26から電力の供給を受け、ICに組み込まれたプログラムに従い、所定の電圧印加パターンで、電極24に印加する電圧の大きさを変更する。ICの構成は、従来公知であるし、この発明の要旨とは直接関係しないためこれ以上の説明を省略する。
電源26は、基板12の第1主面12a上にパターニングされた配線により制御回路25に電気的に接続されている。電源26は、制御回路25及び電極24に対して電力を供給する作用を有する。電源26は、この実施の形態に示す例では、好ましくは、例えば太陽電池として形成されている。なお、この太陽電池は、従来公知の半導体製造プロセス技術を応用して作成される。
続いて、この流体用光学センサ20の測定原理について説明する。流体用光学センサ20を構成する光共振器RE10内部を伝播する光のエバネッセント光は、僅かに、光導波路から被測定流体が存在する外部へと染み出している。従って、外部に存在する流体(液体及び気体)の屈折率が変化すると、光が感じる等価屈折率が変化する。これに対応して、光共振器RE10の共振条件が僅かに変化し、出射光Boutの波長が僅かにずれる。よって、出射光Boutの波長の変化Δλをモニタすることにより、流体用光学センサ20の周囲に存在する流体の屈折率変化を評価することが可能となる。
続いて、図8を参照して、この流体用光学センサ20の使用態様の具体例について説明する。
図8は、基板28に形成されたマイクロ流路30を被測定流体Liqとともに矢印A方向に流下する流体用光学センサ20を示したものである。マイクロ流路30の下方には、流体用光学センサ20に入射光Binを照射する照射部としての光源32が設けられている。また、マイクロ流路30の上方において、この光源32に対向する位置には、流体用光学センサ20を透過して出射される出射光Boutを受光する検出部としての検出器34が設けられている。
このように構成することにより、マイクロ流路30を流れる被測定流体Liqの屈折率の変化を上述した原理に基づいて測定することができる。
この実施の形態の流体用光学センサ20によれば、被測定流体Liqの屈折率の変化をリアルタイムで検出することができる。
また、流体用光学センサ20では、制御回路25が電極24に印加する電圧を所定のパターンで変化させることができるので、複数波長の出射光Boutに関する屈折率の変化を検出することができる。
なお、この実施の形態では、流体用光学センサ20を被測定流体の屈折率を測定する場合を説明した。しかし、流体用光学センサ20は、吸光度計としても応用することが可能である。
また、この実施の形態においては、電源26が太陽電池の場合について説明した。しかし、電源26を、例えばマイクロ波アンテナとして構成し、外部から、このマイクロ波アンテナにマイクロ波を照射することにより、電力を供給するようにしてもよい。
なお、流体用光学センサ20に、さらに、外部との情報の入出力を行うために、電源、回路、及びマイクロ波アンテナ等を設けてもよい。
なお、この実施の形態においては、光共振器RE10を流体用光学センサ20として応用した場合について説明した。しかし、光共振器は、光導波路W1〜WNの本数が2本以上であれば、Nの値にかかわらず流体用光学センサ20として応用することが可能である。
また、この実施の形態においては、光共振器REを流体用光学センサ20として応用した場合について説明した。しかし、流体用光学センサ20としては、基板の第1主面に対して垂直に光を入出射できる光共振器であれば、種々の形態のものを用いることができる。
(実施の形態3)
図9を参照して、実施の形態3のパラレル光通信器について説明する。図9は、パラレル光通信器の構造を概略的に示す斜視図である。なお、図9において、図1〜3及び図8と同様の構成要素には同符号を付してその説明を省略することもある。
図9を参照して、実施の形態3のパラレル光通信器について説明する。図9は、パラレル光通信器の構造を概略的に示す斜視図である。なお、図9において、図1〜3及び図8と同様の構成要素には同符号を付してその説明を省略することもある。
パラレル光通信器40は、複数の表面発光レーザ46,46,・・・と、複数の光変調部21,21,・・・と、複数の光ファイバ48,48,・・・とを備えている。
表面発光レーザ46,46,・・・は、矩形状の平行平板である共通の基板44に等間隔で直線的に配置されている。表面発光レーザ46,46,・・・は、従来公知のように、基板44の表面に垂直な方向にレーザ光を発生する。
光変調部21,21,・・・は、矩形状の平行平板である共通の基板42に等間隔で直線的に配置されている。光変調部21,21,・・・は、表面発光レーザ46,46,・・・と光ファイバ48,48,・・・との間に介在している。より詳細には、光変調部21,21,・・・は、表面発光レーザ46,46,・・・から出力されるレーザ光の伝播径路中に配置されている。
光変調部21,21,・・・は、表面発光レーザ46,46,・・・のそれぞれと一対一で対応している。すなわち、個々の表面発光レーザ46,46,・・・から出力されたレーザ光は、個々の光変調部21,21,・・・で変調を受けた後に、対応する光ファイバ48,48,・・・へと出力される。
この実施の形態のパラレル光通信器40は、表面発光レーザ46,46,・・・、及び光変調部21,21,・・・を用いているので、従来よりも製造が容易であり、かつ、従来よりも装置サイズを小型化することができる。
この実施の形態においては、光共振器REをパラレル光通信器40として応用した場合について説明した。しかし、パラレル光通信器40としては、基板の第1主面に対して垂直に光を入出射できる光共振器であれば、種々の形態のものを用いることができる。
RE,RE10,RE20,RE30,RE40 光共振器
W1〜WN 光導波路
WC1〜WCN 中心軸
C 交差領域
CO 中心点
RW1〜RW2N 第1〜第2N光導波路部分
RW1E〜RW2NE 端部
P1〜Pi 湾曲光導波路
K 光カプラ
Ka 表面
G グレーティング
12下地
12a 第1主面
12b,28,42,44 基板
12c クラッド
20 流体用光学センサ
21 光変調部
22 標識
24 電極
25 制御回路
26 電源
30 マイクロ流路
32 光源
34 検出器
40 パラレル光通信器
46 表面発光レーザ
48 光ファイバ
W1〜WN 光導波路
WC1〜WCN 中心軸
C 交差領域
CO 中心点
RW1〜RW2N 第1〜第2N光導波路部分
RW1E〜RW2NE 端部
P1〜Pi 湾曲光導波路
K 光カプラ
Ka 表面
G グレーティング
12下地
12a 第1主面
12b,28,42,44 基板
12c クラッド
20 流体用光学センサ
21 光変調部
22 標識
24 電極
25 制御回路
26 電源
30 マイクロ流路
32 光源
34 検出器
40 パラレル光通信器
46 表面発光レーザ
48 光ファイバ
Claims (7)
- 共通の平面内において1個の交差領域で交差して配置された線分状のN本(Nは2以上の整数)の光導波路と、
前記交差領域から外側に向かって延在する前記光導波路の部分のそれぞれを、時計回りに第1〜第2N光導波路部分とするとき、第2i−1及び第2i光導波路部分(iは1〜Nの整数)の前記交差領域とは反対側の端部同士を接続する湾曲光導波路と、
前記平面に垂直に入出力される光を前記光導波路に結合するととともに、該光導波路が接続されていて前記交差領域を含む領域に形成された光カプラと、
を備えることを特徴とする光共振器。 - 前記光カプラをグレーティングが形成された平面導波路とすることを特徴とする請求項1に記載の光共振器。
- 前記グレーティングが、前記交差領域の中心点から同心円状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光共振器。
- 前記光カプラと前記光導波路との接続部を、光伝播方向に直交しかつ前記平面に水平な方向の寸法が、前記交差領域から外側に向かって徐々に縮小するテーパ状に形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光共振器。
- 前記光導波路部分が、前記交差領域の周りに等角度間隔で配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光共振器。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の光共振器を用いた流体用光学センサ。
- 基板上に、前記光共振器と、該光共振器を識別する標識と、前記湾曲光導波路に設けられた共振器長変更用の電極と、該電極に接続されていて、前記電極に印加する電圧を制御する制御回路と、該制御回路に接続されていて前記電極を駆動する電源とを備えた請求項6に記載の流体用光学センサ。
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- 2009-02-13 JP JP2009030741A patent/JP2010186097A/ja not_active Withdrawn
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2010
- 2010-02-12 US US12/656,693 patent/US8401350B2/en active Active
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