JP4353529B2 - センサ、センサ装置およびデータ伝達処理装置 - Google Patents

センサ、センサ装置およびデータ伝達処理装置 Download PDF

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    • B82Y20/00Nanooptics, e.g. quantum optics or photonic crystals

Description

本発明は、特にマイクロ分析システム(μ−TAS)の流路内を流れる物質の濃度、微小な圧力分布や温度分布、生体および遺伝子情報を読み取るセンサに関し、さらに該センサを用いた、センサ装置および検出された情報を高効率で伝達、処理するデータ伝達装置に係わる。
近年、化学や生化学の分野などで分析をより小さなシステムで行う技術が開発されつつある。その典型的な例がマイクロ流路を用いたμ−TASシステムであり、従来よりもサイズの小さな流路による分離/調合、反応等が行われつつある。
また、バイオ関連技術、バイオ産業の発達と共に、DNAチップと呼ばれるような生物遺伝子情報を読み出す検出素子も開発、製品化が進んでいる。
以下、μ−TASについて述べる。
近年の立体微細加工技術の発展に伴い、ガラスやシリコン等の基板上に、微小な流路とポンプ、バルブ等の液体素子およびセンサを集積化し、その基板上で化学分析を行うシステムが注目されている。これらのシステムは、小型化分析システム、μ−TAS(Micro Total Analysis System)あるいはLab on a Chipと呼ばれている。化学分析システムを小型化することにより、無効体積の減少や試料の分量の大幅な低減が可能となる。また、分析時間の短縮やシステム全体の低消費電力化が可能となる。さらに、小型化によりシステムの低価格を期待することができる。μ−TASは、システムの小型化、低価格化および分析時間の大幅な短縮が可能なことから、在宅医療やベッドサイドモニタ等の医療分野、DNA解析やプロテオーム解析等のバイオ分野での応用が期待されている。
例えば、溶液を混合して反応を行った後、定量及び分析をしてから分離するという一連の生化学実験操作をいくつかのセルの組み合わせによって実現可能なマイクロリアクタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。図11にマイクロリアクタ11の概念を模式的に示す。マイクロリアクタ11は、シリコン基板上に平板で密閉された独立した反応チャンバを有している。このリアクタは、リザーバーセル12、混合セル13、反応セル14、検出セル15、分離セル16が組み合わされている。このリアクタを基板上に多数個形成することにより、多数の生化学反応を同時に並列的に行うことができる。さらに、単なる分析だけでなく、タンパク質合成などの物質合成反応もセル上で行うことができる。
このようなμーTASシステムや、バイオチップにおいて、反応などの作業工程の後、最終的には検出工程が必要である。
これに対して、光による検出は、光の持つ非接触性や非反応性から、より正確で、被検体への影響が比較的少ない方法として、用いられている。
例えば、被検物に蛍光標識を付加した上で、励起用光源からの光を照射し、蛍光を検出する測定方法、被検物に光源からの光を照射し、透過光の強度を測定する測定方法、被検物にプリズムを近接させ、光源からの光を照射し、全反射光の損失を測定する測定方法等が用いられている。
しかしながら、まず、蛍光標識による方法では、被検体と標識との相性があり、用いたい標識、すなわち、検出感度の良い標識を用いることができない場合がある。さらに、この方法では、励起光と蛍光の波長が違うためノイズ成分となる強い励起光に比較的悪化されにくいという利点はあるものの、逆に、信号成分である蛍光の発生効率を上げることが難しく、従って、総合的なSN比を上げることが難しい。
次に、透過光を用いた透過率、吸光度測定による方法では、被検体の透過率が低い場合、すなわち被検流体中に含まれる被測定物質の濃度が高い場合には、透過光量が少ないために、信号が小さくなるために、SN比が低くなる。
これを改善しようとして、被測定物質の濃度を下げると、今度はもともとの信号が小さくなり、やはりSNが悪くなるというジレンマに陥る。さらに、測定における光の影響が少ないとはいえ、光が被検流体をまともに横切るため、発熱あるいは光反応の影響が出やすく、そのために用いることのできる光量に制約がある。
また、全反射光の損失を測定する方法では、透過光に比べてより強い光量を用いることができるが、変化(損失)を検出したい光と、照射光の波長が同じであるために、検出器に非常に大きなダイナミックレンジが必要となるという難点がある。すなわち、マイクロ流路中の微小な反応などによる小さな損失は高精度に測定することができない。
特開平10−337173号公報(第2−5頁、第1図)
しかしながら、フォトニック結晶を用いたセンサの構成では高感度であるがゆえに、所謂外乱による変化が検出されやすく、それが雑音成分となるという課題があった。
雑音要因となる外乱の種類には以下のようなものがある。まず第一に温度揺らぎである。フォトニック結晶領域やフォトニック結晶領域に熱的に連結した基板などの温度は、測定作業を行う環境によって様々に変化する。これに対して、高コストあるいは、大型化が許される場合には、温度を一定に保つためのフィードバックシステム、即ち、温度センサ、ヒーター/クーラー素子、制御用回路や電源類を具備することが可能であるが、小型集積化、低コストを目指す場合には、このような恒温化手段を備えることはできない。
また、特に、流路に被検物質であるバイオ物質を溶かした溶液を流して、バイオ物質の濃度を検出するタイプの検出装置においては、通常、1)まずバイオ物質濃度が0であるバッファ液を流し、2)その次にバイオ物質を加えたバッファ液を流し、3)最後に再度被検バイオ物質を含まない組成のバッファ液を流し、初期値との差分を検出する、という測定シーケンスが用いられる。
このようなシーケンスにおいては、バッファ液の濃度、温度、密度などが揺らぐと、そのままベースラインが変化し、雑音成分となる。例えば、温度揺らぎに関してこれを低減するための手段としては、前述したような測定領域自体の恒温化だけでなく、測定領域に至る手前でバッファ液自体を恒温化する手段を設ける必要があるが、これはさらなるコストアップと、大型化につながるという課題があった。
本発明は、外乱の影響を低減できるセンサ、該センサを用いたセンサ装置、および検出された情報を高効率で伝達、処理するデータ伝達装置を提供するものである。
本発明に係るセンサは、第1の流体を流す第1の流路と、第2の流体を流す第2の流路と、前記第1の流路に設けられた第1のフォトニック結晶領域と、前記第2の流路に設けられ、前記第1のフォトニック結晶領域と温度変化に対して十分近い距離に配されている第2のフォトニック結晶領域と、前記第1のフォトニック結晶領域を透過した光を第2のフォトニック結晶領域に入力する様に光を導波するための光導波路と、前記第1のフォトニック結晶領域を透過し、かつ前記第2のフォトニック結晶領域を透過してくる光または、前記第1のフォトニック結晶を透過し、かつ第2のフォトニック結晶領域で反射してくる光を検出するための光検出部を備え、前記第1のフォトニック結晶領域は前記第1の流体が送液されることにより光学特性が変化され、前記第2のフォトニック結晶領域は前記第2の流体が送液されることにより光学特性が変化されるように構成されていることを特徴とする。
本発明においては、前記第1及び第2のフォトニック結晶領域の光学的特性を同じにする場合と、異ならせる場合の両方を含むものである。
また、本発明は、複数のフォトニック結晶領域と、該フォトニック結晶領域を直列に光接続する光導波路と、該光導波路により接続された複数のフォトニック結晶領域を透過または透過と反射して出力される出力光を検出する光検出器を有し、前記出力光により検出される情報から前記複数のフォトニック結晶領域の位置および周辺の環境条件を検出することを特徴とするセンサである。
また、本発明は、上記のセンサと、流路素子を有することを特徴とするセンサ装置である。
さらに、本発明は、上記のセンサを用いたデータ伝達処理装置である。
本発明は、複数のフォトニック結晶領域を光接続したセンサを用いることにより、外乱による雑音成分を低減することが可能となる。
図2を用いて本発明を具体的に説明する。
本発明に係るセンサは、第1のフォトニック結晶領域205、第2のフォトニック結晶領域206、該第1及び第2のフォトニック結晶領域205、206にそれぞれ接続される第1及び第2の流路208、209、前記第1及び第2のフォトニック結晶領域に光を導波するための光導波路102、該光導波路に入力された光が該第1のフォトニック結晶領域205を透過して、該第2のフォトニック結晶領域206に入力された後、該第2のフォトニック結晶領域を透過してくる光または該第2のフォトニック結晶領域で反射してくる光を検出するための光検出部(図1の106)を備えていることを特徴とする。
前記第1及び第2のフォトニック結晶領域の光学的特性が異なる場合(光学的特性とは、例えば分光透過率である。)、外乱の影響を低減することができることを後述の実施例1において示している。
また、前記第1及び第2のフォトニック結晶領域の光学的特性が同じ場合に、外乱の影響を低減することできることを実施例2および3にて示している。
本発明は、入力光が第1及び第2のフォトニック結晶に直列に接続されている、即ち、第1のフォトニック結晶領域に入力された光がそこを透過した後、第2のフォトニック結晶領域に入力される構成である。外乱によって、それぞれの領域における分光透過率は変化しても、両方の領域が外乱によって同じように変化することを本発明では利用している。
このようにして本発明は、外乱の影響を低減するものである。
以下のように本発明に係るセンサを構成することもできる。例えば、少なくとも2つの独立したフォトニック結晶領域と、当該フォトニック結晶領域を直列に光接続する光導波路と、当該複数のフォトニック結晶領域に関して、各領域でそれぞれ所定の透過、または所定の反射を経て出力される出力光を得るための光源および光検出器を具備し、当該透過光について検出された情報から、前記複数のフォトニック結晶領域位置および周辺の環境条件を検出する。
前記複数のフォトニック結晶領域が透過型として光接続されている第1および第2のフォトニック結晶領域からなり、該第1のフォトニック結晶領域の短波長側フォトニックバンドエッジ波長と、第2のフォトニック結晶領域の長波長側フォトニックバンドエッジ波長を近接させて構成されていることが好ましい。
前記複数のフォトニック結晶領域が同一または略同一のフォトニック結晶領域からなり、それぞれのフォトニック結晶領域は透過型として直列に光接続されていることが好ましい。
前記複数のフォトニック結晶領域が同一または略同一のフォトニック結晶領域からなり、それぞれのフォトニック結晶領域は透過型として構成した領域と、反射型として構成した領域を含み、かつそれぞれのフォトニック結晶領域が直列に光接続されていることが好ましい。
前記複数のフォトニック結晶領域の周辺の環境条件は例えば、温度、圧力、屈折率の変化、被検物質の有無、被検物質の濃度、溶液中の溶質の濃度から選ばれる。
以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1
本実施例は、本発明において2つの異なる特性を持つフォトニック結晶を直列に光接続し、両者を透過した透過光を用いて、センシングを行う構成を実施したものである。図1を用いて本実施例のセンサの全体構成について説明する。
図中、基板101には入射側光導波路102と出力側光導波路104に挟まれてフォトニック結晶光学素子系103が配置されている。素子外部からフォトニック結晶光学素子系の分光透過率を測定するための、入射光105が入射され、光導波路102、フォトニック結晶光学素子系103、光導波路104を透過した光が光検出装置106によって検出される。
フォトニック結晶光学素子系は、以下に示すマイクロ流路との組み合わせによって、被検流体が接触、あるいは近傍に送液され、その環境変化によって分光透過率が変化する。この変化を分光測定装置による光スペクトル形状の変化や、または、波長を固定した場合の透過光強度の変化を持って検出する。波長を固定する場合でも、波長は複数でもよく、例えば2波長、3波長でも良い。いわば波長数が多い場合が前記、光スペクトル形状の測定に相当する。
この入射光と射出光の素子外部との光結合方法においては、例えば、光ファイバ、先球光ファイバ、GRINレンズ光ファイバ、楔型光ファイバ、ファイババンドル、顕微鏡対物レンズを含む各種レンズ結合系、回折格子型結合素子など多種の光結合系を用いることが可能である。
図2および図3を用いて、より詳細に本実施例を説明する。本実施例では、フォトニック結晶光学素子系は2つのフォトニック結晶205、206およびその中間に光導波路を持つ。即ち、2つのフォトニック結晶の直列配置であり、直列に透過する光の分光透過率を用いて、検出を行うものである。本実施例では第一フォトニック結晶205と第二フォトニック結晶206は構成が異なり、よって、分光透過率が異なるフォトニック結晶光学素子である。具体的には、第一フォトニック結晶のフォトニックバンドギャップと対応する第二フォトニック結晶のフォトニックバンドギャップがちょうど重ならない波長位置にずらされて構成されたものである。この様子については、検出の方法と合わせて後述する。
本実施例では、フォトニック結晶、光導波路はSOIウエハ(Silicon on Insulator)に構成されており(図1中、102から104)、この一例を鳥瞰図で表した図2を用いると、光導波コア201はSi(SOI層)、光導波クラッド202はSiO2(BOX層)、基板203はSiで構成されている。光導波コアであるSOI層201の厚さは約0.2μmであり、光導波路102はこのSOI層に2本のトレンチ構造、即ち溝を掘ることにより(図中204)、空気界面を形成し、光を閉じ込める。トレンチペアの間隔が光導波路幅であり、本実施例では約10μm、トレンチ幅は光のしみ出し幅、およびしみ出し量を考慮して1μmで構成されている。フォトニック結晶は直径約200nm、アスペクト約1の円柱孔が三角格子状に約400nmの周期で約15μm□の範囲に配置されている。検出に使用する光の波長は約1.5μm帯域である。マイクロ流路の厚みは約100μmであり、幅は100μmである。これらは適宜変更することができ、10μm程度から1mm程度まで幅広く選択することが可能である。
本発明において、フォトニック結晶とは、屈折率が周期的に変化する構造体であり、具体的には周期配列された孔を持つ平板およびその積層体、円柱や角柱列の集合等を指し、本発明には、特に2次元配列で全体が略平板形状のものが適している。
フォトニック結晶および光導波路を構成する基板としては、SOIウエハの他に、例えば、窒化シリコン膜をガラスの上にCVD成長したものや、低屈折率体であるメソポーラスシリカ上に比較的高屈折率のテフロン(登録商標)樹脂などを構成したものなど、各種、光波長、製造コスト、耐環境性などを鑑みて適宜選択して用いることができる。
フォトニック結晶光学素子系と光導波路を含む基板の上には、マイクロ流路素子207をかぶせるように構成している。実際にはPDMS(polydimethylsyroxane)製の吸着性樹脂で構成しており、清浄なSi表面に自己吸着で接合されている。マイクロ流路素子207は2つの流路208、209を持ち、第一流路208が第一フォトニック結晶205に、第二流路209が第二フォトニック結晶206に送液されるように位置制御されて構成されている。この様子が図3に示されている。
以上、説明したマイクロ流路素子および光素子で構成されたセンサ素子によって本発明の目的である外乱を抑圧するセンシング方法が実現される様子を、以下、図4を用いて説明する。図中、(a)、(c)、(e)は第一フォトニック結晶分光透過率401および第二フォトニック結晶分光透過率402を示したグラフ、(b)、(d)、(f)は第一、第二フォトニック結晶を直列に透過したフォトニック結晶光学素子系トータル分光透過率404と、検出に用いる光源の強度スペクトル403を、それぞれ示したグラフである。
以下、順に説明する。
(a)第一フォトニック結晶のフォトニックバンドギャップの長波長端λ1と、第二フォトニック結晶の対応するフォトニックバンドギャップの短波長端λ2がほぼ同じ位置にあり、かつ、初期状態ではλ1>λ2であることが本実施例の特徴である。初期状態としては、第一流路205と第二流路206に両方とも同じ参照流体、例えば、バッファ溶液やコントロール溶液と呼ばれる液体を送液する。
(b)入射光403はλ1、λ2を含み、2つのフォトニックバンドギャップの波長範囲よりは狭いが、なるべく波長範囲が広くなるように取られている。また、範囲内ではなるべく平坦なスペクトルを持つことが好ましい。このような入射光に対しては、(a)で示される構成では、2つの分光透過率の乗算によって得られるトータル分光透過率は、入射光強度の存在する全波長域で低透過率となるため、トータル透過光がほとんど無い。これが本センシングシステムの初期状態である。
(c)次に、第二流路206のみに異なる流体を送液する。この流体は例えば、タンパク質を溶解したバッファ溶液であり、タンパク質の濃度を測定することが目的である。このような送液によって、第二フォトニック結晶の分光透過率に変化を生じせしめる。即ち、図中にしめされたように長波長側への分光透過率の波長シフトが生じる。これにより、初期状態で成立していたλ1>λ2がもはや成立しなくなる。
(d)このようなλ1とλ2の逆転により、トータル分光透過率404には、高透過領域が出現する。この高透過領域は入射光の波長範囲内に存在するため、有意な透過光強度が得られる。このようにして、第一流路205と第二流路206を流れる流体の性質の差分によって、透過光強度が変化し、センシングが可能となっている。
(e)次に、第一、第二流路および第一、第二フォトニック結晶に共通な外乱が生じた場合の本センシングシステムの動作について説明する。外乱としては、例えば温度変化やバッファ溶液の変化である。第一、第二流路間の距離、即ちフォトニック結晶間の距離は本実施例の場合、約300μmであり、これは温度変化に対しては充分近い距離であり、ほぼ同じ温度変化を受ける。必要に応じて距離をより狭めることも、前述したように、可能である。またバッファ溶液のゆらぎにかんしても、送液源を同一とし、第一、第二流路の分岐や、第二流路へのタンパク混合部等を、フォトニック結晶部に接近させることで流路間でほぼ同一の外乱を受けるように構成することが可能である。
このような構成に従って、第一、第二フォトニック結晶が受ける外乱の影響が共通である場合には、図中にしめすように、λ1とλ2はほぼ同量の波長シフトを生じ、λ1’、λ2’へ変化するが、その差はほとんど変化せず、当然、λ1’>λ2’なる関係も保たれたままである。
(f)その結果、トータル分光透過率は入射光強度の存在する波長範囲では全領域で低透過率であり、光透過光は低強度のままである。
以上述べたように、本発明に基づいた本実施例の構成と検出方法を用いることにより、外乱は検知せず、第一流路、第二流路を流れる被検流体の差のみを検出することが可能なセンシングシステムが実現される。
実施例2
本実施例は、本発明において2つの同一の特性を持つ欠陥入りフォトニック結晶を直列に光接続し、両者を透過した透過光を用いて、センシングを行う構成を実施したものである。まず、本実施例のセンサの構成については、その全体は図1と同様である。構成についても類似であるが、これを図5に示した。本実施例と前記第一の実施例の差は、第一フォトニック結晶205と第二フォトニック結晶206および、検出用入射光105にある。
本実施例においては、2つのフォトニック結晶は同一であり、かつ、フォトニック結晶内には円柱孔が欠損している、欠陥共振器501が存在することである。これによりフォトニック結晶の分光透過率には、フォトニックバンドギャップ内に、鋭い透過ピークである欠陥準位が存在する。
以上、説明したマイクロ流路素子および光素子で構成されたセンサによって本発明の目的である外乱を抑圧するセンシング方法が実現される様子を、以下、図6を用いて説明する。図中、(a)、(c)、(e)は第一フォトニック結晶分光透過率601および第二フォトニック結晶分光透過率602を示したグラフ、(b)、(d)、(f)は第一、第二フォトニック結晶を直列に透過したフォトニック結晶光学素子系トータル分光透過率604と、検出に用いる光源の強度スペクトル603を、それぞれ示したグラフである。
以下、順に説明する。
(a)第一、第二フォトニック結晶が同一であるため、その分光透過率601は、初期状態において、重なっている。
(b)入射光は第一、第二フォトニック結晶のフォトニックバンドギャップ内のみ光強度が存在し、範囲内ではなるべく平坦なスペクトルを持つことが好ましい。2つのフォトニック結晶を含む系のトータル分光透過率604は単に単一のフォトニック結晶分光透過率を2乗したものとなっている。欠陥準位は入射光の波長範囲に存在するため、透過光の強度が得られる。以上が本実施例のセンシングシステムの初期状態である。
(c)次に、第二流路206のみに異なる流体を送液する。この流体は例えば、タンパク質を溶解したバッファ溶液であり、タンパク質の濃度を測定することが目的である。このような送液によって、第二フォトニック結晶の分光透過率に変化を生じせしめる。即ち、図中にしめされたように長波長側への分光透過率の波長シフトが生じる。これにより、初期状態では、第一フォトニック結晶分光透過率601に全く同一で重なっていた第二フォトニック結晶分光透過率602が長波長側に波長シフトする。従って、欠陥準位によって生じる透過ピーク位置もずれて、異なる波長となる。
(d)このような第二フォトニック結晶分光透過率の波長シフトにより、トータル分光透過率604には欠陥準位による高透過率ピークが存在しなくなる。従って、入射光の波長範囲では、透過光が無い状態へと変化する。このようにして、第一流路205と第二流路206を流れる流体の性質の差分によって、透過光強度が変化し、センシングが可能となっている。
(e)次に、第一、第二流路および第一、第二フォトニック結晶に共通な外乱が生じた場合の本センシングシステムの動作について説明する。外乱としては、例えば温度変化やバッファ溶液の変化である。第一、第二流路間の距離、即ちフォトニック結晶間の距離は本実施例の場合、約300μmであり、これは温度変化に対しては充分近い距離であり、ほぼ同じ温度変化を受ける。必要に応じて距離をより狭めることも、前述したように、可能である。またバッファ溶液のゆらぎにかんしても、送液源を同一とし、第一、第二流路の分岐や、第二流路へのタンパク混合部等を、フォトニック結晶部に接近させることで流路間でほぼ同一の外乱を受けるように構成することが可能である。
このような構成に従って、第一、第二フォトニック結晶が受ける外乱の影響が共通である場合には、図中にしめすように、2つの分光透過率はほぼ同量の波長シフトを生じ、欠陥準位も重なったままである。
(f)その結果、トータル分光透過率は入射光強度の存在する波長範囲内に、透過ピークを持ち、初期状態と同様に、透過光が存在する。
以上述べたように、本発明に基づいた本実施例の構成と検出方法を用いることにより、外乱は検知せず、第一流路、第二流路を流れる被検流体の差のみを検出することが可能なセンシングシステムが実現される。
実施例3
本実施例は、本発明において2つの同一の特性を持つフォトニック結晶を直列に光接続し、第一のフォトニック結晶領域で透過した後、第二のフォトニック結晶領域で反射した出力光を用いて、センシングを行う構成を実施したものである。
まず、本実施例のセンサの構成については、その全体は図1と同様である。構成について図7に示した。図中に示されたように配置構成された第一フォトニック結晶205と第二フォトニック結晶206については、同一の特性を持っているが、前記第1、第2の実施例とは異なり、本実施例においては、第一のフォトニック結晶は透過、第二のフォトニック結晶領域は反射を用いることが特長である。この透過と反射による光接続を実現するために、Y型結合部703が配置されており、入射光702が第二フォトニック結晶へ入射し、その反射光704が光検出装置106側へと導かれる構成となっている。Y型結合部の形状等を適宜調整することにより、結合比などを所望に構成することが可能である。また、Y型以外にも様々なビームスプリッタ―、光分岐結合系を応用することが可能である。第二マイクロ流路209は光導波路およびY型結合部などの上部をなるべく通らないように、屈曲した構成となっている。
以上、説明したマイクロ流路素子および光素子で構成されたセンサ素子によって本発明の目的である外乱を抑圧するセンシング方法が実現される様子を、以下、図8を用いて説明する。図中、(a)、(c)、(e)は第一フォトニック結晶分光透過率801および第二フォトニック結晶分光反射率802を示したグラフ、(b)、(d)、(f)は第一、第二フォトニック結晶を直列に順次、透過、反射したフォトニック結晶光学素子系トータル分光透過率805、806、807、808と、検出に用いる光源2種の強度スペクトル803、804を、それぞれ示したグラフである。以下、順に説明する。
(a)第一、第二フォトニック結晶が同一であり、その分光透過率801と分光反射率802は、初期状態において、フォトニックバンドエッジの長波長側、短波長側の2つの端部が重なっている。
(b)入射光は1つまたは2つを用いる。第一の入射光803は、フォトニックバンドギャップの長波長側の端部を含む広帯域光源であり、第二の入射光を用いる場合には、互いに波長範囲が重ならないように、構成されることが好ましい。第二の入射光はフォトニックバンドギャップの短波長側の端部を含む広帯域光源である。それぞれの入射光は、波長範囲内ではなるべく平坦な光強度スペクトルを持つことが好ましい。
2つのフォトニック結晶を含む系のトータル分光透過率805は分光透過率と分光反射率を乗じたものであり、2つの端部のみ透過部を持つ。透過率は最大25%程度である。これは透過率と反射率が双方とも約50%になる波長において実現される。この2つの波長は各々、第一と第二の入射光の波長範囲に存在するため、どちらの入射光に対しても、透過光の中間的な、即ち最大透過時に比して約25%程度の強度が得られる。以上が本実施例のセンシングシステムの初期状態である。
(c)次に、第二流路206のみに異なる流体を送液する。この流体は例えば、タンパク質を溶解したバッファ溶液であり、タンパク質の濃度を測定することが目的である。このような送液によって、第二フォトニック結晶の分光反射率に変化を生じせしめる。即ち、図中にしめされたように長波長側への分光反射率の波長シフトが生じる。これにより、初期状態では、第一フォトニック結晶分光透過率801と2つの端部で重なっていた第二フォトニック結晶分光反射率802が長波長側に波長シフトする。
(d)このような第二フォトニック結晶分光反射率の波長シフトにより、トータル分光透過率805は、まず長波長側に透過ピークの透過率が大きくなる。そして、短波長側の透過ピークが消失する。従って、第一の入射光に対してはトータルの透過光強度が増し、第二の入射光に対してはトータルの透過光が無い状態へと変化する。このようにして、第一流路205と第二流路206を流れる流体の性質の差分によって、トータルの透過光強度が変化し、センシングが可能となっている。
(e)次に、第一、第二流路および第一、第二フォトニック結晶に共通な外乱が生じた場合の本センシングシステムの動作について説明する。外乱としては、例えば温度変化やバッファ溶液の変化である。第一、第二流路間の距離、即ちフォトニック結晶間の距離は本実施例の場合、約300μmであり、これは温度変化に対しては充分近い距離であり、ほぼ同じ温度変化を受ける。必要に応じて距離をより狭めることも、前述したように、可能である。またバッファ溶液のゆらぎにかんしても、送液源を同一とし、第一、第二流路の分岐や、第二流路へのタンパク混合部等を、フォトニック結晶部に接近させることで流路間でほぼ同一の外乱を受けるように構成することが可能である。
このような構成に従って、第一、第二フォトニック結晶が受ける外乱の影響が共通である場合には、図中に示すように、2つの分光透過率はほぼ同量の波長シフトを生じ、フォトニックバンドギャップの長波長側、短波長側の端部2つも重なったままである。
(f)その結果、トータル分光透過率は第一、第二の入射光強度の存在する波長範囲内に、中間的な透過率の透過ピークを持ち、初期状態と同様に、透過光が存在する。
以上述べたように、本発明に基づいた本実施例の構成と検出方法を用いることにより、外乱は検知せず、第一流路、第二流路を流れる被検流体の差のみを検出することが可能なセンシングシステムが実現される。
また、本実施の形態では、1つの入射光でも成立し、さらに、2つ目の入射光を用いることができるが、2つを用いた場合には、第二のフォトニック結晶の変化が短波長シフトである場合に、第一の入射光に対してトータル透過強度が無くなり、第二の入射光に対してはトータル透過強度が減り、その減少分で、変化量を検出することができ、正負両方向の変化に対して変化量の検出が可能であるという利点を持つ。
実施例4
本発明の第4の実施例を図9および図10を用いて説明する。図9は本発明のセンサと流路素子の構成を組み込んだセンサ装置であり、腕時計状に構成して、人体の腕部分に装着可能としたものの模式図である。
ベルト部902によって腕部分に装着し、センサ部901により血液採取など図10に示した工程により必要情報を検出し、表示部903により、検出結果を表示する。
図10は必要情報の検出のための代表的な工程のみを示す。図10に示す各工程は、まず、図9に不図示の採取針により人体から血液を少量サンプリングする血液採取工程1001、次に血液の成分のうち対象となる成分を分離するための工程、および分離に必要な反応を生じさせる成分分離/反応工程1002、さらに検出感度を高めるための成分濃縮/反応工程1003、そして本発明の微小共振器LDと濃縮された被検物質を含む流体用の流路を接することで高感度の検出を行い、また直接検出結果から計算などにより、所望の検出結果へ変換する検出工程1004、そして表示部903に結果を伝え表示するための結果表示工程1005からなる。
以上の図9および図10に示したように、本発明の微小共振器LDと流路を用いたセンサ装置として、携帯型の検出、検査装置を構成することが可能である。
なお、本実施例の装着型センサ装置について、サーバー機などへの通信機能、時計、写真撮影機能など、携帯端末としての機能を適宜設けて構成することができるのは言うまでもない。
実施例5
例えば、図12に示したように、第3の実施例の構成を拡張して、3つ以上のフォトニック結晶領域1301を適宜接続したような構成をとることも可能である。また、直列の構成をさらに複数個並列に設けるなどして、センシングデータの統計的処理等を行ってもも良い。
また、本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲においてシーケンスの流れなどは種々に変更する事が可能である。
本発明の複数のフォトニック結晶領域を光接続したセンサは、マイクロ流路によるμーTASシステムやバイオ分析チップ等の微量化学、生化学分析装置、携帯用の検査装置に利用することができる。
本発明の実施例1のセンサの構成を示す模式図である。 本発明の実施例1のセンサを示す摸式図である。 本発明の実施例1のセンサを示す摸式図である。 本発明の実施例1のセンサによる外乱を抑圧する方法示す説明図である。 本発明の実施例2のセンサを示す摸式図である。 本発明の実施例2のセンサによる外乱を抑圧する方法示す説明図である。 本発明の実施例3のセンサを示す摸式図である。 本発明の実施例3のセンサによる外乱を抑圧する方法示す説明図である。 装着型バイオセンサを示す摸式図である。 μ−TASバイオセンサチップにおけるセンシング工程を示す摸式図である。 μ―TASバイオセンサチップを示す概念図である。 本発明の多数のフォトニック結晶を用いたセンサの構成の一例を示す概念図である。
符号の説明
11 マイクロリアクタ
12 リザーバーセル
13 混合セル
14 反応セル
15 検出セル
16 分離セル
101 基板
102 光導波路
103 フォトニック結晶光学素子系
104 出力側光導波路
105 入射光
106 光検出装置
201 光導波コア層
202 光導波クラッド層
203 基板
204 光導波路用光閉込トレンチペア
205 第一フォトニック結晶
206 第二フォトニック結晶
207 マイクロ流路素子
208 第一流路
209 第二流路
301 披検流体
401 第一フォトニック結晶分光透過率
402 第二フォトニック結晶分光透過率
403 入射光強度スペクトル
404 フォトニック結晶系トータル分光透過率
501 欠陥共振器
601 第一および第二フォトニック結晶分光透過率
602 第二フォトニック結晶分光透過率
603 入射光強度スペクトル
604 フォトニック結晶系トータル分光透過率
701 第一フォトニック結晶透過部光導波路
702 第二フォトニック結晶入射光
703 Y型結合部
704 第二フォトニック結晶反射光
801 第一フォトニック結晶透過率
802 第二フォトニック結晶反射率
803 第一入射光
804 第二入射光
805 フォトニック結晶系トータル分光透過率
806 変化時フォトニック結晶系トータル透過率1
807 変化時フォトニック結晶系トータル透過率2
808 変化時フォトニック結晶系トータル分光透過率
901 センサ部(センシング装置部)
902 装着用ベルト部
903 表示部
1201 被検流体送液用流路
1001 血液採取工程
1002 成分分離/反応工程
1003 成分濃縮/反応工程
1004 検出工程
1005 結果表示工程
1301 フォトニック結晶領域

Claims (8)

  1. 第1の流体を流す第1の流路と、第2の流体を流す第2の流路と、前記第1の流路に設けられた第1のフォトニック結晶領域と、前記第2の流路に設けられ、前記第1のフォトニック結晶領域と温度変化に対して十分近い距離に配されている第2のフォトニック結晶領域と、前記第1のフォトニック結晶領域を透過した光を第2のフォトニック結晶領域に入力する様に光を導波するための光導波路と、前記第1のフォトニック結晶領域を透過し、かつ前記第2のフォトニック結晶領域を透過してくる光または、前記第1のフォトニック結晶を透過し、かつ第2のフォトニック結晶領域で反射してくる光を検出するための光検出部を備え、前記第1のフォトニック結晶領域は前記第1の流体が送液されることにより光学特性が変化され、前記第2のフォトニック結晶領域は前記第2の流体が送液されることにより光学特性が変化されるように構成されていることを特徴とするセンサ。
  2. 前記第1のフォトニック結晶領域と前記第2のフォトニック結晶領域の距離は300μm以下であることを特徴とする請求項1記載のセンサ。
  3. 前記第1及び第2のフォトニック結晶領域が、互いに光学的特性が異なることを特徴とする請求項1記載のセンサ。
  4. 前記第1及び第2のフォトニック結晶領域が、互いに光学的特性が同じであることを特徴とする請求項1記載のセンサ。
  5. 前記第1のフォトニック結晶領域の短波長側フォトニックバンドエッジ波長と、前記第2のフォトニック結晶領域の長波長側フォトニックバンドエッジ波長を近接していることを特徴とする請求項記載のセンサ。
  6. 前記第1及び第2のフォトニック結晶領域が同一または略同一のフォトニック結晶領域からなり、それぞれのフォトニック結晶領域は透過型として直列に光接続されていることを特徴とする請求項1記載のセンサ。
  7. 前記第1及び第2のフォトニック結晶領域が同一または略同一のフォトニック結晶領域からなり、前記第1のフォトニック結晶領域は透過型として構成し、前記第2のフォトニック結晶領域は反射型として構成されていることを特徴とする請求項1またはに記載のセンサ。
  8. 請求項1乃至のいずれかに記載のセンサを用いたデータ伝達処理装置。
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