JP2010185439A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、内燃機関に関し、吸気バルブと噴霧との干渉を抑制しつつ、シリンダ上方に多くの燃料を噴射して、混合気の均質性を高めることを目的とする。
【解決手段】燃焼室に向けて開弁する第1吸気バルブ32aと、第1吸気バルブ32aよりも大きなリフト量で開弁する第2吸気バルブ32bと、吸気バルブ32a及び32bの開弁時において、筒内に燃料を噴射して噴霧Bを生じさせる燃料噴射手段26とを備える。噴霧Bは、第1吸気バルブ32aの傘部33aと第2吸気バルブ32bの傘部33bとの間を通過する扇状の噴霧とする。また、噴霧Bは、噴射方向に直交する平面の断面視において、第1吸気バルブ32aの傘部下方空間と前記第2吸気バルブ32bの傘部上方空間との間に広がる形状の噴霧とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両に搭載される内燃機関に関する。
従来、同じリフト量の第1及び第2吸気バルブを有し、吸気行程において、第1及び第2吸気バルブの傘部下方空間に燃料を噴射するインジェクタを備えた内燃機関が知られている。このような構成によれば、燃料の噴射により生じる噴霧と第1及び第2吸気バルブとの干渉を低減することができる。干渉を低減することで、PM(Particulate Matter)粒子数の増加を抑制することができる。
特開2007−192163号公報 特開2006−258008号公報 特開2005−256629号公報 特開2007−198308号公報 特開平11−294208号公報 特開2007−309120号公報
上記従来の内燃機関では、第1及び第2吸気バルブの傘部下方空間に燃料を噴射しているため、シリンダ下方に噴霧が生じることとなる。しかしながら、シリンダ下方においては、噴霧は吸気流の流れに乗り難い。そのため、混合気の均質性が悪化してしまうという課題がある。
この課題に対して、特許文献1には、第1及び第2吸気バルブの傘部下方空間に噴射する燃料の一部を、第1及び第2吸気バルブの傘部の隙間に噴射するインジェクタが開示されている。確かに、隙間に噴射した一部燃料については吸気流の流れに乗り易くなる。しかしながら、依然として残りの多くの燃料はシリンダ下方に噴射されるため、均質性の改善は十分とはいえない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、第1及び第2吸気バルブと噴霧との干渉を抑制しつつ、シリンダ上方に多くの燃料を噴射して、混合気の均質性を高めることができる内燃機関を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関であって、
燃焼室に向けて開弁する第1吸気バルブと、
前記第1吸気バルブよりも大きなリフト量で開弁する第2吸気バルブと、
前記第1及び第2吸気バルブの開弁時において、筒内に燃料を噴射して噴霧を生じさせる燃料噴射手段と、を備え、
前記噴霧は、前記第1吸気バルブの傘部と前記第2吸気バルブの傘部との間を通過する扇状の噴霧であって、噴射方向に直交する平面の断面視において、前記第1吸気バルブの傘部下方空間と前記第2吸気バルブの傘部上方空間との間に広がった噴霧であることを特徴とする。
また、第2の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関であって、
燃焼室に向けて開弁する第1及び第2吸気バルブと、
前記第1及び第2吸気バルブのリフト量を変更するリフト量変更手段と、
前記第1及び第2吸気バルブの開弁時において、筒内に燃料を噴射して、前記第1及び第2吸気バルブ方向に扇状の噴霧を生じさせる燃料噴射手段と、
アルコール濃度を検出するセンサと、
前記アルコール濃度が判定値よりも高いか否かを判定する判定手段と、を備え、
前記リフト量変更手段は、
前記アルコール濃度が前記判定値以下の場合に、前記噴霧が前記第1吸気バルブの傘部下方空間と前記第2吸気バルブの傘部上方空間との間を通過するように、前記第1及び第2吸気バルブのリフト量を変更し、
前記アルコール濃度が前記判定値よりも高い場合に、前記噴霧が前記第1及び前記第2吸気バルブの傘部と衝突するように、前記第1及び第2吸気バルブのリフト量を変更することを特徴とする。
第1の発明によれば、第1吸気バルブの傘部と及び第2吸気バルブの傘部との間に噴霧を通過させることができる。そのため、噴霧と第1及び第2吸気バルブとの干渉を抑制することができる。干渉を抑制することで、PM(Particulate Matter)粒子数の増加を抑制することができる。さらに、第1の発明によれば、第1及び第2吸気バルブのリフト量に差を設けると共に、噴霧の形状を、第1吸気バルブの傘部下方空間から第2吸気バルブの傘部上方空間にかけて広がった扇状としているため、積極的にシリンダ上方に向けて燃料を噴射することができる。シリンダ上方に多く燃料を噴射することができるため、噴霧は吸気流の流れに乗り易くなり、混合気の均質性を高めることができる。このため、本発明によれば、混合気の均質性を悪化させること無く、PM粒子数の増加を抑制することができる。
第2の発明によれば、アルコール濃度が判定値よりも高い場合に、第1及び第2吸気バルブの傘部に噴霧を積極的に当てることができる。傘部と噴霧との干渉により、シリンダ内壁に到達する噴霧を低減することができる。そのため、シリンダ内壁への燃料付着を低減することで、エンジンオイルのオイル希釈を抑制することができる。一方、アルコール濃度が判定値以下の低い場合には、第1の発明と同様の効果を得ることができる。このため、本発明によれば、アルコール濃度に応じて良好な燃焼を実現することができる。
実施の形態1におけるシステム構成を説明するための構成図である。 実施の形態1のシステムにおける吸気バルブ32の動作とインジェクタ24からの噴霧Bとを示した図である。 実施の形態1のシステムにおける噴霧Bについて、図2のC−C断面を示した断面図である。 実施の形態2においてステップ110の処理を実施した際の、図2のC−C断面を示した断面図である。 実施の形態2においてECU50が実施する制御ルーチンを示したフローチャートである。 同リフト量の2つの吸気バルブを備えた内燃機関において、吸気バルブの傘部下方空間に向けて燃料を噴射した場合の噴霧形状を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1におけるシステム構成を説明するための構成図である。図1に示すシステムは内燃機関10を備えている。内燃機関10は図示しない複数のシリンダを有している。図1にはそのうちの一つのシリンダ12の断面が示されている。シリンダ12はシリンダブロック14内に形成されている。シリンダ12の内面にはシリンダライナ16が設けられている。シリンダ12内には、ピストン18がシリンダライナ16に対し摺動可能に配置されている。シリンダブロック14の上部には、シリンダヘッド20が組み付けられている。また、シリンダブロック14内のシリンダ12、ピストン18、およびシリンダヘッド20で囲まれた空間により燃焼室22が形成されている。シリンダヘッド20には、燃焼室22内に向けて、筒内噴射用のインジェクタ24と点火プラグ26とが配置されている。
また、シリンダヘッド20には、燃焼室22に連通する吸気ポート28と排気ポート30とが2つずつ形成されている。各吸気ポート28の下流端には、吸気ポート28を燃焼室22に対して開閉する吸気バルブ32(第1吸気バルブ32aと第2吸気バルブ32b)が設けられている。一方、排気ポート30の上流端には、排気ポート30を燃焼室22に対して開閉する排気バルブ34が設けられている。以下、第1吸気バルブ32aと第2吸気バルブ32bとを区別しない場合には、単に吸気バルブ32と記す。
さらに、吸気バルブ32の近傍には、吸気バルブ32を開閉駆動する可変動弁装置36が配置されている。可変動弁装置36には、吸気バルブ32のリフト量を変更するための機構が設けられている。例えば、高さの異なるカムを切り替えることで吸気バルブ32のリフト量を変更する機械式の機構や、電気的制御により吸気バルブ32のリフト量を変更する電磁駆動式の機構である。尚、可変動弁装置36の構成は、本発明の本質的部分ではなく、また公知の内容であるため、その詳細な説明を省略することとする。
本実施形態のシステムは、ECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50の出力側には、前述のインジェクタ24、点火プラグ26、可変動弁装置36が接続されている。
本実施形態のシステムの内燃機関10では、吸気行程において、吸気バルブ32を開弁状態とし、排気バルブ34を閉弁状態とする。吸気バルブ32を開弁状態とすることで、図1に示されるような吸気流Aが生じる。ECU50は、吸気行程において、インジェクタ24に燃料(例えば、ガソリンを主燃料とする。)を噴射させる。
ところで、インジェクタ24の筒内への燃料噴射により生じた噴霧(以下、単に噴霧という。)が、吸気バルブ32に衝突すれば、吸気バルブ32に噴霧が付着することとなり、PM粒子数が増大する主要因となる。そこで、噴霧と吸気バルブ32との干渉を避けるために、吸気バルブ32の傘部下方空間に向けて燃料を噴射することが考えられる。図6は、同リフト量の2つの吸気バルブ32を備えた内燃機関において、吸気バルブ32の傘部下方空間に向けて燃料が噴射された場合の噴霧形状を示す図である。しかしながら、噴霧の側面形状を示す図6(A)、及び、噴射方向から見た噴霧の正面形状を示す図6(B)に示すように、第1吸気バルブ32a及び第2吸気バルブ32bの傘部下方空間に燃料が噴射されると、シリンダ12下方に噴霧が生じることとなる。シリンダ12下方に生じた噴霧は、吸気流Aの流れに乗り難く、混合気の均質性が悪化するという問題が生じる。
この問題に対して、図6(C)に示すように、第1吸気バルブ32a及び第2吸気バルブ32bの傘部下方空間に噴射する燃料の一部を、第1吸気バルブ32aの傘部と第2吸気バルブ32bの傘部との僅かな隙間に噴射することが考えられる。確かに、傘部の隙間に噴射した一部の燃料については、相対的にシリンダ12上方に噴射されることとなり吸気流Aの流れに乗り易くなる。しかしながら、依然として残りの多くの燃料は、第1吸気バルブ32a及び第2吸気バルブ32bの傘部下方空間、即ち、シリンダ12下方に噴射されるため、均質性の改善は十分とはいえない。
[実施の形態1における特徴的構成]
そこで、本実施形態のシステムでは、このような問題に対して、噴霧と吸気バルブ32との干渉を抑制しつつ、シリンダ12上方への燃料噴射を増やすことができるように、吸気バルブ32及びインジェクタ24を構成することとした。
具体的に、実施の形態1のシステムにおける特徴的構成について図2〜図3を用いて説明する。図2は、本実施形態のシステムにおける吸気バルブ32の動作と、インジェクタ24による噴霧Bとを示す図である。図3は、本実施形態のシステムにおける噴霧Bについて、図2のC−C断面を示した断面図である。
本実施形態のシステムの第1の特徴として、図3に示すように、第1吸気バルブ32aと第2吸気バルブ32bとのリフト量に差を設けている。具体的には、第2吸気バルブ32bのリフト量が、第1吸気バルブ32aのリフト量よりも大きくなるように構成されている。第1吸気バルブ32aと第2吸気バルブ32bは、吸気行程において開弁状態となる。吸気バルブ32の開弁状態において、ECU50は、インジェクタ24にガソリン燃料を噴射させる。
本実施形態のシステムの第2の特徴は、インジェクタ24の燃料噴射により生じる噴霧Bにある。インジェクタ24による噴射方向は、上記リフト差を設けた第1吸気バルブ32aと第2吸気バルブ32bの傘部との中間を通過する方向である。また、噴霧Bの形状は、インジェクタ24の噴口から扇形に広がる形状をしている。さらに、この扇形の噴霧Bの厚さは、図3の断面図に示すように、上述のリフト差を設けることより広がった、第1吸気バルブの傘部33aと第2吸気バルブの傘部33bとの隙間を通過できる程度の厚さである。加えて、噴霧Bは、図3の断面図に示すように、第1吸気バルブの傘部33a下方空間から第2吸気バルブの傘部33b上方空間にかけて広がった形状である。なお、図3に示す具体例では、噴霧Bは、シリンダ12の軸方向とインジェクタ24の噴口方向とを含む平面aを挟んで、第1吸気バルブ32a側がシリンダ下方に傾き、第2吸気バルブ32b側がシリンダ上方に傾いた、平面aに対して非対称な形状をしている。
以上説明したように、図2〜図3に示す本実施形態の構成によれば、第1及び第2吸気バルブ32のリフト量に差を設けると共に、噴霧Bの形状を、第1吸気バルブ32aの傘部下方空間から第2吸気バルブ32bの傘部上方空間にかけて広がった扇状としている。これにより、第2吸気バルブ32bの傘部下方空間への燃料噴射を排除して、積極的にシリンダ12上方への噴霧量を多くしている。また、上述のリフト差を設けたことで、傘部33aと33bとの隙間が広がり、より多くの燃料をシリンダ12上方に噴射することができる。シリンダ12上方になされた噴霧Bは、吸気流Aの流れに乗り易いため、混合気の均質性を高めることができる。なお、上述のリフト差を設けることで、スワールが強まり気流形成が促進される効果もある。
加えて、本実施形態の構成によれば、噴霧Bを、傘部33aと33bとの間に通過させることができる。そのため、噴霧Bと吸気バルブ32との干渉を抑制することができる。干渉を抑制することで、PM(Particulate Matter)粒子数の増加を抑制することができる。このように、本実施形態のシステムによれば、シリンダ12上方への噴霧量を増大し混合気の均質性を向上させると共に、PM粒子の発生を抑制することができる。
尚、上述した実施の形態1においては、第1吸気バルブ32aが前記第1の発明における「第1吸気バルブ」に、第2吸気バルブ32bが前記第1の発明における「第2吸気バルブ」に、インジェクタ24が前記第1の発明における「燃料噴射手段」に、噴霧Bが前記第1の発明における「噴霧」に、それぞれ相当している。
実施の形態2.
[実施の形態2のシステム構成]
次に、図4〜図5を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態のシステムは図1に示す構成において、ECU50に後述する図5のルーチンを実施させることで実現することができる。実施の形態2における内燃機関10は、ガソリンとアルコールなどを任意の比率で混合した混合燃料を使用可能なFFV(Flex Fuel Vehicle)対応の内燃機関とする。また、ECU50の入力側には、混合燃料中のアルコール濃度を検出するアルコール濃度センサ(図示略)が接続されている。
[実施の形態2における特徴的構成]
上述した実施の形態1では、ガソリンを主燃料とする噴霧Bと吸気バルブ32との干渉を抑制することができる。干渉を抑制することで、PM粒子数の増加を抑制することができる。ところで、アルコールを主燃料として燃焼させた場合には、PM粒子の発生数は少ない。そのため、必ずしも噴霧Bと吸気バルブ32との干渉を回避しなくてもよい。一方で、干渉を回避すれば、噴霧Bがシリンダライナ16に到達し易くなり、シリンダライナ16への燃料付着が増大する。シリンダライナ16に付着した燃料は、ピストン18とシリンダライナ16との摺動面からシリンダブロック14下部のオイルパン(図示略)内に流れ込み、オイル希釈の主要因となる。そのため、アルコールを主燃料とする場合には、シリンダライナ16に到達する噴霧Bを抑制することが好ましい。
そこで、本実施形態では、アルコール燃料の濃度が判定値よりも高い場合には、積極的に噴霧Bを吸気バルブ32に干渉させることとした。なお、本実施形態における噴霧Bは、上述した実施の形態1の図3に示した噴霧Bと同様であるため説明は省略する。
図5は、上述の動作を実現するために、ECU50が実行する制御ルーチンのフローチャートである。図5に示すルーチンでは、まず、ECU50は、ステップ100において、混合燃料中のアルコール濃度が判定値よりも高いか否かを判定する。本実施形態で用いられる燃料は、アルコールとガソリンとの混合燃料である。ECU50は、アルコール濃度センサにより混合燃料中のアルコール濃度を検出し、その後、検出したアルコール濃度が予め設定した判定値よりも高いか否かを判定する。
アルコール濃度が判定値よりも高いと判定された場合には、ECU50は、ステップ110において、上述した図3に示す噴霧Bに対して、第1吸気バルブの傘部33a及び第2吸気バルブの傘部33bを干渉させるように、第1吸気バルブ32a及び第2吸気バルブ32bのリフト量を変更する。具体的には、ECU50は、可変動弁装置36を制御して、図4に示す噴霧Bの断面の両端が、第1及び第2吸気バルブの傘部に衝突するように、第1吸気バルブ32aを大リフトとし、第2吸気バルブ32bを小リフトとする。なお、図4に示す具体例では、第1吸気バルブ32a及び第2吸気バルブ32bのリフト量を、図3に示すものと逆に設定することとしている。
アルコール濃度が判定値以下であると判定された場合には、ECU50は、ステップ120において、噴霧Bが、第1吸気バルブの傘部33a及び第2吸気バルブの傘部33bと干渉しないように、第1吸気バルブ32a及び第2吸気バルブ32bのリフト量を変更する。具体的には、ECU50は、可変動弁装置36を制御して、図3に示す噴霧Bが、第1及び第2吸気バルブの傘部に衝突しないように、第1吸気バルブ32aを小リフト、第2吸気バルブ32bを大リフトとする。
以上説明したように、図5に示すルーチンによれば、混合燃料のアルコール濃度が判定値よりも高い場合には、噴霧Bと吸気バルブ32の傘部とを積極的に衝突させることができる。噴霧Bと傘部とを干渉させることで、シリンダライナ16に到達する燃料を低減することができる。そのため、シリンダライナ16への燃料付着が軽減され、オイル希釈を抑制することができる。また、アルコール濃度が判定値以下の低い場合には、実施の形態1のシステムと同様の効果を得ることができる。このため、本実施例のシステムによれば、アルコール濃度に応じて好適な燃焼を実現することができる。
尚、上述した実施の形態2においては、第1吸気バルブ32aが前記第2の発明における「第1吸気バルブ」に、第2吸気バルブ32bが前記第2の発明における「第2吸気バルブ」に、インジェクタ24が前記第2の発明における「燃料噴射手段」に、噴霧Bが前記第2の発明における「噴霧」に、アルコール濃度センサが前記第2の発明における「センサ」に、それぞれ相当している。
また、ここでは、ECU50が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第2の発明における「判定手段」が、上記ステップ110又は120の処理を実行することにより前記第2の発明における「リフト量変更手段」が、それぞれ実現されている。
12 シリンダ
16 シリンダライナ
18 ピストン
22 燃焼室
24 インジェクタ
32a 第1吸気バルブ
32b 第2吸気バルブ
33a 第1吸気バルブの傘部
33b 第2吸気バルブの傘部
36 可変動弁装置
A 吸気流
B 噴霧

Claims (2)

  1. 燃焼室に向けて開弁する第1吸気バルブと、
    前記第1吸気バルブよりも大きなリフト量で開弁する第2吸気バルブと、
    前記第1及び第2吸気バルブの開弁時において、筒内に燃料を噴射して噴霧を生じさせる燃料噴射手段と、を備え、
    前記噴霧は、前記第1吸気バルブの傘部と前記第2吸気バルブの傘部との間を通過する扇状の噴霧であって、噴射方向に直交する平面の断面視において、前記第1吸気バルブの傘部下方空間と前記第2吸気バルブの傘部上方空間との間に広がった噴霧であること、
    を特徴とする内燃機関。
  2. 燃焼室に向けて開弁する第1及び第2吸気バルブと、
    前記第1及び第2吸気バルブのリフト量を変更するリフト量変更手段と、
    前記第1及び第2吸気バルブの開弁時において、筒内に燃料を噴射して、前記第1及び第2吸気バルブ方向に扇状の噴霧を生じさせる燃料噴射手段と、
    アルコール濃度を検出するセンサと、
    前記アルコール濃度が判定値よりも高いか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記リフト量変更手段は、
    前記アルコール濃度が前記判定値以下の場合に、前記噴霧が前記第1吸気バルブの傘部下方空間と前記第2吸気バルブの傘部上方空間との間を通過するように、前記第1及び第2吸気バルブのリフト量を変更し、
    前記アルコール濃度が前記判定値よりも高い場合に、前記噴霧が前記第1及び前記第2吸気バルブの傘部と衝突するように、前記第1及び第2吸気バルブのリフト量を変更すること、を特徴とする内燃機関。
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