JP2007309120A - 内燃機関の動弁制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の動弁制御装置に関し、ポンピングロスを増大させることなく内燃機関の運転状態に応じたスワール制御を行えるようにする。
【解決手段】要求スワール比が基準スワール比以下のときには、各吸気弁(IN1,IN2)の開弁時期を略同時期に設定しつつ、第1吸気弁(IN1)の閉弁時期を第2吸気弁(IN2)の閉弁時期よりも進角側に設定し、要求スワール比が大きいほど第1吸気弁(IN1)の第2吸気弁(IN2)に対する閉弁時期の進角量を大きく設定する。要求スワール比が基準スワール比を超えるときには、第2吸気弁(IN2)の開弁時期を第1吸気弁(IN1)の開弁時期よりも進角して排気弁(EX1,EX2)とオーバーラップさせ、要求スワール比が大きいほど第2吸気弁(IN2)と排気弁(EX1,EX2)とのオーバーラップ期間を大きく設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は内燃機関の動弁制御装置に関し、詳しくは、吸気弁及び排気弁の開閉弁時期によって筒内のスワールを制御可能な動弁制御装置に関する。
従来、例えば、特許文献1に記載されているように、2つの吸気弁を有する内燃機関において、吸気弁間でリフト量に差をつけることで吸入空気流量に差を生じさせ、筒内にスワールを発生させる技術が知られている。スワールは筒内での燃料と空気との混合を促進することができ、燃焼状態の改善に効果がある。
特開2004−100555号公報
燃焼状態を改善するために必要なスワールの強さは内燃機関の運転状態によって決まる。具体的には、低負荷域よりも中負荷域のほうが強いスワールが要求される。スワールの強さは吸気弁間の吸入空気流量の差によって調整することができ、吸入空気流量の差は吸気弁間のリフト量の差によって調整することができる。片方の吸気弁のリフト量を小さくして閉弁状態に近付けるほど、吸入空気流量の差を大きくして強いスワールを発生させることができる。
しかしながら、吸気弁のリフト状態は、内燃機関のポンピングロスに大きく影響する。特にスロットリングを行わないディーゼル機関では、吸気弁のリフト状態がポンピングロスに与える影響が大きい。スワール制御のために片方の吸気弁のリフト量を小さくする場合には、リフト量を小さくするほどポンピングロスは増大していく傾向にある。このため、要求されるスワールの強さに応じて単純に片方の吸気弁のリフト量を小さくしていくと、ポンピングロスの増大によって逆に燃費を悪化させてしまうおそれがある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ポンピングロスを増大させることなく内燃機関の運転状態に応じたスワール制御を行えるようにした内燃機関の動弁制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、開弁時期と閉弁時期とを独立して変化させることができ、且つ、開閉弁時期から定まる作用角にリフト量が連動して変化する吸気弁を気筒毎に複数有し、前記吸気弁間で開弁時期及び/又は閉弁時期を異ならせることで前記吸気弁間に吸入空気流量の差を生じさせることが可能な内燃機関の動弁制御装置において、
前記内燃機関が運転されている運転域から決まる要求スワール比に応じて吸入空気流量差を生じさせる時期を設定し、前記要求スワール比と前記の吸入空気流量差を生じさせる時期とに基づいて各吸気弁の開弁時期及び閉弁時期を制御することを特徴としている。
第2の発明は、第1の発明において、
前記要求スワール比が所定の基準スワール比以下のときには、吸気行程後半に吸入空気流量差のピークを生じさせ、前記要求スワール比が前記基準スワール比を超えるときには、さらに、吸気上死点の付近にも吸入空気流量差のピークを生じさせることを特徴としている。
第3の発明は、第2の発明において、
前記基準スワール比は前記内燃機関の回転数が大きくなるほど小さい値に設定されることを特徴としている。
第4の発明は、第2又は第3の発明において、
前記要求スワール比が前記基準スワール比以下のときには、各吸気弁の開弁時期を略同時期に設定しつつ、一部の吸気弁の閉弁時期を他の吸気弁の閉弁時期よりも進角側に設定し、前記要求スワール比が大きいほど前記一部の吸気弁の前記他の吸気弁に対する閉弁時期の進角量を大きく設定することを特徴としている。
第5の発明は、第4の発明において、
前記吸気弁の閉弁時期には進角側に制限値が設定されていることを特徴としている。
第6の発明は、第4又は第5の発明において、
前記要求スワール比が前記基準スワール比を超えるときには、前記他の吸気弁の開弁時期を前記一部の吸気弁の開弁時期よりも進角して排気弁とオーバーラップさせ、前記要求スワール比が大きいほど前記他の吸気弁と前記排気弁とのオーバーラップ期間を大きく設定することを特徴としている。
第7の発明は、第6の発明において、
前記要求スワール比は前記内燃機関のトルクに応じて決まり、前記内燃機関の加速運転時には、前記基準スワール比は定常運転時に比較して小さい値に設定されることを特徴としている。
第8の発明は、第1乃至第7の何れか1つの発明において、
前記内燃機関は、過給機付きのディーゼル機関であることを特徴としている。
筒内にスワールを発生させるために吸気弁間に吸入空気流量差を生じさせるとき、吸気弁のリフト状態がポンピングロスに与える影響は吸入空気流量に差を生じさせる時期によって異なったものになる。第1の発明によれば、内燃機関が運転されている運転域から決まる要求スワール比に応じて吸入空気流量差を生じさせる時期も変化させるので、ポンピングロスを増大させることなく内燃機関の運転状態に応じたスワール制御を行うことが可能となる。
第2の発明によれば、要求されるスワールがある程度強くなるまでの間は、吸気行程後半に吸入空気流量差のピークを生じさせることで圧縮行程でのスワールの減衰を回避することができる。そして、要求されるスワールが強くなった場合には、吸気行程後半に加えて吸気上死点の付近にも吸入空気流量差のピークを生じさせることで、効率的にスワールを強化することができる。同時に、吸入空気流量差が拡大する時期を吸気行程の初期と後半とに分散させることで、ポンピングロスの増大を防止することもできる。
ポンピングロスは内燃機関の回転数の影響を受ける。つまり、内燃機関の回転数が大きくなれば吸入空気の流速も速くなって流量係数が低下し、その分、ポンピングロスが増加することになる。第3の発明によれば、内燃機関の回転数が大きくなるほど要求されるスワールが弱い段階から吸気上死点の付近にも吸入空気流量差のピークを生じさせるようにすることで、流量係数の低下を抑えてポンピングロスの増大を防止することができる。
第4の発明によれば、各吸気弁の開弁時期を略同時期に設定しつつ、一部の吸気弁の閉弁時期を他の吸気弁の閉弁時期よりも進角側に設定することで、吸気行程の後半にスワールを効率的に発生させることができ圧縮行程でのスワールの減衰を回避することができる。また、一部の吸気弁の他の吸気弁に対する閉弁時期の進角量によって吸気行程後半に生じる吸入空気流量差を調整することができ、筒内に発生させるスワールの強さを制御することができる。
第5の発明によれば、吸気弁の閉弁時期が制限値を超えて進角されることがないので、吸気弁の作用角及びリフト量が小さくなりすぎることによるポンピングロスの増大を防止することができる。
第6の発明によれば、他の吸気弁の開弁時期を一部の吸気弁の開弁時期よりも進角して排気弁とオーバーラップさせることで、吸気管から排気管への空気の吹き抜けを生じさせ、これにより吸気上死点の付近でスワールを効率的に発生させることができる。また、他の吸気弁と排気弁とのオーバーラップ期間によって吸気上死点付近に生じる吸入空気流量差を調整することができ、筒内に発生させるスワールの強さを制御することができる。このとき、開弁時期の進角に伴い他の吸気弁の作用角及びリフト量が拡大することによって、ポンピングロスの増大は防止される。
第7の発明によれば、内燃機関の加速運転時には定常運転時よりも低トルク条件から吸排気弁のオーバーラップが行われるので、吸気管から排気管への空気の吹き抜けによって筒内の残留ガスを減少させることができ、スワールの強化との相乗効果によって燃焼安定性をより向上させることができる。
第8の発明によれば、過給機付きのディーゼル機関に第1乃至第7の何れか1つの発明にかかる制御が適用されることで、各制御によって得られる上記の効果はより顕著なものとなる。
実施の形態1.
以下、図1乃至図5を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
本実施の形態では、本発明の動弁制御装置をディーゼル機関に適用する。図1は本実施の形態にかかるディーゼル機関の動弁系の概略構成を示す図である。この図では、通常はバンク毎に複数形成される気筒のうち、1つの気筒2とそれに係わる動弁系を代表して示している。
まず、本実施の形態にかかる動弁系の吸気側の構成について説明する。気筒2には、気筒2内に空気を供給するための吸気口101,102が二つ並んで形成されている。これら吸気口101,102には吸気通路100が接続されている。吸気通路100の形状、特に、各吸気口101,102に対応して二股に分岐している部分の形状によって、気筒2内でのスワールの旋回方向が決まる。図では簡略化して示しているが、吸気通路100は、気筒2内に発生したスワールの旋回方向における上流に第1の吸気口101が位置し、下流に第2の吸気口102が位置するような形状に形成されている。第1の吸気口101は、第1吸気弁111によって開閉され、第2の吸気口102は、第2吸気弁112によって開閉される。図では、第1吸気弁111にIN1と記し、第2吸気弁112にIN2と記している。
第1吸気弁111は、カムシャフト10に設けられたカム131によって駆動される。ただし、カム131から第1吸気弁111への運動の伝達は、可変動弁機構30を介して行われる。可変動弁機構30は、カム131から第1吸気弁111への運動の伝達特性を変化させることで、第1吸気弁111の作動特性を変化させることができる機構である。この可変動弁機構30では、可変動弁機構30を構成するコントロールシャフト32の回転位置に連動して運動の伝達特性が変化するようになっている。コントロールシャフト32の回転位置は、コントロールシャフト32に連結されたアクチュエータ34によって制御される。コントロールシャフト32は同一のバンクに形成される全ての気筒の可変動弁機構30間で共用されている。
第2吸気弁112は、カムシャフト10に設けられたカム132によって駆動される。ただし、第1吸気弁111と同様、カム132から第2吸気弁112への運動の伝達は、可変動弁機構40を介して行われる。可変動弁機構40は、カム132から第2吸気弁112への運動の伝達特性を変化させることで、第2吸気弁112の作動特性を変化させることができる機構である。この可変動弁機構40では、可変動弁機構40を構成するコントロールシャフト42の回転位置に連動して運動の伝達特性が変化するようになっている。コントロールシャフト42の回転位置は、コントロールシャフト42に連結されたアクチュエータ44によって制御される。コントロールシャフト42は同一のバンクに形成される全ての気筒の可変動弁機構40間で共用されている。
第1吸気弁111に設けられる可変動弁機構30は次のように構成することができる。カム131と第1吸気弁111との間に、カム131の動作と同期して揺動する揺動カムを備える。揺動カムは、コントロールシャフト32の回転に伴って第1吸気弁111に対する基本の相対角度を変化させることができるように、自由度をもってエンジン本体に組み付けられる。このような構成において、コントロールシャフト32が回動すると、揺動カムと第1吸気弁111の基準の相対角度が変化する。そして、この相対角度が変化すると、カム131の運動が揺動カムに伝達され始めた後、つまり、カム131の作用により揺動カムが揺動し始めた後、揺動カムが実際に第1吸気弁111を押し下げ始めるまでの期間に変化が生ずる。その結果、第1吸気弁111では、作用角、リフト量、バルブタイミングといった作動特性が変化することになる。第2吸気弁112に設けられる可変動弁機構40も上記のような構成を採ることができる。ただし、上記の構成はあくまでも可変動弁機構30,40が採りうる構成の一例であり、その他の公知の構成を採ることも可能である。
上記の構成によれば、可変動弁機構30,40の操作によって各吸気弁111,112の作動特性を互いに独立して変更することができる。図2は、本実施の形態において採られている各吸気弁111,112の作動特性の設定をクランク角に対するリフト量の変化で示した図である。図中に実線で示すリフトカーブは、各吸気弁111,112の基本リフトカーブである。通常運転時には、各吸気弁111,112ともこの基本リフトカーブで運転されている。
第1吸気弁111が採るリフトカーブは、可変動弁機構30の操作によって図中に破線で示すように変更することができる。本実施の形態では、基本リフトカーブにおける作用角が第1吸気弁111の最大作用角に設定されている。そして、リフトカーブの変化から分かるように、作用角の縮小に連動してリフト量も減少する。作用角の変化は第1吸気弁111の開閉時期の変化を意味するが、作用角と開閉時期との関係は可変動弁機構30の構造によって決まる。本実施の形態では、第1吸気弁111の開き時期がリフト量及び作用角によらず常に一定となるように、つまり、基本リフトカーブの開き時期から変化しないように可変動弁機構30が構成されている。なお、図では実現可能なリフトカーブを2例描いているが、可変動弁機構30によれば第1吸気弁111の作動特性は連続的に変更可能であるので、リフトカーブも図中に矢印で示す方向に連続的に変化させることができる。
一方、第2吸気弁112が採るリフトカーブは、可変動弁機構40の操作によって図中に二点鎖線で示すように変更することができる。本実施の形態では、基本リフトカーブにおける作用角が第2吸気弁112の最小作用角に設定されている。そして、リフトカーブの変化から分かるように、作用角の拡大に連動してリフト量も大きくなる。作用角の変化は第2吸気弁112の開閉時期の変化を意味するが、作用角と開閉時期との関係は可変動弁機構40の構造によって決まる。本実施の形態では、第2吸気弁112の閉じ時期がリフト量及び作用角によらず常に一定となるように、つまり、基本リフトカーブの閉じ時期から変化しないように可変動弁機構40が構成されている。なお、図では実現可能なリフトカーブを2例描いているが、可変動弁機構40によれば第2吸気弁112の作動特性は連続的に変更可能であるので、リフトカーブも図中に矢印で示す方向に連続的に変化させることができる。
以上のような各吸気弁111,112の作動特性の設定により、第1吸気弁111の閉じ時期のみを進角することで、第1吸気弁111を第2吸気弁112よりも早閉じすることができる。また、第2吸気弁112の開き時期のみを進角することで、第2吸気弁112を第1吸気弁111よりも早開きすることができる。
カムシャフト10は、クランクシャフト4からの回転運動の伝達を受けて回転する。クランクシャフト4の端部はスプロケット6が設けられ、カムシャフト10の端部にもスプロケット12が設けられている。これらスプロケット6,12をチェーン8で接続することで、クランクシャフト4からカムシャフト10へ回転運動が伝達される。
カムシャフト10とスプロケット12との間には、バルブタイミング可変機構14が配置されている。バルブタイミング可変機構14は、スプロケット12に対するカムシャフト10の位相角を変化させることで、吸気弁111,112のバルブタイミングを変化させる機構である。バルブタイミング可変機構14の駆動方式は油圧駆動式でもよく電磁駆動式でもよい。前出の図2に示す各吸気弁111,112の作動特性は、バルブタイミング可変機構14によるバルブタイミングを一定とした場合の作動特性である。
次に、本実施の形態にかかる動弁系の排気側の構成について説明する。気筒2には、気筒2内から燃焼ガスを排出するための排気口201,202が二つ並んで形成されている。これら排気口201,202には排気通路200が接続されている。第1の排気口201は、第1排気弁211によって開閉され、第2の排気口202は、第2排気弁212によって開閉される。図では、第1排気弁211にEX1と記し、第2排気弁212にEX2と記している。
吸気側のカムシャフト10と平行に、排気側にもカムシャフト20が配置されている。このカムシャフト20は同一のバンクに形成される全ての気筒間で共用されている。カムシャフト20には2つのカム231,232が設けられている。一方のカム231の運動はバルブリフタ221から直接、第1排気弁211に伝達され、もう一方のカム232の運動はバルブリフタ222から直接、第2排気弁212に伝達される。各排気弁211,212は、カム231,232の回転運動に対して一定の作動特性で運動する。図示は省略するが、両排気弁211,212は同一のリフトカーブを描いて動作するようになっている。
カムシャフト20は、クランクシャフト4からの回転運動の伝達を受けて回転する。カムシャフト20の端部にはスプロケット22が設けられ、前述のチェーン8はこのスプロケット22にも巻き掛けられている。これにより、クランクシャフト4の回転運動はチェーン8を介してカムシャフト20に伝達される。
カムシャフト20とスプロケット22との間には、バルブタイミング可変機構24が配置されている。バルブタイミング可変機構24は、スプロケット22に対するカムシャフト20の位相角を変化させることで、排気弁211,212のバルブタイミングを変化させる機構である。バルブタイミング可変機構24の駆動方式は油圧駆動式でもよく電磁駆動式でもよい。バルブタイミング可変機構24によれば、両排気弁211,212の閉じ時期を同時に進角したり、或いは、同時に遅角したりすることができる。各排気弁211,212の作用角は一定であるので、閉じ時期が変化した分だけ各排気弁211,212の開き時期も変化する。
また、図では省略しているが、本実施の形態にかかるディーゼル機関は過給機を備えている。過給機は、吸気通路100に配置されたコンプレッサと、排気通路200に配置されてコンプレッサと一体回転するタービンとからなる。吸気通路100から気筒2内へは過給機によって過給された空気が供給されるようになっている。
また、図では省略しているが、本実施の形態にかかるディーゼル機関はEGR装置も備えている。EGR装置は、吸気通路100と排気通路200とを接続して排気通路200から吸気通路100へ排気ガスを還流させるEGR通路と、EGR通路を通って還流される排気ガス(EGRガス)の流量を制御するEGR弁とを含む。ディーゼル機関の定常運転時には、常時、EGRガスの供給が行われている。
本実施形態にかかるディーゼル機関は、その制御装置としてECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50は、ディーゼル機関の動作を総合的に制御する装置であり、本発明にかかる動弁制御装置としても機能する。ECU50の出力部には可変動弁機構30,40のアクチュエータ34,44やバルブタイミング可変機構14,24が接続されている。また、ECU50の入力部には、図示しないエンジン回転数センサやエアフローメータが接続され、これらセンサからの信号が入力されている。エアフローメータの信号はディーゼル機関のトルクの計算に使用される。ECU50は、各センサからの信号に基づき、所定の制御プログラムにしたがって各機器を動作させるようになっている。
ECU50が動弁制御装置として機能する場合、ECU50は予め用意されている制御マップにしたがって吸気弁111,112及び排気弁211,212を動作させ、気筒2内に発生するスワールの強さを制御する。制御マップには、エンジン回転数(毎分当たりエンジン回転数)とトルクとから決まるディーゼル機関の運転域に応じて要求スワール比が設定されている。ECU50は制御マップから決まる要求スワール比に応じて吸気弁111,112及び排気弁211,212を動作させる。以下では、ECU50により実施されるスワール制御の内容について説明する。
図3及び図4は、スワール制御時の各吸気弁111,112及び各排気弁211,212の動作を示す動作図である。図3及び図4において実線で示すリフトカーブは、スワール制御時の各弁111,112,211,212の動作を示すリフトカーブである。このうち、IN1と付記されたリフトカーブは第1吸気弁111の動作を示すリフトカーブであり、IN2と付記されたリフトカーブは第2吸気弁112の動作を示すリフトカーブであり、EX1,EX2と付記されたリフトカーブは排気弁211,212の動作を示すリフトカーブである。また、二点鎖線で示すリフトカーブは通常運転時の各吸気弁111,112の動作を示すリフトカーブ(基本リフトカーブ)である。通常運転時には、各吸気弁111,112の開弁期間と各排気弁211,212の開弁期間との間に極僅かなオーバーラップが生じるように、各弁111,112,211,212の作動特性が設定されている。
ECU50は、要求スワール比が所定の基準スワール比よりも小さい間は、図3の動作図に示すように各吸気弁111,112及び各排気弁211,212を動作させる。そして、要求スワール比が基準スワール比を超えたら、図4の動作図に示すように各吸気弁111,112及び各排気弁211,212を動作させる。まず、要求スワール比が基準スワール比よりも小さいときのスワール制御について図3を参照して説明する。
要求スワール比が基準スワール比よりも小さいときには、可変動弁機構30によって第1吸気弁111の作動特性が変更され、その作用角が縮小される。第2吸気弁112に関しては作動特性の変更は行われず基本リフトカーブが維持される。前出の図2に示すように、第1吸気弁111の作用角が縮小すると、それに伴ってリフト量も減少し、且つ、閉じ時期が早められる。第1吸気弁111のリフト量の減少に伴い、第1吸気口101から気筒2内へ吸入される空気の流量は、第2吸気口102から気筒2内へ吸入される空気の流量よりも相対的に少なくなる。さらに、第1吸気弁111が第2吸気弁112よりも早閉じされることで、吸気行程の後半では第2吸気口102からのみ気筒2内へ空気が吸入されることになる。
このように2つの吸気口101,102間で吸入空気流量に差が設けられることで、気筒2内に発生するスワールは強化される。そして、図3に示す動作によれば、吸入空気流量差のピークは第1吸気弁111が閉じる吸気行程の後半に生じるので、吸気行程後半に特に強いスワールを発生させることができる。これにより、圧縮行程でのスワールの減衰を回避することができ、燃料噴射から燃焼にかけてそのまま強いスワールを維持することが可能になる。つまり、スワールによる燃焼状態の改善効果を最大限に発揮させることができる。
また、図3に示す動作によれば、気筒2内に発生するスワールの強さは、第1吸気弁111の作用角によって制御することができる。すなわち、作用角を小さして第1吸気弁111を早閉じするほどスワール比を大きくすることができ、逆に作用角を大きくして第1吸気弁111の閉じ時期を第2吸気弁112の閉じ時期に近付けることでスワール比を小さくすることができる。
ところで、スワールの強化のために第1吸気弁111の作用角を小さくしていくと、リフト量の減少に伴って流量係数も減少していき、ポンピングロスが次第に増大していく。ポンピングロスの増大は燃費の悪化につながるため、作用角をあまりに小さくすることは好ましくない。このため、第1吸気弁111の閉じ時期には進角側に制限値が設定されており、この制限値を超えて閉じ時期を進角することはできなくなっている。前述の基準スワール比は、第1吸気弁111の閉じ時期が制限値まで進角されたときに得られるスワール比に対応している。以下、要求スワール比が基準スワール比を超えるときのスワール制御について図4を参照して説明する。
要求スワール比が基準スワール比を超えるときには、可変動弁機構40によって第2吸気弁112の作動特性が変更され、その作用角が拡大される。第1吸気弁111に関しては作動特性の変更は行われず、その閉じ時期は前述の制限値に維持される。前出の図2に示すように、第2吸気弁112の作用角が拡大すると、それに伴ってリフト量も増大し、且つ、開き時期が早められる。開き時期の進角により、第2吸気弁112の開弁期間は排気弁211,212の開弁期間と大きくオーバーラップするようになる。また、吸気上死点付近での第2吸気弁112のリフト量も増大することになる。一方、第1吸気弁111の開き時期には変化はなく、第1吸気弁111の開弁期間と排気弁211,212の開弁期間とのオーバーラップは僅かに維持されている。
本実施の形態のような過給機付きのディーゼル機関では、吸気通路100の圧力のほうが排気通路200の圧力よりも高いため、オーバーラップ期間を設けると吸気通路100側から排気通路200側への空気の吹き抜けが発生する。そして、そのとき気筒2内に吸入される空気の流量は、吸気上死点(TDC)の付近での吸気弁のリフト量が大きいほど大きくなる。図4に示す動作によれば、オーバーラップ期間が拡大されるのは第2吸気弁112のみであるので、空気は第2吸気口102からのみ気筒2内に流入して排気口201,202へ吹き抜けるようになる。そして、オーバーラップ期間の拡大と連動して吸気上死点付近での第2吸気弁112のリフト量も増大することから、その相乗作用によって第2吸気口102から吸入される空気の流量は飛躍的に増大する。その結果、2つの吸気口101,102間で吸入空気流量に大きな差が生じ、気筒2内には強いスワールが発生する。このように吸気行程後半だけでなく吸気上死点の付近でもスワールを発生させることで、効率的にスワールを強化することが可能になる。同時に、吸入空気流量差が拡大する時期を吸気行程の初期と後半とに分散させることで、ポンピングロスの増大を防止することもできる。
また、図4に示す動作によれば、気筒2内に発生するスワールの強さは、第2吸気弁112の作用角によって制御することができる。すなわち、作用角を大きくすれば、オーバーラップ期間が大きくなって吸気上死点付近でのリフト量も増大することから、スワール比を大きくすることができる。逆に作用角を小さくすれば、オーバーラップ期間が小さくなって吸気上死点付近でのリフト量も減少することから、スワール比を小さくすることができる。
図5は、本実施の形態にかかるスワール制御が実施されるときのスワール比と流量係数との関係を示す図である。図中に実線で示す曲線は、本実施の形態にかかるスワール制御によりスワール比を大きくしていったときの流量係数の変化を示す曲線である。図中に二点鎖線で示す曲線は比較例であり、片方の吸気弁の早開きによるオーバーラップの拡大のみでスワール比を大きくしていったときの流量係数の変化を示す曲線である。図中に破線で示す曲線も比較例であり、片方の吸気弁の早閉じのみでスワール比を大きくしていったときの流量係数の変化を示す曲線である。
オーバーラップの拡大のみでスワール比を大きくする場合は、スワール比が比較的小さい段階で流量係数が大きく低下してしまう。スワール比がある程度大きくなった以降は流量係数の低下は小さい。これに対し、片方の吸気弁の早閉じのみでスワール比を大きくする場合は、スワール比が比較的小さい段階での流量係数の低下はオーバーラップの拡大による場合よりも小さいものの、スワール比がある程度大きくなっても流量係数の低下はそれほど緩やかにはならない。
本実施の形態にかかるスワール制御は、各比較例の長所のみを採ったものであり、スワール比が比較的小さい段階では第1吸気弁111の早閉じ(図3に示す動作)によってスワール比を調整し、スワール比がある程度大きくなった以降は第2吸気弁112の早開きによるオーバーラップの拡大(図4に示す動作)によってスワール比を調整するようにしている。これによれば、流量係数の低下を最小限に止めながらスワール比を大きくしていくことができる。つまり、広範囲のスワール比にわたってポンピングロスを増大させることなくスワール制御を行うことができる。
なお、第2吸気弁112と排気弁211,212とのオーバーラップ期間を拡大する手段として、図6の動作図に示すように、第2吸気弁112の開き時期の進角に加えて排気弁211,212の閉じ時期を遅角させてもよい。図6に示す各弁111,112,211,212の動作は図4に示す動作の変形例であり、本実施の形態にかかるスワール制御では図4に示す動作に代えて図6に示す動作を採ることもできる。
図6に示す動作によれば、バルブタイミング可変機構24によって排気弁211,212のバルブタイミングが変更され、その閉じ時期が遅角される。その結果、第2吸気弁112の開弁期間と排気弁211,212の開弁期間とのオーバーラップ期間はさらに拡大する。これによれば、第2吸気口102から排気口201,202へ吹き抜ける空気の流量を増大させ、吸気上死点の付近で発生させるスワールをより強化することができる。
実施の形態2.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施の形態では、実施の形態1と同様、図1に示す構成のディーゼル機関に本発明の動弁制御装置が適用され、ECU50が動弁制御装置として機能する。本実施の形態においてECU50により実施されるスワール制御は、スワール比の調整方法の切り替え基準となる基準スワール比の設定に特徴がある。
図7に示すマップは、本実施の形態において基準スワール比の設定に使用されるマップである。このマップでは、エンジン回転数とトルクとから決まるディーゼル機関の運転域に応じて要求スワール比が設定されている。要求スワール比は、高回転低トルク側から低回転高トルク側に向けて次第に大きくなるように設定されている。マップ中に示す等スワール線は要求スワール比が等しい運転域を結んだ線である。
本実施の形態では、基準スワール比はエンジン回転数毎に設定されている。マップ中に示す基準スワール線は各エンジン回転数において基準スワール比に一致する等スワール線上の点を結んだ線である。マップに示すように、基準スワール線は等スワール線に平行ではなく、エンジン回転数毎に交差する等スワール線が異なっている。具体的には、エンジン回転数が大きくなるほど、要求スワール比の小さい等スワール線と交差するようになっている。これは、エンジン回転数が大きくなるほど、基準スワール比は小さい値に設定されることを意味している。
実施の形態1でも述べたように、要求スワール比が基準スワール比よりも小さいときには、スワール比の調整方法として第1吸気弁111の早閉じ(図3に示す動作)が選択される。そして、要求スワール比が基準スワール比を超えたら、スワール比の調整方法として第2吸気弁112の早開きによるオーバーラップの拡大(図4に示す動作)が選択される。図7に示すマップにしたがって基準スワール比を設定すれば、エンジン回転数が大きくなるほど、要求スワール比が小さい段階でスワール比の調整方法の切り替えが行われるようになる。
第1吸気弁111の早閉じによって作用角を縮小していくと流量係数が次第に低下していくが、作用角の変化に対する流量係数の低下度はエンジン回転数の影響を受ける。つまり、エンジン回転数が大きくなれば吸入空気の流速も速くなり、その分、流量係数が大きく低下することになる。流量係数の低下はポンピングロスを増加させ、ディーゼル機関の燃費を悪化させてしまう。この点に関し、本実施の形態にかかるスワール制御によれば、エンジン回転数が大きくなるほど、要求スワール比が小さい段階でオーバーラップの拡大によるスワール比の調整に切り替えられるので、流量係数の低下を抑えてポンピングロスの増大を防止することができる。
実施の形態3.
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施の形態では、実施の形態1と同様、図1に示す構成のディーゼル機関に本発明の動弁制御装置が適用され、ECU50が動弁制御装置として機能する。本実施の形態においてECU50により実施されるスワール制御は、スワール比の調整方法の切り替え基準となる基準スワール比の設定に特徴がある。
本実施の形態では、2つの基準スワール比が設定されている。第1の基準スワール比は、第1吸気弁111の早閉じ(図3に示す動作)の停止を判定するための基準スワール比である。第2の基準スワール比は、第2吸気弁112の早開きによるオーバーラップの拡大(図4に示す動作)の開始を判定するための基準スワール比である。第1の基準スワール比よりも要求スワール比が小さいときには、スワール比の調整方法として第1吸気弁111の早閉じが選択され、第2の基準スワール比を要求スワール比が超えたら、スワール比の調整方法として第2吸気弁112の早開きが選択される。
第2の基準スワール比は、ディーゼル機関の定常運転時と加速運転時とでは異なる値に設定される。ディーゼル機関の定常運転時には、第2の基準スワール比は第1の基準スワール比に等しい値に設定される。しかし、ディーゼル機関の加速運転時には、第2の基準スワール比は第1の基準スワール比よりも小さい値に設定される。ディーゼル機関が加速運転か定常運転かは、エンジン回転数の変化率から判断することができる。
図8は、本実施の形態にかかるスワール制御によって実現されるディーゼル機関のトルクと第1吸気弁111の作用角との関係、及び、ディーゼル機関のトルクと第2吸気弁112のオーバーラップ期間との関係を示すグラフである。前出の図7に示すように、要求スワール比はトルクが高いほど大きくなる。したがって、上記のように第2の基準スワール比を設定することで、図8に示すように、ディーゼル機関の加速運転時には定常運転時よりも低トルク条件から第2吸気弁112の早開きによるオーバーラップの拡大が開始されることになる。
ディーゼル機関では、その定常運転時、EGR装置によって吸気通路100内にEGRガスが供給されている。EGR装置によるEGRガスの供給はトルクが必要となる加速運転時には停止される。しかし、EGR弁の切り遅れやEGR弁から気筒2までのガスの輸送遅れによって、加速開始から暫くの間は気筒2内へのEGRガスの供給が続く。このため、加速の初期には、気筒2内の新気が不足する状態となりやすい。この点に関し、本実施の形態にかかるスワール制御によれば、加速運転時には定常運転時よりも低トルク条件から第2吸気弁112の早開きが開始されるので、吸気通路100から排気通路200への空気の吹き抜けによって気筒2内の残留ガスを減少させることができ、気筒2内の新気の不足を解消することができる。また、第2吸気弁112の早開きによってスワールも強化されるので、新気の確保とスワールの強化との相乗効果によって燃焼安定性をさらに向上させることができる。
その他.
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、次のように変形して実施することもできる。
実施の形態2にかかる基準スワール比の設定方法は、実施の形態3にかかる基準スワール比の設定方法と組み合わせることができる。具体的には、実施の形態2において、ディーゼル機関の加速運転時には、基準スワール比を定常運転時に比較して小さい値に設定してもよい。或いは、実施の形態3において、第1の基準スワール比及び第2の基準スワール比をエンジン回転数が大きくなるほど小さい値に設定してもよい。
また、本発明にかかる動弁制御装置は、過給機付きのディーゼル機関だけでなく、自然吸気のディーゼル機関にも適用可能である。本発明にかかる動弁制御装置をガソリン機関に適用することも可能である。
本発明の実施の形態1にかかるディーゼル機関の動弁系の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる吸気弁の作動特性を示す図である。 要求スワール比が基準スワール比より小さいときの吸気弁及び排気弁の動作を示す動作図である。 要求スワール比が基準スワール比を超えるときの吸気弁及び排気弁の動作を示す動作図である。 本発明の実施の形態1にかかるスワール制御が実施されるときのスワール比と流量係数との関係を示す図である。 要求スワール比が基準スワール比を超えるときの吸気弁及び排気弁の動作の変形例を示す動作図である。 本発明の実施の形態2にかかるスワール制御において基準スワール比の設定に使用されるマップを示す図である。 本発明の実施の形態3にかかるスワール制御によって実現されるトルクと第吸気弁の作用角との関係、及び、トルクと第2吸気弁のオーバーラップ期間との関係を示すグラフである。
符号の説明
2 気筒
4 クランクシャフト
6,12,22 スプロケット
8 チェーン
10 吸気側カムシャフト
20 排気側カムシャフト
24 バルブタイミング可変機構
30,40 可変動弁機構
32,42 コントロールシャフト
34,44 アクチュエータ
50 ECU
100 吸気通路
101,102 吸気口
111 第1吸気弁(IN1)
112 第2吸気弁(IN2)
131,132 吸気側カム
200 排気通路
201,202 排気口
211 第1排気弁(EX1)
212 第2排気弁(EX2)
221,222 バルブリフタ
231,232 排気側カム

Claims (8)

  1. 開弁時期と閉弁時期とを独立して変化させることができ、且つ、開閉弁時期から定まる作用角にリフト量が連動して変化する吸気弁を気筒毎に複数有し、前記吸気弁間で開弁時期及び/又は閉弁時期を異ならせることで前記吸気弁間に吸入空気流量の差を生じさせることが可能な内燃機関の動弁制御装置において、
    前記内燃機関が運転されている運転域から決まる要求スワール比に応じて吸入空気流量差を生じさせる時期を設定し、前記要求スワール比と前記の吸入空気流量差を生じさせる時期とに基づいて各吸気弁の開弁時期及び閉弁時期を制御することを特徴とする内燃機関の動弁制御装置。
  2. 前記要求スワール比が所定の基準スワール比以下のときには、吸気行程後半に吸入空気流量差のピークを生じさせ、前記要求スワール比が前記基準スワール比を超えるときには、さらに、吸気上死点の付近にも吸入空気流量差のピークを生じさせることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の動弁制御装置。
  3. 前記基準スワール比は前記内燃機関の回転数が大きくなるほど小さい値に設定されることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の動弁制御装置。
  4. 前記要求スワール比が前記基準スワール比以下のときには、各吸気弁の開弁時期を略同時期に設定しつつ、一部の吸気弁の閉弁時期を他の吸気弁の閉弁時期よりも進角側に設定し、前記要求スワール比が大きいほど前記一部の吸気弁の前記他の吸気弁に対する閉弁時期の進角量を大きく設定することを特徴とする請求項2又は3記載の内燃機関の動弁制御装置。
  5. 前記吸気弁の閉弁時期には進角側に制限値が設定されていることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の動弁制御装置。
  6. 前記要求スワール比が前記基準スワール比を超えるときには、前記他の吸気弁の開弁時期を前記一部の吸気弁の開弁時期よりも進角して排気弁とオーバーラップさせ、前記要求スワール比が大きいほど前記他の吸気弁と前記排気弁とのオーバーラップ期間を大きく設定することを特徴とする請求項4又は5記載の内燃機関の動弁制御装置。
  7. 前記要求スワール比は前記内燃機関のトルクに応じて決まり、前記内燃機関の加速運転時には、前記基準スワール比は定常運転時に比較して小さい値に設定されることを特徴とする請求項6記載の内燃機関の動弁制御装置。
  8. 前記内燃機関は、過給機付きのディーゼル機関であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の内燃機関の動弁制御装置。
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