JP2006258008A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筒内噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとで噴射燃料を分担するエンジンにおいて、吸気行程における筒内噴射用インジェクタによる燃料噴射により発生する問題点を解決する。
【解決手段】 筒内噴射用インジェクタ110からは、上面視で点火プラグ119を挟む八の字形状で側面視で扇形状の噴霧Aおよび噴霧Bが噴射される。噴霧Aは噴霧Bよりも扇形の広がり角が大きく開状態の吸気バルブと干渉するが、噴霧Bは開状態の吸気バルブと干渉しない。エンジンECUは、エンジンが低回転低負荷の領域において、2つある吸気バルブのうちの噴霧A側の吸気バルブのリフト量を低下させて、噴霧Aと吸気バルブとの干渉が発生しないように、バルブリフト量を制御する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、車両の内燃機関に関し、特に、少なくとも筒内に向けて燃料を噴射する第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)を有し、さらに、吸気通路または吸気ポート内に向けて燃料を噴射する第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)を備えた内燃機関に関する。
機関吸気通路内に燃料を噴射するための吸気通路噴射用インジェクタと、機関燃焼室内に燃料を噴射するための筒内噴射用インジェクタとを具備し、機関負荷が予め定められた設定負荷よりも低いときには吸気通路噴射用インジェクタからの燃料噴射を停止するとともに機関負荷が設定負荷よりも高いときには吸気通路噴射用インジェクタから燃料を噴射するようにした内燃機関が公知である。
また、このような内燃機関の筒内噴射用インジェクタに関連する技術として、筒内に噴射された燃料の微粒化により燃焼効率の向上、排ガス浄化を図る筒内噴射式エンジンがある。たとえば、特開2003−254199号公報(特許文献1)は、内燃機関の低負荷時など、シリンダ孔内における混合気の全体の平均空燃比が大きくて、混合気が平均して希薄な場合でも、圧縮比を高く設定できるようにして、燃費をより確実に向上させるようにする筒内燃料噴射式内燃機関を開示する。この筒内燃料噴射式内燃機関は、シリンダ孔の軸心を鉛直線に一致させた場合のシリンダの側面視で、シリンダヘッドの一側部に吸気通路を形成する一方、他側部に排気通路を形成し、シリンダヘッドの一側部の端部側からシリンダ孔内に向い斜め下方に向って燃料を噴射可能とする燃料噴射弁を設け、シリンダ孔のほぼ軸心上でシリンダ孔内に放電部が臨む点火プラグを設けた筒内燃料噴射式内燃機関において、燃料噴射弁により噴射される燃料が、シリンダの平面視で、放電部を挟む八の字形状となるようにし、吸気行程で燃料噴射弁に燃料の噴射をさせる。
この筒内燃料噴射式内燃機関によると、燃料噴射弁から噴射される燃料は放電部を挟む八の字形状であり、かつ、内燃機関の吸気行程ではピストンは上死点から下降するのであってその方向と、燃料噴射弁による燃料の噴射の方向とはいずれも下方であって同じ方向である。このため、燃料噴射弁から噴射された燃料は放電部の各外側方を進行し、また、この際、ピストンの上面と勢いよく衝突するということが防止されて、噴射された方向に向って円滑に進行する。そして、噴射された左右各燃料のそれぞれ先端部がシリンダ孔の内周面やピストンの上面に達すると、これら各面に案内されて各燃料のそれぞれ一部分同士がシリンダ孔の周方向で互いに接近させられ、その一方、各燃料のそれぞれ他部分はシリンダ孔の周方向で互いに離反させられる。すると、吸気行程とこれに続く圧縮行程とで、シリンダ孔内に噴射された燃料の多くがこのシリンダ孔の内周面近傍域に集められ、かつ、その周方向ほぼ均一となるよう集められ、つまり、このシリンダ孔内では、シリンダの平面視で、シリンダ孔の軸心をほぼ中心とするドーナツ形状の濃い混合気層と、この濃い混合気層で囲まれて放電部の近傍に位置する薄い混合気層とが成形されることとなる。
特許文献1に記載されたような噴霧形状および噴霧方向に特徴のある燃料噴射弁を用いて、吸気行程において噴射された燃料は、吸気弁に干渉して、筒内での均質な混合気の形成を阻害する一方、筒内に液状の燃料が多く存在するようになり、内燃機関から排出される未燃焼燃料(HC)が多くなる。そこで、特開2004−263641号公報(特許文献2)は、吸気行程噴射時に吸気弁と干渉する燃料噴霧を減らして、未燃燃料の排出量を低減することを目的とする直噴火花点火式内燃機関を開示する。この直噴火花点火式内燃機関は、燃焼室の側部に配置される燃料噴射弁から2つの吸気弁の間を経由し燃焼室中心部側へ燃料を噴射する直噴火花点火式内燃機関であって、吸気弁のリフト量を可変制御可能な可変動弁装置を備え、吸気行程にて燃料噴射を行なう運転モードの時に、吸気弁のリフト量を減少させる。
この直噴火花点火式内燃機関によると、吸気行程噴射時に吸気弁のリフト量を減少させることで、燃料噴霧と吸気弁との干渉を抑制し、未燃燃料の排出量を低減可能となる。
さらに、特開2004−239201号公報(特許文献3)は、燃焼室の側部に配置される燃料噴射弁から2つの吸気弁の間を経由し燃焼室中心部側へ燃料を噴射する直噴火花点火式内燃機関であって、機関の冷機状態を判別する手段を備えるとともに、片方の吸気弁を閉弁状態で停止可能な可変動弁装置を備え、吸気行程にて燃料噴射を行なう運転モードで、かつ機関の冷機時に、片方の吸気弁を閉弁状態で停止させる片弁停止を行なう。
この直噴火花点火式内燃機関によると、冷機時に、片弁停止を行なうことで、その片方の吸気弁には燃料噴霧が干渉しないため、燃料噴霧が干渉する吸気弁が1つとなり、吸気弁と干渉する燃料噴霧を約1/2にすることができるので、未燃燃料の排出量を大幅に低減可能となる。
特開2003−254199号公報 特開2004−263641号公報 特開2004−239201号公報
しかしながら、特許文献2および特許文献3に記載された内燃機関においては、吸気弁のリフト量を減少させたり、2つある吸気弁の一方を閉じてしまうため、燃焼室に吸入される吸気量が減少してしまい、これによる内燃機関の性能の低下が発生し得る。その一方、吸気弁と筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料と干渉する状態では、上述したように液状燃料の発生による排気中のHCの増加に加えて、点火プラグが燻り正常な点火を行なうことができなくなるという問題もある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、筒内に燃料を噴射する燃料噴射手段を備えた内燃機関であって、内燃機関の性能の低下を抑制して、燃料噴射手段による吸気行程おける燃料噴射により発生する問題点を解決できる、内燃機関を提供することである。
第1の発明に係る内燃機関は、筒内に燃料を噴射するための燃料噴射手段を備えた内燃機関である。この内燃機関は、シリンダ孔の軸心を鉛直線に一致させた場合のシリンダの側面視で、シリンダヘッドの一側部に形成された吸気通路と、吸気通路の他側部に形成された排気通路と、シリンダ孔のほぼ軸心上でシリンダ孔内に放電部が臨む点火プラグとを含む。燃料噴射手段は、シリンダヘッドの一側部の端部側からシリンダ孔内に向い斜め下方に向って燃料を噴射可能とするとともに、燃料噴射手段により噴射される燃料が、シリンダの平面視で、放電部を挟む八の字形状となり、かつ、シリンダの側面視で、燃料噴射手段で噴射される燃料の形状が扇形状であって、燃料噴射手段から噴射された八の字形状における、八の字形状の一方の第1の扇形状と八の字形状の他方の第2の扇形状とが異なる。
第1の発明によると、燃料噴射手段の一例である筒内噴射用インジェクタからの燃料の噴射形状が、シリンダの平面視で点火プラグを含むような八の字形に広がる形状であって、シリンダの側面視で扇形状とした。このようにすることにより、たとえば渦流を発生させるスワールコントロールバルブをなくしても、筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料と吸入空気との混合気の均質性を燃焼変動を発生させない程度にまで高めることができる。さらに、たとえば、第1の扇形状の広がり角(中心角)と第2の扇形状の広がり角(中心角)とを異ならせた。第1の扇形状の広がり角を第2の扇形の広がり角よりも小さくして、第1の扇形状と開弁したときの吸気弁との干渉を避けるようにした。このようにすると、燃料噴霧が吸気弁に干渉することを避けることができ、液状燃料の発生を抑制することができ、排気中のHCを抑制することができる。また、第2の扇形状の広がり角は十分な均質混合気を形成できるように大きくする。その結果、筒内に燃料を噴射する燃料噴射手段を備えた内燃機関であって、内燃機関の性能の低下を抑制して、燃料噴射手段による吸気行程における燃料噴射により発生する問題点を解決できる、内燃機関を提供することができる。
第2の発明に係る内燃機関においては、第1の発明の構成に加えて、吸気通路は、シリンダ孔の手前で2つに分岐された吸気配管と、各吸気配管とシリンダ孔内との間に設けられた、第1の扇形状側の第1の吸気弁および第2の扇形状側の第2の吸気弁とを含む。第1の扇形状における広がり角は、第2の扇形状の広がり角よりも小さい角度であって、かつ、第1の吸気弁が開弁したときに第1の扇形状に噴射された燃料が第1の吸気弁と干渉しないような角度である。
第2の発明によると、扇形状における広がり角を変えて、第1の吸気弁が開弁したときに第1の扇形状に噴射された燃料が第1の吸気弁と干渉することを避けることができ、液状燃料の発生を抑制することができ、排気中のHCを抑制することができる。
第3の発明に係る内燃機関は、筒内に燃料を噴射するための燃料噴射手段を備えた内燃機関である。この内燃機関は、シリンダ孔の軸心を鉛直線に一致させた場合のシリンダの側面視で、シリンダヘッドの一側部に形成された吸気通路と、吸気通路の他側部に形成された排気通路と、シリンダ孔のほぼ軸心上でシリンダ孔内に放電部が臨む点火プラグとを含む。燃料噴射手段は、シリンダヘッドの一側部の端部側からシリンダ孔内に向い斜め下方に向って燃料を噴射可能とするとともに、燃料噴射手段により噴射される燃料が、シリンダの平面視で、放電部を挟む八の字形状となり、かつ、シリンダの側面視で、燃料噴射手段で噴射される燃料の形状が扇形状であって、燃料噴射手段から噴射された八の字形状における、八の字形状の一方の第1の扇形状の中心線の方向と他方の第2の扇形状の中心線の方向とが異なる。
第3の発明によると、たとえば、第1の扇形状の中心線の方向と第2の扇形状の中心線の方向とを異ならせた。第1の扇形状の中心線の方向を第2の扇形の中心線の方向よりも下向きにして、第1の扇形状と開弁したときの吸気弁との干渉を避けるようにした。このようにすると、燃料噴霧が吸気弁に干渉することを避けることができ、液状燃料の発生を抑制することができ、排気中のHCを抑制することができる。また、第2の扇形状の広がり角は十分な均質混合気を形成できるように大きくする。このとき、干渉することを避けることができ、液状燃料の発生を抑制することができ、排気中のHCを抑制することができる。その結果、筒内に燃料を噴射する燃料噴射手段を備えた内燃機関であって、内燃機の性能の低下を抑制して、燃料噴射手段による吸気行程おける燃料噴射により発生する問題点を解決できる、内燃機関を提供することができる。
第4の発明に係る内燃機関においては、第3の発明の構成に加えて、吸気通路は、シリンダ孔の手前で2つに分岐された吸気配管と、各吸気配管とシリンダ孔内との間に設けられた、第1の扇形状側の第1の吸気弁および第2の扇形状側の第2の吸気弁とを含む。第1の扇形状における中心線の方向は、第2の扇形状における中心線よりも鉛直下方の方向であって、かつ、第1の吸気弁が開弁したときに第1の扇形状に噴射された燃料が第1の吸気弁と干渉しないような中心線の方向である。
第4の発明によると、扇形状における中心線の方向(燃料噴射方向)を変えて、第1の吸気弁が開弁したときに第1の扇形状に噴射された燃料が第1の吸気弁と干渉することを避けることができ、液状燃料の発生を抑制することができ、排気中のHCを抑制することができる。
第5の発明に係る内燃機関は、筒内に燃料を噴射するための燃料噴射手段を備えた内燃機関である。この内燃機関は、シリンダ孔の軸心を鉛直線に一致させた場合のシリンダの側面視で、シリンダヘッドの一側部に形成された吸気通路と、吸気通路の他側部に形成された排気通路と、シリンダ孔のほぼ軸心上でシリンダ孔内に放電部が臨む点火プラグとを含む。燃料噴射手段は、シリンダヘッドの一側部の端部側からシリンダ孔内に向い斜め下方に向って燃料を噴射可能とするとともに、燃料噴射手段により噴射される燃料が、シリンダの平面視で、放電部を挟む八の字形状となり、かつ、シリンダの側面視で、燃料噴射手段で噴射される燃料の形状が扇形状であって、燃料噴射手段から噴射された八の字形状における、八の字形状の一方の第1の扇形状の中心線から鉛直上方への広がり角と他方の第2の扇形状の中心線から鉛直上方への広がり角とが異なる。
第5の発明によると、たとえば、第1の扇形状の中心線から鉛直上方への広がり角と第2の扇形状の中心線から鉛直上方への広がり角とを異ならせた。第1の扇形状の中心線の方向を第2の扇形の中心線の方向よりも下向きにして、第1の扇形状と開弁したときの吸気弁との干渉を避けるようにした。このようにすると、燃料噴霧が吸気弁に干渉することを避けることができ、液状燃料の発生を抑制することができ、排気中のHCを抑制することができる。その結果、筒内に燃料を噴射する燃料噴射手段を備えた内燃機関であって、内燃機関の性能の低下を抑制して、燃料噴射手段による吸気行程おける燃料噴射により発生する問題点を解決できる、内燃機関を提供することができる。
第6の発明に係る内燃機関においては、第5の発明の構成に加えて、吸気通路は、シリンダ孔の手前で2つに分岐された吸気配管と、各吸気配管とシリンダ孔内との間に設けられた、第1の扇形状側の第1の吸気弁および第2の扇形状側の第2の吸気弁とを含む。第1の扇形状における中心線から鉛直上方への広がり角は、第2の扇形状における中心線から鉛直上方への広がり角よりも小さく、かつ、第1の吸気弁が開弁したときに、第1の扇形状に噴射された燃料が第1の吸気弁と干渉しないような中心線から鉛直上方への広がり角である。
第6の発明によると、扇形状における中心線から鉛直上方への広がり角を変えて、第1の吸気弁が開弁したときに第1の扇形状に噴射された燃料が第1の吸気弁と干渉することを避けることができ、液状燃料の発生を抑制することができ、排気中のHCを抑制することができる。
第7の発明に係る内燃機関は、第1〜6のいずれかの発明の構成に加えて、吸気弁のリフト量を可変に制御するための制御手段をさらに含む。この制御手段は、燃料噴射手段からの吸気行程噴射時において、第2の扇形状に噴射された燃料が第2の吸気弁と干渉しないように、第2の吸気弁のリフト量を制御するための手段を含む。
第7の発明によると、第2の扇形状の広がり角は十分な均質混合気を形成できるように大きくする。このとき、第1の扇形状に噴射された燃料が第1の吸気弁に干渉しないで、第2の扇形状に噴射された燃料が第2の吸気弁と干渉することを避けることができ、液状燃料の発生を抑制することができ、排気中のHCを抑制することができる。
第8の発明に係る内燃機関においては、第7の発明の構成に加えて、制御手段は、内燃機関の状態が予め定められた条件を満足すると、第2の吸気弁のリフト量をゼロにして閉弁状態になるように制御するための手段を含む。
第8の発明によると、内燃機関に大きな出力が要求されていない場合には、第2の吸気弁のリフト量をゼロにして閉弁状態にして、第2の扇形状に噴射された燃料が第2の吸気弁と干渉しないようにできる。
第9の発明に係る内燃機関においては、第8の発明の構成に加えて、予め定められた条件は、内燃機関の回転数が予め定められた回転数よりも低いという条件である。
第9の発明によると、内燃機関に大きな出力が要求されていない低回転時においては、第2の吸気弁のリフト量をゼロにして閉弁状態にして、第2の扇形状に噴射された燃料が第2の吸気弁と干渉しないようにできる。このとき、干渉を発生させないようできるので、低回転低負荷時に発生する、干渉により噴霧が点火プラグ方向に飛散して点火プラグの燻りの問題を回避できる。
第10の発明に係る内燃機関は、第1〜9のいずれかの発明の構成に加えて、吸気通路内に燃料を噴射するための燃料噴射手段をさらに含む。
第10の発明によると、筒内に燃料を噴射する燃料噴射手段と、吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射手段とで、噴射燃料を分担する内燃機関において、内燃機関の性能の低下を抑制して、筒内に燃料を噴射する燃料噴射手段による吸気行程における燃料噴射により発生する問題点を解決できる。
第11の発明に係る内燃機関においては、第10の発明の構成に加えて、筒内に燃料を噴射するための燃料噴射手段は、筒内噴射用インジェクタであって、吸気通路内に燃料を噴射するための燃料噴射手段は、吸気通路用インジェクタである。
第11の発明によると、筒内に燃料を噴射する燃料噴射手段である筒内噴射用インジェクタと吸気通路内に燃料を噴射する吸気通路噴射用インジェクタとを別個に設けて噴射燃料を分担する内燃機関において、内燃機関の性能の低下を抑制して、筒内噴射用インジェクタによる吸気行程おける燃料噴射により発生する問題点を解決できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1に、本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置であるエンジンECU(Electronic Control Unit)で制御されるエンジンシステムの概略構成図を示す。なお、図1には、エンジンとして直列4気筒ガソリンエンジンを示すが、本発明はこのような形式のエンジンに限定されるものではなく、V型6気筒、V型8気筒、直列6気筒などの形式であってもよい。また、以下においては、筒内噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとを有するエンジンについて説明するが、少なくとも筒内噴射用インジェクタを有するエンジンであれば、本発明は適用できる。
図1に示すように、エンジン10は、4つの気筒112を備え、各気筒112はそれぞれ対応するインテークマニホールド20を介して共通のサージタンク30に接続されている。サージタンク30は、吸気ダクト40を介してエアクリーナ50に接続され、吸気ダクト40内にはエアフローメータ42が配置されるとともに、電動モータ60によって駆動されるスロットルバルブ70が配置されている。このスロットルバルブ70は、アクセルペダル100とは独立してエンジンECU(Electronic Control Unit)300の出力
信号に基づいてその開度が制御される。一方、各気筒112は共通のエキゾーストマニホールド80に連結され、このエキゾーストマニホールド80は三元触媒コンバータ90に連結されている。
各気筒112に対しては、筒内に向けて燃料を噴射するための筒内噴射用インジェクタ110と、吸気ポートまたは/および吸気通路内に向けて燃料を噴射するための吸気通路噴射用インジェクタ120とがそれぞれ設けられている。これらインジェクタ110、120はエンジンECU300の出力信号に基づいてそれぞれ制御される。また、各気筒内噴射用インジェクタ110は共通の燃料分配管130に接続されており、この燃料分配管130は燃料分配管130に向けて流通可能な逆止弁140を介して、機関駆動式の高圧燃料ポンプ150に接続されている。なお、本実施の形態においては、2つのインジェクタが別個に設けられた内燃機関について説明するが、本発明はこのような内燃機関に限定されない。たとえば、筒内噴射機能と吸気通路噴射機能とを併せ持つような1個のインジェクタを有する内燃機関であってもよい。
図1に示すように、高圧燃料ポンプ150の吐出側は電磁スピル弁152を介して高圧燃料ポンプ150の吸入側に連結されており、この電磁スピル弁152の開度が小さいときほど、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130内に供給される燃料量が増大され、電磁スピル弁152が全開にされると、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130への燃料供給が停止されるように構成されている。なお、電磁スピル弁152はエンジンECU300の出力信号に基づいて制御される。
一方、各吸気通路噴射用インジェクタ120は、共通する低圧側の燃料分配管160に接続されており、燃料分配管160および高圧燃料ポンプ150は共通の燃料圧レギュレータ170を介して、電動モータ駆動式の低圧燃料ポンプ180に接続されている。さらに、低圧燃料ポンプ180は燃料フィルタ190を介して燃料タンク200に接続されている。燃料圧レギュレータ170は低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の燃料圧が予め定められた設定燃料圧よりも高くなると、低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の一部を燃料タンク200に戻すように構成されており、したがって吸気通路噴射用インジェクタ120に供給されている燃料圧および高圧燃料ポンプ150に供給されている燃料圧が上記設定燃料圧よりも高くなるのを阻止している。
エンジンECU300は、デジタルコンピュータから構成され、双方向性バス310を介して相互に接続されたROM(Read Only Memory)320、RAM(Random Access Memory)330、CPU(Central Processing Unit)340、入力ポート350および出力ポート360を備えている。
エアフローメータ42は吸入空気量に比例した出力電圧を発生し、このエアフローメータ42の出力電圧はA/D変換器370を介して入力ポート350に入力される。エンジン10には機関冷却水温に比例した出力電圧を発生する水温センサ380が取付けられ、この水温センサ380の出力電圧は、A/D変換器390を介して入力ポート350に入力される。
燃料分配管130には燃料分配管130内の燃料圧に比例した出力電圧を発生する燃料圧センサ400が取付けられ、この燃料圧センサ400の出力電圧は、A/D変換器410を介して入力ポート350に入力される。三元触媒コンバータ90上流のエキゾーストマニホールド80には、排気ガス中の酸素濃度に比例した出力電圧を発生する空燃比センサ420が取付けられ、この空燃比センサ420の出力電圧は、A/D変換器430を介して入力ポート350に入力される。
本実施の形態に係るエンジンシステムにおける空燃比センサ420は、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比に比例した出力電圧を発生する全域空燃比センサ(リニア空燃比センサ)である。なお、空燃比センサ420としては、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比が理論空燃比に対してリッチであるかリーンであるかをオン−オフ的に検出するO2センサを用いてもよい。
アクセルペダル100は、アクセルペダル100の踏込み量に比例した出力電圧を発生するアクセル開度センサ440に接続され、アクセル開度センサ440の出力電圧は、A/D変換器450を介して入力ポート350に入力される。また、入力ポート350には、機関回転数を表わす出力パルスを発生する回転数センサ460が接続されている。エンジンECU300のROM320には、上述のアクセル開度センサ440および回転数センサ460により得られる機関負荷率および機関回転数に基づき、運転状態に対応させて設定されている燃料噴射量の値や機関冷却水温に基づく補正値などが予めマップ化されて記憶されている。
図2に、図1の部分拡大図を示す。図2は、図1の各気筒112における筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の位置関係、ならびにインテークマニホールド20、吸気バルブ122、排気バルブ121、点火プラグ119およびピストン123の位置関係を説明する図である。
インテークマニホールド20の燃焼室側には吸気バルブ122が設けられており、その吸気バルブ122の上流側に吸気通路噴射用インジェクタ120が配置されている。吸気通路噴射用インジェクタ120は、吸気通路であるインテークマニホールド20の内壁にに向けて燃料を噴射する。
この吸気通路噴射用インジェクタ120の燃料噴射方向については、一例として、以下のようにすることが考えられる。
このインテークマニホールド20の内壁には、吸気バルブ122と、排気バルブ121とのオーバーラップにより燃焼室内のPM(Particulate Matter)がインテークマニホールド20に逆流し、吸気通路噴射用インジェクタ120により噴射された燃料が噴霧され微細化された燃料が接着剤として働き、インテークマニホールド20の吸気バルブ122の近い側の内壁にデポジットとして堆積することがある。吸気通路噴射用インジェクタ120の燃料噴射方向は、このデポジットに向けられた方向になるように設けられている。これにより、吸気通路噴射用インジェクタ120から噴射された燃料により、このデポジットを洗い流すことができる。
また、このインテークマニホールド20には、スワールコントロールバルブなどであって、燃焼室内に渦流を形成するものが設けられない。このスワールコントロールバルブなどが設けられると、流量係数を低下せしめることになり、WOT時に必要十分な空気を燃焼室に流入させることができない。ところが、本実施の形態における内燃機関においては、流量係数を高くするようにして、高流量ポートを実現した。なお、高流量を実現できるのであれば、タンジェンシャル型(tangential type)の吸気ポートであってもよい。こ
のタンジェンシャル型ポートは、吸気バルブ122の周辺で渦巻状となって左右に振れた形状とはならず、真っ直ぐに伸びて上下に大きく円弧を画いた先端部を有する。したがって吸気ポート内での流れに対する抵抗が小さく、吸気ポートの流量係数はスワールポートに比しはるかに大きくなり、エンジン10の体積効率が高くなり、多量の空気が燃焼室内に吸入することができるものである。このときの吸気ポートの流量係数Cfは0.5〜0.7以上が好ましい。
図2に示すように、ピストン123の頂部には、筒内噴射用インジェクタ110に対向する位置に緩やかな曲線から形成されるくぼみが設けられている。このくぼみに向けて筒内噴射用インジェクタ110から燃料が噴射される。このとき、筒内噴射用インジェクタ110に対向するピストン123の頂部は角部を有しないので、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料により形成された噴霧が角部により分裂されることがない。このような分裂があるとローカルリッチの状態になる場合があり得るが、そのような状態になることを回避できる。なお、ピストン123の頂部の形状はこのような形状に限定されない。また、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴霧の形状の詳細については後述する。また、図2に示すように配置された筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との燃料分担比率の詳細については、後述する。
図3(A)および図3(B)を参照して、吸気バルブ122および排気バルブ121について説明する。図3(A)および図3(B)に示すように、このエンジン10は、吸気バルブ122を2つ(第1の吸気バルブ122Aと第2の吸気バルブ122B)、排気バルブ121を2つ(第1の排気バルブ121Aと第2の排気バルブ121B)を有する。なお、本発明は、排気バルブの数が2個に限定されるものではない。たとえば、排気バルブは1個でもよい。
この4つのバルブの中央付近に点火プラグ119が設けられている。この吸気バルブ122Aと吸気バルブ122Bとの間に筒内噴射用インジェクタ110が設けられる。
図4に、エンジン10を上方から見た断面図を示す。インテークマニホールド20は吸気バルブ122の数に対応するように、シリンダへッドとの連結点手前で2つに分岐される。インテークマニホールド20を通った吸気は、吸気バルブ122Aおよび吸気バルブ122Bを介してシリンダ内に導入される。
燃焼室で燃焼された排気は、排気バルブ121Aおよび排気バルブ121Bを介してエキゾーストマニホールド80に送られる。このときにも、エキゾーストマニホールド80はシリンダヘッドとの連結点直後で1つに集合される。さらに、4気筒分のエキゾーストマニホールド80が1つに集合される。
図4に示すように、筒内噴射用インジェクタ110は、吸気バルブ122Aと吸気バルブ122Bとの間に設けられる。
図5を参照して、筒内噴射用インジェクタ110について説明する。図5は、筒内噴射用インジェクタ110の縦方向の断面図である。
図5に示すように、筒内噴射用インジェクタ110は、その本体740の下端にノズルボディ760がスペーサを介してノズルホルダによって固定される。ノズルボディ760は、その下端に噴口500Aおよび噴口500Bを形成しており、ノズルボディ760内にニードル520が上下可動に配置される。ニードル520の上端は本体740内を摺動自在なコア540に当接しており、スプリング560はコア540を介してニードル520を下向きに付勢しており、ニードル520はノズルボディ760の内周シート面522に着座され、その結果、常態では噴口500Aおよび噴口500Bを閉鎖している。
本体740の上端にはスリーブ570が挿入固定され、スリーブ570内には燃料通路580が形成され、燃料通路580の下端側は、本体740内の通路を介してノズルボディ760の内部まで連通され、ニードル520のリフト時に燃料は噴口500Aおよび噴口500Bから噴射される。燃料通路580の上端側は、フィルタ600を介して燃料導入口620に接続され、この燃料導入口620は、図1の燃料分配管130に接続される。
電磁ソレノイド640は、本体740内においてスリーブ570の下端部を包囲するように配置される。ソレノイド640の通電時においては、コア540はスプリング560に抗して上昇され、燃料圧はニードル520を押し上げ、噴口500Aおよび噴口5000Bが開放されるので燃料噴射が実行される。ソレノイド640は絶縁ハウジング650内のワイヤ660に取り出され、開弁のための電気信号を、エンジンECU300から受信することができる。この開弁のための電気信号をエンジンECU300が出力しないと、筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射が行なわれない。
エンジンECU300から受信した開弁のための電気信号により、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射時期および燃料噴射期間が制御される。この燃料噴射期間を制御することにより、筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射量を調節できる。すなわち、この電気信号により(最小燃料噴射量以上の領域において)、少量の燃料を噴射するように制御することもできる。なお、このような制御のために、エンジンECU300と筒内噴射用インジェクタ110との間に、EDU(Electronic Driver Unit)が設けられることもある。なお、このような構造を有する筒内噴射用インジェクタ110に供給される燃料の圧力は非常に高圧(13MPa程度)である。
図6に、噴口500Aおよび噴口500Bを、筒内噴射用インジェクタ110の内部から見た状態を示す。図6に示すように、縦長のスリット形状の噴口が平行に形成されている(縦Wスリット)。このような噴口500Aおよび噴口500Bにより噴射された燃料は、図7に示すように、上面から見て八の字形に広がる。この八の字形に開いた部分に点火プラグ119が設けられている。また、噴口500Aおよび噴口500Bにより噴射された燃料は、図7に示すように、側面から見て上下の両方向に広がった扇形の形状に広がる。
上面から見た場合においては、八の字形に開いた間に点火プラグ119が設けられるので、噴霧が点火プラグ119に当たって霧化が促進されないことを回避できる。また、側面から見た場合においては、上下の両方向に広がった扇形の形状となっているが、ピストン123の頂部に緩やかな曲線から形成されたくぼみを有する。平面状のピストン頂部であると筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料が平面状に付着して霧化を阻害するが、このくぼみによりこのような霧化が阻害されることもない。
本実施の形態において、特徴的であるのは、噴口500Aと噴口500Bとでその形状を異ならせること等により、側面から見た場合の扇形の形状の広がりが異なることである。噴口500Aが吸気バルブ122A側になるように、噴口500Bが吸気バルブ122B側になるように筒内噴射用インジェクタ110が設けられる。図7に示すように、噴口500Aから噴射された燃料により形成される噴霧Aは、噴口500Bから噴射された燃料により形成される噴霧Bよりもその広がりが大きい。なお、このように、側面から見た場合における噴霧の広がりを変更できるものであれば、筒内噴射用インジェクタ110の噴口は、噴口500Aと噴口500Bとのように噴口の形状が異なるものに限定されない。
さらに詳しく、噴口500Aから噴射された燃料により形成される噴霧Aおよび噴口500Bから噴射された燃料により形成される噴霧Bについて説明する。
図8(A)に、図5に示す筒内噴射用インジェクタ110を下側であって筒内噴射用インジェクタ110の先端を正面として見たときの噴霧Aおよび噴霧Bの状態を、図8(B)に、図8(A)を側方から見たときの噴霧Aおよび噴霧Bの状態を、それぞれ示す。このような扇形の広がりの異なる2つの噴霧Aおよび噴霧Bは、吸気バルブ122Aおよび吸気バルブ122Bと、図9(A)および図9(B)で示すような位置関係にある。
図9(A)に、吸気バルブ122A側の噴霧Aの状態を、図9(B)に、吸気バルブ122B側の噴霧Bの状態を、それぞれ示す。
図9(A)に示す噴霧Aは、大きく広がり均質混合気の形成に有利である。しかしながら、吸気バルブ122Aが開いたとき(リフトしたとき)には、干渉する。噴霧Aと吸気バルブ122Aとが干渉すると、特に吸気の気流が弱い低回転低負荷領域においては、吸気バルブ122Aに当たった噴霧Aは点火プラグ119方向に飛散する。このため、点火プラグ119が燻り、火花を発生しなくなることがある。この状態では、好ましくないので、図10に示す運転領域においては、吸気バルブ122Aのバルブ制御を変更する。これ以外の領域である高回転高負荷領域においては、吸気の気流が強く、噴霧Aが吸気バルブ122Aに当たっても、点火プラグ119の方向に飛散しないので、点火プラグ119の燻りを考慮しなくても構わない。
一方、図9(B)に示す噴霧Bは、大きく広がらないが、吸気バルブ122Bが開いたとき(リフトしたとき)であっても、干渉しない。このため、噴霧Aと吸気バルブ122Aとが干渉しないから、点火プラグ119の燻りも発生しない。
図10は、吸気バルブ122Aのバルブリフト量を噴霧Aと干渉しない程度にまで減少させたり、吸気バルブ122Aを閉じて吸気バルブ122Bのみから吸気する、運転領域を示すマップである。このマップは、エンジンECU300の内部メモリ等に記憶される。
図10に示すマップは、横軸をエンジン10の回転数NEとして、縦軸をエンジン10のトルクとしたものである。図10に示す領域においては、吸気バルブ122Aと噴霧Aとによる点火プラグ119の燻りの発生が発生しやすいので、干渉を回避すべく、吸気バルブ122Aのリフト量(リフト量を0にして閉弁することを含む)が制御される。このときのエンジン10の回転数NEは点火プラグ119の燻り試験等により、実験的に求めることができる。
図11を参照して、本実施の形態に係るエンジン10を制御するエンジンECU300で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、エンジンECU300は、エンジン10の回転数NEを検知する。S110にて、エンジンECU300は、全噴射燃料量(筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射量+吸気通路噴射用インジェクタ120からの燃料噴射量)に対する筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射量の比率(DI比率r)を算出する。この筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との噴き分けの詳細については後述する。
S120にて、エンジンECU300は、DI比率rが0であるか否かを判断する。DI比率が0であると、エンジン10の燃焼室には吸気通路噴射用インジェクタ120のみから燃料が供給されるので、吸気バルブ122と筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料で形成された噴霧との干渉を考慮する必要がない。DI比率rが0であると(S120にてYES)、この処理は終了する。もしそうでないと(S120にてNO)、処理はS130へ移される。
S130にて、エンジンECU300は、エンジン回転数NEが図10に示すNEしきい値よりも低いか否かを判断する。エンジン回転数NEがNEしきい値よりも低いと、吸気バルブ122と筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料で形成された噴霧との干渉により点火プラグ119の燻りが発生するので、これを回避する必要がある。エンジン回転数NEがNEしきい値よりも低いと(S130にてYES)、処理はS140へ移される。もしそうでないと(S130にてNO)、この処理は終了する。
S140にて、エンジンECU300は、噴霧A側の吸気バルブ122Aのリフト量を、噴霧Aと吸気バルブ122Aとが干渉しない位置になるように、リフト量を低下させる。このとき、可変バルブリフト機構が用いられる。また、エンジンECU300は、噴霧A側の吸気バルブ122Aのリフト量を0にして閉弁するようにしてもよい。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るエンジン10の動作について説明する。
エンジン10が作動中には、予め定められた時間の間隔で、エンジン回転数NEが検知され(S100)、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射分担比率であるDI比率rが算出される(S110)。
DI比率rが0でなく(S120にてNO)、エンジン回転数NEがNEしきい値より低いと(S130にてYES)、吸気バルブ122Aのリフト量が低下されたり(噴霧Aと干渉しないようにリフト量が小さくされて下側まで降りてこない)、吸気バルブ122Aが閉弁状態にされたりする(S140)。
このようにすると、通常のバルブリフト量では、噴霧Aと吸気バルブ122Aとが干渉する場合であっても、その干渉を回避することができる。エンジン10の回転数が低い場合には、吸気の急流が弱く、干渉した噴霧が点火プラグ119に飛散して、点火プラグ119の燻り等の問題や、干渉した部分に液状の燃料が付着して燃焼されないでそのまま排気されて排気ガス中のHC濃度が高くなるという問題がある。しかしながら、この干渉が回避されるので、このような問題を回避させることができる。
その結果、筒内に燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと吸気通路に燃料を噴射する吸気通路噴射用インジェクタとで噴射燃料を分担するエンジンであって、エンジンの性能の低下を抑制して、筒内噴射用インジェクタによる吸気行程おける燃料噴射により発生する問題点を解決できる。
<その他の燃料噴霧形態>
以下、上述した筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴霧形態以外の燃料噴霧形態について説明する。なお、以下に示す噴霧形態であっても、上述したフローチャートを用いた制御を適用することができる。
図12(A)および図12(B)は、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料により形成される扇形の噴霧の中心線が、吸気バルブ122A側の噴霧Aと吸気バルブ122B側の噴霧Bとで異なるものである。図12(A)に示す噴霧Aの扇形の広がり角(中心角)と図12(B)に示す噴霧Bの扇形の広がり角(中心角)とは、同じであるが、扇形の中心線の方向が異なる。図12(B)に示す噴霧Bの中心線の方が図12(A)に示す噴霧Aの中心線よりも下側に向けている。この結果、噴霧Bは吸気バルブ122Bと干渉することがなくなる。
図13(A)および図13(B)は、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料により形成される扇形の噴霧の中心線よりも上側の広がり角が、吸気バルブ122A側の噴霧Aと吸気バルブ122B側の噴霧Bとで異なるものである。図13(A)に示す噴霧Aの扇形の広がり角(中心角)と図12(B)に示す噴霧Bの扇形の広がり角(中心角)とは、扇形の中心線から下側では同じであるが、扇形の中心線より上側では異なる。図13(B)に示す噴霧Bの中心線から上側の広がり角の方が図13(A)に示す噴霧Aの中心線から上側の広がり角よりも小さい。この結果、噴霧Bは吸気バルブ122Bと干渉することがなくなる。
<この制御装置が適用されるに適したエンジン(その1)>
以下、本実施の形態に係る制御装置が適用されるに適したエンジン(その1)について説明する。
図14および図15を参照して、エンジン10の運転状態に対応させた情報である、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との噴き分け比率(以下、DI比率(r)とも記載する。)を表わすマップについて説明する。これらのマップは、エンジンECU300のROM320に記憶される。図14は、エンジン10の温間用マップであって、図15は、エンジン10の冷間用マップである。
図14および図15に示すように、これらのマップは、エンジン10の回転数を横軸にして、負荷率を縦軸にして、筒内噴射用インジェクタ110の分担比率がDI比率rとして百分率で示されている。
図14および図15に示すように、エンジン10の回転数と負荷率とに定まる運転領域ごとに、DI比率rが設定されている。「DI比率r=100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110からのみ燃料噴射が行なわれる領域であることを意味し、「DI比率r=0%」とは、吸気通路噴射用インジェクタ120からのみ燃料噴射が行なわれる領域であることを意味する。「DI比率r≠0%」、「DI比率r≠100%」および「0%<DI比率r<100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120とで燃料噴射が分担して行なわれる領域であることを意味する。なお、概略的には、筒内噴射用インジェクタ110は、出力性能の上昇に寄与し、吸気通路噴射用インジェクタ120は、混合気の均一性に寄与する。このような特性の異なる2種類のインジェクタを、エンジン10の回転数と負荷率とで使い分けることにより、エンジン10が通常運転状態(たとえば、アイドル時の触媒暖気時が、通常運転状態以外の非通常運転状態の一例であるといえる)である場合には、均質燃焼のみが行なわれるようにしている。
さらに、これらの図14および図15に示すように、温間時のマップと冷間時のマップとに分けて、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120のDI分担率rを規定した。エンジン10の温度が異なると、筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の制御領域が異なるように設定されたマップを用いて、エンジン10の温度を検知して、エンジン10の温度が予め定められた温度しきい値以上であると図14の温間時のマップを選択して、そうではないと図15に示す冷間時のマップを選択する。それぞれ選択されたマップに基づいて、エンジン10の回転数と負荷率とに基づいて、筒内噴射用インジェクタ110および/または吸気通路噴射用インジェクタ120を制御する。
図14および図15に設定されるエンジン10の回転数と負荷率について説明する。図14のNE(1)は2500〜2700rpmに設定され、KL(1)は30〜50%、KL(2)は60〜90%に設定されている。また、図15のNE(3)は2900〜3100rpmに設定されている。すなわち、NE(1)<NE(3)である。その他、図14のNE(2)や、図15のKL(3)、KL(4)も適宜設定されている。
図14および図15を比較すると、図14に示す温間用マップのNE(1)よりも図15に示す冷間用マップのNE(3)の方が高い。これは、エンジン10の温度が低いほど、吸気通路噴射用インジェクタ120の制御領域が高いエンジン回転数の領域まで拡大されるということを示す。すなわち、エンジン10が冷えている状態であるので、(たとえ、筒内噴射用インジェクタ110から燃料を噴射しなくても)筒内噴射用インジェクタ110の噴口にデポジットが堆積しにくい。このため、吸気通路噴射用インジェクタ120を使って燃料を噴射する領域を拡大するように設定され、均質性を向上させることができる。
図14および図15を比較すると、エンジン10の回転数が、温間用マップにおいてはNE(1)以上の領域において、冷間用マップにおいてはNE(3)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。また、負荷率が、温間用マップにおいてはKL(2)以上の領域において、冷間用マップにおいてはKL(4)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。これは、予め定められた高エンジン回転数領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されること、予め定められた高エンジン負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されるということを示す。すなわち、高回転領域や高負荷領域においては、筒内噴射用インジェクタ110のみで燃料を噴射しても、エンジン10の回転数や負荷が高く吸気量が多いので筒内噴射用インジェクタ110のみでも混合気を均質化しやすいためである。このようにすると、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料は燃焼室内で気化潜熱を伴い(燃焼室から熱を奪い)気化される。これにより、圧縮端での混合気の温度が下がる。これにより対ノッキング性能が向上する。また、燃焼室の温度が下がるので、吸入効率が向上し高出力が見込める。
図14に示す温間マップでは、負荷率KL(1)以下では、筒内噴射用インジェクタ110のみが用いられる。これは、エンジン10の温度が高いときであって、予め定められた低負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されるということを示す。これは、温間時においてはエンジン10が暖まった状態であるので、筒内噴射用インジェクタ110の噴口にデポジットが堆積しやすい。しかしながら、筒内噴射用インジェクタ110を使って燃料を噴射することにより噴口温度を低下させることができるので、デポジットの堆積を回避することも考えられ、また、筒内噴射用インジェクタの最小燃料噴射量を確保して、筒内噴射用インジェクタ110を閉塞させないことも考えられ、このために、筒内噴射用インジェクタ110を用いた領域としている。
図14および図15を比較すると、図15の冷間用マップにのみ「DI比率r=0%」の領域が存在する。これは、エンジン10の温度が低いときであって、予め定められた低負荷領域(KL(3)以下)では吸気通路噴射用インジェクタ120のみが使用されるということを示す。これはエンジン10が冷えていてエンジン10の負荷が低く吸気量も低いため燃料が霧化しにくい。このような領域においては筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射では良好な燃焼が困難であるため、また、特に低負荷および低回転数の領域では筒内噴射用インジェクタ110を用いた高出力を必要としないため、筒内噴射用インジェクタ110を用いないで、吸気通路噴射用インジェクタ120のみを用いる。
また、通常運転時以外の場合、エンジン10がアイドル時の触媒暖気時の場合(非通常運転状態であるとき)、成層燃焼を行なうように筒内噴射用インジェクタ110が制御される。このような触媒暖気運転中にのみ成層燃焼させることで、触媒暖気を促進させ、排気エミッションの向上を図る。
<この制御装置が適用されるに適したエンジン(その2)>
以下、本実施の形態に係る制御装置が適用されるに適したエンジン(その2)について説明する。なお、以下のエンジン(その2)の説明において、エンジン(その1)と同じ説明については、ここでは繰り返さない。
図16および図17を参照して、エンジン10の運転状態に対応させた情報である、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との噴き分け比率を表わすマップについて説明する。これらのマップは、エンジンECU300のROM320に記憶される。図16は、エンジン10の温間用マップであって、図17は、エンジン10の冷間用マップである。
図16および図17を比較すると、以下の点で図14および図15と異なる。エンジン10の回転数が、温間用マップにおいてはNE(1)以上の領域において、冷間用マップにおいてはNE(3)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。また、負荷率が、温間用マップにおいては低回転数領域を除くKL(2)以上の領域において、冷間用マップにおいては低回転数領域を除くKL(4)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。これは、予め定められた高エンジン回転数領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されること、予め定められた高エンジン負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用される領域が多いことを示す。しかしながら、低回転数領域の高負荷領域においては、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料により形成される混合気のミキシングが良好ではなく、燃焼室内の混合気が不均質で燃焼が不安定になる傾向を有する。このため、このような問題が発生しない高回転数領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタの噴射比率を増大させるようにしている。また、このような問題が発生する高負荷領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を減少させるようにしている。これらのDI比率rの変化を図16および図17に十字の矢印で示す。このようにすると、燃焼が不安定であることに起因するエンジンの出力トルクの変動を抑制することができる。なお、これらのことは、予め定められた低回転数領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を減少させることや、予め定められた低負荷領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を増大させることと、略等価であることを確認的に記載する。また、このような領域(図16および図17で十字の矢印が記載された領域)以外の領域であって筒内噴射用インジェクタ110のみで燃料を噴射している領域(高回転側、低負荷側)においては、筒内噴射用インジェクタ110のみでも混合気を均質化しやすい。このようにすると、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料は燃焼室内で気化潜熱を伴い(燃焼室から熱を奪い)気化される。これにより、圧縮端での混合気の温度が下がる。これにより対ノッキング性能が向上する。また、燃焼室の温度が下がるので、吸入効率が向上し高出力が見込める。
なお、図14〜図17を用いて説明したこのエンジン10においては、均質燃焼は筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを吸気行程とすることにより、成層燃焼は筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程とすることにより実現できる。すなわち、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程とすることで、点火プラグ周りにリッチ混合気が偏在させることにより燃焼室全体としてはリーンな混合気に着火する成層燃焼を実現することができる。また、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを吸気行程としても点火プラグ周りにリッチ混合気を偏在させることができれば、吸気行程噴射であっても成層燃焼を実現できる。
また、ここでいう成層燃焼には、成層燃焼と以下に示す弱成層燃焼の双方を含むものである。弱成層燃焼とは、吸気通路噴射用インジェクタ120を吸気行程で燃料噴射して燃焼室全体にリーンで均質な混合気を生成して、さらに筒内噴射用インジェクタ110を圧縮行程で燃料噴射して点火プラグ周りにリッチな混合気を生成して、燃焼状態の向上を図るものである。このような弱成層燃焼は触媒暖気時に好ましい。これは、以下の理由による。すなわち、触媒暖気時には高温の燃焼ガスを触媒に到達させるために点火時期を大幅に遅角させ、かつ良好な燃焼状態(アイドル状態)を維持する必要がある。また、ある程度の燃料量を供給する必要がある。これを成層燃焼で行なおうとしても燃料量が少ないという問題があり、これを均質燃焼で行なおうとしても良好な燃焼を維持するために遅角量が成層燃焼に比べて小さいという問題がある。このような観点から、上述した弱成層燃焼を触媒暖気時に用いることが好ましいが、成層燃焼および弱成層燃焼のいずれであっても構わない。
また、図14〜図17を用いて説明したエンジンにおいては、筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射のタイミングは、以下のような理由により、圧縮行程で行なうことが好ましい。ただし、上述したエンジン10は、基本的な大部分の領域には(触媒暖気時にのみに行なわれる、吸気通路噴射用インジェクタ120を吸気行程噴射させ、筒内噴射用インジェクタ110を圧縮行程噴射させる弱成層燃焼領域以外を基本的な領域という)、筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射のタイミングは、吸気行程である。しかしながら、以下に示す理由があるので、燃焼安定化を目的として一時的に筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程噴射とするようにしてもよい。
筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射時期を圧縮工程中とすることで、筒内温度がより高い時期において、燃料噴射により混合気が冷却される。冷却効果が高まるので、対ノック性を改善することができる。さらに、筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射時期を圧縮工程中とすると、燃料噴射から点火時期までの時間が短いことから噴霧による気流の強化を実現でき、燃焼速度を上昇させることができる。これらの対ノック性の向上と燃焼速度の上昇とから、燃焼変動を回避して、燃焼安定性を向上させることができる。
さらに、エンジン10の温度によらず(すなわち、温間時および冷間時のいずれの場合であっても)、オフアイドル時(アイドルスイッチがオフの場合、アクセルペダルが踏まれている場合)には、図14または図16に示す温間マップを用いるようにしてもよい(冷間温間を問わず、低負荷領域において筒内噴射用インジェクタ110を用いる)。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る制御装置で制御されるエンジンシステムの概略構成図である。 図1の部分拡大図である。 吸気バルブおよび排気バルブの配置を示す図(その1)である。 吸気バルブおよび排気バルブの配置を示す図(その2)である。 筒内噴射用インジェクタの断面図である。 筒内噴射用インジェクタの噴口の断面図である。 筒内噴射用インジェクタの噴霧形状を示す図(その1)である。 筒内噴射用インジェクタの噴霧形状を示す図(その2)である。 筒内噴射用インジェクタの噴霧形状を示す図(その3)である。 図1のエンジンECUに記憶されるマップを示す図である。 図1のエンジンECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 筒内噴射用インジェクタの他の噴霧形状を示す図(その1)である。 筒内噴射用インジェクタの他の噴霧形状を示す図(その2)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるに好適なエンジンの温間時のDI比率マップを表わす図(その1)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるに好適なエンジンの冷間時のDI比率マップを表わす図(その1)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるに好適なエンジンの温間時のDI比率マップを表わす図(その2)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるに好適なエンジンの冷間時のDI比率マップを表わす図(その2)である。
符号の説明
10 エンジン、20 インテークマニホールド、30 サージタンク、40 吸気ダクト、42 エアフローメータ、50 エアクリーナ、60 電動モータ、70 スロットルバルブ、80 エキゾーストマニホールド、90 三元触媒コンバータ、100 アクセルペダル、110 筒内噴射用インジェクタ、112 気筒、119 点火プラグ、120 吸気通路噴射用インジェクタ、121A,121B 排気バルブ、122A,122B 吸気バルブ、123 ピストン、130 燃料分配管、140 逆止弁、150 高圧燃料ポンプ、152 電磁スピル弁、160 燃料分配管(低圧側)、170 燃料圧レギュレータ、180 低圧燃料ポンプ、190 燃料フィルタ、200 燃料タンク、300 エンジンECU、310 双方向性バス、320 ROM、330 RAM、340 CPU、350 入力ポート、360 出力ポート、370,390,410,430,450 A/D変換器、380 水温センサ、400 燃料圧センサ、420 空燃比センサ、440 アクセル開度センサ、460 回転数センサ、500A,500B 噴口。

Claims (11)

  1. 筒内に燃料を噴射するための燃料噴射手段を備えた内燃機関であって、
    前記内燃機関は、
    シリンダ孔の軸心を鉛直線に一致させた場合のシリンダの側面視で、シリンダヘッドの一側部に形成された吸気通路と、
    前記吸気通路の他側部に形成された排気通路と、
    前記シリンダ孔のほぼ軸心上で前記シリンダ孔内に放電部が臨む点火プラグとを含み、
    前記燃料噴射手段は、
    前記シリンダヘッドの前記一側部の端部側から前記シリンダ孔内に向い斜め下方に向って燃料を噴射可能とするとともに、
    前記燃料噴射手段により噴射される燃料が、前記シリンダの平面視で、前記放電部を挟む八の字形状となり、かつ、前記シリンダの側面視で、前記燃料噴射手段で噴射される燃料の形状が扇形状であって、
    前記燃料噴射手段から噴射された八の字形状における、八の字形状の一方の第1の扇形状と八の字形状の他方の第2の扇形状とが異なる、内燃機関。
  2. 前記吸気通路は、
    前記シリンダ孔の手前で2つに分岐された吸気配管と、
    各前記吸気配管と前記シリンダ孔内との間に設けられた、前記第1の扇形状側の第1の吸気弁および前記第2の扇形状側の第2の吸気弁とを含み、
    前記第1の扇形状における広がり角は、前記第2の扇形状の広がり角よりも小さい角度であって、かつ、前記第1の吸気弁が開弁したときに前記第1の扇形状に噴射された燃料が前記第1の吸気弁と干渉しないような角度である、請求項1に記載の内燃機関。
  3. 筒内に燃料を噴射するための燃料噴射手段を備えた内燃機関であって、
    前記内燃機関は、
    シリンダ孔の軸心を鉛直線に一致させた場合のシリンダの側面視で、シリンダヘッドの一側部に形成された吸気通路と、
    前記吸気通路の他側部に形成された排気通路と、
    前記シリンダ孔のほぼ軸心上で前記シリンダ孔内に放電部が臨む点火プラグとを含み、
    前記燃料噴射手段は、
    前記シリンダヘッドの前記一側部の端部側から前記シリンダ孔内に向い斜め下方に向って燃料を噴射可能とするとともに、
    前記燃料噴射手段により噴射される燃料が、前記シリンダの平面視で、前記放電部を挟む八の字形状となり、かつ、前記シリンダの側面視で、前記燃料噴射手段で噴射される燃料の形状が扇形状であって、
    前記燃料噴射手段から噴射された八の字形状における、八の字形状の一方の第1の扇形状の中心線の方向と他方の第2の扇形状の中心線の方向とが異なる、内燃機関。
  4. 前記吸気通路は、
    前記シリンダ孔の手前で2つに分岐された吸気配管と、
    各前記吸気配管と前記シリンダ孔内との間に設けられた、前記第1の扇形状側の第1の吸気弁および前記第2の扇形状側の第2の吸気弁とを含み、
    前記第1の扇形状における中心線の方向は、前記第2のの扇形状における中心線よりも鉛直下方の方向であって、かつ、前記第1の吸気弁が開弁したときに前記第1の扇形状に噴射された燃料が前記第1の吸気弁と干渉しないような中心線の方向である、請求項3に記載の内燃機関。
  5. 筒内に燃料を噴射するための燃料噴射手段を備えた内燃機関であって、
    前記内燃機関は、
    シリンダ孔の軸心を鉛直線に一致させた場合のシリンダの側面視で、シリンダヘッドの一側部に形成された吸気通路と、
    前記吸気通路の他側部に形成された排気通路と、
    前記シリンダ孔のほぼ軸心上で前記シリンダ孔内に放電部が臨む点火プラグとを含み、
    前記燃料噴射手段は、
    前記シリンダヘッドの前記一側部の端部側から前記シリンダ孔内に向い斜め下方に向って燃料を噴射可能とするとともに、
    前記燃料噴射手段により噴射される燃料が、前記シリンダの平面視で、前記放電部を挟む八の字形状となり、かつ、前記シリンダの側面視で、前記燃料噴射手段で噴射される燃料の形状が扇形状であって、
    前記燃料噴射手段から噴射された八の字形状における、八の字形状の一方の第1の扇形状の中心線から鉛直上方への広がり角と他方の第2の扇形状の中心線から鉛直上方への広がり角とが異なる、内燃機関。
  6. 前記吸気通路は、
    前記シリンダ孔の手前で2つに分岐された吸気配管と、
    各前記吸気配管と前記シリンダ孔内との間に設けられた、前記第1の扇形状側の第1の吸気弁および前記第2の扇形状側の第2の吸気弁とを含み、
    前記第1の扇形状における中心線から鉛直上方への広がり角は、前記第2の扇形状における中心線から鉛直上方への広がり角よりも小さく、かつ、前記第1の吸気弁が開弁したときに、前記第1の扇形状に噴射された燃料が前記第1の吸気弁と干渉しないような中心線から鉛直上方への広がり角である、請求項5に記載の内燃機関。
  7. 前記内燃機関は、前記吸気弁のリフト量を可変に制御するための制御手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記燃料噴射手段からの吸気行程噴射時において、前記第2の扇形状に噴射された燃料が前記第2の吸気弁と干渉しないように、前記第2の吸気弁のリフト量を制御するための手段を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関。
  8. 前記制御手段は、前記内燃機関の状態が予め定められた条件を満足すると、前記第2の吸気弁のリフト量をゼロにして閉弁状態になるように制御するための手段を含む、請求項7に記載の内燃機関。
  9. 前記予め定められた条件は、前記内燃機関の回転数が予め定められた回転数よりも低いという条件である、請求項8に記載の内燃機関。
  10. 前記内燃機関は、吸気通路内に燃料を噴射するための燃料噴射手段をさらに含む、請求項1〜9のいずれかに記載の内燃機関。
  11. 前記筒内に燃料を噴射するための燃料噴射手段は、筒内噴射用インジェクタであって、
    前記吸気通路内に燃料を噴射するための燃料噴射手段は、吸気通路用インジェクタである、請求項10に記載の内燃機関。
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