JP2010184112A - シリンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】厳しい寸法精度が不要であり、使用時に汚染の危険性が低いシリンジを提供する。
【解決手段】バレル2とルアーテーパ部7とフランジ部8とバレル2の外周を覆い後端部にフランジ部8と係合する係合部11を備えるプロテクタ3とアダプタ5とを備え、プロテクタ3は内部に注射針4を収納できるシリンジ1において、プロテクタ3は内周面の係合部側に突出部12を備え、アダプタ5は胴部24の外周面に被保持部26と針基係合部25とを備え、胴部24の内径がルアーテーパ部7の外径より大きく形成され、針基係合部25に装着された針基19がバレル2のルアーテーパ部7に装着されてバレル2の前端部に位置決め保持され、プロテクタ3はフランジ部8を離脱させ、プロテクタ3の後方にバレル2を移動させたときに、被保持部26が突出部12に保持され、針基19がルアーテーパ部7から離脱して注射針4がアダプタ5と共にプロテクタ3内に収納される。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用後に注射針とバレルとを分離して廃棄することができるシリンジに関するものである。
注射針とバレルとを備えたシリンジ(注射器)においては、使用後に注射針とバレルとを分離して廃棄することが求められる場合がある。従来は、使用者がバレルの前端に設けられたルアーテーパ部に注射針を装着して注射や採血等を行い、その後に使用者が注射針の針基を持ってルアーテーパ部から注射針を取り外すことにより分離廃棄を行っていた。
一方、このような分離廃棄を行うシリンジとして、プランジャが内蔵されるバレルと、該バレルの外周に装着される筒状のプロテクタと、該バレルの前端に設けられたルアーテーパ部と注射針の針基との間に介装されるアダプタと、プロテクタ内の前端とアダプタとの間に配置されるバネとを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
アダプタは、プロテクタの内部で軸方向に移動自在の円筒状の胴部を備えており、該胴部は、前端部に注射針の針基が装着される針基装着部と、後端部にバレルのルアーテーパ部が装着されるバレル装着部とを備え、該針基装着部及びバレル装着部とは、該ルアーテーパ部及び針基と同一のテーパを有している。
また、プロテクタは、内周面の後端部に該プロテクタ内でのアダプタの移動を規制するための内方に突出する突出部を備えている。
このような従来のシリンジによれば、注射や採血等に用いた後、プロテクタをバレルと互いに離反する方向に移動させることで、プロテクタの突出部がアダプタの胴部外周部に当接され、さらに前記移動を続けることでバレルからアダプタが離脱する。この結果、プロテクタの内部に、アダプタと注射針とが収納される。このようにして収納されたアダプタと注射針とは、アダプタがバネによりプロテクタの突出部に付勢されるため、注射針と共にプロテクタ内に保持される。
特開平10−127765号公報
しかしながら、前記従来のシリンジでは、アダプタがバレルのルアーテーパ部及び注射針の針基の間に介装されるため、アダプタの針基装着部及びバレル装着部に、ISO規格に基づくテーパを有するように製造する必要があり、該ISO規格によれば厳しい寸法精度が求められる。また、アダプタは、針基とルアーテーパ部との間に介装されており、該アダプタの内腔を介して薬品や血液が移動する。従って、シリンジの使用時にアダプタを汚染しないよう注意を払う必要がある。
本発明は、かかる点に鑑み、厳しい寸法精度が不要であり、かつ、使用時に汚染の危険性が低いシリンジを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明のシリンジは、注射針を装着可能なシリンジであって、バレルと、該バレルの軸方向を前後方向として、該バレルの前端に注射針の針基を装着自在なルアーテーパ部と、該バレルの後端に位置するフランジ部と、該バレルの外周を覆うプロテクタと、該プロテクタの後端部に位置して該フランジ部と係合する係合部と、該バレルの前端部に位置決め保持され該プロテクタの内部を前後方向に移動自在である筒状の胴部を備えるアダプタとを備え、該プロテクタが内部に該注射針を収納できる長さに設定されているものにおいて、該プロテクタは、内周面の係合部側に該バレルの外周面に向けて内方に突出する突出部を備え、該アダプタは、該胴部の外周面に設けられ該プロテクタの突出部に保持される被保持部と、該胴部の内周面に設けられた、該針基の外面に装着自在な針基係合部とを備えると共に、該針基係合部が係合された注射針の針基が、該バレルのルアーテーパ部に装着されることで、該バレルの前端部に位置決め保持され、該シリンジの廃棄時に、該プロテクタの係合部から該バレルのフランジ部を離脱させ、該プロテクタの後方に該バレルを移動させたときに、該アダプタの被保持部が該プロテクタの突出部に保持され、さらに該バレルを該プロテクタの後方に移動させることで該針基が該ルアーテーパ部から離脱して該注射針が該アダプタと共に該プロテクタ内に収納されることを特徴とする。
本発明のシリンジでは、注射針は、針基の外面にアダプタが装着された状態でルアーテーパ部に装着される。即ち、本発明のシリンジにおいて、アダプタは、ルアーテーパ部及び針基のテーパ部に装着される構造を有さないため、製造時の厳しい寸法精度が不要となる。また、本発明のシリンジは、使用時に薬液や血液がアダプタに接触することがないため、無菌を維持する必要のある部位が少なく、汚染の危険性を低下させることができる。
また、本発明のシリンジは、使用後、使用者がプロテクタをバレルに対して前方に移動させると、アダプタはプロテクタに対して軸方向に移動自在でありバレルの前端部に位置決め保持されているため、アダプタがバレルの前端部分に保持されたままプロテクタのみがバレルに対して前方に移動する。そして、プロテクタの内周面の係合部側に設けられた突出部がアダプタの凹部と係合する。
この状態からさらにプロテクタをバレルの前方に移動させると、アダプタは針基に装着されているため、該針基が該アダプタに押し出されることで、ルアーテーパ部から離脱する。これにより、バレルから注射針が取り外され、アダプタと共にプロテクタに収容される。
このように、本発明のシリンジでは、使用後はバレルと注射針とを分離して廃棄することができる。尚、分離された注射針は、アダプタを介して前記プロテクタと係合されているため、バネを用いることなく、注射針が不用意にプロテクタから外れることを防ぐことができる。
また、本発明のシリンジにおいて、前記プロテクタは、先端部に係止されるカバー部材を備え、該カバー部材は、前記注射針を挿通可能な貫通孔と、該貫通孔を介して該プロテクタの外側に露出する注射針を保護する筒状の保護キャップを装着する保護キャップ装着部とを備えることが好ましい。上記構成によれば、プロテクタの先端部にカバー部材が係止されているため、プロテクタの先端における開口を小さくすることができる。従って、プロテクタの先端から使用者の指が挿入されることによって、注射針が誤刺されることを防止することができる。また、保護キャップが、注射針と直接接続されていないカバー部材に取り付けられているため、保護キャップを取り外す等の操作に伴ってバレルのルアーテーパ部から注射針の針基が外れてしまう虞がない。
また、本発明のシリンジにおいて、前記プロテクタの係合部は、円筒状のプロテクタ本体から径方向外側に延設された延出部を有し、該延出部は、前記バレルに該プロテクタを装着した状態において、該バレルを回動させることにより前記フランジ部と係脱可能に設けられており、該延出部は、該バレルのフランジ部と係合されているときに、該フランジ部が径方向外側に露出する形状に形成されていることが好ましい。このようにすることにより、使用後にバレルと注射針とを分離して廃棄する際に、使用者は一方の手でプロテクタを持ち、他方の手でバレルのフランジ部を把持して回動させて、前記プロテクタの係合部から該バレルのフランジ部を容易に離脱させることができる。尚、通常の使用時には、フランジ部はプロテクタの係合部により係合されており、フランジ部を把持してバレルを回動させるような操作が行われることがないため、フランジ部とプロテクタの係合部との係合が不用意に解除されることはない。
また、本発明のシリンジにおいて、前記プロテクタは、前記バレルの外周に該プロテクタが装着されている状態において、前記突出部が該バレルの外周面に当接するようにすることができる。このようにすることにより、バレルの外周にプロテクタが装着されている状態で、バレルとプロテクタとががたつくことを防止することができる。
第1の実施形態のシリンジについて注射針が装着される前の状態を示す一部断面図。 第1の実施形態のシリンジの主要な部品の構成を示す説明図。 プロテクタとフランジ部との係合の仕方を示すための説明図。 第1の実施形態のシリンジに注射針を装着した状態を示す説明図。 第1の実施形態のシリンジの使用後に注射針を廃棄する際の途中の状態を示す説明図。 第1の実施形態のシリンジにおいて廃棄時にバレルと注射針とを分離した状態を示す説明図。 第2の実施形態のシリンジについて注射針が装着される前の状態を示す一部断面図。 第2の実施形態のシリンジを示すための説明図。
本発明の第1の実施形態のシリンジ1は、図1に示すように、バレル2と、バレル2の外側を覆うプロテクタ3と、バレル2の前端部に取り付けられる注射針4と、注射針4に装着されるアダプタ5とを備えている。尚、図1,3,4,5,7においては、プロテクタ3、アダプタ5、後述するカバー部材15、注射針4の保護キャップ22を縦半分に破断した図としている。
バレル2は、図1に示すように一般に広く用いられている汎用品を用いており、バレル本体6と、バレル本体6の前端部に設けられたルアーテーパ部7と、バレル本体6の後端部に設けられたフランジ部8とからなる。これらは透明の合成樹脂により一体成形されている。バレル本体6は、円筒形状であり、その内周及び外周は前後方向において同径である。ルアーテーパ部7は、円筒形状であって、その外周面は前方に向けて徐々に縮径している。また、バレル2の内部には、バレル本体6内を前後方向に摺動自在のプランジャ9が装着されている。
プロテクタ3は、透明の合成樹脂により形成されており、図2(a)に示すように、プロテクタ本体10と、延出部11とからなる。
プロテクタ本体10は、略円筒状でその長さはバレル本体6と略同一であり、その内径はバレル本体6の外径よりもやや大径となっている。プロテクタ本体10は、図1に示すように、延出部11側の内周面にバレル本体6の外周面に向けて内方に突出して設けられた周状の第1突出部12と、バレル本体6の外周面の前端部に径方向外側に向けて突出して設けられた掛止部13とを備えている。掛止部13には、貫通孔14を備えるリング状のカバー部材15が掛止される。
延出部11は、図2(a)に示すように、プロテクタ本体10の後端部から径方向外側に延設されており、その外側端部に、相対向する1対の爪部16,16がプロテクタ本体10の後部方向に向けて立設されている。相対向する1対の爪部16,16は、フランジ部8を短辺側の側面から挟む形で立設されており、各爪部16,16はそれぞれ中心軸方向に向かって同一方向の側面に切り欠き部17,17を有している。
爪部16,16は、図3に示すように、プロテクタ3に装着されたバレル2を回転させることで、切り欠き部17,17内にフランジ部8を嵌め込み、バレル2を固定する。このように、フランジ部がバレル2に固定されているときには、延出部11及び爪部16,16は、フランジ部8を爪部16,16から径方向外側に露出させる形状に形成されている。また、延出部11は、爪部16,16が設けられている側面において面の切り欠かれていない側の爪部16,16より内側の端部に第1突起部18,18を備えており、第1突起部18,18により固定されているバレル2の回転が規制される。
注射針4は、一般に広く用いられているものであり、図1に示すように、合成樹脂製の針基19と、針基19の前方に延設されたステンレススチール製の針管20とを備えている。針基19は、前方に向けて縮径された略円筒状の部材であり、その内周面がバレル2のルアーテーパ部7に嵌合される。また、針基19の後端部には径方向外側に向けて突出する針基鍔部21が設けられている。また、この注射針4には、針管20の保護及び誤刺防止のための保護キャップ22が装着されている。尚、プロテクタ3の前端部に掛止されるカバー部材15は、貫通孔14の内径が注射針4の針基19及び保護キャップ22の外径よりやや大径となっている。
アダプタ5は、図2(b)に示すように、貫通孔23を備える筒状の胴部24を備えており、貫通孔23の内径がルアーテーパ部7の外径より大きく設定されている。胴部24は、内周面に設けられた、径方向外側に向かう周状の第1凹部25と、外周面に設けられた、径方向内側に向かう周状の第2凹部26とが形成されている。また、胴部24は、第1凹部25より前方部分が「C字状」となるように、針基19の外径の幅で切り欠かれ、切り欠き部27及び切り欠き面28が形成されている。切り欠き面28には、第2突起部29が設けられている。注射針4の針基19は、切り欠き部27に挿入されることで、針基鍔部21が第1凹部25に係合され、第2突起部29により、針基19の位置ずれが規制される。
次に、本発明の第1の実施形態のシリンジ1の使用方法を、図1、図3及び図4を参照して説明する。
本実施形態のシリンジ1は、以下のように組み立てられた状態で供給される。先ず、図1に示すように、保護キャップ22が装着された状態の注射針4の針基鍔部21にアダプタ5の第1凹部25を係合し、注射針4とアダプタ5とが同心軸となるようにする。このとき、注射針4の針基19は、アダプタ5の第2突起部29により、互いの位置ずれが規制されているため、注射針4とアダプタ5との係合が、不用意に解除されることはない。
次に、プロテクタ3が装着されたバレル2のルアーテーパ部7に注射針4の針基19を取り付ける。その後、リング状のカバー部材15を、その貫通孔14に針基19に装着された保護キャップ22を通過させるようにして、プロテクタ3の掛止部13に掛止させる。このときプロテクタ3は、図2(a)、図3に示すように、爪部16,16の切り欠き部17,17がバレル2のフランジ部8と係合しており、さらに、第1突起部18,18によりフランジ部8の回転が規制されているため、不用意にバレル2から外れることはない。
使用者は、この状態から、図4に示すように、注射針4に掛止されている保護キャップ22を取り外すことで、通常のシリンジとして使用可能となる。
次に、本実施形態のシリンジ1を使用後に廃棄する方法について図3乃至図6を参照して説明する。シリンジ1の使用後は、図4に示す状態となっている。この状態から使用者は、図3に示すように、片方の手でバレル2のフランジ部8を持ち、もう片方の手でプロテクタ本体10を持ち、先ず、フランジ部8が第1突起部18,18に乗り上げるまで回転させて、前記係合を解除する。次に、バレル2とプロテクタ3とを互いに離反する方向に移動させる。
このとき、アダプタ5は、バレル2の前端部に針基19を介して保持された状態のままであり、プロテクタ3のみがバレル2に対して前方に押し出される。そして、図5に示すように、プロテクタ本体10の後端部側に設けられた周状の第1突出部12にアダプタ5の第2凹部26が係合すると、注射針4とアダプタ5とがプロテクタ3内に収納され、注射針4の針管20の周囲がプロテクタ3によって覆われる。
この状態からさらにプロテクタ3を前方に移動させると、図6に示すように、アダプタ5は注射針4と係合しているため、注射針4が該アダプタに押し出され、ルアーテーパ部7から離脱する。注射針4は、ルアーテーパ部7から離脱すると針基19の針基鍔部21がアダプタの第1凹部25に保持されるので、アダプタ5から離脱することはない。このため、注射針4はアダプタ5と共にプロテクタ3に保持される。
このように、本実施形態のシリンジ1によれば、使用時には従来のシリンジ及び注射針と同様に、シリンジ1から保護キャップ22を取り外すだけでよい。また、使用後は、バレル2をプロテクタ3に対して回転させることで爪部16,16による係合から解除する。このとき、バレル2のフランジ部8は、爪部16,16から径方向外側に露出する形状に形成されているため、バレル2をプロテクタ3に対して容易に回転させられる。その後、バレル2からプロテクタ3を押し出すだけでバレル2と注射針4とを分離して廃棄することができる。また、廃棄時にはプロテクタ3内に注射針4が収容されて針管20の前端部がプロテクタ3によって覆われ、そして、カバー部材15によりプロテクタ3の前端から指が挿入されることを防ぐことができるため、バレル2から注射針4を分離した後に針管20によって誤刺等がなされる虞がない。
尚、本実施形態のシリンジ1では、プロテクタ3の第1突出部12とアダプタ5の第2凹部26とを全周にわたって設けているが、これに限らず、一部にだけ設けるようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態のシリンジ31は、図7及び図8(a)及び(b)に示すように、第1の実施形態のシリンジ1のプロテクタ3に代えてプロテクタ32を備え、第1の実施形態のシリンジ1のカバー部材15に代えて、カバー部材33を備え、第1の実施形態のシリンジ1の保護キャップ22に代えて、保護キャップ34を備えている。その他の構成は、第1の実施形態のシリンジ1と全く同一である。
プロテクタ32は、延出部11側に延出部11より外側に突出するフランジ部35を備える。また、プロテクタ32は、第1の実施形態のシリンジ1の掛止部13に代えて、プロテクタ本体10の前端に設けられたスリット部36,36を備える。さらに、プロテクタ32は、第1の実施形態のシリンジ1の第1突起部18,18に代えて、延出部11における爪部16,16が設けられている側面において、切り欠き部17,17が設けられている側の端部に設けられた第1突起部37,37を備えている。そのほかの構成は、第1の実施形態のシリンジ1のプロテクタ3と全く同一である。
また、カバー部材33は、図8(b)に示すように、第2突出部38,38と、貫通孔39と、保護キャップ装着部40とからなる。
第2突出部38,38は、スリット部36,36に対応する位置の外周に径方向外側に突出して形成されている。貫通孔39は、内径が注射針4の針基19の外径よりやや大径となっており、カバー部材33の外径はプロテクタ本体10の内径よりやや小径となっている。
保護キャップ装着部40は、円筒状に突出して形成されており、保護キャップ34が外側から嵌め合わされることにより、貫通孔39を介してプロテクタ32の外側に露出する注射針4を保護する。保護キャップ34は、内径が保護キャップ装着部40の外径と同一である。カバー部材33は、第2突出部38,38がスリット部36,36と係合するようにプロテクタ本体10の内側前端部に嵌め込まれて装着される。
次に、本発明の第2の実施形態のシリンジ31の使用方法を、図7を参照して説明する。
本実施形態のシリンジ31は、以下のように組み立てられた状態で供給される。先ず、図7に示すように、注射針4の針基鍔部21にアダプタ5の第1凹部25を係合し、注射針4とアダプタ5とが同心軸となるようにする。このとき、注射針4の針基19は、アダプタ5の第2突起部29により、互いの位置ずれが規制されているため、注射針4とアダプタ5との係合が、不用意に解除されることはない。
次に、プロテクタ32が装着されたバレル2のルアーテーパ部7に注射針4の針基19を取り付ける。その後、カバー部材33を、その貫通孔39に針基19及び針管20を通過させるようにして、第2突出部38,38をスリット部36,36に掛止させ、プロテクタ32に固定する。このときプロテクタ32は、爪部16,16の切り欠き部17,17がバレル2のフランジ部8と係合しており、さらに、第1突起部37,37によりフランジ部8の回転が規制されているため、不用意にバレル2から外れることはない。
次に、保護キャップ34をカバー部材33の保護キャップ装着部40に外側から嵌め合わせることにより装着し、注射針を保護する。
使用者は、この状態から、カバー部材33に装着されている保護キャップ34を取り外すことで、通常のシリンジとして使用可能となる。
プロテクタ32は、外側に大きく突出するフランジ部35が設けられているので、使用時に持ちやすくなり、フランジ部8と爪部16との係合を意識することなく、シリンジ31を使用することができる。また、カバー部材33を、プロテクタ32の内側に嵌め込むことで、プロテクタ32の先端部において外部に突出するところがないので、使用時の不意の接触や廃棄後における他の廃棄物との接触によるカバー部材35の脱落を防ぐことができる。さらに、保護キャップ34は、針基19に装着されるのではなく、プロテクタ本体10に掛止されているカバー部材33に装着される。このようにすることにより、保護キャップ34を取り外す際などに、保護キャップ34が針基19に干渉することがないので、針基19がルアーテーパ部7から脱落することを防ぐことができる。
尚、シリンジ31は、プロテクタ32を用いた場合においても、プロテクタ3を用いた場合と同様に廃棄される。
1,31…シリンジ、2…バレル、3,32…プロテクタ、4…注射針、5,33…アダプタ、7…ルアーテーパ部、8…フランジ部、11…延出部、12…第1突出部、15,33…カバー部材、16…爪部(係合部)、19…針基、22,34…保護キャップ、23…胴部、25…第1凹部(針基係合部)、26…第2凹部(被保持部)。

Claims (4)

  1. 注射針を装着可能なシリンジであって、バレルと、該バレルの軸方向を前後方向として、該バレルの前端に注射針の針基を装着自在なルアーテーパ部と、該バレルの後端に位置するフランジ部と、該バレルの外周を覆うプロテクタと、該プロテクタの後端部に位置して該フランジ部と係合する係合部と、該バレルの前端部に位置決め保持され該プロテクタの内部を前後方向に移動自在である筒状の胴部を備えるアダプタとを備え、該プロテクタが内部に該注射針を収納できる長さに設定されているものにおいて、
    該プロテクタは、内周面の係合部側に該バレルの外周面に向けて内方に突出する突出部を備え、
    該アダプタは、該胴部の外周面に設けられ該プロテクタの突出部に保持される被保持部と、該胴部の内周面に設けられた、該針基の外面に装着自在な針基係合部とを備えると共に、該針基係合部が係合された注射針の針基が、該バレルのルアーテーパ部に装着されることで、該バレルの前端部に位置決め保持され、
    該シリンジの廃棄時に、該プロテクタの係合部から該バレルのフランジ部を離脱させ、該プロテクタの後方に該バレルを移動させたときに、該アダプタの被保持部が該プロテクタの突出部に保持され、さらに該バレルを該プロテクタの後方に移動させることで該針基が該ルアーテーパ部から離脱して該注射針が該アダプタと共に該プロテクタ内に収納されることを特徴とするシリンジ。
  2. 前記プロテクタは、先端部に係止されるカバー部材を備え、
    該カバー部材は、前記注射針を挿通可能な貫通孔と、該貫通孔を介してプロテクタの外側に露出する注射針を保護する筒状の保護キャップを装着する保護キャップ装着部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のシリンジ。
  3. 前記プロテクタの係合部は、円筒状のプロテクタ本体から径方向外側に延設された延出部を有し、
    該延出部は、前記バレルに該プロテクタを装着した状態において、該バレルを回動させることにより前記フランジ部と係脱可能に設けられており、
    該延出部は、該バレルのフランジ部と係合されているときに、該フランジ部が径方向外側に露出する形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシリンジ。
  4. 前記プロテクタは、前記バレルの外周に該プロテクタが装着されている状態において、前記突出部が該バレルの外周面に当接していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシリンジ。
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