JP6344817B2 - 注射針保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、注射針保護装置に関し、例えば、患者自身が常時携帯して必要時に注射することができる注射器の注射針保護装置に関する。
例えば、糖尿病患者等においては、患者自身がインシュリン等を皮下注射することが一般的に行われている。
このような注射器にあっては、図12(a)に示すように、薬液が収容された注射器本体部100の先端部に螺子部100aが形成されている。一方、針収容部材101に収容された注射針(針部101c)には、前記螺子部100aと螺合する螺子部(図示せず)が形成されている。
そして、図12(b)に示すように、針収容部材101に収容された針部101を、前記螺子部100aに螺合する。続いて、図12(c)に示すように、前記針収容部材101の外カバー101aを外すことにより、前記針部101bを前記注射器本体部100の先端部に取り付ける。その後、図12(d)に示すように、前記針部101bから内カバー101cを取り外す。
これにより、注射器本体部100への注射針101dの装着が了する。患者は身体の所定の部位に前記注射針101dを刺し、注射器本体部100を操作することによって、注射を実行する。
注射後、患者は前記操作の逆の操作を行い、注射器本体部100から前記針部101bの取り外しを行う。
即ち、内カバー101cを注射針101dに装着し、その後、外カバー101a内に針部101bを収容し、前記外カバー101aを回転させることにより、針収容部材101(針部101b)を注射器本体部100から取り外し、注射の一連の操作が完了する。尚、取り外された針収容部材101は廃棄物として処理される。
一方、前記注射器本体部100内には、薬液が所定回数分収容されており、注射を再び実行する際には、新たな注射針の着脱が行われる。
ところで、前記針収容部材101は、患者が不用意に注射針を刺さないように、針を保護する部材として機能している。
しかしながら、前記針収容部材101にあっては、内カバー101cを注射針101dに装着する際、誤って、患者自身の手を刺してしまう虞があった。
この問題を解決するものとして、特許文献1にあっては、注射針が取り付けられたハブと、前記注射針を覆う遮蔽体を設け、前記遮蔽体がハブに対して移動し、注射針が露出する状態と、注射針が遮蔽される状態になす注射針保護装置が提案されている。また、特許文献2においても、特許文献1と同様な注射針保護装置が提案されている。
このような注射針保護装置にあっては、内カバーを設ける必要がなく、前記遮蔽体を移動させることにより、注射針が遮蔽される状態になされるため、患者自身の手を誤って刺してしまうことを防止することができる。
特表2013−526977公報 特表2003−534105公報
しかしながら、前記した特許文献1,2に示された注射針保護装置にあっては、注射針が遮蔽されている状態から注射針が露出する状態に、不用意に変わらないように、遮蔽体とハブとの間に、いわゆるロック部材が設けられている。
しかしながら、このような遮蔽体とハブとの間にロック部材が設けられ、前記遮蔽体とハブとの間の相対的な移動を禁止する注射針保護装置にあっては、注射針を注射器本体部に装着した後に前記ロック部材を解除し、遮蔽体とハブとの間の相対的な移動を可能な状態にする必要がある。また、注射器使用後においては、ロック部材を動作させた後に、注射針を注射器本体部から取り外す等の操作を行う必要がある。
このように、ロック部材を動作状態、非動作状態になすための操作が必要であり、その操作が煩雑であり、また、患者がその操作を忘れ、注射針が患者自身の手を誤って刺す虞がある。
また、注射針を注射器本体部に装着する際に、前記ロック部材が不用意に解除され、注射針が遮蔽されている状態から注射針が露出する状態に変化し、注射針が患者の手等を刺す虞がある。
また、前記ロック部材が不用意に解除されることは、注射針を注射器本体部に装着する際のほか、使用済み注射器を破棄処理する際にも起こり得、注射針が廃棄処理者の手等を刺す虞がある。
本発明者は、上記事情に鑑みて、注射針の着脱をより安全に、しかも煩雑さを伴うことなく行うことができ、更には、廃棄処理についても安全に行うことができる注射針保護装置を鋭意研究し、本発明を完成するに至った。
本発明は、注射針が収容された注射針保護装置内に注射器本体部の先端部を進退せることによって、注射針保護装置のロック部材の動作状態を解除でき、また注射針保護装置のロック部材を動作状態になすことができる注射針保護装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる注射針保護装置は、薬液が収容されたカートリッジが収容された注射器本体部の先端部に、着脱自在に取り付けられる、内部に注射針が収容された注射針保護装置であって、
注射針が取り付けられたニードルハブと、
前記ニードルハブが摺動可能に収容され、前記注射針を覆う遮蔽筒と、
前記ニードルハブと前記遮蔽筒との間に配置されたスプリングと、
前記ニードルハブと前記遮蔽筒との間の相対移動を禁止し、前記注射器本体部の先端部に形成された解除突起により動作状態が解除されるロック部材と、を備え、
前記注射器本体部の先端部が注射針保護装置内に進入することによって、解除突起によりロック部材の動作状態が解除され、前記遮蔽筒により注射針が遮蔽されている状態から前記遮蔽筒から注射針が露出する状態になされ、
かつ、前記注射器本体部が注射針保護装置内で後退することによって、前記スプリングによって前記遮蔽筒内を前記ニードルハブが移動し、注射針が露出する状態から前記遮蔽筒により注射針が遮蔽されている状態になされ、前記ロック部材が動作状態になされることを特徴としている。
このように、本発明にかかる注射針保護装置は、前記注射針保護装置に対する注射器本体部の進退によって、ロック部材の動作状態を解除、あるいは動作状態になすことができる。更に言えば、注射針保護装置を注射器本体部に着脱する操作のみで、ロック部材の動作状態を解除、あるいは動作状態になすことができ(ロック部材のための特別な操作を行う必要がなく)、患者の操作忘れによる事故を防止することができる。
また、注射針を注射器本体部に装着する際、あるいは廃棄処理する際に、前記ロック部材が不用意に解除され、注射針が遮蔽されている状態から注射針が露出する状態に変化し、患者あるいは廃棄処理者の手等を刺すという事故を防止することができる。
ここで、 前記ロック部材が、前記ニードルハブの外周面に形成された突起と、前記ニードルハブの外周面に形成され、軸線に対して傾斜したガイド突起と、前記遮蔽筒に形成された、端部から軸線方向に延設された第1の切込み部と、前記第1の切込み部を横断するように、前記第1の切込み部の縁部から突出した係止突起と、前記遮蔽筒の内周面に、前記第1の切込み部と平行に形成された第1の溝部と、前記遮蔽筒の内周面に形成された第1の斜面を有する第2の溝部と、を備え、前記第1の切込み部内に前記突起が収容され、前記第2の溝部内にガイド突起が収容され、前記スプリングの反発力により、前記突起が前記係止突起に係止され、ガイド突起が第1の斜面に係止されることにより、前記ニードルハブと前記遮蔽筒との間の相対移動が禁止され、注射針保護装置内に進入した注射器本体部の先端部によって、前記遮蔽筒に対して前記ニードルハブが移動することにより、前記解除突起によって係止突起を押し上げ、前記遮蔽筒が変形する共に、前記第1の斜面とガイド突起によって前記ニードルハブが回動し、前記突起が第1の切込み部から第1の溝部に移動、収容され、前記ニードルハブと前記遮蔽筒との間の相対移動の禁止が解除され、前記ロック部材の動作状態が解除されることが望ましい。
また、前記第2の溝部に第2の斜面が形成され、注射針保護装置内に進入した注射器本体部を注射針保護装置から後退させることにより、前記遮蔽筒に対して前記ニードルハブが移動し、前記解除突起によって係止突起を押し上げ、前記遮蔽筒を変形させ、かつ前記第2の斜面とガイド突起によって前記ニードルハブが回動し、前記突起が第1の溝部から第1の切込み部に移動、収容され、前記ニードルハブと前記遮蔽筒との間の相対移動が禁止され、前記ロック部材が動作状態になされることが望ましい。
また、前記突起及び前記ガイド突起が、前記ニードルハブの外周面に複数形成され、前記第1の切込み部、第1の溝部、第2の溝部が、前記遮蔽筒に複数形成されていることが望ましい。
また、前記遮蔽筒の先端部分には、注射針が挿通する貫通孔を有するキャップが取り付けられていることが望ましい。
本発明によれば、注射針が収容された注射針保護装置内に注射器本体部の先端部を進退せることによって、注射針保護装置のロック部材の動作状態を解除でき、また注射針保護装置のロック部材を動作状態になすことができる注射針保護装置を得ることができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる注射針保護装置が注射器本体に取り付けられた状態(ロック部材解除前の状態)を示す斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態にかかる注射針保護装置を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 図3は、図2に示した注射針保護装置を示す断面図であって、(a)は図2(b)の縦断面図、(b)は(a)と90度異なる縦断面図である。 図4は、ニードルハブを示す斜視図であって、(a)は先端部側から見た斜視図、(b)は後端部側から見た斜視図である。 図5は、図4に示したニードルハブを示す図であって、(a)は、図4に示したニードルハブの側面図、(b)は(a)と90度異なる側面図である。 図6は、遮蔽筒を示す図であって、(a)は側面図、(b)は縦断面図である。 図7は、図6に示された遮蔽筒の後端部側から見た斜視図である。 図8は、注射針保護装置のロック部材が解除される前の状態を示す図であって、(a)は側面図、(b)は横断面図である。 図9は、注射針保護装置のロック部材が解除動作を説明する図であって、(a)は側面図、(b)はI−I横断面図、(c)はII−II横断面図である。 図10は、注射針保護装置のロック部材が動作を説明する図であって、(a)はロック状態の動作解除を説明する縦断面図、(b)はロック動作状態の解除状態から動作状態へ移行を説明する縦断面図である。 図11は、注射針保護装置のロック部材のロック動作状態を説明する図であって、(a)は側面図、(b)はI−I断面図である。 図12は、従来の注射針保護装置を示す図であって、(a)〜(d)は操作の状態を説明するために概略図である。
以下、本発明にかかる注射器保護装置の一実施形態について、図1乃至図11に基づいて説明する。
図1に示すように、この注射針保護装置1は、注射器本体部Aの先端部に着脱自在に取り付けられる。この注射針保護装置1の内部には、注射針が収容されており、注射針保護装置1を注射器本体部Aに装着することによって注射針保護装置1のロック部材のロック動作が解除され、遮蔽筒4によって注射針を遮蔽している状態から露出する状態になすことができるように構成されている。
特に、前記注射針保護装置1に対する注射器本体部Aの押し込む、あるいは引くという進退によって、ロック部材の動作状態を解除、あるいは動作状態になすことができるように構成されている。
前記注射器本体部の内部には、薬液が収容されたカートリッジaが収容され、前記注射器本体部の後端部の操作部bを操作することにより、内部に収容されたピストンがカートリッジを押圧し、所定量の薬液が導出されるように構成されている。
この注射器本体部の内部構造は、従来の注射器本体部の内部構造と変わらないため、その内部構造の説明は省略する。
また、注射針保護装置1は、図2、図3に示すように、注射針2が取り付けられたニードルハブ3と、前記ニードルハブ3が摺動可能に収容され、前記注射針2を覆う遮蔽状態と前記注射針2が突出した露出状態になす遮蔽筒4と、前記ニードルハブ3と前記遮蔽筒4との間に配置されたスプリング5と、前記遮蔽筒4の先端部分に取り付けられた、注射針2が挿通する貫通孔6aを有するキャップ6とを備えている。
前記ニードルハブ3について、図4、図5に基づいて説明する。
このニードルハブ3は、有底円筒状に形成され、ニードルハブ3の先端側に形成された底部31と、本体部32と、前記本体部32の開放端部に形成された鍔部33とを備えている。
前記底部31には,注射針2が挿通して取り付けられる貫通孔31aが設けられている。図3(b)に示すように,注射針2の略中間部が、前記貫通孔31aに固定される。
この注射針2の後端部側は前記ニードルハブ3の内部に突出し、この注射針2の後端部は、注射器本体部Aに注射針保護装置が装着された際、薬液が収容されたカートリッジaの栓部に刺し込まれ、前記薬液が注射針2から導出できるように構成されている。
また、前記鍔部33は、ニードルハブ3の開放端部において外方に延設されている。また、前記鍔部33には、開放端部からニードルハブ3の軸線方向に、相対向して2つの切り込み部34が形成されている。この切り込み部34によって、前記鍔部33は、相対向する2つの鍔部33a、33bとして形成されている。
また、前記2つの鍔部33a、33bの一端部には、突起35(35a,35b)が形成されている。この突起35a,35bは、ニードルハブ3の中心に対して点対称に形成されている。
また、前記底部31側の本体部32の外周面であって、前記切り込み部34の軸線方向の位置に、相対向して、前記軸線に対して傾斜した、2つのガイド突起36(36a,36b)が形成されている。この2つのガイド突起36(36a,36b)も、この突起35a,35bと同様に、前記ニードルハブ3の中心に対して点対称に形成されている。
次に、遮蔽筒4について図6、図7に基づいて説明する。
この遮蔽筒4は円筒状に形成され、先端部側にはキャップが装着されるキャップ装着部41が形成されている。このキャップ装着部41には、キャップ6と嵌合する突起41aが周方向に形成されている。
また、遮蔽筒4の本体部42には、端部42aから軸線方向に延設された直線状の第1の切込み部43と、前記第1の切り込み部43に続いて軸線に対して直交する方向に延設された第2の切り込み部44からなるL字状の切り込み部が形成されている。
この第1の切込み部43及び第2の切り込み部44からなるL字状の切り込み部は、ニードルハブ3の中心に対して点対称に形成されている。即ち、第1の切込み部43a、43b及び第2の切り込み部44a,44bから構成されたL字状の切り込み部が点対称に形成されている。
また、遮蔽筒4の本体部42の端面42a側には、前記第1の切込み部43(43a、43b)を横断するように、前記第1の切り込み部43(43a、43b)の縁部から突出した係止突起45(45a、45b)が形成されている。この係止突起45は、ニードルハブ3の中心に対して点対称に、2つの係止突起45a、45bとして形成されている。
この係止突起45は、前記切り込み部43内に収容されたニードルハブ3の突起35を係止するものである。また、前記係止突起45は、注射器本体部Aが装着される際、注射器本体部Aの解除突起cが前記係止突起45の下方に入り込み、前記解除突起cを外方向に押し上げることにより、係止突起45近傍の遮蔽筒4の外周面を変形させ、外方向に開拡するものである。
また、前記遮蔽筒4の内周面には、この係止突起45の基端部側であって、前記第1の切り込み部43(43a、43b)と平行に、かつ第2の切り込み部44(44a、44b)まで、直線状の第1の溝部46が形成されている。この第1の溝部46は、ニードルハブ3の中心に対して点対称に、2つの第1の溝部46a、46bとしてとして形成されている。
この溝部46にニードルハブ3の突起35が収容されることにより、ニードルハブ3が遮蔽筒4内を移動する際、ガイド溝として機能する。
また、前記遮蔽筒4の内周面には、前記第2の切り込み部43から先端部まで延設された第2の溝部47が形成されている。この第2の溝部47は、ニードルハブ3の中心に対して点対称に、2つの第2の溝部47a、47bとして形成されている。
また、2つの第2の溝部47a、47bには、軸線に対して傾斜した、第1の斜面48(48a、48b)及び第2の斜面49(49a、49b)が形成されている。
尚、図中、第1の斜面48a及び第2の斜面49aは図示されていないが、前記したように、第1の斜面48b及び第2の斜面49bに対して、ニードルハブ3の中心とする点対称の位置に形成されている。
この第2の溝部47(47a、47b)は、前記ニードルハブ3のガイド突起36(36a、36b)が摺動し、前記ガイド突起36(36a、36b)を案内する。
即ち、前記ニードルハブ3が遮蔽筒4の先端部方向へ移動すると、ニードルハブ3の突起36(36a、36b)と前記第1の斜面48(48a、48b)とにより、前記ニードルハブ3を僅かに回動させる。尚、この回動によって、前記ニードルハブ3の突起35は、第1の切り込み部43から第1の溝部46に移動する。
一方、前記ニードルハブ3が遮蔽筒5の後端部方向へ移動すると、ニードルハブ3の突起36(36a、36b)と前記第2の斜面49(49a、49b)とにより、ニードルハブ3を前記回動方向と逆方向に僅かに回動させる。尚、この回動によって、前記ニードルハブ3の突起35は、第1の溝部46から第1の切り込み部43に移動する。
このように、前記ガイド突起36(36a、36b)と、前記第1の斜面48(48a、48b)及び前記第2の斜面49(49a、49b)は、前記ニードルハブ3と遮蔽筒の間に相対的な回動を付与するものである。
また、遮蔽筒4の本体部42は、前記キャップ装着部41より大径に形成され、前記本体部42の先端部側には、周方向には段部42bが形成されている。
この段部42bにはスプリング5の一端部が係止される。また前記スプリング5の他端部は、前記ニードルハブ4の鍔部33(33a,33b)の上面に係止される。
このように構成された注射針保護装置の組立てについて図3に基づいて説明する。尚、これ以降の説明において、ニードルハブ3の中心とする点対称の位置に設けられた部材については、総称の符号を用いて説明する。
まず、注射針2が取り付けられたニードルハブ3の外周面側に、スプリング5を装着する。
そして、前記ニードルハブ3の突起35を第1の切り込み部43に収容すると共に、前記ニードルハブ3のガイド突起36を第2の溝部47に収容するように、前記遮蔽筒4の後端部側から押し込み、前記遮蔽筒4内部にニードルハブ3を収容する。
前記遮蔽筒4内部にニードルハブ3が収容された状態にあっては、前記遮蔽筒4に収容されたニードルハブ3の突起35は、遮蔽筒4の係止突起45に係止される。したがって、前記遮蔽筒4に対してニードルハブ3が後方に移動することはない。
また、前記遮蔽筒4に収容されたニードルハブ3のガイド突起36は、遮蔽筒4の第2の溝部47の第1の斜面48に係止される。したがって、前記遮蔽筒4に対してニードルハブ3が前方に移動することもない。
この組み立てられた注射針保護装置、言い換えれば使用前の注射針保護装置にあっては、遮蔽筒4に対して、ニードルハブ3の前後方向に相対的な移動は、突起35と係止突起45、ガイド突起3と第1の斜面48によって規制されるため、ニードルハブ3が不用意に移動して、注射針2が突出する等の事故を防止することができる。
特に、前記突起35が第1の切り込み部43内に収容されているため、遮蔽筒4に対して、ニードルハブ3が不用意に回動することがなく、ガイド突起36と第1の斜面48の係止状態が解除されることもない。
このように組み立てられた注射針保護装置(使用前の注射針保護装置)にあっては、遮蔽筒4に対するニードルハブ3の移動を確実に禁止することができる。
次に、注射針保護装置の動作、作用について、図8乃至図11に基づいて説明する。
注射器本体Aの先端部の外周面には、係止突起45に当接し、遮蔽筒4を外方に開拡する解除突起cと、前記ニードルハブ32の切り込み部34内に進入し、前記切り込み部34の端面を押して、前記ニードルハブ3を遮蔽筒4に対して移動させる押し突起dと、が形成されている。
尚、図8中、符号aは、カートリッジであり、a1はカートリッジaの先端部に形成された、注射針2の後端部が刺し込まれる、栓部である。
図8の状態は、注射器本体Aの先端部に、注射針保護装置1を取り付けた状態を示す図であり、ロック部材を解除する前の状態であり、この状態あっては、前記押し突起dは前記切り込み部34内に位置し、前記解除突起cは第1の第1の切り込み部43の入り口(端部)に位置している。
図8に示す状態から注射針保護装置1を注射器本体A側に、あるいは注射器本体Aを注射針保護装置側1に移動させる。即ち、注射器本体の先端部を、注射針保護装置1内に進入させる(押し込む)。
そのとき、前記解除突起cは前記切り込み部34内に僅かに移動して、図9に示すように、係止突起45の下方に入り込み、係止突起45近傍の遮蔽筒4の外周面を外方に強制的に開拡する。この遮蔽筒4の外方への開拡によって、突起35は第1の切り込み部43から離脱する。
そして、前記押し突起dが切り込み部34の端面を押して、前記スプリング5を圧縮しながら、前記遮蔽筒4に対して、ニードルハブ3を先端方向に移動させる。この移動と、前記ガイド突起36と第1の斜面48とによって、遮蔽筒4とニードルハブ3が相対的に回動する。
図10(a)に示すように、この回動により、前記突起35は第1の切り込み部43から第1の溝部46に収容され、遮蔽筒4に対して、ニードルハブ3は、軸線方向への移動が可能となる。
その後は、前記注射器本体を、注射針保護装置内に更に進入させることにより、図11に示すように、押し突起dがスプリング5を圧縮しながら、ニードルハブ3の切り込み部34の端面を押し、先端部側に移動させ、注射針2を遮蔽筒4(キャップ6の貫通孔6a)よりと突出させる。尚、前記突起35は第1の溝部46内を移動し、ガイド突起36は第2の溝部47内を移動し、前記解除突起cは、第1の切り込み部43内を移動する。
この図11に示すような、注射針2が遮蔽筒4から突出した状態にあっては、注射針保護装置1と注射器本体Aの嵌合する力が、前記スプリング5の反発力よりも強いため、注射針2が遮蔽筒4よりと突出した状態が維持され、患者は注射器を使用することができる。
また、注射器の使用後、注射針保護装置1から注射器本体Aを相対的に後退させる(注射針保護装置1から注射器本体Aを引く)と、スプリング5が伸張し、ニードルハブ3を遮蔽筒4の後方へ移動させる。
このとき、解除突起cが係止突起45の下方に入り込み、遮蔽筒4を外方に強制的に開拡する。この遮蔽筒4の外方への開拡によって、突起35は第1の溝部46から離脱する。
一方、ニードルハブ3の突起36が前記第2の斜面49に当り、ニードルハブ3を前記回動方向と逆方向に僅かに回動させる。前記ニードルハブ3の回動によって、ニードルハブ3の突起35は第1の溝部46から切り込み部43へ移動する。このようにして、初期状態、即ち、前記した組み立てられた注射針保護装置の状態に復帰する。
この使用後の状態においても、遮蔽筒4に対して、ニードルハブ3の前後方向に移動は、突起35と係止突起45、ガイド突起3と第1の斜面48によって規制されるため、ニードルハブ3が不用意に移動することがなく、注射針2が突出する等の事故を防止することができる。
即ち、前記注射針保護装置1から注射器本体部Aを引くという後退動作によって、ロック部材を動作状態になすことができる。更に言えば、注射針保護装置1を注射器本体部Aから取り外す操作のみで、ロック部材を動作状態になすことができ、(ロック部材のための特別な操作を行う必要がなく)、患者の操作忘れによる事故を防止することができる。
特に、前記突起35が第1の切り込み部43内に収容されているため、遮蔽筒4に対して、ニードルハブ3が不用意に回転することがなく、ガイド突起3と第1の斜面48の係止状態が解除されることもない。
このように組み立てられた注射針保護装置にあっては、遮蔽筒4に対するニードルハブ3の移動を確実に禁止することができる。
尚、上記実施形態あっては、注射針保護装置内に進退する注射器本体部によって、ロック部材の動作状態を解除し、またロック部材の動作状態となす具体的な構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、他の構成によっても、ロック部材の動作状態を解除し、またロック部材を動作状態となすことができる。
1 注射針保護装置
2 注射針
3 ニードルハブ
31 底部
32 本体部
33 鍔部
34 切り込み部
35 突起
36 ガイド突起
4 遮蔽筒
41 キャップ装着部
42 本体部
43 第1の切り込み部
44 第2の切り込み部
45 係止突起
46 第1の溝部
47 第2の溝部
48 第1の斜面
49 第2の斜面
A 注射器本体
c 解除突起

Claims (4)

  1. 薬液が収容されたカートリッジが収容された注射器本体部の先端部に、着脱自在に取り付けられる、内部に注射針が収容された注射針保護装置であって、
    注射針が取り付けられたニードルハブと、
    前記ニードルハブが摺動可能に収容され、前記注射針を覆う遮蔽筒と、
    前記ニードルハブと前記遮蔽筒との間に配置されたスプリングと、
    前記ニードルハブと前記遮蔽筒との間の相対移動を禁止し、前記注射器本体部の先端部に形成された解除突起により動作状態が解除されるロック部材と、を備え、
    前記注射器本体部の先端部が注射針保護装置内に進入することによって、解除突起によりロック部材の動作状態が解除され、前記遮蔽筒により注射針が遮蔽されている状態から前記遮蔽筒から注射針が露出する状態になされ、
    かつ、前記注射器本体部が注射針保護装置内で後退することによって、前記スプリングによって前記遮蔽筒内を前記ニードルハブが移動し、注射針が露出する状態から前記遮蔽筒により注射針が遮蔽されている状態になされ、前記ロック部材が動作状態になされることを特徴とする注射針保護装置。
  2. 前記ロック部材が、
    前記ニードルハブの外周面に形成された突起と、
    前記ニードルハブの外周面に形成され、軸線に対して傾斜したガイド突起と、
    前記遮蔽筒に形成された、端部から軸線方向に延設された第1の切込み部と、
    前記第1の切込み部を横断するように、前記第1の切込み部の縁部から突出した係止突起と、
    前記遮蔽筒の内周面に、前記第1の切込み部と平行に形成された第1の溝部と、
    前記遮蔽筒の内周面に形成された第1の斜面を有する第2の溝部と、を備え、
    前記第1の切込み部内に前記突起が収容され、前記第2の溝部内にガイド突起が収容され、前記スプリングの反発力により、前記突起が前記係止突起に係止され、ガイド突起が第1の斜面に係止されることにより、前記ニードルハブと前記遮蔽筒との間の相対移動が禁止され、
    注射針保護装置内に進入した注射器本体部の先端部によって、前記遮蔽筒に対して前記ニードルハブが移動することにより、前記解除突起によって係止突起を押し上げ、前記遮蔽筒が変形する共に、前記第1の斜面とガイド突起によって前記ニードルハブが回動し、前記突起が第1の切込み部から第1の溝部に移動、収容され、前記ニードルハブと前記遮蔽筒との間の相対移動の禁止が解除され、前記ロック部材の動作状態が解除されることを特徴とする請求項1記載の注射針保護装置。
  3. 前記第2の溝部に第2の斜面が形成され、
    注射針保護装置内に進入した注射器本体部を注射針保護装置から後退させることにより、前記遮蔽筒に対して前記ニードルハブが移動し、前記解除突起によって係止突起を押し上げ、前記遮蔽筒を変形させ、かつ前記第2の斜面とガイド突起によって前記ニードルハブが回動し、前記突起が第1の溝部から第1の切込み部に移動、収容され、前記ニードルハブと前記遮蔽筒との間の相対移動が禁止され、前記ロック部材が動作状態になされることを特徴とする請求項2記載の注射針保護装置。
  4. 前記突起及び前記ガイド突起が、前記ニードルハブの外周面に複数形成され、
    前記第1の切込み部、第1の溝部、第2の溝部が、前記遮蔽筒に複数形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の注射針保護装置。
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