JP6322082B2 - 注射針保護装置 - Google Patents

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本発明は、注射針保護装置に関し、例えば、患者自身が常時携帯して必要時に注射することができる注射器の注射針保護装置に関する。
例えば、糖尿病患者等においては、患者自身がインシュリン等を皮下注射することが一般的に行われている。
このような注射器にあっては、図15(a)に示すように、薬液が収容された注射器本体部100の先端部に螺子部100aが形成されている。一方、針収容部材101に収容された針部101bには、前記螺子部100aと螺合する螺子部(図示せず)が形成されている。
そして、図15(b)に示すように、針収容部材101に収容された針部101bを、前記螺子部100aに螺合する。続いて、図15(c)に示すように、前記針収容部材101の外カバー101aを外すことにより、前記針部101bを露出させる。その後、図15(d)に示すように、前記針部101bから内カバー101cを取り外し、注射針101dを露出させる。
これにより、注射器本体部100への注射針101dの装着が了する。患者は身体の所定の部位に前記注射針101dを刺し、注射器本体部100を操作することによって、注射を実行する。
注射後、患者は前記操作の逆の操作を行い、注射器本体部100から前記針部101bの取り外しを行う。
即ち、内カバー101cを注射針101dに装着し、その後、外カバー101a内に針部101bを収容し、前記外カバー101aを回転させることにより、針収容部材101(針部101b)を注射器本体部100から取り外し、注射の一連の操作が完了する。尚、取り外された針収容部材101は廃棄物として処理される。
一方、前記注射器本体部100内には、薬液が所定回数分収容されており、注射を再び実行する際には、新たな注射針の着脱が行われる。
ところで、前記針収容部材101は、患者に不用意に注射針が刺さらないように、針を保護する部材として機能している。
しかしながら、前記針収容部材101にあっては、内カバー101cを注射針101dに装着する際、誤って、患者自身の手を刺してしまう虞があった。
この問題を解決するものとして、特許文献1にあっては、注射針が取り付けられたニードルハブと、前記注射針を覆う遮蔽体を設け、前記遮蔽体がニードルハブに対して移動し、注射針が露出する状態と、注射針が遮蔽される状態になす注射針保護装置が提案されている。また、特許文献2においても、特許文献1と同様な注射針保護装置が提案されている。
このような注射針保護装置にあっては、内カバーを設ける必要がなく、前記遮蔽体を移動させることにより、注射針が遮蔽される状態になされるため、患者自身の手を誤って刺してしまうことを防止することができる。
特表2013−526977公報 特表2003−534105公報
しかしながら、前記した特許文献1,2に示された注射針保護装置にあっては、注射針が遮蔽されている状態から注射針が露出する状態に、不用意に変わらないように、遮蔽体とニードルハブとの間に、いわゆるロック部材が設けられている。
しかしながら、このような遮蔽体とニードルハブとの間にロック部材が設けられた、前記遮蔽体とニードルハブとの間の相対的な移動を禁止する注射針保護装置にあっては、注射針を注射器本体部に装着した後に前記ロック部材のロックを解除し、遮蔽体とニードルハブとの間の相対的な移動を可能な状態にする必要がある。また、注射器使用後においては、ロック部材のロックを動作状態とした後に、注射針を注射器本体部から取り外す等の操作を行う必要がある。
このように、ロック部材によるロックを動作状態、あるいは非動作状態になすための操作が必要であり、その操作が煩雑であり、また、患者がその操作を忘れ、注射針が患者自身の手を誤って刺す虞がある。
また、注射針を注射器本体部に装着する際に、前記ロック部材が不用意に解除され、注射針が遮蔽されている状態から注射針が露出する状態に変化し、注射針が患者の手等を刺す虞がある。
また、前記ロック部材が不用意に解除されることは、注射針を注射器本体部に装着する際のほか、使用済み注射器を破棄処理する際にも起こり得、注射針が廃棄処理者の手等を刺す虞がある。
本発明者は、上記事情に鑑みて、注射針の着脱をより安全に、しかも煩雑さを伴うことなく行うことができ、更には、廃棄処理についても安全に行うことができる注射針保護装置を鋭意研究し、本発明を完成するに至った。
本発明は、注射針が収容された注射針保護装置を注射器本体部の先端部に螺合(取り付ける)する方向に回動させることにより、ニードルハブに対して遮蔽筒が移動可能な状態になされ、螺合する方向と反対方向(取り外す方向)に回動させることにより、ニードルハブに対して遮蔽筒の移動が規制される状態になされる注射針保護装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる注射針保護装置は、薬液が収容されたカートリッジが収容された注射器本体部の先端部に、着脱自在に取り付けられる、内部に注射針が収容された注射針保護装置であって、有底円筒状に形成され、底部に注射針が取り付けられると共に、内周面に注射器本体部の先端部に形成された雄螺子部と螺合する雌螺子部が形成されたニードルハブと、円筒状に形成され、周面に開口部が形成されると共に、内部に前記ニードルハブが移動可能に収容され、前記注射針を覆う状態と注射針を露出した状態になす遮蔽筒と、前記ニードルハブ内に収容されると共に一端部がニードルハブの外部に突出し、前記遮蔽筒の開口部に係止されることにより、ニードルハブと前記遮蔽筒との間の相対移動を禁止するロック部材と、前記注射器本体部の先端部に形成されたロック解除部と、を備え、前記注射器本体部の先端部に形成された雄螺子部とニードルハブの雌螺子部とを螺合する方向に回動させることにより、前記注射器本体部の先端部に設けられたロック解除部により、前記ロック部材による前記開口部の係止が解除され、前記ニードルハブに対して遮蔽筒が移動可能な状態になされ、かつ、前記螺合する方向と反対方向に回動させることによって、前記ロック部材が前記開口部に係止された状態になされ、前記ニードルハブに対して遮蔽筒の移動が規制される状態になされることを特徴としている。
このように、本発明にかかる注射針保護装置は、注射器本体部の先端部に形成された雄螺子部とニードルハブの雌螺子部とを螺合する方向に回動させることにより、前記注射器本体部の先端部に設けられたロック解除部により、前記ロック部材による前記開口部の係止が解除される。いわゆる前記ロック部材によるロック動作状態が解除される。
また、前記螺合する方向と反対方向に回動させることによって、前記ロック部材が前記開口部に係止された状態になされる。いわゆる前記ロック動作状態が解除された状態からロック動作状態になすことができる。
更に言えば、注射針保護装置を注射器本体部に対して回動させる着脱操作のみで、ロック部材の動作状態を解除状態、あるいはロック状態になすことができ(ロックのための特別な操作を行う必要がなく)、患者の操作忘れによる事故を防止することができる。
また、前記ロック部材が遮蔽筒の開口部に係止されているため、注射針保護装置を注射器本体部に着脱する際、あるいは、注射針保護装置を廃棄処理する際に、前記ロックが不用意に解除され、注射針が遮蔽されている状態から注射針が露出する状態に変化し、患者あるいは廃棄処理者の手等を刺すという事故を防止することができる。
また、前記ロック部材は弾性部材で形成され、前記螺合する方向と反対方向に回動させた際、前記ロック部材の復元力によって、前記ロック部材の一端部がニードルハブの外部に突出し、前記開口部に係止された状態になされ、前記ニードルハブに対して遮蔽筒の移動が規制される状態になされることが望ましい。
また、前記ロック部材は弾性部材で形成されると共に、円筒状に形成された本体部と、前記本体部から突出して、一方向に円弧状に延設された舌状部と、前記舌状部の先端部に外方向に屈曲して形成された、前記開口部に係止される被係止部と、前記本体部から突出して形成された、前記注射器本体の先端部に形成されたロック解除部と係合する係合突起と、を備えていることが望ましい。
更に、前記ロック部材は、合成樹脂材料により形成されていることが望ましい。
本発明によれば、注射針が収容された注射針保護装置を注射器本体部の先端部に螺合(取り付ける)する方向に回動させることにより、ニードルハブに対して遮蔽筒が移動可能な状態になされ、螺合する方向と反対方向(取り外す方向)に回動させることにより、ニードルハブに対して遮蔽筒の移動が規制される状態になされる注射針保護装置を得ることができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる注射針保護装置が注射器本体に取り付けられた状態(ロック部材のロック解除前の状態)を示す斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態にかかる注射針保護装置を示す図であって、(a)は先端部側から見た斜視図、(b)は後端部側から見た斜視図である。 図3は、図2に示した注射針保護装置を示す図であって、(a)は正面図、(b)は背面図である。 図4は、図3に示した注射針保護装置を示す断面図であって、(a)と(b)は90度角度が異なる断面図である。 図5は、ニードルハブを示す斜視図であって、(a)は先端部側から見た斜視図、(b)は後端部側から見た斜視図である。 図6は、図5に示したニードルハブを示す図であって、(a)と(b)は90度角度が異なる断面図である。 図7は、遮蔽筒を示す図であって、(a)は先端部側から見た斜視図、(b)は後端部側から見た斜視図である。 図8は、図7に示した遮蔽筒を示す断面図である。 図9は、ロック部材を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 図10は、注射器本体部の軸筒を示す図であって、(a)は先端部側から見た斜視図、(b)は後端部側から見た斜視図である。 図11は、注射針保護装置が注射器本体に取り付けられた状態(ロック部材のロック解除前の状態)を示す図であって、(a)は(b)のI−I断面図、(b)は側面図である。 図12は、図11に示すロック部材のロック解除前の状態を示す断面図である。 図13は、注射針保護装置が注射器本体に取り付けられ、ロック部材のロックが解除された状態)を示す図であって、(a)は(b)のII−II断面図、(b)は側面図である。 図14は、本発明の一実施形態にかかる注射針保護装置用いられた注射器に使用状態を示す図であって、(a)は側面図、(b)は断面図である。 図15は、従来の注射針保護装置を示す図であって、(a)〜(d)は操作の状態を説明するために概略図である。
以下、本発明にかかる注射器保護装置の一実施形態について、図1乃至図14に基づいて説明する。
図1に示すように、この注射針保護装置1は、注射器本体部Aの先端部に着脱自在に取り付けられる。注射針保護装置1が注射器本体部Aの先端部に装着されることにより、注射器として用いられる。
この注射針保護装置1の内部には注射針2が収容されており、注射針保護装置1を注射器本体部Aに装着することによって、注射針保護装置1のロック部材5のロック動作が解除され、遮蔽筒4によって注射針2を遮蔽している状態から、注射針2が露出する状態になされるように構成されている。
特に、前記注射針保護装置1を注射器本体部Aに回動(螺合)させることにより、ロック部材によるロック動作状態を解除、あるいはロック動作状態になすように構成されている。
また、前記注射器本体部2の内部には、薬液が収容されたカートリッジaが収容され、前記注射器本体部Aの後端部の操作部bを操作することにより、前記操作部bのピストンがカートリッジa2を押圧し、所定量の薬液が導出されるように構成されている。
この注射器本体部Aの内部構造は、従来の注射器本体部の内部構造と変わらないため、その内部構造の説明は省略する。
前記注射針保護装置1は、図2、図3、図4に示すように、注射針2が取り付けられ、注射器本体Aの先端部に装着されるニードルハブ3と、前記ニードルハブ3を移動可能に収容し、前記注射針2を覆う遮蔽状態と前記注射針2が突出した露出状態になす遮蔽筒4と、前記ニードルハブ3と前記遮蔽筒4との間に配置されたロック部材5とを備えている。
前記ロック部材5は、ニードルハブ3の外周面から出没することにより、ニードルハブ3と遮蔽筒4の相対移動を禁止あるいは移動を可能とする、ロック部材として機能する。
前記ニードルハブ3について、図4〜図6に基づいて説明する。
このニードルハブ3は、図5に示すように、有底円筒状に形成され、ニードルハブ3の先端側に形成された底部31と、円筒状の本体部32と、前記本体部32の周面に軸線l1と平行に、かつ180度の間隔で形成された2つのガイド突起33とを備えている。
また、このニードルハブ3は、前記本体部32の周面であって、前記2つのガイド突起33の間に形成された、ロック部材5の被係止部53を外部に突出させる開口部34を備えている。この開口部34は、180度の間隔で形成された2つの開口部として形成されている。
前記底部31の中央部には注射針2を保持する保持部が形成され、この保持部は底部31から先端側に突出した保持部31aと、底部31から後端側に突出した保持部31cとを備えている。前記保持部31a、31cの中心には,注射針2が挿通して取り付けられる貫通孔31bが設けられている。
前記注射針2は、図4に示すように,略中間部が前記貫通孔31bに固定される。前記注射針2の後端部側は、前記ニードルハブ3の内部に突出し、注射器本体部Aに注射針保護装置1が装着された際、カートリッジaの栓部に刺し込まれ、前記カートリッジaの薬液を導出できるように構成されている。
また、前記ニードルハブ3の本体部31の内周面には、注射器本体部Aの先端部に形成された雄螺子部61(図10参照)と螺合する雌螺子部35が形成さている。
前記ニードルハブ3の開放端部には、注射器本体部Aの先端部に形成された係合突起63(図10参照)に係合する係合突起36が形成されている。前記係合突起36は、前記ニードルハブ3を注射器本体部Aの先端部に螺合させた際、前記螺合の終了領域において係合突起63を乗越えるように形成されている。前記前記係合突起36が係合突起63を乗越えることにより、いわゆるクリック感が得ることができ、使用者は螺合の終了、及び後に述べるロックの解除あるいはロック動作になされたことを認識することができる。
次に、遮蔽筒4について図2、図3、図4、図7、図8に基づいて説明する。
この遮蔽筒4は円筒状に形成され、その内周面には軸線l2と平行に、かつ180度の間隔で形成された2つのガイド溝41が形成されている。前記ガイド溝41内に、前記ガイド突起33が収容され、前記ニードルハブ3と遮蔽筒4が回動することなく、相対的に移動(摺動)するように構成されている。
この2つのガイド溝41は、前記遮蔽筒4の一端側(先端側)から他端側(後端側)近傍までに延設されている。また、前記遮蔽筒4の他端側(後端側)には、前記ニードルハブ3の移動を規制する、内周面から突出した移動規制部43が設けられている。この移動規制部43は、前記遮蔽筒4の他端側(後端側)から前記ニードルハブ3が脱落するのを防止する機能を有している。
また、前記遮蔽筒4の周面には、前記ガイド溝41と90度の間隔をもって、ロック部材5の被係止部53が係止される2つの係止開口部42が形成されている。
即ち、前記2つの係止開口部42は180度の間隔をもって形成され、前記ロック部材5の被係止部53が、図4(a)に示すように、前記ニードルハブ3の開口部34から突出した際、前記係止開口部42の側壁部に係止されるように形成されている。
次に、ロック部材5について図4、図9に基づいて説明する。
前記ロック部材5は、図4に示すように、ニードルハブ3の外周面から出没することにより、遮蔽筒4の係止開口部42の側壁部に係止され、あるいは係止が解除される。これにより、ニードルハブ3と遮蔽筒4の相対移動を禁止、あるいは相対移動を可能とする。
前記ロック部材5は、ポリアセタール等の合成樹脂で構成されている。
このロック部材5は、円筒状に形成された本体部51と、前記本体部51の先端側周面から突出し、一方向(先端部側からみて時計方向)に円弧状に延設された舌状部52と、前記舌状部52の先端部が外方向に屈曲した被係止部53とを備えている。
また、前記本体部51の後端側周面には、前記注射器本体Aの先端部に形成されたロック解除部62と係合し、本体部51及び舌状部52に回転を与える係合突起54が形成されている。
次に、注射器本体部Aの軸筒6について説明する。
図10に示すように、注射器本体部Aの軸筒6は円筒状に形成され、先端部6A、中間部6B、後端部6Cから構成されている。
前記先端部6Aの外周面には、前記ニードルハブ3の雌螺子部35と螺合する雄螺子部61が形成されている。
また前記先端部6Aの内周面には、ロック解除部62が形成されている。具体的には、ロック解除部62は、先端部6Aの内周面から内方に突出した、180度の間隔をもって形成された2つの突起である。
前記したように注射器本体部Aの軸筒6に前記ニードルハブ3を螺合する際の回動によって、前記ロック解除部62は前記ロック部材5の係合突起54と係合し、ロック部材5の本体部51及び舌状部52を回動させる。
そして、このロック部材5の回動によって、遮蔽筒4の係止開口部42の側壁部に係止されているロック部材5の被係止部53を、ニードルハブ3内の方向に後退させ、係止開口部42と係止開口部42との係止を解除し、前記ニードルハブに対して遮蔽筒を移動可能な状態になすように構成されている。
即ち、注射器本体部Aの軸筒6に前記ニードルハブ3を螺合する際の回動によって、ロック部材5のロック状態を解除するように構成されている。
また、前記軸筒6の先端部の雄螺子部61の後側には、係合突起63が形成されている。この係合突起63は、前記したように、前記ニードルハブ3の開放端部の係合突起36を乗越える際、いわゆるクリック感が生じるように構成されている。
即ち、使用者は、前記軸筒60の雄螺子部61と前記ニードルハブ3の雌螺子部35とを回動させた際、ロック部材5によるロック状態は解除されたこと、あるいはロック部材5によるロック状態になされたことを、係合突起63が係合突起36を乗越える際のクリック感で確認することができる。
また、前記軸筒6の中間部6Bの後端部には、スプリング7の一端部が係止されるスプリング掛け用突起64が形成されている。前記スプリング7の一端部がスプリング掛け用突起64に係止されるため、注射器本体部Aからの脱落が防止される。
また、前記軸筒6の後端部6Cには、操作部6bが螺合する雌螺子部65が形成されている。この操作部6bは、注射器本体部A内に収容されたカートリッジaの後端部を押圧し、薬液を吐出するピストン機構が設けられている(図1参照)。
尚、前記軸筒6の中間部6B及び後端部6Cの周面の一部に開口部6B1、6C1が形成され、内部に収容されるカートリッジaを外部から視認できるようになされている。
次に、このように構成された注射針保護装置の組立てについて図2、図3、図4に基づいて説明する。
まず、ニードルハブ3の貫通孔31bに注射針2を嵌通し、保持部31aに注射針2を装着する。このニードルハブ3の後端部からロック部材5を挿入し、底部31の後面側の保持部31cに、ロック部材5の本体部51を取り付ける。
このとき、前記ロック部材5は弾性を有するため、舌状部52の外径を縮小してニードルハブ3の後端部から底部31に向けて挿入される。
そして、保持部31aにロック部材5の本体部51が取り付けられ、ロック部材5の被係止部53が、ニードルハブ3の開口部34に位置すると、舌状部52の外径が拡がり、ロック部材5の被係止部53が、ニードルハブ3の開口部34から外方へ突出する。これにより、ロック部材5はニードルハブ3内に取り付けられる。
続いて、注射針2及びロック部材5が装着されたニードルハブ3を、遮蔽筒4の先端部からニードルハブ3のガイド突起33を遮蔽筒4のガイド溝内に位置させて、挿入する。
このとき、前記ロック部材5の被係止部53は、遮蔽筒4の内周面によって押され、舌状部52の外径を縮小するため、ニードルハブ3の外周面から突出することはない。
そして、ニードルハブ3の本体部32の後端面が遮蔽筒4の移動規制部43に当接するまで、ニードルハブ3は挿入される。前記ロック部材5の被係止部53が遮蔽筒4の係止開口部42に位置すると舌状部52の外径が拡がり、ロック部材5の被係止部53がニードルハブ3の開口部34を介して、前記係止開口部42の側壁に係止される。
これにより、遮蔽筒4の内部にニードルハブ3が取り付けられ、注射針保護装置1の組立てが完了する。
前記ロック部材5の被係止部53が、ニードルハブ3の開口部34を介して、前記係止開口部42の側壁に係止された状態にあっては、前記遮蔽筒4に対するニードルハブ3の前後方向の移動は規制される。
即ち、この組み立てられた注射針保護装置1、言い換えれば使用前の注射針保護装置1にあっては、ニードルハブ3に対する遮蔽筒43の前後方向の相対的な移動は、ロック部材5によって規制されるため、ニードルハブ3が不用意に移動して、注射針2が突出する等の事故を防止することができる。
次に、注射針保護装置1の動作、作用について、図11至図14に基づいて説明する。
まず、注射器本体部Aの軸筒6の中間部6Bのスプリング掛け用突起64に、スプリング7の一端部を係止し、前記スプリング7を注射器本体部Aに装着する。また、前記注射器本体部A内部にカートリッジaを収納すると共に、前記注射器本体部Aの後端部に操作部bを装着する。
その後、注射針保護装置1を注射器本体部Aの先端部に装着する。即ち、図11、図12に示すように、注射針保護装置1におけるニードルハブ3の雌螺子部35を注射器本体部Aの雄螺子部61に螺合させる。
この螺合の動作中は、図11(a)、図12に示すように、ロック部材5の被係止部53が、ニードルハブ3の開口部34を介して、前記係止開口部42の側壁に係止されるため、前記遮蔽筒4に対するニードルハブ3の移動は規制される。即ち、この螺合の動作中に注射針2が突出することはない。
そして、注射針保護装置1を回動(螺合)させ、注射針保護装置1におけるニードルハブ3の係合突起36が注射器本体部Aの係合突起63を乗越える際、注射器本体部Aのロック解除部62がロック部材5の係合突起54に当接する。
このとき、図13に示すように、注射針保護装置1の回動(ロック解除部62の回動)によって、前記ロック部材5は捻られ、その外径が縮小し、前記ロック部材5の被係止部53と係止開口部42の側壁との係止が解除される。
即ち、前記ロック部材5の被係止部53は遮蔽筒4内に収容され、前記遮蔽筒4に対するニードルハブ3の移動が許容される状態(ロック解除状態)になされる。
更に、注射針保護装置1におけるニードルハブ3の係合突起36が注射器本体部Aの係合突起63を乗越えた際、使用者に対してクリック感を与えることができるため、ニードルハブ3の移動が許容される状態になされたことを認識することができる。
このように、前記遮蔽筒4に対するニードルハブ3の移動が許容される状態になされた後、前記遮蔽筒4を使用者の所定の部位Hに当て注射器本体Aを押すと、図14に示すように、前記ニードルハブ3に対して、遮蔽筒4がスプリング7を圧縮しながら後退し、注射針2が遮蔽筒4から突出し、注射針2が使用者の所定の部位Hに刺し込まれる。
前記ニードルハブ3に対する遮蔽筒4の後退は、前記ガイド突起33がガイド溝41内を摺動するため、回転することなく、直線状に後退する。
そして、注射針2を使用者の所定の部位Hに刺した後、操作部bを操作することにより、カートリッジaから所定量の薬液を導出することができる。その後、注射針2を使用者の所定の部位Hから抜くことにより、前記ニードルハブ3に対して、スプリング7の反発力により遮蔽筒4は前進し、遮蔽筒4内に注射針2は収容される。
その後、注射針保護装置1を前記回動と逆方向に回動させ、前記ニードルハブ3の係合突起36が注射器本体部Aの係合突起63を乗越えることにより、前記ロック部材5はロック解除部62による捻りから開放される。
その結果、前記ロック部材5は弾性力(復元力)により初期の状態に復元し、前記ロック部材5の被係止部53が係止開口部42内に進入し、係止開口部42の側壁に係止される。即ち、前記遮蔽筒4に対するニードルハブ3の移動が規制(禁止)される状態(ロック動作状態)になされる。
更に、注射針保護装置1におけるニードルハブ3の係合突起36が注射器本体部Aの係合突起63を乗越えた際、使用者に対してクリック感を与えることができるため、ニードルハブ3の移動が規制(禁止)される状態になされたことを知らせることができる。
また、注射針保護装置1におけるニードルハブ3の雌螺子部35と注射器本体部Aの雄螺子部61との螺合を解除することにより、注射針保護装置1を注射器本体部Aから取り外し、廃棄する。
前記注射器本体部Aからの注射針保護装置1の取り外し、及び廃棄にあっては、ニードルハブ3の移動が規制(禁止)される状態になされるため、ニードルハブ3が不用意に移動することがなく、注射針2が突出する等の事故を防止することができる。
以上説明したように、本発明にかかる注射針保護装置にあっては、前記注射針保護装置1を注射器本体部Aに螺合させる、あるいは螺合を解除すると言うという着脱動作によって、ニードルハブと前記遮蔽筒との間の相対移動を禁止するロックを解除する(ロック部材を非動作状態になす)ことができ、またニードルハブと前記遮蔽筒との間の相対移動を禁止するロックを動作させる(ロック部材を動作状態になす)ことができる。
更に言えば、注射針保護装置1を注射器本体部Aから取り外す操作のみで、ロック部材をロック動作状態になすことができ、(ロックのための特別な操作を行う必要がなく)、患者の操作忘れによる事故を防止することができる。
尚、上記実施形態あっては、注射針保護装置を注射器本体部に対して回動させることにより、ロック部材のロック動作状態を解除し、またロック部材のロック動作状態となす具体的な構成について説明したが、注射器本体部を注射針保護装置に対して回動させることにより、ロック部材の動作状態を解除し、またロック部材の動作状態となしても良い。
また、上記実施形態あっては、ロック解除部として突起とし、前記突起に係合する部材としてロック部材に係合突起を形成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、ロック解除部を凹部とし、前記凹部に係合する部材としてロック部材に係合突起を形成しても良く、あるいはロック解除部を突起とし、前記突起に係合する部材としてロック部材に凹部を形成しても良い。
1 注射針保護装置
2 注射針
3 ニードルハブ
31 底部
32 本体部
33 ガイド突起
34 開口部
35 雌螺子部
36 係合突起
4 遮蔽筒
41 ガイド溝
42 係止開口部(開口部)
43 移動規制部
5 ロック部材
51 本体部
52 舌状部
53 被係止部
54 係合突起
6 注射器本体部の軸筒
6A 軸筒先端部
6B 軸筒中間部
6C 軸筒後端部
61 雄螺子部
62 ロック解除部
63 係合突起
64 スプリング掛け用突起
A 注射器本体部
a カートリッジ
b 操作部

Claims (4)

  1. 薬液が収容されたカートリッジが収容された注射器本体部の先端部に、着脱自在に取り付けられる、内部に注射針が収容された注射針保護装置であって、
    有底円筒状に形成され、底部に注射針が取り付けられると共に、内周面に注射器本体部の先端部に形成された雄螺子部と螺合する雌螺子部が形成されたニードルハブと、
    円筒状に形成され、周面に開口部が形成されると共に、内部に前記ニードルハブが移動可能に収容され、前記注射針を覆う状態と注射針を露出した状態になす遮蔽筒と、
    前記ニードルハブ内に収容されると共に一端部がニードルハブの外部に突出し、前記遮蔽筒の開口部に係止されることにより、ニードルハブと前記遮蔽筒との間の相対移動を禁止するロック部材と、
    前記注射器本体部の先端部に形成されたロック解除部と、
    を備え、
    前記注射器本体部の先端部に形成された雄螺子部とニードルハブの雌螺子部とを螺合する方向に回動させることにより、前記注射器本体部の先端部に設けられたロック解除部により、前記ロック部材による前記開口部の係止が解除され、前記ニードルハブに対して遮蔽筒が移動可能な状態になされ、
    かつ、前記螺合する方向と反対方向に回動させることによって、前記ロック部材が前記開口部に係止された状態になされ、前記ニードルハブに対して遮蔽筒の移動が規制される状態になされることを特徴とする注射針保護装置。
  2. 前記ロック部材は弾性部材で形成され、
    前記螺合する方向と反対方向に回動させた際、前記ロック部材の復元力によって、前記ロック部材の一端部がニードルハブの外部に突出し、前記開口部に係止された状態になされ、前記ニードルハブに対して遮蔽筒の移動が規制される状態になされることを特徴とする請求項1記載の注射針保護装置。
  3. 前記ロック部材は弾性部材で形成されると共に、
    円筒状に形成された本体部と、
    前記本体部から突出して、一方向に円弧状に延設された舌状部と、
    前記舌状部の先端部に外方向に屈曲して形成された、前記開口部に係止される被係止部と、
    前記本体部から突出して形成された、前記注射器本体の先端部に形成されたロック解除部と係合する係合突起と、を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の注射針保護装置。
  4. 前記ロック部材は、合成樹脂材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された注射針保護装置。
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