JP2006087899A - シリンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時に煩雑な作業を必要とすることなく、汎用の注射針を使用でき、バレルと注射針とを安全に分離して廃棄することができるシリンジを提供する。
【解決手段】本発明のシリンジ1は、バレル2と、その外側を覆うプロテクタ3と、バレル2の前端部に取り付けられた針ホルダ4とを備える。バレル2及び注射針16は汎用品である。プロテクタ3は使用前はバレル本体5の後端部に保持されている。使用時にシリンジ1に注射針16が装着されると、針基17の鍔部19が針ホルダ4の押出部11とフック12の爪部13との間に保持される。シリンジ1の使用後は、プロテクタ3をバレル2の前方に移動させる。プロテクタ3の後方には小径の係止部9が設けられているため、プロテクタ3をバレル2から離脱させると係止部9により針ホルダ4もバレル2から離脱する。注射針16はプロテクタ3内に保持されるため安全に廃棄できる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、使用後に注射針とバレルとを分離して廃棄することができるシリンジに関する。
注射針とバレルとを備えたシリンジ(注射器)においては、使用後に注射針とバレルとを分離して廃棄することが求められる場合がある。従来は、使用者がバレルの前端に設けられたルアーテーパ部に注射針を装着して注射や採血等を行い、その後に使用者が注射針の針基を持ってルアーテーパ部から注射針を取り外すことにより分離廃棄を行っていた。
一方、下記特許文献1には、このような分離廃棄を行うシリンジとして、プランジャが内蔵されたバレルと、バレルとは別個に筒状のプロテクタに収納された注射針の組立体とからなるシリンジセットが開示されている。前記プロテクタは、前記注射針が内部に収納される長さを有し、且つ、バレルの外周を覆うことができるようにバレルの外径よりも若干大径に形成されている。また、注射針は、針管と針基とからなり、針基は前記プロテクタの内径と略同一の外径を有する円盤状に形成されている。
この注射針は、前記プロテクタの内部に軸方向に摺動自在に嵌合されており、使用前の状態では前記プロテクタの後端(バレルが装着される側)に位置決めされている。また、前記プロテクタの前方には着脱自在のキャップが装着されている。前記バレルのルアーテーパ部には、外周面に雄ねじ部が設けられている。また、前記注射針の針基の内周面にも前記ルアーテーパ部の雄ねじ部に螺合されるように雌ねじ部が設けられている。
当該特許文献1に開示されたシリンジセットを使用する際は、バレルと注射針の組立体とを両手で持ち、バレルのルアーテーパ部に注射針の針基を螺着する。次に、プロテクタに取り付けられたキャップを取り外し、プロテクタをバレル側に向けて移動させてバレルの外周を覆うようにする。これにより、注射針が相対的にプロテクタの前端部に移動されてプロテクタの前端部から注射針が突出する。その後は通常のシリンジと同様に注射や採血等を行う。
ところが、通常のシリンジにおいては、使用前は単にキャップが装着された注射針をバレルに取り付け、その後当該キャップを取り外すだけで使用することができる。これに対し、特許文献1に開示されたシリンジセットではシリンジの使用前にプロテクタを持ってバレルに注射針を取り付けたり、プロテクタのキャップを取り外したり、プロテクタをバレルの方向に移動させるという作業が必要となる。これでは、迅速な作業を必要とする医療現場ではシリンジの準備作業が繁雑すぎるため実用に耐えない。
また、プロテクタをバレルの方向に移動させるという作業は従来の医療現場では行われていない異質な作業であるため、不慣れな作業により注射針を露出させる際に誤刺等が発生するおそれがある。また、バレルよりも大径のプロテクタを持って小径のルアーテーパ部に注射針を装着する作業も作業がしづらい。このように、特許文献1に開示されたシリンジセットは、使用前の準備作業が繁雑であり、実際の医療現場においては実用的でないばかりでなく、繁雑な作業のために作業ミスを生じやすいという不都合がある。
また、特許文献1に開示されたシリンジセットは、注射針の針基がプロテクタの内周に摺動自在に嵌合するように形成されていなければならない特殊な形状となっている。従って、一般に多く用いられている汎用の注射針を使用することができないため、コスト面で問題がある。
特表平3−505289号公報(明細書第3頁右下欄から第4頁左上欄、図1から図10)
本発明は、シリンジの改良を目的とし、さらに詳しくは前記不都合を解消するために、煩雑な作業を必要とすることなく使用することができ、バレルと注射針とを安全に分離して廃棄することができ、さらに汎用の注射針を用いることができるシリンジを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のシリンジは、注射針を装着可能なシリンジであって、バレルを備え、バレルの軸方向を前後方向として、バレルの前端に注射針の針基を外嵌自在なルアーテーパ部を有するものにおいて、前記バレルの外周に間隔を存して外装され、後端部に前記バレルの外周面に向けて内方に突出する係止部を有する筒状のプロテクタと、前記バレルと前記プロテクタとの間に介装され前記プロテクタに対し前後方向に移動自在であり前記バレルの前端部近傍に位置決め保持される筒状の胴部と、前記胴部から前方に向けて延設されると共に、前端部に内方に突出する爪部を有するフックと、前記胴部から内方に突出する押出部とを有し、前記爪部と前記押出部とで前記針基の後端部外周に形成された鍔部を前後から挟むようにして前記注射針を保持する針ホルダとを備え、前記プロテクタは、前記バレルに対し前方に移動させたとき、前記係止部が前記針ホルダの胴部後端面に当接して、前記針ホルダと共に前記バレルの前方に離脱されるように構成され、前記プロテクタの長さは、前記係止部が前記針ホルダの胴部後端面に当接した状態で前記針ホルダ及び前記針ホルダに保持される注射針を内部に収納できる長さに設定されていることを特徴とする。
本発明のシリンジでは、前記注射針を装着するときは、前記針基が前記ルアーテーパ部に外嵌されると共に前記針ホルダの押出部と爪部との間に挟まれた状態となり、準備作業が終了した状態となる。このように、本発明のシリンジにおいては、バレルのルアーテーパ部に注射針を装着する作業のみで使用準備が完了するので、一般的なシリンジにおける準備作業と同様であり、医療現場においても違和感なく使用することができる。
また、本発明のシリンジは、使用者がバレルのルアーテーパ部に注射針の針基を装着すると、前記針基の鍔部は前記針ホルダの押出部とフックの爪部との間に挟まれる。また、使用者が前記プロテクタを前記バレルに対して前方に移動させると、前記針ホルダは前記プロテクタに対して移動自在であり前記バレルの前端部近傍に位置決め保持されているため、針ホルダがバレルの前端部分に保持されたままプロテクタのみがバレルに対して前方に移動する。そして、プロテクタの後端部に設けられた係止部が前記針ホルダの後端部に当接する。
この状態からさらに前記プロテクタをバレルの前方に移動させると、前記針ホルダが前記バレルの前端部近傍から前方に離脱する。このとき、前記注射針の針基の後端部が前記針ホルダの押出部に当接して押し出されるので、前記針基が前記針ホルダに保持された状態で前記ルアーテーパ部から離脱する。これにより、前記バレルから前記注射針が取り外されると共に、前記注射針は前記針ホルダに保持されて前記プロテクタに収容される。
このように、本発明のシリンジでは、使用後はバレルと注射針とを分離して廃棄することができる。このとき、使用者はプロテクタをバレルの前方に移動させるだけでよいので、従来の一般のシリンジのように注射針の針基を持つ必要がないため、従来のシリンジよりも容易にバレルから注射針を取り外すことができる。また、本発明のシリンジでは、分離時には注射針は前記プロテクタ内に収容されるため、使用者がこれらを廃棄する際に誤刺等が発生しない。
尚、本発明のシリンジに装着される注射針には針基の後端部に鍔部を有していることが必要となるが、一般に用いられている汎用の注射針には、通常針基の外周部に鍔部が設けられている。このため、本発明のシリンジでは汎用の注射針を用いることができる。
また、本発明のシリンジにおいては、前記バレルの外周は前方に向けて徐々に縮径されるテーパ形状であり、前記プロテクタの係止部は前記バレル外周の後端部の外径と同一或いは若干小径に形成され前記バレルの後端部外周に嵌合されるものであることが好ましい。これによれば、前記プロテクタが前記バレルに装着されているときは、前記係止部が前記バレルの外周部に嵌合されているため、前記プロテクタが前記バレルから不用意に外れることがない。また、前記プロテクタを前記バレルの前方に移動させたときは、前記係止部と前記バレル外周との嵌合が解除されるため、前記プロテクタの移動が容易となる。尚、前記係止部が嵌合されるバレルの後端部とは、後端部及びその近傍を含む概念である。
また、本発明のシリンジにおいては、前記バレルの後端部に外方に突出する突出部を有し、前記プロテクタは前記突出部に掛止される掛止部を有していることが好ましい。これによれば、前記プロテクタが前記バレルに装着されているときは、前記掛止部により確実に前記バレルに固定されるため、前記プロテクタが前記バレルから不用意に外れることがない。
また、本発明のシリンジにおいては、前記針ホルダは、前記胴部の外周に前後方向に向けて延設された凹凸が設けられ、前記凹凸の突出部分が前記プロテクタの内周面に当接していることが好ましい。これによれば、前記プロテクタを前記バレルの前方に移動させた際に前記プロテクタと前記針ホルダとの摩擦抵抗が小さくなるため、前記プロテクタを移動させる際に軽い力で操作することができる。
次に、本発明のシリンジの実施形態の一例について、図1乃至図5を参照して説明する。本実施形態のシリンジ1は、図1に示すように、バレル2と、バレル2の外側を覆うプロテクタ3と、バレル2の前端部に取り付けられた針ホルダ4とを備えている。なお、図1,3,4,5においては、プロテクタ3、針ホルダ4及び後述する注射針16のキャップ20を縦半分に破断した図としている。
本実施形態におけるバレル2には、図1に示すように一般に広く用いられている汎用品を用いている。その構成は、図1に示すようにバレル本体5と、バレル本体5の前端部に設けられたルアーテーパ部6と、バレル本体5の後端部に設けられた指掛け部7とからなる。これらは透明の合成樹脂により一体成形されている。バレル本体5は、図1に示すように円筒形状であり、その内周は前後方向で径が同じであるが、外周は前方に向けて徐々に縮径するテーパ形状となっている。ルアーテーパ部6は、図1に示すように、円筒形状で前方に向けて徐々に縮径している。また、このバレル2の内部には、図1に示すように、バレル本体5内を前後方向に摺動自在のプランジャ8が装着されている。
プロテクタ3は、透明の合成樹脂により形成されており、図2aに示すように略円筒状で、その長さはバレル本体5と略同一であり、その内径はバレル本体5の外径よりもやや大径となっている。また、プロテクタ3の後端部は、バレル本体5の後端部の外径よりも若干小径に縮径された係止部9となっている。
針ホルダ4は、図2bに示すように、円筒状の胴部10と、胴部10の前端部に設けられた板状の押出部11と、胴部10の前端部外周の4カ所から前方に突出するフック12とを有している。また、フック12の前端部には内方に突出する爪部13が設けられている。また、胴部10の周囲にはフック12が設けられている箇所に軸方向に向けて突条14が設けられている。胴部10は、その内径がバレル本体5の前端部近傍の外径と略同一に形成されており、その外径がプロテクタ3の内径よりも若干小径に形成されている。また、胴部10の突条14が設けられている部分の径方向の長さは、プロテクタ3の内径と略同一に形成されている。また、押出部11の中央部分には前後方向に貫通する貫通孔15が設けられている。この貫通孔15の内径は、バレル2のルアーテーパ部6の最大径よりも若干大径であり、後述する注射針16の針基17の後端部の外径よりも小径に形成されている。
注射針16は、図1に示すように一般に広く用いられているものであり、合成樹脂製の針基17と、針基17の前方に延設されたステンレススチール製の針管18とを備えている。針基17は、前方に向けて縮径された略円筒状の部材であり、その内周面がバレル2のルアーテーパ部6に嵌合される。また、針基17の後端部には外周方向に突出する鍔部19が設けられている。また、この注射針16には、針管18の保護及び誤刺防止のためのキャップ20が装着されている。
本実施形態のシリンジ1は、バレル本体5の全体を覆うようにプロテクタ3が装着され、プロテクタ3とバレル本体5との間に生じている間隔に針ホルダ4が挿入されている。この針ホルダ4は、使用前は図1に示すようにバレル本体5の前端部近傍に位置決め保持されている。針ホルダ4の押出部11は、バレル本体5の前端部に当接しているため、フック12に外部から力が加わってもバレル本体5及びプロテクタ3の内部に入り込むことはない。また、プロテクタ3は、その後端部分で係止部9がバレル本体5の外周部分に嵌合し、その前端部近傍の内周面で針ホルダ4の突条14に当接している。このように、プロテクタ3の内周面と針ホルダ4の外周面との間には針ホルダ4の突条14により間隔が設けられており、プロテクタ3とバレル本体5との間に形成される空間は当該間隔により外部と連通している。
次に、本実施形態のシリンジ1の使用方法について図1及び図3を参照して説明する。本実施形態のシリンジ1を使用する際には、使用者は図1のようにキャップ20が装着された状態の注射針16をシリンジ1に装着して使用する。具体的には、バレル2のルアーテーパ部6に注射針16の針基17を取り付ける。このとき、針基17の鍔部19は、針ホルダ4の4本のフック12を押し広げてさらに後方に移動され、図3に示すように、針ホルダ4の押出部11とフック12の爪部13との間の位置に保持される。使用者がこの状態から注射針16からキャップ20を取り外すと、通常のシリンジ1として使用可能となる。このとき、プロテクタ3は、係止部9の内周面がバレル本体5の後端部外周に嵌合しているため、不用意にバレル2から外れることはない。
次に、本実施形態のシリンジ1を使用後に廃棄する方法について図3乃至図5を参照して説明する。シリンジ1の使用後は図3に示す状態となっている。この状態から使用者は片方の手でバレル2の指掛け部7を持ち、もう片方の手でプロテクタ3を持ち、両者を互いに離反する方向に移動させる。プロテクタ3は、係止部9の内周面がバレル本体5の後端部外周に嵌合しているが、バレル本体5の外周は前方に向かって徐々に縮径している。このため、プロテクタ3を前方に移動させる際には前記嵌合を解除する際に多少力を要するが、その後は係止部9がバレル本体5とは遊嵌状態となるため、容易にプロテクタ3を移動させることができる。
このとき、針ホルダ4はバレル2の前端部近傍に保持された状態のままであり、プロテクタ3のみがバレル2に対して前方に押し出される。そして、図4に示すように、プロテクタ3の係止部9が針ホルダ4の後端部に当接するところまでプロテクタ3を移動させると、注射針16と針ホルダ4とがプロテクタ3内に収納され、注射針16の針管18の周囲がプロテクタ3によって覆われる。
この状態からさらにプロテクタ3を前方に移動させると、図5に示すように、プロテクタ3の係止部9により針ホルダ4が前方に押し出される。このように針ホルダ4が前方に押し出されると、針ホルダ4の押出部11が注射針16の針基17の後端部に当接して注射針16を押し出すため、注射針16はルアーテーパ部6から離脱する。注射針16は、ルアーテーパ部6から離脱すると針基17の鍔部19が針ホルダ4の押出部11とフック12の爪部13との間に保持されるので、針ホルダ4から離脱することはない。このため、注射針16は針ホルダ4と共にプロテクタ3内に保持される。
このように、本実施形態のシリンジ1によれば、使用時には従来のシリンジ及び注射針と同様に、シリンジ1に注射針16を装着するだけよい。また、使用後はバレル2からプロテクタ3を押し出すだけでバレル2と注射針16とを分離して廃棄することができる。また、廃棄時にはプロテクタ3内に注射針16が収納されて針管18の前端部がプロテクタ3によって覆われるため、バレル2から注射針16を分離した後に針管18によって誤刺等がなされるおそれがない。
本実施形態では、プロテクタ3の係止部9がプロテクタ3の全周に亘って形成されているため、プロテクタ3がバレル本体5の外周に当接して安定して保持される。一方、このような構成の場合、プロテクタ3と針ホルダ4とバレル本体5との間の気密性が高いと、プロテクタ3をバレル2の前方に移動する際にはプロテクタ3とバレル本体5との間の間隙の空気が圧縮される。従って、プロテクタ3を素早く移動させると前記空気の圧縮によりプロテクタ3に対して抵抗となるおそれがある。
しかしながら、本実施形態では、針ホルダ4の外周部には前後方向に延びる突条14が設けられ、プロテクタ3とバレル本体5との間の空間が突条14によって生じる間隙によって外部と連通している。このため、プロテクタ3を素早く移動させてもプロテクタ3とバレル本体5との間の空気は突条14によって生じる間隙から外部に押し出されるので、プロテクタ3の移動の抵抗とはならない。
また、上記背景技術で説明したシリンジセットは、バレル及びプランジャのみならず、バレルとほぼ同じ大きさの注射針組立体とからなるため、汎用のバレルと注射針とからなるシリンジセットに比べて嵩張ってしまうという不都合がある。しかしながら、本実施形態のシリンジ1の場合は、使用前はプロテクタ3がバレル本体5の外側に装着されており、汎用のシリンジとほぼ同一の大きさであるため上記シリンジセットのように嵩張ることがない。
尚、上記実施形態では、係止部9をプロテクタ3の内周に沿って全周に設けているが、これに限らず、プロテクタ3の内周から一部が突出するようにしてもよい。また、上記実施形態では、注射針16の鍔部19を針ホルダ4の押出部11とフックの12との間にある程度の遊びをもって保持しているが、これに限らず、押出部11とフック12との間に遊びを有することなく挟持するようにしてもよい。
また、プロテクタ3を合成樹脂により形成しているが、これに限らずガラスにより形成してもよい。また、バレル2についてもガラス製のバレルを用いてもよい。また、上記実施形態では、針ホルダ4の外周に突条14を設けてプロテクタ3と針ホルダ4との間の摩擦抵抗を低減させ、プロテクタ3内の空間と外部とを連通しているが、これに限らず、針ホルダ4の外周に前後方向に延びる溝を設けてもよい。このような溝によっても突条14と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明のシリンジの第2の実施形態について、図6を参照して説明する。第2の実施形態のシリンジ1’においては、図6aに示すように、プロテクタ3’の後端部に、後方に向けて突出する掛止部21が設けられている。この掛止部21の後端部には、内方に向けて突出する爪部22が設けられている。また、バレル2は、上記実施形態と同様の構成を有しており、図1に示すように、指掛け部(突出部)7は上下方向に大径で左右方向に小径の楕円形状となっている。また、第2の実施形態においては、プロテクタ3’の係止部9の内径は、バレル本体5の後端部外周の外径と同一の径に形成されている。尚、上記実施形態と同様の構成については、図6において上記実施形態と同様の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2の実施形態のプロテクタ3’は以上のような構成となっているため、バレル2に装着するときは、図6bに示すようにバレル2の指掛け部7の小径部分の両側から爪部22で挟みこむ。これにより、プロテクタ3’は、掛止部21の爪部22によってバレル2の指掛け部7に掛止される。
従って、シリンジ1’を使用する際には、プロテクタ3’がバレル2に掛止部21で掛止されているため、不用意にバレル2から外れることがない。また、シリンジ1’の使用後に廃棄を行うときは、上記実施形態と同様に、使用者が片方の手でバレル2の指掛け部7を持ち、もう片方の手でプロテクタ3’を持ち、両者を互いに離反する方向に移動させる。プロテクタ3’は、掛止部21によってバレル2に掛止されているが、ある程度力を入れてプロテクタ3’をバレル2の前方に移動させれば爪部22が指掛け部7から外れて掛止部21の掛止が解除される。その後は、上記実施形態と同様にプロテクタ3’をバレル2から取り外すことにより、注射針16と針ホルダ4とがプロテクタ3内に収納され、注射針16の針管18の周囲がプロテクタ3によって覆われた状態で廃棄を行うことができる。
尚、第2の実施形態においては、プロテクタ3’の係止部9の内径をバレル本体5の外径と略同一にしているが、これに限らず係止部9の内径をバレル本体5の外径よりも若干小径にしてもよい。また、係止部21は、指掛け部7の一部に掛止されるように構成されているが、これに限らず、指掛け部7の全体を覆ってその外周縁に掛止される溝等を有する構成としてもよい。また、係止部21はプロテクタ3’と一体に構成されているが、これに限らず、別部材で指掛け部7をプロテクタ3’に掛止するものであってもよい。
本発明の実施形態の一例であるシリンジについて注射針が装着される前の状態を示す一部断面図。 本実施形態のシリンジの主要な部品の構成を示す説明図。 本実施形態のシリンジに注射針を装着した状態を示す説明図。 本実施形態のシリンジの使用後に注射針を廃棄する際の途中の状態を示す説明図。 本実施形態のシリンジにおいて廃棄時にバレルと注射針とを分離した状態を示す説明図。 第2の実施形態のシリンジの構成を示す説明図。
符号の説明
1,1’…シリンジ、2…バレル、3,3’…プロテクタ、4…針ホルダ、6…ルアーテーパ部、9…係止部、10…胴部、11…押出部、12…フック、13…爪部、16…注射針、17…針基、18…針管、19…鍔部。

Claims (4)

  1. 注射針を装着可能なシリンジであって、バレルを備え、バレルの軸方向を前後方向として、バレルの前端に注射針の針基を外嵌自在なルアーテーパ部を有するものにおいて、
    前記バレルの外周に間隔を存して外装され、後端部に前記バレルの外周面に向けて内方に突出する係止部を有する筒状のプロテクタと、
    前記バレルと前記プロテクタとの間に介装され前記プロテクタに対し前後方向に移動自在であり前記バレルの前端部近傍に位置決め保持される筒状の胴部と、前記胴部から前方に向けて延設されると共に、前端部に内方に突出する爪部を有するフックと、前記胴部から内方に突出する押出部とを有し、前記爪部と前記押出部とで前記針基の後端部外周に形成された鍔部を前後から挟むようにして前記注射針を保持する針ホルダとを備え、
    前記プロテクタは、前記バレルに対し前方に移動させたとき、前記係止部が前記針ホルダの胴部後端面に当接して、前記針ホルダと共に前記バレルの前方に離脱されるように構成され、前記プロテクタの長さは、前記係止部が前記針ホルダの胴部後端面に当接した状態で前記針ホルダ及び前記針ホルダに保持される注射針を内部に収納できる長さに設定されていることを特徴とするシリンジ。
  2. 前記バレルの外周は前方に向けて徐々に縮径されるテーパ形状であり、
    前記プロテクタの係止部は前記バレル外周の後端部の外径と同一或いは若干小径に形成され前記バレルの後端部外周に嵌合されることを特徴とする請求項1に記載のシリンジ。
  3. 前記バレルの後端部に外方に突出する突出部を有し、
    前記プロテクタは前記突出部に掛止される掛止部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のシリンジ。
  4. 前記針ホルダは、前記胴部の外周に前後方向に向けて延設された凹凸が設けられ、前記凹凸の突出部分が前記プロテクタの内周面に当接していることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のシリンジ。
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CN117180560A (zh) * 2023-08-25 2023-12-08 上海新耀湃科医疗科技股份有限公司 一种用于预灌封注射器的防护罩

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