JP2010184029A - 血液浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】血液浄化治療に関わる一連の作業の自動化をより高めることができる血液浄化装置を提供する。
【解決手段】動脈側血液回路2又は静脈側血液回路3の一部から分岐して透析液排出ラインL2まで延設され、当該動脈側血液回路2又は静脈側血液回路3を流れる流体を当該透析液排出ラインL2に導くことが可能とされたオーバーフローラインL3と、該オーバーフローラインL3の流路を任意開閉可能とされた電磁弁V5、V6(オーバーフローライン用開閉弁手段)と、血液ポンプ8及び電磁弁V5、V6を予め設定されたタイミングで制御する制御手段12とを備えた血液浄化装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、動脈側血液回路及び静脈側血液回路にて患者の血液を体外循環させるとともに、当該動脈側血液回路及び静脈側血液回路に接続された血液浄化器にて体外循環する血液を浄化するための血液浄化装置に関するものである。
近時において、血液浄化装置としての透析装置では透析治療時においてダイアライザに供給するための透析液を用いてプライミング、返血及び補液を行う技術が提案されるに至っている。例えば特許文献1においては、動脈側血液回路先端と静脈側血液回路先端とを接続した後、ダイアライザに透析液を供給して、その透析膜を逆濾過した透析液を血液回路中に流すとともに、ドリップチャンバに接続されたオーバーフロー用チューブから吐出させてプライミングを行っていた。また、特許文献2においては、動脈側血液回路先端を静脈側血液回路に接続した後、ダイアライザに透析液を供給して、その透析膜を逆濾過した透析液と血液回路内に残存した血液とを置換しつつ、静脈側血液回路先端から残存血液を患者の体内に戻していた。
更に、血液浄化器が血液透析濾過(HDF)に適用されるものであって、補液として透析液を利用したもの(以下、オンラインHDFという)においては、除水分だけ患者の血液に透析液を補液(動脈側血液回路で補液する前補液と静脈側血液回路で補液する後補液とがある)する必要がある。かかるオンラインHDFに適用されるものとして、特許文献3にて開示されているように、ダイアライザ、血液ポンプが配設された動脈側血液回路及び静脈側血液回路から成る血液回路と、ダイアライザに透析液を導入する透析液送液ラインと、ダイアライザから透析液を排出する透析液排液ラインと、透析液送液ラインの透析液をダイアライザを介さずに血液回路に供給するための前希釈補液ライン及び後希釈補液ラインとを有した透析装置が提案されるに至っている。
特開2001−245970号公報 特開2001−252352号公報 特開2001−112863号公報
しかしながら、上記従来の血液浄化装置においては、透析液を補液として使用することにより補液や他の作業(プライミング及び返血等)の自動化をある程度は図り易くし得ると思われるものの、その自動化の程度は未だ不完全なものであるという問題があった。即ち、血液浄化治療においては、プライミング、治療及び補液、返血等といった一連の作業が必要であるが、従来においては、作業者による手作業が多くの場面で必要とされたことから、これら一連の作業の自動化をより高めたいというニーズが高まりつつあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、血液浄化治療に関わる一連の作業の自動化をより高めることができる血液浄化装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、血液浄化膜を内在し、血液を導入する血液導入口及び導入した血液を導出する血液導出口が形成されるとともに、透析液を導入する透析液導入口及び導入した透析液を排出する透析液排出口が形成され、前記血液浄化膜を介して前記血液に透析液を接触させて血液を浄化する血液浄化器と、一端が前記血液浄化器の血液導入口に接続され、その途中において血液ポンプが配設された動脈側血液回路と、一端が前記血液浄化器の血液導出口に接続された静脈側血液回路と、前記血液浄化器の透析液導入口に接続され、前記血液浄化器に透析液を導入する透析液導入ラインと、前記血液浄化器の透析液排出口に接続され、前記血液浄化器から透析液を排出する透析液排出ラインとを具備し、前記透析液導入ラインの透析液を前記動脈側血液回路及び静脈側血液回路に供給し得るよう構成された血液浄化装置であって、前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路の一部から分岐して前記透析液排出ラインまで延設され、当該動脈側血液回路又は静脈側血液回路を流れる流体を当該透析液排出ラインに導くことが可能とされたオーバーフローラインと、該オーバーフローラインの流路を任意開閉可能とされたオーバーフローライン用開閉弁手段と、前記血液ポンプ及びオーバーフローライン用開閉弁手段を予め設定されたタイミングで制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の血液浄化装置において、前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路の一部であって前記オーバーフローラインの分岐部と異なる部位と前記透析液導入ラインとの間を連結し、当該透析液導入ラインの透析液を当該動脈側血液回路又は静脈側血液回路に供給可能とされた補液ラインを具備したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の血液浄化装置において、前記制御手段にて制御されるとともに、前記透析液導入ラインの透析液を前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路に送液するための送液手段が補液ラインに配設されたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記動脈側血液回路の先端と静脈側血液回路の先端とを連結した状態で、前記透析液導入ラインの透析液を当該動脈側血液回路及び静脈側血液回路に供給し、当該透析液を前記オーバーフローラインでオーバーフローさせてプライミング工程を行わせることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の血液浄化装置において、前記制御手段は、前記プライミング工程時、透析液の供給速度より低い速度で前記血液ポンプを駆動させることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項2〜5の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記血液浄化器が予め内部に充填液が充填されたものを用いる場合、前記血液ポンプを駆動させて当該充填液を前記補液ラインの前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路との連結部まで充填させた後、当該補液ラインから透析液を供給するよう前記制御手段による制御がなされることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項2〜6の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記オーバーフローライン及び補液ラインは、血液浄化装置本体内部の内部流路と当該血液浄化装置本体外部の外部流路とをそれぞれ有するとともに、当該オーバーフローラインの内部流路と外部流路とを接続するオーバーフローライン用接続ポート、及び当該補液ラインの内部流路と外部流路とを接続する補液ライン用接続ポートがそれぞれ当該血液浄化装置本体に形成されたことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の血液浄化装置において、前記オーバーフローラインの外部流路と前記補液ラインの外部流路とを取り外した状態における前記オーバーフローライン用接続ポートと補液ライン用接続ポートとを連結する連結手段を具備したことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の血液浄化装置において、前記連結手段は、前記オーバーフローライン用接続ポート及び補液ライン用接続ポートを含んで前記血液浄化装置本体側に形成された凹部と、該凹部を密閉状態で覆うことが可能な蓋部と、を有することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の血液浄化装置において、前記蓋部は、揺動操作又はスライド操作により前記凹部を密閉状態で覆った位置と当該凹部を開放した位置との間で動作し得ることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項8〜10の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記オーバーフローライン用接続ポートと補液ライン用接続ポートとを前記連結手段で連結した状態から開放するとき、当該連結部を陰圧状態とし得る陰圧発生手段を具備したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、動脈側血液回路又は静脈側血液回路の一部から分岐して透析液排出ラインまで延設され、当該動脈側血液回路又は静脈側血液回路を流れる流体を当該透析液排出ラインに導くことが可能とされたオーバーフローラインと、該オーバーフローラインの流路を任意開閉可能とされたオーバーフローライン用開閉弁手段と、血液ポンプ及びオーバーフローライン用開閉弁手段を予め設定されたタイミングで制御する制御手段とを備えたので、血液浄化治療に関わる作業の自動化をより高めることができる。
請求項2の発明によれば、動脈側血液回路又は静脈側血液回路の一部であってオーバーフローラインの分岐部と異なる部位と透析液導入ラインとの間を連結し、当該透析液導入ラインの透析液を当該動脈側血液回路又は静脈側血液回路に供給可能とされた補液ラインを具備したので、例えば血液浄化器の血液浄化膜を介して透析液導入ラインから動脈側血液回路及び静脈側血液回路に透析液を供給する所謂逆濾過のものに比べ血液浄化器の膜透過性能に依存せず、透析液の供給を確実且つスムーズに行わせることができる。さらに、請求項1の発明と合わせて血液浄化治療に関わる一連の作業の自動化を実現できる。
請求項3の発明によれば、制御手段にて制御されるとともに、透析液導入ラインの透析液を動脈側血液回路又は静脈側血液回路に送液するための送液手段が補液ラインに配設されたので、補液ラインによる透析液の供給をより確実かつスムーズに行わせることができる。
請求項4の発明によれば、動脈側血液回路の先端と静脈側血液回路の先端とを連結した状態で、透析液導入ラインの透析液を当該動脈側血液回路及び静脈側血液回路に供給し、当該透析液をオーバーフローラインでオーバーフローさせてプライミング工程を行わせるので、プライミング工程の自動化を図ることができる。
請求項5の発明によれば、制御手段は、プライミング工程時、透析液の供給速度より低い速度で前記血液ポンプを駆動させるので、血液浄化治療前の動脈側血液回路及び静脈側血液回路に透析液を充填し、オーバーフローラインからオーバーフローさせることができるので、血液浄化器、動脈側血液回路および静脈側血液回路の洗浄および空気抜きがより確実且つ素早く行うことができる。
請求項6の発明によれば、血液浄化器が予め内部に充填液が充填されたものを用いる場合、血液ポンプを駆動させて当該充填液を補液ラインの動脈側血液回路又は静脈側血液回路との連結部まで充填させた後、当該補液ラインから透析液を供給するよう制御手段による制御がなされるので、プライミング工程時、動脈側血液回路又は静脈側血液回路における補液ラインとの連結部から血液浄化器までの流路内の空気が当該血液浄化器内に導入されてしまうのを回避することができる。
請求項7の発明によれば、オーバーフローライン及び補液ラインは、血液浄化装置本体内部の内部流路と当該血液浄化装置本体外部の外部流路とをそれぞれ有するとともに、当該オーバーフローラインの内部流路と外部流路とを接続するオーバーフローライン用接続ポート、及び当該補液ラインの内部流路と外部流路とを接続する補液ライン用接続ポートがそれぞれ当該血液浄化装置本体に形成されたので、血液浄化装置本体内部の内部流路と当該血液浄化装置本体外部の外部流路との接続を容易に行わせることができるとともに、オーバーフローライン側においては動脈側または静脈側血液回路分岐部から透析液排出ラインまでと、補液ライン側においては透析液導入ラインからオーバーフローラインとは異なる動脈側または静脈側血液回路分岐部までの間を液密性を保って接続することができる。そのため補液ラインによる透析液の供給が確実になるとともに、従来の方法でオーバーフローラインから排出される液を受けるために必要であった余液受け(透析液排出ラインから延設された大気開放系の排液受け)が不要になる。さらに血液回路等の接続構成がオンラインHDFを実施する場合と同じであるため、プライミング実施後に血液回路等のつなぎ換えが不要となる(患者との接続・離脱は除く)。このように一連の作業における接続部のつなぎ換えが不要になるので自動化をより高めることが可能になる。
また一方、別の効果として内部流路と外部流路とを区切ったことで必要な補液ラインおよびオーバーフローラインを簡素化(節約)できる。即ち、従来は、血液回路とは別に透析液導入ラインから補液を導入するための、ポンプしごき部などを含む補液用回路を使わなくてはならなかったが、本発明では血液回路に当該外部流路部分に相当する補液ラインが接続されていれば足りるのである。
請求項8の発明によれば、オーバーフローラインの外部流路と補液ラインの外部流路とを取り外した状態における前記オーバーフローライン用接続ポートと補液ライン用接続ポートとを連結する連結手段を具備したので、当該連結手段による連結状態で、オーバーフローライン及び補液ラインにおける血液浄化装置本体内部の内部流路の洗浄又は消毒を容易に行わせることができる。
請求項9の発明によれば、連結手段は、オーバーフローライン用接続ポート及び補液ライン用接続ポートを含んで血液浄化装置本体側に形成された凹部と、該凹部を密閉状態で覆うことが可能な蓋部とを有するので、簡単な構成にてオーバーフローライン及び補液ラインにおける血液浄化装置本体内部の内部流路の洗浄又は消毒を行わせることができる。
請求項10の発明によれば、蓋部は、揺動操作又はスライド操作により凹部を密閉状態で覆った位置と当該凹部を開放した位置との間で動作し得るので、より容易且つスムーズにオーバーフローライン及び補液ラインにおける血液浄化装置本体内部の内部流路の洗浄又は消毒を行わせることができる。
請求項11の発明によれば、オーバーフローライン用接続ポートと補液ライン用接続ポートとを連結手段で連結した状態から開放するとき、陰圧発生手段にて当該連結部を陰圧状態とし得るので、当該連結部を開放したときに液が外部に漏れてしまうのを回避することができ、当該連結手段及びその近傍を清潔に保つことができる。
本発明の第1の実施形態に係る血液浄化装置を示す全体摸式図 同血液浄化装置を示す全体摸式図(プライミング工程) 同血液浄化装置を示す全体摸式図(プライミング工程) 同血液浄化装置を示す全体摸式図(ガスパージ工程) 同血液浄化装置を示す全体摸式図(脱血工程) 同血液浄化装置を示す全体摸式図(治療工程) 同血液浄化装置を示す全体摸式図(補液工程) 同血液浄化装置を示す全体摸式図(返血工程) 同血液浄化装置を示す全体摸式図(排液工程) 同血液浄化装置を示す全体摸式図(洗浄工程) 同血液浄化装置における連結手段を示す正面図 同連結手段を示す一部断面図 同連結手段における蓋部を開状態とした状態を示す平面図 同連結手段を示す縦断面図 本発明の第2の実施形態に係る血液浄化装置を示す全体摸式図 同血液浄化装置を示す全体摸式図(プライミング工程) 同血液浄化装置を示す全体摸式図(補液工程) 同血液浄化装置を示す全体摸式図(返血工程) 本発明の他の実施形態に係る血液浄化装置であって陰圧発生手段を具備したものを示す模式図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係る血液浄化装置は、血液透析濾過(オンラインHDF)に適用されるものであり、図1に示すように、血液浄化器としてのダイアライザ1に動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3が接続された血液回路Aと、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2を有した血液浄化装置本体Bと、オーバーフローラインL3と、補液ラインL4と、制御手段12とから主に構成されている。
ダイアライザ1は、不図示の血液浄化膜(本実施形態においては中空糸型の血液透析濾過膜であるが平膜型および血液透析膜、血液濾過膜を含む)を内在し、血液を導入する血液導入口1a及び導入した血液を導出する血液導出口1bが形成されるとともに、透析液を導入する透析液導入口1c及び導入した透析液を排出する透析液排出口1dが形成されたもので、中空糸膜を介して血液導入口1aから導入した血液に透析液を接触させて血液を浄化するものである。
動脈側血液回路2は、主に可撓性チューブから成り、一端がダイアライザ1の血液導入口1aに接続されて患者の動脈から採取した血液をダイアライザ1の中空糸膜内に導くものである。かかる動脈側血液回路2の他端には、動脈側穿刺針aを取り付け得るコネクタ6aが形成されているとともに、途中に動脈側ドリップチャンバ9及び血液ポンプ8が接続されている。尚、血液ポンプ8は、しごき型のポンプ(正転させると可撓性チューブの外側から所定方向にしごいて血液を流動させる構成のもの)である。
静脈側血液回路3は、動脈側血液回路2と同様に主に可撓性チューブから成り、一端がダイアライザ1の血液導出口1bに接続されて中空糸膜内を通過した血液を導出させるものである。かかる静脈側血液回路3の他端には、静脈側穿刺針bを取り付け得るコネクタ6bが形成されているとともに、途中に静脈側ドリップチャンバ10が接続されている。尚、動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3の先端側(コネクタ6a、6b近傍)には、流路を開閉するための電磁弁V10、V11が配設されている。
ダイアライザ1の透析液導入口1c及び透析液排出口1dには、それぞれ透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2が接続されており、当該透析液導入ラインL1を介してダイアライザ1に導入された透析液が、中空糸膜の外側を通過して透析液排出ラインL2から排出され得るよう構成されている。これら透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2の途中には、電磁弁V1及び電磁弁V2がそれぞれ接続されている。
また、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2には、所定濃度に調製された透析液をダイアライザ1に供給し、当該ダイアライザ1から排出させる複式ポンプ5が接続されており、当該透析液導入ラインL1における複式ポンプ5と電磁弁V1との間には、濾過フィルタ4が接続されている。この濾過フィルタ4は、透析液導入ラインL1を流れる透析液を濾過して浄化するためのものであり、当該濾過フィルタ4からは透析液排出ラインL2にバイパスして透析液を導くためのバイパスラインL5が形成されている。
尚、図中符号V3は、バイパスラインL5の途中に配設されて流路を開閉するための電磁弁を示している。更に、透析液排出ラインL2には、複式ポンプ5をバイパスするバイパスラインL6、L7が形成されており、バイパスラインL6には、ダイアライザ1中を流れる患者の血液から水分を除去するための除水ポンプが配設されるとともに、バイパスラインL7には、電磁弁V4が配設されている。
オーバーフローラインL3は、静脈側ドリップチャンバ10の上部(静脈側血液回路3の一部)から分岐して透析液排出ラインL2まで延設され、当該静脈側血液回路3を流れる流体(透析液等の流体)を当該透析液排出ラインL2に導くことが可能とされたものである。このオーバーフローラインL3は、血液浄化装置本体B内部の内部流路L3aと当該血液浄化装置本体B外部の外部流路L3bとを有して成り、これら内部流路L3aと外部流路L3bとは、血液浄化装置本体Bに形成されたオーバーフローライン用接続ポートR2にて接続されている。
更に、オーバーフローラインL3には、その流路を任意開閉可能とされたオーバーフローライン用開閉弁手段としての電磁弁V5(内部流路L3a側に配設)及び電磁弁V6(外部流路L3b側であって静脈側ドリップチャンバ10近傍に配設)が配設されている。尚、オーバーフローラインL3における内部流路L3a側には、逆止弁V9が配設されており、静脈側ドリップチャンバ10から透析液排出ラインL2への流体の流れが許容されつつ、その逆方向の流体の流れが規制されている。
補液ラインL4は、動脈側血液回路2の一部であってオーバーフローラインL3の分岐部と異なる部位(本実施形態においては動脈側ドリップチャンバ9)と透析液導入ラインL1との間を連結し、当該透析液導入ラインL1の透析液(濾過フィルタ4で濾過されて清浄化された透析液)を当該動脈側血液回路2に供給可能とされたものである。この補液ラインL4は、血液浄化装置本体B内部の内部流路L4aと当該血液浄化装置本体B外部の外部流路L4bとを有して成り、これら内部流路L4aと外部流路L4bとは、血液浄化装置本体Bに形成された補液ライン用接続ポートR1にて接続されている。
更に、補液ラインL4には、その流路を任意開閉可能とされた電磁弁V7(内部流路L4a側に配設)及び電磁弁V8(外部流路L4b側に配設)が配設されている。尚、補液ラインL4における内部流路L4a側には、透析液導入ラインL1の透析液を動脈側血液回路2に送液するための送液手段としてのポンプ7が配設されている。尚、送液手段としてのポンプ7を、補液ラインL4における外部流路L4b側に配設するよう構成してもよい。更に、送液手段としてのポンプ7は、内部流路L4a上に除水ポンプのような定量型を配設するのが好ましいが、洗浄工程で洗浄できるよう構成されれば補液ラインL4における外部流路L4b側に配設してもよい。
制御手段12は、血液浄化装置本体B内に配設されたマイコン等から成り、血液ポンプ8及びオーバーフローライン用開閉弁手段としての電磁弁V5、V6を予め設定されたタイミングで制御するためのものである。然るに、本実施形態に係る制御手段12は、血液浄化治療に関わる一連の作業を自動的に行わせるべく、血液ポンプ8及び電磁弁V5、V6の他、例えば複式ポンプ5、送液手段としてのポンプ7や除水ポンプ11及び他の電磁弁等を制御し得るようになっている。
次に、上記血液浄化装置における作用(血液浄化治療及びその治療に関わる一連の作業時の作用)について説明する。
(プライミング工程)
まず、図2に示すように、コネクタ6a及び6bを接続して閉ループとした後、制御手段12による制御にて、複式ポンプ5及びポンプ7を駆動させるとともに、血液ポンプ8を逆転駆動させる。このとき、制御手段12による制御にて、電磁弁V1、V2を閉状態とするとともに、電磁弁V3〜V8及びV10、V11を開状態とし、更には透析液の供給速度(ポンプ7の駆動による供給速度)より低い速度で血液ポンプ8を駆動させるようになっている。これにより、透析液導入ラインL1の透析液(濾過フィルタ4で濾過されて清浄化された透析液)を動脈側ドリップチャンバ9を介して動脈側血液回路2に供給することができ、その供給された透析液が血液ポンプ8側の流路及びダイアライザ1側の流路をそれぞれ流通することとなる。
それぞれの流路を流通した透析液は、静脈側ドリップチャンバ10を介してオーバーフローラインL3に至り、当該オーバーフローラインL3を介して透析液排出ラインL2に導かれることとなる。尚、ダイアライザ1がドライタイプのもの(予め充填液等が充填されていないもの)である場合、同図に示すように、その血液導出口1bを上方に向けた状態としてエア抜きを良好にするのが好ましい。
また、予め内部に充填液が充填されたダイアライザ1(所謂ウェットタイプのもの)を用いる場合、血液ポンプ8を駆動(本実施形態においては逆転駆動)させて当該充填液を補液ラインL4の動脈側血液回路2との連結部(本実施形態においては動脈側ドリップチャンバ9)まで充填させた後、当該補液ラインL4から透析液を供給するよう制御手段12による制御がなされるのが好ましい。これにより、プライミング工程時、動脈側血液回路2における補液ラインL4との連結部からダイアライザ1(血液浄化器)までの流路内の空気が当該ダイアライザ1内に導入されてしまうのを回避することができる。
その後、図3に示すように、複式ポンプ5及びポンプ7の駆動を維持するとともに血液ポンプ8を正転駆動させる。これにより、動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3を流れる透析液は一方向に流れることとなり、その透析液が静脈側ドリップチャンバ10を介してオーバーフローラインL3に至り、当該オーバーフローラインL3を介して透析液排出ラインL2に導かれることとなる。このとき、血液ポンプ8を停止させた状態としてもよい。上記にてプライミング工程が終了し、続いてガスパージ工程が行われる。
(ガスパージ工程)
ガスパージ工程は、ダイアライザ1における透析液導入口1cと透析液排出口1dとの間の流路に透析液を充填させる工程であり、図4に示すように、、制御手段12による制御にて、複式ポンプ5を駆動させるとともに、ポンプ7及び血液ポンプ8を停止させた状態とする。このとき、電磁弁V1、V2を開状態とするとともに、電磁弁V3、V5、V6及びV8を閉状態とする。尚、他の電磁弁の開閉状態は維持されているが、電磁弁V7を閉状態としてもよい。
(脱血工程)
ガスパージ工程が終了した後、図5に示すように、コネクタ6a、6bの接続を解除してそれぞれに動脈側穿刺針a静脈側穿刺針bを取り付けるとともに、それら動脈側穿刺針a及び静脈側穿刺針bを患者の体(シャント等)に穿刺する。然るに、制御手段12による制御にて、除水ポンプ11及び血液ポンプ8を正転駆動させるとともに、複式ポンプ5及びポンプ7を停止させた状態とする。このとき、電磁弁V1及びV4を閉状態とするとともに、電磁弁V3、V5、V6及びV8の閉状態及び他の電磁弁の開状態を維持する。
例えば、除水ポンプ11を100(mL/min)の流量で駆動させるとともに、血液ポンプ8を50(mL/min)の流量で駆動させれば、動脈側穿刺針a及び静脈側穿刺針bからそれぞれ50(mL/min)の流量で血液を吸引し、動脈側と静脈側の両方で同時に脱血することができる。かかる脱血工程により、プライミング工程で動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3に充填された透析液がダイアライザ1に導かれ、当該透析液と置換するように患者の血液で満たされることとなるので、透析液を患者の体内に流入させることなくその後の血液浄化治療を行わせることができる。
(血液浄化治療工程)
脱血工程により動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3に充填された透析液がダイアライザ1に全て導かれ、血液と置換した状態とされた後、血液浄化治療が行われることとなる。かかる血液浄化治療は、図6に示すように、制御手段12による制御にて、電磁弁V1、V2、V7、V8、V10、V11を開状態とするとともに、電磁弁V3、V4、V5及びV6を閉状態とし、複式ポンプ5、除水ポンプ11、ポンプ7及び血液ポンプ8を駆動(血液ポンプ8においては正転駆動)させる。
これにより、ポンプ5の駆動により、所定濃度に調製された透析液を透析液導入ラインL1を介してダイアライザ1に供給するとともに、血液ポンプ8を正転駆動させて、動脈側血液回路2から静脈側血液回路3へ血液を体外循環させる。その過程において、ダイアライザ1による透析が行われるのである。また、ポンプ7の駆動により、補液ラインL4を介して動脈側血液回路2側に透析液が供給されることとなり、ダイアライザ1に至る前の血液を透析液で希釈することとなる。
(補液工程)
上記の如き血液浄化治療中において、患者の血圧が急激に下がったりした場合、補液工程(緊急補液)を行うことがある。かかる補液工程は、図7に示すように、制御手段12による制御にて、電磁弁V1、V2を閉状態とするとともに、電磁弁V3を開状態とする。これにより、透析液導入ラインL1を流れる透析液は、専ら補液ラインL4を介して動脈側血液回路2の動脈側ドリップチャンバ9に至ることとなり、補液がなされることとなる。尚、このとき、除水ポンプ11は停止している。補液速度、補液量は、ポンプ7の駆動および制御手段12によって制御される。
(返血工程)
血液浄化治療工程が終了した後、動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3内の血液を患者の体内に戻す返血工程が行われる。かかる返血工程は、図8に示すように、制御手段12による制御にて、電磁弁V1、V2を閉状態とするとともに、電磁弁V3、V4を開状態とし、複式ポンプ5、ポンプ7の駆動を維持させておく。また、血液ポンプ8は、逆転駆動させるとともに、その駆動速度は、透析液の供給速度(ポンプ7による透析液の供給速度)より低く設定されている。
例えば、ポンプ7を100(mL/min)の流量で駆動させるとともに、血液ポンプ8を50(mL/min)の流量で逆転駆動させれば、動脈側穿刺針a及び静脈側穿刺針bからそれぞれ50(mL/min)の流量で血液を返血でき、動脈側と静脈側の両方で同時に返血することができる。かかる返血の終了の判断は、例えば動脈側血液回路2の先端側(動脈側穿刺針a近傍)及び静脈側血液回路3の先端側(静脈側穿刺針b近傍)のそれぞれに配設された血液判別器による検知でなされるのが好ましい。
(排液工程)
返血工程が終了した後、ダイアライザ1、動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3内の透析液をダイアライザ1及び透析液排出ラインL2を介して透析液排出ラインL2に導き、外部に排出する排液工程がなされる。かかる排液工程は、動脈側穿刺針a及び静脈側穿刺針bを患者から抜き取った後に行われるもので、図9に示すように、制御手段12による制御にて、除水ポンプ11及び血液ポンプ8を正転駆動させるとともに、複式ポンプ5及びポンプ7を停止させた状態とする。このとき、電磁弁V1及びV4を閉状態とするとともに、電磁弁V3、V5、V6及びV8の閉状態及び他の電磁弁の開状態を維持する。
例えば、除水ポンプ11を100(mL/min)の流量で駆動させるとともに、血液ポンプ8を50(mL/min)の流量で駆動させれば、動脈側穿刺針a及び静脈側穿刺針bからそれぞれ50(mL/min)の流量で空気を吸引し、動脈側と静脈側の両方で同時に排液することができる。かかる排液工程により、返血工程でダイアライザ1、動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3に充填された透析液がダイアライザ1及び透析液排出ラインL2を介して外部に排出されるので、ダイアライザ1、動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3の廃棄を容易に行わせることができる。
(洗浄工程)
透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2からダイアライザ1、動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3(オーバーフローラインL3における外部流路L3b、及び補液ラインL4の外部流路L4b含む)を取り外した状態において、図10で示すように、カプラ等で構成される短絡手段13にて透析液導入ラインL1と透析液排出ラインL2とを連結して短絡させるとともに、連結手段14により、オーバーフローライン用接続ポートR2と補液ライン用接続ポートR1とを連結する。
そして、制御手段12による制御にて、電磁弁V1、V2、V4、V5、V7を開状態とするとともに、電磁弁V3を閉状態とし、複式ポンプ5、除水ポンプ11、ポンプ7を駆動させる。このとき、透析液導入ラインL1に洗浄水や消毒液を流すことにより、血液浄化装置本体B内の配管(オーバーフローラインL3における内部流路L3a、及び補液ラインL4の内部流路L4a含む)を洗浄又は消毒することができる。
かかる連結手段14は、図11〜14で示すように、オーバーフローライン用接続ポートR2及び補液ライン用接続ポートR1を含んで血液浄化装置本体B側に形成された凹部15aと、揺動軸14aを中心に揺動可能とされて該凹部15aを密閉状態で覆うことが可能な蓋部16と、凹部15aが形成されるとともに血液浄化装置本体Bに固定される連結手段本体15とを有する。尚、連結手段本体15の開口縁部(凹部15aの周縁)であって蓋部16の縁部と当接する部位には、シール材20が形成されており、蓋部16で凹部15aを覆った状態でシール可能とされている。
而して、蓋部16は、揺動軸14aを中心とした揺動操作により凹部15aを密閉状態で覆った位置と当該凹部15aを開放した位置との間で動作し得るよう構成されている。尚、本実施形態においては、蓋部16が揺動操作され得るよう構成されているが、スライド操作により凹部15aを密閉状態で覆った位置と当該凹部15aを開放した位置との間で動作し得るよう構成してもよい。
尚、連結手段14には、図12に示すように、その蓋部16側に形成された揺動軸17を中心として揺動自在とされたロック手段19が配設されており、当該ロック手段19には、指等を当てて操作可能な被操作部19bと、先端の爪部19aとが形成されている。然るに、被操作部19bを押圧操作してロック手段19を揺動させることにより、先端の爪部19aが連結手段本体15に形成された棒状部材18に係止又は離間されるよう構成されている。これにより、ロック手段19の操作にて蓋部16を閉塞状態にてロック又はそのロックを解除させることができる。
更に、連結手段14における凹部15aの底面は、図14に示すように、補液ライン用接続ポートR1からオーバーフローライン用接続ポートR2に向かって傾斜しており、当該補液ライン用接続ポートR1から凹部15a内に導入された透析液を、オーバーフローライン用接続ポートR2までスムーズに流動させ、当該凹部15a内で滞留してしまうのを回避し得るよう構成されている。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置は、第1の実施形態と同様、血液透析濾過(オンラインHDF)に適用されるものであり、図15に示すように、血液浄化器としてのダイアライザ1に動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3が接続された血液回路Aと、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2を有した血液浄化装置本体Bと、オーバーフローラインL3と、補液ラインL4と、制御手段12とから主に構成されている。
本実施形態に係る補液ラインL4は、静脈側血液回路3の一部であってオーバーフローラインL3の分岐部(具体的には、静脈側ドリップチャンバ10)と異なる部位(連結部位P1)と透析液導入ラインL1との間を連結し、当該透析液導入ラインL1の透析液を当該静脈側血液回路3に供給可能とされたものである。この補液ラインL4と静脈側血液回路3との連結部は、例えばT字管等が配設され、当該T字管にて両者を連結するよう構成するのが好ましい。
かかる構成により、静脈側血液回路3を流れる血液に対して透析液導入ラインL1からの透析液を混入、希釈して、その後、患者に戻すことが可能とされている。即ち、第1の実施形態のものが、ダイアライザ1に導入される前の血液に対して透析液を混入して希釈するもの(所謂、前補液と称されるもの)であるのに対し、本実施形態においては、ダイアライザ1に導入された後の血液に対して透析液を混入して希釈するもの(所謂、後補液と称されるもの)とされているのである。
以下に、第2の実施形態に係る血液浄化装置の作用(血液浄化治療及びその治療に関わる一連の作業時の作用)について説明する。尚、ガスパージ工程、脱血工程、補液工程、排液工程、及び洗浄工程については、第1の実施形態と作用上相違するところがあまりないため、それらの説明は省略する。
(プライミング工程)
第1の実施形態と同様、図16に示すように、コネクタ6a及び6bを接続して閉ループとした後、制御手段12による制御にて、複式ポンプ5及びポンプ7を駆動させるとともに、血液ポンプ8を逆転駆動させる。このとき、制御手段12による制御にて、電磁弁V1、V2を閉状態とするとともに、電磁弁V3〜V8及びV10、V11を開状態とし、更には透析液の供給速度(ポンプ7の駆動による供給速度)より低い速度で血液ポンプ8を駆動させるようになっている。
これにより、透析液導入ラインL1の透析液(濾過フィルタ4で濾過されて清浄化された透析液)を連結部位P1を介して静脈側血液回路3に供給することができ、その供給された透析液がダイアライザ1側の流路及び静脈側ドリップチャンバ10側の流路をそれぞれ流通することとなる。それぞれの流路を流通した透析液は、静脈側ドリップチャンバ10を介してオーバーフローラインL3に至り、当該オーバーフローラインL3を介して透析液排出ラインL2に導かれることとなる。その後、第1の実施形態と同様、複式ポンプ5及びポンプ7の駆動を維持するとともに血液ポンプ8を正転駆動させる。
(血液浄化治療工程)
脱血工程(第1の実施形態参照)により動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3に充填された透析液がダイアライザ1に全て導かれ、血液と置換した状態とされた後、血液浄化治療が行われることとなる。かかる血液浄化治療は、図17に示すように、制御手段12による制御にて、電磁弁V1、V2、V7、V8、V10、V11を開状態とするとともに、電磁弁V3、V4、V5及びV6を閉状態とし、複式ポンプ5、除水ポンプ11、ポンプ7及び血液ポンプ8を駆動(血液ポンプ8においては正転駆動)させる。
これにより、ポンプ5の駆動により、所定濃度に調製された透析液を透析液導入ラインL1を介してダイアライザ1に供給するとともに、血液ポンプ8を正転駆動させて、動脈側血液回路2から静脈側血液回路3へ血液を体外循環させる。その過程において、ダイアライザ1による透析が行われるのである。また、ポンプ7の駆動により、補液ラインL4を介して静脈側血液回路3側に透析液が供給されることとなり、ダイアライザ1に至った後の血液に透析液が混入、希釈されることとなる。
(返血工程)
血液浄化治療工程が終了した後、ダイアライザ1、動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3内の血液を患者の体内に戻す返血工程が行われる。かかる返血工程は、図18に示すように、制御手段12による制御にて、電磁弁V1、V2を閉状態とするとともに、電磁弁V3、V4を開状態とし、複式ポンプ5、ポンプ7の駆動を維持させておく。また、血液ポンプ8は、逆転駆動させるとともに、その駆動速度は、透析液の供給速度(ポンプ7による透析液の供給速度)より低く設定されている(第1の実施形態参照)。
上記第1、第2の実施形態から分かるように、補液ラインL4は、動脈側血液回路2又は静脈側血液回路3の一部であってオーバーフローラインL3の分岐部と異なる部位であれば、動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3の何れに接続されていてもよい。また、上記第1、第2の実施形態においては、オーバーフローラインL3が静脈側ドリップチャンバ10に接続されているが、静脈側血液回路3の何れかの部位に接続してもよく、或いは動脈側血液回路2の何れかの部位に接続するよう構成してもよい。
而して、上記第1、第2の実施形態によれば、動脈側血液回路2又は静脈側血液回路3の一部から分岐して透析液排出ラインL2まで延設され、当該動脈側血液回路2又は静脈側血液回路3を流れる流体(透析液)を当該透析液排出ラインL2に導くことが可能とされたオーバーフローラインL3と、該オーバーフローラインL3の流路を任意開閉可能とされた電磁弁V5、V6(オーバーフローライン用開閉弁手段)と、血液ポンプ8及び電磁弁V5、V6を予め設定されたタイミングで制御する制御手段12とを備えたので、血液浄化治療に関わる一連の作業の自動化をより高めることができる。
また、動脈側血液回路2又は静脈側血液回路3の一部であってオーバーフローラインL3の分岐部と異なる部位と透析液導入ラインL1との間を連結し、当該透析液導入ラインL1の透析液を当該動脈側血液回路2又は静脈側血液回路3に供給可能とされた補液ラインL4を具備したので、例えばダイアライザ1(血液浄化器)の血液浄化膜を介して透析液導入ラインL1から動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3に透析液を供給する所謂逆濾過のものに比べ、透析液の供給を確実且つスムーズに行わせることができる。
更に、制御手段12にて制御されるとともに、透析液導入ラインL1の透析液を動脈側血液回路2又は静脈側血液回路3に送液するためのポンプ7(送液手段)が補液ラインL4に配設されたので、補液ラインL4による透析液の供給をより確実かつスムーズに行わせることができる。また、動脈側血液回路2の先端と静脈側血液回路3の先端とを連結した状態で、透析液導入ラインL1の透析液を当該動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3に供給し、当該透析液をオーバーフローラインL3でオーバーフローさせてプライミング工程を行わせるので、プライミング工程の自動化を図ることができる。
また更に、制御手段12は、プライミング工程時、透析液の供給速度より低い速度で血液ポンプ8を駆動させるので、血液浄化治療前の動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3に透析液をより確実且つ素早く充填し、オーバーフローラインL3でオーバーフローさせることができる。即ち、透析液の供給速度より低い速度で血液ポンプ8を駆動させることにより、2つの流路(例えば、ダイアライザ1を通過する流路と通過しない流路)を透析液がそれぞれ流れることとなり、当該透析液の確実且つ素早い充填を可能としているのである。
然るに、オーバーフローラインL3及び補液ラインL4は、血液浄化装置本体B内部の内部流路(L3a、L4a)と当該血液浄化装置本体B外部の外部流路(L3b、L4b)とをそれぞれ有するとともに、当該オーバーフローラインL3の内部流路L3aと外部流路L3bとを接続するオーバーフローライン用接続ポートR2、及び当該補液ラインL4の内部流路L4aと外部流路L4bとを接続する補液ライン用接続ポートR1がそれぞれ当該血液浄化装置本体Bに形成されたので、血液浄化装置本体B内部の内部流路(L3a、L4a)と当該血液浄化装置本体B外部の外部流路(L3b、L4b)との接続を容易に行わせることができる。
また、オーバーフローラインL3の外部流路L3bと補液ラインL4の外部流路L4bとを取り外した状態におけるオーバーフローライン用接続ポートR2と補液ライン用接続ポートR1とを連結する連結手段14を具備したので、当該連結手段14による連結状態で、オーバーフローラインL3及び補液ラインL4における血液浄化装置本体B内部の内部流路(L3a、L4a)の洗浄又は消毒を容易に行わせることができる。
更に、連結手段14は、オーバーフローライン用接続ポートR2及び補液ライン用接続ポートR1を含んで血液浄化装置本体B側に形成された凹部15aと、該凹部15aを密閉状態で覆うことが可能な蓋部16とを有するので、当該蓋部16で凹部15aを覆うといった比較的簡単な構成にてオーバーフローライン用接続ポートR2及び補液ライン用接続ポートR1を連結させることができ、オーバーフローラインL3及び補液ラインL4における血液浄化装置本体B内部の内部流路(L3a、L4a)の洗浄又は消毒を行わせることができる。
また更に、蓋部16は、揺動操作(又はスライド操作)により凹部15aを密閉状態で覆った位置と当該凹部15aを開放した位置との間で動作し得るので、より容易且つスムーズにオーバーフローラインL3及び補液ラインL4における血液浄化装置本体B内部の内部流路(L3a、L4a)の洗浄又は消毒を行わせることができる。尚、蓋部16を別体とし、オーバーフローライン用接続ポートR2と補液ライン用接続ポートR1とを連結させる際に当該蓋部16を凹部15a上に取り付けて当該凹部15aを密閉する構成のものとしてもよい。
更に他の実施形態として、図19に示すように、オーバーフローライン用接続ポートR2と補液ライン用接続ポートR1とを連結手段14で連結した状態から開放するとき、当該連結部(凹部15a)を陰圧状態とし得る陰圧発生手段21を具備させてもよい。この場合、以下の如き使用形態とされる。即ち、オーバーフローライン用接続ポートR2と補液ライン用接続ポートR1とを連結手段14で連結した状態で血液浄化装置内部の内部流路を洗浄または消毒を行った後、次の血液浄化治療の準備を行うには当該連結状態を解除し、新たな外部流路を接続することになる。このとき、連結部分には洗浄または消毒の液が残留しており、何も行わずに連結部分を開放すると液が外部に漏れる可能性がある。これを防止するために連結部分に対する陰圧発生手段21(ポンプより構成される)を設けているのである。
上記の如き陰圧発生手段21を具備させるものに代えて、以下の如き構成とすることができる。即ち、連結の開放に先立って送液手段としてのポンプ7を停止する。連結手段14は、透析液排出ラインL2よりも鉛直方向に高い位置に配設し、落差による位置エネルギを利用する。送液手段としてのポンプ7の停止、陰圧発生手段21の制御は、連結手段14の開閉に連動するよう制御手段12によって行うようにするのが好ましい。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば補液ラインL4を形成せず、透析液導入ラインL1の透析液を逆濾過にて血液回路(動脈側血液回路2及び静脈側血液回路3)に供給する血液浄化装置に適用してもよい。即ち、血液浄化治療中以外で透析液を血液回路に供給する場合、補液ラインL4による透析液の供給に代え、ダイアライザ1に透析液を供給して、その透析膜を逆濾過した透析液を血液回路中に流すことができるのである。
また、本実施形態においては、オーバーフローラインL3の内部流路L3aと外部流路L3bとのそれぞれに電磁弁V5、V6(オーバーフローライン用開閉弁手段)が配設されているが、何れか一方のみ配設するようにしてもよい。同様に、本実施形態においては、補液ラインL4の内部流路L4aと外部流路L4bとのそれぞれに電磁弁V7、V8が配設されているが、何れか一方のみ配設するようにしてもよい。
動脈側血液回路又は静脈側血液回路の一部から分岐して透析液排出ラインまで延設され、当該動脈側血液回路又は静脈側血液回路を流れる流体を当該透析液排出ラインに導くことが可能とされたオーバーフローラインと、該オーバーフローラインの流路を任意開閉可能とされたオーバーフローライン用開閉弁手段と、血液ポンプ及びオーバーフローライン用開閉弁手段を予め設定されたタイミングで制御する制御手段とを備えた血液浄化装置であれば、他の構成及び機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 ダイアライザ(血液浄化器)
2 動脈側血液回路
3 静脈側血液回路
4 濾過フィルタ
5 複式ポンプ
6a、6b コネクタ
7 ポンプ(送液手段)
8 血液ポンプ
9 動脈側ドリップチャンバ
10 静脈側ドリップチャンバ
11 除水ポンプ
12 制御手段
13 短絡手段
14 連結手段
15 連結手段本体
15a 凹部
16 蓋部
17 揺動軸
18 棒状部材
19 ロック手段
20 シール材
R1 補液ライン用接続ポート
R2 オーバーフローライン用接続ポート
L1 透析液導入ライン
L2 透析液排出ライン
L3 オーバーフローライン
L3a 内部流路
L3b 外部流路
L4 補液ライン
L4a 内部流路
L4b 外部流路
V5、V6 電磁弁(オーバーフローライン用開閉弁手段)
A 血液回路
B 血液浄化装置本体

Claims (11)

  1. 血液浄化膜を内在し、血液を導入する血液導入口及び導入した血液を導出する血液導出口が形成されるとともに、透析液を導入する透析液導入口及び導入した透析液を排出する透析液排出口が形成され、前記血液浄化膜を介して前記血液に透析液を接触させて血液を浄化する血液浄化器と、
    一端が前記血液浄化器の血液導入口に接続され、その途中において血液ポンプが配設された動脈側血液回路と、
    一端が前記血液浄化器の血液導出口に接続された静脈側血液回路と、
    前記血液浄化器の透析液導入口に接続され、前記血液浄化器に透析液を導入する透析液導入ラインと、
    前記血液浄化器の透析液排出口に接続され、前記血液浄化器から透析液を排出する透析液排出ラインと、
    を具備し、前記透析液導入ラインの透析液を前記動脈側血液回路及び静脈側血液回路に供給し得るよう構成された血液浄化装置であって、
    前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路の一部から分岐して前記透析液排出ラインまで延設され、当該動脈側血液回路又は静脈側血液回路を流れる流体を当該透析液排出ラインに導くことが可能とされたオーバーフローラインと、
    該オーバーフローラインの流路を任意開閉可能とされたオーバーフローライン用開閉弁手段と、
    前記血液ポンプ及びオーバーフローライン用開閉弁手段を予め設定されたタイミングで制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする血液浄化装置。
  2. 前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路の一部であって前記オーバーフローラインの分岐部と異なる部位と前記透析液導入ラインとの間を連結し、当該透析液導入ラインの透析液を当該動脈側血液回路又は静脈側血液回路に供給可能とされた補液ラインを具備したことを特徴とする請求項1記載の血液浄化装置。
  3. 前記制御手段にて制御されるとともに、前記透析液導入ラインの透析液を前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路に送液するための送液手段が補液ラインに配設されたことを特徴とする請求項2に記載の血液浄化装置。
  4. 前記動脈側血液回路の先端と静脈側血液回路の先端とを連結した状態で、前記透析液導入ラインの透析液を当該動脈側血液回路及び静脈側血液回路に供給し、当該透析液を前記オーバーフローラインでオーバーフローさせてプライミング工程を行わせることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の血液浄化装置。
  5. 前記制御手段は、前記プライミング工程時、透析液の供給速度より低い速度で前記血液ポンプを駆動させることを特徴とする請求項4記載の血液浄化装置。
  6. 前記血液浄化器が予め内部に充填液が充填されたものを用いる場合、前記血液ポンプを駆動させて当該充填液を前記補液ラインの前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路との連結部まで充填させた後、当該補液ラインから透析液を供給するよう前記制御手段による制御がなされることを特徴とする請求項2〜5の何れか1つに記載の血液浄化装置。
  7. 前記オーバーフローライン及び補液ラインは、血液浄化装置本体内部の内部流路と当該血液浄化装置本体外部の外部流路とをそれぞれ有するとともに、当該オーバーフローラインの内部流路と外部流路とを接続するオーバーフローライン用接続ポート、及び当該補液ラインの内部流路と外部流路とを接続する補液ライン用接続ポートがそれぞれ当該血液浄化装置本体に形成されたことを特徴とする請求項2〜6の何れか1つに記載の血液浄化装置。
  8. 前記オーバーフローラインの外部流路と前記補液ラインの外部流路とを取り外した状態における前記オーバーフローライン用接続ポートと補液ライン用接続ポートとを連結する連結手段を具備したことを特徴とする請求項7記載の血液浄化装置。
  9. 前記連結手段は、前記オーバーフローライン用接続ポート及び補液ライン用接続ポートを含んで前記血液浄化装置本体側に形成された凹部と、該凹部を密閉状態で覆うことが可能な蓋部と、を有することを特徴とする請求項8記載の血液浄化装置。
  10. 前記蓋部は、揺動操作又はスライド操作により前記凹部を密閉状態で覆った位置と当該凹部を開放した位置との間で動作し得ることを特徴とする請求項9記載の血液浄化装置。
  11. 前記オーバーフローライン用接続ポートと補液ライン用接続ポートとを前記連結手段で連結した状態から開放するとき、当該連結部を陰圧状態とし得る陰圧発生手段を具備したことを特徴とする請求項8〜10の何れか1つに記載の血液浄化装置。
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