JP2010183382A - 端末網制御装置およびデータ通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信機器を通信回線から切り離さずに、センタ装置からの識別信号を受信できるようにして、通信機器の使用を阻害することなく、センタ装置とのデータ通信を可能にする。
【解決手段】通信回線に接続された状態にある通信機器が呼出信号によってオフフックしたとき、端末網制御装置は、自装置を通信回線に接続した状態にして所定の監視時間だけセンタ装置からの識別信号を監視する。通信機器は、応答信号を電話回線に送出する。センタ装置は、端末側のオフフックによる応答を検知すると、識別信号を送信する。端末網制御装置は、通信機器の応答信号が送出されない無信号期間にセンタ装置からの識別信号を検知する。端末網制御装置は、通信機器を通信回線から切り離した状態にして、センタ装置との間でデータ通信を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、メータ等の端末機器からのデータを端末網制御装置とセンタ装置間で通信回線を通じて伝送するデータ通信システムに関する。
電気、ガス、水道などは企業や一般家庭において必要不可欠なエネルギーであり、膨大な数の利用者への安全かつ確実な供給と管理が供給者の日々の課題となっている。また、自由化競争の時代にあって、供給者には業務の効率化、省コスト、顧客サービスの向上が求められている。
このような背景にあって、定期的に行われる利用者への訪問検針や端末機器のチェックは、供給者にとって大きな負担となるとともに、利用者にとって立合いが必要になる場合もあり、改善の課題となっていた。そのため、大半の利用者が加入している公衆電話回線を利用して、遠隔地から自動的に検針やチェックを行うデータ通信システムが導入され、一般家庭へも普及し始めている。特に、保安効果が重視される都市ガスやLPガス分野における自動遠隔検針や自動遠隔診断の発達と普及は著しいものがある。
従来の自動検針を行うデータ通信システムでは、メータが接続された端末網制御装置とセンタ装置とが例えば電話回線によって通信可能に接続される。そして、電話回線を通じて呼出信号が端末網制御装置に入力されると、端末網制御装置は、呼出信号によるリンギングをカウントする。その呼出回数が所定回数になると、端末網制御装置は、センタ装置からの検針の呼出であると判定し、端末発信してセンタ装置との間でデータ通信を行う。このとき、端末網制御装置は、メータの値を読み取り、センタ装置側へそのデータを送信する。
ここで、端末網制御装置には電話機やファクシミリ装置といった通信機器が接続されている。電話機やファクシミリ装置は、回線に対して端末網制御装置の後方(下流側)に位置する。センタ装置からの呼び出しに応じて端末網制御装置の下流側に接続されている電話機やファクシミリ装置がオフフックすると、電話回線が話中状態となって、センタ装置から端末網制御装置を呼び出せなくなるという欠点があった。
この問題を解決するため、特許文献1には、呼出回数が所定の値になると、端末網制御装置の下流側を切り離すことが記載されている。特許文献2には、ベル呼出信号の検出回数が設定値と一致すると、ループし、ID信号を検出して一致するとオンフックし、第2のID信号により通信開始することが記載されている。また、ベル呼出信号の検出回数が設定値と一致しないとき、ハイインピーダンス状態で回線を監視し、ID信号を検出すれば、ループし、後方の通信機器を切離して通信する。特許文献3では、ベル呼出信号の呼出検出回数が設定値以上であったら、一定時間後にセンタ装置に端末側起動によりデータ伝送する。
特許文献4では、呼出信号を検知し、通信機器がオフフックすると、自身もオフフックし、通信機器との間に設けられたフィルタ回路により通信機器から発信される信号を遮断して、センタ装置からのID信号の有無を検出する。
また、特許文献5では、呼出信号の呼出検出回数が設定値未満において、端末網制御装置の下流側に接続されている電話機がオフフックした場合、一定時間、回線を監視する。その間にセンタ装置からのID信号を受信すれば、端末側起動によりデータ伝送する。
特開平5−236141号公報 特開平8−237385号公報 特開平10−79799号公報 特開2007−228071号公報 特開2004−201157号公報
上記のように、呼出信号の検出回数を検出する場合、呼出信号が所定値に達する前に、通信機器がオフフックすると、端末網制御装置は、通信回線に接続された状態にないため、センタ装置からのID信号を受信できない。したがって、端末網制御装置は、センタ装置との間でデータ通信を行えない。
また、留守番電話機やファクシミリ装置が呼出信号によってオフフックすると、これらの通信機器は、音声合成によるトーキー音やFAX通信音を送信する。また、ファクシミリ装置は、呼出信号に応答してオフフックすると、確認信号あるいはトーン信号等の応答信号を送出する。このような通信機器から送信される応答信号がセンタ装置からのID信号と輻輳するおそれがある。端末網制御装置は、このID信号を識別することができず、センタ装置と通信ができなくなる。ここで、端末網制御装置にフィルタ回路が設けられていると、音声帯域信号を減衰してID信号のSN比をよくし、ID信号を識別しやすくすることができる。しかし、フィルタ回路を追加しなければならず、コストアップの要因となる。
特に、スーパーG3規格のファクシミリ装置の呼出信号に対して応答する通信機器が端末網制御装置の下流側に接続されている場合、送信側のファクシミリ装置と受信側のファクシミリ装置とが通信速度を決定するためのネゴシエーションを行う。ファクシミリ装置が呼出信号によってオフフックしたとき、端末網制御装置が回線を一定時間監視するために、ハイインピーダンスループ状態になって、通信回線に接続された状態になる。このとき、ファクシミリ装置のネゴシエーション期間と監視の期間とが一致すると、端末網制御装置のハイインピーダンスループの影響により、ネゴシエーションが正しく行えず、ファクシミリ装置が適正な速度や品質で送受信できなくなったり、通信できなかったりする。
本発明は、上記に鑑み、通信機器を通信回線から切り離さずに、センタ装置からの識別信号を受信できるようにして、通信機器の使用を阻害することなく、センタ装置とのデータ通信を可能にする端末網制御装置の提供を目的とする。
本発明は、端末機器および通信機器が接続され、通信回線を通じたセンタ装置とのデータ通信を制御する制御部を備えた端末網制御装置であって、通信回線に接続された状態にある通信機器が呼出信号によってオフフックしたとき、制御部は、通信機器が通信回線に接続された状態のまま自装置を通信回線に接続した状態にして、所定の監視時間だけセンタ装置からの識別信号を監視するものである。
識別信号の監視中、通信機器は通信回線に接続された状態に維持される。そのため、通信機器は、必要な応答信号を送信することができ、通信機器に対する呼び出しであった場合、そのまま通信機器を使用することができる。
そして、制御部は、センタ装置からの識別信号を検知すると、通信機器が通信回線から切り離された状態になるようにして、センタ装置と通信を行い、識別信号を検知しないとき、通信機器を通信回線に接続した状態を維持しながら、自装置を通信回線との接続を解除した状態にする。制御部は、センタ装置からの識別信号を検知したとき、識別信号の送信が完了してからセンタ装置に応答信号を送信する。すなわち、端末網制御装置は、センタ装置と通信を始めるとき、センタ装置の動作に合わせて応答することになり、センタ装置の動作を邪魔しない。
ところで、通信回線に接続された状態にある通信機器は、オフフックによって応答信号を送出する。この応答信号に邪魔されずに、識別信号を確実に検出するために、監視時間は、応答信号に応じて設定される。すなわち、監視時間は、通信機器がオフフックしたときに送出する応答信号の送信時間よりも長い時間に設定される。
したがって、端末網制御装置は、通信機器からの応答信号と識別信号とが輻輳しない期間に、識別信号を確実に検出することができる。具体的には、通信機器から順に送出される応答信号の間に無信号期間が存在する。この無信号期間は、必ず監視時間内に出現する。制御部は、無信号期間の間に識別信号を検知する。
上記の端末網制御装置とセンタ装置とにより、通信回線を通じてデータ通信を行うデータ通信システムが構成される。端末網制御装置の呼び出しを行ったセンタ装置は、通信機器のオフフックを検出すると、識別信号を送信し、端末網制御装置は、通信機器のオフフックを検知してから識別信号の監視を開始し、識別信号を検知すると、通信機器を通信回線から切り離した状態にして、センタ装置と通信を行う。端末網制御装置は、通信機器のオフフックを検知してから識別信号の監視を開始し、センタ装置からの識別信号を検知しないとき、通信機器を通信回線に接続した状態を維持しながら、自装置を通信回線との接続を解除した状態にする。センタ装置の識別信号の送信時間は、応答信号の送信時間より長く設定される。
また、端末網制御装置は、センタ装置と通信可能にするために、自装置を通信回線に対して接続した状態にする接続回路と、通信機器のオフフックを検出するオフフック検知回路と、通信機器を通信回線に接続した状態と通信回線から切り離した状態とに切り換える後方接続切換回路と、上記の制御部とを備える。制御部は、各回路を制御して、識別信号の監視およびセンタ装置とのデータ通信を行う。
本発明によると、通信機器を通信回線に接続した状態のまま、センタ装置からの識別信号の有無を監視することができる。センタ装置からの呼び出しでない場合、通信機器は呼び出しに対して応答することができるので、通信機器の使用が妨げられることはない。
本発明のデータ通信システムの全体構成図 端末網制御装置の概略構成を示すブロック図 センタ装置からの呼び出しに対するデータ通信システムの動作フローを示す図 センタ装置からの呼び出しに対するデータ通信システムの動作フローを示す図 スーパーG3規格のファクシミリ装置からの呼び出しに対するデータ通信システムの動作フローを示す図
本実施形態のデータ通信システムを図1に示す。データ通信システムは、センタ側と端末側との間での自動検針等のデータ通信を行う。センタ装置1において、コンピュータからなるホスト装置2は、センタ網制御装置3に接続され、センタ網制御装置3は、通信回線としての公衆電話回線4とその交換局5、6を通じて端末側装置7の端末網制御装置8に接続される。
端末網制御装置8には、電話機やファクシミリ装置などの通信機器9が接続されるとともに、メータ10、センサ、接点機器等の端末機器が接続される。通信機器9は、電話回線4に対して、端末網制御装置8の後方(下流側)に接続されることになる。
端末網制御装置8は、例えばメータ10と交信を行い、必要な検針データを取得する。そして、端末網制御装置8は、センタ装置1からの検針要求に応じて、あるいは端末発呼によって検針データをセンタ装置1に送信する。なお、通信機器9としては、電話機が一般的であるが、電話機能付きファクシミリ装置や留守番電話機やスーパーG3ファクシミリ装置などがある。端末網制御装置8に、複数の通信機器9を接続してもよい。
端末網制御装置8は、図2に示すように、ループ&ハイインピーダンスループ回路21、通信回路23、制御部24、メータインターフェース回路25、呼出信号検知回路22、後方接続切換回路27、オフフック検知回路26を有している。
端末網制御装置8は、電話回線4に接続されており、この電話回線4に、ループ&ハイインピーダンスループ回路21と通信回路23が接続され、各回路21、23がCPU、ROM、RAMからなる制御部24に接続される。
通信回路23は、データ信号と電話回線に流れる可聴周波数信号との間を相互に変調/復調するモデム機能を有している。メータインターフェース回路25には、接続端子を介してメータ10が接続される。メータインターフェース回路25は、メータ10と制御部24との間のインターフェースを受け持ち、データの受け渡しを行う。
オフフック検知回路26は、電話回線4と通信機器9との間に接続され、通信機器9の使用の有無、すなわちオフフックかオンフックかを検出して、検出信号を制御部24に出力する。後方接続切換回路27は、リレーによって構成され、オンフック検知回路26と通信機器9との間に介装される。後方接続切換回路27は、制御部24によって制御され、通信機器9を電話回線4に対して接続した接続状態と通信機器9を電話回線4から切り離した切離状態とに切り換える。なお、通信機器9が切離状態にあるとき、通信機器9は、後方接続切換回路27を通じて制御部24に接続される。これにより、制御部24は、通信機器9のオフフックを直接検出することができる。
呼出信号検知回路22は、電話回線4より送出される16Hzの呼出信号を検出する。ループ&ハイインピーダンスループ回路21は、電話回線4を閉結して、ループ状態あるいはハイインピーダンスループ状態(半ループ状態)にする接続回路である。端末網制御装置8が、電話回線4に対して、ループ状態あるいはハイインピーダンスループ状態になると、端末網制御装置8は、電話回線4に接続した状態となり、センタ装置1と通信可能となる。
なお、ループ状態は、端末網制御装置8を低インピーダンス、例えば50Ω〜300Ωで電話回線4に接続した状態である。ハイインピーダンスループ状態は、それより高いインピーダンス、例えば数kΩで電話回線4に接続した状態をいう。ハイインピーダンスループ状態では、ループ状態に比べ監視中の消費電力が少なくて済む。また、オフフックした通信機器9の通話を阻害しにくいという利点ある。
制御部24は、上記の各回路を制御して、センタ装置1とのデータ通信を行うとともに、通信機器9による電話回線4を通じた通信を可能とする。なお、これらの制御は、公知の技術であるので、詳細な説明は省略する。
そして、端末網制御装置8は、センタ装置1からの発呼によるメータ10の自動検針を確実に行えるように、通信機器9の挙動に応じて動作する。そのため、制御部24は、電話回線4からの呼出信号を受信したとき、呼出信号による呼出回数をカウントする機能と、呼出回数が所定回数未満において、通信機器9がオフフックしたか検知する機能と、通信機器9のオフフックを検知したとき、自装置を電話回線4に接続した状態にする機能と、通信機器9を電話回線4に接続したまま、電話回線4を監視する機能とを有する。また、制御部24は、通信機器9がオフフックせず、呼出信号の呼出回数が所定回数以上になったとき、オフフックして電話回線4と接続した状態にし、電話回線4を監視する機能を有する。制御部24は、所定の監視時間だけセンタ装置1からの識別信号を監視する。
そして、制御部24は、センタ装置1から自己宛の識別信号を受信すると、通信機器9を切離状態にして、センタ装置1とデータ通信する機能と、自己宛の識別信号を受信しないとき、電話回線4との接続を解除して、電話回線4の監視を停止し、スタンバイ状態にする機能とを有する。端末網制御装置8がスタンバイ状態にあっても、通信機器9は接続状態に維持される。
センタ装置1において、ホスト装置2は、端末網制御装置8を呼び出したとき、端末側装置7のオフフックを検知すると、センタ網制御装置3を通じて識別信号を端末網制御装置8に送信する。ホスト装置2は、一定時間だけ識別信号を出力する。
次に、上記の端末網制御装置8に対して呼び出しがあったときのデータ通信システムにおける動作を説明する。電話回線4を通じて呼出信号が端末網制御装置8に入力されると、呼出信号検知回路22が呼出信号を検出する。まず、制御部24は、呼出信号によるリンギング回数(呼出回数)が所定回数N以上か否か判定する。N未満であれば、制御部24は、オフフック検知回路26からの出力に基づいて通信機器9がオフフックしたか否か判定する。
通信機器9がオフフックしていれば、制御部24は、ループ&ハイインピーダンスループ回路21を駆動して、電話回線4に対しハイインピーダンスループ状態にして、電話回線4を監視する。すなわち、制御部24は、ループ&ハイインピーダンスループ回路21と通信回路23を通じて、電話回線4に流れる信号の有無を検出する。
また、通信機器9がオフフックせず、リンギング回数がN以上になれば、制御部24は、センタ装置1からの呼び出しであると判断し、端末網制御装置8はオフフックする。そして、制御部24は、自装置を電話回線4に対してループ状態にして、電話回線4を監視し、送信されてくる信号を検出する。なお、制御部24は、識別信号を監視するときはハイインピーダンスループ状態、データ通信を行うときはループ状態になるように、ループ&ハイインピーダンスループ回路21を制御する。
制御部24は、電話回線4からの信号を受信して、センタ装置1からの識別信号か否かを監視する。制御部24は、識別信号が自己宛のID信号であると識別すると、後方接続切換回路27を動作させる。通信機器9が電話回線4から切り離される。制御部24は、センタ装置1との通信を開始する。センタ装置1との通信が終了すると、端末網制御装置8は、オンフックして、通信機器9を電話回線4に対して接続した状態にする。
監視時間が経過しても自己宛のID信号を受信できなかったとき、監視はタイムアウトとなり、制御部24は、センタ装置1からの呼び出しではないと判断する。すなわち、他の端末網制御装置8に対する呼び出し、あるいは通信機器9に対する呼び出しである。制御部24は、ハイインピーダンスループ状態を解除して処理を終了する。なお、通信機器9に対する呼び出しである場合、以降通信機器9が応答して、通信を行う。
識別信号の監視において、制御部24は、受信したID信号に含まれるIDが自己のIDと一致しているかを判断する。なお、ID信号としては、例えばセンタ装置1からのプッシュボタン信号(PB信号)やデータ通信用信号を用いることができる。
そして、ID信号としてPB信号を用いる場合、電話機のプッシュボタンに存在しないA、B、C、Dの少なくとも1つを用いるようにしてもよい。このA、B、C、D信号は電話機の操作部上において、4行4列のマトリクスの4列目、すなわち座標にして(1、4)、(2、4)、(3、4)、(4、4)にそれぞれ対応するが、これらの座標点にはプッシュボタンは存在しない。そのため、電話機の操作部から入力されることはなく、確実にセンタ装置1からのID信号であることを確認できる。
ID信号に代わる識別信号としては、PB信号、データ通信用信号以外に、音声信号、すなわち「ただいまより検針を行います」といった内容の音声信号であってもよい。また、これらPB信号、データ通信用信号、音声信号の組み合せであってもよい。なお、音声信号を送る場合、その音声信号の前後にPB信号またはデータ通信用信号を送信すると、音声信号のみの場合に比し端末側装置7でのIDの認識を確実に行うことができる。
ところで、通信機器9がオフフックすると、通信機器9は応答信号を発信する。通信機器9がファクシミリ装置の場合、応答信号として被呼局識別信号を送出する。この応答信号は、2.6秒から4秒間発信され、その後に75msec間、FAX通信としては無音となる無信号期間が必ず存在する。
そこで、端末網制御装置8が確実にセンタ装置1からの識別信号を検出できるようにするために、監視時間および識別信号の送信時間が設定される。監視時間は、応答信号の送信時間よりも長い時間に設定される。センタ装置1が識別信号を送信する時間も応答信号の送信時間よりも長い時間に設定される。すなわち、監視時間は、4秒から6.5秒に設定され、識別信号の送信時間は、4秒以上に設定される。なお、監視時間を識別信号の送信時間よりも長く設定しておくのが好ましい。また、監視時間の上限、すなわち監視の終了タイミングは、電話回線4を通じて送られてくる外部のファクシミリ装置の送信信号に応じて決められる。監視が終了することにより、端末網制御装置8は、電話回線4に接続された状態を解除され、ファクシミリ装置は送信信号を正しく受信することができる。
例えば、センタ装置1からの送信時間が5秒であるとき、識別信号の認識に要する時間を50msecとすれば、応答信号の送信時間は2.6秒から4秒であるので、制御部24は、無信号期間に少なくとも50msec認識することができる。これにより、監視時間内において識別信号を必ず検出することができる。したがって、通信機器9が電話回線4に接続された状態であっても、制御部24は、通信機器9の応答信号に邪魔されることなく、識別信号を確実に受信できる。その結果、端末網制御装置8は、センタ装置1の呼び出しに応じて、センタ装置1とデータ通信を行える。
ところで、特開2007−104269号公報における端末網制御装置では、予め定めた呼出回数未満において、通信機器がオフフックした場合、主制御装置は、通信機器を電話回線から一時的に切り離し、ループ又は半ループ状態にて一定時間電話回線を監視する。この一定時間の間にセンタ装置からのID信号を受信すれば、通信機器を切り離したままセンタ装置との間でデータ通信を開始する。ここでは、ID信号を受信できるように、通信機器を電話回線から切り離した状態にしている。
上記のように、センタ装置1からの識別信号の送信時間、端末網制御装置8の監視時間、識別信号を認識する時間を通信機器9の応答時間に基づいて設定すれば、通信機器9を一時的に切り離さなくても、識別信号を確実に受信することができる。
制御部24は、センタ装置1と通信中以外は、通信機器9を常に電話回線4に接続した状態に維持する。これによって、呼出信号を受信したときに応答信号を送信する通信機器9の動作が阻害されることを防止できる。センタ装置1からの呼び出しでないときに、ユーザは通信機器9を使用することができる。
通信機器9がファクシミリ装置の場合、スーパーG3FAXとG3FAXとがある。両者では、通信手順が異なる。しかし、本端末網制御装置8は、いずれの規格のファクシミリ装置であっても、ファクシミリ装置の通信を阻害することなく、識別信号の監視を行える。
具体的には、通信機器9がG3規格のファクシミリ装置の場合、図3に示すような動作フローとなる。センタ装置1が検針のため端末網制御装置8にダイヤルする(104)。交換局6から呼出信号が端末側へ流れ(105)、端末網制御装置8や通信機器9であるファクシミリ装置は呼出信号を検知する(106)。まずファクシミリ装置がオフフック応答する(107)。このオフフックがオフフック検知回路26により検知され(108)、端末網制御装置8の制御部24は、通信機器9のオフフックを認識して、ループ&ハイインピーダンスループ回路21を動作させる。端末網制御装置8は、ハイインピーダンスループ状態になり、識別信号の監視が開始される(112)。
センタ側装置1には、端末側装置7におけるオフフックによる回線の極性反転が伝達される(109)。センタ網制御装置3は、呼出応答検出を行い(110)、この検出を受けてホスト装置2が、識別信号としてのID信号の送信を指示する。センタ網制御装置3は、ID信号の送信を開始する(111)。送信時間は5秒である。
このとき、ほぼ同じタイミングでファクシミリ装置は、FAX通信のCED信号を開始する(113)。この応答信号は、2.6秒から4.0秒の間、送信される。なお、ファクシミリ装置の種類により、CED信号の開始時間や送信時間は千差万別であるが、2.6秒から4.0秒の間に収まる。したがって、電話回線上にはセンタ装置1からのID信号とファクシミリ装置からのCED信号が輻輳することになる。このように応答信号の送信中、端末網制御装置8の制御部24は、ID信号の監視中であるにもかかわらず、SNの関係からID信号を認識できない。
ファクシミリ装置が最大4秒のCED信号の送信時間が終了すると、規定により、全く通信が行われない75msecの無信号期間が発生する(114)。この無信号期間の間に、端末網制御装置8は、ID信号を少なくとも50msec間認識できる。したがって、この間に制御部24は、センタ装置1からの呼び出しを検出可能となる(115)。
ID信号を検出した後、制御部24は、後方接続切換回路27を動作させて、ファクシミリ装置を電話回線4から切り離す(116)。ファクシミリ装置は、規定にしたがって、応答信号としてDIS信号を送信する(114)。しかし、ファクシミリ装置は、電話回線4から切り離された状態にあるので、この応答信号は、電話回線4には送出されない。
制御部24は、ID信号の監視を停止し(118)、電話回線4に対しループ状態となるようにしてから、センタ装置1に応答信号を送信する(119)。センタ装置1は、この応答信号を検出する(120)と、端末網制御装置8との間でデータ通信を開始する(121)。データ通信が終了すると、端末網制御装置8の制御部24は、ループ&ハイインピーダンスループ回路21を動作させて、ループ状態を解除し、自装置をスタンバイ状態にするとともに、後方接続切換回路27を動作させて、ファクシミリ装置が電話回線4に接続された状態にする。
ファクシミリ装置によっては、オフフックしてからすぐに応答信号を送出しない場合がある。すなわち、図4に示すように、センタ装置1がID信号を送信した(211)後に、ファクシミリ装置は、応答信号の送信を開始する(213)。このとき、端末網制御装置8の制御部24は、CED信号の送信前にID信号を検知することができる(215)。以後、端末網制御装置8はセンタ装置1との通信を正常に行える。
このように、通信機器9がオフフックした後、応答信号を送出するタイミングが異なる場合がある。しかし、制御部24が通信機器9のオフフックを検知したとき、識別信号の監視を開始するように、監視の開始タイミングを決める。一方、センタ装置1では、通常、端末側のオフフックによる極性反転を検知してから約1秒から2秒経過したときに、識別信号を送信する。そのため、監視の開始タイミングより少し遅れて、識別信号の送信が開始される。これらの開始タイミングの遅延を考慮して、監視時間を識別信号の送信時間および応答信号の送信時間よりも長く設定することにより、監視時間内に識別信号を必ず検出することができる。
次に、通信機器9がスーパーG3規格のファクシミリ装置の場合の動作フローを図5に示す。スーパーG3FAXのプロトコルは、G3規格と異なり、ITU−T(国際電機通信連合)V.34勧告に準拠している。通信プロトコルは、G3規格では半二重通信だが、スーパーG3規格は全二重通信である。また、通信速度もG3規格が最大14.4kbpsに対して、スーパーG3規格は最大33.6kbpsと高速である。そのため、回線のノイズやインピーダンスによっては通信速度の低下や通信不可を招いてしまう。
特に、起呼側ファクシミリ装置から受信側ファクシミリ装置向けにイコライザ調整用信号を送信するときに、インピーダンスの不平衡やノイズがあると、ネゴシエーションがうまくいかず、FAX通信が不可となる。この重要なタイミングのときに、端末網制御装置8が、ID信号検出のためにハイインピーダンス状態で回線を制御していると、FAX通信が不可になるおそれがある。したがって、このネゴシエーション期間が始まる前に、ID信号の監視が終了すればよい。監視の終了タイミングはネゴシエーション期間を外すように決められ、これに基づいて監視時間の上限が決まる。そのため、監視時間は4秒から6.5秒の間に設定される。ネゴシエーション期間よりも前に、監視は終了する。
図5において、スーパーG3規格の起呼側ファクシミリ装置が端末側装置のファクシミリ装置の呼び出しを行う。この呼び出しに応じてファクシミリ装置がオフフックすると、制御部24は、このオフフックを検知して、ID信号の監視を開始する(312)。そして、ファクシミリ装置は、応答信号を送信する(313)。起呼側ファクシミリ装置が、端末側からの応答を検出すると、しばらくしてからCM信号+CJ信号(311)、INFOOa信号(314)、イコライザ調整用信号(316)、MPh信号(318)を決められたタイミングで順次送信する。受信側ファクシミリ装置も、INFOOc信号(315)、MPh信号(319)を決められたタイミングで順次送信する。
端末網制御装置8の監視は、ネゴシエーション期間(317)が始まる前に終了する。端末網制御装置8のハイインピーダンスループ状態が解除されるので、端末網制御装置8の後方に接続されたファクシミリ装置は、電話回線4を通じて信号を正しく送受信でき、ネゴシエーションを確実に行える。両ファクシミリ装置は、通信条件を決定して、高速のFAX通信を行える。
ここで、センタ装置1からの呼び出しの場合、ファクシミリ装置の無信号期間にセンタ装置1の識別信号が送信されている。端末網制御装置8は、無信号期間中に識別信号を検出することができ、センタ装置1との間でデータ通信を行える。したがって、端末網制御装置8に、G3規格のファクシミリ装置だけでなく、スーパーG3規格のファクシミリ装置を併設することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。
1 センタ装置
4 電話回線
8 端末網制御装置
9 通信機器
10 メータ
21 ループ&ハイインピーダンスループ回路
22 呼出信号検知回路
23 通信回路
24 制御部
25 メータインターフェース回路
26 オフフック検知回路
27 後方接続切換回路

Claims (9)

  1. 端末機器および通信機器が接続され、通信回線を通じたセンタ装置とのデータ通信を制御する制御部を備えた端末網制御装置であって、通信回線に接続された状態にある通信機器が呼出信号によってオフフックしたとき、制御部は、通信機器が通信回線に接続された状態のまま自装置を通信回線に接続した状態にして、所定の監視時間だけセンタ装置からの識別信号を監視することを特徴とする端末網制御装置。
  2. 制御部は、センタ装置からの識別信号を検知すると、通信機器が通信回線から切り離された状態になるようにして、センタ装置と通信を行い、識別信号を検知しないとき、通信機器を通信回線に接続した状態を維持しながら、自装置を通信回線との接続を解除した状態にすることを特徴とする請求項1記載の端末網制御装置。
  3. 制御部は、センタ装置からの識別信号を検知したとき、識別信号の送信が完了してからセンタ装置に応答信号を送信することを特徴とする請求項2記載の端末網制御装置。
  4. 監視時間は、通信機器がオフフックしたときに送出する応答信号の送信時間よりも長い時間に設定されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の端末網制御装置。
  5. 通信機器から順に送出される応答信号の間に無信号期間が存在し、制御部は、無信号期間の間に識別信号を検知することを特徴とする請求項4記載の端末網制御装置。
  6. 端末機器および通信機器が接続された端末網制御装置とセンタ装置とが通信回線を通じてデータ通信を行うデータ通信システムであって、端末網制御装置は、通信回線に接続された状態にある通信機器が呼出信号によってオフフックしたとき、通信機器が通信回線に接続された状態のまま自装置を通信回線に接続した状態にして、所定の監視時間だけセンタ装置からの識別信号を監視することを特徴とするデータ通信システム。
  7. 端末網制御装置の呼び出しを行ったセンタ装置は、通信機器のオフフックを検出すると、識別信号を送信し、端末網制御装置は、通信機器のオフフックを検知してから識別信号の監視を開始し、識別信号を検知すると、通信機器を通信回線から切り離した状態にして、センタ装置と通信を行うことを特徴とする請求項6記載のデータ通信システム。
  8. 端末網制御装置は、通信機器のオフフックを検知してから識別信号の監視を開始し、センタ装置からの識別信号を検知しないとき、通信機器を通信回線に接続した状態を維持しながら、自装置を通信回線との接続を解除した状態にすることを特徴とする請求項7記載のデータ通信システム。
  9. 監視時間は、通信機器がオフフックしたときに送出する応答信号の送信時間よりも長い時間に設定され、センタ装置の識別信号の送信時間は、応答信号の送信時間より長く設定されたことを特徴とする請求項7または8記載のデータ通信システム。
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