JP2010183277A - 信号処理装置、信号処理方法、及びプログラム - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】リファレンスシグナルの時間方向の挿入間隔が大きい場合でも、チャネル推定を精度よく行う。
【解決手段】複数のサブキャリアを用いた無線通信におけるチャネル推定を行うチャネル推定部26において、IFFT処理部114は、サブキャリアのチャネル推定値を逆フーリエ変換処理し、雑音抑圧部52は、逆フーリエ変換処理により得られた複素遅延プロファイルの中心を含む所定の範囲のサンプルを除去し、FFT処理部116は、所定の範囲のサンプルが除去された複素遅延プロファイルをフーリエ変換処理する。
【選択図】図3

Description

本発明は、信号処理装置、信号処理方法、及びプログラムに関する。
携帯電話などの移動端末の普及に伴い、無線通信でも大容量のデータを高速で通信し、動画や音声などのマルチメディアデータを移動端末で利用可能にする次世代通信方式の研究、開発が盛んに行われている。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、次世代通信方式として、下りリンクで最大100Mbpsの伝送速度を前提としたLTE(Long Term Evolution)が検討されている。このLTEでの下りの無線伝送方式として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いた通信方式が注目されている。
OFDM方式では、使用する帯域が複数のサブキャリアに分割され、それぞれのサブキャリアに各データシンボルが割り当てられて送信される。サブキャリアは、周波数軸上で互いに直交するように配置されるため、周波数利用効率に優れている。また、各サブキャリアは狭帯域となるため、マルチパス干渉の影響を抑えることができ、高速大容量通信が可能となる。
無線通信では、無線通信路(チャネル)において、マルチパスフェージング等に起因する信号の歪みが生じる。そこでOFDM信号の受信に際しては、チャネル特性の推定値(以下、チャネル推定値と称する)が推定され、そのチャネル推定値に基づいてチャネルで受けた信号の歪みが補償される。チャネル推定値の精度が低いと、信号の歪みが適切に補正されないので、受信信号の復調精度が低下する。
図7は、LTEの受信機(図示せず)においてチャネル推定を行うチャネル推定部101の構成例を示すブロック図である(非特許文献1、特許文献1参照)。図8は、このチャネル推定部101におけるチャネル推定処理の流れを示すフローチャートである。
図7及び図8を参照して、チャネル推定部101の各部の動作、及びチャネル推定部101におけるチャネル推定処理を説明する。
チャネル推定部111は、チャネル推定部101に供給された各サブキャリアの受信信号から、データシンボルとともに多重されているリファレンスシグナルのパターンをキャンセルし、リファレンスシグナルがマッピングされているサブキャリア(以下、第1のサブキャリアと称する)の仮のチャネル推定値(以下、第1のサブキャリアのチャネル推定値と称する)を求める(ステップS101)。
図9及び図10は、複数の入力と複数の出力(即ち、複数の送信アンテナと受信アンテナ)で形成される伝送路で異なる信号を並列伝送するMIMO (Multi-Input Multi-Output)伝送におけるリファレンスシグナルのマッピングの例を示す図である。図9は、送信アンテナT0及び送信アンテナT1のリファレンスシグナルのマッピングの例を示し、図10は、送信アンテナT2及び送信アンテナT3のリファレンスシグナルのマッピングの例を示している。図中、黒塗りのサブキャリアには、リファレンスシグナルがマッピングされている。
このようにリファレンスシグナルは、OFDMシステムの時間軸及び周波数軸(time and the frequency dimension)上に、規則的に分散される。すなわち、リファレンスシグナルは、所定の周波数のサブキャリアにより、所定の時間間隔で送信される。
送信アンテナT0及び送信アンテナT1では、図9に示すように、例えば2個のスロット毎に、所定の周波数のサブキャリアに2個のリファレンスシグナルがマッピングされ、その時間方向の間にはサブキャリアを介して6個のデータシンボルが挿入される。例えば図9において、リファレンスシグナルS1とS2、リファレンスシグナルS3とS4、リファレンスシグナルS5とS6は、それぞれ所定の周波数のサブキャリアにマッピングされ、その両者の時間方向の間には、6個のデータシンボルが挿入される。
送信アンテナT2及び送信アンテナT3では、図10に示すように、2個のスロット毎に、所定の周波数のサブキャリアに1個のリファレンスシグナルがマッピングされ、同じ周波数で時間方向に並ぶサブキャリアの間には、13個のデータシンボルが挿入される。
チャネル推定部111は、このようなリファレンスシグナルがマッピングされた第1のサブキャリアのチャネル推定値を求める。
チャネル推定部112は、チャネル推定部111により求められたリファレンスシグナルがマッピングされた第1のサブキャリアのチャネル推定値に基づいて、第1のサブキャリアの間の所定の位置にあるサブキャリア(以下、第2のサブキャリアと称する)の仮のチャネル推定値(以下、第2のサブキャリアのチャネル推定値と称する)を求める。この例では、図9及び図10において斜線が付されている位置にあるサブキャリアの仮のチャネル推定値が求められる。
具体的には、時間方向において隣に位置する第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異の平均値と周波数方向において隣に位置する第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異の平均値が比較される(ステップS102)。
そして時間方向における第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異の方が小さいと判定された場合、第2のサブキャリアに対して時間方向において隣に位置する第1のサブキャリアのチャネル推定値を、例えば線形補間して第2のサブキャリアのチャネル推定値が求められる(ステップS103)。一方周波数方向における第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異の方が小さいと判定された場合、第2のサブキャリアに対して周波数方向において隣に位置する第1のサブキャリアのチャネル推定値を、例えば線形補間して第2のサブキャリアのチャネル推定値が求められる(ステップS104)。
第1のサブキャリアのチャネル推定値(ステップS101)と第2のサブキャリアのチャネル推定値(ステップS103又はステップS104)は、仮想波形追加部113に入力される。仮想波形追加部113は、チャネル推定値算出に高速フーリエ変換(FFT)処理を利用することができるようにサンプル数が2のべき乗になるように波形を追加する(ステップS105)。
具体的には仮想波形追加部113は、第1のサブキャリアのチャネル推定値サンプルと第2のサブキャリアのチャネル推定値サンプルの後に0値のデータ列を付加して、全データ長が2のべき乗になるようにする。
その後、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)処理部114は、周波数成分から時間領域の複素遅延プロファイルへと変換(生成)する(ステップS106)。
次に雑音抑圧部115は、複素遅延プロファイルから電力遅延プロファイルを求め、電力遅延プロファイルが規定の閾値以下となるサンプルを雑音とみなし、複素遅延プロファイルの当該サンプルを0値に置き換える(ステップS107)。
雑音抑圧処理後の複素遅延プロファイルは、FFT処理部116で再び周波数成分へ変換される(ステップS108)。その結果、雑音が抑圧された、各サブキャリアのチャネル推定値が求められる。
以上のように、第1のサブキャリアのチャネル推定値をチャネルの状況に応じて、時間方向又は周波数方向で補間して、第2のサブキャリアのチャネル推定値を求めるようにしたので、チャネル推定値を精度良く推定することができる。
また、第1のサブキャリアのチャネル推定値に加えて、第2のサブキャリアのチャネル推定値を用いることでIFFT処理のポイント数を増やして、複素遅延プロファイルを詳細に表現するようにしたので、サブキャリアのチャネル推定値をIFFT処理して、複素遅延プロファイルを生成し、規定の閾値以下の成分を雑音とみなして0値に置き換えることにより、雑音の影響を抑圧するチャネル推定方式においては(特許文献1、非特許文献1参照)、雑音抑圧の精度が高まり、チャネル推定値を精度よく推定することができる。
特開2008−167088号公報
伊達木隆、小川大輔、古川秀人、"仮想的な波形追加を用いたOFDMチャネル推定法(OFDM Channel Estimation by Adding a Virtual Channel Frequency Response)"、電子情報通信学会総合大会、B-5-94、2006
しかしながら、例えばLTEにおける送信アンテナT2及び送信アンテナT3での場合のように(図10)、リファレンスシグナルの時間方向の挿入間隔が大きい場合、2個のリファレンスシグナル間でチャネル変動が生じるときや、時間方向に外挿して第2のサブキャリアのチャネル推定値を生成したとき等には、第2のサブキャリアのチャネル推定値を使用してもチャネル特性を改善できないことがある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、リファレンスシグナルの時間方向の挿入間隔が大きい場合でも、チャネル推定を精度良く行うことができるようにするものである。
本発明の信号処理装置は、複数のサブキャリアを用いた無線通信におけるチャネル推定を行う信号処理装置において、サブキャリアのチャネル推定値を逆フーリエ変換処理する逆フーリエ変換手段と、逆フーリエ変換処理により得られた複素遅延プロファイルの中心を含む所定の範囲のサンプルを除去する除去手段と、所定の範囲のサンプルが除去された複素遅延プロファイルをフーリエ変換処理するフーリエ変換手段とを有することを特徴とする。
リファレンスシグナルがマッピングされた第1のサブキャリアのチャネル推定値を、リファレンスシグナルから求める第1の推定手段と、第1のサブキャリアの間の所定の位置にある第2のサブキャリアのチャネル推定値を、第1のサブキャリアのチャネル推定値を補間して求める第2の推定手段とをさらに有し、逆フーリエ変換手段は、第1のサブキャリア及び第2のサブキャリアのチャネル推定値を逆フーリエ変換処理することができる。
第2の推定手段は、第2のサブキャリアに対して時間方向に位置する第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異と周波数方向に位置する第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異を比較し、差異が小さい方のチャネル推定値を補間して第2のサブキャリアのチャネル推定値を推定し、除去手段は、第2の推定手段により、時間方向に位置する第1のサブキャリアのチャネル推定値が補間されて第2のサブキャリアのチャネル推定値が求められたとき、逆フーリエ変換処理により得られた複素遅延プロファイルの中心を含む所定の範囲のサンプルを除去することができる。
除去手段は、第2の推定手段により、外挿によって第2のサブキャリアのチャネル推定値が求められたとき、逆フーリエ変換処理により得られた複素遅延プロファイルの中心を含む所定の範囲のサンプルを除去することができる。
除去手段は、所定の範囲のサンプルの値を、0値又は所定の値より小さい値に置き換えることができる。
複素遅延プロファイルの有効な遅延パス長以降にあるピーク値を0値又は所定の値より小さい値に置き換えることができる。
本発明によれば、リファレンスシグナルの時間方向の挿入間隔が大きい場合でも、チャネル推定を精度よく行うことができる。
送信機の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態としての受信機の構成例を示すブロック図である。 図2のチャネル推定部の構成例を示すブロック図である。 図2のチャネル推定部におけるチャネル推定処理の流れを示すフローチャートである。 第2のサブキャリアのチャネル推定値と実際のチャネル特定との誤差を示す図である。 第2のサブキャリアのチャネル推定値の誤差の影響が取り除かれていることを示す図である。 一般的なチャネル推定部の構成例を示すブロック図である。 図7のチャネル推定部におけるチャネル推定処理の流れを示すフローチャートである。 リファレンスシグナルのマッピング例を示す図である。 リファレンスシグナルの他のマッピング例を示す図である。
本発明の実施の形態として、3GPPのLTEにおけるチャネル推定を用いて以下に説明する。
図1は、一般的なLTEの送信機1の構成例を示すブロック図である。送信機1は、チャネル符号化部11、チャネル変調部12、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)処理部13、CP(Cyclic Prefix)付加部14、D/A(Digital/Analog)変換部15、及び送信アンテナ16を有している。
チャネル符号化部11には、送信機1に供給された各ユーザ宛の送信データが入力される。チャネル符号化部11に入力された送信データは、チャネル符号化部11で、誤り検出符号化と誤り訂正符号化が施され、チャネル変調部12で、I成分又はQ成分に、リファレンスシグナルとともにマッピングされる(図9又は図10)。
次に、IFFT処理部13で、時間領域の信号波へ変換された後、CP付加部14で、マルチパスによるシンボル間干渉の影響を防ぐために、OFDMシンボルの先頭にCPが付加される。CPが付加されたOFDMシンボルは、D/A変換部15で、デジタル信号からアナログ信号へ変換された後、送信アンテナ16から送信される。
図2は、本発明を適用したLTEの受信機2の構成例を示すブロック図である。受信機2は、受信アンテナ21、A/D(Analog/Digital)変換部22、FFTタイミング検出部23、CP除去部24、FFT(Fast Fourier Transform)処理部25、チャネル推定部26、復調部27、及び復号部28を有して構成されている。
受信アンテナ21から受信された受信信号は、A/D変換部22によりアナログ信号からデジタル信号に変換された後、FFTタイミング検出部23に入力される。FFTタイミング検出部23では、受信信号の自己相関のピークを検出する手段等により、高速フーリエ変換(FFT)を行うタイミングが検出される。
この高速フーリエ変換(FFT)のタイミング情報を用い、CP除去部24では、受信信号から有効シンボル区間の信号系列が切り出され、これがFFT処理部25に出力される。FFT処理部25では、入力される有効シンボル区間の信号系列に対して高速フーリエ変換(FFT)処理が施され、その結果、各サブキャリアの受信信号が得られる。
FFT処理部25で得られる各サブキャリアの受信信号は、それぞれチャネル推定部26に入力され、チャネル推定部26において、データシンボルとともに多重されて送信されるリファレンスシグナルを利用して、各サブキャリアのチャネル推定値が推定される。
各サブキャリアの受信信号に対して、それぞれのチャネル推定値の複素共役数が乗算される。その結果、マルチパスフェージング等に起因する通信路での信号の歪みが補償される。その後、復調部27で各サブキャリアの受信信号を基に、データ信号の復調処理が行われ、復調したデータ信号が復号部28で誤り訂正復号されて送信データ信号が復元される。
図3は、チャネル推定部26の構成例を示すブロック図である。図4は、このチャネル推定部26におけるチャネル推定処理の流れを示すフローチャートである。このチャネル推定部26は、図7のチャネル推定部101のチャネル推定部112及び雑音抑圧部115に代えて、チャネル推定部51及び雑音抑圧部52が設けられ、制御部53がさらに設けられている。
図3及び図4を参照して、チャネル推定部26の各部の動作、及びチャネル推定部26におけるチャネル推定処理を説明する。
チャネル推定部111は、チャネル推定部26に供給された各サブキャリアの受信信号から、データシンボルとともに多重されているリファレンスシグナルのパターンをキャンセルし、リファレンスシグナルがマッピングされた第1のサブキャリアのチャネル推定値を求める(ステップS11)。
チャネル推定部51は、第1のサブキャリアのチャネル推定値に基づいて、第1のサブキャリアの間の所定の位置にある第2のサブキャリアのチャネル推定値を求める。
具体的には、図7のチャネル推定部112と同様に、時間方向において隣に位置する第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異の平均値と周波数方向において隣に位置する第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異の平均値が比較される(ステップS12)。
そして時間方向における第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異の方が小さいと判定された場合、第2のサブキャリアに対して時間方向において隣に位置する第1のサブキャリアのチャネル推定値を、例えば線形補間して第2のサブキャリアのチャネル推定値が求められる(生成される)(ステップS13)。一方周波数方向における第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異の方が小さいと判定された場合、第2のサブキャリアに対して周波数方向において隣に位置する第1のサブキャリアのチャネル推定値を、例えば線形補間して第2のサブキャリアのチャネル推定値が求められる(生成される)(ステップS14)。
チャネル推定部51は、このようにして第2のサブキャリアのチャネル推定値を求めると、そのチャネル推定値を得るための補間方法、即ち時間方向において隣に位置する第1のサブキャリアのチャネル推定値を補間して(即ち時間方向に補間して)第2のサブキャリアのチャネル推定値を求めたか、又は周波数方向において隣に位置する第1のサブキャリアのチャネル推定値を補間して(即ち周波数方向に補間して)第2のサブキャリアのチャネル推定値を求めたかを示す情報を、制御部53に通知する(ステップS15)。
仮想波形追加部113は、チャネル推定部51から入力された、第1のサブキャリアのチャネル推定値(ステップS11)と第2のサブキャリアのチャネル推定値(ステップS13又はステップS14)に、サンプル数が2のべき乗になるように波形を追加する(ステップS16)。
その後、IFFT処理部114は、周波数成分から時間領域の複素遅延プロファイルへと変換(生成)する(ステップS17)。
次に雑音抑圧部52は、図7の雑音抑圧部115と同様に、複素遅延プロファイルから電力遅延プロファイルを求め、電力遅延プロファイルが規定の閾値以下となるサンプルを雑音とみなし、複素遅延プロファイルの当該サンプルを0値に置き換える(ステップS18)。
雑音抑圧部52はさらに、第2のサブキャリアのチャネル推定値生成時の補間方法を判定する(ステップS19)。時間方向に補間して求められた場合には(即ちリファレンスシグナルの挿入間隔が大きい方向に補間された場合には)、雑音抑圧部52は、電力遅延プロファイルの大きさにかかわらず、複素遅延プロファイルの中心を含む所定の範囲のサンプルを0値に置き換える(ステップS20)。なお、補間方法は、制御部53により適宜通知される。
LTEのシステムの送信アンテナT2や送信アンテナT3のように、リファレンスシグナルの時間方向の挿入間隔が大きい場合には、2つのリファレンスシグナル間でチャネルの変動が生じることがある。このような場合に時間方向に補間して第2のサブキャリアのチャネル推定値を求めると、実際のチャネル特性とそのチャネル推定値との誤差が大きくなる場合がある。その一例を図5に示す。
図5の実線は、実際のチャネル特性を示している。即ち図5の例では、リファレンスシグナル間でチャネルの変動が生じたため、時間方向の補間によって求められた第2のサブキャリアのチャネル推定値と実際のチャネル特性との誤差が大きくなっている。
なお時間方向における第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異と周波数方向における第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異に基づいて補間方法が決定されているが、チャネル状況によっては、リファレンスシグナルの挿入間隔が大きい場合であっても、時間方向に補間される場合がある。
このように、第2のサブキャリアのチャネル推定値と実際のチャネル特性との誤差が大きい場合、チャネル推定値をIQ平面上にプロットすると、リファレンスシグナルから求められた精度の良い第1のサブキャリアのチャネル推定値と、誤差の大きい第2のサブキャリアのチャネル推定値が交互に並ぶため、図6の最上段に示すように、鋸状の波形になる。
このような波形の電力遅延プロファイルは、図6の中段に示すように、中心部分にも大きなピークが現れる。このピークは雑音抑圧の閾値よりも大きいため、雑音抑圧処理(図4のステップS18)では取り除くことができず、受信特性劣化の原因となる。
そこで、この中心部分を強制的に0値に置き換え、その部分のサンプルを除去することで、チャネル推定の精度を向上させることができる。図6の最下段は、図6の中段の電力遅延プロファイルの中心を含む全体の1/3の大きさの範囲を0値に置き換え、FFT処理し、再び周波数領域のチャネル推定値に変換したものである。図6の最上段に示すチャネル推定値と比較すると、なめらかな波形になっており、第2のサブキャリアのチャネル推定値の誤差が取り除かれていることがわかる。
図4に戻り第2のサブキャリアのチャネル推定値が周波数方向の補間によって求められた場合は、複素遅延プロファイルの中心部分を0値に置き換える処理は実施されない(即ちステップS20の処理はスキップされる)。
雑音抑圧処理後の複素遅延プロファイル(ステップS20で中心部分が0値に置き換えられた複素遅延プロファイル、又はその処理がスキップされた複素遅延プロファイル)は、FFT処理部116で再び周波数成分へ変換される(ステップS21)。その結果、雑音が抑圧されて、各サブキャリアのチャネル推定値が求められる。
以上のように、OFDM通信方式を用いた無線通信システムにおいて、チャネル推定値の複素遅延プロファイルの中心部分のサンプルを除去するようにしたので、チャネル推定を精度よく行うことができる。
なお以上においては、非特許文献1や特許文献1に記載されているチャネル推定方式のように、複素遅延プロファイルを求め、雑音抑圧を行うチャネル推定方式を例として説明したが、必ずしも雑音抑圧処理を行う必要はない。しかしながら、雑音抑圧処理を利用すれば、わずかな変更で、チャネル推定の精度を向上させ、受信特性を改善することができる。
また以上においては、時間方向に補間して第2のサブキャリアのチャネル推定値を求めた場合のみ、複素遅延プロファイルの中心部分を0値に置き換える処理を行っているが、補間の方向によらず、常に、中心部分を0値に置き換える処理を行うようにすることもできる。さらに、LTEのように送信アンテナによってリファレンスシグナルの挿入間隔が異なるシステムでは、上述したように、挿入間隔が大きい場合のみ、遅延プロファイルの中心部分を0値に置き換える処理を行っても良いし、常に全ての送信アンテナに対しその処理を行うようにすることもできる。
また以上においては、時間方向に補間して第2のサブキャリアのチャネル推定値を求めた場合に、複素遅延プロファイルの中心部分を0値に置き換えたが、移動速度やチャネルの時間変動等の情報を用いて、移動速度が速い場合、チャネルの時間変動が激しい場合に、複素遅延プロファイルの中心部分を0値に置き換えるようにすることもできる。
また以上においては、リファレンスシグナルの挿入間隔が大きい場合の対処法として本発明を説明したが、挿入間隔によらず、外挿によって第2のサブキャリアのチャネル推定値を求めた場合など、第2のサブキャリアのチャネル推定値の精度が悪い場合の改善法として本発明を用いることもできる。
また以上においては、複素遅延プロファイルの中心を含む全体の1/3の大きさの範囲を0値に置き換えたが、必ずしもこの範囲に限る必要はない。チャネルの状況に応じて、0値に置き換える範囲を変化させたり、移動させたりしてもよい。もしくは、有効な遅延パス長(CP長)以降にあるピークを検出し、ピーク位置とその周辺を0値に置き換えるようにしてもよい。また、置き換える値も0値に限るものではなく、除去されたとみなされるのに十分に小さい値であれば、他の値でも良い。
また以上においては、3GPPで議論されているLTEを例に説明したが、必ずしもこれに限るものではない。他のOFDM通信方式を用いたシステムや、他の無線通信システムでも同様に適用することができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、信号処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
26 チャネル推定部, 51 仮推定値生成部, 52 雑音抑圧部, 53 制御部

Claims (6)

  1. 複数のサブキャリアを用いた無線通信におけるチャネル推定を行う信号処理装置において、
    サブキャリアのチャネル推定値を逆フーリエ変換処理する逆フーリエ変換手段と、
    上記逆フーリエ変換処理により得られた複素遅延プロファイルの中心を含む所定の範囲のサンプルを除去する除去手段と、
    上記所定の範囲のサンプルが除去された上記複素遅延プロファイルをフーリエ変換処理するフーリエ変換手段と
    を有することを特徴とする信号処理装置。
  2. 請求項1に記載の信号処理装置であって、
    リファレンスシグナルがマッピングされた第1のサブキャリアのチャネル推定値を、上記リファレンスシグナルから求める第1の推定手段と、
    上記第1のサブキャリアの間の所定の位置にある第2のサブキャリアのチャネル推定値を、上記第1のサブキャリアのチャネル推定値を補間して求める第2の推定手段と
    をさらに有し、
    前記逆フーリエ変換手段は、上記第1のサブキャリア及び第2のサブキャリアのチャネル推定値を逆フーリエ変換処理する
    ことを特徴とする信号処理装置。
  3. 請求項2に記載の信号処理装置であって、
    前記第2の推定手段は、前記第2のサブキャリアに対して時間方向に位置する前記第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異と周波数方向に位置する前記第1のサブキャリアのチャネル推定値の差異を比較し、差異が小さい方のチャネル推定値を補間して前記第2のサブキャリアのチャネル推定値を推定し、
    前記除去手段は、前記第2の推定手段により、時間方向に位置する前記第1のサブキャリアのチャネル推定値が補間されて前記第2のサブキャリアのチャネル推定値が求められたとき、前記逆フーリエ変換処理により得られた複素遅延プロファイルの中心を含む所定の範囲のサンプルを除去する
    ことを特徴とする信号処理装置。
  4. 請求項2に記載の信号処理装置であって、
    前記除去手段は、前記第2の推定手段により、外挿によって前記第2のサブキャリアのチャネル推定値が求められたとき、前記逆フーリエ変換処理により得られた複素遅延プロファイルの中心を含む所定の範囲のサンプルを除去する
    ことを特徴とする信号処理装置。
  5. 請求項1に記載の信号処理装置であって、
    前記除去手段は、前記所定の範囲のサンプルの値を、0値又は所定の値より小さい値に置き換える
    ことを特徴とする信号処理装置。
  6. 請求項1に記載の信号処理装置であって、
    前記複素遅延プロファイルの有効な遅延パス長以降にあるピーク値を0値又は所定の値より小さい値に置き換える
    ことを特徴とする信号処理装置。
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