JP2010181968A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】遠隔操作できるカメラを提供する。
【解決手段】手指のポーズ毎にカメラの動作内容を関連づけてメモリ42に記憶するように構成した。そして、スルー画中の手指のポーズを認識して、メモリ42に記憶されている手指のポーズと略一致すると判断されると、当該ポーズと関連づけられた動作内容をメモリ42から読み込んで、読み込んだ内容の動作を実行するように構成した。したがって、ユーザが所定のポーズをかたどった手指を電子カメラ1の前にかざすだけで遠隔で電子カメラ1に所定の動作を行わせることができるので、簡単な手指のポーズで容易に電子カメラ1を操作できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、遠隔操作を行うことができるカメラに関する。
被写体の動きを検出し、検出した被写体の動きに応じて所定の動作を行わせる撮像装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2001−111881号公報
しかし、上述した特許文献に記載の撮像装置では、被写体の所定の動きを検出しなくてはならないため、被写体の動きを検出するための処理が複雑化して、処理速度の低下や動きの検出精度低下に起因する誤動作の恐れがある。
(1) 請求項1の発明によるカメラは、被写体像を撮像する撮像手段と、手や指によって形作られる所定のポーズを記憶するポーズ記憶手段と、ポーズ記憶手段で記憶された手や指の所定のポーズと、カメラの所定の動作とを関連づけて記憶する関連づけ手段と、撮像手段で撮像した被写体像の手や指の形状を認識する手指形状認識手段と、手指形状認識手段で認識された被写体像の手や指の形状と、ポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズとを比較照合するポーズ比較照合手段と、手指形状認識手段で認識された被写体像の手指の形状がポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズと略一致するとポーズ比較照合手段で判断されると、略一致すると判断された当該ポーズと関連づけて関連づけ手段で記憶されているカメラの所定の動作を行うようにカメラの各部を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、関連づけ手段は、ポーズ記憶手段で記憶された手や指の所定のポーズの組み合わせと、カメラの所定の動作とをさらに関連づけて記憶し、ポーズ比較照合手段は、手指形状認識手段で認識された被写体像の手や指の形状の組み合わせと、ポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズの組み合わせとをさらに比較照合し、制御手段は、手指形状認識手段で認識された被写体像の手指の形状の組み合わせがポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズの組み合わせと略一致するとポーズ比較照合手段で判断されると、略一致すると判断された当該ポーズの組み合わせと関連づけて関連づけ手段で記憶されているカメラの所定の動作を行うようにカメラの各部を制御することを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、制御手段は、関連づけ手段で関連づけて記憶されたポーズ記憶手段で記憶された手や指の所定のポーズと、カメラの所定の動作との対応関係をユーザの指示に基づいて表示装置に表示させることを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のカメラにおいて、制御手段は、手指形状認識手段で認識された被写体像の手指の形状がポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズと略一致するとポーズ比較照合手段で判断されると、略一致すると判断された当該ポーズと関連づけて関連づけ手段で記憶されているカメラの所定の動作について、当該動作を行うことについての可否を問う旨の表示を表示手段に表示させ、当該動作を行うことがユーザの指示によって許可されると、当該動作を行うようにカメラの各部を制御し、当該動作を行うことがユーザの指示によって禁止されると、当該動作を行わないようにカメラの各部を制御することを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカメラにおいて、関連づけ手段で記憶された手や指の所定のポーズとカメラの所定の動作の動作内容との関連づけを変更する動作内容変更手段をさらに備えることを特徴とする。
(6) 請求項6の発明は、請求項5に記載のカメラにおいて、ポーズ記憶手段は、開いた指の本数に応じて異なる複数の手指のポーズを少なくとも記憶し、関連づけ手段は、ポーズ記憶手段で記憶した、開いた指の本数に応じて異なる複数の手指のポーズ毎にカメラの所定の動作を関連づけて記憶し、動作内容変更手段は、関連づけ手段で開いた指の本数に応じて異なる複数の手指のポーズ毎に関連づけて記憶されたカメラの所定の動作の動作内容を変更することを特徴とする。
(7) 請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のカメラにおいて、関連づけ手段で関連づけて記憶されているカメラの所定の動作のうちの少なくとも1つは、レリーズ動作であることを特徴とする。
(8) 請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のカメラにおいて、ポーズ比較照合手段は、手指形状認識手段で認識された被写体像の手や指の形状のうち、カメラ前方の所定距離以内の被写体像の手や指の形状だけをポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズとを比較照合することを特徴とする。
本発明によれば、誤動作を抑制できる。
本発明を適用した電子カメラ1の外観を示す図である。 電子カメラ1のブロック図である。 手や指のポーズとカメラの動作内容との関係を示す図である。 電子カメラ1で撮影を行う際のプログラムの処理内容を示すフローチャートである。 手指で形作ったポーズを電子カメラ1の撮像範囲内にかざした状態を示す図である。 表示装置107に表示される確認表示の例を示す図である。 承認のポーズの例を示す図である。 手や指のポーズの組み合わせと、カメラの動作内容との関係を示す図である。 ポーズ確認メニュー画面180を示す図である。 手指のポーズとカメラの動作との関連づけを変更する際に表示装置107に表示される表示の例を示す図である。 手指のポーズとカメラの動作との関連づけを変更する際に表示装置107に表示される表示の例を示す図である。 カスタムモードの設定状態を表示する画面193を示す図である。 変形例を示す図である。
図1〜12を参照して、本発明によるカメラの一実施の形態を説明する。図1は、本発明を適用した電子カメラ1の外観を示す図であり、図1(a),(b),(c)は、それぞれ電子カメラ1を正面、上面、背面から見た図である。電子カメラ1のボディ10の正面には、撮影レンズ用の窓部101と、被写体に光を照射する発光部102とが設けられている。電子カメラ1の上面には、レリーズボタン104、および、メインスイッチボタン105が設けられている。
ボディ10の背面には、表示装置107、および操作部材21が設けられている。操作部材21は、ズームボタン210、モードボタン211、メニューボタン213、削除ボタン214、ロータリーセレクタ215、OKボタン216、および再生ボタン217などを含む。電子カメラ1の撮像光学系は、窓部101から入射した被写体光束を高さ方向に屈折させる屈折光学系として構成されている。
レリーズボタン104は、レリーズ操作を行うための操作ボタンである。メインスイッチボタン105は、電子カメラ1の電源をオン/オフするための操作ボタンである。表示装置107は、たとえば液晶表示装置(LCD)などの表示装置である。表示装置107は、撮像して得られた画像や各種のメニュー画面を表示する表示モニタとして働くほか、撮像時に、被写体の画像(スルー画)を表示する電子ファインダとして働く。なお、スルー画(スルー画像、またはライブビュー画像とも呼ぶ)は、記憶媒体への記録用の画像を取得するための撮影(本撮影)の前段階として後述する撮像素子250で繰り返し撮像することで取得される予備撮影画像である。
ズームボタン210は、撮像光学系の焦点距離の変更操作を行うための操作ボタンであり、左右端の押圧操作が可能である。モードボタン211は、被写体像を撮像する撮影モードと、撮像して得た画像を表示装置107に表示させる再生モードとを切り替えるための操作ボタンである。メニューボタン213は、電子カメラ1の各種機能を選択、設定、調節するための各メニュー画面などを表示装置107に表示させる際に操作される操作ボタンである。削除ボタン214は、撮像して得た画像を消去する際に操作される操作ボタン(消去ボタン)である。
ロータリーセレクタ215は、時計方向および反時計方向に回動可能に構成された操作部材であり、たとえば、表示装置107に表示された項目の中から選択する項目を順次変更するためなどに用いられるものである。OKボタン216は、たとえば、ロータリーセレクタ215による選択操作で選択された項目を確定する際に操作される操作ボタンである。再生ボタン217は、撮像して得た画像を再生する際に操作される操作ボタンである。
図2は、電子カメラ1のブロック図である。制御回路41は、マイクロコンピュータなどによって構成される。制御回路41は、後述する各部から出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づく制御信号を各部へ出力する。制御回路41と後述する各部とは互いに接続されている。
撮像素子250は、撮影レンズ300を通過した被写体光による像を撮像し、撮像信号を画像処理部123へ出力する。画像処理部123は、A/D変換回路やASICなどによって構成される。画像処理部123は、アナログ撮像信号をデジタル信号に変換して、デジタル変換後の画像データにホワイトバランス処理などの画像処理を行う。また画像処理部123は、画像処理後の画像データを所定の形式で圧縮する圧縮処理、圧縮された画像データを伸長する伸長処理などを行う。
レリーズスイッチ141は、レリーズボタン104に連動してレリーズ操作信号を制御回路41に出力する。レリーズ操作信号には、レリーズボタンの半押し操作に対応する半押し操作信号と、半押し操作より深く押下される全押し操作に対応する全押し操作信号とがある。操作スイッチ143は、ボディ10に設けられた操作部材21が操作されると、それぞれ操作信号を制御回路41に出力するスイッチ群である。メモリ42は、制御プログラムやあらかじめ設定された各種設定値等を格納するROMおよび作業エリアのRAMなどを含むメモリである。メモリ42は、撮影モードなどの各種設定項目・設定モードの設定状態や、後述するポーズの形態やポーズと関連づけられたカメラの動作内容なども記憶する。
表示制御部161は、制御回路41から出力される信号に基づいて、表示装置107の表示制御を行う制御部である。レンズ駆動制御部163は、制御回路41から出力される信号に基づいて、合焦動作や焦点距離変更動作を行うようにレンズ駆動機構52を制御する。また、レンズ駆動制御部163は、レンズ駆動機構52が駆動した撮影レンズ300のフォーカスレンズおよびズームレンズの位置の情報を制御回路41に出力する。レンズ駆動機構52は、レンズ駆動制御部163からの制御信号に基づいて、撮影レンズ300のフォーカスレンズおよびズームレンズを光軸方向に進退駆動させる機構である。
記憶媒体装着部165は、不図示の記憶媒体を着脱可能に保持し、装着された記憶媒体に記録されたデータの読み込みや消去、記憶媒体へのデータの書き込みを行う。記憶媒体には、画像処理後の画像データが記録される。なお、絞り制御などについては本願発明に直接関係しないため記載を省略する。
近年のカメラは、カメラ自体が小さくなってきており、表示装置107の表示面の面積が大きくなっているため、操作ボタンなどを小さくせざるを得ず、操作がし難くなる傾向にある。表示装置107にタッチパネル式のスイッチを設けることも考えられるが、表示装置107の面積が大きくなっているとはいえ、カメラ自体が小さくなっているため、タッチパネル式の操作スイッチでは細かな操作がし難い。そこで、本実施の形態のカメラでは、スルー画中の手や指の形状を検出し、検出した形状が所定の形状と略一致すると、当該形状と関連づけられた所定の動作を行うように構成した。以下、詳述する。
−−−カメラの動作と手や指のポーズについて−−−
本実施の形態のカメラでは、たとえば図3に示すように、あらかじめ、手や指のポーズ毎にカメラの動作内容が関連づけられてメモリ42に記憶されている。以下の説明では、手や指のポーズのことを単に手指のポーズ、またはポーズと呼ぶ。たとえば図3(a)に示すように、ズームアップ動作と、人差し指だけを開いて上に向け、手のひらを手前に向けた手指のポーズとが関連づけられてメモリ42に記憶されている。同様に、ズームダウン動作と、人差し指だけを開いて下に向け、手のひらを手前に向けた手指のポーズとが関連づけられてメモリ42に記憶されている。たとえば図3(b)に示すように、複数あるフォーカスポイントの内の任意のポイントをフォーカスポイントして指定するカメラの動作(フォーカスポイント指定動作)と、人差し指だけを開いて手の甲を手前に向けた手指のポーズとが関連づけられてメモリ42に記憶されている。なお、この手指のポーズが検出された場合、後述するように撮像範囲内における人差し指の位置に相当する位置がフォーカスポイントとして指定される。
たとえば図3(c)に示すように、撮影時に発光装置を強制発光させるように設定するカメラの動作と、全ての指を広げて手のひらを手前に向けた手指のポーズとが関連づけられてメモリ42に記憶されている。同様に、撮影時に発光装置の発光を禁止するように設定するカメラの動作と、全ての指を曲げて握りしめ、手のひらを手前に向けた手指のポーズとが関連づけられてメモリ42に記憶されている。たとえば図3(d)に示すように、露出をオーバー側に補正して設定するカメラの動作と、親指だけを立てて上方に向けて伸ばし、手のひらを手前に向けた手指のポーズとが関連づけられてメモリ42に記憶されている。同様に、露出をアンダー側に補正して設定するカメラの動作と、親指だけを立てて下方に向けて伸ばし、手の甲を手前に向けた手指のポーズとが関連づけられてメモリ42に記憶されている。
たとえば図3(e)に示すように、シャッタレリーズを行うカメラの動作と、親指を縮めるように曲げ、残りの4本の指を略水平方向に伸ばして手のひらを手前に向けた手指のポーズとが関連づけられてメモリ42に記憶されている。また、セルフタイマーの3秒経過後にシャッタレリーズを行うカメラの動作と、手のひらを手前に向けて人差し指、中指、薬指の3本の指を伸ばして数字の3を表す手指のポーズとが関連づけられてメモリ42に記憶されている。なお、上述したカメラの動作、手指のポーズ、カメラの動作と手指のポーズとの関係は例示であって、本発明はこれに限定されるものではない。
−−−手指のポーズの認識とカメラの動作について−−−
このように構成される電子カメラ1の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。図4は、上述した電子カメラ1で撮影を行う際のプログラムの処理内容を示すフローチャートである。メインスイッチボタン105が操作されて電子カメラ1の電源がオンされると、この処理を行うプログラムが起動されて、制御回路41で実行される。ステップS1において、撮像素子250で撮像して得られたスルー画を表示装置107に表示させてステップS3へ進む。
ステップS3において、レリーズボタン104が半押し操作されたか否か、すなわち、レリーズスイッチ141から半押し操作信号を受信したか否かを判断する。レリーズボタン104が半押し操作されなければ、すなわち、ステップS3が否定判断されるとステップS5へ進み、スルー画中の手指のポーズの認識をする処理を開始してステップS7へ進む。
ステップS7において、スルー画中の被写体像のうち、電子カメラ1の前方の所定距離(たとえば30cm程度)の範囲内に手指のポーズがあるか否かを判断する。具体的には、制御回路41は、認識できた手指のポーズに撮影レンズ300のピントが合うように、たとえばコントラストAFによって撮影レンズ300のフォーカスレンズを駆動した場合に、レンズ駆動制御部163から得られる撮影レンズ300のフォーカスレンズの位置の情報などに基づいて、認識できた手指のポーズまでの距離を算出する。そして算出した距離とあらかじめメモリ42に記憶されている所定の距離とを比較して、電子カメラ1の前方の所定距離の範囲内に手指のポーズがあるか否かを判断する。
このように、ステップS7では、スルー画中の手指のポーズのうち、所定距離内のポーズに限ってポーズの有無を判断しているが、これは、たとえば、カメラ操作の意図を有しない、電子カメラ1から離れた位置に存在する被写体の手指のポーズを誤って検出しないようにするためである。これにより、カメラ操作の意図を有する、電子カメラ1の近傍の撮影者(ユーザ)の手指のポーズを効率的に検出できる。なお、図5は、ユーザが電子カメラ1を右手で持ち、電子カメラ1の前方に人差し指と親指を伸ばした左手を差し出して電子カメラ1の撮像範囲内にかざした状態を示す図である。
スルー画中の被写体像のうち、電子カメラ1の前方の所定距離の範囲内に手指のポーズがないと判断されると、すなわち、図4のステップS7が否定判断されるとステップS1へ戻る。スルー画中の被写体像のうち、電子カメラ1の前方の所定距離の範囲内に手指のポーズがあると判断されると、すなわち、ステップS7が肯定判断されるとステップS9へ進み、手指のポーズがどのような形状のポーズであるかを判定してステップS11へ進む。ステップS11において、ステップS9で判定されたポーズが、カメラの動作内容と関連づけられてメモリ42に記憶されているポーズのいずれかと略一致するか否か、すなわち、ステップS9で判定されたポーズに対応するポーズがメモリ42に記憶されているか否かを判断する。
ステップS9で判定されたポーズが、カメラの動作内容と関連づけられてメモリ42に記憶されているポーズのいずれとも一致しなかった場合、すなわち、ステップS11が否定判断されるとステップS1へ戻る。ステップS9で判定されたポーズが、カメラの動作内容と関連づけられてメモリ42に記憶されているポーズのいずれかと略一致した場合、すなわち、ステップS11が肯定判断されるとステップS13へ進み、ステップS11で略一致すると判断されたポーズと関連づけられた動作内容をメモリ42から読み込んでステップS15へ進む。ステップS15において、ステップS13で読み込んだ内容の動作が、ユーザが意図している動作であるか否かを問い合わせる確認表示を表示装置107に表示させる。
図6(a),(b)に、ステップS15で表示装置107に表示される確認表示の例を示す。図6(a)は、ステップS9で判定されたポーズ(ステップS11で略一致すると判断されたポーズ)が、図3(b)で示すフォーカスポイントを指定するポーズであった場合の例であり、173aはスルー画上のユーザの手である。図3(b)で示すフォーカスポイントを指定するポーズを検出すると、制御回路41は、ユーザが意図しているカメラの動作がフォーカスポイントの指定であるか否かを問い合わせる確認表示171aを表示装置107に表示させる。
また、図3(b)で示すフォーカスポイントを指定するポーズを検出すると、制御回路41は、表示装置107にフォーカスポイントを示すマーク172a〜172eを表示装置107に表示させる。そして、制御回路41は、表示装置107に表示される撮像範囲内における人差し指先端位置に相当する位置の近傍のフォーカスポイントを焦点検出の際に使用するフォーカスポイントとして仮に記憶する。フォーカスポイントの変更を意図するユーザは、フォーカスポイントとして設定したい位置に表示されているいずれかのマーク172a〜172eに人差し指の先端が位置するように、撮像範囲内で手を適宜移動させればよい。なお、図6(a)の例では、制御回路41は、フォーカスポイントとして仮に記憶したフォーカスポイントのマーク172dを他のフォーカスポイントのマーク172a〜172c,172eと区別できるようにたとえば強調的に表示させている。
図6(b)は、ステップS9で判定されたポーズが、図3(a)で示すズームアップ操作を指示するポーズであった場合の例であり、173bはスルー画上のユーザの手である。図3(a)で示すズームアップ操作を指示するポーズを検出すると、制御回路41は、ユーザが意図しているカメラの動作がズームアップ操作であるか否かを問い合わせる確認表示171bを表示装置107に表示させる。
ステップS15の実行後、スルー画中に承認のポーズが所定時間内に検出されたか否かを判断する。承認のポーズは、図7に示すように、たとえば人差し指と親指とで輪を作り、その輪の手の甲側を手前側に向けた手指のポーズである。すなわち、ステップS17において、スルー画中に承認のポーズが検出されたか否かを判断する。ステップS17が否定判断されるとステップS21へ進み、ステップS15の実行後、所定の時間が経過したか否かを判断する。ステップS21が否定判断されるとステップS17へ戻る。
ステップS15の実行後、スルー画中に承認のポーズが所定時間内に検出されたと判断されると、すなわちステップS17が肯定判断されるとステップS19へ進み、ステップS13で読み込んだ動作内容を実行するよう各部を制御してステップS1へ戻る。たとえば、図6(a)に示すように、ステップS9で判定されたポーズが、図3(b)で示すフォーカスポイントを指定するポーズであった場合、ステップS19において、制御回路41は、フォーカスポイントとして仮に記憶した、マーク172dに相当するフォーカスポイントを焦点検出の際に使用するフォーカスポイントとして設定する。たとえば、図6(b)に示すように、ステップS9で判定されたポーズが、図3(a)で示すズームアップ操作を指示するポーズであった場合、ステップS19において、制御回路41は、ポーズが維持されている間(ポーズを検出している間)、焦点距離を増やし続けるようにレンズ駆動制御部163に制御信号を出力する。
ステップS15の実行後、スルー画中に承認のポーズが所定時間内に検出されなかったと判断されると、すなわちステップS17が否定判断され、ステップS21が肯定判断されるとステップS1へ戻る。
レリーズボタン104が半押し操作されると、すなわち、ステップS3が肯定判断されるとステップS31へ進み、レリーズボタン104が全押し操作されたか否か、すなわち、レリーズスイッチ141から全押し操作信号を受信したか否かを判断する。レリーズボタン104が全押し操作されなければ、すなわち、ステップS31が否定判断されるとステップS1へ戻る。レリーズボタン104が全押し操作されると、すなわち、ステップS31が肯定判断されるとステップS33へ進み、公知の撮影動作、すなわち記憶媒体への記録用の画像を取得するための本撮影を行ってステップS1へ戻る。
なお、上述の説明では、手指のポーズは単一のポーズとカメラの所定の動作とを関連づけた例で説明したが、複数のポーズの組み合わせとカメラの所定の動作とを関連づけてもよい。すなわち、上述の説明では、1つの手指のポーズをカメラに対する1つの指示として関連づけた例で説明したが、複数のポーズを組み合わせたものをカメラに対する1つの指示として関連づけてもよい。たとえば、第1のポーズおよび第2のポーズの組み合わせとカメラの所定の動作とを関連づけてもよい。この場合、制御回路41は、第1ポーズと第2ポーズの2つの手指のポーズが電子カメラ1の前方の所定距離内にあると認識すると、第1ポーズと第2ポーズとの組み合わせに関連づけられた所定の動作の内容をメモリ42から読み込んで、当該所定の動作を実行する。
たとえば、図8(a)に示すように、親指のみを水平に伸ばし、手の甲を手前側に向けた手指のポーズと、人差し指だけを開いて上に向け、手のひらを手前に向けた手指のポーズとの組み合わせを、ポートレート撮影モードへの設定の指示に関連づけてもよい。たとえば、図8(b)に示すように、親指のみを水平に伸ばし、手の甲を手前側に向けた手指のポーズと、人差し指だけを開いて横に向け、手のひらを手前に向けた手指のポーズとの組み合わせを、遠景撮影モードへの設定の指示に関連づけてもよい。たとえば、図8(c)に示すように、親指のみを水平に伸ばし、手の甲を手前側に向けた手指のポーズと、人差し指だけを開いて下に向け、手のひらを手前に向けた手指のポーズとの組み合わせを、マクロ撮影モードへの設定の指示に関連づけてもよい。なお、上述したカメラの動作、手指のポーズの組み合わせ、カメラの動作と手指のポーズの組み合わせとの関係は例示であって、本発明はこれに限定されるものではない。また、手指のポーズの組み合わせは2つのポーズの組み合わせに限らず、3つ以上のポーズの組み合わせであっても良い。
−−−手指のポーズとカメラの動作との関連づけの確認−−−
本実施の形態の電子カメラ1では、メモリ42に記憶されている、カメラの動作と手指のポーズとの関係や、カメラの動作と手指のポーズの組み合わせとの関係をユーザが容易に確認できるように、ポーズ確認メニューが設けられている。たとえばメニューボタン213の所定の操作によって操作スイッチ143から出力される信号に基づいて、ポーズ確認メニューの呼び出しが指示されたと判断すると、制御回路41は、カメラの動作と手指のポーズとの関係や、カメラの動作と手指のポーズの組み合わせとの関係に関する情報をメモリ42から読み込む。そして制御回路41は、読み込んだ情報に基づいて、図9に示すように、ポーズ確認メニュー画面180を表示装置107に表示させる。
ポーズ確認メニュー画面180には、たとえば、カメラの動作内容としての「ズーム(ズームダウン)」を示す項目181aと、当該動作に関連づけられた手指のポーズのサムネイル画像181bとが並べて表示されている。同様に、たとえば、他の動作内容である「フォーカスポイント指定」を示す項目182aと、当該指定動作に関連づけられた手指のポーズのサムネイル画像182bとが並べて表示されている。たとえば、カメラの動作内容である「発光装置(強制発光)」を示す項目183aと、当該発光モード設定動作に関連づけられた手指のポーズのサムネイル画像183bとが並べて表示されている。たとえば、カメラの動作内容である「露出(+)」を示す項目184aと、当該露出補正動作に関連づけられた手指のポーズのサムネイル画像184bとが並べて表示されている。
−−−手指のポーズとカメラの動作との関連づけの変更−−−
本実施の形態の電子カメラ1では、手指のポーズとカメラの動作との関連づけを変更できる。たとえば、電子カメラ1では、上述したようにポーズ確認メニュー画面180を呼び出して表示装置107に表示させた後、図9に示すように、変更する関連づけを適宜選択できるように構成されている。図9は、ポーズ確認メニュー画面180の一例として、項目182aで示される動作内容である「フォーカスポイント指定」と、サムネイル画像182bで示される手指のポーズとの関連づけが変更対象として選択されている状態を示している。このポーズ確認メニュー画面180では、サムネイル画像182bの横に、手指のポーズとカメラの動作との関連づけの変更を指示するための表示182cが表示されている。たとえば、図9に示した状態でロータリーセレクタ215が操作されたことを示す操作信号を操作スイッチ143から受信すると、制御回路41は、変更する関連づけの選択を順次変えて表示装置107に表示させる。
図9に示した状態で、たとえばOKボタン216が操作されたこと示す操作信号を操作スイッチ143から受信すると、制御回路41は、項目182aで示される動作内容である「フォーカスポイント指定」と、サムネイル画像182bで示される手指のポーズとの関連づけを変更対象として決定する。そして、制御回路41は、図10(a),(b)に示すように、サムネイル画像182bで示される手指のポーズに対して動作内容を変更するのか(図10(a))、項目182aで示される動作内容である「フォーカスポイント指定」動作に対して手指のポーズを変更するのか(図10(b))をユーザに選択させるための画面190a,190bを表示装置107に表示させる。画面190aと画面190bとの切り替えは、ロータリーセレクタ215の操作によって行われるものとする。すなわち、制御回路41は、ロータリーセレクタ215が操作されたことを示す操作信号を操作スイッチ143から受信すると、ロータリーセレクタ215の操作量、操作方向に応じて、画面190aと画面190bとを順次切り替えて表示装置107に表示させる。
図10(a)に示す画面190aが表示された状態でOKボタン216が操作されたこと示す操作信号を操作スイッチ143から受信すると、制御回路41は、サムネイル画像182bで示される手指のポーズに対して動作内容を変更するための画面を表示装置107に表示させる(図11(a))。図11(a)に示す画面191aには、サムネイル画像182bで示される手指のポーズに対して関連づける動作の選択を促す旨の表示192aと、動作内容の項目(たとえば項目181a〜184a)とが表示される。画面191aでは、サムネイル画像182bで示される手指のポーズに対して、項目182aで示された「フォーカスポイント指定」動作が選択されている状態を示している。たとえば、図11(a)に示した状態でロータリーセレクタ215が操作されたことを示す操作信号を操作スイッチ143から受信すると、制御回路41は、選択される動作内容を示す項目を順次変えて表示装置107に表示させる。
たとえば、項目181aが選択された状態で、OKボタン216が操作されたこと示す操作信号を操作スイッチ143から受信すると、制御回路41は、サムネイル画像182bで示される手指のポーズと、項目181aで示された動作(ズームダウン操作)とを関連づけてメモリ42に記憶させる。また、たとえば、項目183aが選択された状態で、OKボタン216が操作されたこと示す操作信号を操作スイッチ143から受信すると、制御回路41は、サムネイル画像182bで示される手指のポーズと、項目183aで示された動作(発光装置の発光モードを「強制発光」に設定)とを関連づけてメモリ42に記憶させる。
図10(b)に示す画面190bが表示された状態でOKボタン216が操作されたこと示す操作信号を操作スイッチ143から受信すると、制御回路41は、項目182aで示された「フォーカスポイント指定」動作に対する手指のポーズを変更するための画面を表示装置107に表示させる(図11(b))。図11(b)に示す画面191bには、「フォーカスポイント指定」という動作に対して関連づける手指のポーズの選択を促す旨の表示192bと、手指のポーズのサムネイル画像(たとえばサムネイル画像181b,182b,183b,184b・・・)とが表示される。画面191bでは、「フォーカスポイント指定」という動作に対して、サムネイル画像182bが選択されている状態を示している。たとえば、図11(b)に示した状態でロータリーセレクタ215が操作されたことを示す操作信号を操作スイッチ143から受信すると、制御回路41は、選択されるサムネイル画像を順次変えて表示装置107に表示させる。
たとえば、サムネイル画像181bが選択された状態で、OKボタン216が操作されたこと示す操作信号を操作スイッチ143から受信すると、制御回路41は、サムネイル画像181bで示される手指のポーズと、「フォーカスポイント指定」という動作とを関連づけてメモリ42に記憶させる。また、たとえば、サムネイル画像183bが選択された状態で、OKボタン216が操作されたこと示す操作信号を操作スイッチ143から受信すると、制御回路41は、サムネイル画像183bで示される手指のポーズと、「フォーカスポイント指定」という動作とを関連づけてメモリ42に記憶させる。
−−−新たなポーズの登録−−−
本実施の形態の電子カメラ1では、ユーザが形作った任意の手指のポーズを手指のポーズとして登録(記憶)し、カメラの動作と関連づけることができる。たとえば、手指のポーズの登録モードに設定された状態で電子カメラ1の前に差し出された任意の形状の手指が撮像されると、制御回路41は、撮像して得られた画像から手指のポーズを抽出する。そして抽出した手指のポーズをカメラの動作と関連づけることができる手指のポーズとしてメモリ42に記憶させる。
−−−カスタムモードの設定について−−−
本実施の形態の電子カメラ1では、たとえば、各種設定項目を任意に設定した状態を、1から5の各数字を表す手指のポーズのそれぞれに関連づけることができる。たとえばホワイトバランスを「太陽光」に設定し、たとえば発光装置の発光モードを「発光禁止」に設定し、たとえば焦点調節状態を「無限遠」に設定した状態と、数字の1を表す手指のポーズとを関連づけてメモリ42に記憶させることができる。図12は、たとえばホワイトバランスを「太陽光」に設定し、たとえば発光装置の発光モードを「発光禁止」に設定し、たとえば焦点調節状態を「オート」に設定した状態と、数字の2を表す手指のポーズとが関連づけて記憶されている場合において、その設定状態が表示装置107に表示された画面193を示している。図12では、各種設定項目(たとえばホワイトバランス)の中で設定可能なパラメータ(たとえば、太陽光、蛍光灯、オート)が表示されるとともに、現在設定されているパラメータ(たとえば太陽光)が強調的に表示されている。
たとえば、数字の1を表す手指のポーズに対しては「カスタムモード1」として、各種設定項目を任意に設定して関連づけることができる。同様に、数字の2を表す手指のポーズに対しては「カスタムモード2」として、数字の3を表す手指のポーズに対しては「カスタムモード3」として、数字の4を表す手指のポーズに対しては「カスタムモード4」として、数字の5を表す手指のポーズに対しては「カスタムモード5」として、各種設定項目を任意に設定してそれぞれ関連づけることができる。
このようにカスタムモードの設定が行われている場合、制御回路41は、上述した図4のステップS9で、たとえば、数字の2を表すポーズであると判定されると、各種設定項目を当該ポーズに関連づけられた設定状態に変更してよいか否かをステップS15で問い合わせる。制御回路41は、ステップS17が肯定判断されると、ステップS19において、各種設定項目を数字の2を表すポーズと関連づけられた設定状態とするように(たとえばホワイトバランスを「太陽光」に設定し、発光装置の発光モードを「発光禁止」に設定し、焦点調節状態を「オート」に設定するように)各部を制御する。
上述した電子カメラ1では、次の作用効果を奏する。
(1) 手指のポーズ毎にカメラの動作内容を関連づけてメモリ42に記憶するように構成した。そして、スルー画中の手指のポーズを認識して、メモリ42に記憶されている手指のポーズと略一致すると判断されると、当該ポーズと関連づけられた動作内容をメモリ42から読み込んで、読み込んだ内容の動作を実行するように構成した。したがって、ユーザが所定のポーズをかたどった手指を電子カメラ1の前にかざすだけで遠隔で電子カメラ1に所定の動作を行わせることができるので、簡単な手指のポーズで容易に電子カメラ1を操作できる。また、各種モードの切り替え操作や設定メニューの階層を辿っていくなどの操作を省略して、ユーザの意図する動作を行わせることができるので、操作性が向上する。多機能化が進んでいる近年の電子カメラ(特に一眼レフタイプのような高機能のカメラ)では特に効果的である。
また、被写体の所定の動きを検出しなくてもよいので、被写体の動きを検出するための複雑な処理が不要となり、処理プログラムを単純化して開発コストを低減できる。処理プログラムを単純化できることで、ユーザが意図する動作がどのような動作であるのかを判定する処理速度を向上でき、処理のためにユーザを待たせてしまうことを減らすことができる。また、処理プログラムを単純化できることで手指のポーズを正しく認識する確率を向上でき、誤動作を抑制できる。
(2) 複数のポーズの組み合わせたものをカメラに対する1つの指示として関連づけてメモリ42に記憶できるように構成した。これにより、単一のポーズとカメラの所定の動作とを関連づけた場合と比べて、より多くの電子カメラに対する指示をメモリ42記憶できるので、電子カメラ1の様々な動作を遠隔で操作できるようになり、利便性が高い。
(3) ポーズ確認メニュー画面180によって、カメラの動作と手指のポーズとの関係や、カメラの動作と手指のポーズの組み合わせとの関係をユーザが容易に確認できるように構成した。これにより、カメラの動作と手指のポーズとの関係や、カメラの動作と手指のポーズの組み合わせとの関係をユーザが忘れてしまっても、容易に思い出させることができる。また、カメラの動作内容を示す項目と、当該動作に関連づけられた手指のポーズのサムネイル画像とをポーズ確認メニュー画面180に表示するように構成したので、ユーザは、ポーズ確認メニュー画面180を視認するだけで、ユーザの意図する手指のポーズを容易に認識できる。
(4) ユーザが意図している動作であるか否かを問い合わせる確認表示を表示装置107に表示させるように、すなわち、手指のポーズと関連づけられた動作内容を実行する前にユーザに問い合わせるように構成した。これにより、ユーザの意図しない動作が行われることを防止できる。
(5) 手指のポーズとカメラの動作との関連づけをユーザが変更できるように構成した。また、ユーザが形作った任意の手指のポーズを手指のポーズとして登録し、カメラの動作と関連づけることができるように構成した。これにより、ユーザにとって使い勝手が良いように手指のポーズとカメラの動作との関連づけを変更でき、利便性が高い。
(6) 各種設定項目を任意に設定した状態を、1から5の各数字を表す手指のポーズのそれぞれに関連づけることができるように構成した。これにより、電子カメラ1の各種設定項目をユーザの所望する設定状態を容易かつ迅速に設定できるので、利便性が高く、シャッターチャンスを逃すことを抑制できる。
(7) ユーザが所定のポーズをかたどった手指を電子カメラ1の前にかざすだけで遠隔で電子カメラ1のシャッタレリーズを行わせることができるように構成した。これにより、ユーザが電子カメラ1に不要な外力を与えることなくシャッタレリーズが可能となるので、手ぶれを防止できる。
(8) スルー画中の手指のポーズのうち、所定距離内のポーズに限ってポーズの有無を判断するように構成した。したがって、たとえば、被写体の人物がピースサインを作っても、このピースサインを数字の2を表す手指のポーズとして認識してユーザの意図しない動作が行われることを防止できる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、手指のポーズは左手で形作ったものを例示しているが、右手であってもよい。この場合、同じポーズであれば右手と左手とを区別することなく同じ動作が行われるように構成してもよい。すなわち、たとえば左手で形作ったポーズを所定の動作を関連づけてメモリ42に記憶させておくだけで、当該ポーズと同じポーズを右手で作って電子カメラ1の前にかざしても、左手で形作った当該ポーズを電子カメラ1の前にかざしたときと同じ動作を行うように構成してもよい。
また、これとは逆に、同じ形態のポーズであっても、右手で形作ったポーズに関連づける動作と、左手で形作ったポーズに関連づける動作とを異ならせてメモリ42に記憶させるように構成しても良い。
(2) 上述の説明では、あらかじめ、手指のポーズ毎にカメラの動作内容が関連づけられてメモリ42に記憶されているように、すなわち、電子カメラ1の出荷段階ですでに手指のポーズ毎にカメラの動作内容が関連づけられてメモリ42に記憶されているように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、電子カメラ1の出荷段階では、手指のポーズとカメラの動作内容とが関連づけられておらず、ユーザが電子カメラ1を入手した後、ユーザが適宜手指のポーズ毎にカメラの動作内容を関連づけてメモリ42に記憶させるように構成してもよい。
(3) 上述の説明では、図4のステップS11において、ステップS9で判定されたポーズが、カメラの動作内容と関連づけられてメモリ42に記憶されているポーズのいずれとも一致しなかった場合にはステップS1へ戻るように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図4のステップS11において、ステップS9で判定されたポーズが、カメラの動作内容と関連づけられてメモリ42に記憶されているポーズのいずれとも一致しなかった場合には、ステップS1へ戻る前に、ユーザの手指のポーズが登録されていない旨を表示装置107に表示するなど、ユーザに報知するように構成してもよい。
(4) 上述の説明では、手指の動きを検出することなく、手指のポーズだけを認識するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、単純な手の動きであれば、手の動きも併せて検出するように構成してもよい。そして、手指のポーズおよび手の動きの組み合わせと、カメラの動作内容を関連づけるように構成してもよい。一例として、たとえば図13に示すように、シャッタレリーズを行うカメラの動作と、親指を縮めるように曲げ、残りの4本の指を略水平方向に伸ばして手のひらを手前に向けた手指を下方に移動させる動作とが関連づけられてメモリ42に記憶されるようにしてもよい。
(5) 上述の説明では、手指のポーズと関連づけられた動作内容を実行する前にユーザに問い合わせるように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ユーザに問い合わせることなく、手指のポーズと関連づけられた動作内容を実行するように構成してもよい。
(6) 上述の説明では、図4のステップS15の実行後、スルー画中で承認のポーズが所定時間内に検出されなかったと判断されると、すなわちユーザが所定時間内に承認のポーズを電子カメラ1の前にかざさなかった場合には、ステップS13で読み込んだ動作内容の実行が承認されなかったものとしてステップS1へ戻るように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、承認しない旨を指示するためのポーズ(却下ポーズ)をあらかじめ登録しておき、図4のステップS15の実行後、スルー画中で却下ポーズが所定時間内に検出されたと判断されたときに、ステップS13で読み込んだ動作内容の実行が承認されなかったものとしてステップS1へ戻るように構成してもよい。
(7) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、被写体像を撮像する撮像手段と、手や指によって形作られる所定のポーズを記憶するポーズ記憶手段と、ポーズ記憶手段で記憶された手や指の所定のポーズと、カメラの所定の動作とを関連づけて記憶する関連づけ手段と、撮像手段で撮像した被写体像の手や指の形状を認識する手指形状認識手段と、手指形状認識手段で認識された被写体像の手や指の形状と、ポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズとを比較照合するポーズ比較照合手段と、手指形状認識手段で認識された被写体像の手指の形状がポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズと略一致するとポーズ比較照合手段で判断されると、略一致すると判断された当該ポーズと関連づけて関連づけ手段で記憶されているカメラの所定の動作を行うようにカメラの各部を制御する制御手段とを備えることを特徴とする各種構造のカメラを含むものである。
1 電子カメラ 41 制御回路
42 メモリ 107 表示装置
250 撮像素子

Claims (8)

  1. 被写体像を撮像する撮像手段と、
    手や指によって形作られる所定のポーズを記憶するポーズ記憶手段と、
    前記ポーズ記憶手段で記憶された手や指の所定のポーズと、カメラの所定の動作とを関連づけて記憶する関連づけ手段と、
    前記撮像手段で撮像した被写体像の手や指の形状を認識する手指形状認識手段と、
    前記手指形状認識手段で認識された被写体像の手や指の形状と、前記ポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズとを比較照合するポーズ比較照合手段と、
    前記手指形状認識手段で認識された被写体像の手指の形状が前記ポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズと略一致すると前記ポーズ比較照合手段で判断されると、略一致すると判断された当該ポーズと関連づけて前記関連づけ手段で記憶されているカメラの所定の動作を行うようにカメラの各部を制御する制御手段とを備えることを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記関連づけ手段は、前記ポーズ記憶手段で記憶された手や指の所定のポーズの組み合わせと、カメラの所定の動作とをさらに関連づけて記憶し、
    前記ポーズ比較照合手段は、前記手指形状認識手段で認識された被写体像の手や指の形状の組み合わせと、前記ポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズの組み合わせとをさらに比較照合し、
    前記制御手段は、前記手指形状認識手段で認識された被写体像の手指の形状の組み合わせが前記ポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズの組み合わせと略一致すると前記ポーズ比較照合手段で判断されると、略一致すると判断された当該ポーズの組み合わせと関連づけて前記関連づけ手段で記憶されているカメラの所定の動作を行うようにカメラの各部を制御することを特徴とするカメラ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、
    前記制御手段は、前記関連づけ手段で関連づけて記憶された前記ポーズ記憶手段で記憶された手や指の所定のポーズと、カメラの所定の動作との対応関係をユーザの指示に基づいて表示装置に表示させることを特徴とするカメラ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記制御手段は、前記手指形状認識手段で認識された被写体像の手指の形状が前記ポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズと略一致すると前記ポーズ比較照合手段で判断されると、略一致すると判断された当該ポーズと関連づけて前記関連づけ手段で記憶されているカメラの所定の動作について、当該動作を行うことについての可否を問う旨の表示を表示手段に表示させ、当該動作を行うことがユーザの指示によって許可されると、当該動作を行うようにカメラの各部を制御し、当該動作を行うことがユーザの指示によって禁止されると、当該動作を行わないようにカメラの各部を制御することを特徴とするカメラ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記関連づけ手段で記憶された手や指の所定のポーズとカメラの所定の動作の動作内容との関連づけを変更する動作内容変更手段をさらに備えることを特徴とするカメラ。
  6. 請求項5に記載のカメラにおいて、
    前記ポーズ記憶手段は、開いた指の本数に応じて異なる複数の手指のポーズを少なくとも記憶し、
    前記関連づけ手段は、前記ポーズ記憶手段で記憶した、開いた指の本数に応じて異なる複数の手指のポーズ毎にカメラの所定の動作を関連づけて記憶し、
    前記動作内容変更手段は、前記関連づけ手段で開いた指の本数に応じて異なる複数の手指のポーズ毎に関連づけて記憶されたカメラの所定の動作の動作内容を変更することを特徴とするカメラ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記関連づけ手段で関連づけて記憶されている前記カメラの所定の動作のうちの少なくとも1つは、レリーズ動作であることを特徴とするカメラ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記ポーズ比較照合手段は、前記手指形状認識手段で認識された被写体像の手や指の形状のうち、カメラ前方の所定距離以内の被写体像の手や指の形状だけを前記ポーズ記憶手段で記憶された所定のポーズとを比較照合することを特徴とするカメラ。
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