JP2016048306A - 制御装置 - Google Patents

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Satoshi Miyazaki
敏 宮崎
薫示 高橋
Shigeji Takahashi
薫示 高橋
国重 恵二
Keiji Kunishige
恵二 国重
岳史 川和
Takeshi Kawawa
岳史 川和
一樹 櫻井
Kazuki Sakurai
一樹 櫻井
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Abstract

【課題】取扱い方向によって操作が困難になる操作部材に関する情報を表示部に表示する制御装置を提供すること。【解決手段】機器1に対して移動可能に取付けられ、タッチパネルが一体的に構成された表示部230を制御する制御装置において、前記タッチパネルへのタッチ操作を検出するタッチパネル制御部と、前記機器に対する前記表示部の位置に応じて、前記機器に配置された複数の操作部材を模した操作部材画像を前記表示部に表示する表示制御部を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、操作部材に関する情報を表示部に表示する制御装置に関する。
カメラ背面に設けられた表示部を被写体方向にも向くようにして、自分撮りを簡単に行うことのできるカメラが商品化されている。しかし、カメラを自分に向けた状態では、カメラの背面や上面に配置された操作部材が見えない位置になってしまう。この状態のままで、操作部材を操作するのは難しいので、一旦カメラをひっくり返して操作を行わなければならなかった。
そのような不便を解消するための提案として、例えば、特許文献1には、撮影者が表示部の表示方向を変更したことを検出部が検出して、検出部の検出結果に応じて、例えば、撮像装置を操作する撮影者自身を被写体に含めた撮影に使用されるパラメータの設定値が表示部に表示される表示制御装置が開示されている。
特開2013−29697号公報
カメラを自分に向けた状態で、カメラの背面や上面に配置した操作部材を操作するのは難しい。このように、通常と異なる方向から機器を取扱う場合には、操作部材の操作が難しくなることが多い。
本願発明は、上記課題に鑑み、取扱い方向によって操作が困難になる操作部材に関する情報を表示部に表示する制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、機器に対して移動可能に取付けられ、タッチパネルが一体的に構成された表示部を制御する制御装置において、前記タッチパネルへのタッチ操作を検出するタッチパネル制御部と、前記機器に対する前記表示部の位置に応じて、前記機器に配置された複数の操作部材を模した操作部材画像を前記表示部に表示する表示制御部を備える。
本発明によれば、取扱い方向によって操作が困難になる操作部材に関する情報を表示部に表示する制御装置を提供することができる。
本実施形態の制御装置が適用されるカメラのブロック図である。 カメラの外観図である。 自分撮り時のカメラの正面図である。 背面コピーボタンセットを示す図である。 背面ガイドボタンセットを示す図である。 上面コピーボタンセットと上面ガイドボタンセットを示す図である。 カメラ本体の背面部を示す図である。 モニターの引出し動作を示す図である。 方向ガイドを通常撮影時と自分撮りモードを対比して説明する図である。 自分撮りモードで、動作を変更する例を説明する図である。 XYボタン及びコントロールダイヤルの操作に対する表示方向の切換えを説明する図である。 組写真撮影時の表示を切換える例を説明する図である。 モニターの回転方向の異なる2種のカメラを示す図である。 モニターの位置に応じた操作部材画像の表示処理の手順を説明するフローチャートである。 モニターの角度に応じて自分撮り設定を行う手順を説明するフローチャートである。 自分撮り設定を詳細に説明するサブルーチンである。 自分撮りでのタッチパネル操作を説明するフローチャートである。 AF動作の手順を説明するフローチャートである。 AF実行処理の手順を説明するサブルーチンである。 AF動作を模式的に表したグラフである。 顔検出の初期化の手順を説明するフローチャートである。 設定した条件に応じた顔検出処理の手順を説明するフローチャートである。 自動シーン判定処理の手順を説明するフローチャートである。 セルフタイマー撮影処理の手順を説明するフローチャートである。
以下、図面に従って本発明の実施形態を説明する。また、以下では、本実施形態の制御装置が搭載される機器を、カメラを例にして説明する。また以下では、カメラの表示部を回転して、表示面を被写体側に向けた位置(状態)での撮影を「自分撮り」あるいは「自分撮りモード」と称し、通常の撮影スタイルを「通常撮影時」と称する。
<カメラの構成の説明>
図1は、本実施形態の制御装置が適用されるカメラ1のブロック図である。カメラ1は、レンズ部2とカメラ本体4から構成される。レンズ部2とカメラ本体4は、通信ラインを通じてデータの授受が相互に行われる。なお、カメラ1としてレンズ交換式カメラを例に説明するが、これに限定されるものではない。
レンズ部2は、撮影レンズ20、絞り22、フォーカスリング24、ズームリング26、回転検出部28、レンズ制御部30、レンズ位置検出部32、レンズ駆動部34、絞り制御部36を有する。
撮影レンズ20は複数のレンズからなり、ズーミング(焦点距離変更)とフォーカシング(合焦位置変更)が可能である。絞り22は撮影レンズ20に入射した光束を制限し、撮像への光量を調整する機構である。
フォーカスリング24は、撮影レンズ20の中のフォーカスレンズ(不図示)を移動させるようレンズ制御部30へ指示する指示部材である。ズームリング26は、撮影レンズ20の中のズームレンズ(不図示)を移動させるようレンズ制御部30へ指示する指示部材である。
回転検出部28は、フォーカスリング24及びズームリング26について、それぞれ回転量及び回転方向を検出するものである。レンズ制御部30は、レンズ部2全体の制御を司り、カメラ本体4とインターフェイス(不図示)を通じて情報のやり取りを行うものである。レンズ位置検出部32は、フォーカスレンズ及びズームレンズの位置を検出する。レンズ駆動部34は、レンズ制御部30の指示に基づき、フォーカスレンズ及びズームレンズを駆動するアクチュエータで、例えば、ステップモータやDCモータである。
レンズ制御部30は、フォーカスレンズ及びズームレンズを検出結果に見合った方向・移動量に、レンズ駆動部34を駆動して、フォーカシング及びズーミングを行う。また、レンズ位置検出部32は、インターフェイスを介して、検出したレンズの位置をカメラ本体4に通知する。絞り制御部36はカメラ本体4からの指示に従って、絞りの径を調整する。尚、通信機能を持たないタイプのレンズも装着が可能である。
カメラ本体4は、カメラ本体制御部40、メモリ42、シャッター44、撮像部46、撮像制御部48、画像処理部50を有する。
カメラ本体制御部40は、カメラ本体全体を統括的に制御するものである。カメラ本体制御部40は、CPUを有し、メモリ42から読込んだ制御プログラムを実行するCPUによるソフトウェア処理により、各制御処理を実行する。
メモリ42には、予めカメラ全体を制御する為のプログラムや、制御データが格納されている他、画像データや中間データの一時保存、画像処理用のバッファメモリとしても使用される。メモリ42には、後述する操作部材画像(背面コピーボタンセット500c等)や方向ガイドに関する画像データも記憶される。また、図示していないSDカード等の外部メモリへの書き出し、読み込み用のバッファとして使用してもよい。
シャッター44は撮像部46の撮像素子の全面に配置された、所謂フォーカルプレーンシャッターであり、先幕と後幕からなる。通常は、開放状態で撮影レンズ20、絞り22を通した被写体像を撮像素子に導く。シャッター44は、シャッター開始指示に応答して、一旦先幕を閉じた後、再び開放し、狙いの露出秒時が経過したところで、後幕を閉じる。露出が終了した後は、再び開放する。
撮像部46は、CCD、C−MOSセンサ等の二次元に配置された撮像素子(不図示)を有する。撮像部46は、撮影レンズ20、絞り22、シャッター44を通して入射されて被写体像を光電変換し、更にA/D変換し、各画素に応じたデジタルの画像データとして出力する。撮像制御部48は、カメラ本体制御部40の指示に従い、撮像部46を駆動する。
画像処理部50は、撮像部46からの画像データを処理し、ライブビュー画像を生成する。また、画像処理部50は、撮影時には保存用の画像データを生成するほか、動画データを生成する。さらに、画像処理部50は、メモリ42に格納された画像データを再生する為の画像データ変換を行う。また、画像処理部50は、自分撮りモードでは、ライブビュー画像として、左右を反転したミラー反転(鏡像)画像を出力する。
カメラ本体4は、ぶれ補正機構52、ぶれ検出部54、ぶれ補正制御部56を有する。ぶれ補正機構52は、モータ等により、二次元にシフト、及び、回動が可能な構造である。ぶれ補正機構52は、その駆動により機構上に配された撮像素子のシフト駆動及び回転駆動を行う。
ぶれ検出部54は、角速度センサあるいは加速度センサ等よりなり、カメラ本体4のぶれを検出して、ぶれ信号を出力する。ぶれ補正制御部56は、ぶれ検出部54からのぶれ信号に基づき、撮像素子上に結像した画像の位置が一定であるように、ぶれ補正機構(撮像)をシフト駆動、回転駆動する。
カメラ本体4は、AF(オートフォーカス)制御部58、AF補助光/セルフ発光部110、露出制御部62、シャッター制御部64、フラッシュ66、顔検出部68を有する。AF制御部58は、所謂コントラストAFを司る。AF制御部58は、撮像部46からの被写体の画像データに基づき、被写体像が撮像上に結像するように、フォーカスレンズを駆動を制御する。
AF補助光/セルフ発光部110は、AF制御部58からの指示に従い、低輝度時にフォーカス検出を補助する為に、被写体を照明する。また、AF補助光/セルフ発光部110は、点灯、点滅(周期を変更)することで、セルフタイマーの作動状態を離れた撮影者に知らしめる役割も担う。AF補助光/セルフ発光部110は、電流制限回路(デューティー駆動による調光量でも可)による光量調節も可能である。
露出制御部62は、カメラのモード設定に従い、撮像部46からの出力による被写体輝度情報から、適正な露出量を得る為の、絞り、シャッタースピード、感度を算出する。露出制御部62は、適正露出量算出には、適宜顔検出情報を用い、また、必要に応じてフラッシュ発光量の算出も行う。シャッター制御部64は、算出されたシャッタースピードに応じて、シャッター44の開閉を制御する。
フラッシュ66は、Xe管、LED等の発光部、制御部等からなり、ホットシューに取り付けられる。フラッシュ66は、ホットシューに設けられた通信ラインにより、カメラ本体4とのデータのやり取りを行う。フラッシュ66は、カメラ本体4からの指示による発光量、発光タイミングで発光する。また、フラッシュ66は、所謂バウンス機構を有し、発光部の角度を変えることが可能である。
カメラ本体制御部40は、露出制御部62により算出された結果に基づき、レンズ制御部30を介して絞り22を制御し、また、シャッター制御部64を介してシャッター44を制御し、適正な被写体光を適正な時間で撮像素子に導く。
顔検出部68は、入力した被写体像と予め決められた顔パターンとを比較し、被写体の顔を検出する。さらに、検出した顔領域の分析により、目、口 等の器官検出も行う。
カメラ本体4は、ファインダー70、モニター230、位置検出部74、表示制御部76、操作部材78、検出部80、タッチパネル制御部82を有する。ファインダー70は、所謂EVF(Electronic View Finder)であり、液晶あるいはOLED(Organic Light Emitting Diode)等の表示部、接眼レンズ、アイセンサー等を有する。ファインダー70は、通信ラインを介してカメラ本体4に取り付け可能で、モニターと同等の表示が可能である。また、ファインダー70は、アイセンサー(不図示)により、モニター230との表示切り換えを可能にしてもよい。
モニター230は、液晶あるいはOLED等の表示部、タッチパネル等を有する。モニター230は、カメラ本体4にヒンジ等で回転可能に取り付けられ、ライブビュー、再生画像、その他の情報を表示する。モニター230は、表示部とも称す。
位置検出部74は、モニター230の回転状態を検出して、回転状態をカメラ本体制御部40に通知するものである。位置検出部74は、モニター230の回転中にパルス信号を発生する。位置検出部74は、回転状態として、少なくともカメラ本体4の背面に格納された位置、背面から引き出された位置、自分撮り位置を検出する。
表示制御部76は、ライブビューや再生画像を表示する為に、ファインダー70、モニター230を制御する。表示制御部76は、他に、カメラの設定情報、露出情報などのOSD(on-screen display)表示を画像に重畳表示する。
また、本実施形態においては、表示制御部76は、カメラ本体4に対するモニター230の角度に応じて、カメラ本体4に配置された操作部材78を模した操作部材画像をモニター230に表示する。
操作部材78は、二段式のシャッターボタン、十字ボタン、モードダイヤル、コントロールダイヤル等を有する。操作部材78の詳細は、図2で説明する。操作部材78を、操作部材群とも呼ぶ。検出部80は、操作部材78に対する操作状態を読み込み、カメラ本体制御部40に通知する。
モニター230の表面には、静電容量の変化等によりタッチを検出可能なタッチパネル84が配される。タッチパネル制御部82は、タッチパネル84上における、タッチ、タップ、フリック等の操作及びその位置を検出して、カメラユーザー(撮影者)によるタッチ動作を検出し、カメラ本体制御部40に通知する。
また、本実施形態においては、カメラ本体制御部40は、モニター230上に操作部材画像として表示され各種ボタンに対して、タッチ動作がタッチパネル制御部82により検出された場合に、対応する操作部材78への操作として、対応する動作を実行・制御する。カメラ本体制御部40は、動作制御部とも称す。
図2は、カメラ1の外観図である。図2の左上がカメラ1の背面図で、図2の右上がカメラ1の正面図で、図2の左下がカメラ1の上面図である。
カメラ1の正面部100の中央からやや右寄りの位置に、撮影レンズ20が取付けられる。また、カメラ1の正面部100の右上隅には、AF補助光/セルフ発光部110が設けられる。
カメラ1の背面部200にモニター230が設けられる。カメラ1の背面部200の約右1/3の領域に、動画ボタン210、MENUボタン212、INFOボタン214、XYボタン216、OKボタン218、再生ボタン220、電源スイッチ222が設けられる。
動画ボタン210は、動画撮影の実行を指示するボタンである。MENUボタン212は、設定用のメニュー画面を呼びだすためのボタンである。INFOボタン214は、撮影時の情報表示を切換えるためのボタンである。XYボタン216は、画像の1コマ送りや、画面上でカーソルの移動を指示するボタンである。OKボタン218は、設定条件等を確定するボタンである。再生ボタン220は、メモリ42に記録された撮影画像の再生を指示するボタンである。電源スイッチ222は、カメラ1の電源のオンオフを指示するボタンである。
カメラ1の上面部300の右側に、撮影モードダイヤル310、コントロールダイヤル312、ホットシュー330が設けられる。さらに、コントロールダイヤル312の中央にはシャッターボタン314が設けられる。撮影モードダイヤル310は、撮影モードを選択するためのダイヤルである。
撮影モードとしては、カメラが撮影シーンに合わせて最適な撮影モードを自動設定するオートモード(AUTOと表示)、絞りとシャッター速を自動設定するプログラムモード(Pと表示)等が選択できる。コントロールダイヤル312は、各種条件を切換えるためのダイヤルである。ホットシュー330は、フラッシュ66を取付けるための台座である。
<自分撮りモードでの操作部材画像表示>
図3は、自分撮りモードでのカメラの正面図である。モニター230が下方に倒されて被写体側に向けた状態に回転されたことを検出して、カメラ本体制御部40により、カメラ1は「自分撮りモード」に設定される。そして、カメラ本体制御部40の指示により、ライブビューとして、モニター230に左右が反転されたミラー反転画像が表示される。
自分撮りモードでは、デフォルトで、モニター230には、自分撮りボタンがセットで表示される。自撮りボタンセット400は、美肌ボタン402a、シャッターボタン404a、セルフボタン406aを有する。美肌ボタン402aは、撮影モードを肌色がきれいに撮影されるに美肌モードに設定するボタンである。美肌モードは、自分撮りモードでの使用頻度が高いからである。
シャッターボタン404aは、上面部300に設けられたシャッターボタン314の代わりに撮影を指示するボタンである。自分撮りの姿勢では、上面部300のシャッターボタン314は押しづらいからである。セルフボタン406aは、一定時間後に撮影を実行させるボタンである。自分撮りモードでは、セルフタイマー撮影にした方が、カメラの姿勢が安定して、手ブレも起きにくいからである。
また、モニター230の画面右下隅には、DISPボタン410が表示される。DISPボタン410は、自分撮りモードで、モニター230に表示される各種ボタンを切換えるためのボタンである。図3(A)は、美肌ボタン402a、セルフボタン406aがオフの状態である。美肌ボタン402a、セルフボタン406aの各ボタンがタッチされるとオンになり、図3(B)に示すように、表示が変化する。
また、シャッターボタン314がタッチされると、シャッター操作を受け付けたことを撮影者に示す為に、図3(A)から図3(B)のように、表示が変化し、撮影が実行された後、図3(A)の表示形態に戻る。受け付けたことが告知されるので、何度もタッチしてしまうことを防ぐことができる。DISPボタン410は、常にオンである。
図4は、モニター230へ表示される背面コピーボタンセット500cを示す図である。図3で、DISPボタン410が押下されると、モニター230に表示されるボタンが、自撮りボタンセット400から、背面コピーボタンセット500cに切換る。
背面コピーボタンセット500cは、背面部200に設けられた主な操作部材78をコピーして、モニター230に表示されるボタンである。背面コピーボタンセット500cは、背面部200に設けられた主な操作部材78のボタン形状や配置を模して表示される。「自分撮りモード」では、背面部200に設けられた操作部材78を操作することは難しいからである。
背面コピーボタンセット500cは、MENUボタン212c、INFOボタン214c、
XYボタン216c、OKボタン218c、再生ボタン220cを有する。MENUボタン212c、INFOボタン214c、XYボタン216c、OKボタン218c、再生ボタン220cは、それぞれ、操作部材78のMENUボタン212、INFOボタン214、XYボタン216、OKボタン218、再生ボタン220と同等なボタンで、タッチ操作により、対応する各機能が実行される。
また、モニター230に背面コピーボタンセット500cが表示された場合、モニター230に表示されたボタンが背面部200の操作部材78であることを、明示するために、モニター230左下隅に、「背面」が表示されるようにしてもよい。
なお、モニター230に背面コピーボタンセット500cが表示された場合には、背面部200の操作部材78である、MENUボタン212cやINFOボタン214c等のボタンへの押下を、カメラ本体制御部40が無効にするようにしてもよい。また、カメラ本体制御部40は、背面部200の操作部材78とモニター230のボタンの両方を有効としてもよい。
図5は、モニター230へ表示される背面ガイドボタンセット500gを示す図である。図4の状態で、DISPボタン410が押下されると、モニター230に表示されるボタンが、背面コピーボタンセット500cから、背面ガイドボタンセット500gに切換る。
背面ガイドボタンセット500gは、背面部200の主な操作部材78のボタン形状と配置をモニター230に表示するものである。背面ガイドボタンセット500gは、背面部200の主な操作部材78の配置を示すだけで、タッチ操作されても、対応する機能は実行されない。背面部200に設けられた操作部材78を、ブラインドで操作することは難しいからである。さらに、操作部材78が操作されるのに連動して、対応する背面ガイドボタンの色を変える等、その表示形態を変更することで、ブラインド操作を確認できるようにしてもよい。なお、DISPボタン410は、有効である。
背面ガイドボタンセット500gは、MENUボタン212g、INFOボタン214g、XYボタン216g、OKボタン218g、再生ボタン220gを有する。
また、背面ガイドボタンセット500gは、表示対象が背面部200のボタンを想起させるように、背面部200で操作部材78が配置された側であるモニター230の左側に表示される。さらに、背面ガイドボタンセット500gの各ボタンは、背面コピーボタンセット500cの各ボタンと識別可能に表示される。例えば、図5では、背面ガイドボタンセット500gの各ボタンの外周を破線で構成する例を示すが、色や形で区別してもよい。DISPボタン410は、右下隅に表示される。
また、背面コピーボタンセット500cの表示と同様に、モニター230左下隅に、「背面」と表示するようにしてもよい。
図6は、モニター230へ表示される上面コピーボタンセット510cと上面ガイドボタンセット510gを示す図である。DISPボタン410が押下されると、モニター230に表示されるボタンが、背面ガイドボタンセット500gから、上面コピーボタンセット510cに切換る。
上面コピーボタンセット510cは、上面部300に設けられた主な操作部材78をコピーして、モニター230に表示されるボタンである。背面部200の操作部材78の場合と同様に、「自分撮りモード」では、上面部300に設けられた操作部材78も操作することは難しいからである。
上面コピーボタンセット510cは、AFボタン316c、WBボタン318cを有する。AFボタン316c、WBボタン318cは、それぞれ操作部材78のAFボタン316、WBボタン318を模した形状で、同等なボタンである。
また、モニター230に上面コピーボタンセット510cが表示された場合、モニター230に表示されたボタンが上面部300の操作部材78であることを、明示するために、モニター230左下隅に、「上面」と表示するようにしてもよい。これまでと同様に、DISPボタン410は、右下隅に表示される。
また、背面コピーボタンセット500cの場合と同じく、上面コピーボタンセット510cの表示時には、対応する上面部300の操作部材78への操作を無効にしても良いし、上面コピーボタンセット510cと上面部300の操作部材78の両方を有効にしてもよい。
また、図6の下に、上面ガイドボタンセット510gが表示されたモニター230を示す。DISPボタン410が押下されると、上面コピーボタンセット510cから、上面ガイドボタンセット510gに切換る。上面ガイドボタンセット510gは、撮影モードダイヤル310g、AFボタン316g、WBボタン318gを有する。撮影モードダイヤル310gは、撮影モードダイヤル310の回転操作に連動して回転表示される。
上面ガイドボタンセット510gは、背面ガイドボタンセット500gと同様に、上面部300の主な操作部材78の配置をモニター230に表示するものである。上面ガイドボタンセット510gは、上面部300の主な操作部材78の配置を示すだけで、タッチ操作されても無効である。上面ガイドボタンセット510gの各ボタンは、上面コピーボタンセット510cの各ボタンと識別可能に表示され、本例では、外周を破線で構成する例を示す。
なお、自撮りボタンセット400、背面コピーボタンセット500c、背面ガイドボタンセット500g、上面コピーボタンセット510c、上面ガイドボタンセット510gを、まとめて操作部材画像とも称す。
以上のように、本実施形態においては、表示制御部76は、モニター230の移動された位置によって、カメラ本体4において操作が困難になる面に配置された操作部材78を、操作部材画像として表示する。また、表示制御部76は、操作部材画像を、対応する操作部材78が配置されたカメラ本体4の配置面に応じて、分けて表示する。
また、表示制御部76は、タッチ操作が対応する操作部材78への操作としてカメラ本体制御部40で有効に取り扱われる操作部材画像(第1の操作部材画像とも称す)と、タッチ操作が対応する操作部材への操作としてカメラ本体制御部40で取り扱われない(無効とされる)操作部材画像(第2の操作部材画像とも称す)を、指示に応じて切換えて表示する。
自撮りボタンセット400、背面コピーボタンセット500c、上面コピーボタンセット510cが第1の操作部材画像に対応する。背面ガイドボタンセット500g、上面ガイドボタンセット510gが、第2の操作部材画像に対応する。そして、表示制御部76は、第1と第2の操作部材画像を識別可能に表示する。以上により、取扱い方向によって操作が困難になる操作部材に関する情報をモニター230に表示するカメラを提供することができる。
図7は、カメラ本体4の背面部200を示す図である。背面部200のモニター230の上端の左右には、モニター指掛かり232が設けられる。モニター指掛かり232は、背面部200からモニター230を引き出して回転させる際に、指を入れるための凹部である。
モニター230のタッチパネルには、破線で示すタッチ領域230aが設定される。タッチパネル制御部82により、タッチ領域230aの内側へのタッチが有効と判定される。また、タッチ領域230aの更に内側に、グレーの範囲で示されるタッチ無効領域230bが設定される。タッチパネル制御部82は、回転操作時に限り、タッチ無効領域230bへのタッチを無効にする。
図8は、モニター230の引出し動作を示す図である。図8に示すように、モニター230を引き出す時には、モニター230のタッチパネル面に指が触れることがある。モニター230の引出時に、タッチ領域230a内側に指を触れないようにして行うのは難しい。
そのため、図7に示すように、モニター230の回転操作時に限り、タッチ領域230aの更に内側に、グレーの範囲で示されるタッチ無効領域230bが設定される。タッチ無効領域230bが設定されることで、モニター230の回転操作時に、うっかり何れかのアイコンにタッチして、意図せずに撮影条件が切換ることが防止される。
<自分撮りモードでの、方向ガイド表示>
次に、自分撮りモードでの方向ガイドについて説明する。カメラ1では、ズームリング26やフォーカスリング24の回動方向とパラメータの増減関係を示すために、モニター230に方向ガイドが表示される。しかし。自分撮り時には、カメラ1に対する撮影者の姿勢が通常撮影時と変わり、左右方向が逆になるため、同じ方向ガイドを表示すると。操作に混乱を招くおそれがある。これを防止するための処理を、以下に説明する。
図9は、モニター230に表示される方向ガイドを通常撮影時と自分撮りモードを対比して示す図である。図9の左列が通常撮影時の表示例で、右列が自分撮りモードでの表示例である。通常撮影時及び自分撮りモード時ともに、モニター230の上部には、方向ガイドが表示される。図9の一番上の欄に、方向ガイドの表示例として、TELE/WIDEの回動方向として、通常撮影時の方向ガイド600aと、自分撮りモードの方向ガイド600bを示す。
方向ガイドの中で、左右方向の属性を備える項目につき、自分撮りモードでは、表示制御部76により、通常撮影時に対して「左右」を反転した表示が行われる。以下では、ズームリング26の操作ガイド(TELE/WIDE)、フォーカスリング24の方向ガイド(∞/Close)、顔優先AF(左右瞳選択)の例を説明する。
まず、ズームリング26の方向ガイド(TELE/WIDE)を説明する。通常撮影時には、動作の欄に示すように、撮影者から見て、ズームリング26の反時計回りの操作により、焦点距離がTELE方向に変化し、時計回りの操作により、WIDE方向に変化するものとする。そして、通常撮影時に撮影者側から見たズームリング26の回転方向と焦点距離の変化方向を対応させた方向ガイド600a(左にTELE、右にWIDE)が、モニター230に表示される。
自分撮りモードでは、動作の欄に示すように、撮影者から見た回転方向が逆になるので、表示制御部76により、逆の方向ガイド600b(左にTELE、右にWIDE)が表示される。
次に、フォーカスリング24の方向ガイド(∞/Close)を説明する。通常撮影時には、動作の欄に示すように、撮影者から見て、フォーカスリング24の反時計回りの操作により、ピントが無限遠方向に移動し、時計回りの操作により、近接方向に移動するものとする。通常撮影時には、この方向に対応する方向ガイド610a(左に∞、右にClose)が表示される。自分撮りモードでは、動作の欄に示すように、撮影者から見た回転方向が逆になるので、表示制御部76により、逆の方向ガイド610b(左にClose、右に∞)を表示する。
次に、顔優先AF時の瞳の位置選択の表示の例を説明する。左右いずれの瞳にピントを合わせるかが、AF瞳ガイドにより選択される。ここでの瞳の左右は、被写体を基準とした左右ではなく、撮影者から見た左右とする。
通常撮影時に、撮影者から見て右目(被写体では左目)にピントを合わせる場合には、XYボタン216の左右ボタンで、表示欄に示すように、「iR」が表示されたAF瞳ガイド620aを選択して、撮影を行えばよい。「iL」が表示されたAF瞳ガイド620bが選択された場合には、撮影者から見て左目に合焦される。
左右の選択に応じて、AF制御部58が、顔検出部68で検出された顔の選択された方の瞳にピントを合わせる。そして、撮影時には、画像630aに示すように、撮影者から見て被写体の右側の目に合焦位置を示す枠が表示される。
自分撮りモードで、通常撮影時とは逆に、「iL」のAF瞳ガイド620bが表示された場合に、AF制御部58は、被写体(撮影者)の左目にピントを合わせるようにする。つまり、AF瞳ガイド620bの表示時に、撮影者から見て被写体(自分)の左側の目にピントが合うよう設定される。そして、撮影時には、ミラー反転画像である画像630bに示すように、撮影者から見て被写体の左側の目に合焦位置を示す枠が表示される。このような表示をすることで、自分撮りモードでも、通常撮影時と同様に、撮影者から見た方向を基準として、合焦位置の左右が選択され、操作感の連続性が保たれる。
以上のように、方向ガイド表示で、通常撮影時に対して自分撮りモードで、「左右」を反転表示することで、自分撮りモードでも、表示と動作を一致させることができる。
前述のように、カメラ本体制御部40は位置検出部74からの信号により、モニター230の位置を検出して自分撮りモードであるかを判断し、自分撮りモードである場合には、カメラ本体制御部40は表示制御部76に、左右反転した方向ガイド600bやAF瞳ガイド620bの表示を指示する。
図10は、自分撮りモードで、図9のような方向ガイドの変更を行わずに、カメラの「動作」を変更する例を説明する図である。以下では、図9と同様に、ズームリング26の操作ガイド(TELE/WIDE)、フォーカスリング24の方向ガイド(∞/Close)、顔優先AF(左右瞳選択)の例を説明する。
ズームリング26の方向ガイド(TELE/WIDE)から説明する。図9で説明したように、自分撮りモードでは、撮影者(自分)から見た、焦点距離変化に対するズームリング26の回転方向は逆になる。そこで、方向ガイド600aを通常撮影時と同等な内容の表示とし、ズームリング26の回転方向に対する焦点距離の変化方向を逆にする。
フォーカスリング24の方向ガイド(∞/Close)についても、同様である。方向ガイド610aの表示はそのままにして、フォーカスリング24の回転方向に対するピントの移動方向を逆にする。
つまり、ズームリング26及びフォーカスリング24の操作時に、自分撮りモードでは、カメラ本体制御部40がレンズ制御部30に逆方向の制御を指示する。そして、レンズ制御部30が、回転検出部28により得られた回転量と方向から、焦点距離やピント移動方向を通常撮影時と逆になるように制御する。これにより、通常撮影時と同じ内容の方向ガイドを表示しても、撮影者は、自然な操作をすることができる。
顔優先AF時の瞳の位置選択の表示の例を説明する。図9と同様に、通常撮影時は、「iR」のAF瞳ガイド620cを表示させた場合には、撮影者から見て右目(被写体では左目)が合焦位置になる。
自分撮りモードでは、「iR」が表示されたAF瞳ガイド620dが選択された場合に、撮影者から見て右目(被写体でも右目)が合焦位置になる。撮影時には、ミラー反転画像である画像630dに示すように、撮影者から見て被写体の右側の目に合焦位置を示す枠が表示される。
以上のように、通常撮影時に対して自分撮りモードで、方向ガイド表示を変えないで、カメラの「動作」を逆にすることで、自分撮りモードでも、表示と動作を一致させることができる。
図11は、自分撮りモードで、XYボタン216及びコントロールダイヤル312の操作に対する表示方向の切換えを説明する図である。左列が通常撮影時の例で、右列が自分撮りモードの例である。
通常撮影時の操作の欄には、カメラ1を背面方向から見た図を示す。通常撮影時の操作の欄に示すように、XYボタン216の左右ボタン又はコントロールダイヤル312の操作で、モニター230上で、各種撮影条件の設定が行われる。設定される各種撮影条件の画面例として、通常撮影時の動作欄に、AFターゲット設定650a、AF方式選択660a、絞り設定670aの各画面を示す。
AFターゲット設定650aでは、XYボタン216の右ボタン(P)の押下またはコントロールダイヤル312の時計方向回転(P)の操作が検知されると、AFターゲットは右方向(P)に移動される。XYボタン216の左ボタン(Q)の押下またはコントロールダイヤル312の反時計方向回転(Q)の操作が検知されると、AFターゲットは左方向(Q)に移動される。
AF方式選択660aも同様に、XYボタン216の右ボタン(P)の押下またはコントロールダイヤル312の時計方向回転(P)の操作により、選択項目が右方向に移動する。XYボタン216の左ボタン(Q)の押下またはコントロールダイヤル312の反時計方向回転(Q)の操作により、選択項目が左方向(Q)に移動する。絞り設定670aについても、同様である。
自分撮りモードでは、カメラ1に対する撮影者の姿勢が通常撮影時と左右逆になる。そこで、操作部材78における左右操作に対する表示の移動方向を逆にする。自分撮りモードの操作の欄のカメラ1は、カメラ1を正面側から見た図である。XYボタン216は、透視した状態で示す。
AFターゲット設定画面650bでは、XYボタン216の右ボタン(P)の押下またはコントロールダイヤル312の時計方向回転(P)の操作が検知されると、AFターゲットは右方向(P)に移動される。AF方式選択660b及び絞り設定670bも同様に、XYボタン216及びコントロールダイヤル312の操作に対応する表示の移動方向を通常撮影時と逆にする。自分撮りモードでは、カメラ本体制御部40が、XYボタン216の左右及びコントロールダイヤル312の回転方向につき、検出部80からの指示を左右逆にして処理を行う。
自分撮り時に、通常撮影時と画面上での移動方向を逆にすることで、XYボタン216及びコントロールダイヤル312の操作とモニター230上の移動方向を一致させることができ、自分撮り時の姿勢での操作上の違和感を無くすことができる。
図12は、自分撮りモードで、組写真撮影時の表示を切換える例を説明する図である。
組写真撮影とは、複数撮影した静止画を合成して1枚の画像を作成する撮影である。組写真撮影では、撮影の途中で、既に撮影した画像が現ライブ画像に組み込まれて表示される。ライブ画像と撮影済画像が同時に表示されるので、組写真の作成が容易になる。
通常撮影時には、組画像700aとして、左側にライブ画像LV、右側に撮影済画像PBが表示される。撮影済画像PBで顔が左向きなので、ライブ画像で顔を右向きにすれば、顔の向きを合わせるような組画像を作成することができる。
自分撮りモードでは、ライブ画像LVがミラー反転表示されるのが、通常撮影時の組画像700aのライブ画像LVにミラー反転画像を表示すると、画面上では、撮影済画像PBと向かい合わせの状態にならない。これを見ると、撮影者は混乱してしまう。
そこで、組画像700bのように、ミラー反転画像のライブ画像LVを右側にして、撮影済画像PBもミラー反転画像にして左側に表示する。即ち、撮影済画像及び組み写真テンプレート(枠構成)もミラー反転する。通常は、モニター230が自分撮り位置でも、再生画像はミラー反転させない。組写真の枠画像・撮影済画像もいわば再生画像の一種であるが、ミラー反転させて表示することで、構図の確認が容易になる。
なお、図12では、組写真の例として2分割テンプレートの例を示したが、組写真テンプレートには、2分割以外に、3分割あるいは大枠内に小枠で構成するタイプもある。2分割以外のテンプレートの場合でも、撮影済画像及び組み写真テンプレート(枠構成)をミラー反転して表示する。このように自分撮りモードで組画像をミラー反転表示することで、通常撮影時と同様な感覚で、組写真の撮影を行うことができる。自分撮りモードでは、カメラ本体制御部40は、画像処理部50に組画像700bのような組画像作成を指示する。
以上の方向ガイド表示によれば、
・表示制御部76は、撮影レンズ20の回転操作(フォーカスリング24、ズームリング26)に対応する変化の方向をガイドする方向ガイドの表示を、モニター230の表示方向が被写体と逆方向となる場合(通常撮影時)と表示方向が被写体と同じ方向となる場合(自分撮りモード)で、異ならせるよう制御する。これにより、カメラ1への取り扱い姿勢が変わっても、誤操作するおそれがない。
・表示制御部76は、操作部材78(XYボタン216、コントロールダイヤル312)の操作により移動される撮影条件の左右の移動方向を、モニター230の表示方向が被写体と逆方向となる場合(通常撮影時)と表示方向が被写体と同じ方向となる場合(自分撮りモード)で、異ならせるよう制御する。これにより、カメラ1への取り扱い姿勢が変わっても、誤操作するおそれがない。
<モニター位置に応じた操作部材画像の表示処理>
次に、図13、図14を用いて、図3〜図8で説明した操作部材画像が、モニター230の位置に応じて、モニター230に表示される処理を説明する。
図13は、モニターの回転方向の異なる2種のカメラを示す図である。左側のカメラ1は、モニター230が下側に倒れるように、引出されるタイプである。右側のカメラ1aは、モニター230が上側に持ち上げられるように、引出されるタイプである。
これまで説明では、モニター230が下側に倒れるカメラ(カメラ1)を例にしたが、上側にモニター230が引き出されるカメラ1aでも、モニター230に操作部材画像を表示することは有効である。また、図は省略するが、モニター230が水平に回転して、モニター230の表示面が被写体側に向くようなタイプのカメラにも、操作部材画像を表示することは可能である。
カメラ1及びカメラ1aにつき、モニター230の位置に応じた操作部材画像の表示処理について、以下に説明する。なお、図13に示すように、モニター230が背面部に密着して配置された状態を第1の位置、モニター230が回転されて水平になり、表示面230cが上または下を向いた状態を第2の位置、モニター230の表示面230cが被写体側を向いた状態を第3の位置と呼ぶ。
図14は、カメラ1及びカメラ1aにつき、モニター230の位置に応じた操作部材画像や方向ガイドの表示処理の手順を説明するフローチャートである。以下の処理は、主にカメラ本体制御部40、表示制御部76、タッチパネル制御部82等により実行される。
カメラ本体制御部40は、撮影モードであるかを判断する(ステップS10)。カメラ本体制御部40は、撮影モードでないと判断すると(ステップS10No)、再生モードの処理を行う。
カメラ本体制御部40は、撮影モードであると判断すると(ステップS10Yes)、カメラ本体制御部40は、モニター230が第1の位置であるかを判断する(ステップS12)。第1の位置は、モニター230が背面部200に密着した位置である(図13参照)。カメラ本体制御部40は、位置検出部74によりモニター230の位置を判断する。
カメラ本体制御部40は、モニター230が第1の位置であると判断すると(ステップS12Yes)、カメラ本体制御部40は、通常撮影の位置であるので、通常表示を行う(ステップS14)。ステップS14の後は、ステップS26に進む。
カメラ本体制御部40は、モニター230が第1の位置でないと判断すると(ステップS12No)、モニター230が第2の位置であるかを判断する(ステップS16)。第2の位置は、モニター230がほぼ水平位置になった状態である(図13参照)。モニター230の表示面230cが、カメラ1では下向きで、カメラ1aでは上向きとなる。
カメラ本体制御部40は、モニター230が第2の位置であると判断すると(ステップS16Yes)、モニター230に、背面コピーボタンセット500c(図4)や、背面ガイドボタンセット500g(図5)を表示させる(ステップS18)。詳しくは、カメラ本体制御部40は、モニター230が第2の位置であると判断すると(ステップS16Yes)、モニター230に、背面コピーボタンセット500c(図4)や、背面ガイドボタンセット500g(図5)を表示させる(ステップS18)ように表示制御部76を制御する。
なお、図4、図5では、第3の位置(自分撮り位置)に合わせて、背面コピーボタンセット500c、背面ガイドボタンセット500gをモニター上に配置表示しているが、第2の位置では背面操作部材の配置そのままに、背面操作部材近傍に表示すればよいことは言うまでもない。また、背面コピーボタンセット500cと背面ガイドボタンセット500gは、前述のようにDISPボタン410により、切換え可能であり、いずれのセットをデフォルトにしてもよい。
なお、カメラ1aでの第2の位置では、上面部300は、撮影者から見える状態であるので、上面コピーボタンセット510cや上面ガイドボタンセット510gの表示は不要としてもよい。ステップS18の後は、ステップS26に進む。
カメラ本体制御部40は、モニター230が第2の位置でないと判断すると(ステップS16No)、モニター230が第3の位置であるかを判断する(ステップS20)。
カメラ本体制御部40は、モニター230が第3の位置であると判断すると(ステップS20Yes)、カメラ本体制御部40は、DISPボタン410で表示切換えされたかを判断する(ステップS22)。なお、カメラ本体制御部40は、操作部材画像が初めて表示される場合には、ステップS22をスキップして、デフォルトの操作部材画像を表示する。
カメラ本体制御部40は、既に操作部材画像が表示された状態で、DISPボタン410へのタッチ操作により表示切換えがなされたと判断すると(ステップS22Yes)、モニター230に、表示切換えに応じて内容の操作部材画像を表示する(ステップS24)。
例えば、自撮りボタンセット(図3参照)、背面コピーボタンセット500c(図4参照)、背面ガイドボタンセット500g(図5参照)、上面コピーボタンセット510c(図6参照)、上面ガイドボタンセット510g(図6参照)が、順番に切換えられる。
また、第3の位置において、カメラ本体制御部40は、図9等で説明した表示方向を反転した方向ガイドを、操作部材画像と共に表示してもよい。また、カメラ本体制御部40は、方向ガイドについては、第3の位置において、フォーカスリング24やズームリング26が操作された時点で、操作部材画像に重畳して表示するようにしてもよい。
また、第3の位置において、カメラ本体制御部40は、図10で説明したように、フォーカスリング24、ズームリング26の回動に対して、カメラの「動作」を反転するよう制御してもよい。
カメラ本体制御部40は、DISPボタン410へのタッチ操作がないと判断すると(ステップS22No)ステップS26に進む。また、ステップS24の後、及びカメラ本体制御部40は、モニター230が第3の位置でないと判断すると(ステップS20No)、ステップS26に進む。
タッチパネル制御部82は、タッチ操作を検出する(ステップS26)。カメラ本体制御部40は、タッチパネル制御部82によりタッチ操作が検出されたと判断すると(ステップS26Yes)、タッチ操作に応じた制御を行う(ステップS28)。
カメラ本体制御部40は、タッチパネル制御部82によるタッチ操作が検出されないと判断する場合(ステップS26No)、あるいは、ステップS28の後、ステップS30に進む。
カメラ本体制御部40は、検出部80により操作部材78への操作が検出されかを判断する(ステップS30)。カメラ本体制御部40は、操作部材78への操作が検出されたと判断すると(ステップS30Yes)、操作部材78への操作に応じた制御を行う(ステップS32)。
カメラ本体制御部40は、操作部材78への操作が検出されないと判断する場合(ステップS30No)、あるいはステップS32の後、ステップS10に戻る。
以上のように、本実施形態では、表示制御部76は、モニター230が通常位置から表示面が上面あるいは下面を向く位置(第2の位置)に移動された場合には、カメラ本体4の背面部200に配置された操作部材78に対応する操作部材画像を表示する。
また、表示制御部76は、モニター230が通常位置から表示面が被写体側に向く位置(第3の位置)に移動された場合には、カメラ本体4の背面部200に配置された操作部材78に対応する操作部材画像、及び/又は、カメラ本体4の上面部300に配置された操作部材78に対応する操作部材画像を表示する。
これにより、操作部材78が撮影者からブラインドになる姿勢でも、モニター230に、操作部材78の形状やレイアウトを模した操作部材画像を表示することで、カメラの向きを変えたりせずに操作部材78を探すことができる。また、モニター230に、操作部材78の形状やレイアウトを模した操作部材画像を表示することで、操作部材に触れずに操作することもできる。
さらに、表示制御部76は、モニター230が通常位置から表示面が被写体側に向く位置に移動された場合には、操作部材画像共にあるいは単独で、通常撮影時と表示方向が反転された方向ガイドを表示してもよい。
<自分撮りモードの撮影制御処理>
また、自分撮りモードでは、通常撮影時とは異なる自分撮りに適した撮影制御処理を行うことで、より自分撮りにふさわしい画像を得ることができる。以下、図15〜図24を用いて、自分撮りモードの撮影制御処理について、詳細に説明する。
図15は、モニター230の回転角度に応じて自分撮り設定を行う手順を説明するフローチャートである。モニター230の位置検出部74が、モニター230が回転を検出し、主にカメラ本体制御部40が実行する処理である。なお、モニター230位置の検出に関しては図14でも説明したが、以下の処理は、図14の変形例である。
撮影者がモニター230を回転させると、モニター回転検出パルスが出力される。このパルス信号をモニター230の位置検出部74が検出し、カメラ本体制御部40に通知する。カメラ本体制御部40は、モニター230のタッチパネル制御部82を介して、タッチパネル84への入力を無効(禁止)にする(ステップS100)。
この処理により、撮影者がモニター230の引き出し動作をしている間、モニター230の表面のタッチパネル入力が禁止され、誤って設定が変更されたり、撮影が実行されることを防止する。本例は、ステップS14と異なり、タッチパネル84全領域へのタッチ操作を無効にする例である。
ステップS102では、モニター230の回転が続いているか、終了したかを判断する。回転が続いている間は、モニター回転検出パルスが出力され続けるので、ステップS102の判断を継続する。一方、モニター230の回転が終了すると、モニター回転パルスの出力が停止するので、ステップS104に進む。
ステップS104では、モニター230の停止した位置が自分撮り位置、即ち、モニター230がカメラ本体4の背面から約180°回転した位置であるか否かを判断する。ここでは、図13で説明したカメラ1aの第2の位置での処理は省略する。ステップS104で自分撮り位置でないと判断した場合(Noの場合)は、ステップS110に進む。
ステップS104でモニター230が、自分撮り位置で停止したと判断した場合(Yesの場合)には、ステップS106に進む。ステップS106では図16で示される自分撮り設定が事項された後、ステップS108で自分撮り専用タッチボタンを表示し、ステップS110でタッチパネル84を再度有効にする。自分撮り専用タッチボタンは、例えば、図3で示した自撮りボタンセット400である。
図16は、図15のステップS106の自分撮り設定の手順を詳細に説明するサブルーチンである。ここでは、自分撮りに特化した設定を実行する。
ステップS120では、カメラ本体制御部40が、レンズ制御部30、レンズ駆動部34を介してズームレンズを広角側に駆動する。ここで言う広角側とは、撮影者が手を伸ばして自分の顔が適度な大きさになるような画角の焦点距離であり、例えば標準ズームレンズの広角端(135mm判換算で28mm程度の焦点距離)を表している。
このようにモニター230を自分撮り位置に移動させただけで、ズームレンズが自動的に最適な画角に設定されるので、撮影者は不安定なカメラ保持状態でズーミングを行う煩わしさから開放される。尚、本実施形態では交換レンズを想定しているが、レンズ固定式のカメラであってもよいことは言うまでもない。
ステップS122では、同様に撮影レンズ20のフォーカス位置を自動で近距離側に駆動させる。ここで言う近距離側とは、撮影者が手を伸ばした状態で、顔に大まかにピントが合う距離であり、概ね50cm程度の距離である。このフォーカス位置の移動により、モニター230に表示される被写体像(自分の顔)が大ぼけすることが無いので、即座に構図を決めることができるだけでなく、続くAF(オートフォーカス)に費やす時間を短縮することが可能になる。
ステップS124では、AFターゲット制限を行う。カメラ本体制御部40が、AF制御部58にAFターゲット制限を指示する。通常、カメラは、画面の大部分のピントをモニターしながらAFを実行するが、自分撮りの場合には画面の端部に伸ばした腕にピントが合ったり、背景(画面端部)のコントラストが強い被写体に引っ張られないように、AF領域を通常よりも中央側に制限するものである。
ステップS126では、XYボタン216の左ボタンと右ボタンの機能を入れ替える。同様にステップS128では、コントロールダイヤル312の回転方向を反転させる。通常、左右ボタンや、コントロールダイヤルはカメラの背面側から操作することを想定していて、設定メニュー選択の際の左右移動(左ボタン押し、コントロールダイヤル左回転で左に移動/右ボタン押し、コントロールダイヤル右回転で右移動)や、設定値の増減(左ボタン押し、コントロールダイヤル左回転で減/右ボタン押し、コントロールダイヤル右回転で増)は、操作と動作が感覚的に一致するようにしている。
ところが、自分撮りの場合には、カメラの前面側から操作することになるので、背面側から操作する場合とは操作感覚が反転してしまう。ステップS126および、ステップS128の処理は、これらの操作感覚のズレを修正する為の処理で、図10で説明した処理と同じである。カメラ本体制御部40は、検出部80によるXYボタン216とコントロールダイヤル312からの操作指示を、上述のように変更する。
ステップS130では、顔検出部68により顔検出が無効に設定されている場合でも、カメラ本体制御部40は、顔検出を有効と判断する。自分撮りでは顔を撮影することを前提としている為である。
ステップS132では、アイレベルファインダーへの表示を無効にしている。自分撮りでは、撮影者の正対位置に回転させたモニター230による構図確認を前提としている為、不用意にアイレベルファインダーに表示が切り替わらないように、ファインダーへの表示を禁止する。
ステップS134では、被写体ライブビュー画像をミラー反転表示する。カメラ本体制御部40は画像処理部50にミラー反転を指示する。これにより、撮影者(被撮影者)は、見慣れた鏡を見ているのと同じように、構図や表情を自然につくることができるようになる。
図17は自分撮りでのタッチパネル操作を説明する為のフローチャートである。モニター230が自分撮り位置に設定された際に表示される自分撮り専用タッチボタン(図15のステップS108、図3参照)の操作と動作の関係を示している。図17の処理は、カメラ本体制御部40がタッチパネル制御部82からの通知に基づき行う。
ステップS140では、シャッターボタン404aがタッチされたか否かを判断する(図3参照)。シャッターボタン404aにタッチされたと判断した場合(Yesの場合)には、ステップS142で遅延時間の経過を待った後、ステップS144で撮影を行う。
ステップS142の遅延時間は、シャッターボタン404のタッチ受付後に顔の表情を確認するのに必要な時間(例えば2秒程度)に設定されている。また、この遅延時間中に、シャッターボタン404のタッチを受け付けた旨を告知する為に、タッチされたシャッターボタン404aの色、陰影、大きさ等を変更表示したり、発音してもよい。
通常撮影の場合には、タッチされた位置にピントを合わせてシャッターを切る、所謂タッチAFシャッター動作が行われる。自分撮りの場合には、被写体でもある自分の顔位置をタッチすることは、タッチする指で顔を隠すことになるので、モニター230で表情を確認することができなくなってしまう。シャッターボタン404aは、主要被写体である自分の顔を隠すことなくタッチできるように、画面の端辺にボタンが設けられている。勿論、上面のシャッターボタン314を押して撮影することも可能である。
ステップS140で、シャッターボタン404aがタッチされていないと判断した場合(Noの場合)には、ステップS150で美肌ボタン402aがタッチされたか否かを判断する。美肌ボタン402aがタッチされた場合には、美肌モードのOnとOffを切り替える(ステップS152)。美肌モードがOnの場合には、撮影時の画像処理で、顔肌のスムージング処理を行い、シワ等を目立たなく仕上げる。
ステップS154では、セルフボタン406aがタッチされたか否かを判断する。セルフボタンaがタッチされた場合には、セルフタイマーモードのOnとOffを切り替える(ステップS156)。セルフタイマー動作の詳細は、後述する。
以上、ステップS150からステップS156で示すように、腕を伸ばして不安定な状態でカメラを把持する自分撮りでは、タッチ操作を、自分撮りに有用な機能をワンタッチで切り替える操作に特化している。
また、切り替え状態が一目で分かるように、タッチボタンに対応した機能のOn、Off状態に対応して、タッチボタンの表示形態を切り替えている(図3参照)。例えば、ボタンの近傍にOn、Offの文字を付加表示したり、On、Offそれぞれの場合で、ボタンの色を切り替えたりと言った具合である。
ところで、自分撮りでも、より詳細に設定を変更したい場合も考えられる。ステップS158以降は、そのような場合に対応するものである。
ステップS158では、DISPボタン410がタッチされたか否かを判断し、タッチされた場合(Yesの場合)には、ステップS160で表示の切り替えを行う。具体的には、(1)操作ボタンの表示なし、(2)背面操作ガイド表示(図5の背面ガイドボタンセット500gに相当)、(3)上面操作ガイド表示(図6の上面ガイドボタンセット510gに相当)、(4)背面操作代替タッチボタン表示(図4の背面コピーボタンセット500cに相当)等の切り替えが行われる。(2)、(3)、(4)は、図4〜6で説明した操作部材画像に相当する表示である。
ここで、(2)、(3)は、直接目視することのできない背面部200の操作部材78、或いは目視し難い上面部300の操作部材78のレイアウトをモニター230上に表示し、直接操作部材78を操作する場合の補助を行う表示である。
また、(4)は背面ボタンのレイアウトそのものをモニター230上にタッチボタンとして表示し、操作部材78を直接操作するのと同等の機能をタッチ操作で代替するものである。
ステップS162では、上記(4)の場合とその他の場合で、タッチパネル84の操作領域を切り替える。ステップS164は、上記(4)の表示が行われている場合に、タッチパネル84の操作部材対応ボタン(図4の背面コピーボタンセット500cや図6の上面コピーボタンセット510c)がタッチされたか否かを判断する。
各ボタンのタッチを検出した場合には、ステップS166で、それぞれの対応ボタンが押された場合と同等の処理を実行する。これにより、通常に背面部200や上面部300の操作部材78ボタンを操作しているのと同じ感覚で、自分撮り時でもタッチパネル84により、詳細なモード設定が可能になる。
図18、図19を用いて、AF動作処理を説明する。図18は、AF動作処理の手順を説明するフローチャートである。AF動作処理は、AF制御部58、レンズ制御部30、レンズ位置検出部32、レンズ駆動部34等により実行される。シャッターボタン314が押されたとき、或いは、タッチパネルでシャッターボタン404aに指示されたときの撮影に先立ち、被写体にピントを合わせるAF(オートフォーカス)が行われる。
先ず、ステップS200では、撮像部46に入力された被写体の輝度情報より、AF制御部58は、被写体が低輝度か否かを判断する。被写体が低輝度でない場合(Noの場合)は、ステップS208に進みそのままAFを実行する。
一方、被写体が低輝度の場合(Yesの場合)には、AF制御部58は、ステップS202でモニター230が自分撮り位置であるか否かを判断する。そして、AF制御部58は、自分撮り位置である場合(Yesの場合)のみ、ステップS204でAF補助光/セルフ発光部110のAF補助光の光量制限を行い、ステップS206に進む。
ここで、AF補助光とは、被写体が低輝度の場合に、AF実行中被写体を照明することでAFの精度を上げる為の機能であり、通常LED照明やフラッシュ連続発光照明が用いられる。AF補助光は距離の分からない被写体を照明する必要がある為、広い照射範囲と照射強度が求められる。
ステップS204での補助光光量制限とは、この照射強度に制限をかける処理であり、また、図示しないLEDやフラッシュの反射傘を移動させることで、照射範囲をも限定してもよい。自分撮りの場合、被写体距離は人物が腕を伸ばした程度の距離であることが前提となるので、AF補助光の強度はこの距離を照明できればよい。また、無用に強い照明では被写体である人物が、眩しさで目をつぶってしまい、良い表情の写真を撮ることができなくなる不都合を抑止することも可能になる。
このようにして、AF制御部58は、ステップS202で自分撮り位置でないと判断した場合(Noの場合)は、ステップS206へ進み、AF補助光光量制限をかけることなく低輝度被写体を照明し、自分撮りの場合には、ステップS204で光量を制限した状態で、ステップS206で被写体を照明することができる。
さらに、AF制御部58は、ステップS202で、モニター230が自分撮り位置であると判断した場合に、ステップS208に進み、AF補助光の発光自体を禁止してもよい。AF制御部58は、自分撮りの場合には、被写体の距離範囲を想定することができ、また、被写体が動体でないとも想定できるので、この場合には、AF制御部58は、撮像制御部48により撮像感度を上げて低輝度に対応したり、AF速度を落として精度を上げることで対応する。
ステップS208では、図19で説明するAF実行処理を行う。ステップS210ではAF補助光を消灯して、AF処理を終了する。
図19は、図18のステップS208のAF実行処理の手順を説明するサブルーチンである。本実施形態では、AF制御部58は、AFを被写体のコントラストが最大となる位置にレンズを駆動する、所謂コントラストAF方式とするが、位相差AF方式等、その他の方式でもよい。
ステップS220では、AF制御部58は、モニター230が自分撮り位置であるか否かを判断する。ここで、自分撮りであると判断した場合(Yesの場合)には、AF制御部58は、ステップS222でフォーカシングレンズを高速で自分撮り域に移動させる。
自分撮り域とは、被写体であるところの人物が腕を伸ばした距離程度であり、例えば30cm〜80cmの範囲を予め想定し、フォーカシングレンズが上記の想定範囲外にあった場合には、素早く上記範囲の境界位置まで移動させるものである。この動作により、AFスキャン範囲を限定することができ、合焦までの時間を短縮することが可能になる。
ステップS224では、顔検出部68が、被写界に顔があるか否か、即ち、顔を検出したか否かを判断する。顔検出部68が、所謂パターンマッチング方式を用いて顔検出を行う。ステップS224で顔を検出した場合(Yesの場合)には、AF制御部58は、ステップS226で顔を検出した領域にAFコントラスト判定領域を限定する。
また、顔を検出しなかった場合(Noの場合)には、AF制御部58は、ステップS228で被写界全域にAFコントラスト判定領域を設定する。AFコントラスト判定領域を顔検出領域に限定した場合には、コントラスト判定時間を短縮でき、また、正確に顔の位置に合焦させることができる。また、被写界全域にAFコントラスト判定領域を設定した場合には、AF制御部58は、最も至近側のコントラストピーク領域を合焦領域と判定する。
ステップS230では、AF制御部58は、コントラストが高くなる方向にフォーカシングレンズを駆動する。そして、ステップS232でコントラストがピークに到達したか否かを判定する。AF制御部58は、コントラストがピークに達したと判断した場合(Yesの場合)には、ステップS234に進み、フォーカシングレンズを停止させ、AF動作を終了する。一方、AF制御部58は、コントラストがピークに達していないと判断した場合(Noの場合)には、ステップS224に戻り、上記の処理を繰り返す。
ここで、ステップS224の顔検出処理を繰り返す理由を説明する。自分撮りでは、被写界に必ず顔が存在するはずである。ところが、顔検出のパターンマッチングでは、ピントが大きくずれてボケていた場合に、顔パターンを検出できないことがある。
ステップS222での処理により、自分撮りの場合にはフォーカシング領域を狭くしているので、顔パターンを検出できないような大きなボケ状態にはなりにくいが、それでも被写界深度の浅い近距離での撮影であるため、顔パターンを検出できない場合が起こり得る。そこで、レンズを駆動するに従って、被写体コントラストが上がり、途中で顔を検出することができた場合には、AF制御部58は、AFターゲット領域を顔位置に移動し、顔に確実にピントを合わせることができるようにする。
以上、図19を用いて説明したAF動作を模式的に表したグラフが図20である。図20は最初にフォーカシングレンズが無限遠位置にあった場合を表している。また、通常のAF駆動を破線で、自分撮りAF駆動を実線で表している。
破線で示す通常AFでは、無限遠位置からコントラストを比較しながらのフィードバック駆動を行う為、レンズの移動速度はAFデータ読み出し速度やコントラスト比較判定処理速度で律速してしまう。
ところが、実線で示す自分撮りAFでは、自分撮り最遠方位置までオープンループの最高速度でフォーカシングレンズを移動させることができる為、同じ被写体距離であった場合のAF速度は格段に速くなる。また、実線で示したように、被写界のコントラスト上昇により、AF中に顔を検出した場合には、ターゲット位置を変更することで、背景の高コントラスト被写体に引きずられることなく、確実に顔位置にピントを合わせることができる。
図20では、フォーカシングレンズの初期位置が無限遠であった場合を説明したが、初期位置が最至近側にあった場合でも、或いは、自分撮りAF駆動範囲外にあった場合でも同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
図21、図22を用いて、顔検出処理の説明をする。顔検出の結果は、図19で説明したAFの位置を指定する他、測光時の逆光判定により顔がつぶれないように露出を補正したり、図23で後述する撮影シーンの判定に用いたり、或いは、画像の顔領域を滑らかに仕上げる等、ポートレート撮影をあらゆる場面でサポートする重要な機能である。
従って、顔の検出ミス、即ち顔が無いのに誤って顔を検出した場合や、顔があるにもかかわらず、顔が無いものと判定すると、ピンボケや露出不良等の失敗写真を撮影してしまうことになりかねない。とりわけ、自分撮りは、顔を撮影することが前提となるので、通 常の撮影の場合と比べて、確実に顔を検出する必要がある。
図21は、顔検出の初期化の手順を説明するフローチャートである。この顔検出初期化処理は、パワーオン時、撮影モード変更時、モニター230回転検出時、撮影終了時等に実行される。顔検出初期化処理は、顔検出部68により実行される。
ステップS300、ステップS302、ステップS304では、顔検出部68は、顔有効判定フラグ、顔検出カウンタ、顔未検出カウンタをそれぞれクリアする。顔有効判定フラグは撮影画面内に有効な顔を検出した場合にセットされるフラグであり、このフラグの状態を持って、各場面で顔の有無の判断を行う。また、顔検出カウンタ、顔未検出カウンタは、顔検出結果の有効性を判断する為に、顔検出状態、或いは顔未検出状態の継続性を計数するためのカウンタである。
ステップS306では、顔検出部68は、カメラが自分撮り状態であるか否かを判断する。顔検出部68は、ステップS306で自分撮りと判断した場合には、ステップS308で顔評価基準を「低」に設定し、ステップS310で顔検出判定定数Nを設定し、ステップS312で顔未検出判定定数Mを設定する。
一方、顔検出部68は、ステップS306で自分撮りではないと判断した場合には、ステップS314で顔評価基準を「高」に設定する。そして、顔検出部68は、ステップS316で顔検出判定定数nを設定し、ステップS318で顔未検出判定定数mを設定する。
ここでの各設定は、後述するように自分撮りでの顔検出を確実にする為の処理である。ステップS308、ステップS314で設定する顔評価基準は、画像内の顔パターンを判定する基準である。この基準が高くなるほど、精密にパターンマッチングを行うので、顔検出部68による処理時間が長くなる。この場合、顔の誤検出の確率(物を顔と判断してしまう)は低下するが、一方、見落とし確率(顔を顔でないと判断する)も上がってしまう。また逆に、基準を低くすると、処理時間は短く、見落とし確率は低下するが、顔の誤検出の確率が上昇する傾向となる。
ところで、自分撮りでは画面内に顔があることが前提となるので、顔の検出率を上げる(見落とし確率を下げる)必要がある。そこで、顔検出部68は、誤検出のリスクよりも、高い検出率を優先させ、顔評価基準を「低」に設定する。こうすることで、顔検出部68は、顔が横を向いていたり、或いはうつむいているような場合でも確実に顔を検出できるようになる。但し、顔の大きさに関しては、レンズの焦点距離に応じて厳しく設定するようにしている。撮影者が腕を伸ばした状態で撮影できる距離には制限があるので、焦点距離(画角)によって、顔の大きさも制限することができる。小さな顔は主要被写体ではなく、背景の人物であることが自明だからである。
ステップS310、ステップS316で、顔検出部68が設定する顔検出判定定数、ステップS312、ステップS318で顔検出部68が設定する顔未検出定数は、顔検出、顔未検出のヒステリシスを設定する定数である。即ち、設定された回数、連続して顔が検出された場合、或いは検出されなかった場合に、顔有効判定フラグをセット、クリアする為の判定基準となる。
ここでは、N≦n、m≦Mとしている。これにより自分撮り時は、通常撮影時に比べて、検出した顔を有効と判定しやすく、また、一旦有効と判定した顔を無効判定し難くしている。このことは、図22で説明する。
図22は、図21で設定した条件に応じた顔検出処理の手順を説明する為のフローチャートである。本処理は、カメラが撮影待機状態(ライブビューが表示されている状態)やAF中等に定期的に実行される。特に、図19、図20で説明したAF中はAFデータ取り込みに同期させるなどして、短周期で実行される。
ステップS330では、顔検出部68は、画像中の顔パターンマッチングにより顔評価値を算出する。具体的には、画像中に顔輪郭(略円形)、両眼、口の有無、大きさ等による顔らしさを数値化するものである。
先に説明したように、自分撮りの場合には、大きさは所定値以上、片眼でも可、パターンバランス(眼、口の位置関係)の許容幅を大きくする等の条件が加味される。
ステップS332では、顔検出部68は、算出した顔評価値が顔判断基準以上か否かを判断する。顔検出部68は、顔評価値が顔判断基準以上である場合(Yesの場合)には、顔を検出したことになるので、ステップS334で顔検出カウンタに1加算し、ステップS336で顔未検出カウンタをリセットする。
ステップS338では、顔検出部68は、顔検出カウンタの値が顔検出判定定数、即ち、図21で設定したN(或いはn)以上になったか否かを判定する。顔検出カウンタの値が、N(或いはn)以上になった場合(Yesの場合)には、N回(或いはn回)連続して顔が検出されたことを意味するので、ステップS340で、顔検出部68は、顔有効判定フラグをセットして顔検出処理を終了する。一方、ステップS338で、顔検出カウンタの値が、N(或いはn)未満であった場合(Noの場合)は、顔検出部68は、そのまま顔検出処理を終了する。
また、ステップS332で、顔評価値が顔判断基準未満の場合(Noの場合)には、顔を検出しなかったことになるので、顔検出部68は、ステップS342で顔未検出カウンタに1加算し、ステップS344で顔検出カウンタをリセットする。
ステップS346では、顔検出部68は、顔未検出カウンタの値が顔未検出判定定数、即ち、図21で設定したM(或いはm)以上になったか否かを判定する。顔未検出カウンタの値が、M(或いはm)以上になった場合(Yesの場合)には、M回(或いはm回)連続して顔が検出されなかったことを意味するので、顔検出部68は、ステップS348で顔有効判定フラグをクリアして顔検出処理を終了する。一方、ステップS346で、顔未検出カウンタの値が、M(或いはm)未満であった場合(Noの場合)は、顔検出部68は、そのまま顔検出処理を終了する。
このように、撮影条件によって決定される条件で、撮影条件によって決定される所定回数連続して、顔が検出された場合に初めて顔判定が有効と判断され、また、一旦有効と判定された顔は、同様に撮影条件によって決まる所定回数連続して無効判定されない限り無効と判定されないようになる。
以上説明したように、自分撮りの場合には、画面内にある程度以上の顔が在るはずなので、顔を検出し易く、また、一旦検出した顔を見失い難くすることが可能になる。
図23は、自動シーン判定処理の手順を説明するフローチャートである。撮影モードダイヤル310が「AUTO」位置に設定されると、カメラは被写体の輝度、距離、顔検出結果等により、撮影シーンを自動的に判定し、撮影に最適な設定を行うが、ここでも、自分撮りであるか否かによって、シーン判定を変更するようにしている。自動シーン判定処理は、カメラ本体制御部40により、顔検出部68、露出制御部62、AF制御部58を制御して行われる。
ステップS400では、カメラ本体制御部40は、顔検出部68により顔を検出したか否かを判断する。即ち、図22で顔有効判定がなされたか否かを判断する。カメラ本体制御部40は、顔を検出した場合(Yesの場合)には、ステップS404で顔の距離が近いか否かを判断する。ここで、カメラ本体制御部40は、距離の判断をAFによるレンズの位置検出等で行う。
ここで、カメラ本体制御部40は、顔の距離が近いと判断した場合(Yesの場合)には、ステップS406で自分撮りか否かを判断する。即ち、カメラ本体制御部40は、モニター230がレンズ側を向いているか否かを判断する。
そして、自分撮りでない場合(Noの場合)には、カメラ本体制御部40は、ステップS414でシーンがポートレートシーンであると決定する。つまり、自分撮りでなく、顔検出距離が近い場合には、ポートレート撮影であると判定される。この場合には、カメラ本体制御部40は、顔位置でAFを実行し、絞りを開放にして、背景をぼかすように設定する。さらに、カメラ本体制御部40は、感度を低く抑えて顔をきめ細かく撮影するなど、ポートレート撮影に最適な条件を露出制御部62に自動設定する。
次にステップS406で、カメラ本体制御部40は、自分撮りであると判断した場合(Yesの場合)、顔検出部68は、ステップS408で顔が中央にあるか否かを判断する。顔検出部68は、顔が中央にある場合(Yesの場合)は、ステップS410で顔の大きさを判断する。カメラ本体制御部40は、顔が大きい場合(Yesの場合)には、ステップS414でシーンがポートレートシーンであると決定する。つまり、自分撮りの場合でも、顔を画面の中央に、かつ大きく構図を決めた場合には、顔を奇麗に写すことを最優先とする。
一方、ステップS404で、カメラ本体制御部40は、顔の距離が近くない場合(Noの場合)、ステップS408で顔が中央に無い場合(Noの場合)、ステップS410で顔が大きくない場合(Noの場合)には、ステップS412に進み、被写界が明るいか否かを判断する。
カメラ本体制御部40は、被写体が明るい場合(Yesの場合)には、ステップS416で、シーンが人物風景であると決定し、暗い場合(Noの場合)には、ステップS418で、シーンが夜景人物であると決定する。つまり、顔の距離が近くない場合、または、自分撮りで顔が中央になかったり、画面の占有率が大きくない場合には、カメラ本体制御部40は、背景にもピントが合った写真を撮影できるようにする。
具体的には、カメラ本体制御部40は、露出制御部62により被写界深度をかせげるような絞りを設定する。また、カメラ本体制御部40は、風景か夜景かにより、感度や逆光時の露出補正、フラッシュのシンクロ方法等を最適に設定する。
以上のように、自分撮りの場合には、背景も考慮したシーン判定が行われるようになる。
ステップS400で、カメラ本体制御部40は、顔を検出しなかった場合(Noの場合)、ステップS402で自分撮りであるか否かを判断する。そして、カメラ本体制御部40は、自分撮りであると判断した場合(Yesの場合)には、ステップS412に分岐する。
そもそも、自分撮りでは画面内に顔があることを前提としているので、この判断により、顔が検出されていなかった場合でも、途中で顔が検出された場合を想定して、リカバーできるようにする。
ステップS402で、カメラ本体制御部40は、自分撮りではないと判断した場合(Noの場合)には、ステップS420以降で、被写体距離(ステップS420)や輝度情報(ステップS422)により、マクロ撮影(ステップS424)、風景撮影(ステップS426)、夜景撮影(ステップS428)を決定し、それぞれに最適な自動設定を行う。
図24は、セルフタイマー撮影処理の手順を説明するフローチャートである。ここで、セルフタイマー撮影とは、シャッターボタン314(あるいはタッチパネル84のシャッターボタン404a)を押した後、実際の撮影までに遅延時間を設けた公知の撮影モードであり、予め設定したコマ数の撮影が繰り返し行われるようになっている。セルフタイマー撮影は、カメラ本体制御部40により、顔検出部68、露出制御部62、AF制御部58、表示制御部76等を制御して行われる。
ステップS500ではAFを行う。シャッターボタン314が押し込まれあるいはタッチパネル84のシャッターボタン404aがタッチされ、セルフタイマー撮影を開始した時点で、AF制御部58により一旦ピント位置が固定される。
ステップS502では、カメラ本体制御部40は、セルフタイマーの計時を開始する。ここで、図示していないがタイマーは、撮影者が1秒から15秒程度の範囲で、自在に設定できることを想定している。また、カメラ本体制御部40は、通常は最初の1コマ目は10秒程度、2コマ目以降は2秒程度に、自分撮りの場合には全コマ2秒程度に自動設定するようにしてもよい。
ステップS504では、カメラ本体制御部40は、自分撮りであるか否かを判断する。カメラ本体制御部40は、自分撮りであると判断した場合(Yesの場合)には、ステップS506でカメラの前面にあるAF補助光/セルフ発光部110(本実施形態ではAF補助光と兼用)の発光を禁止する。
ステップS508で、カメラ本体制御部40は、レンズ側に向いたモニター230上に、セルフタイマーがスタートしたことを撮影者に告知すべく、適当なインジケータ(不図示)を表示する。ここではセルフタイマーモードアイコンの色を変更したり、撮影までの秒時をカウントダウン表示する等、その形態は問わない。
一方、ステップS504で、カメラ本体制御部40は、自分撮りではないと判断した場合(Noの場合)には、ステップS510で、カメラ前面のLEDを点灯、或いは点滅させ、セルフタイマーがスタートしたことを撮影者に告知する。
ステップS512では、カメラ本体制御部40は、セルフタイマーの計時が終了したか否かを判断し、終了していない場合(Noの場合)には、ステップS504に戻って、ステップS504からステップS510の処理を繰り返す。一方、カメラ本体制御部40は、計時が終了したと判断した場合(Yesの場合)には、ステップS514に進む。
以上の処理によれば、カメラ本体制御部40は、自分撮りの場合には、セルフタイマー計時中に、被撮影者に近距離で対面したLEDが発光しないので、LEDの眩しさで、撮影者自身が、表情が険しくなってしまったり、目を瞑ってしまうことを回避することができる。一方、自分撮りでない場合には、遠方からも確認可能なLED表示により、被撮影者が遠方にいる場合でも、セルフタイマーの動作状態を容易に確認することが可能になる。
ステップS514では、カメラ本体制御部40は、撮影直前に再度、自分撮りであるか否かを判断する。ステップS514で、カメラ本体制御部40は、自分撮りと判断した場合(Yesの場合)、ステップS516で再度AFを実行し、ステップS518に進む。
一方、カメラ本体制御部40は、ステップS514で自分撮りではないと判断した場合(Noの場合)には、そのままステップS518に進み、撮影を実行する。つまり、カメラ本体制御部40は、自分撮りの場合には、ステップS500のAFで合わせたピント位置で撮影するのではなく、撮影の直前に実行した(ステップS516)ピント位置で撮影することになる。
自分撮りの場合には、撮影距離が、被撮影者(撮影者と同一)が腕を伸ばした程度の近距離であることが想定される為、被写界深度が浅くなり、ピントが厳しくなりがちである。さらに、検出した瞳にピントを合わせる公知のAF方式を使った場合には、タイマー計時中の被撮影者の動きに起因する微小なピントのズレが、人物の表情を台無しにしてしまうことすら考えられる。
ステップS516の撮影直前AFにより、上記のような不具合を解消し、常に最適なピントで、表情を変えながらの自分撮影を行うことが可能になる。
ステップS518で撮影が終了した後、カメラ本体制御部40は、ステップS520では設定された回数の撮影が終了したか否かを判断する。カメラ本体制御部40は、設定された回数の撮影が終了した場合には(Yesの場合)、セルフタイマー撮影を終了する。
一方、設定された回数の撮影が終了していない場合(Noの場合)には、カメラ本体制御部40は、ステップS502に戻って、セルフタイマー撮影を継続する。
なお、上記実施形態では、カメラ本体制御部40を、制御プログラムを読込んだCPUによるソフトウェア処理により実現されるものでとして説明したが、一部またはすべてをハードウェアで構成するようにしてもよい。また、本実施形態に係る制御装置が搭載される機器として、カメラを例にしたが、カメラに限らず、手持ちで取り扱い可能な表示部付の情報処理機器であれば、本実施形態に係る制御装置は適用される。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。
1 カメラ
2 レンズ部
4 カメラ本体
20 撮影レンズ
22 絞り
24 フォーカスリング
26 ズームリング
28 回転検出部
30 レンズ制御部
32 レンズ位置検出部
34 レンズ駆動部
36 絞り制御部
40 カメラ本体制御部
42 メモリ
44 シャッター
46 撮像部
48 撮像制御部
50 画像処理部
58 AF制御部
62 露出制御部
64 シャッター制御部
66 フラッシュ
68 顔検出部
70 ファインダー
74 位置検出部
76 表示制御部
78 操作部材
80 検出部
82 タッチパネル制御部
84 タッチパネル

Claims (9)

  1. 機器に対して移動可能に取付けられ、タッチパネルが一体的に構成された表示部を制御する制御装置において、
    前記タッチパネルへのタッチ操作を検出するタッチパネル制御部と、
    前記機器に対する前記表示部の位置に応じて、前記機器に配置された複数の操作部材を模した操作部材画像を前記表示部に表示する表示制御部を備える
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記表示制御部は、前記表示部の移動された位置によって、前記機器において操作が困難になる面に配置された前記操作部材を、前記操作部材画像として表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記操作部材画像として表示されたボタンへの前記タッチ操作を、対応する前記操作部への操作として、前記機器の動作を制御する動作制御部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記表示制御部は、前記タッチ操作が対応する操作部材への操作として前記動作制御部で取り扱われる第1の操作部材画像と、前記タッチ操作が対応する操作部材への操作として前記動作制御部で取り扱われない第2の操作部材画像を指示に応じて切換えて表示し、
    さらに前記表示制御部は、前記第1の操作部材画像と第2の操作部材画像を識別可能に表示する
    ことを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記表示制御部は、前記操作部材画像を、対応する前記操作部材が配置された前記機器の配置面に応じて、分けて表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  6. 前記表示部は、撮影レンズが設けられたカメラである前記機器に取付けられ撮影画像を表示する表示部であって、通常位置として表示面が被写体と反対方向を向くよう当該カメラの背面に備えられ、
    前記表示制御部は、前記表示部が前記通常位置から表示面が上面を向く位置に移動された場合には、前記カメラの背面に配置された操作部材に対応する操作部材画像を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  7. 前記表示部は、撮影レンズが設けられたカメラである前記機器に取付けられ撮影画像を表示する表示部であって、通常位置として表示面が被写体と反対方向を向くよう当該カメラの背面に備えられ、
    前記表示制御部は、前記表示部が前記通常位置から表示面が被写体側に向く位置に移動された場合には、前記カメラの背面に配置された操作部材に対応する操作部材画像、又はカメラの上面に配置された操作部材に対応する操作部材画像とを表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  8. 前記表示制御部は、前記表示部が前記通常位置から表示面が被写体側に向く位置は、自分撮りの撮影位置として、ミラー反転表示された撮影画像の一部に前記操作部材画像を表示する
    ことを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
  9. 機器に対して移動可能に取付けられ、タッチパネルが一体的に構成された表示部を制御する制御方法において、
    前記機器に対する前記表示部の位置を検知し、
    前記機器に配置された複数の操作部材を模した操作部材画像を前記表示部に表示する
    ことを特徴とする制御方法。
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