JP2008270896A - 撮像装置及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 単に画像データ内に人の顔があるか否かを検出する顔検出手段101と、該検出された顔が誰の顔であるかを具体的に個人認識する個人認識手段102と、撮影の条件に応じて顔検出手段101と個人認識手段102を制御する制御手段103を備えるようにし、制御手段103は、撮影の処理状況に応じて、顔検出手段101による顔検出処理のみを実行させたり、顔検出手段101による顔検出処理と個人認識手段102による個人認識処理との両方の処理を実行させたりする。
【選択図】 図1
Description
撮影の条件を判定する判定手段と、
前記撮像手段により撮像された画像データ内にある顔を検出する第1の顔検出手段と、
前記撮像手段により撮像された画像データ内にある顔が誰なのかを認識する個人認識手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記第1の顔検出手段による検出の実行、及び/又は、前記個人認識手段による認識の実行を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記判定手段は、
前記設定手段により設定された撮影の種類に基づいて、撮影の条件を判定するようにしてもよい。
撮影の種類として、スルー画像撮影、動画撮影、被写体追従撮影、連写撮影、単写撮影のうち、何れか1つの種類を設定するようにしてもよい。
前記判定手段は、
前記撮影条件設定手段により設定された撮影条件に基づいて、撮影の条件を判定するようにしてもよい。
動画撮像のフレームレート、動画撮像のシャッタ速度、連写速度、記録画像サイズ、ストロボ発光か否かのうち、1つ以上の撮影条件を設定するようにしてもよい。
被写体に追従してAF処理を行っているか否かに基づいて、撮影の条件を判定するようにしてもよい。
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記個人認識手段による認識の実行、非実行を制御するようにしてもよい。
前記制御手段は、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記個人認識手段による認識を終了させて前記第2の顔検出手段を実行させるように制御するようにしてもよい。
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記第1の顔検出手段による検出の精度、及び/又は、前記個人認識手段による認識の精度の高さを変えるようにしてもよい。
前記判定手段による判定結果に基づいて、検出する顔のパーツの数を変えることにより、前記第1の顔検出手段による検出の精度、及び/又は、前記個人認識手段による認識の精度の高さを変えるようにしてもよい。
前記第1の顔検出手段により検出された顔のパーツの特徴点を抽出することにより、該顔が誰なのかを認識し、
前記制御手段は、
前記判定手段による判定結果に基づいて、特徴点を抽出する顔のパーツの数、及び/又は、抽出する特徴点の数を変えることにより、前記第1の顔検出手段による検出の精度、及び/又は、前記個人認識手段による認識の精度の高さを変えるようにしてもよい。
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記第1の顔検出手段により検出される顔の数、及び/又は、前記個人認識手段により認識される顔の数を変えることにより、該第1の顔検出手段による検出の精度、及び/又は、個人認識手段による認識の精度を変えるようにしてもよい。
前記第1の顔検出手段により検出された顔を区別表示させるようにしてもよい。
前記個人認識手段により認識された顔を差別表示させるようにしてもよい。
前記オートフォーカス制御手段は、
前記個人認識手段により誰の顔か認識された場合は、認識された顔にピントが合うようにオートフォーカスを行ない、該個人認識手段により誰の顔が認識されなかった場合は、前記第1の顔検出手段により検出された顔にピントが合うようにオートフォーカスを行なうようにしてもよい。
前記露出条件設定手段は、
前記個人認識手段により誰の顔か認識された場合は、認識された顔を重点に露出条件を設定し、該個人認識手段により誰の顔が認識されなかった場合は、前記第1の顔検出手段により検出された顔を重点に露出条件を設定するようにしてもよい。
撮影の条件を判定する判定処理と、
前記撮像処理により撮像された画像データに基づいて、顔を検出する顔検出処理と、
前記撮像処理により撮像された画像データ内にある顔が誰なのかを認識する個人認識処理と、
前記判定処理による判定結果に基づいて、前記検出処理による検出の実行、及び/又は、前記個人認識処理による認識の実行を制御する制御処理と、
を含み、上記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とする。
[第1の実施の形態]
A.デジタルカメラの構成
図1は、本発明の撮像装置を実現するデジタルカメラ1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、撮影レンズ2、レンズ駆動ブロック3、絞り4、CCD5、ドライバ6、TG(timing generator)7、ユニット回路8、画像生成部9、CPU10、キー入力部11、メモリ12、DRAM13、フラッシュメモリ14、画像表示部15、バス16を備えている。
絞り4とは、撮影レンズ2から入ってくる光の量を制御する機構のことをいう。
特に、CPU10は、画像データ内に人の顔があるか否かを検出する顔検出手段101、該検出された顔が誰の顔か否かを個人認識する個人認識手段102を有する。
メモリ12には、CPU10が各部を制御するのに必要な制御プログラム、及び必要なデータが記録されており、CPU10は、該プログラムに従い動作する。なお、このメモリ12は書き換え可能な不揮発性メモリである。
フラッシュメモリ14は、圧縮された画像データを保存する記録媒体である。
実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図2乃至4のフローチャートに従って説明する。なお、本実施の形態において説明する、顔を検出する顔検出と、顔が誰なのか具体的に認識する個人認識とはともに顔認識の概念に含まれる言葉である。
ユーザのキー入力部11の電源On/Offキーの操作により、デジタルカメラ1の電源がオンされると、ステップS1で、CPU10は、現在のモードが設定モードであるか否かを判断する。なお、ユーザはモード切替キーを操作することによりモードを切替えることができる。
このとき、CPU10は、設定モードに設定されると、「顔登録」、「画質」等の各種の設定項目を画像表示部15に表示させ、ユーザが十字キーの操作により顔登録を選択した状態でSETキーの操作を行なうことにより顔登録を行なう旨を指示することができ、CPU10は該一連の操作に対応する操作信号がキー入力部11から送られてくると、顔登録を行なうと判断する。
このとき、CPU10は、顔登録を行なうと判断すると、記録済みの画像に基づいて顔を登録するか、撮影して顔を登録するかをユーザに指示させるための画面を表示させ、ユーザは十字キー、SETキーの操作を行なうことにより何れか一方の方法を指示することができる。
ステップS5で、シャッタボタンが全押しされていないと判断すると、全押しされるまでステップS5に留まり、全押しされたと判断すると、ステップS6に進み、CPU10は、静止画撮影処理を行う。このとき、ユーザは現在撮像されている人物の顔で顔登録したいと思う場合にシャッタボタンを全押し操作する。
次いで、ステップS8で、CPU10は、撮影処理により得られた静止画像データに基づく画像に映っている人の顔を登録するか否かを判断する。
ステップS8で、顔を登録しないと判断するとステップS4に戻り、上記した動作を繰り返し、ステップS8で、顔を登録すると判断するとステップS13に進む。
次いで、ステップS10に進み、CPU10は、ユーザの操作に応じて静止画像データを選択する。このとき、ユーザは十字キー、SETキー等の操作キーを操作することにより1枚の静止画像データの選択指示を行うことができ、CPU10は該選択指示がされた静止画像データを選択する。
一覧表示されている静止画像データでは、表示される個々の静止画像データに基づく画像は小さいため、誤登録を無くすため選択された静止画像データを全画面表示させる。
この判断は、ユーザによってSETキーが操作され、該操作に対応する操作信号がキー入力部11から送られてきた場合は顔を登録すると判断し、ユーザによってキャンセルキーが操作され、該操作に対応する操作信号がキー入力部11から送られてきた場合は顔を登録しないと判断する。
この顔領域の画像データの抽出は、予め記憶されている一般的な人の顔の特徴データと該静止画像データとを比較照合することにより該静止画像データの中に人の顔の画像データがあるか否かを認識し、該認識結果に基づいて顔領域の画像データを静止画像データから抽出する。なお、この認識は、人の顔があるかを認識できれば十分なので、人の顔の輪郭、目や口など、大まかに人の顔であると認識する程度の画像認識でよい。つまり、その顔が誰の顔であるかを具体的に認識する必要は全くない。
図5(a)は、静止画像データから抽出される顔領域の例を示す図であり、枠内の画像データが抽出されることになる。
なお、ユーザが顔領域を指定し、該指定された顔領域を抽出するようにしてもよい。
そして、該抽出した点の座標位置や相対位置関係の数値データを算出することになる。
この人物名の入力を簡単に説明すると、ユーザが十字キーの「↓」キーを操作することにより、「あ」、「い」、「う」という順序で文字が変わっていき、「→」キーを操作することにより、文字入力の欄が右隣のスペースに移動する。例えば、「た」という文字が表示されている状態で、「→」キーを操作すると、文字入力欄が「た」の右隣の欄に移動し、その後「↓」キーを操作すると、「たあ」、「たい」、「たう」という順番に文字入力欄の文字が変わる。そして、入力した文字でOKと思う場合はSETキーの操作を行なうことにより文字入力の完了を指示する。
なお、デジタルカメラ1とパソコンや直接キーボードとを接続することにより、キーボードで文字を入力するようにしてもよい。
ステップS21で、現在のモードが顔認識撮影モードでないと判断すると他のモードへ移行し、顔認識撮影モードであると判断すると、ステップS22に進み、CPU10は、個人認識して撮影を行なうか否かを判断する。このとき、個人認識撮影を行なうか否かを選択させるための画面を表示させ、ユーザは十字キー、SETキーの操作を行なうことにより、個人認識撮影を行なうか否かを選択することができる。また、この個人認識とは、単に人の顔が撮像された画像内にあるかどうかを認識するだけでなく、被写体の顔が誰の顔であるかを具体的に認識する処理を行うことをいい、後述する個人認識対象として設定された人物の顔が撮像された画像内にあるか否かを認識する。
なお、顔特徴データに顔画像が関連付けて記録されている場合は、該顔画像も、又は顔画像のみを表示させるようにしてもよい。
一方、ステップS24で十字キーの操作が行われていないと判断するとそのままステップS26に進む。
一方、ステップS26で、SETキーの操作が行なわれていないと判断するとそのままステップS24に戻る。
つまり、ユーザは十字キーを操作することにより個人認識終了ボタンを選択し、SETキーの操作を行なうことにより個人認識対象としての設定を終了することができる。
次いで、ステップS30で、CPU10の顔検出手段101は、顔検出処理を行う。この顔検出処理は、予め記憶されている一般的な人の顔の特徴データ(目、眉毛、鼻、口、耳等の特徴データ)と順次撮像される画像データとを比較照合することにより、順次撮像される該画像データの中に人の顔の画像データがあるか否かを検出する。なお、この検出は、人の顔があるかを検出できれば十分なので、人の顔の輪郭、目や口など、大まかに人の顔であると認識する程度の画像認識でよい。つまり、その顔が誰の顔であるかを具体的に認識する必要は全くない。
ここでは、区別表示の方法として、検出された各顔の位置に基づいてAFエリアをそれぞれ表示させることにするが、顔検出枠という枠を顔の位置に表示させるようにしてもよいし、他の方法で区別表示させるようにしてもよい。また、ここで、表示されるAFエリアの数は検出された顔の数に応じて変わり、例えば、検出された顔の数が3つの場合は、表示されるAFエリアの数も3つになる。
図6(a)を見ると、撮像されている被写体(人)は4人(人物21、人物22、人物23、人物24)であり、4人の人の顔が検出されたので、検出された各顔の位置に基づいてAFエリア31が表示されているのが分かる。これにより、ユーザは実際に検出された顔を認識することができる。
ステップS32で、設定された登録人物名があると判断すると、ステップS33に進み、CPU10の個人認識手段102は、現在検出されている顔に基づいて個人認識対象として設定されている登録人物名の顔を個人認識する処理を開始する。
図6(b)は、認識された顔の差別表示の例を示す図である。
図6(b)を見ると、個人認識された顔は、人物22と人物23の顔であるので、該個人認識された顔に区別表示されているAFエリア31が、他の顔検出のみされている顔に表示されているAFエリア31とは差別表示されているのが分かる。なお、ここでは、AFエリアの線を太くすることにより差別表示を行っているが、他の方法、例えば、AFエリアの色等を変えたり、個人識別された旨を示す情報を表示させたりすることにより、個人認識された顔を差別表示させるようにしてもよい。要は、顔検出のみされた顔と個人認識された顔を差別できる方法であればよい。これにより、ユーザは、実際に個人認識された顔を認識することができる。
また、一度顔が個人認識されると、該顔に対して被写体追従を開始して、AFエリアを該認識した顔に追従表示させていくようにしてもよい。この場合は、追従されている顔に対しては、個人認識を行わないようにしてもよい。つまり、該追従している顔に対しては特徴点の抽出処理を行わないようにするとともに、該個人認識された登録人物名の顔特徴データを比較照合に用いないようにする。追従されている顔は既に撮像されている画像内にあり、どこにあるかも分かるからである。この被写体追従は周知の技術なので説明を割愛するが、ブロックマッチング等を用いることにより被写体追従を行なうことができる。
ステップS35に進むと、CPU10は、ユーザによってシャッタボタンが半押しされたか否かを判断する。この判断は、シャッタボタンの半押し操作に対応する操作信号がキー入力部11から送られてきたか否かにより判断する。
ステップS39で、シャッタボタンが全押しされていないと判断すると、シャッタボタンが全押しされるまでステップS39に留まり、シャッタボタンが全押しされたと判断すると、ステップS40に進み、CPU10は、ステップS38で設定された露出条件で静止画撮影処理を行う。
この、「顔検出された全ての顔が被写界深度に入る」とは、顔検出された全ての顔が被写界深度に入ればどんな被写界深度でもよいという意味ではなく、顔検出された全ての顔が丁度納まる(入る)ような被写界深度という意味である。これにより、人の顔にピントを合わせることができる。
ステップS44で、全押しされていないと判断すると全押しされるまでステップS44に留まり、全押しされたと判断すると、ステップS45に進み、CPU10は、該設定された露出条件で静止画撮影処理を行う。
次いで、ステップS46で、該撮影により得られた静止画像データを圧縮し、該圧縮した静止画像データをフラッシュメモリ14に記録させて、ステップS1に戻る。
次に第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態においては、個人認識対象として設定された場合は、個人認識と個人認識の両方を行なうというものであるが、第2の実施の形態においては、撮影の種類や撮影条件に応じて、顔検出のみを行なったり、顔検出と個人認識との両方を行なうというものである。
第2の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮像装置を実現する。
但し、第2の実施の形態においては、更に、撮影の種類に応じて顔検出手段101と、個人認識手段102を制御する制御手段103を有する。
なお、第1の実施の形態においては、顔認識撮影モードの中で、個人認識対象として登録人物名を設定するようにしたが、第2の実施の形態においては、予め個人認識対象設定モードというものを設け、該個人認識対象設定モードで既に1以上の登録人物名が個人認識対象として設定されていることを前提に説明する。
次いで、ステップS103で、CPU10の顔検出手段101は制御手段103の制御によって、顔検出処理を開始する。この顔検出処理は、上記第1の実施の形態で説明したように、予め記憶されている一般的な人の顔の特徴データと該静止画像データとを比較照合することにより該静止画像データの中に人の顔の画像データがあるか否かを検出する。この顔検出処理は、個人認識処理に比べ、処理が簡単であることは言うまでもない。
次いで、ステップS105で、CPU10の個人認識手段102は制御手段103の制御によって、該検出された顔に基づいて個人認識対象として設定された登録人物名の個人認識処理を開始する。この個人認識処理は、上記第1の実施の形態で説明したように、単に人の顔が画像内にあるかどうかを検出するだけでなく、被写体の顔が誰の顔であるかを具体的に認識する処理を行う。つまり、該認識した顔から複数の顔の特徴点を抽出し、それら特徴点の座標位置や相対位置関係の数値データを算出し、これをバッファメモリに記憶されている顔特徴データ(個人認識対象として設定された人物名に関連付けて記録されている顔特徴データ)と比較照合することにより、個人認識を行なう。これにより、個人認識対象として設定されている登録人物名の顔が撮像されたフレーム画像内にあるか否かを認識することになる。
次いで、ステップS107で、CPU10は、録画を開始するか否かを判断する。この判断は、ユーザの録画ボタンの押下によって、該録画ボタンの押下に対応する操作信号がキー入力部11から送られてきたか否かにより判断する。
ステップS107で、録画を開始しないと判断すると、録画を開始すると判断するまでステップS107に留まる。このとき、CPU10は、録画を開始すると判断するまで、コンティニュアス的にAF処理、AE処理を行う。このAF処理は、個人認識された全ての顔、若しくは検出された全ての顔が、被写界深度に入るよう行い、このAE処理は、個人認識された顔、若しくは、検出された顔を重点に露出条件を設定して行なう。
次いで、ステップS110に進み、録画を終了するか否かを判断する。この判断は、録画ボタンの押下が解除されると録画を終了すると判断する。つまり、録画ボタンの押下に対応する操作信号がキー入力部11から送られてこなくなると、録画を終了すると判断する。
ステップS110で、録画を終了しないと判断すると、録画を終了するまでステップS110に留まり、録画を終了すると判断すると、ステップS101に戻る。
ステップS111で、被写体追従撮影であると判断すると、ステップS112に進み、CPU10は、スルー画像表示を開始する。
なお、全ての顔が個人認識処理により認識された場合は(全ての顔に対して第2の顔検出処理が行なわれている場合は)、第1の顔検出処理も終了させる。
次いで、ステップS117で、シャッタボタンが半押しされているか否かを判断する。
ステップS118で、追従が失敗していないと判断するとステップS117に戻り、追従が失敗したと判断すると、ステップS113に戻り上記した動作を繰り返す。このとき、追従失敗と判断された後のステップS114の個人認識処理は、追従が失敗されたと判断された登録人物名の顔と、未だ個人認識されていない登録人物名の顔のみを認識することになる。つまり、追従失敗と判断されていない登録人物名の顔に対しては第2の顔検出処理を行っているので、個人認識処理を行う必要が無いからである。
次いで、ステップS120で、シャッタ半押し直前に第2の顔検出処理により検出された顔を重点に露出条件を設定する。
ステップS121で、シャッタボタンが全押しされていないと判断すると、全押しされるまでステップS121に留まり、シャッタボタンが全押しされたと判断すると、ステップS122に進み、CPU10は、該設定された露出条件で静止画撮影処理を行う。
ステップS131で、連写撮影であると判断すると、ステップS132に進み、CPU10は、スルー画像表示を開始させる。
次いで、ステップS134で、CPU10は、該検出された顔の区別表示処理を開始する。ここでも、上記第1の実施の形態で説明したように、AFエリアを該検出した顔の位置に表示させることにより、検出された顔を区別表示させる。
次いで、ステップS136で、CPU10は、個人認識された顔と顔検出のみされた顔とを差別表示させる処理を開始する。この差別表示も、上記第1の実施の形態のステップS34で説明した方法等により行なう。
このとき、ユーザは、スルー画像表示中において、連写速度変更キーの操作を行なうと、スルー画像に重ねて複数の連写速度(毎秒2回、毎秒4、毎秒8回等の連写速度)が画像表示部15に表示される。そして、ユーザが十字キー、SETキーの操作を行なうことにより、該表示された複数の連写速度の中から任意の連写速度を指定することができ、該一連の操作が行なわれると、CPU10は、該連写速度の変更が行なわれたと判断する。この任意の連写速度の指定を具体的に説明すると、十字キーの「→」又は「↓」キーの操作が行なわれると、選択される連写速度は、「毎秒2回」→「毎秒4回」→「毎秒8回」という順番に変わっていき、SETキーの操作が行われることにより、現在選択されている連写速度を指定することができる。
一方、ステップS137で、連写速度の設定変更が行なわれていないと判断するとそのままステップS139に進む。
ステップS139で、シャッタボタンが半押しされていないと判断するとステップS137に戻る。これにより、シャッタボタンを半押しするまで、ユーザは自由に連写速度を設定変更することができる。
一方、ステップS139で、シャッタボタンが半押しされたと判断すると、ステップS140に進み、CPU10は、シャッタボタン半押し直前に個人認識された顔があるか否かを判断する。
次いで、ステップS142で、CPU10は、シャッタボタン半押し押し直前に該個人認識された顔を重点に露出条件を設定して、ステップS145に進む。
次いで、ステップS144で、シャッタボタン半押し直前に顔検出された顔を重点に露出条件を設定して、ステップS145に進む。
ステップS145で、シャッタボタンが全押しされていないと判断すると全押しされるまでステップS145に留まり、シャッタボタンが全押しされたと判断すると、図10のステップS146に進み、CPU10は、現在設定されている連写速度が所定速度より速いか否かを判断する。
この顔検出処理は、上記第1の実施の形態で説明したように、予め記憶されている一般的な人の顔の特徴データと該静止画像データとを比較照合することにより該静止画像データの中に人の顔の画像データがあるか否かを検出する。
次いで、ステップS148で、CPU10は、該顔検出された顔の区別表示処理を開始する。ここでも、上記第1の実施の形態で説明したように、AFエリア(AF枠)を該検出した顔の位置に表示させることにより、検出された顔を区別表示させる。
この顔検出処理は、上記第1の実施の形態で説明したように、予め記憶されている一般的な人の顔の特徴データと該静止画像データとを比較照合することにより該静止画像データの中に人の顔の画像データがあるか否かを検出する。
なお、連写速度(撮影条件)に応じて、個人認識処理を行ったり、行なわなかったりするようにしたが、連写撮影の場合は、一律に個人認識処理を行わずに、顔検出処理のみを行うようにしてもよい。
次いで、ステップS154に進み、CPU10は、ユーザによってシャッタボタンの全押しが解除されたか否かを判断する。つまり、シャッタボタンの全押し操作に対応する操作信号がキー入力部11から送られてこなくなったか否かにより全押しが解除されたか否かを判断する。
ステップS155で、撮影周期が到来していないと判断するとステップS154に戻り、撮影周期が到来したと判断すると、ステップS156に進み、CPU10は、直近のステップS153の動作により撮影された静止画像データに個人認識された顔があるか否かを判断する。
一方、ステップS161で、記録サイズが所定サイズより大きいと判断すると、ステップS162に進み、CPU10は、スルー画像表示を開始する。
この顔検出処理は、上記第1の実施の形態で説明したように、予め記憶されている一般的な人の顔の特徴データと該静止画像データとを比較照合することにより該静止画像データの中に人の顔の画像データがあるか否かを検出する。
次いで、ステップS164で、CPU10は、該顔検出された顔の区別表示処理を開始する。ここでも、上記第1の実施の形態で説明したように、AFエリアを該検出した顔の位置に表示させることにより、検出された顔を区別表示させる。
ステップS165で、シャッタボタンが半押しされていないと判断すると、半押しされるまでステップS165に留まり、シャッタボタンが半押しされたと判断すると、ステップS166に進み、該検出された全ての顔が被写界深度に入るようにAF処理を行う。
次いで、ステップS168で、CPU10は、シャッタボタンが全押しされたか否かを判断する。
ステップS168で、シャッタボタンが全押しされていないと判断するとシャッタボタンが全押しされるまでステップS168に留まり、シャッタボタンが全押しされたと判断すると、ステップS169に進み、CPU10は、該設定された露出条件で静止画撮影処理を行う。
つまり、単写撮影の場合、記録画像サイズ(撮影条件)が所定サイズより大きい場合は、たとえ、個人認識対象として登録人物名が設定されていた場合であっても、個人認識は行なわずに、顔検出のみを行なうことになる。
なお、単写撮影の場合は、画像の記録サイズにかかわらず、顔検出と個人認識の両方を行なうようにしてもよい。つまり、図3のステップS29へ進むようにしてもよい。
[変形例]
C.上記実施の形態は以下のような態様でもよい。
また、個人認識処理の精度を異ならせる方法としては、各顔のパーツ毎に抽出する特徴点の数や、特徴点を抽出するパーツの数を減らしたりすることにより精度を低くすることができる。
図12(a)は個人認識処理の精度が高いときに抽出される特徴点の例を示すものであり、(c)は個人認識処理の精度が低いときに抽出される特徴点の例を示すものであり、(b)は個人認識処理の精度がその中間のときに抽出される特徴点の例を示すものである。
図12を見ると分かるように、精度が低くなればなるほど、各顔のパーツから抽出される特徴点が少なくなるとともに、特徴点が抽出される顔のパーツの数も少なくっているのがわかる。
また、撮影の種類に応じて、顔検出処理や個人認識処理の精度を変えるようにしてもよい。
この個人認識する顔の数を減らす方法としては、比較照合する個人認識対象となっている登録人物名の顔の数を変える方法と、検出した顔のうち、特徴点を抽出する顔の数を減らす方法とがある。
例えば、個人認識対象となっている登録人物名の顔の数を変える方法の場合は、撮影条件に基づく撮像処理負担が大きい場合は、個人認識対象として設定されている登録人物名が2以上いる場合であっても、個人認識する登録人物名の顔を1、又は2つにする。
また、検出した顔のうち、特徴点を抽出する顔の数を減らす方法の場合は、例えば、2つ以上の顔が検出されても、撮影条件に基づく撮像処理負担が大きい場合は、特徴点を抽出する顔の数を1つ又は2つにし、該抽出した特徴点の座標位置や相対位置関係の数値データと、個人認識対象として設定されている登録人物名の顔特徴データとを比較照合することにより個人認識処理を行う。
また、撮影の種類に応じて、個人認識処理により認識する顔の数を変えるようにしてもよい。
例えば、撮影条件に基づく撮影処理負担が大きい場合は、顔検出処理のみを行うようにし、撮影条件に基づく撮影処理負担が小さい場合は顔検出処理と個人認識処理とを行なうようにしてもよい。
この場合は、撮影の種類に応じて顔検出処理、個人認識処理の精度を変えたり、個人認識処理により認識される登録人物名の顔の数を変えるようにしてもよい。
また、上記変形例(1)、(2)のように、動画撮像の周期(フレームレート)や、動画撮像のシャッタ速度、連写速度、画像サイズ、画質、ストロボ撮影か否か等の撮影条件に応じて、顔検出処理や個人認識処理の精度を変えるようにしてもよいし、個人認識処理により認識する登録人物名の顔の数を変えるようにしてもよい。
また、個人認識された顔を差別表示させないようにしてもよい。
また、被写体追従を行なっている場合、つまり、第2の顔検出処理を行っている場合や、被写体に追従してコンティニュアスAFを行なっている場合も、撮影状況に応じて、顔検出する顔の数、個人認識する顔の数を少なくしたり、画像データの全範囲のうち顔を顔検出する画像領域、個人認識する画像領域の大きさを小さくしたり、特徴点が抽出される顔のパーツの数、抽出される特徴点の数を小さくしたり、個人認識処理により画像データから抽出された特徴点の座標位置や相対位置関係の数値データと顔特徴データとが一致判断する誤差範囲を大きくしたりするようにしてもよいことは言うまでもない。
したがって、本発明の上記実施形態に対してなされ得る多種多様な変形ないし修正はすべて本発明の範囲内に含まれるものであり、添付の特許請求の範囲によって保護されるものと解さなければならない。
2 撮影レンズ
3 レンズ駆動ブロック
4 絞り
5 CCD
6 ドライバ
7 TG
8 ユニット回路
9 画像生成部
10 CPU
11 キー入力部
12 メモリ
13 DRAM
14 フラッシュメモリ
15 画像表示部
16 バス
Claims (18)
- 被写体を撮像する撮像手段と、
撮影の条件を判定する判定手段と、
前記撮像手段により撮像された画像データ内にある顔を検出する第1の顔検出手段と、
前記撮像手段により撮像された画像データ内にある顔が誰なのかを認識する個人認識手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記第1の顔検出手段による検出の実行、及び/又は、前記個人認識手段による認識の実行を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 撮影の種類を設定する設定手段を備え、
前記判定手段は、
前記設定手段により設定された撮影の種類に基づいて、撮影の条件を判定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記設定手段は、
撮影の種類として、スルー画像撮影、動画撮影、被写体追従撮影、連写撮影、単写撮影のうち、何れか1つの種類を設定することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。 - 撮影条件を設定する撮影条件設定手段を備え、
前記判定手段は、
前記撮影条件設定手段により設定された撮影条件に基づいて、撮影の条件を判定することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置。 - 前記撮影条件設定手段は、
動画撮像のフレームレート、動画撮像のシャッタ速度、連写速度、記録画像サイズ、ストロボ発光か否かのうち、1つ以上の撮影条件を設定することを特徴とする請求項4記載の撮像装置。 - 前記判定手段は、
被写体に追従してAF処理を行っているか否かに基づいて、撮影の条件を判定することを特徴する請求項1乃至5の何れかに記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記個人認識手段による認識の実行、非実行を制御することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の撮像装置。 - 前記個人認識手段により認識された顔の画像データに基づいて前記撮像手段により撮像された画像データ内のどこに顔が移動したかを検出する第2の顔検出手段を備え、
前記制御手段は、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記個人認識手段による認識を終了させて前記第2の顔検出手段を実行させるように制御することを特徴とする請求項7記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記第1の顔検出手段による検出の精度、及び/又は、前記個人認識手段による認識の精度の高さを変えることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、
前記判定手段による判定結果に基づいて、検出する顔のパーツの数を変えることにより、前記第1の顔検出手段による検出の精度、及び/又は、前記個人認識手段による認識の精度の高さを変えることを特徴とする請求項9記載の撮像装置。 - 前記個人認識手段は、
前記第1の顔検出手段により検出された顔のパーツの特徴点を抽出することにより、該顔が誰なのかを認識し、
前記制御手段は、
前記判定手段による判定結果に基づいて、特徴点を抽出する顔のパーツの数、及び/又は、抽出する特徴点の数を変えることにより、前記第1の顔検出手段による検出の精度、及び/又は、前記個人認識手段による認識の精度の高さを変えることを特徴とする請求項9記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記第1の顔検出手段により検出される顔の数、及び/又は、前記個人認識手段により認識される顔の数を変えることにより、該第1の顔検出手段による検出の精度、及び/又は、個人認識手段による認識の精度を変えることを特徴とする請求項9記載の撮像装置。 - 前記撮像手段により撮像された画像データを表示手段に表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の撮像装置。
- 前記表示制御手段は、
前記第1の顔検出手段により検出された顔を区別表示させることを特徴とする請求項13記載の撮像装置。 - 前記表示制御手段は、
前記個人認識手段により認識された顔を差別表示させることを特徴とする請求項13又は14記載の撮像装置。 - 被写体に対してオートフォーカスを行なうオートフォーカス制御手段を備え、
前記オートフォーカス制御手段は、
前記個人認識手段により誰の顔か認識された場合は、認識された顔にピントが合うようにオートフォーカスを行ない、該個人認識手段により誰の顔が認識されなかった場合は、前記第1の顔検出手段により検出された顔にピントが合うようにオートフォーカスを行なうことを特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の撮像装置。 - 露出条件を設定する露出条件設定手段を備え、
前記露出条件設定手段は、
前記個人認識手段により誰の顔か認識された場合は、認識された顔を重点に露出条件を設定し、該個人認識手段により誰の顔が認識されなかった場合は、前記第1の顔検出手段により検出された顔を重点に露出条件を設定することを特徴とする請求項1乃至16の何れかに記載の撮像装置。 - 被写体を撮像する撮像処理と、
撮影の条件を判定する判定処理と、
前記撮像処理により撮像された画像データに基づいて、顔を検出する顔検出処理と、
前記撮像処理により撮像された画像データ内にある顔が誰なのかを認識する個人認識処理と、
前記判定処理による判定結果に基づいて、前記検出処理による検出の実行、及び/又は、前記個人認識処理による認識の実行を制御する制御処理と、
を含み、上記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。
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