JP2010181843A - 印刷版の製造方法および印刷版製造用光硬化性液体 - Google Patents

印刷版の製造方法および印刷版製造用光硬化性液体 Download PDF

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Abstract

【課題】耐久性に優れた印刷版を簡便に製造することができ、かつ、環境に優しい印刷版の製造方法および印刷版製造用光硬化性液体を提供すること。
【解決手段】本発明の印刷版の製造方法は、印刷版原版上に、エポキシ変性脂肪酸エステルおよび/またはアクリル変性脂肪酸エステルと光重合開始剤とを含む印刷版製造用光硬化性液体を付与し、未硬化の膜を形成する印刷版製造用光硬化性液体付与工程と、未硬化の前記膜に、選択的に紫外線を照射し、前記膜の一部を硬化させる紫外線照射工程と、前記印刷版原版上の前記膜のうち、未硬化の部分を除去する未硬化部除去工程とを有することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、印刷版の製造方法および印刷版製造用光硬化性液体に関するものである。
印刷版は、一般に、アルミニウム板や亜鉛板等の基板上に所定パターンのフォトレジスト層を設け、このフォトレジスト層をマスクとしてウエットエッチング(化学エッチング)、プラズマエッチング等を行って基板に凹部を形成することにより作成されていた(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来の方法では、フォトレジスト層の除去には有機溶剤等が必要であったり、エッチング後のエッチング液の処理が必要であったり等、印刷版の製造による環境への影響が懸念されていた。また、従来の方法は、印刷版を得るのに、いくつもの工程を経なければならず、工程が煩雑であるといった問題があった。
特開平5−273742号公報
本発明の目的は、耐久性に優れた印刷版を簡便に製造することができ、かつ、環境に優しい印刷版の製造方法および印刷版製造用光硬化性液体を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の印刷版の製造方法は、印刷版原版上に、エポキシ変性脂肪酸エステルおよび/またはアクリル変性脂肪酸エステルと光重合開始剤とを含む印刷版製造用光硬化性液体を付与し、該印刷版製造用光硬化性液体で構成された未硬化の膜を形成する印刷版製造用光硬化性液体付与工程と、
未硬化の前記膜に、選択的に紫外線を照射し、前記膜の一部を硬化させる紫外線照射工程と、
前記印刷版原版上の前記膜のうち、未硬化の部分を除去する未硬化部除去工程とを有することを特徴とする。
本発明の印刷版の製造方法では、前記紫外線照射工程において、前記膜に照射する紫外線の照射エネルギーは、25〜500mJ/cmであることが好ましい。
本発明の印刷版製造用光硬化性液体は、エポキシ変性脂肪酸エステルおよび/またはアクリル変性脂肪酸エステルと、
光重合開始剤とを含むことを特徴とする。
本発明の印刷版製造用光硬化性液体では、前記エポキシ変性脂肪酸エステルを含み、
前記光重合開始剤は、カチオン型光重合開始剤であることが好ましい。
本発明の印刷版製造用光硬化性液体では、前記アクリル変性脂肪酸エステルを含み、
前記光重合開始剤は、ラジカル型光重合開始剤であることが好ましい。
本発明の印刷版製造用光硬化性液体では、前記エポキシ変性脂肪酸エステルは、植物油をエポキシ変性することにより得られるエポキシ化植物油であることが好ましい。
本発明の印刷版製造用光硬化性液体では、前記アクリル変性化合物は、植物油をエポキシ変性することにより得られるエポキシ化植物油をアクリル変性して得られるエポキシ化植物油アクリレートであることが好ましい。
本発明の印刷版製造用光硬化性液体では、前記カチオン型光重合開始剤は、芳香族スルホニウム塩、あるいは芳香族ヨードニウム塩であることが好ましい。
本発明の印刷版製造用光硬化性液体では、前記カチオン型光重合開始剤の含有量は、前記エポキシ変性化合物100重量部に対して、0.5〜8重量部であることが好ましい。
本発明の印刷版製造用光硬化性液体では、前記ラジカル型光重合開始剤は、α−ヒドロキシケトン系化合物あるいはオキシムエステル系化合物であることが好ましい。
本発明の印刷版製造用光硬化性液体では、前記ラジカル型光重合開始剤の含有量は、前記アクリル変性化合物100重量部に対して、0.5〜8重量部であることが好ましい。
以上の構成を満足することにより、耐久性に優れた印刷版を簡便に製造することができ、かつ、環境に優しい印刷版の製造方法および印刷版製造用光硬化性液体を提供することができる。
本発明の印刷版の製造方法に係る印刷版製造装置の概略を示した図である。 図1の印刷版製造装置が備える紫外線照射ユニットの概略を示した断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、詳細に説明する。
≪印刷版製造用光硬化性液体≫
まず、本発明の印刷版の製造方法の説明に先立ち、印刷版製造用光硬化性液体について説明する。本発明で用いる印刷版製造用光硬化性液体は、エポキシ変性脂肪酸エステルおよび/またはアクリル変性脂肪酸エステルと、光重合開始剤とを含むものである。
ところで、従来の印刷版の製造方法では、印刷版を得るのに、多数の工程を経なければならず、工程が煩雑であると言った問題があった。さらに、その製造工程において、有機溶剤やエッチング液等を使用したりと、印刷版の製造による環境への影響が懸念されていた。
これに対して、本発明では、エポキシ変性脂肪酸エステルおよび/またはアクリル変性脂肪酸エステルと、光重合開始剤とを含む印刷版製造用光硬化性液体を用いて、印刷版原版上に凹凸を形成することで印刷版を製造するため、印刷版の製造を簡便に行うことができるとともに、環境に優しい方法で印刷版を製造することができる。
以下、印刷版製造用光硬化性液体を構成する各成分について詳細に説明する。
<エポキシ変性脂肪酸エステル>
まず、エポキシ変性脂肪酸エステルについて説明する。
エポキシ変性脂肪酸エステルとは、分子構造中にエポキシ基(オキシラン環)と呼ばれる三員環を有する脂肪酸エステルである。
このようなエポキシ変性脂肪酸エステルは、後述するような光重合開始剤(特にカチオン型光重合開始剤)と併用することにより、紫外線(UV光)や電子線などのエネルギー線の照射により、速やかに硬化する液体である。特に、エポキシ変性脂肪酸エステルとカチオン型光重合開始剤とを含む液体では、紫外線(UV光)や電子線などのエネルギー線が照射されると、カチオン型光重合開始剤が活性化し、水素イオンが生成される。この水素イオンが、エポキシ変性脂肪酸エステルのエポキシ基と反応することにより、エポキシ変性化合物の硬化反応、重合反応が進行し、液体が硬化する。このようなエポキシ変性脂肪酸エステルの硬化反応を利用して後述するように印刷版原版上に凹凸を形成する。そして、このようにして形成された硬化膜は、緻密な3次元網目構造を有しているので、耐熱性、耐溶剤性等の耐久性に優れるとともに、硬度にも優れたものとなる。
また、エポキシ変性脂肪酸エステルは、未硬化の状態においては、脂肪酸エステル、すなわち、油脂と同様の性状を有しているので、スポンジ状の部材で吸い取ったり、水や界面活性剤を含む洗浄液等によって洗い流したり等、容易に除去することができる成分である。したがって、その除去に有機溶剤やエッチング液等を用いることがなく、環境に優しい成分でもある。その結果、環境に優しい製造方法を提供することができる。
また、このようなエポキシ変性脂肪酸エステルは、硬化するまでの時間が極めて短いものである。そのため、印刷版の生産性をより高いものとすることができる。
このようなエポキシ変性脂肪酸エステルとしては、例えば、植物油、鉱物油等が有する炭素−炭素二重結合(C=C)の少なくとも一部をエポキシ基に変性したエポキシド等が挙げられる。
上述した中でも、エポキシ化植物油は、エポキシ変性に供される植物油が、構造中に多くの炭素−炭素二重結合を有することから、多くのエポキシ基を有するものであり、水素イオンによって、より好適に硬化反応、重合反応を起こす成分である。そのため、エポキシ変性脂肪酸エステルとして、エポキシ化植物油を用いることにより、より緻密な3次元網目構造の硬化膜を形成することができ、耐久性に優れた印刷版を製造することができる。
なお、植物油は、通常、脂肪酸とグリセリンとの間でのトリエステル(トリグリセリド)である脂肪酸トリグリセリドを主成分とするものであり、脂肪酸成分として不飽和脂肪酸(炭素−炭素二重結合を主鎖中に有する脂肪酸)を含むものである。
このようなエポキシ化植物油に供される植物油は、炭素−炭素二重結合を2以上有する不飽和脂肪酸を構成成分として含むものであるのが好ましい。このような植物油をエポキシ変性して得られるエポキシ化植物油は、より短時間で固化するとともに、固化後の硬度が十分に高いものとなる。
本発明で用いるエポキシ化植物油のエポキシ変性に供される植物油としては、具体的には、脱水ひまし油、桐油、亜麻仁油、ひまわり油、ローズヒップ油、荏油等の乾性油や、大豆油、菜種油、サフラワー油、綿実油、胡麻油、トウモロコシ油等の半乾性油が挙げられる。
上述したような植物油の中でも、亜麻仁油または大豆油が好ましい。すなわち、エポキシ化植物油として、亜麻仁油をエポキシ変性して得られるエポキシ化亜麻仁油、または大豆油をエポキシ変性して得られるエポキシ化大豆油が好ましい。亜麻仁油および大豆油は、出発原料として安定性が高く、また、構造中に比較的多くの炭素−炭素二重結合を有するものである。そのため、これらを出発原料としたエポキシ化亜麻仁油およびエポキシ化大豆油は、後述するカチオン型光重合開始剤から発生した水素イオンにより、好適に硬化反応、重合反応を起こす。結果として、印刷版の生産性を向上させるとともに、樹脂粒子の印刷版原版への定着強度を特に優れたものとすることができる。
また、このような植物油は、そのヨウ素価が、70〜220であるのが好ましく、80〜200であるのがより好ましい。このような条件を満足する植物油は、分子構造中に炭素−炭素二重結合が多数存在するため、かかる植物油をエポキシ変性して得られるエポキシ化植物油は、分子構造中に多量のエポキシ基(オキシラン環)を有するものとなる。このようなエポキシ化植物油を構成成分とする分散媒は、紫外線の照射時においてより短時間で硬化するとともに、硬化後の硬度が十分に高いものとなる。これにより、印刷版の生産性をより高いものとしつつ、印刷版の耐久性を特に優れたものとすることができる。
このようなエポキシ化植物油は、そのヨウ素価が15以下であるのが好ましく、10以下であるのがより好ましい。このようなエポキシ化植物油は、紫外線の照射時において、より短時間で硬化するとともに、硬化後の硬度が十分に高いものとなる。これにより、印刷版の生産性をより高いものとしつつ、印刷版の耐久性を特に優れたものとすることができる。
また、エポキシ化植物油のヨウ素価をI、かかるエポキシ化植物油のエポキシ変性に供される植物油のヨウ素価をIとしたとき、0≦I/I≦0.17の関係を満足するのが好ましく、0.01≦I/I≦0.11の関係を満足するのがより好ましい。上述したような関係を満足するエポキシ化植物油は、その分子構造中に含まれるエポキシ基の含有率が十分に高いものとなり、紫外線照射時において、より短時間で硬化するとともに、硬化後の硬度が十分に高いものとなる。これにより、印刷版の生産性をより高いものとしつつ、印刷版の耐久性を特に優れたものとすることができる。また、このようなエポキシ化植物油を硬化して得られる硬化物は、耐溶剤性が特に優れたものとなる。
[アクリル変性脂肪酸エステル]
アクリル変性脂肪酸エステルは、分子構造中に(メタ)アクリロイル基を有する脂肪酸エステルである。
このようなアクリル変性脂肪酸エステルは、上述したエポキシ変性脂肪酸エステルと同様に、光重合開始剤(特にラジカル型光重合開始剤)と併用することにより、紫外線(UV光)や電子線などのエネルギー線の照射により、速やかに硬化する液体である。特に、アクリル変性脂肪酸エステルとラジカル型光重合開始剤とを含む液体では、紫外線(UV光)や電子線などのエネルギー線が照射されると、ラジカル型光重合開始剤が活性化し、ラジカルが発生する。このラジカルによって、アクリル変性脂肪酸エステルの(メタ)アクリロイル基(より具体的には、(メタ)アクリロイル基中のビニル基)が活性化され、アクリル変性脂肪酸エステルの硬化反応、重合反応が進行し、液体が硬化する。このようなアクリル変性脂肪酸エステルの硬化反応を利用して後述するように印刷版原版上に凹凸を形成する。そして、このようにして形成された硬化膜は、緻密な3次元網目構造を有しているので、耐熱性、耐溶剤性等の耐久性に優れるとともに、硬度にも優れたものとなる。
また、アクリル変性脂肪酸エステルは、未硬化の状態においては、脂肪酸エステル、すなわち、油脂と同様の性状を有しているので、スポンジ状の部材で吸い取ったり、水や界面活性剤を含む洗浄液等によって洗い流したり等、容易に除去することができる成分である。したがって、その除去に有機溶剤やエッチング液等を用いることがなく、環境に優しい成分でもある。その結果、環境に優しい製造方法を提供することができる。
また、このようなアクリル変性脂肪酸エステルは、硬化するまでの時間が極めて短いものである。そのため、印刷版の生産性をより高いものとすることができる。
このようなアクリル変性脂肪酸エステルとしては、上述したエポキシ変性脂肪酸エステル(例えば、エポキシ化植物油、エポキシ化鉱物油等)が有するエポキシ基を(メタ)アクリロイル基に変性した(メタ)アクリレートが挙げられる。
上述した中でも、エポキシ化植物油アクリレートは、アクリル変性に供されるエポキシ化植物油が、構造中に多くのエポキシ基を有することから、多くのアクリロイ基を有するものであり、ラジカルによって、より好適に硬化反応、重合反応を起こす成分である。そのため、アクリル変性化合物として、エポキシ化植物油アクリレートを用いることにより、より緻密な3次元網目構造の硬化膜を形成することができ、耐久性に優れた印刷版を製造することができる。
このようなエポキシ化植物油アクリレートの出発原料である植物油は、通常、脂肪酸とグリセリンとの間でのトリエステル(トリグリセリド)である脂肪酸トリグリセリドを主成分とするものであり、脂肪酸成分として不飽和脂肪酸(炭素−炭素二重結合を主鎖中に有する脂肪酸)を含むものである。そして、上述したような植物油が有する炭素−炭素二重結合(C=C)の少なくとも一部をエポキシ基に変性(エポキシ変性)することによりエポキシ化植物油が生成する。
エポキシ変性化植物油の出発原料である植物油としては、具体的には、脱水ひまし油、桐油、亜麻仁油、ひまわり油、ローズヒップ油、荏油等の乾性油や、大豆油、菜種油、サフラワー油、綿実油、胡麻油、トウモロコシ油等の半乾性油が挙げられる。
上述したような植物油の中でも、大豆油が好ましい。すなわち、エポキシ化植物油アクリレートとして、エポキシ化大豆油(大豆油をエポキシ変性して得られるエポキシド)をアクリル変性して得られるエポキシ化大豆油アクリレートが好ましい。大豆油は、出発原料として安定性が高く、また、構造中に比較的多くの炭素−炭素二重結合を有するものである。そのため、大豆油を出発原料としたエポキシ化大豆油アクリレートは、後述するラジカル光重合開始剤から発生したラジカルにより、好適に硬化反応、重合反応を起こす。結果として、より緻密な3次元網目構造の硬化膜を形成することができ、耐久性に優れた印刷版を製造することができる。
このようなエポキシ化植物油アクリレートは、そのヨウ素価が15以下であるのが好ましく、10以下であるのがより好ましい。このようなエポキシ化植物油アクリレートは、その分子構造中に含まれるアクリロイ基の含有率が十分に高いものとなり、紫外線照射時において、より短時間で硬化するとともに、硬化後の硬度が十分に高いものとなる。これにより、より高速での印刷版の製造が可能となるとともに、得られる印刷版の耐久性を特に優れたものとすることができる。
<光重合開始剤>
光重合開始剤としては、カチオン型光重合開始剤、ラジカル型光重合開始剤が挙げられる。
[カチオン型光重合開始剤]
まず、カチオン型光重合開始剤について説明する。
カチオン型光重合開始剤は、紫外線等のエネルギー線が照射されることにより、活性化して水素イオンを生成する化合物であり、主に、上述したようなエポキシ変性脂肪酸エステルの硬化反応、重合反応を起こす機能を有するものである。
このようなカチオン型光重合開始剤が印刷版製造用光硬化性液体中に含まれると、印刷版原版上に形成された印刷版製造用光硬化性液体の膜(未硬化の膜)に紫外線等のエネルギー線を照射することにより、未硬化の膜のエネルギー線の照射部分が速やかに硬化し、膜が印刷版原版に強固に定着される。その結果、容易に耐久性に優れた印刷版を形成することができる。
このようなカチオン型光重合開始剤としては、例えば、ハロゲン系アニオン、スルホン酸系アニオン、カルボン酸系アニオン、硫酸アニオン等のアニオンを対イオンとするジアゾニウム塩、スルホニウム塩、ヨードニウム塩、およびホスホニウム塩等のオニウム塩が挙げられる。
上述した中でも、分子構造中に芳香環を有する芳香族スルホニウム塩、あるいは芳香族ヨードニウム塩を用いるのが好ましい。このようなカチオン型光重合開始剤は、化学的に安定な化合物であり、エネルギー線以外のエネルギー(例えば、熱エネルギー等)では水素イオンを生成しにくいものである。そのため、印刷版製造用光硬化性液体の保存時に、これらのカチオン型光重合開始剤が活性化され、エポキシ変性脂肪酸エステルが硬化、重合してしまうのを確実に防止することができる。すなわち、このようなカチオン型光重合開始剤を含む印刷版製造用光硬化性液体では、印刷版製造用光硬化性液体を長期間にわたって保存性に優れたものとすることができるとともに、印刷版製造時(紫外線照射時)には、速やかに印刷版製造用光硬化性液体が硬化する。
また、このようなカチオン型光重合開始剤は、前述したようなエポキシ変性脂肪酸エステルへの溶解性が高く、印刷版製造用光硬化性液体中で析出しづらい化合物である。そのため、保存状態の印刷版製造用光硬化性液体中で、カチオン型光重合開始剤が析出するといった不具合の発生を確実に防止することができる。また、このようなカチオン型光重合開始剤は、印刷版製造用光硬化性液体中に均一に分散することができるため、印刷版原版上の印刷版製造用光硬化性液体の膜(未硬化の膜)に紫外線を照射することにより、より速やかに未硬化の膜を硬化することができるとともに、硬化した膜(硬化膜)の印刷版原版に対する定着(付着)強度はムラのないものとなる。
また、印刷版製造用光硬化性液体中に含まれるカチオン型光重合開始剤の含有量は、エポキシ変性脂肪酸エステル100重量部に対して、0.1〜6重量部であるのが好ましく、0.5〜5重量部であるのがより好ましい。印刷版製造用光硬化性液体中のカチオン型光重合開始剤の含有量が上記条件を満足する場合には、印刷版製造用光硬化性液体中にカチオン型光重合開始剤をより均一に溶解させることができ、印刷版製造用光硬化性液体の保存性は特に優れたものとなる。また、印刷版原版上の印刷版製造用光硬化性液体の膜(未硬化の膜)に紫外線を照射することにより、より速やかに未硬化の膜を硬化することができるとともに、硬化した膜(硬化膜)を印刷版原版により強固に付着させることができる。
[ラジカル型光重合開始剤]
次に、ラジカル型光重合開始剤について説明する。
ラジカル型光重合開始剤は、紫外線等のエネルギー線が照射されることにより、活性化してラジカルを生成する化合物であり、主に、上述したアクリル変性脂肪酸エステルの硬化反応、重合反応を起こす機能を有するものである。
このようなラジカル型光重合開始剤が印刷版製造用光硬化性液体中に含まれると、印刷版原版上に形成された印刷版製造用光硬化性液体の膜(未硬化の膜)に紫外線等のエネルギー線を照射することにより、未硬化の膜のエネルギー線の照射部分が速やかに硬化し、膜(硬化膜)が印刷版原版に強固に定着される。その結果、容易に耐久性に優れた印刷版を形成することができる。
このようなラジカル型光重合開始剤としては、特に限定されず、例えば、公知のラジカル型光重合開始剤を用いることができるが、中でも、α−ヒドロキシケトン系化合物あるいはオキシムエステル系化合物を用いるのが好ましい。
このようなラジカル型光重合開始剤は、室温で個体であるとともに、化学的に安定な化合物であり、エネルギー線以外のエネルギー(例えば、熱エネルギー等)ではラジカルを生成しにくいものである。そのため、印刷版製造用光硬化性液体の保存時に、これらのラジカル型光重合開始剤が活性化され、アクリル変性脂肪酸エステルが硬化、重合してしまうのを確実に防止することができる。すなわち、このようなラジカル型光重合開始剤を含む印刷版製造用光硬化性液体では、印刷版製造用光硬化性液体を長期間にわたって保存性に優れたものとすることができるとともに、印刷版製造時(紫外線照射時)には、速やかに印刷版製造用光硬化性液体が硬化する。
また、このようなラジカル型光重合開始剤は、前述したようなアクリル変性脂肪酸エステルへの溶解性が高いものである。そのため、保存状態の印刷版製造用光硬化性液体中で、ラジカル型光重合開始剤が析出するといった不具合の発生を確実に防止することができる。また、このようなラジカル型光重合開始剤は、印刷版製造用光硬化性液体中に均一に分散することができるため、印刷版原版上の印刷版製造用光硬化性液体の膜(未硬化の膜)に紫外線を照射することにより、より速やかに未硬化の膜を硬化することができるとともに、硬化した膜(硬化膜)の印刷版原版に対する定着(付着)強度はムラのないものとなる。
また、印刷版製造用光硬化性液体中に含まれるラジカル型光重合開始剤の含有量は、アクリル変性脂肪酸エステル100重量部に対して、0.5〜8重量部であるのが好ましく、2〜5重量部であるのがより好ましい。印刷版製造用光硬化性液体中のラジカル型光重合開始剤の含有量が上記条件を満足する場合には、印刷版製造用光硬化性液体中にラジカル型光重合開始剤をより均一に溶解させることができ、印刷版製造用光硬化性液体の保存性は特に優れたものとなる。また、印刷版原版上の印刷版製造用光硬化性液体の膜(未硬化の膜)に紫外線を照射することにより、より速やかに未硬化の膜を硬化することができるとともに、硬化した膜(硬化膜)を印刷版原版により強固に付着させることができる。
≪印刷版の製造方法≫
次に、本発明の印刷版の製造方法の好適な実施形態について説明する。
まず、本発明の印刷版の製造方法に係る印刷版製造装置について説明する。
図1は、本発明の印刷版の製造方法に係る印刷版製造装置の概略を示した図、図2は、図1の印刷版製造装置が備える紫外線照射ユニットの概略を示した断面図である。
図1に示すように、印刷版製造装置100は、印刷版原版10を搬送する搬送手段104と、印刷版製造用光硬化性液体貯留部101と、ピックアップローラ102と、アプリケーターローラ103と、紫外線照射ユニット105とを有している。
搬送手段104は、ローラ状の部材で、図中時計回りに回転することにより、印刷版原版10を図中の矢印Aの方向に搬送する機能を有している。
印刷版製造用光硬化性液体貯留部101は、印刷版製造用光硬化性液体を貯留する機能を備えたものである。
ピックアップローラ102は、印刷版製造用光硬化性液体貯留部101から印刷版製造用光硬化性液体をアプリケーターローラ103に供給する機能を備えたものである。
アプリケーターローラ103は、ピックアップローラ102から供給された印刷版製造用光硬化性液体を印刷版原版10上に塗工(付与)する機能を有している。
紫外線照射ユニット105は、印刷版原版10上に形成された印刷版製造用光硬化性液体の塗膜(未硬化の膜)Xに対して、紫外線を選択的に照射し、塗膜Xに硬化部分と未硬化部分とを形成する機能を有している。
本実施形態において、紫外線照射ユニット(ラインヘッド)105は、図2に示すように、マイクロレンズアレイ1051と、紫外線発光のLED基板1053とを有している。
マイクロレンズアレイ1051上には、図2に示すように複数のマイクロレンズ1052が形成されている。このマイクロレンズ1052は、LED基板1053から照射される紫外線を、印刷版原版10上の塗膜Xに集光する機能を有している。
また、LED基板1053上には、複数の紫外線を照射する発光素子(発光ダイオード)1054が形成されている。この発光素子1054より、紫外線がマイクロレンズアレイ1051に照射される。
また、各発光素子1054は、制御部(図示せず)に接続されており、該制御部によって、点灯・消灯がそれぞれ制御されている。
なお、上記説明では、印刷版製造装置100が、紫外線照射ユニットとして、マイクロレンズアレイを備えたラインヘッドを有するものとして説明したが、これに限定されず、例えば、所定の光透過部を有するマスクを介して紫外線を照射する装置であってもよい。
次に、上述したような印刷版製造装置を用いた印刷版の製造方法の一例について説明する。
[1]まず、印刷版原版10を用意する(印刷版原版用意工程)。
印刷版原版10としては、例えば、各種プラスチックシ−ト、溶剤不透過性の紙、アルミニウム、亜鉛、銅−アルミニウム、銅−ステンレス、クロム−銅等のバイメタル、クロム−銅−アルミニウム、クロム−鉛−鉄、クロム−銅−ステンレス等のトライメタル等の金属板等が挙げられる。
[2]次に、用意した印刷版原版10を図1に示す印刷版製造装置100の搬送手段104に設置し搬送する。
印刷版原版10の搬送速度は、50〜1000mm/secであるのが好ましく、200〜700mm/secであるのがより好ましい。
[3]次に、印刷版原版10を搬送しつつ、アプリケーターローラ103により、印刷版原版10の表面に印刷版製造用光硬化性液体を塗工し、未硬化の塗膜(未硬化の膜)Xを形成する(印刷版製造用光硬化性液体付与工程)。
[4]次に、印刷版原版10上の未硬化の塗膜Xに、紫外線照射ユニット105を用いて選択的に紫外線を照射して、塗膜Xの一部を硬化させ、塗膜Xに硬化部と未硬化部とを形成する(紫外線照射工程)。
紫外線照射ユニット105から照射される紫外線の照射エネルギーは、25〜500mJ/cmであるのが好ましく、40〜500mJ/cmであるのがより好ましい。これにより、印刷版製造用光硬化性液体の硬化反応、重合反応をより効率良く引き起こすことができる。
[5]次に、塗膜Xのうち、未硬化部を除去する(未硬化部除去工程)。
未硬化部の除去は、いかなる方法を用いてもよく、例えば、スポンジ状の部材によって吸い取る方法であってもよいし、界面活性剤含有の洗浄液で洗浄除去する方法であってもよい。なお、界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤等の公知のものを用いることができる。
このように未硬化部を除去することにより、印刷版原版10上に凹凸が形成され、印刷版を得ることができる。
以上のような方法によれば、耐久性に優れた印刷版を簡便に製造することが可能であるとともに、各工程による環境への負荷を軽減することができる。
なお、上述するようにして得られる印刷版は、平版印刷版、凸版印刷版、凹版印刷版のいずれのものにも適用することができる。
平版印刷版に適用する場合、画像の厚さは、0.5〜1μm程度とするのが好ましい。
また、凸版印刷版に適用する場合、画像の厚さは、0.3〜1μm程度とするのが好ましい。
また、凹版印刷版に適用する場合、画像の厚さは、1〜10μm程度とするのが好ましい。このように、凹版印刷版の場合、画像の厚さを比較的厚くしなければならないため、従来の方法では高い解像度の印刷版とすることができなかったが、本発明を適用することで、凹版印刷版であっても、高い解像度の印刷版とすることができる。
以上、本発明について、好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、本発明の印刷版の製造方法は、上述したような方法に限定されず、任意の工程を追加してもよい。
また、前述した実施形態では、印刷版原版に印刷版製造用光硬化性液体の膜を図1に示すような装置(ロールコート法)を用いて形成したが、これに限定されない。印刷版原版に印刷版製造用光硬化性液体の膜を形成する方法としては、例えば、グラビアコート法、バーコート法、スプレーコート法、スピンコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ダイコート法、ディッピング法等の既存の方法が使用できる。
また、本発明の印刷版の製造方法に適用される製造装置は、前述したような印刷版製造装置に限定されず、例えば、任意の機能を持った部材が追加されてもよい。
また、印刷版製造用光硬化性液体は、上述したような方法により製造されるものに限定されない。
また、前述した実施形態では、水系乳化液を得、該水系乳化液に電解質を添加することにより合一粒子を得るものとして説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、合一粒子は、水系液体に、着色剤とモノマーと界面活性剤と重合開始剤とを分散させ、乳化重合により、水系乳化液を調製し、該水系乳化液に電解質を添加して会合させる乳化重合会合法を用いて調製されたものであってもよいし、得られた水系乳化液を噴霧乾燥することにより合一粒子を得るものであってもよい。
[1]印刷版の製造
(実施例1)
まず、カチオン型光重合開始剤としてのジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート:4.5重量部、エポキシ変性脂肪酸エステルとしてのエポキシ化亜麻仁油:150重量部を混合し、印刷版製造用光硬化性液体を製造した。なお、エポキシ化亜麻仁油としては、亜麻仁油を過酢酸で酸化(エポキシ変性)させることにより得られた化合物を用いた。
一方、印刷版原版としての、ポリプロピレンフィルムを用意した。
次に、図1に示す装置を用いて、印刷版原版の表面に印刷版製造用光硬化性液体を均一に塗布し、未硬化の塗膜Xを形成した。
次に、図1に示す装置の紫外線照射ユニットを用いて、未硬化の塗膜Xに対して紫外線を選択的に照射し、未硬化部と硬化部とを形成した(紫外線照射エネルギー:70mJ/cm、プロセス速度:331mm/sec)。
次に、未硬化部をアニオン界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸塩:商品名「ライポンLH−200」、ライオン株式会社製)を水に分散した洗浄液で洗い落とすことにより凹版印刷版を作製した。溝の深さは3.4μmであった。
(実施例2〜10)
印刷版製造用光硬化性液体を表1に示すような構成にした以外は、前記実施例1と同様にして印刷版を製造した。
以上の各実施例について、印刷版製造用光硬化性液体の組成等を表1に示した。なお、表中、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェートをa、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェートをb、2−ヒロドキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン(商品名「IRGACURE 127」)をc、オキシムエステル系の光重合開始剤であるエタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル],1−(0−アセチルオキシム)(チバスペシャルティケミカルズ社製 商品名「IRGACURE OXE02」)をd、エポキシ化亜麻仁油をA、大豆油を過酢酸で酸化させることにより得られるエポキシ化大豆油をB、菜種油を過酢酸で酸化させることにより得られるエポキシ化菜種油をC、Cのエポキシ化菜種油と同様の製法で、異なるヨウ素価を有するエポキシ化菜種油をD、エポキシ化大豆油をアクリル酸と反応させることにより得られるエポキシ化大豆油アクリレートをF、エポキシ化亜麻仁油(日清オイリオ社製)をアクリル酸と反応させることにより得られるエポキシ化亜麻仁油アクリレートをG、エポキシ化菜種油(日清オイリオ社製)をアクリル酸と反応させることにより得られるエポキシ化菜種油アクリレートをHと示した。
Figure 2010181843
[2]耐久性(定着強度)
上述したように各実施例の印刷版製造用光硬化性液体を用いて得られた凹版印刷版上の凸部(硬化した塗膜)から凹部(未硬化の塗膜が除去された部分)に跨って、スコッチ製メンディングテープ10mm幅810−1−18を貼り、印刷版面に対して170°の方向へ5cm/sの速度でテープを凹部から凸部側に向かって剥がし、凸部と凹部との界面を顕微鏡にて観察し、硬化膜の印刷版原版からの剥離の有無を観察した。
(A) :全く剥離が観察されなかった。
(B) :若干、剥離が観察されたが、実用上問題のないものであった。
(C) :剥離が顕著に観察された。
これらの結果を表1に合わせて示す。
表1から明らかなように、本発明の方法で製造された印刷版は、耐久性に優れるものであった。また、本発明の方法によれば、印刷版を簡便に製造することができた。また、本発明の方法は、環境に優しい方法であった。
10…印刷版原版 100…印刷版製造装置 101…印刷版製造用光硬化性液体貯留部 102…ピックアップローラ 103…アプリケーターローラ 104…搬送手段 105…紫外線ユニット 1051…マイクロレンズアレイ 1052…マイクロレンズ 1053…LED基板 1054…発光素子(発光ダイオード) X…膜

Claims (11)

  1. 印刷版原版上に、エポキシ変性脂肪酸エステルおよび/またはアクリル変性脂肪酸エステルと光重合開始剤とを含む印刷版製造用光硬化性液体を付与し、該印刷版製造用光硬化性液体で構成された未硬化の膜を形成する印刷版製造用光硬化性液体付与工程と、
    未硬化の前記膜に、選択的に紫外線を照射し、前記膜の一部を硬化させる紫外線照射工程と、
    前記印刷版原版上の前記膜のうち、未硬化の部分を除去する未硬化部除去工程とを有することを特徴とする印刷版の製造方法。
  2. 前記紫外線照射工程において、前記膜に照射する紫外線の照射エネルギーは、25〜500mJ/cmである請求項1に記載の印刷版の製造方法。
  3. エポキシ変性脂肪酸エステルおよび/またはアクリル変性脂肪酸エステルと、
    光重合開始剤とを含むことを特徴とする印刷版製造用光硬化性液体。
  4. 前記エポキシ変性脂肪酸エステルを含み、
    前記光重合開始剤は、カチオン型光重合開始剤である請求項3に記載の印刷版製造用光硬化性液体。
  5. 前記アクリル変性脂肪酸エステルを含み、
    前記光重合開始剤は、ラジカル型光重合開始剤である請求項3または4に記載の印刷版製造用光硬化性液体。
  6. 前記エポキシ変性脂肪酸エステルは、植物油をエポキシ変性することにより得られるエポキシ化植物油である請求項3ないし5のいずれかに記載の印刷版製造用光硬化性液体。
  7. 前記アクリル変性化合物は、植物油をエポキシ変性することにより得られるエポキシ化植物油をアクリル変性して得られるエポキシ化植物油アクリレートである請求項3ないし6のいずれかに記載の印刷版製造用光硬化性液体。
  8. 前記カチオン型光重合開始剤は、芳香族スルホニウム塩、あるいは芳香族ヨードニウム塩である請求項4ないし7のいずれかに記載の印刷版製造用光硬化性液体。
  9. 前記カチオン型光重合開始剤の含有量は、前記エポキシ変性化合物100重量部に対して、0.5〜8重量部である請求項3ないし8のいずれかに記載の印刷版製造用光硬化性液体。
  10. 前記ラジカル型光重合開始剤は、α−ヒドロキシケトン系化合物あるいはオキシムエステル系化合物である請求項5ないし9のいずれかに記載の印刷版製造用光硬化性液体。
  11. 前記ラジカル型光重合開始剤の含有量は、前記アクリル変性化合物100重量部に対して、0.5〜8重量部である請求項5ないし10のいずれかに記載の印刷版製造用光硬化性液体。
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