JP2010181638A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像装置などの交換ユニットが交換された際に、交換ユニットに搭載されるメモリの容量に変化があっても、メモリとの通信を可能とし、画像形成装置を問題なく稼働させる。
【解決手段】画像形成装置は、装置本体に取り付けられ交換可能な交換ユニットと、交換ユニットに搭載され、データを不揮発的に記憶するメモリと、装置本体に設けられ、メモリと通信を行い、メモリから読み出されたデータを受信し、又、メモリに書き込むデータを送信する制御部と、を備え、制御部は、メモリへのアクセスエラーが発生した場合、1又は複数の異なる通信フォーマットに切り替えてメモリとの通信を行う。
【選択図】図6

Description

複合機、プリンタ等のトナーを用いる画像形成装置は、多数の部品が組み合わされている。そして、画像形成装置の部材のうち、現像装置や感光体ドラムのように複数の部品がユニット化され、ユニットごと交換可能なものがある(交換ユニット)。複数の部品を予めユニット化しておくことで、1つの部品と扱うことができ、部品の寿命管理や、寿命や故障時の交換が行い易くなる等のメリットがある。この交換ユニットでは、画像品質の維持、向上や交換ユニットの寿命管理等の観点から、現像装置等の交換ユニットには適切な使用条件や印刷枚数の履歴等を不揮発的に記憶するメモリが搭載される場合がある。このような交換ユニットを装着した画像形成装置の一例が特許文献1に記載されている。
具体的に特許文献1には、情報を保持する第1不揮発性メモリを具備した本体と、本体に交換可能に設置されるとともに、第2不揮発性メモリを具備した装置ユニットと、を備え、第1不揮発性メモリ及び第2不揮発性メモリの少なくとも1つが、既存の情報に対する情報の書換えを禁止する書込み禁止領域と、情報の書込みが可能な書込み可能領域と、を有する画像形成装置が記載されている。この構成により、情報の書込みの自由度に軽重をつけ階層化した保存や、情報の整理や、品質を管理する管理者とは関係のない第三者による情報操作の防止等を図る(特許文献1:請求項1、段落[0035]等参照)。
特開2005−070254
ここで、基本的な構造は共通としつつも(例えば、同じ現像装置や感光体ドラムを用いる)、機能の差異を持たせる等、画像形成装置はシリーズ展開されることがある。そうすると、交換ユニットは複数の機種に組み込まれる場合がある。しかし、寿命到達時等にユーザやサービスマンによる交換のため、別売され市場に流通される交換ユニットは、どの機種に用いられるか出荷時点では不明である。そのため、別売される交換ユニットの搭載メモリには、互換性の確保のため、適合する全機種分のデータを記憶させる必要がある。
一方で、交換ユニットは工場出荷時では組み込まれる機種が明らかであるから、交換ユニットの搭載メモリに記憶させる内容は、厳密には1機種分だけでよい。従って、別売される交換ユニットでは、搭載されるメモリの容量を、工場出荷時に組み込まれる交換ユニットよりも大きくしたい場合がある。
又、設計当初、製品に組み込まれる交換ユニットと、別売される交換ユニットのメモリの容量を変えなくても済むように配慮されるが、シリーズ展開で、別売される交換ユニットの適合機種が予定よりも増え、記憶させるべきデータが増加する場合もあり得る。この場合も、別売の交換ユニットに搭載されるメモリの容量を増やす必要性が出てくる。
しかし、交換ユニットによってメモリの容量が異なると、アドレスの指定形式が異なる等、通信フォーマットが交換ユニットに搭載されたメモリの容量によって異なるおそれがある。そうすると、交換ユニットに搭載されるメモリにアクセスできず、アクセスエラーが発生し得るという問題がある。そして、一般に、アクセスエラー状態が続くと、本体側の制御部は、エラーが解消されないと判断して画像形成装置の動作を停止させる場合がある。尚、特許文献1をみると、交換ユニットによって搭載されるメモリの容量が異なることに起因する上記の問題に関し、何ら記載されておらず、特許文献1記載の発明では上記問題を解決することはできない。
本発明は、上記問題点を鑑み、現像装置などの交換ユニットが交換された際に、交換ユニットに搭載されるメモリの容量に変化があっても、メモリとの通信を可能とし、画像形成装置を問題なく稼働させることを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に係る画像形成装置は、装置本体に取り付けられ交換可能な交換ユニットと、前記交換ユニットに搭載され、データを不揮発的に記憶するメモリと、装置本体に設けられ、前記メモリと通信を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記メモリへのアクセスエラーが発生した場合、1又は複数の異なる通信フォーマットに切り替えて前記メモリとの通信を行うこととした。
この構成によれば、ユニット交換により、交換ユニットに搭載されるメモリの容量が変わり、通信フォーマットが異なるためアクセスエラーが生じても、制御部は通信フォーマットを切り替えてメモリとの通信を行うので、装置本体の制御部はメモリとの通信を行える。従って、メモリの容量が異なるため、アクセスエラー状態が続くことで画像形成装置が停止してしまうことも無くなる。
又、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、装置本体に、前記メモリと通信を行うことができた通信フォーマットを示すデータを記憶するバックアップメモリを備え、前記制御部は、前記メモリと通信を行うことができた通信フォーマットを示すデータを前記バックアップメモリに記憶させるとともに、前記バックアップメモリを参照して前記メモリとの通信フォーマットを定めることとした。
この構成によれば、制御部はバックアップメモリを参照して交換ユニットのメモリとの通信フォーマットを定めるので、1度通信可能となれば、以後、制御部は通信フォーマットを切り替えて通信可能か確認する必要が無くなる。従って、主電源投入時等、交換ユニットのメモリへのアクセスに要する時間を短くすることができ、画像形成装置が利用と可能となるまでのウォームアップ処理を短くすることもできる。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2の発明において、前記制御部は、1又は複数の異なる通信フォーマットに切り替えて前記メモリとの通信を行ってもアクセスエラーが解消されない場合、再度、全ての通信フォーマットで通信を試みるリトライを行うこととした。
この構成によれば、メモリとの通信におけるアクセスエラーは、ノイズ等の要因によって生ずることがあるところ、制御部はメモリとの通信が可能か確認するために、リトライ処理を実行するので、制御部とメモリとの通信における信頼性を高めることができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の発明において、装置の状態を表示するための表示部を有し、前記制御部は、1又は複数の異なる通信フォーマットに切り替えて前記メモリとの通信を行ってもアクセスエラーが続く場合、前記メモリが異常である旨を前記表示部に表示させることとした。
この構成によれば、交換ユニットのメモリの容量以外の要因によってアクセスエラーが発生していることを明確にした上で、ユーザ等に故障等の異常発生を報知、認識させることができる。従って、ユーザはアクセスエラーの原因を突き止めやすくなり、アクセスエラーを解消しやすくなる。
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の発明において、前記制御部は、前記メモリ内のアドレスを指定するアドレス部のビット数をそれぞれ異ならせることで通信フォーマットを切り替えることとした。
交換ユニットのメモリの容量によって、メモリ内のデータのアドレスを指定するためのビット数が異なることがあるところ、この構成によれば、アドレス指定のためのビット数が異なる場合でも、制御部はメモリとの通信を行うことができる。
本発明によれば、現像装置などの交換ユニットが交換された際に、別売りされる交換ユニットに搭載されるメモリの容量が、交換前と比べて増加又は減少する変化があっても、制御部とメモリ間の通信は問題なく行われる。従って、ユニットの交換における互換性が高められるとともに、ユニット交換を原因とする交換ユニットの搭載メモリへのアクセスエラーによって画像形成装置が停止してしまうこともない。
実施形態に係る複合機の概略構成を示す模型的断面図である。 実施形態に係る1つの画像形成部の拡大断面図である。 実施形態に係る複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る制御部と各メモリとの通信の概要を説明するためのブロック図である。 実施形態に係る制御部と各メモリ間の通信フォーマットの一例を示す説明図である。 実施形態に係る制御部と各メモリ間の通信制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図1〜図6に基づき説明する。電子写真方式でタンデム型のカラーの複合機1(画像形成装置に相当)を例に挙げ説明する。但し、本実施形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概略構成)
まず、図1及び2を用いて、本発明の実施形態に係る複合機1の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る複合機1の概略構成を示す模型的断面図である。図2は本発明の実施形態に係る1つの画像形成部5の拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態にかかる複合機1は、上部から原稿搬送装置2、画像読取部3(スキャナ)が設けられ、正面上部に操作パネル1a(図1において破線で図示、表示部に相当)が設けられる。又、本体内に、給紙部4a、搬送路4b、画像形成部5、中間転写部6、定着部7等が設けられる。
原稿搬送装置2は、原稿の複写時、複数のローラの回転駆動により、原稿載置トレイ21に積載された原稿を1枚ずつ、自動的、連続的に、画像読取部3の読み取り位置(送り読取用コンタクトガラス31)に向けて搬送する。画像読取部3は原稿を読み取り、原稿の画像データを生成する。画像読取部3の上面には、送り読取用コンタクトガラス31と載置読取用コンタクトガラス32が設けられ、画像読取部3内には露光ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ(例えば、CCD)等の光学系部材(不図示)が設けられる。
そして、画像読取部3は、これらの光学系部材を用い、原稿搬送装置2が搬送する原稿や、コンタクトガラスに載置される原稿に光を照射し、その原稿の反射光を受けたイメージセンサの各画素の出力値をA/D変換して画像データを生成する。複合機1は、読み取りにより得られた画像データに基づき印刷を行うことができる(コピー機能)。尚、原稿搬送装置2は、図1の紙面奥側に支点が設けられ持ち上げ可能であり、載置読取用コンタクトガラス32に原稿を載置後、原稿搬送装置2で原稿を押さえることができる。又、操作パネル1aは、液晶表示部や、各種キーを備え、複合機1の状態(例えば、エラー発生やモード)の表示や、ユーザからの各種の入力を受け付ける。
又、給紙部4aは、中間転写部6等に向け、例えば、コピー用紙、ラベル用紙等の各種各サイズの用紙(シート)を収容し、モータ等の駆動機構(不図示)により回転する給紙ローラ41で搬送路4bに送り出す。そして、搬送路4bは複合機1内で用紙を搬送し、給紙部4aから供給された用紙を、中間転写部6、定着部7を経て排出トレイ42まで導く。搬送路4bには搬送ローラ対43やガイド44及び搬送される用紙を中間転写部6の手前で待機させ、タイミングをあわせて送り出すレジストローラ対45等が設けられる。
更に、図1に示すように、複合機1は、形成すべき画像の画像データに基づき、トナー像を形成する部分として、4色分の画像形成部5を備える。具体的に、複合機1は、図1の左側から、ブラックの画像を形成する画像形成部5kと、イエローの画像を形成する画像形成部5yと、シアンの画像を形成する画像形成部5cと、マゼンタの画像を形成する画像形成部5mと、その他、1つの露光装置52等を備える。
ここで、図2に基づき、各画像形成部5k〜5mについて詳述する。尚、各画像形成部5k〜5mは、形成するトナー像の色が異なるだけで、いずれも基本的に同様の構成であり、同様に説明できる。そこで、図2では1つの画像形成部5のみ示し、以下の説明では、特に説明する場合を除き、各画像形成部5の色の識別用の符号であるk、y、c、mの符号は省略する。
まず、各感光体ドラム51(交換ユニットに相当)は、周面にトナー像を担持し、例えば、アルミニウム製のドラムの外周面上にアモルファスシリコン等の感光層を有し、駆動装置(不図示)によって所定のプロセススピードで紙面反時計方向に回転駆動される。
そして、各感光体ドラム51は、感光体ドラム51の周面を構成する円筒部材、円筒部材の両端にはめられるキャップ、キャップや円筒部材に挿し通されるドラム軸、アース板、ドラム軸の支軸部材(不図示)、不揮発性のメモリM1(例えば、EEPROM、詳細は後述)が搭載された基板などがまとめられ、ユニット化されたものである。ここで、感光体ドラム51の感光層は摩耗し、寿命の終わりが近づくと画質低下等の弊害が現れる。そのため、感光体ドラム51は寿命を全うした際、ユニット単位で交換可能である。
各画像形成部5の下方の露光装置52は、入力されるカラー色分解された画像信号をレーザ出力部(不図示)にて光信号にそれぞれ変換し、変換された光信号であるレーザ光(破線で図示)を4色分出力可能であり、帯電後の感光体ドラム51の走査露光を行って、静電潜像を形成する。各帯電装置53は帯電ローラ53aを含み、各帯電ローラ53aは各感光体ドラム51に接し、合わせて回転する。そして、帯電装置53は、帯電ローラ53aに電圧を印加し、その結果、感光体ドラム51は一定の電位で帯電させられる。尚、帯電装置53は、コロナ放電式やブラシ等を用いたものでも良い。
各現像装置54は、現像ローラ54aを有し、トナーを含む現像剤(不図示)を収納する(画像形成部5kの現像装置54はブラック、画像形成部5yの現像装置54はイエロー、画像形成部5cの現像装置54はシアン、画像形成部5mの現像装置54はマゼンタの現像剤を収納する)。各現像ローラ54aは、感光体ドラム51に対向し、所定のギャップ(例えば、1mm以下)を設けて配され、画像形成時にトナーを担持し感光体ドラム51にトナーを供給する。又、現像装置54は、現像ローラ54aへのトナー供給用の供給用ローラ54bや、トナーの帯電や新しい現像剤と古い現像剤の混合のため、現像装置54内の現像剤を循環・撹拌する搬送部材54c等を有する。
このように、各現像装置54は、現像ローラ54a、供給用ローラ54b、搬送部材54c等の各種回転体、各種回転体の支軸部材、ギアや不揮発性のメモリM2(例えば、EEPROM、詳細は後述)が搭載された基板などがまとめられ、ユニット化されたものである。そして、現像装置54も経年劣化し、現像装置54の寿命の終わりが近づくと画質低下等の弊害が現れる。そのため、現像装置54は寿命を全うした際、ユニット単位で交換可能である。
現像プロセスを説明すると、帯電された感光体ドラム51に対し、画像データに応じ露光装置52のレーザ光によって、露光が行われ静電潜像が形成される。そして、後述する現像バイアス印加部55(図3参照)が現像ローラ54aに印加する現像バイアスによって、帯電したトナーが飛翔し、露光によって設けられた電位の大小に応じ感光体ドラム51表面に付着し、静電潜像がトナー像として現像される。
各清掃装置56は、感光体ドラム51の清掃を行い、例えば、弾性を有する円筒状の清掃部材57を有し、清掃部材57は、各感光体ドラム51を摺擦しドラム表面の転写残トナーを除去、回収する。更に、感光体ドラム51に当接させる樹脂製の平板状のブレード58を追加して設けても良い。
図1に戻り、中間転写部6は、感光体ドラム51からトナー像の1次転写を受け、用紙に2次転写を行い、感光体ドラム51の1本に付き、1本設けられる各1次転写ローラ61(61k〜61mの計4本)、中間転写ベルト62、駆動ローラ63、従動ローラ64〜66、2次転写ローラ67、ベルト清掃装置68等で構成される。各1次転写ローラ61は、各感光体ドラム51と無端状の中間転写ベルト62を挟み込むように中間転写ベルト62に当接し、交流及び直流が重畳された転写用の電圧を印加する転写バイアス印加部(不図示)に接続され、トナー像を中間転写ベルト62に転写する。
中間転写ベルト62は、1次転写ローラ61、駆動ローラ63、従動ローラ64〜66に張架され、モータ等の駆動機構(不図示)に接続される駆動ローラ63の回転駆動により図1の紙面時計方向に周回する。又、駆動ローラ63は、2次転写ローラ67と中間転写ベルト62を挟み込む。用紙へのトナー像転写を説明すると、各画像形成部5で形成されたトナー像(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色)の転写では、各1次転写ローラ61に転写バイアスが印加され、タイミングを取られ、順次、ずれなく重畳されつつ、中間転写ベルト62に1次転写される。そして、各色重ね合わされたトナー像は所定の電圧を印加された2次転写ローラ67で、用紙に転写される。尚、2次転写後の中間転写ベルト62上の残トナー等は、ベルト清掃装置68で除去されて回収される。
定着部7は、用紙搬送方向の下流側に配され、用紙に2次転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。そして、定着部7は主として、発熱源を内蔵する定着ローラ71とこれに圧接される加圧ローラ72とで構成され、ニップが形成される。そして、トナー像の転写された用紙は、ニップを通過すると加熱・加圧され、その結果、トナー像が用紙に定着する。尚、定着後の用紙は、排出トレイ42に排出され画像形成処理が完了する。
(複合機1のハードウェア構成)
次に、図3に基づき、本発明の実施形態に係る複合機1のハードウェア構成を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る複合機1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係る複合機1は、内部の制御基板上に制御部8を有する。制御部8は、複合機1の各部の制御を司る部分である。又、本発明に関し、制御部8は、装置本体に設けられ、交換ユニットに搭載されるメモリと通信を行い、メモリから読み出されたデータを受信し、又、メモリに書き込むデータを送信する。そして、制御部8にはCPU81の他、プログラムROM82、バックアップメモリ83、RAM84、HDD85(Hard disk drive)等の記憶装置を含めることができる。
まず、CPU81は、中央演算処理装置であり、プログラムROM82等に格納されるプログラムやデータをRAM84等に展開し、展開された制御プログラムやデータに基づき複合機1の各部の制御や演算を行う。プログラムROM82には、例えば、フラッシュROMを用いることができ、プログラムROM82は電源投入時の起動用プログラム等、複合機1に関するプログラムやデータを記憶する。
又、バックアップメモリ83には、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)を用いることができ、複合機1のシステムに関するデータや、複合機1の制御に関するデータや、ユーザによる複合機1の設定データなどを不揮発的に記憶しておくことができる。又、本発明に関し、バックアップメモリ83は、制御部8と交換ユニットに搭載されたメモリとの通信において、通信を行うことができた通信フォーマットを示すデータを記憶する(詳細は後述)。RAM84は、CPU81が参照するため、制御用プログラム、制御用データ、画像データ等、各種プログラムやデータを展開する作業空間としての記憶装置である。HDD85は、例えば、画像データを記憶する大容量不揮発性の記憶装置であり、ユーザによる設定データ等が記憶される場合もある。
そして、制御部8は、例えば、本体駆動部91、センサ入力部92、原稿搬送装置2、画像読取部3、給紙部4a、FAXコントローラ93、プリンタコントローラ94、I/F部95等と接続され、複合機1が適切に動作するように制御を行う。
本体駆動部91は、例えば、メインモータ91a、定着モータ91b、搬送モータ91c等と接続され、感光体ドラム51や現像ローラ54a等、制御部8の指示に基づき、複合機1内部に配される各モータの駆動のON/OFFや回転速度の制御を行う。メインモータ91aは、例えば、感光体ドラム51や現像ローラ54a等の各種回転体の回転軸とギア、クラッチ等を介して接続され、画像形成部5などでの各種回転体を回転させるためのモータである。定着モータ91bは、加熱ローラや加圧ローラ72など、定着部7内の回転体を回転させるためのモータである。又、搬送モータ91cは、例えば、給紙ローラ41や、搬送路4bに沿って設けられる搬送ローラ対43などの用紙搬送用の回転体を回転させるためのモータで、搬送モータ91cの駆動により機内で用紙が搬送される。
センサ入力部92は、複合機1の機内、機外に配される各種センサ(例えば、用紙搬送センサS1や温度センサS2)と接続され、制御部8の指示を受けて各種センサを動作させるとともに、各種センサの出力結果を制御部8に送信する。用紙搬送センサS1は、例えば、レジストローラ対45の用紙搬送方向上流側近傍や、定着部7の入口又は出口近傍や、用紙排出口部分など、機内に複数設けられる。用紙搬送センサS1には、例えば、光センサを用いることができ、用紙搬送センサS1によって用紙の設置位置への到達及び通過を知ることができ、これにより、用紙のジャム(詰まり)が検出される。又、温度センサS2には、例えば、サーミスタが用いられ、温度センサS2は、定着部7など、複合機1に1又は複数設けられる。この温度センサS2によって、定着部7の温度を一定で維持することなどが可能となる。
次に、FAXコントローラ93は、FAXの送受信を行うためのものであり、例えば、1つのボード(基板)として構成され、モデム93aと接続される(モデム93aをボード内に含んでいても良い)。これにより、FAX機能が実現され、図3に示すように、公衆回線等によって他のFAX装置200と複合機1間でFAX通信がなされる。
又、プリンタコントローラ94は、複合機1での印刷(画像形成)の制御を分担して受け持つ部分であり、プロセッサ、マイコン、半導体メモリ、ASIC(不図示)等を実装する基板で構成できる。又、プリンタコントローラ94には、印刷を行う上で、拡大、縮小、濃度変更等の各種画像処理を画像データに対し施す画像処理部94aを設けることができる。そして、プリンタコントローラ94は、例えば、露光装置52に印刷する画像データを送信し、画像形成部5や露光装置52の動作を制御する。
そして、画像形成部5には、上述したように感光体ドラム51、現像装置54等が設けられる(図3では、画像形成部5の一部のみ図示)。又、数十〜数百V程度の直流電圧と数百〜数kV程度のVppの交流電圧を重畳させた現像バイアスを現像装置54の現像ローラ54aに対し印加する現像バイアス印加部55が、画像形成部5ごとに設けられる。
I/F部95(インターフェイス部)は、各種コネクタ、ソケットを有し、I/F部95により、複合機1はネットワークを介し、例えば、端末100(例えばPC)に通信可能に接続される。又、I/F部95は、ケーブルで端末100と複合機1を直接接続するためのコネクタを備えても良い。これにより、複合機1は端末100から画像データ等を受信し、印刷を行うことができる(プリンタ機能)。又、画像読取部3で読み取った画像データを端末100に送信することもできる(スキャナ機能)。
そして、上述したように感光体ドラム51はユニット化され、図3に示すように、不揮発性のメモリM1(例えば、EEPROM)を有する。そして、各感光体ドラム51のメモリM1は、高画質で印刷を行うため、印刷時に感光体ドラム51を帯電させる電圧に関する電圧制御用データを記憶できる。又、寿命管理を行う上で必要となるため、複合機1に取り付けられた後、使用開始から現在までの累積印刷枚数を記憶することができる。
又、上述したように現像装置54もユニット化され、図3に示すように、現像装置54も不揮発性のメモリM2(例えば、EEPROM)を有する。そして、現像装置54のメモリM2は、高い画質で印刷を行えるように、印刷時に現像ローラ54aに印加する現像バイアスを定めた電圧制御用データを記憶できる。又、寿命管理上必要な、複合機1に取り付けられた後、使用開始から現在までの累積印刷枚数を記憶することができる。
尚、感光体ドラム51のメモリM1と、現像装置54のメモリM2は、EEPROMのような同種の不揮発性の記憶装置であり、又、本発明は、メモリM1とメモリM2のいずれも対象とするので、記載の簡略化のため、以下では説明では、特に説明する場合を除き「1」、「2」の符号を省略して、単にメモリMと記す。
このように、本実施形態の複合機1は、現像装置54や感光体ドラム51のように、装置本体に取り付けられ交換可能な交換ユニットと、交換ユニットに搭載されデータを不揮発的に記憶するメモリMとを有する。そして、制御部8は、各メモリMと通信を行って、各感光体ドラム51や各現像ローラ54aに印加する電圧のデータや、各交換ユニットについて、使用開始からの累計印刷枚数に関する情報を取得する。又、制御部8は、メモリMから取得した累計印刷枚数のデータに、印刷を行った枚数を加算して、更新された累計印刷枚数を示すデータを各メモリMに送信し、各メモリMに記憶させる。
(制御部8と各メモリM間の通信)
次に、図4を用いて、制御部8と各メモリMとの通信の概要を説明する。図4は、本発明の実施形態に係る制御部8と各メモリMとの通信の概要を説明するためのブロック図である。ここで、本説明では、メモリMと制御部8のCPU81とが通信を行う例について説明するが、CPU81とメモリMの間に、通信制御用のチップ(コントローラ)を設けてCPU81の処理負担を軽減するようにしても良い。尚、図4では、メモリM1とメモリM2の区別を示すとともに、各画像形成部5の色の識別用の符号であるk、y、c、mを付し、各画像形成部の各感光体ドラム51、各現像装置53ごとに各メモリMが制御部8と通信可能に接続されていることを示す。
本例では、CPU81と各メモリMとの通信は、基本的に2本の信号線で行われる。図4において、CPU81の左側に延びる信号線は、CPU81から各メモリMにクロック信号を送信するためのクロック信号線CLである。言い換えると、CPU81は、各メモリMにクロック信号を供給する。
一方、図4において、CPU81の右側に延びる信号線は、各メモリMとCPU81間で通信を行うためのデータ信号線DAである。CPU81と各メモリM間のデータのやりとりは、クロック信号を利用しつつデータ信号線DAを用いたシリアルの双方向通信で行われる。このように、本実施形態の複合機1では、複数のメモリMが、バス接続される。尚、各メモリMには、固有のアドレスが割り振られ、CPU81は、その固有のアドレスをデータ信号線DAに送信し、通信対象となるメモリMを指定する。そして、指定されたメモリMが制御部8と通信を行う。
(各メモリMの容量の相違と制御部8と各メモリM間の具体的な通信方法)
次に、図4及び図5を用いて、本発明の実施形態に係る制御部8と各メモリM間の具体的な通信方法を説明する。図5は、本発明の実施形態に係る制御部8と各メモリM間の通信フォーマットの一例を示す説明図である。
まず、上述したように、感光体ドラム51や現像装置54など寿命到達によって交換されるユニット(以下、「交換ユニット」と総称する)には、メモリMが搭載される。そして、メモリMには、寿命到達を知る等、寿命、品質管理の観点から、複合機1に装着されてからの累計印刷枚数を記憶させることができる。又、交換ユニットに印加すべき適切な電圧をしめす電圧制御データを記憶させることができる。又、交換ユニットの適合する機種を示す適合機種データを記憶させて、制御部8に交換ユニットが適切かを確認させる場合もある。又、寿命到達前に故障等が生じた際、交換ユニットの経歴確認等の観点から、交換ユニットの製造やリサイクルを行った工場やシリアルナンバーなど、出身に関するデータをメモリMに記憶させておくこともできる。
ここで、従来、感光体ドラム51や現像装置54などを問わず、交換ユニットに搭載されるメモリMの容量は統一される。即ち、感光体ドラム51や現像装置54等に搭載されるメモリMは同タイプである。この統一で交換ユニットの製造に利用されるデバイスの共通化が図れ、製造コストや製造部品管理等、様々な点でメリットがある。そのため、制御部8と各メモリMとの通信フォーマット(通信方式)は、1種のみ用意しておけば良い。
又、製造時に、複合機1などの画像形成装置に装着される各交換ユニットは、装着される機種が特定され、明らかであるので、各交換ユニットに搭載されるメモリMには、1機種分だけのデータを記憶させておけばよい。
一方で、複合機1などの画像形成装置では、感光体ドラム51や現像装置54など基本的な構成は共通させつつも、一部の機能や構成に差異を持たせてシリーズ展開される場合がある。例えば、価格は高くても高機能、高性能な画像形成装置を希望するユーザの要求に応えるため、機能、性能を追求した高価格帯(ハイエンド)用の機種を用意する必要もあれば、機能は豊富でなくても安いほうがよいと考えるユーザの希望に応えるため低価格帯(ローエンド)の機種を用意する必要もある。又、先行機種の一部に対し改良を加え、機能追加やユーザの要請を反映させた改良型の機種を、追って販売する場合もある。又、複合機1から、原稿搬送装置2や画像読取部3などを省き、プリンタとして販売する場合もある。このように、種々の事情から、画像形成装置では、部品を共用した複数の機種を用意して、シリーズ化される場合がある。
そして、シリーズ展開された各機種では、例えば、同タイプの感光体ドラム51や現像装置54を用いつつも、現像ローラ54aに印加する電圧値等、画像形成条件に差異が設けられることがある。従って、メモリMに記憶させる電圧制御用データが機種によって異なることになる。交換ユニット自体は、シリーズ展開された各機種で用いることができるところ、寿命到達による交換のため、別売され市場に流通される交換ユニットは、最終的にいずれの機種に装着されるか不明であるので、交換ユニットに搭載されるメモリMには、機種ごとの電圧制御データ等、装着されうる全機種用のデータを記憶する必要がある。
そうすると、画像形成装置の生産時に装着される交換ユニットのメモリMよりも、別売される交換ユニットのメモリMの容量を大きくしなければならない場合がある。更に、当初の予定よりもシリーズ展開された機種が多くなる場合もあり、別売される交換ユニットのメモリMに、全適合機種用のデータを記憶させるデータ量が膨らむ場合もある。
そして、交換ユニットのメモリMの容量を異ならせると、制御部8と各メモリM間の通信において、2種以上の通信フォーマットが必要となる場合が生ずる。しかし、従来、通信フォーマットは、通常1種しか用意しないので、制御部8とメモリM間の通信で、アクセスエラーが生ずる。言い換えると、制御部8は、新たに装着された感光体ドラム51や現像装置54などの交換ユニットのメモリMを認識できなくなる。
そこで、本実施形態の複合機1では、制御部8と各メモリMの通信において、アクセスエラーが生じた場合、制御部8は、通信フォーマットを切り替えて各メモリMとの通信を行い、アクセスエラーの解消を行う点に特徴がある。そこで、図5を用いて制御部8と各メモリM間の通信フォーマットと、通信フォーマットの切り替えを説明する。尚、本実施形態の各メモリMは、8ビット(1バイト)単位でデータに対しアドレスが付されているものとする。
まず、図5における「START」、「STOP」のビット(図5で網掛で図示)は、CPU81が供給するクロック信号がHighの時に、CPU81がデータ信号線DAの状態を「High→Low」又は「Low→High」とする等により、CPU81から各メモリMに対し、通信の開始及び終了を知らせるためのビットである。各メモリMは、これらのビットにより、通信の開始、終了を知る。又、「ACK」のビットは、正常に受信したか否かを、データの受信側デバイス(即ち、CPU81又はメモリM)が送信するビットであり、例えば、Lowならば正常に受信したことを送信側に示す(ACK)。一方、Highならば、受信に異常があったことを送信側に示す(NOACK)。
次に、本実施形態の複合機1の制御部8と各メモリM間の基本的な通信フォーマットを説明する。本実施形態の通信フォーマットでは、データは、コントロール部A、アドレス部AD、データ部Dの3種類に大別される。これらコントロール部A、アドレス部AD、データ部Dは、基本的に本実施形態では8ビット単位(バイト単位)で構成される。
コントロール部Aは、基本的にCPU81が送信する部分(各メモリMが受信側)であり、例えば、図5に示すA6〜A0の各ビットのHigh、Lowによって、CPU81が通信を行うメモリMを指定する。言い換えると、CPU81は、コントロール部Aを、通信対象となる全てのメモリMに向けて送信し、メモリMに通信対象であることを認識させる。又、図5に示すR/Wは、CPU81が、指定したメモリMに対し、読み出し(READ)を行うか、書き込み(WRITE)を行うかを指示するためのビットである。例えば、R/WがHighならば、読み出しを意味し、LowならばメモリMへのデータの書き込みを意味する。
アドレス部ADも、基本的にCPU81が送信する部分であり、各メモリM内のいずれのデータに対し読み出し、書き込みを行うか指定する部分である。データ部Dは、D7〜D0の各ビットのHigh、Lowでデータを示し、R/Wビットによって、メモリMがデータを送信するか、CPU81がデータを送信するかが変わる。R/WビットがR(読み出し)の時、コントロール部Aで指定されたメモリMが、アドレス部ADで指定されたアドレスのデータを、データ部Dとしてデータ信号線DAに向けて送信し、CPU81が受信する。一方、R/WビットがW(書き込み)の時、CPU81がデータ部Dとしてデータ信号線DAにデータを送信し、コントロール部Aで指定されたメモリMが受信したうえで、アドレス部ADで指定されたアドレスにデータを書き込む(更新する)。このように、本実施形態の制御部8と各メモリMとの通信では、制御部8(CPU81)が主導権を握っている。
ここで、本実施形態の各メモリMは1バイト単位でデータを記憶し、図5(a)に示す通信フォーマットのアドレス部ADは、8ビットであるので、図5(a)に示す通信フォーマットでは、メモリMの容量が256バイト(28)未満の各メモリM内のデータのアドレスを指定できる。しかし、新たに装着された交換ユニットのメモリMの容量が、256バイト以上に増やされた場合、図5(a)に示す通信フォーマットでは、データの指定に要するアドレス部ADのビット数が足りない。
そこで、本実施形態の制御部8は、例えば、図5(a)に示す通信フォーマット(アドレス部ADが8ビット)で通信を行ってもメモリMからの応答がない等、アクセスエラーが生じた場合、交換ユニットのメモリMの容量が増やされたことに対応するため、図5(b)に示すように、アドレス部ADを1バイト追加して、通信フォーマットを切り替える。例えば、図5(b)に示す例では、256バイト以上、64kバイト未満の容量のメモリMであれば、各メモリM内のデータを指定することができる。
又、図5(b)に示す通信フォーマットでもアクセスエラーが生じた場合、図5(c)に示すように、さらにアドレス部ADをバイト単位で追加して、制御部8は通信フォーマットを切り替えても良い。図5(c)の通信フォーマットの例では、メモリMの容量が64k以上のメモリMに対し、各メモリM内のデータを指定することができる。尚、図5(c)のADxは、各メモリM内のデータの指定における最上位のビットを示す。ここで、x=8n−1(但し、n=3、4、5……の整数)である。尚、図5(c)の場合、アドレス部ADでは、1バイトごとにACKが挿入される。
通信フォーマットの切り替えに関しまとめると、制御部8(CPU81)は、例えば、図5(a)に示す通信フォーマットで、各メモリMとの通信を行い、アクセスエラーが生ずれば、図5(b)に示す通信フォーマットに切り替えて、再度通信を試みる。それでもアクセスエラーが生ずれば、図5(c)に示す通信フォーマットに切り替えてもよい。このように、制御部8は、メモリM内のアドレスを指定するアドレス部ADのビット数をそれぞれ異ならせることで通信フォーマットを切り替える。
(制御部8と各メモリMとの通信制御)
次に、本発明の実施形態に係る制御部8と各メモリM間の通信制御の一例を説明する。図6は、本発明の実施形態に係る制御部8と各メモリM間の通信制御の一例を示すフローチャートである。
まず、図6のスタートは、制御部8が各メモリMとの通信を行う時点である。例えば、複合機1の主電源投入時、接続されている交換ユニットを制御部8が確認する場合などが当てはまる。
次に、バックアップメモリ83を参照し、制御部8は、通信するメモリMの通信フォーマットが記憶されているか確認する(ステップ♯1)。尚、通信フォーマットのバックアップの詳細は、後述する(ステップ♯8参照)。次に、通信フォーマットが記憶されていれば(ステップ♯1のYes)、記憶された通信フォーマットで通信を行う(ステップ♯2)。一方、通信フォーマットが記憶されていなければ(ステップ♯1のNo)、最も容量の小さいメモリMの通信フォーマットで通信を行う(ステップ♯3)。即ち、図5(a)に示すように、1バイトのアドレス部ADで通信を行う。
次に、制御部8は、アクセスエラーがあったかを確認する(ステップ♯4)。もし、アクセスエラーが無ければ(ステップ♯4のNo)、そのメモリMに対しては電源OFFまで同じ通信フォーマットで通信を行う設定を行う(ステップ♯5)。一方、アクセスエラーがあれば(ステップ♯4のYes)、制御部8は、アドレス部ADを1バイト増加させて、通信フォーマットを切り替えてメモリMと通信を行う(ステップ♯6)。
次に、制御部8はアクセスエラーがあったかを確認する(ステップ♯7)。もし、アクセスエラーが無ければ(ステップ♯7のNo)、感光体ドラム51や現像装置54の交換により、交換ユニットに搭載されるメモリMの容量が変化したと判断し、制御部8は、通信を行ったメモリMに関し、通信可能な通信フォーマットを示すデータをバックアップメモリ83に記憶、更新させる(ステップ♯8)。即ち、制御部8は、メモリMと通信を行うことができた通信フォーマットを示すデータをバックアップメモリ83に記憶させるとともに、バックアップメモリ83を参照してメモリMとの通信フォーマットを定める(ステップ♯2)。これにより、次回の主電源投入以降では、制御部8は、通信フォーマットの切り替えを行わずに、通信可能な通信フォーマットで即時に通信を行え、処理時間が短くなる。その後、ステップ♯5に移行する。
一方、アクセスエラーがあれば(ステップ♯7のYes)、制御部8は、アドレス部ADが所定バイト数に到っているか確認する(ステップ♯9)。これは、アドレス部ADのバイトの増加を一定範囲で止めるための処理である。尚、所定バイト数は、例えば、通信フォーマットにおいて、アドレス部ADの最小のバイト数が1バイトであれば、2バイト以上であり、3バイト、4バイトでも良い。このように、所定バイト数は、任意に定めることができ、メモリMに記憶させるデータ量を勘案して定めることができる。即ち、制御部8は、メモリMへのアクセスエラーが発生した場合、1又は複数の異なる通信フォーマットに切り替えてメモリMとの通信を行う。
もし、所定バイト数に到達していなければ(ステップ♯9のNo)、ステップ♯6に戻る。即ち、アクセスエラーが生じなくなるまで、アドレス部ADのバイト数を増やす。一方、所定バイト数に到っていれば(ステップ♯9のYes)、所定バイト数への到達がn回繰り返されたかを確認する(ステップ♯10)。もし、n回繰り返されていなければ(ステップ♯10のNo)、ステップ♯3に戻り、全ての通信フォーマットについて、リトライが実行される。即ち、制御部8は、1又は複数の異なる通信フォーマットに切り替えてメモリMとの通信を行ってもアクセスエラーが解消されない場合、再度、全ての通信フォーマットで通信を試みるリトライを行う。
ここで、繰り返しのn回は、リトライ回数である。アクセスエラーは、通信フォーマットの不一致だけでなく、ノイズなど他の要因によっても生じ得るので、n回のリトライによって、アクセスエラーは、通信フォーマットの不一致で生じたものか否かが、明確にされる。尚、リトライ回数は、例えば、5〜10回(即ち、n=5〜10)程度とすればよい。
一方、n回繰り返されていれば(ステップ♯10のYes)、リトライを複数回実行しても、アクセスエラーが解消されず、制御部8やメモリMの通信ポートの異常や信号線の異常の蓋然性が高いと判断できる。そこで、制御部8は、操作パネル1a等に交換ユニットのメモリMに異常がある旨を表示する(ステップ♯11)。即ち、制御部8は、1又は複数の異なる通信フォーマットに切り替えてメモリMとの通信を行ってもアクセスエラーが続く場合、メモリMが異常である旨を操作パネル1a等の表示部に表示させる。尚、この時、複合機1の動作を停止させ、又、新たなジョブの入力を受け付けない状態としても良い。これにより、アクセスエラーが発生した要因が、メモリMの容量が変化したことによる通信フォーマットの相違ではないことが明確にされる。
このようにして、本実施形態の構成によれば、ユニット交換により、交換ユニット(例えば、現像装置54、感光体ドラム51)に搭載されるメモリMの容量が変わり、通信フォーマットが異なるためアクセスエラーが生じても、制御部8は通信フォーマットを切り替えてメモリMとの通信を行うので、装置本体の制御部8はメモリMとの通信を行える。従って、メモリMの容量が異なるため、アクセスエラー状態が続くことで画像形成装置(例えば、複合機1)が停止してしまうことも無くなる。
又、制御部8はバックアップメモリ83を参照して交換ユニットのメモリMとの通信フォーマットを定めるので、1度通信可能となれば、以後、制御部8は通信フォーマットを切り替えて通信可能か確認する必要が無くなる。従って、主電源投入時等、交換ユニットのメモリMへのアクセスに要する時間を短くすることができ、画像形成装置が利用と可能となるまでのウォームアップ処理を短くすることもできる。
又、メモリMとの通信におけるアクセスエラーは、ノイズ等の要因によって生ずることがあるところ、制御部8はメモリMとの通信が可能か確認するために、リトライ処理を実行するので、制御部8とメモリMとの通信における信頼性を高めることができる。又、交換ユニットのメモリMの容量以外の要因によってアクセスエラーが発生していることを明確にした上で、ユーザ等に故障等の異常発生を報知、認識させることができる。従って、ユーザはアクセスエラーの原因を突き止めやすくなり、アクセスエラーを解消しやすくなる。又、交換ユニットのメモリMの容量によって、メモリM内のデータのアドレス指定するためのビット数が異なることがあるところ、この構成によれば、アドレス指定のためのビット数が異なる場合でも、制御部8はメモリMとの通信を行うことができる。
ここで、他の実施形態について説明する。上述の実施形態では、交換ユニットとして感光体ドラム51と現像装置54を例に挙げたが、例えば、現像装置54にトナーを供給するトナーコンテナ(現像剤収容体)等、他の交換可能な消耗品、部品にメモリMが搭載されていれば、本発明を適用することができる。
又、上記実施形態では、アドレス部ADのバイト数を変化させて通信フォーマットを変化させる例を示したが、コントロール部A、アドレス部AD、データ部D等の順番が異なる場合や、各部の大別がない等、制御部8は、大きく異なる通信フォーマットに切り替え可能としても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、感光体ドラム51と現像ローラ54aなどの交換可能なユニット(交換ユニット)を備えた画像形成装置に利用可能である。
1 複合機(画像形成装置)
1a 操作パネル(表示部)
8 制御部
83 バックアップメモリ
51 感光体ドラム(交換ユニットの1つ)
54 現像装置(交換ユニットの1つ)
M(M1、M2) メモリ

Claims (5)

  1. 装置本体に取り付けられ交換可能な交換ユニットと、
    前記交換ユニットに搭載され、データを不揮発的に記憶するメモリと、
    装置本体に設けられ、前記メモリと通信を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記メモリへのアクセスエラーが発生した場合、1又は複数の異なる通信フォーマットに切り替えて前記メモリとの通信を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 装置本体に、前記メモリと通信を行うことができた通信フォーマットを示すデータを記憶するバックアップメモリを備え、
    前記制御部は、前記メモリと通信を行うことができた通信フォーマットを示すデータを前記バックアップメモリに記憶させるとともに、前記バックアップメモリを参照して前記メモリとの通信フォーマットを定めることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、1又は複数の異なる通信フォーマットに切り替えて前記メモリとの通信を行ってもアクセスエラーが解消されない場合、再度、全ての通信フォーマットで通信を試みるリトライを行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 装置の状態を表示するための表示部を有し、
    前記制御部は、1又は複数の異なる通信フォーマットに切り替えて前記メモリとの通信を行ってもアクセスエラーが続く場合、前記メモリが異常である旨を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記メモリ内のアドレスを指定するアドレス部のビット数をそれぞれ異ならせることで通信フォーマットを切り替えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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